JP2012061701A - 画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】色材使用量の比率に偏りがあるような場合であっても、単色印刷と同速で多色印刷することを可能にする。
【解決手段】複数の色材毎の色材使用量を定める情報を画素毎に保持する画像形成用データからエッジ部およびエッジ近傍部に属する画素を抽出し、エッジ部およびエッジ近傍部に属する画素に関する情報を示すエッジ情報を出力するエッジ抽出部21と、画像形成用データから全色材の色材使用量の総量を画素毎に算出し、色材使用量の総量を出力する色材使用量算出部22と、エッジ情報と色材使用量の総量とに基づいて、総量が単一色材の色材使用量の最大値以内に収まるように、画像形成用データの画素毎の色材使用量を制限し、色材使用量が制限された画像形成用データを出力する色材使用量制限部23とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、および画像処理プログラムに関する。
一般に、C(シアン)色材、M(マゼンタ)色材、Y(イエロー)色材、およびK(ブラック)色材の4色材を合成して出力画像を形成する画像形成装置では、通常の多色印刷をする場合、単色印刷をする場合よりも線速(紙の搬送速度)が遅くなり、画像形成に多くの時間を要する。
その理由は、単色印刷をする場合、K色材のみで画像形成するが、多色印刷する場合には、C色材、M色材、Y色材、及びK色材の組み合わせにより画像形成するので、これら色材の色材使用量の総量が単色印刷時の最大色材使用量よりも多くなってしまうからである。その結果、単色印刷と同じ線速で多色印刷しようとすると、定着不良などを起こしてしまうことになる。
そこで、多色画像をより高速に印刷するために、印刷しようとする多色画像を単色化して印刷したり、色材使用量の総量が少なくなるように有彩色の色材の一部を無彩色の色材に置き換えたりといった技術(例えば、UCR(Under Color Removal:下色除去)処理)が知られている(特許文献1および2を参照)。
しかしながら、従来のUCR処理に基づき、有彩色の色材の一部を無彩色のK色材に置き換えることで色材使用量の総量を減らそうとすると、C色材、M色材、及びY色材の比率に偏りがある場合に、十分な効果を得ることができない。その結果、C色材、M色材、Y色材、及びK色材の総量が単色印刷時の最大色材使用量を超えてしまい、色材の定着不良が発生するという問題があった。
例えば、C色材、M色材、及びY色材の色材量の構成が(C,M,Y)=(80%,60%,10%)であり、Y色材が少ないという偏りがある場合を考える(なお、ここでの百分率は単色印刷時の最大色材使用量を100%とした場合の比率である)。この場合、従来のUCR処理では、C色材、M色材、及びY色材の共通部分、すなわちmin(C,M,Y)=10%だけをK色材に置き換えるため、(C,M,Y,K)=(80−10%,60−10%,10−10%,10%)=(70%,50%,0%,10%)となり、色材使用量の総量は150%から130%までしか減らせない。このように、色材使用量が小さい色材(上記例ではY色材の10%)があると、K色材への置換量も小さくなるため、最小の色材以外の色材使用量を効果的に減らすことができず、結果としてその結果、C色材、M色材、Y色材、及びK色材の総量が単色印刷時の最大色材使用量を超えてしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、色材使用量の比率に偏りがあるような場合であっても、単色印刷と同速で多色印刷することができる画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の色材毎の色材使用量を定める情報を画素毎に保持する画像形成用データからエッジ部およびエッジ近傍部に属する画素を抽出し、エッジ部およびエッジ近傍部に属する画素に関する情報を示すエッジ情報を出力するエッジ抽出手段と、前記画像形成用データから全色材の色材使用量の総量を画素毎に算出する色材使用量算出手段と、前記エッジ情報と前記総量とに基づいて、前記総量が単一色材の色材使用量の最大値以内に収まるように、前記画像形成用データの画素毎の色材使用量を制限し、色材使用量が制限された画像形成用データを出力する色材使用量制限手段とを備えることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の色材毎の色材使用量を定める情報を画素毎に保持する画像形成用データからエッジ部およびエッジ近傍部に属する画素を抽出し、エッジ部およびエッジ近傍部に属する画素に関する情報を示すエッジ情報を出力するエッジ抽出工程と、前記画像形成用データから全色材の色材使用量の総量を画素毎に算出する色材使用量算出工程と、エッジ情報と前記総量に基づいて、前記総量が単一色材の色材使用量の最大値以内に収まるように、前記画像形成用データの画素毎の色材使用量を制限し、色材使用量が制限された画像形成用データを出力する色材使用量制限工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、多色印刷時の色材使用量に偏りがあるような場合であっても、単色印刷と同速で多色印刷しても色材の定着不良をしないように色材使用量を低減することができるので、単色印刷と同速で多色印刷することができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態にかかる画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態の説明に用いる変換の画像例(全体部)である。 図3−1は、第1の実施形態の説明に用いる変換の画像例(切り出し部)である。 図3−2は、第1の実施形態の説明に用いる変換の画像例(切り出し部)である。 図3−3は、第1の実施形態の説明に用いる変換の画像例(切り出し部)である。 図3−4は、第1の実施形態の説明に用いる変換の画像例(切り出し部)である。 図3−5は、第1の実施形態の説明に用いる変換の画像例(切り出し部)である。 図4は、第1の実施形態に用いるラプラシアンフィルタの例である。 図5は、第1の実施形態における色材使用量制限部の構成を表すブロック図である。 図6は、エッジ部における色材使用量制限のプログラムを説明する図である。 図7は、非エッジ部における色材使用量制限のプログラムを説明する図である。 図8は、第1の実施形態にかかる画像処理方法を説明するフローチャートである。 図9は、第1の実施形態の機能を実現する色材選択プログラムを実行可能な情報処理装置の構成図である。 図10は、第2の実施形態における色材使用量制限部の構成を表すブロック図である。 図11は、第2の実施形態にかかる画像処理方法を説明するフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる画像処理装置およびその画像処理方法の実施形態を詳細に説明する。
なお、説明を容易にするため、多色印刷に用いる色材はC色材、M色材、Y色材、及びK色材の4色材である例のみを扱うものとし、これら4色材を用いて多色印刷するための画素ごとの画像形成用データをCMYKのラスターデータと表現する。また、C色材、M色材、Y色材、及びK色材の4色材についての色材使用量の総量をCMYKの色材総量と表現する。同様に、以下の説明及び図面では、「CMYK」によってC色材、M色材、Y色材、及びK色材を意味する省略表現を適宜用いる。また、C色材、M色材、Y色材、及びK色材の具体的量を、ラスターデータの対応する成分の値をもって表現する。
(第1の実施形態)
以下の説明では、本発明にかかる画像処理装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機(MFP)に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置であれば本実施形態にかかる画像処理装置を適用することができる。
〔画像形成装置の構成〕
図1は、第1の実施形態にかかる画像処理装置およびこれを用いた画像形成装置Aの全体構成を示すブロック図である。同図に示されるように、本発明の第1の実施形態にかかる画像形成装置Aは、レンダリング部1と画像処理装置2と印刷モード選択部3と画像形成部4とを備える。
レンダリング部1は、画像形成装置Aへの入力データをCMYKのラスターデータに変換する処理(以下、この処理をレンダリングと云う)を行う。すなわち、レンダリング部1は、入力データを、各色材の色材使用量を成分とする画素ごとのデータに変換する。ここで、たとえば、入力データはRGBデータであることが考えられ、本実施形態の画像形成装置Aがプリンタである場合、入力データがページ記述言語で記述されている場合もある。
画像処理装置2は、CMYKの色材総量が所定値以下となるように、後に詳述する方法で、CMYKのラスターデータにおける色材使用量を画素ごとに低減する。ただし、本実施形態の画像処理装置2は、印刷モード選択部3によって単色印刷と同速で多色印刷を行う印刷モード(以下、モノクロ同速カラー印刷モードと云う)が指定された場合には色材使用量を低減する処理を行い、モノクロ同速カラー印刷モードが指定されていない場合には色材使用量を低減する処理を行わないという選択制御を行い得る。
印刷モード選択部3は、複合機に備えられたタッチパネル式の操作部等とすることができる。あるいは、後述のように汎用情報処理装置上のプログラムにより本実施形態を実施した場合、印刷モード選択部3は、コンピュータの表示装置およびマウス等の入力装置とすることもできる。これら印刷モード選択部3への入力により、画像処理装置2および画像形成部4は制御される。
画像形成部4は、画像処理装置2から入力されたCMYKのラスターデータに基づき、C色材、M色材、Y色材、及びK色材を記録媒体(紙)上に定着させる。このとき、画像形成部4は、印刷モード選択部3でモノクロ同速カラー印刷モードが指定されている場合は単色印刷と同速の線速で、モノクロ同速カラー印刷モードが指定されていない場合には通常の線速で紙送りをすることにより画像形成をする。
〔画像処理装置の構成〕
ここで、画像処理装置2の構成について詳しく説明する。図1に示されるように、画像処理装置2は、エッジ抽出部21と色材使用量算出部22と色材使用量制限部23を有する。
エッジ抽出部21は、レンダリング部1によりレンダリングされたCMYKのラスターデータからエッジ部に属する画素を抽出し、各画素がエッジ部に属するか否かに関する情報(以下、エッジ情報と云う)を色材使用量制限部23へ出力する。色材使用量算出部22は、レンダリング部1によりレンダリングされたラスターデータにおけるCMYKの色材総量を画素毎に算出し、この色材総量の情報を色材使用量制限部23へ出力する。
色材使用量制限部23は、印刷モード選択部3において、モノクロ同速印刷モードが指定されていた場合に、エッジ抽出部21によって得られたエッジ情報と色材使用量算出部22によって算出された色材総量の情報に基づき、画素毎の色材総量が単色印刷の最大値(K色材の100%使用)以下となるように、各色材の色材使用量を制限する処理を行う。
〔エッジ抽出部および色材使用量算出部での内部処理〕
以下ではエッジ抽出部21および色材使用量算出部22における処理の詳細について例を挙げながら説明する。白地の上に青文字で「ABC」と書かれた例が図2および図3に示されている。図2は色の違いをハッチング等で視覚的に表現し、図3は数値データで表現したものである。なお、エッジ抽出部21および色材使用量算出部22に入力されるデータはCMYKのラスターデータであるため、エッジ抽出部21および色材使用量算出部22における処理を、色材使用量に対応するCMYKのラスターデータの各成分についての演算として説明する。
まず、エッジ抽出部21は、255から(各色材の最大の色材使用量に対応した成分の値を255とする)、それぞれのCMY成分およびK成分の値を減算した値をR’G’B’とする(式1を参照)。つぎに、エッジ抽出部21は、R’G’B’の値から、式2を用いてRGB値を算出する。なお、Max(R’,0)とあるのは、R’が正数である場合にはその値をRとし、R’が負数である場合には、R=0とすることを示している。G及びBについても同様である。
R’=255−(C+K)
G’=255−(M+K) ・・・[式1]
B’=255−(Y+K)
R=Max(R’,0)
G=Max(G’,0) ・・・[式2]
B=Max(B’,0)
この変換されたラスターデータの例が図2(a)であり、その一部を切り出し、数値データとして示したのが図3−1である。図3−1において、R成分とG成分については、白地部分では値は255となり、青文字部分の値は0となっている。一方、B成分については、白地部分は255であり、さらに青文字部分も255となっている。
次に、このようにして算出したR成分、G成分、およびB成分の値から、式3を用いて輝度データを算出する。たとえば、白地部分においては、(R,G,B)=(255,255,255)であるため、輝度=0.3*255+0.59*255+0.11*255=255となる。
輝度=0.3*R+0.59*G+0.11*B ・・・[式3]
このようにして輝度情報(図2(b)及び図3−2に例示)を算出し、図4に例示するようなラプラシアンフィルタなどを用いて畳み込み積分をすることによりエッジ抽出部21がエッジ部を抽出する。抽出されたエッジ部が図2(c)及び図3−3に例示されている。
その後、エッジ抽出部21は、フィルタによるエッジ抽出処理後のデータに対して2値化を行う。本実施形態の例では、エッジ抽出部21は、ラプラシアンフィルタをかけた後のデータにおいて非ゼロ成分を255としている(図3−4)。
以上のようにして、エッジ抽出部21は、入力されたCMYKのラスターデータについてエッジ抽出を行い、2値化されたエッジ情報のデータ(図3−4)を色材使用量制限部23へ出力する。
色材使用量算出部22は、レンダリング部1によりレンダリングされたCMYKのラスターデータを受け取り、画素毎にCMYKの色材総量を算出し、算出した画素毎のCMYKの色材総量を色材使用量制限部23へ出力する。例えば、(C,M,Y,K)=(125,100,50,10)である画素であった場合、sum(125,100,50,10)=285となる。CMYKの色材総量は、単純にラスターデータのCMYK成分のデジタル値の和をとっても良いし、単色の色材の最大使用量を100%とした場合の割合(上記の例であれば、285/255*100=112%(小数点以下繰り上げ))としても良い。
さらに、上記のエッジ情報および色材総量の情報と平行して、レンダリング部1によりレンダリングされたCMYKのラスターデータが色材使用量制限部23へ送られる。
〔色材使用量制限部の構成〕
次に、図5を参照しながら、色材使用量制限部23における構成の詳細を説明する。図5は、第1の実施形態における色材使用量制限部23の内部構成を表すブロック図である。同図に示されるように、本実施形態における色材使用量制限部23は、エッジ部色材使用量制限部231と非エッジ部色材使用量制限部232と出力データ合成部234とを有する。
エッジ部色材使用量制限部231は、色材使用量算出部22から受け取ったCMYKの色材総量の情報を用いて、CMYKの色材総量が255を超えているかを画素毎に判定する。255を超えていない場合、エッジ部色材使用量制限部231は、その画素についてはCMYKのラスターデータの値をそのまま出力データ合成部234へ出力する。さらに、エッジ部色材使用量制限部231は、エッジ抽出部21から受け取ったエッジ情報を用いて、当該画素がエッジ部に属するものであるか否かを判断する。当該画素がエッジ部に属するものでない場合も、エッジ部色材使用量制限部231は、入力されたCMYKのラスターデータの値をそのまま出力データ合成部234へ出力する。
一方、CMYKの色材総量が255を超えており、かつ当該画素がエッジ部に属する場合、エッジ部色材使用量制限部231は、エッジ部用の色材使用量制限処理を行う。具体的には、図6に示すように、まず、エッジ部色材使用量制限部231は、対象画素のC成分、M成分、Y成分、K成分の値のうち最大の値を求め、例えばその最大値がC成分であった場合には、C成分を255とし、それ以外のM成分、Y成分、およびK成分を0とする。同様に、M成分またはK成分が最大であった場合、エッジ部色材使用量制限部231は、それぞれM成分またはK成分を255とし、それ以外の成分を0とする。ただし、Y成分が最大であった場合には、Y=128、K=127、それ以外を0とする。これは、画像の背景が白(紙白)であった場合に、Y色材の単色としてしまうとコントラストが低く、文字などの識別性が非常に悪くなってしまうからである。このため、Y色材の使用量が最大の場合は、Y色材とK色材を概ね半分ずつ組み合わせることで、背景とのコントラストを確保する。このように入力されたCMYKのラスターデータの全ての画素について色材使用量を制限されたCMYKのラスターデータが、出力データ合成部234へ送られる。
次に、非エッジ部色材使用量制限部232の処理について説明する。非エッジ部色材使用量制限部232は、エッジ部色材使用量制限部231の処理と同様に、画素毎にCMYKの色材総量が255を超えているか否かを判定する。超えていない場合には、非エッジ部色材使用量制限部232は、その画素についてはCMYKのラスターデータの値をそのまま出力データ合成部234へ出力する。非エッジ部色材使用量制限部232は、エッジ抽出部21から受け取ったエッジ情報を用いて、当該画素がエッジ部に属するか否かを判断する。当該画素がエッジ部に属する場合、非エッジ部色材使用量制限部232は、CMYKのラスターデータの値をそのまま出力データ合成部234へ出力する。
一方、CMYKの色材総量が255を超えており、かつ当該画素がエッジ部に属していない場合、非エッジ部色材使用量制限部232は、以下のように色材使用量を制限する。図7はそのプログラムを例示している。
まず、対象画素のKの色材使用量が255未満である場合、非エッジ部色材使用量制限部232は、CMYKのデジタル値の総和である色材総量(図中では変数TOTAL)からCMYKのうちK成分の値を減算し、CMYについてのみの色材使用量の総量(図中およびここでは変数CMYとする)を求める。次に、非エッジ部色材使用量制限部232は、255からK成分の値を引いた値を変数CMYで除し、これを係数kと定める。そして、非エッジ部色材使用量制限部232は、例えばC成分であれば、係数kとC成分の値とを乗算し、小数点以下を切り捨て、これを制限処理後の新たなC成分の値とする。M成分およびY成分の制限処理もC成分の処理と同様である。なお、K成分の処理については、入力したK成分の値をそのまま保持する。
一方、CMYKのラスターデータのK成分の値が255であった場合には、その画素が低明度かつ低彩度で、色味の分かりにくい色であることを意味しているので、非エッジ部色材使用量制限部232は、K成分の値を255とし、それ以外のCMY成分の値を0とするような無彩色化をする。
以上のようにして色材使用量が制限されたCMYKのラスターデータが、非エッジ部色材使用量制限部232から出力データ合成部234へ送られる。
出力データ合成部234は、エッジ部色材使用量制限部231から受け取ったエッジ用のCMYKのラスターデータと、非エッジ部色材使用量制限部232から受け取った非エッジ用のCMYKのラスターデータとから、画像形成用のCMYKのラスターデータを合成する。具体的には、出力データ合成部234は、エッジ抽出部21からのエッジ部情報を画素毎に参照し、当該画素がエッジ部に属する場合にはエッジ部色材使用量制限部231から受けたCMYKのラスターデータを画像形成部4へ出力し、当該画素が非エッジ部に属する場合には非エッジ部色材使用量制限部232から受けたCMYKのラスターデータを画像形成部4への出力とするように合成をする。合成後の画像の例を、白地の上に青文字で「ABC」と書かれた先述の例を用いて表したのが図2(d)である。
色材使用量制限処理後のCMYKのラスターデータは、画像形成部4に入力され、画像形成部4が、中間調処理などを行い、CMYKのラスターデータの各成分の色材使用量に基づいて、紙上にカラー画像を形成する。
〔画像処理方法〕
図8は、第1の実施形態にかかる画像処理方法を説明するフローチャートである。以下では、説明の簡便のため、図1及び図5にて説明した実施形態の構成を参照しながら説明をする。
まず、ユーザーが、複合機(MFP)などに設けられた操作部により、単色印刷と同速で多色印刷するモードを選択する(ステップS10)。この選択の結果は、印刷モード選択部3に伝えられ、画像処理装置2及び画像形成部4を制御する。
次に、レンダリング部1は、入力データをレンダリングし、CMYKのラスターデータに変換する(ステップS11)。なお、ここでレンダリングとは、ページ記述言語で記述されたデータをラスタライズすること、およびRGBデータをプリンタなどの画像形成用のCMYKのラスターデータへ色変換する処理などを含む。RGBからCMYKへの色変換は、一般的には、RGBデータの標準的な色空間であるsRGBの信号とプリンタなどの画像形成装置の画像形成用信号との対応を定めた3D−LUT(3D LookUp Table)などをあらかじめ用意しておき、それを補間することにより行われる。
そして、エッジ抽出部21は、レンダリングされたCMYKのラスターデータに対してエッジ抽出処理を行う(ステップS12)。また、色材使用量算出部22では、CMYKのラスターデータを受け取り、画素毎に、CMYKの色材総量を算出する(ステップS13)。
次に、色材使用量算出部22は、このCMYKの色材総量が255(100%)を超えているか否かを画素毎に判定する(ステップS14)。
CMYKの色材総量が255を超えていない場合、色材使用量制限部23は、その画素については入力されたCMYKのラスターデータの値をそのまま出力する(ステップS14:No)。一方、CMYKの色材総量が255を超えていた場合(ステップS14:Yes)、色材使用量制限部23は、対象とする画素がエッジ部に属するか否かを判定する(ステップS15)。この判定は、エッジ抽出部21で抽出された画素ごとのエッジ情報に基づき色材使用量制限部23が判定する。
上記判定により、当該画素がエッジ部に属する場合は(ステップS15:Yes)、エッジ部色材使用量制限部231がエッジ部用の色材使用量制限処理を行い(ステップS16)、当該画素がエッジ部に属さない場合は(ステップS15:No)、エッジ部色材使用量制限部231が非エッジ部用の色材使用量制限処理を行う(ステップS17)。
その後、画素ごとにエッジ情報を参照し、出力データ合成部は、対象画素がエッジ部に属する場合にはエッジ用処理が行われたCMYKのラスターデータを出力とし、非エッジ部に属する場合には、非エッジ用の処理が行われたCMYKのラスターデータを出力とする合成をし、これを画像形成用のCMYKのラスターデータとする(ステップS20)。
最終的に、色材使用料制限処理後のCMYKのラスターデータに基づき、画像形成部4が、中間調処理などを行い、単色印刷と同じ線速で、紙上へ画像形成する。
以上より、第1の実施形態にかかる画像処理装置、画像形成装置、および画像処理方法は、複数の色材毎の色材使用量を定める情報を画素毎に保持する画像形成用データからエッジ部および非エッジ部に属する画素を抽出し、エッジ部および非エッジ部に属する画素に関する情報を示すエッジ情報を出力するエッジ抽出部21と、画像形成用データから全色材の色材使用量の総量を画素毎に算出し、色材使用量の総量を出力する色材使用量算出部22と、エッジ情報および色材使用量の総量とに基づいて、総量が単一色材の色材使用量の最大値以内に収まるように、画像形成用データの画素毎の色材使用量を制限し、色材使用量が制限された画像形成用データを出力する色材使用量制限部23とを備えることにより、色材使用量の比率に偏りがあるような場合であっても、単色印刷と同速で多色印刷するのに十分な色材量制限処理を行うことができる。さらに、エッジ部領域と非エッジ部領域とで異なる色材使用量制限処理をするので、文字等の判読性を可能な限り悪化させずに多色印刷を高速化できるという効果を奏する。
また、第1の実施形態にかかる画像処理装置、画像形成装置、および画像処理方法は、色材使用量制限部23が、エッジ部に属する画素について、使用する色材を単色又は2色材に制限するエッジ部色材使用量制御部231と、エッジ部に属さない画素について、有彩色材の色材使用量の比率を一定に保つように有彩色材のみの色材使用量を制限する非エッジ部色材使用量制御部232とを備えることにより、エッジ部領域と非エッジ部領域とで異なる色材使用量制限処理が平行化され効率よく処理できる。
また、第1の実施形態にかかる画像処理装置、画像形成装置、および画像処理方法は、色材使用量制御部23が、エッジ部に属する画素について、複数の色材のうち最も色材使用量が多い色材がイエローである場合には、イエローと無彩色とが概ね等量となるように色材使用量を制限し、複数の色材のうち最も色材使用量が多い色材がイエロー以外である場合には、そのイエロー以外の色材のみに使用する色材を制限することにより、画像の背景が白(紙白)であった場合にでも、背景とのコントラストを確保して、文字などの識別性の低下を防ぐことができる。
なお、第1の実施形態にかかる画像処理方法をプログラム化し、プログラムを情報処理システムに実行させることにより、本発明にかかる画像処理方法を実現してもよい。
図9は、第1の実施形態にかかる画像処理方法を実現するプログラムを実行可能な情報処理システムのハードウェア構成例を示す図である。
図9に示されるように、コンピュータ100は、プログラム読取装置100aと、全体を制御するCPU100bと、CPU100bのワークエリア等として使用されるRAM100cと、CPU100bの制御プログラム等が記憶されているROM100dと、ハードディスク100eと、NIC100fと、マウス100gと、キーボード100hと、画像データを表示しユーザーが画面に直接触れることで情報の入力が可能なディスプレイ111と、カラープリンタ112を備えている。なお、本実施形態にかかるシステムは、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータ等で実現することができる。なお、CPU100bで行われる処理機能は、例えばソフトウェアパッケージ、具体的には、CD−ROMや磁気ディスク等の情報記録媒体の形で提供することができる。このため、図9に示す例では、情報記録媒体がセットされると、これを駆動する不図示の媒体駆動装置が設けられているものとする。
上記構成の場合、図1に示した印刷モード選択部3の機能は、マウス100gまたはキーボード100h、あるいはディスプレイ111によって担うことができる。また、図1に示したレンダリング部1、画像処理装置2及びそれを構成するエッジ抽出部21などの各部の機能はCPU100bに持たせることができる。したがって、図8を参照して説明した本実施形態の画像処理方法は、図1に示した構成のみならず、上記構成においても実施することが可能である。
この場合、本発明の色材使用量低減処理を実行するためのプログラム、すなわちハードウェアシステムで用いられるプログラムは、記録媒体に記録された状態で提供できる。プログラムなどが記録される情報記録媒体としては、CD−ROMといったものに限定されるものではなく、例えばROM、RAM、フラッシュメモリ、光磁気ディスクといったものが用いられても良い。記録媒体に記録されたプログラムは、ハードウェアシステムに組み込まれている記憶装置、例えばハードディスク100eにインストールされることにより、このプログラムを実行して、色材使用量低減機能を実現することができる。また、本発明の色材使用量低減機能等を実現するためのプログラムは、記録媒体の形で提供されるのみならず、例えば、ネットワークを介した通信によってサーバから提供されるものであっても良い。
(第2の実施形態)
一般に、複数の色材を用いて紙媒体へ画像を形成する画像形成装置では、各色材を重ね合わせる際に位置合わせがうまくいかず、いわゆる版ずれが起きる可能性がある。そこで、第2の実施形態では、版ずれが発生したような場合であっても、各画素の色材使用量が100%以内に収まるように、エッジ部と非エッジ部の他にエッジ近傍部を設け、それぞれに適切な色材使用量制限処理を行う。したがって、本実施形態は第1の実施形態と多くの点で共通し、その共通部分においては同一図面および同一符号を参照して説明を簡略するものとする。
〔画像処理装置の構成〕
第2の実施形態の画像処理装置では、エッジ抽出部21での処理、および色材使用量制限部23の内部構成・処理が第1の実施形態と異なる。そこで、エッジ抽出部21および色材使用量制限部23の内部構成について相違点に中心に説明をする。
本実施形態のエッジ抽出部21は、図1を用いて説明した第1の実施形態におけるエッジ抽出部21と同様に、レンダリング部1から受信したCMYKのラスターデータからエッジ部を抽出する。すなわち、エッジ抽出部21は、CMYKのラスターデータから輝度情報を算出し、図4に例示するようなラプラシアンフィルタなどを用いてエッジ部を抽出し、これを2値化する(図3−4を参照)。さらに、本実施形態のエッジ抽出部21では、2値化後の抽出データにおいて、エッジ部近傍の画素について、エッジ近傍であることを示すフラグを立てる処理を行う。図3−5に示される例では、エッジ部を示す画素(255の値をとる)の上下左右2画素について、エッジ近傍を示す「2」をフラグとして設定している。
本実施形態の色材使用量制限部23は、エッジ抽出部21からのエッジ情報と、色材使用量算出部22からの色材総量に関する情報と、レンダリング部1からのCMYKのラスターデータとを入力し、色材使用量を制限したCMYKのラスターデータを出力する。すなわち、本実施形態の色材使用量制限部23は、第1の実施形態における色材使用量制限部23と同様の入力形式と出力形式を有する。しかしながら、第2の実施形態における色材使用量制限部23は、内部構成および処理が第1の実施形態と異なる。
図10は、第2の実施形態における色材使用量制限部23の内部構成を表すブロック図である。図10に示されるように、本実施形態における色材使用量制限部23は、エッジ部色材使用量制限部231と非エッジ部色材使用量制限部232とエッジ近傍部色材使用量制限部233と出力データ合成部234とを有する。
エッジ部色材使用量制限部231における処理は第1の実施形態と類似しているが、本実施形態のエッジ部色材使用量制限部231は、エッジ部の色材を単色の最大色材使用量の100%に制限せず、ある所定量に制限する。ここでは説明を容易にするために、具体的に例えば単色の最大色材使用量の80%に制限する例を考える。すなわち、エッジ部色材使用量制限部231は、図6において255とされている値を204(255の80%)に置き換えた処理を行う。また、C色材、M色材、Y色材、およびK色材のうち、Y色材の色材使用量が最大である場合には、エッジ部色材使用量制限部231は、Y=102、K=102とする制限をする。
次に、エッジ近傍部色材使用量制限部233の処理について説明する。エッジ近傍部色材使用量制限部233は、対象画素のエッジ情報に基づいて、対象画素がエッジ近傍に属するか否かを判断する。そして、エッジ近傍部色材使用量制限部233は、エッジ部での色材総量(上記例では、最大値204(80%))とエッジ近傍部での色材総量との合計が255(100%)以内に収まるように色材使用量制限を行う。つまり、エッジ部色材使用量制限部231がエッジ部での色材総量を第1の所定量以下に制限し、かつエッジ近傍部色材使用量制限部233がエッジ近傍部での色材総量を第2の所定量以下に制限したときに、第1の所定量と第2の所定量との和が255(100%)であることを要する。すなわち、上記具体例では、エッジ近傍部色材使用量制限部233は、図7に示される色材使用量制限のプログラムにおいて、255(100%)とされているものを51(20%)に置き換えた処理を実行すればよい。なお、K色材単色に置き換わる条件は、『(TOTAL≧51)&(K≧51)』とする。また、対象画素がエッジ近傍部に属さない場合、エッジ近傍部色材使用量制限部233は、入力したCMYKのラスターデータをそのまま出力する。
上記のような処理をする理由は、エッジ近傍部の色材が版ずれしてエッジ部に重畳した場合でも、その画素の色材総量が255を超えないようにするためである。
また、同様の理由から、非エッジ部(エッジ近傍部除く)の場合、非エッジ部色材使用量制限部232は、エッジ近傍部での色材総量(上記例では、最大値51(20%))と非エッジ部での色材総量との合計が255(100%)以内に収まるように色材使用量制限を行う。つまり、エッジ近傍部色材使用量制限部233がエッジ近傍部での色材総量を第2の所定量以下に制限し、非エッジ部色材使用量制限部232が非エッジ部での色材総量を第3の所定量以下に制限したときに、第2の所定量と第3の所定量との和が255(100%)であることを要する。上記具体例の場合、非エッジ部色材使用量制限部232は、図7に示される色材使用量制限のプログラムにおいて、255(100%)を204(80%)に置き換えた処理を実行すればよい。なお、上記要件にて、第1の所定量と第3の所定量とは必ず等しくなる。
以上のように領域ごとに色材使用量を制限されたCMYKのラスターデータは出力データ合成部234へ送られ、画像全体のラスターデータが合成される。合成された後のCMYKのラスターデータは、第1の実施形態と同様に画像形成部4へ入力される。
〔画像処理方法〕
次に、第2の実施形態にかかる画像処理方法について説明する。図11は、第2の実施形態にかかる画像処理方法を説明するフローチャートである。本実施形態にかかる画像処理方法は、第1の実施形態にかかる画像処理方法と重複する部分が多いので、適宜省略して説明する。
本実施形態にかかる画像処理方法のステップS10からステップS15は、第1の実施形態と同様である。すなわち、ユーザーが印刷モード選択部3により単色印刷と同速で多色印刷するモードを選択し(ステップS10)、レンダリング部1が入力データをCMYKのラスターデータに変換し(ステップS11)、エッジ抽出部21がエッジ抽出処理をし(ステップS12)、色材使用量算出部22がCMYKの色材総量の算出(ステップS13)を行った後に、CMYKの色材総量が255を超えているか否かを画素毎に判定する(ステップS14)。そして、色材使用量制限部23は、CMYKの色材総量が255を超えていない場合(ステップS14:No)、その画素については入力されたCMYKのラスターデータをそのまま出力し、CMYKの色材総量が255を超えていた場合(ステップS14:Yes)、対象とする画素がエッジ部に属するか否かを判定する(ステップS15)。
上記判定により、当該画素がエッジ部に属する場合は(ステップS15:Yes)、エッジ部色材使用量制限部231がエッジ部用の色材使用量制限処理を行う(ステップS16)。当該画素がエッジ部に属さない場合は(ステップS15:No)、色材使用量制限部23が、さらに当該画素がエッジ近傍に属するか否かを判定する(ステップS18)。ここで、本実施形態における色材使用量制限処理は、上述のように例えば単色の色材の最大色材使用量の80%に制限する点で第1の実施形態とは異なる(図6を参照)。
ステップS18にて当該画素がエッジ近傍に属すると判断された場合(ステップS18:Yes)、エッジ近傍部色材使用量制限部233がエッジ近傍用の色材使用量制限処理を行い(ステップS19)、エッジ近傍に属さないと判断された場合(ステップS18:No)、非エッジ部色材使用量制限部232が非エッジ部用の色材使用量制限処理を行う(ステップS17)。上述のように、エッジ近傍部色材使用量制限部233が行う色材使用量制限処理は、色材総量を20%に制限する処理であり、非エッジ部色材使用量制限部232が行う色材使用量制限処理は、色材総量を80%に制限する処理である(図7を参照)。
その後、画素毎にエッジ情報を参照し、対象画素がエッジ部に属する場合にはエッジ用処理が行われたラスターデータのCMYK成分の値を出力値とし、エッジ近傍部である場合には、エッジ近傍部用の処理が行われたラスターデータのCMYK成分の値を出力値とし、非エッジ部である場合には、非エッジ用の処理が行われたデータのCMYK値を出力値とする合成を行う(ステップS20)。
最終的に、画像形成部4が、色材使用料制限処理後のCMYKのラスターデータに基づき、中間調処理などを行い、単色印刷と同じ線速で、紙上へ画像形成する。
以上より、第2の実施形態にかかる画像処理装置、画像形成装置、および画像処理方法は、複数の色材毎の色材使用量を定める情報を画素毎に保持する画像形成用データからエッジ部およびエッジ近傍部に属する画素を抽出し、エッジ部およびエッジ近傍部に属する画素に関する情報を示すエッジ情報を出力するエッジ抽出部21と、画像形成用データから全色材の色材使用量の総量を画素毎に算出し、色材使用量の総量を出力する色材使用量算出部22と、エッジ情報および色材使用量の総量とに基づいて、総量が単一色材の色材使用量の最大値以内に収まるように、画像形成用データの画素毎の色材使用量を制限し、色材使用量が制限された画像形成用データを出力する色材使用量制限部23とを備えることにより、色材使用量の比率に偏りがあるような場合であっても、単色印刷と同速で多色印刷するのに十分な色材量制限処理を行うことができる。さらに、エッジ部領域と非エッジ部領域とで異なる色材使用量制限処理をするので、文字等の判読性を可能な限り悪化させずに多色印刷を高速化できるという効果を奏する。
また、第2の実施形態にかかる画像処理装置、画像形成装置、および画像処理方法は、色材使用量制限部23が、エッジ部に属する画素について、使用する色材を単色又は2色材に制限することにより、全色材の色材使用量の総量を第1の所定量以下に制限するエッジ部色材使用量制御部231と、エッジ近傍部に属する画素について、有彩色材の色材使用量の比率を一定に保つように有彩色材のみの色材使用量を制限することにより、全色材の色材使用量の総量を第2の所定量以下に制限するエッジ近傍部色材使用量制御部233と、エッジ部およびエッジ近傍部に属さない画素について、有彩色材の色材使用量の比率を一定に保つように前記有彩色材のみの色材使用量を制限することにより、全色材の色材使用量の総量を第3の所定量以下に制限する非エッジ部色材使用量制御232とを備え、第1の所定量と前記第2の所定量との和は単一色材の色材使用量の最大値であり、前記第1の所定量と前記第3の所定量は等しいことにより、いわゆる版ずれが起きた場合でも色材の定着不良を起こすことがないという効果を奏する。
また、第2の実施形態にかかる画像処理装置、画像形成装置、および画像処理方法は、色材使用量制御部23が、エッジ部に属する画素について、複数の色材のうち最も色材使用量が多い色材がイエローである場合には、イエローと無彩色とが概ね等量となるように色材使用量を制限し、複数の色材のうち最も色材使用量が多い色材がイエロー以外である場合には、そのイエロー以外の色材のみに使用する色材を制限することにより、画像の背景が白(紙白)であった場合にでも、背景とのコントラストを確保して、文字などの識別性の低下を防ぐことができる。
なお、本実施形態においても、上記画像処理方法をプログラム化し、プログラムを情報処理システムに実行させることにより、本発明にかかる画像処理方法を実現してもよい。その場合、第1の実施形態と同様に、図9を用いて説明した情報処理システムのハードウェア構成を用いて、本実施形態にかかる画像処理方法を実現するプログラムを実行することができる。
1 レンダリング部
2 画像処理装置
3 印刷モード選択部
4 画像形成部
21 エッジ抽出部
22 色材使用量算出部
23 色材使用量制限部
231 エッジ部色材使用量制限部
232 非エッジ部色材使用量制限部
233 エッジ近傍部色材使用量制限部
234 出力データ合成部
100 コンピュータ
100a プログラム読取装置
100b CPU
100c RAM
100d ROM
100e ハードディスク
100f NIC
100g マウス
100h キーボード
111 ディスプレイ
112 カラープリンタ
A 画像形成装置
特開2008−52017号公報 特開2008−99089号公報

Claims (7)

  1. 複数の色材毎の色材使用量を定める情報を画素毎に保持する画像形成用データからエッジ部およびエッジ近傍部に属する画素を抽出し、エッジ部およびエッジ近傍部に属する画素に関する情報を示すエッジ情報を出力するエッジ抽出手段と、
    前記画像形成用データから全色材の色材使用量の総量を画素毎に算出する色材使用量算出手段と、
    前記エッジ情報と前記総量とに基づいて、前記総量が単一色材の色材使用量の最大値以内に収まるように、前記画像形成用データの画素毎の色材使用量を制限し、色材使用量が制限された画像形成用データを出力する色材使用量制限手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色材使用量制限手段は、
    エッジ部に属する画素について、使用する色材を単色又は2色材に制限するエッジ部色材使用量制御手段と、
    エッジ部に属さない画素について、有彩色材の色材使用量の比率を一定に保つように前記有彩色材のみの色材使用量を制限する非エッジ部色材使用量制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色材使用量制限手段は、
    エッジ部に属する画素について、使用する色材を単色又は2色材に制限することにより、全色材の色材使用量の総量を第1の所定量以下に制限するエッジ部色材使用量制御手段と、
    エッジ近傍部に属する画素について、有彩色材の色材使用量の比率を一定に保つように前記有彩色材のみの色材使用量を制限することにより、全色材の色材使用量の総量を第2の所定量以下に制限するエッジ近傍部色材使用量制御手段と、
    エッジ部およびエッジ近傍部に属さない画素について、有彩色材の色材使用量の比率を一定に保つように前記有彩色材のみの色材使用量を制限することにより、全色材の色材使用量の総量を第3の所定量以下に制限する非エッジ部色材使用量制御手段とを備え、
    前記第1の所定量と前記第2の所定量との和は単一色材の色材使用量の最大値であり、前記第1の所定量と前記第3の所定量は等しいことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記色材使用量制御手段は、エッジ部に属する画素について、前記複数の色材のうち最も色材使用量が多い色材がイエローである場合には、イエローと無彩色とが概ね等量となるように色材使用量を制限し、前記複数の色材のうち最も色材使用量が多い色材がイエロー以外である場合には、前記イエロー以外の色材のみに使用する色材を制限することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 複数の色材毎の色材使用量を定める情報を画素毎に保持する画像形成用データからエッジ部およびエッジ近傍部に属する画素を抽出し、エッジ部およびエッジ近傍部に属する画素に関する情報を示すエッジ情報を出力するエッジ抽出工程と、
    前記画像形成用データから全色材の色材使用量の総量を画素毎に算出する色材使用量算出工程と、
    前記エッジ情報と前記総量に基づいて、前記総量が単一色材の色材使用量の最大値以内に収まるように、前記画像形成用データの画素毎の色材使用量を制限し、色材使用量が制限された画像形成用データを出力する色材使用量制限工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  7. 複数の色材毎の色材使用量を定める情報を画素毎に保持する画像形成用データからエッジ部およびエッジ近傍部に属する画素を抽出し、エッジ部およびエッジ近傍部に属する画素に関する情報を示すエッジ情報を出力するエッジ抽出処理と、
    前記画像形成用データから全色材の色材使用量の総量を画素毎に算出する色材使用量算出処理と、
    前記エッジ情報と前記総量に基づいて、前記総量が単一色材の色材使用量の最大値以内に収まるように、前記画像形成用データの画素毎の色材使用量を制限し、色材使用量が制限された画像形成用データを出力する色材使用量制限処理と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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