JP2004213327A - 通信電子辞書、電子辞書プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】見出し語に対して複数の語義の説明情報がある場合であっても、必要とする説明情報を簡単に選択して利用することが可能とする。
【解決手段】通信電子辞書10は、見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報を記録する辞書データ22bを有している。通信電子辞書10は、他の通信電子辞書10における検索結果である見出し語情報と語義の分類情報を電子機器から受信して、グループヒストリデータ22eとして記録して表示部27において一覧表示する。この一覧表示から何れかの見出し語と語義の分類情報の組が選択されると、見出し語と語義の分類情報の組に対応する辞書データ22bに記録された説明情報を表示する。
【選択図】 図2
【解決手段】通信電子辞書10は、見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報を記録する辞書データ22bを有している。通信電子辞書10は、他の通信電子辞書10における検索結果である見出し語情報と語義の分類情報を電子機器から受信して、グループヒストリデータ22eとして記録して表示部27において一覧表示する。この一覧表示から何れかの見出し語と語義の分類情報の組が選択されると、見出し語と語義の分類情報の組に対応する辞書データ22bに記録された説明情報を表示する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子化された見出し語情報に対応する説明情報の検索を行うための通信電子辞書、電子辞書プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、英和辞典、和英辞典、国語辞典、百科事典など各種の事典や辞書の内容を電子化して記録し、簡単に検索することができる機能が搭載された電子辞書(装置)が広く利用されている。こうした電子辞書では、見出し語と、その見出し語に対応する説明内容とが関連付けられて記録されており、見出し語を選択するあるいは文字列を入力することで、この入力された見出し語(あるいは文字列)に対応する説明内容とを表示させることができる。
【0003】
近年では、携帯電話などにおいても英和辞典などの電子辞書の機能を搭載し、この電子辞書によって検索した単語や検索結果を電子メールの本文やメモに貼り付けて利用できるようになっている。
【0004】
また、特許文献1に掲載されているように電子辞書に通信機能を搭載し、パーソナルコンピュータなど他の電子装置と通信することができるものも考えられている。特許文献1に記載されている電子辞書は、パーソナルコンピュータの表示部で表示された英文のテキスト中で検索対象とする単語が範囲指定されることで、この範囲指定された単語データを通信によって受信し、この単語データについての検索を実行して、検索結果をパーソナルコンピュータに送信して表示させることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−188795号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子辞書を利用する場合には、検索しようとする単語などを探して、その単語を見出し語として逐次選択(あるいは入力)しなければならず作業が非常に煩雑となっていた。また、電子辞書が高機能かする程、1つの単語に対して複数の語義の説明情報が用意されていることが多く、見出し語を指定してやられた検索結果から、自らが必要としている内容の語義についての説明情報を、その説明情報を確認しながら探さなくてはならなかった。さらに従来の電子辞書では、見出し語の指定に応じて検索した結果(説明内容)については、その電子辞書を使用しているユーザだけしか参照することができない。電子辞書には、ヒストリ機能と呼ばれる過去の検索結果を保存する機能を有しているものもあるが、このヒストリ機能を使用しても、実際に検索を実行した電子辞書でなければ検索結果を利用することができなかった。
【0007】
また、携帯電話に搭載された電子辞書の機能では、電子メールに検索結果を貼り付けることで、電子メールの本文として他の携帯電話の利用者に検索結果を閲覧させることができる。しかしながら、電子辞書の検索結果としてではなく、メール本文として閲覧できるだけである。さらに、電子メールの送信側では、例えば電子辞書の機能によって、ある1つの単語に対して多数の語義についての説明情報が得られた場合には、辞書から検索された説明情報の全てを送信するか、あるいは前述と同様にして必要とする語義の説明情報を的確に選択してメールに貼り付けて送信しなければならない。
【0008】
また、特許文献1に掲載された電子辞書においても、パーソナルコンピュータからの要求に応じて検索を実行するので、その検索結果についてはパーソナルコンピュータにおいて利用できるのみとなっていた。また、電子辞書を利用するたびに通信によって検索要求を送信し、その検索結果を取得しなければならなかった。さらに、この場合も電子辞書によって検索された検索結果が1つの単語に対して複数の語義の説明情報が含まれる場合には、必要とする語義の説明情報をさらに探す必要がある。
【0009】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、受信した見出し語を記録しておき、その見出し語のうちの必要とする説明情報を簡単に選択して利用することが可能となる通信電子辞書、電子辞書プログラムを提供することを目的とする。また、受信した見出し語に対して複数の語義の説明情報がある場合であっても、必要とする説明情報を簡単に選択して利用することが可能となる通信電子辞書、電子辞書プログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の通信電子辞書によれば、情報記録手段により、見出し語情報に対応する説明情報が記録される。受信手段により、他の電子機器から送信された見出し語情報が受信されると、受信情報記録手段により前記受信手段によって受信された見出し語情報が記録され、一覧表示手段により、前記受信情報記録手段により記録された見出し語情報が一覧表示される。選択手段により、前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報の一覧表示から何れかの見出し語情報が選択されると、説明情報表示手段により、前記選択手段によって選択された見出し語情報に対応する前記情報記録手段に記録された説明情報が表示される。
【0011】
これにより、受信した見出し語を記録しておき、その見出し語のうちの必要とする説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0012】
本発明の請求項2の通信電子辞書によれば、情報記録手段により、見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報が記録される。受信手段により、他の電子機器から送信された見出し語情報と語義の分類情報を受信されると、受信情報記録手段により、前記受信手段によって受信された見出し語情報と語義情報とが記録され、一覧表示手段により、前記受信情報記録手段により記録された見出し語情報と語義の分類情報とが一覧表示される。選択手段により、前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から何れかの見出し語と語義の分類情報の組が選択されると、説明情報表示手段により、前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報の組に対応する前記情報記録手段に記録された説明情報が表示される。
【0013】
これにより、受信した見出し語に対して複数の語義の説明情報がある場合であっても、必要とする語義に対応する説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0014】
本発明の請求項3の通信電子辞書によれば、前記一覧表示手段により、前記受信手段によって受信した見出し語情報と語義の分類情報に対応する説明情報の一部が一覧表示される。
【0015】
これにより、一覧表示中から必要とする説明情報を容易に確認でき、また説明情報の一部を表示させることで、複数の見出し語(語義)に対応する説明情報を表示させる必要があっても高速な表示が可能となり、さらに限られた表示画面エリアを有効に利用(より多くの情報を表示することが)できる。
【0016】
本発明の請求項4の通信電子辞書によれば、語義別見出し記録手段により、前記情報記録手段に記録される各見出し語情報とそれぞれ語義の分類情報に対応する説明情報の一部が記録される。そして、前記一覧表示手段により、前記語義別見出し記録手段に記録された説明情報の一部が表示される。
【0017】
これにより、見出し語情報と語義の分類情報に対応する説明情報の一部を、辞書記録手段からではなく、語義別見出し記録手段から読み出すことができるので、一覧表示に用いるデータを高速に読み出して表示させることができる。
【0018】
本発明の請求項5の通信電子辞書によれば、前記受信手段により、見出し語情報と語義の分類情報と共に送信者名を示す情報が受信され、前記一覧表示手段により、見出し語情報と語義の分類情報と共に前記送信者名を示す情報が表示される。
【0019】
これにより、送信者を容易に把握することができ、また検索の対象となった例えば書籍などを推測することができる。
【0020】
本発明の請求項6の通信電子辞書によれば、前記受信手段により、見出し語情報と語義の分類情報と共に日付を示す情報が受信され、前記一覧表示手段により、見出し語情報と語義の分類情報と共に前記日付が表示される。
【0021】
これにより、日付をもとにして、必要としているヒストリ(検索結果)であるかを推測することができる。
【0022】
本発明の請求項7の通信電子辞書によれば、前記受信手段の見出し語語義分類受信手段により、前記見出し語情報と前記語義の分類情報をグループ毎に分類して記録しているサーバを通じて、他の電子機器から送信された見出し語情報と語義の分類情報が受信される。その際、前記サーバに対してグループを指定して、該当グループの見出し語情報と語義の分類情報が受信される。
【0023】
これにより、任意にグループを作成して、グループ毎に見出し語情報と語義の分類情報を記録させておけば、グループを指定することで必要とする見出し語情報と語義の分類情報を容易に受信することでき、この受信した情報をもとに説明情報を表示させることができる。
【0024】
本発明の請求項8の通信電子辞書によれば、情報記録手段により、見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報が記録される。情報検索手段により、入力された文字列をもとに前記情報記録手段に記録された見出し語情報が検索され、前記文字列に対応する語義の分類情報と説明情報とが取得され、一覧表示手段により、前記情報検索手段によって取得された見出し語情報と語義の分類情報とが一覧表示される。選択手段により、前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から何れかの見出し語と語義の分類情報の組が選択されると、検索結果記録手段により、前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報とが記録され、送信手段により、前記検索結果記録手段に記録された検索結果が送信される。
【0025】
これにより、入力された文字列をもとに検索された語義の分類情報と説明情報のうち、一覧表示中から選択された見出し語と語義の分類情報の組を検索結果として送信することができる。このため、受信側では見出し語情報に対して複数の語義があったとしても、受信された語義の分類情報に応じた説明情報を表示することで、必要とする説明情報を表示させることができる。
【0026】
本発明の請求項9の電子辞書プログラムによれば、コンピュータにより実行させることで、見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報を記録する情報記録手段と、他の電子機器から送信された見出し語情報と語義の分類情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された見出し語情報と語義情報とを記録する受信情報記録手段と、前記受信情報記録手段により記録された見出し語情報と語義の分類情報とを一覧表示する一覧表示手段と、前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から何れかの見出し語と語義の分類情報の組を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報の組に対応する前記情報記録手段に記録された説明情報を表示する説明情報表示手段とに機能させることができる。
【0027】
これにより、コンピュータにおいて、受信した見出し語に対して複数の語義の説明情報がある場合であっても、必要とする語義に対応する説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0028】
本発明の請求項10の電子辞書プログラムによれば、コンピュータにより実行させることで、見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報を記録する情報記録手段と、入力された文字列をもとに前記情報記録手段に記録された見出し語情報を検索して、前記文字列に対応する語義の分類情報と説明情報とを取得する情報検索手段と、前記情報検索手段によって取得された見出し語情報と語義の分類情報とを一覧表示する一覧表示手段と、前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から特定の見出し語と語義の分類情報の組を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報とを記録する検索結果記録手段と、前記検索結果記録手段に記録された検索結果を送信する送信手段とに機能させることができる。
【0029】
これにより、コンピュータにおいて、入力された文字列をもとに検索された語義の分類情報と説明情報のうち、一覧表示中から選択された見出し語と語義の分類情報の組を検索結果として送信することができる。このため、受信側では見出し語情報に対して複数の語義があったとしても、受信された語義の分類情報に応じた説明情報を表示することで、必要とする説明情報を表示させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態における電子辞書検索履歴管理システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、電子辞書検索履歴管理システムは、複数の通信電子辞書10(10a,10b)がそれぞれパーソナルコンピュータ12(12a,12b)を介して、インターネット14と接続されている。通信電子辞書10は、パーソナルコンピュータ12及びインターネット14を通じてサーバ16に接続することができる。なお、パーソナルコンピュータ12は、インターネット14だけに限らず、公衆回線網などの各種通信系を含むネットワークを介して接続することもできる。
【0031】
通信電子辞書10は、見出し語情報と、その見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報(語義番号)ごとに分類された説明情報を記録する辞書データを有し、見出し語が選択される、あるいは文字列が入力されることで、この入力された見出し語(あるいは文字列)に対応する語義番号と説明情報とを検索して表示する電子辞書機能が搭載されている。通信電子辞書10は、さらに通信機能が搭載されており、他の情報機器(パーソナルコンピュータ12や他の通信電子辞書10)との通信によりデータを送受信することができる。
【0032】
パーソナルコンピュータ12は、通信電子辞書10を例えばUSB(Universal Serial Bus)などにより接続し、通信電子辞書10による検索結果を取得する他、通信電子辞書10からの要求に応じて、インターネット14を通じてサーバ16に接続する通信機能などを有する。
【0033】
サーバ16は、辞書ヒストリ共有サービスを提供するもので、通信電子辞書10によって実行された検索結果、例えば見出し語情報と語義番号とを、インターネット14を通じて受信して所定のグループ毎に分類して記録し、また通信電子辞書10からの検索結果の取得要求に応じて、指定されたグループに分類された検索結果を送信する機能を有する。
【0034】
図2は、本実施形態における通信電子辞書10(10a,10b)の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、通信電子辞書10は、CPU20がメモリ22、記録装置24、入力部26、表示部27、及び通信部28と相互に接続されて構成される。
【0035】
CPU20は、通信電子辞書10全体の制御を司るもので、メモリ22に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU20は、メモリ22に記録された辞書管理制御プログラム22aを実行することにより、入力された文字列(見出し語)をもとに辞書データ22bを検索し、該当する見出し語に対応する説明情報を表示する電子辞書機能を実現する。また、辞書管理制御プログラム22aにより、検索結果をサーバ16に送信するヒストリ送信処理、及びサーバ16から他の通信電子辞書10による検索結果を受信するヒストリ受信処理を実行する。
【0036】
メモリ22は、CPU20によってアクセスされるプログラムやデータが記録されるもので、本実施形態では例えば辞書管理制御プログラム22aなどの各種プログラムや、各プログラムを実行する際に用いられる各種データの他、作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどが設定される。辞書管理制御プログラム22aの実行に伴って格納される各種データとしては、見出し語情報と少なくとも1つの語義番号ごとに分類された説明情報とが関連付けられて記録された辞書データ22b、辞書データ22bに記録されている情報のうち一部が記録された語義見出しテーブル22c(詳細については後述する(図3))、辞書データ22bを用いた検索結果(見出し語、語義番号)の履歴を記録する通常ヒストリデータ22d、サーバ16を通じて他の通信電子辞書10において実行された検索結果を記録するグループヒストリデータ22e、サーバ16に送信した検索結果の利用を許可する対象を示す相手に関する情報(氏名、電子メールアドレスなど)を含む友人データ22fなどが含まれている。
【0037】
記録装置24は、記録媒体25を有しており、記録媒体25に対するプログラム、データ等の記録や読み出しを実行する。記録媒体25は磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成され、記録装置24に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものである。また、記録媒体25に記録されるプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録する構成にしても良く、さらに、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録媒体を備えた記録装置を設け、この記録媒体に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して使用する構成にしても良い。
【0038】
入力部26は、キーボードや、マウスなどポインティングデバイスにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
【0039】
表示部27は、各種情報を表示するためのもので、メモリ22に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する。
通信部28は、CPU20の制御のもとで他の電子機器(パーソナルコンピュータ12、サーバ16、他の通信電子辞書10など)との通信を制御する。
【0040】
次に、通信電子辞書10(10a,10b)において管理される語義見出しテーブル22cの詳細について説明する。
図3には、語義見出しテーブル22cの記録されるデータの一例を示している。図3に示すように、語義見出しテーブル22cには、辞書データ22bに登記憶されている見出し語毎に、見出し語に対して辞書データ22bに登録されている説明情報の一部として、品詞と語義番号(語義の分類情報)と説明情報のうち先頭部分にあるデータ(先頭データ)とが対応づけられて格納されている。1つの見出し語に対して複数の品詞についての説明情報が記録されている場合には、各品詞のそれぞれについての先頭データが記録されている。また、1つの見出し語について複数の語義についての説明内容が記録される場合には、語義のそれぞれについての先頭データが語義番号と対応づけて記録されている。例えば、図3に示す見出し語「can」については、品詞として「助(助詞)」が登録されているが、この品詞について5つの語義番号(1)〜(5)が記憶されており、それぞれの語義番号(1)〜(5)に対応する先頭データ([能力][可能性・推量]…)がそれぞれ記録されている。
【0041】
図4は、本実施形態におけるサーバ16の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ16は、CPU30がメモリ32、記録装置34、入力部36、表示部37、及び通信部38と相互に接続されている。
【0042】
CPU30は、サーバ16全体の制御を司るもので、メモリ32に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU30は、メモリ32に記録された辞書ヒストリ共有制御プログラム32aを実行することにより、通信電子辞書10における電子辞書検索機能による検索結果を受信してグループごとに分類してグループヒストリデータ32bとして記録するするヒストリ受信応答処理、及び通信電子辞書10からのヒストリ受信要求に応じて、要求されたグループのグループヒストリデータ(他の通信電子辞書10における検索結果)を送信するヒストリ受信要求応答処理を実行する。
【0043】
メモリ32は、CPU30によってアクセスされるプログラムやデータの情報が記録されるもので、本実施形態では例えば辞書ヒストリ共有制御プログラム32aなどの各種プログラムや、各プログラムを実行する際に用いられる各種データの他、作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどが設定される。辞書ヒストリ共有制御プログラム32aの実行に伴って格納される各種データとしては、グループヒストリデータ32bなどが含まれている。なお、グループヒストリデータ32bの詳細については後述する(図5参照)。
【0044】
記録装置34は、記録媒体35を有しており、記録媒体35に対するプログラム、データ等の記録や読み出しを実行する。記録媒体35は磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成され、記録装置34に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものである。また、記録媒体35に記録されるプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録する構成にしても良く、さらに、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録媒体を備えた記録装置を設け、この記録媒体に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して使用する構成にしても良い。
【0045】
入力部36は、キーボードや、マウスなどポインティングデバイスにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
表示部37は、各種情報を表示するためのもので、メモリ32に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する。
通信部38は、CPU30の制御のもとでインターネット14を介した他の電子機器(通信電子辞書10、パーソナルコンピュータ12など)との通信を制御する。
【0046】
次に、サーバ16において管理されるグループヒストリデータ32bについて説明する。
図5には、グループヒストリデータ32bに記録されるデータの一例を示している。図5に示すように、グループヒストリデータ32bとしては、グループ毎(1,2,3…)に、見出し語と語義番号、発信者名、日付などデータが対応づけられて記録される。例えば、グループ1については、送信者名「K.TANAKA」が11月11日(11/11)に、見出し語「what」についての検索結果として語義番号「(1)」を記録したことを示すデータが記録されている。なお、グループは、例えば学校のクラス、塾のクラスなど、任意の集合ごとに作成され、サーバ16においてグループ毎に分類されてグループヒストリデータが記録される。
【0047】
次に、本実施形態における電子辞書検索履歴管理システムの動作について説明する。
ここでは、ユーザAが使用している通信電子辞書10aによって実行された検索結果をサーバ16に送信し、ユーザA,Bが属するグループのグループヒスとして記録し、サーバ16を通じて通信電子辞書10bに対して、通信電子辞書10aにおいて検索された検索結果を使用する状況について説明する。
【0048】
例えば、ユーザAが翌日の授業やテストのために通信電子辞書10aを利用して検索した単語の意味(説明情報)をサーバ16にグループヒストリデータ32bとして記録することで、同じクラス(グループ)のユーザBがユーザAによって検索された検索結果、すなわち翌日の授業やテストに有効な単語(説明情報)を通信電子辞書10bにおいて閲覧することができる。
【0049】
まず、通信電子辞書10aにおけるヒストリ送信処理と、ヒストリ送信処理に対応するサーバ16におけるヒストリ送信応答処理について説明する。図6(a)は、通信電子辞書10におけるヒストリ送信処理を説明するためのフローチャート、図7(a)は、サーバ16におけるヒストリ送信応答処理を説明するためのフローチャートである。
【0050】
まず、ユーザAは、例えば翌日の授業(英語)の予習をするために、教科書に掲載された英文中の単語の意味を、通信電子辞書10aを使って調べるものとする。CPU20は、入力部26を通じてユーザAによって、検索対象とする単語に該当する見出し語の選択あるいは文字列(単語)の入力が行われると、この検索対象とする単語について語義見出しテーブル22cを検索する。
【0051】
CPU20は、語義見出しテーブル22cから検索対象とする単語に該当する見出し語が得られると、その見出し語に対応して語義見出しテーブル22cに記録された品詞、語義番号、先頭データの内容とを表示部27によって一覧表示させる。
【0052】
こうして、入力された文字列(単語)に対して、辞書データ22bの一部が記録された語義見出しテーブル22cを対象として検索することで、検索を高速化することができると共に、表示する情報量が少ないために表示速度も向上することができる。従って、必要とする説明情報を短時間に簡単に選択して表示させることができる。
【0053】
ここで、一覧表示された品詞あるいは語義番号を選択する指示が入力部26から入力されると、CPU20は、選択された語義番号に対応する説明情報を辞書データ22bから読み出して、表示部27において表示させる。
【0054】
CPU20は、説明情報が表示された見出し語、品詞、語義番号のデータを、単語検索の結果として、通常ヒストリデータ22dとして記録する(ステップA1)。
【0055】
こうして、ユーザAが通信電子辞書10aを使用して検索した検索結果が通常ヒストリデータ22dとして順次記録されていく。以上が通信電子辞書10に対する通常の使用形態となる。ここで、ユーザAが単語検索の結果を他のユーザ、例えば通信電子辞書10bを使用するユーザBにも使用できるように、サーバ16への検索結果の送信のための処理を開始する。
【0056】
通信電子辞書10aは、ユーザAからの指示に応じて、パーソナルコンピュータ12aに対してサーバ16との接続要求を出力する(ステップA2)。パーソナルコンピュータ12aは、通信電子辞書10aからの要求に応じて、インターネット14を通じてサーバ16と接続する。これにより、通信電子辞書10aは、パーソナルコンピュータ12a及びインターネット14を介して、サーバ16と接続され、単語検索の結果(通常ヒストリデータ22d)をグループヒストリとして記録するためのヒストリの送信要求を出力する(ステップA3)。
【0057】
サーバ16は、通信電子辞書10aからヒストリ送信要求を受信すると(図7、ステップC1)、検索結果の記録先とするグループを選択させるために、グループヒストリデータ32bの分類構造を提示する。サーバ16は、例えば階層構造でフォルダを作成し、検索結果の記録先とするグループをフォルダによって分類して管理する。例えば、「県」に対応するフォルダに「市」のフォルダを作成し、この「市」に含まれるそれぞれの学校に対応する「学校」のフォルダを作成する。さらに「学校」のフォルダに「学年」のフォルダを作成し、この「学年」のフォルダにグループに該当する「組」のフォルダを作成することができる。なお、グループヒストリデータ32bを分類して記録するための階層構造のフォルダは、サーバ16側で上位の階層(例えば県/市/学校/学年まで)を予め作成しておいても良いし、ユーザが全てを任意に作成できるようにしても良い。
【0058】
ここで、新規グループに検索結果を記録する場合、通信電子辞書10aは、サーバ16に対して新規グループへの送信要求を出力し、この新規グループのグループヒストリデータを記録するためのフォルダを新規に作成することができる(ステップA4)。
【0059】
サーバ16は、通信電子辞書10aからの新規グループへの送信要求に応じて、グループヒストリデータ32bを記録するグループの分類構造を提供する(ステップC2)。
【0060】
通信電子辞書10aは、サーバ16のグループヒストリデータ32bを記録する分類構造から任意のフォルダを読み出し、ユーザAによって入力部26から入力された指示に応じて、新規グループのフォルダを作成するフォルダを選択する(ステップA5)。そして、通信電子辞書10aは、この選択したフォルダにおいて新規グループ用のフォルダを作成してフォルダ名を設定すると共に、例えば複数の英数字の組み合わせによるパスワードを設定する(ステップA6)。
【0061】
サーバ16は、通信電子辞書10aからのフォルダの選択指示を入力し(ステップC3)、要求に応じて新規グループのフォルダを作成し、通信電子辞書10aから指定されたパスワードをこのフォルダに対して設定する(ステップC4)。
【0062】
通信電子辞書10aは、新規グループの作成が完了した後、通常ヒストリデータ22d(見出し語情報、語義番号)と共に、通信電子辞書10aの使用者、すなわち検索結果の送信者名を示すデータと送信日を表す日付データとを付加してサーバ16に送信する(ステップA8)。また、通信電子辞書10aは、友人データ22f(サーバ16に送信した検索結果の利用を許可する相手に関する情報)、例えば通信電子辞書10aを使用している友人の氏名や電子メールアドレスなどをサーバ16に送信する(ステップA9)。
【0063】
サーバ16は、通信電子辞書10aから送信された通常ヒストリデータ22dと送信者名及び日付のデータとを、新規グループのフォルダに記録する(ステップC6)。また、サーバ16は、通信電子辞書10aから受信した友人データ22fにより指定された相手に対する、新規グループに設定されたパスワードを通知するための電子メールを作成して送信する(ステップC7)。例えば、友人データ22fに通信電子辞書10aを使用しているユーザBの氏名と電子メールアドレスが含まれている場合には、ユーザB宛の新規グループのフォルダに設定されたアクセス許可パスワードを通知する電子メールが作成されて送信される。
【0064】
一方、通信電子辞書10aは、既存のフォルダ(グループ)、例えば既に作成されている「組」のグループのフォルダに検索結果を記録する場合には、このフォルダを送信先に指定して、通常ヒストリデータ22d(見出し語情報、語義番号)と共に、送信者名と日付のデータとを付加してサーバ16に送信する(ステップA8)。なお、既存のフォルダに検索結果を記録する場合には、パスワードの通知が不要であるので友人データ22fの送信は行わないものとする。ただし、前述した説明では、「組」のフォルダに1つのグループ(この組に属している生徒)についてのグループヒストリデータを記録するとしているが、例えば「組」のフォルダ内にさらに「期末テスト」「11月11日予習」などのフォルダ名を設定したフォルダを作成し、フォルダ個々にパスワードを設定して、さらに細分化した別のグループを作成することもできる。こうした場合には、前述と同様にして、友人データ22fをサーバ16に対して送信する。
【0065】
サーバ16は、通信電子辞書10aから送信された通信電子辞書10aから送信された通常ヒストリデータ22dと送信者名及び日付のデータとを、指定された既存のグループのフォルダに記録する(ステップC6)。なお、サーバ16は、指定されたフォルダに既に他の通信電子辞書10から送信された検索結果をグループヒストリデータとして記録している場合には、順次追加して記録していく。
【0066】
このようにして、通信電子辞書10aにおいて実行した単語検索の結果を、サーバ16においてグループごとに分類して記録することができる。
【0067】
次に、通信電子辞書10bにおけるヒストリ受信処理と、ヒストリ受信処理に対応するサーバ16におけるヒストリ受信要求応答処理について説明する。図6(b)は、通信電子辞書10におけるヒストリ受信処理を説明するためのフローチャート、図7(b)は、サーバ16におけるヒストリ受信要求応答処理を説明するためのフローチャートである。
【0068】
まず、ユーザBは、例えば翌日の授業(英語)の予習をするために、教科書に掲載された英文中の単語の意味を、通信電子辞書10bを使って調べるものとする。ただし、ユーザBは、通信電子辞書10bによってサーバ16に接続し、サーバ16に記録されているグループヒストリデータ32bを受信して利用するものとする。
【0069】
通信電子辞書10bは、ユーザBからの指示に応じて、パーソナルコンピュータ12bに対してサーバ16との接続要求を出力する(ステップB1)。パーソナルコンピュータ12bは、通信電子辞書10bからの要求に応じて、インターネット14を通じてサーバ16と接続する。これにより、通信電子辞書10bは、パーソナルコンピュータ12b及びインターネット14を介して、サーバ16と接続される。なお、通信電子辞書10bは、インターネット14と接続することで、インターネット14を通じて電子メールを受信することができる。ここで、ユーザBに対して新規グループのフォルダにアクセスするためのパスワードを通知する電子メールが送信されている場合には、通信電子辞書10b(パーソナルコンピュータ12b)は、この電子メールを受信することができる(ステップB2)。
【0070】
次に、通信電子辞書10bは、パーソナルコンピュータ12b及びインターネット14を通じてサーバ16に接続してヒストリ受信要求を送信し(ステップB3)、ユーザBによって入力部26から入力される指示に応じて、グループヒストリデータ32bを記録するフォルダの階層構造中から目的とするフォルダ内のグループのフォルダを指定する(ステップB4)。例えば、県/市/学校/学年/組の階層下にある、ユーザAによって単語検索の結果がグループヒストリデータ32bとして記録されたフォルダを指定したものとする。
【0071】
一方、サーバ16は、通信電子辞書10bからヒストリ受信要求を受信し(ステップD1)、グループヒストリデータ32bが記録された受信要求先となるグループのフォルダが指定されると(ステップD2)、このフォルダに対して設定されたパスワードの入力を通信電子辞書10bに要求する(ステップD3)。
【0072】
ここで、通信電子辞書10bから正しいパスワードが入力されなかった場合には、サーバ16は、通信電子辞書10bからのヒストリ受信要求を無効とし、フォルダに記憶されたグループヒストリデータへのアクセスを不可とする(ステップD3、No)。
【0073】
一方、通信電子辞書10bから正しいパスワードが入力された場合、サーバ16は、該当するフォルダに記録されたグループヒストリデータ32b、すなわちユーザAによって登録された単語検索の結果(通常ヒストリデータ22d(見出し語と語義番号))と共に発信者名、日付のデータを送信する(ステップD4)。
【0074】
通信電子辞書10b、サーバ16から受信したデータをグループヒストリデータ22eとして記録する(ステップB6)。
【0075】
次に、通信電子辞書10bは、受信したグループヒストリデータ22eの一覧表示が指示されると、見出し語、語義(語義番号)、発信者名、日付を対応づけて一覧表示する(ステップB7)(図9(b)参照)。グループヒストリデータ22eの一覧表示では、見出し語と語義と対応づけて送信者名が表示されるため、誰によって検索された見出し語及び語義であるかを把握できる。これにより、検索結果の信頼性を判断する場合に参考にすることができる。例えば、過去の単語検索の結果が常に正しい、すなわち1つの見出し語に対して複数の語義がある場合に正しい語義を選択している友人が送信者であれば、信頼性が高い物と判断することができる。また、日付については、何時実行された検索結果であるか把握できるため、例えば翌日の授業の予習のために行われた検索結果であるといったことを推測したり、送信者がいつ通信電子辞書10を使用して学習をしているかといったことを判断できる。
【0076】
ここで、通信電子辞書10bは、グループヒストリデータ22eの一覧表示中から何れかの見出し語と語義(語義番号)の組が、ユーザBによる入力部26の操作によって選択されると、この見出し語と語義番号をもとに辞書データ22bを検索して、見出し語と語義番号の組みに対応する説明情報を取得して、表示部27において表示させる(ステップB9)。
【0077】
一方、サーバ16は、通信電子辞書10bからの要求に応じたグループヒストリデータ32bの送信に伴って課金処理を実行する。例えば、サーバ16による課金処理では、ヒストリ受信要求の送信元であるユーザBに対して課金をする、あるいはグループに属するユーザに対して所定の期間毎に所定金額を課金するようにしても良い。また、新規フォルダを作成して検索結果を記録したユーザに対しては、このフォルダが他のユーザによりヒストリ受信要求の対象として選択された場合にポイントを加算して特典を与えたり、課金金額を減額するといったことも可能である。あるいは単語検索の結果をグループヒストリデータ32bとして登録したユーザについては、登録数に応じてポイント加算したり、課金金額を減額したりしても良い。
【0078】
次に、通信電子辞書10における表示画面の具体例について説明する。
図8には、単語検索の結果をサーバ16に記録する側(通信電子辞書10a)の表示列を示している。
【0079】
前述した説明では、通信電子辞書10aは、入力された文字列(あるいは見出し語)について語義見出しテーブル22cを検索することで、品詞、語義番号、先頭データの内容とを一覧表示させるものとしているが、図8では辞書データ22bに対して直接検索を行う場合の表示例を示している。
【0080】
例えば、図8(a)に示すように、英和辞典において単語「what」について検索を実行した結果、見出し語「what」について、品詞「代」(代名詞を表す)の他、この見出し語に対する複数の語義「疑問代名詞」「関係代名詞」…のそれぞれについての説明情報が表示されている。この表示画面中では、入力部26による操作によって、図8(b)(c)に示すように、複数ある語義を反転表示させることで選択することができる。例えば、語義「関係代名詞」(語義番号(2))を反転表示させた状態で、入力部26に設けられた所定のキー(例えばグループヒストリ登録キー)を押下することで、何れかの見出し語と語義の組みについてグループヒストリへの記録を明示的に指示することができる。
【0081】
前述した説明では、通常の単語検索の操作によって通常ヒストリデータ22dに登録された検索結果をグループヒストリデータとして記録するとしているが、多数実行する単語検索の中からグループヒストリとして記録する検索結果、例えば語義の選択をする際に間違いやすい見出し語(単語)についてのみを選択するといったこともできる。通信電子辞書10aは、グループヒストリへの登録が指示された場合には、図8(c)に示すように、「グループヒストリに登録しました」などのメッセージを表示する。
【0082】
この際、通信電子辞書10aは、グループヒストリへの登録が指示された見出し語及び語義番号のデータをグループヒストリデータ22eに記録する。この際、サーバ16から受信したグループヒストリのデータとは別に記録しておく。通信電子辞書10aは、入力部26からヒストリ送信の実行指示が入力された場合に、グループヒストリデータ22eに分けて記録しておいた単語検索の結果をまとめてサーバ16に送信して所定のグループのフォルダに記録する。サーバ16への送信が完了した単語検索の結果については、サーバ16から受信したデータと併合して管理する。これにより、各ユーザが同一のグループヒストリデータ22eを使用することができる。
【0083】
図9には、サーバ16からグループヒストリデータ22eを受信する側(通信電子辞書10b)の表示列を示している。
【0084】
図9(a)に示す通信電子辞書10bの初期画面において、入力部26に設けられた所定のキー(例えばグループヒストリキー)を押下することで、グループヒストリデータ22eの一覧表示を指示することができる。通信電子辞書10bは、グループヒストリデータ22eを読み出して、例えば図9(b)に示すように、見出し語、送信者名、日付、語義番号(語義)を関連づけて一覧表示する。図9(b)に示す例では、見出し語「what」については、「K.TANAKA」「M.SUZUKI」「A.ABE」から、それぞれ語義番号(2)(1)(3)の語義が検索結果として記録されていることを示している。
【0085】
ここで、送信者名や日付を参考にしながら、必要とする見出し語と語義の組みを選択すると、図9(c)に示すように、選択した見出し語の語義についての説明情報が表示される。図9(c)の例では、見出し語「what」の語義「関係代名詞」(語義番号(2))が選択された場合の表示例を示している。
【0086】
このようにして、サーバ16から他の通信電子辞書10aによって実行された検索結果をグループヒストリデータ22eとして取得して一覧表示させ、その中から任意に選択した説明情報を表示させることができるので、逐次、単語を入力して検索を実行する場合と比較して、より簡単に必要とする見出し語の語義についての説明情報を参照することができる。サーバ16では、グループごとに分類されてグループヒストリデータ32bが記録されているので、正しくグループを指定してグループヒストリを受信すれば、見出し語と語義とが一覧表示されたとしても、全く不要な検索結果については含まれていないので、必要とする検索結果の選択は容易となる。
【0087】
なお、前述した説明では、通信電子辞書10aにおける単語検索の結果として通常ヒストリデータ22d(見出し語、語義番号)をサーバ16にグループヒストリデータ32bとして記録するものとしているが、見出し語のデータのみを登録するようにしても良い。通信電子辞書10bは、サーバ16を通じて通信電子辞書10aから送信された見出し語のデータを受信し、この見出し語に対応する説明データを辞書データ22bから検索して表示する。この際、見出し語に対して複数の語義が存在する場合には、それぞれの語義に対応する説明情報を表示することになる。
【0088】
また、通信電子辞書10の辞書データ22bには、図8及び図9に示すように、説明情報に「用例」「解説」の情報が付加されている。サーバ16は、通信電子辞書10aから送信された見出し語、語義番号のデータと共に用例あるいは解説のデータを受信してグループヒストリデータ32bとして記録し、他の通信電子辞書10bに対して送信するようにしても良い。サーバ16を通じて用例あるいは解説のデータを受信した通信電子辞書10bは、グループヒストリデータ22eを一覧表示する際に「用例」「解説」のデータが受信されていることを示す記号などを表示する(例えば、図8、図9に示す表示形態と類似した記号)。また、一覧表示から語義番号が選択され、その語義番号に対応する説明情報を表示する際にも「用例」「解説」を表す記号を表示し、この記号が選択された場合に、通信電子辞書10aから送信された用例あるいは解説の内容を表示する。
【0089】
また、前述した電子辞書検索履歴管理システムの構成としては、通信電子辞書10はパーソナルコンピュータ12を通じてインターネット14と接続され、サーバ16と情報の送受信を行うものとして説明しているが、通信電子辞書10の通信部28によってインターネット14と直接接続できるようにしても良い。
【0090】
また、通信電子辞書10aによる検索結果(見出し語、語義番号)を、サーバ16を通じて通信電子辞書10bに送信するとしているが、通信電子辞書10aと通信電子辞書10bとの間で直接、検索結果を送受信するようにしても良い。この場合、通信部28は、Bluetoothや無線LANなどの近距離無線通信機能を有するものとする。通信電子辞書10a,10bは、相互に同一のグループに属しているかをパスワードなどによって認証し、認証に成功した場合に、それぞれにおける検索結果(通常ヒストリデータ22d)とグループヒストリデータ22eの内容を相互に送受信し、受信した検索結果については既に記録済みのグループヒストリデータ22eと併合して更新する。
【0091】
また、通信電子辞書10における辞書データ22bでは、1つの見出し語情報に対して少なくとも1つの語義番号によって説明情報を分類しているが、語義番号によらず他の分類情報、例えば記号、文字列などによって分類する形式であっても良い。
【0092】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、前述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られるので有れば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0093】
また、前述した各実施形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。通信電子辞書10あるいはサーバ16を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、または通信媒体を介してプログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0094】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1の通信電子辞書によれば、受信した見出し語を記録しておき、その見出し語のうちの必要とする説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0095】
また本発明の請求項2の通信電子辞書によれば、受信した見出し語に対して複数の語義の説明情報がある場合であっても、必要とする語義に対応する説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0096】
また本発明の請求項3の通信電子辞書によれば、一覧表示中から必要とする説明情報を容易に確認でき、また説明情報の一部を表示させることで、複数の見出し語(語義)に対応する説明情報を表示させる必要があっても高速な表示が可能となり、さらに限られた表示画面エリアを有効に利用(より多くの情報を表示することが)できる。
【0097】
また本発明の請求項4の通信電子辞書によれば、見出し語情報と語義の分類情報に対応する説明情報の一部を、辞書記録手段からではなく、語義別見出し記録手段から読み出すことができるので、一覧表示に用いるデータを高速に読み出して表示させることができる。
【0098】
また本発明の請求項5の通信電子辞書によれば、送信者を容易に把握することができ、また検索の対象となった例えば書籍などを推測することができる。
【0099】
また本発明の請求項6の通信電子辞書によれば、日付をもとにして、必要としているヒストリ(検索結果)であるかを推測することができる。
【0100】
また本発明の請求項7の通信電子辞書によれば、任意にグループを作成して、グループ毎に見出し語情報と語義の分類情報を記録させておけば、グループを指定することで必要とする見出し語情報と語義の分類情報を容易に受信することでき、この受信した情報をもとに説明情報を表示させることができる。
【0101】
また本発明の請求項8の通信電子辞書によれば、入力された文字列をもとに検索された語義の分類情報と説明情報のうち、一覧表示中から選択された見出し語と語義の分類情報の組を検索結果として送信することができる。このため、受信側では見出し語情報に対して複数の語義があったとしても、受信された語義の分類情報に応じた説明情報を表示することで、必要とする説明情報を表示させることができる。
【0102】
また本発明の請求項9の電子辞書プログラムによれば、コンピュータにおいて、受信した見出し語に対して複数の語義の説明情報がある場合であっても、必要とする語義に対応する説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0103】
また本発明の請求項10の電子辞書プログラムによれば、コンピュータにおいて、入力された文字列をもとに検索された語義の分類情報と説明情報のうち、一覧表示中から選択された見出し語と語義の分類情報の組を検索結果として送信することができる。このため、受信側では見出し語情報に対して複数の語義があったとしても、受信された語義の分類情報に応じた説明情報を表示することで、必要とする説明情報を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における電子辞書検索履歴管理システムの構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態における通信電子辞書10(10a,10b)の構成を示すブロック図。
【図3】語義見出しテーブル22cの記録されるデータの一例を示す図。
【図4】本実施形態におけるサーバ16の構成を示すブロック図。
【図5】グループヒストリデータ32bに記録されるデータの一例を示す図。
【図6】通信電子辞書10におけるヒストリ送信処理とヒストリ受信処理を説明するためのフローチャート。
【図7】サーバ16におけるヒストリ送信応答処理とヒストリ受信要求応答処理を説明するためのフローチャート。
【図8】単語検索の結果をサーバ16に記録する側(通信電子辞書10a)の表示列を示す図。
【図9】サーバ16からグループヒストリデータ22eを受信する側(通信電子辞書10b)の表示列を示す図。
【符号の説明】
10(10a,10b)…通信電子辞書、12(12a,12b)…パーソナルコンピュータ、14…インターネット、16…サーバ、20,30…CPU、22,32…メモリ、22a…辞書管理制御プログラム、22b…辞書データ、22c…語義見出しテーブル、22d…通常ヒストリデータ、22e…グループヒストリデータ、22f…友人データ、24…記録装置、26…入力部、27…表示部、28…通信部、32a…辞書ヒストリ共有制御プログラム32a、32b…グループヒストリデータ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子化された見出し語情報に対応する説明情報の検索を行うための通信電子辞書、電子辞書プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、英和辞典、和英辞典、国語辞典、百科事典など各種の事典や辞書の内容を電子化して記録し、簡単に検索することができる機能が搭載された電子辞書(装置)が広く利用されている。こうした電子辞書では、見出し語と、その見出し語に対応する説明内容とが関連付けられて記録されており、見出し語を選択するあるいは文字列を入力することで、この入力された見出し語(あるいは文字列)に対応する説明内容とを表示させることができる。
【0003】
近年では、携帯電話などにおいても英和辞典などの電子辞書の機能を搭載し、この電子辞書によって検索した単語や検索結果を電子メールの本文やメモに貼り付けて利用できるようになっている。
【0004】
また、特許文献1に掲載されているように電子辞書に通信機能を搭載し、パーソナルコンピュータなど他の電子装置と通信することができるものも考えられている。特許文献1に記載されている電子辞書は、パーソナルコンピュータの表示部で表示された英文のテキスト中で検索対象とする単語が範囲指定されることで、この範囲指定された単語データを通信によって受信し、この単語データについての検索を実行して、検索結果をパーソナルコンピュータに送信して表示させることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−188795号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子辞書を利用する場合には、検索しようとする単語などを探して、その単語を見出し語として逐次選択(あるいは入力)しなければならず作業が非常に煩雑となっていた。また、電子辞書が高機能かする程、1つの単語に対して複数の語義の説明情報が用意されていることが多く、見出し語を指定してやられた検索結果から、自らが必要としている内容の語義についての説明情報を、その説明情報を確認しながら探さなくてはならなかった。さらに従来の電子辞書では、見出し語の指定に応じて検索した結果(説明内容)については、その電子辞書を使用しているユーザだけしか参照することができない。電子辞書には、ヒストリ機能と呼ばれる過去の検索結果を保存する機能を有しているものもあるが、このヒストリ機能を使用しても、実際に検索を実行した電子辞書でなければ検索結果を利用することができなかった。
【0007】
また、携帯電話に搭載された電子辞書の機能では、電子メールに検索結果を貼り付けることで、電子メールの本文として他の携帯電話の利用者に検索結果を閲覧させることができる。しかしながら、電子辞書の検索結果としてではなく、メール本文として閲覧できるだけである。さらに、電子メールの送信側では、例えば電子辞書の機能によって、ある1つの単語に対して多数の語義についての説明情報が得られた場合には、辞書から検索された説明情報の全てを送信するか、あるいは前述と同様にして必要とする語義の説明情報を的確に選択してメールに貼り付けて送信しなければならない。
【0008】
また、特許文献1に掲載された電子辞書においても、パーソナルコンピュータからの要求に応じて検索を実行するので、その検索結果についてはパーソナルコンピュータにおいて利用できるのみとなっていた。また、電子辞書を利用するたびに通信によって検索要求を送信し、その検索結果を取得しなければならなかった。さらに、この場合も電子辞書によって検索された検索結果が1つの単語に対して複数の語義の説明情報が含まれる場合には、必要とする語義の説明情報をさらに探す必要がある。
【0009】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、受信した見出し語を記録しておき、その見出し語のうちの必要とする説明情報を簡単に選択して利用することが可能となる通信電子辞書、電子辞書プログラムを提供することを目的とする。また、受信した見出し語に対して複数の語義の説明情報がある場合であっても、必要とする説明情報を簡単に選択して利用することが可能となる通信電子辞書、電子辞書プログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の通信電子辞書によれば、情報記録手段により、見出し語情報に対応する説明情報が記録される。受信手段により、他の電子機器から送信された見出し語情報が受信されると、受信情報記録手段により前記受信手段によって受信された見出し語情報が記録され、一覧表示手段により、前記受信情報記録手段により記録された見出し語情報が一覧表示される。選択手段により、前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報の一覧表示から何れかの見出し語情報が選択されると、説明情報表示手段により、前記選択手段によって選択された見出し語情報に対応する前記情報記録手段に記録された説明情報が表示される。
【0011】
これにより、受信した見出し語を記録しておき、その見出し語のうちの必要とする説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0012】
本発明の請求項2の通信電子辞書によれば、情報記録手段により、見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報が記録される。受信手段により、他の電子機器から送信された見出し語情報と語義の分類情報を受信されると、受信情報記録手段により、前記受信手段によって受信された見出し語情報と語義情報とが記録され、一覧表示手段により、前記受信情報記録手段により記録された見出し語情報と語義の分類情報とが一覧表示される。選択手段により、前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から何れかの見出し語と語義の分類情報の組が選択されると、説明情報表示手段により、前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報の組に対応する前記情報記録手段に記録された説明情報が表示される。
【0013】
これにより、受信した見出し語に対して複数の語義の説明情報がある場合であっても、必要とする語義に対応する説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0014】
本発明の請求項3の通信電子辞書によれば、前記一覧表示手段により、前記受信手段によって受信した見出し語情報と語義の分類情報に対応する説明情報の一部が一覧表示される。
【0015】
これにより、一覧表示中から必要とする説明情報を容易に確認でき、また説明情報の一部を表示させることで、複数の見出し語(語義)に対応する説明情報を表示させる必要があっても高速な表示が可能となり、さらに限られた表示画面エリアを有効に利用(より多くの情報を表示することが)できる。
【0016】
本発明の請求項4の通信電子辞書によれば、語義別見出し記録手段により、前記情報記録手段に記録される各見出し語情報とそれぞれ語義の分類情報に対応する説明情報の一部が記録される。そして、前記一覧表示手段により、前記語義別見出し記録手段に記録された説明情報の一部が表示される。
【0017】
これにより、見出し語情報と語義の分類情報に対応する説明情報の一部を、辞書記録手段からではなく、語義別見出し記録手段から読み出すことができるので、一覧表示に用いるデータを高速に読み出して表示させることができる。
【0018】
本発明の請求項5の通信電子辞書によれば、前記受信手段により、見出し語情報と語義の分類情報と共に送信者名を示す情報が受信され、前記一覧表示手段により、見出し語情報と語義の分類情報と共に前記送信者名を示す情報が表示される。
【0019】
これにより、送信者を容易に把握することができ、また検索の対象となった例えば書籍などを推測することができる。
【0020】
本発明の請求項6の通信電子辞書によれば、前記受信手段により、見出し語情報と語義の分類情報と共に日付を示す情報が受信され、前記一覧表示手段により、見出し語情報と語義の分類情報と共に前記日付が表示される。
【0021】
これにより、日付をもとにして、必要としているヒストリ(検索結果)であるかを推測することができる。
【0022】
本発明の請求項7の通信電子辞書によれば、前記受信手段の見出し語語義分類受信手段により、前記見出し語情報と前記語義の分類情報をグループ毎に分類して記録しているサーバを通じて、他の電子機器から送信された見出し語情報と語義の分類情報が受信される。その際、前記サーバに対してグループを指定して、該当グループの見出し語情報と語義の分類情報が受信される。
【0023】
これにより、任意にグループを作成して、グループ毎に見出し語情報と語義の分類情報を記録させておけば、グループを指定することで必要とする見出し語情報と語義の分類情報を容易に受信することでき、この受信した情報をもとに説明情報を表示させることができる。
【0024】
本発明の請求項8の通信電子辞書によれば、情報記録手段により、見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報が記録される。情報検索手段により、入力された文字列をもとに前記情報記録手段に記録された見出し語情報が検索され、前記文字列に対応する語義の分類情報と説明情報とが取得され、一覧表示手段により、前記情報検索手段によって取得された見出し語情報と語義の分類情報とが一覧表示される。選択手段により、前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から何れかの見出し語と語義の分類情報の組が選択されると、検索結果記録手段により、前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報とが記録され、送信手段により、前記検索結果記録手段に記録された検索結果が送信される。
【0025】
これにより、入力された文字列をもとに検索された語義の分類情報と説明情報のうち、一覧表示中から選択された見出し語と語義の分類情報の組を検索結果として送信することができる。このため、受信側では見出し語情報に対して複数の語義があったとしても、受信された語義の分類情報に応じた説明情報を表示することで、必要とする説明情報を表示させることができる。
【0026】
本発明の請求項9の電子辞書プログラムによれば、コンピュータにより実行させることで、見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報を記録する情報記録手段と、他の電子機器から送信された見出し語情報と語義の分類情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された見出し語情報と語義情報とを記録する受信情報記録手段と、前記受信情報記録手段により記録された見出し語情報と語義の分類情報とを一覧表示する一覧表示手段と、前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から何れかの見出し語と語義の分類情報の組を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報の組に対応する前記情報記録手段に記録された説明情報を表示する説明情報表示手段とに機能させることができる。
【0027】
これにより、コンピュータにおいて、受信した見出し語に対して複数の語義の説明情報がある場合であっても、必要とする語義に対応する説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0028】
本発明の請求項10の電子辞書プログラムによれば、コンピュータにより実行させることで、見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報を記録する情報記録手段と、入力された文字列をもとに前記情報記録手段に記録された見出し語情報を検索して、前記文字列に対応する語義の分類情報と説明情報とを取得する情報検索手段と、前記情報検索手段によって取得された見出し語情報と語義の分類情報とを一覧表示する一覧表示手段と、前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から特定の見出し語と語義の分類情報の組を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報とを記録する検索結果記録手段と、前記検索結果記録手段に記録された検索結果を送信する送信手段とに機能させることができる。
【0029】
これにより、コンピュータにおいて、入力された文字列をもとに検索された語義の分類情報と説明情報のうち、一覧表示中から選択された見出し語と語義の分類情報の組を検索結果として送信することができる。このため、受信側では見出し語情報に対して複数の語義があったとしても、受信された語義の分類情報に応じた説明情報を表示することで、必要とする説明情報を表示させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態における電子辞書検索履歴管理システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、電子辞書検索履歴管理システムは、複数の通信電子辞書10(10a,10b)がそれぞれパーソナルコンピュータ12(12a,12b)を介して、インターネット14と接続されている。通信電子辞書10は、パーソナルコンピュータ12及びインターネット14を通じてサーバ16に接続することができる。なお、パーソナルコンピュータ12は、インターネット14だけに限らず、公衆回線網などの各種通信系を含むネットワークを介して接続することもできる。
【0031】
通信電子辞書10は、見出し語情報と、その見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報(語義番号)ごとに分類された説明情報を記録する辞書データを有し、見出し語が選択される、あるいは文字列が入力されることで、この入力された見出し語(あるいは文字列)に対応する語義番号と説明情報とを検索して表示する電子辞書機能が搭載されている。通信電子辞書10は、さらに通信機能が搭載されており、他の情報機器(パーソナルコンピュータ12や他の通信電子辞書10)との通信によりデータを送受信することができる。
【0032】
パーソナルコンピュータ12は、通信電子辞書10を例えばUSB(Universal Serial Bus)などにより接続し、通信電子辞書10による検索結果を取得する他、通信電子辞書10からの要求に応じて、インターネット14を通じてサーバ16に接続する通信機能などを有する。
【0033】
サーバ16は、辞書ヒストリ共有サービスを提供するもので、通信電子辞書10によって実行された検索結果、例えば見出し語情報と語義番号とを、インターネット14を通じて受信して所定のグループ毎に分類して記録し、また通信電子辞書10からの検索結果の取得要求に応じて、指定されたグループに分類された検索結果を送信する機能を有する。
【0034】
図2は、本実施形態における通信電子辞書10(10a,10b)の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、通信電子辞書10は、CPU20がメモリ22、記録装置24、入力部26、表示部27、及び通信部28と相互に接続されて構成される。
【0035】
CPU20は、通信電子辞書10全体の制御を司るもので、メモリ22に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU20は、メモリ22に記録された辞書管理制御プログラム22aを実行することにより、入力された文字列(見出し語)をもとに辞書データ22bを検索し、該当する見出し語に対応する説明情報を表示する電子辞書機能を実現する。また、辞書管理制御プログラム22aにより、検索結果をサーバ16に送信するヒストリ送信処理、及びサーバ16から他の通信電子辞書10による検索結果を受信するヒストリ受信処理を実行する。
【0036】
メモリ22は、CPU20によってアクセスされるプログラムやデータが記録されるもので、本実施形態では例えば辞書管理制御プログラム22aなどの各種プログラムや、各プログラムを実行する際に用いられる各種データの他、作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどが設定される。辞書管理制御プログラム22aの実行に伴って格納される各種データとしては、見出し語情報と少なくとも1つの語義番号ごとに分類された説明情報とが関連付けられて記録された辞書データ22b、辞書データ22bに記録されている情報のうち一部が記録された語義見出しテーブル22c(詳細については後述する(図3))、辞書データ22bを用いた検索結果(見出し語、語義番号)の履歴を記録する通常ヒストリデータ22d、サーバ16を通じて他の通信電子辞書10において実行された検索結果を記録するグループヒストリデータ22e、サーバ16に送信した検索結果の利用を許可する対象を示す相手に関する情報(氏名、電子メールアドレスなど)を含む友人データ22fなどが含まれている。
【0037】
記録装置24は、記録媒体25を有しており、記録媒体25に対するプログラム、データ等の記録や読み出しを実行する。記録媒体25は磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成され、記録装置24に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものである。また、記録媒体25に記録されるプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録する構成にしても良く、さらに、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録媒体を備えた記録装置を設け、この記録媒体に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して使用する構成にしても良い。
【0038】
入力部26は、キーボードや、マウスなどポインティングデバイスにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
【0039】
表示部27は、各種情報を表示するためのもので、メモリ22に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する。
通信部28は、CPU20の制御のもとで他の電子機器(パーソナルコンピュータ12、サーバ16、他の通信電子辞書10など)との通信を制御する。
【0040】
次に、通信電子辞書10(10a,10b)において管理される語義見出しテーブル22cの詳細について説明する。
図3には、語義見出しテーブル22cの記録されるデータの一例を示している。図3に示すように、語義見出しテーブル22cには、辞書データ22bに登記憶されている見出し語毎に、見出し語に対して辞書データ22bに登録されている説明情報の一部として、品詞と語義番号(語義の分類情報)と説明情報のうち先頭部分にあるデータ(先頭データ)とが対応づけられて格納されている。1つの見出し語に対して複数の品詞についての説明情報が記録されている場合には、各品詞のそれぞれについての先頭データが記録されている。また、1つの見出し語について複数の語義についての説明内容が記録される場合には、語義のそれぞれについての先頭データが語義番号と対応づけて記録されている。例えば、図3に示す見出し語「can」については、品詞として「助(助詞)」が登録されているが、この品詞について5つの語義番号(1)〜(5)が記憶されており、それぞれの語義番号(1)〜(5)に対応する先頭データ([能力][可能性・推量]…)がそれぞれ記録されている。
【0041】
図4は、本実施形態におけるサーバ16の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ16は、CPU30がメモリ32、記録装置34、入力部36、表示部37、及び通信部38と相互に接続されている。
【0042】
CPU30は、サーバ16全体の制御を司るもので、メモリ32に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU30は、メモリ32に記録された辞書ヒストリ共有制御プログラム32aを実行することにより、通信電子辞書10における電子辞書検索機能による検索結果を受信してグループごとに分類してグループヒストリデータ32bとして記録するするヒストリ受信応答処理、及び通信電子辞書10からのヒストリ受信要求に応じて、要求されたグループのグループヒストリデータ(他の通信電子辞書10における検索結果)を送信するヒストリ受信要求応答処理を実行する。
【0043】
メモリ32は、CPU30によってアクセスされるプログラムやデータの情報が記録されるもので、本実施形態では例えば辞書ヒストリ共有制御プログラム32aなどの各種プログラムや、各プログラムを実行する際に用いられる各種データの他、作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどが設定される。辞書ヒストリ共有制御プログラム32aの実行に伴って格納される各種データとしては、グループヒストリデータ32bなどが含まれている。なお、グループヒストリデータ32bの詳細については後述する(図5参照)。
【0044】
記録装置34は、記録媒体35を有しており、記録媒体35に対するプログラム、データ等の記録や読み出しを実行する。記録媒体35は磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成され、記録装置34に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものである。また、記録媒体35に記録されるプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録する構成にしても良く、さらに、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録媒体を備えた記録装置を設け、この記録媒体に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して使用する構成にしても良い。
【0045】
入力部36は、キーボードや、マウスなどポインティングデバイスにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
表示部37は、各種情報を表示するためのもので、メモリ32に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する。
通信部38は、CPU30の制御のもとでインターネット14を介した他の電子機器(通信電子辞書10、パーソナルコンピュータ12など)との通信を制御する。
【0046】
次に、サーバ16において管理されるグループヒストリデータ32bについて説明する。
図5には、グループヒストリデータ32bに記録されるデータの一例を示している。図5に示すように、グループヒストリデータ32bとしては、グループ毎(1,2,3…)に、見出し語と語義番号、発信者名、日付などデータが対応づけられて記録される。例えば、グループ1については、送信者名「K.TANAKA」が11月11日(11/11)に、見出し語「what」についての検索結果として語義番号「(1)」を記録したことを示すデータが記録されている。なお、グループは、例えば学校のクラス、塾のクラスなど、任意の集合ごとに作成され、サーバ16においてグループ毎に分類されてグループヒストリデータが記録される。
【0047】
次に、本実施形態における電子辞書検索履歴管理システムの動作について説明する。
ここでは、ユーザAが使用している通信電子辞書10aによって実行された検索結果をサーバ16に送信し、ユーザA,Bが属するグループのグループヒスとして記録し、サーバ16を通じて通信電子辞書10bに対して、通信電子辞書10aにおいて検索された検索結果を使用する状況について説明する。
【0048】
例えば、ユーザAが翌日の授業やテストのために通信電子辞書10aを利用して検索した単語の意味(説明情報)をサーバ16にグループヒストリデータ32bとして記録することで、同じクラス(グループ)のユーザBがユーザAによって検索された検索結果、すなわち翌日の授業やテストに有効な単語(説明情報)を通信電子辞書10bにおいて閲覧することができる。
【0049】
まず、通信電子辞書10aにおけるヒストリ送信処理と、ヒストリ送信処理に対応するサーバ16におけるヒストリ送信応答処理について説明する。図6(a)は、通信電子辞書10におけるヒストリ送信処理を説明するためのフローチャート、図7(a)は、サーバ16におけるヒストリ送信応答処理を説明するためのフローチャートである。
【0050】
まず、ユーザAは、例えば翌日の授業(英語)の予習をするために、教科書に掲載された英文中の単語の意味を、通信電子辞書10aを使って調べるものとする。CPU20は、入力部26を通じてユーザAによって、検索対象とする単語に該当する見出し語の選択あるいは文字列(単語)の入力が行われると、この検索対象とする単語について語義見出しテーブル22cを検索する。
【0051】
CPU20は、語義見出しテーブル22cから検索対象とする単語に該当する見出し語が得られると、その見出し語に対応して語義見出しテーブル22cに記録された品詞、語義番号、先頭データの内容とを表示部27によって一覧表示させる。
【0052】
こうして、入力された文字列(単語)に対して、辞書データ22bの一部が記録された語義見出しテーブル22cを対象として検索することで、検索を高速化することができると共に、表示する情報量が少ないために表示速度も向上することができる。従って、必要とする説明情報を短時間に簡単に選択して表示させることができる。
【0053】
ここで、一覧表示された品詞あるいは語義番号を選択する指示が入力部26から入力されると、CPU20は、選択された語義番号に対応する説明情報を辞書データ22bから読み出して、表示部27において表示させる。
【0054】
CPU20は、説明情報が表示された見出し語、品詞、語義番号のデータを、単語検索の結果として、通常ヒストリデータ22dとして記録する(ステップA1)。
【0055】
こうして、ユーザAが通信電子辞書10aを使用して検索した検索結果が通常ヒストリデータ22dとして順次記録されていく。以上が通信電子辞書10に対する通常の使用形態となる。ここで、ユーザAが単語検索の結果を他のユーザ、例えば通信電子辞書10bを使用するユーザBにも使用できるように、サーバ16への検索結果の送信のための処理を開始する。
【0056】
通信電子辞書10aは、ユーザAからの指示に応じて、パーソナルコンピュータ12aに対してサーバ16との接続要求を出力する(ステップA2)。パーソナルコンピュータ12aは、通信電子辞書10aからの要求に応じて、インターネット14を通じてサーバ16と接続する。これにより、通信電子辞書10aは、パーソナルコンピュータ12a及びインターネット14を介して、サーバ16と接続され、単語検索の結果(通常ヒストリデータ22d)をグループヒストリとして記録するためのヒストリの送信要求を出力する(ステップA3)。
【0057】
サーバ16は、通信電子辞書10aからヒストリ送信要求を受信すると(図7、ステップC1)、検索結果の記録先とするグループを選択させるために、グループヒストリデータ32bの分類構造を提示する。サーバ16は、例えば階層構造でフォルダを作成し、検索結果の記録先とするグループをフォルダによって分類して管理する。例えば、「県」に対応するフォルダに「市」のフォルダを作成し、この「市」に含まれるそれぞれの学校に対応する「学校」のフォルダを作成する。さらに「学校」のフォルダに「学年」のフォルダを作成し、この「学年」のフォルダにグループに該当する「組」のフォルダを作成することができる。なお、グループヒストリデータ32bを分類して記録するための階層構造のフォルダは、サーバ16側で上位の階層(例えば県/市/学校/学年まで)を予め作成しておいても良いし、ユーザが全てを任意に作成できるようにしても良い。
【0058】
ここで、新規グループに検索結果を記録する場合、通信電子辞書10aは、サーバ16に対して新規グループへの送信要求を出力し、この新規グループのグループヒストリデータを記録するためのフォルダを新規に作成することができる(ステップA4)。
【0059】
サーバ16は、通信電子辞書10aからの新規グループへの送信要求に応じて、グループヒストリデータ32bを記録するグループの分類構造を提供する(ステップC2)。
【0060】
通信電子辞書10aは、サーバ16のグループヒストリデータ32bを記録する分類構造から任意のフォルダを読み出し、ユーザAによって入力部26から入力された指示に応じて、新規グループのフォルダを作成するフォルダを選択する(ステップA5)。そして、通信電子辞書10aは、この選択したフォルダにおいて新規グループ用のフォルダを作成してフォルダ名を設定すると共に、例えば複数の英数字の組み合わせによるパスワードを設定する(ステップA6)。
【0061】
サーバ16は、通信電子辞書10aからのフォルダの選択指示を入力し(ステップC3)、要求に応じて新規グループのフォルダを作成し、通信電子辞書10aから指定されたパスワードをこのフォルダに対して設定する(ステップC4)。
【0062】
通信電子辞書10aは、新規グループの作成が完了した後、通常ヒストリデータ22d(見出し語情報、語義番号)と共に、通信電子辞書10aの使用者、すなわち検索結果の送信者名を示すデータと送信日を表す日付データとを付加してサーバ16に送信する(ステップA8)。また、通信電子辞書10aは、友人データ22f(サーバ16に送信した検索結果の利用を許可する相手に関する情報)、例えば通信電子辞書10aを使用している友人の氏名や電子メールアドレスなどをサーバ16に送信する(ステップA9)。
【0063】
サーバ16は、通信電子辞書10aから送信された通常ヒストリデータ22dと送信者名及び日付のデータとを、新規グループのフォルダに記録する(ステップC6)。また、サーバ16は、通信電子辞書10aから受信した友人データ22fにより指定された相手に対する、新規グループに設定されたパスワードを通知するための電子メールを作成して送信する(ステップC7)。例えば、友人データ22fに通信電子辞書10aを使用しているユーザBの氏名と電子メールアドレスが含まれている場合には、ユーザB宛の新規グループのフォルダに設定されたアクセス許可パスワードを通知する電子メールが作成されて送信される。
【0064】
一方、通信電子辞書10aは、既存のフォルダ(グループ)、例えば既に作成されている「組」のグループのフォルダに検索結果を記録する場合には、このフォルダを送信先に指定して、通常ヒストリデータ22d(見出し語情報、語義番号)と共に、送信者名と日付のデータとを付加してサーバ16に送信する(ステップA8)。なお、既存のフォルダに検索結果を記録する場合には、パスワードの通知が不要であるので友人データ22fの送信は行わないものとする。ただし、前述した説明では、「組」のフォルダに1つのグループ(この組に属している生徒)についてのグループヒストリデータを記録するとしているが、例えば「組」のフォルダ内にさらに「期末テスト」「11月11日予習」などのフォルダ名を設定したフォルダを作成し、フォルダ個々にパスワードを設定して、さらに細分化した別のグループを作成することもできる。こうした場合には、前述と同様にして、友人データ22fをサーバ16に対して送信する。
【0065】
サーバ16は、通信電子辞書10aから送信された通信電子辞書10aから送信された通常ヒストリデータ22dと送信者名及び日付のデータとを、指定された既存のグループのフォルダに記録する(ステップC6)。なお、サーバ16は、指定されたフォルダに既に他の通信電子辞書10から送信された検索結果をグループヒストリデータとして記録している場合には、順次追加して記録していく。
【0066】
このようにして、通信電子辞書10aにおいて実行した単語検索の結果を、サーバ16においてグループごとに分類して記録することができる。
【0067】
次に、通信電子辞書10bにおけるヒストリ受信処理と、ヒストリ受信処理に対応するサーバ16におけるヒストリ受信要求応答処理について説明する。図6(b)は、通信電子辞書10におけるヒストリ受信処理を説明するためのフローチャート、図7(b)は、サーバ16におけるヒストリ受信要求応答処理を説明するためのフローチャートである。
【0068】
まず、ユーザBは、例えば翌日の授業(英語)の予習をするために、教科書に掲載された英文中の単語の意味を、通信電子辞書10bを使って調べるものとする。ただし、ユーザBは、通信電子辞書10bによってサーバ16に接続し、サーバ16に記録されているグループヒストリデータ32bを受信して利用するものとする。
【0069】
通信電子辞書10bは、ユーザBからの指示に応じて、パーソナルコンピュータ12bに対してサーバ16との接続要求を出力する(ステップB1)。パーソナルコンピュータ12bは、通信電子辞書10bからの要求に応じて、インターネット14を通じてサーバ16と接続する。これにより、通信電子辞書10bは、パーソナルコンピュータ12b及びインターネット14を介して、サーバ16と接続される。なお、通信電子辞書10bは、インターネット14と接続することで、インターネット14を通じて電子メールを受信することができる。ここで、ユーザBに対して新規グループのフォルダにアクセスするためのパスワードを通知する電子メールが送信されている場合には、通信電子辞書10b(パーソナルコンピュータ12b)は、この電子メールを受信することができる(ステップB2)。
【0070】
次に、通信電子辞書10bは、パーソナルコンピュータ12b及びインターネット14を通じてサーバ16に接続してヒストリ受信要求を送信し(ステップB3)、ユーザBによって入力部26から入力される指示に応じて、グループヒストリデータ32bを記録するフォルダの階層構造中から目的とするフォルダ内のグループのフォルダを指定する(ステップB4)。例えば、県/市/学校/学年/組の階層下にある、ユーザAによって単語検索の結果がグループヒストリデータ32bとして記録されたフォルダを指定したものとする。
【0071】
一方、サーバ16は、通信電子辞書10bからヒストリ受信要求を受信し(ステップD1)、グループヒストリデータ32bが記録された受信要求先となるグループのフォルダが指定されると(ステップD2)、このフォルダに対して設定されたパスワードの入力を通信電子辞書10bに要求する(ステップD3)。
【0072】
ここで、通信電子辞書10bから正しいパスワードが入力されなかった場合には、サーバ16は、通信電子辞書10bからのヒストリ受信要求を無効とし、フォルダに記憶されたグループヒストリデータへのアクセスを不可とする(ステップD3、No)。
【0073】
一方、通信電子辞書10bから正しいパスワードが入力された場合、サーバ16は、該当するフォルダに記録されたグループヒストリデータ32b、すなわちユーザAによって登録された単語検索の結果(通常ヒストリデータ22d(見出し語と語義番号))と共に発信者名、日付のデータを送信する(ステップD4)。
【0074】
通信電子辞書10b、サーバ16から受信したデータをグループヒストリデータ22eとして記録する(ステップB6)。
【0075】
次に、通信電子辞書10bは、受信したグループヒストリデータ22eの一覧表示が指示されると、見出し語、語義(語義番号)、発信者名、日付を対応づけて一覧表示する(ステップB7)(図9(b)参照)。グループヒストリデータ22eの一覧表示では、見出し語と語義と対応づけて送信者名が表示されるため、誰によって検索された見出し語及び語義であるかを把握できる。これにより、検索結果の信頼性を判断する場合に参考にすることができる。例えば、過去の単語検索の結果が常に正しい、すなわち1つの見出し語に対して複数の語義がある場合に正しい語義を選択している友人が送信者であれば、信頼性が高い物と判断することができる。また、日付については、何時実行された検索結果であるか把握できるため、例えば翌日の授業の予習のために行われた検索結果であるといったことを推測したり、送信者がいつ通信電子辞書10を使用して学習をしているかといったことを判断できる。
【0076】
ここで、通信電子辞書10bは、グループヒストリデータ22eの一覧表示中から何れかの見出し語と語義(語義番号)の組が、ユーザBによる入力部26の操作によって選択されると、この見出し語と語義番号をもとに辞書データ22bを検索して、見出し語と語義番号の組みに対応する説明情報を取得して、表示部27において表示させる(ステップB9)。
【0077】
一方、サーバ16は、通信電子辞書10bからの要求に応じたグループヒストリデータ32bの送信に伴って課金処理を実行する。例えば、サーバ16による課金処理では、ヒストリ受信要求の送信元であるユーザBに対して課金をする、あるいはグループに属するユーザに対して所定の期間毎に所定金額を課金するようにしても良い。また、新規フォルダを作成して検索結果を記録したユーザに対しては、このフォルダが他のユーザによりヒストリ受信要求の対象として選択された場合にポイントを加算して特典を与えたり、課金金額を減額するといったことも可能である。あるいは単語検索の結果をグループヒストリデータ32bとして登録したユーザについては、登録数に応じてポイント加算したり、課金金額を減額したりしても良い。
【0078】
次に、通信電子辞書10における表示画面の具体例について説明する。
図8には、単語検索の結果をサーバ16に記録する側(通信電子辞書10a)の表示列を示している。
【0079】
前述した説明では、通信電子辞書10aは、入力された文字列(あるいは見出し語)について語義見出しテーブル22cを検索することで、品詞、語義番号、先頭データの内容とを一覧表示させるものとしているが、図8では辞書データ22bに対して直接検索を行う場合の表示例を示している。
【0080】
例えば、図8(a)に示すように、英和辞典において単語「what」について検索を実行した結果、見出し語「what」について、品詞「代」(代名詞を表す)の他、この見出し語に対する複数の語義「疑問代名詞」「関係代名詞」…のそれぞれについての説明情報が表示されている。この表示画面中では、入力部26による操作によって、図8(b)(c)に示すように、複数ある語義を反転表示させることで選択することができる。例えば、語義「関係代名詞」(語義番号(2))を反転表示させた状態で、入力部26に設けられた所定のキー(例えばグループヒストリ登録キー)を押下することで、何れかの見出し語と語義の組みについてグループヒストリへの記録を明示的に指示することができる。
【0081】
前述した説明では、通常の単語検索の操作によって通常ヒストリデータ22dに登録された検索結果をグループヒストリデータとして記録するとしているが、多数実行する単語検索の中からグループヒストリとして記録する検索結果、例えば語義の選択をする際に間違いやすい見出し語(単語)についてのみを選択するといったこともできる。通信電子辞書10aは、グループヒストリへの登録が指示された場合には、図8(c)に示すように、「グループヒストリに登録しました」などのメッセージを表示する。
【0082】
この際、通信電子辞書10aは、グループヒストリへの登録が指示された見出し語及び語義番号のデータをグループヒストリデータ22eに記録する。この際、サーバ16から受信したグループヒストリのデータとは別に記録しておく。通信電子辞書10aは、入力部26からヒストリ送信の実行指示が入力された場合に、グループヒストリデータ22eに分けて記録しておいた単語検索の結果をまとめてサーバ16に送信して所定のグループのフォルダに記録する。サーバ16への送信が完了した単語検索の結果については、サーバ16から受信したデータと併合して管理する。これにより、各ユーザが同一のグループヒストリデータ22eを使用することができる。
【0083】
図9には、サーバ16からグループヒストリデータ22eを受信する側(通信電子辞書10b)の表示列を示している。
【0084】
図9(a)に示す通信電子辞書10bの初期画面において、入力部26に設けられた所定のキー(例えばグループヒストリキー)を押下することで、グループヒストリデータ22eの一覧表示を指示することができる。通信電子辞書10bは、グループヒストリデータ22eを読み出して、例えば図9(b)に示すように、見出し語、送信者名、日付、語義番号(語義)を関連づけて一覧表示する。図9(b)に示す例では、見出し語「what」については、「K.TANAKA」「M.SUZUKI」「A.ABE」から、それぞれ語義番号(2)(1)(3)の語義が検索結果として記録されていることを示している。
【0085】
ここで、送信者名や日付を参考にしながら、必要とする見出し語と語義の組みを選択すると、図9(c)に示すように、選択した見出し語の語義についての説明情報が表示される。図9(c)の例では、見出し語「what」の語義「関係代名詞」(語義番号(2))が選択された場合の表示例を示している。
【0086】
このようにして、サーバ16から他の通信電子辞書10aによって実行された検索結果をグループヒストリデータ22eとして取得して一覧表示させ、その中から任意に選択した説明情報を表示させることができるので、逐次、単語を入力して検索を実行する場合と比較して、より簡単に必要とする見出し語の語義についての説明情報を参照することができる。サーバ16では、グループごとに分類されてグループヒストリデータ32bが記録されているので、正しくグループを指定してグループヒストリを受信すれば、見出し語と語義とが一覧表示されたとしても、全く不要な検索結果については含まれていないので、必要とする検索結果の選択は容易となる。
【0087】
なお、前述した説明では、通信電子辞書10aにおける単語検索の結果として通常ヒストリデータ22d(見出し語、語義番号)をサーバ16にグループヒストリデータ32bとして記録するものとしているが、見出し語のデータのみを登録するようにしても良い。通信電子辞書10bは、サーバ16を通じて通信電子辞書10aから送信された見出し語のデータを受信し、この見出し語に対応する説明データを辞書データ22bから検索して表示する。この際、見出し語に対して複数の語義が存在する場合には、それぞれの語義に対応する説明情報を表示することになる。
【0088】
また、通信電子辞書10の辞書データ22bには、図8及び図9に示すように、説明情報に「用例」「解説」の情報が付加されている。サーバ16は、通信電子辞書10aから送信された見出し語、語義番号のデータと共に用例あるいは解説のデータを受信してグループヒストリデータ32bとして記録し、他の通信電子辞書10bに対して送信するようにしても良い。サーバ16を通じて用例あるいは解説のデータを受信した通信電子辞書10bは、グループヒストリデータ22eを一覧表示する際に「用例」「解説」のデータが受信されていることを示す記号などを表示する(例えば、図8、図9に示す表示形態と類似した記号)。また、一覧表示から語義番号が選択され、その語義番号に対応する説明情報を表示する際にも「用例」「解説」を表す記号を表示し、この記号が選択された場合に、通信電子辞書10aから送信された用例あるいは解説の内容を表示する。
【0089】
また、前述した電子辞書検索履歴管理システムの構成としては、通信電子辞書10はパーソナルコンピュータ12を通じてインターネット14と接続され、サーバ16と情報の送受信を行うものとして説明しているが、通信電子辞書10の通信部28によってインターネット14と直接接続できるようにしても良い。
【0090】
また、通信電子辞書10aによる検索結果(見出し語、語義番号)を、サーバ16を通じて通信電子辞書10bに送信するとしているが、通信電子辞書10aと通信電子辞書10bとの間で直接、検索結果を送受信するようにしても良い。この場合、通信部28は、Bluetoothや無線LANなどの近距離無線通信機能を有するものとする。通信電子辞書10a,10bは、相互に同一のグループに属しているかをパスワードなどによって認証し、認証に成功した場合に、それぞれにおける検索結果(通常ヒストリデータ22d)とグループヒストリデータ22eの内容を相互に送受信し、受信した検索結果については既に記録済みのグループヒストリデータ22eと併合して更新する。
【0091】
また、通信電子辞書10における辞書データ22bでは、1つの見出し語情報に対して少なくとも1つの語義番号によって説明情報を分類しているが、語義番号によらず他の分類情報、例えば記号、文字列などによって分類する形式であっても良い。
【0092】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、前述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られるので有れば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0093】
また、前述した各実施形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。通信電子辞書10あるいはサーバ16を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、または通信媒体を介してプログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0094】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1の通信電子辞書によれば、受信した見出し語を記録しておき、その見出し語のうちの必要とする説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0095】
また本発明の請求項2の通信電子辞書によれば、受信した見出し語に対して複数の語義の説明情報がある場合であっても、必要とする語義に対応する説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0096】
また本発明の請求項3の通信電子辞書によれば、一覧表示中から必要とする説明情報を容易に確認でき、また説明情報の一部を表示させることで、複数の見出し語(語義)に対応する説明情報を表示させる必要があっても高速な表示が可能となり、さらに限られた表示画面エリアを有効に利用(より多くの情報を表示することが)できる。
【0097】
また本発明の請求項4の通信電子辞書によれば、見出し語情報と語義の分類情報に対応する説明情報の一部を、辞書記録手段からではなく、語義別見出し記録手段から読み出すことができるので、一覧表示に用いるデータを高速に読み出して表示させることができる。
【0098】
また本発明の請求項5の通信電子辞書によれば、送信者を容易に把握することができ、また検索の対象となった例えば書籍などを推測することができる。
【0099】
また本発明の請求項6の通信電子辞書によれば、日付をもとにして、必要としているヒストリ(検索結果)であるかを推測することができる。
【0100】
また本発明の請求項7の通信電子辞書によれば、任意にグループを作成して、グループ毎に見出し語情報と語義の分類情報を記録させておけば、グループを指定することで必要とする見出し語情報と語義の分類情報を容易に受信することでき、この受信した情報をもとに説明情報を表示させることができる。
【0101】
また本発明の請求項8の通信電子辞書によれば、入力された文字列をもとに検索された語義の分類情報と説明情報のうち、一覧表示中から選択された見出し語と語義の分類情報の組を検索結果として送信することができる。このため、受信側では見出し語情報に対して複数の語義があったとしても、受信された語義の分類情報に応じた説明情報を表示することで、必要とする説明情報を表示させることができる。
【0102】
また本発明の請求項9の電子辞書プログラムによれば、コンピュータにおいて、受信した見出し語に対して複数の語義の説明情報がある場合であっても、必要とする語義に対応する説明情報を簡単に選択して利用することができる。
【0103】
また本発明の請求項10の電子辞書プログラムによれば、コンピュータにおいて、入力された文字列をもとに検索された語義の分類情報と説明情報のうち、一覧表示中から選択された見出し語と語義の分類情報の組を検索結果として送信することができる。このため、受信側では見出し語情報に対して複数の語義があったとしても、受信された語義の分類情報に応じた説明情報を表示することで、必要とする説明情報を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における電子辞書検索履歴管理システムの構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態における通信電子辞書10(10a,10b)の構成を示すブロック図。
【図3】語義見出しテーブル22cの記録されるデータの一例を示す図。
【図4】本実施形態におけるサーバ16の構成を示すブロック図。
【図5】グループヒストリデータ32bに記録されるデータの一例を示す図。
【図6】通信電子辞書10におけるヒストリ送信処理とヒストリ受信処理を説明するためのフローチャート。
【図7】サーバ16におけるヒストリ送信応答処理とヒストリ受信要求応答処理を説明するためのフローチャート。
【図8】単語検索の結果をサーバ16に記録する側(通信電子辞書10a)の表示列を示す図。
【図9】サーバ16からグループヒストリデータ22eを受信する側(通信電子辞書10b)の表示列を示す図。
【符号の説明】
10(10a,10b)…通信電子辞書、12(12a,12b)…パーソナルコンピュータ、14…インターネット、16…サーバ、20,30…CPU、22,32…メモリ、22a…辞書管理制御プログラム、22b…辞書データ、22c…語義見出しテーブル、22d…通常ヒストリデータ、22e…グループヒストリデータ、22f…友人データ、24…記録装置、26…入力部、27…表示部、28…通信部、32a…辞書ヒストリ共有制御プログラム32a、32b…グループヒストリデータ。
Claims (10)
- 見出し語情報に対応する説明情報を記録する情報記録手段と、
他の電子機器から送信された見出し語情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された見出し語情報を記録する受信情報記録手段と、
前記受信情報記録手段により記録された見出し語情報を一覧表示する一覧表示手段と、
前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報の一覧表示から何れかの見出し語情報を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された見出し語情報に対応する前記情報記録手段に記録された説明情報を表示する説明情報表示手段と
を具備したことを特徴とする通信電子辞書。 - 見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報を記録する情報記録手段と、
他の電子機器から送信された見出し語情報と語義の分類情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された見出し語情報と語義情報とを記録する受信情報記録手段と、
前記受信情報記録手段により記録された見出し語情報と語義の分類情報とを一覧表示する一覧表示手段と、
前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から何れかの見出し語と語義の分類情報の組を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報の組に対応する前記情報記録手段に記録された説明情報を表示する説明情報表示手段と
を具備したことを特徴とする通信電子辞書。 - 前記一覧表示手段は、前記受信手段によって受信した見出し語情報と語義の分類情報に対応する説明情報の一部を一覧表示することを特徴とする請求項2記載の通信電子辞書。
- 前記情報記録手段に記録される各見出し語情報とそれぞれ語義の分類情報に対応する説明情報の一部を記録する語義別見出し記録手段を有し、
前記一覧表示手段は、前記語義別見出し記録手段に記録された説明情報の一部を表示することを特徴とする請求項3記載の通信電子辞書。 - 前記受信手段は、見出し語情報と語義の分類情報と共に送信者名を示す情報を受信し、
前記一覧表示手段は、見出し語情報と語義の分類情報と共に前記送信者名を示す情報を表示することを特徴とする請求項2記載の通信電子辞書。 - 前記受信手段は、見出し語情報と語義の分類情報と共に日付を示す情報を受信し、
前記一覧表示手段は、見出し語情報と語義の分類情報と共に前記日付を表示することを特徴とする請求項2記載の通信電子辞書。 - 前記受信手段は、
前記見出し語情報と前記語義の分類情報をグループ毎に分類して記録しているサーバを通じて、他の電子機器から送信された見出し語情報と語義の分類情報を受信する見出し語語義分類受信手段を有し、前記サーバに対してグループを指定して、該当グループの見出し語情報と語義の分類情報を受信することを特徴とする請求項2記載の通信電子辞書。 - 見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報を記録する情報記録手段と、
入力された文字列をもとに前記情報記録手段に記録された見出し語情報を検索して、前記文字列に対応する語義の分類情報と説明情報とを取得する情報検索手段と、
前記情報検索手段によって取得された見出し語情報と語義の分類情報とを一覧表示する一覧表示手段と、
前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から何れかの見出し語と語義の分類情報の組を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報とを記録する検索結果記録手段と、
前記検索結果記録手段に記録された検索結果を送信する送信手段と
を具備したことを特徴とする通信電子辞書。 - コンピュータを、
見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報を記録する情報記録手段と、
他の電子機器から送信された見出し語情報と語義の分類情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された見出し語情報と語義情報とを記録する受信情報記録手段と、
前記受信情報記録手段により記録された見出し語情報と語義の分類情報とを一覧表示する一覧表示手段と、
前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から何れかの見出し語と語義の分類情報の組を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報の組に対応する前記情報記録手段に記録された説明情報を表示する説明情報表示手段とに機能させるための電子辞書プログラム。 - コンピュータを、
見出し語情報に対応して少なくとも1つの語義の分類情報ごとに分類された説明情報を記録する情報記録手段と、
入力された文字列をもとに前記情報記録手段に記録された見出し語情報を検索して、前記文字列に対応する語義の分類情報と説明情報とを取得する情報検索手段と、
前記情報検索手段によって取得された見出し語情報と語義の分類情報とを一覧表示する一覧表示手段と、
前記一覧表示手段によって表示された見出し語情報と語義の分類情報の一覧表示から特定の見出し語と語義の分類情報の組を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された見出し語情報と語義の分類情報とを記録する検索結果記録手段と、
前記検索結果記録手段に記録された検索結果を送信する送信手段とに機能させるための電子辞書プログラム。
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JP2010079920A (ja) * | 2009-11-20 | 2010-04-08 | Casio Computer Co Ltd | 情報表示制御装置及び情報表示制御プログラム |
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2002
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