JP4960532B2 - 局側通信装置、加入者側通信装置、通信システムおよび通信方法 - Google Patents

局側通信装置、加入者側通信装置、通信システムおよび通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、Ethernet(登録商標)技術を用いたPON(Passive Optical Network)システムに関する。
従来、局とユーザ宅を接続するアクセス網において、高速性および経済性を達成できることから、FTTH(Fiber To The Home)の一方式であるPONシステムが急速に普及している。PONシステムでは、局側装置(OLT:Optical Line Termination)に対し、複数の光ファイバに信号出力を分岐させる光スプリッタを介して、複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)が接続される。ONUに対しては、LANケ−ブルを介してTE(Terminal Equipment)が接続される。TEは、たとえば、HGW(Home Gate Way),VoIP−TA(Voice over Internet Protocol−Terminal Adapter),PC、などである。
ところで、ユーザ宅内に設置されるONUは、光電話などのリアルタイム性が必要とされるサービスを提供するため、データ通信を行わない場合(待機時)であっても、常にOLTやTEとのリンクを確立する必要があり、ONUの消費電力が大きいという問題があった。
上記の問題を解決するために、下記特許文献1では、PDS(パッシブダブルスター)構成の呼毎制御において、端末回線終端装置ごとに特定パターンを設定することとし、着信の際には、当該端末回線終端装置が、局内回線終端装置から送信される特定パターンと、自身内の設定(登録)パターンとを比較し、一致した場合にのみ着信動作を行う構成とすることで、不要な消費電力を抑制する方法が開示されている。
また、下記特許文献2では、ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期伝送方式)装置におけるモデムと回線カードとの間で有効なデータの授受が無い場合には、モデムおよび回線カードの送信部の機能を停止させることにより、不要な消費電力を抑制する方法が開示されている。
また、下記特許文献3では、PONシステムのONUにおいて、論理リンクおよび物理リンクの状態を監視し、リンクが切断されている状態では、ONU内の搭載回路を低消費電力モードに制御する方法が開示されている。
特開平9−64903号公報 特開2004−64458号公報 特開2008−113193号公報
しかしながら、上記特許文献1および2の方法によれば、通信を行うための所定の条件を満たす場合のみ動作するため、局内回線終端装置と加入者回線終端装置の間でのリンク状態を維持する事ができない、という問題があった。
また、上記特許文献3の方法では、低消費電力モードへ遷移するためのトリガとしてリンクの有無のみを基準とするため、リンクは確立しているがユーザデータがない場合を想定しておらず、当該ケースの消費電力低減動作が示されていない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、OLTとONUのリンクを維持したまま、ONUの低消費電力化を実行可能なPONシステムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の局側通信装置は、加入者側通信装置(以下、ONUという)と協働してPONシステムを構成し、ONUとのリンク状態を制御する制御部を有する局側通信装置(以下、OLTという)において、制御部は、ONUの低消費電力モードへの遷移に関するメッセージを生成し、生成された制御信号をONUへ送信し、制御部から送信された制御信号に基づきONUが低消費電力モードで動作しているときに、OLTとONUとの間のリンク状態を維持し、ONUの上り方向通信の動作モードが低消費電力モードである場合に、ONUへ上り帯域を割当てること、を特徴とする。
また、この発明の局側通信装置は、加入者側通信装置(以下、ONUという)と協働してPONシステムを構成し、ONUとのリンク状態を制御する制御部を有する局側通信装置(以下、OLTという)において、制御部は、ONUの低消費電力モードへの遷移に関する制御信号を生成し、生成された制御信号をONUへ送信し、制御部から送信された制御信号に基づきONUが低消費電力モードで動作しているときに、OLTとONUとの間のリンク状態を維持し、ONUの上り方向通信の動作モードが低消費電力モードである場合に、ONUに対して上り帯域割当てに関する問合せを行い、問合せに対するONUからの応答に基づきONUへ上り帯域を割当てること、を特徴とする。
また、この発明の局側通信装置は、加入者側通信装置(以下、ONUという)と協働してPONシステムを構成し、ONUとのリンク状態を制御する制御部を有する局側通信装置(以下、OLTという)において、制御部は、ONUの低消費電力モードへの遷移に関する制御信号を生成し、生成された制御信号をONUへ送信し、制御部から送信された制御信号に基づきONUが低消費電力モードで動作しているときに、OLTとONUとの間のリンク状態を維持し、ONUの上り方向通信の動作モードが低消費電力モードである場合に、ONUに対して上り帯域割当てに関する問合せを行い、ONUから送信されたONUの低消費電力モードの解除に関するメッセージを問合せについて予め定められた応答可能期間に受信すること、を特徴とする。
また、この発明の局側通信装置は、加入者側通信装置(以下、ONUという)と協働してPONシステムを構成し、ONUとのリンク状態を制御する制御部を有する局側通信装置(以下、OLTという)において、制御部は、ONUから受信した上りトラヒックに基づいてONUの低消費電力モードへの遷移に関する制御信号を生成し、生成された制御信号をONUへ送信し、制御部から送信された制御信号に基づきONUが低消費電力モードで動作しているときに、OLTとONUとの間のリンク状態を維持すること、を特徴とする。
この発明の加入者側通信装置は、局側通信装置(以下、OLTという)と協働してPONシステムを構成する加入者側通信装置(以下、ONUという)において、ONUは、OLTとONUとが相互にリンクされている状態でOLTより送信されるONUの動作モードに関する制御信号を受信し、制御信号に基いて低消費電力モードへ遷移し、低消費電力モードへ遷移した後のONUは、ONUとOLTとが相互にリンク維持されている状態で、低消費電力モードでの動作をし、上り方向通信の動作モードが低消費電力モードであり、かつ、下り方向通信の動作モードが非低消費電力モードである場合に、OLTから送信された下りトラヒックを受信すること、を特徴とする。
この発明の通信システムは、局側通信装置(以下、OLTという)および加入者側通信装置(以下、ONUという)を備え、OLT及びONU間がリンクされている状態で通信を行う通信システムにおいて、OLTは、ONUの低消費電力モードへの遷移に関する制御信号を生成する生成手段と、生成手段により生成された制御信号をONUへ送信する送信手段と、送信手段により送信された制御信号に基づくONUの上り方向通信の動作モードが低消費電力モードである場合に、ONUへ上り帯域を割当てる制御部と、を備え、ONUは、OLTから送信された制御信号を受信する受信手段と、受信手段により受信した制御信号に基づき低消費電力モードへの遷移を実行する遷移実行手段と、を備え、OLTに備えられた制御部は、低消費電力モードへ遷移したONUが低消費電力モードで動作しているときに、OLT及びONU間のリンク状態の切断を抑制すること、を特徴とする。
この発明の通信方法は、局側通信装置(以下、OLTという)および加入者側通信装置(以下、ONUという)を備え、OLT及びONU間がリンクされている状態で通信を行う通信システムの通信方法において、OLTがONUの低消費電力モードへの遷移に関する制御信号を生成する第1のステップと、第1のステップにより生成された制御信号をOLTがONUへ送信する第2のステップと、第2のステップにより送信された制御信号をONUが受信する第3のステップと、第3のステップにより受信された制御信号に基きONUが低消費電力モードへ遷移する第4のステップと、第4のステップにより低消費電力モードへ遷移したONUが低消費電力モードで動作しているときに、ONU及びOLT間のリンクの切断を抑制する第5のステップと、第3のステップにより受信された制御信号に基づくONUの上り方向通信の動作モードが低消費電力モードである場合に、OLTがONUに上り帯域を割当てる第6のステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる局側通信装置(OLT)、加入者側通信装置(ONU)、通信システム、および通信方法は、OLTとONU間のリンク状態を維持したままONUの消費電力を低減可能とる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1のPONシステムの構成例を示す図である。 図2は、実施の形態2のPONシステムの構成例を示す図である。 図3は、実施の形態3のPONシステムの構成例を示す図である。 図4は、実施の形態4のPONシステムの構成例を示す図である。
1 上位装置
2,2B,2C,2D OLT
3 スプリッタ
4,4B,4C,4D ONU
10 TE
21 バッファ部
22 フレーム多重部
23 光送信部
24 光受信部
25 フレーム分離部
26 PON制御部
27 下りトラヒック監視部
28 リンク管理部
29 低消費化決定部
30 上りトラヒック監視部
41 バッファ部
42 フレーム多重部
43 光送信部
44 光受信部
45 フレーム分離部
46 PON制御部
47 上りトラヒック監視部
48,48C 低消費化ブロック決定部
49 低消費指示・解除部
50 下りトラヒック監視部
以下に、本発明にかかるPONシステムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態のPONシステムの構成例を示す図である。図1のPONシステムは、上位装置1と、局側装置であるOLT2と、スプリッタ3と、加入者側装置であるONU4と、TE10とを構える。図1では、ONU4およびTE10は、ひとつずつのみ示すが、実際には複数が接続可能である。上位装置1は、ネットワーク側に設置されるOLT2を管理する。スプリッタ3は、OLT2からの光信号を分岐してONU4に送信する。TE10は、たとえば、HGW,VoIP−TA,PCなどである。
OLT2は、バッファ部21と、フレーム多重部22と、光送信部23と、光受信部24と、フレーム分離部25と、PON制御部26と、下りトラヒック監視部27と、リンク管理部28と、低消費化決定部29とを備える。バッファ部21は、上位装置1から受信するデータを一時的に蓄積する。フレーム多重部22は、ユーザフレームと制御フレームとを多重する。光送信部23は、フレーム多重部22から出力される電気信号を光信号へ変換してONU4へ向けて送信する。光受信部24は、ONU4からの光信号を受信して電気信号へ変換する。フレーム分離部25は、制御フレームとユーザフレームとを分離する。PON制御部26は、OLT2とONU4との間で送受信する制御フレームを処理する。下りトラヒック監視部27は、下りトラヒックの有無を監視する。リンク管理部28は、ONU4との間のリンク状態を管理する。低消費化決定部29は、低消費電力化するONUおよび通信方向を決定する。
ONU4は、バッファ部41と、フレーム多重部42と、光送信部43と、光受信部44と、フレーム分離部45と、PON制御部46と、上りトラヒック監視部47と、低消費化ブロック決定部48と、低消費指示・解除部49とを備える。バッファ部41は、TE10からのデータを一時的に蓄積する。フレーム多重部42は、ユーザフレームと制御フレームとを多重する。光送信部43は、自ONUからの電気信号を光信号へ変換してOLT2へ向けて送信する。光受信部44は、OLT2からの光信号を受信して電気信号へ変換する。フレーム分離部45は、制御フレームとユーザフレームとを分離する。PON制御部46は、ONU4とOLT2との間で送受信する制御フレームを処理する。上りトラヒック監視部47は、バッファ部41のデータ量を監視することで上りトラヒックを監視する。低消費化ブロック決定部48は、低消費電力化するブロックを決定する。低消費指示・解除部49は、低消費化ブロック決定部48により決定されたブロックに対し、低消費電力化の指示または解除を行う。
このPONシステムでは、従来の動作として、リンクを維持するために定期的に、OLT2のPON制御部26およびONU4のPON制御部46の間で、制御フレーム(後述)をやり取りしてその内容を確認し、リンクが維持されている場合にのみデータ通信を行う。
つづいて、以上のように構成されたPONシステムの動作について説明する。以下、PON区間のリンクの状態と、上りおよび下りトラヒックの状態とに基づいて、場合を分けて説明する。
(ケース1−1)PON区間のリンクが確立された状態であって、かつ、上り下りともにトラヒックがない場合。
ONU4の上りトラヒック監視部47は、バッファ部41を監視することでTE10からの上りトラヒックを監視し、所定の時間にわたって蓄積データ量がないことにより、TE10からの上りトラヒックがないことを検出する。この場合、上りトラヒック監視部47は、PON制御部46に上りトラヒックがない旨を通知する。一方、OLT2は、従来の動作として、定期的に、リンク確認および上り帯域割当算出を目的とした蓄積データ量の問合せを行う制御フレーム(以下、「問合せフレーム」という)を送信する。光受信部44およびフレーム分離部45を介して当該問合せフレームを受信すると、PON制御部46は、バッファ部41から通知される蓄積データ量を含めた制御フレームを送信する(以下、「問合せ応答フレーム」という)。ここでは、上りトラヒック監視部47から上りトラヒックがない旨を通知されるので、PON制御部46は、その旨を当該制御フレームにさらに含める。
OLT2の低消費化決定部29は、問合せ応答フレームを光受信部24およびフレーム分離部25を介して受信する。また、下りトラヒック監視部27は、バッファ部21のデータ蓄積状態を監視し、一定時間にわたりONU4宛のデータがない場合には、ONU4宛のトラヒックがない旨を低消費化決定部29に通知する。以上により、低消費化決定部29は、ONU4において蓄積データがない旨およびONU4宛のトラヒックがない旨を通知されるので、ONU4との間で上りおよび下りのトラヒックがないと判断し、ONU4を上り・下りの両方向とも低消費電力モードへ遷移させることを決定し、その旨を通知するようPON制御部26に指示する。PON制御部26は、当該通知の内容(低消費電力モードへ遷移する旨,および遷移させる通信方向)を含めた制御フレーム(以下、「遷移指示フレーム」ともいう)を、フレーム多重部22および光送信部23を介して、ONU4へ送信する。
ONU4の低消費化ブロック決定部48は、光受信部44およびフレーム分離部45を介して当該遷移指示フレームを受信する。低消費化ブロック決定部48は、当該遷移指示フレームにおける指示、すなわち、自ONUの上りおよび下りを低消費電力モードへ遷移させる旨の指示にしたがい、OLT2からのデータを受信してTE10へ送信するブロック,TE10からのデータを受信してOLT2へ送信するブロック,OLT2との通信制御に必要なブロック、を低消費電力モードへ遷移させる。すなわち、低消費化ブロック決定部48は、フレーム多重部42,光送信部43,光受信部44,フレーム分離部45,PON制御部46,上りトラヒック監視部47,低消費化ブロック決定部48、を低消費電力モードへ遷移させるブロックと決定し、その旨を低消費指示・解除部49に通知する。
低消費指示・解除部49は、たとえば、予めPONシステムにおいて決定されONU4内に設定された時間を指定して、上記のブロックに対し低消費電力モードへ遷移するよう指示する。以下、ONU4における当該「時間」を、「低消費電力稼働時間」ともいう。なお、OLT2が送信する遷移指示フレーム内に、当該時間を指示する、としてもよい。
ところで、OLT2のPON制御部26は、上記遷移指示フレームの指示によって、ONU4が低消費電力モードに遷移している間、OLT2とONU4との通信が中断することが予想できる。このため、PON制御部26は、ONU4との間のリンクを断としないように、予めPONシステムで決定され自OLT内に設定された時間(または、自OLTから送信した遷移指示フレームで指定した時間)が経過するまで、リンクを監視する処理を停止する。すなわち、該当ONU(ONU4)への定期的な問合せフレーム送信を停止し、リンク管理部28が保持するリンク状態を維持する。
この間、OLT2では、上位装置1から該当ONU(ONU4)宛のトラヒックが到着した場合には、バッファ部21に蓄積させておく。
同様に、ONU4では、TE10からOLT2宛のトラヒックが到着した場合には、バッファ部41に蓄積させておく。
ONU4において低消費電力モード稼働時間が満了すると、ONU4の低消費指示・解除部49は、上記各ブロックに対して低消費電力モードを解除する指示を送信し、各ブロックを活性化させる。また、OLT2において低消費電力モード稼働時間が満了すると、OLT2のPON制御部26は、該当ONU(ONU4)への定期的な問い合わせを再開させることで、リンク監視を再開させる。
これにより、ONU4において上下トラヒックがない場合に、OLT2とのリンクを維持したままOLT2との通信に不要なブロックを低消費電力化することが可能となる。また、ONU4が低消費電力モードで稼働中に発生したトラヒックについても、下りトラヒックはOLT2のバッファ部21で、上りトラヒックはONU4のバッファ部41で蓄積し、再開時に送受信することとするので、フレームロスの発生を回避しつつ、低消費電力モードで稼動できる。
(ケース1−2)PON区間のリンクが確立された状態であって、かつ、下りトラヒックのみがない場合。
つぎに、下りトラヒックのみが停止した場合の動作について説明する。OLT2の下りトラヒック監視部27は、バッファ部21のデータ蓄積状態を監視し、ONU4宛のデータ一定時間にわたってない場合には、ONU4宛の下りトラヒックがない旨を低消費化決定部29に通知する。また、低消費化決定部29は、上述のように送信されるONU4からの問合せ応答フレームを参照し、ONU4に蓄積データがあることを認識している。以上により、OLT2の低消費化決定部29は、ONU4に対する下りトラヒックのみがないと判断する。したがって、低消費化決定部29は、自装置からONU4への下り方向を低消費電力モードへ遷移させることを決定し、その旨を通知するようPON制御部26に指示する。PON制御部26は、当該通知の内容を含めた遷移指示フレームを、フレーム多重部22および光送信部23を介して、ONU4へ送信する。
ONU4の低消費化ブロック決定部48は、光受信部44およびフレーム分離部45を介して当該遷移指示フレームを受信すると、OLT2からのデータを受信してTE10へ送信するブロック、およびOLT2との通信制御に必要なブロックを低消費電力モードへ遷移させることを決定する。すなわち、低消費化ブロック決定部48は、光受信部44,フレーム分離部45,PON制御部46,上りトラヒック監視部47,低消費化ブロック決定部48、を低消費電力モードへ遷移させるブロックとして決定し、その旨を低消費指示・解除部49に通知する。
低消費指示・解除部49は、該当ブロックに対して、上記低消費電力稼動時間を指定し、低消費電力モードへ遷移するよう指示する。
また、OLT2のPON制御部26は、上記遷移指示フレームの指示によって、ONU4が低消費電力モードに遷移している間、OLT2とONU4との通信が中断することが予想できる。このため、PON制御部26は、ONU4との間のリンクを断としないように、予めPONシステムで決定され自OLT内に設定された時間(または、自OLTから送信した遷移指示フレームで指定した時間)が経過するまで、リンクを監視する処理を停止する。すなわち、該当ONU(ONU4)への定期的な問合せフレーム送信を停止し、リンク管理部28が保持するリンク状態を維持する。
ところで、下りトラヒックに関するブロックとともに、OLT2との間の制御情報のやり取りに関するブロックを低消費電力モードに遷移させることにより、ONU4は、上りトラヒックが発生しても制御情報を送信できないため、上りの送信許可が得られないこととなる。これに対する対応として、OLT2のPON制御部26は、上記低消費電力稼動時間などに応じて、自身が保持するこれまでの統計情報や、PONシステムにおける最低帯域保障情報などを用いて、将来の上り送信許可をONU4へ送信しておく。また、ONU4が低消費電力モードに遷移している間、OLT2では、上位装置1から該当ONU(ONU4)宛のトラヒックが到着した場合には、バッファ部21に蓄積させておく。
ONU4における低消費電力稼働時間が満了すると、ONU4の低消費指示・解除部49は、上記各ブロックに対して低消費電力モード解除を指示し、各ブロックを活性化させる。一方、OLT2では、ONU4が低消費電力モードへ遷移している時間が満了すると、リンク管理部28が、該当ONU(ONU4)への定期的な問合せフレーム送信のPON制御部26への指示を再開することで、リンク監視を再開させる。
これにより、下りトラヒックがない場合において、リンクを維持し、かつ、上りトラヒックの送信許可を予め与えることで、下りトラヒックの伝送に不要なブロックを低消費電力化することが可能となる。また、低消費電力モードへ遷移している間に発生する下りトラヒックをOLT2のバッファ部21が蓄積し、下りトラヒックの再開時に送信することとしたので、フレームロスの発生を回避できる。
(ケース1−3)PON区間のリンクが確立された状態であって、かつ、上りトラヒックのみがない場合。
つぎに、上りトラヒックのみが停止した場合の動作について説明する。上述同様に、ONU4のバッファ部41は、データ蓄積量をPON制御部46に通知する。また、上りトラヒック監視部47は、TE10からの上りトラヒックを監視し、一定時間にわたりTE10からの上りトラヒックがないことを検出すると、その旨をPON制御部46に通知する。また、PON制御部46は、光受信部44およびフレーム分離部45を介してOLT2から問合せフレームを受信すると、バッファ部41から通知されるデータ蓄積量を含めた問合せ応答フレームを作成する。ここで、PON制御部46は、上りトラヒック監視部47からの通知により、上りトラヒックがない旨をさらに含めて、問合せ応答フレームを返信する制御を行う。
OLT2の低消費化決定部29は、光受信部24およびフレーム分離部25を介して上記問合せ応答フレームを受信すると、ONU4において蓄積データ量がないことを認識する。一方、下りトラヒック監視部27は、下りトラヒックがないとは検出しない。したがって、低消費化決定部29は、ONU4からの上りトラヒックのみがないと判断し、ONU4からの上り方向について低消費電力モードへ遷移することを決定し、その旨を通知するようPON制御部26に指示する。PON制御部26は、上り方向について低消費電力モードへ遷移する旨を指示する遷移指示フレームを、ONU4へ送信する。
ONU4の低消費化ブロック決定部48は、光受信部44およびフレーム分離部45を介して当該遷移指示フレームを受信すると、TE10からのデータを受信してOLT2へ送信するブロックおよび、OLT2との通信制御に必要なブロックを、低消費電力モードへ遷移させることを決定する。すなわち、フレーム多重部42および光送信部43(送信処理に関するブロック)と、PON制御部46,上りトラヒック監視部47,低消費化ブロック決定部48(通信制御に関するブロック)、を低消費電力モードへ遷移させるブロックとして決定し、その旨を低消費指示・解除部49に通知する。
低消費指示・解除部49は、該当ブロックに対して、上記低消費電力稼動時間を指定し、低消費電力モードへ遷移するよう指示する。
また、OLT2のPON制御部26は、上記遷移指示フレームの指示によって、ONU4が低消費電力モードに遷移している間、OLT2とONU4との通信が中断することが予想できる。このため、PON制御部26は、ONU4との間のリンクを断としないように、予めPONシステムで決定され自OLT内に設定された時間(または、自OLTから送信した遷移指示フレームで指定した時間)が経過するまで、リンクを監視する処理を停止する。すなわち、該当ONU(ONU4)への定期的な問合せフレーム送信を停止し、リンク管理部28が保持するリンク状態を維持する。
低消費電力稼働時間が経過するまで、ONU4においてTE10からOLT2へ宛てたトラヒックが到着した場合には、バッファ部41がトラヒックを蓄積する。ONU4における低消費電力稼働時間が満了すると、ONU4の低消費指示・解除部49は、上記各ブロックに対して低消費電力モード解除を指示し、各ブロックを活性化させる。一方、OLT2において、ONU4が低消費電力モードへ遷移している時間が満了すると、リンク管理部28は、該当ONU(ONU4)への定期的な問合せフレーム送信の指示を再開することでリンク監視を再開させる。
これにより、ONUからの上りトラヒックがない場合には、ONU〜OLT間のリンクを維持したまま、ONUからOLTへの上り方向の通信に不要なブロックを低消費電力化することが可能となる。また、低消費電力モードへ遷移している間に発生する上りトラヒックは、ONUのバッファ部に蓄積し、通信再開時に送信することとしたため、フレームロスを回避できる。
なお、上記上りのみトラヒックが停止した場合の動作では、OLTから該当ONUへの定期的な問合せ処理を停止させることとしたが、リンク管理部が保持するリンクを維持しつつ、定期的な問合せを継続して実施してもよい。この場合にも、問合せフレームは定期的に送信され、光受信部44やフレーム分離部45がこれを受信している。そして、バッファ部41は、自身内に緊急を要すトラヒックが到着した場合は、その旨を低消費指示・解除部49に通知し、これを受けた低消費指示・解除部49が、各部に低消費電力モードの解除を指示する。こうすることで、活性化したPON制御部46が、OLT2からの問合せフレームをフレーム分離部45から受信し、当該問合せフレームに対して問合せ応答フレームを返信することにより上り送信許可を得ることができる。これにより、ONU4は、緊急の場合には、予め決められた時間が満了するより早く低消費電力モードから脱して、上りデータを送信することが可能である。
(ケース1−4)PON区間のリンクが断である場合
最後に、OLT2とのリンクが断となった場合の動作について説明する。OLT2とONU4との間では、リンクを維持するために、定期的にお互いのPON制御部からの問合せフレームおよび問合せ応答フレームをやり取りしてその内容を確認し、リンクが維持されている場合にのみデータ通信を行う。
ONU4の低消費化ブロック決定部48は、一定の時間にわたり上記問合せフレームを検出しない場合には、リンクを確認できないので、OLT2との通信制御に必要なブロックである、フレーム多重部42,光送信部43,光受信部44,フレーム分離部45,PON制御部46、のみを残し、他のブロックを低消費電力モードへ遷移させるブロックに決定し、その旨を低消費指示・解除部49に通知する。
ONU4の低消費指示・解除部49は、PONのリンク(OLT2との間のリンク)が回復するまで、該当のブロックに対し低消費電力モードへ遷移するよう指示する。低消費化ブロック決定部48は、リンクが回復し、光受信部44およびフレーム分離部45を介してOLT2からの問合せフレームを受信すると、遷移解除の指示を発行し、これを受けた低消費指示・解除部49が、各部を活性化させる指示を出す。これにより、OLT2とのリンクを回復可能な状態を維持したまま、リンクがない状態に応じた低消費電力効果が得られる。
以上説明したように、本実施の形態では、ONUからOLTへの上りトラヒックをONUが監視してOLTに報告し、下りトラヒックをOLTが監視することとし、これらの監視結果により、OLTにおいて低消費電力モードへ遷移させるONUおよび通信方向を決定し、ONUに指示する構成とした。また、これを受けたONUが、指定された通信方向に応じた機能部を一定時間にわたり低消費電力モードへ遷移させる構成とした。また、OLTにおいて、当該一定時間が経過するまではリンク確認の処理を停止させ、リンク断とみなされることを回避する構成とした。さらに、ONUにおいてリンクが確認できない場合には、リンクを行う機能を維持したまま、その他の機能を低消費電力モードへ遷移させる構成とした。これにより、OLTとONUとの間のリンクを維持したまま、またはリンク可能な状態を維持したままで、ONUにおける消費電力を低減させることが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、OLTにおいてONUとの間の上り方向および下り方向のトラヒックを監視し、ONUからの上り方向トラヒックについては、ONUが監視し、OLTに報告することとした。本実施の形態では、上りトラヒックをOLTにおいて監視する場合を説明する。
図2は、本実施の形態におけるPONシステムの構成例を示す図である。図2の構成は、図1の構成と比較すると、OLT2に代えてOLT2Bを備え、ONU4に代えてONU4Bを備える。ONU4Bは、上りトラヒック監視部47を備えず、代わりに、OLT2Bが上りトラヒック監視部30を備える。上りトラヒック監視部30は、ONU4Bからの上りトラヒックを監視する目的で設けられる。
OLT2Bの上りトラヒック監視部30は、光受信部24およびフレーム分離部25を介して上位装置1へ転送されるユーザフレームを監視する。これにより、トラヒック監視部30は、図1の上りトラヒック監視部47と同等の機能を果たす。
つづいて、以上のように構成されたPONシステムにおける動作について説明する。ここでは、ONU4BからOLT2Bへの上りトラヒックのみが停止した場合を例に説明する。
OLT2Bの上りトラヒック監視部30は、光受信部24およびフレーム分離部25を介して上位装置1へ転送されるユーザフレームを監視し、一定期間にわたりユーザフレームを検出しない場合には、上りトラヒックがないと判断して、その旨を低消費化決定部29に通知する。これを受けた低消費化決定部29は、該当のONU(ONU4B)に対する上り方向のみを低消費電力モードへ遷移させることを決定し、その旨を通知するようPON制御部26に指示する。PON制御部26は、上り方向について低消費電力モードへ遷移すべき旨を指示する遷移指示フレームを、ONU4Bへ送信する。
ONU4Bでは、実施の形態1の「ケース1−3」同様に、低消費電力モードへ遷移させる処理を行う。その後も、上述同様、ONU4Bにおける低消費電力稼働時間が満了すると、ONU4Bの低消費指示・解除部49は、低消費電力モード解除を指示し、各ブロックを活性化させる。一方、OLT2Bにおいて、ONU4Bが低消費電力モードへ遷移している時間が満了すると、PON制御部26は、該当ONU(ONU4)への定期的な問い合わせを再開することでリンク監視を再開させる。
以上説明したように、本実施の形態では、ONUからOLTへの上りトラヒックおよび、OLTからONUへの下りトラヒックの双方をOLTが監視することとし、これらの監視結果により、OLTにおいて低消費電力モードへ遷移させるONUおよび通信方向を決定し、ONUに指示する構成とした。この場合にも、実施の形態1と同様、OLTとONUとの間のリンクを維持したまま、またはリンク可能な状態を維持したままで、ONUにおける消費電力を低減させることが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、OLT側において、低消費電力化するONUとその通信方向とを決定することとした。本実施の形態では、低消費電力化するか否か、およびその通信方向を、ONUにおいて決定する場合を説明する。
図3は、本実施の形態におけるPONシステムの構成例を示す図である。図3の構成は、図1の構成と比較すると、OLT2Cにおいて低消費化決定部29を備えず、また、ONU4Cにおいて、低消費化ブロック決定部48の代わりに低消費化ブロック決定部48Cを備える点が異なる。低消費化ブロック決定部48Cは、低消費化ブロック決定部48の機能に加え、低消費電力化する通信方向をも決定する機能を備える。
つづいて、以上のように構成されたPONシステムにおける動作について説明する。以下、PON区間のリンクの状態と、上りおよび下りトラヒックの状態とに基づいて、場合を分けて説明する。
(ケース2−1)PON区間のリンクが確立された状態であって、かつ、上り下りともにトラヒックがない場合。
OLT2Cの下りトラヒック監視部27は、上位装置1からONU4Cへ宛てた下り方向のトラヒックが一定期間ないことを検出すると、その旨をPON制御部26に通知する。PON制御部26は、フレーム多重部22および光送信部23を用いて、その旨を通知する制御フレーム(以下、「トラヒック通知フレーム」という)をONU4Cへ送信する。
ONU4Cの低消費化ブロック決定部48Cは、光受信部44およびフレーム分離部45を介して当該トラヒック通知フレームを受信する。一方、ONU4Cの上りトラヒック監視部47は、バッファ部41を監視し、TE10からのトラヒックが一定期間ないことを検出すると、その旨を低消費化ブロック決定部48Cに通知する。低消費化ブロック決定部48Cは、このようにして、OLT2Cから下りトラヒックがない旨、およびTE10からのトラヒックがない旨の通知を受信している場合には、OLT2Cに対する上りおよび下りの両通信方向について低消費電力モードへ遷移することを決定し、その旨をOLT2Cへ報告することをPON制御部へ指示する。PON制御部は、当該内容(低消費電力モードへ遷移する旨,および遷移する通信方向)を載せた制御フレーム(以下、「遷移宣言フレーム」という)をOLT2Cへ送信する。
ONU4Cの低消費化ブロック決定部48Cは、当該遷移宣言フレームの送信を指示した後で、自律的に、OLT2Cからのデータを受信しTE10へ送信するブロック,TE10からのデータを受信してOLT2Cへ送信するブロック,OLT2Cと自ONU4Cとの通信制御に必要なブロック、を低消費電力モードへ遷移させる。すなわち、フレーム多重部42,光送信部43,光受信部44,フレーム分離部45,PON制御部46,上りトラヒック監視部47,低消費化ブロック決定部48C、を低消費電力モードへ遷移させると決定し、その旨を低消費指示・解除部49に通知する。
ONU4Cの低消費指示・解除部49は、たとえば、予めPONシステムで決定され自装置に設定されている時間である低消費電力稼動時間を指定して、上記ブロックに対し、低消費電力モードへ遷移するよう指示する。
一方、OLT2CのPON制御部26は、光受信部24およびフレーム分離部25を介して当該遷移宣言フレームを受信すると、ONU4Cが低消費電力モードへ遷移することを認識する。また、PON制御部26は、ONU4Cが低消費電力モードに遷移している間、自装置とONU4Cとの通信が中断することが予想できる。このため、PON制御部26は、ONU4Cとの間のリンクを断としないように、予めPONシステムで決定され自OLT内に設定された時間(または、ONU4Cから受信した遷移宣言フレームに指定された時間)が経過するまで、リンクを監視する処理を停止する。すなわち、該当ONU(ONU4C)への定期的な問合せフレーム送信を停止し、リンク管理部28が保持するリンク状態を維持する。
この間、OLT2Cでは、上位装置1から該当ONU(ONU4C)宛のトラヒックが到着した場合には、バッファ部21に蓄積させておく。
同様に、ONU4Cでは、TE10からOLT2C宛のトラヒックが到着した場合には、バッファ部41に蓄積させておく。
ONU4Cにおいて低消費電力稼働時間が満了すると、ONU4Cの低消費指示・解除部49は、上記各ブロックに対して低消費電力モードを解除する指示を送信し、各ブロックを活性化させる。また、OLT2Cにおいて低消費電力モード稼働時間が満了すると、OLT2CのPON制御部26は、該当ONU(ONU4C)への定期的な問い合わせを再開させることで、リンク監視を再開させる。
これにより、ONU4Cにおいて上りおよび下りのトラヒックがない場合に、OLT2Cとの間のリンクを維持したまま、OLT2Cとの通信に不要なブロックを低消費電力化することが可能となる。また、低消費電力モードへ遷移している間に発生する上下トラヒックについては、下りトラヒックはOLT2Cのバッファ部21で、上りトラヒックはONU4Cのバッファ部41で蓄積し、低消費電力モード解除後に送受信するので、フレームロスが発生しないという効果が得られる。
(ケース2−2)PON区間のリンクが確立された状態であって、かつ、下りトラヒックのみがない場合。
つぎに、下りトラヒックのみが停止した場合の動作について説明する。OLT2Cの下りトラヒック監視部27は、バッファ部21のデータ蓄積状態を監視し、ONU4C宛のデータがない場合には、ONU4C宛のトラヒックがない旨をPON制御部26に通知する。PON制御部26は、ONU4Cに対する下り方向のトラヒックがない旨を通知するトラヒック通知フレームを、フレーム多重部22および光送信部23を介してONU4Cへ送信する。
ONU4Cの低消費化ブロック決定部48Cは、上りトラヒック監視部47から上りトラヒックがないことを通知されていない状態で、光受信部44およびフレーム分離部45を介して当該トラヒック通知フレームを受信すると、下りトラヒックのみがないと判断する。この場合、低消費化ブロック決定部48Cは、OLT2Cからのデータを受信してTE10へ送信するブロック、およびOLT2Cとの通信制御に必要なブロックを低消費電力モードへ遷移させることを決定する。すなわち、光受信部44,フレーム分離部45,PON制御部46,上りトラヒック監視部47,低消費化ブロック決定部48C、を低消費電力モードへ遷移させるブロックと決定し、その旨を低消費指示・解除部49に通知する。また、低消費電力モードへ遷移する旨をOLT2Cへ報告することをPON制御部46へ指示する。PON制御部46は、当該内容を載せた遷移宣言フレームをOLT2Cへ送信する。
ONU4Cの低消費指示・解除部49は、後述するOLT2Cからの上り送信許可を受信しだい、予めPONシステムで決められている時間、または自装置からOLT2Cへ送信する遷移宣言フレーム内で指定した時間である低消費電力稼動時間を指定して、該当ブロックに対し、低消費電力モードへ遷移するよう指示する。
OLT2CのPON制御部26は、上記遷移宣言フレームを受信すると、ONU4Cが低消費電力モードへ遷移することを認識する。OLT2Cは、ONU4Cが低消費電力モードに遷移している間、ONU4Cとの通信が中断することが予想できる。このため、PON制御部26は、ONU4Cとの間のリンクを断としないように、予めPONシステムにて決定され自OLT内に設定された時間(または、ONU4Cから受信する遷移宣言フレーム内に記載された時間)が経過するまで、リンクを監視する処理、すなわち、該当ONU(ONU4C)への定期的な問合せフレーム送信の処理を停止する。
ところで、ONU4Cにおいて、下りトラヒックに関するブロックとともにOLT2Cとの制御情報のやり取りに関するブロックを低消費電力モードに遷移させることにより、ONU4Cは、上りデータが発生しても問合せ応答フレームを送信できないため、上りの送信許可を得られないこととなる。したがって、OLT2CのPON制御部26は、上記低消費電力稼動時間などに応じて、自身が保持するこれまでの統計情報や最低帯域保障情報などを用いて、将来の上り送信許可をONU4Cへ送信する。ONU4Cの低消費化ブロック決定部48Cは、光受信部44およびフレーム分離部45を介して当該上り送信許可を受信しだい、低消費指示・解除部49に、低消費電力モードへの遷移を指示する。
また、ONU4Cが低消費電力モードに遷移している間、OLT2Cでは、上位装置1から該当ONU(ONU4C)宛のトラヒックが到着した場合には、バッファ部21に蓄積させておく。
ONU4Cにおける低消費電力稼働時間が満了すると、ONU4Cの低消費指示・解除部49は、上記各ブロックに対して低消費電力モード解除を指示し、各ブロックを活性化させる。一方、OLT2CのPON制御部26は、ONU4Cが低消費電力モードへ遷移している時間が満了すると、該当ONU(ONU4C)への定期的な問合せフレームの送信を再開することでリンク監視を再開させる。
これにより、下りトラヒックがない場合において、実施の形態1と同様の効果が得られる。
(ケース2−3)PON区間のリンクが確立された状態であって、かつ、上りトラヒックのみがない場合。
つぎに、上りトラヒックのみが停止した場合の動作について説明する。ONU4Cの上りトラヒック監視部47は、バッファ部41におけるデータ蓄積量を監視し、TE10からの上りデータが一定時間にわたってない場合には、上りデータがないことを検出し、低消費化ブロック決定部48Cにその旨を通知する。低消費化ブロック決定部48Cは、OLT2Cからのトラヒック通知フレームにより下りトラヒックがない旨を通知されていない場合であって、当該通知を受けた場合には、上りトラヒックのみがないと判断する。したがって、低消費化ブロック決定部48Cは、OLT2Cに対する上り方向を低消費電力モードに遷移させることを決定し、その旨を通知する遷移宣言フレームを送信するようPON制御部46に指示する。これを受けたPON制御部46は、光受信部44およびフレーム分離部45を介して、OLT2Cに遷移宣言フレームを送信する。
また、ONU4Cの低消費化ブロック決定部48Cは、予め決められた時間、またはOLT2Cへ送信した遷移宣言フレーム内に記載した時間である低消費電力稼動時間にわたり、TE10からのデータをOLT2Cへ送信するブロック、およびOLT2Cとの間の通信制御に必要なブロックを遷移させることを決定する。すなわち、フレーム多重部42,光送信部43,PON制御部46,上りトラヒック監視部47,低消費化ブロック決定部48C、を低消費電力モードへ遷移させるブロックとして決定し、その旨を低消費指示・解除部49に通知する。
低消費指示・解除部49は、該当ブロックに対して、上記低消費電力稼動時間を指定し、低消費電力モードへ遷移するよう指示する。
OLT2CのPON制御部26は、上記遷移宣言フレームを受信すると、ONU4Cが低消費電力モードへ遷移することを認識する。また、PON制御部26は、ONU4Cが低消費電力モードに遷移している間、自装置とONU4Cとの通信が中断することが予想できる。このため、PON制御部26は、ONU4Cとの間のリンクを断としないように、予めPONシステムで決定され自OLT内に設定された時間(または、ONU4Cから受信した遷移宣言フレームに指定された時間)が経過するまで、リンクを監視する処理を停止する。すなわち、該当ONU(ONU4C)への定期的な問合せフレーム送信を停止し、リンク管理部28が保持するリンク状態を維持する。
低消費電力稼働時間が経過するまでの間、ONU4CにおいてTE10からOLT2Cへ宛てたトラヒックが到着した場合には、バッファ部41がデータを蓄積する。低消費電力稼働時間が満了すると、ONU4Cの低消費指示・解除部49は、上記各ブロックに対して低消費電力モード解除を指示し、各ブロックを活性化させる。一方、OLT2Cにおいて、ONU4Cが低消費電力モードへ遷移している時間が満了すると、PON制御部26は、該当ONU(ONU4C)への定期的な問合せフレーム送信を再開することでリンク監視を再開させる。
これにより、ONUからの上りトラヒックがない場合において、実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、上記上りのみトラヒックが停止した場合の動作では、OLTから該当ONUへの定期的な問合せ処理を停止させることとしたが、リンク管理部28においてリンクを維持しつつ、定期的な問合せを継続して実施してもよい。具体的な動作は上述同様である。
(ケース2−4)PON区間のリンクが断である場合
最後に、OLT2Cとのリンクが断となった場合の動作について説明する。OLT2CとONU4Cとの間では、上述した様に、リンクを維持するために、定期的にお互いのPON制御部間で問合せフレームおよび問合せ応答フレームをやり取りしてその内容を確認し、リンクが維持されている場合にのみデータ通信を行う。
ONU4Cの低消費化ブロック決定部48Cは、一定の時間にわたり上記問合せフレームを検出しない場合には、OLT2Cとの通信制御に必要なブロックである、フレーム多重部42,光送信部43,光受信部44,フレーム分離部45,PON制御部46、のみを残し、他のブロックを低消費電力モードへ遷移させるブロックに決定し、その旨を低消費指示・解除部49に通知する。
低消費指示・解除部49は、PONのリンク(OLT2Cとの間のリンク)が回復するまで、該当のブロックに対し低消費電力モードへ遷移するよう指示する。ONU4Cの低消費化ブロック決定部48Cは、リンクが回復し、光受信部44およびフレーム分離部45を介してOLT2Cから問合せフレームを受信すると、低消費指示・解除部49へ解除の指示を行う。これを受けた低消費指示・解除部49は、各ブロックに対し遷移解除の指示を出し、各部を活性化させる。
これにより、OLT2Cとの間のリンクが断となった場合にも、実施の形態1と同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施の形態では、ONUからOLTへの上りトラヒックをONUが監視し、OLTからONUへの下りトラヒックをOLTが監視することとし、これらの監視結果により、ONUにおいて低消費電力モードへ遷移させる通信方向およびブロックを決定する構成とした。この場合にも、実施の形態1および2と同様、OLTとONUとの間のリンクを維持したまま、またはリンク可能な状態を維持したままで、ONUにおける消費電力を低減させることが可能となる。
実施の形態4.
実施の形態3では、OLTにおいてONUとの間の下りトラヒックを監視することとした。本実施の形態では、下りトラヒックをONUで監視する場合を説明する。
図4は、本実施の形態におけるPONシステムの構成例を示す図である。図4の構成は、図3の構成と比較すると、OLT2Cに代えてOLT2Dを備え、ONU4Cに代えてONU4Dを備える。OLT2Dは、下りトラヒック監視部27を備えず、代わりに、ONU4Dが下りトラヒック監視部50を備える。下りトラヒック監視部50は、OLT2Dからの上りトラヒックを監視する目的で設けられる。
OLT4Dの下りトラヒック監視部50は、光受信部44およびフレーム分離部45を介してTE10へ送信されるユーザフレームを監視する。これにより、下りトラヒック監視部50は、図3の下りトラヒック監視部27と同等の機能を果たす。
つづいて、以上のように構成されたPONシステムにおける動作について説明する。ここでは、OLT2DからONU4Dへの下りトラヒックのみが停止した場合を例に説明する。
ONU4Dの下りトラヒック監視部50は、光受信部44およびフレーム分離部45を介してTE10へ送信されるユーザフレームを監視し、一定期間にわたりユーザフレームを検出しない場合には、下りトラヒックがないと判断して、その旨を低消費化ブロック決定部48Cに通知する。これを受けた低消費化ブロック決定部48Cは、OLT2Dに対する上り方向のみを低消費電力モードへ遷移させることを決定し、その旨を通知するようPON制御部26に指示する。PON制御26は、上り方向について低消費電力モードへ遷移する旨を宣言する遷移宣言フレームを、OLT2Dへ送信する。
ONU4Dでは、実施の形態3の「ケース2−3」同様に、低消費電力モードへ遷移させる処理を行う。その後、ONU4Dにおける低消費電力稼働時間が満了すると、上述同様、ONU4Dの低消費指示・解除部49は、低消費電力モード解除を指示し、各ブロックを活性化させる。一方、OLT2Dにおいて、ONU4Dが低消費電力モードへ遷移している時間が満了すると、PON制御部26は、該当ONU(ONU4)への定期的な問合せフレームの送信を再開することでリンク監視を再開させる。
以上説明したように、本実施の形態では、ONUからOLTへの上りトラヒックおよび、OLTからONUへの下りトラヒックの双方をONUが監視することとし、これらの監視結果により、ONUにおいて低消費電力モードへ遷移させる通信方向およびブロックを決定する構成とした。この場合にも、実施の形態3と同様、OLTとONUとの間のリンクを維持したまま、またはリンク可能な状態を維持したままで、ONUにおける消費電力を低減させることが可能となる。
以上のように、本発明にかかるPONシステムは、リアルタイム性が必要とされるサービスを提供するPONシステムに有用であり、特に、データ通信を行わない間もリンクを維持する場合に適している。

Claims (10)

  1. 加入者側通信装置(以下、ONUという)と協働してPONシステムを構成し、前記ONUとのリンク状態を制御する制御部を有する局側通信装置(以下、OLTという)において、
    前記制御部は、
    前記ONUの低消費電力モードへの遷移に関する制御信号を生成し、
    生成された前記制御信号を該ONUへ送信し、
    該制御部から送信された前記制御信号に基づき前記ONUが低消費電力モードで動作しているときに、該OLTと該ONUとの間のリンク状態を維持し、
    前記ONUの上り方向通信の動作モードが低消費電力モードである場合に、該ONUへ上り帯域を割当てること
    を特徴とするOLT。
  2. 加入者側通信装置(以下、ONUという)と協働してPONシステムを構成し、前記ONUとのリンク状態を制御する制御部を有する局側通信装置(以下、OLTという)において、
    前記制御部は、
    前記ONUの低消費電力モードへの遷移に関する制御信号を生成し、
    生成された前記制御信号を該ONUへ送信し、
    該制御部から送信された前記制御信号に基づき該ONUが低消費電力モードで動作しているときに、該OLTと該ONUとの間のリンク状態を維持し、
    前記ONUの上り方向通信の動作モードが低消費電力モードである場合に、該ONUに対して上り帯域割当てに関する問合せを行い、前記問合せに対する前記ONUからの応答に基づき該ONUへ上り帯域を割当てること
    を特徴とするOLT。
  3. 加入者側通信装置(以下、ONUという)と協働してPONシステムを構成し、前記ONUとのリンク状態を制御する制御部を有する局側通信装置(以下、OLTという)において、
    前記制御部は、
    前記ONUの低消費電力モードへの遷移に関する制御信号を生成し、
    生成された前記制御信号を該ONUへ送信し、
    該制御部から送信された前記制御信号に基づき該ONUが低消費電力モードで動作しているときに、該OLTと該ONUとの間のリンク状態を維持し、
    前記ONUの上り方向通信の動作モードが低消費電力モードである場合に、該ONUに対して上り帯域割当てに関する問合せを行い、該ONUから送信された該ONUの低消費電力モードの解除に関するメッセージを前記問合せについて予め定められた応答可能期間に受信すること
    を特徴とするOLT。
  4. 加入者側通信装置(以下、ONUという)と協働してPONシステムを構成し、前記ONUとのリンク状態を制御する制御部を有する局側通信装置(以下、OLTという)において、
    前記制御部は、
    前記ONUから受信した上りトラヒックに基づいて該ONUの低消費電力モードへの遷移に関する制御信号を生成し、
    生成された前記制御信号を該ONUへ送信し、
    該制御部から送信された前記制御信号に基づき該ONUが低消費電力モードで動作しているときに、該OLTと該ONUとの間のリンク状態を維持すること
    を特徴とするOLT。
  5. 前記ONUの上り方向通信の動作モードが低消費電力モードであり、かつ、下り方向通信の動作モードが非低消費電力モードである場合に、該ONUへ下りトラヒックを転送すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のOLT。
  6. 局側通信装置(以下、OLTという)と協働してPONシステムを構成する加入者側通信装置(以下、ONUという)において、
    前記ONUは、
    前記OLTと該ONUとが相互にリンクされている状態で前記OLTより送信される該ONUの動作モードに関する制御信号を受信し、該制御信号に基いて低消費電力モードへ遷移し、
    前記低消費電力モードへ遷移した後のONUは、
    該ONUと前記OLTとが相互にリンク維持されている状態で低消費電力モードでの動作をし、
    上り方向通信の動作モードが低消費電力モードであり、かつ、下り方向通信の動作モードが非低消費電力モードである場合に、前記OLTから送信された下りトラヒックを受信すること
    を特徴とするONU。
  7. 上り方向通信の動作モードが低消費電力モードである場合に、該ONUによる解除の決定に基づき該ONUの低消費電力モードの状態を解除すること
    を特徴とする請求項に記載のONU。
  8. 前記低消費電力モードの状態を解除したONUは、該ONUの低消費電力モードを解除した旨を前記OLTへ送信すること
    を特徴とする請求項に記載のONU。
  9. 局側通信装置(以下、OLTという)および加入者側通信装置(以下、ONUという)を備え、前記OLT及び前記ONU間がリンクされている状態で通信を行う通信システムにおいて、
    前記OLTは、
    前記ONUの低消費電力モードへの遷移に関する制御信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された前記制御信号を該ONUへ送信する送信手段と、
    前記送信手段により送信された前記制御信号に基づく前記ONUの上り方向通信の動作モードが低消費電力モードである場合に、該ONUへ上り帯域を割当てる制御部と、を備え、
    前記ONUは、
    前記OLTから送信された前記制御信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した前記制御信号に基づき低消費電力モードへの遷移を実行する遷移実行手段と、を備え、
    前記OLTに備えられた前記制御部は、前記低消費電力モードへ遷移したONUが低消費電力モードで動作しているときに、前記OLT及び該ONU間のリンク状態の切断を抑制すること
    を特徴とする通信システム。
  10. 局側通信装置(以下、OLTという)および加入者側通信装置(以下、ONUという)を備え、前記OLT及び前記ONU間がリンクされている状態で通信を行う通信システムの通信方法において、
    前記OLTが前記ONUの低消費電力モードへの遷移に関する制御信号を生成する第1のステップと、
    前記第1のステップにより生成された前記制御信号を該OLTが前記ONUへ送信する第2のステップと、
    前記第2のステップにより送信された前記制御信号を前記ONUが受信する第3のステップと、
    前記第3のステップにより受信された前記制御信号に基き前記ONUが低消費電力モードへ遷移する第4のステップと、
    前記第4のステップにより低消費電力モードへ遷移した前記ONUが低消費電力モードで動作しているときに、該ONU及び前記OLT間のリンクの切断を抑制する第5のステップと、
    前記第3のステップにより受信された前記制御信号に基づく前記ONUの上り方向通信の動作モードが低消費電力モードである場合に、前記OLTが該ONUに上り帯域を割当てる第6のステップと、
    を備えたこと特徴とする通信方法。
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