JP4952647B2 - タイヤ用チューブ - Google Patents

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Description

本発明は、耐久性に優れたタイヤ用チューブに関する。
トラック、バス用等として用いられるチューブタイプの空気入りタイヤの耐久性に関して、そのチューブ自体の空気透過特性が与える影響が非常に大きく、具体的には、チューブが高い耐空気透過性を有していることがタイヤの耐久性に好影響を与えるものである。
チューブに高い耐空気透過性を与える手法として、チューブゴムの厚さを厚くするという方法が考えられるが、ゴムの使用量の増加に伴いタイヤの重量が重くなり、また、発熱上昇によるタイヤ耐久性の悪化や、転がり抵抗の増大に伴う燃費の悪化という問題がある。
そこで、耐空気透過性に優れ、かつ薄い熱可塑性樹脂を用いてチューブを形成する手法も用いられているが、一般に、熱可塑性樹脂を薄い膜状にして使用をすると、その薄いがためにタイヤ本体との間で屈曲疲労を受けて、クラック(亀裂)発生からチューブパンクに至ることが多くあり、完全な解決策ではないものであった。
特に、チューブにおけるクラックの発生について、その代表的な発生メカニズムを挙げると以下の3つのケースがあり、それぞれのクラックの発生防止がチューブの耐パンク特性などの耐久性能に直結する。
1)チューブとタイヤ本体の接触面におけるチューブクラックの発生、
2)チューブ本体の成型スプライス部におけるクラックの発生、
3)チューブバルブ座部とチューブ本体の接合部におけるクラックの発生、
一方、チューブの耐久性の改善などに関する提案として、例えば、第1のゴム層、第2のゴム層が密に2重に積層される2層の中空環状をなすとともに、第1のゴム層はブチルゴム100重量部からなり、かつ第2のゴム層はブチルゴムを70重量部以上かつ100重量部以下を含みしかも伸長永久歪率を第1のゴム層の伸長永久歪率の0.50倍以上かつ0.95倍以下であるという自動車タイヤ用チューブが提案されている(特許文献1)。しかし、この特許文献1に提案のものは、チューブ全体の耐久性、耐空気透過性の点ではまだ不十分なものであった。
また、保管中の経時劣化を軽減し長期保管の際の耐久性を向上したタイヤ用チューブを得ることを目的に、中空断面を有したドーナツ状に弾性材料で形成された本体層が、タイヤ用チューブの主要部を形成し、タイヤ用チューブの内周側部分に本体層内に気体を注入し得るバルブが備えられ、中空断面上のバルブと相対する本体層の部分に、本体層と異なる材質の弾性材料で形成された補強層が設けられ、この部分を本体層及び補強層の2層で構成したという2層構造のタイヤ用チューブが提案され、具体的には、本体層を形成する弾性材料をブチル系ゴム、補強層を形成する弾性材料をNR−SBR−BR系ゴムで構成したタイヤ用チューブが提案されている(特許文献2)。しかし、この特許文献2に提案のものは、チューブ全体の耐久性、耐空気透過性の点ではまだ不十分なものであった。
また、エラストマー配合物と高バリア性熱可塑性樹脂とを含んでなるミクロレイヤー合成物、たとえば、少なくとも25の層を含むミクロレイヤー合成物を含む空気バリアをタイヤのインナーチューブとした提案がされている(特許文献3)。しかし、この特許文献3は、ミクロレイヤー合成物を含む空気バリアをタイヤチューブにする具体的構造に関する提案はなく、チューブ全体の耐久性を向上させるという問題はまだ解決されていないものであった。
特開平5−193305号公報 特開2005−67316号公報 特表2007−509778号公報
本発明の目的は、上述した点に鑑み、チューブの耐久性、耐空気透過性で優れたタイヤ用チューブを提供することにあり、特に、具体的に、下記するように第1の目的を達成するタイヤ用チューブを提供することにあり、さらに、第2の目的、第3の目的、さらに第4の目的を達成するタイヤ用チューブを提供することにある。
すなわち、本発明の第1の目的は、チューブとタイヤ本体の接触面におけるチューブクラックの発生を効果的に防止できて、耐久性、耐空気透過性に優れたタイヤ用チューブを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、チューブバルブ座部とチューブ本体の接合部におけるクラックの発生を効果的に防止できて、耐久性、耐空気透過性に優れたタイヤ用チューブを提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、チューブ本体の成型スプライス部におけるクラックの発生を効果的に防止できて、耐久性、耐空気透過性に優れたタイヤ用チューブを提供することにある。
また、本発明の第4の目的は、チューブとタイヤ本体の接触面におけるチューブクラックの発生や、チューブ本体の成型スプライス部におけるクラックの発生、チューブバルブ座部とチューブ本体の接合部におけるクラックの発生などをバランス良く防止できて、全体としてより高い耐久性を持つとともに、耐空気透過性に優れたタイヤ用チューブを提供することにある。
上述した本発明の第1の目的を達成する第1の本発明のタイヤ用チューブは、下記(1)の構成を有する。
(1)タイヤに用いられるチューブであり、該チューブ本体は、その厚さ方向に、ゴム層と、少なくとも1層の熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層を有する3層以上の多層構造を呈して構成されてなり、該多層構造の少なくとも最外層に前記ゴム層が配されてなり、かつ、タイヤトレッド部の最外溝を覆う幅領域で、該最外層にある前記ゴム層の厚さが0.5mm以上2mm以下であり、かつ、少なくとも、前記熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層に隣接する内側と外側の各層が前記ゴム層であることを特徴とするタイヤ用チューブ。
また、かかる第1の本発明のタイヤ用チューブにおいて、より具体的構成として好ましくは、下記(2)の構成からなる。
(2)前記ゴム層として、少なくともブチルゴムを配合したゴム層を用いたことを特徴とする上記(1)記載のタイヤ用チューブ。
また、本発明の上述した第1の目的を達成するもう一つの本発明(第2の本発明)のタイヤ用チューブは下記(3)の構成を有する。
(3)タイヤに用いられるチューブであり、該チューブ本体は、その厚さ方向に、ゴム層と、少なくとも1層の熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層を有する多層構造を呈して構成されてなり、該多層構造の少なくとも最外層に前記ゴム層が配されてなり、かつ、タイヤトレッド部の最外溝を覆う幅領域で、該最外層にある前記ゴム層の厚さが0.5mm以上2mm以下であり、かつ、さらに少なくとも1層のブチルゴムを配合した前記ゴム層が用いられてなる3層以上の前記多層構造を有することを特徴とするタイヤ用チューブ。
また、上述した本発明の第2の目的を達成する本発明のタイヤ用チューブは、下記(4)の構成を有する。
(4)前記チューブが空気注入バルブを有し、かつ該チューブ本体の外表面に、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるバルブ座部が貼付け接合されていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のタイヤ用チューブ。
また、上記(4)の本発明のタイヤ用チューブにおいて、さらに具体的に好ましくは、下記(5)または(6)の構成を有するものである。
(5)前記バルブ座部にバルブ座金具を介して前記空気注入バルブが取り付けられているタイヤ用チューブであり、前記バルブ座部の厚さが、前記バルブ座金具の厚さの0.1倍以上であることを特徴とする上記(4)記載のタイヤ用チューブ。
(6)前記チューブ本体の外表面と前記バルブ座部との接合境界付近において、チューブ本体の外表面とバルブ座部の双方にまたがって前記接合境界付近を覆って、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるバルブ座部保護カバー体が貼付け接合されてなることを特徴とする請求項4または5記載のタイヤ用チューブ。
また、上述した本発明の第3の目的を達成する本発明のタイヤ用チューブは、下記(7)の構成を有する。
(7)前記タイヤ用チューブが、筒状体の両端部が互いに接合されて形成されたものであり、その接合部付近のチューブ外周部に、該接合された両端部にまたがって前記接合部付近を覆って、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるチューブ端保護カバー体が貼付け接合されてなることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のタイヤ用チューブ。
また、上記(7)の本発明のタイヤ用チューブにおいて、さらに具体的に好ましくは、下記(8)の構成を有するものである。
(8)前記チューブ端保護カバー体が、幅5〜10mm、厚さ0.5mm以下の帯状体であることを特徴とする上記(7)記載のタイヤ用チューブ。
請求項1にかかる第1の本発明のタイヤ用チューブあるいは請求項3にかかる第2の本発明のタイヤ用チューブによれば、チューブとタイヤ本体の接触面におけるチューブクラックの発生を効果的に防止できて、耐久性、耐空気透過性に優れたタイヤ用チューブを提供することができる。
請求項2にかかる本発明のタイヤ用チューブによれば、該効果をより明確に得ることができる。
請求項4〜6のいずれか一かかる本発明のタイヤ用チューブによれば、チューブバルブ座部とチューブ本体の接合部におけるクラックの発生を効果的に防止できて、耐久性、耐空気透過性に優れたタイヤ用チューブを提供することができる。
請求項7〜8のいずれか一かかる本発明のタイヤ用チューブによれば、チューブ本体の成型スプライス部におけるクラックの発生を効果的に防止できて、耐久性、耐空気透過性に優れたタイヤ用チューブを提供することができる。
また、請求項1、同2または請求項3の本発明のタイヤ用チューブであって、請求項4〜6のいずれかの構成と、請求項7または8の構成を併せ持つ全体構成を有するタイヤ用チューブによれば、チューブとタイヤ本体の接触面におけるチューブクラックの発生や、チューブ本体の成型スプライス部におけるクラックの発生、チューブバルブ座部とチューブ本体の接合部におけるクラックの発生などをバランス良く防止できて、全体としてより高い耐久性を持つとともに、耐空気透過性に優れた、前記第4の目的を達成するタイヤ用チューブを提供することができる。
以下、更に詳しく本発明のタイヤ用チューブについて説明する。
なお、図面を参照しつつ説明をするが、上記の第1の本発明および第2の本発明では、チューブ本体は3層以上の多層構造であるところ、図1、図2、図3、図4、図6においては、ゴム層4と熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層5の積層構造、すなわち2層の構造として便宜上描いている。これは両層の関係が重要な意義を持つからであり、説明の便宜上であることを付言しておく。
まず、第1の本発明のタイヤ用チューブは、図1にその一実施態様例をモデル的に示した子午線断面のように、タイヤに1に用いられるチューブ3であり、該チューブ3の本体は、その厚さ方向に、ゴム層4と、少なくとも1層の熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層5を有する少なくとも3層の多層構造を呈して構成されてなるものである。図1において、2はトレッド部である。
そして、該多層構造の少なくとも最外層にゴム層4が配されてなり、かつ、タイヤトレッド部の最外溝を覆う幅領域で、該最外層にある前記ゴム層4の厚さが0.5mm以上2mm以下であり、かつ、少なくとも、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層5に隣接する内側と外側の各層が前記したゴム層5であるように構成されている。
第1の本発明のタイヤ用チューブにおいては、このように、チューブ本体を3層以上の多層構成とすることにより、少なくとも1層の熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層5が、緩衝機能を持つゴム層4により補強されていることにより、チューブ本体とタイヤ接触面におけるクラックの発生が良好に防止される。
ゴム層4と、少なくとも1層の熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層5とは、いずれが内層側あるいは外層側であっても構わないが、重要なことは、多層構造の少なくとも最外層にゴム層4が配されていることであり、そのようにするとゴム層が持つ緩衝機能がより効果的に発揮されタイヤとの接触に対してより良好な耐久性を発揮できる。
また、上述した少なくとも3層の多層構造は、チューブの横断面の全周にわたり該多層構造を呈している必要はなく、図1に示したように全周にわたり少なくとも該多層構造であってもよく、あるいは、図2に示したように一部が少なくとも該多層構造であってもよい。一部を少なくとも該多層構造にするときは、図2に示したように、タイヤトレッド部2に相対する領域部分を、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層5として構成するのがよい。
チューブを形成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド系樹脂〔例えば、ナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン46(N46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N12)、ナイロン610(N610)、ナイロン612(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/66)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66/610)、ナイロンMXD6(MXD6)、ナイロン6T、ナイロン6/6T共重合体、ナイロン66/PP共重合体、ナイロン66/PPS共重合体〕及びそれらのN−アルコキシアルキル化物、例えば、ナイロン6のメトキシメチル化物、ナイロン6/610共重合体のメトキシメチル化物、ナイロン612のメトキシメチル化物、ポリエステル系樹脂〔例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート(PEI)、PET/PEI共重合体、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、液晶ポリエステル、ポリオキシアルキレンジイミドジ酸/ポリブチレンテレフタレート共重合体などの芳香族ポリエステル〕、ポリニトリル系樹脂〔例えば、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメタクリロニトリル、アクリロニトリル/スチレン共重合体(AS)、(メタ)アクリロニトリル/スチレン共重合体、(メタ)アクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合体〕、ポリメタクリレート系樹脂〔例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル〕、ポリビニル系樹脂〔例えば、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルアルコール/エチレン共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PDVC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニリデン/メチルアクリレート共重合体、塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体(ETFE)〕、セルロース系樹脂〔例えば、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース〕、フッ素系樹脂〔例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロルフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフロロエチレン/エチレン共重合体〕、イミド系樹脂〔例えば、芳香族ポリイミド(PI)〕等を好ましく用いることができる。
また、本発明で使用する熱可塑性エラストマー組成物は、熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物として構成することができる。
該エラストマーとしては、例えば、ジエン系ゴム及びその水添物〔例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、エポキシ化天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR、高シスBR及び低シスBR)、ニトリルゴム(NBR)、水素化NBR、水素化SBR〕、オレフィン系ゴム〔例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM、EPM)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−EPM)、ブチルゴム(IIR)、イソブチレンと芳香族ビニル又はジエン系モノマー共重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー〕、含ハロゲンゴム〔例えば、Br−IIR、CI−IIR、イソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)、クロロプレンゴム(CR)、ヒドリンゴム(CHR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、塩素化ポリエチレンゴム(CM)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレンゴム(M−CM)〕、シリコンゴム〔例えば、メチルビニルシリコンゴム、ジメチルシリコンゴム、メチルフェニルビニルシリコンゴム〕、含イオウゴム〔例えば、ポリスルフィドゴム〕、フッ素ゴム〔例えば、ビニリデンフルオライド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フッ素ホスファゼン系ゴム〕、熱可塑性エラストマー〔例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ボリアミド系エラストマー〕等を好ましく使用することができる。
前記した特定の熱可塑性樹脂とエラストマーとの相溶性が異なる場合は、第3成分として適当な相溶化剤を用いて両者を相溶化させることができる。ブレンド系に相溶化剤を混合することにより、熱可塑性樹脂とエラストマーとの界面張力が低下し、その結果、分散層を形成しているゴム粒子径が微細になることから両成分の特性はより有効に発現されることになる。そのような相溶化剤としては、一般的に熱可塑性樹脂及びエラストマーの両方または片方の構造を有する共重合体、あるいは熱可塑性樹脂又はエラストマーと反応可能なエポキシ基、カルボニル基、ハロゲン基、アミノ基、オキサゾリン基、水酸基等を有した共重合体の構造をとるものとすることができる。これらは混合される熱可塑性樹脂とエラストマーの種類によって選定すればよいが、通常使用されるものには、スチレン/エチレン・ブチレンブロック共重合体(SEBS)及びそのマレイン酸変性物、EPDM、EPM、EPDM/スチレン又はEPDM/アクリロニトリルグラフト共重合体及びそのマレイン酸変性物、スチレン/マレイン酸共重合体、反応性フェノキシン等を挙げることができる。かかる相溶化剤の配合量には特に限定はないが、好ましくは、ポリマー成分(熱可塑性樹脂とエラストマーとの合計)100重量部に対して、0.5〜10重量部がよい。
熱可塑性エラストマー組成物において、特定の熱可塑性樹脂とエラストマーとの組成比は、特に限定されるものではなく、熱可塑性樹脂のマトリクス中にエラストマーが不連続相として分散した構造をとるように適宜決めればよいが、好ましい範囲は重量比90/10〜30/70である。
本発明において、チューブを構成する熱可塑性樹脂および熱可塑性エラストマー組成物には、チューブとしての必要特性が損なわれない範囲で前記した相溶化剤などの他のポリマーを混合することができる。他のポリマーを混合する目的は、熱可塑性樹脂とエラストマーとの相溶性を改良するため、材料の成型加工性をよくするため、耐熱性向上のため、コストダウンのため等があり、これに用いられる材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS、SBS、ポリカーボネート(PC)等を例示することができる。また、一般的にポリマー配合物に配合される充填剤(炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ等)、カーボンブラック、ホワイトカーボン等の補強剤、軟化剤、可塑剤、加工助剤、顔料、染料、老化防止剤等をチューブとしての必要特性を損なわない限り任意に配合することもできる。
該熱可塑性樹脂および該熱可塑性エラストマー組成物の、JIS K7100により定められるところの標準雰囲気中におけるヤング率は、特に限定されるものではないが、好ましくは1〜500MPa、より好ましくは50〜500MPaにするとよい。
本発明(第1の本発明、第2の本発明)のタイヤ用チューブ3において、ゴム層4の厚さは、図3や図4に示したように、タイヤトレッド部2の最外溝を覆う幅Wの領域で、最外層にあるゴム層の厚さtが、0.5mm以上2mm以下であることが重要である。0.5mm未満であると、ゴムが薄くなりすぎ、緩衝機能を良好に発揮させて高い耐久性を得ることが難しく、また、2mmよりも大きい場合は、質量が大きくなり好ましくない。本発明において、タイヤトレッド部2の最外溝を覆う幅Wの領域で、最外層にあるゴム層の厚さtが、0.5mm以上2mm以下であるとは、該幅Wの領域の全域で、最外層にあるゴム層の厚さtが、0.5mm以上2mm以下であることをいい、厚さの平均値をいうものではない。
また、チューブの横断面構造は、前記多層構造が3層以上のものであることは必須であり、特にその場合は、図5に示したように、少なくとも、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーとのブレンドからなる熱可塑性エラストマー組成物を主成分とする層5を真ん中の層にして、それに隣接する内側と外側の各層4と4′がゴム層であるように構成することが好ましいのであり、前述第1の本発明では該構成を必須としている。
また、本発明において好ましくは、ゴム層として、少なくともブチルゴムを配合したゴム層を用いて構成してもよく、その場合、3層以上の多層構造として、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂とエラストマーとのブレンドからなる熱可塑性エラストマー組成物を主成分とする層を真ん中の層にして、それに隣接する外側の層を通常のゴム層として、内側の層はブチルゴムを配合したゴム層としてもよく、あるいは、その逆に、隣接する外側の層をブチルゴムを配合したゴム層、内側の層を通常のゴム層としてもよい。前述第2の本発明ではこの構成を必須としているものである。
ゴム層にブチルゴムを配合したゴムを使用すると好ましいのは、緩衝機能を有するゴム層においてブチルゴムが配合されることにより、高い耐空気透過性能を発揮でき、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層が持つ耐空気透過性能と相俟って、高度な耐空気透過特性を有したチューブを実現できるからである。
また、特に限定されるわけではないが、高度な耐空気透過性能を実現する上で、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層5の厚さは、10μm〜2mmであることが好ましく、さらに好ましくは50μm〜200μmである。
また、本発明(第1の本発明、第2の本発明)のタイヤ用のチューブのいずれも、図6に示したように、空気注入バルブ6を有するタイヤ用のチューブ3において、チューブ本体の外表面に、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物から形成されているバルブ座部7が貼付け接合されているタイヤ用チューブとして構成すねのが好ましく、かかる構成としたタイヤ用チューブによれば、チューブバルブ座部とチューブ本体の接合部におけるクラックの発生を効果的に防止できて、耐久性、耐空気透過性に優れたタイヤ用チューブを提供することができる。
かかる態様において、バルブ座部7を構成する熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物は、前述したチューブ本体を構成する熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物として説明したものと同様なものである。
かかる態様の本発明のタイヤ用チューブにおいて、バルブ座部7の厚さは、好ましくはバルブ座金具8の厚さの0.1倍以上、より好ましくは0.5倍以上とするとよい。該バルブ座部7の厚さの上限は、バルブ座金具8の厚さの2倍程度までが質量の増加を伴わないので好ましい。このような観点から、好ましいバルブ座部7の厚さは200μm〜2mmである。
また、かかる態様のタイヤ用チューブにおいて、好ましくは、チューブ3本体の外表面とバルブ座部7との接合境界付近において、チューブ本体の外表面とバルブ座部の双方にまたがって該接合境界付近を覆うように、前述と同様の熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物から形成されてなるバルブ座部保護カバー体9が貼付け接合されることが好ましい。該バルブ座部保護カバー体9は、平面形状は環状(ドーナツ状)とするのが一般的である。
また、本発明(第1の本発明、第2の本発明)のタイヤ用チューブのいずれも、図7に外観概略正面図を示したように、筒状体の両端部が互いに接合されてチューブ3の本体が形成されたタイヤ用チューブであり、その接合部(スプライス部)付近のチューブ外周部に、該接合された両端部にまたがって前記接合部付近を覆うように、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物から形成されてなるチューブ端保護カバー体10が貼付け接合されてなることが好ましく、かかる態様のタイヤ用チューブによれば、チューブ本体の成型スプライス部におけるクラックの発生を効果的に防止できて、耐久性、耐空気透過性に優れたタイヤ用チューブが提供される。
また、かかる態様において、チューブ端保護カバー体10を構成する熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物は、前述したチューブ本体を構成する熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物として説明したものと同様なものである。該チューブ端保護カバー体10は、幅5〜10mm、厚さ0.5mm以下の帯状体であることが好ましい。厚さの下限は耐空気透過性を発揮する上で10μm程度であり、より好ましい厚さの範囲は50μm〜200μmである。
また、前述した第4の目的を達成する本発明のタイヤ用チューブは、前述した第1の本発明または第2の本発明の構成に、さらに前述した本発明のタイヤ用チューブの各態様の複数を組合せた態様のものとして達成でき、該態様の本発明によれば、チューブとタイヤ本体の接触面におけるチューブクラックの発生や、チューブ本体の成型スプライス部におけるクラックの発生、チューブバルブ座部とチューブ本体の接合部におけるクラックの発生などをバランス良く防止できて、全体としてより高い耐久性を持つとともに、耐空気透過性に優れたタイヤ用チューブを提供することができる。かかる効果は、例えば、一部の部材だけについてクラック発生を防止でき耐久性が優れていたとしても、他部材でクラックの発生が起こるようであれば、そのチューブ全体としての耐久性は、依然として良くないということに繋がるので、全体として耐久性のバランスが良いタイヤ用チューブを実現するものとして実際上の効果が非常に大きいものである。
かかる第4の目的を達成する本発明のタイヤ用チューブは、具体的には、
(1)第1の本発明または第2の本発明にかかるチューブ本体の構成と、請求項4にかかる空気注入バルブとバルブ座部の構成を併せ持つタイヤ用チューブ、
あるいは、
(2)第1の本発明または第2の本発明にかかるチューブ本体の構成と、請求項7にかかるチューブ本体の接合部とチューブ端保護カバー体の構成を併せ持つタイヤ用チューブ、
あるいは、
(3)第1の本発明または第2の本発明にかかるチューブ本体の構成と、請求項4にかかる空気注入バルブとバルブ座部の構成および請求項7にかかるチューブ本体の接合部とチューブ端保護カバー体の構成を併せ持つタイヤ用チューブ、
のいずれかの構成を有するタイヤ用チューブである。
図1は、本発明のタイヤ用チューブの一実施態様例をモデル的に説明する子午線断面概略図であり、1層については省略して描いているものである。 図2は、本発明のタイヤ用チューブの他の実施態様例をモデル的に説明する午線断面概略図であり、1層については省略して描いているものである。 図3は、本発明のタイヤ用チューブのゴム層の厚さに関して一実施態様例をモデル的に説明する子午線断面概略図であり、1層については省略して描いているものである。 図4は、本発明のタイヤ用チューブのゴム層の厚さに関して他の一実施態様例をモデル的に説明する午線断面概略図であり、1層については省略して描いているものである。 図5は、本発明のタイヤ用チューブの他の実施態様例をモデル的に示した子午線断面概略図であり、3層構成のものを示している 図6は、本発明のタイヤ用チューブの一実施態様例を説明するためモデル的に示したチューブの要部横断面図でであり、チューブ本体の1層については省略して描いているものである。 図7は、本発明のタイヤ用チューブの一実施態様例を説明するためモデル的に示したチューブの外観概略正面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 チューブ
4、4′ ゴム層
5 少なくとも1層の熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層
6 空気注入バルブ
7 バルブ座部
8 バルブ座金具
バルブ座部保護カバー体
10 チューブ端保護カバー体
W タイヤトレッド部の最外溝を覆う幅領域
t タイヤトレッド部の最外溝を覆う幅Wの領域で、最外層にあるゴム層の厚さ

Claims (8)

  1. タイヤに用いられるチューブであり、該チューブ本体は、その厚さ方向に、ゴム層と、少なくとも1層の熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層を有する3層以上の多層構造を呈して構成されてなり、該多層構造の少なくとも最外層に前記ゴム層が配されてなり、かつ、タイヤトレッド部の最外溝を覆う幅領域で、該最外層にある前記ゴム層の厚さが0.5mm以上2mm以下であり、かつ、少なくとも、前記熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層に隣接する内側と外側の各層が前記ゴム層であることを特徴とするタイヤ用チューブ。
  2. 前記ゴム層として、少なくともブチルゴムを配合したゴム層を用いたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用チューブ。
  3. タイヤに用いられるチューブであり、該チューブ本体は、その厚さ方向に、ゴム層と、少なくとも1層の熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる層を有する多層構造を呈して構成されてなり、該多層構造の少なくとも最外層に前記ゴム層が配されてなり、かつ、タイヤトレッド部の最外溝を覆う幅領域で、該最外層にある前記ゴム層の厚さが0.5mm以上2mm以下であり、かつ、さらに少なくとも1層のブチルゴムを配合した前記ゴム層が用いられてなる3層以上の前記多層構造を有することを特徴とするタイヤ用チューブ。
  4. 前記チューブが空気注入バルブを有し、かつ該チューブ本体の外表面に、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるバルブ座部が貼付け接合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ用チューブ。
  5. 前記バルブ座部にバルブ座金具を介して前記空気注入バルブが取り付けられているタイヤ用チューブであり、前記バルブ座部の厚さが、前記バルブ座金具の厚さの0.1倍以上であることを特徴とする請求項4記載のタイヤ用チューブ。
  6. 前記チューブ本体の外表面と前記バルブ座部との接合境界付近において、チューブ本体の外表面とバルブ座部の双方にまたがって前記接合境界付近を覆って、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるバルブ座部保護カバー体が貼付け接合されてなることを特徴とする請求項4または5記載のタイヤ用チューブ。
  7. 前記タイヤ用チューブが、筒状体の両端部が互いに接合されて形成されたものであり、その接合部付近のチューブ外周部に、該接合された両端部にまたがって前記接合部付近を覆って、熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるチューブ端保護カバー体が貼付け接合されてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のタイヤ用チューブ。
  8. 前記チューブ端保護カバー体が、幅5〜10mm、厚さ0.5mm以下の帯状体であることを特徴とする請求項7記載のタイヤ用チューブ。
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