JP2009220615A - 自動二輪車のスクリーン装置 - Google Patents

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遥 津田
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郁夫 原
Tsutomu Takeuchi
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Hisanori Nakano
寿則 中野
Yoshihiro Inoue
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Abstract

【課題】ウインドスクリーンの高さ位置にかかわらず、常にウインドスクリーンの適正な領域で雨滴を払拭できる自動二輪車のスクリーン装置を提供すること。
【解決手段】車体の前部を覆うアッパーカウリング41の上部にウインドスクリーン51を備え、このウインドスクリーン51を上下に移動可能に支持し、このウインドスクリーン51にワイパ83とこのワイパ83を駆動するワイパ駆動機構82とを設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウインドスクリーンを上下に移動可能に支持する自動二輪車のスクリーン装置に関する。
一般に、自動二輪車には、車体前上部を覆うカウリングにウインドスクリーンを移動可能に支持したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のものでは、ユーザの体格に合わせて、或いは、ユーザの好みに応じてウインドスクリーンの上下位置を調整することができるため、例えば、高速走行時にウインドスクリーンを上方に移動して運転者への風圧を抑制したり、中低速時にウインドスクリーンを下方に移動して運転者が適度が風圧を感じるように調整することができ、走行時の快適性を高めることができる。
また、自動二輪車には、ウインドスクリーンに付着した雨滴を払拭するために、ワイパ装置を搭載したものが知られている。この種のものでは、運転者の視界を良好に確保するため、ワイパ装置がウインドスクリーンの適正な領域で雨滴を払拭することが要求される。
特開2003−81160号公報
しかし、従来のワイパ装置は自動二輪車の車体フレームに固定されていたため、このワイパ装置を、上下に移動可能に支持されたウインドスクリーンに適用した場合、ウインドスクリーンが移動してもワイパ装置が追従しない。このため、ウインドスクリーンの高さ位置によっては、ウインドスクリーンの適正な領域でワイパ装置が可動せず、当該適正な領域で雨滴を払拭できないことが想定される。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、ウインドスクリーンの高さ位置にかかわらず、常にウインドスクリーンの適正な領域で雨滴を払拭できる自動二輪車のスクリーン装置を提供することを目的としている。
上述課題を解決するため、本発明は、車体の前上部を覆うカウリングの上部にウインドスクリーンを備え、このウインドスクリーンを上下に移動可能に支持する自動二輪車のスクリーン装置において、前記ウインドスクリーンにワイパと、このワイパを駆動する駆動機構とを設けたことを特徴とする。
この構成によれば、ウインドスクリーンにワイパと、このワイパを駆動する駆動機構とを設けたため、ウインドスクリーンを上下に移動する場合、このウインドスクリーンとともにワイパ及び駆動機構が上下に移動する。このため、ウインドスクリーンの高さ位置にかかわらず、常にワイパがウインドスクリーンの適正な領域で雨滴を払拭できる。
この構成において、前記ウインドスクリーンに取り付けられ当該ウインドスクリーンと一体に上下に移動する左右一対のスクリーンステーの間を連結する連結部材を設け、この連結部材に前記駆動機構を取り付けた構成としても良い。この構成によれば、連結部材を介して、駆動機構がスクリーンステーに連結されるため、ウインドスクリーンとワイパ及び駆動機構を連動させる機構を簡易にできる。
また、前記駆動機構はモータと減速機構とを備え、このモータは前記連結部材上で、その軸線が車幅方向を向くように配置した構成としても良い。この構成によれば、駆動機構が車両の前後方向に突出することが防止され、当該駆動機構をコンパクトにまとまりよく配置することができる。
また、前記駆動機構はモータと減速機構とを備え、前記モータへ電力を供給する導線の一部を前記スクリーンステーの芯金と、この芯金を被覆する絶縁体とを備えて構成しても良い。この構成によれば、スクリーンステーの芯金を通じてモータへ電力が供給されるため、ウインドスクリーンの上下への移動距離に応じた長さを有する導線を設ける必要はなく、駆動機構周りの構成を簡素化できる。
本発明では、ウインドスクリーンにワイパと、このワイパを駆動する駆動機構とを設けたため、ウインドスクリーンを上下に移動する場合、このウインドスクリーンとともにワイパ及び駆動機構が上下に移動する。このため、ウインドスクリーンの高さ位置にかかわらず、常にワイパがウインドスクリーンの適正な領域で雨滴を払拭できる。
また、ウインドスクリーンと一体に上下に移動する左右一対のスクリーンステーの間を連結する連結部材を設け、この連結部材に駆動機構を取り付けたため、この連結部材を介して、駆動機構がスクリーンステーに連結されることにより、ウインドスクリーンとワイパ及び駆動機構を連動させる機構を簡易にできる。
また、駆動機構のモータの軸線が車幅方向を向くように連結部材上に配置したため、駆動機構が車両の前後方向に突出することが防止され、当該駆動機構をコンパクトにまとまりよく配置することができる。
また、モータへ電力を供給する導線の一部をスクリーンステーの芯金と、この芯金を被覆する絶縁体とを備えて構成したため、このスクリーンステーの芯金を通じてモータへ電力が供給されることにより、ウインドスクリーンの上下への移動距離に応じた長さを有する導線を設ける必要はなく、駆動機構周りの構成を簡素化できる。
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。なお説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、車体を運転する運転者から見た方向に従う。
図1は本発明の実施形態に係る自動二輪車の側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部に取り付けられたヘッドパイプ12に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上端部を支持するトップブリッジに取り付けられた操舵用のハンドル15と、フロントフォーク13に回転自在に支持された前輪16と、車体フレーム11に支持されたエンジン17と、エンジン17に排気管18を介して連結された排気マフラー19と、車体フレーム11の後下部のピボット20に上下に揺動自在に支持されたリアスイングアーム21と、このリアスイングアーム21の後端部に回転自在に支持された後輪22とを備え、リアスイングアーム21と車体フレーム11との間にリアクッション23が配設されている。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12から左右に分岐して後方斜め下方に延びる左右一対のメインフレーム25と、メインフレーム25の後部に接続されるピボットプレート26と、ヘッドパイプ12から下方に延びた後に屈曲して後方へ延びピボットプレート26に接続されるダウンチューブ27と、メインフレーム25及びピボットプレート26から後方へ延びる左右一対のシートレール29とを備えている。このメインフレーム25、ピボットプレート26及びダウンチューブ27によって囲まれる空間にエンジン17が支持されており、このエンジン17の動力を後輪22に伝達する動力伝達機構を構成するドライブシャフトがリアスイングアーム21内に配設される。
また、メインフレーム25にはエアクリーナ31や燃料タンク32が支持され、このエアクリーナ31はスロットルボディ38を介してエンジン17に連結される。このスロットルボディ38には、燃料タンク32内の燃料を噴射するインジェクタが取り付けられ、このインジェクタによりエアクリーナ31から供給される清浄空気に燃料を混合してエンジン17に供給する。なお、この自動二輪車10のエンジン17は、いわゆるV型2気筒エンジンである。
また、シートレール29には乗員用シート33及びグラブレール34が支持され、ダウンチューブ27にはラジエータ36が支持されている。
また、この自動二輪車10には、車体を覆う車体カバー40が設けられ、この車体カバー40は、車体前上部を覆うアッパーカウリング(カウリング)41と、車体側部を覆う左右一対のサイドカバー42と、車体後部を覆うリアシートカウリング43とを備えて構成されている。また、前輪16を覆うフロントフェンダ46がフロントフォーク13に取り付けられ、後輪22を覆うリアフェンダ47がリアシートカウリング43に取り付けられている。
アッパーカウリング41は、ヘッドパイプ12にブラケット50を介して固定され、このアッパーカウリング41の前面には、ヘッドライト41Aが配設され、このヘッドライト41Aの上方に、透明樹脂材料で形成されたウインドスクリーン51が配設される。
ウインドスクリーン51は、ブラケット50に固定された後述する移動機構60によって、上下方向に移動してその高さを調整可能となっている。具体的には、ウインドスクリーン51は上下方向に移動する際に前後方向にも移動し、車体後方に行くに従ってその高さ位置が高くなるように構成されている。本実施形態では、前後及び上下に移動するウインドスクリーンの動作方向を単に上下方向という。
また、本構成では、ウインドスクリーン51に、このウインドスクリーン51の前面に付着した雨滴を掃払するワイパ機構80が配設されており、これらウインドスクリーン51と移動機構60とワイパ機構80とを備えてスクリーン装置100が構成される。
また、サイドカバー42には、車両前方からの空気を運転者の膝等に直接あてずにその周囲を流す整流形状に形成されている。また、リアシートカウリング43には、左右一対のサドルバック44が一体に形成される。すなわち、この自動二輪車10は、これらサドルバック44によって大容量の積載空間を確保すると共に、比較的大型の車体カバー40及びウインドスクリーン51によって優れたウインドプロテクション効果を確保し、長距離走行に適した車両(いわゆるツアラータイプ)として構成されている。
次に、スクリーン装置100の構成を説明する。
図2は、アッパーカウリング41にスクリーン装置100を配置した状態を示す斜視図であり、図3は、図2の分解斜視図である。スクリーン装置100は、図2及び図3に示すように、アッパーカウリング41の上部に配置されるウインドスクリーン51と、このウインドスクリーン51を上下方向に移動する移動機構60と、この移動機構60の動作によって当該ウインドスクリーン51とともに上下方向に移動するワイパ機構80とを備える。
ウインドスクリーン51は、正面視略台形形状の湾曲板形状であって、前方視界を確保するために全体が透明樹脂材料で一体成形されている。アッパーカウリング41は、車体前方からの走行風を運転者に直接当てずに運転者の周囲に整流して流すように車体後方へ行くに従って車幅方向及び上下方向に滑らかに拡がる流線形状に形成されている。
本構成では、ウインドスクリーン51が上下方向に移動する際に、このウインドスクリーン51の後面側に配置されるワイパ機構80のワイパ駆動機構82と、アッパーカウリング41との干渉を防止すべく、このアッパーカウリング41の上面には凹部41Bが形成されている。また、この凹部41Bには左右一対の開口部56,56が形成される。この開口部56,56は、アッパーカウリング41の下方に配置される移動機構60とウインドスクリーン51とを連結する左右一対のスクリーンステー57,57が通過するものであり、移動機構60のレール部61,61に沿って形成される。
移動機構60は、図3に示すように、ブラケット50(図1)に固定されるベース板65と、このベース板65の両端のそれぞれに支持される左右一対のレール部61,61と、これらレール部61,61にそれぞれ摺動自在に支持されているスライダ62,62と、これらスライダ62,62にプッシュケーブル64,64を介して接続される単一のモータ駆動式巻取機構63とを備える。このモータ駆動式巻取機構63はベース板65の略中央部に配置されている。
本構成では、各プッシュケーブル64,64がモータ駆動式巻取機構63によって巻き取られ、若しくは、引き出されることによって、スライダ62,62がそれぞれレール部61,61に案内されて上下方向に移動する。そして、このスライダ62、62には上記スクリーンステー57,57がそれぞれ固定され、このスクリーンステー57,57は、図2に示すように、アッパーカウリング41の開口部56,56を貫通してアッパーカウリング41の上方に露出し、当該スクリーンステー57,57の上部にウインドスクリーン51が取り付けられている。
具体的には、スクリーンステー57、57は、車体後方に向けて略斜め上方に延びる長板形状のステー本体部57A,57Aと、このステー本体部57A,57Aの上縁から車体の左右外方にそれぞれ屈曲する屈曲板部57B,57Bとを備える。ステー本体部57Aの下部には、スライダ62のねじ孔部62Aに対して六角ボルト70等の固定部材によって固定される貫通孔58が形成されている。この貫通孔58を介して、六角ボルト70をねじ孔部62Aに固定することにより、スクリーンステー57がスライダ62に固定される。
また、屈曲板部57Bには、ねじ孔部59が形成されている。このねじ孔部59には、ウインドスクリーン51の貫通孔51Aを介して、六角穴ボルト71等の固定部材が固定されることにより、ウインドスクリーン51がスクリーンステー57に締結される。これにより、ウインドスクリーン51は、スクリーンステー57,57を介して、移動機構60のスライダ62、62に連結されるため、このスライダ62、62がレール部61,61に案内されて移動することに伴ってウインドスクリーンが上下に移動する。
また、レール部61,61は、図3に示すように、車体後上がりに傾斜してベース板65に配置されると共に、上方に行くに従って傾斜角度が略垂直に近づく弓形状に形成されている。これにより、上方に移動したウインドスクリーン51は、上昇に伴ってその上端を僅かに前方に向けるように(すなわち起立状態となるように)移動し、下方に移動したウインドスクリーン51は、下降に伴って車体後方側に傾斜するように構成されている。このため、ウインドスクリーン51はその傾斜角度を変化させながら上下動する。なお、ウインドスクリーン51は、自動二輪車のハンドル15等に設けられた操作スイッチ(不図示)の操作に応じて上下動される。
ワイパ機構80は、上記したスクリーンステー57,57の間を連結するクロスステー81と、このクロスステー81に設けられるワイパ駆動機構(駆動機構)82と、このワイパ駆動機構82に連結されるワイパ83とを備える。
クロスステー81はウインドスクリーン51と略平行に配置された車幅方向に長く延びる板状部材であり、その両端部にそれぞれねじ孔部91が形成されている。これらねじ孔部91には、スクリーンステー57のステー本体部57Aの上部に形成された貫通孔92を介して六角ボルト93等の固定部材が固定されることにより、クロスステー81がスクリーンステー57,57の間を連結する。
ワイパ駆動機構82は、軸方向に長い電動モータ82Aと、この電動モータ82Aの先端部に当該軸方向に沿って一体に設けられた減速機構82Bとを備え、クロスステー81上に固定されている。具体的には、ワイパ駆動機構82は、電動モータ82Aの軸線Sが車幅方向(すなわちクロスステー81の延出方向)を向くようにクロスステー81上に配置され、減速機構82Bのフランジ部85を介して、当該クロスステー81のねじ孔部86に六角ボルト87等の固定部材で固定されている。また、減速機構82Bは、電動モータ82Aの回転を減速して出力する出力軸88を備え、この出力軸88はウインドスクリーン51に対して略垂直方向に延び、このウインドスクリーン51を貫通して当該ウインドスクリーン51の前面側に延在する。
本構成では、ワイパ駆動機構82をスクリーンステー57,57の間を連結するクロスステー81上に配置したため、ワイパ駆動機構82とウインドスクリーン51とが、スクリーンステー57を介して移動機構60に連結される。このため、ワイパ駆動機構82をウインドスクリーン51と連動させる機構を簡易にすることができる。また、ワイパ駆動機構82は、電動モータ82Aの軸線Sが車幅方向を向くように車幅方向に長く延びるクロスステー81上に配置されるため、ワイパ駆動機構82が車両の前後方向に突出することが防止され、当該ワイパ駆動機構82をコンパクトにまとまりよく配置することができる。
また、クロスステー81には、このクロスステー81の一部を切り起こして、電動モータ82Aの終端部94を支持する支持部95が形成され、この支持部95と電動モータ82Aの終端部94との間には、ゴム材等で形成された防振部材96が介装されている。これによれば、ワイパ駆動機構82は、減速機構82Bがフランジ部85を介してクロスステー81に固定されるとともに、電動モータ82Aの終端部94が防振部材96を介してクロスステー81の支持部95に支持されているため、減速機構82Bの出力軸88が正転及び逆転方向に回動する場合に、この出力軸88を中心にワイパ駆動機構82が揺動することが防止され、このワイパ駆動機構82の保持力を確保することができる。
また、ワイパ駆動機構82の上部には、このワイパ駆動機構82を覆うと共に、上記出力軸88が貫通する孔部97Aを有するカバー体97が配置され、このカバー体97は、ねじ98でクロスステー81に固定されている。このカバー体97内では、電動モータ82Aから延びるケーブル105のコネクタ105Aと、バッテリ等の電源装置に接続された電源ケーブル106のコネクタ106Aとが接続され、これらコネクタ105A、106Aの接続部における防水性を確保している。なお、上記した電源ケーブル106は、スクリーンステー57に沿ってカバー体97内に導かれる。
一方、ウインドスクリーン51の前面側には、略H字形状をしたスクリーンカバー107が配置され、このスクリーンカバー107は、ウインドスクリーン51に形成された貫通孔108を後面側から貫通する六角ボルト109により当該ウインドスクリーン51に固定されている。このスクリーンカバー107は、ウインドスクリーン51の前面側から上記ワイパ駆動機構82(カバー体97)が視認されないように、当該ワイパ駆動機構82(カバー体97)を覆うものである。
ウインドスクリーン51及びスクリーンカバー107には、それぞれワイパ駆動機構82の出力軸88が貫通する孔部51B,107Aが形成され、これら孔部51B,107Aを貫通した出力軸88には、ウインドスクリーン51の前面の雨滴を払拭するワイパ83が取り付けられている。
このワイパ83は、一端110Aに出力軸88が貫通する孔部111を有し、略く字形状に屈曲されたアーム部110と、このアーム部110の他端110Bに設けられたワイパブレード112とを備える。アーム部110の孔部111に出力軸88を貫通させ、この出力軸88にナット113を固定することにより、ワイパ83がワイパ駆動機構82に連結される。また、アーム部110の一端110Aには、この一端110Aと出力軸88との連結部分を覆うカバー114が取り付けられている。
ワイパブレード112は、ウインドスクリーン51の前面に密接する方向に付勢されてアーム部110の他端110Bに固定されている。このため、出力軸88の回動に伴って、ワイパ83がアーム部110の一端110Aを中心に揺動することにより、ワイパブレード112はウインドスクリーン51の前面に密接した状態で、この前面上を移動するため、この前面に付着した雨滴が払拭される。
次に、動作について説明する。
ウインドスクリーン51を下方に移動する場合には、例えば操舵ハンドル4近傍に設けられている不図示の操作スイッチを操作し、移動機構60のモータ駆動式巻取機構63を駆動させる。すると、このモータ駆動式巻取機構63にプッシュケーブル64が巻き取られるため、このプッシュケーブル64に接続されたスライダ62がレール部61に沿って下方に移動する。このプッシュケーブル64に接続されたスライダ62がレール部61に沿って下方に移動する。このため、スライダ62,62の移動に伴って、当該スライダ62,62にスクリーンステー57,57を介して連結されたウインドスクリーン51は、傾斜角度を小さくなるように変化しつつ前部下方に移動する。
一方、ウインドスクリーン51を上方に移動する場合には、操作スイッチを操作し、モータ駆動式巻取機構63を逆方向に駆動させる。すると、このモータ駆動式巻取機構63がプッシュケーブル64を引き出すことにより、このプッシュケーブル64に接続されたスライダ62がレール部61に沿って上方に移動する。このため、スライダ62,62の移動に伴って、当該スライダ62,62にスクリーンステー57,57を介して連結されたウインドスクリーン51は、傾斜角度が大きくなるように変化しつつ後部上方に移動する。
本構成では、ウインドスクリーン51の下方でスクリーンステー57,57を連結するクロスステー81を設け、このクロスステー81上にワイパ駆動機構82を配置し、このワイパ駆動機構82の出力軸88にワイパ83を取り付けている。このため、これらワイパ駆動機構82及びワイパ83は、スクリーンステー57,57を介してウインドスクリーン51に連結されることにより、移動機構60の動作に伴って、ウインドスクリーン51とともに上方もしくは下方に移動する。従って、ワイパ83のワイパブレード112は、ウインドスクリーン51の高さ位置によらず、常にウインドスクリーン51上の同じ領域A(図2)を移動するため、このウインドスクリーン51の適正な領域Aで雨滴を払拭することができる。ここで、ウインドスクリーンの適正な領域とは、ウインドスクリーンを通じて運転者が良好な視界が確保できる領域をいう。
以上説明したように、本実施形態によれば、車体の前上部を覆うアッパーカウリング41の上部にウインドスクリーン51を備え、このウインドスクリーン51を上下に移動可能に支持し、このウインドスクリーン51にワイパ83とこのワイパ83を駆動するワイパ駆動機構82とを設けたため、ウインドスクリーン51を上下に移動する場合、このウインドスクリーン51とともにワイパ83及びワイパ駆動機構82が上下に移動する。このため、ウインドスクリーン51の高さ位置によらず、常にワイパ83がウインドスクリーン51の適正な領域Aで雨滴を払拭することができる。
また、本実施形態によれば、ウインドスクリーン51に取り付けられ当該ウインドスクリーン51と一体に上下に移動する左右一対のスクリーンステー57,57の間を連結するクロスステー81を設け、このクロスステー81にワイパ駆動機構82を取り付けたため、このクロスステー81を介して、ワイパ駆動機構82がスクリーンステー57,57に連結されることにより、ウインドスクリーン51とワイパ駆動機構82及びワイパ83を連動させる機構を簡易にできる。
また、本実施形態によれば、ワイパ駆動機構82は、電動モータ82Aと減速機構82Bとを備え、この電動モータ82Aはクロスステー81上で、その軸線Sが車幅方向を向くように配置したため、ワイパ駆動機構82が車両の前後方向に突出することが防止され、当該ワイパ駆動機構82をコンパクトにまとまりよく配置することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記した実施形態では、ワイパ駆動機構82が取り付けられるクロスステー81を、左右一対のスクリーンステー57,57の間に配置し、これらを六角ボルト93で固定する構成としていたが、図4に示すように、上記クロスステー81に対応するモータ固定部281と、上記スクリーンステー57,57に対応するスクリーン固定部257,257とを備え、これらモータ固定部281、スクリーン固定部257,257を金属または樹脂材料により略門型に一体に成形する構成としても良い。この構成によれば、部品点数の削減を図るとともに、各部品を組み付ける必要がなくなり作業性の向上を図ることができる。さらに、モータ固定部281、スクリーン固定部257,257を一体に成形することにより、各部品を六角ボルト93で固定したものに比べて強度及び剛性の向上を図ることができる。
次に別の実施形態について説明する。
図5は、この別の実施形態にかかる移動機構、スクリーンステー及びワイパ駆動機構を示す分解斜視図であり、図6は、移動機構とスクリーンステーとの係合状態を示す断面図である。この別の実施形態では、スクリーンステーを通じてワイパ駆動機構の電動モータに電源を供給する点の特徴を有する。この別の実施形態において、上記した実施形態と同一の構成を有するものは同一の符号を付して説明を省略する。
この別実施形態では、移動機構160は、図5に示すように、一方のレール部161にバッテリ等の電源装置に接続されるコネクタ120Aを有する電源ケーブル120を備え、他方のレール部161に車体を通して接地されるアースケーブル121を備える。
具体的には、レール部161は、図6に示すように、断面略コ字形状をしたレール部本体161Aの内側に、電源ケーブル120またはアースケーブル121に接続されて通電する通電部161Bが配設されている。この通電部161Bは、レール部本体161Aに沿って設けられ、導電性を有する金属板122と、絶縁性を有し、当該金属板122をコーティングする外装体123とを備える。また、通電部161Bには、レール部本体161Aの開口に対向する面の外装体123が剥離されて金属板122が露出した開口部124が形成されている。この開口部124は、レール部本体161Aの形状、すなわちレール部161に案内されるスライダ62が移動する軌跡と略同形状に形成されている。
また、スクリーンステー157,157は、図6に示すように、芯金(導線)130を絶縁性を有する樹脂材料でコーティングした外装体(絶縁体)131とを備えて形成される。本構成では、芯金130が電動モータ82Aへ電力を供給する導線の一部として利用される。スクリーンステー157は、上記実施形態と同様にステー本体部157Aと屈曲板部157Bとを備えるとともに、図5に示すように、ステー本体部157Aの下端部前面から前方に延びた後に車幅方向に沿って車体外側に折り曲げられた折曲部157Cを備える。この折曲部157Cには、その先端に芯金130が露出して、通電部161Bの開口部124を通じて金属板122と当接する当接部130Aが形成されており、この当接部130Aは、スクリーンステー157がスライダ62とともに移動する間、金属板122と当接するようになっている。
ステー本体部157Aの上端内側には、芯金130に連なり、電動モータ82Aから延びる電源ケーブル140またはアースケーブル141と接続されるソケット部157Dが形成されている。本構成では、電源ケーブル120が接続されたスクリーンステー157には、電源ケーブル用ソケット部157D1が形成され、アースケーブル121が接続されたスクリーンステー157には、アースケーブル用ソケット部157D2が形成され、これらソケット部157D1,157D2の形状を接続されるケーブルの種類に応じて変更している。
このように、移動機構160のレール部161及びスクリーンステー157を介して、電動モータ82Aと電源ケーブル120及びアースケーブル121とがループ状に接続されるため、電動モータ82Aにレール部161の金属板122、スクリーンステー157の芯金130を通じて電源が供給されることにより、この電動モータ82Aが作動する。
この別の実施形態によれば、ワイパ駆動機構82は電動モータ82Aと減速機構82Bとを備え、電動モータ82Aへ電力を供給する導線の一部をスクリーンステー157の芯金130と、この芯金130を被覆する外装体131とを備えて構成したため、この芯金130を通じて電動モータ82Aへ電力が供給されることにより、ウインドスクリーン51の上下への移動距離に応じた長さを有する電源ケーブルを設ける必要は無い。更に、ウインドスクリーン51が上下に移動する場合に、電源ケーブルが移動機構やスクリーンステー等との干渉を防止する工夫を施す必要が無い。従って、ワイパ駆動機構82回りの構成を簡素化することができる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、種々の設計変形を行うことができる。例えば、上述の実施形態では、ウインドスクリーン51を電動モータで駆動する自動二輪車のスクリーン装置に本発明を適用する場合を説明したが、電動モータ以外の駆動源を用いてもよく、或いは、ウインドスクリーン51を手動で作動させる手動式のスクリーン装置等にも本発明を広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の前部を示す斜視図である。 アッパーカウリングにスクリーン装置を配置した状態を示す斜視図である。 図2の分解斜視図である。 ワイパ駆動機構をその周辺構成とともに示す分解斜視図である。 別の実施形態にかかる移動機構、スクリーンステー及びワイパ駆動機構を示す分解斜視図である。 スクリーンステーとレールとの通電状態を示す断面図である。
符号の説明
41 アッパーカウリング(カウリング)
41B 凹部
50 ブラケット
51 ウインドスクリーン
56 開口部
57,157,257 スクリーンステー
60,160 移動機構
61,161 レール部
62 スライダ
63 モータ駆動式巻取機構
64 プッシュケーブル
65 ベース板
80 ワイパ機構
81,281 クロスステー(連結部材)
82 ワイパ駆動機構(駆動機構)
82A 電動モータ(モータ)
82B 減速機構
83 ワイパ
85 フランジ部
88 出力軸
95 支持部
96 防振部材
100 スクリーン装置
110 アーム部
112 ワイパブレード
130 芯金(導線)
131 外装体(絶縁体)
161A レール部本体
161B 通電部
A 領域
S 軸線

Claims (4)

  1. 車体の前上部を覆うカウリングの上部にウインドスクリーンを備え、このウインドスクリーンを上下に移動可能に支持する自動二輪車のスクリーン装置において、
    前記ウインドスクリーンにワイパと、このワイパを駆動する駆動機構とを設けたことを特徴とする自動二輪車のスクリーン装置。
  2. 前記ウインドスクリーンに取り付けられ当該ウインドスクリーンと一体に上下に移動する左右一対のスクリーンステーの間を連結する連結部材を設け、この連結部材に前記駆動機構を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のスクリーン装置。
  3. 前記駆動機構はモータと減速機構とを備え、このモータは前記連結部材上で、その軸線が車幅方向を向くように配置したことを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車のスクリーン装置。
  4. 前記駆動機構はモータと減速機構とを備え、前記モータへ電力を供給する導線の一部を前記スクリーンステーの芯金と、この芯金を被覆する絶縁体とを備えて構成したことを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車のスクリーン装置。
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