以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、電子辞書管理システムでは、本発明に係わる情報表示制御装置として、複数の通信電子辞書(装置)10(10a,10b)がそれぞれパーソナルコンピュータ12(12a,12b)を介して、インターネット14と接続されている。通信電子辞書10は、パーソナルコンピュータ12及びインターネット14を通じてサーバ16に接続することができる。なお、パーソナルコンピュータ12は、インターネット14だけに限らず、公衆回線網などの各種通信系を含むネットワークを介して接続することもできる。
通信電子辞書10は、見出し語情報と、その見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報(語義番号)ごとに分類された説明情報を記録する辞書データを有し、見出し語が選択される、あるいは文字列が入力されることで、この入力された見出し語(あるいは文字列)に対応する語義番号と説明情報とを検索して表示する電子辞書機能が搭載されている。また、辞書データには、見出し語情報に対応する説明情報と共に、見出し語情報を含む文章(例文)やその訳文などを含む用例情報(第1用例情報)が含まれている。電子辞書機能は、例えば、検索された語義番号と説明情報とが表示された画面を通じて用例の表示が指示された場合に用例情報(例文や訳文など)を表示する。
通信電子辞書10は、さらに通信機能が搭載されており、他の情報機器(パーソナルコンピュータ12や他の通信電子辞書10)との通信によりデータを送受信することができる。
パーソナルコンピュータ12は、通信電子辞書10を例えばUSB(Universal Serial Bus)などにより接続し、通信電子辞書10による検索結果を取得する他、通信電子辞書10からの要求に応じて、インターネット14を通じてサーバ16に接続する通信機能などを有する。
サーバ16は、情報管理サービスを提供するもので、通信電子辞書10において見出し語(語義番号)と対応付けて作成された用例情報をインターネット14を通じて受信して、所定のグループ毎に分類してヒストリデータとして記録し、また通信電子辞書10からの用例情報の取得要求に応じて、指定されたグループに分類された用例情報を送信する機能を有する。
図2は、第1実施形態における通信電子辞書10(10a,10b)の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、通信電子辞書10は、CPU20がメモリ22、記録装置24、入力部26、表示部27、及び通信部28と相互に接続されて構成される。
CPU20は、通信電子辞書10全体の制御を司るもので、メモリ22に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU20は、メモリ22に記録された辞書管理制御プログラム22aを実行することにより、入力された文字列(見出し語)をもとに辞書データ22bを検索し、該当する見出し語に対応する説明情報や用例情報を表示する電子辞書機能を実現する。
辞書データ22bには、用例情報(第1用例情報)が含まれており、検索された語義番号と説明情報とが表示された画面を通じて用例の表示が指示された場合に表示される。また、辞書管理制御プログラム22aにより、ユーザからの入力により作成された用例情報(第2用例情報)をサーバ16に送信する情報送信処理、及びサーバ16から他の通信電子辞書10において作成された用例情報を受信する情報受信処理を実行する。
メモリ22は、CPU20によってアクセスされるプログラムやデータが記録されるもので、第1実施形態では例えば辞書管理制御プログラム22aなどの各種プログラムや、各プログラムを実行する際に用いられる各種データの他、作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどが設定される。辞書管理制御プログラム22aの実行に伴って格納される各種データとしては、見出し語情報と少なくとも1つの語義番号ごとに分類された説明情報及び用例情報とが関連付けられて記録された辞書データ22b、辞書データ22bを用いた検索結果(見出し語、語義番号)の履歴を記録する通常ヒストリデータ22d、ユーザにより作成された用例情報及びサーバ16を通じて受信した他の通信電子辞書10において作成された用例情報を記録するグループ用例データ22e、サーバ16に送信した用例情報の利用を許可する相手、すなわち用例情報の送信先を示す相手に関する情報(氏名、グループ名、電子メールアドレスなど)を含む友人データ22fなどが含まれている。友人データ22fでは、グループ毎に送信先となる相手の情報を分類して管理しているものとする。グループ用例データ22eの詳細については後述する(図4参照)。
なお、他の通信電子辞書10において作成された用例情報をグループ用例データ22eとして記録するだけでなく、辞書データ22bに記録されている既存の用例情報に追加記録するようにしても良い。ただし、この場合には、追加された用例情報であることを属性情報を付加するなどして識別可能にしておくものとする。属性情報には、用例情報の送信元のユーザが属するグループを示す情報が含まれるものとする。
記録装置24は、記録媒体25を有しており、記録媒体25に対するプログラム、データ等の記録や読み出しを実行する。記録媒体25は磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成され、記録装置24に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものである。また、記録媒体25に記録されるプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録する構成にしても良く、さらに、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録媒体を備えた記録装置を設け、この記録媒体に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して使用する構成にしても良い。
入力部26は、主にキーボードからデータや各種の指示を入力する。キーボードには、検索処理の対象とする辞書をしているための辞書指定キー(「英和」「和英」「国語」など)、各種文字キー(かな、アルファベット等)や、選択実行指示を入力するための「訳/決定」キー、上下左右方向を指示するためのカーソルキー、通信を介したデータ送信あるいは受信の実行を指示するための「送信」キーや「受信」キー、辞書データ22bに記録された特定のデータの一覧表示を指示するための「単語帳」キー、辞書データ22bに対して例文(用例情報)の追加を指示するための「例文追加」キーなど、各種間ファンクションキーが割り当てられている。
表示部27は、各種情報を表示するためのもので、メモリ22に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する。
通信部28は、CPU20の制御のもとで他の電子機器(パーソナルコンピュータ12、サーバ16、他の通信電子辞書10など)との通信を制御する。
図3は、第1実施形態におけるサーバ16の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、サーバ16は、CPU30がメモリ32、記録装置34、入力部36、表示部37、及び通信部38と相互に接続されている。
CPU30は、サーバ16全体の制御を司るもので、メモリ32に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU30は、メモリ32に記録された辞書共有制御プログラム32aを実行することにより、通信電子辞書10における情報送信処理によって送信された用例情報を受信してグループごとに分類してグループ用例データ32bとして記録する受信応答処理、及び通信電子辞書10からの用例情報の受信要求に応じて、要求されたグループの用例情報(他の通信電子辞書10において作成された用例情報)を送信する情報送信応答処理を実行する。
メモリ32は、CPU30によってアクセスされるプログラムやデータの情報が記録されるもので、第1実施形態では例えば辞書共有制御プログラム32aなどの各種プログラムや、各プログラムを実行する際に用いられる各種データの他、作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどが設定される。辞書共有制御プログラム32aの実行に伴って格納される各種データとしては、グループ用例データ32bなどが含まれている。なお、グループ用例データ32bの詳細については後述する(図4参照)。
記録装置34は、記録媒体35を有しており、記録媒体35に対するプログラム、データ等の記録や読み出しを実行する。記録媒体35は磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成され、記録装置34に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものである。また、記録媒体35に記録されるプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録する構成にしても良く、さらに、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録媒体を備えた記録装置を設け、この記録媒体に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して使用する構成にしても良い。
入力部36は、キーボードや、マウスなどポインティングデバイスにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
表示部37は、各種情報を表示するためのもので、メモリ32に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する。
通信部38は、CPU30の制御のもとでインターネット14を介した他の電子機器(通信電子辞書10、パーソナルコンピュータ12など)との通信を制御する。
次に、通信電子辞書10あるいはサーバ16において管理されるグループ用例データ22e(32b)について説明する。
図4には、グループ用例データ32bに記録されるデータの一例を示している。図4に示すように、グループ用例データ22e(32b)としては、グループ毎(1,2,3…)に、見出し語と語義番号、発信者名、日付、追加例文、追加訳などのデータが対応づけられて記録される。例えば、グループ1については、送信者名「K.TANAKA」が11月11日(11/11)に、見出し語「what」の語義番号「(1)」に対応して、用例情報として「what」を含む例文とその訳文を作成して追加したことを示している。なお、グループは、例えば学校のクラス、塾のクラスなど、英会話教室のクラスなど、任意の集合ごとに作成され、サーバ16においてグループ毎に分類されてグループ用例データが記録される。
なお、ユーザにより作成された用例情報及びサーバ16を通じて受信した他の通信電子辞書10において作成された用例情報(追加例文、追加訳)については、図4に示すように、グループ用例データ22eとして記録するのではなく、辞書データ22bに対して、既存の用例情報と共に記録するようにしても良い。すなわち、辞書データ22bに記録されている見出し語と語義番号とに対応付けて用例情報を追加記録する。追加された用例情報に対しては、属性情報(用例情報の送信元のユーザが属するグループを示す情報を含む)を付加するなどして識別可能にしておくものとする。辞書データ22bとして既存の用例情報と共に追加された用例情報を記録しておくことで、ユーザからの検索要求に応じて検索された見出し語と説明情報(語義番号)について、用例の表示が要求された場合に、対応する既存の用例情報と共に追加された用例情報を表示する。
次に、第1実施形態における電子辞書管理システムの動作について説明する。
ここでは、ユーザAが使用している通信電子辞書10aに対して新規に作成された用例情報を、サーバ16を通じて通信電子辞書10bに対して送信して使用できるようにする場合について説明する。
例えば、ユーザAが翌日の英語の授業やテストのために通信電子辞書10aを利用して単語を検索し、この検索した単語の意味(説明情報)を参考にして例文(及び訳文)を作成して、サーバ16にグループ用例データ32bとして記録することで、同じクラス(グループ)のユーザBがユーザAによって作成追加された用例情報、すなわち翌日の授業やテストに有効な単語(説明情報)を用いた例文をサーバ16から受信して、通信電子辞書10bにおいて閲覧することができる。
まず、通信電子辞書10aにおける情報送信処理について、図5(a)に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ユーザAは、例えば翌日の授業(英語)の予習をするために、教科書に掲載された英文中の単語の意味を、通信電子辞書10aを使って調べるものとする。CPU20は、入力部26を通じてユーザAによって、検索対象とする辞書、ここでは英和辞書が指定され(ステップA1)、検索対象とする単語に該当する見出し語の選択あるいは文字列(単語)の入力が行われると(ステップA2)、この検索対象とする文字列について辞書データ22bを検索する。
CPU20は、辞書データ22bから入力された文字列に該当する見出し語が得られると、その見出し語に対応する語義ごとの説明情報を表示部27によって一覧表示させる(ステップA3)。
図6(a)には、説明情報が表示された画面の一例を示している。
図6(a)は、例えば検索対象とする辞書として「英和」キーにより英和辞書が指定され、検索対象とする文字列として「take」が入力されて「訳/決定」キーにより検索実行が指示された場合に表示される表示内容である。
図6(a)では、見出し語「take」についての複数の語義番号(1,2…)毎に、品詞、訳、類義語など関連する単語などを含む説明情報が表示されている。また、各語義の説明情報には、用例情報が記録されていることを表す「用例」マークが付加されている。
ここでは、カーソルキーの操作により「用例」マークを指定することができる。例えば下カーソルキーと「用例」キーの操作により、語義番号1の説明情報に付加された「用例」マークが指定され、「訳/決定」キーの操作により用例情報(例文)の表示が指示されたものとする(ステップA4)。
CPU20は、辞書データ22bから該当する見出し語の語義(説明情報)と対応する用例情報を読み出して、表示部27において一覧表示する(ステップA5)。ここでは、指定された語義における見出し語「take」を含む例文と、この例文の訳文を対応付けて表示する。複数の例文と訳文が用意されている場合には、これらを一覧表示させる。
図6(b)には、見出し語「take」についての用例情報として、3つの用例(例文、訳文)が一覧表示された例を示している。
ここで、「例文追加」キーの操作によって、用例情報の新規追加の要求が入力されたものとする(ステップA6)。CPU20は、表示部27において、図6(c)に示すように、追加する用例情報とする例文と訳文とを入力するための用例追加ウィンドウを表示させると共に、入力部26(キーボード)の操作によるデータ入力を受け付ける。用例追加ウィンドウには、「この語義に追加する例文を入力してください」のメッセージと共に、例文と訳文をそれぞれ入力するための入力欄が設けられている。
ここで、用例追加ウィンドウでは、例えば上下カーソルキーにより、入力対象とする入力欄を例文あるいは訳文に切り替えることができ、またキーボードの文字キーの操作により任意に作成した文字列を入力することができる(ステップA7)。図6(c)では、例文として「I took him by the arm.」が入力され、訳文として「彼の腕を押さえた」が入力された例を示している。ユーザは、見出し語「take」の複数の語義から選択した特定の語義についての用例情報(例文、訳文)を任意に作成追加できる。CPU20は、指定された見出し語及び語義の用例情報として追加例文と追加訳とを記録しておく(ステップA8)。
ここで、「送信」キーの操作によって、新規に作成された用例情報のサーバ16への送信が要求されると(ステップA9)、CPU20は、図6(d)に示すように、送信先を決定するための送信先選択メニューを表示させて、送信先の選択要求を受け付ける(ステップA10)。
図6(d)に示す例では、送信先選択メニューとして、友人データ22fにおいて管理されているグループ名を送信先として一覧表示させている。図6(d)では、「授業」「塾」「英会話」の3つのグループのグループ名が表示されている。送信先とするグループは、例えば上下カーソルキーの操作によって任意に選択することができる。また、図6(d)では、送信先とするグループ名の一覧表示の他に、用例情報の追加対象となった見出し語「take」と対象語義の説明情報と共に、送信対象となるユーザにより新規作成された例文と訳文とが表示されている。
ここで、例えば「塾」のグループが選択されて「訳/決定」キーの操作によって、用例情報の送信実行が指示されると、CPU20は、通信部28からパーソナルコンピュータ12を通じて、サーバ16に対してグループを指定して情報を送信する(ステップA11)。ここでは、例えば送信先として指定されたグループに対して、追加例文、追加訳(訳文)、用例情報の作成対象となって見出し語と語義番号、及び送信元を示す例えば送信者名の各情報を送信するものとする。なお、必ずしも全ての情報を送信するのではなく、少なくとも用例情報(追加例文、追加訳)を含み、その他の情報を選択的に送信するようにしても良い。また、グループを指定して情報を送信するのでは無く、特定の送信相手(友人)の氏名や電子メールアドレスなどをサーバ16に送信するようにしても良い。
一方、サーバ16は、パーソナルコンピュータ12を通じて通信電子辞書10aから各情報を受信すると、指定されたグループに応じて、各情報をグループ用例データ32bに記録する(図4参照)。すなわち、該当するグループと対応付けて、見出し語、語義番号、送信者名、受信時の日付、追加例文、追加訳とを新規に追加登録しておく。
なお、サーバ16は、予め通信電子辞書10からの新規グループの作成要求に応じて、新規グループを登録設定できるものとする。通信電子辞書10は、サーバ16に対して情報を送信する際に、指定したグループが登録されていない場合には、新規グループの追加要求をすることができる。
このようにして、通信電子辞書10aにおいて作成された用例情報を、サーバ16においてグループごとに分類して記録することができる。
次に、通信電子辞書10bにおける情報受信処理(受信側処理)について、図5(b)に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ユーザBは、例えば翌日の授業(英語)の予習をするために、教科書に掲載された英文中の単語の意味を、通信電子辞書10bを使って調べるものとする。ただし、ユーザBは、通信電子辞書10bによってサーバ16に接続し、サーバ16に記録されているグループ用例データ32bを受信して利用するものとする。
通信電子辞書10bは、ユーザBによる「受信」キーの操作によって、サーバ16からのグループ用例データ32bの受信要求が指示されると、パーソナルコンピュータ12bを通じてサーバ16と接続する(ステップB1)。
通信電子辞書10bは、サーバ16と接続することで自端末当てのデータ、すなわち自らが属するグループに対してグループ用例データ32bに登録されている用例情報を受信する(ステップB2)。ここでは、用例情報(追加例文、追加訳)と共に、グループ用例データ32bに登録された見出し語、語義番号、送信者名、日付などの他の情報についても受信されるものとする。
なお、通信電子辞書10によってサーバ16から用例情報を受信する場合には、情報の取得が許可されているかを例えばパスワードによって確認するようにしても良い。例えば、サーバ16のグループ用例データ32bにおいて、新規グループを設定する場合に、このグループに対するパスワードを、新規グループ作成を要求した通信電子辞書10から受け付けて設定できるものとする。また、通信電子辞書10は、新規グループの作成に伴って設定したパスワードを、例えば電子メールによって、グループに属する(例えば同じ学校のクラス、塾のクラス、英会話教室のクラスなどに属する)通信電子辞書10のユーザに対して送信する。パスワードを取得したユーザは、通信電子辞書10によりサーバ16に対して接続する場合に、パスワードを指定して情報の取得要求を行う。サーバ16は、パスワードをもとにして、情報の取得が許可されたユーザからの要求であるかを確認すると共に、何れのグループに対して登録された用例情報の受信要求であるかを判別するものとする。
次に、通信電子辞書10bは、ユーザが属しているグループに対して登録されていた用例情報及びその他のデータをサーバ16から受信すると、この受信されたデータが新規に追加された情報であるかを判別する(ステップB3)。すなわち、通信電子辞書10bは、サーバ16から受信したデータが、自端末のグループ用例データ22eに既に記録されているかを各データ(見出し語、語義番号、送信者名、日付、追加例文、追加訳)を選択的に参照して判別する。
ここで新規に登録された用例情報がある場合には、通信電子辞書10bは、サーバ16から受信した用例情報を含む各データをグループ用例データ22eに追加登録する(ステップB4)。また、通信電子辞書10bは、追加登録した用例情報を、表示部27において表示させる。
図7(a)には、サーバ16から受信した新規の用例情報が表示された例を示している。図7(a)では、用例情報の送信元であるユーザの名前(送信者名)とグループ名を含むメッセージ「Aさんからの塾の例文を受信しました」と共に用例情報(追加例文、追加訳文)を表示させる。
この表示画面では、送信者名が表示されるため、誰によって作成された用例情報であるかを把握できる。これにより、用例情報の信頼性を判断する場合に参考にすることができる。例えば、過去に作成された用例情報が正しい、すなわち1つの見出し語に対して複数の語義がある場合に正しい語義による例文を作成している友人が送信者であれば、信頼性が高いと判断することができる。
これ以降、通信電子辞書10bでは、サーバ16を介して通信電子辞書10aから受信した新規に作成された用例情報を利用することができる。
ユーザBは、例えば翌日の授業(英語)の予習をするために、教科書に掲載された英文中の単語の意味を、通信電子辞書10bを使って調べて、用例を参照しようとしているものとする。CPU20は、入力部26を通じてユーザBによって、検索対象とする辞書、ここでは英和辞書が指定され(ステップB5)、検索対象とする単語に該当する見出し語の選択あるいは文字列(単語)の入力が行われると(ステップB6)、この検索対象とする文字列について辞書データ22bを検索する。
CPU20は、辞書データ22bから入力された文字列に該当する見出し語が得られると、その見出し語に対応する語義ごとの説明情報を表示部27によって一覧表示させる(ステップB7)。
図7(b)には、説明情報が表示された画面の一例を示している。
図7(b)は、例えば検索対象とする辞書として「英和」キーにより英和辞書が指定され、検索対象とする文字列として「take」が入力されて「訳/決定」キーにより検索実行が指示された場合に表示される表示内容である。
図7(b)では、見出し語「take」についての複数の語義番号(1,2…)毎に、品詞、訳、類義語など関連する単語などを含む説明情報が表示されている。また、各語義の説明情報には、用例情報が記録されていることを表す「用例」マークが付加されている。
ここでは、例えば下カーソルキーと「用例」キーの操作により、語義番号1の説明情報に付加された「用例」マークが指定され、「訳/決定」キーの操作により用例情報(例文)の表示が指示されたものとする(ステップB8)。
CPU20は、辞書データ22bから該当する見出し語の語義(説明情報)と対応する用例情報を読み出して、表示部27において一覧表示する(ステップB9)。ここでは、指定された語義における見出し語「take」を含む例文と、この例文の訳文を対応付けて表示する。複数の例文と訳文が用意されている場合には、これらを一覧表示させる。
ここで、CPU20は、用例情報の表示対象となっている見出し語の語義について、追加登録された用例情報があるかを、グループ用例データ22eを参照して判別する。CPU20は、グループ用例データ22eに、見出し語と語義番号とが一致する情報がある場合に、該当する追加例文と追加訳を読み出して、先に辞書データ22bから読み出して表示されている用例情報と同様にして並べて一覧表示する(ステップB11)。
図7(c)には、見出し語「take」についての用例情報として、辞書データ22bに登録されていた既存の3つの用例(例文、訳文)の他、通信電子辞書10aから受信した用例情報が一覧表示された例を示している。
ここで、CPU20は、グループ用例データ22eから読み出した用例情報を表示させる際に、この用例情報が何れのグループに分類して記録されているかに応じて、当該グループを表すマーク(グループマーク)を、図7(c)に示すようにして付加するものとする。図7(c)では、塾のグループを表すグループマークを文頭に付した例を示している。これにより、何れのグループに属する友人から取得した用例情報であるかを容易に判別することができる。
また、図示していないが、用例情報をサーバ16を介して受信した日付(さらには時刻)、あるいは通信電子辞書10aにおいて作成された日時を、追加された用例情報と共に表示するようにしても良い。これにより、いつ作成された用例情報であるか把握できるため、例えば翌日の授業の予習のために作成された用例情報であるといったことを推測したり、送信者がいつ通信電子辞書10を使用して学習をしているかを判断できる。
このようにして、通信電子辞書10bでは、通信電子辞書10aから送信された用例情報を受信し、辞書データ22bに用意されている既存の用例情報と同様にして一覧表示させることができる。
なお、図7(c)では、見出し語と語義とを指定して、これに対応する用例情報を表示させているが、例えばグループ用例データ22eに記録された追加された用例情報を一括して一覧表示できるようにしても良い。
例えば、「単語帳」キーの操作により、用例情報の一覧表示の実行が要求された場合、CPU20は、グループ用例データ22eから各グループに対応付けて記録された全ての用例情報を読み出し、グループ毎に分類して用例情報を一覧表示する。なお、特定のグループを指定できるようにし、この指定されたグループに対して記録された用例情報のみを一覧表示するようにしても良い。
図7(d)には、グループ用例データ22eに記録された用例情報(例文、訳文)を、各グループに対応付けて分類して一覧表示させた画面の一例を示している。こうして、グループ用例データ22eに記録された用例情報を一覧表示させることで、新規追加された特に学習すべき用例情報をまとめて容易に確認することができる。
また、図7(d)に示すように、新規追加された用例情報を一覧表示する場合に、見出し語部分を隠した例文と訳文とを表示する形態としても良い。図7(d)に示す例では、「take」「took」の単語を隠して表示する。これにより、例文と訳文とを参照することで、隠された見出し語を推測するクイズのようにして用例情報を利用することができるので、より学習効果を期待することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、通信電子辞書10aから既存の辞書を利用して、用例情報に対応する説明情報を選択させるゲーム(クイズ)を通信電子辞書10bに対して提供することができる。
第2実施形態は、第1実施形態において説明したシステム構成及び装置構成(図1、図2、図3)により一部を変更することにより実現可能であるので、第1実施形態の説明に代えて詳細な説明を省略する。以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。
第2実施形態の通信電子辞書10において、辞書管理制御プログラム22aは、辞書データ22bを利用して、ユーザからの指示に応じて、他の通信電子辞書10において実施できる用例情報に関するゲーム(クイズ)を作成して送信できる機能を有している。
次に、第2実施形態における電子辞書管理システムの動作について説明する。
ここでは、ユーザAが使用している通信電子辞書10aにおいて作成された用例情報に関するゲーム(クイズ)を、サーバ16を通じて通信電子辞書10bに対して送信して、通信電子辞書10bにおいて回答する場合について説明する。
例えば、ユーザAが翌日の英語の授業やテストのために通信電子辞書10aを利用して単語を検索し、この検索した単語の意味(説明情報)を友人にも理解してもらうために、この説明情報に対応する用例情報を利用してクイズを作成して、サーバ16を介して同じクラス(グループ)のユーザBに対して送信する。ユーザBは、通信電子辞書10bにおいて、ユーザAから提供されたクイズに対して回答することで、この用例情報に関係する見出し語の語義、すなわち翌日の授業やテストに有効な単語(説明情報)について印象付けられるため効果的に学習できる。
まず、通信電子辞書10aにおける情報送信処理について、図8(a)に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ユーザAは、例えば翌日の授業(英語)の予習をするために、教科書に掲載された英文中の単語の意味を、通信電子辞書10aを使って調べるものとする。CPU20は、入力部26を通じてユーザAによって、検索対象とする辞書、ここでは英和辞書が指定され(ステップC1)、検索対象とする単語に該当する見出し語の選択あるいは文字列(単語)の入力が行われると(ステップC2)、この検索対象とする文字列について辞書データ22bを検索する。
CPU20は、辞書データ22bから入力された文字列に該当する見出し語が得られると、その見出し語に対応する語義ごとの説明情報を表示部27によって一覧表示させる(ステップC3)。
図9(a)には、説明情報が表示された画面の一例を示している。
図9(a)は、例えば検索対象とする辞書として「英和」キーにより英和辞書が指定され、検索対象とする文字列として「take」が入力されて「訳/決定」キーにより検索実行が指示された場合に表示される表示内容である。
図9(a)では、見出し語「take」についての複数の語義番号(1,2…)毎に、品詞、訳、類義語など関連する単語などを含む説明情報が表示されている。また、各語義の説明情報には、用例情報が記録されていることを表す「用例」マークが付加されている。
ここでは、カーソルキーの操作により「用例」マークを指定することができる。例えば下カーソルキーと「用例」キーの操作により、語義番号1の説明情報に付加された「用例」マークが指定され、「訳/決定」キーの操作により用例情報(例文)の表示が指示されたものとする(ステップC4)。
CPU20は、辞書データ22bから該当する見出し語の語義(説明情報)と対応する用例情報を読み出して、表示部27において一覧表示する(ステップC5)。ここでは、指定された語義における見出し語「take」を含む例文と、この例文の訳文を対応付けて表示する。複数の例文と訳文が用意されている場合には、これらを一覧表示させる。
図9(b)には、見出し語「take」についての用例情報として、3つの用例(例文、訳文)が一覧表示された例を示している。
ここで、「送信」キーの操作によって、用例情報に関係するクイズの送信要求が入力されたものとする(ステップC6)。CPU20は、表示部27において、図9(c)に示すように、用例情報の一覧表示から入力部26(キーボード)の操作によって、クイズ(問題)とする用例情報が選択可能な状態に移行する。
ここでは、例えば上下カーソルキーにより、任意の用例情報を指定することができ、上下カーソルキーの操作に応じて指定対象とする用例情報が変更される(用例情報を指定する選択枠が移動する)。
ここで、「訳/決定」キーの操作により、送信対象とする用例情報の選択決定が指示されると(ステップC7)、CPU20は、図9(d)に示すように、送信先を決定するための送信先選択メニューを表示させて、送信先の選択要求を受け付ける(ステップC8)。
図9(d)に示す例では、送信先選択メニューとして、友人データ22fにおいて管理されている送信相手とグループ名とを送信先として一覧表示させている。図9(d)では、「授業」「塾」「英会話」の3つのグループにそれぞれ属する「Aくん」「B先生」「C先生」が送信先として表示されている。送信先とする相手はは、例えば上下カーソルキーの操作によって任意に選択することができる。また、図9(d)では、送信先とする相手の一覧表示の他に、送信対象となった語義の説明情報、用例情報(例文、訳文)が表示されている。
ここで、例えば「授業」のグループに属する「Aくん」が選択されて「訳/決定」キーの操作によって、用例情報の送信実行が指示されると、CPU20は、通信部28からパーソナルコンピュータ12を通じて、サーバ16に対して送信相手を指定して用例情報を送信する(ステップC9)。
ここでは、例えば送信相手に対して、用例情報(例文、訳文)の他、用例情報に対応する見出し語と語義番号、送信元を示す例えば送信者名の各情報を送信するものとする。なお、必ずしも全ての情報を送信するのではなく、少なくとも見出し語(クイズの問題を指定する)と語義番号(正解を表す)を含み、その他の情報を選択的に送信するようにしても良い。また、送信相手(友人)の氏名や電子メールアドレスなどをサーバ16に送信するようにしても良い。
一方、サーバ16は、パーソナルコンピュータ12を通じて通信電子辞書10aから各情報を受信すると、指定された送信相手が属するグループに応じて、各情報をグループ用例データ32bに記録する。すなわち、該当するグループと対応付けて、見出し語、語義番号、送信者名、受信時の日付、追加例文、追加訳とを新規に追加登録しておく。また、サーバ16は、グループ用例データ32bに追加した用例情報と関連付けて、送信相手に関する情報を記録しておく。
次に、通信電子辞書10bにおける情報受信処理(受信側処理)について、図8(b)に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ユーザBは、例えば翌日の授業(英語)の予習をするために、教科書に掲載された英文中の単語の意味を、通信電子辞書10bを使って調べているものとする。ただし、ユーザBは、通信電子辞書10bによってサーバ16に接続し、サーバ16に記録されているグループ用例データ32bを受信して利用するものとする。
通信電子辞書10bは、ユーザBによる「受信」キーの操作によって、サーバ16からのグループ用例データ32bの受信要求が指示されると、パーソナルコンピュータ12bを通じてサーバ16と接続する(ステップD1)。
サーバ16は、通信電子辞書10bにより接続されると、通信電子辞書10bを送信相手とする用例情報がグループ用例データ32bに記録されているかを判別し、該当する情報があれば、通信電子辞書10bに対して当該情報を送信する。
通信電子辞書10bは、サーバ16と接続することで自端末当ての用例情報を受信する(ステップD2)。ここでは、用例情報(例文、訳文)と共に、グループ用例データ32bに登録された見出し語、語義番号、送信者名、日付などの他の情報についても受信されるものとする。なお、少なくとも見出し語と語義番号が受信されていれば良い。
なお、通信電子辞書10によってサーバ16から用例情報を受信する場合には、第1実施形態と同様にしてパスワードにより確認するようにしても良い。また、サーバ16は、通信電子辞書10aから受信した情報を、電子メールによって送信相手先に送信するようにしても良い。
サーバ16から受信した情報が用例情報(例文)に関するクイズ用である場合(ステップD3)、通信電子辞書10bは、サーバ16から受信した用例情報を含む各データを、グループ用例データ22eの当該グループと対応付けて追加登録する(ステップB4)。ここでは、グループ用例データ22eは、グループ毎に用例情報を管理するためのグループ単語帳として利用する(ステップD4)。
また、通信電子辞書10bは、サーバ16から受信した情報をもとに、クイズをユーザに提供するための用例クイズ受信ウィンドウを表示部27において表示する。
図10(a)には、サーバ16から受信した用例情報をもとにして用例クイズ受信ウィンドウが表示された例を示している。図10(a)では、用例情報の送信元であるユーザの名前(送信者名)とグループ名を含むメッセージ「Aくん(クラスの友人)からの受信です」と共に、問題とする例文を表示させる。
ここでは、通信電子辞書10bは、通信電子辞書10aから受信した例文を表示させ、また受信した見出し語に該当する説明情報(語義番号)を自装置の辞書データ22bから読み出して表示する。
なお、通信電子辞書10aから見出し語と語義番号のみが受信される場合には、自装置の辞書データ22bから受信した見出し語と語義番号に対応する用例情報から何れかの例文を選択して表示させ、また見出し語に該当する説明情報を表示すれば良い。
用例クイズ受信ウィンドウでは、例えば上下カーソルキーにより、任意の語義の説明情報を指定することができ、上下カーソルキーの操作に応じて指定対象とする語義番号と説明情報が変更される(用例情報を指定する選択枠が移動する)。ユーザは、表示された例文において使用されている見出し語(文中、枠を付して表している「took」)の語義が、一覧表示された語義(説明情報)の何れに該当するかを考えて、何れかを任意に選択(クイズに対する回答)をすることができる。
ここで、「訳/決定」キーの操作により、表示された例文に対する語義(説明情報)が選択されると(ステップD6)、CPU20は、選択された語義(説明情報)と、通信電子辞書10aから受信した語義番号とが対応するかを判別する(ステップD7)。
ここで、両者が対応していない、すなわち例文に対して誤った語義が選択されたと判別された場合(ステップD7、No)、CPU20は、用例クイズ受信ウィンドウにおいて誤りメッセージ「まちがいです」を表示させる(ステップD8)。図10(b)は、語義番号2の説明情報が選択されたことにより、誤りメッセージが表示された画面を示している。
一方、両者が対応している、すなわち例文に対して正しい語義が選択されたと判別された場合(ステップD7、Yes)、CPU20は、用例クイズ受信ウィンドウにおいて正解メッセージ「正解の語義です」を表示させると共に、例文に対する訳文を表示させる(ステップD9)。図10(c)は、語義番号1の説明情報が選択されたことにより、正解メッセージと共に訳文が表示された画面を示している。また、選択された正解の語義番号と説明情報も同時に表示している。
このようにして、通信電子辞書10bでは、通信電子辞書10aから送信された用例情報を受信し、この用例情報を元いて例文に対応する正しい語義(説明情報)を選択させるゲーム(クイズ)を提供して、通信電子辞書10bのユーザによって回答させることができる。こうした用例情報の利用により学習効果の向上を期待することができる。また、グループ内に属するユーザ間で問題の提供と回答ができるので、そのグループで使用される(利用頻度の高い)見出し語(用例)を集中してゲームを通じて学習することができる。
また、通信電子辞書10bでは、通信電子辞書10aからゲーム(クイズ)用の情報として取得した用例情報をグループ単語帳として管理して、一括して一覧表示させることができる。
例えば、「単語帳」キーの操作により、用例情報の一覧表示の実行が要求された場合、CPU20は、グループ用例データ22eから各グループに対応付けて記録された全ての用例情報を読み出し、グループ毎に分類して用例情報を一覧表示する。なお、特定のグループを指定できるようにし、この指定されたグループに対して記録された用例情報のみを一覧表示するようにしても良い。
図10(d)には、グループ用例データ22eに記録された用例情報(例文、訳文)を、各グループに対応付けて分類して一覧表示させた画面の一例を示している。こうして、グループ用例データ22eに記録された用例情報を一覧表示させることで、用例ゲームで使用された特に学習すべき用例情報をまとめて容易に確認することができる。
また、図10(d)に示すように、新規追加された用例情報を一覧表示する場合に、見出し語部分を隠した例文と訳文とを表示する形態としても良い。図10(d)に示す例では、「take」「took」の単語を隠して表示する。これにより、例文と訳文とを参照することで、隠された見出し語を推測するクイズのようにして用例情報を利用することができるので、より学習効果を期待することができる。
なお、前述した各実施形態では、通信電子辞書10aが送信側、通信電子辞書10bが受信側として個別に説明しているが、通信電子辞書10a,10bはそれぞれ送信側と受信側の両方の機能を有しているものとする。
また、前述した電子辞書管理システムの構成としては、通信電子辞書10はパーソナルコンピュータ12を通じてインターネット14と接続され、サーバ16と情報の送受信を行うものとして説明しているが、通信電子辞書10の通信部28によってインターネット14と直接接続できるようにしても良い。
また、通信電子辞書10aにより作成された用例情報(第1実施形態)、あるいは用例ゲーム(クイズ)の対象として選択された用例情報(第2実施形態)を、サーバ16を通じて通信電子辞書10bに送信するとしているが、通信電子辞書10aと通信電子辞書10bとの間で直接、用例情報を送受信するようにしても良い。この場合、通信部28は、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの近距離無線通信機能を有するものとする。通信電子辞書10a,10bは、相互に同一のグループに属しているかをパスワードなどによって認証し、認証に成功した場合に、それぞれのグループ用例データ22eに記録された用例情報を相互に送受信し、既に記録済みのグループ用例データ22eの情報と併合して更新する。
また、通信電子辞書10における辞書データ22bでは、1つの見出し語情報に対して少なくとも1つの語義番号によって説明情報を分類しているが、語義番号によらず他の分類情報、例えば記号、文字列などによって分類する形式であっても良い。
また、前述した各実施形態では、情報表示制御装置として通信電子辞書10、すなわち電子化された辞書データをユーザからの要求に応じて提供する専用装置として説明しているが、その他の機器、例えば電子辞書機能が搭載された携帯電話機やPDA(personal digital assistant)、パーソナルコンピュータなどによって実現することも可能である。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、前述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られるので有れば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、前述した各実施形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。通信電子辞書10あるいはサーバ16を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、または通信媒体を介してプログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。