JPS6393845A - 溶接部のcod特性の優れた高張力鋼 - Google Patents

溶接部のcod特性の優れた高張力鋼

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JPS6393845A
JPS6393845A JP23798786A JP23798786A JPS6393845A JP S6393845 A JPS6393845 A JP S6393845A JP 23798786 A JP23798786 A JP 23798786A JP 23798786 A JP23798786 A JP 23798786A JP S6393845 A JPS6393845 A JP S6393845A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は溶接部のCOD (Crack Openin
g Displacemen t)特性に優れた引張り
強さが80にgf/lx”以上の高張力鋼にかかわるも
のである。
〔従来の技術〕
近年、海底石油資源の開発が活発に進められ、開発海域
も寒冷海域へと発展しつつある。それにつれて設置され
る海洋構造物も大型化し、使用鋼材は高強度化する傾向
にある。また低温で使用されることと併せて、通常溶接
施工により建造される構造物の安全性が益々重要視され
るようになってきた。
従来、構造物の安全性を決定する溶接部の靭性はシャル
ピー試験によって評価してきたが、近年ではB5576
2規格にあうようにCOD試験によって評価されるよう
になってきた。
COD試験は直接構造物の設計に使用できる破壊靭性値
が測定できるのみならず、従来シャルピー試験では検出
できなかったミクロ的な脆化をも検出できるという利点
を持っているので、安全性評価試験として定着しつつあ
る。
COD試験は材料のミクロ的な脆化を敏感に反映するの
で、高いCOD値を安定して示す鋼材の開発はかなり困
難であったが、最近ようやく引張り強さが50Kgf/
fi”程度の高張力鋼においては、優れたCOD特性を
示す鋼材の製造が可能になりつつある。又、引張り強さ
が60Kgf/m”程度までなら原理的には50Kgf
/m”級鋼と同様の手段により、COD特性の確保が可
能と考えられる。
さらに高強度の!FI賞型張力鋼については、現在CO
D特性を改善するための技術がいくらかは開発されつつ
あるが(例えば特開昭57−9854)、引張り強さが
80〜100Kgf/簡2以上となる超高張力鋼になる
と、はとんど検討されていないのが現状である。
特にこの程度の高張力網では、COD特性の支配要因が
50〜60Kgf/m重8W4のそれとは全く異なるの
で、従来技術の延長上にその解決策を見出すことは不可
能である。
〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は溶接入熱が1〜6にj/m程度の範囲で溶接さ
れる多Fl盛溶接継手のCOD特性の優れた引張り強さ
が80Kgf/fl”以上の鋼材を提供することを目的
としている。
【問題点を解決するための手段〕
材料の靭性が劣ると、COD試験において早期に脆性破
壊するため、当然安全性を保証できるような十分高い限
界COD値(以下、δCと称する。
)を得ることができないので、溶接継手のCOD特性を
改善するためには溶接熱影響部(以下、HAZ部と称す
る。)全体が優れた靭性を示す組襟とする必要がある。
引張り強さが80Kgf/m”以上となる高強度材のH
AZ部で最も靭性が劣化するのは、溶接ポンド部近傍の
高温に加熱された粗粒部が、後続ビードの熱によりAC
3変態点直上の約900〜1OOO℃に再加熱された領
域(以下、粗粒+Ac3Si域と称する。)である。
この領域の靭性を改善し、従ってHAZ部全体が優れた
靭性を示すようにするには、その領域の組織を上部ベイ
ナイト主体組織から、下部ベイナイト及びマルテンサイ
ト主体組織にすることを目的とした成分設計を行う必要
があることが判明した。
このような対策により靭性が向上すると、COD試験に
おいて材料は最後まで延性破壊するか、あるいは荷重−
クリップゲージ変位曲線で見て、最大荷重点を過ぎて荷
重低下が生じた後に、脆性破壊するようになる(以下、
これらのような破壊様式をm値破断と称する。)。
これらの破壊様式におけるδCの値は、最大荷重点にお
ける見かけのCOD値で定義されることが一触的である
(以下、このようなm値破断でのδCをδmと称する。
)。
引張り強さが50〜60Kgf/w” の鋼ではm値破
断すれば、その時の限界COD値、δmは十分高い値を
示すので、このクラスの鋼ではCOD保証のためには靭
性改善のみを図れば足りる。所が、本発明の対象として
いる引張り強さが80Kgf/龍:以上の高強度鋼の場
合は、COD保証のためにはやはり靭性改善が前提とな
るが、十分靭性を高くしてm値破断させたとしてもδm
の値が必ずしも十分高い(!!(例えば、通常要求され
る限界COD値レベルの0.2〜0.25n程度に比べ
て)とはならないことが判明した。
そこで本発明者らは靭性改善の方法とともにδm向上対
策を検討し、その知見をもとに溶接継手COD特性の優
れた引張り強さが80Kgf/m”以上の高張力鋼を発
明した。
以下、本発明の要旨を靭性改善方法とδm向上方法に分
けて、実験結果に基づいて詳細に説明する。
先ず、靭性改善のためには、粗粒+A C! 領域のm
m中の上部ベイナイトの割合を極力少なくする必要があ
る。これは上部ベイナイト組織が多いと、靭性に有害な
島状マルテンサイト量が増加し、その大きさも粗大化す
ることが主な要因である。
引張り強さが80Kgf/am”以上の鋼は、母材強度
を確保するという目的からある一定量以上の合金を含有
せしめる必要があるので、基本的にはかなり焼入性の高
い成分系となる。
従って、粗粒+A C381域の組織中の上部ベイナイ
トの生成を抑制するためには、さらに合金含有量を高め
て焼入性を上げることにより、下部ベイナイトあるいは
マルテンサイト主体組織にする方が、焼入性を落として
フェライト+パーライト組織にするより実用的である。
そこで本発明者らは再現熱サイクル試験により、粗粒+
A c 3 領域に相当する熱サイクル条件における上
部ベイナイト生成抑制条件を検討した。
第1表に示す化学成分の鋼を30に、真空溶解炉で溶製
し、熱間圧延後、焼入れ、焼戻しを施した素材に、第2
図に示す再現熱サイクル試験を行った。粗粒+A c 
s 8i域をシミュレートするため、1回目の最高加熱
温度を1400℃、2回目の最高加熱温度を900℃と
した2回熱サイクル試験を行った。
冷却パターンは実際の多層盛サブマージド(SAW)溶
接をシミュートし、溶接入熱の大きい方を想定して、8
00℃から500℃までの冷却時間を40秒とした。
このように多層盛溶接としては、入熱量の大きい側の冷
却時間を選んだのは、冷却時間の大きい方が上部ベイナ
イト生成を抑制することがより困難であり、この条件で
上部へイナイト抑制が可能ならば、この条件より小入熱
側では問題がないと考えたからである。
このような熱サンクル試験を行った素材より、txu片
(JIさ一10鶴、幅−201、スパン−80龍、疲労
ノツチ部を含めた全ノツチ長さ一約ioam)を作製し
、COD試験を一30℃で行った。
COD試験温度を一30℃としたのは、現在一般的には
COD試験は一10℃程度を要求されることが多いが、
本検討では小型試験であることを考慮して、実際の板厚
として50%m程度の板厚の一10℃における試験に相
当させるべく、板厚の小さい分を温度で補正することを
意図したためである。
試験結果を光学顕微鏡組織と対応させてみた結果、第3
図に示すように、鋼の化学成分と再現熱サイクル材の光
学顕微鏡組織中の゛上部ベイナイト量との間には一定の
関係があり、以下の式で示されるパラメターXを用いれ
ば、粗粒+A c 365域の上部ベイナイト量を、は
ぼ一義的に決定し得ることが判明した。
x=0.32xbx (C(%)) ”” X (1+
0.64XSi(%))X (1+4.10XMn(%
)〕×(1+0.27X Cu (%)) X (1+
0.52x N i(%)) x (1+2.33x 
Cr (%)) X (1+3.14 X M o (
%)〕 但し、bの値はN含有量が30PPm未満の場合1.3
とし、30PPm以上の場合は1とする。
また、第4図には上部ベイナイト量と一30℃における
δCとの関係を示すが、m値破断すれば靭性は改善され
たと見なすと、この図より上部ベイナイト量はおよそ1
0%以下にする必要があることが分かる。
従って、優れた靭性を得るためには、第3図からパラメ
ターXがX≧12を満足する必要があることが分かる。
但し、パラメターXに関連する各元素の含有範囲は、そ
れぞれ以下に列挙するような理由により限定される。
Cは母材強度確保のためには0.02%以上必要である
が、後述するようにδm向上のためには、0.08%以
下にする必要があるので、0.2〜0.08%の範囲と
した。
Siは島状マルテンサイトを作り易くする元素で、0.
50%超では母材靭性に問題があり、一方、0.05%
未満では脱酸が不十分となり、鋼材の内部欠陥を増加せ
しめるため、0.05〜0.50%の範囲とした。
Mnは0.SO%未満では母材の強度、靭性確保に問題
があり、3.0%超では焼きもどし脆化が顕著となるた
め、0.50〜3.0%の範囲とした。
(uは析出強化により母材強度を確保するため、0.6
0%以上必要であるが、2.0%超では焼きもどし脆化
やSR脆化感受性が急激に大となるため、0.60〜2
.0%の範囲とした。
NiはパラメターXの効果を介した靭性改善効果の他に
、マトリックス自体の靭性を改善する効果があるが、そ
のためには0.50%以上含有せしめる必要がある。し
かし、Ntは高価であるのと、10.0%超では微量元
素による靭性劣化の感受性を高めるので、0.SO〜1
0.0%の範囲とした。
BはパラメターXの式中のbの値として組織改善に寄与
するが、この効果を得るためには0.0003%以上含
有せしめる必要がある。また、0.0030%超では独
自に靭性に悪影響を及ぼすようになるので、0.000
3%〜0.0030%の範囲とした。
C「とMoはどちらも焼入性、強度上昇に対する効果が
ほぼ同様であるので、どちらか1種又は両者とも含有可
能である。いずれも0.01%未満では含有せしめても
組織改善効果が明確でなく、又、1.50%超になると
、析出脆化が顕著となるので、0.01〜0.50%の
範囲とした。
次に、δmの向上方法について述べる0種々の強度レベ
ルの鋼で、m値破断したものを比較検討したところ、は
ぼ、HAZ部の硬さが高いものほどδmが低下すること
が分った。
これは硬さが高いものほど延性亀裂の発生、伝播が容易
になることが第1の原因であるが、硬いことに加えてM
nSなどの伸長した介在物が多く存在するような場合に
はさらにδmは低下し得る。
HAZ部の硬さを低下させるだけなら、例えば炭素等量
を下げることにより可能であるが、それではパラメター
Xの値が同時に低下し、本発明で対象としている高強度
鋼では逆に靭性劣化を招くことになる。
従って、単に硬さを下げるのではなく、パラメターX≧
12という条件を保持しつつ、HAZ硬さを下げるよな
対策をとることが靭性を向上させ、即ちm値破断させて
、かつその時のCOD値の絶対価(δm)も十分高い値
を確保するために必要である。
パラメターX≧12の条件は上部ベイナイトがほとんど
生成しない領域、即ち下部ベイナイト−マルテンサイト
主体&l¥!aの領域である。このような組織形態を保
持しつつ、硬さを下げるにはC量の低下が最も有効と考
えられる。
即ち、C量を下げた場合はパラメターXを12以上で一
定になるように、他の元素含有量を適宜調整すれば組織
は一定となるから、C量が減少した分、カーバイド量や
固i8C量が減少して、強度低下が期待できる。
逆に他の元素量を下げてかわりにC量を上げた場合は、
組織一定の条件下ではかえって硬さの上昇を招き、好ま
しくない、また、C量一定で他の元素の含有量のみ調整
しても、本質的な強度低下は期待できない、そこで、ど
の程度のC含有量がδmfI!!保の上で適切であるか
を以下のような実験により検討した。
実験は再現熱サイクル試験により行った。サイクル数、
最高加熱温度は第2図と同様で、1400℃と900℃
の2回熱サイクルである。但し、800から500℃ま
での冷却時間はδmが硬いものほど低下する傾向にある
ことを考慮して、小人熱側をシミユレートした条件とし
て20秒を選んだ。
供試鋼の具体的な化学成分は省略するが、第1表の鋼種
KをベースとしてC量を0.015〜0.16%の範囲
で変化させ、C量が変化した分、主としてNis Cu
s Cr、Mo1lを調節してパラメターXの値が13
〜15の範囲に収まるようにした。COD試験は前述の
方法と全く同しである。
結果は第1図に示す通りである。いずれの鋼種もX≧1
2の条件を満足しているので、全てm値破断している。
明らかにC量が増加するにつれてδmは急激に低下する
。必要なδmの絶対値については厳密には破壊力学的検
討が必要であるが、現在一般的にCODの要求値として
設計側から求められるδc=0.2〜0.25鶴程度を
満足するためには、C量は0.08%以下にする必要が
あることが第1図より分かる。
この検討結果は板厚が10mで、リガメントサイズ(試
験片幅−初期ノソチ長さ)も約10鶴の小型試験による
ものであるが、実際の高張力鋼製品は板厚がほとんどこ
れより大きく、COD試験片のリガメントサイズも本実
験におけるより大きくなり、その分、得られるδmはサ
イズ効果で大きくなると考えられる。
従って、今回の検討結果は試験片サイズの観点からは安
全側の評価となっているので、C量を本発明の範囲内と
すれば実際の溶接継手の実厚のCOD試験では、δmは
0.25mより十分高い値が得られるはずである。
以上の検討より、C量の上限はδm ’frli保の点
から限定されるものである。一方、下限を0.02%と
したのはHAZ靭性あるいはδmからの要求ではなし母
材強度確保の目的のためである。
δmの向上にはclの限定が最も重要な意味を持つが、
これに加えてS量の限定や、C3% REMの添加も考
慮する必要がある。即ち、δmの変化は延性亀裂の発生
、伝播特性と直接結び付いているので、それに大きな影
響を及ぼす介在物、特に伸長したMnSの減少、及び形
態制御を行うことがδm向上に有効となる。
SIはM n S量を減らしてδm低下を防止するため
にはo、oos%以下にする必要がある。CaとREM
はMnSの形態制御に対してほぼ同等の効果を有するの
で、どちらか1種又は2種とも含有せしめることが可能
であるが、Ca+REVが0.003%未満では形態制
御が不十分であり、一方、Ca+REMIJ<0.02
%超では粗大介在物を形成しやす(、それ自体が脆性破
壊の起点になり、靭性を劣化させるので、Ca +RE
M−0,003〜0.02%の範囲とした。
溶接ボンド部は非常な高温にさらされるため、熱間圧延
で伸長したMnSも再固溶して冷却時に微細に再析出す
るので、δmに対する伸長介在物の影響は相対的に小さ
く、この領域のみに関しては必ずしも(a、REVによ
る介在物の形態制御は大きな効果を示さないかもしれな
いが、母材や母材に近いHAZ部ではMnSは圧延時の
形態を保持するので、この領域では Ca、REVによ
る介在物の形態制御はδm向上に有効である。
実継手では再現熱サイクル試験と異なり、溶接ボンド部
のノツチといえども、ノンチ底には種々の組織が混在す
る可能性が高いので、Ca、REMによる介在物の形態
制御を施す意味は大きい。
最後に、今までに述べたちの以外の成分の限定理由を述
べる。
先ず、Pは高強度鋼においては、溶接部粗粒域の粒界破
壊を生じやすくするため、0.010%以下とした。
Afは鋼材の内部欠陥を防止するための十分な脱酸を行
うため0.010%以上、含有せしめる必要があり、0
.10%を越えると靭性に有害となるので上限を0.1
0%とした。
Nは島状マルテンサイトの生成を助長し、また分解を阻
害する元素であり、Nがo、ooso%超では靭性を著
しく低下せしめるため、上限をo、。
050%とした。
また本発明はδm向上のためにCIを低く抑えることが
その特徴の一つであるが、その分、母材強度が確保でき
なくなる懸念があるので、母材強度上昇をNb、V添加
により図っている。
両者とも析出強化により母材強度を上昇せしめ、はぼ同
等の効果を有するので、どちらか1種又は2種とも含有
することが可能であるが、Nb+Vが0.010%未満
では強度上昇の効果が明確でな(、逆に0.10%超で
は析出脆化が顕著となるのでNb+V−0,010〜(
1,10%の範囲とした。
以上が本発明の基本成分系であるが、本発明においては
この外にTiをo、oos〜0.015%の範囲で含有
させることができる。即ち、Tiはオーステナイトの細
粒化やNの固定を通して母材の強度、靭性を同上するこ
とが可能であるので、母材に対する要求特性に応じてT
iを含有せしめる。
但し、o、oos%未満では効果が無く、0.015%
超では粗大な析出物を作り易く、靭性を逆に劣化させる
ので、o、oos〜0.015%の範囲とした。
〔実施例〕
第2表に患1〜1h15の本発明鋼と患16〜隘25の
比較鋼を対比した結果を示す、いずれも熱間圧延により
板厚50mmとし、焼き入れ、焼きもどし処理を施して
素材とした。
そして第3表に示す溶接条件及び第5図に示す開先で溶
接継手を作成し、B55762規格に従って一10℃で
COD試験を行った。Sは母材である。
なお、試験片採取方向はノツチが圧延方向と平行になる
方向(C方向)とし、またCOD試験片断面寸法は50
xlOOwである。ノツチ位置は溶接ボンド部とHAZ
境界の2種類とした。
第2表から判るように、本発明qにおいては各成分を限
定すると同時にパラメターXがX≧12となるようにす
ることによって、溶接ボンド部、HAZ境界とも非常に
優れたCOD特性を示し、はとんどがm値破断じている
パラメターが12に近い鋼種では一部m値破断していな
いものもあるが、その場合でもδCとしては高い値を保
つ、そしてm値破断時のCOO値(δm)はclを限定
しているので、十分高い値となっている。
一方、比較w4Th16〜魚18は各成分の限定範囲は
満足しているが、パラメターXが12未満のため靭性が
劣り、特に溶接ボンド部で早期に脆性破壊して、非常に
低いCOO値しか得られない。
また、比較E!1!l19〜m21はパラメターXの条
件は満足しているが、それぞれ、靭性に影響する元素の
一部が請求範囲を外れているのでやはり靭性が劣化し、
高いCOO値が得られない。
一方、比較tf4淘22〜寛25はパラメターXの値は
十分X≧12の条件を満足しているのものの、δmに密
接な影響を及ぼすCあるいはS、Ca。
REMが本発明の範囲外のため、m値破断しているが、
δmが本発明鋼におけるよりかなり低い値となっている
従って、以上の実施例から本発明範囲を満足しない場合
は脆性、延性両面とも優れたCOD特性を持った鋼を得
ることができないことは明白である。
(以下余白、次頁へつづく) 第3表 〔発明の効果〕 以上の実施例からも明らかなように、本発明によれば溶
接部のCOD特性に優れた引張り強さが80 Kgf/
 鶴”以上の高張力鋼を提供することが可能であり、産
業上の効果は極めて顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図は6mとCfiとの関係を示す図表、第2図は再
現熱サイクル試験条件を示す図表、第3図は組織中の上
部ベイナイトの割合とパラメターXとの関係を示す図表
、第4図はδCと組織中の上部ベイナイトの割合との関
係を示す図表、第5図は実施例に用いられた開先の寸法
形状を示す標式図である。 代理人 弁理士 茶 野 木 立 夫 ノでラメター χ 租剖へ中の王制ベイナイトの劣り合 (%)手続補正書
(自発) 昭和61年11月10日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、 C 0.02%〜0.08% Si0.05%〜0.50% Mn0.50%〜3.0% P 0.010%以下 S 0.005%以下 Al0.010%〜0.10% Ni0.50%〜10.0% Cu0.60%〜2.0% B 0.0003%〜0.0030% N 0.0050%以下 で、かつCr、Moを Cr0.01%〜1.50% Mo0.01%〜1.50% の範囲で1種又は2種、 Nb+V=0.010〜0.10% の範囲でNb、Vの1種又は2種、 Ca+REM=0.003〜0.02% の範囲でCa、REMの1種又は2種を含み、残部鉄及
    び不可避不純物よりなり、かつ以下の式で示されるパラ
    メターxの値がx≧12であることを特徴とする溶接部
    のCOD特性の優れた高張力鋼。 x=0.32×b×〔C(%)〕^1^/^2×〔1+
    0.64×Si(%)〕×〔1+4.10×Mn(%)
    〕×〔1+0.27×Cu(%)〕×〔1+0.52×
    Ni(%)〕×〔1+2.33×Cr(%)〕×〔1+
    3.14×Mo(%)〕 但し、bの値はN含有量が30PPm未満の場合1.3
    とし、30PPm以上の場合は1とする。
  2. (2)重量%で、 C 0.02%〜0.08% Si0.05%〜0.50% Mn0.50%〜3.0% P 0.010%以下 S 0.005%以下 Al0.010%〜0.10% Ni0.50%〜10.0% Cu0.60%〜2.0% B 0.0003%〜0.0030% N 0.0050%以下 Ti0.005〜0.015% で、かつCr、Moを Cr0.01%〜1.50% Mo0.01%〜1.50% の範囲で1種又は2種、 Nb+V=0.010〜0.10% の範囲でNb、Vの1種又は2種、 Ca+REM=0.003〜0.02% の範囲でCa、REMの1種又は2種を含み、残部鉄及
    び不可避不純物よりなり、かつ以下の式で示されるパラ
    メターxの値がx≧12であることを特徴とする溶接部
    のCOD特性の優れた高張力鋼。 x=0.32×b×〔C(%)0〕^1^/^2×〔1
    +0.64×Si(%)〕×〔1+4.10×Mn(%
    )〕×〔1+0.27×Cu(%)〕×〔1+0.52
    ×Ni(%)〕×〔1+2.33×Cr(%)〕×〔1
    +3.14×Mo(%)〕 但し、bの値はN含有量が30PPm未満の場合1.3
    とし、30PPm以上の場合は1とする。
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