JP2010092368A - 端末装置、コンピュータプログラム及び文字列変換方法 - Google Patents

端末装置、コンピュータプログラム及び文字列変換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが置かれている状況に応じて、変換候補の優先度を切り替えることができる文字列変換機能を実現する。
【解決手段】入力文字列に対応する変換候補を記憶する複数の変換辞書21にアクセス可能な端末装置10は、複数の変換辞書21間の優先度を定義した複数の優先度リスト61を記憶する優先度リスト記憶手段12と、予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて予め設定された複数の利用シーンのうちから端末装置10が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択手段32と、決定された利用シーンに応じて複数の優先度リスト61のうちのいずれかを選択する優先度リスト選択手段33と、選択された優先度リストに定義された変換辞書間の優先度に従って入力文字列の変換に使用する各変換辞書21の優先度を決定する優先度決定手段41を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、入力された文字列に対応する変換候補を文字列変換用の辞書から検索する端末装置、コンピュータプログラム及び文字列変換方法に関する。
かな文字を入力すればこれに対応する漢字が出力される、かな漢字変換機能が知られている。一般的にかな漢字変換機能は、入力された文字列に対応する単語を辞書データの中から検索し、検索の結果得られた1つ以上の変換候補を所定の優先度に応じた表示順序でユーザに提示し、ユーザがそのうちの1つを選択する入力を受信することによって文字列の変換を行う。
かな漢字変換機能のような文字列変換機能は、優先度の高い変換候補ほど少ない手順で選択できるように設計されるのが一般的である。このため文字列変換機能において、変換候補間の優先度をどのように決定するかは、変換効率を高める上で重要な要因である。
なお、複数種の変換辞書を有する日本語変換システムと、変換対象の文字列を入力する入力手段と、この入力された文字列に対して各変換辞書を使用して変換候補を抽出すると共に、抽出した変換候補と候補数を変換辞書別に求める変換制御手段5と、この変換制御手段の求めた変換辞書別の変換候補と候補数のうち、変換候補については選択した一つの変換辞書に基づくものを表示し、他の変換辞書により求めた情報は、各辞書別に変換候補数を表示すべく制御する表示制御手段とを有する電話機が開示されている。
また、基本的な単語に関する基本辞書と、専門分野の単語に関する専門用語辞書群と、処理対象文書の文を単語候補に分割し分離する単語判定部と、各辞書の検索の優先度を記した優先度表と、分離された単語候補について優先度表に示された優先度の順に従って各辞書を順次検索する辞書検索部と、優先度表の各辞書の検索の優先度を辞書からの検出状況によって更新する表更新部とを備える文書処理装置が開示されている。
さらに、自端末の地理的現在位置を検知する位置検知機能と日本語変換機能とを備える携帯端末装置と、地域に固有な名詞に関して読み仮名を含む情報を記述した地域別固有名詞辞書のデータベースを有するサーバーと、を有し、携帯端末装置は、位置検知機能により取得した位置情報を通信機能を用いてサーバーに通知し、サーバーは、携帯端末装置から位置情報を受信すると、位置情報と地域別固有名詞辞書とのマッチングを行って位置情報に適する地域固有名詞辞書の選択を行い、選択した辞書データを携帯端末装置にダウンロードし、携帯電端末装置は、サーバーから辞書データを取得すると、辞書が端末内の日本語変換機能で優先的に参照されるように設定し、自端末で読み仮名が入力されたときは辞書データを参照してその日本語変換処理を行って地域固有名詞の出力を行うことを特徴とする地域別固有名詞辞書受信システムが開示されている。
特開2000−115331号公報 特開平8−305695号公報 特開2003−330916号公報
変換候補として最適な候補は、文字列を入力するユーザが置かれている状況、すなわちユーザによる文字列入力が行われる利用シーンに応じて変化する。たとえば、勤務場所で業務用のメールを作成する場合と自宅で私的なメールを作成する場合とでは、使用する単語が変わってくる。
上記事情に鑑み、開示の装置、コンピュータプログラム及び方法は、ユーザが置かれている利用シーンに応じて、変換候補の優先度を切り替えることができる文字列変換機能を実現することを目的とする。
ある実施例の形態によれば、入力文字列に対応する変換候補を記憶する複数の変換辞書にアクセス可能な端末装置であって、複数の変換辞書間の優先度を定義した複数の優先度リストを記憶する優先度リスト記憶手段と、予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて予め設定された複数の利用シーンのうちから端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択手段と、決定された利用シーンに応じて複数の優先度リストのうちのいずれかを選択する優先度リスト選択手段と、選択された優先度リストに定義された変換辞書間の優先度に従って入力文字列の変換に使用する各変換辞書の優先度を決定する優先度決定手段と、を備える端末装置が提供される。
他の実施例の形態によれば、過去に行われた入力文字列に対する文字列変換の結果を記憶する複数の学習辞書にアクセス可能な端末装置であって、入力文字列に対して行われた文字列変換の結果を学習辞書に学習させる学習手段と、学習辞書に記憶された文字列変換の結果に基づいて入力文字列に対する変換候補を決定する変換候補決定手段と、予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて予め設定された複数の利用シーンのうちから端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択手段と、学習手段により文字列変換の結果が学習されかつ変換候補決定手段により文字列変換の結果が参照される学習辞書を利用シーン選択手段によって決定された利用シーンに応じて複数の学習辞書の中から選択する学習辞書選択手段と、を備える端末装置が提供される。
上述の1つめの実施例の形態によれば、利用シーンに応じて変換辞書の優先度を切り替えることができる。
また、上述の2つめの実施例の形態によれば、利用シーンに応じて学習辞書を使い分けることができる。利用シーンに応じて学習辞書を使い分けることにより、現在の利用シーンと異なる利用シーンで学習した変換候補の優先度が不適切に高くなることを避けることができる。
以下、添付する図面を参照して実施例を説明する。図1は、開示の端末装置のハードウエア構成の例を示す構成図である。端末装置10は、入力文字列を対応する他の文字列に変換する文字列変換処理が実行される装置であればどのような種類の装置であってもよい。端末装置10の例は、携帯電話、携帯情報端末、いわゆるPDA:Personal Digital Assistantやパソコンである。
また、以下の実施例では、端末装置10により実行する文字列変換処理は、入力文字列であるかな文字を、これに対応する漢字文字列、かな漢字まじり文字列、カタカナ文字列などに変換する、かな漢字変換処理であると仮定して説明を行う。しかしながら、開示の装置、プログラム及び文字列変換方法は、入力文字列を対応する他の文字列に変換する文字列変換処理であればどのような文字列変換処理にも適用可能である。
端末装置10は、制御部11と、記憶部12と、入力部13と、表示部14と、グローバル・ポジショニング・システム判定部15と、アクセスポイント検出部16と、タイマ17を備える。以下の説明及び図面において、グローバル・ポジショニング・システム判定部15及びアクセスポイント検出部16を、それぞれ「GPS検出部15」及び「AP検出部16」と記載することがある。
制御部11は、CPUやMPUなどの処理ユニットを備え、記憶部12に記憶されたコンピュータプログラムを実行する。
記憶部12には、制御部11により実行されるかな漢字変換プログラム20や日本語アプリケーション23が記憶される。記憶部12は、目的に応じてRAMやROM、ハードディスクドライブ、これらの組み合わせ等を採用した記憶装置を用いて実現される。記憶部12には、制御部11に実行されるかな漢字変換プログラム20及び日本語アプリケーション23が記憶される。
かな漢字変換プログラム20は、入力されたかな文字列を、これに対応する漢字文字列、かな漢字まじり文字列、カタカナ文字列などに変換するかな漢字変換処理を、制御部11に実行させるコンピュータプログラムである。かな漢字変換プログラム20により実行される処理は後述する。記憶部12には、かな漢字変換プログラム20により使用される複数の変換辞書21及び複数の学習辞書22が記憶される。
変換辞書21は、入力文字列に対応する1つ以上の文字列を変換候補として記憶する辞書データである。また、学習辞書22は、過去にかな漢字変換プログラム20により実行された文字列変換の結果を記憶する辞書データである。例えば、学習辞書22は、入力文字列と、過去に行われた文字列変換においてこの入力文字列に対する変換結果として選ばれた他の文字列とを記憶したデータを有していてよい。さらに学習辞書22は、変換辞書21に記憶される各変換候補の各変換候補の優先順位を、それぞれの過去の使用頻度に応じて定めた各変換候補の優先順位データを有していてもよい。
なお本実施例では、端末装置10はその記憶部12に変換辞書21及び学習辞書22を記憶することとしたが、変換辞書21及び学習辞書22は、端末装置10からアクセス可能であれば足りる。例えば、複数の変換辞書21及び複数の学習辞書22の全部又はその一部は、端末装置10からアクセス可能なネットワーク上のサーバに保存された辞書データであってもよい。
一方で、日本語アプリケーション23は、日本語文字列を入力としてユーザから受け付けるアプリケーションプログラムである。例えば日本語アプリケーション23は、電子メールプログラムや日本語ワープロソフトウエアであってよい。また、記憶部12には、これらプログラムの実行に必要なデータが格納され、プログラムの実行の際に生成される一時的なデータが保存される。
入力部13は、端末装置10に対するユーザからの文字列の入力を受け付ける。たとえば端末装置10が、携帯電話やPDA、パソコンであるとき、入力部6はたとえばキー操作部やタッチパネルである。表示部14は、入力中の文字列や、入力文字列に対する変換候補、または変換結果の文字列をユーザへ表示するための液晶画面等の表示装置である。
GPS判定部15は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいて端末装置10の位置を測定し、予め指定された地区のいずれに端末装置10が存在するか否かを判定する。
AP検出部16は、アクセスポイントからの受信信号に基づいて、受信信号を送信したアクセスポイントが、端末装置10内に予め定義されて記憶された無線LANのアクセスポイントであるか否かを判定する。
タイマ17は、経過時間を測定して現在の日時を決定する。
図2は、図1に示す端末装置10の機能ブロックの例を示す機能ブロック図である。記憶部12に格納されたかな漢字変換プログラム20を制御部11が実行することによって、図2に示す各機能が実行される。端末装置10は、モード設定部30と、手動設定部31と、自動設定部32と、辞書設定部33と、日本語変換部40と、変換候補合成部41と、変換候補生成部42と、学習部50を備える。
本実施例では、制御部11によるソフトウエア処理によって図2に示す各機能ブロックの機能が実行される。これら各機能ブロックを、専用のハードウエア回路によって実現してもよい。すなわち、上述のモード設定部30と、手動設定部31と、自動設定部32と、辞書設定部33と、日本語変換部40と、変換候補合成部41と、変換候補生成部42と、学習部50の一部及び全部は、それぞれ専用のハードウエア回路によって実現されてもよい。
図2に示す優先辞書リスト61は、複数の変換辞書21のうちの一部又は全部を指定し、かつ指定された変換辞書21同士の間の優先度を定義するデータである。図1に示す記憶部12には、複数個の優先辞書リスト61が記憶される。図3は、優先辞書リスト61のデータ構造の例を示す図である。優先辞書リスト61は、特許請求の範囲に記載された優先度リストに相当する。
優先辞書リスト61は、「優先辞書リスト名」及び「登録する辞書数」の項目と、この「登録する辞書数」に記憶された個数nの「優先度1位の辞書名」、「優先度2位の辞書名」〜「優先度n位の辞書名」の項目を有する。「優先辞書リスト名」は、複数個の優先辞書リスト61の個々を識別するための名称を示す項目である。
「登録する辞書数」は、優先辞書リスト61に登録される変換辞書21の個数を示す項目である。「優先度1位の辞書名」、「優先度2位の辞書名」、〜「優先度n位の辞書名」の項目は、優先辞書リスト61に登録されるn個の変換辞書21のうち第1位、第2位、〜第n位の優先度の各変換辞書21の名称を示す項目である。
図4の(A)〜図4の(D)は、記憶部12に記憶される複数の優先辞書リスト61の第1例〜第4例を示す図である。図4の(A)に示す優先辞書リスト61は、ユーザが業務用に使用する変換辞書21を登録した優先辞書リストである。図4の(A)に示す優先辞書リスト61の「優先辞書リスト名」は「業務用」であり、「登録する辞書数」の項目は3つの変換辞書21が登録されることを示している。
「優先度1位の辞書名」〜「優先度3位の辞書名」の項目は、図4の(A)に示す優先辞書リスト61に登録される第1番目〜第3番目の優先度の変換辞書21が、それぞれ「社内用語辞書」、「取引先名辞書」及び「汎用辞書」であることを示している。本実施例にて例示される「社内用語辞書」は、ユーザが勤務する会社の部門名、その会社内で使用される用語、その会社が属する専門分野で使用される、その会社の取引先名及びその会社内で使用される定型句が登録された辞書である。
また「取引先名辞書」は、ユーザが勤務する会社の取引先名や、取引先の組織の担当者名が登録されている辞書である。さらに「汎用辞書」は、一般的な単語、イディオム、固有名詞などが登録された辞書である。
図4の(B)に示す優先辞書リスト61は、ユーザが仕事以外の通常の生活で使用する変換辞書21を登録した優先辞書リストである。図4の(B)に示す優先辞書リスト61の「優先辞書リスト名」は「汎用」であり、「登録する辞書数」の項目は1つの変換辞書21が登録されることを示している。「優先度1位の辞書名」の項目は、図4の(B)に示す優先辞書リスト61に登録される第1番目の優先度の変換辞書21が「汎用辞書」であることを示している。
図4の(C)に示す優先辞書リスト61は、ユーザが、特定の地区に滞在する間に使用する変換辞書21を登録した優先辞書リストである。以下の説明において、用語「xx地区」は特定の地区の名称を示す用語である。図4の(C)に示す優先辞書リスト61の「優先辞書リスト名」は「xx地区用」であり、「登録する辞書数」の項目は2つの変換辞書21が登録されることを示している。
「優先度1位の辞書名」及び「優先度2位の辞書名」の項目は、図4の(C)に示す優先辞書リスト61に登録される第1番目及び第2番目の優先度の変換辞書21が「xx地区方言辞書」及び「汎用辞書」であることを示している。本実施例にて例示される「xx地区方言辞書」はxx地区にて使用される方言が登録されている辞書である。
図4の(D)に示す優先辞書リスト61は、ユーザが、カジュアルな文書、すなわち公式的でない文書を作成する際に使用する変換辞書21を登録した優先辞書リストである。カジュアルな文書の例は、ごく親しい友人との間のメールや電子掲示板やブログなどへの書き込みである。図4の(D)に示す優先辞書リスト61の「優先辞書リスト名」は「カジュアル用」であり、「登録する辞書数」の項目は2つの変換辞書21が登録されることを示している。
「優先度1位の辞書名」及び「優先度2位の辞書名」の項目は、図4の(D)に示す優先辞書リスト61に登録される第1番目及び第2番目の優先度の変換辞書21が「カジュアル辞書」及び「汎用辞書」であることを示している。本実施例にて例示される「カジュアル辞書」は、ネット用語などの非公式的な用語が登録されている辞書である。
再び図2を参照する。図2に示す利用シーン別データ60は、端末装置10のユーザが置かれている各利用シーンにおいて使用されるべき変換辞書21と、これら変換辞書21間における優先度と、を定義した優先辞書リスト61を指定するデータである。利用シーン別データ60はまた、複数の学習辞書22の中から各利用シーンにおいて使用されるべき学習辞書22を指定する。
本明細書において用語「利用シーン」は、ユーザが置かれている様々な種類の状況を示す語として使用される。例えば、「利用シーン」は、GPSなどの測位手段を用いて測位された位置情報によって判定されるユーザの位置に関する状況であってよい。また「利用シーン」は、上記位置情報や、あるいは会社、公的機関、私的施設などの特定の組織によって設定されたアクセスポイントの圏内であるか否かの判定によって推定することができる、ユーザの行動内容に関する状況であってもよい。さらに「利用シーン」は、日付情報や時刻情報によって判定される、時期に関する情報であってもよい。
利用シーン別データ60は、予め想定される各利用シーンについてユーザによってそれぞれ定義され、図1の記憶部12に記憶される。図1の記憶部12には、複数個の利用シーン別データ60が記憶される。図5は、利用シーン別データ60のデータ構造の第1例を示す図である。
図5に示す利用シーン別データ60は、「利用シーン別データ名」、「利用シーン別データ優先度」、「地域判定条件」、「使用する優先辞書リスト」及び「使用する学習辞書」の項目を有する。「利用シーン別データ名」は、複数個の利用シーン別データ60の個々を識別するための名称を示す項目である。
「利用シーン別データ優先度」は、複数個の利用シーン別データ60のうちから、現在の端末装置10の利用シーンの為に定義された利用シーン別データ60を選択する際に、これら利用シーン別データ60が現在の利用シーンの為に定義されたものであるか否かを判定する際の判定順序の優先度を示す項目である。現在の利用シーンの為に定義された利用シーン別データ60が見つかった時点で判定処理が終了し、その時点で見つかった利用シーン別データ60が選択される。
「地域判定条件」は、当該利用シーン別データ60が、現在の端末装置10の利用シーンの為に定義されたものであるか否かを判定するために使用する地域的条件を示す項目である。
本実施例では、地域判定条件に、図1のGPS判定部15によって判定される、予め指定された地区内に端末装置10が存在するか否かの条件が使用される。また本実施例では地域判定条件に、図1のAP検出部16によって判定される、受信信号を送信したアクセスポイントが端末装置10内に予め定義されて記憶された無線LANのアクセスポイントであるか否かの条件が使用される。
少なくとも1つの利用シーン別データ60は、「地域判定条件」の項目の値として「判定なし」を有する。「判定なし」を「地域判定条件」の項目の値として有する利用シーン別データ60は、現在の利用シーンが他の利用シーン別データ60のいずれの「地域判定条件」も満足しない場合に、デフォルトの利用シーン別データ60として選択される。
「使用する優先辞書リスト」の項目は、当該利用シーン別データ60が現在の利用シーンの為に定義されたものであると選択されたとき、その利用シーンにおいて使用されるべき変換辞書21とこれら変換辞書21間の優先度とを定義した優先辞書リスト61の優先辞書リスト名を示す。
「使用する学習辞書」の項目は、当該利用シーン別データ60が現在の利用シーンの為に定義されたものであると選択されたとき、その利用シーンにおいて使用されるべき学習辞書22の名称を示す。
図6の(A)〜図6の(D)は、記憶部12に記憶される複数の利用シーン別データ60の第1例〜第4例を示す図である。図6の(A)に示す利用シーン別データ60は、ユーザがその勤務先の会社内にいる状況のための利用シーン別データ60である。図6の(A)に示す利用シーン別データ60の「利用シーン別データ名」は「会社内用」であり、「利用シーン別データ優先度」の項目は、この利用シーン別データ60の優先度が第1位であることを示している。
「地域判定条件」の項目は、ユーザの勤務先の会社内のアクセスポイントをAP検出部16が検出することが、この利用シーン別データ60が現在の利用シーンの為に定義されたものであると判定される判定条件であることを示している。
また「使用する優先辞書リスト」の項目には図4の(A)に示した優先辞書リスト「業務用」が指定されている。「使用する学習辞書」の項目には「学習辞書1」が指定されている。
図6の(B)に示す利用シーン別データ60は、ユーザがxx地区内にいる状況のための利用シーン別データ60である。図6の(B)に示す利用シーン別データ60の「利用シーン別データ名」は「xx地区用」であり、「利用シーン別データ優先度」の項目は、この利用シーン別データ60の優先度が第8位であることを示している。
「地域判定条件」の項目は、端末装置10がxx地区内にいるとGPS判定部15が判定することが、この利用シーン別データ60が現在の利用シーンの為に定義されたものであると判定される判定条件であることを示している。
また「使用する優先辞書リスト」の項目には図4の(C)に示した優先辞書リスト「xx地区用」が指定されている。「使用する学習辞書」の項目には「学習辞書2」が指定されている。
図6の(C)に示す利用シーン別データ60は、ユーザが特定の利用シーン以外のその他の状況に置かれているときのための利用シーン別データ60である。図6の(C)に示す利用シーン別データ60の「利用シーン別データ名」は「汎用」であり、「利用シーン別データ優先度」の項目は、この利用シーン別データ60の優先度が第10位であることを示している。
「地域判定条件」の項目の値として「判定なし」が指定されている。これによって、「利用シーン別データ優先度」の値が9以下である他の利用シーン別データ60の「地域判定条件」で指定される条件のいずれもが満足しない利用シーンにあるとき、無条件で図6の(C)に示す利用シーン別データ60が、現在の端末装置10の利用シーンの為に定義されたデータとして選択される。
また「使用する優先辞書リスト」の項目には図4の(B)に示した優先辞書リスト「汎用」が指定されている。「使用する学習辞書」の項目には「学習辞書3」が指定されている。
図6の(D)に示す利用シーン別データ60は、ユーザが私的にインターネットへアクセスするときのための利用シーン別データ60である。図6の(D)に示す利用シーン別データ60の「利用シーン別データ名」は「ネットアクセス用」である。
また「使用する優先辞書リスト」の項目には図4の(D)に示した優先辞書リスト「カジュアル用」が指定されている。「使用する学習辞書」の項目には「学習辞書4」が指定されている。なお、図4の(D)に示すように「カジュアル用」の優先辞書リスト61においては、「カジュアル辞書」が指定されている。
「利用シーン別データ優先度」の項目には、図6の(C)に示す利用シーン別データ60、すなわち「地域判定条件」の項目に「判定なし」が指定された利用シーン別データ60よりも低い優先度である、第99位の優先度が割り当てられている。
したがって、現在の利用シーンの為に定義された利用シーン別データ60を選択する際に、「利用シーン別データ優先度」に指定された優先度の順で、各利用シーン別データ60の「地域判定条件」を判定すると、図6の(D)に示す利用シーン別データ60が選択されることはない。
このように、「判定なし」が指定された他の利用シーン別データ60よりも低い優先度を、「地域判定条件」の項目に割り当てることによって、不用意に図6の(D)に示す利用シーン別データ60が選択されて、通常は使用しないネット用語などの非公式的な用語が変換候補に挙げられる不都合を回避することができる。
再び図2を参照する。モード設定部30は、端末装置10が、利用シーン別データ手動設定モード及び利用シーン別データ自動設定モードのいずれのモードで動作するかを選択する。利用シーン別データ手動設定モードとは、記憶部12に記憶された複数の利用シーン別データ60のうちから、使用する利用シーン別データ60を、ユーザが手動で設定するモードである。
本実施例において利用シーン別データ自動設定モードとは、複数の利用シーン別データ60のうちから、現在の利用シーンの為に定義された利用シーン別データ60を、GPS判定部15による判定結果及びAP検出部16による検出結果に従って自動的に選択するモードである。
図12〜図14を参照して説明する他の実施例において利用シーン別データ自動設定モードとは、複数の利用シーン別データ60のうちから、現在の利用シーンの為に定義された利用シーン別データ60を、タイマ17から供給される日時情報に応じて自動的に選択するモードである。
モード設定部30は、図1に示す表示部14に、利用シーン別データ選択モードを、手動設定モード及び自動設定モードのいずれにするのかを問い合わせる問い合わせメッセージを表示する。モード設定部30は、この問い合わせメッセージに対してユーザから入力部13を介して入力された応答に応じて、利用シーン別データ手動設定モード及び利用シーン別データ自動設定モードのいずれのモードで端末装置10を動作させるかを設定する。
手動設定部31は、端末装置10の動作モードが利用シーン別データ手動設定モードに設定されたとき、記憶部12に記憶された複数の利用シーン別データ60の一覧を表示部14に表示する。手動設定部31は、ユーザが入力部13を操作して選択した利用シーン別データ60を、「アクティブな利用シーン別データ」に設定する。「アクティブな利用シーン別データ」を指定する設定情報80は、記憶部12内の領域70に記憶される。なお領域70及び後述する領域71〜73は、記憶部12に含まれるRAM領域に設けてよい。
アクティブな利用シーン別データを手動で設定できるようにすることにより、現在の利用シーンと異なるシーンで使用される辞書を使用することが可能となる。また、自動設定部32では判定できない利用シーンにおいても、所望の辞書を使用することが可能となる。
自動設定部32は、端末装置10が利用シーン別データ自動設定モードで動作するとき、複数の利用シーン別データ60のうちから、現在の利用シーンの為に定義された利用シーン別データ60を自動的に選択し、選択された利用シーン別データ60を「アクティブな利用シーン別データ」に設定する。自動設定部32は、特許請求の範囲に記載される利用シーン選択手段に相当する。
本実施例において自動設定部32は、GPS判定部15による判定結果及びAP検出部16による検出結果に従って現在の利用シーンの為に定義された利用シーン別データ60を選択する。図12〜図14を参照して説明する他の実施例において自動設定部32は、タイマ17から供給される日時情報に応じて、現在の利用シーンの為に定義された利用シーン別データ60を選択する。
辞書設定部33は、領域70に記憶された設定情報80によって「アクティブな利用シーン別データ」として設定された利用シーン別データ60を読み出し、この利用シーン別データ60の「使用する優先辞書リスト」及び「使用する学習辞書」の項目にそれぞれ指定された優先辞書リスト61及び学習辞書22を、それぞれ「アクティブな優先辞書リスト」及び「アクティブな学習辞書」に設定する。「アクティブな優先辞書リスト」を指定する設定情報81は記憶部12内の領域71に記憶され、「アクティブな学習辞書」を指定する設定情報82は記憶部12内の領域72に記憶される。辞書設定部33は、特許請求の範囲に記載される優先度リスト選択手段及び学習辞書選択手段に相当する。
日本語変換部40は、入力部13を介してユーザから入力される入力文字列を受信する。日本語変換部40は、入力文字列と、この入力文字列に対する変換候補の生成を要求する変換候補生成要求とを、変換候補合成部41へ出力する。日本語変換部40は、変換候補合成部41から受信した1つ以上の変換候補を受信する。
日本語変換部40は、変換候補合成部41から受信した変換候補の一覧を表示部14に表示する。日本語変換部40は、表示された変換候補の一覧の中から1つをユーザが入力部13を操作して選んだ選択入力を受信し、ユーザが選択した変換候補を、入力文字列に対応する変換結果として日本語アプリケーション23へ出力する。
変換候補合成部41は、日本語変換部40から、入力文字列及び変換候補生成要求を受信する。変換候補合成部41は、「アクティブな優先辞書リスト」に設定された各変換辞書21及び「アクティブな学習辞書」に指定された学習辞書22を指定する。変換候補合成部41は、変換候補生成部42に対して、指定したそれぞれの辞書において入力文字列に対する変換候補を検索し、変換候補を出力することを要求する。
変換候補の検索のために、どの変換辞書21及び学習辞書22が変換候補合成部41によって指定されたかを、変換候補生成部42が知るために、変換候補合成部41は、指定した各変換辞書21及び指定した学習辞書22を「アクティブな辞書」として設定する。「アクティブな辞書」を指定する設定情報83は記憶部12内の領域73に記憶される。
変換候補合成部41が、「アクティブな優先辞書リスト」に設定された各変換辞書21を変換候補生成部42に指定するとき、アクティブな優先辞書リストにて定義された変換辞書21間の優先度に従う順序で、各変換辞書21を順次指定して変換候補を要求する。
したがって、変換候補合成部41は、アクティブな優先辞書リストで定義された変換辞書21間の優先度に従う順序で各変換辞書21から変換候補を受信することができる。変換候補合成部41は、特許請求の範囲に記載される優先度決定手段に相当する。
変換候補合成部41は、学習辞書22及び各変換辞書21から順次受信した変換候補を、受信した順序で変換候補格納領域43に格納する。変換候補格納領域43において、変換候補は格納された順序に並べてマージされる。すなわち、各変換辞書21から取得された変換候補は、変換候補格納領域43において、各変換辞書21についてアクティブな優先辞書リストで定義された優先度の順序にしたがって並べてマージされる。
変換候補合成部41は、1つ以上の変換候補を含む、変換候補格納領域43においてマージされた変換候補を日本語変換部40へ出力する。
変換候補生成部42は、変換候補合成部41から変換辞書21及び学習辞書22を指定される。また変換候補生成部42は、入力文字列とこの入力文字列に対する変換候補の要求を受信する。変換候補生成部42は、指定された変換辞書21及び学習辞書22において、受信した入力文字列に対する変換候補を検索し、発見された変換候補を変換候補合成部41へ出力する。
上述のとおり、学習辞書22は、変換辞書21に記憶される各変換候補の各変換候補の優先順位を使用頻度に応じて定めた優先順位データを有していてもよい。変換候補生成部42は、指定された変換辞書21における検索の結果得られた複数の変換候補を、指定された学習辞書22に記憶された優先順位に従う順序に並べてから、変換候補合成部41へ出力してもよい。
この場合、変換候補格納領域43内に格納された変換候補は、それぞれの候補を取得した変換辞書21について優先辞書リストで定義された優先度の順序と、学習辞書22に記憶された変換候補の優先順位にしたがって並べてマージされる。変換候補生成部42は、特許請求の範囲に記載された変換候補決定手段に相当する。また、変換候補合成部41及び変換候補生成部42は、特許請求の範囲に記載された優先順序決定手段に相当する。
学習部50は、表示部14に表示された変換候補の一覧の中から1つの変換候補がユーザにより選択されることにより入力文字列に対する変換結果が確定したとき、選択された変換候補、すなわち変換結果を日本語変換部40から受信する。学習部50は、「アクティブな学習辞書」により指定される学習辞書22に、入力文字列に対する変換結果を学習させる。学習部50は、特許請求の範囲に記載される学習手段に相当する。
図7は、開示の文字列変換方法の例を示すフローチャートである。ステップS1においてモード設定部30は、利用シーン別データ選択モードの選択処理を行う。モード設定部30は、利用シーン別データ選択モードを、手動設定モード及び自動設定モードのいずれにするのかを問い合わせるメッセージを表示部14に表示する。
モード設定部30は、このメッセージに対するユーザからの応答に応じて、利用シーン別データ手動設定モード及び利用シーン別データ自動設定モードのいずれのモードで端末装置10を動作させるかをステップS2で判定する。
ステップS2においてモード設定部30は、ステップS1にて選択された利用シーン別データ選択モードが利用シーン別データ手動設定モードであるときは、手動設定部31を呼び出して処理をS3へ移行し、利用シーン別データ選択モードが利用シーン別データ自動設定モードであるときは、自動設定部32を呼び出して処理をS4へ移行する。
ステップS3において手動設定部31は、記憶部12に記憶された複数の利用シーン別データ60の一覧を表示部14に表示する。手動設定部31は、ユーザによって選択された利用シーン別データ60を「アクティブな利用シーン別データ」に設定する。その後、処理はステップS5に移行する。
ステップS4において自動設定部32は、複数の利用シーン別データ60のうちから、現在の利用シーンの為に定義された利用シーン別データ60を自動的に選択し、選択された利用シーン別データ60を「アクティブな利用シーン別データ」に設定する。
図8は、図7に示す利用シーン別データの自動設定処理S4の第1例を示すフローチャートである。ステップS11において自動設定部32は、端末装置10の記憶部12に登録された複数の利用シーン別データ60を全て読み出し、これら複数の利用シーン別データ60を、「利用シーン部値データ優先度」の項目に指定された優先度に従ってソートする。
ステップS12において自動設定部32は、まだステップS13〜S15の判定のために選択されていない利用シーン別データ60のうち、最も「利用シーン部値データ優先度」の値が高いものを選択して、その「地域判定条件」の項目に指定された条件を読み出す。
ステップS13において自動設定部32は、「地域判定条件」の項目に指定された条件が、GPS判定部15による判定結果にしたがって判定される条件であるか、若しくはAP検出部16による検出結果にしたがって判定される条件であるか、又は「地域判定条件」の項目に「判定無し」の値が指定されているかのいずれであるかを判定する。
GPS判定部15による判定結果にしたがって判定される条件が指定されているとき、自動設定部32は、処理をステップS14へ移行する。AP検出部16による検出結果にしたがって判定される条件が指定されているとき、自動設定部32は、処理をステップS15へ移行する。「判定無し」の値が指定されているとき、自動設定部32は、処理をステップS16へ移行する。
ステップS14において自動設定部32は、GPS判定部15による判定の結果、「地域判定条件」の項目によって指定された地区内に端末装置10が存在しているか否かを判定する。指定された地区内に端末装置10が存在している場合には、自動設定部32は、処理をステップS16に移行し、そうでない場合には処理をステップS12へ戻す。
ステップS15において自動設定部32は、AP検出部16による検出の結果、「地域判定条件」の項目によって指定された無線LANのアクセスポイントの圏内に端末装置10が存在しているか否かを判定する。指定された無線LANのアクセスポイントの圏内に端末装置10が存在している場合には、自動設定部32は、処理をステップS16に移行し、そうでない場合には処理をステップS12へ戻す。
ステップS16において自動設定部32は、現在選択されている利用シーン別データ60を「アクティブな利用シーン別データ」に設定し、処理を終了する。
再び図7を参照する。ステップS5において辞書設定部33は、「アクティブな利用シーン別データ」として設定された利用シーン別データ60を読み出し、「使用する優先辞書リスト」及び「使用する学習辞書」の項目にそれぞれ指定された優先辞書リスト61及び学習辞書22を、それぞれ「アクティブな優先辞書リスト」及び「アクティブな学習辞書」に設定する。
ステップS6では、図9及び図10を参照して以下に説明するかな漢字変換処理が実行される。図9及び図10は、図7に示すかな漢字変換処理S6の例を示すフローチャートであり、図11は、かな漢字変換処理S6の説明図である。
理解の容易のため、記憶部12に、複数の学習辞書22として学習辞書1〜4が記憶され、複数の学習辞書21として「汎用辞書」、「社内用語辞書」、「取引先名辞書」、「xx地区方言辞書」及び「カジュアル辞書」が記憶されている場合を例示して、以下説明する。また、本例示では、図7に示すステップS5によって、「アクティブな優先辞書リスト」として図4の(A)に示した「業務用」の優先辞書リストが設定され、「アクティブな学習辞書」として学習辞書1が設定されていると仮定する。
ステップS20において日本語変換部40は、図11に示す矢印101に示すように、入力部13を介してユーザから入力される入力文字列を受信する。
ステップS21において変換候補合成部41は、矢印102に示すように、日本語変換部40から入力文字列及び変換候補生成要求を受信する。ステップS22において変換候補合成部41は、変換候補格納領域43内のデータを消去して変換候補格納領域43を初期化する。
ステップS23において変換候補合成部41は、矢印103に示すように、領域72から「アクティブな学習辞書」として設定された学習辞書1を指定する識別情報82を読み出す。変換候補合成部41は、「アクティブな学習辞書」として設定された学習辞書1を「アクティブな辞書」に設定する。
ステップS24において変換候補合成部41は、矢印104に示すように、「アクティブな辞書」として指定された学習辞書1において入力文字列に対する変換候補を検索することを変換候補生成部42に対して要求する。変換候補生成部42は、指定された学習辞書1において入力文字列に対応する変換候補を検索する。変換候補生成部42は、検索の結果得られた変換候補を、矢印105に示すように変換候補合成部41へ送信する。変換候補生成部42から変換候補合成部41へ送信される各変換候補は、図11において参照符号121によって示されている。
ステップS25において変換候補合成部41は、受信した変換候補を、矢印106に示すように変換候補格納領域43に格納する。
ステップS26において変換候補合成部41は、矢印103に示すように、領域71から、「アクティブな優先辞書リスト」として設定された優先辞書リスト「業務用」を指定する識別情報81を読み出す。変換候補合成部41は、「アクティブな優先辞書リスト」に設定された優先辞書リスト「業務用」を読み出し、「登録する辞書数」に指定された辞書数n=3と、「優先度1位の辞書名」〜「優先度3位の辞書名」にてそれぞれ指定された各変換辞書21の名称「社内用語辞書」、「取引先名辞書」及び「汎用辞書」を読み出す。ステップS27において変換候補合成部41は、1〜n(n=3)の範囲の整数をカウントするカウント変数cntの値を1に設定する。
ステップS28において変換候補合成部41は、カウント変数cntの値が辞書数n以下の値であるか否かを判定する。カウント変数cntの値が辞書数n以下の値であるとき、変換候補合成部41は処理をステップS29に移行する。カウント変数cntの値が辞書数nを超えたとき、変換候補合成部41は処理をステップS33に移行する。ステップS29において変換候補合成部41は、第cnt番目の優先度の変換辞書21を「アクティブな辞書」に設定する。
ステップS30において変換候補合成部41は、矢印104に示すように、「アクティブな辞書」として指定された変換辞書21において入力文字列に対する変換候補を検索することを変換候補生成部42に対して要求する。変換候補生成部42は、「アクティブな辞書」として指定された辞書において入力文字列に対応する変換候補を検索し、検索の結果得られた変換候補を、矢印105に示すように変換候補合成部41へ送信する。
ステップS29及びステップS30を、第1番目〜第3番目の優先度の「社内用語辞書」、「取引先名辞書」及び「汎用辞書」について、1〜3の優先度の順序で繰り返すことにより、変換候補合成部41は、第1番目の優先度の「社内用語辞書」の検索で得られた変換候補、第2番目の優先度の「取引先名辞書」の検索で得られた変換候補、第3番目の優先度の「汎用辞書」の検索で得られた変換候補の順序で、変換候補を受信する。
ステップS31において変換候補合成部41は、受信した変換候補を、矢印106に示すように変換候補格納領域43に格納する。このとき変換候補合成部41は、先に変換候補格納領域43に格納されている変換候補があるときは、先に格納されている変換候補の後に変換候補を追加する。このため、変換候補格納領域43に格納される変換候補は、各変換候補が取得された変換辞書21の優先度の順序に並ぶようにマージされる。ステップS32において変換候補合成部41は、カウント変数cntの値を1つ増加し、処理をステップS28へ移行する。
ステップS33において変換候補合成部41は、矢印107に示すように、変換候補格納領域43に格納されているマージされた変換候補を日本語変換部40へ出力する。ステップS34において日本語変換部40は、矢印108に示すように、マージされた変換候補に含まれる1以上の変換候補の一覧を表示部14へ表示することによりユーザに提示する。
ステップS35において日本語変換部40は、矢印109に示すように、変換候補の一覧の中から1つをユーザが入力部13を操作して選んだ選択入力を受信する。ステップS36において学習部50は、矢印110に示すように、表示部14に表示された変換候補の一覧の中からユーザが選択した変換結果を日本語変換部40から受信する。学習部50は「アクティブな学習辞書」に設定される学習辞書1に、入力文字列に対する変換結果を学習させる。
ステップS37において日本語変換部40は、矢印111に示すように、ユーザが入力部13を操作して選択した変換候補を日本語アプリケーション23へ出力する。
本実施例によれば、利用シーンの変化に応じて辞書の優先度や変換候補の優先度、変換候補の表示順序を切り替えることが可能となる。このように、辞書の優先度や変換候補の優先度、変換候補の表示順序を切り替えることによって、ユーザによる文字列入力効率が向上する。
ここに利用シーンの変化に応じて変換候補の優先度や変換候補の表示順序を切り替えるために、変換候補の優先度が異なる辞書を利用シーン毎に用意してこれを切り替えて使用することも考えられる。この場合には、本実施例に示す「汎用辞書」に登録される語彙のような、複数の利用シーンにおいて必要な語彙をそれぞれの辞書に重複して登録する必要があるため、記憶部12の記憶容量を圧迫し記憶部12の利用効率を低下させる。
本実施例は、利用シーン毎に、使用する辞書又は辞書グループと、辞書グループ内の優先度を定義する優先辞書リストを用意する。本実施例はこのような手法によって、異なる利用シーンにおいて同一の辞書を共用しつつ、利用シーン毎に、辞書単位で、変換候補の優先度や表示順序を変更することができる。このため、上記のような記憶部12の利用効率の低下を回避することができる。
また本実施例は、複数の辞書をグループにして使用辞書として登録する。このため、各利用シーンに最も適した専用辞書を優先的に使用する一方で、優先度の低い汎用的な辞書も同時に使用することができ、辞書切替の手間が省力化される。
また本実施例によれば、利用シーンの変化に応じて学習辞書を切り替える。このため、異なる利用シーンで学習した学習結果が混在することが回避され、ユーザによる文字列入力効率が向上する。
また本実施例によれば、変換候補合成部41によって、複数の辞書から取得した変換候補を合成した変換候補の一覧がユーザに提示される。これによって、より多くの変換候補を含む変換候補の一覧を同時に表示することができるので、ユーザによる文字列入力効率が向上する。
図12は、利用シーン別データ60のデータ構造の第2例を示す図である。図12に示す利用シーン別データ60は、図5を参照して説明した第1例の「地域判定条件」の項目の代わりに「時期判定条件」の項目を有する。
「時期判定条件」は、当該利用シーン別データ60が、現在の端末装置10の利用シーンの為に定義されたものであるか否かを判定するために使用する時期的な条件を示す項目である。本実施例において時期判定条件は、図1のタイマ17から供給される日時情報によって示される時期が、特定の年月日や、特定の曜日、もしくは特定の時間であるか、又は特定の期間にあるか否かの条件が使用される。
図13の(A)〜図13の(C)は、利用シーン別データ60の第5例〜第7例を示す図である。図13の(A)に示す利用シーン別データ60は、ユーザが自宅で仕事を行っている状況のための利用シーン別データ60である。図13の(A)に示す利用シーン別データ60の「利用シーン別データ名」は「仕事用」であり、「利用シーン別データ優先度」の項目は、この利用シーン別データ60の優先度が第1位であることを示している。
「時期判定条件」の項目は、タイマ17により供給される現在の日時情報が月曜日〜金曜日の9時から16時59分までの間の時期を示すことが、この利用シーン別データ60が現在の利用シーンの為に定義されたものであると判定される判定条件であることを示している。
また「使用する優先辞書リスト」の項目には図4の(A)に示した優先辞書リスト「業務用」が指定されている。「使用する学習辞書」の項目には「学習辞書1」が指定されている。
図13の(B)に示す利用シーン別データ60は、ユーザが仕事を行っていない状況のための利用シーン別データ60である。図13の(B)に示す利用シーン別データ60の「利用シーン別データ名」は「プライベート用」であり、「利用シーン別データ優先度」の項目は、この利用シーン別データ60の優先度が第2位であることを示している。
「時期判定条件」の項目は、タイマ17により供給される現在の日時情報が土曜日若しくは日曜日であるか、又は17時から23時までの間の時期を示すことが、この利用シーン別データ60が現在の利用シーンの為に定義されたものであると判定される判定条件であることを示している。
また「使用する優先辞書リスト」の項目には図4の(D)に示した優先辞書リスト「カジュアル用」が指定されている。「使用する学習辞書」の項目には「学習辞書2」が指定されている。
図13の(C)に示す利用シーン別データ60は、ユーザが特定の利用シーン以外のその他の状況におかれているときのための利用シーン別データ60である。図13の(C)に示す利用シーン別データ60の「利用シーン別データ名」は「汎用」であり、「利用シーン別データ優先度」の項目は、この利用シーン別データ60の優先度が第10位であることを示している。
「時期判定条件」の項目の値として「判定なし」が指定されている。これによって、「利用シーン別データ優先度」が9以下である他の利用シーン別データ60の「時期判定条件」で指定される条件のいずれもが満足しない利用シーンにあるとき、無条件で図13の(C)に示す利用シーン別データ60が、現在の端末装置10の利用シーンの為に定義されたデータとして選択される。
また「使用する優先辞書リスト」の項目には図4の(C)に示した優先辞書リスト「汎用」が指定されている。「使用する学習辞書」の項目には「学習辞書3」が指定されている。
図14は、図7に示す利用シーン別データの自動設定処理S4の第2例を示すフローチャートである。ステップS41において自動設定部32は、端末装置10の記憶部12に登録された複数の利用シーン別データ60を全て読み出し、これら複数の利用シーン別データ60を、「利用シーン部値データ優先度」の項目に指定された優先度に従ってソートする。
ステップS42において自動設定部32は、まだステップS43〜S44の判定のために選択されていない利用シーン別データ60のうち、最も「利用シーン部値データ優先度」の値が高いものを選択して、その「時期判定条件」の項目に指定された条件を読み出す。
ステップS43において自動設定部32は、「地域判定条件」の項目に、タイマ17から与えられる日時情報にしたがって判定される条件が指定されているか、「判定無し」の値が指定されているかのいずれであるかを判定する。
タイマ17から与えられる日時情報にしたがって判定される条件が指定されているとき、自動設定部32は、処理をステップS44へ移行する。「判定無し」の値が指定されているとき、自動設定部32は、処理をステップS45へ移行する。
ステップS44において自動設定部32は、タイマ17から与えられる日時情報が、「地域判定条件」の項目によって指定された時期であるか又は期間内にあるか否かを判定する。日時情報が指定された時期であり又は指定された期間内にある場合には、自動設定部32は、処理をステップS45に移行し、そうでない場合には処理をステップS42へ戻す。
ステップS45において自動設定部32は、現在選択されている利用シーン別データ60を「アクティブな利用シーン別データ」に設定し、処理を終了する。
本実施例によれば、端末装置10の利用シーンの変更が、位置的条件の変化を伴わず時期的条件を伴う場合であっても、利用シーンの変化に応じて変換辞書の優先度や変換候補の優先度、変換候補の表示順序を切り替えることが可能となる。
また本実施例では、図5を参照して説明した第1例の「地域判定条件」の項目の代わりに「時期判定条件」の項目を設けた。しかし、ある利用シーン別データ60が、現在の端末装置10の利用シーンの為に定義されたものであるか否かを判定するために使用する条件を、「地域判定条件」と「時期判定条件」を組み合わせた条件にしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
入力文字列に対応する変換候補を記憶する複数の変換辞書にアクセス可能な端末装置であって、
複数の前記変換辞書間の優先度を定義した複数の優先度リストを記憶する優先度リスト記憶手段と、
予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて、予め設定された複数の利用シーンのうちから前記端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択手段と、
決定された前記利用シーンに応じて複数の前記優先度リストのうちのいずれかを選択する優先度リスト選択手段と、
選択された前記優先度リストに定義された前記変換辞書間の優先度に従って、入力文字列の変換に使用する各前記変換辞書の優先度を決定する優先度決定手段と、を備える端末装置。
(付記2)
前記端末装置は、
過去に行われた入力文字列に対する文字列変換の結果を記憶する複数の学習辞書にアクセス可能であり、
入力文字列に対して行われた文字列変換の結果を前記学習辞書に学習させる学習手段と、
前記学習辞書に記憶された前記文字列変換の結果に基づいて入力文字列に対する変換候補を決定する変換候補決定手段と、
前記学習手段により文字列変換の結果が学習されかつ前記変換候補決定手段により前記文字列変換の結果が参照される学習辞書を、前記利用シーン選択手段によって選択された利用シーンに応じて前記複数の学習辞書の中から選択する学習辞書選択手段と、
を備える付記1に記載の端末装置。
(付記3)
前記学習辞書は、前記変換辞書における各変換候補の過去の使用頻度に応じて定まる各変換候補の優先順位を記憶し、
前記端末装置は、選択された前記優先度リストに定義された前記変換辞書間の優先度と、選択された前記学習辞書に記憶された各変換候補の優先順位とに従って、前記複数の変換辞書から取得される変換候補を表示する優先順序を決定する優先順序決定手段を備える付記2に記載の端末装置。
(付記4)
過去に行われた入力文字列に対する文字列変換の結果を記憶する複数の学習辞書にアクセス可能な端末装置であって、
入力文字列に対して行われた文字列変換の結果を前記学習辞書に学習させる学習手段と、
前記学習辞書に記憶された前記文字列変換の結果に基づいて入力文字列に対する変換候補を決定する変換候補決定手段と、
予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて、予め設定された複数の利用シーンのうちから前記端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択手段と、
前記学習手段により文字列変換の結果が学習されかつ前記変換候補決定手段により前記文字列変換の結果が参照される学習辞書を、前記利用シーン選択手段によって選択された利用シーンに応じて前記複数の学習辞書の中から選択する学習辞書選択手段と、
を備える端末装置。
(付記5)
前記予め設定された条件は、前記端末装置が位置する位置的条件及び/又は前記端末装置が使用される時期的条件に関する条件である付記1〜4のいずれか一項に記載の端末装置。
(付記6)
入力文字列に対応する変換候補を記憶する複数の変換辞書に利用可能な端末装置の処理ユニットにより実行されるコンピュータプログラムであって、前記処理ユニットを、
予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて、予め設定された複数の利用シーンのうちから前記端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択手段、
前記端末装置の記憶手段に複数個記憶された、複数の前記変換辞書間の優先度を定義した優先度リストのうちのいずれかを、決定された前記利用シーンに応じて選択する優先度リスト選択手段、及び
選択された前記優先度リストに定義された前記変換辞書間の優先度に従って、入力文字列の変換に使用する各前記変換辞書の優先度を決定する優先度決定手段、
として機能させるコンピュータプログラム。
(付記7)
前記端末装置は、過去に行われた入力文字列に対する文字列変換の結果を記憶する複数の学習辞書にアクセス可能であり、
前記コンピュータプログラムは、前記処理ユニットを、
入力文字列に対して行われた文字列変換の結果を前記学習辞書に学習させる学習手段、
前記学習辞書に記憶された前記文字列変換の結果に基づいて入力文字列に対する変換候補を決定する変換候補決定手段、及び
前記学習手段により文字列変換の結果が学習されかつ前記変換候補決定手段により前記文字列変換の結果が参照される学習辞書を、前記利用シーン選択手段によって選択された利用シーンに応じて前記複数の学習辞書の中から選択する学習辞書選択手段、
として機能させる付記6に記載のコンピュータプログラム。
(付記8)
前記学習辞書は、前記変換辞書における各変換候補の過去の使用頻度に応じて定まる各変換候補の優先順位を記憶し、
前記コンピュータプログラムは、前記処理ユニットを、選択された前記優先度リストに定義された前記変換辞書間の優先度と、選択された前記学習辞書に記憶された各変換候補の優先順位とに従って、前記複数の変換辞書から取得される変換候補を表示する優先順序を決定する優先順序決定手段として機能させる付記7に記載のコンピュータプログラム。
(付記9)
過去に行われた入力文字列に対する文字列変換の結果を記憶する複数の学習辞書にアクセス可能な端末装置の処理ユニットにより実行されるコンピュータプログラムであって、前記処理ユニットを、
入力文字列に対して行われた文字列変換の結果を前記学習辞書に学習させる学習手段、
前記学習辞書に記憶された前記文字列変換の結果に基づいて入力文字列に対する変換候補を決定する変換候補決定手段、
予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて、予め設定された複数の利用シーンのうちから前記端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択手段、及び
前記学習手段により文字列変換の結果が学習されかつ前記変換候補決定手段により前記文字列変換の結果が参照される学習辞書を、前記利用シーン選択手段によって選択された利用シーンに応じて前記複数の学習辞書の中から選択する学習辞書選択手段、
として機能させるコンピュータプログラム。
(付記10)
前記予め設定された条件は、前記端末装置が位置する位置的条件及び/又は前記端末装置が使用される時期的条件に関する条件である付記6〜9のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(付記11)
入力文字列に対応する変換候補を記憶する複数の変換辞書にアクセス可能な端末装置において、入力文字列を他の文字列に変換する文字列変換方法であって、
予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて、予め設定された複数の利用シーンのうちから前記端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択ステップと、
前記端末装置の記憶手段に複数個記憶された、複数の前記変換辞書間の優先度を定義した優先度リストのうちのいずれかを、決定された前記利用シーンに応じて選択する優先度リスト選択ステップと、
選択された前記優先度リストに定義された前記変換辞書間の優先度に従って、入力文字列の変換に使用する各前記変換辞書の優先度を決定する優先度決定ステップと、
を有する文字列変換方法。
(付記12)
前記端末装置は、過去に行われた入力文字列に対する文字列変換の結果を記憶する複数の学習辞書にアクセス可能であり、
前記方法は、
前記利用シーン選択ステップで選択された利用シーンに応じて前記複数の学習辞書の中からいずれかを選択する学習辞書選択ステップと、
入力文字列に対して行われた文字列変換の結果を選択された前記学習辞書に学習させる学習ステップと、
選択された前記学習辞書に記憶された前記文字列変換の結果に基づいて入力文字列に対する変換候補を決定する変換候補決定ステップと、
を有する付記11に記載の文字列変換方法。
(付記13)
前記学習辞書は、前記変換辞書における各変換候補の過去の使用頻度に応じて定まる各変換候補の優先順位を記憶し、
選択された前記優先度リストに定義された前記変換辞書間の優先度と、選択された前記学習辞書に記憶された各変換候補の優先順位とに従って、前記複数の変換辞書から取得される変換候補を表示する優先順序を決定する優先順序決定ステップを有する付記12に記載の文字列変換方法。
(付記14)
過去に行われた入力文字列に対する文字列変換の結果を記憶する複数の学習辞書にアクセス可能な端末装置において、入力文字列を他の文字列に変換する文字列変換方法であって、
予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて、予め設定された複数の利用シーンのうちから前記端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択ステップと、
前記利用シーン選択ステップで選択された利用シーンに応じて前記複数の学習辞書の中からいずれかを選択する学習辞書選択ステップと、
入力文字列に対して行われた文字列変換の結果を選択された前記学習辞書に学習させる学習ステップと、
選択された前記学習辞書に記憶された前記文字列変換の結果に基づいて入力文字列に対する変換候補を決定する変換候補決定ステップと、
を有する文字列変換方法。
(付記15)
前記予め設定された条件は、前記端末装置が位置する位置的条件及び/又は前記端末装置が使用される時期的条件に関する条件である付記11〜14のいずれか一項に記載の文字列変換方法。
開示の端末装置のハードウエア構成の例を示す構成図である。 図1に示す端末装置の機能ブロックの例を示す機能ブロック図である。 優先辞書リストのデータ構造の例を示す図である。 (A)〜(D)は優先辞書リストの第1例〜第4例を示す図である。 利用シーン別データのデータ構造の第1例を示す図である。 (A)〜(D)は利用シーン別データの第1例〜第4例を示す図である。 開示の文字列変換方法の例を示すフローチャートである。 図7に示す利用シーン別データの自動設定処理の第1例を示すフローチャートである。 図7に示すかな漢字変換処理の例を示すフローチャート(その1)である。 図7に示すかな漢字変換処理の例を示すフローチャート(その2)である。 図9及び図10に示すかな漢字変換処理の説明図である。 利用シーン別データのデータ構造の第2例を示す図である。 (A)〜(C)は利用シーン別データの第5例〜第7例を示す図である。 図7に示す利用シーン別データの自動設定処理の第2例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 端末装置
20 かな漢字変換プログラム
21 変換辞書
22 学習辞書
32 自動設定部
40 日本語変換部
41 変換候補合成部
42 変換候補生成部
43 変換候補格納領域
50 学習部
60 利用シーン別データ
61 優先辞書リスト

Claims (7)

  1. 入力文字列に対応する変換候補を記憶する複数の変換辞書にアクセス可能な端末装置であって、
    複数の前記変換辞書間の優先度を定義した複数の優先度リストを記憶する優先度リスト記憶手段と、
    予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて、予め設定された複数の利用シーンのうちから前記端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択手段と、
    決定された前記利用シーンに応じて複数の前記優先度リストのうちのいずれかを選択する優先度リスト選択手段と、
    選択された前記優先度リストに定義された前記変換辞書間の優先度に従って、入力文字列の変換に使用する各前記変換辞書の優先度を決定する優先度決定手段と、を備える端末装置。
  2. 前記端末装置は、
    過去に行われた入力文字列に対する文字列変換の結果を記憶する複数の学習辞書にアクセス可能であり、
    入力文字列に対して行われた文字列変換の結果を前記学習辞書に学習させる学習手段と、
    前記学習辞書に記憶された前記文字列変換の結果に基づいて入力文字列に対する変換候補を決定する変換候補決定手段と、
    前記学習手段により文字列変換の結果が学習されかつ前記変換候補決定手段により前記文字列変換の結果が参照される学習辞書を、前記利用シーン選択手段によって選択された利用シーンに応じて前記複数の学習辞書の中から選択する学習辞書選択手段と、
    を備える請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記学習辞書は、前記変換辞書における各変換候補の過去の使用頻度に応じて定まる各変換候補の優先順位を記憶し、
    前記端末装置は、選択された前記優先度リストに定義された前記変換辞書間の優先度と、選択された前記学習辞書に記憶された各変換候補の優先順位とに従って、前記複数の変換辞書から取得される変換候補を表示する優先順序を決定する優先順序決定手段を備える請求項2に記載の端末装置。
  4. 過去に行われた入力文字列に対する文字列変換の結果を記憶する複数の学習辞書にアクセス可能な端末装置であって、
    入力文字列に対して行われた文字列変換の結果を前記学習辞書に学習させる学習手段と、
    前記学習辞書に記憶された前記文字列変換の結果に基づいて入力文字列に対する変換候補を決定する変換候補決定手段と、
    予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて、予め設定された複数の利用シーンのうちから前記端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択手段と、
    前記学習手段により文字列変換の結果が学習されかつ前記変換候補決定手段により前記文字列変換の結果が参照される学習辞書を、前記利用シーン選択手段によって選択された利用シーンに応じて前記複数の学習辞書の中から選択する学習辞書選択手段と、
    を備える端末装置。
  5. 前記予め設定された条件は、前記端末装置が位置する位置的条件及び/又は前記端末装置が使用される時期的条件に関する条件である請求項1〜4のいずれか一項に記載の端末装置。
  6. 入力文字列に対応する変換候補を記憶する複数の変換辞書に利用可能な端末装置の処理ユニットにより実行されるコンピュータプログラムであって、前記処理ユニットを、
    予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて、予め設定された複数の利用シーンのうちから前記端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択手段、
    前記端末装置の記憶手段に複数個記憶された、複数の前記変換辞書間の優先度を定義した優先度リストのうちのいずれかを、決定された前記利用シーンに応じて選択する優先度リスト選択手段、及び
    選択された前記優先度リストに定義された前記変換辞書間の優先度に従って、入力文字列の変換に使用する各前記変換辞書の優先度を決定する優先度決定手段、
    として機能させるコンピュータプログラム。
  7. 入力文字列に対応する変換候補を記憶する複数の変換辞書にアクセス可能な端末装置において、入力文字列を他の文字列に変換する文字列変換方法であって、
    予め設定された条件を判定した判定結果に基づいて、予め設定された複数の利用シーンのうちから前記端末装置が現在利用される利用シーンを選択する利用シーン選択ステップと、
    前記端末装置の記憶手段に複数個記憶された、複数の前記変換辞書間の優先度を定義した優先度リストのうちのいずれかを、決定された前記利用シーンに応じて選択する優先度リスト選択ステップと、
    選択された前記優先度リストに定義された前記変換辞書間の優先度に従って、入力文字列の変換に使用する各前記変換辞書の優先度を決定する優先度決定ステップと、
    を有する文字列変換方法。
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