JP6869709B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、オブジェクトの幅を太らせたり、そのオブジェクトのエッジ部の彩度を抑圧する画像処理に関する。
SFP(Single Function Printer)やMFP(Multi Function Printer)といった画像形成装置における印刷処理においては、印刷対象の入力画像データに対して様々な画像処理が施される。その一つが太らせ処理である。太らせ処理は、画像内の文字や細線などの画像オブジェクト(以下、単にオブジェクトと呼ぶ)を構成する画素を周囲の白領域方向へ拡大させる処理である。この処理により、入力画像内の文字や細線等のオブジェクトをより太く見せることや、画像形成装置の特性として線等が細めに出力される等の問題をリカバリすることが可能となる(特許文献1参照)。また、他の技術として、エッジ部彩度抑圧処理がある。黒色のオブジェクトを構成する画素は、ブラック(K)単色の画素値を有する場合だけでなく、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック(CMYK)の異なる色成分の画素値を組み合わせている場合がある。このような黒色オブジェクトの見た目を損なうことなく、エッジ部の画素をブラック(K)単色で表現する画素に置き換える処理がエッジ部彩度抑圧処理であり、下色除去(UCR:Under Cover Removal)処理とも呼ばれる。このUCR処理により、色材に対応する複数の色版が互いにずれたとしても、黒色オブジェクトのエッジ部に色ずれが発生することを防ぐことが可能となる(特許文献2参照)。
特開平3-62177号公報 特開平7-203198号公報
上述の太らせ処理やUCR処理はいずれも、オブジェクトのエッジ部分周辺に対して施す処理である。これらの処理を同じ画像に対してそれぞれ施した場合、互いに処理が干渉し、充分な効果を得られない場合がある。図1は、処理が互いに干渉する様子を説明する図である。図1(a)は、オブジェクトのエッジ部(8画素幅)を1次元で表現した模式図であり、横軸が画素位置、縦軸はCMYK色の画素値(出力時の色材の載り量)を示している。いま、図1(a)には8つの画素が示されており、各画素の位置を左からPos.1〜Pos.8で表すものとする。図1(a)においてPos.1〜Pos.3は各色の画素値が“0”、すなわち、色材のない白領域に相当する。そして、Pos.4〜Pos.8は各色の画素値が正、すなわち、色のついた非白領域に相当する。いま、Pos.4〜Pos.8の各画素の色は、CMYKの4つの色成分で構成された混色のブラックである。図1(b)は、図1(a)のエッジ部に対して太らせ処理を施して得られた結果を示した図である。図1(a)における白領域(Pos.1〜Pos.3)の画素のうち、非白領域と一定距離以下(ここでは2画素幅以下)の近さにあるPos.2とPos.3の画素に対して、非白領域(Pos.4〜Pos.8)の画素と同じ画素値が付与されている。太らせ処理によって、元のエッジの位置から2画素幅だけ離れた位置まで非白領域が拡大され、それに伴い白領域が狭まっているのがわかる。図1(c)は、図1(a)のエッジ部に対してUCR処理を施して得られた結果を示した図である。図1(a)における非白領域(Pos.4〜Pos.8)の画素のうち白領域と接するPos.4とPos.5の画素がK単色化されているのがわかる。図1(b)及び(c)の下部にある矩形内の数字は、太らせ処理における画素値の置換及びUCR処理におけるK単色化の実施又は不実施を示す1bitのフラグの情報である。そして、図1(d)は、両フラグ値の論理和を取ることで得られた合成処理の結果を示した図である。合成処理では、フラグ値が“1”の画素をより優先的に合成結果として選択していることが分かる。
ここで、図1(a)と図1(d)を比較してみると、合成結果では確かに太らせ処理の効果が得られている。しかし、K単色化されているのは元々のエッジ部を構成するPos.4とPos.5の画素のみで、太らせ処理で拡大されたPos.2とPos.3の画素はK単色化されていない。すなわち、太らせ処理によってエッジ端部がPos.4からPos.2に移動したことにより、結果的にUCR処理の本来の効果が得られていない。このように、入力画像に対して太らせ処理とUCR処理とを別々に実施してその結果を単に合成した場合、UCR処理について充分な効果を得られないという問題があった。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像に含まれるオブジェクトに対して太らせ処理を行う第1の画像処理手段と、前記入力画像における前記オブジェクトのエッジ部に対して下色除去処理を行う第2の画像処理手段と、前記太らせ処理が施された入力画像と前記下色除去処理が施された入力画像とを合成して合成画像を生成する合成処理手段と、を備え、 前記第1及び第2の画像処理手段は、前記入力画像に対してそれぞれの処理を行った後の各画素に対し、前記合成で参照されるフラグを付与し、前記合成処理手段は、前記フラグに基づいて前記太らせ処理後の画像と前記下色除去処理が施された後の画像のいずれの画像を採用するかを決定して、前記合成画像を生成することを特徴とする。
本発明によれば、オブジェクトに対して太らせ処理とUCR処理の双方を実施する場合において、双方の処理について好適な効果を得ることが可能となる。
太らせ処理とUCR処理が干渉する様子を説明する図である。 画像処理装置の内部構成を示すブロック図である。 実施例1に係る画像処理装置における処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る、太らせ処理の詳細を示すフローチャートである。 太らせ処理の説明図である。 実施例1に係る、UCR処理の詳細を示すフローチャートである。 UCR処理の説明図である。 二次微分によるエッジ端部抽出を説明する図である。 実施例1の効果を説明する図である。 実施例2に係る、画像処理装置100における処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る、太らせ処理の詳細を示すフローチャートである。 実施例2の太らせ処理の結果を示す図である。 実施例2に係る、UCR処理の詳細を示すフローチャートである。 実施例2のUCR処理の結果を示す図である。 合成処理で参照されるテーブルの一例である。 実施例2の効果を説明する図である。 実施例2の効果を説明する図である。 実施例2の効果を説明する図である。 本実施例3に係る、UCR処理の詳細を示すフローチャートである。 実施例3のUCR処理の結果を示す図である。 実施例3の効果を説明する図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明を実施する形態について説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
図2は、本実施例に係る画像処理装置の内部構成を示すブロック図である。画像処理装置100は、不図示の画像形成装置(プリンタ)に接続されたPC等であり、主制御部110、記憶部120、操作部130、ネットワークI/F140、画像処理部150、プリンタI/F160で構成される。主制御部110は、画像処理装置100全体の制御を行うコントローラであり、CPUやRAM等で構成される。記憶部120は、画像データや画像処理装置100の各種機能を実現するためのプログラムなどを格納するための記憶装置で、例えばDRAMやHDD等で構成される。操作部130は、例えばタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイやキーボードで構成され、ユーザに情報を表示したり、ユーザからの各種入力操作を受け付けるユーザインタフェース機能を担う。ネットワークI/F140は、例えば画像データが保管されている不図示のストレージと画像データをやり取りするインタフェースである。画像処理部150は、例えば画像処理プロセッサで構成され、画像データに対して所定の画像処理を実施する。プリンタI/F160は、画像処理を終えた画像データを不図示のプリンタに出力するインタフェースである。なお、本実施例では、プリンタとは独立した装置として説明を行うが、以下に述べる画像処理装置をプリンタの一機能として内蔵させてもよい。また、画像処理の対象となる画像データは印刷を前提としなくてもよい。
続いて、画像処理装置100に入力された画像データに対して、画像処理部150で太らせ処理とエッジ部彩度抑圧処理(UCR処理)を行ってプリンタに出力するまでの大まかな流れを説明する。図3は、本実施例に係る画像処理装置100における処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ301では、操作部130を介したユーザ操作により、主制御部110による制御の下、ネットワークI/F140を介して印刷処理対象の画像データが入力される。入力された画像データは記憶部120に保存される。なお入力された画像データは、1画素あたりCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4つの色成分を持つビットマップデータである。1つの画素の1つの色成分の画素値(濃度値)は、例えば8ビットで表現されており、1つの画素は、4つの色成分をあわせて、32ビットで表現される画素値を持つ。この画像データは、PDL(ページ記述言語)データをラスタライズすることで得られる。より具体的には、PDLデータをRGB(レッド・グリーン・ブルー)の1画素あたり3つの色成分を持つビットマップデータに変換し(ラスタライズし)、各画素をRGB表現からCMYK表現に色変換することで、この画像データが得られる。
ステップ302では、主制御部110による制御の下、記憶部120に保存された入力画像データに含まれる文字オブジェクトや線オブジェクト等のオブジェクトに対して、画像処理部150が太らせ処理を実行する。図4は、本実施例に係る、太らせ処理の詳細を示すフローチャートである。図5は、太らせ処理の説明図である。以下、図4のフローと図5の説明図を参照しつつ、2画素分の太らせを行う場合について説明する。
ステップ401では、入力画像内の注目する画素(注目画素)を決定する。例えば、入力画像の左上隅の画素から順に注目画素として決定され、順次、注目画素は更新される。図5(a)は、太らせ処理前の入力画像の一部で文字や線のオブジェクトにおけるエッジ付近を表している。ここでは、白領域の中の太枠501で示す画素が注目画素として決定されたものとする。
ステップ402では、決定された注目画素について、白領域の画素であるかどうか(注目画素の有する画素値が白を表す画素値であるか否か)が判定される。この際、一定の閾値未満であれば厳密には白を表す画素値でなくても、白と等価であるものとして白領域の画素であると判定する。判定の結果、注目画素の有する画素値が閾値未満であれば、太らせ処理を適用する可能性のある白領域の画素となるので、ステップ403に進む。一方、注目画素の有する画素値が閾値以上であれば、有色の画素(=非白領域)であり太らせ処理を適用しない画素となるので、ステップ405に進む。画素501は白領域内の画素であるので、ステップ403に進むことになる。
ステップ403では、注目画素を中心とした所定範囲内(ここでは5×5画素のエリア502内)に非白領域があるかどうかが判定される。なお、エリアサイズは太らせる幅に依存する。ここでは2画素幅の太らせを行うため5×5画素のエリアとなっている。判定の結果、非白領域がない場合は、太らせ処理を適用することなくステップ405に進む。一方、非白領域がある場合は、太らせ処理を適用するべく、ステップ404に進む。画素501が注目画素の場合は、5×5画素のエリア502内に非白領域があるので、ステップ404に進むことになる。
ステップ404では、注目画素の画素値が、非白領域の画素の画素値で置き換えられる。図5の例の場合、非白領域の画素のうち最も注目画素501に近い画素503の画素値が、注目画素501の新たな画素値として置き換えられる。この画素値の置き換えにおいては、このように非白領域の画素のうちの一つを選択して置き換えてもよいし、非白領域の複数画素の画素値の平均値、例えば、太枠504に含まれる複数画素の画素値の平均値で置き換えてもよい。
ステップ405では、入力画像内の全ての画素について処理が完了したかどうかが判定される。未処理の画素があればステップ401に戻って次の画素が注目画素に決定され、処理が続行される。一方、全ての画素が処理されていれば、本処理を終える。図5(b)は、図5(a)に示す部分画像の全画素に対して太らせ処理を実施した結果を示している。図5(a)と比較すると、領域505が白画素ではなくなり非白領域が2画素幅分だけ拡大していることがわかる。太らせ処理が施された画像データは、記憶部120に保存される。以上が、本実施例の太らせ処理の内容である。図3のフローの説明に戻る。
ステップ303では、主制御部111による制御の下、記憶部120に保存された(ステップ302で太らせ処理が施された)画像データに対して、画像処理部150がUCR処理を実行する。図6は、本実施例に係る、UCR処理の詳細を示すフローチャートである。図7は、UCR処理の説明図である。以下、図6のフローと図7の説明図を参照しつつ、エッジ端部の画素をK単色化する場合について説明する。
ステップ601では、太らせ処理がなされた画像内の注目する画素(注目画素)を決定する。図4のフローと同様、例えば、画像の左上隅の画素から順に注目画素として決定され、順次、注目画素は更新される。図7(a)は、UCR処理の対象となる、太らせ処理後の画像における文字や線のエッジ付近を表している。ここでは、非白領域内の太枠で示す画素701が注目画素として決定されたものとする。
ステップ602では、決定された注目画素について、エッジ端部の画素であるかどうかが判定される。エッジ端部であるかどうかの判定には、例えば微分フィルタを用いたエッジ抽出が用いられる。図8は、二次微分によるエッジ端部抽出を説明する図である。図8(a)は文字や線の線幅方向の断面に相当し、縦軸は信号値、横軸は画素位置を示している。図8(b)は、図8(a)の画像信号を一次微分した結果、同(c)は二次微分した結果をそれぞれ示している。図8(b)に示すとおり画像信号に対して一次微分をすると、エッジに相当する信号801及び信号802が得られる。さらに二次微分すると、外エッジに相当する信号803及び信号805と、内エッジに相当する信号804及び信号806が得られる。そして、負の値を持つ閾値807によってK単色化の対象とするエッジ端部が決定される。なお、実際の信号は図8のような綺麗な矩形波ではなく山形なので、閾値807を適宜変えることで、検出する内エッジの幅、すなわち、K単色化する画素幅を制御することができる。判定の結果、注目画素がエッジ端部の画素であればK単色化の対象となり得る画素なので、ステップ603に進む。一方、注目画素がエッジ端部の画素でなければ、K単色化の対象外の画素なので、ステップ605に進む。画素701はエッジ端部の画素であるので、ステップ603に進むことになる。
ステップ603では、注目画素について、無彩色であるかどうかが判定される。ここでいう無彩色とは、ブラックやグレーを意味し、白を含まない。無彩色かどうかは、注目画素の画素値(CMYK値)に基づきC≒M≒Yであるかどうかによって判定してもよいし、例えば、予め行った無彩色判定の結果を示すフラグを各画素の座標に紐付けて保存しておきそれを読み出してもよい。ここでC≒M≒Yとは、C成分の画素値とM成分の画素値との差分、C成分の画素値とY成分の画素値との差分、M成分の画素値とY成分の画素値との差分の3つの差分のそれぞれが所定の閾値内に収まることをいう。判定の結果、注目画素が無彩色である場合はK単色化を行うべく、ステップ604に進む。一方、注目画素が有彩色である場合はK単色化を行うことなく、ステップ605に進む。画素701は無彩色の画素であるので、ステップ604に進むことになる。
ステップ604では、注目画素について、混色ブラックの画素値がK単色の画素値に変更される。K単色化はCMYの画素値を削除してKの画素値だけを残してもよいし、CMYKの総量からK単色の画素値の算出を行ってもよい。図7(b)は、図7(a)に示す処理後画像の全画素に対してUCR処理を実施した結果を示している。図7(b)において、斜線の2画素幅の領域702はK単色化された領域を示している。
ステップ605では、処理対象である太らせ処理後の画像内の全ての画素について処理が完了したかどうかが判定される。未処理の画素があればステップ601に戻って次の画素が注目画素に決定され、処理が続行される。一方、全ての画素が処理されていれば本処理を終える。以上が、本実施例のUCR処理の内容である。こうしてUCR処理が施された画像データは、記憶部120に保存される。図3のフローの説明に戻る。
ステップ304では、主制御部111による制御の下、UCR処理が施された画像データが、プリンタI/F160を介してプリンタに対して送信される。以上が本実施例に係る画像処理装置100における処理の内容である。
図9は、本実施例の効果を説明する図であり、前述の図1に対応している。図9(a)は、図1(a)と同一の模式図であり、入力画像における文字や線のエッジ部を模式的に表している。図9(b)は、図9(a)のエッジ部に対して太らせ処理(図3のフローのステップ302)を施して得られた結果を示した図であり、図1(b)と同じである。図9(c)は、図9(b)に示す太らせ処理後の画像にUCR処理(図3のフローのステップ303)を施して得られた結果を示した図である。太らせ処理によって拡大したエッジ端部(Pos.2とPos.3)の画素が、その後のUCR処理によって混色ブラックからK単色に変化しているのが分かる。このように本実施例の場合、太らせ処理とUCR処理の双方の効果を好適に得られていることがわかる。
なお、図9の下段は、先にUCR処理を行ってその後に太らせ処理を行った場合の図であり、図9(b’)がUCR処理後の画像、図9(c’)がUCR処理後の画像に対して太らせ処理を行って得られた結果を示している。直列的な構成における処理の順序を入れ替えることで、最終的に得られる画像が異なることが分かる。そして、UCR処理を先に行うケースでは、K単色化される画素幅が4画素(Pos.2〜Pos.5)となり、想定よりもUCR処理の効果が過剰な状態になっている。これは、太らせ処理の際に参照される画素が既にK単色化されているためである。このUCR処理の効果が過剰になってしまう問題への対処については実施例3で説明する。
以上の通り本実施例によれば、入力画像に対して太らせ処理を実施した後にUCR処理を実施することにより、双方の処理の効果を干渉させることなく好適な出力結果を得ることが可能となる。
実施例1では、太らせ処理とUCR処理とを直列的に行う構成について説明した。しかし、このような直列的な構成をいわゆるライン処理によって実現しようとすると、太らせ処理用とUCR処理用にそれぞれラインメモリが必要となり、回路規模が大きくなってしまう。そこで、太らせ処理とUCR処理を並列的に行う構成として必要なラインメモリを削減しつつ、実施例1と同等の効果を実現する態様を実施例2として説明する。なお、画像処理装置の基本構成など実施例1と共通する内容については説明を省略ないしは簡略化し、以下では差異点を中心に説明を行うものとする。
図10は、本実施例に係る、画像処理装置100における処理の流れを示すフローチャートである。ステップ1001では、操作部130を介したユーザ操作により、主制御部110による制御の下、ネットワークI/F140を介して印刷処理対象の画像データが入力される。入力された画像データは記憶部120に保存される。
ステップ1002では、主制御部110による制御の下、記憶部120に保存された入力画像データに対して、画像処理部150が太らせ処理を実行する。図11は、本実施例に係る、太らせ処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップ1101では、実施例1のステップ401と同様、入力画像内の注目画素を決定する。続くステップ1102では、実施例1のステップ402と同様、決定された注目画素について白領域の画素であるかどうかが判定される。判定の結果、注目画素が白領域の画素であればステップ1103に進む。一方、注目画素が白領域の画素でなければ(非白領域の画素であれば)ステップ1108に進む。そして、ステップ1103では、実施例1のステップ403と同様、注目画素を中心とした所定範囲内に非白領域があるかどうかが判定される。判定の結果、非白領域がない場合はステップ1108に進む。一方、非白領域がある場合はステップ1104に進む。
ステップ1104では、非白領域の画素が無彩色であるかどうかが判定される。判定の結果、非白領域の画素が無彩色である場合はステップ1106に進む。一方、非白領域の画素が有彩色である場合はステップ1105に進む。
ステップ1105では、実施例1のステップ404と同様、注目画素の画素値が、非白領域の画素の画素値で置き換えられる。一方、ステップ1106では、置き換え対象となる非白領域の画素の画素値をK単色化させた上で、当該K単色化後の値で注目画素の画素値が置き換えられる。
ステップ1107では、画素値の置き換えの実施を示すオンフラグが生成され、注目画素に付与される。また、ステップ1108では、画素値の置き換えの不実施を示すオフフラグが生成され、注目画素に付与される。このフラグはいずれも1bitの信号であって、ステップ1107ではオンを示す値“1”が、ステップ1108ではオフを示す値“0”が、注目画素の座標に関連付けられる。画素値の置き換えの実施又は不実施を示すフラグ付与の後は、ステップ1109で入力画像内の全ての画素について処理が完了したかどうかが判定される。未処理の画素があればステップ1101に戻って次の画素が注目画素に決定され、処理が続行される。一方、全ての画素が処理されていれば、本処理を終える。図12は、本実施例の太らせ処理の結果を示す図である。図12(a)は、図5(a)と同じで、太らせ処理前の入力画像の一部で文字や線のオブジェクトにおけるエッジ付近を表している。図12(b)は、図5(b)と同じで、図12(a)に示す部分画像の全画素に対して太らせ処理を実施した結果を示している。そして、図12(c)は、図12(b)の太らせ処理後の画像の各画素に付与された、画素値の置き換えの実施又は不実施を示すフラグの内容を示している。図12(c)から明らかなように、新たに非白領域となった2画素幅の領域1201の画素にはオンフラグの値“1”が設定され、それ以外の画素にはオフフラグの値“0”が設定されている。こうして得られた、太らせ処理後の画像データ及びフラグの情報は記憶部120に保存される。図10のフローの説明に戻る。
ステップ1003では、主制御部110による制御の下、記憶部120に保存された入力画像データに対して、画像処理部150がUCR処理を実行する。図13は、本実施例に係る、UCR処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップ1301では、実施例1のステップ601と同様、入力画像内の注目画素を決定する。続くステップ1302では、実施例1のステップ602と同様、決定された注目画素についてエッジ端部の画素であるかどうかが判定される。判定の結果、注目画素がエッジ端部の画素であればK単色化の対象となり得る画素なので、ステップ1303に進む。一方、注目画素がエッジ端部の画素でなければ、K単色化の対象外の画素なので、ステップ1306に進む。そして、ステップ1303では、実施例1のステップ603と同様、注目画素について無彩色であるかどうかが判定される。判定の結果、注目画素が無彩色である場合はステップ1304に進み、注目画素について混色ブラックの画素値がK単色化される。一方、注目画素が有彩色である場合はK単色化を行うことなく、ステップ1306に進む。
ステップ1305では、K単色化の実施を示すオンフラグが生成され、注目画素に付与される。また、ステップ1306では、K単色化の不実施を示すオフフラグが生成され、注目画素に付与される。このフラグも、太らせ処理フラグと同様に1bitの信号であって、ステップ1305ではオンを示す値“1”が、ステップ1306ではオフを示す値“0”が、注目画素の座標に関連付けられる。K単色化の実施又は不実施を示すフラグ付与の後は、ステップ1307で入力画像内の全ての画素について処理が完了したかどうかが判定される。未処理の画素があればステップ1301に戻って次の画素が注目画素に決定され、処理が続行される。一方、全ての画素が処理されていれば、本処理を終える。図14は、本実施例のUCR処理の結果を示す図である。図14(a)は、UCR処理前の入力画像の一部で文字や線のオブジェクトにおけるエッジ付近を表している。図14(b)は、図14(a)に示す部分画像の全画素に対してUCR処理を実施した結果を示している。そして、図14(c)は、図14(b)のUCR処理後の画像の各画素に付与された、K単色化の実施又は不実施を示すフラグの内容を示している。図14(c)から明らかなように、K単色化された領域1401の画素にはオンフラグの値“1”が設定され、それ以外の画素にはオフフラグの値“0”が設定されている。こうして得られた、UCR処理後の画像データ及びフラグの情報は記憶部120に保存される。図10のフローの説明に戻る。
ステップ1004では、主制御部111による制御の下、太らせ処理後の画像とUCR処理後の画像とが合成される。図15は、合成処理において参照されるテーブルの一例であり、このようなテーブルを使用して、合成画像においてどちらの画像の画素値を優先して使用するかが決定される。図15のテーブルの場合、太らせ処理のフラグのみが“1”の場合は太らせ処理後の画像を使用し、UCR処理のフラグのみが“1”の場合は彩度抑圧処理後の画像を使用する。双方の処理のフラグが“1”の場合は、太らせ処理後の画像を優先して使用する。また、双方の処理のフラグが“0”の場合は、双方の処理後の画像に違いはなくどちらの画像を使用してもよいが、ここでは便宜上、太らせ処理後の画像を優先して使用する内容になっている。こうして合成処理が施された画像データは、記憶部120に保存される。
ステップ1005では、主制御部111による制御の下、合成処理が施された画像データが、プリンタI/F160を介してプリンタに対して送信される。以上が本実施例に係る画像処理装置100における処理の内容である。
図16〜図18は、本実施例の効果を説明する図であり、前述の図1と同様、文字や線のエッジ部(8画素分)を1次元で表現した模式図となっている。図16はエッジ部が無彩色でその周囲が白領域のケース、図17はエッジ部が無彩色でその周囲が有彩色のケース、図18はエッジ部が有彩色でその周囲が白領域のケースである。以下、各ケースについて説明する。
図16において、(a)は入力画像、(b)は太らせ処理後の画像、(c)はUCR処理後の画像、(d)は合成処理後の画像にそれぞれ対応する。また、図16(b)と(c)の下部には、画素値の置換又はK単色化の実施/不実施を示すフラグが示されている。まず、Pos.2とPos.3の画素については、画素値の置き換えの実施を示すフラグ値“1”が付与されているため、これら画素の画素値(K単色)が図16(d)の合成画像において採用される。また、Pos.4とPos.5の画素については、K単色化の実施を示すフラグ値“1”が付与されているため、これら画素の画素値(K単色)が図16(d)の合成画像において採用される。この結果、太らせ処理とUCR処理との双方の効果が得られている。
図17においても、(a)は入力画像、(b)は太らせ処理後の画像、(c)はUCR処理後の画像、(d)は合成処理後の画像にそれぞれ対応する。また、図17(b)と(c)の下部にも、画素値の置換又はK単色化の実施/不実施を示すフラグが示されている。Pos.4とPos.5について、図17(b)におけるフラグ値と図17(c)におけるフラグ値とを比較すると、図17(b)では画素値の置き換えの不実施を示す “0”であるに対し、図17の(c)ではK単色化の実施を示す“1”である。このため、図17(d)の合成画像におけるPos.4とPos.5の画素値は、前述の図15のテーブルに基づき、UCR処理後の画像における画素値が採用される。この結果、合成画像には太らせ処理の効果は表れず、UCR処理の効果のみが得られることになる。
図18においても、(a)は入力画像、(b)は太らせ処理後の画像、(c)はUCR処理後の画像、(d)は合成処理後の画像にそれぞれ対応する。また、図18(b)と(c)の下部にも、画素値の置換又はK単色化の実施/不実施を示すフラグが示されている。Pos.2とPos.3について、図18(b)におけるフラグ値と図18(c)におけるフラグ値とを比較すると、図18(b)では画素値の置き換えの実施を示す“1”であるに対し、図18(c)ではK単色化の不実施を示す“0”である。このため、図18(d)の合成画像におけるPos.2とPos.3の画素値は、前述の図15のテーブルに基づき、太らせ処理後の画像における画素値が採用される。この結果、合成画像にはUCR処理の効果は表れず、太らせ処理の効果のみが得られることになる。
以上のとおり本実施例では、太らせ処理とUCR処理の双方について、入力画像の内容に応じた効果が得ることができる。特に、文字や線のエッジ部の周囲が白領域であるケースについてはその両方の効果を好適に得ることができる。また、本実施例の構成では、太らせ処理とUCR処理を同一の入力画像に対して並列的に実行する構成であることから、使用するラインメモリを双方の処理で共有することが可能である。すなわち、実施例1と同等の効果を、より小さな回路規模で実現することが可能となる。
実施例2では、太らせ処理とUCR処理とを並列的に行う構成とし、さらに太らせ処理では画素値の置換、UCR処理ではK単色化の実施/不実施を示すフラグによって、合成画像生成時にいずれの処理後画像を採用するのかを制御する態様について説明した。上記実施例2の構成の場合も、実施例1でUCR処理を先行実施する場合と同様、UCR処理によってK単色化される画素幅が想定よりも太くなり過ぎてしまうことがある。例えば実施例2の場合、エッジ端部から2画素分をK単色化する意図の下、フィルタサイズなどのUCR処理におけるパラメータが設定されている(図14を参照)。ところが前述の図16のケースでは、合成画像においてK単色化された画素がPos.2〜Pos.5の4画素分にも及んでしまっている。このように、文字や線に対して想定を超える過剰な縁取りがなされてしまうのは好ましくない。
そこで、実施例2をベースとしつつ、上述した過剰な縁取りが生じないようにする態様について、実施例3として説明する。なお、以下では、実施例2との差異点を中心に説明を行うものとする。
本実施例が実施例2と異なるのは、太らせ処理(図10のステップ1002)と並列に実行されるUCR処理(図10のステップ1003)の内容である。図19は、本実施例のUCR処理の詳細を示すフローチャートである。以下、本実施例におけるUCR処理について、図19を参照して詳しく説明する。
ステップ1901〜ステップ1904は、実施例2の図13のフローのステップ1301〜ステップ1304と同じである。
まず、入力画像内の注目画素が決定され(ステップ1901)、決定された注目画素がエッジ端部の画素でなかったり(ステップ1902でNo)、エッジ端部であっても無彩色でなければ(ステップ1903でNo)、ステップ1907に進む。一方、決定された注目画素がエッジ端部の画素で(ステップ1902でYes)、かつ、無彩色であれば(ステップ1903でYes)、当該注目画素について混色ブラックの画素値がK単色化される(ステップ1904)。
ステップ1905では、K単色化された注目画素を中心とした所定範囲内(ここでは5×5画素のエリア内)に白領域があるかどうかが判定される。判定の結果、白領域がない場合はステップ1906に進む。一方、白領域がある場合はステップ1907に進む。
ステップ1906では、K単色化の実施を示すフラグが生成され、注目画素に付与される。また、ステップ1907では、K単色化の不実施を示すフラグが生成され、注目画素に付与される。すなわち、本実施例の場合、たとえ注目画素がエッジ端部かつ無彩色と判定されてK単色化されたとしても、その周囲が白領域であれば、K単色化の不実施を示すフラグ値“0”が当該注目画素に付与されることになる。K単色化された注目画素の周囲が非白領域である場合のみ、K単色化の実施を示すフラグ値“1”が当該注目画素に付与されるわけである。図20は、本実施例のUCR処理の結果を示す図である。図20(a)及び(d)は、いずれもUCR処理前の入力画像の一部で文字や線のオブジェクトにおけるエッジ付近を表している。両者の違いは、図20(a)では無彩色の非白領域2000に接する領域2001が白領域であるのに対し、図20(d)では無彩色の非白領域2000に接する領域2002が非白領域であることである。図20(b)は図20(a)に示す部分画像に対してUCR処理を実施した結果、図20(e)は図20(d)に示す部分画像に対してUCR処理を実施した結果をそれぞれ示している。図20(b)と(e)のいずれにおいても、領域2003内の画素がK単色化されている。そして、図20(c)は図20(b)のUCR処理後の画像の各画素に付与されたフラグの内容、図20(f)は図20(e)のUCR処理後の画像の各画素に付与されたフラグの内容をそれぞれ示している。図20(c)に示すとおり、エッジ部に接する領域が白領域の場合は、K単色化がなされた領域2003の各画素に対しても、K単色化の不実施を示すフラグ値“0”が付与されている。一方、エッジ部に接する領域が非白領域の場合の図20(f)では、領域2003の各画素に対して、K単色化の実施を示すフラグ値“1”が付与されている。
フラグ付与の後は、ステップ1908で入力画像内の全ての画素について処理が完了したかどうかが判定される。未処理の画素があればステップ1901に戻って次の画素が注目画素に決定され、処理が続行される。一方、全ての画素が処理されていれば、本処理を終える。以上が、本実施例のUCR処理の内容である。
図21は、実施例2の図16のケースに相当する、本実施例の効果を説明する図である。前述の通り実施例2では、図16のケース(無彩色のエッジ部でその周囲が白領域のケース)においてUCR処理の効果が過剰になるという弊害が生じていたが、本実施例ではそれが解消される。図21において、(a)は入力画像、(b)は太らせ処理後の画像、(c)はUCR処理後の画像、(d)は合成処理後の画像にそれぞれ対応する。また、図21(b)と(c)の下部には、画素値の置換又はK単色化の実施/不実施を示すフラグが示されている。まず、Pos.2とPos.3については、画素値の置き換えの実施を示すフラグ値“1”が付与されているため、前述の図15のテーブルに基づき、太らせ処理後の画像における画素値が合成画像において採用される。そして、Pos.4とPos.5については、画素値の置換とK単色化の双方について不実施を示すフラグ値“0”が付与されているため、前述の図15のテーブルに基づき、太らせ処理後の画像における画素値が合成画像において採用される。すなわち、合成画像においては、全面的に太らせ処理後の画像の画素値が採用されることとなる。この結果、太らせ処理で拡大されたPos.2とPos.3の2画素のみがK単色化されることになり、想定された画素幅でのUCR処理の効果を得ることができている。よって、太らせ処理とUCR処理との双方についてより好適な効果が得られることになる。
以上のとおり本実施例によれば、太らせ処理とUCR処理とを並列に実行する構成において、実施例2と同等の回路規模でありながら、UCR処理が過剰に作用するのを防ぐことができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (13)

  1. 入力画像に含まれるオブジェクトに対して太らせ処理を行う第1の画像処理手段と、
    前記入力画像における前記オブジェクトのエッジ部に対して下色除去処理を行う第2の画像処理手段と、
    前記太らせ処理が施された入力画像と前記下色除去処理が施された入力画像とを合成して合成画像を生成する合成処理手段と、
    を備え、
    前記第1及び第2の画像処理手段は、前記入力画像に対してそれぞれの処理を行った後の各画素に対し、前記合成で参照されるフラグを付与し、
    前記合成処理手段は、前記フラグに基づいて前記太らせ処理後の画像と前記下色除去処理が施された後の画像のいずれの画像を採用するかを決定して、前記合成画像を生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の画像処理手段で付与されるフラグは、画素値の置き換えの実施又は不実施を示すフラグであり、
    前記第2の画像処理手段で付与されるフラグは、K単色化の実施又は不実施を示すフラグであり、
    前記合成処理手段は、
    前記第1の画像処理手段で付与されたフラグのみがオンフラグの場合は、当該オンフラグが付与された前記太らせ処理後の画像における画素を前記合成画像において採用し、前記第2の画像処理手段で付与されたフラグのみがオンフラグの場合は、当該オンフラグが付与された前記下色除去処理が施された後の画像における画素を前記合成画像において採用し、
    前記第1の画像処理手段で付与されたフラグと前記第2の画像処理手段で付与されたフラグの両方がオンフラグの場合は、当該オンフラグが付与された前記太らせ処理後の画像における画素を前記合成画像において採用する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の画像処理手段は、
    前記入力画像の注目画素が白領域であって当該注目画素の所定範囲内に非白領域がある場合、当該非白領域の画素が無彩色であるかを判定し、
    前記判定の結果が無彩色であれば、前記非白領域内の画素をK単色化した上で、前記注目画素の画素値とする画素値の置き換えを行い、
    前記判定の結果が有彩色であれば、前記非白領域内の画素の画素値を前記注目画素の画素値とする画素値の置き換えを行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の画像処理手段は、前記入力画像の注目画素が、エッジ端部の画素であって、かつ、複数の有彩色成分の値が等しい無彩色である場合、当該注目画素における複数の有彩色成分を無彩色成分に置き換えることで、K単色化することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の画像処理手段は、
    前記K単色化を行った注目画素の所定範囲内に白領域がある場合、当該注目画素についてはK単色化の不実施を示すフラグを付与し、
    前記K単色化を行った注目画素の所定範囲内に白領域がない場合、当該注目画素についてはK単色化の実施を示すフラグを付与する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力画像は、画像形成装置で印刷処理される画像であり、
    前記合成画像のデータは、前記画像形成装置に出力される
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 入力画像に含まれるオブジェクトに対して太らせ処理を行う第1画像処理ステップと、
    前記入力画像における前記オブジェクトのエッジ部に対して下色除去処理を行う第2画像処理ステップと、
    前記太らせ処理が施された入力画像と前記下色除去処理が施された入力画像とを合成して合成画像を生成する合成ステップと、
    を含み、
    前記第1画像処理ステップ及び前記第2画像処理ステップでは、前記入力画像に対してそれぞれの処理を行った後の各画素に対し、前記合成で参照されるフラグを付与し、
    前記合成ステップでは、前記フラグに基づいて前記太らせ処理後の画像と前記下色除去処理が施された後の画像のいずれの画像を採用するかを決定して、前記合成画像を生成する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記第1画像処理ステップで付与されるフラグは、画素値の置き換えの実施又は不実施を示すフラグであり、
    前記第2画像処理ステップで付与されるフラグは、K単色化の実施又は不実施を示すフラグであり、
    前記合成ステップでは、
    前記第1画像処理ステップで付与されたフラグのみがオンフラグの場合は、当該オンフラグが付与された前記太らせ処理後の画像における画素を前記合成画像において採用し、前記第2画像処理ステップで付与されたフラグのみがオンフラグの場合は、当該オンフラグが付与された前記下色除去処理が施された後の画像における画素を前記合成画像において採用し、
    前記第1画像処理ステップで付与されたフラグと前記第2画像処理ステップで付与されたフラグの両方がオンフラグの場合は、当該オンフラグが付与された前記太らせ処理後の画像における画素を前記合成画像において採用する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記第1画像処理ステップでは、
    前記入力画像の注目画素が白領域であって当該注目画素の所定範囲内に非白領域がある場合、当該非白領域の画素が無彩色であるかを判定し、
    前記判定の結果が無彩色であれば、前記非白領域内の画素をK単色化した上で、前記注目画素の画素値とする画素値の置き換えを行い、
    前記判定の結果が有彩色であれば、前記非白領域内の画素の画素値を前記注目画素の画素値とする画素値の置き換えを行う、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 前記第2画像処理ステップでは、前記入力画像の注目画素が、エッジ端部の画素であって、かつ、複数の有彩色成分の値が等しい無彩色である場合、当該注目画素における複数の有彩色成分を無彩色成分に置き換えることで、K単色化することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理方法。
  11. 前記第2画像処理ステップでは、
    前記K単色化を行った注目画素の所定範囲内に白領域がある場合、当該注目画素についてはK単色化の不実施を示すフラグを付与し、
    前記K単色化を行った注目画素の所定範囲内に白領域がない場合、当該注目画素についてはK単色化の実施を示すフラグを付与する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 前記入力画像は、画像形成装置で印刷処理される画像であり、
    前記合成画像のデータは、前記画像形成装置に出力される
    ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
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