JP4191635B2 - 一成分現像方法 - Google Patents
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トナーは、少なくとも着色剤および結着樹脂を含むトナー母体粒子に、平均粒径が40nm以上200nm以下であるシリカおよび平均粒径が5nm以上25nm以下である酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物の2種のみを外添されてなり、酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物は、トナー母体粒子100重量部に対して0.4重量部以上2重量部以下となるように外添され、
シリカは、トナー母体粒子100重量部に対して0.5重量部以上3重量部以下となるように外添されるトナーであり、
感光体の周速に対する現像ローラの周速の比は、1.10以上1.25以下であることを特徴とする一成分現像方法である。
図1は、本発明である一成分現像方法で使用される一成分現像装置1の概略構成図である。一成分現像装置1において、攪拌ボックス2内の一成分現像剤であるトナーは、攪拌羽根6によって攪拌され、供給ローラ4を介して現像ローラ3上に供給される。現像ローラ3上のトナーは、層規制部材5の規制を受けて、現像ローラ3上でトナーの薄層を形成するとともに、摩擦により帯電される。帯電したトナーは、現像ローラ3上から感光体7の静電潜像へ移動する。
感光体の周速に対する現像ローラの周速の比は、1.10以上1.25以下であることが好ましい。このような周速比であると、トナーの劣化を起こしにくいので、かぶりおよび画質の劣化のない高品質な画像を長期間形成することができる。1.10より小さいと、トナーを感光体上の静電潜像に安定に供給できないので、充分な画像濃度の画像を得ることができず、さらに静電潜像以外の感光体に付着したトナーのかき取りなどのトナーの除去が不十分となり、地肌カブリが生じる。1.25より大きいと、現像ローラ上に担持されていたトナーが、トナーの接触点で、大きな圧力を受けるので、トナーが劣化してしまうので長期間使用すると画像が劣化する。
外添剤は、トナー母体粒子に付着させて、流動性、帯電性などのトナー特性の向上およびトナーの劣化防止のためにシリカおよび酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物を用いる。
本発明の実施形態であるトナーは、外添剤としてシリカを含んで構成される。シリカの平均粒径は、40nm以上200nm以下であることが好ましい。シリカは、トナー母体粒子の表面に付着することによって、トナーへの外添剤の埋没を防止することができ、さらに、トナー母体粒子同士が直接、接触しないので、トナー凝集を防ぐ事ができ、層規制部材の圧力などの外部からの圧力に対して劣化しにくいというスペーサー効果を有しており、長期安定したトナーになる。しかし、40nmより小さいと、外添剤のトナーへの埋没を充分に防止することができず、200nmより大きいと、トナー母体粒子に付着しにくくなり、さらに、トナー母体粒子から外れやすくなるので、シリカのスペーサー効果が得られなくなり、長期安定性が劣ってしまう。さらに、シリカは、疎水化処理を行ったものを用いるとさらに好ましい。疎水化処理としては、公知の処理剤であるトリメチルシリル基などが挙げられる。
本発明の実施形態であるトナーは、外添剤として酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物を含んで構成される。酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物の平均粒径は、5nm以上25nm以下であることが好ましい。酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物を外添することによって、トナーに適度な流動性および帯電性を付与できる。しかし、5nmより小さいと、二酸化ケイ素の抵抗調整剤として働きにくくなり、25nmより大きいと、酸化アルミニウムの流動性の向上を図ることができない。さらに、酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物は、気相法で製造したものであってもよいし、湿式法で製造したものであってもよい。気相法としては、特開2000-181130号公報に記載されている熱分解法で製造するとさらに好ましい。
トナー母体粒子は、着色剤、結着樹脂および帯電制御剤などを含んで構成される。トナー母体粒子の平均粒径は、3μm以上30μm以下であることが好ましく、より好ましくは、4μm以上9μm以下であり、さらに好ましくは、5μm以上8μm以下である。
本発明の実施形態であるトナーは、トナー母体粒子に着色剤を含んで構成される。着色剤としては、公知の黒色着色剤または有彩色着色剤を用いることができる。着色剤の色は、所望の色のトナーが実現されるように、適宜選択される。たとえば、黒色トナーを製造する場合には黒色着色剤が用いられ、カラートナーを製造する場合には、各色に対応する有彩色着色剤が用いられる。
Index;略称:C.I.)ナンバーで分類される顔料であるC.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー5、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー93、ピグメントイエロー74などの顔料、黄色酸化鉄、黄土などの無機系顔料などが挙げられ、染料としては、たとえば、C.I.アシッドイエロー1などのニトロ系染料、C.I.ソルベントイエロー2、C.I.ソルベントイエロー6、C.I.ソルベントイエロー14、C.I.ソルベントイエロー15、C.I.ソルベントイエロー19、C.I.ソルベントイエロー21などの油溶性染料が挙げられる。
本発明の実施形態であるトナーは、トナー母体粒子に結着樹脂を含んで構成される。結着樹脂としては、公知の樹脂を用いることができ、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂およびポリウレタン樹脂などをあげることができ、その中で、ポリエステル樹脂が好ましい。
本発明の実施形態であるトナーは、トナー母体粒子に電荷制御剤を含んで構成される。電荷制御剤として、含金属アゾ染料、ナフテン酸金属塩、アルキルサリチル酸の金属塩、脂肪酸石鹸および樹脂酸石鹸などが挙げられる。電荷制御剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して0.1重量部以上10重量部以下であることが好ましく、より好ましくは、0.5重量部以上8重量部以下である。0.1重量部より少ないと、電荷制御剤としての機能を発揮できなく、10重量部より多いと結着樹脂に均一に分散できなくなる。
乾式ブレンダ、スーパーミキサ、ボールミルなどによって、着色剤、結着樹脂およびその他の添加剤を均質に混合することによって混合物が得られる。さらに、その混合物をバンバリーミキサ、ロールおよび一軸または二軸の押出混練機などの混練装置を用いて均一に溶融混練し冷却することにより混練物が得られる。その後、その混練物を粉砕し、必要に応じて分級することによってトナー母体粒子が得られる。さらに、得られたトナー母体粒子に、スーパーミキサ、ボールミルなどを用いて、外添剤を添加することによりトナーが得られる。
トナーは、トナー母体粒子に外添剤としてシリカおよび酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物を添加する。
ビスフェノールAプロピレンオキサイド、テレフタル酸または無水トリメリット酸を単量体として重縮合して得られるポリエステル樹脂100重量部、銅フタロシアニン(
Pigment Blue 15)5.0重量部および電荷制御剤であるサリチル酸の亜鉛化合物(オリエント化学工業社製:ボントロンE84)2.0重量部をスーパーミキサで均一に混合して混合物を得た。その混合物を、二軸押出機で加熱しながら混練し、冷却することによって混練物を得た。その混練物をカッティングミルで粗粉砕した後、超音波式ジェットミルで微粉砕し、分級機で5μm以下の微粉を除去するように設定して分級することによってトナー母体粒子が得られた。得られたトナー母体粒子は、粒径が3μmから16μmの範囲に分布し、平均粒径が8.0μmであった。
酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物は、熱分解法によって製造した。
上記の方法で製造されたトナー母体粒子に、表1の組成および添加量に基づいて外添剤(外添剤A〜L)を加え、スーパーミキサで混合することによって、トナーを製造した。表2に基づいて、実施例1〜7は、外添剤A〜Gをそれぞれ用い、比較例1、2は、外添剤Aを用い、比較例3〜7は、外添剤H〜Lをそれぞれ用いてトナーを製造した。
本発明である一成分現像方法は、評価機としてデジタル複合機(シャープ社製:AR−C260)を改造した装置を用い、その装置に上記のトナーを用い、さらに、現像ローラの周速を変化させ、表2に示す周速比を変化させて評価画像を印刷した。周速比とは、感光体の周速に対する現像ローラの周速の比である。
上記評価機によって転写用紙に3cm×3cmのベタ画像を印刷し、その画像の反射濃度を反射濃度計(マクベス社製:RD918)によって測定し、測定した反射濃度を下記の基準に基づき評価した。
○:反射濃度が1.6以上である。
△:反射濃度が1.4以上1.6未満である。
×:反射濃度が1.4未満である。
上記評価機によって、転写用紙に画像を印刷した後、反射濃度計(マクベス社製:RD918)によって、印刷する前と印刷した後との転写用紙の白地部の反射濃度を測定した。その測定した反射濃度の差により、下記の基準に基づいて、地肌かぶりを評価した。
○:反射濃度の差が、0.005以下である。
△:反射濃度の差が、0.005より大きく0.009未満である。
×:反射濃度の差が、0.009以上である。
トナーの帯電量は、帯電量測定装置(TREK社製:Model210HS−2)にて測定する。
2 攪拌ボックス
3 現像ローラ
4 供給ローラ
5 層規制部材
6 攪拌羽根
7 感光体
Claims (3)
- トナーを供給ローラによって現像ローラ上に供給し、供給されたトナーを現像ローラ上に担持し、現像ローラに当接して配置される層厚規制部材によって担持されたトナーを均一な厚みのトナー薄層にし、均一な厚みのトナー薄層が担持された現像ローラを静電潜像が担持されている感光体に接触させて静電潜像を現像させる一成分現像方法であって、
トナーは、少なくとも着色剤および結着樹脂を含むトナー母体粒子に、平均粒径が40nm以上200nm以下であるシリカおよび平均粒径が5nm以上25nm以下である酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物の2種のみを外添されてなり、酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物は、トナー母体粒子100重量部に対して0.4重量部以上2重量部以下となるように外添され、
シリカは、トナー母体粒子100重量部に対して0.5重量部以上3重量部以下となるように外添されるトナーであり、
感光体の周速に対する現像ローラの周速の比は、1.10以上1.25以下であることを特徴とする一成分現像方法。 - 酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物は、熱分解法により得られたものであることを特徴とする請求項1記載の一成分現像方法。
- 酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物は、体積抵抗が、10 11 Ω・cm以上10 13 Ω・cm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の一成分現像方法。
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