JP2007210183A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成のために使用される色材の中、少なくとも1の色について濃,淡2種類の色材を用いる画像形成装置において、画像構造が複雑であるか否かに応じて濃,淡色材の使用割合を適切に制御する。
【解決手段】画像中にエッジ画素の割合が多い場合、図6(b)のような濃ブラック(Bk)の色材の使用割合が多い分版テーブルをKデータの分版に用いることにより、版ずれ時の鮮鋭性の劣化を防ぐことを優先した画像形成を行う。画像中にエッジ画素の割合が少ない場合、図6(a)のような淡ブラック(Lk)の色材の使用割合が多い分版テーブルをKデータの分版に用いることにより、粒状性の良さを優先した画像形成を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に係り、特に、画像形成のために使用される色材の中、少なくとも1の色の色材として濃,淡2種類の色材を用いる画像形成装置に関する。
近年、インクジェットプリンタでは、同一の色味を有する濃,淡2種類のインクを備え、画像の低濃度領域で濃度の淡いインクを用いることで、粒状性を向上させ、ざらつきのない写真画像を実現するものが知られている。
電子写真プリンタでも同様の考え方で、同一の色味を有する濃,淡2種類のトナーを用いることにより、低濃度領域の粒状性を向上させることが可能である。特に、ブラックについて濃,淡トナーを用いることは、粒状性の向上に効果が大きい。これは、ブラックは、他の色よりも濃度が濃いために、ドットが目に付きやすく、粒状性を悪化させる原因となるからである。このような例として、特許文献1には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナーに加え、濃度がブラックの略1/2の淡ブラックのトナーを用いる電子写真プリンタが記載されている。また、特許文献2には、濃,淡トナーを用い、画像が写真や絵などの中間調領域であるか文字領域であるかを判別し、中間調領域で淡トナーの使用を多くし、文字領域で濃トナーの使用を多くするる電子写真プリンタが記載されている。
特開平8-171252号公報 特開2001-290319号公報
一般に電子写真エンジンは、インクジェットプリンタなどの機構が簡単な画像形成装置に比べ、各色の版の位置あわせが難しく、版ずれが大きい。
このため、特許文献1に記載されているような淡ブラックを追加したプリンタでは、画像中の文字・線画やエッジ部分を濃,淡ブラックの両方を用いて再現した場合、濃ブラック版と淡ブラック版の間に版ずれが発生すると、文字・線画部やエッジ部分で像がぼけたり二重に見えたりしてしまい、鮮鋭性の劣った画像となってしまうという問題がある。
また、特許文献2記載の電子写真プリンタにおいては、写真や絵などの中間調領域に対しては淡トナーの使用を多くし、文字領域に対しては濃トナーの使用を多くする。しかし、中間調領域にも様々なものがあり、複雑な構造を多く含んだ写真や絵などでは、淡トナーの使用を多くしても粒状性向上の効果はあまり見られず、逆に、版ずれ時の鮮鋭性劣化の方が目立ってしまうという問題がある。
本発明は、以上の問題点に鑑み、少なくとも1の色について濃,淡2種類の色材を用いる画像形成装置において、濃,淡色材の使用割合を、形成しようとする画像に応じてより適切に制御し、高品質の画像形成を可能にすることを目的とする。
請求項1記載の発明は、画像形成のために使用される色材の中、少なくとも1の色の色材として濃,淡2種類の色材を用いる画像形成装置であって、形成しようとする画像のデータから画像構造が複雑であるか否かを判断する第1の手段と、前記第1の手段の判断結果に応じて該画像の形成のための濃,淡色材の使用割合を制御する第2の手段とを有し、前記第1の手段により画像構造が複雑であると判断された場合に前記第2の手段は淡色材より濃色材の使用割合を多くし、前記第1の手段により画像構造が複雑でないと判断された場合に前記第2の手段は濃色材より淡色材の使用割合を多くする、ことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に係る画像形成装置であって、前記第1の手段は、形成しようとする画像のデータよりエッジ画素を抽出し、エッジ画素が基準より多いか否かによって画像構造が複雑であるか否かを判断することを特徴とする画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明に係る画像形成装置であって、前記第1の手段は、形成しょうとする画像のデータを周波数空間へ変換し、高周波成分が基準より多いか否かによって画像構造が複雑であるか否かを判断することを特徴とする画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明に係る画像形成装置であって、形成しようとする画像中のオブジェクトを単位として、前記第1の手段による判断及び前記第2の手段による制御を行うことを特徴する画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明に係る画像形成装置であって、形成しようとする画像中の文字オブジェクトに対しては、前記第2の手段は淡色剤より濃色材の使用割合を多くすることを特徴とする画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、画像形成のために使用される色材の中、少なくとも1の色の色材として濃,淡2種類の色材を用いる画像形成装置の制御方法であって、形成しようとする画像のデータから画像構造が複雑であるか否かを判断する第1の工程と、前記第1の工程の判断結果に応じて該画像の形成のための濃,淡色材の使用割合を制御する第2の工程とを有し、前記第1の工程により画像構造が複雑であると判断された場合に前記第2の工程は淡色材より濃色材の使用割合を多くし、前記第1の工程により画像構造が複雑でないと判断された場合に前記第2の工程は濃色材より淡色材の使用割合を多くする、ことを特徴とする画像形成装置の制御方法である。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明に係る画像形成装置の制御方法であって、前記第1の工程は、形成しようとする画像のデータよりエッジ画素を抽出し、エッジ画素が基準より多いか否かによって画像構造が複雑であるか否かを判断することを特徴とする画像形成装置の制御方法である。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明に係る画像形成装置の制御方法であって、前記第1の工程は、形成しょうとする画像のデータを周波数空間へ変換し、高周波成分が基準より多いか否かによって画像構造が複雑であるか否かを判断することを特徴とする画像形成装置の制御方法である。
請求項9記載の発明は、請求項6,7又は8記載の発明に係る画像形成装置の制御方法であって、形成しようとする画像中のオブジェクトを単位として、前記第1の工程による判断及び前記第2の工程による制御を行うことを特徴する画像形成装置の制御方法である。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明に係る画像形成装置の制御方法であって、形成しようとする画像中の文字オブジェクトに対しては、前記第2の工程は淡色剤より濃色材の使用割合を多くすることを特徴とする画像形成装置の制御方法である。
請求項1,2,3,6,7,8記載の発明によれば、画像構造の複雑さに応じて濃,淡色材の使用割合を適切に制御することにより、画像構造が複雑な画像については版ずれ時の鮮鋭性の劣化を防止し鮮鋭性の良好な画像形成を行い、画像構造が複雑でない場合については粒状性の良好な画像形成を行うことができる。請求項4,5,8,10記載の発明によれば、画像中のオブジェクト単位で、画像構造の複雑さに応じて濃,淡色材の使用割合を適切に制御することにより、画像構造が複雑なオブジェクトや文字オブジェクトについては版ずれ時の鮮鋭性の劣化を防止し鮮鋭性の良好な画像形成を行い、画像構造が複雑でないオブジェクトについては粒状性の良好な画像形成を行うことができる等の効果を得られる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。この画像形成装置100はコンピュータ101と直接又はネットワーク経由で接続される。
画像形成装置100は、画像処理部111と作像部112とから構成される。画像処理部11はコマンド解釈部113、画像展開部114、色変換部115及びディザ処理部116から構成される。
ユーザがコンピュータ101上のアプリケーションなどから印刷を指示すると、プリンタドライバ117を介してPDL(Printer Description Language)で記述されたプリントコマンドが画像形成装置100へ送出される。プリンタコマンドは、文字/グラフィック/イメージの3種類のオブジェクトに対する描画コマンドからなるものである。
画像形成装置100内の画像処理部111においては、コマンド解釈部113でオブジェクト毎に描画コマンドを解釈し、解釈結果に基づき画像展開部114で不図示の描画メモリ上にRGBデータとして画像データを展開する。そして、色変換部115で、展開されたRGBデータから、作像部112で使用される色材に対応したCMYBkLkデータを生成する。色変換部115には、形成すべき画像のデータから画像構造が複雑であるか否かを判断する手段と、この手段による判断結果に応じて濃ブラック(Bk)トナー、淡ブラック(Lk)トナーの使用割合を制御する手段が含まれるが、その詳細については後述する。
作像部112においては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、濃ブラック(Bk)、淡ブラック(Lk)の色材(トナー)を画像形成に用いる。すなわち、ブラックについて濃,淡トナーを用いる例である。ただし、ブラック以外の色について濃,淡トナーを用いる場合でも、後述するような本発明による濃,淡トナーの使用割合の制御を適用可能である。色変換部115で生成されたCMYBkLkデータは、ディザ処理部116によりディザ処理を施された後に作像部112へ送られる。
なお、コンピュータ101から画像のRGBデータが画像形成装置100へ送出される場合、そのRGBデータを直接的に色変換部115に入力して処理させることができることは当然であり、かかる態様も本発明に包含される。
図2は作像部112の概略図である。作像部112は、淡ブラック(Lk)版の作像ステーション35、ブラック(Bk)版の作像ステーション36、シアン(C)版の作像ステーション37、マゼンタ(M)版の作像ステーション38、イエロー(Y)版の作像ステーション39を有する。これら作像ステーションは同一構成であり、その構成要素として感光体5,11,17,23,29、帯電チャージャ6,12,18,24,30、現像器8,14,20,26,32、クリーニングブレード9,15,21,27,33、一次転写チャージャ10,16,22,28,34、及び、感光体5,11,17,23,29への露光ビーム7,13,19,25,31を発生する不図示の書き込みユニットがある。これら書き込みユニットにディザ処理部116の出力データが供給される。
各版の作像ステーション35,36,37,38,39の構成・動作は同じであるので、淡ブラック版の作像ステーション35を例に、その構成と動作を説明する。感光体5の周りに帯電チャージャ6、現像器8、クリーニングブレード9、1次転写チャージャ10が配置されている。感光体5は図中反時計回りに回転駆動され、帯電チャージャ6によって表面が一様に帯電され、不図示の書き込みユニットで発生された露光ビーム7によって露光されることにより淡ブラック(Lk)版の静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器8によって淡ブラックトナーを用いて現像され、トナー像として可視化させる。このトナー像は1次転写チャージャ10によって中間転写ベルト40に転写される。感光体50上に残留したトナーはクリーニングブレード9によって掻き取られる。
同様にして、作像ステーション36,37,38,39によって各版のトナー像が形成され、これが中間転写ベルト40に重ねて転写される。
記録紙1は給紙コロ2によって一枚づつ分離して取り込まれて搬送ローラ対3へ供給され、搬送ローラ対3によって記録紙はレジストローラ対4へ搬送される。レジストローラ対4は不図示のレジストクラッチによってローラの回転、停止を自在にコントロールできる構成となっており、一旦レジストローラ対4で記録紙を停止させる。
全ての版のトナー像が中間転写ベルト40に転写されると、レジストローラ対4で一旦停止させ待機させておいた記録紙を、中間転写ベルト40の搬送とタイミングを合わせて搬送させ、2次転写チャージャ41によって中間転写ベルト40上のトナー像を記録紙に転写させる。この記録紙を定着器43を通過させ、熱と圧力を加えてトナー像を記録紙に定着させる。中間転写ベルト40上の残留トナーは、中間転写クリーナ42により書き取られる。
次に、色変換部115のいくつかの実施例について説明する。
図3は色変換部115の実施例1を示すブロック図である。図3において、エッジ抽出部303R,303G,303Bと判定部304は、画像展開部114で展開された画像データ(RGBデータ)から画像構造が複雑であるか否かを判断する手段を構成するものである。
エッジ抽出部303R,303G,303Bは、R,G,Bの各データからエッジ画素を抽出する。具体的には、エッジ抽出部303R,303G,303Bはそれぞれ、例えば図4の(a)に示すエッジ抽出フィルタ及び(b)に示すエッジ抽出フィルタによって各画素のエッジ量を算出し、算出された2つのエッジ量のうちの大きい方のエッジ量が所定値以上であれば当該画素をエッジとして”1”を出力し、そうでなければ”0”を出力する。
判定部304は、エッジ抽出部303R,303G,303Bの出力の1つでも”1”となった画素をエッジ画素として、画像中のエッジ画素の個数をカウントする。そして、そのエッジ画素数が所定値以上であれば画像構造が複雑であると判断して処理制御信号305として”1”を出力し、エッジ画素数が上記所定値未満であれば画像構造が複雑でないと判断し処理制御信号305として”0”を出力する。すなわち、本実施例では、画像中のエッジ画素数が基準より多いか否かによって画像構造が複雑であるか否かの判断を行っている。
判定部304の出力である処理制御信号305は色補正処理部301に入力される。色補正処理部301は、画像展開部114で展開された画像のRGBデータをCMYBkLkデータに変換するものであるが、処理制御信号305に応じて濃ブラック(Bk)と淡ブラック(Lk)のトナーの使用割合を制御するための手段を含んでいる。
図5に色補正処理部301の内部構成を示す。図示のように、色補正処理部301は色補正部601、墨生成部601、UCR部603及び濃淡分版部604から構成されている。
色補正部601はRGBデータをCMYデータへ変換する手段である。墨生成602はCMYデータから墨成分であるKデータを生成する手段である。UCR(下色除去)部603は、墨生成部602で生成されたKデータに基づいてCMYデータから墨成分を差し引く手段である。
RGBデータからCMYデータへの変換は、さまざまな手法があるが、例えば次のようなマスキング演算によって行われる。
Co=c11×R+c12×G+c13×B+c14
Mo=c21×R+c22×G+c23×B+c24
Yo=c31×R+c32×G+c33×B+c34
ただし、c11〜c34は予め定められた色補正係数である。
また、Kデータは、例えば墨生成パラメータαと墨開始点Tr1を用いて、
Min(Co,Mo,Yo)>Thr1ならば
K=α×(Min(Co,Mo,Yo)−Thr1)により計算され、
Min(Co,Mo,Yo)≦Thr1ならば
K=0
とされる。
UCR部603は、Co,Mo,YoデータからKデータに基づいて墨成分を差し引いたCMYデータを生成する。CMYデータは次式により表される。
C=Co−β×K
M=Mo−β×K
Y=Yo−β×K
ただし、βは墨生成パラメータである。
濃淡分版部604は、処理制御信号305に基づいて濃,淡ブラックのトナーの使用割合を制御するための手段であり、墨生成部602で生成されたKデータからブラック(Bk)データと淡ブラック(Lk)データを生成する。この生成方法は図6に示すような分版テーブルを参照することで行われる。図6の(a)の分版テーブルは濃ブラック(Bk)の開始点が遅く、また、高濃度域でも淡ブラック(Lk)を多く使う(すなわち濃ブラックのトナーより淡ブラックのトナーの使用割合を多くする)テーブルである。一方、図6の(b)に示す分版テーブルは、濃ブラック(Bk)の開始点が早く、また、濃ブラック(Bk)が入り始めると淡ブラック(Lk)を減らす(すなわち淡ブラックのトナーより濃ブラックのトナーの使用割合を多くする)テーブルである。(a)の分版テーブルを用いた場合には、淡ブラック(Lk)のトナーを多く使うことになるため、粒状性の優れた画像を形成することができる。一方、(b)の分版テーブルを用いた場合には、中・高濃度域で濃ブラック(Bk)のトナーみしか使わないことになるため、粒状性は劣るが、版ずれ時の鮮鋭性の劣化を防ぐことができる。
濃淡分版部604は、処理制御信号305が”1”の場合には、図6の(b)の分版テーブルを使用し、処理制御信号305が20”の場合には、図6の(a)の分版テーブルを使用する。つまり、画像中にエッジ画素の割合が多い場合には、粒状性よりも鮮鋭性が重視されると考えられるので、図6(b)の分版テーブルを使用し、版ずれ時の鮮鋭性の劣化を防ぐことを優先する。逆に、画像中にエッジ画素の割合が少ない場合には、粒状性が重視されると考えられるので、図6(a)の分版テーブルを使用し、粒状性の向上を優先するわけである。
なお、画像のRGBデータに代えてCMYデータが入力される場合には、色補正部601を省き、入力されたCMYデータを墨生成部602及びUCR部603で処理することになる。これは後記実施例2,3においても同様である。かかる態様も本実施形態に包含されることはも当然である。
図7は色変換部115の実施例2を示すブロック図である。本実施例と図3に示した前記実施例1との違いは、コマンド解釈部113(図1)よりオブジェクトの種類(文字/グラフィック/イメージ)を示すオブジェクト情報401が入力すること、判定部404がオブジェクト単位でエッジ画素数のカウント及びその判定を行うこと、文字オブジェクトではエッジ画素数に関係なく処理制御信号305を”1”に設定することである。エッジ抽出部303R,303B,303Bの構成及び動作、判定部404におけるエッジ画素のカウント及びエッジ画素数の判定の方法、色補正処理部301の構成及び動作は前記実施例1と同じである。
例えば、図8に示すような2つのイメージオブジェクト(オブジェクト(1),(3))と1つの文字オブジェクト(オブジェクト(2))からなる文書画像を考える。オブジェクト(2)に対しては判定部404は処理制御信号305として無条件に”1”を出力する。オブジェクト(1),(3)に対しては、該オブジェクト内のエッジ画素数が所定値以上ならば処理制御信号305として”1”を出力し、該オブジェクト内のエッジ画素数が所定値未満ならば処理制御信号305として”0”を出力する。そして、色補正部301内の濃淡分版部604(図5)において、処理制御信号305に基づいて前記実施例1の場合と同様に分版テーブルが選択される。ただし、この選択はオブジェクト単位で行われる。
すなわち、本実施例においては、文字オブジェクトでは鮮鋭性が重視されることが明らかなので、図6(b)に示すような中・高濃度域で濃ブラック(Bk)のトナーみしか使わない分版テーブルを使用することにより、版ずれ時の鮮鋭性の劣化を防ぐことができる。グラフィック又はイメージオブジェクトでは、画像中にエッジ画素が多い場合には、図6(b)のような分版テーブルを使用して版ずれ時の鮮鋭性の劣化を防ぐことができ、一方、エッジ画素数が少ない場合には図6(a)のように淡ブラック(LK)を多く使う分版テーブルを使用することにより粒状性の優れた画像を形成することができる。
図9は色変換部115の実施例3を示すブロック図である。本実施例と図3に示した前記実施例1との違いは、画像構造が複雑か否かを判断するための手段が輝度信号生成部503及び周波数解析部504に置き換えられていることである。色補正処理部301の構成及び動作は前記実施例1と同様である。
輝度信号成生成部503は、RGBデータから輝度信号を生成する手段である。輝度信号は、
輝度信号=0.299×R+0.587×G+0.114×B
で計算される。
周波数解析部504は、その輝度信号を周波数空間に変換し、高周波成分が基準より多いか少ないかによって画像構造が複雑であるか否かを判断する手段である。周波数空間への変換は、例えば離散フーリエ変換(DFT)によって行う。DFTは、図10に示すように、2次元の画像データf(x,y)を2次元の周波数空間データg(u,v)に変換する。ここで、u,vは直交する周波数成分であり、u=v=0が直流成分であり、u,vが大きいほど高い周波数成分を表す。周波数解析部504は、DFTによって得られた周波数空間データg(u,v)から、uまたはvが所定値以上であるデータの数を計算し、その割合が所定の割合以上である場合に、高周波成分が基準より多い(画像構造が複雑である)と判定し、処理制御信号305として”1”を出力する。逆に、その割合が所定の割合未満である場合には、高周波成分が基準より少ない(画像構造が複雑でない)と判定し、処理制御信号305として”0”を出力する。
色補正処理部301においては、前記実施例1と同様に、濃淡分版部604で処理制御信号305に従って濃淡分版テーブルを切り換えることにより、画像構造が複雑であるか否かに応じて濃,淡ブラックトナーの使用割合を制御する。すなわち、画像中に高周波成分が多い場合には、粒状性よりも鮮鋭性が重視されると考えられるので、図6(b)の分版テーブルを使用することで、版ずれ時の鮮鋭性の劣化を防ぐことができる。逆に、画像中に高周波成分が少ない場合には、粒状性が重視されると考えられるので、図6(a)の分版テーブルを使用することで、粒状性の優れた画像を形成することができる。
なお、本実施例では、RGBデータから輝度信号を生成し、輝度信号に対して周波数解析を行う。かかる構成によれば、RGB各データに対して周波数変換を行う構成に比べ、回路規模を小さくすることができる。
本実施例の変形態様によれば、前記実施例2と同様に、オブジェクト情報が周波数解析部504に入力され、周波数解析部504において、オブジェクト単位で、周波数解析及び高周波成分量の判定を行い、また、文字オブジェクトでは該オブジェクト内での高周波成分量と無関係に処理制御信号305を”1”にする。かかる態様も本実施例に包含される。
<色補正処理部の変形例>
前記実施例1,2,3の色補正処理部301においては、墨成分であるKデータを生成し、このKデータを分版テーブルを用いて濃ブラック(Bk)と淡ブラック(Lk)のデータに分版している。しかし、これに限定されるわけではなく、ダイレクトマッピング方式と呼ばれる方法でRGBデータから直接的に同様なCMYBkLkデータを生成することも可能である。このダイレクトマッピング方式では、RGB空間の格子点上における出力CMYBkLkデータを保持したルックアップテーブルを用意しておき、入力されたRGBデータ近傍の複数の格子点から補間処理によってCMYBkLkデータを算出する。よって、淡ブラック(Lk)を多く使うルックアップテーブルと淡ブラック(Lk)をあまり使わないルックアップテーブルを用意しておき、それを前記実施例と同様に切り換える構成とすることにより、前記実施例と同様なCMYBkLkデータを生成させることができる。
<他の実施形態>
画像形成装置100内の画像処理部111を、コンピュータ101内のプログラムとして実装する形態をとることも可能である。
かかる形態のためのプログラムのフローチャートを図11に示す。ただし、コマンド解釈部113及び画像展開部114に対応した処理部分は省略されている。また、ここでは前記実施例2と同様な処理を行うものとしている。
図11において、まず画像中の1のオブジェクトが文字オブジェクトであるか判定する(step1)。文字オブジェクトであるときには(step1,Yes)、図6(b)に示すような濃ブラック(Bk)のトナーより淡ブラック(Lk)のトナーの使用割合が少ない分版テーブルを選択する(step7)。
文字オブジェクトでない場合に(step1,No)、図4に示すようなエッジ抽出フィルタを用いて、当該オブジェクトのRGBデータについてエッジ画素を抽出し(step2)、オブジェクト内のエッジ画素数をカウントする(step3)。
カウントしたエッジ画素数が所定の閾値以上であるかを判定し(step4)、所定閾値以上であるならば(step4,Yes)、図6(b)に示すような淡ブラック(Lk)トナーの使用割合が少ない分版テーブルを選択する(step6)。エッジ画素数が所定閾値以上でないならば(step4,No)、図6(a)に示すような淡ブラック(Lk)トナーの使用割合が多い分版テーブルを選択する(step5)。
そして、選択された分版テーブルを用いて、当該オブジェクトに対するCMYBkLkデータを生成し(step8)、このCMYBkLkデータにディザ処理を施し(step9)、1のオブジェクトに対する処理を終了する。
処理すべきオブジェクトが残っている場合(step10,No)、次のオブジェクトに対しstep1からの処理を実行する。同様の処理が全オブジェクトが処理済みとなるまで(step10,Yes)繰り返される。
このようにして生成されたCMYBkLkデータを画像形成装置100へ送り、その作像部112で画像形成を行わせることにより、画像構造が複雑な画像については版ずれ時の鮮鋭性の劣化を防ぐことができ、画像構造が複雑でない画像については粒状性の優れた画像形成を行うことができる。
以上の説明から明らかなように、前記実施例1又は3と同様な処理をコンピュータ側でプログラムに実行させることも可能であり、かかる態様も本実施形態に包含される。
以上の説明は本発明に係る画像形成装置の制御方法についての説明でもある。よって、本発明に係る画像形成装置の制御方法についての説明は繰り返さない。
本発明に係る画像形成装置のブロック図である。 画像形成装置内の作像部の概略構成図である。 色変換部の一実施例を示すブロック図である。 エッジ抽出フィルタの例を示す図である。 色補正処理部のブロック図である。 分版テーブルの例を示す図である。 色変換部の他の実施例を示すブロック図である。 複数のオブジェクトからなる文書画像の例を示す図である。 色変換部の他の実施例を示すブロック図である。 離散フーリエ変換の説明図である。 画像形成装置内の画像処理部をコンピュータ内にプログラムとして実装する形態を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100 画像形成装置
101 コンピュータ
111 画像処理部
112 作像部
113 コマンド解釈部
114 画像展開部
115 色変換部
116 ディザ処理部
301 色補正処理部
303R,303G,303B エッジ抽出部
304,404 判定部
503 輝度信号生成部
504 周波数解析部
601 色補正部
602 墨生成部
603 UCR部
604 濃淡分版部

Claims (10)

  1. 画像形成のために使用される色材の中、少なくとも1の色の色材として濃,淡2種類の色材を用いる画像形成装置であって、
    形成しようとする画像のデータから画像構造が複雑であるか否かを判断する第1の手段と、前記第1の手段の判断結果に応じて該画像の形成のための濃,淡色材の使用割合を制御する第2の手段とを有し、
    前記第1の手段により画像構造が複雑であると判断された場合に前記第2の手段は淡色材より濃色材の使用割合を多くし、前記第1の手段により画像構造が複雑でないと判断された場合に前記第2の手段は濃色材より淡色材の使用割合を多くする、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の手段は、形成しようとする画像のデータよりエッジ画素を抽出し、エッジ画素が基準より多いか否かによって画像構造が複雑であるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の手段は、形成しょうとする画像のデータを周波数空間へ変換し、高周波成分が基準より多いか否かによって画像構造が複雑であるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 形成しようとする画像中のオブジェクトを単位として、前記第1の手段による判断及び前記第2の手段による制御を行うことを特徴する請求項1,2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 形成しようとする画像中の文字オブジェクトに対しては、前記第2の手段は淡色剤より濃色材の使用割合を多くすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 画像形成のために使用される色材の中、少なくとも1の色の色材として濃,淡2種類の色材を用いる画像形成装置の制御方法であって、、
    形成しようとする画像のデータから画像構造が複雑であるか否かを判断する第1の工程と、前記第1の工程の判断結果に応じて該画像の形成のための濃,淡色材の使用割合を制御する第2の工程とを有し、
    前記第1の工程により画像構造が複雑であると判断された場合に前記第2の工程は淡色材より濃色材の使用割合を多くし、前記第1の工程により画像構造が複雑でないと判断された場合に前記第2の工程は濃色材より淡色材の使用割合を多くする、ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  7. 前記第1の工程は、形成しようとする画像のデータよりエッジ画素を抽出し、エッジ画素が基準より多いか否かによって画像構造が複雑であるか否かを判断することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置の制御方法。
  8. 前記第1の工程は、形成しょうとする画像のデータを周波数空間へ変換し、高周波成分が基準より多いか否かによって画像構造が複雑であるか否かを判断することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置の制御方法。
  9. 形成しようとする画像中のオブジェクトを単位として、前記第1の工程による判断及び前記第2の工程による制御を行うことを特徴する請求項6,7又は8に記載の画像形成装置の制御方法。
  10. 形成しようとする画像中の文字オブジェクトに対しては、前記第2の工程は淡色剤より濃色材の使用割合を多くすることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置の制御方法。
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