JP4943064B2 - 電子写真液体トナー及びその画像形成方法、消去方法 - Google Patents
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更に、粉塵が発生しないため環境面でも優位性がある。
例えば、特許文献1(特開2004−196999号公報)記載の技術は、熱によりt−ブトキシカルボニル基を離脱させアミド基上の窒素原子がトリフェニルメタンの炭素原子と結合しラクタム環形成させることにより画像を消去させるものであるが、乾式トナーを用いたものであり、トナー製造時の溶融混練、溶融定着のための加熱、画像消去のための加熱と、3段階の加熱工程を含み、これら相互の干渉、特に前の2段階の加熱による消色への影響を避けることが難かしく、消去には多くの熱量が必要であった。
また、特許文献2(特開2000−98660号公報)記載の技術は、スチレンアクリル樹脂にクリスタルバイオレットラクトン、顕色剤、消色剤を150℃程度の温度で混練溶融して得られた乾式消色トナーを用いるものであるが、溶融混練時の熱で消去しないようにしているため、同様に、消色にはかなりの熱量が必要であった。
特許文献3(特開平5−119520号公報)記載の技術は、近赤外線吸収性染料を用い近赤外線により消色するものであるが、一枚一枚の表面に近赤外線を照射しなければならず、効率が悪いという問題があった。
特許文献4(特許第3677686号公報)記載の技術は、特定のカチオン製色素を用いたトナーで印字し水素化ホウ酸ナトリウム水溶液で還元、消色させるものであるが、黒色の印字が困難であり、紙に水溶液を塗布するという工程が必要で消色方法が煩雑であった。
特許文献5(特許第3186512号公報)記載の技術は、ピロロピロール系の着色剤を用いたトナーを塩素ガスによって消色させるものであるが、塩素ガス自体が有害でありオフィスで簡単に取り扱えるものではなかった。
また、乾式トナーは粒径が6μm程度と液体トナーに比べ大きいため、付着したトナー層も3μm程度あり厚くなる。このため、3回程度画像を消去して使用すると、画像は消えていてもトナー分は残っているため、凹凸が目立つため、リサイクル性は劣るものであった。
(1)「樹脂成分、分散媒、及び熱により消去可能な着色剤を含むことを特徴とする電子写真液体トナー」、
(2)「前記熱により消去可能な着色剤が、ロイコ染料と炭素数8以上のアルキル基をもった顕色剤であることを特徴とする前記第(1)項に記載の電子写真液体トナー」、
(3)「前記ロイコ染料と炭素数8以上のアルキル基をもった顕色剤である消去可能な着色剤の消色開始温度が、60℃〜180℃であることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の電子写真液体トナー」、
(4)「前記樹脂成分としてアクリル樹脂を含有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の電子写真液体トナー」、
(5)「前記分散媒が脂肪族炭化水素、ポリアルファオレフィン、シリコーンオイルからなる群から選ばれたものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の電子写真液体トナー」、
(6)「遠心沈降式粒度分布計で測定したトナー粒子の重量平均粒径が0.1〜5μmであること特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の電子写真液体トナー」、
(7)「B型粘度計(60rpm、25℃)で測定した粘度が50〜700mPa・sであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の電子写真液体トナー」、
(8)「レーザードップラー型ζ電位計で測定したトナー粒子のζ電位(絶対値)が10〜300mVであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の電子写真液体トナー」、
(9)「前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の液体トナーをローラー又はベルト上に薄層にして現像することを特徴とする画像形成方法」、
(10)「ローラー又はベルト上に形成した記録材料層にコロナ放電を行なった後に静電潜像を現像することを特徴とする前記第(9)項に記載の画像形成方法」、
(11)「静電潜像を現像後、中間転写体に記録材料を転写後、転写部材に画像を形成させることを特徴とする前記第(9)項又は第(10)項に記載の画像形成方法」、
(12)「50℃以下の加熱、50℃以下の温風、圧力により定着させる定着工程を含むことを特徴とする前記第(9)項乃至第(11)項のいずれかに記載の画像形成方法」、
(13)「形成された画像に60〜180℃の熱を0.1秒〜30秒加えることにより画像を消去させる画像消去工程をさらに含むことを特徴とする前記第(9)項乃至第(12)項のいずれかに記載の画像形成方法」
本発明の画像形成方法は、ローラー又はベルト上に薄層にして現像するため、高精彩な画像が得られる。また、ローラー又はベルト上に形成した静電荷像用液体トナー層にコロナ放電を行なった後に静電潜像を現像するため、解像度が向上する。さらにまた、静電潜像を現像後、中間転写体にトナー像転写後、転写部材に画像を形成させるため、転写性、画像濃度が向上する。
本発明の定着方法においては、低エネルギーで定着できるため、環境面で優位性がある。
本発明の画像消去方法においては、低エネルギーで消去できるため、環境面で優位性がある。
本発明の主な優位性として以下の点が挙げられる。
(1)低温で短時間に消去可能な消色性染料を用いているため、消色のためのエネルギーが僅かである。
(2)非加熱、あるいは50℃以下の温度で定着できるため、定着エネルギーが非常に少ない。
(3)液体トナーのため画像のトナー層厚が0.2〜1μmと薄い。このため何回消去、リサイクルしても紙の質感が損なわれない。
(4)液体トナーを用いているため、高精彩で高解像な画像が得られる。
(5)トナーの製造工程で熱を使用せず工程も簡単なため、省エネ製造性に優れる。
ロイコ染料としては、たとえば、フタリド化合物、アザフタリド化合物、フルオラン化合物など公知の染料前駆体が1種類もしくは組み合わせて用いられる。
これらの化合物の例としては、特開平5−124360号公報、特開平6−210954号公報、特開平10−230680号公報などに記載のロイコ染料である。なかでも特に好ましい例としては、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジ(n−ブチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−プロピル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−イソプロピル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−イソブチル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−アミル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−7−アザフタリドなどが挙げられる。
本発明の消色性染料は、発色状態では顕色剤とロイコ染料が分子どうしで接触反応しうる状態で混合された状態で固体状態を形成している。この状態は顕色剤と発色剤が凝集して発色を保持した状態であり、この凝集構造の形成により発色が安定化していると考えられる。一方、消色状態は両者が相分離した状態である。この状態は少なくとも一方の化合物の分子が集合してドメインを形成した結晶化した状態であり、凝集あるいは結晶化することにより発色剤と顕色剤が分離して安定化した状態であると考えられる。発色状態から消色状態への移行は、顕色剤の融点温度よりも少し低い温度(例えば、融点よりも5℃〜40℃程度低い温度であって、その温度は顕色剤化合物の種類によって異なる)に加熱することによって起き、発色状態の顕色剤とロイコ染料のつくる凝集構造から顕色剤が分離結晶化することで、消色する。
図7には、従来の乾式トナーの定着状態と、本発明に係る液体トナーの定着状態の違いを、わかり易いように誇張して模式的に示す。
50℃以下の温度で定着させるための条件として以下の特性を持っていることが望ましい。
(1)トナー粒径は0.1〜1μmが望ましい。
この範囲の粒径であれば紙繊維の中にトナー粒子が入り込み、紙中に保持される。
乾式トナーの場合は樹脂を溶融させ紙に結着させることにより定着させているが、本液体トナーの場合は紙中に保持、接着させることで定着させており、定着原理が異なるものである。
(2)(液状)樹脂は着色剤、トナー粒子を紙繊維中に保持、接着させるため、着色剤/トナー粒子と親和力の強い機能及び紙に接着しやすい機能を持っていることが望ましい。
例えば、前者としては、メチルメタクリレートなど、後者としては、ラウリルメタクリレートなどが挙げられる。また、樹脂の少なくとも一部にTgは−40〜30℃のものを用いることが望ましい。樹脂量はトナーの5〜30wt%が望ましい。
特にアクリル系樹脂を用いた場合、良好な特性が得られる。
本発明に好ましいアクリル系樹脂としては、下記一般式(I)で表わされるビニルモノマーAと、一般式(II)で表わされるビニルモノマー及びビニルピリジン、ビニルピロリドン、エチレングリコールジメタクリレート、スチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエンより選ばれるモノマーBの各一種ずつもしくは、数種の共重合体、グラフト共重合体、それらのブレンド(混合物)が挙げられる。
攪拌機、温度計、冷却管、滴下ロートを備えた3LのフラスコにアイソパーH500gを仕込み、90℃に加熱し、攪拌しながらビニルモノマーAのR1がCH3、n=12のラウリルメタアクリレート 100g、ビニルモノマーBのR1がCH3、R2がCH3のメチルメタクリレート30g、アズビスイソブチロニトリルよりなるモノマー溶液を2時間かけて滴下する。その後95℃に保ち5時間重合を行なう。
合成されたアクリル樹脂の重合率は95%以上が好ましい。95%未満では、モノマー臭が強く、トナーにしたとき、定着特性が低下する。後に示す実施例1〜5で用いた共重合体は、それぞれ相当するアクリルモノマーを、このような方法で合成して得たものである。
図5は、本発明の消去可能な実施例2のトナーに熱をかけないで定着させたときの平均粒径とテープ定着率の関係であるが、1μm以下の粒径にすれば非加熱でも定着可能なことが確認できる。テープ定着率とは(テープ剥離後濃度/テープ剥離前濃度)×100%で計算し、高いほど定着力が強いといえる。
ローラー又はベルト上に形成した静電荷像用液体トナー層にコロナ放電を行なった後に静電潜像を現像することにより、トナーのコフュージョン高めることができ、更に解像度を高めることができる。コロナ放電はトナーと同極性の場合に効果が高く、電圧は500〜8000V程度が良い。
図1は矢印方向に回転する光導電体(L)(例えば有機光半導体、セレン、アモルファスシリコーン)であり、これを回転させながらコロナ帯電(E)により光導電体(L)に帯電させる。(F)はキャリア液をプリウエット場合のローラーである。(G)は書き込み露光部である。(K)は現像ローラーで、トナー容器(I)よりトナーの供給を受け、トナーローラー(J)により均一に塗布される。現像ローラー(K)上のトナー層は、必要に応じてコロナ放電部(H)により電圧が印加され、光導電体(L)上の潜像は、現像ローラー(K)により現像されて可視化される。各ローラーは、金属、ゴム、プラスチック、スポンジ状、さらにワイヤーバー、グラビアローラー等の溝を有するものも使用可能である。
転写材(B)が転写ローラー(A)により光導電体(L)上のトナー像を転写材(B)上に転写する。転写の方法は静電的に転写材上に形成できる。
光導電体上をクリーニングするためのクリーニングローラー(C)とクリーニングブレード(D)により残存トナーを除去し、次の作像に備える。
定着温度が50℃を超えると画像の消色が始まり、像が薄くなる場合がある。
図6に本発明の実施例7で作成した画像を各温度に1秒間入れたときの消色変化の一例を示す。
・消色性染料の作製
(消色性染料A)
ロイコ染料として2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン1部を、顕色剤として下記のフェノール化合物8部を混合したのち、約200℃で加熱溶融し、急冷して発色状態にある消色性染料Aを作製した。
(消色性染料B)
ロイコ染料として2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン1部を、顕色剤として下記のフェノール化合物8部を混合したのち、約170℃で加熱溶融し、急冷して発色状態にある消色性染料Bを作製した。
(消色性染料C)
ロイコ染料として2−o−クロロアニリノ−6−ジブチルアミノフルオラン1部を、顕色剤としてオクタデシルホスホン酸8部を混合したのち、約150℃で加熱溶融し、急冷して発色状態にある消色性染料Cを作製した。
消色性染料A 130部
ラウリルメタアクリレート/メチルメタアクリルレート/メタクリル酸(80/10/10)共重合体のSFH−61 20%溶液 100部
ビスコール550P(三洋化成) 30部
SFH−61 280部
荷電制御剤(ナフテン酸ジルコニウム) 3部
をピンミルに入れて25℃で10時間分散後、さらにSFH−61を500部加え、1時間分散し、トナーを作成した。
このトナーにより図1の装置を用いて画像を作成し、画像評価を行なった後、110℃環境に1秒間放置し画像を消去し消去性を確認した。
消色性染料B 150部
ラウリルメタアクリレート/メチルメタアクリルレート/メタクリル酸/グリシジルメタクリレート(70/15/8/7)共重合体のアイソパーH 30%溶液
120部
サンワックス151P(三井・デュポン) 60部
アイソパーH 330部
荷電制御剤(ナフテン酸ジルコニウム) 2部
をボールミルに入れて30℃で72時間分散後、さらにアイソパーHを400部加え、3時間分散し、トナーを作成した。
このトナーにより図1の装置を用いて画像を作成し、画像評価を行なった後、130℃のホットプレートに2秒間放置し画像を消去し消去性を確認した。
消色性染料C 120部
X−22−D174DX(信越シリコーン)/2エチルヘキシルアクリレート/メチルメタアクリルレート/メタクリル酸(50/35/8/7)共重合体のシリコーン10cst 25%溶液 130部
エピコート834(ジャパンエポキシレジン) 50部
シリコーン50cst(信越化学社製、KF−96) 350部
荷電制御剤(ナフテン酸マンガン) 5部
をバスケットミルに入れて35℃で20時間分散後、さらにシリコーン50cstを550部加え、5時間分散し、トナーを作成した。
このトナーにより図1の装置を用いて画像を作成し、画像評価を行なった後、90℃の温風に2秒間さらし画像を消去し消去性を確認した。
消色性染料A 100部
ラウリルメタアクリレート/メチルメタアクリルレート/メタクリル酸(80/10/10)共重合体のSFH−61 20%溶液 60部
メタクリル酸アルキル・スチレン共重合物の鉱物油溶液SE725(三洋化成)
80部
SFH−21 300部
荷電制御剤(ナフテン酸ジルコニウム) 3部
をボールミルに入れて25℃で72時間分散後、さらにSFH−41を550部加え、1時間分散し、トナーを作成した。
このトナーにより図1の装置を用いて画像を作成し、画像評価を行なった後、線速100mm/sの90℃加熱ローラに通して画像を消去し消去性を確認した。
消色性染料B 70部
ラウリルメタアクリレート/グリシジルメタクリレート/メチルメタアクリルレート/メタクリル酸(80/5/5/10)共重合体のSFH−61 30%溶液
120部
ニューポールPE74(三洋化成) 40部
SFH−61 280部
荷電制御剤(ナフテン酸ジルコニウム) 1部
をピンミルに入れて25℃で10時間分散後、さらにSFH−61を500部加え、1時間分散し、トナーを作成した。
なお、実施例1〜5で用いた共重合体は、それぞれ相当するアクリルモノマーを、上に既に詳細に説明したような方法で合成して得たものであり、ここで、実施例1で用いた「ラウリルメタアクリレート/メチルメタアクリルレート/メタクリル酸(80/10/10)共重合体」合成のためのラウリルメタアクリレートとしては三菱化学のアクリルモノマー、アクリルエステルLを、メチルメタアクリルレートとしては三菱化学のアクリルモノマー、アクリルエステルMを、メタクリル酸としては三菱化学のメタクリル酸を、実施例2のグリシジルメタクリレートとしては三菱化学のアクリルモノマー、アクリルエステルGを、実施例3の2−エチルヘキシルアクリレートとしては三菱化学のアクリルモノマー、アクリルエステルEHを、それぞれ用いた。
このトナーにより図1の装置を用いて画像を作成し、画像評価を行なった後、110℃環境に1秒間放置し画像を消去し消去性を確認した。
実施例2で分散温度を20℃、分散時間を48時間にした以外は同じにしてトナーを作成した。
このトナーにより図1の装置を用いて画像を作成し、画像評価を行なった後、110℃環境に1秒間放置し画像を消去し消去性を確認した。
実施例2の液体トナーを用い、図2の装置を使用してトナー層に3000Vコロナ放電をかけた後現像を行ない画像を作成し、画像評価を行なった後、110℃環境に1秒間放置し画像を消去し消去性を確認した。
実施例3の液体トナーを用い、図3の中間転写ドラムM(ウレタンゴム、表面フッ素処理)の装置を使用して画像を作成し、画像評価を行なった後、90℃環境に1秒間放置し画像を消去し消去性を確認した。
Disperse Blue 60(日本化薬) 70部
ビスコール550P(三洋化成) 80部
アイソパーH 380部
荷電制御剤(ナフテン酸ジルコニウム) 3部
をピンミルに入れて25℃で10時間分散後、さらにアイソパーHを500部加え、1時間分散し、トナーを作成し実施例1と同様に評価した。
スチレン/ブチルアクリレート共重合体 800重量部
クリスタルバイオレットラクトン 1重量部
没色子酸プロピル 1重量部
コール酸 15重量部
ビスコール660P 3重量部
CCA(TN−105) 1重量部
を二本ロールで160℃、30分間混練し冷却、粗砕後、7.3μmの乾式トナーを作成した。このトナーを乾式複写機(リコー社製 イマジオMF7070)でコピーし、画像評価後、120℃環境に1秒間放置し、消去性を確認した。
粘度は25℃でB型粘度計により回転数を60rpmにして測定した。
平均粒径は島津製作所SA−CP3により測定した。
トナーを積分球式濁度計で透過率15%程度になるまでアイソパーで希釈し、SA−CP3用セルに充填しACCEL480、MODE:CENT、3〜16チャンネルの条件で測定した。
ζ電位は大塚電子ELS−8000により測定した。
セル:低誘電率セル、電界:500V/cm、6回測定平均モードで測定した。
定着は実施例2が40℃の温風を10秒間あて、実施例5が40Kg/cm2の圧力ローラー(25℃)を通過させた以外は全て非加熱で定着させた。
定着率はスコッチメンディングテープを用い剥離後の濃度を測定し(剥離後濃度/剥離前濃度)×100%で算出した。
消去率は、[(消去前濃度−紙濃度)−(消去後濃度−紙濃度)/(消去前濃度−紙濃度)]×100%で算出した。
解像力は解像力評価チャートにより1mm幅に識別できるライン本数を確認した。
A’ コロナ放電部
B 転写材
C クリーニングローラー
D クリーニングブレード
E コロナ帯電
F ローラー
F’ コーティング工程
G 書き込み露光部
H コロナ放電部
I トナー容器
J トナーローラー
J1 トナーローラー
J2 トナーローラー
K 現像ローラー
L 光導電体
M 中間転写体
N ベルト
O クリーニングローラー
P クリーニングブレード
Claims (13)
- 樹脂成分、分散媒、及び熱により消去可能な着色剤を含むことを特徴とする電子写真液体トナー。
- 前記熱により消去可能な着色剤が、ロイコ染料と炭素数8以上のアルキル基をもった顕色剤であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真液体トナー。
- 前記ロイコ染料と炭素数8以上のアルキル基をもった顕色剤である消去可能な着色剤の消色開始温度が、60℃〜180℃であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真液体トナー。
- 前記樹脂成分としてアクリル樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真液体トナー。
- 前記分散媒が脂肪族炭化水素、ポリアルファオレフィン、シリコーンオイルからなる群から選ばれたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真液体トナー。
- 遠心沈降式粒度分布計で測定したトナー粒子の重量平均粒径が0.1〜5μmであること特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真液体トナー。
- B型粘度計(60rpm、25℃)で測定した粘度が50〜700mPa・sであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子写真液体トナー。
- レーザードップラー型ζ電位計で測定したトナー粒子のζ電位(絶対値)が10〜300mVであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電子写真液体トナー。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の液体トナーをローラー又はベルト上に薄層にして現像することを特徴とする画像形成方法。
- ローラー又はベルト上に形成した記録材料層にコロナ放電を行なった後に静電潜像を現像することを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
- 静電潜像を現像後、中間転写体に記録材料を転写後、転写部材に画像を形成させることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成方法。
- 50℃以下の加熱、50℃以下の温風、圧力により定着させる定着工程を含むことを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の画像形成方法。
- 形成された画像に60〜180℃の熱を0.1秒〜30秒加えることにより画像を消去させる画像消去工程をさらに含むことを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の画像形成方法。
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