JP3843206B2 - 車両用スクリーン装着構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用スクリーン装着構造に係わり、特に、自動二輪車等の車両に用いて好適な車両用スクリーン装着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車等の車両の前面に設けられるスクリーン高さを調整可能としたスクリーンの装着構造が知られており、その一構造例が、実公平3−27030号公報において提案されている。
【0003】
この技術は、車体フレームの前方を覆って設けられるカウリングに対して、前記スクリーンを上下動可能に装着し、また、前記カウリングに、このカウリングとの間で前記スクリーンを挟持するクランクプレートを設け、このクランクプレートと前記カウリングとの間に、前記クランクプレートを前記スクリーンに圧接させるロック部材を設けた構成としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の技術にあっては、車両の外装部品であるカウリングを、スクリーンを固定するための強度部材として使用していることから、カウリングの材質や意匠が制限されるといった問題点がある。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、車両の外装部品が材質的にまた意匠的に制限されることのない車両用スクリーン装着構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係わる車両用スクリーン装着構造は、前述した目的を達成するために、車体フレームと、この車体フレームの前方に取り付けられるカウリングとの間に、風防板としてのスクリーンを装着し、前記車体フレームに、前記スクリーンの前方に対向配置されるとともに、このスクリーンに圧着されて、このスクリーンを保持する保持板を設け、前記スクリーンを前記車体フレームおよび前記カウリングに対して、面方向に相対移動可能に装着するとともに、前記スクリーンを前記車体フレームと前記保持板との間で挟持固定するようにし、この保持板に、前記カウリングを固定してなることを特徴とする。
本発明の請求項2に係わる車両用スクリーン装着構造は、請求項1に記載の前記保持板の一部が、前記車体フレームに対して揺動可能に支持されているとともに、揺動可能に支持された位置から離間した位置に、前記保持板を車体フレームに対して接近離間させる揺動機構を設けてなることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の車両用スクリーン装着構造は、請求項2に記載の前記揺動機構が、前記保持板を前記スクリーンに圧接させた状態に保持するロック機構を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の車両用スクリーン装着構造は、請求項1ないし請求項3の何れかに記載の前記車体フレームの前方に、前記保持板および揺動機構が装着されるステーを取り付けたことを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の車両用スクリーン装着構造は、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の前記スクリーンと前記車体フレームとの間に、前記スクリーンの移動位置を複数位置において規制するラチェット機構を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の車両用スクリーン装着構造は、請求項1ないし請求項5の何れかに記載の前記スクリーンと車体フレームとの当接面に、摩擦軽減シートを貼付してなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1中、符号1は、本実施形態が適用された車両としての自動二輪車を示し、この自動二輪車1は、車体フレーム2と、この車体フレーム2の前方にフロントフォーク3を介して取り付けられた前輪4と、前記車体フレーム2の下部後方に、図示しないリアフォークを介して取り付けられた後輪5と、前記フロントフォーク3の上部に取り付けられたステアリングハンドル6と、前記車体フレーム2の中央部に搭載されたエンジン7と、前記車体フレーム2の前方を覆って設けられたカウリング8と、このカウリング8と前記車体フレーム2との間に装着され、自動二輪車1の搭乗者の前方に位置されるスクリーン9と、前記ステアリングハンドル6の後方で、前記車体フレーム2の上部に装着されたタンクカバー10と、このタンクカバー10の後方に設けられたシート11とを備えており、前記車体フレーム2と前記カウリング8との間に、本実施形態に係わるスクリーン装着構造が適用されている。
【0008】
本実施形態に係わるスクリーンの装着構造は、この車体フレーム2とその前方に取り付けられるカウリング8との間に、前記スクリーン9を装着し、このスクリーン9を前記車体フレーム2および前記カウリング8に対して、面方向に相対移動可能に装着するとともに、前記スクリーン9を前記車体フレーム2との間で挟持固定するようにしたものであって、前記車体フレーム2に、前記スクリーン9の前方に対向配置されるとともに、このスクリーン9に圧着されて、このスクリーン9を保持する保持板12を設け、この保持板12に前記カウリング8を固定した概略構成となっている(図2参照)。
【0009】
ついで、これらの詳細について説明すれば、本実施形態においては、前記車体フレーム2の前部に設けられたヘッドパイプ2aの前部には、その前方へ延びる第1のステー13が取り付けられており、この第1のステー13には、その上方に対峙させられる第2のステー14が取り付けられている。
【0010】
前記第1のステー13は、前記ヘッドパイプ2aの前方へ延びるメインパイプ13aと、このメインパイプ13aの基端部に一体に設けられ、断面がU字状に形成された連結部材13bと、この連結部材13bに固着され、前記メインパイプ13aと略直交して配設されたサブパイプ13cとによって構成されている。また、前記連結部材13bの基端部には、前記車体フレーム2のヘッドパイプ2aの前部に、上下に間隔をおいて突設された一対のブラケット15が挿入されるとともに、これらの連結部材13bおよび各ブラケット15を貫通して設けられるボルト16によって一体化されるようになっている。
さらに、上方に位置するブラケット15の上部には、上方へ向かう係止突起15aが一体に形成されており、この係止突起15aに、前記連結部材13bに形成された係止孔17が嵌合させられることにより、この連結部材13bがヘッドパイプ2aに係止されるようになっている。
【0011】
前記第2のステー14は、図3および図4に示すように、前記第1のステー13のサブパイプ13cに沿うように配設されており、その長さ方向の中央部には、前記第1のステー13のメインパイプ13aの軸線を通る鉛直面に沿うように配設され、断面が逆U字状に形成された収納ボックス18が配設されている。
この収納ボックス18の下部で、その長さ方向の略中間部には、収納ボックス18の両側に延びる支持パイプ19が一体に取り付けられており、この支持パイプ19の両端部には、前記第1のステー13を構成するサブパイプ13cの両側に固定される連結プレート20が一体に設けられている。
また、前記収納ボックス18の下部で、その長さ方向の上端部近傍には、前記両支持パイプ19の両端部近傍を連結するサブパイプ21が一体に取り付けられている。
さらに、前記収納ボックス18の下端部は、前記メインパイプ13aの先端部にブラケット22を介して連結され、また、前記支持パイプ19との連結部よりも上方位置において、補強プレート23を介して、前記第1のステー13のサブパイプ13cに連結されている。
【0012】
前記保持板12は、図2に示すように、前記第2のステー14を覆うように配設される押圧部12aと、この押圧部12aの略中間部から下方へ向けて延設された支持部12bとによって構成され、この支持部12bの先端部が、前記第2のステー14の下端部に上方へ向けて突設させられた支持ピン24に嵌合されるとともに、この支持ピン24を中心にして、ほぼ鉛直面内において揺動自在に支持されるようになっている。
また、前記押圧部12aの両端部は、前記第2のステー14の両端部に設けられている各連結プレート20の上面に重畳させられるようになっている。
そして、前記押圧部12aの両端部には、この押圧部12aが前記第2のステー14へ向けて揺動させられた際に、この第2のステー14の各連結プレート20に突設された係止ピン25に係合させられる係合片26が一体に形成されている。
一方、このように構成された保持板12の上面には、複数のビス等の固定手段によって前記カウリング8が一体に固定されている。
【0013】
また、本実施形態においては、前記保持板12の両端部と前記各連結プレート20との間には、前記保持板12を揺動させて、その押圧部12aを、前記第2のステー14に対して接近離間させるための揺動機構27が、図2に示すように設けられている。
この揺動機構27は、前記連結プレート20にピン28を介して揺動自在に取り付けられたリンクプレート29と、このリンクプレート29の揺動端部と前記保持板12の端部とを連結するとともに、これらに回動自在に連結された連結ロッド30と、前記連結プレート20に回動自在に設けられ、前記リンクプレート29の揺動をなす操作レバー31と、この操作レバー31の回動動作を前記リンクプレート29へ伝達するリンクロッド32とによって構成されている。
【0014】
さらに詳述すれば、前記リンクプレート29の揺動端部は、二股状に形成されており、この揺動端部に、前記連結ロッド30の一端部に取り付けられた連結ピン33の両端部が回動自在に支持されている。
【0015】
また、前記操作レバー31は、前記連結プレート20にピン34を介して揺動可能に支持され、その揺動中心から揺動半径方向に延びる連結アーム31aが一体に設けられており、この連結アーム31aの先端部と、前記リンクプレート29の長さ方向の中間部とが、前記リンクロッド32とによって連結されている。
そして、前記操作レバー31は、前記保持板12を牽引して第2のステー14に接近させた状態において、前記リンクプレート29に当接させられることによってその回動が拘束されることによって、前記保持板12を前記位置に保持するようになされている。
すなわち、操作レバー31が前述した位置に回動させられた状態において、前記リンクロッド32の前記リンクプレート29との連結位置と、前記連結アーム31aとの連結位置とを結ぶ線が、前記操作レバー31の回動中心である前記ピン34の中心軸線を越えた位置に保持されるようになされている。
このように、前記リンクロッド32の両端部と、前記ピン34との位置関係を前述した位置関係とすることにより、前記保持板12が、第2のステー14から離間する方向に移動しようとした場合、前記操作レバー31が前記リンクプレート29との当接を維持する方向に押圧されることによって、この操作レバー31がその回動を拘束された状態に保持され、これにより、前記保持板12が第2のステー14に接近させられた状態に保持される。
したがって、前記リンクプレート29、連結ロッド30、操作レバー31、および、リンクロッド32によって、前記保持板12に対する揺動機構とロック機構とが構成されている。
【0016】
一方、前記第2のステー14には、前記スクリーン9の後方に対峙させられるメータバイザ35が固定されており、本実施形態においては、このメータバイザ35と前記保持板12との間に、前記スクリーン9が挟持固定されるようになっている。
【0017】
また、前記スクリーン9は、前記メータバイザ35に上下動可能に支持されている。
すなわち、図5ないし図7に示すように、前記メータバイザ35には、前記スクリーン9の移動方向に沿った複数の長穴状の案内孔36が形成されて、前記スクリーン9には、前記各案内孔36に対応した位置に、この案内孔36と略同一形状の案内孔37aが形成されたガイドプレート37が装着されている。
そして、前記メータバイザ35の案内孔36には、図6および図7に示すように、この案内孔36内を摺動させられる摺動コマ38が摺動自在に嵌合され、この摺動コマ38には、前記メータバイザ35にスクリーン9が、図6に示すように、重畳させられた状態において前記ガイドプレート37の案内孔37aに嵌合させられるガイド突起39が突設されている。
さらに、前記摺動コマ38の、前記ガイド突起39が設けられた側と反対側には、前記メータバイザ35に形成されている案内孔36の幅よりも大きな外径を有するフランジ40が一体に設けられており、このフランジ40が、前記メータバイザ35の裏面に摺動自在に当接させられることによって、前記摺動コマ38がメータバイザ35の表面側へ抜け出ることが防止されている。
また、前記摺動コマ38の、前記メータバイザ35の案内孔36との嵌合部には、この案内孔36の幅よりも若干小さな間隔を有する平行なガイド面38aが形成されており、これらのガイド面38aが、図7に示すように、前記案内孔36の平行な内側面に当接させられるようになっている。
そして、この摺動コマ38は、前記メータバイザ35の表面側から係合させられるCリング41(図5参照)によって、前記メータバイザ35からの離脱が防止されている。
したがって、前記摺動コマ38は、幅広い面によって前記案内孔36へ接触させられるため、摺動時における摺動コマ38の姿勢変化が抑制されて、円滑な摺動が得られる。
【0018】
さらに、前記ガイド突起39は、その高さが、前記ガイドプレート37の厚みよりも若干高く形成されており、このガイド突起39には、前記ガイドプレート37の案内孔37aに表面側から挿入される係止ボルト42が螺着されている。
この係止ボルト42の頭部の外径は、前記ガイドプレート37の案内孔37aの幅よりも大きく形成されており、これによって、前記摺動コマ38が前記スクリーン9に摺動自在に取り付けられるようになっている。
【0019】
このように、前記スクリーン9は、メータバイザ35に対して、ほぼ面接触状態で摺動可能に取り付けられることとなるが、その摺動を円滑に行うために、前記接触面に、摩擦軽減シートが貼着されている。
この摩擦軽減シートは、図6の(A)に示すように、たとえば、前記スクリーン9の裏面に貼着されたポリエチレンフィルム43と、前記メータバイザ35の表面に貼着された超高分子量ポリエチレンテープ44とによって構成されている。
【0020】
さらに本実施形態においては、前記スクリーン9と前記車体フレーム2に取り付けられた前記第2のステー14との間に、前記スクリーン9の移動位置を複数位置において規制するラチェット機構45が設けられている。
このラチェット機構45は、前記第2のステー14を構成する収納ボックス18内に、その裏面側の開口部から装着されるとともに、図3に示すように、前記収納ボックス18に形成されたガイド孔18aおよび前記メータバイザ35に形成されたガイド孔35aを介して、前記スクリーン9に接続されている。
【0021】
さらに詳述すれば、前記ラチェット機構45は、図3および図8に示すように、複数の係止凹部46aが形成されたベースプレート46と、このベースプレート46に、その長さ方向に沿って摺動可能に装着された可動部材47と、この可動部材47に、その摺動方向と平行な面内で回動可能に装着された第1のカム部材48と、この第1のカム部材48を前記各係止凹部46aへ向けて弾性的に押圧する弾性部材49と、前記第1のカム部材48と協働する第2のカム部材50とによって概略構成されている。
【0022】
前記可動部材47は、図3に示すように、逆U字状に形成されており、その内部に、前記第1のカム部材48、弾性部材49、および、第2のカム部材50が装着されているとともに、外側面には、前記収納ボックス18のガイド孔18aおよびメータバイザ35のガイド孔35aを摺動自在に貫通して、前記スクリーン9へ嵌合させられる一対の突起51が一体に突設されている。
また、前記スクリーン9には、その裏面側に補強プレート52が配設されるとともに、表面側から連結座53が面方向に貫通した状態で装着され、これらの補強プレート52と連結座53によって前記スクリーン9が挟持されるとともに、これらを貫通して装着されるボルト54が、前記メータバイザ35に形成されたガイド孔35aから突出されている前記可動部材47の突起51にそれぞれ螺着されることにより、前記スクリーン9が前記ラチェット機構45へ固定されている。
【0023】
さらに、前記第1のカム部材48には、その揺動方向と直交する方向に沿って係合突起55が突設されており、前記弾性部材49の弾発力によって、前記ベースプレート46に形成された係止凹部46aへ向けて付勢されてこれらに係合させられるようになっている。
【0024】
また、図2において、符号56は、前記カウリング8の上端縁部に、その全長にわたって装着されて、このカウリング8と前記スクリーン9との隙間を覆うシール材を示す。
【0025】
一方、本実施形態においては、前記第2のステー14の両側部に設けられている連結プレート20および収納ボックス18の上面に、前記メータバイザ35の裏面が接触させられて支持されている。
そして、前記連結プレート20の上部および収納ボックス18の上部には、図4に示すように、それぞれ延長部20a・18bが延設されており、これらの延長部20a・18bによって、前記メータバイザ35の支持面が拡大されている。
【0026】
このように構成された本実施形態の車両用スクリーン装着構造において、スクリーン9の高さ調整を行う際には、まず、揺動機構27の操作レバー31を図2における上方へ向けて回動させて、保持板12を、その支持部12aの先端部を中心にして上方へ回動させることにより、前記保持板12の押圧部12aを前記スクリーン9から離間させるとともに、前記保持板12に取り付けられているカウリング8をスクリーン9から離間させる。
このような操作により、前記保持板12によるスクリーン9の押圧が解除されるとともに、カウリング8に装着されているシール材56が、前記スクリーン9から離間させられる。
この結果、前記スクリーン9の固定が解除される。
【0027】
この状態において、前記スクリーン9は、ラチェット機構45における係止凹部46aと係合突起55との係合によって保持されて、原位置を保持している。
【0028】
ついで、スクリーン9を上下何れかへ移動させると、このスクリーン9に連結されている前記ラチェット機構45の可動部材47が移動させられるとともに、第1のカム部材48が弾性部材49の弾性力に抗して回動させられ、前記係合突起55と一つの係止凹部46aとの係合状態が解除され、さらなるスクリーン9の移動に伴って、前記係合突起55が隣接する係止凹部46aへ係合させられる。
この操作を繰り返すことにより、前記スクリーン9を目的とする高さまで移動させる。
このようにスクリーン9を目的とする高さまで移動させた状態において、前記係合突起55が係止凹部46aの一つに弾性的に係合させられていることから、前記スクリーン9がその位置に保持される。
また、このようなスクリーン9の移動に際して、前述したように、前記スクリーン9と保持板12およびシール材56との接触が解除されており、かつ、前記スクリーン9が接触させられているメータバイザ35との接触面に、ポリエチレンフィルム43と超高分子量ポリエチレンテープ44からなる摩擦軽減シートが設けられていることから、移動に要する力が、ほぼ前記ラチェット機構45における抵抗のみとなり、その移動が円滑に行われる。
【0029】
このように、スクリーン9を所定位置に移動させた後に、前記揺動機構27の操作レバー31を、図2における下方へ向けて回動させる。
この操作レバー31の操作によって、前記保持板12の押圧部12aがスクリーン9へ向けて移動させられて、このスクリーン9がその下方に位置するメータバイザ35との間で挟持固定され、また、前記カウリング8の上端縁に装着されているシール材56が、前記スクリーン9へ圧着されて、このスクリーン9と前記カウリング8の上端縁間に形成される隙間がシールされる。
そして、前述したように、操作レバー31を固定位置まで回動させた状態において、この操作レバー31とリンクプレート29とを連結するリンクロッド32が、前記操作レバー31の回動中心であるピン34の中心軸線を越えて位置させられていることから、前記操作レバー31の緩み方向への回動が阻止される。
前記保持板12によって生じる押圧力は、前記スクリーン9を介してメータバイザ35へ加わるが、このメータバイザ35が、前記第2のステー14を介して車体フレーム2に支持される。
これによって、前記スクリーン9が、前述した位置に確実に固定される。
【0030】
このように、本実施形態においては、カウリング8の内側に強度部材としての保持板12を設け、この保持板12と車体フレーム2(本実施形態においては、この車体フレーム2の前方に設けられたメータバイザ35)との間で、前記スクリーン9を挟持固定するようにしたから、外装部品であるカウリング8に対する材質的および意匠的な制約をなくすことができ、車輌の設計の自由度、特に、カウリング8といった外装部品の設計の自由度を向上させることができる。
【0031】
また、本実施形態においては、スクリーン9を、ラチェット機構45を介して支持したことにより、前記保持板12による固定を解除した状態においても、前記スクリーン9を仮固定状態に保持することができるので、スクリーン9の高さ調整操作が容易である。
【0032】
さらに、前記収納ボックス18を、その略中間部において補強プレート23によって第1のステー13に連結したことにより、前記第2のステー14の変形を防止して、前記スクリーン9の保持強度を高めることができる。
【0033】
なお、前記実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、位置調整可能なスクリーンの固定に際して、その前方に配設されるカウリングを支持する押圧板を設けておき、この押圧板と車体フレームとの間で前記スクリーンを挟持固定するようにしたから、外装部品としてのカウリングに対する材質的および意匠的な制約をなくし、その設計の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用された車両としての自動二輪車を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す要部の拡大側面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すもので要部の分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すもので、要部の一部を断面とした側面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すもので、メータバイザとスクリーンとの連結構造を示す一部を省略した分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すもので、メータバイザとスクリーンとの連結構造を示す要部の拡大縦断面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示すもので、メータバイザとスクリーンとの連結構造を示す一部を省略した正面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示すもので、ラチェット機構示す底面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車(車両)
2 車体フレーム
2a ヘッドパイプ
3 フロントフォーク
4 前輪
5 後輪
6 ステアリングハンドル
7 エンジン
8 カウリング
9 スクリーン
10 タンクカバー
11 シート
12 保持坂
12a 押圧部
12b 支持部
13 第1のステー
13a メインパイプ
13b 連結部材
13c サブパイプ
14 第2のステー
15 ブラケット
15a 係止突起
16 ボルト
17 係止孔
18 収納ボックス
18a ガイド孔
18b 延長部
19 支持パイプ
20 連結プレート
20a 延長部
21 サブパイプ
22 ブラケット
23 補強プレート
24 支持ピン
25 係止ピン
26 係合片
27 揺動機構
28 ピン
29 リンクプレート
30 連結ロッド
31 操作レバー
31a 連結アーム
32 リンクロッド
33 連結ピン
34 ピン
35 メータバイザ
35a ガイド孔
36 案内孔
37 ガイドプレート
37a 案内孔
38 摺動コマ
38a ガイド面
39 ガイド突起
40 フランジ
41 Cリング
42 係止ボルト
43 ポリエチレンフィルム(摩擦軽減シート)
44 超高分子量ポリエチレンテープ(摩擦軽減シート)
45 ラチェット機構
46 ベースプレート
46a 係止凹部
47 可動部材
48 第1のカム部材
49 弾性部材
50 第2のカム部材
51 突起
52 補強プレート
53 連結座
54 ボルト
55 係合突起
56 シール材
Claims (6)
- 車体フレームと、この車体フレームの前方に取り付けられるカウリングとの間に、風防板としてのスクリーンを装着し、
前記車体フレームに、前記スクリーンの前方に対向配置されるとともに、このスクリーンに圧着されて、このスクリーンを保持する保持板を設け、
前記スクリーンを前記車体フレームおよび前記カウリングに対して、面方向に相対移動可能に装着するとともに、前記スクリーンを前記車体フレームと前記保持板との間で挟持固定するようにし、
この保持板に、前記カウリングを固定してなることを特徴とする車両用スクリーン装着構造。 - 前記保持板の一部が、前記車体フレームに対して揺動可能に支持されているとともに、揺動可能に支持された位置から離間した位置に、前記保持板を車体フレームに対して接近離間させる揺動機構を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の車両用スクリーン装着構造。
- 前記揺動機構が、前記保持板を前記スクリーンに圧接させた状態に保持するロック機構を備えていることを特徴とする請求項2に記載の車両用スクリーン装着構造。
- 前記車体フレームの前方に、前記保持板および揺動機構が装着されるステーを取り付けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の車両用スクリーン装着構造。
- 前記スクリーンと前記車体フレームとの間に、前記スクリーンの移動位置を複数位置において規制するラチェット機構を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の車両用スクリーン装着構造。
- 前記スクリーンと車体フレームとの当接面に、摩擦軽減シートを貼付してなることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の車両用スクリーン装着構造。
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JP2000290301A JP3843206B2 (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | 車両用スクリーン装着構造 |
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