JP4951913B2 - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP4951913B2
JP4951913B2 JP2005280550A JP2005280550A JP4951913B2 JP 4951913 B2 JP4951913 B2 JP 4951913B2 JP 2005280550 A JP2005280550 A JP 2005280550A JP 2005280550 A JP2005280550 A JP 2005280550A JP 4951913 B2 JP4951913 B2 JP 4951913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
secondary battery
positive electrode
acid ester
negative electrode
butyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005280550A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007095380A (ja
Inventor
緑 斎藤
裕之 山口
隆 村上
昭憲 北
忠彦 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2005280550A priority Critical patent/JP4951913B2/ja
Publication of JP2007095380A publication Critical patent/JP2007095380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4951913B2 publication Critical patent/JP4951913B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、一対の正極および負極当たりの完全充電状態における開回路電圧が4.25V以上であるリチウムイオン二次電池に関する。
近年の携帯電子技術のめざましい発達により、携帯電話やノートブックコンピューターなどの電子機器は高度情報化社会を支える基盤技術と認知され始めた。また、これらの電子機器の高機能化に関する研究開発が精力的に進められており、これらの電子機器の消費電力も比例して増加の一途を辿っている。その反面、これらの電子機器は長時間の駆動が求められており、駆動電源である二次電池の高エネルギー密度化が必然的に望まれてきた。
電子機器に内蔵される電池の占有体積や質量などの観点より、電池のエネルギー密度は高いほど望ましい。現在では、リチウムイオン二次電池が優れたエネルギー密度を有することから、殆どの機器に内蔵されるに至っている。
通常、リチウムイオン二次電池では、正極にはコバルト酸リチウム、負極には炭素材料が使用されており、作動電圧が4.2Vから2.5Vの範囲で用いられている。単電池において、端子電圧を4.2Vまで上げられるのは、非水電解質材料やセパレーターなどの優れた電気化学的安定性によるところが大きい。
ところで、従来の最大4.2Vで作動するリチウムイオン二次電池では、正極に用いられるコバルト酸リチウムなどの正極活物質は、その理論容量に対して6割程度の容量を活用しているに過ぎない。このため、更に充電圧を上げることにより、残存容量を活用することが原理的に可能である。実際に、充電時の電圧を4.25V以上にすることにより、高エネルギー密度化が発現することが知られている(特許文献1参照)。
国際公開第WO03/019713号パンフレット
しかしながら、充電電圧を4.2Vを超えて設定した電池では、特に正極表面近傍における酸化雰囲気が強まる結果、正極と物理的に接触する電解質が酸化分解されることにより、正極表面における内部抵抗が増大化して、充放電効率が低下してしまうという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、充電電圧を4.2Vを超えて設定しても、充放電効率を向上させることができるリチウムイオン二次電池を提供することにある。
本発明によるリチウムイオン二次電池は、正極および負極と共に電解液を備えたものであって、一対の正極および負極当たりの完全充電状態における開回路電圧が4.25V以上6.00V以下の範囲内であり、電解液は、化3に示したジスルホン酸エステル誘導体と、化4に示したスルホン酸エステル誘導体とを含むものである。
Figure 0004951913
(式中、R1,R2はアルキル基を表す。nは正の整数である。)
Figure 0004951913
(式中、R3,R4はアルキル基を表す。)
本発明のリチウムイオン二次電池によれば、完全充電時における開回路電圧を4.25V以上6.00V以下の範囲内としたので、高いエネルギー密度を得ることができる。また、電解液に化3に示したジスルホン酸エステル誘導体および化4に示したスルホン酸エステル誘導体を含むようにしたので、正極における化学的安定性を向上させることができる。よって、エネルギー密度を高くすることができると共に、充放電効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は第1の実施の形態に係る二次電池の断面構造を表すものである。この二次電池は、電極反応物質としてリチウム(Li)を用い、負極の容量が、リチウムの吸蔵および放出による容量成分により表されるいわゆるリチウムイオン二次電池である。この二次電池は、いわゆる円筒型といわれるものであり、ほぼ中空円柱状の電池缶11の内部に、一対の帯状の正極21と帯状の負極22とがセパレータ23を介して巻回された巻回電極体20を有している。電池缶11は、例えばニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe)により構成されており、一端部が閉鎖され他端部が開放されている。電池缶11の内部には、巻回電極体20を挟むように巻回周面に対して垂直に一対の絶縁板12,13がそれぞれ配置されている。
電池缶11の開放端部には、電池蓋14と、この電池蓋14の内側に設けられた安全弁機構15および熱感抵抗素子(Positive Temperature Coefficient;PTC素子)16とが、ガスケット17を介してかしめられることにより取り付けられており、電池缶11の内部は密閉されている。電池蓋14は、例えば、電池缶11と同様の材料により構成されている。安全弁機構15は、熱感抵抗素子16を介して電池蓋14と電気的に接続されており、内部短絡あるいは外部からの加熱などにより電池の内圧が一定以上となった場合にディスク板15Aが反転して電池蓋14と巻回電極体20との電気的接続を切断するようになっている。熱感抵抗素子16は、温度が上昇すると抵抗値の増大により電流を制限し、大電流による異常な発熱を防止するものである。ガスケット17は、例えば、絶縁材料により構成されており、表面にはアスファルトが塗布されている。
巻回電極体20の中心には例えばセンターピン24が挿入されている。巻回電極体20の正極21にはアルミニウム(Al)などよりなる正極リード25が接続されており、負極22にはニッケルなどよりなる負極リード26が接続されている。正極リード25は安全弁機構15に溶接されることにより電池蓋14と電気的に接続されており、負極リード26は電池缶11に溶接され電気的に接続されている。
図2は図1に示した巻回電極体20の一部を拡大して表すものである。正極21は、例えば、対向する一対の面を有する正極集電体21Aの両面に正極活物質層21Bが設けられた構造を有している。なお、図示はしないが、正極集電体21Aの片面のみに正極活物質層21Bを設けるようにしてもよい。正極集電体21Aは、例えば、アルミニウム箔などの金属箔により構成されている。正極活物質層21Bは、例えば、正極活物質として、リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料の1種または2種以上を含んでおり、必要に応じてグラファイトなどの導電剤およびポリフッ化ビニリデンなどの結着剤を含んで構成されている。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、例えば、リチウム酸化物,リチウムリン酸化物,リチウム硫化物あるいはリチウムを含む層間化合物などのリチウム含有化合物が適当であり、これらの2種以上を混合して用いてもよい。エネルギー密度を高くするには、リチウムと遷移金属元素と酸素(O)とを含むリチウム含有化合物が好ましく、中でも、遷移金属元素として、コバルト(Co),ニッケル,マンガン(Mn)および鉄からなる群のうちの少なくとも1種を含むものであればより好ましい。このようなリチウム含有化合物としては、例えば、化5,化6あるいは化7に示した層状岩塩型の構造を有するリチウム複合酸化物、化8に示したスピネル型の構造を有するリチウム複合酸化物、または化9に示したオリビン型の構造を有するリチウム複合リン酸塩などが挙げられ、具体的には、LiNi0.50Co0.20Mn0.302 、Lia CoO2 (a≒1)、Lib NiO2 (b≒1)、Lic1Nic2Co1-c22 (c1≒1,0<c2<1)、Lid Mn2 4 (d≒1)あるいはLie FePO4 (e≒1)などがある。
(化5)
Lif Mn(1-g-h) Nig M1h (2-j) k
(式中、M1は、コバルト,マグネシウム(Mg),アルミニウム,ホウ素(B),チタン(Ti),バナジウム(V),クロム(Cr),鉄,銅(Cu),亜鉛(Zn),ジルコニウム(Zr),モリブデン(Mo),スズ(Sn),カルシウム(Ca),ストロンチウム(Sr)およびタングステン(W)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。f,g,h,jおよびkは、0.8≦f≦1.2、0<g<0. 5、0≦h≦0. 5、g+h<1、−0. 1≦j≦0. 2、0≦k≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、fの値は完全放電状態における値を表している。)
(化6)
Lim1Ni(1-m2)M2m2(2-p) q
(式中、M2は、コバルト,マンガン,マグネシウム,アルミニウム,ホウ素,チタン,バナジウム,クロム,鉄,銅,亜鉛,モリブデン,スズ,カルシウム,ストロンチウムおよびタングステンからなる群のうちの少なくとも1種を表す。m1,m2,pおよびqは、0.8≦m1≦1.2、0. 005≦m2≦0. 5、−0. 1≦p≦0. 2、0≦q≦0. 1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、m1の値は完全放電状態における値を表している。)
(化7)
Lir Co(1-s) M3s (2-t) u
(式中、M3は、ニッケル,マンガン,マグネシウム,アルミニウム,ホウ素,チタン,バナジウム,クロム,鉄,銅,亜鉛,モリブデン,スズ,カルシウム,ストロンチウムおよびタングステンからなる群のうちの少なくとも1種を表す。r,s,tおよびuは、0.8≦r≦1.2、0≦s<0.5、−0.1≦t≦0.2、0≦u≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、rの値は完全放電状態における値を表している。)
(化8)
Liv Mn2-w M4w x y
(式中、M4は、コバルト,ニッケル,マグネシウム,アルミニウム,ホウ素,チタン,バナジウム,クロム,鉄,銅,亜鉛,モリブデン,スズ,カルシウム,ストロンチウムおよびタングステンからなる群のうちの少なくとも1種を表す。v,w,xおよびyは、0.9≦v≦1.1、0≦w≦0.6、3.7≦x≦4.1、0≦y≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、vの値は完全放電状態における値を表している。)
(化9)
Liz M5PO4
(式中、M5は、コバルト,マンガン,鉄,ニッケル,マグネシウム,アルミニウム,ホウ素,チタン,バナジウム,ニオブ(Nb),銅,亜鉛,モリブデン,カルシウム,ストロンチウム,タングステンおよびジルコニウムからなる群のうちの少なくとも1種を表す。zは、0.9≦z≦1.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、zの値は完全放電状態における値を表している。)
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、これらの他にも、MnO2 ,V2 5 ,V6 13,NiS,MoSなどのリチウムを含まない無機化合物も挙げられる。
負極22は、例えば、対向する一対の面を有する負極集電体22Aの両面に負極活物質層22Bが設けられた構造を有している。なお、図示はしないが、負極集電体22Aの片面のみに負極活物質層22Bを設けるようにしてもよい。負極集電体22Aは、例えば、銅箔などの金属箔により構成されている。
負極活物質層22Bは、負極活物質として、リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料のいずれか1種または2種以上を含んで構成されており、必要に応じて正極活物質層21Bと同様の結着剤を含んで構成されている。
なお、この二次電池では、リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料の充電容量が、正極21の充電容量よりも大きくなっており、充電の途中において負極22にリチウム金属が析出しないようになっている。
また、この二次電池は、完全充電時における開回路電圧(すなわち電池電圧)が4.25V以上6.00V以下の範囲内になるように設計されている。よって、完全充電時における開回路電圧が4.20Vの電池よりも、同じ正極活物質であっても、単位質量当たりのリチウムの放出量が多くなるので、それに応じて正極活物質と負極活物質との量が調整されている。これにより高いエネルギー密度が得られるようになっている。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、例えば、難黒鉛化性炭素,易黒鉛化性炭素,黒鉛,熱分解炭素類,コークス類,ガラス状炭素類,有機高分子化合物焼成体,炭素繊維あるいは活性炭などの炭素材料が挙げられる。このうち、コークス類には、ピッチコークス,ニードルコークスあるいは石油コークスなどがある。有機高分子化合物焼成体というのは、フェノール樹脂やフラン樹脂等の高分子材料を適当な温度で焼成して炭素化したものをいい、一部には難黒鉛化性炭素または易黒鉛化性炭素に分類されるものもある。これら炭素材料は、充放電時に生じる結晶構造の変化が非常に少なく、高い充放電容量を得ることができると共に、良好なサイクル特性を得ることができるので好ましい。特に黒鉛は、電気化学当量が大きく、高いエネルギー密度を得ることができ好ましい。また、難黒鉛化性炭素は、優れたサイクル特性が得られるので好ましい。更にまた、充放電電位が低いもの、具体的には充放電電位がリチウム金属に近いものが、電池の高エネルギー密度化を容易に実現することができるので好ましい。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、また、リチウムを吸蔵および放出することが可能であり、金属元素および半金属元素のうちの少なくとも1種を構成元素として含む材料も挙げられる。このような材料を用いれば、高いエネルギー密度を得ることができるからである。特に、炭素材料と共に用いるようにすれば、高エネルギー密度を得ることができると共に、優れたサイクル特性を得ることができるのでより好ましい。この負極材料は金属元素あるいは半金属元素の単体でも合金でも化合物でもよく、またこれらの1種または2種以上の相を少なくとも一部に有するようなものでもよい。なお、本発明において、合金には2種以上の金属元素からなるものに加えて、1種以上の金属元素と1種以上の半金属元素とを含むものも含める。また、非金属元素を含んでいてもよい。その組織には固溶体,共晶(共融混合物),金属間化合物あるいはそれらのうちの2種以上が共存するものがある。
この負極材料を構成する金属元素あるいは半金属元素としては、例えば、マグネシウム,ホウ素,アルミニウム,ガリウム(Ga),インジウム(In),ケイ素(Si),ゲルマニウム(Ge),スズ,鉛(Pb),ビスマス(Bi),カドミウム(Cd),銀(Ag),亜鉛,ハフニウム(Hf),ジルコニウム,イットリウム(Y),パラジウム(Pd)あるいは白金(Pt)が挙げられる。これらは結晶質のものでもアモルファスのものでもよい。
中でも、この負極材料としては、短周期型周期表における4B族の金属元素あるいは半金属元素を構成元素として含むものが好ましく、特に好ましいのはケイ素およびスズの少なくとも一方を構成元素として含むものである。ケイ素およびスズは、リチウムを吸蔵および放出する能力が大きく、高いエネルギー密度を得ることができるからである。
スズの合金としては、例えば、スズ以外の第2の構成元素として、ケイ素,ニッケル,銅,鉄,コバルト,マンガン,亜鉛,インジウム,銀,チタン,ゲルマニウム,ビスマス,アンチモン(Sb),およびクロムからなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。ケイ素の合金としては、例えば、ケイ素以外の第2の構成元素として、スズ,ニッケル,銅,鉄,コバルト,マンガン,亜鉛,インジウム,銀,チタン,ゲルマニウム,ビスマス,アンチモンおよびクロムからなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。
スズの化合物あるいはケイ素の化合物としては、例えば、酸素あるいは炭素(C)を含むものが挙げられ、スズまたはケイ素に加えて、上述した第2の構成元素を含んでいてもよい。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、更に、他の金属化合物あるいは高分子材料が挙げられる。他の金属化合物としては、MnO2 ,V2 5 ,V6 13などの酸化物、NiS,MoSなどの硫化物、あるいはLiN3 などのリチウム窒化物が挙げられ、高分子材料としてはポリアセチレンあるいはポリピロールなどが挙げられる。
セパレータ23は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン,ポリプロピレンあるいはポリエチレンなどの合成樹脂製の多孔質膜、またはセラミック製の多孔質膜により構成されており、これら2種以上の多孔質膜を積層した構造とされていてもよい。中でも、ポリオレフィン製の多孔質膜はショート防止効果に優れ、かつシャットダウン効果による電池の安全性向上を図ることができるので好ましい。
セパレータ23には、液状の電解質である電解液が含浸されている。この電解液は、溶媒と、この溶媒に溶解された電解質塩とを含んでいる。
溶媒としては、例えば、炭酸エチレンあるいは炭酸プロピレンなどの環状の炭酸エステルを用いることができ、炭酸エチレンおよび炭酸プロピレンのうちの一方、特に両方を混合して用いることが好ましい。サイクル特性を向上させることができるからである。
溶媒としては、また、これらの環状の炭酸エステルに加えて、炭酸ジエチル,炭酸ジメチル,炭酸エチルメチルあるいは炭酸メチルプロピルなどの鎖状の炭酸エステルを混合して用いることが好ましい。高いイオン伝導性を得ることができるからである。
溶媒としては、更にまた、炭酸ビニレンあるいは4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含んでいることが好ましい。サイクル特性を更に向上させることができるからである。
これらの他にも、溶媒としては、炭酸ブチレン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、アセトニトリル、グルタロニトリル、アジポニトリル、メトキシアセトニトリル、3−メトキシプロピロニトリル、N,N−ジメチルフォルムアミド、N−メチルピロリジノン、N−メチルオキサゾリジノン、N,N−ジメチルイミダゾリジノン、ニトロメタン、ニトロエタン、スルホラン、ジメチルスルフォキシドあるいはリン酸トリメチルなどが挙げれる。
なお、これらの非水溶媒の少なくとも一部の水素をフッ素で置換した化合物は、組み合わせる電極の種類によっては、電極反応の可逆性を向上させることができる場合があるので、好ましい場合もある。また、溶媒には1種を単独で用いてもよく、複数種を混合して用いてもよい。
電解質塩としては、例えばリチウム塩が挙げれ、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。リチウム塩としては、LiPF6 ,LiBF4 ,LiAsF6 ,LiClO4 ,LiB(C6 5 4 ,LiCH3 SO3 ,LiCF3 SO3 ,LiN(SO2 CF3 2 ,LiC(SO2 CF3 3 ,LiAlCl4 ,LiSiF6 ,LiCl, ジフルオロ[オキソラト−O,O’]ホウ酸リチウム,リチウムビスオキサレートボレート,あるいはLiBrなどが挙げられる。
電解液は、また、添加剤として、化10に示したジスルホン酸エステル誘導体および化11に示したスルホン酸エステル誘導体のうちの少なくとも1種を含んでおり、これらの両方を含んでいることが好ましい。電解液の化学的安定性を向上させることができ、正極21における化学的安定性を向上させることができるからである。
Figure 0004951913
Figure 0004951913
化10において、R1,R2は、アルキル基を表す。アルキル基としては、炭素数が1から6のものが好ましい。炭素数が大きいと、電解液の粘度が上昇し、イオン伝導性が低下してしまうからである。具体的には、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基あるいはヘキシル基などの直鎖状のアルキル基、または、イソプロピル基,イソブチル基あるいはイソペンチル基などの分岐状のアルキル基が挙げられる。R1,R2は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。nの値は、2から6が好ましい。nの値が大きいと、電解液の粘度が上昇し、イオン伝導性が低下してしまうからである。
化11において、R3,R4は、アルキル基を表す。アルキル基としては、炭素数が1から6のものが好ましい。炭素数が大きいと、電解液の粘度が上昇し、イオン伝導性が低下してしまうからである。具体的には、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基あるいはヘキシル基などの直鎖状のアルキル基、または、イソプロピル基,イソブチル基あるいはイソペンチル基などの分岐状のアルキル基が挙げられる。R3,R4は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
ジスルホン酸エステル誘導体について具体的に例を挙げれば、化12(1)に示したエチレングリコールジメタンスルホネート、化12(2)に示した1,3−プロパンジオールジメタンスルホネート、化12(3)に示した1,4−ブタンジオールジメタンスルホネート、化12(4)に示した1,6−ヘキサンジオールジメタンスルホネート、化12(5)に示した1,4−ブタンジオールジエタンスルホネート、化12(6)に示した1,4−ブタンジオールジプロパンスルホネート、あるいは化12(7)に示した1,4−ブタンジオールジイソプロパンスルホネートなどがある。
Figure 0004951913
また、スルホン酸エステル誘導体について具体的に例を挙げれば、化13(1)に示したメタンスルホン酸メチル、化13(2)に示したメタンスルホン酸エチル、化13(3)に示したメタンスルホン酸プロピル、化13(4)に示したメタンスルホン酸イソプロピル、化13(5)に示したメタンスルホン酸ブチル、化13(6)に示したメタンスルホン酸ヘキシル、化13(7)に示したエタンスルホン酸ブチル、化13(8)に示したプロパンスルホン酸ブチル、化13(9)に示したイソプロパンスルホン酸ブチル、化13(10)に示したブタンスルホン酸ブチル、あるいは化13(11)に示したヘキサンスルホン酸ブチルなどがある。
Figure 0004951913
ジスルホン酸エステル誘導体の電解液における含有量は、5質量%以下とすることが好ましい。また、スルホン酸エステル誘導体の電解液における含有量は、5質量%以下とすることが好ましい。更に、ジスルホン酸エステル誘導体およびスルホン酸エステル誘導体の両方を含む場合には、電解液における含有量は、合計で5質量%以下とすることが好ましい。これらの含有量が多くなると、電解液の粘度が上昇し、イオン伝導性が低下してしまうからである。
この二次電池は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、例えば、正極活物質と、導電剤と、結着剤とを混合して正極合剤を調製し、この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に分散させてペースト状の正極合剤スラリーを作製する。次いで、この正極合剤スラリーを正極集電体21Aに塗布し溶剤を乾燥させ、ロールプレス機などにより圧縮成型することにより正極活物質層21Bを形成し、正極21を形成する。
また、例えば、負極活物質と、結着剤とを混合して負極合剤を調製し、この負極合剤をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に分散させてペースト状の負極合剤スラリーを作製する。次いで、この負極合剤スラリーを負極集電体22Aに塗布し溶剤を乾燥させ、ロールプレス機などにより圧縮成型することにより負極活物質層22Bを形成し、負極22を作製する。
続いて、正極集電体21Aに正極リード25を溶接などにより取り付けると共に、負極集電体22Aに負極リード26を溶接などにより取り付ける。そののち、正極21と負極22とをセパレータ23を介して巻回し、正極リード25の先端部を安全弁機構15に溶接すると共に、負極リード26の先端部を電池缶11に溶接して、巻回した正極21および負極22を一対の絶縁板12,13で挟み電池缶11の内部に収納する。正極21および負極22を電池缶11の内部に収納したのち、電解液を電池缶11の内部に注入し、セパレータ23に含浸させる。そののち、電池缶11の開口端部に電池蓋14,安全弁機構15および熱感抵抗素子16をガスケット17を介してかしめることにより固定する。これにより、図1,2に示した二次電池が形成される。
この二次電池では、充電を行うと、例えば、正極活物質層21Bからリチウムイオンが放出され、電解液を介して負極活物質層22Bに吸蔵される。また、放電を行うと、例えば、負極活物質層22Bからリチウムイオンが放出され、電解液を介して正極活物質層21Bに吸蔵される。その際、電解液には、化10に示したジスルホン酸エステル誘導体あるいは化11に示したスルホン酸エステル誘導体が含まれており、電解液の化学的安定性が向上しているので、完全充電時における開回路電圧を高くしても、正極21における化学的安定性が改善される。
このように本実施の形態では、完全充電時における開回路電圧を4.25V以上6.00V以下の範囲内としたので、高いエネルギー密度を得ることができる。また、電解液に化10に示したジスルホン酸エステル誘導体あるいは化11に示したスルホン酸エステル誘導体を含むようにしたので、正極21における化学的安定性を向上させることができる。よって、エネルギー密度を高くすることができると共に、充放電効率を向上させることができる。
特に、電解液におけるジスルホン酸エステル誘導体の含有量を5質量%以下とするようにすれば、あるいは電解液におけるスルホン酸エステル誘導体の含有量を5質量%以下とするようにすれば、あるいは電解液におけるジスルホン酸エステル誘導体およびスルホン酸エステル誘導体の含有量を、合計で5質量%以下とするようにすれば、より高い効果を得ることができる。
また、電解液に炭酸ビニレンあるいは4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含むようにすれば、より特性を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る二次電池の構成を表すものである。この二次電池は、正極リード31および負極リード32が取り付けられた巻回電極体30をフィルム状の外装部材40の内部に収容したものであり、小型化,軽量化および薄型化が可能となっている。
正極リード31および負極リード32は、それぞれ、外装部材40の内部から外部に向かい例えば同一方向に導出されている。正極リード31および負極リード32は、例えば、アルミニウム,銅,ニッケルあるいはステンレスなどの金属材料によりそれぞれ構成されており、それぞれ薄板状または網目状とされている。
外装部材40は、例えば、ナイロンフィルム,アルミニウム箔およびポリエチレンフィルムをこの順に貼り合わせた矩形状のアルミラミネートフィルムにより構成されている。外装部材40は、例えば、ポリエチレンフィルム側と巻回電極体30とが対向するように配設されており、各外縁部が融着あるいは接着剤により互いに密着されている。外装部材40と正極リード31および負極リード32との間には、外気の侵入を防止するための密着フィルム41が挿入されている。密着フィルム41は、正極リード31および負極リード32に対して密着性を有する材料、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,変性ポリエチレンあるいは変性ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂により構成されている。
なお、外装部材40は、上述したアルミラミネートフィルムに代えて、他の構造を有するラミネートフィルム,ポリプロピレンなどの高分子フィルムあるいは金属フィルムにより構成するようにしてもよい。
図4は、図3に示した巻回電極体30のI−I線に沿った断面構造を表すものである。巻回電極体30は、一対の正極33と負極34とをセパレータ35および電解質層36を介して積層し、巻回したものであり、最外周部は保護テープ37により保護されている。
正極33は、正極集電体33Aの片面あるいは両面に正極活物質層33Bが設けられた構造を有している。負極34は、負極集電体34Aの片面あるいは両面に負極活物質層34Bが設けられた構造を有しており、負極活物質層34Bの側が正極活物質層33Bと対向するように配置されている。正極集電体33A,正極活物質層33B,負極集電体34A,負極活物質層34Bおよびセパレータ35の構成は、それぞれ第1の実施の形態で説明した正極集電体21A,正極活物質層21B,負極集電体22A,負極活物質層22Bおよびセパレータ23と同様である。
電解質層36は、電解液と、この電解液を保持する保持体となる高分子化合物とを含み、いわゆるゲル状となっている。ゲル状の電解質層36は高いイオン伝導率を得ることができると共に、電池の漏液を防止することができるので好ましい。電解液(すなわち溶媒および電解質塩など)の構成は、第1の実施の形態に係る二次電池と同様である。高分子化合物としては、例えば、ポリアクリロニトリル,ポリフッ化ビニリデン,フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体,ポリテトラフルオロエチレン,ポリヘキサフルオロプロピレン,ポリエチレンオキサイド,ポリプロピレンオキサイド,ポリフォスファゼン,ポリシロキサン,ポリ酢酸ビニル,ポリビニルアルコール,ポリメタクリル酸メチル,ポリアクリル酸,ポリメタクリル酸,スチレン−ブタジエンゴム,ニトリル−ブタジエンゴム,ポリスチレンあるいはポリカーボネートが挙げられる。特に電気化学的な安定性の点からはポリアクリロニトリル,ポリフッ化ビニリデン,ポリヘキサフルオロプロピレンあるいはポリエチレンオキサイドが好ましい。
この二次電池は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、正極33および負極34のそれぞれに、電解液と、高分子化合物と、混合溶剤とを含む前駆溶液を塗布し、混合溶剤を揮発させて電解質層36を形成する。そののち、正極集電体33Aの端部に正極リード31を溶接により取り付けると共に、負極集電体34Aの端部に負極リード32を溶接により取り付ける。次いで、電解質層36が形成された正極33と負極34とをセパレータ35を介して積層し積層体としたのち、この積層体をその長手方向に巻回して、最外周部に保護テープ37を接着して巻回電極体30を形成する。最後に、例えば、外装部材40の間に巻回電極体30を挟み込み、外装部材40の外縁部同士を熱融着などにより密着させて封入する。その際、正極リード31および負極リード32と外装部材40との間には密着フィルム41を挿入する。これにより、図3および図4に示した二次電池が完成する。
また、この二次電池は、次のようにして作製してもよい。まず、上述したようにして正極33および負極34を作製し、正極33および負極34に正極リード31および負極リード32を取り付けたのち、正極33と負極34とをセパレータ35を介して積層して巻回し、最外周部に保護テープ37を接着して、巻回電極体30の前駆体である巻回体を形成する。次いで、この巻回体を外装部材40に挟み、一辺を除く外周縁部を熱融着して袋状とし、外装部材40の内部に収納する。続いて、電解液と、高分子化合物の原料であるモノマーと、必要に応じて重合開始剤あるいは重合禁止剤などの他の材料とを含む電解質用組成物を用意し、外装部材40の内部に注入する。
電解質用組成物を注入したのち、外装部材40の開口部を真空雰囲気下で熱融着して密封する。次いで、必要に応じて熱を加えてモノマーを重合させて高分子化合物とすることによりゲル状の電解質層36を形成し、図3および図4に示した二次電池を組み立てる。
この二次電池の作用および効果は、第1の実施の形態に係る二次電池と同様である。
更に、本発明の具体的な実施例について、詳細に説明する。
実験例1−1〜1−6)
図1に示した二次電池を作製した。まず、正極活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO2 )粉末95質量部と、炭酸リチウム粉末(Li2 CO3 )粉末5質量部とを混合し、この混合物94質量部と、導電剤としてケッチェンブラック(アモルファス性炭素粉)3質量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン3質量部とを混合し、溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させて正極合剤スラリーとした。次いで、この正極合剤スラリーを厚み20μmの帯状のアルミニウム箔よりなる正極集電体21Aの両面に均一に塗布して乾燥させ、圧縮成型して正極活物質層21Bを形成し正極21を作製した。そののち、正極集電体21Aの一端にアルミニウム製の正極リード25を取り付けた。
また、負極活物質として平均粒径30μmの人造黒鉛粉末90質量部と、ポリフッ化ビニリデン10質量部とを混合し、溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させて負極合剤スラリーとした。次いで、この負極合剤スラリーを厚み15μmの帯状銅箔よりなる負極集電体22Aの両面に均一に塗布して乾燥させ、圧縮成型して負極活物質層22Bを形成し負極22を作製した。その際、正極活物質の量と負極活物質の量とを調整し、完全充電時における開回路電圧(すなわち電池電圧)が実験例1−1では4.25Vとなるように、実験例1−2では4.30Vとなるように、実験例1−3では4.35Vとなるように、実験例1−4では4.40Vとなるように、実験例1−5では4.45Vとなるように、実験例1−6では4.50Vとなるように設計した。続いて、負極集電体22Aの一端にニッケル製の負極リード26を取り付けた。
正極21および負極22をそれぞれ作製したのち、ポリオレフィン類の微多孔膜よりなるセパレータ23を用意し、負極22,セパレータ23,正極21,セパレータ23の順に積層してこの積層体を渦巻型に多数回巻回することにより、外径17.8mmのジェリーロール型の巻回電極体20を作製した。
巻回電極体20を作製したのち、巻回電極体20を一対の絶縁板12,13で挟み、負極リード26を電池缶11に溶接すると共に、正極リード25を安全弁機構15に溶接して、巻回電極体20をニッケルめっきした鉄製の電池缶11の内部に収納した。続いて、電池缶11の内部に電解液を減圧方式により注入した。電解液には、炭酸エチレンと炭酸ジメチルとを、炭酸エチレン:炭酸ジメチル=3:7の体積比で混合した混合溶媒に、電解質塩としてLiPF6 を溶解させ、更に添加剤として化10に示したジスルホン酸エステル誘導体を添加した。ジスルホン酸エステル誘導体は、化12(3)に示した1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートとした。また、電解液におけるジスルホン酸エステル誘導体の含有量は1質量%とし、LiPF6 の濃度は1mol/lとした。
そののち、ガスケット27を介して電池蓋24を電池缶21にかしめることにより、直径18mm、高さ65mmの円筒型の二次電池を作製した。
実験例1−1〜1−6に対する比較例1−1,1−2として、正極活物質の量と負極活物質の量とを調整して、完全充電時における開回路電圧が4.20Vとなるように設計したことを除き、他は実験例1−1〜1−6と同様にして二次電池を作製した。その際、比較例1−1では、ジスルホン酸エステル誘導体を添加しなかった。また、比較例1−2では、ジスルホン酸エステル誘導体を添加した電解液、すなわち、実験例1−1〜1−6と同様の電解液を用いた。
更に、比較例1−3〜1−8として、ジスルホン酸エステル誘導体を添加しなかったことを除き、他は実験例1−1〜1−6と同様にして二次電池を作製した。なお、完全充電時における開回路電圧は、比較例1−3では4.25Vであり、比較例1−4では4.30Vであり、比較例1−5では4.35Vであり、比較例1−6では4.40Vであり、比較例1−7では4.45Vであり、比較例1−8では4.50Vである。
作製した実験例1−1〜1−6および比較例1−1〜1−8の二次電池について、充放電を行い、定格容量およびサイクル特性を調べた。その際、充電は、500mAの定電流で、設計された電池電圧、すなわち、4.20V,4.25V,4.30V,4.35V,4.40V,4.45Vまたは4.50Vになるまで行なったのち、4.20V,4.25V,4.30V,4.35V,4.40V,4.45Vまたは4.50Vのままの定電圧で、充電の総時間が5時間になるまで行い、放電は、300mAの定電流で電池電圧が2.75Vになるまで行った。この充放電を繰り返し、定格容量は2サイクル目の放電容量とした。なお、定格容量は実験例1−1の値を1.00とした場合の相対値で算出した。また、サイクル特性は、定格容量(2サイクル目の放電容量)に対する100サイクル目の放電容量維持率、すなわち、(100サイクル目の放電容量/定格容量)×100(%)から求めた。結果を表1に示す。
Figure 0004951913
表1から分かるように、ジスルホン酸エステル誘導体を添加した実験例1−1〜1−6によれば、これを添加しなかった比較例1−3〜1−8よりも、それぞれ放電容量維持率が向上した。また、完全充電時における開回路電圧を4.20Vとした比較例1−1,1−2では、ジスルホン酸エステル誘導体を添加する効果があまり観られなかった。更に、完全充電時における開回路電圧を高くするに伴い、定格容量は上昇した。
すなわち、完全充電時における開回路電圧が4.25V以上6.00V以下の範囲内の電池において、電解液に化10に示したジスルホン酸エステル誘導体を含むようにすれば、サイクル特性を向上させることができることが分かった。
実験例2−1〜2−6)
ジスルホン酸エステル誘導体に代えて、化11に示したスルホン酸エステル誘導体であるメタンスルホン酸ブチルを用いたことを除き、他は実験例1−1〜1−6と同様にして二次電池を作製した。なお、完全充電時における開回路電圧は、実験例2−1では4.25Vであり、実験例2−2では4.30Vであり、実験例2−3では4.35Vであり、実験例2−4では4.40Vであり、実験例2−5では4.45Vであり、実験例2−6では4.50Vである。
実験例2−1〜2−6に対する比較例2−1として、正極活物質の量と負極活物質の量とを調整して、完全充電時における開回路電圧が4.20Vとなるように設計したことを除き、他は実験例2−1〜2−6と同様にして二次電池を作製した。
作製した実験例2−1〜2−6および比較例2−1の二次電池について、実験例1−1〜1−6および比較例1−1〜1−8と同様にして、定格容量およびサイクル特性を調べた。結果を表2に示す。
Figure 0004951913
表2から分かるように、実験例1−1〜1−6と同様に、スルホン酸エステル誘導体を添加した実験例2−1〜2−6によれば、これを添加しなかった比較例1−3〜1−8よりも、それぞれ放電容量維持率が向上した。また、完全充電時における開回路電圧を4.20Vとした比較例1−1,2−1では、スルホン酸エステル誘導体を添加する効果があまり観られなかった。更に、完全充電時における開回路電圧を高くするに伴い、定格容量は上昇した。
すなわち、完全充電時における開回路電圧が4.25V以上6.00V以下の範囲内の電池において、電解液に化11に示したスルホン酸エステル誘導体を含むようにしても、サイクル特性を向上させることができることが分かった。
実験例3−1〜3−4,4−1〜4−4)
電解液における1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートまたはメタンスルホン酸ブチルの含有量を0.01質量%〜5質量%の範囲で変化させたことを除き、他は実験例1−3または実験例2−3と同様にして二次電池を作製した。
作製した実験例3−1〜3−4,4−1〜4−4の二次電池について、実験例1−3と同様にして定格容量およびサイクル特性を調べた。結果を表3,4に示す。
Figure 0004951913
Figure 0004951913
表3,4から分かるように、放電容量維持率は、1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートまたはメタンスルホン酸ブチルの含有量が大きくなるに伴い上昇し、極大値を示したのち、低下する傾向が観られた。
すなわち、電解液における化10に示したジスルホン酸エステル誘導体の含有量を5質量%以下とするようにすれば、あるいは電解液における化11に示したスルホン酸エステル誘導体の含有量を5質量%以下とするようにすれば、好ましいことが分かった。
実験例5−1〜5−6,6−1〜6−10)
実験例5−1〜5−6として、1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートに代えて、他のジスルホン酸エステル誘導体を用いたことを除き、他は実験例1−3と同様にして二次電池を作製した。ジスルホン酸エステル誘導体は、実験例5−1では、化12(1)に示したエチレングリコールジメタンスルホネートとし、実験例5−2では、化12(2)に示した1,3−プロパンジオールジメタンスルホネートとし、実験例5−3では、化12(4)に示した1,6−ヘキサンジオールジメタンスルホネートとし、実験例5−4では、化12(5)に示した1,4−ブタンジオールジエタンスルホネートとし、実験例5−5では、化12(6)に示した1,4−ブタンジオールジプロパンスルホネートとし、実験例5−6では、化12(7)に示した1,4−ブタンジオールジイソプロパンスルホネートとした。
実験例6−1〜6−10として、メタンスルホン酸ブチルに代えて、他のスルホン酸エステル誘導体を用いたことを除き、他は実験例2−3と同様にして二次電池を作製した。スルホン酸エステル誘導体は、実験例6−1では化13(1)に示したメタンスルホン酸メチルとし、実験例6−2では、化13(2)に示したメタンスルホン酸エチルとし、実験例6−3では、化13(3)に示したメタンスルホン酸プロピルとし、実験例6−4では、化13(4)に示したメタンスルホン酸イソプロピルとし、実験例6−5では、化13(6)に示したメタンスルホン酸ヘキシルとし、実験例6−6では、化13(7)に示したエタンスルホン酸ブチルとし、実験例6−7では、化13(8)に示したプロパンスルホン酸ブチルとし、実験例6−8では、化13(9)に示したイソプロパンスルホン酸ブチルとし、実験例6−9では、化13(10)に示したブタンスルホン酸ブチルとし、実験例6−10では、化13(11)に示したヘキサンスルホン酸ブチルとした。
作製した実験例5−1〜5−6,6−1〜6−10の二次電池について、実験例1−3と同様にして、定格容量およびサイクル特性を調べた。結果を表5に示す。
Figure 0004951913
表5から分かるように、実験例1−3あるいは実験例2−3と同様に、他のジスルホン酸エステル誘導体を添加した実験例5−1〜5−6、あるいは他のスルホン酸エステル誘導体を添加した実験例6−1〜6−10によれば、放電容量維持率が向上した。
すなわち、電解液に他のジスルホン酸エステル誘導体あるいは他のスルホン酸エステル誘導体を含むようにしても、サイクル特性を向上させることができることが分かった。
実験例7−1)
添加剤として、1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートを単独で用いたことに代えて、ジスルホン酸エステル誘導体である1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートと、スルホン酸エステル誘導体であるメタンスルホン酸ブチルとを共に電解液に添加したことを除き、他は実験例1−3と同様にして二次電池を作製した。その際、電解液における1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートおよびメタンスルホン酸ブチルの含有量は、それぞれ1質量%とした。
作製した実験例7−1の二次電池について、実験例1−3と同様にして定格容量およびサイクル特性を調べた。結果を表6に示す。
Figure 0004951913
表6から分かるように、1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートおよびメタンスルホン酸ブチルを共に用いた実験例7−1によれば、1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートまたはメタンスルホン酸ブチルをそれぞれ単独で用いた実験例1−3,2−3よりも、放電容量維持率が向上した。また、1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートまたはメタンスルホン酸ブチルをそれぞれ単独で用い、電解液におけるこれらの含有量を、実験例7−1における1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートおよびメタンスルホン酸ブチルの総含有量と同量とした実験例3−2,4−2に対しても、放電容量維持率が向上した。
すなわち、化10に示したジスルホン酸エステル誘導体と化11に示したスルホン酸エステル誘導体とを共に用いるようにすれば、好ましいことが分かった。
実験例8−1〜8−4)
添加剤として、1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートを単独で用いたことに代えて、ジスルホン酸エステル誘導体である1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートと、スルホン酸エステル誘導体であるメタンスルホン酸ブチルを共に電解液に添加し、これらの含有量を変化させたことを除き、他は実験例1−3と同様にして二次電池を作製した。その際、電解液における1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートおよびメタンスルホン酸ブチルの含有量は、実験例8−1ではそれぞれ2質量%,1質量%とし、実験例8−2ではそれぞれ4質量%,1質量%とし、実験例8−3ではそれぞれ1質量%,2質量%とし、実験例8−4ではそれぞれ1質量%,4質量%とした
作製した実験例8−1〜8−4の二次電池について、実験例1−3と同様にして定格容量およびサイクル特性を調べた。結果を表7に示す。
Figure 0004951913
表7から分かるように、放電容量維持率は、1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートおよびメタンスルホン酸ブチルの含有量が大きくなるに伴い上昇し、極大値を示したのち、低下する傾向が観られた。
すなわち、電解液における化10に示したジスルホン酸エステル誘導体および化11に示したスルホン酸エステル誘導体の含有量を、合計で5質量%以下とするようにすれば、好ましいことが分かった。
実験例9−1,9−2,10−1,10−2)
実験例9−1,10−1では、電解液に炭酸ビニレンを添加したことを除き、他は実験例1−3,2−3と同様にして二次電池を作製した。また、実験例9−2,10−2では、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加したことを除き、他は実験例1−3,2−3と同様にして二次電池を作製した。電解液における炭酸ビニレンおよび4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量は、それぞれ1質量%とした。また、電解液における1,4−ブタンジオールジメタンスルホネートまたはメタンスルホン酸ブチルの含有量は、それぞれ1質量%となるようにした。
作製した実験例9−1,9−2,10−1,10−2の二次電池について、実験例1−3と同様にして定格容量およびサイクル特性を調べた。結果を表8に示す。
Figure 0004951913
表8から分かるように、電解液に炭酸ビニレンあるいは4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加した実験例9−1,9−2,10−1,10−2によれば、これらを添加していない実験例1−3,2−3よりも、それぞれ放電容量維持率が向上した。
すなわち、電解液に、炭酸ビニレンあるいは4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを混合するようにすれば、サイクル特性をより向上させることができることが分かった。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されるものではなく、種々変形可能である。
また、上記実施の形態または実施例では、液状の電解質である電解液または電解液を高分子化合物に保持させたゲル状の電解質を用いる場合について説明したが、他の電解質を用いるようにしてもよい。他の電解質としては、例えば、これらの電解質に、イオン伝導性を有する高分子化合物に電解質塩を分散させた高分子電解質、イオン伝導性セラミックス,イオン伝導性ガラスあるいはイオン性結晶などよりなる無機固体電解質、溶融塩電解質を混合したものが挙げられる。
更にまた、上記実施の形態および実施例では、巻回構造を有する二次電池について説明したが、本発明は、正極および負極を折り畳んだりあるいは複数積み重ねた他の構造を有する二次電池についても同様に適用することができる。加えて、いわゆるコイン型,ボタン型あるいは角型などの他の形状を有する二次電池についても適用することができる。
本発明の一実施の形態に係る二次電池の構成を表す断面図である。 図1に示した二次電池における巻回電極体の一部を拡大して表す断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る二次電池の構成を表す分解斜視図である。 図3で示した巻回電極体のI−I線に沿った断面図である。
符号の説明
11…電池缶、12,13…絶縁板、14…電池蓋、15…安全弁機構,15A…ディスク板、16…熱感抵抗素子、17…ガスケット、20,30…巻回電極体、21,33…正極、21A,33A…正極集電体、21B,33B…正極活物質層、22,34…負極、22A,34A…負極集電体、22B,34B…負極活物質層、23,35…セパレータ、24…センターピン、25,31…正極リード、26,32…負極リード、36…電解質層、37…保護テープ、40…外装部材、41…密着フィルム。

Claims (6)

  1. 正極および負極と共に電解液を備え、
    一対の正極および負極当たりの完全充電状態における開回路電圧が4.25V以上6.00V以下の範囲内であり、
    前記電解液は、化に示したジスルホン酸エステル誘導体と、化に示したスルホン酸エステル誘導体とを含む、リチウムイオン二次電池。
    Figure 0004951913
    (式中、R1,R2はアルキル基を表す。nは正の整数である。)
    Figure 0004951913
    (式中、R3,R4はアルキル基を表す。)
  2. 前記電解液における前記ジスルホン酸エステル誘導体および前記スルホン酸エステル誘導体の含有量は、5質量%以下である請求項記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 前記電解液は、更に、炭酸ビニレンを含む請求項記載のリチウムイオン二次電池。
  4. 前記電解液は、更に、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含む請求項記載のリチウムイオン二次電池。
  5. 前記R1、R2、R3およびR4は炭素数1以上6以下のアルキル基であり、前記nは2以上6以下の整数である、請求項1記載のリチウムイオン二次電池。
  6. 前記ジスルホン酸エステル誘導体は、エチレングリコールジメタンスルホネート、1,3−プロパンジオールジメタンスルホネート、1,4−ブタンジオールジメタンスルホネート、1,6−ヘキサンジオールジメタンスルホネート、1,4−ブタンジオールジエタンスルホネート、1,4−ブタンジオールジプロパンスルホネートあるいは1,4−ブタンジオールジイソプロパンスルホネートであり、
    前記スルホン酸エステル誘導体は、メタンスルホン酸メチル、メタンスルホン酸エチル、メタンスルホン酸プロピル、メタンスルホン酸イソプロピル、メタンスルホン酸ブチル、メタンスルホン酸ヘキシル、エタンスルホン酸ブチル、プロパンスルホン酸ブチル、イソプロパンスルホン酸ブチル、ブタンスルホン酸ブチルあるいはヘキサンスルホン酸ブチルである、請求項1記載のリチウムイオン二次電池。
JP2005280550A 2005-09-27 2005-09-27 リチウムイオン二次電池 Expired - Fee Related JP4951913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005280550A JP4951913B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 リチウムイオン二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005280550A JP4951913B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 リチウムイオン二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007095380A JP2007095380A (ja) 2007-04-12
JP4951913B2 true JP4951913B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=37980841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005280550A Expired - Fee Related JP4951913B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 リチウムイオン二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4951913B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008108689A (ja) * 2006-09-29 2008-05-08 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池
JP4544270B2 (ja) 2007-05-21 2010-09-15 ソニー株式会社 二次電池用電解液および二次電池
JP5008471B2 (ja) * 2007-06-20 2012-08-22 日立マクセルエナジー株式会社 非水電解液、非水電解液二次電池およびその製造方法
KR20090050951A (ko) * 2007-11-16 2009-05-20 산요덴키가부시키가이샤 비수전해질 이차전지
JP5408702B2 (ja) * 2009-01-23 2014-02-05 Necエナジーデバイス株式会社 リチウムイオン電池
JP5201364B2 (ja) * 2009-10-13 2013-06-05 ソニー株式会社 二次電池用電解液および二次電池
JP5445103B2 (ja) * 2009-12-18 2014-03-19 ソニー株式会社 二次電池、二次電池用電解液、電動工具、電気自動車および電力貯蔵システム
CN102640344B (zh) 2009-12-07 2016-01-20 索尼公司 二次电池、电解液、电池组、电子装置和电动车辆
BR112012030882A2 (pt) * 2010-06-04 2016-11-08 Ube Industries solução eletrolítica não aquosa e elemento eletroquímico que usa a mesma
ES2533840T3 (es) 2010-08-05 2015-04-15 Wako Pure Chemical Industries, Ltd. Disolución de electrolito no acuosa, método para producir la misma y batería de electrolito no acuosa que usa la disolución de electrolito
KR102008671B1 (ko) 2010-08-05 2019-08-08 후지필름 와코 준야꾸 가부시키가이샤 비수계 전해액 및 그를 사용한 비수계 전해액 전지
EP2744031A4 (en) 2011-08-12 2015-04-08 Ube Industries NONAQUEOUS ELECTROLYTE AND ELECTROCHEMICAL ELEMENT USING THE SAME
FR2993886B1 (fr) * 2012-07-26 2014-08-01 Renault Sa Composes sulfonates specifiques utilisables comme solvant d'electrolyte pour batteries au lithium
JP2018005973A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 株式会社日立製作所 リチウムイオン電池

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3728791B2 (ja) * 1996-03-13 2005-12-21 三菱化学株式会社 リチウム二次電池用電解液
JP2001093572A (ja) * 1999-09-27 2001-04-06 Hitachi Ltd 非水電解液二次電池及びそれを用いた電気自動車、ハイブリット式自動車及び電力貯蔵システム
CN100446336C (zh) * 2001-08-24 2008-12-24 索尼株式会社 电池
JP2003157900A (ja) * 2001-11-19 2003-05-30 Sony Corp 電 池
JP4229615B2 (ja) * 2002-01-24 2009-02-25 三菱化学株式会社 非水系電解液及びそれを用いたリチウム二次電池
JP2005149867A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Yuasa Corp リチウム二次電池及びその製造方法
JP4843936B2 (ja) * 2004-01-20 2011-12-21 ソニー株式会社 二次電池およびその充放電方法
JP4291195B2 (ja) * 2004-03-30 2009-07-08 宇部興産株式会社 非水電解質二次電池
JP5072056B2 (ja) * 2005-06-07 2012-11-14 日立マクセルエナジー株式会社 非水電解液二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007095380A (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4951913B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP6332483B2 (ja) セパレータおよび電池
JP4986009B2 (ja) 二次電池
JP4626568B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP4735579B2 (ja) 非水電解質電池
JP6394743B2 (ja) セパレータおよび電池
JP4905267B2 (ja) 正極合剤および非水電解質電池
JP2007128723A (ja) 電池
JP5066798B2 (ja) 二次電池
JP4876495B2 (ja) リチウムイオン二次電池用電解液およびリチウムイオン二次電池
JP2008198432A (ja) 電池
JP2008305662A (ja) 非水電解質二次電池
JP2010287431A (ja) 電池
JP4993159B2 (ja) 二次電池
JP2006302756A (ja) 電池
JP6226055B2 (ja) セパレータおよび電池
JP2012074403A (ja) 二次電池
JP2005347222A (ja) 電解液および電池
JP2007141495A (ja) 電池
JP5417686B2 (ja) セパレータおよび電池
JP2007335166A (ja) セパレータおよび二次電池
JP4784133B2 (ja) 二次電池および電池
JP2007188776A (ja) 非水電解質電池
JP2006302757A (ja) 電池
JP6064926B2 (ja) セパレータおよび電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees