JP2005184333A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 入力画像データの色相を考慮した適切な黒生成量・下色除去量を算出することのできる色補正方法を実現する。
【解決手段】 複数の色成分よりなる画像データに対して最大値・最小値算出部2612により最小値MINおよび最大値MAXを算出する。最小値MINを入力として、グレー軸用1次元黒生成テーブル2613では黒生成量Kが読み出され、高彩度軸用一次元黒生成テーブル2614−nでは黒生成量KCnが読み出される。黒生成量計算部2615−nでは、黒生成量Kと、生成量KCnとに基づいて、各色相に応じた黒生成量KHnが算出される。黒生成量選択部2616では、色相判定部2611から出力される色相判定信号に基づき、黒生成量KH1〜KHNの中から2つを選択する。黒生成量補間演算部2617では、黒生成量KおよびKを用いた色相間の補間演算により入力画像データの色相に応じた黒生成量を計算する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力画像データに対して色変換処理を行う画像処理方法および画像処理装置、並びにそれを備えた画像形成装置、プログラム、記録媒体に関するものであり、特に、色補正処理した画像信号に対して黒生成処理・下色除去処理を行う画像処理方法および画像処理装置、並びにそれを備えた画像形成装置、プログラム、記録媒体に関するものである。
近年、OA機器のデジタル化が急速に進展し、またカラー画像出力の需要が増してきたことによって、電子写真方式のデジタルカラー複写機や、インクジェット方式や熱転写方式のカラープリンタ等の出力機器が広く一般に普及してきている。例えば、デジタルカメラやスキャナ等の入力機器から入力された画像情報や、コンピュータ上で作成された画像情報がこれらの出力機器を用いて出力されている。これらの入出力機器においては、入力された画像情報に対して、常に色再現の安定した画像を出力することが必要であり、デジタル画像処理技術の色変換(色補正)処理が重要な役割を果たしている。
ここで、色変換処理とは、原稿と入力機器の特性とに基づいて構成される入力画像データの色空間の信号、例えばR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)から、プリンタなどの出力機器に適合した出力画像データの色空間の信号、例えばC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)へと変換する処理を意味する。
出力機器においては、CMYの色材(トナーやインクなど)だけでなく、K(ブラック)の色材も用いられる。K色材を使うことで、CMYだけで再現できない暗い色を再現できるようになったり、Kを使うことでCMY色材の使用量を削減したり、グレーの再現性を向上させることができるようになる(例えば、非特許文献1および非特許文献2を参照)。
しかし、暗くて鮮やかな色の再現と黒文字などのグレーの再現とにおいて、適した黒生成量はそれぞれ異なるため、原稿の種別に応じて適切な黒生成量を決定することが難しいという問題がある。この問題を解決するものとして、例えば、特許文献1に記載の技術が提案されている。
特許文献1に記載の技術では、色補正されたCMY信号の最大値MAXおよび最小値MINの差分(MAX−MIN)と最小値MINとに基づき、2次元の黒生成/下色除去用のLUT(Look Up Table:ルックアップテーブル)を用いて黒生成量を制御することで、グレーの再現性と暗くて鮮やかな色の再現性とを両立させることが開示されている。
特開2003−60929号公報(公開日平成15年2月28日) 日本印刷学会誌 第31巻4号(1994) p.290〜297 電子写真学会誌 第36巻第4号(1997) p.343〜352
しかしながら、上記従来の構成では、黒生成量を求めるために用いるLUTにおいて、色相方向の情報が存在しない。このため、例えば肌色などの記憶色で黒生成量を特に減少させたいなどというように、色相に応じた適切な黒生成処理を行いたいといった要求がある場合に、上記従来の方法では対応できないといった問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、入力画像データの色相を考慮した適切な黒生成量・下色除去量を算出することのできる色補正方法を実現することにある。
本発明に係る画像処理装置は、上記課題を解決するために、複数の色成分よりなる画像データに対して黒生成処理を行う画像処理装置において、複数の色成分よりなる画像データの色相を判定する色相判定部と、予め定められた複数種類の色相毎に、各色相に対応する色相対応黒生成量を算出する色相対応黒生成量算出部と、上記色相判定部の結果に基づき、上記色相対応黒生成量算出部で算出された複数の色相対応黒生成量から所定数の色相対応黒生成量を選択する黒生成量選択部と、上記選択された所定数の色相対応黒生成量に対して補間演算を行い、上記画像データに対する黒生成量を算出する黒生成量補間演算部とを備えていることを特徴としている。
また、上記画像処理装置において、上記色相対応黒生成量算出部は、上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータと、基準軸上の黒生成量とを対応させて格納させる複数の1次元ルックアップテーブルを備えた1次元テーブル格納部と、上記1次元テーブル格納部から読み出された基準軸上の黒生成量に対して補間演算を行い、予め定められた所定の色相に対応した黒生成量を算出する算出部とからなることを特徴としている。
また、上記画像処理装置において、上記色相対応黒生成量算出部は、上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータ対と、予め定められた所定の色相に対応した黒生成量とを対応させて格納させる複数の2次元ルックアップテーブルを備えた2次元テーブル格納部からなることを特徴としている。
また、上記画像処理装置は、さらに、複数の色成分よりなる画像データを複数の領域に分離する領域分離処理部を備えていると共に、上記色相対応黒生成量算出部は、予め定められた所定の色相に加えてグレー領域に対応する黒生成量を算出するものであり、黒生成量補間演算部は、領域分離処理部の結果において上記画像データが黒文字領域または色にじみ領域に属すると判断された場合には、補間演算を行わず、上記色相対応黒生成量算出部にて求められたグレー領域に対応する黒生成量を画像データに対する黒生成量とすることを特徴としている。
本発明に係る他の画像処理装置は、上記課題を解決するために、複数の色成分よりなる画像データに対して下色除去処理を行う画像処理装置において、複数の色成分よりなる画像データの色相を判定する色相判定部と、予め定められた複数種類の色相毎に、各色相に対応する色相対応下色除去量を算出する色相対応下色除去量算出部と、上記色相判定部の結果に基づき、上記色相対応下色除去量算出部で算出された複数の色相対応下色除去量から所定数の色相対応下色除去量を選択する下色除去量選択部と、上記選択された所定数の色相対応下色除去量に対して補間演算を行い、上記画像データに対する下色除去量を算出する下色除去量補間演算部とを備えていることを特徴としている。
また、上記画像処理装置において、上記色相対応下色除去量算出部は、上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータと、基準軸上の下色除去量とを対応させて格納させる複数の1次元ルックアップテーブルを備えた1次元テーブル格納部と、上記1次元テーブル格納部から読み出された基準軸上の下色除去量に対して補間演算を行い、予め定められた所定の色相に対応した下色除去量を算出する算出部とからなることを特徴としている。
また、上記画像処理装置において、上記色相対応下色除去量算出部は、上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータ対と、予め定められた所定の色相に対応した下色除去量とを対応させて格納させる複数の2次元ルックアップテーブルを備えた2次元テーブル格納部からなることを特徴としている。
また、上記画像処理装置は、さらに、複数の色成分よりなる画像データを複数の領域に分離する領域分離処理部を備えていると共に、上記色相対応下色除去量算出部は、予め定められた所定の色相に加えてグレー領域に対応する下色除去量を算出するものであり、下色除去量補間演算部は、領域分離処理部の結果において上記画像データが黒文字領域または色にじみ領域に属すると判断された場合には、補間演算を行わず、上記色相対応下色除去量算出部にて求められたグレー領域に対応する下色除去量を画像データに対する下色除去量とすることを特徴としている。
本発明に係る画像形成装置は、上記課題を解決するために、上述の画像処理装置の何れかを備えることを特徴としている。
本発明に係る画像処理方法は、上記課題を解決するために、複数の色成分よりなる画像データに対して黒生成処理を行う画像処理方法において、複数の色成分よりなる画像データの色相を判定する色相判定工程と、予め定められた複数種類の色相毎に、各色相に対応する色相対応黒生成量を算出する色相対応黒生成量算出工程と、上記色相判定工程の判定結果に基づき、上記色相対応黒生成量算出工程で算出された複数の色相対応黒生成量から所定数の色相対応黒生成量を選択する黒生成量選択工程と、上記選択された所定数の色相対応黒生成量に対して補間演算を行い、上記画像データに対する黒生成量を算出する黒生成量補間演算工程とを備えていることを特徴としている。
また、上記画像処理方法は、さらに、複数の色成分よりなる画像データを複数の領域に分離する領域分離処理工程を含むと共に、上記色相対応黒生成量算出工程では、予め定められた所定の色相に加えてグレー領域に対応する黒生成量が算出されるものであり、黒生成量補間演算工程では、領域分離処理工程の結果において上記画像データが黒文字領域または色にじみ領域に属すると判断された場合には、補間演算を行わず、上記色相対応黒生成量算出工程にて求められたグレー領域に対応する黒生成量を画像データに対する黒生成量とすることを特徴としている。
本発明に係る他の画像処理方法は、上記課題を解決するために、複数の色成分よりなる画像データに対して下色除去処理を行う画像処理方法において、複数の色成分よりなる画像データの色相を判定する色相判定工程と、予め定められた複数種類の色相毎に、各色相に対応する色相対応下色除去量を算出する色相対応下色除去量算出工程と、上記色相判定工程の判定結果に基づき、上記色相対応下色除去量算出工程で算出された複数の色相対応下色除去量から所定数の色相対応下色除去量を選択する下色除去量選択工程と、上記選択された所定数の色相対応下色除去量に対して補間演算を行い、上記画像データに対する下色除去量を算出する下色除去量補間演算工程とを備えていることを特徴としている。
また、上記画像処理方法は、さらに、複数の色成分よりなる画像データを複数の領域に分離する領域分離処理工程を含むと共に、上記色相対応下色除去量算出工程では、予め定められた所定の色相に加えてグレー領域に対応する下色除去量が算出されるものであり、下色除去量補間演算工程では、領域分離処理工程の結果において上記画像データが黒文字領域または色にじみ領域に属すると判断された場合には、補間演算を行わず、上記色相対応下色除去量算出工程にて求められたグレー領域に対応する下色除去量を画像データに対する下色除去量とすることを特徴としている。
本発明に係る画像処理プログラムは、上記課題を解決するために、コンピュータを、上記画像処理装置を構成する各機能部として作用させることを特徴としている。
本発明に係る画像処理装置は、以上のように、複数の色成分よりなる画像データの色相を判定する色相判定部と、予め定められた複数種類の色相毎に、各色相に対応する色相対応黒生成量を算出する色相対応黒生成量算出部と、上記色相判定部の結果に基づき、上記色相対応黒生成量算出部で算出された複数の色相対応黒生成量から所定数の色相対応黒生成量を選択する黒生成量選択部と、上記選択された所定数の色相対応黒生成量に対して補間演算を行い、上記画像データに対する黒生成量を算出する黒生成量補間演算部とを備えている。
上記色相対応黒生成量算出部では、予め定められた複数種類の色相、例えば、C,M,Yの3種類の色相や、C,M,Y,R,G,Bの6種類の色相において、各色相に対応する色相対応黒生成量が算出される。また、上記色相判定部では、画像データの色相が判定される。この色相の判定では、例えば、予め定められた複数種類の色相がC,M,Yの3種類の色相である場合、上記画像データの色相がCとYとの間の色相であるといったような判定結果が与えられる。
上記黒生成量選択部では、色相判定部の結果に基づき、上記色相対応黒生成量算出部で算出された複数の色相対応黒生成量から所定数の色相対応黒生成量が選択され、上記黒生成量補間演算部では選択された所定数の色相対応黒生成量に対して補間演算が行われ、上記画像データに対する黒生成量が算出される。例えば、上記画像データの色相がCとYとの間の色相であると判断された場合、C色相に対応する色相対応黒生成量とY色相に対応する色相対応黒生成量とが選択され、これらの補間演算によってCとYとの間の色相である上記画像データに対する黒生成量が求められる、
それゆえ、上記画像処理装置では、入力画像データの色相に応じて黒生成量を算出できるようになり、適切な黒生成量が設定されるので、画質を向上させることができるという効果を奏する。
また、上記画像処理装置では、上記色相対応黒生成量算出部は、上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータと、基準軸上の黒生成量とを対応させて格納させる複数の1次元ルックアップテーブルを備えた1次元テーブル格納部と、上記1次元テーブル格納部から読み出された基準軸上の黒生成量に対して補間演算を行い、予め定められた所定の色相に対応した黒生成量を算出する算出部とからなる。
上記色相対応黒生成量算出部において、各色相に対応した黒生成量を算出する処理は、1次元テーブル格納部から、所定のパラメータに基づいて基準軸上の黒生成量を読み出し、読み出された黒生成量に対して算出部にて補間演算を行うことで求められる。例えば、C色相に対応する黒生成量を求めようとする場合、基準軸としてグレー軸およびC軸を用いることが考えられる。他の色相においても、グレー軸に対応するテーブルを各色相で共通に一つだけもち、色相に依存するテーブルのみを色相毎に持つことが考えられる。それゆえ、テーブルを格納するためのメモリ使用量を減少させることができるという効果を奏する。
また、上記画像処理装置では、上記色相対応黒生成量算出部は、上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータ対と、予め定められた所定の色相に対応した黒生成量とを対応させて格納させる複数の2次元ルックアップテーブルを備えた2次元テーブル格納部からなる。
それゆえ、色相に対応した黒生成量を、上記2次元ルックアップテーブルから読み出すのみで得られるという効果を奏する。
また、上記画像処理装置は、さらに、複数の色成分よりなる画像データを複数の領域に分離する領域分離処理部を備えていると共に、上記色相対応黒生成量算出部は、予め定められた所定の色相に加えてグレー領域に対応する黒生成量を算出するものであり、黒生成量補間演算部は、領域分離処理部の結果において上記画像データが黒文字領域または色にじみ領域に属すると判断された場合には、補間演算を行わず、上記色相対応黒生成量算出部にて求められたグレー領域に対応する黒生成量を画像データに対する黒生成量とする。
すなわち、黒文字領域や色にじみ領域はグレーの領域であり、色相による変換は必要ない。それゆえ、これら色相による補間が必要ない領域では補間計算を行わず、グレー領域に適したテーブルを用いることで適切な黒生成量を算出することができる。また、不要な補間計算を実行しないことで計算量を減少させることができるという効果を奏する。
本発明に係る画像処理装置は、以上のように、複数の色成分よりなる画像データの色相を判定する色相判定部と、予め定められた複数種類の色相毎に、各色相に対応する色相対応下色除去量を算出する色相対応下色除去量算出部と、上記色相判定部の結果に基づき、上記色相対応下色除去量算出部で算出された複数の色相対応下色除去量から所定数の色相対応下色除去量を選択する下色除去量選択部と、上記選択された所定数の色相対応下色除去量に対して補間演算を行い、上記画像データに対する下色除去量を算出する下色除去量補間演算部とを備えている。
上記色相対応下色除去量算出部では、予め定められた複数種類の色相、例えば、C,M,Yの3種類の色相や、C,M,Y,R,G,Bの6種類の色相において、各色相に対応する色相対応下色除去量が算出される。また、上記色相判定部では、画像データの色相が判定される。この色相の判定では、例えば、予め定められた複数種類の色相がC,M,Yの3種類の色相である場合、上記画像データの色相がCとYとの間の色相であるといったような判定結果が与えられる。
上記下色除去量選択部では、色相判定部の結果に基づき、上記色相対応下色除去量算出部で算出された複数の色相対応下色除去量から所定数の色相対応下色除去量が選択され、上記下色除去量補間演算部では選択された所定数の色相対応下色除去量に対して補間演算が行われ、上記画像データに対する下色除去量が算出される。例えば、上記画像データの色相がCとYとの間の色相であると判断された場合、C色相に対応する色相対応下色除去量とY色相に対応する色相対応下色除去量とが選択され、これらの補間演算によってCとYとの間の色相である上記画像データに対する下色除去量が求められる、
それゆえ、上記画像処理装置では、入力画像データの色相に応じて下色除去量を算出できるようになり、適切な下色除去量が設定されるので、画質を向上させることができるという効果を奏する。
また、上記画像処理装置では、上記色相対応下色除去量算出部は、上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータと、基準軸上の下色除去量とを対応させて格納させる複数の1次元ルックアップテーブルを備えた1次元テーブル格納部と、上記1次元テーブル格納部から読み出された基準軸上の下色除去量に対して補間演算を行い、予め定められた所定の色相に対応した下色除去量を算出する算出部とからなる。
上記色相対応下色除去量算出部において、各色相に対応した下色除去量を算出する処理は、1次元テーブル格納部から、所定のパラメータに基づいて基準軸上の下色除去量を読み出し、読み出された下色除去量に対して算出部にて補間演算を行うことで求められる。例えば、C色相に対応する下色除去量を求めようとする場合、基準軸としてグレー軸およびC軸を用いることが考えられる。他の色相においても、グレー軸に対応するテーブルを各色相で共通に一つだけもち、色相に依存するテーブルのみを色相毎に持つことが考えられる。それゆえ、テーブルを格納するためのメモリ使用量を減少させることができるという効果を奏する。
また、上記画像処理装置では、上記色相対応下色除去量算出部は、上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータ対と、予め定められた所定の色相に対応した下色除去量とを対応させて格納させる複数の2次元ルックアップテーブルを備えた2次元テーブル格納部からなる。
それゆえ、色相に対応した下色除去量を、上記2次元ルックアップテーブルから読み出すのみで得られるという効果を奏する。
また、上記画像処理装置は、さらに、複数の色成分よりなる画像データを複数の領域に分離する領域分離処理部を備えていると共に、上記色相対応下色除去量算出部は、予め定められた所定の色相に加えてグレー領域に対応する下色除去量を算出するものであり、下色除去量補間演算部は、領域分離処理部の結果において上記画像データが黒文字領域または色にじみ領域に属すると判断された場合には、補間演算を行わず、上記色相対応下色除去量算出部にて求められたグレー領域に対応する下色除去量を画像データに対する下色除去量とする。
すなわち、黒文字領域や色にじみ領域はグレーの領域であり、色相による変換は必要ない。それゆえ、これら色相による補間が必要ない領域では補間計算を行わず、グレー領域に適したテーブルを用いることで適切な下色除去量を算出することができる。また、不要な補間計算を実行しないことで計算量を減少させることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図15に基づいて説明すると以下の通りである。
まず、本発明が適用されたカラー画像処理装置を備える画像形成装置の一実施形態として、デジタルカラー複写機の構成を図2に示す。デジタルカラー複写機は、図2に示すように、カラー画像入力装置10、カラー画像処理装置20、カラー画像出力装置30および操作パネル40から構成されている。
カラー画像入力装置10は、例えばCCD(Charge Coupled Device )を備えたスキャナ部より構成され、原稿からの反射光像をRGB(R:赤・G:緑・B:青)のアナログ信号としてCCDにて読み取って、カラー画像処理装置20に入力するものである。
カラー画像出力装置30は、画像データを記録媒体(例えば紙等)上に出力するもので、例えば、電子写真方式やインクジェット方式を用いたカラー画像出力装置等を挙げることができるが、その記録方式は特に限定されるものではない。また、操作パネル40は、デジタルカラー複写機の動作モードを設定する設定ボタンやテンキー、液晶ディスプレイなどで構成される表示部より構成されるものである。
カラー画像処理装置20は、A/D変換部21、シェーディング補正部22、入力階調補正部23、領域分離処理部24、色補正部25、黒生成下色除去部26、空間フィルタ処理部27、出力階調補正部28、及び階調再現処理部29から構成されている。
カラー画像入力装置10にて読み取られたアナログ信号は、カラー画像処理装置20内を、A/D変換部21、シェーディング補正部22、入力階調補正部23、領域分離処理部24、色補正部25、黒生成下色除去部26、空間フィルタ処理部27、出力階調補正部28、及び階調再現処理部29の順で送られ、CMYKのデジタルカラー信号として、カラー画像出力装置30へ出力される。
A/D(アナログ/デジタル)変換部21は、RGBのアナログ信号をデジタル信号に変換する。シェーディング補正部22は、A/D変換部21より送られてきたデジタルのRGB信号に対して、カラー画像入力装置10の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。
入力階調補正部23は、シェーディング補正部22にて各種の歪みが取り除かれたRGB信号(RGBの反射率信号)に対して、カラーバランスを整えると同時に、濃度信号などカラー画像処理装置20に採用されている画像処理システムの扱い易い信号に変換する処理を施す。
領域分離処理部24は、入力階調補正部23から送られてくるRGB信号より、入力画像中の各画素を文字領域、網点領域、写真領域の何れかに分離する。領域分離処理部24は、その分離結果に基づき、各画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、黒生成下色除去部26、空間フィルタ処理部27、及び階調再現処理部29へと出力すると共に、入力階調補正部23より出力された入力信号をそのまま後段の色補正部25に出力する。
色補正部25は、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。
黒生成下色除去部26は、色補正部25より出力される色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成処理、および元のCMY信号からCMY信号が重なる部分を差し引いて新たなCMY信号を生成する下色除去処理を行う。黒生成下色除去部26において、CMYの3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
空間フィルタ処理部27は、黒生成下色除去部26より入力されるCMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけや粒状性劣化を防ぐように処理を行う。出力階調補正部28は、濃度信号をカラー画像出力装置の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行う。階調再現処理部29も、空間フィルタ処理部27と同様に、CMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基に所定の処理を施すものである。
例えば、領域分離処理部24において文字に分離された領域は、特に黒文字あるいは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部27による空間フィルタ処理で、鮮鋭強調処理が施され、高周波成分を強調する。同時に、階調再現処理部29においては、高周波成分の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化または多値化処理が選択される。
また、領域分離処理部24にて網点に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部27において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。そして、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化が行われる。領域分離処理部24にて写真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
上述した各処理が施された画像データは、一旦記憶手段(図示せず)に記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置30に入力される。尚、以上の処理は不図示のCPU(Central Processing Unit)により制御される。
本発明に係る画像処理装置は、予め定められる色相に対して適切な黒生成量・下色除去量を算出することを目的としている。この目的を達成するために、本実施の形態に係るカラー画像処理装置20は、特に黒生成下色除去部26での処理に特徴を有するものである。これより、黒生成下色除去部26の構成および処理について詳細に説明する。
先ず、黒生成下色除去部26の概略構成を図3に示す。黒生成下色除去部26は、黒生成部261と下色除去部262とから構成される。さらに、下色除去部262は、下色除去量算出部263と下色除去処理部264とから構成される。黒生成部261では、色補正後のCMY信号から黒信号(K)を算出し、後段の処理部(図2の例では空間フィルタ処理部27)へ送る。
下色除去部262では、下色除去量算出部263で下色除去量(UCR)を算出する。そして、下色除去処理部264では、下色除去量算出部263で算出された下色除去量に基づき、下記の(1)式を用いて色補正後のCMY信号を減算し、下色除去処理後のC’M’Y’信号を後段の処理部へ送る。
Figure 2005184333
黒生成部261での黒信号(K)算出処理と、下色除去量算出部263での下色除去量(UCR)算出処理とは、その算出方法は基本的に同一のものとすることができる。このため、以下の説明では、黒生成部261の構成および動作を例にとって本発明を詳細に説明する。
黒生成部261の一構成例を図1に示す。図1に示す黒生成部261は、色相判定部2611、最大値・最小値算出部2612、グレー軸用一次元黒生成テーブル2613、各色相に対応した高彩度軸用一次元黒生成テーブル2614−n(n=1,…,N)、各色相に対応した黒生成量計算部2615−n(n=1,…,N)、黒生成量選択部2616、黒生成量補間演算部2617から構成される。
上記黒生成部261には、その前段の処理部(図2の例では色補正部25)から色補正後のCMY信号が入力され、このCMY信号は色相判定部2611および最大値・最小値算出部2612に入力される。
色相判定部2611では、色補正後の信号CMYから各画素信号の色相を判定し、処理中の信号がどの色相に属しているかを示す色相判定信号を生成する。色相判定部2611で生成された色相判定信号は、黒生成量選択部2616および黒生成量補間演算部2617へ送られる。
最大値・最小値算出部2612では、色補正後の信号CMYにおいて、各画素におけるCMY成分の最小値MIN(=min(C,M,Y))および最大値MAX(=max(C,M,Y))を計算する。最大値・最小値算出部2612で算出された最小値MINは第1パラメータとしてグレー軸用一次元黒生成テーブル2613、高彩度軸用一次元黒生成テーブル2614−n、および黒生成量計算部2615−nのそれぞれに送られ、最大値MAXは第2パラメータとして黒生成量計算部2615−nのそれぞれに送られる。
グレー軸用一次元黒生成テーブル2613、高彩度軸用一次元黒生成テーブル2614−nでの処理を説明すると以下のとおりである。
一次元黒生成テーブルとしては、一つのグレー軸用1次元黒生成テーブル2613と、各色相(N種類)に対応したN個の高彩度軸用1次元黒生成テーブル2614−1〜2614−Nとが用意されている。これらの一次元黒生成テーブルでは、最大値・最小値算出部2612で算出された最小値MINを用いて、該最小値MINに対応するKの値がそれぞれ読み出される。
すなわち、グレー軸用1次元黒生成テーブル2613は、MIN−MAX平面におけるグレー軸(MIN=MAXとなる軸)上で、最小値MINを入力とした場合に黒生成量Kを出力とするテーブルである。また、高彩度軸用一次元黒生成テーブル2614−nは、MIN−MAX平面における色相nに対応する高彩度軸(MAX=255となる軸)上で、最小値MINを入力とした場合に黒生成量KCnを出力とするテーブルである。尚、高彩度軸用一次元黒生成テーブル2614−nでは、対応する色相に応じて、最小値MINに対応して格納されている黒生成量の値が異なっているため、色相に応じた黒生成量が決定できるものである。
黒生成量計算部2615−nでは、グレー軸用1次元黒生成テーブル2613から読み出された黒生成量Kと、高彩度軸用一次元黒生成テーブル2614−nから読み出された黒生成量KCnに基づいて、各色相に応じた黒生成量KHnが算出される。
つまり、黒生成量計算部2615−nのそれぞれにおいて入力される黒生成量Kは、図4に示すように、グレー軸用のテーブルは色相に依存しないため一つだけでよく、グレー軸用1次元黒生成テーブル2613から読み出される黒生成量Kが共通化できる。また、黒生成量計算部2615−nのそれぞれにおいて入力される黒生成量KCnは、対応する色相の高彩度軸用一次元黒生成テーブル2614−nから読み出された黒生成量KCnが入力される。
黒生成量計算部2615−nでの黒生成量KHnの計算方法を、図5(a),図5(b)を参照して説明すると以下のとおりである。
色相nに対応する黒生成量計算部2615−nでは、上述したように、グレー軸用1次元黒生成テーブル2613から読み出された黒生成量Kと、同じ色相nに対応する高彩度軸用一次元黒生成テーブル2614−nから読み出された黒生成量KCnが入力される。ここで、黒生成量Kは、図5(a)においてグレー軸上の白丸で表した点に対応してテーブルより読み出された黒生成量であり、黒生成量KCnは高彩度軸上の白丸で表した点に対応してテーブルより読み出された黒生成量である。
黒生成量計算部2615−nでの黒生成量KHnの計算は、図5(b)に示すように、黒生成量KCnと黒生成量Kとを用いた補間演算によって求められる。すなわち、色相nに対応する黒生成量計算部2615−nでは、第1パラメータである最小値MIN、第2パラメータである最大値MAX、黒生成量K、黒生成量KCnを用いて、以下の(2)式によって求められる。
Figure 2005184333
上記(2)式により計算された黒生成量KHnは、図5(a)において座標(MIN,MAX)の点に対応する黒生成量として求められる。各黒生成量計算部2615−nで求められた黒生成量KHn(n=1,…,N)は、黒生成量選択部2616へ送られる。
黒生成量選択部2616では、各黒生成量計算部2615−nで求められた黒生成量KHn以外に、色相判定部2611が出力する色相判定信号が入力される。黒生成量選択部2616は、この色相判定信号に基づき(すなわち、色相判定部2611で判定された色相に基づき)、黒生成量KH1〜KHNの中から2つを選択し、K,Kとして黒生成量補間演算部2617へ出力する。
ここで、色相判定部2616での色相の判定方法、およびその判定結果に基づく黒生成量選択部2616での黒生成量K,Kの選択方法を以下に説明する。
まず、色相としてC,M,Yの3種類を用いる場合の判定方法を、図6を用いて説明する。この場合、図6に示すように、色補正後のCMY信号において、C成分の値が最小の場合、M成分の値が最小の場合、Y成分の値が最小の場合の3つに分割し、色相判定部2616は、それぞれの場合に対応する色相判定信号を出力する。さらにこの場合は、黒生成部261に備えられる黒生成量計算部2615−nは3つ(n=1,2,3)となり、例えば、色相1に対応する黒生成量計算部2615−1はCの色相における黒生成量(グレー軸とC軸とを含む平面内で求められる黒生成量)、色相2に対応する黒生成量計算部2615−2はMの色相における黒生成量(グレー軸とM軸とを含む平面内で求められる黒生成量)、色相3に対応する黒生成量計算部2615−3はYの色相における黒生成量(グレー軸とY軸とを含む平面内で求められる黒生成量)を計算するものとする。
黒生成量選択部2616では、上記色相判定信号によりC成分の値が最小であると示された場合、Mの色相に対応する黒生成量計算部2615−2からの出力をK、Yの色相に対応する黒生成計算部2615−3からの出力をKとして黒生成補間演算部2617へ出力する。同様に、M成分の値が最小であると示された場合、Yの色相に対応する黒生成量計算部2615−3からの出力をK、Cの色相に対応する黒生成計算部2615−1からの出力をKとし、Y成分の値が最小であると示された場合、Cの色相に対応する黒生成量計算部2615−1からの出力をK、Mの色相に対応する黒生成計算部2615−2からの出力をKとする。
また、図6の別例として、色相としてC,M,Y,R,G,Bの6種類を用いる場合について、図7(a)〜図7(c)を用いて説明する。
上記6種類の色相を用いる場合は、黒生成部261に備えられる黒生成量計算部2615−nは6つ(n=1,…,6)となる。この場合、例えば、色相1〜3に対応する黒生成量計算部2615−nは、上記の場合と同じく、C,M,Yの各色相に対応するものとし、色相4〜6に対応する黒生成量計算部2615−nをR,G,Bの各色相に対応するものとする。つまり、色相4に対応する黒生成量計算部2615−4はRの色相における黒生成量(グレー軸とR軸とを含む平面内で求められる黒生成量)、色相5に対応する黒生成量計算部2615−2はGの色相における黒生成量(グレー軸とG軸とを含む平面内で求められる黒生成量)、色相6に対応する黒生成量計算部2615−6はBの色相における黒生成量(グレー軸とB軸とを含む平面内で求められる黒生成量)を計算するものとする。尚、図7(a)〜図7(c)に示すように、CMY空間において、R軸はC=0,M=Yとなる軸で表され、G軸はM=0,C=Yとなる軸で表され、B軸はY=0,C=Mとなる軸で表される。
ここで、図7(a)から判るようにY色相の場合はY>C=M、図7(c)から判るようにG色相の場合はY=C>Mの関係にある。したがって、YとGとの間の色相では、図7(b)に示すように、Y>C>Mの関係が成り立つ。つまり、色補正後のCMY信号においてY>C>Mの関係が成り立つ場合には、この場合の色相はYとGとの間の色相であると判断できる。
したがって、上記6種類の色相を用いる場合、色相判定部2616は、色補正後のCMY信号においてC,M,Yの各成分の大小関係を比較し、上記と同様の方法でYとR、RとM、MとB、BとC、CとGの間の色相を判定し、それぞれに対応する色相判定信号を出力する。
黒生成量選択部2616では、色相判定信号が現す色相、例えばYとGとの間の色相ではYの色相に対応した黒生成量計算部からの出力をK、Gの色相に対応した黒生成計算部からの出力をKとして黒生成量補間演算部へ出力する。同様に、黒生成量選択部2616は、YとRとの間の色相ではYの色相に対応した黒生成量計算部からの出力をK、Rの色相に対応した黒生成計算部からの出力をKとし、RとMとの間の色相ではRの色相に対応した黒生成量計算部からの出力をK、Mの色相に対応した黒生成計算部からの出力をKとし、MとBとの間の色相ではMの色相に対応した黒生成量計算部からの出力をK、Bの色相に対応した黒生成計算部からの出力をKとし、BとCとの間の色相ではBの色相に対応した黒生成量計算部からの出力をK、Cの色相に対応した黒生成計算部からの出力をKとし、CとGとの間の色相ではCの色相に対応した黒生成量計算部からの出力をK、Gの色相に対応した黒生成計算部からの出力をKとする。
黒生成量補間演算部2617には、黒生成量選択部2616で選択された黒生成量KおよびK、グレー軸用1次元黒生成テーブル2613から読み出された黒生成量K、色相判定部2611が出力する色相判定信号、および、領域分離処理部24が出力する領域識別信号が入力される。
黒生成量補間演算部2617では、先ず領域識別信号に基づいて、黒生成量Kを出力するか、黒生成量KおよびKから補間演算によって求められる黒生成量を出力するかが判断される。すなわち、領域識別信号により文字領域や色にじみ領域であると判断される場合は、これらの領域はグレー領域であり色相による補間は必要ないため、グレー軸用1次元黒生成テーブル2613から読み出された黒生成量KをそのままK信号として出力し、それ以外の領域識別信号に対しては黒生成量KおよびKを用いた色相間の補間演算により黒生成量を計算する。
先ずは、色相としてC,M,Yの3種類を用いる場合の補間演算方法を説明する。Cが最小となる場合の色相を示す色相判定信号であった場合には、KがMの色相に対応する黒生成量、KがYの色相に対応する黒生成量であり、以下の(3)式に従った補間演算により最適なKの値が最終的に求められる。他の色相の場合も、同様の方法で計算されるが、用いられる演算式が異なるため、黒生成量補間演算部2617では、色相判定信号に基づいて用いる演算式を切り替える。
Figure 2005184333
なお、C=M=Yである場合には、黒生成量補間演算部2617は、上記補間演算を行わず、グレー領域対応の黒生成量KをそのままK信号として出力することが可能である。また、C,M,Yのうちの2つが同一の値で最小値となる場合には、同一の最小値となる2つの色成分の何れを最小値としても、上記補間演算の結果は同じとなるため、補間式に優先順位を付けておき、優先順位の高い式を用いることが考えられる。
また、色相としてC,M,Y,R,G,Bの6種類を用いる場合の補間演算方法を説明すると以下のとおりである。例えば、YとGとの間の色相の場合を例示すると、KがYの色相に対応した黒生成量、KがGの色相に対応した黒生成量となり、以下の(4)式に従った補間演算により最適なKの値が最終的に求められる。他の色相の場合も、同様の方法で計算されるが、用いられる演算式が異なるため、黒生成量補間演算部2617では、色相判定信号に基づいて用いる演算式を切り替える。
Figure 2005184333
以上説明した黒生成部261での処理を図8のフローチャートを参照して説明すると以下のとおりである。
先ず、黒生成部261に入力されるCMY信号は、色相判定部2611および最大値・最小値算出部2612に入力される。色相判定部2611では、入力されたCMY信号の色相が判定される(S1)。最大値・最小値算出部2612では、入力されたCMY信号における最大値MAX(=max(C,M,Y))および最小値MIN(=min(C,M,Y))が計算される(S2)。
最大値・最小値算出部2612において算出された最大値MAXおよび最小値MINはは、グレー軸用一次元黒生成テーブル2613において黒生成量Kを読み出す処理(S3)と、高彩度軸用一次元黒生成テーブル2614−nにおいて黒生成量KCnを読み出す処理(S4)とに用いられる。S3およびS4の処理は並行して行われる。
黒生成量Kとn個の黒生成量KCnとが求まると、これらの黒生成量を用いて、黒生成量計算部2615−nにより各色相に対応した黒生成量KHnが求められる(S5)。S1の処理とS2〜S5の処理とは並行して行われる。
S1で判定された色相を示す色相判定信号に基づき、S5で求められた各色相に対応した黒生成量から2つの黒生成量が選択される(S6)。さらに、黒生成部261よりも前段にある領域分離処理部24で判定された領域分離結果により、現段階の処理の対象となっているCMY信号(すなわち、注目画素)が文字領域または色にじみ領域に属しているか否かが判定される(S7)。
注目画素が文字領域または色にじみ領域であるならば、S3においてグレー軸用テーブルから読み出した黒生成量Kを黒生成部261の出力Kとして出力する(S8)。注目画素が文上記以外の領域であるならば、S6で選択した黒生成量を用いて補間演算し、黒生成量Kを求め、これを出力する(S9)。
上記説明では黒生成部261の構成および動作を例にとって説明を行ったが、下色除去部262における下色除去量算出部263の構成および動作も基本的には黒生成部261と同じである。このため、下色除去量算出部263の構成は、例えば図9に示すようなものとなる。
図9に示す下色除去算出部263は、色相判定部2631、最大値・最小値算出部2632、グレー軸用一次元下色除去テーブル2613、各色相に対応した高彩度軸用一次元下色除去テーブル2634−n(n=1,…,N)、各色相に対応した下色除去量計算部2635−n(n=1,…,N)、下色除去量選択部2636、下色除去量補間演算部2637から構成される。
上記下色除去算出部263において、色相判定部2631、最大値・最小値算出部2632の構成および動作は、黒生成部261における色相判定部2611、最大値・最小値算出部2612の構成および動作と同じである。また、グレー軸用一次元下色除去テーブル2633、各色相に対応した高彩度軸用一次元下色除去テーブル2634−nは、使用するテーブルデータが黒生成テーブルなのか下色除去テーブルなのかの違いだけであり、最小値MINから対応するテーブル値を読み出す動作は、黒生成部261におけるグレー軸用一次元黒生成テーブル2613、各色相に対応した高彩度軸用一次元黒生成テーブル2614−nと同じである。
下色除去量計算部2635−n、下色除去量選択部2636、下色除去量補間演算部2637での処理は、K,KCn,KHn,K,Kを用いてKを求める代わりに、UCR,UCRCn,UCRHn,UCR,UCRを用いてUCRを求めるが、その処理方法は基本的に黒生成部261における黒生成量計算部2615−n、黒生成量選択部2616、黒生成量補間演算部2617と同じである。
以上説明した黒生成下色除去部26での処理を図10のフローチャートを参照して説明すると以下のとおりである。
上記黒生成下色除去部26では、黒生成部261での黒生成処理(S11)と下色除去部262での下色除去処理(S12〜S13)とが並行して行われる。すなわち、黒生成部261では入力されたCMY信号より最適な黒生成量Kが算出される(S11)。また、下色除去部262では入力されたCMY信号より最適な下色除去量UCRが算出され(S12)、このUCRを元のCMY信号の各成分を減算するUCR処理により下色除去後のCMY信号が得られる(S13)。
上記図1で示した構成の黒生成部261は、各色相に対応した黒生成量を求めるために、1次元テーブルによるテーブル値の読み出しと補間演算とを用いた方法が適用されている。このような1次元テーブルを用いた方法は、テーブルを格納するためのメモリ量を低減できるといった長所を有するが、しかしながら、本発明はこのような方法に限定されるものではない。例えば、各色相に対応した黒生成量を求めるために2次元テーブルを用いた方法を適用することも可能である。
各色相に対応した黒生成量を求めるために2次元テーブルを用いる方法について、図11、図12を参照して説明すると以下のとおりである。
この場合、最小値MINと最大値MAXとの組み合わせに対し、対応する黒生成量を格納した2次元テーブルが用いられる。この2次元テーブルでは、図11において斜線で示した領域の全ての格子点における黒生成量がテーブル値として存在するため、MINとMAXとの組み合わせに対するテーブル値を読み出すだけで各色相に対応した黒生成量を求めることができる。また、上記2次元テーブルは、図12に示すように、各色相ごとに対応するテーブルが用意される。
各色相に対応した黒生成量を求めるために上述のような2次元テーブルを用いる場合、図1に示した黒生成部261に代えて、図13に示す黒生成部265のような構成が考えられる。
図13に示す黒生成部265は、色相判定部2651、最大値・最小値算出部2652、グレー領域に対応する二次元黒生成テーブル2653、各色相に対応した二次元黒生成テーブル2654−n(n=1,…,N)、黒生成量選択部2656、黒生成量補間演算部2657から構成される。尚、上記二次元黒生成テーブル2653は、にじみによりグレー領域でも彩度が生じる(MAXが大きくなる)ことを考慮して適切な黒生成量(例えば、にじみが生じていない時の黒生成量)が得られるように作成されている。また、図13において、上記二次元黒生成テーブル2653の代わりに、図1に示される一次元黒生成テーブル2613を用いるものであっても良い。
上記黒生成部265において、色相判定部2651、最大値・最小値算出部2652の構成および動作は、黒生成部261における色相判定部2611、最大値・最小値算出部2612の構成および動作と同じである。
二次元黒生成テーブル2653および2654−nには、最大値・最小値算出部2652により求められる最大値MAXおよび最小値MINが入力される。この最大値MAXおよび最小値MINの組み合わせに対して、二次元黒生成テーブル2653よりグレー領域に対応する黒生成量Kが読み出され、二次元黒生成テーブル2654−nより各色相に対応する黒生成量KHnが読み出される。
黒生成量選択部2656は、各色相に対応する黒生成量KHnの入力を受け、色相判定部2651が出力する色相判定信号に基づき、黒生成量KH1〜KHNの中から2つを選択し、K,Kとして黒生成量補間演算部2657へ出力する。この黒生成量選択部2656の構成および動作は、黒生成部261における黒生成量選択部2616の構成および動作と同じである。
黒生成量補間演算部2657には、黒生成量選択部2656で選択された黒生成量KおよびK、二次元黒生成テーブル2653から読み出された黒生成量K、色相判定部2651が出力する色相判定信号、および、領域分離処理部24が出力する領域識別信号が入力される。この黒生成量補間演算部2657の構成および動作は、黒生成部261における黒生成量補間演算部2617の構成および動作と同じである。
また、下色除去処理においても、黒生成処理と同様に、各色相に対応した下色除去量を求めるために2次元テーブルを用いることが可能である。各色相に対応した下色除去量を求めるために2次元テーブルを用いる場合、図9に示した下色除去量算出部263に代えて、図14に示す下色除去量算出部266のような構成が考えられる。
図13に示す下色除去算出部266は、色相判定部2661、最大値・最小値算出部2662、グレー領域に対応する二次元下色除去テーブル2663、各色相に対応した二次元下色除去テーブル2664−n(n=1,…,N)、下色除去量選択部2666、下色除去量補間演算部2667から構成される。尚、上記二次元下色除去テーブル2663は、にじみによりグレー領域でも彩度が生じる(MAXが大きくなる)ことを考慮して適切な下色除去量(例えば、にじみが生じていない時の下色除去量)が得られるように作成されている。また、図14において、上記二次元下色除去テーブル2663の代わりに、図9に示される一次元下色除去テーブル2633を用いるものであっても良い。
上記下色除去算出部263において、色相判定部2661、最大値・最小値算出部2662の構成および動作は、下色除去算出部263における色相判定部2631、最大値・最小値算出部2632の構成および動作と同じである。また二次元下色除去テーブル2663、各色相に対応した二次元下色除去テーブル2664−nは、最小値MINおよび最大値MAXの組み合わせから対応するテーブル値を読み出す動作は、黒生成部265における二次元黒生成テーブル2653、各色相に対応した二次元黒生成テーブル2654−nと同じであり、使用するテーブルデータが黒生成テーブルなのか下色除去テーブルなのかの違いだけである。
下色除去量選択部2666、下色除去量補間演算部2667の構成および動作は、下色除去算出部263における下色除去量選択部2636、下色除去量補間演算部2637の構成および動作と同じである。
以上の説明において、黒生成部における黒生成量補間演算部および下色除去算出部における下色除去量補間演算部では、領域識別信号の入力を受け、該領域識別信号に基づいて最終的な黒生成量Kまたは下色除去量UCRを決定している。
この領域識別信号は、図2に示す領域分離処理部24によって求められるものであるが、領域分離方法の一例を以下に説明する。
入力画像データを文字・網点・写真領域に分離し、さらに色にじみ領域を判別する領域分離方法としては、例えば特開2001−223915号公報に記載されている方法を用いることができる。先ず、入力画像データを文字・網点・写真領域に分離する方法について説明する。この場合、注目画素を中心としたM×N(M、Nは自然数)画素のブロック内で以下のような判定を行い、それを注目画素の領域識別信号とする。
ブロック内の中央の9画素に対して信号レベルの平均値(Dave)を求め、その平均値を用いてブロック内の各画素を2値化する。また、最大画素信号レベル(Dmax)、最小画素信号レベル(Dmin)も同時に求める。
網点領域では、小領域における画像信号の変動が大きいことや、背景に比べて濃度が高いことを利用して網点領域を識別する。具体的には、2値化されたデータに対して主走査、副走査方向でそれぞれ0から1への変化点数、1から0への変化点数を求めて、それぞれKh、Kvとし、これを閾値TH、TVと比較して両者が共に閾値を上回ったら網点領域とする。また、背景との誤判定を防ぐために、Dmax、Dmin、Daveを閾値B1、B2と比較する。すなわち、
Dmax−Dave>B1、かつ、
Dave−Dmin>B2、かつ、
KH>TH、かつ、
KV>TV
の条件が満たされる場合を網点領域とし、上記条件が満たされない場合を非網点領域と判断する。
次に、文字領域では、最大信号レベルと最小信号レベルとの差が大きく、濃度も高いと考えられることから、文字領域の識別を以下のように行う。非網点領域において先に求めていた最大、最小信号レベルとそれらの差分(Dsub)とを、閾値PA、PB、PCとそれぞれ比較し、下記の条件を充たすならば文字領域、条件を充たさなければ写真領域とする。すなわち、
Dmax>PA、または、
Dmin<PB、または、
Dsub>PC
であれば文字領域、それ以外では写真領域と判断する。
最後に、上記の方法により抽出された文字領域に対して色にじみが生じているかどうかの判定を行う。色にじみ領域の判定方法としては、色にじみは黒文字のエッジの外側に生じるため、文字領域とその近傍画素(例えば数画素程度)を含めた領域に対して、以下の条件を用いて判定する。すなわち、注目画素が、
・有彩色である
・エッジである
・周囲の画素のいずれかに黒文字領域の画素がある
の3つの条件を満たすものを色にじみ領域と判断する。
上記説明では、黒生成処理および下色除去処理のそれぞれにおいて、本発明を適用した例を示している。しかしながら、上記説明のように、黒生成処理と下色除去処理とをそれぞれ独立した処理として行う場合、黒生成処理および下色除去処理の一方でのみ本発明を適用し、他方では従来技術による方法を用いても良い。例えば、黒生成量は本発明の方式で算出し、下色除去量は最小値から参照する従来の方法(下記(5)式参照:尚、(5)式において、αはUCR(Under Color Removal)率を表す)で算出しても良い。もちろんこれとは逆に、下色除去量は本発明の方式で算出し、黒生成量は最小値から参照する従来の方法で算出しても良い。
Figure 2005184333
また、黒生成部と下色除去算出部との両方において本発明を適用する場合であっても、黒生成部と下色除去算出部とのそれぞれで異なる方法を適用することも可能である。例えば、図1に示す黒生成部261と図14に示す下色除去算出部266とを組み合わせて用いたり、図13に示す黒生成部265と図9に示す下色除去算出部263とを組み合わせて用いてもよい。また、黒生成部と下色除去算出部とにおいて、用いる色相の種類を異ならせても良い。
さらに、黒生成部と下色除去算出部との両方において本発明を適用し、これらで全く同一の色相を用いる場合(例えば、黒生成部と下色除去算出部との両方でC,M,Yの3種類の色相を用いる場合、あるいは黒生成部と下色除去算出部との両方でC,M,Y,R,G,Bの6種類の色相を用いる場合)には、黒生成部と下色除去算出部との間で色相判定部を共有することも可能である。
また、黒生成部または下色除去算出部においてテーブルから黒生成量を読み出したり、補間演算を行うためのパラメータとして、本実施の形態に係る例では最小値MINおよび最大値MAXを用いているが、本発明においては使用されるパラメータの種類は特に限定されない。但し、黒生成部または下色除去算出部との両方において本発明を適用し、かつ黒生成部または下色除去算出部とで共通のパラメータを用いる場合には、黒生成部と下色除去算出部との間でパラメータの算出手段(本実施の形態に係る例では最大値・最小値算出部)を共有することも可能である。
本発明の画像処理方法は、ソフトウエア(アプリケーションプログラム)として実現することが可能である。この場合、黒生成下色除去処理を実現するソフトウエアを組み込んだプリンタ・ドライバをコンピュータに設けることができる。
図15に示すように、本発明に係るコンピュータ100は、プリンタ・ドライバ110、通信ポートドライバ120、通信ポート130が組み込まれている。プリンタ・ドライバ110は、色補正部111、黒生成下色除去部112、階調再現処理部113、プリンタ言語翻訳部114を有している。色補正部111、黒生成下色除去部112、階調再現処理部113は、図2で示した色補正部25、黒生成下色除去部26、および階調再現処理部29と同様の処理を行うものである。
また、コンピュータ100は、プリンタ(画像出力装置)150と接続されており、プリンタ150は、コンピュータ100から出力された画像データに応じて画像出力するようになっている。
コンピュータ100において各種のアプリケーションプログラムを実行することにより生成された画像データは、色補正部111、黒生成下色除去部112、階調再現処理部113で上述の処理がなされる。上記処理がなされた画像データは、プリンタ言語翻訳部114にてプリンタ言語に変換され、通信ポートドライバ120、通信ポート130(例えばRS232C・LAN等)を介してプリンタ150に入力される。プリンタ150は、プリンタ機能の他に、コピー機能およびファックス機能を有するデジタル複合機であってもよい。
また、本発明は、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、1次元のLUTと補間演算により黒生成下色除去処理を行う画像処理方法とを記録したものとして提供することもできる。この結果、1次元のLUTと補間演算により黒生成下色除去処理を行う画像処理方法を行うプログラムとを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示しないメモリ、例えばROMのようなプログラムメディアであってもよく、図示しない外部記憶装置としてのプログラム読取装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよいし、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。この場合、ダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスク並びにCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
また、この場合、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成とし、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別の記録媒体からインストールされるものであってもよい。
上記記録媒体は、デジタルカラー画像形成装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで上述した画像処理方法が実行される。
なお、上記コンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ・フィルムスキャナ・デジタルカメラなどの画像入力装置、所定のプログラムがロードされることにより上記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスクプレイ・液晶ディスプレイなどの画像表示装置およびコンピュータの処理結果を紙に出力するプリンタより構成される。さらには、ネットワークを介してサーバーなどに接続するための通信手段としてのネットワークカードやモデムなどが備えられる。
入力画像データに対して、色相に応じた適切な黒生成処理を施す画像処理装置を実現でき、K(黒)色材を用いた画像出力を行うカラー複写機やカラープリンタ等の用途に適用できる。
本発明の一実施形態を示すものであり、黒生成部の要部構成を示すブロック図である。 本発明に係る画像処理装置を適用する画像形成装置の構成を示すブロック図である。 上記画像形成装置における黒生成下色除去部の要部構成を示すブロック図である。 図1に示す黒生成部での黒生成処理方法において用いられるLUTを示すグラフである。 図5(a)、図5(b)は、図1に示す黒生成部での黒生成処理方法を示す図である。 色相としてC,M,Yの3種類を用いる場合の判定方法を示す図である。 図7(a)〜図7(c)は、色相としてC,M,Y,R,G,Bの3種類を用いる場合の判定方法を示す図である。 図1に示す黒生成部での黒生成処理方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示すものであり、下色除去算出部の要部構成を示すブロック図である。 図3に示す黒生成下色除去部での処理を示すフローチャートである。 色相に応じた黒生成量を読み出すためのテーブルとして2次元テーブルを用いる場合の方法を示す図である。 色相に応じた黒生成量を読み出すためのテーブルとして用いられる2次元テーブルを示すグラフである。 図1とは異なる黒生成部の要部構成を示すブロック図である。 図9とは異なる下色除去算出部の要部構成を示すブロック図である。 本発明に係る画像処理装置を適用する図2とは異なる例の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
20 カラー画像処理装置(画像処理装置)
24 領域分離処理部
26 黒生成下色除去部
261、265 黒生成部
262 下色除去部
263、266 下色除去算出部
264 下色除去処理部
2611、2631、2651,2661
色相判定部
2613 グレー軸用1次元黒生成テーブル
(色相対応黒生成量算出部、1次元テーブル格納部)
2614−n 高彩度軸用1次元黒生成テーブル
(色相対応黒生成量算出部、1次元テーブル格納部)
2615−n 黒生成量計算部(色相対応黒生成量算出部、算出部)
2616、2656 黒生成量選択部
2617、2657 黒生成量補間演算部
2633 グレー軸用1次元下色除去テーブル
(色相対応下色除去量算出部、1次元テーブル格納部)
2634−n 高彩度軸用1次元下色除去テーブル
(色相対応下色除去量算出部、1次元テーブル格納部)
2635−n 下色除去量計算部(色相対応下色除去量算出部、算出部)
2636、2666 下色除去量選択部
2637、2667 下色除去量補間演算部
2653、2654−n 2次元黒生成テーブル
(色相対応黒生成量算出部、2次元テーブル格納部)
2663、2664−n 2次元下色除去テーブル
(色相対応下色除去量算出部、2次元テーブル格納部)

Claims (15)

  1. 複数の色成分よりなる画像データに対して黒生成処理を行う画像処理装置において、
    複数の色成分よりなる画像データの色相を判定する色相判定部と、
    予め定められた複数種類の色相毎に、各色相に対応する色相対応黒生成量を算出する色相対応黒生成量算出部と、
    上記色相判定部の結果に基づき、上記色相対応黒生成量算出部で算出された複数の色相対応黒生成量から所定数の色相対応黒生成量を選択する黒生成量選択部と、
    上記選択された所定数の色相対応黒生成量に対して補間演算を行い、上記画像データに対する黒生成量を算出する黒生成量補間演算部とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記色相対応黒生成量算出部は、
    上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータと、基準軸上の黒生成量とを対応させて格納させる複数の1次元ルックアップテーブルを備えた1次元テーブル格納部と、
    上記1次元テーブル格納部から読み出された基準軸上の黒生成量に対して補間演算を行い、予め定められた所定の色相に対応した黒生成量を算出する算出部とからなることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記色相対応黒生成量算出部は、
    上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータ対と、予め定められた所定の色相に対応した黒生成量とを対応させて格納させる複数の2次元ルックアップテーブルを備えた2次元テーブル格納部からなることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. さらに、複数の色成分よりなる画像データを複数の領域に分離する領域分離処理部を備えていると共に、
    上記色相対応黒生成量算出部は、予め定められた所定の色相に加えてグレー領域に対応する黒生成量を算出するものであり、
    黒生成量補間演算部は、領域分離処理部の結果において上記画像データが黒文字領域または色にじみ領域に属すると判断された場合には、補間演算を行わず、上記色相対応黒生成量算出部にて求められたグレー領域に対応する黒生成量を画像データに対する黒生成量とすることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の画像処理装置。
  5. 複数の色成分よりなる画像データに対して下色除去処理を行う画像処理装置において、
    複数の色成分よりなる画像データの色相を判定する色相判定部と、
    予め定められた複数種類の色相毎に、各色相に対応する色相対応下色除去量を算出する色相対応下色除去量算出部と、
    上記色相判定部の結果に基づき、上記色相対応下色除去量算出部で算出された複数の色相対応下色除去量から所定数の色相対応下色除去量を選択する下色除去量選択部と、
    上記選択された所定数の色相対応下色除去量に対して補間演算を行い、上記画像データに対する下色除去量を算出する下色除去量補間演算部とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
  6. 上記色相対応下色除去量算出部は、
    上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータと、基準軸上の下色除去量とを対応させて格納させる複数の1次元ルックアップテーブルを備えた1次元テーブル格納部と、
    上記1次元テーブル格納部から読み出された基準軸上の下色除去量に対して補間演算を行い、予め定められた所定の色相に対応した下色除去量を算出する算出部とからなることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 上記色相対応下色除去量算出部は、
    上記画像データの画素値に基づいて得られる所定のパラメータ対と、予め定められた所定の色相に対応した下色除去量とを対応させて格納させる複数の2次元ルックアップテーブルを備えた2次元テーブル格納部からなることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. さらに、複数の色成分よりなる画像データを複数の領域に分離する領域分離処理部を備えていると共に、
    上記色相対応下色除去量算出部は、予め定められた所定の色相に加えてグレー領域に対応する下色除去量を算出するものであり、
    下色除去量補間演算部は、領域分離処理部の結果において上記画像データが黒文字領域または色にじみ領域に属すると判断された場合には、補間演算を行わず、上記色相対応下色除去量算出部にて求められたグレー領域に対応する下色除去量を画像データに対する下色除去量とすることを特徴とする請求項5ないし7の何れかに記載の画像処理装置。
  9. 上記請求項1ないし8の何れかに記載の画像処理装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 複数の色成分よりなる画像データに対して黒生成処理を行う画像処理方法において、
    複数の色成分よりなる画像データの色相を判定する色相判定工程と、
    予め定められた複数種類の色相毎に、各色相に対応する色相対応黒生成量を算出する色相対応黒生成量算出工程と、
    上記色相判定工程の判定結果に基づき、上記色相対応黒生成量算出工程で算出された複数の色相対応黒生成量から所定数の色相対応黒生成量を選択する黒生成量選択工程と、
    上記選択された所定数の色相対応黒生成量に対して補間演算を行い、上記画像データに対する黒生成量を算出する黒生成量補間演算工程とを備えていることを特徴とする画像処理方法。
  11. さらに、複数の色成分よりなる画像データを複数の領域に分離する領域分離処理工程を含むと共に、
    上記色相対応黒生成量算出工程では、予め定められた所定の色相に加えてグレー領域に対応する黒生成量が算出されるものであり、
    黒生成量補間演算工程では、領域分離処理工程の結果において上記画像データが黒文字領域または色にじみ領域に属すると判断された場合には、補間演算を行わず、上記色相対応黒生成量算出工程にて求められたグレー領域に対応する黒生成量を画像データに対する黒生成量とすることを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 複数の色成分よりなる画像データに対して下色除去処理を行う画像処理方法において、
    複数の色成分よりなる画像データの色相を判定する色相判定工程と、
    予め定められた複数種類の色相毎に、各色相に対応する色相対応下色除去量を算出する色相対応下色除去量算出工程と、
    上記色相判定工程の判定結果に基づき、上記色相対応下色除去量算出工程で算出された複数の色相対応下色除去量から所定数の色相対応下色除去量を選択する下色除去量選択工程と、
    上記選択された所定数の色相対応下色除去量に対して補間演算を行い、上記画像データに対する下色除去量を算出する下色除去量補間演算工程とを備えていることを特徴とする画像処理方法。
  13. さらに、複数の色成分よりなる画像データを複数の領域に分離する領域分離処理工程を含むと共に、
    上記色相対応下色除去量算出工程では、予め定められた所定の色相に加えてグレー領域に対応する下色除去量が算出されるものであり、
    下色除去量補間演算工程では、領域分離処理工程の結果において上記画像データが黒文字領域または色にじみ領域に属すると判断された場合には、補間演算を行わず、上記色相対応下色除去量算出工程にて求められたグレー領域に対応する下色除去量を画像データに対する下色除去量とすることを特徴とする請求項12に記載の画像処理方法。
  14. コンピュータを、上記請求項1ないし8の画像処理装置を構成する各機能部として作用させることを特徴とする画像処理プログラム。
  15. 請求項14に記載の画像処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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