以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る画像処理装置の機能構成を示している。
画像処理装置10は、図1に示すように、PDL解釈部11、色変換部12、記憶部13、描画部14、トラッピング処理部15、K生成部16、階調補正部17、および網点生成部18を備えている。
画像処理装置10は、コンピュータ1から送信された印刷データ例えばページ記述言語(Page Description Language:PDL)で記述されたデータすなわちページ記述言語データ(以下「PDLデータ」という。)を受信(取得する)。
なお、コンピュータ1からの印刷データは、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色(以下「RGB色」という。)で表現される色空間(以下「RGB色空間」という)で表現されるデータ(以下「RGBデータ」という。)である。
PDL解釈部11は、取得されたPDLデータ(RGBデータ)を解釈し、この解釈した結果を色変換部12へ出力する。
色変換部12は、RGB色空間をシアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(M)の各色(以下「CMY色」という。)で表現される色空間(以下「CMY色空間」という。)に色変換するものであり、記憶部13に記憶されている色変換情報例えば色変換テーブル130に基づき、PDL解釈部11によって解釈されたPDLデータの解釈結果(RGBデータ)を、CMY色空間でのデータ(以下「CMYデータ」という。)に色変換し、このCMYデータを描画部14へ出力する。
記憶部13に記憶されている色変換テーブル130は、図2に示すように、パラメータ番号(m)131とRGBデータ132とCMYデータ133とCMYK色で表現される色空間(以下「CMYK色空間」という。)でのデータ(以下「CMYKデータ」という。)134とが対応付けされているテーブルである。RGBデータ、CMYデータ、およびCMYKデータの各色データは、階調値「0」から階調値「255」までの階調(256階調)で表現されるようになっている。
ここで、色変換テーブル130において、各行の「パラメータ番号」に対応するRGBデータ132、CMYデータ133、およびCMYKデータ134をそれぞれ「色変換パラメータ」と定義する。なお、色変換テーブル130には、パラメータ番号は1からm(自然数)まで存在する(色変換パラメータはm個存在する)。
再度、図1を参照して説明すると、描画部14は、色変換部12からのCMYデータをラスタデータにラスタ化し、このラスタデータをトラッピング処理部15へ出力する。
トラッピング処理部15は、ラスタデータ(CMYデータ)の中の版ずれに起因する画像欠陥事象(白抜け)が発生する領域(画素)に対しトラッピング処理を実施する。このトラッピング処理の詳細については後述する。
K生成部16は、トラッピング処理部15からのCMYデータをCMYK色空間でのCMYKデータに変換し、このCMYKデータを階調補正部17へ出力する。
なお、K生成部16は、UCR(Under Color Removal:下色除去)という、CMY色で表される下色をK(墨=黒)色で置き換える処理(下色除去処理=UCR処理)を実施することで、K色データ(墨データ)を生成する。具体的には、K生成部16は、CMY色の3つの色で表される下色を墨色で置き換える場合の当該3つの色の割合を決定するUCR関数(UCR率)、および置き換える墨色の割合を決定するBG関数(BG率)に基づき、K色データ(墨データ)を生成する。
階調補正部17は、K生成部16からのCMYKデータに対し、TRC(Tone Reproduction Curve:階調再現特性曲線)に関するデータ(TRCデータ)を基に階調補正処理を実施し、この階調補正処理後のCMYKデータを網点生成部18へ出力する。
網点生成部18は、階調補正部17からのCMYKデータに対し、網点データ(あるいはスクリーンデータ)を基に、網点生成処理(あるいはスクリーン処理)を実施し、この網点生成処理後のCMYKデータ(画像データ)を画像出力装置2へ出力する。
画像出力装置2では、網点生成部18からのCMYKデータ(画像データ)に基づき画像形成処理を実施し、この画像形成処理の結果(印刷処理結果)としての印刷物(カラー画像が印刷された用紙)を出力する。
図3は、トラッピング処理部15の詳細な機能構成を示している。
トラッピング処理部15は、エッジ抽出部151、第1の色変換部152、トラッピング判定部153、第2の色変換部154、およびエッジ色修正部155を備えている。
エッジ抽出部151は、ラスタデータ(CMYの画像データ)の中から色相のエッジ(エッジ部)を抽出し、この抽出したエッジ部についてはトラッピング処理の対象であるとして当該エッジ部にかかわるデータを第1の色変換部152へ出力する。
すなわち、エッジ抽出部151は、ラスタデータについて所定の処理単位例えば3画素×3画素のウインドウ単位で注目画素が色相のエッジ部であるか否かを判定し、注目画素がエッジ部でない場合には、当該注目画素の画素データ(CMYデータ)をトラッピング処理対象外の画素(以下「トラッピング処理対象外画素」という。)として第1の色変換部152およびエッジ色修正部155へ出力する。
これに対し、エッジ抽出部151は、注目画素がエッジ部である場合は、その旨、および当該注目画素の画素データ(CMYデータ)をエッジ部の画素つまりトラッピング処理候補画素として第1の色変換部152へ出力する。
第1の色変換部152には、全てのラスタデータ(全ての画素データ)が入力されるとともに、トラッピング処理候補画素に対応してその旨を示す情報例えばトラッピング処理候補情報が入力される。
第1の色変換部152は、記憶部13に記憶されている色変換テーブル130に基づき、エッジ抽出部151からの画素データ(トラッピング処理対象外画素およびトラッピング処理候補画素)であるCMYデータをCMYKデータに色変換し、このCMYKデータ(画素データ)とトラッピング処理候補画素に対応するトラッピング処理候補情報とをトラッピング判定部153へ出力する。
トラッピング判定部153は、第1の色変換部152からのCMYKデータ(画素データ)およびトラッピング処理候補情報に基づき、トラッピング処理候補画素がトラッピング処理の対象画素であるかを判定する(トラッピング処理候補画素の絞込みを行う)。トラッピング判定部153は、トラッピング処理の対象画素であると判定したトラッピング処理候補画素の画素データ(CMYKデータ)を第2の色変換部154へ出力する。
第2の色変換部154は、記憶部13に記憶されている色変換テーブル130に基づき、トラッピング判定部153からの画素データ(トラッピング処理の対象画素)であるCMYKデータをCMYデータに色変換し、このCMYデータをエッジ色修正部155へ出力する。この第2の色変換部154によって色変換されたトラッピング処理の対象画素は、版ずれに起因する画像欠陥事象(白抜け)が発生する色から、版ずれに起因する画像欠陥事象(白抜け)の発生を抑制する色に変更されることとなる。
エッジ色修正部155は、エッジ抽出部151からの画素データ(トラッピング処理対象外画素)と第2の色変換部154からの画素データ(トラッピング処理対象画素)とを合成し、この合成したCMYデータをK生成部16へ出力する。
なお、エッジ部151からエッジ色修正部155に向けて出力されたトラッピング処理対象外画素(エッジ部ではない画素)の画素データは、トラッピング処理が実施されることなく、そのままのデータの状態でK生成部16に向けて出力される。
実施の形態1において、記憶部13は記憶手段に対応し、エッジ抽出部151は判定手段に対応し、第1の色変換部152は変換手段に対応する。また、トラッピング判定部153と第2の色変換部154とが協働することにより決定手段および抽出手段の機能を果たすようになっている。
実施の形態1では、画像処理装置10と画像出力装置2とで画像形成装置例えばプリンタが構成される。
次に、トラッピング処理部15によるトラッピング処理について、図4を参照して説明する。
図4は、そのトラッピング処理の処理手順を示すフローチャートである。
PDL解釈部11がコンピュータ1からのPDLデータ(RGBデータ)を解釈し、この解釈した結果を色変換部12へ出力すると、色変換部12は、記憶部13に記憶されている色変換テーブル130に基づき、PDL解釈部11によって解釈されたPDLデータの解釈結果(RGBデータ)をCMYデータに色変換し(ステップS101)、このCMYデータを描画部14へ出力する。
例えば、注目画素が(R,G,B)=(255,0,0)のRGBデータの場合、その(R,G,B)=(255,0,0)は、(C,M,Y)=(0,184,234)のCMYデータに色変換される(図2のパラメータ番号「4625」に対応するデータ参照)。
描画部14が色変換部12からのCMYデータをラスタデータにラスタ化し、このラスタデータをトラッピング処理部15へ出力すると、トラッピング処理部15において、エッジ抽出部151は、ラスタデータ(CMYの画像データ)の中から色相のエッジ(エッジ部)の抽出処理を実行する(ステップS102)。
すなわち、エッジ抽出部151は、ラスタデータについて所定の処理単位例えば3画素×3画素のウインドウ単位で注目画素が色相のエッジ部であるか否かを判断し(ステップS103)、この判断した結果、注目画素がエッジ部でない場合には、当該注目画素の画素データ(CMYデータ)をトラッピング処理対象外画素として第1の色変換部152およびエッジ色修正部155へ出力する。
このエッジ抽出部151は、画像欠陥事象(白抜け)が発生するか否かを判定する機能(判定手段の機能)を果たしていることになる。
これに対し、ステップS103において注目画素が色相のエッジ部であると判断したエッジ抽出部151は、その旨を示すトラッピング処理候補情報を第1の色変換部152へ出力するとともに、当該注目画素の画素データ(CMYデータ)をエッジ部の画素つまりトラッピング処理候補画素として第1の色変換部152へ出力する。
第1の色変換部152は、記憶部13に記憶されている色変換テーブル130に基づき、エッジ抽出部151からの画素データ(トラッピング処理対象外画素およびトラッピング処理候補画素)であるCMYデータをCMYKデータに色変換し(ステップS104)、このCMYKデータ(画素データ)とトラッピング処理候補画素に対応するトラッピング処理候補情報とをトラッピング判定部153へ出力する。
すなわち、第1の色変換部152は、判定手段(エッジ抽出部151)によって画像欠陥事象(白抜け)が発生すると判定された領域(エッジ部の画素、注目画素)にかかわる色情報(CMYデータ)を、色変換情報(色変換テーブル130)を基に出力色空間(CMYK色空間)の色情報(CMYKデータ)に変換する機能(変換手段の機能)を果たしていることになる。
例えば、注目画素が(C,M,Y)=(0,184,234)のCMYデータの場合、その注目画素は、(C,M,Y)=(0,184,234)のCMYデータから(C,M,Y,K)=(0,184,234,0)のCMYKデータに色変換される(図2のパラメータ番号「4625」に対応するデータ参照)。
トラッピング判定部153は、注目画素(エッジ部の画素=トラッピング処理候補画素)にかかわるK色、C色、M色、Y色それぞれをKf、Cf、Mf、Yfと定義し、また周囲画素にかかわるK色、C色、M色、Y色それぞれをKb、Cb、Mb、Ybと定義した場合、「Kf=Cf=Mf=Yf=0」または「Kb=Cb=Mb=Yb=0」であるか否か(注目画素または周囲画素が白色(背景が白)であるか否か)を判断する(ステップS105)。
ステップS105において注目画素および周囲画素の何れも白色ではないと判断したトラッピング判定部153は、「Kf≠0、およびKb≠0」であるか否か(注目画素および周囲画素の何れもK版の値が「1」以上であるか否か)を判断する(ステップS106)。
ステップS106において注目画素および周囲画素のうち一方の画素のみK版の値が「1」以上である、または注目画素および周囲画素の何れもK版の値が「0」であると判断したトラッピング判定部153は、「Cf≠0、およびCb≠0」であるか否か(注目画素および周囲画素の何れもC版の値が「1」以上であるか否か)を判断する(ステップS107)。
ステップS107において注目画素および周囲画素のうち一方の画素のみC版の値が「1」以上である、または注目画素および周囲画素の何れもC版の値が「0」であると判断したトラッピング判定部153は、「Mf≠0、およびMb≠0」であるか否か(注目画素および周囲画素の何れもM版の値が「1」以上であるか否か)を判断する(ステップS108)。
ステップS108において注目画素および周囲画素のうち一方の画素のみM版の値が「1」以上である、または注目画素および周囲画素の何れもM版の値が「0」であると判断したトラッピング判定部153は、「Yf≠0、およびYb≠0」であるか否か(注目画素および周囲画素の何れもY版の値が「1」以上であるか否か)を判断する(ステップS109)。
ステップS109において注目画素および周囲画素のうち一方の画素のみY版の値が「1」以上である、または注目画素および周囲画素の何れもY版の値が「0」であると判断したトラッピング判定部153は、当該注目画素(エッジ部の画素=トラッピング処理候補画素)の画素データ、および周囲画素の画素データを第2の色変換部154へ出力する。
第2の色変換部154は、トラッピング判定部153からの注目画素(エッジ部の画素=トラッピング処理候補画素)の画素データ、および周囲画素の画素データと、記憶部13に記憶されている色変換テーブル130とに基づき、エッジ部データ設定処理を実行し(ステップS110)、このエッジ部データ設定処理の結果をエッジ色修正部155へ出力し、その後、この処理を終了する。
なお、ステップS105において注目画素または周囲画素が白色であると判断された場合、ステップS106において注目画素および周囲画素の何れもK版の値が「1」以上であると判断された場合、ステップS107において注目画素および周囲画素の何れもC版の値が「1」以上であると判断された場合、ステップS108において注目画素および周囲画素の何れもM版の値が「1」以上であると判断された場合、ステップS109において注目画素および周囲画素の何れもY版の値が「1」以上であると判断された場合、トラッピング処理の対象外の画素であるとされる。
すなわち、注目画素および周囲画素に関して、K版、C版、M版、Y版のうち少なくとも1つの版が共通版(値が「1」以上である版)として存在する場合は、白抜けは発生しないので、当該注目画素についてはトラッピング処理の対象外の画素であるとされる。
次に、トラッピング処理部15の第2の色変換部154による上記エッジ部データ設定処理(ステップS110の処理)について、図5を参照して説明する。
なお、図5は、そのエッジ部データ設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
第2の色変換部154は、注目画素(エッジ部の画素=トラッピング処理候補画素)の画素データとその周囲画素の画素データとをCMYK色の4つの版(4つの色)の版毎(色毎)に比較するとともに、当該版毎(色毎)に、該比較した結果得られる値の大きい画素値をトラッピング色(トラップ色)の目標値とする(ステップS111)。すなわち、第2の色変換部154は、エッジ部の色(トラッピング色)の目標値を設定する。
この場合、第2の色変換部154は、トラッピング判定部153によってエッジ部と判定された注目画素について、変換手段(第1の色変換部152)によって変換された出力色空間(CMYK色空間)の色情報を基にトラップ色の目標値(Ct,Mt,Yt,Kt)を決定する処理を行っていることになる。すなわち、トラッピング判定部153と第2の色変換部154とが協働することで決定手段の機能が実現されるようになっている。
このようにしてトラップ色の目標値を設定した第2の色変換部154は、次の数1から数3の数式を演算するとともに、この演算結果を基に記憶部13に記憶されている色変換テーブル130の色変換パラメータの中から、目標値「Kt,Ct,Mt,Yt」に最も近い色変換パラメータ「Ce,Me,Ye」を抽出する(ステップS112)。
(数1)
ΔK(n)=abs(Kt−Kp(n))
ΔC(n)=abs(Ct−Cp(n))
ΔM(n)=abs(Mt−Mp(n))
ここで、Kt、Ct、Mtは目標値(目標データ)を示す。
またKp(n)、Cp(n)、Mp(n)のKp、Cp、Mpは、K版(K色)の値が「0」である場合のCMYKデータにおける同一のパラメータ番号に対応するK色、C色、M色の色変換パラメータを示す。
またKp(n)、Cp(n)、Mp(n)は、Kp、Cp、Mpが色変換テーブル130の中にn(nは自然数)個存在する場合のn個目までのK色、C色、M色の色変換パラメータ(Kp,Cp,Mp)を示す。absは絶対値を示す。
さらにΔK(n)、ΔC(n)、ΔM(n)は、K版(K色)毎の目標値Kt、Ct、Mtと色変換パラメータKp(n)、Cp(n)、Mp(n)との差分の値の絶対値を示す。
(数2)
sum(n)=ΔK(n)+ΔC(n)+ΔM(n)
(数3)
CeMeYeKe=min(sum(n))
ここで、CeMeYeKeは、複数のsum(n)のうち最小のsum(n)に対応する色変換パラメータ「Ce,Me,Ye,Ke」(CMYK色)を示す。
第2の色変換部154は、色変換テーブル130に基づき、色変換パラメータ「CeMeYeKe」(CMYK色)を色変換パラメータ「CeMeYe」(CMY色)に変換する。
この場合、第2の色変換部154は、色変換情報(色変換テーブル130A詳しくは差分結果テーブル130B)の中から決定手段(トラッピング判定部153と第2の色変換部154との協働)によって決定されたトラップ色の目標値(Kt,Ct,Mt,Yt)に最も近い所定の色空間(CMY色空間)の色情報(Ce,Me,Ye)を抽出する機能(抽出手段の機能)を果たしていることになる。
より詳しく説明すると、第2の色変換部154は、出力色空間(CMYK色空間)にかかわる複数の色(CMYK)の色毎にトラップ色の目標値(Ct,Mt,Yt,Kt)と出力色空間にかかわる色情報としての異なる複数の色データ(色変換テーブル130Aにおける各色変換パラメータ)との差分を求め、当該色毎に求めた差分値の合計を求めるとともに、当該複数の色データに対応して求めた複数の合計値のうち最小の合計値に対応する色データをトラップ色の目標値(Ct,Mt,Yt,Kt)に最も近い所定の色空間(CMY色空間)の色情報(Ce,Me,Ye)として抽出する機能(抽出手段の機能)を果たしていることになる。
第2の色変換部154は、この色変換パラメータ「CeMeYe」をエッジ部のデータとして設定する(ステップS113)。その後、図4の処理(メインフロー)へリターンする。
次に、上述したエッジ部データ設定処理について、具体例を挙げて説明する。
(A)ステップS111での目標値の設定について、具体例を挙げて説明する。
注目画素の画素データが(Cf,Mf,Yf,Kf)=(0,184,234,0)であり、周囲画素の画素データが(Cb,Mb,Yb,Kb)=(232,0,0,0)であるとした場合、図6に示すように、各色でmax(注目画素、周囲画素)を目標値として設定する。
ここで、注目画素にかかわるK色、C色、M色、Y色それぞれの目標値をKt、Ct、Mt、Ytと定義する。
この例では、目標値「Ct,Mt,Yt,Kt」=「232,184,234,0」となる。しかし、この実施の形態1では、Y版に関しては図6に示すように任意とするので、トラップ色の目標値を(Ct,Mt,Kt)=(232,184,0」とする。
(B)ステップS112での色変換パラメータ「Ce,Me,Ye」の抽出について、具体例を挙げて説明する。
第2の色変換部154は、関数「if Kf≠0、and Kb≠0 then Kp(n)=0の色変換パラメータを抽出」を実行する。すなわち、第2の色変換部154は、ステップS106においてトラッピング判定部153によって注目画素および周囲画素の何れもK版の値が「0」であると判断された場合、記憶部13に記憶されている色変換テーブル130の色変換パラメータ(RGBデータ、CMYデータ、CMYKデータ)の中から、K版なしの色変換パラメータつまりK版の値が「0」となっている色変換パラメータ(RGBデータ、CMYデータ、CMYKデータ)を抽出する。
例えば、図2に示す色変換テーブル130において、パラメータ番号「15」,「16」、「17」それぞれに対応するCMYKデータのKは「0」である。このように色変換テーブル130には、パラメータ番号「15」,「16」、「17」の場合と同様にK=0となっているCMYKデータの色変換パラメータが複数存在している。
第2の色変換部154は、色変換テーブル130の中から、K=0を有するCMYKデータを含む行の色変換パラメータ(RGBデータ、CMYデータ、CMYKデータ)とパラメータ番号とを抽出する。このようにして抽出された色変換パラメータをパラメータ番号の小さい順(若い順)にソートした場合のその一例を、図7に示す。図7は、ソートされた色変換パラメータの一部を含んでいる色変換テーブル(K版なし)130Aを示している。
色変換テーブル(K版なし)130Aは、パラメータ番号(n)131AとRGBデータ132とCMYデータ133とCMYKデータ134とが対応付けされたテーブルである。
この場合、図7に示す色変換テーブル(K版なし)130Aおいて、CMYKデータ134にかかわる色変換パラメータ(C,M,K)が色変換パラメータ(Cp,Mp,Kp)となる(Y版は除外する)。なお、色変換テーブル(K版なし)130Aには、パラメータ番号はn(n=自然数)個存在、すなわち色変換パラメータ(Cp,Mp,Kp)はn個存在する。ここで「色変換テーブル130でのパラメータ番号の個数m>色変換テーブル(K版なし)130Aでのパラメータ番号の個数n」の関係が成立している。
次に、第2の色変換部154は、色変換テーブル(K版なし)130Aについて、K色、C色、およびM色の色毎に、当該色変換テーブル(K版なし)130AにおけるCMYKデータ134にかかわる各色変換パラメータ(Kp,Cp,Mp)と目標値「Kt、Ct、Mt」との差分を求め(数1を演算)、この求めた各色の差分値を合計する(数2を演算)。
上記色変換テーブル(K版なし)130Aについて、パラメータ番号(n)131A、RGBデータ132、CMYデータ133、CMYKデータ134、各色変換パラメータ(Kp,Cp,Mp)対応する差分の値、および差分の合計値を、差分の合計値が小さいものから順にソートした場合のその一例を、図8に示す。
図8は、ソートされた情報の一部を含んでいる差分結果テーブル130Bを示している。この差分結果テーブル130Bは、パラメータ番号(n)131AとRGBデータ132とCMYデータ133とCMYKデータ134と差分値135と差分の合計値136とが対応付けされたテーブルである。
続いて、第2の色変換部154は、図8に示す差分結果テーブル130Bにおける各パラメータ番号に対応する各色変換パラメータ(CMYKデータ134の色変換パラメータ)の中から、差分の合計値が最小となる色変換パラメータ「Ce,Me,Ye,Ke」(CMYK色)を選択する(数3を演算)。
この例では、差分の合計値(sum)が値「9」となっているパラメータ番号「117」(先頭の行)に対応する色変換パラメータ(Ce,Me,Ye,Ke)=(226,187,0,0)が選択される。
最後に、第2の色変換部154は、差分結果テーブル130Bに基づき、選択した色変換パラメータ(Ce,Me,Ye,Ke)=(226,187,0,0)を、これに対応するCMYデータ133の色変換パラメータ(Ce,Me,Ye)=(226,187,0)に色変換する。
この色変換パラメータ(Ce,Me,Ye)=(226,187,0)がエッジ部のデータとして設定されることとなる。
すなわち、この例では、(R,G,B)=(255,0,0)の注目画素のRGBデータは色変換部12によって(C,M,Y)=(0,184,234)のCMYデータに色変換される。
次に、(C,M,Y)=(0,184,234)の注目画素は、トラッピング処理部15によって(Ce,Me,Ye)=(226,187,0)に色修正される。ここで、色変換パラメータ(Ce,Me,Ye)=注目画素(Ce,Me,Ye)とする。
次に、トラッピング処理部15による他のトラッピング処理について、図9を参照して説明する。
図9は、そのトラッピング処理の処理手順を示すフローチャートである。
図9に示す処理手順は、図4に示した処理手順において、ステップS105をステップS205に変更し、またステップS109を削除した手順になっている。
すなわち、ステップS101〜S104の処理が実施され終了すると、トラッピング判定部153は、注目画素(エッジ部の画素=トラッピング処理候補画素)にかかわるK色、C色、M色それぞれをKf、Cf、Mfと定義し、また周囲画素にかかわるK色、C色、M色それぞれをKb、Cb、Mbと定義した場合、「Kf=Cf=Mf=0」または「Kb=Cb=Mb=0」であるか否か(注目画素または周囲画素が白色あるいはY色であるか否か)を判断する(ステップS205)。
ステップS205において注目画素および周囲画素の何れも白色あるいはY色ではないと判断したトラッピング判定部153は、ステップS106の処理に移行する。
すなわち、トラッピング処理では、注目画素および周囲画素に関して、K版、C版、M版、Y版のうち少なくとも1つの版が共通版(値が「1」以上である版)として存在する場合は、白抜けは発生しないので、当該注目画素についてはトラッピング処理の対象外の画素であるとされる。
しかし、Y版を共通版として持っていても、色の組み合わせによっては白抜けが目立つ場合があるので、この図9の処理手順に従ったトラッピング処理では、Y版を共通版として持っているか否かの判定の処理が実施されないようになっている(図4の処理手順でのステップS109は実施されない)。
ところで、上述した例と同様に、注目画素の画素データが(Cf,Mf,Yf,Kf)=(0,184,234,0)であり、周囲画素の画素データが(Cb,Mb,Yb,Kb)=(232,0,0,0)であるとした場合、ステップS110のエッジ部データ設定処理における図5のステップS111で設定される目標値は、各色でmax(注目画素、周囲画素)の値となるものの上述したようにY版は除外されるので、(Ct,Mt,Kt)=(232,184,0」となる。
この図9に示す処理手順に従ったトラッピング処理例においても、(R,G,B)=(255,0,0)の注目画素のRGBデータは色変換部12によって(C,M,Y)=(0,184,234)に色変換され、この(C,M,Y)=(0,184,234)のCMYデータは、トラッピング処理部15によって(Ce,Me,Ye)=(226,187,0)に色修正される。
すなわち、図9に示す処理手順に従ったトラッピング処理、および図4に示す処理手順に従ったトラッピング処理の何れの場合も、エッジ部の画素つまり注目画素は、(C,M,Y)=(0,184,234)から(Ce,Me,Ye)=(226,187,0)に色修正される。
そして、トラッピング処理部15が、上述したように版ずれによる白抜けを防止する色に修正したCMYデータを含む、印刷データに対応するCMYデータをK生成部16へ出力すると、K生成部16は、CMYデータをCMYKデータへ変換する。このCMYKデータは、階調補正部17によって階調補正処理が施され、さらに網点生成部18によって網点生成処理が施された後、画像出力装置2に向けて出力される。
画像出力装置2では、画像処理装置10からの網点生成処理が施されたCMYKデータ(画像データ)を基に、画像形成処理を実施し、この画像形成処理の結果(印刷処理結果)としての印刷物(カラー画像が印刷された用紙)を出力する。
印刷物に印刷されたカラー画像は、版ずれに起因する白抜け(画像欠陥事象)が抑制された画像(白抜けが目立たない画像)となっている。
以上説明したように、実施の形態1では、CMYKの4プレーンになる前のCMYの3プレーンの色空間(CMY色空間)で正確なトラッピング処理を実施することができる。
また、実施の形態1では、版ずれに起因する画像欠陥事象を抑制する場合に、CMYの3プレーンの色空間(CMY色空間)で正確なトラッピング処理を実施することができるので、CMYKの4プレーンの色空間(CMYK色空間)でトラッピング処理を実施する場合と比較して、トラッピング処理に必要なメモリ容量を抑制し、版ずれに起因する画像欠陥事象を抑制することができる。
また、実施の形態1では、版ずれに起因する画像欠陥事象を抑制する場合に、CMYKの4プレーンの色空間でトラッピング処理を実施する場合と比較して、トラッピング処理に要する処理時間を短縮し、版ずれに起因する画像欠陥事象を抑制することができる。
また、実施の形態1では、トラッピング処理をハードウェア処理で実施するようにした場合には、上記3プレーンに対する処理を実施すればよいので、上記4プレーンに対する処理の場合と比較して、回路規模の縮小化を図ることができ、それに伴ってコストダウンを図ることができる。
また、実施の形態1では、トラッピング処理をソフトウェア処理で実施するようにした場合には、CMYの3プレーンに対する処理を実施すればよいので、上記4プレーンに対する処理の場合と比較して、その処理速度を向上させることができる。
さらに、実施の形態1では、上述したようにトラッピング処理に必要なメモリ容量を抑制するとともにトラッピング処理に要する処理時間を短縮し、版ずれに起因する画像欠陥事象が抑制された画像を印刷出力することができる。
図10は、実施の形態1に係る画像処理装置を有する画像形成装置のハードウェア構成を示している。
図10に示すように、画像形成装置3は、画像処理装置10と画像出力装置2とを備えている。
画像処理装置10は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)101、記憶装置102、ROM(Read Only Memory:読み出し専用メモリ)103、RAM(Random Access Memory:随時書き込み読み出しメモリ)104、通信I/F105を備えている。
記憶装置102は、画像処理装置10を構成する各構成要素の機能を実現するためのプログラム(画像処理プログラム)102Aなど、所定のプログラムを記憶している。
ここで、画像処理装置10を構成する各構成要素は、PDL解釈部11、色変換部12、描画部14、トラッピング処理部15、K生成部16、階調補正部17、および網点生成部18であり、これらの構成要素の機能は上述した通りであるので、ここでは説明は省略する。
また、トラッピング処理部15の機能には、エッジ抽出部151、第1の色変換部152、トラッピング判定部153、第2の色変換部154、およびエッジ色修正部155の各機能が含まれる。
このトラッピング処理部15の機能を実現するためのプログラム、および上述したトラッピング処理の処理手順(図4、図5、図9参照)に対応するプログラムを含む、トラッピング処理にかかわるプログラムをトラッピング処理プログラムとする。なお、上記画像処理プログラム102Aには、このトラッピング処理プログラムが含まれる。
ちなみに、画像処理プログラム102Aのトラッピング処理プログラムには、少なくとも次の処理過程が含まれている。
(1)出力色空間(CMYK)よりも色数の少ない所定の色空間(RGBあるいはCMY)において、当該所定の色空間で表現された画像データに対応するラスタデータについて版ずれに起因する画像欠陥事象が発生するか否かを判定する判定処理過程。
(2)上記所定の色空間において、上記判定処理過程により上記画像欠陥事象が発生すると判定された領域に対し、当該領域にかかわる色情報と、上記出力色空間の色情報と上記所定の色空間の色情報とが予め対応付けされた色変換情報とを基にトラッピング処理を実施するトラッピング処理過程。
ROM103は、例えば、色変換テーブル130、階調補正部17によって参照されるTRCデータ(階調再現特性曲線データ)や階調パラメータ、網点生成部18によって参照される網点データ(あるいはスクリーンデータ)や網点パラメータ、画像形成処理にかかわる画像処理に必要な各種のパラメータおよびデータを記憶している。
RAM104は、記憶装置102から読み出された画像処理プログラム102A(トラッピング処理プログラムを含む)、ROM103から読み出されたパラメータおよびデータ、通信I/F105を介して受信された印刷データなどを記憶する。
また、RAM104には、PDL解釈部11、色変換部12、描画部14、トラッピング処理部15、K生成部16、階調補正部17、および網点生成部18のそれぞれが、対応する処理を実施する際に必要となる記憶領域が割り当てられる。その記憶領域の一例を以下に示す。
(a)色変換テーブル(K版なし)130A(図7参照)、差分結果テーブル130B(図8参照)を記憶する記憶領域。
(b)エッジ抽出部151がエッジ部の抽出処理を実施する際に必要となる記憶領域。
(c)第2の色変換部154が、色変換テーブル130(詳しくは差分結果テーブル130B)の色変換パラメータの中から、目標値「Kt,Ct,Mt,Yt」に最も近い色変換パラメータ「Ce,Me,Ye」を抽出する処理を実施する際に必要となる記憶領域。
CPU101は、画像処理装置10全体を制御するものであり、例えば、記憶装置102からRAM104へ画像処理プログラム102Aを読み込んで実行することにより、トラッピング処理を含む画像処理を実行する。
通信I/F105は、通信回線4を介して、コンピュータ1との間でデータの送受信を行うインタフェースであり、例えば、コンピュータ1から送信された印刷データ(PDLデータ)を受信する。
通信回線4としては、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)や電話回線などの有線通信回線、無線LANなどの無線通信回線、さらには、これらの通信回線を組み合わせたもの、などが挙げられる。
本願明細書において、画像処理装置の各機能を実現し、上記画像処理の処理手順を示すプログラムを含む所定のプログラムを記録媒体としてのハードディスク等の記憶装置に記録する実施の形態として説明したが、当該所定のプログラムを次のようにして提供することも可能である。
すなわち、上記所定のプログラムをROMに格納しておき、CPUが、このプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしても良い。
また、上記所定のプログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布するようにしても良い。この場合、その記録媒体に記録されたプログラムを画像処理装置がインストールした後、このプログラムをCPUが実行するようにする。このプログラムのインストール先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置がある。そして、画像処理装置は、必要に応じてこの記憶装置に記憶したプログラムを主記憶装置にローディングして実行する。
さらには、画像処理装置を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータ等のコンピュータと接続するようにし、当該画像処理装置が、サーバ装置あるいはコンピュータから上記所定のプログラムをダウンロードした後、このプログラムを実行するようにしても良い。この場合、このプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記録媒体)がある。そして、当該画像処理装置が、必要に応じてこの記憶装置に記憶された上記プログラムを主記憶装置にローディングして実行するようにする。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る画像処理装置について説明する。この画像処理装置は、基本的には、図1および図3に示した実施の形態1の画像処理装置10の機能構成と同様になっている。
この実施の形態2では、記憶部13は、色変換テーブル130に加えて、図11に示すようなトラッピングテーブル210を記憶している。
トラッピングテーブル210は、図11に示すように、注目画素データのCMYデータ211と周囲画素データのCMYデータ212とエッジ部のCMYデータ(トラッピング色=トラップ色)213とが対応付けされたテーブルである。
このトラッピングテーブル210は、トラッピング処理を必要とする色の組み合わせ情報(CMY)と、この色の組み合わせ情報に対応する前記所定の色空間(CMY)にかかわるトラップ色の色情報(Ce,Me,Ye)とが対応付けされた情報(テーブル)である。
トラッピング処理を必要とする色の組み合わせ情報は、注目画素データのCMYデータ211(に対応する各CMYデータ)を意味する。
トラップ色の色情報は、エッジ部のCMYデータ213(に対応する各CMYデータ)を意味する。
上述したようなことから、記憶部13は、トラッピングテーブル210を記憶するトラップ色情報記憶手段の機能を果たしていることになる。
ところで、実施の形態2では、トラッピング処理部15(図3参照)は、基本的には実施の形態1の場合と同様の機能を果たすものの、図3に示す第2の色変換部154の機能が実施の形態1の場合とは相違している。
すなわち、第2の色変換部154は、トラップ色情報記憶手段(トラッピングテーブル210)の中から、決定手段(トラッピング判定部153と第2の色変換部154とが協働)によって決定されたトラップ色の目標値(Ct,Mt,Yt,Kt)に最も近いトラップ色の色情報(Ce,Me,Ye)を抽出するとともに、この抽出したトラップ色の色情報(Ce,Me,Ye)をエッジ色修正部240へ出力する。
次に、トラッピング処理部15によるトラッピング処理について、図12を参照して説明する。
図12は、そのトラッピング処理の処理手順を示すフローチャートである。この図12の処理手順は、図4に示した処理手順においてステップS110をステップS210に代替した手順になっている。
すなわち、ステップS101〜S109が実施され、トラッピング判定部153が、注目画素(エッジ部の画素=トラッピング処理候補画素)の画素データ、および周囲画素の画素データを第2の色変換部154へ出力する。
第2の色変換部154は、トラッピング判定部153からの注目画素(エッジ部の画素=トラッピング処理候補画素)の画素データ、および周囲画素の画素データと、記憶部13に記憶されているトラッピングテーブル210とに基づき、エッジ部のデータつまりトラップ色の色情報(Ce,Me,Ye)を設定し(ステップS210)、このエッジ部のデータ(トラップ色の色情報)をエッジ色修正部155へ出力し、その後、この処理を終了する。
ここで、具体的に説明すると、第2の色変換部154は、実施の形態1での例と同様に、注目画素の画素データが(Cf,Mf,Yf,Kf)=(0,184,234,0)であり、周囲画素の画素データが(Cb,Mb,Yb,Kb)=(232,0,0,0)であるとした場合、目標値「Ct,Mt,Yt,Kt」=「232,184,234,0」となるものの、Y版に関しては任意であるので、トラップ色の目標値(Ct,Mt,Kt)=(232,184,0)とする。
次に、第2の色変換部154は、図11に示すトラッピングテーブル210(のエッジ部のCMYデータ213)の中から、求めたトラップ色の目標値(Ct,Mt,Kt)=(232,184,0)に最も近いCMYデータ(トラップ色の色情報)を抽出する。
この例では、トラッピングテーブル210のエッジ部のCMYデータ213に対応して登録されている各CMYデータ(色変換パラメータ)の中から、トラップ色の目標値(Ct,Mt,Kt)=(232,184,0)に最も近いCMYデータすなわちトラップ色の色情報(Ce,Me,Ye)として、(226,187,0)が抽出される。
このようにして抽出されたトラップ色の色情報(Ce,Me,Ye)=(226,187,0)は、エッジ色修正部155に向けて出力される。
次に、トラッピング処理部15による他のトラッピング処理について、図13を参照して説明する。
図13は、そのトラッピング処理の処理手順を示すフローチャートである。この図13の処理手順は、図9に示した処理手順においてステップS110をステップS220に代替した手順になっている。このステップS220は、図12のステップS210と同一の処理内容となっている。
すなわち、このトラッピング処理では、ステップS101〜S104、ステップS205、ステップS106〜S108が実施された後、図12のステップS210と同一の処理が実施される(ステップS220)。
なお、実施の形態2では、トラッピングテーブル210は、注目データのCMYデータ211と周囲画素のCMYデータ212とエッジ部のCMYデータ213とを含んでいるが、これに限定されることなく、トラッピング処理を必要とする色の組み合わせ情報(CMY)に対応する所定の色空間(CMY色空間)にかかわるトラップ色の色情報(Ce,Me,Ye)つまりエッジ部のCMYデータ213のみを含むようにしてもよい。
この場合においても、トラッピングテーブル210のエッジ部のCMYデータ213に対応して登録されている各CMYデータ(色変換パラメータ)の中から、トラップ色の目標値(Ct,Mt,Kt)=(232,184,0)に最も近いCMYデータすなわちトラップ色の色情報(Ce,Me,Ye)=(226,187,0)を抽出することができる。
また、実施の形態2では、色変換テーブル130およびトラッピングテーブル210を記憶部13に記憶するようにしているが、これに限定されることなく、前記2つのテーブルをそれぞれ異なる記憶部に記憶するようにしてもよい。
また、実施の形態2において、記憶部13は、色変換テーブル130およびトラッピングテーブル210に加えて、図14に示すようなトラッピングテーブル220を記憶するようにしてもよい。
トラッピングテーブル210は、注目画素のCMYKデータ221と周囲画素のCMYKデータ222とエッジ部のCMYKデータ(目標値)223とエッジ部のCMYKデータ(トラッピング色)224とが対応付けされたテーブルである。
なお、図14に示した符号#10〜#40、符号#11〜#16、および符号#21〜#26と図11に示した符号#10〜#40、符号#11〜#16、および符号#21〜#26とは対応している。
例えば、図11の符号#10に対応するCMYデータ領域にかかわる符号#11に対応するエッジ部のCMYデータ213における(C,M,Y)=(226,187,0)と、図14の符号#10に対応するCMYKデータ領域にかかわる符号#11に対応するエッジ部のCMYKデータ(トラッピング色)224における(C,M,Y,K)=(226,187,0,0)、およびエッジ部のCMYKデータ(目標値)223における(C,M,Y,K)=(232,184,任意,0)とは対応している。
符号#20から符号#40に対応する領域においても、上記同様のことが言える。
さて、この例でのトラッピング処理において、第2の色変換部154は、次の(1)〜(3)の処理を行う。
(1)トラッピングテーブル220を参照して、求めたトラップ色の目標値(Ct,Mt,Kt)=(232,184,0)と同じCMYデータを、エッジ部のCMYKデータ(目標値)223に対応して登録されている各CMYKデータ(色変換パラメータ)の中から選択する。この場合、(Ct,Mt,Yt,Kt)=(C,M,Y,K)=(232,184,任意,0)の色変換パラメータが選択される。
ここで、求めたトラップ色の目標値(Ct,Mt,Kt)はY版に関しては任意とした場合の値なので、この目標値(Ct,Mt,Kt)は、目標値(Ct,Mt,Yt(任意),Kt)=(232,184,任意,0)と同等になる。
(2)エッジ部のCMYKデータ(トラッピング色)224に対応して登録されている各CMYKデータ(色変換パラメータ)の中から、上記(1)の処理で選択したCMYKデータつまり(C,M,Y,K)=(232,184,任意,0)に対応するCMYKデータ(色変換パラメータ)を抽出する。この場合、(Ce,Me,Ye,Ke)=(C,M,Y,K)=(226,187,0,0)が抽出される。
(3)トラッピングテーブル210のエッジ部のCMYデータ213に対応して登録されている各CMYデータ(色変換パラメータ)の中から、上記(2)の処理で抽出した(Ce,Me,Ye,Ke)=(C,M,Y,K)=(226,187,0,0)に対応するCMYデータを抽出する。この場合、(Ce,Me,Ye)=(C,M,Y)=(226,187,0)が抽出される。
上記処理以外の処理の一例として、第2の色変換部154は、次の(a)、(b)の処理を行うようにしてもよい。
(a)トラッピングテーブル220を参照して、求めたトラップ色の目標値(Ct,Mt,Kt)=(232,184,0)と同じCMYデータを、エッジ部のCMYKデータ(目標値)223に対応して登録されている各CMYKデータ(色変換パラメータ)の中から選択する。この場合、(Ct,Mt,Yt,Kt)=(C,M,Y,K)=(232,184,任意,0)の色変換パラメータが選択される。
ここで、求めたトラップ色の目標値(Ct,Mt,Kt)はY版に関しては任意とした場合の値なので、この目標値(Ct,Mt,Kt)は、目標値(Ct,Mt,Yt(任意),Kt)=(232,184,任意,0)と同等になる。
(b)トラッピングテーブル210のエッジ部のCMYデータ213に対応して登録されている各CMYデータ(色変換パラメータ)の中から、上記(a)の処理で選択した(Ct,Mt,Yt,Kt)=(C,M,Y,K)=(232,184,任意,0)に対応するCMYデータを抽出する。この場合、(Ce,Me,Ye)=(C,M,Y)=(226,187,0)が抽出される。
以上説明したように、実施の形態2では、上記実施の形態1と同様の作用効果を期待することができる。
また、実施の形態2では、トラップ色の目標値に最も近いCMYデータすなわちトラップ色の色情報を抽出するに際し、実施の形態1にかかわる第2の色変換部154による数1、数2および数3の各数式の演算処理を実施する必要がないため、実施の形態1の場合と比較して、トラップ色の色情報の抽出処理、換言すればトラッピング処理の処理時間を短縮することができる。
(実施の形態3)
図15は、実施の形態3に係る画像処理装置を適用したプリンタ制御装置の機能構成を示している。
プリンタ制御装置30は、図15に示すように、PDL解釈部31、色変換部32、描画部33、トラッピング処理部34、UCR/K生成部35、階調補正部36、およびスクリーン処理部37を備えている。
プリンタ制御装置30は、コンピュータ5から送信された印刷データ例えばページ記述言語で記述されたデータ(PDLデータ)を受信(取得する)。
なお、コンピュータ5からの印刷データは、例えば、RGB色空間で表現されるRGBデータ(画像データ)である。
PDL解釈部31は、取得されたPDLデータ(RGBデータ)を解釈し、この解釈した結果を色変換部32へ出力する。
色変換部32は、RGBをCMYに変換する3入力3出力のルックアップテーブル(図示せず)、すなわちRGB色空間でのRGBデータとCMY色空間でのCMYデータとが対応付けされたルックアップテーブル(LUT)などを有しており、このLUTを参照して、PDL解釈部31によって解釈されたPDLデータの解釈結果(RGB色空間でのRGBデータ)を、CMY色空間でのCMYデータに色変換し、その後、このCMYデータを描画部33へ出力する。
描画部33は、色変換部32からのCMYデータをラスタデータにラスタ化し、このラスタデータをトラッピング処理部34へ出力する。
トラッピング処理部34は、ラスタデータ(CMYデータ)の中の版ずれに起因する画像欠陥事象(白抜け)が発生する領域(画素)に対しトラッピング処理を実施する。このトラッピング処理の詳細については後述する。
UCR/K生成部35は、下色除去処理(UCR)および墨生成処理(K生成)を実施することにより、3次元色空間としての色材の三原色で表現される色空間を示すCMY色空間での注目画素および周囲画素の各画素値を出力色空間としての色材の三原色および黒色(墨)を含む4色で表現される色空間を示すCMYK色空間の色情報に変換する。
実施の形態3では、下色除去処理(UCR)および墨生成処理(K生成)を「UCR/K生成処理」と定義する。
すなわち、UCR/K生成部35は、トラッピング処理部34からトラッピング処理にかかわるUCR/K生成処理の依頼があったときは、UCR/K生成処理を実施することにより、トラッピング処理部34からのCMYデータ(CMY成分)をCMYK色空間でのCMYKデータ(CMYK成分)に変換し、このCMYKデータをトラッピング処理部34へ出力する。
また、UCR/K生成部35は、トラッピング処理部34からトラッピング処理の結果を受け取ったときは、UCR/K生成処理を実施することにより、トラッピング処理部34からのトラッピング処理の結果としてのCMYデータ(CMY成分)をCMYK色空間でのCMYKデータ(CMYK成分)に変換し、このCMYKデータを階調補正部36へ出力する。これは、通常の印刷処理にかかわるUCR/K生成処理である。
なお、UCR/K生成部35は、UCR(下色除去)という、CMY色で表される下色をK(墨=黒)色で置き換える処理(下色除去処理=UCR処理)を実施することで、K色データ(墨データ)を生成する。具体的には、UCR/K生成部35は、CMY色の3つの色で表される下色を墨色で置き換える場合の当該3つの色の割合を決定するUCR関数(UCR率)、および置き換える墨色の割合を決定するBG関数(BG率)に基づき、K色データ(墨データ)を生成する。
階調補正部36は、UCR/K生成部35からのCMYKデータに対し、TRC(階調再現特性曲線)に関するデータ(TRCデータ)を基に階調補正処理を実施し、この階調補正処理後のCMYKデータをスクリーン処理部37へ出力する。
スクリーン処理部37は、階調補正部36からのCMYKデータに対し、スクリーンデータを基にスクリーン処理を実施し、このスクリーン処理後のCMYKデータ(画像データ)を画像出力装置6へ出力する。
上述したようにプリンタ制御装置30は、RGBの階調データをCYKに変換し、さらにK生成を行ってCMYKに変換する場合に、CMYの階調データに対しトラッピング処理を行うようになっている。
画像出力装置6では、スクリーン処理部37からのCMYKデータ(画像データ)に基づき画像形成処理を実施し、この画像形成処理の結果(印刷処理結果)としての印刷物(カラー画像が印刷された用紙)を出力する。
実施の形態3では、上述したプリンタ制御装置30と上述した画像出力装置6とで画像形成装置が構成される。
図16は、トラッピング処理部34の詳細な機能構成を示している。
トラッピング処理34は、注目画素判定部341、周囲画素判定部342、補正画素判定部343、および画素値修正部344を備えている。
描画部33からのラスタデータ(CMYデータ)つまり画素データ(CMYデータ)は、注目画素判定部341、周囲画素判定部342、および画素値修正部344に入力される。
注目画素判定部341は、注目画素判定手段の機能を有し、描画部33からの画素データ(CMYデータ)にかかわる注目画素(CMY)が黒画素であるか否かを3次元色空間(CMY色空間)で判定し、この判定結果を周囲画素判定部342および補正画素判定部343へ出力する。なお、注目画素判定部341は、補正画素判定部343へは、注目画素値も出力する。
周囲画素判定部342は、周囲画素判定手段の機能を有し、描画部33からの画素データ(CMYデータ)にかかわる周囲画素(CMY)が、注目画素に補正が必要な色であるか否かを3次元色空間(CMY色空間)で判定し、この判定結果と抽出した周囲画素の画素値とを補正画素判定部343へ出力する。なお、周囲画素判定部342は、注目画素判定部341による判定の結果(注目画素の判定結果)を受けて、前記判定処理を行なうかどうかを切り替える。この場合、注目画素判定部341による判定の結果が注目画素は黒画素ではない旨のときは、周囲画素(CMY)が、注目画素に補正が必要な色が否かの判定の処理は実施されない。
補正画素判定部343は、注目画素判定部341からの判定結果と周囲画素判定部342からの判定結果を受けて、注目画素(CMY)が補正候補画素である場合に、注目画素値(CMY)および周囲画素値(CMY)をUCR/K生成部35へ出力する。これは、補正画素判定部343が、UCR/K生成部35に対し、注目画素値(CMY)および周囲画素値(CMY)を渡して、トラッピング処理にかかわるUCR/K生成処理を依頼することを意味する。
また、補正画素判定部343は、UCR/K生成部35からの注目画素値(CMYK)および周囲画素値(CMYK)を基に、当該注目画素が補正対象画素であるか否かを判定し、この判定結果と注目画素の修正値(CMYK)とを画素値修正部344へ出力する。
なお、実施の形態3では、補正画素判定部343とUCR/K生成部35とが協働することにより、注目画素判定部341(注目画素判定手段)による判定の結果と周囲画素判定部342(周囲画素判定手段)による判定の結果とを基に注目画素が補正候補画素であると判定した場合に、3次元色空間(CMY色空間)での注目画素の画素値およびその周囲画素の画素値を出力色空間(デバイス色空間=CMYK色空間)の色情報に変換するとともに、該変換した結果としての出力色空間での注目画素の画素値および周囲画素の画素値に基づき当該注目画素が補正対象画素であるか否かを判定する補正画素判定手段の機能が実現されるようになっている。
画素値修正部344は、画素値修正手段の機能を有し、補正画素判定部343(補正画素判定手段)によって補正対象画素であると判定された注目画素について画像欠陥事象(白抜け)を抑制する色に修正する。
すなわち、画素値修正部344は、補正画素判定部343からの判定結果および注目画素の修正値(CMY)を基に注目画素の画素値を修正する。
具体的には、画素値修正部344は、描画部33からの画素データ(CMYデータ)を取得し、この画素データ(CMYデータ)における補正対象画素としての注目画素の画素値を、上述したようにして修正した注目画素の画素値に置き換える。
次に、トラッピング処理部34によるトラッピング処理について、図17および図18を参照して説明する。
図17および図18はそのトラッピング処理の処理手順を示すフローチャートである。詳しくは、図17は注目画素判定部341、周囲画素判定部342、および補正画素判定部343による注目画素に対してトラッピングが必要であるかを判定する判定処理の処理手順を示すフローチャートであり、図18は画素値修正部344による注目画素の修正値の算出処理の処理手順を示すフローチャートである。
ここで、注目画素に対してトラッピングが必要であるかを判定する方法は、次の方法によるものとする。
注目画素判定部341による注目画素判定を、「C=M=Y、かつCMYが第1の閾値以上、またはMin(CMY)が第2の閾値以上」で行う。これは、CMYをCMYKに変換したときに、K色成分値が大きくなる可能性を判定する判定処理であると言える。ここでは、CMYの各色を例えば8ビットで表現する場合(階調値「0」から階調値「255」までの256階調で表現する場合)、第1の閾値=255、第2の閾値=255とする。つまり、これらの閾値は完全な黒画素のみとする判定基準となる。
Min(CMY)は、C色、M色、Y色の各色成分値(色データ)の中で最小の色成分値(色データ)を意味する。
周囲画素判定部342による周囲画素判定を、「Max(CMY)−「Min(CMY)が第3の閾値以上」で行う。これは、CMYをCMYKに変換したときに、K色成分の値が小さく、かつCMY色成分値が大きくなる可能性を判定する判定処理であると言える。ここでは、CMYの各色を例えば8ビットで表現する場合、第3の閾値=230とする。
Max(CMY)は、C色、M色、Y色の各色成分値(色データ)の中で最大の色成分値(色データ)を意味する。
補正画素判定部343による補正画素判定を、「注目画素(CMY)についてのCMYK変換された後のCMYKにかかわるK色成分値が第4の閾値以上かつ当該CMYKにかかわるCMY色成分値が第5の閾値以下」、「周囲画素(CMY)についてのCMYK変換された後のCMYKにかかわるK色成分値が第6の閾値以下、かつ当該CMYKにかかわるCMY色成分値が第7の閾値以上」で行う。これは、CMYをCMYKに変換して正確に最終判定する判定処理であると言える。ここでは、CMYの各色を例えば8ビットで表現する場合、第4の閾値=255、第5の閾値=0、第6の閾値=0、第7の閾値=230とする。すなわち、注目画素が単色K(第4の閾値=255、第5の閾値=0)、周囲画素のK色成分値「0」(第6の閾値=0、第7の閾値=230)とする。
ところで、カラー画像が、図19(a)に示すように、黒色部分1901がCMY=(255,255,255)、周囲色部分1902がCMY=(230,0,40)のカラー画像(CMYデータ)1900である場合では、例えば、KプレーンがCプレーンに対し左にずれたときは、図19(b)に示すように、黒色部分と周囲色部分との境界部分に白抜け(画像欠陥事象)が生じる。
そこで、この白抜けを防止するためのトラッピング処理部34によるトラッピング処理について説明する。
最初に、注目画素判定部341による注目画素判定について説明する。
注目画素の色データは、C色成分(Cc)、M色成分(Mc)、Y色成分(Yc)のCMY色のCMYデータ(以下「CcMcYc」という。)とする。
注目画素判定部341は、図17に示すように、描画部33からの注目画素(CcMcYc)を1画素ずつ取得し(ステップS301)、注目画素が「Cc=Mc=Yc」であるか否かを判断し(ステップS302)、このステップS302において注目画素が「Cc=Mc=Yc」であると判断した場合には、CcMcYcが第1の閾値以上であるか否か、つまりCcMcYcの各色成分値(この例では全て同一の色成分値)が第1の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS303)。この例では、第1の閾値は「255」である。
一方、ステップS302において注目画素が「Cc=Mc=Yc」ではないと判断した注目画素判定部341は、CcMcYcの最小値を算出、つまりCcMcYcの各色成分値のうち最小の色成分値を算出するとともに(ステップS304)、この算出したCcMcYcの最小値=Min(Cc,Mc,Yc)をMinCcMcYcと定義し、その後、MinCcMcYcが第2の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS305)。この例では、第2の閾値は「255」である。
そして、注目画素判定部341は、ステップS303においてCcMcYcが第1の閾値以上である場合、あるいはステップS305においてMinCcMcYcが第2の閾値以上である場合、当該注目画素は黒画素である旨(注目画素判定の結果)および当該注目画素を特定する情報(例えば座標値)を周囲画素判定部342および補正画素判定部343へ出力するとともに、当該注目画素にかかわる注目画素値CcMcYcを補正画素判定部343へ出力する(ステップS306)。
この注目画素判定処理においては、注目画素が1画素ずつ取得され、その注目画素が黒画素である条件に合致している画素か否かが判定される。
すなわち、注目画素判定処理においては、「Cc=Mc=Yc、かつCcMcYcが第1の閾値「255」以上」、または「Cc=Mc=Ycでないときは、CcMcYcの最小値=Min(CcMcYc)が第2の閾値「255」以上」の判定条件に合致した注目画素が黒画素であると判定される。
具体的に説明する。注目画素判定の対象画素(注目画素)が黒色部分1901内の画素(図19(a)参照)のときは、CMY=CcMcYc=(255,255,255)なので、上記注目画素判定の判定条件に合致することとなり、当該注目画素は黒画素であると判定される。この注目画素CcMcYc=(255,255,255)が補正画素判定部343へ出力される。
次に、周囲画素判定部342による周囲画素判定について説明する。
周囲画素の色データは、C色成分(Cs)、M色成分(Ms)、Y色成分(Ys)のCMY色のCMYデータ(以下「CsMsYs」という。)とする。
周囲画素判定部342は、注目画素判定部341から出力された「注目画素は黒画素である旨および注目画素を特定する情報(例えば座標値)」を取得すると、当該周囲画素判定部342内の記憶領域(図示せず)の記憶内容をクリアし、その後、描画部からの周囲画素(CsMsYs)を取得し(ステップS307)、{Max(Cs,Ms,Ys)−Min(Cs,Ms,Ys)}を算出、つまりCsMsYsの各色成分値のうち最大の色成分値からCsMsYsの各色成分値のうち最小の色成分値を減算(「CsMsYsの最大値−CsMsYsの最小値」の演算)し(ステップS308)、この減算結果(演算結果)をDiffCsMsYsと定義し、DiffCsMsYsが第3の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS309)。この例では、第3の閾値は「230」である。
周囲画素判定部342は、ステップS309においてDiffCsMsYsが第3の閾値以上であると判断した場合は、当該周囲画素にかかわるCsMsYsを、当該周囲画素判定部342内の記憶領域(図示せず)に記憶(上書き)し(ステップS310)、その後、所定の画素数の画素に対する周囲画素判定の処理が終了したか否かを判断する(ステップS311)。
ステップS310でのCsMsYsの記憶処理は、所定の画素数の画素に関して、{Max(Cs,Ms,Ys)−「Min(Cs,Ms,Ys)}の算出値(DiffCsMsYs)が最大の画素の画素値を周囲画素の画素値「CsMsYs」として記憶することを意味する。
ステップS309においてDiffCsMsYsが第3の閾値以上でないと判断された場合は、ステップS311に進む。
周囲画素判定部342は、ステップS311において未処理の画素が存在すると判断した場合にはステップS307に戻り、一方、所定の画素数の画素に対する周囲画素判定の処理を終了したと判断した場合は、当該周囲画素判定部342内の記憶領域にCsMsYsが記憶されているか否かを基に、注目画素判定部341から既に取得している注目画素を特定する情報(例えば座標値)に基づく注目画素が補正候補画素であるか否かを判断する(ステップS312)。
ここで、当該周囲画素判定部342内の記憶領域にCsMsYsが記憶されている場合は、注目画素を特定する情報(例えば座標値)に基づく注目画素が補正候補画素であると判断される。
周囲画素判定部342は、ステップS312において注目画素を特定する情報(例えば座標値)に基づく注目画素が補正候補画素であると判断した場合は、当該周囲画素判定部342内の記憶領域に記憶されている周囲画素にかかわる周囲画素値CsMsYsを補正画素判定部343へ出力する(ステップS313)。
この周囲画素判定処理においては、注目画素判定で注目画素(CcMcYc)が黒画素であると判定されたときは、周囲画素(CsMsYs)が、当該注目画素(CcMcYc)に補正が必要な色か否かが判定される。
周囲画素は、補正する境界部分の大きさによって注目画素を中心に3×3や5×5のウインドウに含まれる複数の画素があるが、ここでは3×3のウインドウに含まれる複数の画素を対象とする。
周囲画素判定部342は、3×3のウインドウ内の複数の画素(周囲画素)について、注目画素判定処理において黒画素であると判定された注目画素に補正が必要な色か否かを判定する。
すなわち、周囲画素判定処理においては、「Max(Cs,Ms,Ys)−「Min(Cs,Ms,Ys)が第3の閾値「230」以上」の判定条件に合致した画素が、注目画素に補正が必要な色の周囲画素であると判定される。
具体的に説明する。周囲画素判定の対象画素が黒色部分1901内の画素(図19(a)参照)ときは、CMY=CsMsYs=(255,255,255)なので、Max(Cs,Ms,Ys)−「Min(Cs,Ms,Ys)=0−0=0となり、上記周囲画素判定の判定条件に合致しない。これに対し、周囲画素判定の対象画素が周囲色部分1902内の画素(図19(a)参照)のときは、CMY=CsMsYs=(230,0,40)なので、Max(Cs,Ms,Ys)−「Min(Cs,Ms,Ys)=230−0=230となり、上記周囲画素判定の判定条件に合致する。
従って、図20に示すように、周囲色を含まないエリア1903では、注目画素は補正対象(補正候補画素)とはならないが、境界領域1904では注目画素は補正対象(補正候補画素)であると判定される。
例えば、3×3ウインドウ内は注目画素を除いて全ての画素で上記周囲画素判定の判定条件に従った周囲画素判定処理が実施され、一つでも前記判定条件に合致する画素があれば、{Max(Cs,Ms,Ys)−「Min(Cs,Ms,Ys)}の算出値(DiffCsMsYs)が最大の画素の画素値を周囲画素の画素値「CsMsYs」として補正画素判定部343へ出力される。
カラー画像1900(図19(a)、図20参照)について周囲画素判定が行われた場合、図20に示す黒色部分1901の境界領域1905(黒画素におけるに縦(Y方向)の1画素幅の領域)の画素は、CsMsYs=(230,0,40)となる。
次に、補正画素判定部343による補正画素判定について説明する。
注目画素(CcMcYc)をCMYK変換したものを(#Cc#Mc#Yc#Kc)とし、周囲画素(CsMsYs)をCMYK変換したものを(#Cs#Ms#Ys#Ks)とし、さらに次の数4で示される関係が成立するものとする(説明の都合上、図17および図18に表記したものとは異なる表記とする)。
さて、補正画素判定部343は、注目画素判定部341から出力された注目画素値McYcKcを取得するとともに、周囲画素判定部342から出力された周囲画素値CsMsYsを取得した場合は、UCR/K生成部35に対し、注目画素値CcMcYcを渡してUCR/K生成処理を依頼する。UCR/K生成部35では、注目画素値CcMcYcをCcMcYcKcにCMYK変換し、この変換結果(#Cc#Mc#Yc#Kc)を補正画素判定部343へ出力する。
補正画素判定部343は、図17に示すように、UCR/K生成部35による注目画素値に対するUCR/K生成処理の結果つまり#Cc#Mc#Yc#Kcを取得し(ステップS314)、当該#Cc#Mc#Yc#Kcにかかわる#Kcが第4の閾値以上であるか否かを判断し(ステップS315)、ここで、#Kcが第4の閾値以上であると判断した場合は、当該#Cc#Mc#Yc#Kcにかかわる#Cc#Mc#Ycが第5の閾値以下であるか否かを判断する(ステップS316)。この例では、第4の閾値は「255」であり、第5の閾値は「0」である。
ステップS316において#Cc#Mc#Ycが第5の閾値以下であると判断した補正画素判定部343は、周囲画素値CsMsYsをUCR/K生成部35に対しUCR/K生成処理を依頼する。UCR/K生成部35では、周囲画素値CsMsYsをCsMsYsKsにCMYK変換し、この変換結果(#Cs#Ms#Ys#Ks)を補正画素判定部343へ出力する。
補正画素判定部343は、UCR/K生成部35による周囲画素値に対するUCR/K生成処理の結果つまり#Cs#Ms#Ys#Ksを取得し(ステップS317)、当該#Cs#Ms#Ys#Ksにかかわる#Ksが第6の閾値以下であるか否かを判断し(ステップS318)、ここで、#Ksが第6の閾値以下であると判断した場合は、当該#Cs#Ms#Ys#Ksにかかわる#Cs#Ms#Ysが第7の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS319)。この例では、第6の閾値は「0」であり、第7の閾値は「230」である。
ステップS319において#Cs#Ms#Ysが第7の閾値以上であると判断した補正画素判定部343は、注目画素判定部341から取得した注目画素値McYcKcの注目画素(補正候補画素)が補正対象画素であると判定するとともに(ステップS320)、補正対象画素としての上記注目画素値CcMcYcおよび上記注目画素値#Cc#Mc#Yc#Kcと、上記周囲画素値CsMsYsおよび上記周囲画素値#Cs#Ms#Ys#Ksとを、画素値修正部344へ出力する。
そして、トラッピング処理部34は、描画部33からのラスタデータ(画素データ)の全ての画素について、注目画素に対してトラッピングが必要であるかの判定処理を実施したか否かを判断し(ステップS321)、この判断した結果、その判定処理が未実施の画素がある場合には上記ステップS301に戻り、一方、全ての画素についてその判定処理を終了した場合は、この処理を終了する。
なお、ステップS303においてCcMcYcが第1の閾値未満であると判断された場合、ステップS305においてMinCcMcYcが第2の閾値未満であると判断された場合、ステップS312において注目画素を特定する情報(例えば座標値)に基づく注目画素が補正候補画素ではないと判断された場合、ステップS315において#Kcが第4の閾値未満であると判断された場合、ステップS316において#Cc#Mc#Ycが第5の閾値を超えていると判断された場合、ステップS318において#Ksが第6の閾値を超えていると判断された場合、ステップS319において#Cs#Ms#Ysが第7の閾値未満であると判断された場合、ステップS321へ進む。
この補正画素判定処理においては、周囲画素判定部342から出力された周囲画素にかかわる周囲画素値CsMsYsを取得(注目画素判定部341から出力された注目画素にかかわる注目画素値CcMcYcについては既に取得)したときは、周囲画素判定部342によって注目画素を特定する情報(例えば座標値)に基づく注目画素が補正候補画素であると判定されたことを意味するので、UCR/K生成部35による注目画素値CcMcYcおよび周囲画素値CsMsYsに対するUCR/K生成処理が行われ、このUCR/K生成処理の結果を基に、補正候補画素としての注目画素が補正するべき対象画素(補正対象画素)であるか否かが判定される。
この例では、UCR/K生成部35によるUCR/K生成処理は、文字やグラフィックスに対して好適な、黒を単色K成分で表現するようにする変換(CMYK変換)とする。このCMYK変換において、注目画素にかかわるUCR/K生成処理での演算結果は「#Cc=#Mc=#Yc=0,#Kc=255」となり、周囲画素にかかわるUCR/K生成処理での演算結果は「#Cs=230,#Ms=0,#Ys=40,#Ks=0」となる。したがって、図20の境界領域1905の1画素幅が、最終的にも補正対象画素であると判定される。
次に、画素値修正部344による画素値修正処理について図18を参照して説明する。
ここでは、画素値修正部344による画素値修正処理は、3次元色空間(CMY色空間)での処理のみで、修正画素値を算出するものとする。
画素値修正部344は、補正画素判定部343からの注目画素値CcMcYc、注目画素値#Cc#Mc#Yc#Kc、および周囲画素値CsMsYs、周囲画素値#Cs#Ms#Ys#Ksを取得した場合、図18に示すように、注目画素値CcMcYcの最小値を算出、つまりCcMcYcの各色成分値のうち最小の色成分値を算出し(ステップS321)、この算出したCcMcYcの最小値=Min(Cc,Mc,Yc)をMinCcMcYcと定義する。
画素値修正部344は、注目画素値CcMcYcの最大値を算出、つまりCcMcYcの各色成分値のうち最大の色成分値を算出し(ステップS332)、この算出したCcMcYcの最大値=Max(Cc,Mc,Yc)をMaxCcMcYcと定義する。
画素値修正部344は、注目画素値#Cc#Mc#Yc#Kcにかかわる#Kc、および上記ステップS331で求めたMinCcMcYcを基に上記「#Kc/MinCcMcYc」を演算してBGrate(BG率)を算出するとともに(ステップS333)、注目画素値#Cc#Mc#Yc#Kcにかかわる#Cc#Mc#Ycの最大値の色成分でUCRrate(UCR率)を算出する(ステップS334)。
具体的には、画素値修正部344は、Max#Cc#Mc#Ycと同じ色成分で、UCRrate(UCR率)を算出するに際し、「(CcMcYc色成分値−Max#Cc#Mc#Yc)/CcMcYc色成分値」を演算し、この演算結果をUCRrate(UCR率)とする。
画素値修正部344は、注目画素値#Cc#Mc#Yc#Kcにかかわる#Kcに対して、どのくらいK色成分値を残すかとう目標値(以下「K目標値」という。)を設定する(ステップS335)。
画素値修正部344は、周囲画素値#Cs#Ms#Ysの最小値を算出、つまり#Cs#Ms#Ysの各色成分値のうち最小の色成分値を算出し(ステップS336)、この算出した#Cs#Ms#Ysの最小値=Min(#Cs,#Ms,#Ys)をMin#Cs#Ms#Ysと定義する。
画素値修正部344は、#Cs#Ms#Ysの最大値を算出、つまり#Cs#Ms#Ysの各色成分値のうち最大の色成分値を算出し(ステップS337)、この算出した#Cs#Ms#Ysの最大値=Max(#Cs,#Ms,#Ys)をMax#Cs#Ms#Ysと定義する。
画素値修正部344は、ステップS332で求めたMaxCcMcYc、ステップS334で求めたUCRrate(UCR率)、ステップS335で求めたK目標値、ステップS336で求めたMin#Cs#Ms#Ys、ステップS337で求めたMax#Cs#Ms#Ys、補正画素判定部343からの注目画素値CcMcYcおよび周囲画素値CsMsYsを基に、新たなCMY値(新CMY値)を算出し(ステップS338)、注目画素データ(CcMcYc)を新CMY値に置き換える(ステップS339)。
ここで、ステップS338で算出する新CMY値は次の数5から数7の各演算式を演算して求めることができる。
CsMsYsの最小色成分の色の新CMY値は、次の数5を演算することで求められる。
(数5)
CsMsYsの最小色成分の色の新CMY値=K目標値/UCRrate(UCR率)
CsMsYsの最大色成分の色の新CMY値は、次の数6を演算することで求められる。
(数6)
CsMsYsの最大色成分の色の新CMY値=
{新CMYの最小色成分値+(Max#Cs#Ms#Ys−Min#Cs#Ms#Ys)}
残りの色成分の色の新CMY値は、次の数7を演算することで求められる。
(数7)
残りの色成分の色の新CMY値={(新CMYの最大色成分値−新CMYの最小色成分値)×(CcMcYcの同じ色成分値/MaxCcMcYc)+新CMYの最小色成分値}
この画素値修正処理においては、3次元色空間(CMY色空間)での処理のみで、修正画素値を算出するに際し、単色K再現となる画素(CMY)をCMYKに変換したときに周囲色の色成分を含む色に変換するようにしている。これにより、版ずれに起因する白抜けを防止するようにしている。
具体的に説明する。
(a)注目画素および周囲画素は下記の通りとする。
注目画素=CcMcYc=(255,255,255)、
注目画素=#Cc#Mc#Yc#Kc=(0,0,0,255)
周囲画素=CsMsYs=(230,0,40)
周囲画素=#Cs#Ms#Ys#Ks=(230,0,40,0)
(b)これらの画素値から次の最大値および最小値が得られる。
MaxCcMcYc=255
MinCcMcYc=255
Max#Cc#Mc#Yc=0
Max#Cs#Ms#Ys=230
Min#Cs#Ms#Ys=0
(c)UCR/生成の特性値(UCRrate、BGrate)を算出する。
BGrate=#Kc/MinCcMcYc=255/255=1.0
UCRrate=(CcMcYc色成分値−Max#Cc#Mc#Yc)/CcMcYc色成分値=(255−0)/255=1.0
(d)次に、K目標値を設定する。
本来はK=255になる画素であるので、これをいくつにするのかを設定する。ここでは0.8倍のK色成分を残すためにK=K目標値=204とする。
上記(a)から(d)の各内容に基づき修正画素値(新CMY値)を下記のようにして算出する。
(イ)周囲画素(CsMsYs)の最小色成分はMなので、上記数5の演算式を演算すると、新Mは次のようになる。
新M=K目標値/UCRrate=204/1.0=204
となる。
(ロ)周囲画素(CsMsYs)の最大色成分はCなので、上記数6の演算式を演算すると、新Cは次のようになる。
新C=新CMYの最小色成分値+(Max#Cs#Ms#Ys−Min#Cs#Ms#Ys)=204+(230−0)=434
この434を255にクリップして、新C=255となる。
(ハ)残りの色成分はYなので、上記数7の演算式を演算すると、新Yは次のようになる。
新Y=(新CMYの最大色成分値−新CMYの最小色成分値)×(CcMcYcの同じ色成分値/MaxCcMcYc)+新CMYの最小色成分値
=(255−204)×(40/255)+204=212
となる。
したがって、画素値修正部344は、注目画素CMY=(255,255,255)を新CMY=(255、204,212)に修正し、これをUCR/K生成部35へ出力する。
そして、UCR/K生成部35が新CMY=(255、204,212)をCMYKに変換した場合に、CMYK=(51,0,8,204)になるとする。この場合、C色成分値「51」が境界領域(図20の境界領域1905)に1画素幅に入るため、版ずれに起因する白抜けが発生しなくなる。
なお、図19(a)のカラー画像1900は、トラッピング処理部34によって図21に示すカラー画像に修正されることとなる。この図21に示すカラー画像1900の画素データ(CMYデータ)が、トラッピング処理の結果としてトラッピング処理部34(の画素値修正部344)からUCR/K生成部35に向けて出力される。
そして、UCR/K生成部35によって、新CMY=(255、204,212)に対する通常の印刷処理にかかわるUCR/K生成処理が実施されると、新CMY=(255、204,212)がCMYK=(51,0,8,204)に変換される。これにより、図20の境界領域1905においては、上述したように白抜けが防止される。
ところで、トラッピング処理部34が、トラッピング処理の結果(新CMYデータ)つまり上述したように版ずれによる白抜けを防止する色に修正したCMYデータを含む、印刷データに対応するCMYデータをUCR/K生成部35へ出力すると、UCR/K生成部35は、CMYデータをCMYKデータへ変換する。このCMYKデータは、階調補正部36によって階調補正処理が施され、さらにスクリーン処理部37によってスクリーン処理が施された後、画像出力装置6に向けて出力される。
画像出力装置6では、プリンタ制御装置30からのスクリーン処理が施されたCMYKデータ(画像データ)を基に、画像形成処理を実施し、この画像形成処理の結果(印刷処理結果)としての印刷物(カラー画像が印刷された用紙)を出力する。
印刷物に印刷されたカラー画像は、版ずれに起因する白抜け(画像欠陥事象)が抑制された画像(白抜けが目立たない画像)となっている。
以上説明したように、実施の形態3では、上記実施の形態1と同様の作用効果を期待することができる。
なお、実施の形態3に係る画像処理装置を適用したプリンタ制御装置30を有する画像形成装置のハードウェア構成は、図10に示した実施の形態1の画像形成装置と同様になっている。
この場合、コンピュータ1はコンピュータ5に、画像出力装置2は画像出力装置6に、画像処理装置10はプリンタ制御装置30に、それぞれ読み替えるものとする。
記憶装置102は、プリンタ制御装置30を構成する各構成要素の機能を実現するためのプログラム(画像処理プログラム)102Aなど、所定のプログラムを記憶している。
ここで、プリンタ制御装置30を構成する各構成要素は、PDL解釈部31、色変換部32、描画部33、トラッピング処理部34、UCR/K生成部35、階調補正部36、およびスクリーン処理部37であり、これらの構成要素の機能は上述した通りであるので、ここでは説明は省略する。
また、トラッピング処理部34の機能には、注目画素判定部341、周囲画素判定部342、補正画素判定部343、および画素値修正部344の各機能が含まれる。
このトラッピング処理部34の機能を実現するためのプログラム、および上述したトラッピング処理の処理手順(図17、図18参照)に対応するプログラムを含む、トラッピング処理にかかわるプログラムをトラッピング処理プログラムとする。なお、上記画像処理プログラム102Aには、このトラッピング処理プログラムが含まれる。
ROM103は、例えば、色変換部32が色変換の際に使用するLUT(ルックアップテーブル)、階調補正部36によって参照されるTRCデータ(階調再現特性曲線データ)や階調パラメータ、スクリーン処理部37によって参照されるスクリーンデータ、画像形成処理にかかわる画像処理に必要な各種のパラメータおよびデータを記憶している。
RAM104は、記憶装置102から読み出された画像処理プログラム102A(トラッピング処理プログラムを含む)、ROM103から読み出されたパラメータおよびデータ、通信I/F105を介して受信された印刷データなどを記憶する。
また、RAM104には、PDL解釈部31、色変換部32、描画部33、トラッピング処理部34、UCR/K生成部35、階調補正部36、およびスクリーン処理部37のそれぞれが、対応する処理を実施する際に必要となる記憶領域が割り当てられる。その記憶領域の一例を以下に示す。
(a)注目画素判定部341が注目画素判定処理を実施するのに必要な記憶領域。
(b)周囲画素判定部342による周囲画素判定処理を実施するのに必要な記憶領域。
(c)補正画素判定部343による補正画素判定処理を実施するのに必要な記憶領域。
(d)画素値修正部344による画素値修正処理を実施するのに必要な記憶領域。
(実施の形態4)
図22は、実施の形態4に係る画像処理装置を適用したプリンタ制御装置の機能構成を示している。
プリンタ制御装置40は、図22に示すように、PDL解釈部41、描画部42、トラッピング処理部43、CMYK変換部44、階調補正部45、およびスクリーン処理部46を備えている。
プリンタ制御装置40は、コンピュータ5から送信された印刷データ例えばページ記述言語で記述されたデータ(PDLデータ)受信(取得する)。
なお、コンピュータ5からの印刷データは、例えば、RGB色空間で表現されるRGBデータ(画像データ)である。
PDL解釈部31は、取得されたPDLデータ(RGBデータ)を解釈し、この解釈した結果を描画部42へ出力する。
描画部42は、PDL解釈部41によって解釈されたPDLデータの解釈結果(RGB色空間でのRGBデータ)をラスタデータにラスタ化し、このラスタデータをトラッピング処理部43へ出力する。
トラッピング処理部43は、ラスタデータ(RGBデータ)の中の版ずれに起因する画像欠陥事象(白抜け)が発生する領域(画素)に対しトラッピング処理を実施する。このトラッピング処理の詳細については後述する。
CMYK変換部44は、3次元色空間としての光の三原色で表現される色空間を示すRGB色空間での注目画素および周囲画素の各画素値を、出力色空間としての色材の三原色および墨色を含む4色で表現される色空間を示すCMYK空間の色情報に変換する。
CMYK変換部44は、RGBをCMYKに変換する3入力4出力のルックアップテーブル(図示せず)、すなわちRGB色空間でのRGBデータとCMYK色空間でのCMYKデータとが対応付けされたルックアップテーブル(LUT)と、このLUTを用いた補間演算を行う手段(図示せず)とを有し、これらの構成要素を用いてRGBをCMYKに色変換するようになっている。
このようなCMYK変換部44は、トラッピング処理部43からトラッピング処理にかかわるCMYK変換処理の依頼があったときは、CMYK変換処理を実施することにより、トラッピング処理部43からのRGBYデータをCMYK色空間でのCMYKデータに色変換し、このCMYKデータをトラッピング処理部43へ出力する。
また、CMYK変換部44は、トラッピング処理部43からトラッピング処理の結果を受け取ったときは、CMYK変換処理を実施することにより、トラッピング処理部43からのトラッピング処理の結果としてのRGBデータをCMYK色空間でのCMYKデータに色変換し、このCMYKデータを階調補正部45へ出力する。これは、通常の印刷処理にかかわるCMYK変換処理である。
階調補正部45は、CMYK変換部44からのCMYKデータに対し、TRC(階調再現特性曲線)に関するデータ(TRCデータ)を基に階調補正処理を実施し、この階調補正処理後のCMYKデータをスクリーン処理部46へ出力する。
スクリーン処理部46は、階調補正部45からのCMYKデータに対し、スクリーンデータを基にスクリーン処理を実施し、このスクリーン処理後のCMYKデータ(画像データ)を画像出力装置6へ出力する。
実施の形態4では、上述したプリンタ制御装置40と上述した画像出力装置6とで画像形成装置が構成される。
図23は、トラッピング処理部43の詳細な機能構成を示している。
トラッピング処理43は、注目画素判定部431、周囲画素判定部432、補正画素判定部433、および画素値修正部434を備えている。
描画部42からのラスタデータ(RGBデータ)つまり画素データ(RGBデータ)は、注目画素判定部431、周囲画素判定部432、および画素値修正部434に入力される。
注目画素判定部431は、注目画素判定手段の機能を有し、描画部42からの画素データ(RGBデータ)にかかわる注目画素(RGB)が黒画素であるか否かを3次元色空間(RGB色空間)で判定し、この判定結果を周囲画素判定部432および補正画素判定部433へ出力する。なお、注目画素判定部431は、補正画素判定部434へは、注目画素値も出力する。
周囲画素判定部432は、周囲画素判定手段の機能を有し、描画部42からの画素データ(RGBデータ)にかかわる周囲画素(RGB)が、注目画素に補正が必要な色であるか否かを3次元色空間(RGB色空間)で判定し、この判定結果と抽出した周囲画素の画素値とを補正画素判定部433へ出力する。なお、周囲画素判定部432は、注目画素判定部431による判定の結果(注目画素の判定結果)を受けて、前記判定処理を行なうかどうかを切り替える。この場合、注目画素判定部431による判定の結果が注目画素は黒画素ではない旨のときは、周囲画素(RGB)が、注目画素に補正が必要な色が否かの判定の処理は実施されない。
補正画素判定部433は、注目画素判定部431からの判定結果と周囲画素判定部432からの判定結果を受けて、注目画素(RGB)が補正候補画素である場合に、注目画素値(RGB)および周囲画素値(RGB)をCMYK変換部44へ出力する。これは、補正画素判定部433が、CMYK変換部44に対し、注目画素値(RGB)および周囲画素値(RGB)を渡して、トラッピング処理にかかわるCMYK変換処理を依頼することを意味する。
また、補正画素判定部433は、CMYK変換部44からの注目画素値(CMYK)および周囲画素値(CMYK)を基に、当該注目画素が補正対象画素であるか否かを判定し、この判定結果と注目画素の修正値(CMYK)とを画素値修正部434へ出力する。
なお、実施の形態4では、補正画素判定部433とCMYK変換部433とが協働することにより、注目画素判定部431(注目画素判定手段)による判定の結果と周囲画素判定部432(周囲画素判定手段)による判定の結果とを基に注目画素が補正候補画素であると判定した場合に、3次元色空間(RGB色空間)での注目画素の画素値およびその周囲画素の画素値を出力色空間(デバイス色空間=CMYK色空間)の色情報に変換するとともに、該変換した結果としての出力色空間での注目画素の画素値および周囲画素の画素値に基づき当該注目画素が補正対象画素であるか否かを判定する補正画素判定手段の機能が実現されるようになっている。
画素値修正部434は、画素値修正手段の機能を有し、補正画素判定部533(補正画素判定手段)によって補正対象画素であると判定された注目画素について画像欠陥事象(白抜け)を抑制する色に修正する。
すなわち、画素値修正部434は、補正画素判定部433からの判定結果および注目画素の修正値(RGB)を基に注目画素の画素値を修正する。
具体的には、画素値修正部434は、描画部42からの画素データ(RGBデータ)を取得し、この画素データ(RGBデータ)における補正対象画素としての注目画素の画素値を、上述したようにして修正した注目画素の画素値に置き換える。
次に、トラッピング処理部43によるトラッピング処理について、図24および図25を参照して説明する。
図24および図25はそのトラッピング処理の処理手順を示すフローチャートである。詳しくは、図24は注目画素判定部431、周囲画素判定部432、および補正画素判定部433による注目画素に対してトラッピングが必要であるかを判定する判定処理の処理手順を示すフローチャートであり、図25は画素値修正部434による注目画素の修正値の算出処理の処理手順を示すフローチャートである。
ここで、注目画素に対してトラッピングが必要であるかを判定する方法は、次の方法によるものとする。
注目画素判定部431による注目画素判定を、「R=G=B、かつRGBが第1の閾値以下、またはMax(RGB)が第2の閾値以下」で行う。これは、RGBをCMYKに変換したときに、K色成分値が大きくなる可能性を判定する判定処理であると言える。ここでは、RGBの各色を例えば8ビットで表現する場合(階調値「0」から階調値「255」までの256階調で表現する場合)、第1の閾値=0、第2の閾値=0とする。つまり、これらの閾値はRGBで完全な黒を指定したときの色のみを対象とする判定基準となる。
Max(RGB)は、R色、G色、B色の各色成分値(色データ)の中で最大の色成分値(色データ)を意味する。
周囲画素判定部432による周囲画素判定を、「Max(RGB)−「Min(RGB)が第3の閾値以上」で行う。これは、RGBをCMYKに変換したときに、K色成分の値が小さく、かつCMY色成分値が大きくなる可能性を判定する判定処理であると言える。ここでは、CMYの各色を例えば8ビットで表現する場合、第3の閾値=230とする。
Min(RGB)は、R色、G色、B色の各色成分値(色データ)の中で最小の色成分値(色データ)を意味する。
補正画素判定部434による補正画素判定を、「注目画素(RGB)についてのCMYK変換された後のCMYKにかかわるK色成分値が第4の閾値以上かつ当該CMYKにかかわるCMY色成分値が第5の閾値以下」、「周囲画素(RGB)についてのCMYK変換された後のCMYKにかかわるK色成分値が第6の閾値以下、かつ当該CMYKにかかわるCMY色成分値が第7の閾値以上」で行う。これは、RGBをCMYKに変換して正確に最終判定する判定処理であると言える。ここでは、CMYの各色を例えば8ビットで表現する場合、第4の閾値=255、第5の閾値=0、第6の閾値=0、第7の閾値=230とする。すなわち、注目画素が単色K(第4の閾値=255、第5の閾値=0)、周囲画素のK色成分値「0」(第6の閾値=0、第7の閾値=230)とする。
実施の形態4では、カラー画像が、図26に示すように、黒色部分2601がRGB=(0,0,0)、周囲色部分2602がRGB=(0,204,255)のカラー画像(RGBデータ)2600である場合の、白抜けを防止するためのトラッピング処理部43によるトラッピング処理について説明する。
最初に、注目画素判定部431による注目画素判定について説明する。
注目画素の色データは、R色(Rc)、G色(Gc)、B色(Bc)のRGB色のRGBデータ(以下「RcGcBc」という。)とする。
注目画素判定部431は、図24に示すように、描画部42からの注目画素(RcGcBc)を1画素ずつ取得し(ステップS401)、注目画素が「Rc=Gc=Bc」であるか否かを判断し(ステップS402)、このステップS402において注目画素が「Rc=Gc=Bc」であると判断した場合には、RcGcBcが第1の閾値以下であるか否か、つまりRcGcBcの各色成分値(この例では全て同一の色成分値)が第1の閾値以下であるか否かを判断する(ステップS403)。この例では、第1の閾値は「0」である。
一方、ステップS402において注目画素が「Rc=Gc=Bc」ではないと判断した注目画素判定部431は、RcGcBcの最大値を算出、つまりRcGcBcの各色成分値のうち最大の色成分値を算出するとともに(ステップS404)、この算出したRcGcBcの最大値=Max(Rc,Gc,Bc)をMaxRcGcBcと定義し、その後、MaxRcGcBcが第2の閾値以下であるか否かを判断する(ステップS405)。この例では、第2の閾値は「0」である。
そして、注目画素判定部431は、ステップS403においてRcGcBcが第1の閾値以下である場合、あるいはステップS405においてMinRcGcBcが第2の閾値以下である場合、当該注目画素は黒画素である旨(注目画素判定の結果)および当該注目画素を特定する情報(例えば座標値)を周囲画素判定部342および補正画素判定部343へ出力するとともに、当該注目画素にかかわる注目画素値RcGcBcを補正画素判定部433へ出力する(ステップS406)。
この注目画素判定処理においては、注目画素が1画素ずつ取得され、その注目画素が黒画素である条件に合致している画素か否かが判定される。
すなわち、注目画素判定処理においては、「Rc=Gc=Bc、かつRcGcBcが第1の閾値「0」以下」、または「Rc=Gc=Bcでないときは、RcGcBcの最大値=Max(RcGcBc)が第2の閾値「0」以下」の判定条件に合致した注目画素、つまり黒色領域(図26の黒色部分2601)内の画素が黒画素であると判定される。
具体的に説明する。注目画素判定の対象画素(注目画素)が黒色部分2601内の画素(図26参照)のときは、RGB=RcGcBc=(0,0,0)なので、上記注目画素判定の判定条件に合致することとなり、当該注目画素は黒画素であると判定される。この注目画素RcGcBc=(0,0,0)が補正画素判定部433へ出力される。
次に、周囲画素判定部432による周囲画素判定について説明する。
周囲画素の色データは、R色成分(Rs)、G色成分(Gs)、B色成分(Bs)のRGB色のRGBデータ(以下「RsGsBs」という。)とする。
周囲画素判定部432は、注目画素判定部431から出力された「注目画素は黒画素である旨および注目画素を特定する情報(例えば座標値)」を取得すると、当該周囲画素判定部432内の記憶領域(図示せず)の記憶内容をクリアし、その後、描画部か42らの周囲画素(RsGsBs)を取得し(ステップS407)、{Max(Rs,Gs,Bs)−Min(Rs,Gs,Bs)}を算出、つまりRsGsBsの各色成分値のうち最大の色成分値からRsGsBsの各色成分値のうち最小の色成分値を減算(「RsGsBsの最大値−RsGsBsの最小値」の演算)し(ステップS408)、この減算結果(演算結果)をDiffRsGsBsと定義し、DiffRsGsBsが第3の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS409)。この例では、第3の閾値は「230」である。
周囲画素判定部432は、ステップS409においてDiffRsGsBsが第3の閾値以上であると判断した場合は、当該周囲画素にかかわるRsGsBsを、当該周囲画素判定部432内の記憶領域(図示せず)に記憶(上書き)し(ステップS410)、その後、所定の画素数の画素に対する周囲画素判定の処理が終了したか否かを判断する(ステップS411)。
ステップS410でのRsGsBsの記憶処理は、所定の画素数の画素に関して、{Max(Rs,Gs,Bs)−「Min(Rs,Gs,Bs)}の算出値(DiffRsGsBs)が最大の画素の画素値を周囲画素の画素値「RsGsBs」として記憶することを意味する。
ステップS409においてDiffRsGsBsが第3の閾値以上でないと判断された場合は、ステップS411に進む。
周囲画素判定部432は、ステップS411において未処理の画素が存在すると判断した場合にはステップS407に戻り、一方、所定の画素数の画素に対する周囲画素判定の処理を終了したと判断した場合は、当該周囲画素判定部432内の記憶領域にRsGsBsが記憶されているか否かを基に、注目画素判定部431から既に取得している注目画素を特定する情報(例えば座標値)に基づく注目画素が補正候補画素であるか否かを判断する(ステップS412)。
ここで、当該周囲画素判定部432内の記憶領域にRsGsBsが記憶されている場合は、注目画素を特定する情報(例えば座標値)に基づく注目画素が補正候補画素であると判断される。
周囲画素判定部432は、ステップ412において注目画素を特定する情報(例えば座標値)に基づく注目画素が補正候補画素であると判断した場合は、当該周囲画素判定部432内の記憶領域に記憶されている周囲画素にかかわる周囲画素値RsGsBsを補正画素判定部433へ出力する(ステップS413)。
この周囲画素判定処理においては、注目画素判定で注目画素(RcGcBc)が黒画素であると判定されたときは、周囲画素(RsGsBs)が、当該注目画素(RcGcBc)に補正が必要な色か否かが判定される。
周囲画素は、補正する境界部分の大きさによって注目画素を中心に3×3や5×5のウインドウに含まれる複数の画素があるが、ここでは3×3のウインドウに含まれる複数の画素を対象とする。
周囲画素判定部432は、3×3のウインドウ内の複数の画素(周囲画素)について、注目画素判定処理において黒画素であると判定された注目画素に補正が必要な色か否かを判定する。
すなわち、周囲画素判定処理においては、「Max(Rs,Gs,Bs)−「Min(Rs,Gs,Bs)が第3の閾値「230」以上」の判定条件に合致した画素が、注目画素に補正が必要な色の周囲画素であると判定される。
具体的に説明する。周囲画素判定の対象画素が黒色部分2601内の画素(図26参照)ときは、RGB=RsGsBs=(0,0,0)なので、Max(Rs,Gs,Bs)−「Min(Rs,Gs,Bs)=0−0=0となり、上記周囲画素判定の判定条件に合致しない。これに対し、周囲画素判定の対象画素が周囲色部分2602内の画素(図26参照)のときは、RGB=RsGsBs=(0,204,255)なので、Max(Rs,Gs,Bs)−「Min(Rs,Gs,Bs)=255−0=255となり、上記周囲画素判定の判定条件に合致する。
従って、図27に示すように、周囲色を含まないエリア2603では、注目画素は補正対象(補正候補画素)とはならないが、境界領域2604では注目画素は補正対象(補正候補画素)であると判定される。
例えば、3×3ウインドウ内は注目画素を除いて全ての画素で上記周囲画素判定の判定条件に従った周囲画素判定処理が実施され、一つでも前記判定条件に合致する画素があれば、{Max(Rs,Gs,Bs)−「Min(Rs,Gs,Bs)}の算出値(DiffRsGsBs)が最大の画素の画素値を周囲画素の画素値「RsGsBs」として補正画素判定部433へ出力される。
カラー画像2600(図26参照)について周囲画素判定が行われた場合、図27に示す黒色部分2601の境界領域2605(黒画素におけるに縦(Y方向)の1画素幅の領域)の画素は、RsGsBs=(0,204,255)となる。
次に、補正画素判定部433による補正画素判定について説明する。
注目画素(RcGcBc)をCMYK変換したものをCcMcYcKc)とし、周囲画素(RsGsBs)をCMYK変換したものをCsMsYsKsとする。
さて、補正画素判定部433は、注目画素判定部431から出力された注目画素値RcGcBcを取得するとともに、周囲画素判定部432から出力された周囲画素値RsGsBsを取得した場合は、CMYK変換部44に対し、注目画素値RcGcBcを渡してCMYK変換処理を依頼する。CMYK変換部44では、注目画素値RcGcBcをCcMcYcKcにCMYK変換し、この変換結果(CcMcYcKc)を補正画素判定部433へ出力する。
補正画素判定部433は、CMYK変換部44による注目画素値に対するCMYK変換処理の結果つまりCcMcYcKcを取得し(ステップS414)、当該CcMcYcKcにかかわるKcが第4の閾値以上であるか否かを判断し(ステップS415)、ここで、Kcが第4の閾値以上であると判断した場合は、当該CcMcYcKcにかかわるCcMcYcが第5の閾値以下であるか否かを判断する(ステップS416)。この例では、第4の閾値は「255」であり、第5の閾値は「0」である。
ステップS416においてCcMcYcが第5の閾値以下であると判断した補正画素判定部433は、CMYK変換部44に対し、周囲画素値CsMsYsを渡してCMYK変換処理を依頼する。CMYK変換部44では、周囲画素値CsMsYsをCsMsYsKsにCMYK変換し、この変換結果(CsMsYsKs)を補正画素判定部433へ出力する。
補正画素判定部433は、CMYK変換部44による周囲画素値に対するCMYK変換処理の結果つまりCsMsYsKsを取得し(ステップS417)、当該CsMsYsKsにかかわるKsが第6の閾値以下であるか否かを判断し(ステップS418)、ここで、Ksが第6の閾値以下であると判断した場合は、当該CsMsYsKsにかかわるCsMsYsが第7の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS419)。この例では、第6の閾値は「0」であり、第7の閾値は「230」である。
ステップS419においてCsMsYsが第7の閾値以上であると判断した補正画素判定部433は、注目画素判定部431から取得した注目画素値RcGcBcの注目画素(補正候補画素)が補正対象画素であると判定するとともに(ステップS420)、補正対象画素としての上記注目画素値RcGcBcと上記周囲画素値RsGsBsとを画素値修正部434へ出力する。
そして、トラッピング処理部43は、描画部42からのラスタデータ(画素データ)の全ての画素について、注目画素に対してトラッピングが必要であるかの判定処理を実施したか否かを判断し(ステップS421)、この判断した結果、その判定処理が未実施の画素がある場合には上記ステップS401に戻り、一方、全ての画素についてその判定処理を終了した場合は、この処理を終了する。
なお、ステップS403においてRcGcBcが第1の閾値を超えている判断された場合、ステップS405においてMaxRcGcBcが第2の閾値を超えている判断された場合、ステップS412において注目画素を特定する情報(例えば座標値)に基づく注目画素が補正候補画素ではないと判断された場合、ステップS415においてKcが第4の閾値未満であると判断された場合、ステップS416においてCcMcYcが第5の閾値を超えていると判断された場合、ステップS418においてKcが第6の閾値を超えていると判断された場合、ステップS419においてCsMsYsが第7の閾値未満であると判断された場合、ステップS421へ進む
この補正画素判定処理においては、周囲画素判定部432から出力された周囲画素にかかわる周囲画素値RsGsBsを取得(注目画素判定部431から出力された注目画素にかかわる注目画素値RcGcBcについては既に取得)したときは、周囲画素判定部432によって注目画素を特定する情報(例えば座標値)に基づく注目画素が補正候補画素であると判定されたことを意味するので、CMYK変換部44による注目画素値RcGcBcおよび周囲画素値RsGsBsに対するCMYK変換処理が行われ、このCMYK変換処理の結果を基に、補正候補画素としての注目画素が補正するべき対象画素(補正対象画素)であるか否かが判定される。
この例では、CMYK変換部44によるCMYK変換処理において、注目画素にかかわるCMYK変換処理での変換結果は「Cc=Mc=Yc=0,Kc=255」と仮定し、周囲画素にかかわるCMYK変換処理での変換結果は「Cs=230,Ms=0,Ys=40,Ks=0」と仮定する。したがって、注目画素がK単色であり、周囲画素の色成分にかかわる最大値と最小値との差が230となるため、図27の境界領域2605の1画素幅が、最終的にも補正対象画素であると判定される。
次に、画素値修正部434による画素値修正処理について図25を参照して説明する。
ここでは、画素値修正部344による画素値修正処理は、3次元色空間(CMY色空間)での処理のみで、修正画素値を算出するものとする。補正画素(補正対象画素)であると判定される場合には、R=G=Bを単色K再現に非常に近い状態に変換すると推測されるので、これを修正画素値の算出に利用する。
画素値修正部434は、補正画素判定部433からの出力された注目画素値RcGcBcおよび周囲画素値RsGsBsを取得した場合、図25に示すように、注目画素値RcGcBcをCMYK変換してCcMcYcKcを求める(ステップS431)。ここで、RGB(この例ではRcGcBc)をCMYK変換した結果としてのCMYKを「CcMcYcKc」と定義する。
例えば、RcGcBc=(0,0,0)をCMYK変換した場合、CcMcYcKc=(0,0,0,255)となる。
画素値修正部434は、周囲画素値RsGsBsを反転して、見かけ上のCsMsYsを求める(ステップS432)。ここで、RGB(この例ではRsGsBs)を反転した結果としてのCMYを「CsMsYs」と定義する。なお、反転とは、8ビット処理システムであれば、255から画素値を引くことで得られる値のことである。
例えば、RsGsBs=(0,204,255)を反転した場合、CsMsYs=(255,51,0)となる。
画素値修正部434は、ステップS431で求めた注目画素値CcMcYcKcにかかわるKcに対して、どのくらいK色成分値を残すか目標値(以下「K目標値」という。)を設定する(ステップS433)。
本来はKc=255になる画素であるので、これをいくつにするのかを設定する。ここでは0.8倍のK色成分を残すためにK=K目標値=204とする。
画素値修正部344は、ステップS432で求めたCsMsYs、およびステップS433で求めたK目標値を基に、新たなCMY値(新CMY値)を求める(ステップS434)。
具体的には、新CMY値は次のようにして求める。すなわち、所定値(所定の閾値)を定め、その所定値より小さい値の画素はK目標値とし、一方、その所定値より大きい値の画素はK目標値に周囲画素値を加算する。ここでは、所定値を230とする。換言すれば、新CMY値は、次の数8、数9の各演算式で表される。
(数8)
所定値より小さい色成分の新CMY値=K目標値
(数9)
所定値より大きい色成分の新CMY値=K目標値+該当するCsMsYs色成分値
ここで、新CMY値は255以下に制限される。
例えば、ステップS432で求められたCsMsYs=(255,51,0)のCs色成分=255は所定値=230より大きいので、上記数9の演算式を演算することにより新CMY値が求められる。この場合、新C=K目標値+該当するCsMsYs色成分値=204+255=459となる。しかし「459」は「255」にクリップされるので、新C=255となる。
また、上記CsMsYs=(255,51,0)のMs色成分=51、およびYs色成分=0は所定値=230より小さいので、上記数8の演算式を演算することにより新CMY値が求められる。この場合、新M=新Y=K目標値=204となる。
これにより、新CMY値=(255,204,204)となる。
画素値修正部344は、上記ステップS433で求めた新CMY値を反転して新たなRGB値(新RGB値)を求めるとともに(ステップS434)、注目画素データ(RcGcBc)を新RGB値に置き換える(ステップS435)。
例えば、ステップS433で求められた新CMY値=(255,204,204)を反転した場合、新RGB値==反転(新CMY値)=(0,51,51)となるので、注目画素データ(RcGcBc)は新RGB=(0,51,51)に置き換えられる(修正される)。
そして、画素値修正部434は、上述したようにして注目画素データ(RcGcBc)を新RGB=(0,51,51)に修正した場合、この新RGB=(0,51,51)をトラッピング処理の結果としてCMYK変換部44へ出力する。
すると、CMYK変換部44が新RGB=(0,51,51)をCMYKに変換した場合に、CMYK=(51,0,0,204)になるとする。この場合、C色成分値「51」が境界領域(図27の境界領域2605)に1画素幅に入るため、版ずれに起因する白抜けが発生しなくなる。
なお、図26のカラー画像2600は、トラッピング処理部43によって図28に示すカラー画像2600に修正されることとなる。この図28に示すカラー画像2600の画素データ(新RGB)がトラッピング処理の結果としてトラッピング処理部43(の画素値修正部434)からCMYK変換部44に向けて出力される。
そして、CMYK変換部44によって、新RGB=(0、51,51)に対する通常の印刷処理にかかわるCMYK変換処理が実施されると、新RGB=(0、51,51)がCMYK=(51,0,0,204)に変換される。これにより、図27の境界領域2605においては、上述したように白抜けが防止される。
ところで、トラッピング処理部43が、トラッピング処理の結果(新RGBデータ)つまり上述したように版ずれによる白抜けを防止する色に修正したRGBデータを含む、印刷データに対応するRGBデータをCMYK変換部44へ出力すると、CMYK変換部44は、RGBデータをCMYKデータへ変換する。このCMYKデータは、階調補正部45によって階調補正処理が施され、さらにスクリーン処理部46によってスクリーン処理が施された後、画像出力装置6に向けて出力される。
画像出力装置6では、プリンタ制御装置40からのスクリーン処理が施されたCMYKデータ(画像データ)を基に、画像形成処理を実施し、この画像形成処理の結果(印刷処理結果)としての印刷物(カラー画像が印刷された用紙)を出力する。
印刷物に印刷されたカラー画像は、版ずれに起因する白抜け(画像欠陥事象)が抑制された画像(白抜けが目立たない画像)となっている。
以上説明したように、実施の形態4では、上記実施の形態3(実施の形態1)と同様の作用効果を期待することができる。
また、実施の形態4では、RGB色空間でのトラッピング処理が可能になるため、プリンタ制御装置の色変換手法に関係なく、トラッピング処理が可能となる。
なお、実施の形態4に係る画像処理装置を適用したプリンタ制御装置40を有する画像形成装置のハードウェア構成は、図10に示した実施の形態1の画像形成装置と同様になっている。
この場合、コンピュータ1はコンピュータ5に、画像出力装置2は画像出力装置6に、画像処理装置10はプリンタ制御装置40に、それぞれ読み替えるものとする。
記憶装置102は、プリンタ制御装置40を構成する各構成要素の機能を実現するためのプログラム(画像処理プログラム)102Aなど、所定のプログラムを記憶している。
ここで、プリンタ制御装置40を構成する各構成要素は、PDL解釈部41、描画部42、トラッピング処理部43、CMYK変換部44、階調補正部45、およびスクリーン処理部46であり、これらの構成要素の機能は上述した通りであるので、ここでは説明は省略する。
また、トラッピング処理部43の機能には、注目画素判定部431、周囲画素判定部432、補正画素判定部433、および画素値修正部434の各機能が含まれる。
このトラッピング処理部43の機能を実現するためのプログラム、および上述したトラッピング処理の処理手順(図24、図25参照)に対応するプログラムを含む、トラッピング処理にかかわるプログラムをトラッピング処理プログラムとする。なお、上記画像処理プログラム102Aには、このトラッピング処理プログラムが含まれる。
ROM103は、例えば、CMYK変換部44がCMYK変換の際に使用するLUT(ルックアップテーブル)、階調補正部45によって参照されるTRCデータ(階調再現特性曲線データ)や階調パラメータ、スクリーン処理部46によって参照されるスクリーンデータ、画像形成処理にかかわる画像処理に必要な各種のパラメータおよびデータを記憶している。
RAM104は、記憶装置102から読み出された画像処理プログラム102A(トラッピング処理プログラムを含む)、ROM103から読み出されたパラメータおよびデータ、通信I/F105を介して受信された印刷データなどを記憶する。
また、RAM104には、PDL解釈部41、描画部42、トラッピング処理部43、CMYK変換部44、階調補正部45、およびスクリーン処理部46のそれぞれが、対応する処理を実施する際に必要となる記憶領域が割り当てられる。その記憶領域の一例を以下に示す。
(a)注目画素判定部431が注目画素判定処理を実施するのに必要な記憶領域。
(b)周囲画素判定部432による周囲画素判定処理を実施するのに必要な記憶領域。
(c)補正画素判定部433による補正画素判定処理を実施するのに必要な記憶領域。
(d)画素値修正部434による画素値修正処理を実施するのに必要な記憶領域。
(実施の形態5)
図29は、実施の形態5に係る画像処理装置を適用したプリンタ制御装置の機能構成を示している。図29のプリンタ制御装置50は、図15に示したプリンタ制御装置30の機能構成において、トラッピング処理部34をトラッピング処理部34Aに変更し、UCR/K生成部35の機能を変更した構成になっている。なお、図29において、図15に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
なお、実施の形態5では、画像処理装置60と画像出力装置6とで画像形成装置が構成される。
実施の形態5において、UCR/K生成部35は、通常の印刷処理にかかわるUCR/K生成処理を実施するものの、トラッピング処理にかかわるUCR/K生成処理は実施さしない。そのため、UCR/K生成部35は、トラッピング処理部33からのトラッピング処理の結果(CMY)をCMYKに変換して、階調補正部36へ出力する。
トラッピング処理部34Aは、図30に示すような機能構成になっている。このトラッピング処理部34Aは、図16に示した実施の形態3のトラッピング処理部34の機能構成において、UCR/K生成部3000を追加した構成になっている。なお、図30において、図16に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
この実施の形態5は、実施の形態4とは、補正画素判定部343がUCR/K生成部3000に対しUCR/K生成処理を依頼した場合の、UCR/K生成部3000によるUCR/K生成処理が相違している。ここでは、その相違する点について説明する。
すなわち、UCR/K生成部3000は、3次元色空間としてのCMY色空間の色情報(CMY)を出力色空間としてのCMYK色空間の色情報(CMYK)に色変換するための予め設定される演算式を演算することにより、下色除去処理(UCR)および墨生成処理(K生成)を実施する。
ここで、予め設定される演算式の一例として数10と数11の2通りの演算式を示す。数10の演算式はCMYの最小値をKに置き換えるものであり、数11の演算式はCMYの最小値の80%をKに置き換えるものである。
(数10)
K=Min(C,M,Y)
C=C−Min(C,M,Y)
M=M−Min(C,M,Y)
Y=Y−Min(C,M,Y)
(数11)
K=0.8×Min(C,M,Y)
C=C−0.8×Min(C,M,Y)
M=M−0.8×Min(C,M,Y)
Y=Y−0.8×Min(C,M,Y)
そのため、UCR/K生成部3000は、補正画素判定部343からCMY(注目画素CcMcYc、周辺画素CsMsYs)を渡されてUCR/K生成処理の依頼を受けたときは、上記数10または上記数11の演算式を演算することにより、CMYをCMYK(注目画素#Cc#Mc#Yc#Kc、周辺画素#Cs#Ms#Ys#Ks)に変換し、この変換したCMYKを補正画素判定部343へ出力する。
この処理以外の他の処理については、上述した実施の形態4の場合と同様のなで、ここではその説明を省略する。
なお、実施の形態5では、補正画素判定部343とUCR/K生成部3000とが協働することにより、注目画素判定部341(注目画素判定手段)による判定の結果と周囲画素判定部342(周囲画素判定手段)による判定の結果とを基に注目画素が補正候補画素であると判定した場合に、3次元色空間(CMY色空間)での注目画素の画素値およびその周囲画素の画素値を出力色空間(デバイス色空間=CMYK色空間)の色情報に変換するとともに、該変換した結果としての出力色空間での注目画素の画素値および周囲画素の画素値に基づき当該注目画素が補正対象画素であるか否かを判定する補正画素判定手段の機能が実現されるようになっている。
この場合、UCR/K生成部3000は、上述したように、3次元色空間としてのCMY色空間の色情報(CMY)を出力色空間としてのCMYK色空間の色情報(CMYK)に色変換するための予め設定される演算式(数10または数11の演算式)を演算することにより、下色除去処理(UCR)および墨生成処理(K生成)を実施して、CMYをCMYKに変換する。
以上説明したように、実施の形態5では、UCR/K生成処理を実施するに際し、注目画素CcMcYcおよび周辺画素CsMsYsを基に予め設定される演算式を演算すればよいので、上述した実施の形態4の場合と比較して、UCR/K生成処理にかかわる処理時間を短縮することが可能である。
(実施の形態6)
図31は、実施の形態6に係る画像処理装置を適用したプリンタ制御装置の機能構成を示している。図31のプリンタ制御装置60は、図15に示したプリンタ制御装置30の機能構成において、コマンド解釈部3110、パラメータ格納部3120を追加した構成になっている。なお、図31において、図15に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付している。
ところで、UCR/K生成には、文字やグラフィックス、あるいは写真など、対象となる画像の種類によって最適な生成方法がある。例えば、文字主体の画像では、黒文字をすっきり見せるために、黒をK色成分のみで構成するような変換(UCR/K生成)を行なう。また写真主体の画像では、暗い部分を深みのある色で再現するために、CMYKすべての色成分で構成するような変換(UCR/K生成)を行なう。そのため、コンピュータ5上で動作するプリンタドライバにおいては、印刷モード(画質タイプ)を選択できるようになっている。
実施の形態6では、プリンタドライバからの印刷モードの指示に従って、UCR/K生成のためのパラメータを切り替えるようにする。
さて、図31において、コンピュータ5から出力される印刷データ(RGBデータ、PDLデータ)には、当該コンピュータ5上で動作するプリンタドライバによって設定される印刷モード(例えば標準モード、写真モードなど)が含まれている。
コマンド解釈部3110は、コンピュータ5からの印刷データ(RGB、PDLデータ)を取得し、この印刷データに含まれている印刷モード(標準モード、写真モード)を解釈し、この解釈した結果(モード)をパラメータ格納部3120へ通知する。
パラメータ格納部3120は、UCR/K生成部35によるUCR/K生成のためのパラメータを格納しており、コマンド解釈部3110による印刷モードの解釈結果を基に、UCR/K生成部35で使用するパラメータを選択し、この選択したパラメータをUCR/K生成部35へ通知する。このパラメータには、標準モードに対応するパラメータ、写真モードに対応するパラメータなどが含まれる。
すなわち、実施の形態6では、コマンド解釈部3110とパラメータ格納部3120とが協働して、画像の種類に応じた複数の印刷モードの中から指定される印刷モードに従って下色除去処理(UCR)および墨生成処理(K生成)にかかわるパラメータを切り替えるようになっている。
UCR/K生成部35は、トラッピング処理部34によるトラッピング処理にかかわるUCR/K生成処理、および通常の印刷処理にかかわるUCR/K生成処理のときに、パラメータ格納部3120から通知されるパラメータに基づきUCR/K生成処理を実施する。
次に、コンピュータ5(のプリンタドライバ)からの印刷モードの指示に従って、UCR/K生成のためのパラメータを切り替える処理について説明する。
コンピュータ5から出力された印刷データがプリンタ制御装置60に入力されると、この印刷データを、PDL解釈部31およびコマンド解釈部3110がそれぞれ取得する。
コマンド解釈部3110は、取得した印刷データに含まれる印刷モードを解釈し、この解釈した結果をパラメータ格納部3120へ通知する。
パラメータ格納部3120は、コマンド解釈部3110から通知された解釈結果を基に複数のパラメータの中か所望のパラメータを選択する。
例えば、プリンタドライバによって印刷モードとして標準モードが設定されていた場合には、コマンド解釈部3110からは解釈結果としての標準モードがパラメータ格納部3120に通知されるので、パラメータ格納部3120は、この標準モードに対応するパラメータ(No.1)を選択する。
これに対し、プリンタドライバによって印刷モードとして写真モードが設定されていた場合は、コマンド解釈部3110からは解釈結果としての写真モードがパラメータ格納部3120に通知されるので、パラメータ格納部3120は、この写真モードに対応するパラメータ(No.2)を選択する。
このようにして選択されたパラメータが、パラメータ格納部3120からUCR/生成部35に向けて出力され、通常の印刷処理にかかわるUCR/K生成処理に使用される他、トラッピング処理にかかわるUCR/K生成処理にも使用される
以上説明したように、実施の形態6では、標準モード、写真モードなど様々な印刷モードの中から指定される印刷モードに応じた、適切なトラッピング処理が可能となる。
なお、実施の形態6に係る画像処理装置を有する画像形成装置のハードウェア構成は、図10に示した実施の形態1の画像形成装置と同様になっている。
この場合、コンピュータ1はコンピュータ5に、画像出力装置2は画像出力装置6に、画像処理装置10は画像処理装置6に、それぞれ読み替えるものとする。
(実施の形態7)
図32は、実施の形態7にかかわる画像処理装置の機能構成を示している。
画像処理装置70は、図32に示すように、PDL解釈部71、描画部72、トラッピング判定部73、K生成パラメータ生成部74、K生成パラメータ設定部75、色変換部76、K生成部77、階調補正部78、およびスクリーン処理部79を備えている。
画像処理装置70は、コンピュータ7から送信された印刷データ例えばページ記述言語で記述されたデータ(PDLデータ)を受信(取得する)。
なお、コンピュータ7からの印刷データは、例えば、RGB色空間で表現されるRGBデータ(画像データ)である。
PDL解釈部71は、取得されたPDLデータ(RGBデータ)を解釈し、この解釈した結果を描画部72へ出力する。
描画部72は、PDL解釈部71によって解釈されたPDLデータの解釈結果(RGB色空間でのRGBデータ)をラスタデータにラスタ化し、このラスタデータ(RGB色空間でのRGBデータ)とこれに対応する後述のオブジェクトフラグとをトラッピング判定部73および色変換部76へ出力する。
トラッピング判定部73は、出力色空間(CMYK色空間)よりも色数の少ない所定の色空間(RGB)、あるいは出力デバイスの色空間(CMYK色空間)とは異なる入力色空間(RGB色空間)におけるオブジェクト領域(RGBデータで表現される領域)について画像欠陥事象(白抜け)が発生しトラッピング処理が必要であるか否かを判定する判定手段の機能を有している。
実施の形態7では、トラッピング判定部73(判定手段)によるトラッピング処理が必要であるか否かを示す判定の結果を、例えば1ビット表現(「0」、「1」)のオブジェクトフラグで表すようにしている。オブジェクトフラグが、フラグ値「0」のときはトラッピング処理が必要ないことを意味し、一方、フラグ値「1」のときはトラッピング処理が必要であることを意味する。
また、トラッピング判定部73は、上記オブジェクト領域における当該トラッピング判定部73(判定手段)によってトラッピング処理が必要であると判定した所定の領域に対応してトラッピング処理が必要である旨を設定するトラッピング処理設定手段の機能を有している。
ここで、トラッピング処理が必要である旨は、上記オブジェクトフラグのフラグ値「1」に相当する。
さらに、トラッピング判定部73は、上記オブジェクト領域における当該トラッピング判定部73(判定手段)によってトラッピング処理が必要であると判定した所定の領域にかかわるRGB色空間でのRGBデータをCMY色空間でのCMYデータに色変換し、このCMYデータをトラップ色情報としてK生成パラメータ生成部74へ出力する。
すなわち、トラッピング判定部73は、描画部72からのラスタデータ(RGB色空間でのRGBデータ)にかかわる画素データ(オブジェクト領域にかかわるRGBデータを構成する要素)が、トラッピング処理が必要であるか否かを判定し、トラッピング処理が必要でないと判定した場合には、当該画素データ(RGBデータ)に対応して、フラグ値「0」のオブジェクトフラグを描画部72へ出力する。
これに対し、トラッピング判定部73は、トラッピング処理が必要であると判定した場合は、当該画素データ(RGBデータ)に対応して、フラグ値「1」のオブジェクトフラグを描画部72およびK生成パラメータ生成部74へ出力するとともに、画素データ(RGBデータ)をCMYデータに色変換し、このCMYデータをトラップ色情報としてK生成パラメータ生成部74へ出力する。
すなわち、K生成パラメータ生成部74に対しては、フラグ値「1」のオブジェクトフラグおよびトラップ色情報(CMYデータ)が出力されることとなる。
K生成パラメータ生成部74は、上記オブジェクト領域における当該トラッピング判定部73(判定手段)によってトラッピング処理が必要であると判定された所定の領域に対応するオブジェクトを示す特殊オブジェクトにかかわる注目画素に関する墨生成パラメータ(Kパラメータ)を生成する。
実施の形態7では、特殊オブジェクトにかかわる注目画素に関する墨生成パラメータ(Kパラメータ)を「特殊K生成パラメータ」と定義する。
また、実施の形態7では、トラッピング処理が必要であると判定された所定の領域に対応するオブジェクトを示す特殊オブジェクトにかかわる注目画素とは、当該所定の領域にかかわる画素データ(RGBデータ)である。このRGBデータに対応して色変換されたCMYデータがトラップ色情報となる。
したがって、K生成パラメータ生成部74は、トラッピング判定部73から出力されるフラグ値「1」のオブジェクトフラグおよびトラップ色情報(CMYデータ=特殊オブジェクト)に基づき、当該特殊オブジェクトにかかわる注目画素に関する特殊K生成パラメータ(墨生成パラメータ)を生成し、この特殊K生成パラメータをK生成パラメータ設定部75へ出力する。
すなわち、K生成パラメータ生成部74は、トラップ色情報(CMYデータ=特殊オブジェクト)に基づき、UCR(下色除去)処理すなわちCMY色の3つの色で表される下色(当該CMYデータにかかわる下色)をK(墨=黒)色で置き換える場合の当該3つの色の割合を決定するUCRrate(UCR率)、および置き換える墨色の割合を決定するBGrate(BG率)を生成し、これらを特殊オブジェクトにかかわる注目画素に関する特殊K生成パラメータとする。
換言すれば、特殊K生成パラメータはUCRrate(UCR率)およびBGrate(BG率)を示す。UCRrate(UCR率)は第1の関数(UCR関数)を示し、BGrate(BG率)は第2の関数(BG関数)を示す。
第1の関数(UCR関数)は、CMY色の3つの色のうち少なくとも1つの色に関する関数と他の色に関する関数とは異なる。例えば、1つの色としてのC色に関する第1の関数(UCR関数)と、他の色つまりM色およびM色に関する第1の関数(UCR関数)とは異なる。
なお、K生成パラメータ生成部74は、特殊オブジェクトにかかわる注目画素に関する特殊K生成パラメータを、その隣接画素の色情報に応じて変更する。
この特殊K生成パラメータ(BG関数およびUCR関数)の一例を、図33に示す。
図33(a)は、BG関数の一例を示している。このBG関数においては、C色、M色、Y色の入力値と出力値(BG)との関係は次の数12に示す関数で表現される。
(数12)
入力が入力値「1」〜入力値「254」の場合、BG=Min(C,M,Y)
入力が入力値「0」の場合、BG=255
図33(b)は、Y色およびM色に関するUCR関数の一例を示している。このUCR関数においては、Y色の入力値と出力値(UCR Y)との関係、M色の入力値と出力値(UCR M)との関係はそれぞれ次の数13に示す関数で表現される。
(数13)
UCR Y=Min(C,M,Y)
UCR M=Min(C,M,Y)
図33(c)は、C色に関するUCR関数の一例を示している。このUCR関数においては、C色の入力値と出力値(UCR C)との関係は次の数14に示す関数で表現される。
(数14)
入力が入力値「0」〜入力値「254」の場合、UCR C=Min(C,M,Y)
入力が入力値「255」の場合、UCR C=0
K生成パラメータ設定部75は、K生成パラメータ生成部74からの特殊K生成パラメータをK生成部77へ出力する。
実施の形態7では、K生成パラメータ生成部74とK生成パラメータ設定部75とが協働して、特殊オブジェクトにかかわる注目画素に関する墨生成パラメータを変更する墨生成パラメータ変更手段の機能を果たすようになっている。
この場合の特殊オブジェクトにかかわる注目画素に関する墨生成パラメータとは、上述した特殊K生成パラメータにかかわるUCR関数およびBG関数とは異なるUCR関数およびBG関数のことであり、換言すれば、トラッピング処理が必要でないオブジェクト(つまりCMYデータ)に適用されるUCR関数およびBG関数のことである。
実施の形態7では、特殊K生成パラメータにかかわるUCR関数およびBG関数とは異なるUCR関数およびBG関数である墨生成パラメータを「通常K生成パラメータ」と定義する。
この通常K生成パラメータ(BG関数およびUCR関数)の一例を、図34に示す。
図34は、BG関数およびM色、Y色、C色それぞれに関するUCR関数の一例を示している。
このBG関数においては、C色、M色、Y色の入力値と出力値(BG)との関係は次の数15に示す関数で表される。また、UCR関数においては、Y色の入力値と出力値(UCR Y)との関係、M色の入力値と出力値(UCR M)との関係、C色の入力値と出力値(UCR C)との関係はそれぞれ次の数16に示す関数で表現される。つまりBG関数およびUCR関数ともにY=Xの関数で表現できる。
(数15)
BG=Min(C,M,Y)
(数16)
UCR Y=Min(C,M,Y)
UCR M=Min(C,M,Y)
UCR C=Min(C,M,Y)
色変換部76は、RGBをCMYに変換する3入力3出力のルックアップテーブル(図示せず)、すなわちRGB色空間でのRGBデータとCMY色空間でのCMYデータとが対応付けされたルックアップテーブル(LUT)などを有しており、このLUTを参照して、描画部72からのラスタデータ(RGB色空間でのRGBデータ)を、CMY色空間でのCMYデータに色変換し、その後、このCMYデータおよび描画部72からのオブジェクトフラグをK生成部77へ出力する。
K生成部77は、色変換部76からのCMYデータおよびオブジェクトフラグと、通常K生成パラメータまたはK生成パラメータ設定部75から出力される特殊K生成パラメータとに基づき、下色除去処理(UCR)および墨生成処理(K生成)を実施するものであり、CMY色空間でのCMYデータを、上記K生成パラメータに基づき出力色空間としてのCMYK色空間でのCMYKデータに変換する。
なお、フラグ値「0」のオブジェクトフラグに対応するCMYデータに対しては通常K生成パラメータ(UCR関数、BG関数)が適用され、一方、フラグ値「1」のオブジェクトフラグに対応するCMYデータに対しては特殊K生成パラメータ(UCR関数、BG関す)が適用される。
階調補正部78は、K生成部77からのCMYKデータに対し、TRC(階調再現特性曲線)に関するデータ(TRCデータ)を基に階調補正処理を実施し、この階調補正処理後のCMYKデータをスクリーン処理部79へ出力する。
スクリーン処理部79は、階調補正部78からのCMYKデータに対し、スクリーンデータを基にスクリーン処理を実施し、このスクリーン処理後のCMYKデータ(画像データ)を画像出力装置8へ出力する。
画像出力装置8では、スクリーン処理部79からのCMYKデータ(画像データ)に基づき画像形成処理を実施し、この画像形成処理の結果(印刷処理結果)としての印刷物(カラー画像が印刷された用紙)を出力する。
実施の形態7では、画像処理装置70と画像出力装置8とで画像形成装置9例えばプリンタが構成される。
実施の形態7では、画像処理装置70は、色変換部76およびK生成部77によって、トラッピング処理設定手段(トラッピング判定部73)による設定の結果(フラグ値「1」のオブジェクトフラグ)および墨生成パラメータ変更手段(K生成パラメータ生成部74とK生成パラメータ設定部75との協働)による変更の結果(特殊K生成パラメータ)を基に、出力色空間(CMYK色空間)よりも色数の少ない所定の色空間(RGB色空間)の色情報(RGBデータ)を出力色空間(CMYK色空間)の色情報(CMYK)に色変換する。
次に、画像処理装置70による画像処理について説明する。
ここでは、図35(a)に示すように、RGB色の色データが「R=G=B=0」のKオブジェクト3510とRGB色の色データが「R=0,G=B=255」のカラーオブジェクト3520とが隣接するカラー画像3500に対する画像処理を施す例について説明する。
このようなカラー画像3500は、図35(b)に示すように、Kオブジェクト3510におけるオブジェクト3510aに対応する領域3501、およびカラーオブジェクト3520におけるオブジェクト3520aに対応する領域3502はトラッピング処理が必要ないものとする。
また、Kオブジェクト3510とカラーオブジェクト3520とが隣接する領域3503はトラッピング処理が必要であるとする。ここで、領域3503は、Kオブジェクト3510におけるカラーオブジェクト3520との隣接部分のオブジェクト3510bと、カラーオブジェクト3520におけるKオブジェクト3510との隣接部分のオブジェクト3520bとが隣接した領域である。ここで、領域3503に対応するオブジェクト3510bとオブジェクト3520bとで構成されるオブジェクトを特殊オブジェクト3530とする。
コンピュータ7から図35(a)に示すカラー画像(RGBデータ、PDLデータ)3500が画像形成装置(プリンタ)9に向けて出力されると、画像形成装置(プリンタ)9では、画像処理装置70が、カラー画像(RGBデータ、PDLデータ)3500を取得する。
画像処理装置70では、PDL解釈部71がその取得されたPDLデータ(RGBデータ、)3500を解釈し、この解釈した結果つまりカラー画像データ(RGBデータ)3500を描画部72へ出力する。
描画部72は、PDL解釈部71によって解釈されたPDLデータの解釈結果(RGB色空間でのRGBデータ)をラスタデータにラスタ化し、このラスタデータ(RGB色空間でのRGBデータ)をトラッピング判定部73へ出力する。
トラッピング判定部73は、描画部72からのカラー画像3500のうち、例えば図35(b)に示す領域3501に対応するKオブジェクト3510にかかわるRGBデータ(ラスタデータ)についてのトラッピング処理が必要であるかの判定では、トラッピング処理が必要ではないと判定し、フラグ値「0」のオブジェクトフラグを描画部72へ出力する。
描画部72は、トラッピング判定部73からのフラグ値「0」のオブジェクトフラグと、Kオブジェクト3510におけるオブジェクト3510aにかかわるRGBデータ(ラスタデータ)とを色変換部76へ出力する。
色変換部76は、描画部72からのラスタデータ(RGB色空間でのRGBデータ)を、CMY色空間でのCMYデータに色変換し、その後、このCMYデータおよび描画部72からのフラグ値「0」のオブジェクトフラグをK生成部77へ出力する。
K生成部77は、色変換部76からのCMYデータすなわちオブジェクト3510aにかかわるRGBデータに対応するCMYデータをCMYKデータに変換するに際し、オブジェクトフラグのフラグ値が「0」であるので、通常K生成パラメータ(数15、数16参照)を適用するべきであると判断する。
次に、K生成部77は、当該オブジェクト3510aにかかわるCMYデータと通常K生成パラメータとに基づきUCR/K生成処理を実施して(K色(墨=黒)を生成して)、CMYKデータを生成する(CMYデータをCMYKデータに変換する)。
例えば、図35(b)に示す領域3501(オブジェクト3510a)のRGBデータ(R=G=B=0)は、図36に示すように、「C=M=Y=0,K=255」のCMYKデータに色変換されることとなる。
ところで、トラッピング判定部73は、領域3503に対応する特殊オブジェクト3530にかかわるRGBデータ(ラスタデータ)についてのトラッピング処理が必要であるかの判定では、トラッピング処理が必要であると判定し、フラグ値「1」のオブジェクトフラグを描画部72およびK生成パラメータ生成部74へ出力する。
また、トラッピング判定部73は、特殊オブジェクト3530(オブジェクト3510bおよびオブジェクト3520b)にかかわるRGBデータ(ラスタデータ)をCMYデータに色変換し、この色変換後のCMYデータをトラップ色情報としてK生成パラメータ生成部74へ出力する。
すなわち、トラッピング判定部73は、特殊オブジェクト3530のうちオブジェクト3510bについては、図37に示すように、オブジェクト3510bの「R=G=B=0」のRGBデータを、「C=M=Y=255」のCMYデータに色変換するとともに(図37のP711参照)、特殊オブジェクト3530のうちオブジェクト3520bについては、図38に示すように、オブジェクト3520bの「R=0,G=B=255」のRGBデータを、「C=255,M=Y=0」のCMYデータに色変換する(図38のP721参照)。
つぎに、トラッピング判定部73は、「C=M=Y=255」のCMYデータおよび「C=255,M=Y=0」のCMYデータをそれぞれトラップ色情報としてK生成パラメータ生成部74へ出力するとともに、オブジェクト3510bおよびオブジェクト3510bにそれぞれ対応してフラグ値「1」のオブジェクトフラグをK生成パラメータ生成部74へ出力する。
K生成パラメータ生成部74は、フラグ値「1」のオブジェクトフラグに対応するオブジェクト3510bおよびオブジェクト3510bそれぞれにかかわるCMYデータからCMYKデータを生成するための特殊K生成パラメータ(UCR関数およびBG関数)を生成する。
すなわち、K生成パラメータ生成部74は、オブジェクト3510bにかかわる「C=M=Y=255」のCMYデータに対応して、図37に示すように特殊パラメータ(数12、数13、数14参照)を生成する(図37のP712参照)。
具体的には、次のUCR関数(UCRパラメータ)およびBG関数(BGパラメータ)が生成される。
MIN=Min(C,M,Y)=255
BG(MIN)=BG(255)=255
UCR Y(MIN)=UCR Y(255)=255
UCR M(MIN)=UCR M(255)=255
UCR C(MIN)=UCR C(255)=0
これらの関数から明らかなように、C色に関するUCR関数=UCR C(MIN)=0は、Y色に関するUCR関数=UCR Y(MIN)=255およびM色に関するUCR関数=UCR M(MIN)=255とは異なっている。
一方、K生成パラメータ生成部74は、オブジェクト3520bにかかわる「C=255,M=Y=0」のCMYデータに対応して、図38に示すように特殊パラメータ(数12、数13、数14参照)を生成する(図38のP722参照)。
具体的には、次のUCR関数(UCRパラメータ)およびBG関数(BGパラメータ)が生成される。
MIN=Min(C,M,Y)=0
BG(MIN)=BG(0)=255
UCR Y(MIN)=UCR Y(0)=0
UCR M(MIN)=UCR M(0)=0
UCR C(MIN)=UCR C(0)=0
そして、K生成パラメータ生成部74は、オブジェクト3510bにかかわる「C=M=Y=255」のCMYデータに対応して、「BG(MIN)=255,UCR Y(MIN)=255,UCR M(MIN)=255,UCR C(MIN)=0」の特殊K生成パラメータをK生成部77へ出力するとともに、オブジェクト3520bにかかわる「C=255,M=Y=0」のCMYデータに対応して、「BG(MIN)=255,UCR Y(MIN)=0,UCR M(MIN)=0,UCR C(MIN)=0」の特殊K生成パラメータをK生成部77へ出力する。
ところで、トラッピング判定部73からのフラグ値「1」のオブジェクトフラグを取得した描画部72は、そのフラグ値「1」のオブジェクトフラグと、このフラグに対応しトラッピング処理が必要であると判定されたRGBデータ(特殊オブジェクト3530にかかわるRGBデータ)とを色変換部76へ出力する。
色変換部76は、描画部72からのラスタデータ(RGB色空間でのRGBデータ)つまり特殊オブジェクト3530のオブジェクト3510bにかかわる「R=G=B=0」のRGBデータを「C=M=Y=255」のCMYデータに色変換し、また、特殊オブジェクト3530のオブジェクト3520bにかかわる「R=0、G=B=255」のRGBデータを「C=255,M=Y=0」のCMYデータに色変換する。
そして、色変換部76は、特殊オブジェクト3530のオブジェクト3510bにかかわる「C=M=Y=255」のCMYデータ、および特殊オブジェクト3530のオブジェクト3520bにかかわる「C=255,M=Y=0」のCMYデータと、描画部72からのフラグ値「1」のオブジェクトフラグとをK生成部77へ出力する。
K生成部77は、色変換部76からのCMYデータすなわち特殊オブジェクト3530(オブジェクト3510bおよびオブジェクト3520b)にかかわるCMYデータをCMYKデータに変換するに際し、オブジェクトフラグのフラグ値が「1」であるので、K生成パラメータ設定部75からの特殊K生成パラメータを適用するべきであると判断する。
すなわち、K生成部77は、特殊オブジェクト3530のオブジェクト3510bにかかわる「C=M=Y=255」のCMYデータと、K生成パラメータ生成部74からのオブジェクト3510bにかかわる特殊K生成パラメータ、すなわち「C=M=Y=255」のCMYデータに対応する「BG(MIN)=255,UCR Y(MIN)=255,UCR M(MIN)=255,UCR C(MIN)=0」の特殊Kパラメータとを基にUCR処理を実施することにより、CMYKデータを生成する(図37のP713参照)。
この場合、UCR処理後のCMYKデータは以下の通りである。
C out=C−UCR C(MIN)=255−0=255
M out=M−UCR M(MIN)=255−255=0
Y out=Y−UCR Y(MIN)=255−255=0
K out=BG(MIN)=255
また、K生成部77は、特殊オブジェクト3530のオブジェクト3520bにかかわる「C=255,M=Y=0」のCMYデータと、K生成パラメータ生成部74からのオブジェクト3520bにかかわる特殊K生成パラメータ、すなわち「C=255,M=Y=0」のCMYデータに対応する「BG(MIN)=255,UCR Y(MIN)=0,UCR M(MIN)=0,UCR C(MIN)=0」の特殊K生成パラメータとを基にUCR処理を実施することにより、CMYKデータを生成する(図38のP723参照)。
この場合、UCR処理後のCMYKデータは以下の通りである。
C out=C−UCR C(MIN)=255−0=255
M out=M−UCR M(MIN)=0−0=0
Y out=Y−UCR Y(MIN)0−0=0
K out=BG(MIN)=255
なお、C out、M out、Y out、K outはそれぞれCMYK変換された後のCMYKデータにかかわるC色、M色、Y色、K色の色データ(色成分値)を示す。
オブジェクト3510bに対応するCMYKデータおよびオブジェクト3520bに対応するCMYKデータともに、「C=K=255,M=Y=0」のCMYKデータであるので、特殊オブジェクト3530の画像の色は、図39に示すように、C色(Cプレーン)とK色(Kプレーン)とが重ね合わされた色となる。
そのため、図35(b)に示す領域3503(特殊オブジェクト3530)のRGBデータ、すなわちオブジェクト3510bにかかわる「R=G=B=0」およびオブジェクト3520bにかかわる「R=0,G=B=255」は、図36に示すように、「M=Y=0,K=C=255」のCMYKデータに色変換されることとなる。
なお、トラッピング判定部73によって、描画部72からのカラー画像3500のうち、例えば図35(b)に示す領域3502に対応するカラーオブジェクト3520aにかかわるRGBデータ(ラスタデータ)に関してトラッピング処理が必要ではないと判定された場合は、図35(b)に示す領域3501に対応するKオブジェクト3510aに対する画像処理の場合と同様の画像処理が実施される。
そのため、図35(b)に示す領域3502(カラーオブジェクト3520a)のRGBデータ、すなわちオブジェクト3520aにかかわる「R=0,G=B=255」は、図36に示すように、「M=Y=K=0,C=255」のCMYKデータに色変換されることとなる。
ところで、K生成部77によって生成されたCMYKデータは、階調補正部78によって階調補正が施され、さらにスクリーン処理部79によってスクリーン処理が施され、その後、画像出力装置8に向けて出力される。
そのため、画像出力装置8がスクリーン処理部76からのCMYKデータ(画像データ)に基づき画像形成処理を実施し、この画像形成処理の結果(印刷処理結果)としての印刷物(カラー画像が印刷された用紙)を出力した場合、その印刷物に印刷されているカラー画像は白抜け(画像欠陥事象)が防止(抑制)されたものになっている。
なお、上述したようにカラー画像3500においては、トラッピング判定部73(判定手段)によってトラッピング処理が必要であると判定された領域3503に対応する特殊オブジェクト3530には、Kオブジェクト(墨色のオブジェクト)3510bが含まれている。
次に、図40(a)に示すように、RGB色の色データが「R=255,G=B=0」のカラーオブジェクト4010とRGB色の色データが「R=0,G=B=255」のカラーオブジェクト4020とが隣接するカラー画像4000に対する画像処理を施す例について説明する。
このようなカラー画像4000は、図40(b)に示すように、カラーオブジェクト4010に対応する領域4001、およびカラーオブジェクト4020におけるオブジェクト4020aに対応する領域4002はトラッピング処理が必要ないものとする。
また、カラーオブジェクト4010とカラーオブジェクト4020とが隣接する領域4003はトラッピング処理が必要であるとする。ここで、領域4003は、カラーオブジェクト4020におけるカラーオブジェクト4010との隣接部分のオブジェクト4020bで構成されている。このオブジェクト4020bを特殊オブジェクト4030とする。
コンピュータ7から図40(a)に示すカラー画像(RGBデータ、PDLデータ)400が画像形成装置(プリンタ)9に向けて出力されると、画像形成装置(プリンタ)9では、画像処理装置70が、カラー画像(RGBデータ、PDLデータ)4000を取得する。
画像処理装置70では、PDL解釈部71がその取得されたPDLデータ(RGBデータ、)4000を解釈し、この解釈した結果つまりカラー画像データ(RGBデータ)4000を描画部72へ出力する。
描画部72は、PDL解釈部71によって解釈されたPDLデータの解釈結果(RGB色空間でのRGBデータ)をラスタデータにラスタ化し、このラスタデータ(RGB色空間でのRGBデータ)をトラッピング判定部73へ出力する。
トラッピング判定部73は、描画部72からのカラー画像4000のうち、例えば図40(b)に示す領域4001に対応するカラーオブジェクト4010にかかわるRGBデータ(ラスタデータ)についてのトラッピング処理が必要であるかの判定では、トラッピング処理が必要ではないと判定し、フラグ値「0」のオブジェクトフラグを描画部72へ出力する。
描画部72は、トラッピング判定部73からのフラグ値「0」のオブジェクトフラグと、カラーオブジェクト4010にかかわるRGBデータ(ラスタデータ)とを色変換部76へ出力する。
色変換部76は、描画部72からのラスタデータ(RGB色空間でのRGBデータ)を、CMY色空間でのCMYデータに色変換し、その後、このCMYデータおよび描画部72からのフラグ値「0」のオブジェクトフラグをK生成部77へ出力する。
K生成部77は、色変換部76からのCMYデータすなわちオブジェクト4010にかかわるRGBデータに対応するCMYデータをCMYKデータに変換するに際し、オブジェクトフラグのフラグ値が「0」であるので、通常K生成パラメータ(数15、数16参照)を適用するべきであると判断する。
次に、K生成部77は、当該オブジェクト4010にかかわるCMYデータと通常K生成パラメータとに基づきUCR/K生成処理を実施して(K色(墨=黒)を生成して)、CMYKデータを生成する(CMYデータをCMYKデータに変換する)。
例えば、図40(b)に示す領域4001(オブジェクト4010)のRGBデータ(R=255,G=B=0)は、図41に示すように、「Y=M=255,C=K=0」のCMYKデータに色変換されることとなる。
ところで、トラッピング判定部73は、領域4003に対応する特殊オブジェクト4030(オブジェクト4020b)にかかわるRGBデータ(ラスタデータ)についてのトラッピング処理が必要であるかの判定では、トラッピング処理が必要であると判定し、フラグ値「1」のオブジェクトフラグを描画部72およびK生成パラメータ生成部74へ出力する。
また、トラッピング判定部73は、特殊オブジェクト4030(オブジェクト4020b)にかかわるRGBデータ(ラスタデータ)をCMYデータに色変換し、この色変換後のCMYデータをトラップ色情報としてK生成パラメータ生成部74へ出力する。
すなわち、トラッピング判定部73は、特殊オブジェクト4030について、図42に示すように、オブジェクト4020bの「R=0、G=B=255」のRGBデータを、「C=255、M=Y=0」のCMYデータに色変換する(図42のP731参照)。
つぎに、トラッピング判定部73は、「C=255、M=Y=0」のCMYデータをトラップ色情報としてK生成パラメータ生成部74へ出力するとともに、オブジェクト4020bに対応してフラグ値「1」のオブジェクトフラグをK生成パラメータ生成部74へ出力する。
K生成パラメータ生成部74は、フラグ値「1」のオブジェクトフラグに対応するオブジェクト4020bにかかわるCMYデータからCMYKデータを生成するための特殊K生成パラメータ(UCR関数およびBG関数)を生成する。
すなわち、K生成パラメータ生成部74は、オブジェクト4020bにかかわる「C=255、M=Y=0」のCMYデータに対応して特殊K生成パラメータを生成する。
なお、実施の形態7では、特殊K生成パラメータ(BG関数およびUCR関数)に関しては、カラーオブジェクト同士が隣接するカラー画像(図40のカラー画像4000)の場合と、Kオブジェクトとカラーオブジェクトとが隣接したカラー画像(図35のカラー画像3500)の場合とでは異なる特殊K生成パラメータつまりBG関数およびUCR関数が採用されるようになっている。
これは、K生成パラメータ生成部74は、特殊オブジェクトにかかわる注目画素に関する特殊K生成パラメータを、その隣接画素の色情報に応じて変更することを意味する。
そのため、カラーオブジェクト同士が隣接する場合は、K色にならないように1つの色材(トナー)がのっている方(この例ではシアン側)のみトラッピング処理が行われる。
すなわち、カラーオブジェクト同士が隣接するカラー画像の場合は、上記数12から上記数14(図33(a),(b),(c)参照)に示したBG関数およびUCR関数とは異なり、例えば図43に示す特殊K生成パラメータ(BG関数およびUCR関数)が採用される。
図43(a)は、BG関数、Y色およびC色に関するUCR関数の一例を示している。このBG関数においては、C色、M色、Y色の入力値と出力値(BG)との関係は次の数17に示す関数で表現される。このUCR関数においては、Y色の入力値と出力値(UCR Y)との関係、C色の入力値と出力値(UCR C)との関係はそれぞれ次の数17に示す関数で表現される。
(数17)
BG=Min(C,M,Y)
UCR Y=Min(C,M,Y)
UCR C=Min(C,M,Y)
図43(b)は、M色に関するUCR関数の一例を示している。このUCR関数においては、M色の入力値と出力値(UCR M)との関係はそれぞれ次の数18に示す関数で表現される。
(数18)
入力が入力値「1」〜入力値「254」の場合、UCR M=Min(C,M,Y)
入力が入力値「0」の場合、UCR M=−255
すなわち、K生成パラメータ生成部74は、オブジェクト4020bにかかわる「C=255、M=Y=0」のCMYデータに対応して、図42に示すように特殊K生成パラメータ(数17、数18参照)を生成する(図42のP732参照)。
具体的には、次のUCR関数(UCRパラメータ)およびBG関数(BGパラメータ)が生成される。
MIN=Min(C,M,Y)=0
BG(MIN)=BG(0)=0
UCR Y(MIN)=UCR Y(0)=0
UCR M(MIN)=UCR M(0)=−255
UCR C(MIN)=UCR C(0)=0
これらの関数から明らかなように、M色に関するUCR関数=UCR M(MIN)=−255は、Y色に関するUCR関数=UCR Y(MIN)=0およびC色に関するUCR関数=UCR C(MIN)=0とは異なっている。
そして、K生成パラメータ生成部74は、オブジェクト4020bにかかわる「C=255,M=Y=0」のCMYデータに対応して、「BG(MIN)=0,UCR Y(MIN)=0,UCR M(MIN)=−255,UCR C(MIN)=0」の特殊K生成パラメータをK生成部77へ出力する。
ところで、トラッピング判定部73からのフラグ値「1」のオブジェクトフラグを取得した描画部72は、そのフラグ値「1」のオブジェクトフラグと、このフラグに対応しトラッピング処理が必要であると判定されたRGBデータ(特殊オブジェクト4030にかかわるRGBデータ)とを色変換部76へ出力する。
色変換部76は、描画部72からのラスタデータ(RGB色空間でのRGBデータ)つまり特殊オブジェクト4030(オブジェクト4020b)にかかわる「R=0,G=B=255」のRGBデータを「C=255,M=Y=0」のCMYデータに色変換する。
そして、色変換部76は、特殊オブジェクト4030(オブジェクト4020b)にかかわる「C=255,M=Y=0」のCMYデータと、描画部72からのフラグ値「1」のオブジェクトフラグとをK生成部77へ出力する。
K生成部77は、色変換部76からのCMYデータすなわち特殊オブジェクト4030(オブジェクト4020b)にかかわるCMYデータをCMYKデータに変換するに際し、オブジェクトフラグのフラグ値が「1」であるので、K生成パラメータ設定部75からの特殊K生成パラメータを適用するべきであると判断する。
すなわち、K生成部77は、特殊オブジェクト4030(オブジェクト4020b)にかかわる「C=255,M=Y=0」のCMYデータと、K生成パラメータ生成部74からのオブジェクト3510bにかかわる特殊K生成パラメータ、すなわち「C=255,M=Y=0」のCMYデータに対応する「BG(MIN)=0,UCR Y(MIN)=0,UCR M(MIN)=−255,UCR C(MIN)=0」の特殊K生成パラメータとを基にUCR処理を実施することにより、CMYKデータを生成する(図42のP733参照)。
この場合、UCR処理後のCMYKデータは以下の通りである。
C out=C−UCR C(MIN)=255−0=255
M out=M−UCR M(MIN)=0−(−255)=255
Y out=Y−UCR Y(MIN)=0−0=0
K out=BG(MIN)=0
オブジェクト4020bに対応するCMYKデータは「M=C=255,Y=K=0」であるので、特殊オブジェクト4030の画像の色は、図44に示すように、C色(Cプレーン)とM色(Mプレーン)とが重ね合わされた色となる。
そのため、図40(b)に示す領域4003(特殊オブジェクト4030)のRGBデータ、すなわちオブジェクト4020bにかかわる「R=0,G=B=255」は、図41に示すように、「Y=K=0,M=C=255」のCMYKデータに色変換されることとなる。
なお、トラッピング判定部73によって、描画部72からのカラー画像4000のうち、例えば図40(b)に示す領域4002に対応するカラーオブジェクト4020aにかかわるRGBデータ(ラスタデータ)に関してトラッピング処理が必要ではないと判定された場合は、図40(b)に示す領域4001に対応するKオブジェクト4010に対する画像処理の場合と同様の画像処理が実施される。
そのため、図40(b)に示す領域4002(カラーオブジェクト3020a)のRGBデータ、すなわちオブジェクト4020aにかかわる「R=0,G=B=255」は、図41に示すように、「M=Y=K=0,C=255」のCMYKデータに色変換されることとなる。
ところで、K生成部77によって生成されたCMYKデータは、階調補正部78によって階調補正が施され、さらにスクリーン処理部79によってスクリーン処理が施され、その後、画像出力装置8に向けて出力される。
そのため、画像出力装置8がスクリーン処理部79からのCMYKデータ(画像データ)に基づき画像形成処理を実施し、この画像形成処理の結果(印刷処理結果)としての印刷物(カラー画像が印刷された用紙)を出力した場合、その印刷物に印刷されているカラー画像は白抜け(画像欠陥事象)が防止(抑制)されたものになっている。
以上説明したように、実施の形態7では、上記実施の形態1と同様の作用効果を期待することができる。
また、実施の形態7では、特殊K生成パラメータをセットするだけでトラッピング処理を行うことが可能となり、しかもパフォーマンスの低下を抑制したトラッピング処理を実現することが可能となる。
なお、実施の形態7に係る画像処理装置を有する画像形成装置のハードウェア構成は、図10に示した実施の形態1の画像形成装置と同様になっている。
この場合、コンピュータ1はコンピュータ7に、画像出力装置2は画像出力装置8に、画像処理装置10は画像処理装置70に、それぞれ読み替えるものとする。
記憶装置102は、画像処理装置70を構成する各構成要素の機能を実現するためのプログラム(画像処理プログラム)102Aなど、所定のプログラムを記憶している。
ここで、画像処理装置70を構成する各構成要素は、PDL解釈部71、描画部72、トラッピング判定部73、K生成パラメータ生成部74、K生成パラメータ設定部75、色変換部76、K生成部77、階調補正部78、およびスクリーン処理部79であり、これらの構成要素の機能は上述した通りであるので、ここでは説明は省略する。
トラッピング判定部73、K生成パラメータ生成部74、およびK生成パラメータ設定部75の各機能を実現するためのプログラムを含む、トラッピング処理にかかわるプログラムをトラッピング処理プログラムとする。なお、上記画像処理プログラム102Aには、このトラッピング処理プログラムが含まれる。
ROM103は、色変換部76がRGBをCMYに色変換する際に使用するLUT(ルックアップテーブル)、階調補正部78によって参照されるTRCデータ(階調再現特性曲線データ)や階調パラメータ、スクリーン処理部79によって参照されるスクリーンデータ、画像形成処理にかかわる画像処理に必要な各種のパラメータおよびデータを記憶している。
RAM104は、記憶装置102から読み出された画像処理プログラム102A(トラッピング処理プログラムを含む)、ROM103から読み出されたパラメータおよびデータ、通信I/F105を介して受信された印刷データなどを記憶する。
また、RAM104には、PDL解釈部71、描画部72、トラッピング判定部73、K生成パラメータ生成部74、K生成パラメータ設定部75、色変換部76、K生成部77、階調補正部78、およびスクリーン処理部79のそれぞれが、対応する処理を実施する際に必要となる記憶領域が割り当てられる。その記憶領域の一例を以下に示す。
(a)トラッピング判定部73によるトラッピングの判定処理を実施するのに必要な記憶領域。
(b)K生成パラメータ生成部74による特殊K生成パラメータ(BG関数、UCR関数)の生成処理を実施するのに必要な記憶領域。