JP4957556B2 - 極低温用鋼 - Google Patents

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Description

本発明は、極低温下で使用することを前提とした鋼に関する。より具体的には、極低温貯槽タンク等の製作において、溶接を実施した場合の構造物全体の破壊安全性向上に寄与する鋼に関する。
LPG、LNGなどを貯蔵する極低温貯槽タンクを製造するための鋼には、安全性確保の面から優れた破壊靱性が要求される。その要求に応える鋼として、9%Ni鋼(本明細書では、成分含有量についての「%」は「質量%」を意味する)がある。ここで、極低温とは、LPG、LNGなどの液体の温度域、すなわち−60℃以下の温度を意味する。本発明は、特に−165℃のLNG温度で使用される鋼を主なターゲットとしている。
従来、P、Sをはじめとする不純物の低減やCの低減、さらには3段熱処理法、即ち、「焼入れ(Q)、二相域焼入れ(L)および焼戻し(T)」という熱処理(QLT)、などの種々の改善が9%Ni鋼に対して行われてきた。また、含Ni鋼の強度および靱性向上に有効な合金元素としてMoの添加が検討されてきた。
上記のQLTやMo添加は、靱性改善の根幹となる残留オーステナイト量を増加させるためである。このような技術が記載された文献として下記の特許文献がある。
特許文献1には、Mo:0.04〜0.5%を添加した3段熱処理法(QLT)または直接焼入−二相焼入法(DQ−LT)法によって製造した、板厚が40mm以上の9Ni鋼が開示されている。
特許文献2には、焼入れ−焼戻し法(QT)または直接焼入れ-焼戻し法(DQ-T)法による板厚40mm以上の9Ni鋼の製造方法が開示されている。
近年、合金元素価格の高騰などで鋼材の価格が急騰している。Niなど高価な合金元素を多量に添加しなければならない9%Ni鋼においては、合金元素の価格上昇は、より一層の鋼材価格の上昇をもたらす。そこで、鋼材価格の抑制のために、コスト低減の少ないNi含有量で9%Ni鋼と同等以上の性能、例えば優れた靱性、を有する鋼材の開発が必要となってきている。このような低Ni型の極低温用鋼に関する従来技術としては下記のものがある。
特許文献3には4.0〜7.5%のNiを含有し、Ms点が370℃以下となる極低温用鋼が開示されている。また、特許文献4には、5.5〜10%のNiを含有する鋼およびその連続鋳造法が示されている。
さらに、特許文献5および特許文献6には1.5〜9.5%のNiと0.02〜0.08%のMoを含有する鋼が開示されている。
特開平4−371520号公報 特開平6−184630号公報 特開平6−36483号公報 特開平7−90504号公報 特開平9−302445号公報 特開2002−129280号公報
しかしながら、特許文献3には、溶接熱影響部(HAZ)の靱性の改善方法は開示されているが、HAZのCTOD特性についての記載はない。
特許文献4には、連続鋳造方法の発明が開示されているにとどまり、9%Ni鋼なみの母材特性を得るための化学成分の設計や製造方法については開示されておらず、母材特性そのものも開示されていない。また、具体的に示されているNi量の最少値は9.08%であり、低Niで9%Ni鋼と同等の母材性能を得る手段は開示されていない。
一方、特許文献5および特許文献6には溶接継手のCTOD特性の記載がある。しかし、このCTOD特性は、フュージョンライン(FL)部における限界CTOD値を示すものであり、溶接止端部(Toe部)における限界CTOD値を考慮したものではない。
本発明の目的は、9%Ni鋼よりもNi含有量が少ない極低温用鋼(以下、低Ni鋼という)であって、Toe部を含めた溶接熱影響部のCTOD特性に優れたLPG温度で使用される極低温用鋼を提供することにある。
本発明者らは、低Ni鋼の溶接性について、様々な実験を行った。通常、溶接部を評価する際には、板厚中心部や1/4t部(板厚の1/4の部分)から採取した試料片によるシャルピー試験やフュージョンライン部にノッチを形成してCTOD試験を行うことが一般的である。しかし、低Ni鋼では、最も破壊靭性の低下が問題となる箇所はToe部であり、これらの試験を行っただけでは不十分であることが判明した。
一般に、低Ni鋼の溶接継手の作製には、高い低温靭性を有するオーステナイト系の溶接材料を用いる。したがって、フュージョンラインのCTOD特性は、荷重負荷時の亀裂先端領域においては溶金組織中で塑性変形が先行し、CTOD値が向上するという現象が見られる。これについては、例えば、下記の非特許文献1にも一般的なアンダーマッチ継手の問題として、解析的に明らかにされている。
佐藤ら:「力学的性質の急変部に切欠きをもつ材の塑性変形挙動とき裂開口変位」(溶接学会誌、第52巻、第2号、pp.86−93、(1983))
しかしながら、Toe部は、溶接金属の塑性変形の助けを得ることができず、CTOD値の向上が期待できない。したがって、低Ni鋼の溶接継手では、Toe部の高靭性化を図ることが重要である。
本発明者らは、Ni含有量が5%超〜7.5%未満である極低温用鋼について、Toe部の熱影響部組織を冶金学的に検討した結果、以下の知見を得た。
溶接継手を作製した場合、Toe部の熱影響部はほぼ全面マルテンサイト組織となる。Toe部の熱影響部の靭性を向上させるためには、マルテンサイト組織の改良が必要である。
通常、低温貯蔵タンクを製造する際には、厚み10mm以上の鋼材が用いられるため、多数パスによる溶接が必須となる。よって、溶接によって溶融点近傍まで加熱された母材組織も後続パスにより、母材は相対的に低温での加熱とそれに引き続く冷却の履歴を受け、細粒化や焼戻しされることとなる。この後、後続パスによる熱履歴の際、組織の微細化、テンパー効果によりCTOD特性は向上する。テンパー効果の進行は過飽和にCを固溶した焼入れのままのマルテンサイトからのセメンタイトの析出量を測定することで評価することが可能である。
本発明で克服すべきToe位置のHAZ組織は最終パスによる熱影響を受けた箇所であるため、後続パスによる微細化やテンパー効果が期待できない。つまり、溶接後の冷却中のオートテンパー効果の進行が靭性良否の決め手となる。オートテンパーによる焼戻し効果も再加熱によるテンパー効果と同様、テンパー効果の進行はセメンタイト量により評価可能である。つまり、Toe部の熱影響部におけるセメンタイト量が一定以上になれば、高いCTOD特性を得ることができる。しかし、溶接後のセメンタイト量については、溶接を実際に行わないと、その量を確認することができない。
一方、冶金学的に、オートテンパーによる焼戻しを加速させるためには、Si含有量を低減すること、およびAl含有量を低減することを合わせて行う必要がある。また、N(窒素)含有量の増加は、硬質介在物の増加を招き、Toe部の熱影響部の靭性劣化をもたらす。そのため、基本的にはN含有量を低減する必要がある。しかしながら、NはAlNの形成を通じてHAZ組織の微細化にも効果を示すため、最小限の含有は必要である。
よって、本発明者らは、Si、AlおよびN含有量を調整すること、および、実際の溶接による熱影響を想定した熱サイクルを模擬し、一定条件の再現熱サイクル試験で得られたミクロ組織の抽出残さ中のFe含有量が0.002%以上であれば、Toe部を含めた溶接熱影響部のCTOD特性の優れた鋼が得られることを知得した。
以上の知見に基づいてなされた本発明は、下記の(1)から(5)までのLPG温度で使用される極低温用鋼を要旨とする。なお、鋼の成分含有量についての「%」は「質量%」である。
(1)質量%で、C:0.01〜0.12%、Mn:0.4〜2%、Ni:5%を超えて7.5%未満、Al:0.002〜0.05%、N:0.0015〜0.0045%を含有し、残部はFeおよび不純物からなり、不純物のうちのSiが0.1%以下、Pが0.05%以下、Sが0.008%以下で、かつ、下記の(a)式を満足する化学組成を有する極低温用鋼であって、常温から1400℃まで40秒で等速昇温し、1400℃で5秒間保持した後、1000℃までを23秒で、800℃までを28秒で、600℃までを60秒で、400℃までを130秒で、150℃までを250秒で冷却し、その後放冷する再現熱サイクル試験後に、抽出残さ法により抽出した残さ中のFe含有量が0.002〜0.05%であることを特徴とするLPG温度で使用される極低温用鋼。

3Si+5Al+50N≦0.65 ・・・・(a)
ただし、(a)式中の元素記号はそれぞれの元素の含有量(質量%)を示す。
(2)Feの一部に代えて、さらに質量%で、Cu:2.0%以下、Cr:0.2〜1.5%、Mo:0.5%以下、V:0.1%以下およびB:0.005%以下のうちの1種または2種以上を含有することを特徴とする上記(1)のLPG温度で使用される極低温用鋼。
(3)Feの一部に代えてさらに、Nb:0.1%以下およびTi:0.1%以下のうち1種または2種を含有することを特徴とする上記(1)または(2)のLPG温度で使用される極低温用鋼。
(4)Feの一部に代えてさらに、Ca:0.004%以下、Mg:0.005%以下およびREM:0.002%以下のうち1種または2種以上を含有することを特徴とする上記(1)から(3)までのいずれかのLPG温度で使用される極低温用鋼。
本発明において鋼の化学組成および再現熱サイクル試験後の抽出残さ量を上述のように規定した理由について、以下に詳述する。
C:0.01〜0.12%
Cは、母材の強度確保に寄与する。その含有量が0.01%未満では必要な強度が確保できないだけでなく、FLでのラス形成が不十分になってFL近傍のHAZの靭性も低下する。一方、その含有量が0.12%を超えると、HAZ、なかでもFL近傍のHAZの靭性劣化が著しくなる。よって、C含有量は0.01〜0.12%とする。
Mn:0.4〜2%
Mnは、脱酸剤として、また母材の強度と靭性の確保およびHAZの焼入性確保のために添加する。その含有量が0.4%未満ではこれらの効果が得られないだけでなく、HAZにフェライトサイドプレートが生成してラス形成が不十分になり、溶接部の靭性が低下する。一方、2%を超える過剰なMnは、中心偏析による板厚方向での母材特性の不均一をもたらす。よって、Mn含有量は0.4〜2%とする。より好ましいのは0.4〜1.1%である
Ni:5%を超えて7.5%未満
Niは極低温用鋼としての靭性確保のために添加する最も基本的な元素である。含有量が多いほど高い低温靭性が得られるが、含有量が多いと経済性を損なう。したがって、本発明ではNi含有量を、5%を超えて7.5%未満とした。低温靭性の確保から、より好ましい下限は5.7%である。
Al:0.002〜0.05%
Alは、脱酸剤として作用するが、Siと同様に、マルテンサイトのオートテンパーを遅延させるため、含有量は少ない方が望ましい。しかし、Al含有量が0.002%未満では充分な脱酸効果が得られない。また、Al含有量が0.05%を超えると、前述したSiと同様に、溶接冷却過程において過飽和にCを固溶したマルテンサイトからのセメンタイトへの分解析出反応を抑制し、溶接部の靭性が低下する。よって、Al含有量は0.002〜0.05%とする。
N:0.0015〜0.0045%
鋼中のNは、析出物の生成を通してHAZ靭性の悪化原因となる。したがって、Nは0.0045%以下でなければHAZの靱性が劣化するのを避けることができない。一方、AlNの形成を通じてHAZ組織の微細化にも効果があるため、0.0015%以上の含有は必要である。よってN含有量は0.0015〜0.0045%とする。
本発明の鋼の一つは、上記の成分のほか、残部がFeと不純物とからなるものである。ただし、不純物の中のSi、PおよびSは、下記のように規制する必要がある。
Si:0.1%以下
Siは、不純物として鋼中に不可避的に存在するが、含有されれば、脱酸剤として作用する。Si含有量が0.1%を超えた場合には、オートテンパーを遅延させ、溶接冷却過程において過飽和にCを固溶したマルテンサイト中からのセメンタイトへの分解析出反応を抑制する、または島状マルテンサイトを増加させ、溶接部の靭性を低下させる。よって、Si含有量は0.1%以下とする。
P:0.05%以下
Pは、不純物として鋼中に不可避的に存在する。その含有量が0.05%を超えると、粒界に偏析して靭性を低下させるのみならず、溶接時に高温割れを招く。よって、P含有量は0.05%以下とする必要がある。
S:0.008%以下
Sも不純物として鋼中に不可避的に存在する。その含有量が0.008%を超えると、中心偏析を助長し、延伸したMnSが多量に生成し、母材およびHAZの機械的性質が劣化する。よって、S含有量は0.008%とする必要がある。
本発明鋼の他の一つは、これまでに述べた成分に加えて、下記の第1群から第3群までの少なくとも1群から選んだ少なくとも1種の成分を含む鋼である。
第1群・・・Cu:2.0%以下、Cr:1.5%以下、Mo:0.5%以下、V:0.1%以下およびB:0.005%以下
第2群・・・Nb:0.1%以下およびTi:0.1%以下
第3群・・・Ca:0.004%以下、Mg:0.005%以下およびREM:0.002%以下。
以下、これらの成分の作用効果と含有量の限定理由を述べる。なお、第1群の成分は主に鋼の強度向上に寄与する成分、第2群の成分は主に鋼の靱性向上に寄与する成分、第3群の成分は主にSやO(酸素)の固定によって結晶粒の微細化等に寄与する成分である。
Cu:2.0%以下
Cuは、母材の強度確保に有効な元素である。この効果を得るには0.1%以上の含有が望ましい。しかしながら、Cu含有量が2.0%を超えるとAc3変態点以下に加熱すると、HAZの靭性が劣化する。したがって、Cu含有量の上限は2.0%とする。
Cr:1.5%以下
Crは、耐炭酸ガス腐食性を高め、また焼入性を高めるのに有効な元素である。この効果を得るには0.2%以上の含有が望ましい。しかしながら、Cr含有量が1.5%を超えると、HAZの硬化の抑制が難しくなり、かつ、耐炭酸ガス腐食性を向上させる効果も飽和する。したがって、Cr含有量の上限は1.5%とする。
Mo:0.5%以下
Moは、母材の強度と靱性を向上させるのに有効な元素である。この効果を得るには0.02%以上の含有が望ましい。しかしながら、Mo含有量が0.5%を超えると、特にHAZの硬度が高まり、靱性と耐SSC性を損なう。したがって、Mo含有量の上限は0.5%とする。
V:0.1%以下
Vは、主に焼戻し時の炭窒化物析出により母材の強度を向上させるのに有効な元素である。この効果を得るには0.005%以上の含有が望ましい。しかしながら、V含有量が0.1%を超えると、母材強度を向上させる効果が飽和し、靱性劣化を招く。したがって、V含有量の上限は0.1%とする。
B:0.005%以下
Bは、母材の強度確保に有効な元素である。この効果を得るには0.0003%以上の含有が望ましい。しかしながら、B含有量が0.005%を超えると、粗大な硼化物の析出を招いて靭性が劣化する。したがって、B含有量の上限は0.005%とする。
Nb:0.1%以下
Nbは、鋼の組織を微細化して低温靭性を向上させるのに有効な元素である。この効果を得るには0.005%以上の含有が望ましい。しかしながら、Nbの含有量が0.1%を超えると、粗大な炭化物および窒化物を形成し、靭性が低下する。したがって、Nb含有量の上限は0.1%とする。
Ti:0.1%以下
Tiは、脱酸剤として有効な元素である。Tiが含有されていると、Al、TiおよびMnからなる酸化物相が形成し、組織の微細化に寄与するピンニング粒子となる。この効果を得るには0.005%以上の含有が望ましい。しかしながら、Ti含有量が0.1%を超えると、形成される酸化物がTi酸化物、あるいはTi−Al酸化物となって分散密度が低下し、特に小入熱溶接部の熱影響部における組織を微細化する能力が失われる。したがって、Ti含有量の上限は0.1%とする。
Ca:0.004%以下
Caは、鋼中のSと反応して溶鋼中で酸・硫化物(オキシサルファイド)を形成する。この酸・硫化物は、MnSなどと異なり、圧延加工で圧延方向に伸びることがなく圧延後も球状を維持する。この球状介在物により、延伸した介在物の先端などを割れの起点とする溶接割れや水素誘起割れを抑制することができる。この効果を得るには0.0002%以上の含有が望ましい。しかしながら、Ca含有量が0.004%を超えると、靱性の劣化を招く。したがって、Caの含有量を0.004%以下とした。
Mg:0.005%以下
Mgは、微細なMg含有酸化物を生成し、オーステナイト粒の微細化に有効な元素である。この効果を得るには0.0002%以上の含有が望ましい。しかしながら、Mg含有量が0.005%を超えると、酸化物が多くなりすぎて延性低下をもたらす。したがって、Mg含有量の上限は0.005%とする。
REM:0.002%以下
REMは、溶接熱影響部の組織の微細化や、Sの固定に有効な元素である。この効果を得るには0.0005%以上の含有が望ましい。REMの添加によって形成される介在物は、比較的、靱性劣化への影響が小さいため、0.002%以下であれば含有させても母材の靱性の低下は許容できる。したがって、REM含有量の上限は0.002%とする。なお、REMとはランタノイド元素にScおよびYを加えた17種の元素を意味する。
本発明の極低温用鋼では、Si含有量の3倍とAl含有量の5倍とN含有量の50倍の和が0.65%以下であることを満足することが必要である。即ち、下記の(a)式を満たす必要がある。
3Si+5Al+50N≦0.65 ・・・・(a)
SiとAlは、それぞれの元素の含有量の限定理由で述べたとおり、同様の働きを有する。したがって、(a)式にSi量の3倍とAl量の5倍に関する項が含まれる理由も前記のSiおよびAlの含有量の限定理由と同じである。即ち、SiとAlは、溶接後の冷却過程において過飽和にCを固溶しているマルテンサイト中からのセメンタイトの分解析出反応を抑制して溶接部の靱性を劣化させる。したがって、これらの合計含有量を少なくして上記のセメンタイトの分解析出反応を促し、溶接部のマルテンサイトの靭性を改善するのである。
Nの含有量を規制するのは、主に固溶NによるHAZ組織の靭性劣化を回避するためである。上記のSiとAlの規制およびNの規制の効果は、片方の規制の効果が少ない時には、他方の規制の効果により補うことが可能であるから、両者を同時にパラメータ表示することができる。なお、(a)式の各元素の係数および(a)式の0.65%という上限値は、多数の実験結果から回帰的に求めた。詳しくは、この(a)式の左辺の値と、本発明で明らかにしている化学成分の限定範囲内の鋼を用いたTIG溶接継手のToe部の限界CTOD値との関係を整理した結果、(a)式の左辺の値が0.65%を上回ると、破壊力学的に設定した目標値である限界CTOD値(0.15mm)に到達できず、0.65%以下であれば、目標を満足することができることが判り、0.65%という値に臨界性があることを見出すに到った。
再現熱サイクル試験後の残さ中のFe含有量
再現熱サイクル試験後に、抽出残さ法により抽出した残さ中のFe含有量が0.002%以上であれば、鋼を溶接した場合のToe部を含めた溶接熱影響部のCTOD特性は良好となる。残さ中のFe含有量が0.002%未満では、十分にセメンタイトの析出が進行せず、高いCTOD特性を得ることができない。残さ中のFe含有量の上限は定めないが、その含有量が0.05%を超えると、セメンタイトとマトリックスの界面での歪集中により脆性破壊が助長される。このため、残さ中のFe含有量は0.05%以下とすることが好ましい。
再現熱サイクル試験では、試験片を下記のヒートパターンで処理する。なお、試験片は11mm×11mm×60mmのサイズである。
(1)常温から1400℃まで40秒で等速昇温、
(2)1400℃で5秒間保持、
(3)1000℃までを23秒で冷却、
(4)800℃までを28秒で冷却、
(5)600℃までを60秒で冷却、
(6)400℃までを130秒で冷却、
(7)150℃までを250秒で冷却し、その後は放冷する。
この後、抽出残さ法により残さを抽出し、残さ中のFe含有量を測定する。具体的には、以下の手順で行う。即ち、まず、上記再現熱サイクルを付加した試験片の均熱部分からサンプルを採取する。そして、表面から全てのスケールを除去する。このサンプルを石油ベンジンにより洗浄した後、サンプルの重量(これをV1とする)を測定する。電解液としてテトラメチルアンモニウムクロライド(TMAC)1%、アセチルアセトン10%を含有するメタノール溶液を用い、同サンプルに表面積1cm2当たり20mAの電流を通電することにより、サンプルを電気分解する。電気分解後のサンプル(残さ)を粗さ0.2μmのフィルターを通してろ過し、再び重量(これをV2とする)を測定する。
硝酸10ml、過塩素酸5mlおよび混酸(水5ml+硫酸5ml+リン酸5ml)15mlからなる酸によりサンプル(残さ)を分解する。有機物を除くためにサンプルに白煙処理を施す。さらに酒石酸(20%)10ml、イットリウム溶液(1mg/ml)5mlを添加し、サンプルを含む溶液の全量を100mlとする。最後に、高周波誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP)法により残さ溶液に含まれるFe元素の量(Xn)を測定する。次いで、Xn/(V1−V2)を計算することにより残さ中のFe含有量(溶解させた鉄も含めた全重量中の割合)を求めることができる。
本発明の鋼は、再現熱サイクル試験後のセメンタイト量を確保するため、鋼の組織が細粒化されている必要がある。具体的には、本発明で規定する化学組成を有するスラブを造塊分塊法や連続鋳造法により製造し、以下に示すような工程を経ることにより、本発明の鋼を製造することができる。
(1)スラブの加熱
鋼の組織の細粒化は、組織の受け継ぎを通じてToe部の熱影響組織中のマルテンサイトのテンパー効果を促進する働きを持つ。組織が微細化されているということは、セメンタイトの析出サイトである旧オーステナイト粒界やパケット境界などが多く含まれることを意味する。したがって、組織の微細化は、セメンタイトの析出を促進する働きを有する。加熱温度を低温化することで顕著な微細化傾向が示されるが、低温にしすぎると所望の板厚までの圧延が困難になるだけでなく、析出物の固溶−析出の挙動が滞ることにより強度不足が生じる。つまり、900℃未満では所望の板厚までの圧延が困難で、かつ強度不足が顕著化する。一方、1100℃を超える温度での加熱では、組織の微細化が進まない。このため、スラブは900から1100℃までの温度で加熱する。
(2)圧延
組織微細化のためには、オーステナイトの未再結晶域で累積圧下率50%以上の圧延を行う。このような圧延を行うことで、オーステナイト中に微細なサブグレインを形成させることができ、マルテンサイト変態後の組織を微細化することができる。
(3)冷却
圧延終了後の冷却は空冷、水冷いずれであってもよい。ここで、冷却開始から少なくとも600℃まで10℃/s以上の冷却速度で冷却すれば、仕上げ圧延で導入された格子欠陥(転位)をより多く維持させることができ、最終的な組織は微細化する。
(4)焼戻し
加速冷却後は、場合により700℃以下の温度で焼戻しを行ってもよい。これにより、強度を調整するとともに、靱性を改善することができる。700℃を超える温度で焼戻しを行うと強度が低下する。
(5)二相域加熱
母材組織をさらに微細化させるためには、焼戻しの前にフェライトとオーステナイトの二相域に加熱するのが望ましい。その二相域熱処理は680〜800℃で加熱し、その後、200℃以下まで5℃/sの冷却速度で冷却すればよい。
表1に示す化学組成のNo.1〜No.31の鋼を溶製し、厚さ300mmのスラブとした。No.1からNo.29までは、上記のスラブを1050℃に加熱した後、仕上温度が800℃となるように圧延を行った。その後水冷により常温まで冷却し、再加熱して740℃から焼入れし、さらに580℃で焼戻しして、板厚25mmの厚鋼板とした。
表1のNo.30およびNo.31では、上記の厚鋼板の製造方法とは異なり、スラブを1250℃に加熱後、仕上温度950℃の再結晶域圧延で圧延を行った。その後、810℃から水冷を開始し、常温まで冷却した。さらに、再加熱して580℃で焼戻しを行い、板厚25mmの厚鋼板とした。
得られた各厚鋼板からは、JISZ2201に規定される10号試験片とJISZ2202に規定されるVノッチ試験片を採取し、常温での引張り試験と−196℃におけるシャルピー衝撃試験を行い、引張強さ(TS:MPa)、降伏強さ(YS:MPa)および吸収エネルギー(vE-196:J。ただし、3本の試験片による試験結果の平均値)を測定した。
また、同じ厚鋼板同士を、最大入熱量30kJ/cmの条件でTIG溶接にて接合し、その溶接部から、BS7448-1991に規定されるB×B試験片を採取して−165℃の環境下にてCTOD試験を実施した。試験片は、ノッチ部がFLに接するものと、HAZ外層線に位置するものとの2種類とし、各々3本ずつ採取し、これら3本の試験片の測定値の平均値で限界CTOD値を評価した。
なお、シャルピー衝撃試験は、測定可能な吸収エネルギー(vE-196)の最大値が294Jの試験機を用いて実施した。また、FLおよびHAZ外層線は、いずれもナイタルエッチにより確認した。さらに、各厚鋼板に再現熱サイクル試験を施し、上述した抽出残さ法により残さを抽出して、残さ中のFe含有量を測定した。
表2に以上の結果を示す。表2では、ノッチ部がFLに接するものの限界CTOD値は「限界CTOD(FL)」の欄に、ノッチ部がToeに位置するものの限界CTOD値は「限界CTOD(Toe)」の欄に、それぞれ示した。
Figure 0004957556
Figure 0004957556
表2に示すとおり、化学組成が本発明で規定する範囲内であって、(a)式を満たし、再現熱サイクル試験後の残さ中のFe含有量が0.002%以上であるNo.1からNo.25までの鋼からなる厚鋼板は、良好な母材特性を示す。しかも、溶接部のCTOD値もFL、Toeのいずれの位置においても目標である0.15mmを大きく上回る良好な特性を示している。
No.26の鋼からなる厚鋼板は、(a)式を満足し、かつ再現熱サイクル試験後の残さ中のFe量が0.002%以上であるが、C含有量が高いため、母材特性には問題ないものの、FLおよびToeいずれの位置でも限界CTOD値が低い。No.27の鋼からなる厚鋼板は、Si含有量が本発明で規定するSi含有量の範囲ないになく、かつ(a)式も満足しない。また、残さ中のFe含有量も低い。このため、FLおよびToeの双方の位置での限界CTOD値が低い。
No.28の鋼からなる厚鋼板は、Mn含有量が本発明で規定するMn含有量の下限値よりも少ない。このため、母材の靭性確保ができず、吸収エネルギーが小さい。加えて、FLおよびToeの双方の位置での限界CTOD値が低い。No.29の鋼からなる厚鋼板は、Al含有量が本発明で規定するAl含有量の範囲内になく、(a)式も満足しない。また、残さ中のFe量も低い。このため、FLおよびToeの双方の位置での限界CTOD値が低い。
No.30の鋼からなる厚鋼板は、本発明で規定する化学成分を満足するものの、(a)式を満足しない。製造方法が、前述のとおり好適範囲を逸脱しており、母材の微細化が達成されていない。その結果、再現熱サイクル後の残さ中のFe含有量が0.002%未満であり、FLおよびToeの双方の位置での限界CTOD値が低い。
No.31の鋼からなる厚鋼板は、本発明で規定する化学組成を有し、かつ(a)式を満足する。しかしながら、製造方法が、前述のとおり好適範囲を逸脱しており、母材の微細化が達成されていない。その結果、再現熱サイクル後の残さ中のFe含有量が0.002%未満となった。No.26からNo.30までの厚鋼板と比較するとFLおよびToeの位置の限界CTOD値は若干高いものの、Fe含有量が0.002%以上の厚鋼板(No.1〜No.25)に比較して、限界CTOD値は低い。
本発明によれば、母材として溶接を行って使用しても、Toe部を含めた溶接熱影響部のCTOD特性に優れた特性を有する鋼が得られる。この鋼は9%Ni鋼よりもNi含有量が少ないため安価でありながら低温靱性に優れているので、LNGのような低温物質の貯蔵タンク等の構造材料として好適である。

Claims (4)

  1. 質量%で、C:0.01〜0.12%、Mn:0.4〜2%、Ni:5%を超えて7.5%未満、Al:、N:0.0015〜0.0045%を含有し、残部はFeおよび不純物からなり、不純物のうちのSiが0.1%以下、Pが0.05%以下、Sが0.008%以下で、かつ、下記の(a)式を満足する化学組成を有する極低温用鋼であって、常温から1400℃まで40秒で等速昇温し、1400℃で5秒間保持した後、1000℃までを23秒で、800℃までを28秒で、600℃までを60秒で、400℃までを130秒で、150℃までを250秒で冷却し、その後放冷する再現熱サイクル試験後に、抽出残さ法により抽出した残さ中のFe含有量が0.002〜0.05%であることを特徴とするLPG温度で使用される極低温用鋼。

    3Si+5Al+50N≦0.65 ・・・・(a)
    ただし、(a)式中の元素記号はそれぞれの元素の含有量(質量%)を示す。
  2. Feの一部に代えて、さらに質量%で、Cu:2.0%以下、Cr:0.2〜1.5%、Mo:0.5%以下、V:0.1%以下およびB:0.005%以下のうちの1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載のLPG温度で使用される極低温用鋼。
  3. Feの一部に代えて、さらに、Nb:0.1%以下およびTi:0.1%以下のうちの1種または2種を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のLPG温度で使用される極低温用鋼。
  4. Feの一部に代えて、さらに、Ca:0.004%以下、Mg:0.005%以下およびREM:0.002%以下のうち1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のLPG温度で使用される極低温用鋼。
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