JP5759962B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents
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Description
しかし、このような画像処理によれば、原理的には階調表現が可能であっても、安定性向上、所望の階調曲線を得るため等の理由により階調数が制限される場合には、画像中に視覚的に不連続を生じ、いわゆる擬似輪郭(偽輪郭)となって、画質を著しく低下させることがある。
そこで、このような擬似輪郭の問題を解決するため、様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
このような技術によれば、例えば、入出力特性において連続性の欠ける部分にノイズを加えたり(特許文献1参照)、誤差拡散法の基準値を変更する(特許文献5参照)等、主に階調性を向上させる補正等を行うことによって、擬似輪郭の発生を防止するようにしている。
すなわち、従来は、擬似輪郭の発生要因である階調に関する問題に着目してその問題を解決する技術はあったが、同一の色値が連続することにより発生する擬似輪郭の問題を直接的に解決する技術は存在しなかった。
また、擬似輪郭を防ぐための補正や加工を必要以上に行うと却って画質の低下を招くおそれがあるが、このようなトレードオフの問題をともに解決することができる技術は存在しなかった。
本実施形態の画像処理装置1は、図1に示すように、対象の画像を入力する入力部10、入力した対象画像に対し必要な画像処理を行う制御部11、及び、制御部11による画像処理が施された画像にもとづいて印刷等の出力を行う出力部12を備えた、例えば、カラー対応のプリンターやMFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置が該当する。
制御部11における画像処理としては、対象画像の入力色値を出力色値に色変換する処理や、前述の面積階調法等を用いてドット画像を生成する処理が挙げられる。
より具体的には、パーソナルコンピュータ等から入力した印刷データを解釈し、対象オブジェクトに付されたRGB値(入力色値)を対応するCMYK値(出力色値)に色変換し、ラスタライズ処理、スクリーン処理等を経てドット画像を生成する。
そして、生成されたドット画像に対し、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各トナーを適用することによって印刷処理が行われる。
このようにすると、出力色値に微細でかつ不規則に変調が施されるため、面積階調法等を用いた画像処理の弊害として生ずる擬似輪郭であって、同一色が連続することによるものの発生を効果的に防ぐことができ、また、係る措置を、出力色値をなす色成分ごとに実施することができる。
このため、対象の画像によっては、色相の変化が画質に及ぼす影響が大きい場合にはC,M,Yについての変調を回避したり、明度の変化によって粒状性が顕著化するなどの影響を及ぼす場合にはKについての変調を回避したりすることが可能となる。
したがって、擬似輪郭の発生を的確に防止しながらも、変調による影響を最小限に抑えることができる。
以下、このような特徴的な作用効果を奏する画像処理装置1について、第一乃至第三の実施形態を挙げて説明する。
図2は、本発明の第一実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の制御部11aは、対象の画像の入力色値を対応する出力色値に色変換し仮出力色値として取得する色変換処理部(色変換処理手段)110と、選択操作に応じて、仮出力色値をなす色成分の一部又は全部を選択する変調チャンネル選択部(色選択手段)112と、選択された色の仮出力色値に対し、その最小分解能に相当する値をランダムに加え、又は、減じる変調を行う色値変調部(色値変調手段)111と、を機能ブロックとして備える。
具体的には、RGB値とCMYK値との対応付けに相当する格子点により3次元直交格子状に現したLUT(Look Up Table)を予め備え、対象の画素のRGB値を、このLUTを参照することで、対応するCMYK値に色変換する。格子点間の座標に位置するRGB値については、既知の内挿補間演算によって対応するCMYK値を求める。
なお、本実施形態及び後述の第二実施形態においては、各格子点及び格子点間に係るCMYK値は、少数値定義とし、小数値の端数処理や整数定義は行わないものとする。
また、色変換後の出力色値(CMYK値)であって、未だ変調が施されていないものを仮出力色値(仮CMYK値)と呼称する。
具体的には、図3に示すように、(i)Kチャンネルのみ変調する場合(第一モード)、(ii)CMYチャンネルのみ変調する場合(第二モード)、(iii)CMYK全チャンネル変調する場合(第三モード)、といったように、選択チャンネルに応じたモードを設け、ユーザーが一定の操作によっていずれかのモードを選択できるようにしておく。
モードの選択によって変調チャンネルが選択されると、選択されたチャンネルの識別情報を含む切換え制御信号が色値変調部111へ出力される。
整数部/小数部分離手段1110は、仮出力色値を整数部と小数部に分離し、整数部は最終CMYK値設定手段1111に出力し、小数部は小数部比較手段1113に出力する。
乱数発生手段1112は、0〜1の範囲内に含まれる数値(小数値)をランダムに、かつ、その範囲内においてほぼ偏りのない乱数として発生させる。乱数は、例えば、変調の対象である画素ごとで、かつ、C,M,Y,Kごとに順次発生させたものを取得して小数部比較手段1113に出力する。
最終CMYK値設定手段1111は、小数部比較手段1113から入力した命令に応じ、仮出力色値を変調する。具体的には、「切り上げる旨」の命令に対しては、仮出力色値の小数値を切り上げた値、すなわち、仮出力色値の整数値に1を加算した値とし、他方、「切り下げる旨」の命令に対しては、仮出力色値の小数値を切り下げた値、すなわち、仮出力色値の整数値のままとする。
この場合、整数部は{125,133,234,58}となり、小数部は{0.5,0.2,0.8,0.1}となる。また、この例において、C,M,Y,Kに対応した乱数として0.11、0.82、0.45、0.61が得られたものとする。
ここで、変調チャンネル選択部112において第一モードが選択された場合(Kチャンネル変調)、小数部比較手段1113は、Kについてのみ、その小数部と乱数との比較を通して、小数値を切り上げるか、切り下げるかの判断を行う。最終CMYK値設定手段1111は、この判断にもとづき、Kについては、小数部を切り上げた整数値か、切り下げた整数値に変え、C,M,Yについては、整数部の値(整数値)をそのまま用いることによって、変調を行う。
この結果、対象の仮CMYK値は、{125,133,234,59}に変調される。
この結果、対象の仮CMYK値は、{125,134,235,58}に変調される。
この結果、対象の仮CMYK値は、{125,134,234,59}に変調される。
なお、上述のようにチャンネルごとに乱数を求めるのではなく、対象の画素については各チャンネルが同じ乱数を基準として切り上げ又は切り下げの判断を行うようにすることもできる。
一例として、仮出力色値{C,M,Y,K}={125.5,133.2,234.8,58.1}の画素が100個連続している領域に変調を行った場合について説明する。
この場合、連続するその画素数に相当する100個の乱数が取得される。
各乱数は、0〜1の範囲内に含まれる小数値をその範囲内においてほぼ偏りなく発生させたものである。
このため、上記例において、Kの仮出力色値は、その小数値が0.1であるため、乱数が0.1を超過する確率((1−0.1)/1=90%)で切り下げが行われて変調が行われる。
例えば、上記例において、仮に小数値を四捨五入して変調したとすると、100個の連続画素におけるK値は、一律に切り下げられる結果、変調後の色値がすべて同値(K=58)となるが、本実施形態によれば、90個が切り下げられ、10個が切り上げられる結果、K=58の色値の画素とK=59の色値の画素とが散在することとなる。
このため、本実施形態の変調処理によれば、特に色値が小数値レベルで同一となる画素が連続する場合においても、擬似輪郭の発生を効果的に防止することができる。
変調付加スイッチ1114は、設定信号を最終CMYK値設定手段1111に出力する。
最終CMYK値設定手段1111は、変調付加スイッチ1114から変調を行わない旨の信号を入力すると、仮CMYK値の整数部の値(整数値)をそのまま出力部12に出力し、出力部12は、その整数値にもとづいて対象の画像の出力を行う。
このため、例えば、擬似輪郭の発生が想定されない等、画質を犠牲にしてまで変調を行うメリットがない場合、同一色値が不連続になることによる圧縮率の低下を望まない場合、その他の理由により変調を望まない場合に便宜である。
また、整数値をそのまま出力することをもって変調を制限するようにしているため、元の構成や動作を複雑化することなく、簡易に実現することができる。
次に、本発明の第二実施形態に係る画像処理装置について説明する。
図4は、本発明の第二実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。
図4に示すように、本実施形態の画像処理装置1(制御部11b)が、色変換処理部(色変換処理手段)110、色値変調部(色値変調手段)111、及び、変調チャンネル選択部(色選択手段)112を機能ブロックとして備える点で共通する。
ただし、本実施形態の制御部11bにおいては、色値変調部111の構成等が、第一実施形態の色値変調部111とは異なる。
このため、以下、主に色値変調部111に関する事項について説明し、他の構成部についての詳細な説明は省略する。
最終CMYK値候補生成手段1210は、仮出力色値をなす色成分ごとにその小数値を切り上げ又は切り下げを行って構成されるその整数値の各組合わせを変調候補として生成する。
ここで、変調チャンネル選択部112において、第一モードが選択された場合(Kチャンネル変調)、最終CMYK値候補生成手段1210は、仮CMYK値のうちKのみ切り上げ・切り下げを行って変調候補を生成する。この結果、以下の2通りの変調候補が生成される。
{125,133,234,58}、{125,133,234,59}
{125,133,234,58}、{125,133,235,58}、{125,134,234,58}、{125,134,235,58}、{126,133,234,58}、{126,133,235,58}、{126,134,234,58}、{126,134,235,58}
{125,133,234,58}、{125,133,234,59}、{125,133,235,58}、{125,133,235,59}、{125,134,234,58}、{125,134,234,59}、{125,134,235,58}、{125,134,235,59}、{126,133,234,58}、{126,133,234,59}、{126,133,235,58}、{126,133,235,59}、{126,134,234,58}、{126,134,234,59}、{126,134,235,58}、{126,134,235,59}
最終CMYK値候補生成手段1210は、生成した変調候補を保存する。
例えば、第三モードの場合、乱数発生手段1212により発生し得る乱数の数値や数値範囲と、前記16通りの変調候補との対応付けを保存しておき、乱数発生手段1212から現に得た乱数に対応する変調候補をこの対応付けから求め、仮出力色値をこの変調候補に置き換える。
この結果、元の仮CMYK値は、C,M,Y,Kのうちの選択したチャンネルについては、その整数値に1加算されるか、もしくは、その整数値のまま出力部12に出力され、それ以外のチャンネルについては、その整数値のまま出力部12に出力される。
出力部12(出力手段)は、このようにして変調された後の色値にもとづいて対象の画像の出力を行う。
変調付加スイッチ1213は、設定信号を最終CMYK値設定手段1211に出力する。
最終CMYK値設定手段1211は、変調付加スイッチ1213から変調を行わない旨の信号を入力すると、変調が行われていない元の仮出力CMYK値をそのまま出力部12に出力する。最終CMYK値候補生成手段1210が、変調候補を生成しないように制御することによってその機能を実現することもできる。
なお、変調付加スイッチ1213を備えることによる効果は、第一実施形態の変調付加スイッチ1114と同様であるため、その説明は省略する。
次に、本発明の第三実施形態に係る画像処理装置について説明する。
図5は、本発明の第三実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。
図5に示すように、本実施形態の画像処理装置1(制御部11c)は、色変換処理部(色変換処理手段)110、色値変調部(色値変調手段)111、及び、変調チャンネル選択部(色選択手段)112を機能ブロックとして備える点で共通する。
ただし、本実施形態の制御部11cにおいては、色値変調部111の構成等が、前述の各実施形態における色値変調部111と異なる。
また、本実施形態は、対象の色値が整数値であり、小数値を対象とする前述の実施形態とは異なる。
このため、以下、主に色値変調部111に関する事項ついて説明し、他の構成部についての詳細な説明は省略する。
なお、変調付加スイッチ1314の動作、機能、作用効果等については、第二実施形態における変調付加スイッチ1213と同じであるため、説明を省略する。
例えば、{C,M,Y,K}のチャンネルごとに「1」又は「0」を設定した組合わせの一群を変調差分とする。この結果、変調差分は、以下の24=16通り生成される。
{0,0,0,0}、{0,0,0,1}、{0,0,1,0}、{0,0,1,1}、{0,1,0,0}、{0,1,0,1}、{0,1,1,0}、{0,1,1,1}、{1,0,0,0}、{1,0,0,1}、{1,0,1,0}、{1,0,1,1}、{1,1,0,0}、{1,1,0,1}、{1,1,1,0}、{1,1,1,1}
また、チャンネルごとに「1」、「−1」、「0」を設定することによって、34=81通りの変調差分を作ることもできる。
変調量候補生成手段1310は、生成した変調差分を保存する。
例えば、乱数発生手段1313により発生し得る乱数の数値や数値範囲と、前記16通りの変調差分との対応付けを保存しておき、乱数発生手段1313から現に得た乱数に対応する変調差分をこの対応付けから求める。
変調量設定手段1311は、選択した変調差分を最終CMYK値設定手段1312に出力する。
この結果、例えば、前記16通りの変調差分の中からランダムに選択された変調差分を加える場合には、仮CMYK値は、C,M,Y,Kが、個別に1加算されるか、もしくは、そのままの値が維持される。また、変調差分を減じる場合には、仮CMYK値は、C,M,Y,Kが、個別に1減算されるか、そのままの値が維持される。
前記81通りの変調差分を用いる場合、それらの中からランダムに選択された変調差分が加えられることによって、仮CMYK値は、C,M,Y,Kが、個別に1加算されるか、1減算されるか、又は、そのままの値が維持される。
出力部12(出力手段)は、このようにして変調された後の色値にもとづいて対象の画像の出力を行う。
具体的には、図3に示すように、(i)Kチャンネルのみ変調する場合(第一モード)、(ii)CMYチャンネルのみ変調する場合(第二モード)、(iii)CMYK全チャンネル変調する場合(第三モード)、といったように、選択チャンネルに応じたモードを設け、ユーザーが一定の操作によっていずれかのモードを選択できるようにしておく。
モードの選択によって変調チャンネルが選択されると、選択されたチャンネルの識別情報を含む切換え制御信号が色値変調部111へ出力され、色値変調部111(最終CMYK値設定手段1312)は、その識別情報から変調対象のチャンネルを特定してそのチャンネルの仮出力色値のみ変調を行う。
例えば、第一モードが選択された場合、変調量候補生成手段1310は、Kチャンネルのみ「1」又は「0」を設定した組合わせの一群を変調差分として生成する。この結果、以下の2通りの変調差分が生成される。
{0,0,0,0}、{0,0,0,1}
{0,0,0,0}、{0,0,1,0}、{0,1,0,0}、{0,1,1,0}、{1,0,0,0}、{1,0,1,0}、{1,1,0,0}、{1,1,1,0}
このようにすると、選択された色成分の仮出力色値に対してのみ変調が行われ、変調が行われた色値、及び、変調が行われていない色成分の仮出力色値にもとづいて対象の画像の出力が行われることとなる。
このため、微細で不規則な色値に変調が行われ、同一の色値が連続することによる擬似輪郭の発生を効果的に防止することができるのに加え、変調を特定の色成分については行い、又は、行わないようにすることができる。
例えば、色相の変調を回避したい場合にはCMYチャンネルについて変調を行わない第一モードを選択することによって、明度方向にのみ変調を行うことができ、また、粒状性の変化を望まない場合や大きな明度変化を望まない場合には、Kチャンネルについては変調を行わない第二モードを選択することによって、所望の変調を行うことが可能となる。
また、色成分ごとに出力色値の最小分解能に相当する値にもとづいて色値の変調を行うことが可能となるため、変調により擬似輪郭の発生を防ぐ一方でその変調により画質に与える悪影響を極力抑えることができる。
次に、画像処理プログラムについて説明する。
上記実施形態におけるコンピュータ(画像処理装置)の色変換処理機能、色値変調機能、変調チャンネル選択機能等は、ROM等に記憶された画像処理プログラムにより実現される。
画像処理プログラムは、コンピュータの制御手段(CPUなど)に読み込まれることにより、コンピュータの構成各部に指令を送り、前記各機能に対応した各手段(色変換手段、色選択手段、色値変調手段、出力手段)を実行させる。
これによって、前記各機能は、ソフトウェアである画像処理プログラムとハードウェア資源であるコンピュータの各構成手段とが協働することにより実現される。
外部記憶装置とは、CD−ROM(Compact disc−Read Only Memory)等の記録媒体を内蔵し、画像処理装置1に外部接続されるメモリ増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、例えば、フレキシブルディスク、メモリカード、光磁気ディスク等をいう。
さらに、コンピュータで画像処理プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有された画像処理プログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。このダウンロードされたプログラムも、CPUにより実行されることによって上述した実施形態の各機能を実現することができる。
このため、上記画像処理プログラムを他のデバイスにインストールすることによって、本実施形態に係る画像処理装置1と同様の作用効果を奏する装置を構成することが可能となる。
例えば、プリンター、MFP以外の画像形成装置においても本発明を適用することができる。
また、前述の実施形態においては、RGBtoCMYK変換手段1100が、入力色値と出力色値とが直接対応付けられた1段のLUTを介して色変換処理を行うようにしているが、このような態様に限定されるものではなく、結果として画像処理装置1の出力色値が得られるのであれば、特にLUTの構成や色変換処理の工程等を問わない。
例えば、図6に示すように、RGB値(入力色値)とCMYK値(出力色値)との色変換処理を、XYZ空間やLab空間への色変換を行うLUTを介し、数段階に分けて行うこともできる。
10 入力部
11 制御部
110 色変換処理部
111 色値変調部
112 変調チャンネル選択部
12 出力部
Claims (2)
- 対象の画像の入力色値を対応する出力色値に色変換し仮出力色値として取得する色変換処理手段と、
選択操作に応じて、前記仮出力色値をなす色成分の一部又は全部を選択する色選択手段と、
前記選択された色成分の仮出力色値に対し、その最小分解能に相当する値をランダムに加え、又は、減じる変調を行う色値変調手段と、
前記変調が行われた色値、及び、前記変調が行われていない色成分の前記仮出力色値にもとづいて前記画像の出力を行う出力手段と、を備え、
前記仮出力色値は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)からなり、
前記色選択手段が、Kチャンネルのみ変調する第一モード、CMYチャンネルのみ変調する第二モード、及びCMYKチャンネルを変調する第三モードを、少なくとも有し、
前記色値変調手段は、整数部/小数部分離手段、最終CMYK値設定手段、乱数発生手段、小数部比較手段、及び変調付加スイッチを、少なくとも備え、
前記整数部/小数部分離手段は、前記仮出力色値を整数部と小数部に分離し、前記整数部を前記最終CMYK値設定手段に出力し、前記小数部を前記小数部比較手段に出力し、
前記乱数発生手段は、0〜1の範囲内に含まれる小数値をランダムに、かつ、その範囲内において乱数として発生させ、前記小数部比較手段に出力し、
前記小数部比較手段は、前記整数部/小数部分離手段から入力された前記仮出力色値の小数部である小数値と、前記乱数発生手段から入力された前記乱数とを比較し、前記小数値が乱数の値を超過する場合は、その小数値を切り下げる命令を、前記小数値が乱数の値以下である場合は、その小数値を切り上げる命令を、前記最終CMYK値設定手段に出力し、
前記最終CMYK値設定手段は、前記小数部比較手段から入力された命令が、前記小数値を切り上げる命令に対しては、仮出力色値の前記整数部である整数値に1を加算した値とし、前記小数値を切り下げる命令に対しては、仮出力色値の整数値のままとし、
前記色値変調手段は、
前記第一モードが選択された場合、前記小数部比較手段は、Kについてのみ、その小数値と前記乱数とを比較し、前記小数値を切り上げるか切り下げるかの命令を前記最終CMYK値設定手段に出力し、Kについては、仮出力色値の整数値に1を加算した値か整数値のままとし、C、M、Yについては、仮出力色値の整数値をそのまま用いることによって変調を行い、
前記第二モードが選択された場合、前記小数部比較手段は、C、M、Yについてのみ、その小数値と前記乱数とを比較し、前記小数値を切り上げるか切り下げるかの命令を前記最終CMYK値設定手段に出力し、C、M、Yについては、仮出力色値の整数値に1を加算した値か整数値のままとし、Kについては、仮出力色値の整数値をそのまま用いることによって変調を行い、
前記第三モードが選択された場合、前記小数部比較手段は、C、M、Y、Kについて、その小数値と前記乱数とを比較し、前記小数値を切り上げるか切り下げるかの命令を前記最終CMYK値設定手段に出力し、C、M、Y、Kについて、仮出力色値の整数値に1を加算した値か整数値のまま用いることによって変調を行い、
前記変調付加スイッチは、設定操作に応じて変調を行うか否かの設定を行い、設定信号を前記最終CMYK値設定手段に出力し、前記最終CMYK値設定手段は、前記変調付加スイッチから変調を行わない信号が入力されると、前記仮出力色値の整数値をそのまま前記出力手段に出力し、前記出力手段は、その整数値にもとづいて対象の画像の出力を行う
ことを特徴とする画像処理装置。 - コンピュータを、
対象の画像の入力色値を対応する出力色値に色変換し仮出力色値として取得する色変換処理手段、
選択操作に応じて、前記仮出力色値をなす色成分の一部又は全部を選択する色選択手段と、
前記選択された色成分の仮出力色値に対し、その最小分解能に相当する値をランダムに加え、又は、減じる変調を行う色値変調手段、及び
前記変調が行われた色値、及び、前記変調が行われていない色成分の前記仮出力色値にもとづいて前記画像の出力を行う出力手段、として機能させ、
前記仮出力色値は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)からなり、
前記色選択手段が、Kチャンネルのみ変調する第一モード、CMYチャンネルのみ変調する第二モード、及びCMYKチャンネルを変調する第三モードを、少なくとも有し、
前記色値変調手段は、整数部/小数部分離手段、最終CMYK値設定手段、乱数発生手段、小数部比較手段、及び変調付加スイッチを、少なくとも備え、
前記整数部/小数部分離手段は、前記仮出力色値を整数部と小数部に分離し、前記整数部を前記最終CMYK値設定手段に出力し、前記小数部を前記小数部比較手段に出力し、
前記乱数発生手段は、0〜1の範囲内に含まれる小数値をランダムに、かつ、その範囲内において乱数として発生させ、前記小数部比較手段に出力し、
前記小数部比較手段は、前記整数部/小数部分離手段から入力された前記仮出力色値の小数部である小数値と、前記乱数発生手段から入力された前記乱数とを比較し、前記小数値が乱数の値を超過する場合は、その小数値を切り下げる命令を、前記小数値が乱数の値以下である場合は、その小数値を切り上げる命令を、前記最終CMYK値設定手段に出力し、
前記最終CMYK値設定手段は、前記小数部比較手段から入力された命令が、前記小数値を切り上げる命令に対しては、仮出力色値の前記整数部である整数値に1を加算した値とし、前記小数値を切り下げる命令に対しては、仮出力色値の整数値のままとし、
前記色値変調手段は、
前記第一モードが選択された場合、前記小数部比較手段は、Kについてのみ、その小数値と前記乱数とを比較し、前記小数値を切り上げるか切り下げるかの命令を前記最終CMYK値設定手段に出力し、Kについては、仮出力色値の整数値に1を加算した値か整数値のままとし、C、M、Yについては、仮出力色値の整数値をそのまま用いることによって変調を行い、
前記第二モードが選択された場合、前記小数部比較手段は、C、M、Yについてのみ、その小数値と前記乱数とを比較し、前記小数値を切り上げるか切り下げるかの命令を前記最終CMYK値設定手段に出力し、C、M、Yについては、仮出力色値の整数値に1を加算した値か整数値のままとし、Kについては、仮出力色値の整数値をそのまま用いることによって変調を行い、
前記第三モードが選択された場合、前記小数部比較手段は、C、M、Y、Kについて、その小数値と前記乱数とを比較し、前記小数値を切り上げるか切り下げるかの命令を前記最終CMYK値設定手段に出力し、C、M、Y、Kについて、仮出力色値の整数値に1を加算した値か整数値のまま用いることによって変調を行い、
前記変調付加スイッチは、設定操作に応じて変調を行うか否かの設定を行い、設定信号を前記最終CMYK値設定手段に出力し、前記最終CMYK値設定手段は、前記変調付加スイッチから変調を行わない信号が入力されると、前記仮出力色値の整数値をそのまま前記出力手段に出力し、前記出力手段は、その整数値にもとづいて対象の画像の出力を行う
ことを特徴とする画像処理プログラム。
Priority Applications (4)
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