JP4952622B2 - 自動二輪車のスクリーン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウインドスクリーンを上下に移動可能に支持する自動二輪車のスクリーン装置に関する。
一般に、自動二輪車には、車体前上部を覆うカウリングにウインドスクリーンを上下に移動可能に支持したものが知られている。この種のものでは、ユーザの体格に合わせて、或いは、ユーザの好みに応じてウインドスクリーンの上下位置を調整することができるため、例えば、高速走行時にウインドスクリーンを上方に移動して運転者への風圧を抑制したり、中低速時にウインドスクリーンを下方に移動して運転者が適度が風圧を感じるように調整することができ、走行時の快適性を高めることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−81160号公報
ところで、この種のものでは、カウリングの後端部に速度計等のメータユニットを備え、このメータユニットは、夜間走行時等であっても視認できるようにバックライトが点灯するようになっている。このため、従来の構成では、ウインドスクリーンを上方に移動させた場合、このウインドスクリーンにメータユニットのバックライトからの光が映りこむことがあった。
これを解消するために、カウリングの後端からメータバイザを突出させて設け、このメータバイザをメータユニットとウインドスクリーンとの間に配置することが考えられる。しかしながら、この構成では、カウリングがメータバイザを突出させる分、大型化して空気抵抗が増加するといった問題がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、車体の前上部を覆うカウリングを大型化することなく、ウインドスクリーンを上方に移動させたときに、このウインドスクリーンにメータユニットからの光が映りこむことを防止できる自動二輪車のスクリーン装置を提供することを目的としている。
上述課題を解決するため、本発明は、車体の前上部を覆うカウリングの上方にウインドスクリーンを備え、このウインドスクリーンを上下に移動可能に支持する自動二輪車のスクリーン装置において、前記ウインドスクリーンが上方に移動したときのウインドスクリーン下方にメータを配置すると共に、このウインドスクリーンとメータとの間に前記ウインドスクリーンの上方への移動に伴って前記カウリング後端から後方へ延び、前記メータから前記ウインドスクリーンに向かう光を遮る遮光板を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、ウインドスクリーンを上方に移動したときに、このウインドスクリーンの移動に伴って、遮光板がカウリングの後端から後方へ延びてウインドスクリーンとメータユニットとの間に延在するため、この遮光板によりメータユニットからの光がウインドスクリーンに映りこむことを防止できる。また、遮光板は、ウインドスクリーンの上方への移動に伴ってカウリング後端から後方へ延びるため、遮光板を常時、ウインドスクリーンとメータユニットとの間に突出させて設ける必要はなく、カウリングの大型化を防止でき、空気抵抗の増加を防止することができる。
この構成において、前記遮光板は、前記ウインドスクリーンが下方に移動したときには前記カウリングの内部に収納される構成としても良い。この構成によれば、ウインドスクリーンが下方に移動したとき、すなわち、メータユニットからの光がウインドスクリーンに映りこむことが無い場合には、遮光板はカウリング内部に収納されるため、遮光板を一体に形成したものに比べて、カウリングを小さく形成することができるとともに、カウリングのデザインの自由度が増し、当該カウリング並びに車体のデザイン性の向上を図ることができる。
また、前記ウインドスクリーンに取り付けられ当該ウインドスクリーンと一体に上下に移動する左右一対のスクリーンステーを備え、前記カウリングの上面の下方で前記左右一対のスクリーンステーの間を連結するように前記遮光板を設けた構成としても良い。この構成によれば、ウインドスクリーンと一体に上下に移動するスクリーンステー間に遮光板を設けたため、この遮光板をウインドスクリーンに連動させる構成を簡易にできる。
また、前記カウリングには、前記ウインドスクリーンが下方に移動したときに前記ウインドスクリーンで覆われ、かつ、前記ウインドスクリーンが上方に移動したときに露出する位置に開口部を設け、前記ウインドスクリーンが上方に移動したときに、この開口部を通じて前記カウリングに向かって流れる走行風を該カウリング内に導入し、この導入された走行風を該カウリングと前記遮光板との間を流して前記ウインドスクリーンの後方に導く構成しても良い。この構成によれば、ウインドスクリーンが上方に移動したときに、カウリングに向かって流れる走行風が開口部を通じてカウリング内に導入され、この導入された走行風がカウリングと前記遮光板との間を流れてウインドスクリーンの後方に導かれるため、このウインドスクリーンと運転者との間が負圧になることを抑えることができ、運転者の乗り心地の向上を図ることができる。
本発明では、ウインドスクリーンを上方に移動したときに、このウインドスクリーンの移動に伴って、遮光板がカウリングの後端から後方へ延びてウインドスクリーンとメータユニットとの間に延在するため、この遮光板によりメータユニットからの光がウインドスクリーンに映りこむことを防止できる。また、遮光板は、ウインドスクリーンの上方への移動に伴ってカウリング後端から後方へ延びるため、遮光板を常時、ウインドスクリーンとメータユニットとの間に突出させて設ける必要はなく、カウリングの大型化を防止でき、空気抵抗の増加を防止することができる。
また、ウインドスクリーンが下方に移動したとき、すなわち、メータユニットからの光がウインドスクリーンに映りこむことが無い場合には、遮光板はカウリング内部に収納されるため、遮光板を一体に形成したものに比べて、カウリングを小さく形成することができるとともに、カウリングのデザインの自由度が増し、当該カウリング並びに車体のデザイン性の向上を図ることができる。
また、ウインドスクリーンと一体に上下に移動するスクリーンステー間に遮光板を設けたため、この遮光板をウインドスクリーンに連動させる構成を簡易にできる。
ウインドスクリーンが上方に移動したときに、カウリングに向かって流れる走行風が開口部を通じてカウリング内に導入され、この導入された走行風がカウリングと前記遮光板との間を流れてウインドスクリーンの後方に導かれるため、このウインドスクリーンと運転者との間が負圧になることを抑えることができ、運転者の乗り心地の向上を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。なお説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、車体を運転する運転者から見た方向に従う。
図1は本発明の実施形態に係る自動二輪車の側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部に取り付けられたヘッドパイプ12に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上端部を支持するトップブリッジに取り付けられた操舵用のハンドル15と、フロントフォーク13に回転自在に支持された前輪16と、車体フレーム11に支持されたエンジン17と、エンジン17に排気管18を介して連結された排気マフラー19と、車体フレーム11の後下部のピボット20に上下に揺動自在に支持されたリアスイングアーム21と、このリアスイングアーム21の後端部に回転自在に支持された後輪22とを備え、リアスイングアーム21と車体フレーム11との間にリアクッション23が配設されている。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12から左右に分岐して後方斜め下方に延びる左右一対のメインフレーム25と、メインフレーム25の後部に接続されるピボットプレート26と、ヘッドパイプ12から下方に延びた後に屈曲して後方へ延びピボットプレート26に接続されるダウンチューブ27と、メインフレーム25及びピボットプレート26から後方へ延びる左右一対のシートレール29とを備えている。このメインフレーム25、ピボットプレート26及びダウンチューブ27によって囲まれる空間にエンジン17が支持されており、このエンジン17の動力を後輪22に伝達する動力伝達機構を構成するドライブシャフトがリアスイングアーム21内に配設される。
また、メインフレーム25にはエアクリーナ31や燃料タンク32が支持され、このエアクリーナ31はスロットルボディ38を介してエンジン17に連結される。このスロットルボディ38には、燃料タンク32内の燃料を噴射するインジェクタが取り付けられ、このインジェクタによりエアクリーナ31から供給される清浄空気に燃料を混合してエンジン17に供給する。なお、この自動二輪車10のエンジン17は、いわゆるV型2気筒エンジンである。
また、シートレール29には乗員用シート33及びグラブレール34が支持され、ダウンチューブ27にはラジエータ36が支持されている。
また、この自動二輪車10には、車体を覆う車体カバー40が設けられ、この車体カバー40は、車体前上部を覆うアッパーカウリング(カウリング)41と、車体側部を覆う左右一対のサイドカバー42と、車体後部を覆うリアシートカウリング43とを備えて構成されている。また、前輪16を覆うフロントフェンダ46がフロントフォーク13に取り付けられ、後輪22を覆うリアフェンダ47がリアシートカウリング43に取り付けられている。
アッパーカウリング41は、ヘッドパイプ12にブラケット50を介して固定され、このアッパーカウリング41の前面には、ヘッドライト41Aが配設され、このヘッドライト41Aの上方に、透明樹脂材料で形成されたウインドスクリーン51が配設される。また、アッパーカウリング41の内部の空間A後方には、ウインドスクリーン51の下方に速度計やエンジン回転計を備えるメータユニット(メータ)55が配置され、このメータユニット55はブラケット50に固定されている。
ウインドスクリーン51は、ブラケット50に固定された後述する移動機構60によって、上下方向に移動してその高さを調整可能となっている。具体的には、ウインドスクリーン51は上下方向に移動する際に前後方向にも移動し、車体後方に行くに従ってその高さ位置が高くなるように構成されている。本実施形態では、前後及び上下に移動するウインドスクリーンの動作方向を単に上下方向という。
また、本実施形態では、これらウインドスクリーン51と移動機構60とを備えてスクリーン装置100を構成する。
また、サイドカバー42には、車両前方からの空気を運転者の膝等に直接あてずにその周囲を流す整流形状に形成されている。また、リアシートカウリング43には、左右一対のサドルバック44が一体に形成される。すなわち、この自動二輪車10は、これらサドルバック44によって大容量の積載空間を確保すると共に、比較的大型の車体カバー40及びウインドスクリーン51によって優れたウインドプロテクション効果を確保し、長距離走行に適した車両(いわゆるツアラータイプ)として構成されている。
次に、スクリーン装置100の構成を説明する。
図2は、アッパーカウリング41にスクリーン装置100を配置した状態を示す斜視図であり、図3は、図2の分解斜視図である。スクリーン装置100は、図2及び図3に示すように、アッパーカウリング41の上部に配置されるウインドスクリーン51と、このウインドスクリーン51を上下方向に移動する移動機構60とを備える。
ウインドスクリーン51は、正面視略台形形状の湾曲板形状であって、前方視界を確保するために全体が透明樹脂材料で一体成形されている。アッパーカウリング41は、車体前方からの走行風を運転者に直接当てずに運転者の周囲に整流して流すように車体後方へ行くに従って車幅方向及び上下方向に滑らかに拡がる流線形状に形成され、このアッパーカウリング41の上面には左右一対の開口部56,56が形成される。この開口部56,56は、アッパーカウリング41の下方に配置される移動機構60とウインドスクリーン51とを連結する左右一対のスクリーンステー57,57が通過するものであり、移動機構60のガイド部61,61に沿って形成される。
移動機構60は、図3に示すように、ブラケット50(図1)に固定されるベース板65と、このベース板65の両端のそれぞれに支持される左右一対のガイド部(レール部ともいう)61,61と、これらガイド部61,61にそれぞれ摺動自在に支持されている可動部(スライダともいう)62,62と、これら可動部62,62にプッシュケーブル64,64を介して接続される単一のモータ駆動式巻取機構63とを備える。このモータ駆動式巻取機構63はベース板65の略中央部に配置されている。
本構成では、各プッシュケーブル64,64がモータ駆動式巻取機構63によって巻き取られ、若しくは、引き出されることによって、可動部62,62がそれぞれガイド部61,61に案内されて上下方向に移動する。そして、この可動部62、62には上記スクリーンステー57,57がそれぞれ固定され、このスクリーンステー57,57は、図2に示すように、アッパーカウリング41の開口部56,56を貫通してアッパーカウリング41の上方に露出し、当該スクリーンステー57,57の上部にウインドスクリーン51が取り付けられている。
具体的には、スクリーンステー57、57は、車体後方に向けて略斜め上方に延びる長板形状のステー本体部57A,57Aと、このステー本体部57A,57Aの上縁から車体外方に屈曲する屈曲板部57B,57Bとを備える。ステー本体部57Aの下部には、可動部62のねじ孔部62Aに対して六角ボルト70等の固定部材によって固定される貫通孔58が形成されている。この貫通孔58を介して、六角ボルト70をねじ孔部62Aに固定することにより、スクリーンステー57が可動部62に固定される。
また、屈曲板部57Bには、ねじ孔部59が形成されている。このねじ孔部59には、ウインドスクリーン51の貫通孔51Aを介して、六角穴ボルト71等の固定部材が固定されることにより、ウインドスクリーン51がスクリーンステー57に締結される。これにより、ウインドスクリーン51は、スクリーンステー57,57を介して、移動機構60の可動部62、62に連結されるため、この可動部62、62がガイド部61,61に案内されて移動することに伴ってウインドスクリーンが上下に移動する。
また、ガイド部61,61は、図3に示すように、車体後上がりに傾斜してベース板65に配置されると共に、上方に行くに従って傾斜角度が略垂直に近づく弓形状に形成されている。これにより、上方に移動したウインドスクリーン51は、上昇に伴ってその上端を僅かに前方に向けるように(すなわち起立状態となるように)移動し、下方に移動したウインドスクリーン51は、下降に伴って車体後方側に傾斜するように構成されている。このため、ウインドスクリーン51はその傾斜角度を変化させながら上下動する。なお、ウインドスクリーン51は、自動二輪車のハンドル15等に設けられた操作スイッチ(不図示)の操作に応じて上下動される。
ところで、図3に示すように、アッパーカウリング41の後端部にはインナーパネル73とメータユニット55とが配置される。インナーパネル73は略台形形状に形成され、その略中央部にはメータユニット55の各計器が露出する開口74が形成されている。また、メータユニット55は、薄型に形成された箱体内に速度計やエンジン回転計等の計器を備えるとともに、夜間走行時等においても当該計器の値を視認できるようにバックライトが点灯するようになっている。ここで、ウインドスクリーン51は、上述のように、上方に移動する際に、車体後方側にも移動するため、この車体後方側に延びたウインドスクリーン51にメータユニット55のバックライトからの光が映りこむおそれがある。
本構成では、スクリーン装置100は、ウインドスクリーン51を上方に移動したときに、このウインドスクリーン51の移動に伴って、アッパーカウリング41の後端から後方へ延びるバイザー80を備える。このバイザー80は、ウインドスクリーン51が下方に移動した時には、アッパーカウリング41の内部の空間A(図1)に収納され、このウインドスクリーン51が上方に移動した時には、この移動に伴って、アッパーカウリング41の後端から後方へ延びることにより、ウインドスクリーン51とメータユニット55との間に延在し、このメータユニット55からウインドスクリーン51へ向かう光を遮る遮光板として機能する。
インナーパネル73の上縁73Aは、その両端部73B,73Bよりも凹んだ凹形状に形成されており、この上縁73Aとアッパーカウリング41との間には、上記バイザー80が通過する出入口75が形成される。また、インナーパネル73の周囲及び開口74の周囲には、それぞれリブ76,77が一体に設けられており、当該インナーパネル73の強度を確保している。更に、上縁73Aに対応する位置に形成されたリブ76Aは、バイザー80が出入口75を出入りする際に案内部としても機能する。
バイザー80は、光を遮る不透明な樹脂材料で一体に成形されており、平板状に形成された基部80Aと、この基部80Aの側縁から下方に延びて上記スクリーンステー57,57にそれぞれ取り付けられる取付部80B,80Bとを備える。すなわち、バイザー80は、取付部80B,80Bを介して、スクリーンステー57,57間を連結するように配置される。これによれば、ウインドスクリーン51と一体に上下に移動するスクリーンステー57,57間にバイザー80を設けたため、このバイザー80をウインドスクリーン51に連動させる構成を簡易にすることができる。
バイザー80の取付部80Bは、基部80Aの車体前方側に設けられ、この取付部80Bの前方側に形成される貫通孔81と、この貫通孔81よりも後方側に形成され、当該貫通孔81から略等距離にある円弧状の長孔82とを備える。
バイザー80は、この貫通孔81を介して、段つきボルト83等の固定部材により上記ステー本体部57Aに溶着等により設けられたナット84に固定される。段つきボルト83は、ナット84に螺合するねじ部83Aと、このねじ部83Aよりも拡径して形成された段部83Bとを備え、この段部83Bは、バイザー80の取付部80Bの厚さよりも僅かに長く形成されている。また、長孔82には、先端に孔85Aが開いた孔あきピン85が摺動自在に配置される。この孔あきピン85は、上記ステー本体部57Aに形成された貫通孔86を貫通したのち、孔85Aにスナップピン87が取り付けられて抜け止めがされる。これにより、バイザー80は、貫通孔81を挿通する段つきボルト83を中心として、孔あきピン85が長孔82内を摺動する範囲で揺動される。
また、アッパーカウリング41の上面前方には、図3に示すように、上記したバイザー80が収納される空間(すなわちアッパーカウリング41の内部の空間A(図1)と、アッパーカウリング41の外部とを連通する空気導入口(開口)90が形成されている。この空気導入口90は、ウインドスクリーン51を下方に移動させた場合に、図2に示すように、ウインドスクリーン51の下縁部51Bで覆われ、当該ウインドスクリーン51を上方に移動させた場合に露出する。
空気導入口90は、ウインドスクリーン51を上方に移動させた状態で走行する際に、アッパーカウリング41の内部の空間A(図1)と外部とを連通することにより、この空間Aを介して走行風をウインドスクリーン51の後方に供給するものである。ウインドスクリーン51を上方に移動させた状態で走行すると、アッパーカウリング41に向かって流れる走行風が空気導入口90を通じてアッパーカウリング41の内部に導入される。この導入された空気は、アッパーカウリング41とバイザー80との間を流れ、このアッパーカウリング41の後端に配置されたインナーパネル73とアッパーカウリング41との間に形成される出入口75や、当該インナーパネル73とメータユニット55との隙間等からウインドスクリーン51の後方に吹き出される。このため、この吹き出された空気によってウインドスクリーン51と運転者との間が負圧になることを抑えることができ、運転者の乗り心地の向上を図ることができる。また、本構成では、空気導入口90は略V字形状に形成され、空気導入時の通風抵抗を減じて風切音の低下を図っている。
次に、動作について説明する。
図4は、ウインドスクリーン51が下方(Lo位置)に移動した状態を示す側断面図であり、図5は、ウインドスクリーン51が上方(Hi位置)に移動した状態を示す側断面図である。
ウインドスクリーン51を下方に移動する際には、例えば操舵ハンドル4近傍に設けられている不図示の操作スイッチを操作し、移動機構60のモータ駆動式巻取機構63を駆動させる。すると、このモータ駆動式巻取機構63にプッシュケーブル64が巻き取られるため、このプッシュケーブル64に接続された可動部62がガイド部61に沿って下方に移動する。このため、図4に示すように、可動部62,62の移動に伴って、当該可動部62,62にスクリーンステー57,57を介して連結されたウインドスクリーン51は前部下方に配置される。ここで、バイザー80は、スクリーンステー57,57の間を連結するように配置されているため、ウインドスクリーン51の下方への移動に伴って下方に移動し、アッパーカウリング41の内部の空間Aに収容される。
一方、ウインドスクリーン51を上方に移動する際には、操作スイッチを操作し、モータ駆動式巻取機構63を逆方向に駆動させる。すると、このモータ駆動式巻取機構63がプッシュケーブル64を引き出すことにより、このプッシュケーブル64に接続された可動部62がガイド部61に沿って上方に移動する。このため、図5に示すように、可動部62,62の移動に伴って、当該可動部62,62にスクリーンステー57,57を介して連結されたウインドスクリーン51は後部上方に配置される。
ここで、バイザー80は、ウインドスクリーン51の上方への移動に伴って、アッパーカウリング41の後端部に形成された出入口75を通じて、アッパーカウリング41の後方に延びて、ウインドスクリーン51と当該ウインドスクリーン51の下方に配置されたメータユニット55との間に延在する。このため、このメータユニット55のバックライトからウインドスクリーン51へ向かう光は、バイザー80の基部80Aによって遮られることにより、この光がウインドスクリーン51に映りこむことが防止される。
本構成では、バイザー80の基部80Aの延出量Lは、メータユニット55のバックライトからウインドスクリーン51へ向かう光を確実に遮るように、メータユニット55の下縁部55Aとウインドスクリーン51の上縁部51Cとを結ぶ線と交差する程度の長さに設定されている。
また、本実施形態においては、図4及び図5に示すように、ガイド部61は車体後方側へ僅かに膨らむ弓状に設定されているため、このガイド部61上を移動する可動部62,62に固定されたスクリーンステー57,57は、可動部62,62の位置に応じて傾斜角度が変化する。このため、スクリーンステー57,57に固定されたウインドスクリーン51は、上方へ移動した場合に、その上端を僅かに前方に向けて(すなわち起立状態で)配置される。
ここで、バイザー80は、貫通孔81と長孔82とを有する取付部80B,80Bを介して、スクリーンステー57,57に揺動自在に取り付けられている。このため、ウインドスクリーン51が上方及び下方に移動する場合であっても、孔あきピン85が長孔82内を摺動することにより、バイザーはその傾斜角度を略一定に保つように揺動される。このため、出入口75を通過するバイザー80の傾斜角度が大きく変化することが防止されるため、この出入口75の開口を小さく形成することができ、当該出入口75及びメータユニット55周りのデザインの自由度を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、車体の前上部を覆うアッパーカウリング41の上方にウインドスクリーン51を備え、このウインドスクリーン51を上下に移動可能に支持する自動二輪車のスクリーン装置100において、ウインドスクリーン51が上方に移動したときのウインドスクリーン51下方にメータユニット55を配置すると共に、このウインドスクリーン51とメータユニット55との間にウインドスクリーン51の上方への移動に伴ってアッパーカウリング41後端から後方へ延びるバイザー80を設けたため、このバイザー80がメータユニット55からウインドスクリーン51へ向かう光を遮ることにより、当該光がウインドスクリーン51に映りこむことを防止できる。
また、バイザー80は、ウインドスクリーン51の上方への移動に伴ってアッパーカウリング41後端から後方へ延びるため、このバイザー80を常時、ウインドスクリーン51とメータユニット55との間に突出させて設ける必要はなく、アッパーカウリング41の大型化を防止でき、空気抵抗の増加を防止することができる。
また、本実施形態によれば、バイザー80は、ウインドスクリーン51が下方に移動したときにはアッパーカウリング41の内部に収納されるため、バイザーを一体に形成したものに比べて、アッパーカウリング41を小さく形成することができるとともに、アッパーカウリング41のデザインの自由度が増し、当該アッパーカウリング41並びに車体のデザイン性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、ウインドスクリーン51に取り付けられ当該ウインドスクリーン51と一体に上下に移動する左右一対のスクリーンステー57,57を備え、アッパーカウリング41の上面の下方で左右一対のスクリーンステー57,57の間を連結するようにバイザー80を設けたため、このバイザー80をウインドスクリーン51に連動させる構成を簡易にできる。
また、本実施形態によれば、アッパーカウリング41には、ウインドスクリーン51が下方に移動したときにウインドスクリーン51の下縁部51Bで覆われ、かつ、ウインドスクリーン51が上方に移動したときに露出する位置に空気導入口90を設けたため、ウインドスクリーンが上方に移動したときに、アッパーカウリング41に向かって流れる走行風が空気導入口90を通じてアッパーカウリング41内の空間Aに導入され、この導入された走行風がアッパーカウリング41とバイザー90との間を流れてウインドスクリーン51の後方に導かれるため、このウインドスクリーン51と運転者との間が負圧になることを抑えることができ、運転者の乗り心地の向上を図ることができる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、種々の設計変形を行うことができる。例えば、上述の実施形態では、ウインドスクリーン51を電動モータで駆動する自動二輪車のスクリーン装置に本発明を適用する場合を説明したが、電動モータ以外の駆動源を用いてもよく、或いは、ウインドスクリーン51を手動で作動させる手動式のスクリーン装置等にも本発明を広く適用可能である。
図6は、スクリーン装置の変形例を示す斜視図である。
このスクリーン装置200では、アッパーカウリング41の上部に配置されるウインドスクリーン151が、その下縁部151Bの略中央を上方に大きく湾曲させた形状を有する点で上記したスクリーン装置100と構成を異にする。その他の構成はスクリーン装置100と同一であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
このスクリーン装置200では、図6に示すように、ウインドスクリーン151の下縁部151Bの略中央が上方に大きく湾曲しているため、このウインドスクリーン151を下方に移動させた場合であっても、当該下縁部151Bが空気導入口90をすべて塞ぐことなく、この空気導入口90を通じて走行風がウインドスクリーン151の後面側に導かれるようになっている。このため、このスクリーン装置200を、ウインドスクリーンと運転者との間隔が広い等の理由により、ウインドスクリーンを下方に移動させた状態でも、このウインドスクリーンと運転者との間が負圧となりやすい自動二輪車に適用することにより、この種の自動二輪車における上記負圧を抑えることができ、運転者の乗り心地の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 アッパーカウリングにスクリーン装置を配置した状態を示す斜視図である。 図2の分解斜視図である。 ウインドスクリーンが下方に移動した状態を示す側断面図である。 ウインドスクリーンが上方に移動した状態を示す側断面図である。 スクリーン装置の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
10 自動二輪車
41 アッパーカウリング(カウリング)
41A ヘッドライト
50 ブラケット
51,151 ウインドスクリーン
51B,151B 下縁部
55 メータユニット(メータ)
57 スクリーンステー
57A ステー本体部
57B 屈曲板部
60 移動機構
61 ガイド部
62 可動部
63 モータ駆動式巻取機構
64 プッシュケーブル
65 ベース板
75 出入口
80 バイザー(遮光板)
90 空気導入口(開口部)
100,200 スクリーン装置
A 空間

Claims (4)

  1. 車体の前上部を覆うカウリングの上方にウインドスクリーンを備え、このウインドスクリーンを上下に移動可能に支持する自動二輪車のスクリーン装置において、
    前記ウインドスクリーンが上方に移動したときのウインドスクリーン下方にメータを配置すると共に、このウインドスクリーンとメータとの間に前記ウインドスクリーンの上方への移動に伴って前記カウリング後端から後方へ延び、前記メータから前記ウインドスクリーンに向かう光を遮る遮光板を設けたことを特徴とする自動二輪車のスクリーン装置。
  2. 前記遮光板は、前記ウインドスクリーンが下方に移動したときには前記カウリングの内部に収納されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のスクリーン装置。
  3. 前記ウインドスクリーンに取り付けられ当該ウインドスクリーンと一体に上下に移動する左右一対のスクリーンステーを備え、前記カウリングの上面の下方で前記左右一対のスクリーンステーの間を連結するように前記遮光板を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車のスクリーン装置。
  4. 前記カウリングには、前記ウインドスクリーンが下方に移動したときに前記ウインドスクリーンで覆われ、かつ、前記ウインドスクリーンが上方に移動したときに露出する位置に開口部を設け、前記ウインドスクリーンが上方に移動したときに、この開口部を通じて前記カウリングに向かって流れる走行風を該カウリング内に導入し、この導入された走行風を該カウリングと前記遮光板との間を流して前記ウインドスクリーンの後方に導くことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動二輪車のスクリーン装置。
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