JP2015028707A - 電子辞書 - Google Patents

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Abstract

【課題】検索結果の表示順を使用用途に応じて容易に切り替えることができる。
【解決手段】記憶部30は複数種類の辞書データと、辞書データの優先順を示す情報を含む優先順データを複数記憶する。入力部40は検索文字の入力を受け付ける。制御部20は記憶部30が記憶する複数の優先順データのうち、いずれか1つの優先順データを選択する。また、制御部20は、入力部40が入力を受け付けた検索文字に対応する情報を、選択した優先順データに基づいた順に辞書データから検索する。また、制御部20は、検索した順に、検索文字に対応する情報を表示部50に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子辞書に関する。
従来、複数種類の辞書データを記憶した電子辞書が知られている。また、複数の辞書の検索順位を指定する優先順位テーブルを備え、優先順位テーブルに基づいて検索結果を表示する電子辞書が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−63313号公報
しかしながら、引用文献1には、優先順位テーブルを複数記憶することについては記載されているが、優先順位テーブルの切り替え方法については記載されておらず、使用用途に応じて容易に切り替えることができない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、検索結果の表示順を使用用途に応じて容易に切り替えることができる電子辞書を提供することを目的とする。
本発明の幾つかの態様によれば、複数種類の辞書データと、前記辞書データの優先順を示す情報を含む優先順データを複数記憶する記憶部と、検索文字の入力を受け付ける入力部と、前記記憶部が記憶する複数の前記優先順データのうち、いずれか1つの前記優先順データを選択する選択部と、前記入力部が入力を受け付けた前記検索文字に対応する情報を、前記選択部が選択した前記優先順データに基づいた順に前記辞書データから検索する検索部と、前記検索部が検索した順に、前記検索文字に対応する情報を表示部に表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする電子辞書である。
また、本発明の幾つかの態様によれば、前記優先順データは、当該優先順データの名称を示す情報を含み、前記入力部は前記優先順データの名称を選択する入力を受け付け、前記選択部は、前記記憶部が記憶する複数の前記優先順データのうち、前記入力部が入力を受け付けた前記名称の前記優先順データを選択することを特徴とする。
また、本発明の幾つかの態様によれば、前記記憶部が記憶する前記優先順データは、他の電子辞書が読み取ることができる形式で出力することができることを特徴とすることを特徴とする。
また、本発明の幾つかの態様によれば、前記優先順データは、検索対象外の前記辞書データを示す情報を含み、前記検索部は、前記入力部が入力を受け付けた前記検索文字に対応する情報を、前記設定部が選択した前記優先順データに基づいて検索対象外の前記辞書データからは検索しないことを特徴とする。
また、本発明の幾つかの態様によれば、前記入力部は、名称と、前記辞書データの優先順を示す情報との入力を受け付け、前記入力部が入力を受け付けた前記名称を示す情報と、前記辞書データの優先順を示す情報とを含む前記優先順データを生成する生成部を備えることを特徴とする。
本発明の幾つかの態様によれば、記憶部は、複数種類の辞書データと、辞書データの優先順を示す情報を含む優先順データを複数記憶する。また、入力部は、検索文字の入力を受け付ける。また、選択部は、記憶部が記憶する複数の優先順データのうち、いずれか1つの優先順データを選択する。また、検索部は、入力部が入力を受け付けた検索文字に対応する情報を、選択部が選択した優先順データに基づいた順に辞書データから検索する。また、表示制御部は、検索部が検索した順に、検索文字に対応する情報を表示部に表示する。これにより、検索結果の表示順を使用用途に応じて容易に切り替えることができる。
本発明の一実施形態における電子辞書の構成を示したブロック図である。 本実施形態における記憶部が記憶する辞書データの一覧を示した概略図である。 本実施形態における記憶部が記憶する優先順データのデータ構造を示した概略図である。 本実施形態における記憶部が記憶する優先順データのデータ構造を示した概略図である。 本実施形態における記憶部が記憶する優先順データの設定手順を示したフローチャートである。 本実施形態における表示部が表示する画面例を示した概略図である。 本実施形態における表示部が表示する画面例を示した概略図である。 本実施形態における表示部が表示する画面例を示した概略図である。 本実施形態における表示部が表示する画面例を示した概略図である。 本実施形態における表示部が表示する画面例を示した概略図である。 本実施形態における記憶部が記憶する優先順データのうち、検索に使用する優先順データの選択手順を示したフローチャートである。 本実施形態における辞書データの検索手順を示したフローチャートである。 本実施形態における見出し語の検索結果の表示画面例を示した概略図である。 本実施形態において検索に用いる優先順データを選択変更した後の見出し語の検索結果の表示画面例を示した概略図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における電子辞書の構成を示したブロック図である。図示する例では、電子辞書10は、制御部20と、記憶部30と、入力部40と、表示部50とを備える。制御部20は、電子辞書10が備える各部の制御を行う。例えば、制御部20は、優先順データを設定する設定部として動作する。また、制御部20は、検索に用いる優先順データを選択する選択部として動作する。また、制御部20は、辞書データを検索する検索部として動作する。また、制御部20は、表示部50の表示を制御する表示制御部として動作する。
記憶部30は、複数種類の辞書データを記憶する。また、記憶部30は、電子辞書10が備える各部が動作する際に用いるデータ(例えば、優先順データ)を記憶する。入力部40は、キーやタッチパネルなどを備えており、ユーザからの指示の入力を受け付ける。表示部50は、例えば液晶ディスプレイなどであり、文字や画像を表示する。なお、本実施形態における電子辞書10は、入力部40と表示部50とを兼ねたタッチパネル式の液晶ディスプレイを備えている。
次に、記憶部30が記憶する辞書データについて説明する。図2は、本実施形態における記憶部30が記憶する辞書データの一覧を示した概略図である。図示する例では、記憶部30は、英和辞書の辞書データとして、英和辞書Aデータと、英和辞書Bデータと、英和辞書Cデータと、英和辞書Dデータとの4種類の辞書データを記憶している。また、記憶部30は、和英辞書の辞書データとして、和英辞書Aデータと、和英辞書Bデータとの2種類の辞書データを記憶している。また、記憶部30は、英英辞書の辞書データとして、英英辞書Aデータと、英英辞書Bデータと、英英辞書Cデータとの3種類の辞書データを記憶している。また、記憶部30は、国語辞典の辞書データとして、国語辞典Aデータと、国語辞典Bデータと、国語辞典Cデータとの3種類の辞書データを記憶している。また、記憶部30は、電子書籍のデータとして、電子書籍Aデータと、電子書籍Bデータとの2種類の電子書籍のデータを記憶している。なお、本実施形態における電子辞書10は、電子書籍のデータを辞書データと同様に扱うことができる。
例えば、英和辞書Aデータは医学用語を収録しているデータであり、英和辞書Bデータは学習用の用語を収録したデータである等、英和辞書A〜Dデータはそれぞれ異なるデータである。同様に、和英辞書A,Bデータはそれぞれ異なるデータである。また、英英辞書A〜Cデータはそれぞれ異なるデータである。また、国語辞典A〜Cデータはそれぞれ異なるデータである。また、電子書籍A,Bデータはそれぞれ異なるデータである。
次に、記憶部30が記憶する優先順データについて説明する。図3および図4は、本実施形態における記憶部30が記憶する優先順データのデータ構造を示した概略図である。優先順データは、「名称」と、「検索対象」と、「検索対象外」とのデータ項目を有する。データ項目「名称」は、優先順データの名称を記憶する。データ項目「検索対象」は、検索に使用する辞書データの名称を優先順に記憶する。データ項目「検索対象外」は、検索に使用しない辞書データの名称を記憶する。
図3に示す例では、データ項目「名称」には「論文作成用」が記憶されている。また、データ項目「検索対象」には「英和辞書Bデータ」と、「国語辞典Aデータ」と、「英英辞書Aデータ」と、「和英辞書Aデータ」と、「英和辞書Dデータ」と、「英和辞書Aデータ」と、「国語辞典Cデータ」とが順番に記憶されている。また、「検索対象外」には「英和辞書Cデータ」と、「和英辞書Bデータ」と、「英英辞書Bデータ」と、「英英辞書Cデータ」と、「国語辞典Bデータ」と、「電子書籍Aデータ」と、「電子書籍Bデータ」とが記憶されている。
上述した記憶内容より、図3に示した優先順データは、「論文作成用」優先データであることを示している。また、「論文作成用」優先順データを用いる際には、「英和辞書Bデータ」と、「国語辞典Aデータ」と、「英英辞書Aデータ」と、「和英辞書Aデータ」と、「英和辞書Dデータ」と、「英和辞書Aデータ」と、「国語辞典Cデータ」とに含まれている語句を検索し、優先順データで指定される順に検索結果を表示することを示している。本実施形態では、データ項目「検索対象」の1行目に記憶されているデータの優先順が一番高く、下の行に記憶されているデータほど優先順が低い。例えば、英和辞書Bデータの優先順が一番高く、国語辞典Cデータの優先順が一番低い。
また、「論文作成用」優先データを用いる際には、「英和辞書Cデータ」と、「英和辞書Bデータ」と、「英英辞書Bデータ」と、「英英辞書Cデータ」と、「国語辞典Bデータ」と、「電子書籍Aデータ」と、「電子書籍Bデータ」とに含まれている語句を検索しないことを示している。
図4に示す例では、データ項目「名称」には「会話用」が記憶されている。また、データ項目「検索対象」には「英和辞書Aデータ」と、「国語辞典Aデータ」と、「英和辞書Bデータ」と、「和英辞書Aデータ」と、「英和辞書Cデータ」と、「英英辞書Aデータ」と、「電子書籍Aデータ」とが順番に記憶されている。また、「検索対象外」には「英和辞書Dデータ」と、「和英辞書Bデータ」と、「英英辞書Bデータ」と、「英英辞書Cデータ」と、「国語辞典Bデータ」と、「国語辞典Cデータ」と、「電子書籍Bデータ」とが記憶されている。
上述した記憶内容より、図4に示した優先順データは、「会話用」優先データであることを示している。また、「会話用」優先順データを用いる際には、「英和辞書Aデータ」と、「国語辞典Aデータ」と、「英和辞書Bデータ」と、「和英辞書Aデータ」と、「英和辞書Cデータ」と、「英英辞書Aデータ」と、「電子書籍Aデータ」とに含まれている語句を検索し、優先順データで指定される順に検索結果を表示することを示している。また、「論文作成用」優先データを用いる際には、「英和辞書Dデータ」と、「和英辞書Bデータ」と、「英英辞書Bデータ」と、「英英辞書Cデータ」と、「国語辞典Bデータ」と、「国語辞典Cデータ」と、「電子書籍Bデータ」とに含まれている語句を検索しないことを示している。
このように、各優先順データは、データ項目「名称」を含んでおり、自由に名称を付けることができる。例えば、論文作成用の語句を検索する際に用いる優先順データには「論文作成用」と名称を付ける。また例えば、会話用の語句を検索する際に用いる優先順データには「会話用」と名称を付ける。また例えば、仕事用の語句を検索する際に用いる優先順データには「仕事用」と名称を付ける。また例えば、旅行用の語句を検索する際に用いる優先順データには「旅行用」と名称を付ける。これにより、記憶部30が複数の優先順データを記憶している場合においても、目的に応じて優先順データを容易に選択することができる。なお、優先順データの名称は上記に示した名称に限らず、どのような名称でもよい。
また、各優先順データは、データ項目「検索対象」と、データ項目「検索対象外」とを含んでおり、例えば目的毎に優先順データを記憶部30に記憶させ、各データ項目を設定することができる。これにより、目的に応じて、検索対象の辞書データと検索対象外の辞書データとを設定することができ、さらに、検索結果の表示順についても設定することができる。
次に、記憶部30が記憶する優先順データの設定手順について説明する。図5は、本実施形態における記憶部30が記憶する優先順データの設定手順を示したフローチャートである。
(ステップS101)ユーザは、優先順データの設定を行う際には、入力部40が備えるキーを操作して、優先順データ設定指示を入力する。制御部20は、入力部40が優先順データ設定指示の入力を受け付けたか否かを判定する。優先順データ設定指示の入力を受け付けたと制御部20が判定した場合はステップS102の処理に進み、それ以外の場合にはステップS101の処理を再度実行する。
(ステップS102)制御部20は、記憶部30が記憶している全ての優先順データの「名称」を読み出し、読み出した「名称」の一覧を表示部50に表示させる。その後、ステップS103の処理に進む。なお、例えば、「名称」の表示順は50音順としてもよく、優先順データの登録順としてもよい。また、表示順を任意に変更できるようにしてもよい。
(ステップS103)ユーザは、既に記憶部30が記憶している優先順データの設定を行う場合には、入力部40が備えるキーもしくはタッチパネルを操作して、表示部50に表示されている「名称」のうち設定する優先順データの「名称」を選択する。また、ユーザは、新たな「名称」の優先順データを新規に設定する場合には、入力部40が備えるキーを操作して、新規登録指示を入力する。制御部20は、優先順データの「名称」を選択する入力を入力部40が受け付けたと判定した場合にはステップS107の処理に進み、新規登録指示の入力を入力部40が受け付けたと判定した場合にはステップS104の処理に進む。
(ステップS104)制御部20は、新規に設定する優先順データの「名称」の入力を受け付ける画面を表示部50に表示させる。その後、ステップS105の処理に進む。
(ステップS105)ユーザは、入力部40が備えるキーを操作して、新規に設定する優先順データの「名称」を入力し、入力が完了したら確定キーを押下する。新規に設定する優先順データの「名称」の入力と確定キーの入力とを入力部40が受け付けた後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)制御部20は、ステップS105の処理で入力部40が入力を受け付けた「名称」の優先順データを新規に設定し、記憶部30に記憶させる。その後、ステップS107の処理に進む。なお、新規に設定する優先順データの「検索対象」と「検索対象外」との初期設定値は、初期値として予め定められている設定値を用いる。初期値としては、例えば、「検索対象」には記憶部30が記憶している全ての辞書データの名称を50音順で設定し、「検索対象外」には何も設定しない。なお、初期設定値は任意に設定できるようにしてもよい。
(ステップS107)制御部20は、ステップS103の処理で「名称」が選択された場合には選択された「名称」の優先順データを記憶部30から読み出す。また、制御部20は、ステップS106の処理で優先順データを新規に設定した場合、新規に設定した優先順データを記憶部30から読み出す。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)制御部20は、ステップS107の処理で読み出した優先順データの優先順設定処理を行う。その後、処理を終了する。優先順設定処理の例としては、制御部20は、ステップS107の処理で読み出した優先順データに基づいて、表示部50に「名称」と、「検索対象」と、「検索対象外」とに基づいた画面を表示させる。ユーザは、表示部50に表示された辞書名をドラッグ・アンド・ドロップし、優先順を入れ替えたり、検索対象から検索対象外の欄に移動させたり、検索対象外から検索対象の欄に移動させたりすることで、優先順を設定する。制御部20は、ユーザの操作に基づいて記憶部30が記憶する「優先順データ」を更新する。
図6〜図10は、優先順設定処理を行う際に、表示部50が表示する画面例を示した概略図である。図6〜図8を用いて、上述したドラッグ・アンド・ドロップの例を説明する。図6は、図3に示した「論文作成用」優先データの優先順設定処理を開始する際の画面例を示している。
図6に示す例では、画面上部に優先順データの名称を示す「論文作成用」が表示されている。また、「対象」欄に「(1)英和辞書B」、「(2)国語辞典A」、「(3)英英辞書A」、「(4)和英辞書A」、「(5)英和辞書D」、「(6)英和辞書A」、「(7)国語辞典C」が順番に表示されている。また、「対象外」欄に「英和辞書C」、「英和辞書B」、「英英辞書B」、「英英辞書C」、「国語辞典B」、「電子書籍A」、「電子書籍B」が表示されている。
このときに、「(3)英英辞書A」と「(4)和英辞書A」との優先順を入れ替える場合、ユーザは、「(4)和英辞書A」の表示をドラッグし、「(2)国語辞典A」と「(3)英英辞書A」との間に移動させる。
図7はユーザが「(4)和英辞書A」の表示をドラッグし、「(2)国語辞典A」と「(3)英英辞書A」との間に移動させた場合に表示部50が表示する画面例を示している。図示する例では、画面上部に優先順データの名称を示す「論文作成用」が表示されている。また、「対象」欄に「(1)英和辞書B」、「(2)国語辞典A」、「(3)英英辞書A」、「(5)英和辞書D」、「(6)英和辞書A」、「(7)国語辞典C」が順番に表示され、「(2)国語辞典A」と「(3)英英辞書A」との間に「(4)和英辞書A」が表示されている。また、「対象外」欄に「英和辞書C」、「英和辞書B」、「英英辞書B」、「英英辞書C」、「国語辞典B」、「電子書籍A」、「電子書籍B」が表示されている。
また、ユーザは、「(2)国語辞典A」と「(3)英英辞書A」との間に「(4)和英辞書A」が移動したため、「(4)和英辞書A」の表示をドロップする。図8はユーザが「(4)和英辞書A」の表示を、「(2)国語辞典A」と「(3)英英辞書A」との間にドロップした場合に表示部50が表示する画面例を示している。図示する例では、画面上部に優先順データの名称を示す「論文作成用」が表示されている。また、「対象」欄に「(1)英和辞書B」、「(2)国語辞典A」、「(3)和英辞書A」、「(4)英英辞書A」、「(5)英和辞書D」、「(6)英和辞書A」、「(7)国語辞典C」が順番に表示されている。また、「対象外」欄に「英和辞書C」、「英和辞書B」、「英英辞書B」、「英英辞書C」、「国語辞典B」、「電子書籍A」、「電子書籍B」が表示されている。
上述した操作により、入力部40は、「(3)英英辞書A」と「(4)和英辞書A」との順を入れ替える指示の入力を受け付ける。そして、制御部20は、入力部40が受け付けた入力に基づいて、記憶部30が記憶する「論文作成用」優先順データを更新する。具体的には、制御部20は、記憶部30が記憶する「論文作成用」優先順データのデータ項目「検索対象」に、「英和辞書Bデータ」と、「国語辞典Aデータ」と、「和英辞書Aデータ」と、「英英辞書Aデータ」と、「英和辞書Dデータ」と、「英和辞書Aデータ」と、「国語辞典Cデータ」とを順番に記憶させる。なお、入力部40が受け付けた入力とは関係ないデータ項目「名称」とデータ項目「検索対象外」とについては変更しない。
また、辞書を検索対象外に設定する場合も、ユーザは辞書名の表示をドラッグ・アンド・ドロップすることで設定することができる。例えば、表示部50が図6に示した画面例を表示している場合ときに、「(3)英英辞書A」を検索対象外にする場合、ユーザは、「(3)英英辞書A」の表示をドラッグし、「対象外」欄に移動させる。図9はユーザが「(3)英英辞書A」の表示をドラッグし、「対象外」欄に移動させている途中に表示部50が表示する画面例を示している。
図示する例では、画面上部に優先順データの名称を示す「論文作成用」が表示されている。また、「対象」欄に「(1)英和辞書B」、「(2)国語辞典A」、「(4)和英辞書A」、「(5)英和辞書D」、「(6)英和辞書A」、「(7)国語辞典C」が順番に表示されている。また、「対象外」欄に「英和辞書C」、「英和辞書B」、「英英辞書B」、「英英辞書C」、「国語辞典B」、「電子書籍A」、「電子書籍B」が表示されている。また、「対象」欄と「対象外」欄とにまたがって「(3)英英辞書A」が表示されている。
また、ユーザは、「対象外」欄に「(3)英英辞書A」が完全に移動した後に、「(3)英英辞書A」の表示をドロップする。図10は、ユーザが「(3)英英辞書A」の表示を「対象外」欄にドロップした場合に表示部50が表示する画面例を示している。図示する例では、画面上部に優先順データの名称を示す「論文作成用」が表示されている。また、「対象」欄に「(1)英和辞書B」、「(2)国語辞典A」、「(3)和英辞書A」、「(4)英和辞書D」、「(5)英和辞書A」、「(6)国語辞典C」が順番に表示されている。また、「対象外」欄に「英和辞書C」、「英和辞書B」、「英英辞書B」、「英英辞書C」、「国語辞典B」、「電子書籍A」、「電子書籍B」、「英英辞書A」が表示されている。
上述した処理により、入力部40は、「(3)英英辞書A」を検索対象外とする指示の入力を受け付ける。そして、制御部20は、入力部40が受け付けた入力に基づいて、記憶部30が記憶する「論文作成用」優先順データを更新する。具体的には、制御部20は、記憶部30が記憶する「論文作成用」優先順データのデータ項目「検索対象」に、「英和辞書Bデータ」と、「国語辞典Aデータ」と、「和英辞書Aデータ」と、「英和辞書Dデータ」と、「英和辞書Aデータ」と、「国語辞典Cデータ」とを順番に記憶させる。また、データ項目「検索対象外」に、「英和辞書Cデータ」と、「英和辞書Bデータ」と、「英英辞書Bデータ」と、「英英辞書Cデータ」と、「国語辞典Bデータ」と、「電子書籍Aデータ」と、「電子書籍Bデータ」と、「英英辞書Aデータ」とを記憶させる。なお、入力部40が受け付けた入力とは関係ないデータ項目「名称」については変更しない。
なお、辞書を検索対象に設定する場合も、ユーザは検索対象にする辞書名を「対象外」欄から「対象内」欄にドラッグ・アンド・ドロップすることで設定することができる。このときの制御部20の処理は、辞書を検索対象外に設定する処理と同様に、入力部40が受け付けた入力に基づいて、記憶部30が記憶する「論文作成用」優先順データのデータ項目「検索対象」とデータ項目「検索対象外」とを変更する。
上述した処理により、制御部20は、記憶部30が記憶する優先順データのデータ項目「検索対象」およびデータ項目「検索対象外」を設定することができる。なお、上述した例では、「論文作成用」優先順データの設定方法について説明したが、他の優先順データの設定方法も同様である。
次に、記憶部30が記憶する優先順データのうち、検索に使用する優先順データの選択方法について説明する。図11は、本実施形態における記憶部30が記憶する優先順データのうち、検索に使用する優先順データの選択手順を示したフローチャートである。
(ステップS201)ユーザは、記憶部30が記憶する優先順データのうち、検索に使用する優先順データの選択を行う際には、入力部40が備えるキーを操作して、優先順データ選択指示を入力する。制御部20は、入力部40が優先順データ選択指示の入力を受け付けたか否かを判定する。優先順データ選択指示の入力を受け付けたと制御部20が判定した場合はステップS202の処理に進み、それ以外の場合にはステップS201の処理を再度実行する。
(ステップS202)制御部20は、記憶部30が記憶している全ての優先順データの「名称」を読み出し、読み出した「名称」の一覧を表示部50に表示させる。その後、ステップS203の処理に進む。なお、例えば、「名称」の表示順は50音順としてもよく、優先順データの登録順としてもよい。また、表示順を任意に変更できるようにしてもよい。
(ステップS203)ユーザは、入力部40が備えるキーもしくはタッチパネルを操作して、表示部50に表示されている「名称」のうち、検索に使用する優先順データの「名称」を選択する。制御部20は、優先順データの「名称」を選択する入力を入力部40が受け付けたと判定した場合にはステップS204の処理に進み、それ以外の場合にはステップS203の処理を再度実行する。
(ステップS204)制御部20は、ステップS203の処理で入力部40が入力を受け付けた「名称」の優先順データを、検索に使用する優先順データとして選択し、選択結果を記憶部30に記憶させる。その後、処理を終了する。
上述した処理により、制御部20は、記憶部30が記憶する優先順データのうち、検索に使用する優先順データを選択することができる。また、検索に使用する優先順データを選択する際には、記憶部30が記憶している優先順データの名称一覧が表示部50に表示されるため、ユーザは、表示部50に表示されている優先順データの名称を選択することで、検索に使用する優先順データを容易に選択することができる。従って、目的に応じて、より容易に検索対象および対象外の辞書を選択することができ、さらに、検索結果の表示順も選択することができる。
次に、辞書データの検索手順について説明する。図12は、本実施形態における辞書データの検索手順を示したフローチャートである。
(ステップS301)ユーザは、辞書データを検索する際には、入力部40が備える「検索キー」を押下する。制御部20は、入力部40が「検索キー」の入力を受け付けたか否かを判定する。入力部40は「検索キー」の入力を受け付けたと制御部20が判定した場合にはステップS302の処理に進み、それ以外の場合にはステップS301の処理を再度実行する。
(ステップS302)ユーザは、入力部40が備えるキーを操作し、検索する文字を入力する。入力部40は、文字の入力を受け付ける。その後、ステップS303の処理に進む。
(ステップS303)制御部20は、記憶部30が記憶する優先順データのうち、検索に使用する優先順データとして選択されている優先順データを読み出す。その後、ステップS304の処理に進む。
(ステップS304)制御部20は、ステップS303の処理で読み出した優先順データの「検索対象」の欄に記憶されているデータで指定される順に、辞書データ毎にステップS302の処理で入力を受け付けた文字で特定される見出し語を検索する。その後、ステップS305の処理に進む。
(ステップS305)制御部20は、表示部50に、ステップS304の処理で検索した結果を検索順に表示させる。その後、処理を終了する。
上述した処理により、選択された優先順データに基づいて、検索対象の辞書データのみから語句を検索することができる。また、選択された優先順データに基づいて、検索結果を優先順に表示することができる。
なお、電子辞書10は、記憶部30が記憶している優先順データを、他の電子辞書が読み取ることができる形式で出力することができるようにしてもよい。例えば、記憶部30が記憶している優先順データを、着脱可能な記憶媒体や通信可能なネットワーク等を介して、他の電子辞書10と共有できるようにしてもよい。これにより、例えば、買い換えなどで電子辞書10を変更した場合においても、買い換え前の電子辞書10で設定した優先順データを用いることができる。また、例えば、同じ使用場面を共有する複数の電子辞書10で優先順データを共有することができる。
上述したとおり、本実施形態によれば、記憶部30は複数の優先順データを記憶することができる。また、各優先順データは、データ項目「名称」を含んでおり、自由に名称を付けることができる。また、各優先順データは、データ項目「検索対象」と、データ項目「検索対象外」とを含んでおり、例えば目的毎に各データ項目を設定することができる。これにより、目的に応じて、検索対象の辞書データと検索対象外の辞書データとを設定することができ、さらに、検索結果の表示順についても設定することができる。
また、本実施形態によれば、制御部20は、記憶部30が記憶する優先順データのうち、検索に使用する優先順データを選択することができる。また、検索に使用する優先順データを選択する際には、記憶部30が記憶している優先順データの名称一覧が表示部50に表示されるため、ユーザは、表示部50に表示されている優先順データの名称を選択することで、検索に使用する優先順データを選択することができる。従って、目的に応じて、より容易に検索対象および対象外の辞書を選択することができ、さらに、検索結果の表示順も選択することができる。
なお、制御部20は、図12に示した処理を実行して検索結果を表示部50に表示させている際に、使用する優先順データの選択を変更した場合、選択変更後の優先順データに基づいて検索処理を行い、検索結果を表示させるようにしてもよい。図13は、本実施形態における見出し語の検索結果の表示画面例を示した概略図である。なお、図示する例では、使用する優先順データとして、図3に示した「論文作成用」優先順データが選択されている。
本実施形態における見出し語の検索結果の表示画面のうち、上部の領域1301は検索対象の語句である「検索対象語句」を表示する領域であり、左側の領域1302は検索結果である「辞書名と見出し語」を表示する領域であり、右側の領域1303は「選択された見出し語の内容」を表示する領域である。
図示する例では、上部の領域1301には「○○」が表示されている。これは、検索対象語句は○○であることを示している。また、図示する例では、左側の領域1302の一番上には「英和辞書B ○○」が表示されている。これは、検索対象語句を含む言葉として、「英和辞書B ○○」が検索されたことを示している。なお、「英和辞書B ○○×」と、「国語辞典A ○○」と、「英英辞書A ○○」と、「英英辞書A ○○×」も同様に各辞書で各語句が検索されたことを示している。また、「辞書名と見出し語」の表示順は、「論文作成用」優先順データに基づいた順番である。なお、図示する例では、一度に表示する事ができる検索結果の数は5個である。従って、6番目以降の検索結果は表示されていないが、入力部40が備えるキーやタッチパネルを操作して検索結果の表示領域をスクロールすることで、6番目以降の検索結果を表示させることができる。
また、図示する例では、左側の領域1302に表示されている「辞書名と見出し語」のうち、「英英辞書A ○○」の背景色が変化している。これは、「英英辞書A ○○」が選択されていることを示している。例えば、ユーザは、表示部50に表示された「辞書名と見出し語」のうち、選択したいものをタップすることで、「辞書名と見出し語」を選択する。
また、図示する例では、右側の領域1303には「○○ ・・・・・」が表示されている。これは、左側の領域1302で選択されている「英英辞書A」の見出し語「○○」の内容を示している。
制御部20は、表示部50に見出し語の検索結果を表示させている際に、入力部40が優先順データ選択指示の入力を受け付けた場合、図11に示した処理を行って、検索に使用する優先順データの選択変更処理を行う。また、表示部50は、優先順データの選択変更処理を完了した後には、図12に示した処理を行って、優先順データの選択変更処理を開始する前に表示していた見出し語の検索結果を表示する。
例えば、図13に示した検索結果の表示画面を表示しているときに優先順データの設定変更処理を行い、検索に使用する優先順データを「会話用」優先順データに選択変更したとする。この場合、制御部20は、図14に示すように、選択変更後の「会話用」優先順データに基づいた検索結果を表示部50に表示させる。
図14は、本実施形態における優先順データを「会話用」優先順データに選択変更した後の見出し語の検索結果の表示画面例を示した概略図である。図示する例では、上側の領域1301の表示は図13と同様である。左側の領域1302に表示されている「辞書名と見出し語」の表示順が図13に示した順と変わっており、「英和辞書B ○○」、「英和辞書B ○○×」、「国語辞典A ○○」、「英英辞書A ○○」と、「英英辞書A ○○×」とが表示されている。また、右側の領域1303には「○○ ・・・・・」が表示されている。これは、左側の領域1302で選択されている「英和辞書A」の見出し語「○○」の内容を示している。
このように、検索結果の表示画面を表示している際に、検索に使用する優先順データの選択変更処理を行った場合、選択変更処理後の優先順に基づいた検索結果を表示する。これにより、目的に応じて容易に検索対象の辞書の優先順データの選択を変更することができ、変更後の優先順データに基づいた検索結果を表示することができる。
また、選択対象外とした辞書データの検索を容易な操作で行うことができるようにしてもよい。例えば、検索に使用する優先順データとして図3に示した「論文作成用」優先順データを選択している場合のときには、「英和辞書Cデータ」と、「和英辞書Bデータ」と、「英英辞書Bデータ」と、「英英辞書Cデータ」と、「国語辞典Bデータ」と、「電子書籍Aデータ」と、「電子書籍Bデータ」とが検索対象外である。従って、図12の処理を行った場合の検索結果表示画面には、「英和辞書Cデータ」と、「和英辞書Bデータ」と、「英英辞書Bデータ」と、「英英辞書Cデータ」と、「国語辞典Bデータ」と、「電子書籍Aデータ」と、「電子書籍Bデータ」との検索結果は表示されない。
しかしながら、検索対象の辞書データの検索結果では十分な情報が得られない場合など、一時的に検索対象外の辞書データの検索結果を知りたい場合がある。このときに、優先順データの設定を行うのは手間がかかる。
そこで、例えば、入力部40に「検索対象外辞書検索」キーを設け、検索対象の辞書データの検索結果を表示部50に表示させているときに「検索対象外辞書検索」キーが押下された場合には、制御部20は検索対象外の辞書データ毎に検索し、検索対象外の辞書データの検索結果を表示部50に表示させるようにしてもよい。また、検索対象外の辞書データの検索結果を表示部50に表示させているときに、「検索対象外辞書検索」キーが押下された場合には、制御部20は、元の表示である検索対象の辞書データの検索結果を表示部50に表示させるようにしてもよい。
これにより、優先順データで検索対象と設定した辞書データの検索を行ったときに、検索結果が無い、もしくは不十分である場合においても、容易な操作で検索対象外と設定した辞書データの検索を行い、検索結果を表示部50に表示させることができる。従って、普段使用しない辞書データを検索対象外とすることでユーザの利便性を確保できるとともに、普段使用しない辞書データを検索対象外としたことで検索頻度の低い入力語が見つからないということを防ぐことができる。
なお、上述した実施形態における電子辞書10が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上述した実施形態では、電子辞書10は、辞書データとして、英和辞書A〜Dデータと、和英辞書A,Bデータと、英英辞書A〜Cデータと、国語辞典A〜Cデータと、電子書籍A,Bデータとを記憶する例を用いて説明したが、これに限らず、どのような辞書データを記憶していてもよい。例えば、漢和辞典や、ドイツ語や、フランス語や、スペイン語や、イタリア語や、韓国語や、中国語の辞書データを記憶していてもよい。
10・・・電子辞書、20・・・制御部、30・・・記憶部、40・・・入力部、50・・・表示部

Claims (5)

  1. 複数種類の辞書データと、前記辞書データの優先順を示す情報を含む優先順データを複数記憶する記憶部と、
    検索文字の入力を受け付ける入力部と、
    前記記憶部が記憶する複数の前記優先順データのうち、いずれか1つの前記優先順データを選択する選択部と、
    前記入力部が入力を受け付けた前記検索文字に対応する情報を、前記選択部が選択した前記優先順データに基づいた順に前記辞書データから検索する検索部と、
    前記検索部が検索した順に、前記検索文字に対応する情報を表示部に表示する表示制御部と、
    を備えることを特徴とする電子辞書。
  2. 前記優先順データは、当該優先順データの名称を示す情報を含み、
    前記入力部は前記優先順データの名称を選択する入力を受け付け、
    前記選択部は、前記記憶部が記憶する複数の前記優先順データのうち、前記入力部が入力を受け付けた前記名称の前記優先順データを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子辞書。
  3. 前記記憶部が記憶する前記優先順データは、他の電子辞書が読み取ることができる形式で出力することができる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子辞書。
  4. 前記優先順データは、検索対象外の前記辞書データを示す情報を含み、
    前記検索部は、前記入力部が入力を受け付けた前記検索文字に対応する情報を、前記設定部が選択した前記優先順データに基づいて検索対象外の前記辞書データからは検索しない
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子辞書。
  5. 前記入力部は、名称と、前記辞書データの優先順を示す情報との入力を受け付け、
    前記入力部が入力を受け付けた前記名称を示す情報と、前記辞書データの優先順を示す情報とを含む前記優先順データを設定する設定部
    を備えることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電子辞書。
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