JP5211782B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるフィルムをインナーライナー層に用いた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、ビード部のベース面を保護するフィニッシング層に起因するインナーライナー層の加硫故障を低減するようにした空気入りタイヤに関する。
近年、熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるフィルムをインナーライナー層(空気透過防止層)としてタイヤ内面に配置することが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、このようなフィルムからなるインナーライナー層をタイヤ内面に配置する一方で、ビード部のベース面を保護するためのテキスタイルフィニッシング層をタイヤ軸方向内側の端部がインナーライナー層と重なるように配置した場合、加硫時に約180℃の温度まで加熱されたタイヤが加硫機から放出される際に、フィニッシング層の有機繊維コードが収縮し、高温状態にあるインナーライナー層のフィルムがフィニッシング層の収縮力に耐え切れずにタイヤ径方向に伸張して分断したり発泡するような加硫故障を生じることがある。このような加硫故障は製品としての外観上は勿論のこと性能上も許容されるものではない。そのため、フィルム製のインナーライナー層を備えた空気入りタイヤを製造するにあたって、フィニッシング層に起因するインナーライナー層の加硫故障を低減することが望まれている。
特開平8−217923号公報 特開平10−81108号公報 特開平11−199713号公報
本発明の目的は、熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるフィルムをインナーライナー層に用いるにあたって、ビード部のベース面を保護するフィニッシング層に起因するインナーライナー層の加硫故障を低減するようにした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるフィルムを両面からゴム層で挟み込んで構成されるインナーライナー層をカーカス層よりタイヤ内腔側に配置すると共に、ビード部のベース面を保護するフィニッシング層をタイヤ軸方向内側の端部が前記インナーライナー層と重なるように配置した空気入りタイヤであって、前記フィニッシング層として、加硫機からタイヤが放出される際に、前記インナーライナー層の破壊強度よりも小さく、かつ、前記インナーライナー層との層間剥離限界応力よりも小さい収縮応力を発生するフィニッシング層を設け、該フィニッシング層を構成するゴム組成物として、未加硫状態における100℃でのムーニー粘度が35〜50であり、加硫後における23℃での100%伸張時のモジュラスが0.6MPa〜1.3MPaであり、加硫後における20℃での動的弾性率E’が2.0MPa〜5.5MPaであるゴム組成物を用いたことを特徴とするものである。
本発明では、熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマー組成物からなるフィルムをインナーライナー層に用いるにあたって、フィニッシング層として、加硫機からタイヤが放出される際に、インナーライナー層の破壊強度よりも小さく、かつ、インナーライナー層との層間剥離限界応力よりも小さい収縮応力を発生するフィニッシング層を設ける。これにより、ビード部のベース面を保護するフィニッシング層に起因するインナーライナー層の加硫故障を低減することができる。
本発明において、「加硫機からタイヤが放出される際に、インナーライナー層の破壊強度よりも小さく、かつ、インナーライナー層との層間剥離限界応力よりも小さい収縮応力を発生するフィニッシング層」とは、加硫機からタイヤが放出される際に、インナーライナー層を破壊することがなく、かつ、インナーライナー層から剥離しないような物性を有するフィニッシング層を意味する。より具体的には、以下の構造を採用することができる。
即ち、フィニッシング層をゴム組成物と該ゴム組成物に埋設された有機繊維コードのテキスタイルから構成し、インナーライナー層のフィルムとフィニッシング層の有機繊維コードとの間に介在するゴム部分の厚さを0.5mm〜3.0mmにすると良い。この場合、フィニッシング層が発生する収縮応力を上記ゴム部分により緩和することができる。
また、フィニッシング層をゴム組成物と該ゴム組成物に埋設された有機繊維コードのテキスタイルから構成し、該フィニッシング層の有機繊維コードをタイヤ周方向に配列すると良い。この場合、フィニッシング層が発生する収縮応力がインナーライナー層のフィルムをタイヤ径方向に引き裂くのを回避することができる。
また、フィニッシング層をゴム組成物と該ゴム組成物に埋設された有機繊維コードのテキスタイルから構成し、該フィニッシング層の有機繊維コードをタイヤ周方向に対して交差する方向に配列し、該有機繊維コードをインナーライナー層のフィルムと重ならない位置であってビードコアよりもタイヤ軸方向内側の位置で切断すると良い。この場合、フィニッシング層が発生する収縮応力がインナーライナー層のフィルムに作用するのを回避することができる。
また、フィニッシング層をゴム組成物だけで構成すると良い。この場合、フィニッシング層が発生する収縮応力を最小限に抑制することができる。
更に、フィニッシング層をゴム組成物と該ゴム組成物に配合された短繊維から構成し、該フィニッシング層の短繊維の平均長さLを10μm以上5000μm以下とし、平均長さLと平均直径Dとのアスペクト比L/Dを10以上500以下とすると良い。この場合、フィニッシング層が発生する収縮応力を最小限に抑制することができ、しかも短繊維の配合に基づく補強効果により有機繊維コードのテキスタイルを埋設した場合と同様にビード部のベース面を保護することができる。
フィニッシング層を構成するゴム組成物としては、未加硫状態における100℃でのムーニー粘度が35〜50であり、加硫後における23℃での100%伸張時のモジュラスが0.6MPa〜1.3MPaであり、加硫後における20℃での動的弾性率E’が2.0MPa〜5.5MPaであるゴム組成物を用いることが必要である。このような物性を有する軟質のゴム組成物を用いることにより、加硫故障抑制効果を高めることができる。
ここで、未加硫状態における100℃でのムーニー粘度は、JIS K6300に基づいて測定されるものとする。加硫後における23℃での100%伸張時のモジュラスは、JIS K6251の引張試験に基づいて測定されるものとする。加硫後における20℃での動的弾性率E’は、東洋精機製作所製の粘弾性スペクトロメータを用い、静的歪み10%、動的歪み±2%、周波数20Hzの条件で測定されるものとする。加硫後の物性を測定するにあたって、未加硫ゴムを温度160℃かつ圧力2MPaの条件で15分間プレスすることで厚さ2mmの加硫シートを作製し、この加硫シートから試験片を打ち抜くことが望ましい。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示し、図2は本発明の他の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図1及び図2において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架され、そのカーカス層4の端部がビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されている。トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層6が埋設されている。これらベルト層6は補強コードがタイヤ周方向に対して傾斜し、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。
上記空気入りタイヤにおいて、カーカス層4のタイヤ内腔側にはインナーライナー層7(空気透過防止層)が配置されている。図3は上記空気入りタイヤのインナーライナー層の拡大断面図である。図3に示すように、インナーライナー層7は、熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマー組成物からなるフィルム71と、フィルム71のタイヤ内腔側に該フィルム71を覆うように積層されたゴム層72と、フィルム71のカーカス層側に該フィルム71を覆うように積層されたゴム層73とから構成されている。
フィルム71の厚さは、特に限定されるものではないが、0.001mm〜0.5mmの範囲から選択することができる。ゴム層72,73の厚さは、成形時の材料の状態において0.1mm〜2.0mmとすることが好ましい。
フィニッシング層8は、ビード部3をタイヤ径方向内側から包み込むように配置され、ビード部3のベース面を保護するようになっている。フィニッシング層8のタイヤ軸方向内側の端部はインナーライナー層7と重なるように配置されている。フィニッシング層8とインナーライナー層7とを積層するにあたって、インナーライナー層7をフィニッシング層8とカーカス層4とで挟み込んだ構造(図1)としても良く、或いは、フィニッシング層8をインナーライナー層7とカーカス層4とで挟み込んだ構造(図2)としても良い。
上述のように構成される空気入りタイヤにおいて、加硫機からタイヤが放出される際にフィニッシング層8が発生する収縮応力は、インナーライナー層7の破壊強度よりも小さく、かつ、インナーライナー層7との層間剥離限界応力よりも小さくなるように設定されている。つまり、加硫機からタイヤが放出される際にフィニッシング層8が発生する収縮応力により、インナーライナー層7が破壊することはなく、フィニッシング層8とインナーライナー層7との剥離が生じることもない。これにより、ビード部3のベース面を保護するフィニッシング層8に起因するインナーライナー層7の加硫故障を低減することができる。
図4はフィニッシング層の第1実施形態を示す断面図である。図4において、フィニッシング層8Aはゴム組成物81Aと該ゴム組成物81Aに埋設された有機繊維コードの82Aのテキスタイル(簾織物)から構成されている。有機繊維コード82Aは配列方向が特に限定されるものではないが、ここではタイヤ周方向に対して例えば30°〜80°の角度で交差する方向に配列されている。インナーライナー層7とフィニッシング層8Aとの間にはゴムシート9が挿入されている。これにより、インナーライナー層7のフィルム71とフィニッシング層8Aの有機繊維コード82Aとの間に介在するゴム部分の厚さtは0.5mm〜3.0mmの範囲に設定されている。
上記構造によれば、加硫機からタイヤが放出される際に主としてフィニッシング層8Aの有機繊維コード82Aの収縮に起因して発生する収縮応力が厚さtのゴム部分により緩和される。これにより、フィニッシング層8Aに起因するインナーライナー層7の加硫故障を低減することができる。ここで、インナーライナー層7のフィルム71とフィニッシング層8Aの有機繊維コード82Aとの間に介在するゴム部分の厚さtが0.5mm未満であると加硫故障を低減する効果が得られず、逆に3.0mmを超えるとビード部の形状に悪影響を及ぼすことになる。
図5はフィニッシング層の第2実施形態を示す斜視断面図である。図5において、フィニッシング層8Bはゴム組成物81Bと該ゴム組成物81Bに埋設された有機繊維コード82Bのテキスタイル(簾織物)から構成されている。そして、フィニッシング層8Bの有機繊維コード82Bはタイヤ周方向に配列されている。フィニッシング層8Bの有機繊維コード82Bはタイヤ周方向に対して0°で配列されることが望ましいが、タイヤ周方向に対して10°以下の角度で配列されていれば差し支えない。
上記構造によれば、加硫機からタイヤが放出される際にフィニッシング層8Bの有機繊維コード82Bが収縮しても、その収縮応力がインナーライナー層7をタイヤ径方向に引き裂くことはない。これにより、フィニッシング層8Bに起因するインナーライナー層7の加硫故障を低減することができる。
図6はフィニッシング層の第3実施形態を示す断面図である。図6において、フィニッシング層8Cはゴム組成物81Cと該ゴム組成物81Cに埋設された有機繊維コード82Cのテキスタイル(簾織物)から構成されている。そして、フィニッシング層8Cの有機繊維コード82Cはタイヤ周方向に対して例えば30°〜80°の角度で交差する方向に配列されている。有機繊維コード82Cはインナーライナー層7のフィルム71と重ならない位置であってビードコア5よりもタイヤ軸方向内側の位置で切断されている。
上記構造によれば、加硫機からタイヤが放出される際にフィニッシング層8Cの有機繊維コード82Cが収縮しても、その収縮応力がインナーライナー層7のフィルム71に作用することはない。つまり、有機繊維コード82Cが切断されていない場合、その有機繊維コード82Cがビードコア5の下方域で固定される一方で、有機繊維コード82Cのタイヤ軸方向内側の端部が自由端となるため、有機繊維コード82Cが収縮する際にインナーライナー層7をタイヤ径方向内側に引っ張ることになる。これに対して、有機繊維コード82Cを上記位置で切断することにより、有機繊維コード82Cのタイヤ径方向内側への変位が抑制される。これにより、フィニッシング層8Cに起因するインナーライナー層7の加硫故障を低減することができる。
図7はフィニッシング層の第4実施形態を示す断面図である。図7において、フィニッシング層8Dはゴム組成物81Dだけで構成されている。勿論、ゴム組成物81Dには、ゴム成分の他に、カーボンブラック、軟化剤、加硫促進剤、老化防止剤等の配合剤を添加することが可能である。
上記構造によれば、フィニッシング層8Dは有機繊維コードのテキスタイルを含んでいないので、加硫機からタイヤが放出される際にフィニッシング層8Dが発生する収縮応力を最小限に抑制することができる。これにより、フィニッシング層8Dに起因するインナーライナー層7の加硫故障を低減することができる。
図8はフィニッシング層の第5実施形態を示す断面図である。図8において、フィニッシング層8Eはゴム組成物81Eと該ゴム組成物81Eに配合された短繊維83Eから構成されている。フィニッシング層8Eの短繊維の平均長さLは10μm以上5000μm以下であり、平均長さLと平均直径Dとのアスペクト比L/Dは10以上500以下である。このような平均長さLとアスペクト比L/Dを有する短繊維はゴム補強材料として有効である。
上記構造によれば、フィニッシング層8Eは有機繊維コードのテキスタイルを含んでいないので、加硫機からタイヤが放出される際にフィニッシング層8Eが発生する収縮応力を最小限に抑制することができる。これにより、フィニッシング層8Eに起因するインナーライナー層7の加硫故障を低減することができる。しかも、上記寸法にて規定される短繊維83Eの配合により、フィニッシング層8Eは有機繊維コードのテキスタイルを埋設した場合と同様にビード部3のベース面を保護する機能を発揮することができる。
上述した各実施形態において、フィニッシング層8A〜8Eを構成するゴム組成物81A〜81Eとしては、未加硫状態における100℃でのムーニー粘度が35〜50(好ましくは40〜45)であり、加硫後における23℃での100%伸張時のモジュラスが0.6MPa〜1.3MPa(好ましくは0.7MPa〜0.9MPa)であり、加硫後における20℃での動的弾性率E’が2.0MPa〜5.5MPa(好ましくは2.5MPa〜3.5MPa)であるゴム組成物が使用されている。フィニッシング層8A〜8Eに軟質のゴム組成物を用いることは加硫故障を抑制する上で有利である。つまり、フィニッシング層8A〜8Eに軟質のゴム組成物を用いることにより、インナーライナー層7の破壊やインナーライナー層7とフィニッシング層8A〜8Eとの剥離をより確実に回避することができる。
以下に、本発明で使用されるフィルムについて説明する。このフィルムは、熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物から構成することができる。
本発明で使用される熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド系樹脂〔例えばナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン46(N46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N12)、ナイロン610(N610)、ナイロン612(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/66)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66/610)、ナイロンMXD6、ナイロン6T、ナイロン6/6T共重合体、ナイロン66/PP共重合体、ナイロン66/PPS共重合体〕、ポリエステル系樹脂〔例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート(PEI)、ポリブチレンテレフタレート/テトラメチレングリコール共重合体、PET/PEI共重合体、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、液晶ポリエステル、ポリオキシアルキレンジイミドジ酸/ポリブチレンテレフタレート共重合体などの芳香族ポリエステル〕、ポリニトリル系樹脂〔例えばポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメタクリロニトリル、アクリロニトリル/スチレン共重合体(AS)、メタクリロニトリル/スチレン共重合体、メタクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合体〕、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂〔例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル、エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレンアクリル酸共重合体(EAA)、エチレンメチルアクリレート樹脂(EMA)〕、ポリビニル系樹脂〔例えば酢酸ビニル(EVA)、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルアルコール/エチレン共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニリデン/メチルアクリレート共重合体〕、セルロース系樹脂〔例えば酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース〕、フッ素系樹脂〔例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロルフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフロロエチレン/エチレン共重合体(ETFE)〕、イミド系樹脂〔例えば芳香族ポリイミド(PI)〕などを挙げることができる。
本発明で使用されるエラストマーとしては、例えば、ジエン系ゴム及びその水素添加物〔例えばNR、IR、エポキシ化天然ゴム、SBR、BR(高シスBR及び低シスBR)、NBR、水素化NBR、水素化SBR〕、オレフィン系ゴム〔例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM、EPM)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−EPM)〕、ブチルゴム(IIR)、イソブチレンと芳香族ビニル又はジエン系モノマー共重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー、含ハロゲンゴム〔例えばBr−IIR、Cl−IIR、イソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)、クロロプレンゴム(CR)、ヒドリンゴム(CHC,CHR)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン(M−CM)〕、シリコーンゴム(例えばメチルビニルシリコーンゴム、ジメチルシリコーンゴム、メチルフェニルビニルシリコーンゴム)、含イオウゴム(例えばポリスルフィドゴム)、フッ素ゴム(例えばビニリデンフルオライド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フッ素ホスファゼン系ゴム)、熱可塑性エラストマー(例えばスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー)などを挙げることができる。
本発明で使用される熱可塑性エラストマー組成物において、熱可塑性樹脂成分(A)とエラストマー成分(B)との組成比は、フィルムの厚さや柔軟性のバランスで適宜決めればよいが、好ましい範囲は10/90〜90/10、更に好ましくは20/80〜85/15(重量比)である。
本発明に係る熱可塑性エラストマー組成物には、上記必須成分(A)及び(B)に加えて第三成分として、相溶化剤などの他のポリマー及び配合剤を混合することができる。他のポリマーを混合する目的は、熱可塑性樹脂成分とエラストマー成分との相溶性を改良するため、材料のフィルム成形加工性を良くするため、耐熱性向上のため、コストダウンのため等であり、これに用いられる材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS、SBS、ポリカーボネート等が挙げられる。
上記熱可塑性エラストマー組成物は、予め熱可塑性樹脂とエラストマー(ゴムの場合は未加硫物)とを2軸混練押出機等で溶融混練し、連続相を形成する熱可塑性樹脂中にエラストマー成分を分散させることにより得られる。エラストマー成分を加硫する場合には、混練下で加硫剤を添加し、エラストマーを動的に加硫させても良い。また、熱可塑性樹脂またはエラストマー成分への各種配合剤(加硫剤を除く)は、上記混練中に添加しても良いが、混練の前に予め混合しておくことが好ましい。熱可塑性樹脂とエラストマーの混練に使用する混練機としては、特に限定はなく、スクリュー押出機、ニーダ、バンバリミキサー、2軸混練押出機等が挙げられる。中でも樹脂成分とゴム成分の混練およびゴム成分の動的加硫には2軸混練押出機を使用するのが好ましい。さらに、2種類以上の混練機を使用し、順次混練してもよい。溶融混練の条件として、温度は熱可塑性樹脂が溶融する温度以上であれば良い。また、混練時の剪断速度は2500〜7500sec-1であるのが好ましい。混練全体の時間は30秒から10分、また加硫剤を添加した場合には、添加後の加硫時間は15秒から5分であるのが好ましい。上記方法で作製された熱可塑性エラストマー組成物は、樹脂用押出機による成形またはカレンダー成形によってフィルム化される。フィルム化の方法は、通常の熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーをフィルム化する方法によれば良い。
このようにして得られる熱可塑性エラストマー組成物の薄膜は、熱可塑性樹脂のマトリクス中にエラストマーが不連続相として分散した構造をとる。かかる状態の分散構造を採ることにより、ヤング率を1〜500MPaの範囲に設定し、タイヤ構成部材として適度な剛性を付与することが可能になる。
上記熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマー組成物はシート又はフィルムに成形して単体でタイヤ内部に埋設することが可能であるが、隣接するゴムとの接着性を高めるために接着層を積層しても良い。この接着層を構成する接着用ポリマーの具体例としては、分子量100万以上、好ましくは300万以上の超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレンメチルアクリレート樹脂(EMA)、エチレンアクリル酸共重合体(EAA)等のアクリレート共重合体類及びそれらの無水マレイン酸付加物、ポリプロピレン(PP)及びそのマレイン酸変性物、エチレンプロピレン共重合体及びそのマレイン酸変性物、ポリブタジエン系樹脂及びその無水マレイン酸変性物、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SEBS)、フッ素系熱可塑性樹脂、ポリエステル系熱可塑性樹脂などを挙げることができる。これらは常法に従って例えば樹脂用押出機によって押し出してシート状又はフィルム状に成形することができる。接着層の厚さは特に限定されないが、タイヤ軽量化のためには厚さが少ない方がよく、5μm〜150μmが好ましい。
タイヤサイズ195/65R15の空気入りタイヤにおいて、熱可塑性樹脂にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるフィルムを両面からゴム層で挟み込んで構成されるインナーライナー層をカーカス層よりタイヤ内腔側に配置すると共に、ビード部のベース面を保護するフィニッシング層をタイヤ軸方向内側の端部がインナーライナー層と重なるように配置し、そのフィニッシング層の構造だけを種々異ならせた比較例1及び実施例1〜6のタイヤを製作した。
インナーライナー層は、以下のようにして得た。先ず、2層円筒成形装置を用いて、ビニルアルコール/エチレン共重合体(EVOH)のフィルム(厚さ5μm)と基材(厚さ50μm)との積層構造を有する周長800mm、厚さ55μmの円筒部材を成形した。次いで、円筒部材を幅390mmでシート状に切り開き、基材を剥離した後のフィルムの両面に厚さ0.2mmのゴム層を積層し、この積層体をインナーライナー層とした。
比較例1のタイヤは、テキスタイルのフィニッシング層を用い、フィニッシング層のタイヤ周方向に対するコード角度を55°とし、インナーライナー層をフィニッシング層とカーカス層との間に挟み込むように配置したものである。
比較例2のタイヤは、テキスタイルのフィニッシング層を用い、フィニッシング層のタイヤ周方向に対するコード角度を55°とし、フィニッシング層をインナーライナー層とカーカス層との間に挟み込むように配置したものである。
実施例1のタイヤは、テキスタイルのフィニッシング層を用い、フィニッシング層のタイヤ周方向に対するコード角度を55°とし、インナーライナー層をフィニッシング層とカーカス層との間に挟み込むように配置すると共に、インナーライナー層とフィニッシング層との間に厚さ0.5mmのゴムシートを挿入し、インナーライナー層のフィルムとフィニッシング層の有機繊維コードとの間に介在するゴム部分の厚さを0.7mmとしたものである。
実施例2のタイヤは、テキスタイルのフィニッシング層を用い、フィニッシング層のタイヤ周方向に対するコード角度を55°とし、フィニッシング層をインナーライナー層とカーカス層との間に挟み込むように配置すると共に、インナーライナー層とフィニッシング層との間に厚さ0.5mmのゴムシートを挿入し、インナーライナー層のフィルムとフィニッシング層の有機繊維コードとの間に介在するゴム部分の厚さを0.7mmとしたものである。
実施例3のタイヤは、テキスタイルのフィニッシング層を用い、フィニッシング層のタイヤ周方向に対するコード角度を0°とし、インナーライナー層をフィニッシング層とカーカス層との間に挟み込むように配置したものである。
実施例4のタイヤは、テキスタイルのフィニッシング層を用い、フィニッシング層のタイヤ周方向に対するコード角度を55°とし、インナーライナー層をフィニッシング層とカーカス層との間に挟み込むように配置すると共に、フィニッシング層の有機繊維コードをインナーライナー層のフィルムと重ならない位置であってビードコアよりもタイヤ軸方向内側の位置で切断したしたものである。
実施例5のタイヤは、ゴム組成物だけで構成されるフィニッシング層を用い、インナーライナー層をフィニッシング層とカーカス層との間に挟み込むように配置したものである。
実施例6のタイヤは、短繊維を配合したゴム組成物で構成されるフィニッシング層を用い、インナーライナー層をフィニッシング層とカーカス層との間に挟み込むように配置したものである。
これら比較例1〜2及び実施例1〜6において、フィニッシング層を構成するゴム組成物としては、未加硫状態における100℃でのムーニー粘度が40であり、加硫後における23℃での100%伸張時のモジュラスが0.8MPaであり、加硫後における20℃での動的弾性率E’が3.0MPaであるゴム組成物を用いた。
上記構成を有する比較例1〜2及び実施例1〜6のタイヤを加硫機で加硫した後、そのタイヤを加硫機から取り出し、フィニッシング層が存在する領域においてタイヤの内面状態を目視により評価し、その結果を表1に示した。評価結果は、加硫故障が全く見られない場合を「○」で示し、フィニッシング層とインナーライナー層との間に剥離が認められる場合を「×」で示した。
Figure 0005211782
この表1から明らかなように、実施例1〜6のタイヤではフィニッシング層に起因するインナーライナー層の加硫故障が全く見られなかったが、比較例1〜2のタイヤではフィニッシング層とインナーライナー層との間に剥離を生じていた。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線半断面図である。 本発明の他の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線半断面図である。 本発明における空気入りタイヤのインナーライナー層を示す断面図である。 本発明におけるフィニッシング層の第1実施形態を示す断面図である。 本発明におけるフィニッシング層の第2実施形態を示す斜視断面図である。 本発明におけるフィニッシング層の第3実施形態を示す断面図である。 本発明におけるフィニッシング層の第4実施形態を示す断面図である。 本発明におけるフィニッシング層の第5実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 サイドウォール
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ベルト層
7 インナーライナー層
71 フィルム
72,73 ゴム層
8,8A〜8E フィニッシング層
81A〜81E ゴム組成物
82A〜81C 有機繊維コード
83E 短繊維
9 ゴムシート

Claims (6)

  1. 熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなるフィルムを両面からゴム層で挟み込んで構成されるインナーライナー層をカーカス層よりタイヤ内腔側に配置すると共に、ビード部のベース面を保護するフィニッシング層をタイヤ軸方向内側の端部が前記インナーライナー層と重なるように配置した空気入りタイヤであって、前記フィニッシング層として、加硫機からタイヤが放出される際に、前記インナーライナー層の破壊強度よりも小さく、かつ、前記インナーライナー層との層間剥離限界応力よりも小さい収縮応力を発生するフィニッシング層を設け、該フィニッシング層を構成するゴム組成物として、未加硫状態における100℃でのムーニー粘度が35〜50であり、加硫後における23℃での100%伸張時のモジュラスが0.6MPa〜1.3MPaであり、加硫後における20℃での動的弾性率E’が2.0MPa〜5.5MPaであるゴム組成物を用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記フィニッシング層を前記ゴム組成物と該ゴム組成物に埋設された有機繊維コードのテキスタイルから構成し、前記インナーライナー層のフィルムと前記フィニッシング層の有機繊維コードとの間に介在するゴム部分の厚さを0.5mm〜3.0mmにしたことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記フィニッシング層を前記ゴム組成物と該ゴム組成物に埋設された有機繊維コードのテキスタイルから構成し、該フィニッシング層の有機繊維コードをタイヤ周方向に配列したことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記フィニッシング層を前記ゴム組成物と該ゴム組成物に埋設された有機繊維コードのテキスタイルから構成し、該フィニッシング層の有機繊維コードをタイヤ周方向に対して交差する方向に配列し、該有機繊維コードを前記インナーライナー層のフィルムと重ならない位置であってビードコアよりもタイヤ軸方向内側の位置で切断したことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記フィニッシング層を前記ゴム組成物だけで構成したことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記フィニッシング層を前記ゴム組成物と該ゴム組成物に配合された短繊維から構成し、該フィニッシング層の短繊維の平均長さLを10μm以上5000μm以下とし、平均長さLと平均直径Dとのアスペクト比L/Dを10以上500以下としたことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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