JP4943111B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4943111B2
JP4943111B2 JP2006280607A JP2006280607A JP4943111B2 JP 4943111 B2 JP4943111 B2 JP 4943111B2 JP 2006280607 A JP2006280607 A JP 2006280607A JP 2006280607 A JP2006280607 A JP 2006280607A JP 4943111 B2 JP4943111 B2 JP 4943111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
metal cap
metal
cap layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006280607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008098522A (ja
Inventor
正信 畠中
道夫 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2006280607A priority Critical patent/JP4943111B2/ja
Publication of JP2008098522A publication Critical patent/JP2008098522A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4943111B2 publication Critical patent/JP4943111B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置では、微細化や多層化の進展に伴い、電流密度の増加によるエレクトロマイクレーション(EM:Electro migration)が深刻化する。高いEM耐性を有する銅(C
u)の多層配線技術は、半導体装置を高集積化させる上で不可欠である。
Cu配線の製造工程には、配線形状に応じたトレンチを予め絶縁層に形成し、該トレンチにCuを充填して配線を形成する、いわゆるダマシン(Damascene)法が利用される。
あるいは、配線用のトレンチにビアホール(Via-Hole)を予め形成し、トレンチとビアホールの双方にCuを充填して配線とビアコンタクトとを同時に形成する、いわゆるデュアルダマシン(Dual-Damascene)法が利用される。
ダマシンプロセス後のCu配線には、Cu配線と、Cu配線上の絶縁層(低誘電率膜:Low-k 膜)と、の間にSiCやSiNなどのキャップ層が利用される。キャップ層は、Cu配線表面の酸化防止膜、Cuの拡散防止膜、ビアホールのエッチストップ膜として機能する。一方、これらSiCやSiNなどの絶縁膜からなるキャップ層は、Cu配線との間の密着性が弱いために、Cu配線の信頼性を低下させる。また、ビアホール形成時のエッチング工程を複雑にして、半導体装置の生産性を損なうといった問題を招く。
そこで、Cu多層配線技術では、上記の問題を解消させるため、従来より、Cu配線上のキャップ層に金属材料を適用する提案がなされている。金属材料からなるキャップ層(以下単に、メタルキャップ層という。)には、Cu配線との間の密着性が高いこと、比抵抗値が低いこと、バリア性が高いこと(Low-k 膜からの水分やCu配線からのCu原子に対するバリア性が高いこと)、Cu配線上にのみ形成される選択性を有すること、が要求される。
特許文献1は、無電解メッキ法を利用し、Cu配線表面に選択的にコバルトタングステンリン(CoWP)を析出させ、さらに、CoWP層の表面をサリサイド化してメタルキャップ層を形成する。これにより、メタルキャップ層としての密着性、導電性、バリア性、成膜選択性を満たすことができ、かつ、メタルキャップ層(CoWP層)の耐酸化性を向上させることができる。
特開2002−43315号公報
しかしながら、特許文献1は、成膜選択性を得るために、無電解メッキ法を利用する。無電解メッキ法では、メタルキャップ層の形状や膜厚が、薬液の濃度や酸化還元雰囲気などの影響を大きく受ける。この結果、メタルキャップ層の析出状況が、Cu配線の粗密、表面積、形状などに応じて大きく変動し、隣接するメタルキャップ層の短絡やCu配線の被覆不足を招く問題があった。
また、無電解メッキ法は、成膜選択性を実現させるために、ダマシンプロセス後のCu配線の表面やLow-k 膜の表面など、薬液に浸漬させる表面を極めて清浄な状態にさせる必要がある。そのため、清浄化に伴う表面処理工程の増加を招き、半導体装置の生産性を損なう問題があった。
本願発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、メタルキャップ層の信頼性と生産性とを向上させた半導体装置の製造方法に関するものである。
ZrBx膜(x=0.5〜4.0)は、強固なZr−B結合により高い耐酸化性を有し、かつ、高い導電性(数[μΩ・cm])を有する。本発明者は、メタルキャップ材料の1つとしてZrBxを検討する中で、ZrBx膜(x=0.5〜4.0)が金属配線に対する良好な密着性と高いバリア性とを有し、かつ、その導電性が下地の導電性に大きく依存することを見出した。
すなわち、本発明者は、ZrBx膜(x=0.5〜4.0)が、良好な密着性、高い導電性、高いバリア性を有し、かつ、金属膜上(例えば、Cu配線上)で高い導電性を有し、絶縁膜上(例えば、Low-k 膜上やハードマスク上)で高い絶縁性を有することを見出した。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、素子領域を有した半導体基板に絶縁層を積層する絶縁層工程と、前記絶縁層に複数の凹部を形成する凹部工程と、前記複数の凹部の各々に金属層を埋め込む金属層工程と、前記絶縁層の表面と、前記金属層の表面と、を略同一面に平坦化する平坦化工程と、ZrとBとを主成分にしたターゲットをスパッタし、平坦化した前記絶縁層の表面と、平坦化した前記金属層の表面と、にZrBx(x=0.5〜4.0)を主成分にした共通するメタルキャップ層を積層するメタルキャップ層工程とを含み、前記メタルキャップ層工程にて、前記メタルキャップ層が、前記絶縁層の表面において絶縁性を呈し、前記金属層の表面において導電性を呈することを要旨とする。
この構成によれば、ZrとBとを主成分にしたターゲットを用い、ZrBx(x=0.
5〜4.0)を主成分にしたメタルキャップ層をスパッタ成膜により形成させることができる。すなわち、ZrBx膜の組成比をターゲットの組成比により調整させることができ、メタルキャップ層を所望する組成比(x=0.5〜4.0)で確実に形成させることが
できる。そして、該メタルキャップ層を、金属層及び絶縁層の全面に、同時に形成させることができる。
したがって、金属層の粗密、表面積、形状などに関わらず、所望する組成比のメタルキャップ層を均一な膜厚で形成させることができ、金属層間の短絡や金属層ごとの被覆不良を回避させることができる。また、メタルキャップ層が成膜選択性を必要としないため、メタルキャップ層を得るための複雑な洗浄工程を省くことができる。ひいては、メタルキャップ層の信頼性と生産性とを向上させた半導体装置の製造方法を提供することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、前記メタルキャップ層工程は、Zrの原子数を1としたときのBの原子数を組成比とし、予め規定された前記メタルキャップ層の組成比よりも高い組成比を有したターゲットをスパッタして前記メタルキャップ層を形成すること、を要旨とする。
本発明者は、ZrとBとを主成分にしたターゲットをスパッタしてZrBxからなるメタルキャップ層を形成するとき、メタルキャップ層に含まれるBの組成比が、ターゲットに含まれるBの組成比よりも低いことを見出した。この構成によれば、予め高く設定したターゲットの組成比により、メタルキャップ層の組成比の低下分を補償させることができる。この結果、メタルキャップ層の組成比を、より確実にx=0.5〜4.0で形成させ
ることができる。
上記目的を達成するため、請求項3に記載の発明では、素子領域を有した半導体基板に絶縁層を積層する絶縁層工程と、前記絶縁層に複数の凹部を形成する凹部工程と、前記
数の凹部の各々に金属層を埋め込む金属層工程と、前記絶縁層の表面と、前記金属層の表面と、を略同一面に平坦化する平坦化工程と、ホウ化水素を含むプラズマ空間中でZrを主成分にしたターゲットをスパッタし、平坦化した前記絶縁層の表面と、平坦化した前記金属層の表面と、にZrBx(x=0.5〜4.0)を主成分にした共通するメタルキャップ層を積層するメタルキャップ層工程とを含み、前記メタルキャップ層工程にて、前記メタルキャップ層が、前記絶縁層の表面おいて絶縁性を呈し、前記金属層の表面において導電性を呈することを要旨とする。
この構成によれば、Zrを主成分にしたターゲットと、ホウ化水素と、を用い、ZrBx(x=0.5〜4.0)を主成分にしたメタルキャップ層を反応性スパッタ成膜により
形成させることができる。すなわち、ZrBx膜の組成比を、Zrのスパッタ量、又はホウ化水素の供給量により調整させることができ、所望する組成比(x=0.5〜4.0)
のメタルキャップ層を確実に形成させることができる。そして、該メタルキャップ層を、金属層及び絶縁層の全面に、同時に形成させることができる。
したがって、金属層の粗密、表面積、形状などに関わらず、所望する組成比のメタルキャップ層を均一な膜厚で形成させることができ、金属層間の短絡や金属層ごとの被覆不良を回避させることができる。また、メタルキャップ層が成膜選択性を必要としないため、メタルキャップ層を得るための複雑な洗浄工程を省くことができる。ひいては、メタルキャップ層の信頼性と生産性とを向上させた半導体装置の製造方法を提供することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の半導体装置の製造方法であって、前記メタルキャップ層工程は、前記ホウ化水素の供給量の増加に応じて圧力が上昇するプラズマ空間を形成し、前記プラズマ空間中で前記ターゲットをスパッタすること、を要旨とする。
この構成によれば、ホウ化水素がZrとの反応に寄与する状態を形成させることができ、そのプラズマ空間中でメタルキャップ層を積層させることができる。したがって、メタルキャップ層の組成比を、より確実にx=0.5〜4.0の範囲にすることができる。
上記したように、本発明によれば、メタルキャップ層の信頼性と生産性とを向上させた半導体装置の製造方法を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。まず、本発明を利用して製造した半導体装置について説明する。
(半導体装置1)
半導体装置は、例えば、各種RAMや各種ROMを含むメモリ、MPUや汎用ロジックを含むロジックなどである。図1は、半導体装置を説明する要部断面図である。
図1において、半導体装置1には、半導体基板を構成するシリコン基板2が備えられている。シリコン基板2の表面(図1の上面)には、素子分離領域2aと、該素子分離領域
2aに囲まれた素子領域2bと、が区画形成されている。素子分離領域2aには、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)構造を用いたシリコン酸化膜などの絶縁膜が埋め込まれている。素子領域2bには、MOSトランジスタ3が形成されている。MOSトランジスタ3は、例えば、素子領域2bに形成されたゲート絶縁膜4と、ゲート絶縁膜4の両側に形成されたソース・ドレイン領域5と、ゲート絶縁膜4に積層されたゲート電極6と、ゲート電極6の外側面を覆うサイドウォール7などによって構成される。
シリコン基板2の表面には、MOSトランジスタ3を覆う第1層間絶縁膜8が積層されている。第1層間絶縁膜8には、例えば、リンを添加したシリコン酸化膜(PSG)やリン及びボロンを添加したシリコン酸化膜(BPSG)などを用いることができる。第1層間絶縁膜8には、ソース・ドレイン領域5に対応する凹部(コンタクトホール9)が貫通形成されている。コンタクトホール9の内側には、それぞれコンタクトプラグ10が形成されている。コンタクトプラグ10には、例えば、コンタクト層/バリア層/プラグ層(チタンシリサイド/窒化チタン/タングステン)からなる3層構造を用いることができる。
第1層間絶縁膜8の表面には、絶縁層を構成する第2層間絶縁膜11が積層されている。第2層間絶縁膜11には、例えば、シリコン酸化膜やリンを添加したシリコン酸化膜などを用いることができる。第2層間絶縁膜11には、コンタクトホール9(コンタクトプラグ10)に連結する凹部(第1トレンチ12)が貫通形成されている。第1トレンチ12の内側には、金属層を構成する第1配線13が形成されている。第1配線13には、例えば、第1バリア層14/第1配線層15(窒化タンタルや窒化チタン/銅)からなる2層構造を用いることができる。
第2層間絶縁膜11の表面には、第2層間絶縁膜11と第1配線13(第1バリア層14及び第1配線層15)の全体を覆う共通の第1メタルキャップ層16が積層されている。第1メタルキャップ層16は、高い耐酸化性を有したホウ化ジルコニウム(ZrBx(x=0.5〜4.0))を主成分とする層であり、下地の導電性に応じた導電性を発現する。第1メタルキャップ層16の比抵抗値は、例えば、第1配線13の表面に対応する領域(第1導電領域16a:図1において濃いドットの領域)で5〜8[μΩ・cm]である。また、第2層間絶縁膜11の表面に対応する領域(第1絶縁領域16b:図1において薄いドットの領域)で10[Ω・cm]以上の比抵抗値である。
第1メタルキャップ層16は、第1導電領域16aと、第1バリア層14と、によって第1配線層15を囲い、その水分に対する高いバリア性により、第1配線層15の酸化を阻止する。また、第1メタルキャップ層16は、第2層間絶縁膜11の表面を覆い、第2層間絶縁膜11の吸湿を阻止する。また、第1メタルキャップ層16は、第1配線13に対する高い密着性と高いバリア性とにより、第1配線13からの金属拡散や第1配線13のマイグレーションを防止する。
第1メタルキャップ層16は、第1導電領域16aで高い導電性を有し、かつ、第1絶縁領域16bで高い絶縁性を有する。このため、第1メタルキャップ層16は、第1配線13の粗密、表面積、形状などに関わらず、第1配線13に対応する第1導電領域16aのみで導電性を発現し、かつ、第2層間絶縁膜11に対応する第1絶縁領域16bで絶縁性を発現し、隣接する第1配線13の短絡を確実に回避させる。また、第1メタルキャップ層16は、シリコン基板2の表面全体(第2層間絶縁膜11の表面、及び第1配線13の表面)に形成される分だけ、第1配線13ごとの膜厚差を抑制させることができ、膜厚のバラツキに起因した第1配線13の被覆不良を回避させる。
第1メタルキャップ層16の表面には、絶縁層としての第3層間絶縁膜21とトレンチ
エッチストッパ22が積層されている。第3層間絶縁膜21には、有機シリカガラスや多孔質のシリカガラスなどの低誘電率膜(Low-k 膜)を利用することができる。トレンチエッチストッパ22は、第3層間絶縁膜21との間のエッチングの選択比がとれる膜であり、例えば、シリコン窒化膜やシリコン炭化膜などを用いることができる。これら第3層間絶縁膜21とトレンチエッチストッパ22には、第1メタルキャップ層16の第1導電領域16aに連通する共通の凹部(ビアホール23)が貫通形成されている。
トレンチエッチストッパ22の表面には、第4層間絶縁膜31とハードマスク32が積層されている。第4層間絶縁膜31には、第3層間絶縁膜21と同じく、各種のLow-k 膜などを用いることができる。ハードマスク32は、第4層間絶縁膜31との間でエッチングの選択比がとれる膜であり、例えば、シリコン窒化膜やシリコン炭化膜などを用いることができる。これら第4層間絶縁膜31とハードマスク32には、ビアホール23に連結する共通の凹部(第2トレンチ33)が貫通形成されている。
ビアホール23と第2トレンチ33の内側には、金属層を構成する第2配線34が形成されている。第2配線34は、ビアホール23に対応するビアコンタクト34aと、第2トレンチ33に対応する第2配線部34bと、からなる。第2配線34には、例えば、第2バリア層35/第2配線層36(窒化タンタルや窒化チタン/銅)からなる2層構造を用いることができる。
第2配線34は、第1メタルキャップ層16の第1導電領域16aを介して第1配線13と接続する。第1メタルキャップ層16は、その高い耐酸化性により、第1導電領域16aの酸化を防ぎ、第1配線13と第2配線34との間の電気的接続を可能にする。
ハードマスク32の表面には、ハードマスク32と第2配線34(第2バリア層35及び第2配線層36)の全体を覆う共通の第2メタルキャップ層37が積層されている。第2メタルキャップ層37は、第1メタルキャップ層16と同じく、ZrBx(x=0.5〜4.0)を主成分とする層であり、その下地に応じた導電性を有する。第2メタルキャップ層37の比抵抗値は、例えば、第2配線34の上側の領域(第2導電領域37a:図1において濃いドットの領域)で5〜8[μΩ・cm]、ハードマスク32の上側の領域(第2絶縁領域37b:図1において薄いドットの領域)で10[Ω・cm]以上である。
第2メタルキャップ層37は、第2導電領域37aと、第2バリア層35と、によって第2配線層36を囲い、その水分に対する高いバリア性により、第2配線層36の酸化を阻止する。また、第2メタルキャップ層37は、ハードマスク32の表面を覆い、第4層間絶縁膜31の吸湿を阻止してlow-k 膜の誘電率を安定させる。また、第2メタルキャップ層37は、第2配線34に対する高い密着性と、高いバリア性と、により、第2配線34からの金属拡散や第2配線34のマイグレーションを防止する。
第2メタルキャップ層37は、第2導電領域37aで高い導電性を有し、かつ、第2絶縁領域37bで高い絶縁性を有する。このため、第2メタルキャップ層37は、第2配線34の粗密、表面積、形状などに関わらず、第2配線34に対応する第2導電領域37aのみで導電性を発現し、かつ、ハードマスク32に対応する第2絶縁領域37bで絶縁性を発現し、隣接する第2配線34の短絡を確実に回避させる。また、第2メタルキャップ層37は、シリコン基板2の表面全体(ハードマスク32と第2配線34)に形成される分だけ、第2配線34ごとの膜厚差を抑制させることができ、膜厚のバラツキに起因した第2配線34の被覆不良を回避させる。
(成膜装置40)
次に、上記半導体装置1の製造装置としての成膜装置40について説明する。
図2において、成膜装置40は、直流マグネトロン方式のスパッタチャンバであり、直径が200[mm]の基板(上記シリコン基板2)にZrBx(x=0.5〜4.0)を主成分とするZrBx膜(第1及び第2メタルキャップ層16,37)を成膜する。
成膜装置40は、真空槽(チャンバ本体41)を有し、チャンバ本体41の内空間にシリコン基板2を搬入する。チャンバ本体41には、供給配管42を介してArのマスフローコントローラMCが連結され、所定の流量範囲(例えば、0[sccm]〜100[sccm])でArガスが供給される。チャンバ本体41には、排気配管43を介してターボ分子ポンプやドライポンプなどからなる排気系PUが連結され、チャンバ本体41内の圧力を所定圧力範囲(例えば、0.05[Pa]〜0.5[Pa])で減圧調整する。
チャンバ本体41の内空間底部には、基板ホルダ44が配設されている。基板ホルダ44は、第2層間絶縁膜11(第1配線13)あるいはハードマスク32(第2配線34)を上側にした状態でシリコン基板2を載置し、シリコン基板2をチャンバ本体41の内空間で位置決め固定する。基板ホルダ44は、図示しないヒータを有し、シリコン基板2を所定の温度(例えば、室温〜400[℃])まで昇温する。基板ホルダ44は、チャンバ本体41の内空間にプラズマが形成されるとき、プラズマ空間に対して正電位にあって、アノードとして機能する。基板ホルダ44の周囲には、防着板45が配設されている。防着板45は、スパッタされた粒子がチャンバ本体41の内側壁に付着することを抑制するものである。
基板ホルダ44の直上には、円盤状に形成されたZrBターゲット46が配設されている。ZrBターゲット46は、ZrとBとを主成分にしたターゲットである。ZrBターゲット46の上側には、プラズマ生成手段を構成するバッキングプレート47が配設されている。バッキングプレート47は、搭載するZrBターゲット46をシリコン基板2に対向させ、ZrBターゲット46とシリコン基板2との間の距離を所定の範囲(例えば、35[mm]〜150[mm])で調整する。バッキングプレート47は、プラズマ生成手段を構成する外部電源48に接続されて、ZrBターゲット46に所定の直流電力(例えば、0[kW]〜20[kW])を供給する。バッキングプレート47は、チャンバ本体41の内空間にプラズマが形成されるとき、プラズマ空間に対して負電位にあって、カソードとして機能する。バッキングプレート47の外側には、磁気回路49が配設されている。磁気回路49は、ZrBターゲット46の内表面に沿ってマグネトロン磁場を形成する。
基板ホルダ44にシリコン基板2を載置し、チャンバ本体41の内空間に所定流量(例えば、40[sccm])のArガスを供給し、チャンバ本体41内の圧力を所定圧力(例えば、0.15[Pa])に調整する。この状態で、外部電源48が、バッキングプレート47に直流電圧を印加するとき、バッキングプレート47は、基板ホルダ44との間に電圧を印加して高密度のプラズマを生成し、ZrBターゲット46をスパッタさせる。スパッタされたZrBx粒子46sは、基板ホルダ44に向かって飛行し、シリコン基板2の表面(第2層間絶縁膜11及び第1配線13の表面、あるいは、ハードマスク32及び第2配線34の表面)に着弾する。ZrBx粒子46sは、シリコン基板2の表面全体にわたり、共通するメタルキャップ層(第1メタルキャップ層16、あるいは、第2メタルキャップ層37)を形成する。
したがって、成膜装置40は、ZrBxを主成分にした第1及び第2メタルキャップ層16,37をスパッタ成膜により形成させることができ、第1及び第2メタルキャップ層16,37の組成比をZrBターゲット46の組成比により調整させることができる。よって、ZrBターゲット46の組成比を変更するだけで、所望する組成比(x=0.5〜
4.0)の第1及び第2メタルキャップ層16,37を形成させることができる。
しかも、成膜装置40は、シリコン基板2の全面にZrBx膜を形成させる。よって、第1及び第2メタルキャップ層16,37の厚さを第1及び第2配線13,34間で均一にさせることができ、各第1及び第2配線13,34を確実に被覆させることができる。
尚、Zrの原子数を1としたときのBの原子数を組成比とする。
(ZrBターゲット46)
次に、上記ZrBターゲット46の組成比xについて表1に従って説明する。
本発明者は、ZrBターゲット46をスパッタして第1及び第2メタルキャップ層16,37を形成するとき、第1及び第2メタルキャップ層16,37の組成比xが、ZrBターゲット46の組成比xよりも低くなることを見出した。
詳述すると、組成比xが2.000のZrBターゲット46を上記成膜装置40に搭載し、チャンバ本体41の内空間に40[sccm]のArガスを供給し、チャンバ本体41内の圧力を0.15[Pa]に調整した。この状態で、バッキングプレート47に1[kW]、5[kW]、10[kW]、20[kW]の直流電圧をそれぞれ印加し、各供給電力に対応するZrBx膜をそれぞれ異なるシリコン基板2上に成膜して各組成比xを計測した。組成比xの計測には、X線光電子分光分析(XPS:X-ray Photoelectron Spectroscopy)を用いた。各組成比xの計測結果を表1に示す。
Figure 0004943111
表1において、ZrBx膜は、供給電力の全範囲で、その組成比x(1.918〜1.741)をZrBターゲット46の組成比x(x=2.000)よりも低い値にする。すなわち、スパッタ技術を用いて成膜したZrBx膜は、その組成比xをZrBターゲット46の組成比xよりも低い方向にシフトさせることが分かる。この組成比xのシフト量は、上記供給電力量の違いだけに限らず、Arガスの供給量、チャンバ本体41内の圧力、シリコン基板2とZrBターゲット46との間の距離の違いなどにより変動することが認められたが、シフトする方向は同一であった。
そこで、本実施形態の成膜装置40では、搭載するZrBターゲット46の組成比xを、第1及び第2メタルキャップ層16,37の組成比x(x=0.5〜4.0)よりも高く設定する。例えば、第1及び第2メタルキャップ層16,37の組成比xを予め規定された2.000にするとき、ZrBターゲット46の組成比xを2.000よりも高い2.200に設定する。これによれば、予め高く設定したZrBターゲット46の組成比xにより、第1及び第2メタルキャップ層16,37の組成比xのシフト分を補償させることができる。そのため、第1及び第2メタルキャップ層の組成比を、より確実にx=0.
5〜4.0の範囲で形成させることができる。
(Cuバリア性)
次に、上記成膜装置40を用いて形成したZrBx膜のCuに対するバリア性について説明する。
組成比xの異なる複数のZrBターゲット46をそれぞれ上記成膜装置40に搭載し、
膜厚が100nmの銅膜を有した複数のシリコンウェハ上に、それぞれ組成比xの異なるZrBx膜を約20nmだけ積層した。そして、下地に銅膜を有し、組成比xを0.25〜5.00まで変動させた複数のZrBx膜を得た。この際、Arガスを40[sccm]、チャンバ本体41内の圧力を0.15[Pa]、ターゲットに供給する直流電力を10[kW]、ウェハ温度を250[℃]に調整した。尚、各ZrBx膜の組成比xは、それぞれXPSにより計測した。
組成比xの異なる各ZrBx膜(x=0.25〜5.00)に対し、それぞれ500[℃]の雰囲気で1時間のアニール処理を施し、アニール処理後の各ZrBx膜について、それぞれSIMS(Secondary Ion Mass Spectrometer)測定を実施し、膜厚方向に関する元素分析を行った。
上記元素分析では、各ZrBx膜(x=0.25〜5.00)の中に銅の存在が認められなかった。したがって、上記成膜装置40を用い、Cu配線(金属膜)をZrBx膜でキャップすることにより、Cu(金属)の拡散を阻止させることができる。
(水分バリア性)
次に、上記成膜装置40を用いて形成したZrBx膜の水分に対するバリア性について説明する。
上記(Cuバリア性)と同じく、上記成膜装置40を用い、下地に銅膜を有し、組成比xを0.25〜5.00まで変動させた複数のZrBx膜を得た。そして、各ZrBx膜(x=0.25〜5.00)に対し、それぞれ重水を用いたプレッシャークッカーテストを実施した。すなわち、各ZrBx膜に対し、それぞれ120[℃]に加熱した2気圧の重水の水蒸気雰囲気下で168時間の加熱加圧処理を施し、該処理後の各ZrBx膜について、それぞれSIMS測定を実施し、膜厚方向に関する元素分析を行った。
上記元素分析では、各ZrBx膜(x=0.25〜5.00)の中に、それぞれ表面から10nm程度の深さまで重水素原子及び酸素原子の存在が認められた。したがって、上記成膜装置40を用い、膜厚が20nm程度のZrBx膜で各層をキャップさせることにより、各層に対する水分の侵入を十分に阻止させることができる。
(絶縁膜上の導電性)
次に、上記成膜装置40を用いて形成したZrBx膜の絶縁膜上の導電性について説明する。
組成比xの異なる複数のZrBターゲット46をそれぞれ上記成膜装置40に搭載し、シリコン酸化膜を有した複数のシリコンウェハ上に、それぞれ組成比xの異なるZrBx膜を約20nmだけ積層した。そして、下地にシリコン酸化膜(絶縁膜)を有し、組成比xを0.25〜5.00まで変動させた複数のZrBx膜を得た。
この際、各ZrBxのスパッタガスとしてArガスを用い、Arガスを40[sccm]、チャンバ本体41内の圧力を0.15[Pa]、ターゲットに供給する直流電力を10[kW]に設定した。また、ウェハ温度を50「℃」〜400[℃]まで変更し、ターゲットとウェハ温度のみが異なる条件の下で各ZrBx膜を得た。
そして、各ZrBx膜(x=0.25〜5.00)の面内49点についてシート抵抗値を計測し、49点の平均値を算出してZrBx膜のシート抵抗値とした。各ZrBx膜のシート抵抗値を表2及び表3に示す。
Figure 0004943111
Figure 0004943111
表2及び表3において、“∞”は、対応するZrBx膜のシート抵抗値が計測した49点の全てにおいて検出限界を超えた値(10[Ω/□]以上)であることを示す。
表2及び表3において、ZrBx膜は、その組成比xの全範囲(x=0.25〜5.00)で、銅膜(1[Ω/□]以下)よりも非常に高い抵抗値を示し、特に、x=0.5〜4.0の範囲において、基板温度に応じ、そのシート抵抗値を“∞”にすることが分かる。すなわち、シリコン酸化膜(絶縁膜)に積層されたZrBx膜は、組成比x=0.5〜4.0の範囲で、高い絶縁性を発現することが分かる。したがって、上記成膜装置40を用い、ZrBx膜(x=0.5〜4.0)を絶縁膜上に積層させることにより、該ZrBx膜を絶縁膜として機能させることができる。
(金属膜上の導電性)
次に、上記成膜装置40を用いて形成したZrBx膜の金属膜上の導電性について説明する。
上記(Cuバリア性)と同じく、上記成膜装置40を用い、下地に銅膜を有し、組成比xを0.25〜5.00まで変動させた複数のZrBx膜を得た。
そして、各ZrBx膜(x=0.25〜5.0)の面内49点についてシート抵抗値を計測し、49点の平均値を算出してZrBx膜のシート抵抗値とした。各ZrBx膜のシート抵抗値、及び各ZrBx膜を成膜する前の銅膜のみのシート抵抗値を表4及び表5に示す。
Figure 0004943111
Figure 0004943111
表4及び表5において、ZrBx膜は、その組成比xの全範囲(x=0.25〜5.0)で、銅膜に近い低抵抗値を有し、銅膜(金属膜)上で高い導電性を発現することが分かる。したがって、上記成膜装置40を用い、ZrBx膜(x=0.25〜5.0)を銅膜(金属膜)に積層することにより、該ZrBx膜を金属膜として機能させることができる。すなわち、金属膜と絶縁膜とからなる表面にZrBx膜(x=0.5〜4.0)を積層させることにより、該ZrBx膜を、成膜選択性を要しないメタルキャップ層として機能させることができる。
(金属膜に対する密着性)
次に、上記成膜装置40を用いて形成したZrBx膜の金属膜に対する密着性について説明する。
上記(Cuバリア性)と同じく、上記成膜装置40を用い、下地に銅膜を有し、組成比xを0.25〜5.00まで変動させた複数のZrBx膜を得た。そして、各ZrBx膜(x=0.25〜5.0)について密着性テストを行った。すなわち、カーターナイフを用い、シリコンウェハの表面(ZrBx膜及び銅膜)に3mm間隔の格子状のスクラッチを形成し、該スクラッチ上に粘着テープを貼着して剥がした。そして、ZrBx膜が銅膜から剥がれるか否か(粘着テープにZrBx膜が付着するか否か)を検出した。この密着性テストの結果を表6に示す。
Figure 0004943111
表6において、“○”は、ZrBx膜に剥がれが無かったことを示す。表6に示すように、ZrBx膜は、その組成比xの全範囲(x=0.25〜5.0)において剥がれが認められず、銅膜と間に十分な密着性を有することが分かる。したがって、上記成膜装置40を用い、ZrBx膜(x=0.25〜5.0)を銅膜(金属膜)に積層させることにより、機械的耐性を有したメタルキャップ層を形成させることができる。
(製造方法)
次に、上記半導体装置1の製造方法について図3〜図6に従って説明する。
図3において、まず、シリコン基板2の表面に、素子分離領域2aと、素子領域2bと、を区画形成する。例えば、公知のSTIプロセスを用いて、素子分離領域2aにシリコン酸化膜を埋め込む。また、公知のMOSプロセスを用いて、ゲート絶縁膜4、ソース・ドレイン領域5、ゲート電極6、サイドウォール7などを形成し、素子領域2bにMOSトランジスタ3を形成する。
MOSトランジスタ3を形成すると、シリコン基板2の表面に第1層間絶縁膜8を積層し、コンタクトプラグ10を形成する。例えば、CVD技術を用いて、シリコン基板2の表面にMOSトランジスタ3を覆うシリコン酸化膜を積層して第1層間絶縁膜8を形成し、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて、第1層間絶縁膜8にコンタクトホール9を形成する。次いで、スパッタリング技術又はCVD技術を用いて、コンタクトホール9にチタンシリサイド/窒化チタン/タングステンを積層してコンタクトプラグ10を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing)技術あるいはエッチバック技術
を用いて、コンタクトプラグ10を平坦化する。
コンタクトプラグ10を形成すると、第1層間絶縁膜8の表面に第2層間絶縁膜11を積層し(絶縁層工程)、第2層間絶縁膜11に第1トレンチ12を形成し(凹部工程)、第1トレンチ12に第1配線13を埋め込む(金属層工程)。例えば、CVD技術を用いて、第1層間絶縁膜8の表面にシリコン酸化膜を積層して第2層間絶縁膜11を形成し、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて、第1トレンチ12を形成する。次いで、スパッタリング技術を用いて、第1トレンチ12の内側面を含むシリコン基板2の全体に窒化チタンを積層して第1バリア層14を形成する。また、無電解メッキ技術あるいはCVD技術を用いて、第1バリア層14の表面に銅のメッキシード層を形成し、電解メッキ技術を用いて、第1トレンチ12の内側を含むシリコン基板2の全体に銅を析出させて第1配線層15を形成する。そして、CMP技術を用いて、第1バリア層14及び第1配線層15を研磨し、第1バリア層14及び第1配線層15の表面を第2層間絶縁膜11の表面と略面一にして第1配線13を形成する(図2の2点鎖線まで研磨する)。
図4において、第1配線13を形成すると、シリコン基板2を上記成膜装置40に搬送し、第2層間絶縁膜11及び第1配線13の表面に第1メタルキャップ層16を形成する(メタルキャップ層工程)。そして、シリコン基板2の表面全体に、第2層間絶縁膜11の表面と第1配線13の表面とに共通するZrBx(x=0.5〜4.0)膜を積層する。
ZrBx膜は、下地の導電性に応じた導電性を発現するため、第1配線13の表面に対応する第1導電領域16aで高い導電性を発現し、かつ、第2層間絶縁膜11の表面に対
応する第1絶縁領域16bで高い絶縁性を発現し、隣接する第1配線13の短絡を確実に回避させる。また、ZrBx膜は、高い耐酸化性と高いバリア性を有するため、製造過程におけるZrBx膜自身の酸化、第1配線13の酸化、第2層間絶縁膜11の吸湿などを阻止する。また、ZrBx膜は、第1配線13との間に高い密着性を有するため、第1メタルキャップ層16の膜剥がれといった機械的損傷を回避させる。しかも、このZrBx膜は、上記成膜装置40を用いてシリコン基板2の全体に成膜される。そのため、第1配線13ごとにメタルキャップ層を形成させる場合に比べ、このZrBx膜は、第1配線13間の膜厚差を抑制し、膜厚のバラツキに起因した第1配線13の被覆不良を回避させる。
図5において、第1メタルキャップ層16を形成すると、第1メタルキャップ層16の表面に第3層間絶縁膜21、トレンチエッチストッパ22、第4層間絶縁膜31、ハードマスク32を順に積層し、ビアホール23及び第2トレンチ33を形成する(絶縁膜工程)。例えば、CVD技術又はスピンコート技術を用いて、第1メタルキャップ層16の表面に有機シリカガラスを積層して第3層間絶縁膜21を形成し、CVD技術を用いて、第3層間絶縁膜21の表面にシリコン炭化膜を積層してトレンチエッチストッパ22を形成する。また、CVD技術あるいはスピンコート技術を用いて、トレンチエッチストッパ22の表面に有機シリカガラスを積層して第4層間絶縁膜31を形成し、CVD技術を用いて、第4層間絶縁膜31の表面にシリコン炭化膜を積層してハードマスク32を形成する。
ハードマスク32を形成すると、第3層間絶縁膜21、トレンチエッチストッパ22、第4層間絶縁膜31、及びハードマスク32に、ビアホール23及び第2トレンチ33を形成する(凹部工程)。例えば、ビアホール23を先行して形成するビアファースト法を利用し、ビアホール23及び第2トレンチ33を形成する。
すなわち、フォトリソグラフィ技術を用いて、ハードマスク32の表面にビアホール23に対応する開口を有したレジストパターンを形成する。該レジストパターンをマスクにしたドライエッチング技術を用いて、ハードマスク32、第4層間絶縁膜31、トレンチエッチストッパ22、第3層間絶縁膜21を順次エッチングし、第1メタルキャップ層16からハードマスク32の表面まで延びるビアホール23を形成する。次いで、該ビアホール23の内部に有機ポリマーなどを充填してダミープラグを形成し、フォトリソグラフィ技術を用いて、ハードマスク32の表面に第2トレンチ33に対応する開口を有したレジストパターンを形成する。該レジストパターンをマスクにしたドライエッチング技術を用いて、ハードマスク32、第4層間絶縁膜31を順次エッチングする。そして、レジストマスク及びダミープラグを除去し、ビアホール23及び第2トレンチ33を形成する。
図6において、ビアホール23と第2トレンチ33を形成すると、スパッタリング技術を用いて、ビアホール23と第2トレンチ33の内側面を含むシリコン基板2の全体に窒化チタンを積層して第2バリア層35を形成する。また、無電解メッキ技術あるいはCVD技術を用いて、第2バリア層35の表面に銅のメッキシード層を形成し、電解メッキ技術を用いて、ビアホール23及び第2トレンチ33の内側を含むシリコン基板2の全体に銅を析出させて第2配線層36を形成する。そして、CMP技術を用いて、第2バリア層35及び第2配線層36を研磨し、第2バリア層35及び第2配線層36の表面をハードマスク32の表面と略面一にして第2配線34を形成する(図5の2点鎖線まで研磨する)。
第2配線34を形成すると、シリコン基板2を上記成膜装置40に搬入し、図1に示すように、ハードマスク32及び第2配線34の表面に第2メタルキャップ層37を形成する(メタルキャップ層工程)。そして、シリコン基板2の表面全体に、ハードマスク32
の表面と第2配線34の表面とに共通するZrBx(x=0.5〜4.0)膜を積層する。
ZrBx膜は、下地の導電性に応じた導電性を発現するため、第2配線34の表面に対応する第2導電領域37aで高い導電性を発現し、かつ、ハードマスク32の表面に対応する第2絶縁領域37bで高い絶縁性を発現し、隣接する第2配線34の短絡を確実に回避させる。また、ZrBx膜は、高い耐酸化性と高いバリア性を有するため、製造過程におけるZrBx膜自身の酸化、第2配線34の酸化、第4層間絶縁膜31の吸湿などを阻止する。また、ZrBx膜は、第2配線34との間に高い密着性を有するため、第2メタルキャップ層37の膜剥がれといった機械的損傷を回避させる。しかも、このZrBx膜は、上記成膜装置40によりシリコン基板2の全体に成膜される。そのため、第2配線34ごとにメタルキャップ層を形成させる場合に比べ、このZrBx膜は、第2配線34間の膜厚差を抑制し、膜厚のバラツキに起因した第2配線34の被覆不良を回避させる。
上記実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)上記実施形態によれば、ZrBターゲット46をArガスでスパッタし、第2層間絶縁膜11と、第1配線13と、にZrBx(x=0.5〜4.0)を主成分にした共通する第1メタルキャップ層16を積層した。また、ZrBターゲット46をArガスでスパッタし、ハードマスク32と、第2配線34と、にZrBx(x=0.5〜4.0)を主成分にした共通する第2メタルキャップ層37を積層した。
よって、第1及び第2メタルキャップ層16,37の組成比xをZrBターゲット46の組成比により調整させることができ、第1及び第2メタルキャップ層16,37を所望する組成比(x=0.5〜4.0)で確実に形成させることができる。そして、第1メタ
ルキャップ層16を、第2層間絶縁膜11と第1配線13の全面に、同時に形成させることができ、第2メタルキャップ層37を、ハードマスク32と第2配線34の全面に、同時に形成させることができる。
したがって、第1及び第2配線13,34の粗密、表面積、形状などに関わらず、所望する組成比xの第1及び第2メタルキャップ層16,37を均一な膜厚で形成させることができ、各配線13,34間の短絡や配線13,34ごとの被覆不良を回避させることができる。また、第1及び第2メタルキャップ層16,37が成膜選択性を必要としないため、第1及び第2メタルキャップ層16,37を得るための複雑な洗浄工程を省くことができる。
(2)上記実施形態によれば、成膜装置40に搭載するZrBターゲット46の組成比xを、第1及び第2メタルキャップ層16,37の組成比x(x=0.5〜4.0)よりも高く設定した。したがって、予め高く設定したZrBターゲット46の組成比xにより、第1及び第2メタルキャップ層16,37の組成比xのシフト分を補償させることができる。そのため、第1及び第2メタルキャップ層の組成比を、より確実にx=0.5〜4
.0の範囲で形成させることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。第2実施形態は、第1実施形態の成膜装置40を変更したものである。そのため、以下では、その変更点について詳細に説明する。
(成膜装置40)
図7において、成膜装置40は、直流マグネトロン方式の反応性スパッタチャンバである。成膜装置40のチャンバ本体41には、供給手段を構成する供給配管42を介し、ホ
ウ化水素としてのジボラン(B)のマスフローコントローラMCが連結され、所定の流量範囲(例えば、0[sccm]〜100[sccm])でBガスが供給される。
基板ホルダ44の直上には、円盤状に形成されたZrターゲット51が配設されている。Zrターゲット51は、例えば、Zrの純度が99.8%のターゲットである。
基板ホルダ44にシリコン基板2を載置し、チャンバ本体41の内空間に所定流量(例えば、7[sccm])のArガスと、所定流量(例えば、45[sccm])のBガスと、を供給し、チャンバ本体41内の圧力を所定圧力(例えば、0.12[Pa])に調整する。この状態で、外部電源48がバッキングプレート47に直流電圧を印加すると、バッキングプレート47は、基板ホルダ44との間に電圧を印加し、この間で高密度のプラズマを生成する。チャンバ本体41内に生成されたプラズマは、Zrターゲット51をスパッタし、Bガスを分解して活性化させる。スパッタされたZr粒子51sは、反応性の高いBガスの活性種と反応し、シリコン基板2の表面(第2層間絶縁膜11及び第1配線13の表面、あるいは、ハードマスク32及び第2配線34の表面)でZrBx膜を形成する。
したがって、成膜装置40は、ZrBxを主成分にした第1及び第2メタルキャップ層16,37を反応性スパッタ成膜により形成させることができ、第1及び第2メタルキャップ層16,37の組成比xをZrターゲット51のスパッタ量やBガスの供給量により調整させることができる。よって、規定された組成比xのZrBターゲット46を用いる場合に比べ、第1及び第2メタルキャップ層16,37の組成比xを、より容易に調整させることができる。
尚、成膜装置40にBガスが供給すると、チャンバ本体41内の圧力は、チャンバ本体41の内空間の酸化状態に応じて変動する。
例えば、チャンバ本体41にArガスを7[sccm]だけ供給し、バッキングプレート47に18「kW」の直流電圧を印加してプラズマを生成し、この状態から、Bガスの供給量のみを徐々に増加させる。
すると、図8の往路に示すように、チャンバ本体41内の圧力は、Bガスの流量が40[sccm]になるまで略一定値(約4×10−2[Pa])を維持する。その後、チャンバ本体41内の圧力は、Bガスの流量が約44[sccm]になるタイミングで急激に上昇し、やがて、Bガスの流量増加に応じて上昇する。次いで、この状態から、Bガスの流量のみを徐々に減少させる。すると、図8の復路に示すように、チャンバ本体41内の圧力は、Bガスの流量が33[sccm]になるまでBガスの流量に応じて徐々に減少し、その後、往路と同じく、略一定値(約4×10−2[Pa])を維持する。
すなわち、図8の往路では、Zrターゲット51が金属状態であるため、プラズマ空間で分解されたBガスの活性種がZrターゲット51の酸化反応に消費される。このため、Bガスの流量が44[sccm]になるまで、チャンバ本体41内の圧力が略一定値に維持される。一方、図8の復路では、Zrターゲット51が既に酸化状態であるため、プラズマ空間で分解されたBガスの活性種が、チャンバ本体41内の圧力として検出される。
そこで、本実施形態の成膜装置40では、Zrターゲット51が酸化状態となるプラズマ空間を形成し、該プラズマ空間中でZrターゲット51をスパッタする。すなわち、図8において、Bガスの流量が44[sccm]以上となる領域を成膜条件として使用し、ZrBx膜を形成する。これにより、Zrターゲット51が金属状態から酸化状態
に移行する不安定な状態を避けることができ、第1及び第2メタルキャップ層16,37の組成比xを常に安定させることができる。
上記第2実施形態の成膜装置40を用いて形成したZrBx膜(x=0.5〜4.0)に対し、第1実施形態と同じく、Cuに対するバリア性、水分に対するバリア性、絶縁膜上の導電性、金属膜上の導電性、金属膜に対する密着性を調査した。これらの結果、第2実施形態のZrBx膜は、第1実施形態のZrBx膜と同等のメタルキャップ層として機能することが確認された。
尚、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、成膜装置40を直流マグネトロン方式のスパッタチャンバに具体化した。これに限らず、例えば、成膜装置40を高周波マグネトロン方式のスパッタチャンバに具体化してもよい。これによれば、防着板45やZrBターゲット46のチャージアップを回避させることができる。
・上記実施形態では、シリコン基板2とZrBターゲット46との間の距離を35[mm]〜150[mm]の範囲で説明し、チャンバ本体41内の圧力を0.05[Pa]〜0.5[Pa]で説明した。これに限らず、例えば、シリコン基板2とZrBターゲット46との間の距離を十分に長い距離(例えば、300[mm])に設定し、チャンバ本体41内の圧力を十分に低い圧力(例えば、0.005[Pa]〜0.05[Pa])に設定する構成であってもよい。これによれば、シリコン基板2の表面に対し、スパッタした粒子の直進性を向上させることができる。したがって、シリコン基板2の表面に大きい段差がある場合、該段差の底部にまでZrBx粒子を侵入させることができる。よって、ZrBx膜の段差被覆性を向上させることができ、シリコン基板2の表面全体を、より確実に被覆させることができる。
・上記実施形態において、防着板45に直流の正電圧を印加してもよい。この構成によれば、イオン粒子の方向性を制御させることができ、シリコン基板2の表面に対して、イオン粒子の直進性を向上させることができる。また、基板ホルダ44に高周波のバイアス電力を印加してもよい。この構成においても、シリコン基板2の表面に対して、イオン粒子の直進性を向上させることができる。したがって、ZrBx膜の段差被覆性を向上させることができ、シリコン基板2の表面全体を、より確実に被覆させることができる。
・上記実施形態では、金属層を第1配線13及び第2配線34に具体化した。これに限らず、例えば、金属層を容量素子の電極や誘導素子に具体化してもよい。
・上記実施形態では、ホウ化水素をジボランに具体化した。これに限らず、例えば、ホウ化水素をボランに具体化してもよい。
本発明の半導体装置を示す要部断面図。 第1実施形態の半導体装置の製造装置を示す図。 同じく、半導体装置の製造方法を示す工程図。 同じく、半導体装置の製造方法を示す工程図。 同じく、半導体装置の製造方法を示す工程図。 同じく、半導体装置の製造方法を示す工程図。 第2実施形態の半導体装置の製造装置を示す図。 同じく、半導体装置の製造装置を説明する図。
符号の説明
1…半導体装置、2…半導体基板としてのシリコン基板、2b…素子領域、11…絶縁
層を構成する第2層間絶縁膜、12…凹部を構成する第1トレンチ、13…金属層を構成する第1配線、14…第1バリア層、15…第1配線層、16…第1メタルキャップ層、21…絶縁層を構成する第3層間絶縁膜、23…凹部を構成するビアホール、33…凹部を構成する第2トレンチ、31…絶縁層を構成する第4層間絶縁膜、34…金属層を構成する第2配線、34a…ビアコンタクト、34b…第2配線部、35…第2バリア層、36…第2配線層、37…第2メタルキャップ層、40…半導体装置の製造装置としての成膜装置、41…チャンバ本体、46…ZrBターゲット、47…プラズマ生成手段を構成するバッキングプレート、48…プラズマ生成手段を構成する外部電源。

Claims (4)

  1. 素子領域を有した半導体基板に絶縁層を積層する絶縁層工程と、
    前記絶縁層に複数の凹部を形成する凹部工程と、
    前記複数の凹部の各々に金属層を埋め込む金属層工程と、
    前記絶縁層の表面と、前記金属層の表面と、を略同一面に平坦化する平坦化工程と、
    ZrとBとを主成分にしたターゲットをスパッタし、平坦化した前記絶縁層の表面と、平坦化した前記金属層の表面と、にZrBx(x=0.5〜4.0)を主成分にした共通
    するメタルキャップ層を積層するメタルキャップ層工程とを含み
    前記メタルキャップ層工程にて、前記メタルキャップ層が、前記絶縁層の表面において絶縁性を呈し、前記金属層の表面において導電性を呈する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記メタルキャップ層工程は、
    Zrの原子数を1としたときのBの原子数を組成比とし、予め規定された前記メタルキャップ層の組成比よりも高い組成比を有したターゲットをスパッタして前記メタルキャップ層を形成すること、
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 素子領域を有した半導体基板に絶縁層を積層する絶縁層工程と、
    前記絶縁層に複数の凹部を形成する凹部工程と、
    前記複数の凹部の各々に金属層を埋め込む金属層工程と、
    前記絶縁層の表面と、前記金属層の表面と、を略同一面に平坦化する平坦化工程と、
    ホウ化水素を含むプラズマ空間中でZrを主成分にしたターゲットをスパッタし、平坦化した前記絶縁層の表面と、平坦化した前記金属層の表面と、にZrBx(x=0.5〜4.0)を主成分にした共通するメタルキャップ層を積層するメタルキャップ層工程とを含み
    前記メタルキャップ層工程にて、前記メタルキャップ層が、前記絶縁層の表面において絶縁性を呈し、前記金属層の表面において導電性を呈する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記メタルキャップ層工程は、
    前記ホウ化水素の供給量の増加に応じて圧力が上昇するプラズマ空間を形成し、前記プラズマ空間中で前記ターゲットをスパッタすること、
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2006280607A 2006-10-13 2006-10-13 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4943111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006280607A JP4943111B2 (ja) 2006-10-13 2006-10-13 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006280607A JP4943111B2 (ja) 2006-10-13 2006-10-13 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008098522A JP2008098522A (ja) 2008-04-24
JP4943111B2 true JP4943111B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=39381026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006280607A Expired - Fee Related JP4943111B2 (ja) 2006-10-13 2006-10-13 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4943111B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101536154B (zh) * 2006-11-09 2010-08-11 株式会社爱发科 遮蔽膜的形成方法
JP4960193B2 (ja) * 2007-10-12 2012-06-27 株式会社アルバック 半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置
JP5627984B2 (ja) 2010-10-15 2014-11-19 東京エレクトロン株式会社 成膜方法、成膜装置及び半導体装置の製造方法
US11450563B2 (en) * 2020-04-29 2022-09-20 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Interconnect structure and method

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0666287B2 (ja) * 1988-07-25 1994-08-24 富士通株式会社 半導体装置の製造方法
JPH0349229A (ja) * 1989-07-18 1991-03-04 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置
JPH06236878A (ja) * 1993-02-09 1994-08-23 Kawasaki Steel Corp 金属配線
JP4350337B2 (ja) * 2001-04-27 2009-10-21 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 半導体装置
US7247946B2 (en) * 2005-01-18 2007-07-24 International Business Machines Corporation On-chip Cu interconnection using 1 to 5 nm thick metal cap

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008098522A (ja) 2008-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100442023B1 (ko) 좁은구멍의충전및결정상으로배열된라이너층을이용한금속상호연결부형성
US7994055B2 (en) Method of manufacturing semiconductor apparatus, and semiconductor apparatus
US7256121B2 (en) Contact resistance reduction by new barrier stack process
EP0799903A2 (en) Methods of sputtering a metal onto a substrate and semiconductor processing apparatus
KR20040003232A (ko) 반도체 소자의 다층 배선 형성방법
US8058164B2 (en) Methods of fabricating electronic devices using direct copper plating
JP2005203476A (ja) 半導体装置の配線構造及びその製造方法
JP2009194195A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR100790452B1 (ko) 다마신 공정을 이용한 반도체 소자의 다층 금속배선형성방법
JP2011091242A (ja) 半導体装置の製造方法
US9490210B2 (en) Electrical interconnection structure and fabrication method thereof
KR20140020203A (ko) Cu 배선의 형성 방법 및 기억매체
JP4943111B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2009111251A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US6380075B1 (en) Method for forming an open-bottom liner for a conductor in an electronic structure and device formed
JP4943110B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2005167081A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US7767572B2 (en) Methods of forming a barrier layer in an interconnect structure
JP2006135363A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2006245268A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2001284355A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4447433B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2005203568A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2001044202A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2007250624A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4943111

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees