JP4943003B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、凹室を設けたセンターケースと、表示部を設けた表示装置と、遊技球を入賞可能な入賞部とを備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えばパチンコ遊技機には、遊技領域の略中央にセンターケースを備え、該センターケースの下方に入賞部(例えば始動入賞口)を配置し、センターケースに前面側が開口した凹室を設け、凹室の奥側には窓部を開設し、該窓部から表示装置の表示部を前方へ臨ませたものがある。そして、凹室の底部に球転動部(ステージ)を設けて遊技球が横方向(前後方向あるいは左右方向)へ転動可能とし、球転動部のうち入賞部の上方に窪部を設けて、球転動部上の遊技球が窪部を流下して入賞部へ流下(入賞)し易いように構成されたものが多い。さらに、このような球転動部を備えたパチンコ遊技機において、球転動部に遊技球が入賞可能な大入賞口を配置し、遊技球が球転動部上で入賞できるように構成して、遊技の興趣向上を図ったパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−049795号公報(第13頁、第11図)
ところで、上記特許文献に記載のパチンコ遊技機は、大入賞口を開閉する扉部材を動かしたとしても、遊技球が大入賞口に入賞可能か否かのみを変化させるだけであり、窪部の姿勢(状態)を変化させることができない。したがって、大入賞口の開閉に拘らず、窪部に到達した遊技球の挙動が単調になりがちであり、窪部により遊技球がセンターケースの下方の入賞部へ誘導される度合いを極端に変えることができない。この結果、大入賞口の扉部材が動いたとしても、遊技球が大入賞口とは異なる入賞部へ入賞するという期待感を変化させることができず、遊技の興趣を高め難い。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、センターケース内の大入賞口の扉部材を開閉して、遊技球が大入賞口とは異なる入賞部へ入賞するという期待感を変化させることができ、遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、前面側が開口した凹室を設けたセンターケースと、表示部を設けた表示装置と、センターケースの下方に配置され、遊技球を入賞可能な入賞部と、を備え、
前記凹室の奥手側に窓部を開設し、該窓部に表示装置の表示部を臨ませ、該表示部における表示内容が予め定められた特別表示になった場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記センターケースは、
前記凹室の底部に設けられ、遊技球が転動可能な球転動部と、
該球転動部を転動する遊技球が入賞可能な大入賞口と、を備え、
該大入賞口は、下流端を入賞部側に配置した球通路と、該球通路の左右両側に配置され、当該大入賞口を開閉可能な2つの扉部材と、を備え、
前記特定遊技状態では、左右の扉部材を開いて遊技球が大入賞口に入賞することを許容するとともに、左右の扉部材を球通路の側縁に起立した姿勢で配置して、球通路を通過する遊技球を入賞部の上方へ誘導し、
前記特定遊技状態が発生していない非特定遊技状態では、左右の扉部材を閉じて遊技球が大入賞口に入賞することを阻止するとともに、左右の扉部材を球通路の側方に横向き姿勢で配置して、球通路を通過する遊技球球通路から左右の扉部材上に外れることを許容するように構成されたことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記球転動部のうち大入賞口の球通路と入賞部との間に、球通路を流下してきた遊技球を入賞部側へ誘導する補助誘導部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば扉部材の開閉により、球転動部を転動する遊技球が大入賞口へ入賞可能か否かを変化させることができ、さらには、球転動部上の遊技球の挙動を複雑にして遊技球がセンターケースの下方の入賞部へ誘導される度合い、詳しくは入賞部へ誘導され易くなるか否かを変化させることができる。したがって、大入賞口の扉部材を開閉して、遊技球が大入賞口とは異なる入賞部へ入賞するという期待感を変化させることができ、遊技の興趣を高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば起立した扉部材により誘導された遊技球を入賞部へ一層入賞し易くすることができ、遊技の興趣をさらに高めることができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
パチンコ遊技機の遊技盤1は、図1に示すように、表面にガイドレール2やサイドケース3等の区画部材により区画された遊技領域4を形成し、該遊技領域4の前方にガラス板5(図4参照)を収納した前面カバー部材(図示せず)を配置し、ガラス板5を通して遊技領域4を前方から透視できるように構成されている。そして、該遊技領域4内の略中央にセンターケース6を配設し、該センターケース6の後方には、液晶パネル等の表示部7aを備えた表示装置(変動表示装置)7を配置し、表示部7aに画像(表示内容)を遊技の進行に基づいて変動可能な状態で表示できるように構成されている。また、センターケース6の下方には、遊技球を入賞可能であり、左右両側に羽根状の開閉部材8aを備えた始動入賞口8(本発明における入賞部に相当)を配置し、センターケース6の側方(左側方)には普図始動ゲート9を配置し、センターケース6の左下方および右下方には、発光により各種の装飾表示を行う円弧状のサイドランプ10を配置している。さらに、始動入賞口8の下方には、第1大入賞口となる領域大入賞口11を配置し、該領域大入賞口11の左右両側方に一般入賞口12を備え、領域大入賞口11の下方であって遊技領域4の下縁部には、入賞せずに流下した遊技球を回収するアウト口13を設け、始動入賞口8、普図始動ゲート9、領域大入賞口11やセンターケース6等の取付部分を除いた遊技領域4内に障害釘(図示せず)を植設したり、あるいは、遊技球の流下方向を変える風車(図示せず)を配置したりしている。また、センターケース6と始動入賞口8との間には、命釘14を複数本(図1では2本)横に並べて植設し、命釘14の間隔を遊技球の直径よりも僅かに広い幅に設定し、斜め上方から流下する遊技球が始動入賞口8へ入賞することを規制するが、真上から流下する遊技球が始動入賞口8へ入賞することを許容するように構成されている。
次に、センターケース6について説明する。
センターケース6は、図2に示すように、中央部分に前面側が開口した凹室17を後方へ凹ませた状態で設け、該凹室17の奥手側(後側)に矩形の窓部18を開設し、該窓部18から表示装置7の表示部7aを前方へ臨ませている。また、センターケース6の凹室17の前側縁部には、遊技盤1の表面に取り付ける枠状の取付基板19を備え、凹室17の上部には、ガイドレール2側(図1中左側)へ向けて下り傾斜した鎧部20を前方へ突設し、該鎧部20の左右両端部から縦長の側辺部21を前方へ突出した状態で下方へ延設し、左右の側辺部21の下端同士を接続する状態で凹室17の底部22を配置している。そして、凹室17の底部22には、遊技球が転動可能な球転動部24を備え、ガイドレール2側(言い換えると鎧部20の傾斜下端側)に位置する側辺部21には、遊技球が通過可能な球導出路25(ワープ流路)を設け、該球導出路25の入口をガイドレール2側の側辺部21に外方へ開放した状態で開設し、球導出路25の出口を球転動部24の側方(図2中左側方)に開設している。したがって、球導出路25は、遊技領域4を流下する遊技球、詳しくは遊技領域4のうちガイドレール2とセンターケース6との間を流下する遊技球を球転動部24へ導出できるように構成されている。
球転動部24は、球導出路25から流下してきた遊技球や、センターケース6の下方の遊技領域4から障害釘により弾き飛ばされてセンターケース6内へ進入してきた遊技球を横方向(前後方向あるいは左右方向)へ転動させるためのものである。球転動部24は、図2および図3に示すように、当該球転動部24の後側、言い換えると窓部18側に配置された後側ステージ(第1ステージ)27と、当該球転動部24の前側、言い換えると後側ステージ27を挟んで窓部18側とは反対側に配置された前側ステージ(第2ステージ)28とを備え、前側ステージ28を下段とし、後側ステージ27を上段とした所謂ひな壇形状を形成している。
後側ステージ27は、底部22の略全幅に亘る状態で形成された横長なステージであり、左右両側から中央部へ向けて下り傾斜するとともに、前方(前側ステージ28側)へ下り傾斜した状態で形成されている(図3および図4参照)。また、当該後側ステージ27の側方(図3中左側方)に球導出路25の出口を配置し、球導出路25から流下してきた遊技球がその流下勢で後側ステージ27を左右方向へ転動できるように構成されている。さらに、後側ステージ27の前後幅を遊技球の直径よりも僅かに広く設定し(図4参照)、後側ステージ27の後縁部から上方の窓部18(具体的には窓部18の下側縁)へ向けて略垂直な起立壁(後方転動阻止壁)30を設け、後側ステージ27上の遊技球が窓部18に入り込んで表示部7aを損傷しないように構成されている。そして、後側ステージ27の左右方向の途中には、遊技球を前側ステージ28へ案内可能な前方案内部31を複数箇所、具体的には、後側ステージ27の中央部分の左右両側の2箇所に配置し、該前方案内部31の底面をその左右方向の中央部分が下方に凹む湾曲面で形成し、この湾曲面を前方へ下り傾斜した状態に設定している。したがって、前方案内部31に到達した遊技球は、前方案内部31上を左右に揺動しながら前方に転動することができる。この結果、遊技球の動きの変化を大きくして遊技の興趣向上を図ることができる。
前側ステージ28は、後側ステージ27と略同じ左右幅、すなわち底部22の略全幅に亘る状態で形成された横長なステージであり、当該前側ステージ28の前後幅を後側ステージ27の前後幅よりも広く、具体的には後側ステージ27の前後幅の略1.5倍の幅に設定している(図4参照)。また、左右両側から中央部へ向けて下り傾斜するとともに、前方(凹室17の開口側)へ下り傾斜した状態で形成されている。そして、前側ステージ28の左右方向の中央部分には、球転動部24を転動する遊技球が入賞可能な第2大入賞口となるケース大入賞口33(本発明における大入賞口に相当)を配置し、該ケース大入賞口33と始動入賞口8とが上下に並んだ状態に設定している。なお、ケース大入賞口33の左右両側方の後方に後側ステージ27の前方案内部31を配置し、前方案内部31から遊技球が転動してくると、この遊技球がケース大入賞口33の側方へ到達するように構成されている。
ケース大入賞口33は、図3および図4に示すように、前側ステージ28の中央部分に開設された矩形孔状の入賞開口部35と、該入賞開口部35を開放あるいは閉成して当該ケース大入賞口33を開閉可能な矩形板状の扉部材36と、入賞開口部35に連通する球流下空間部37と、当該ケース大入賞口33に流下(入賞)した遊技球を検出する入賞検出センサ38と、扉部材36を開閉する開閉ソレノイド等の駆動源(図示せず)とを備えて構成されている。
扉部材36は、その前側に回動軸40を左右方向へ延出した状態で備え、この回動軸40を入賞開口部35の左右両側縁の前側に回動自在な状態で軸着し、回動軸40の端部を開閉ソレノイドの出力ロッドに接続している。そして、例えば、開閉ソレノイドを消磁した常態においては、当該扉部材36の自由端部(後端部)を入賞開口部35の後縁部の近傍に配置するとともに、前方へ僅かに下り傾斜した姿勢に設定され、入賞開口部35、すなわちケース大入賞口33を閉成する閉状態(横向き状態)を維持する(図3(a)および図4(a)参照)。一方、開閉ソレノイドを励磁すると、回動軸40周りに回動し、当該扉部材36の自由端部を上方へ移動して、入賞開口部35、すなわちケース大入賞口33を開放する開状態(縦向き状態)に変換する(図3(b)参照)。なお、閉状態の扉部材36は、左右に位置する前側ステージ28よりも僅かに低い位置に配置され、前側ステージ28あるいは後側ステージ27を流下してきた遊技球が当該扉部材36の上面へ転動できるように設定される。
球流下空間部37は、前後方向へ延設された遊技球流路であり、扉部材36の下方に配置されている。また、扉部材36および入賞開口部35の下方に臨ませた底部37aを後方へ下り傾斜させ、入賞開口部35を通って下方へ落下してきた遊技球を遊技盤1の後方へ案内するように構成されている。さらに、球流下空間部37の下流端の下方には、ケース大入賞口33に入賞した遊技球を回収する球寄せ流路41を接続し、該球寄せ流路41と球流下空間部37の下流端との間に入賞検出センサ38を配置している。したがって、球流下空間部37を流下してきた遊技球は、入賞検出センサ38に検出され、球寄せ流路41を流下して遊技盤1の下方へ案内されて回収される。
そして、センターケース6は、ケース大入賞口33の扉部材36上に到達した遊技球を前方、言い換えると始動入賞口8の上方へ誘導可能な誘導部43と、該誘導部43により誘導された遊技球を始動入賞口8側へ誘導する補助誘導部44とを備えている。具体的に説明すると、誘導部43は、図2および図3に示すように、扉部材36の上面に突出した2条の突起46から構成されており、扉部材36の上面(詳しくは閉状態の扉部材36の上面)のうち左右方向の中央部分、言い換えると始動入賞口8の真上に対応する位置に配置されている。そして、各突起46を前後方向へ延出した状態で配置し、各突起46の間隔を遊技球が通過可能な程度の幅、例えば、遊技球の下端底部が十分に嵌合可能な幅に設定し、突起46間に前後方向へ延設された誘導路47を形成している。さらに、突起46の下流側端(前側端あるいは凹室17の開口側に位置する端)を後述する前方の補助誘導部44の上流側(後側あるいはケース大入賞口33側)に対向する位置、さらには補助誘導部44の左右両側縁の延長線上に配置している。したがって、誘導路47は、その下流側端を補助誘導部44の上流側に接続している。なお、突起46は、その左右方向の中央部分から側縁部へ向けて下り傾斜させ、誘導部43の側方から転動してきた遊技球が傾斜面を転動して突起46を乗り越えて誘導部43内、すなわち誘導路47に進入可能とし、この遊技球を前方の補助誘導部44へ誘導できるように構成されている。
このように扉部材36上に配置された誘導部43は、扉部材36が閉状態に維持されている場合には、図4(a)に示すように、誘導路47(突起46)の上流側端が前側ステージ28よりも僅かに低い位置に配置されて、前側ステージ28や後側ステージ27を転動してきた遊技球を誘導路47に受け入れ可能となる。そして、受け入れた遊技球を始動入賞口8の上方へ誘導することができる。すなわち、誘導部43は、扉部材36が閉状態に変換すると、遊技球を始動入賞口8の上方へ誘導可能な誘導状態に変換する。
一方、扉部材36を開状態に変換した場合には、図4(b)に示すように、誘導部43を扉部材36に沿って縦向きに配置し、誘導路47の上流側端および扉部材36の自由端部が前側ステージ28よりも高い位置に設定される。この結果、扉部材36上に遊技球を転動させること、および遊技球を誘導部43の誘導路47へ到達させることができず、前側ステージ28や後側ステージ27を転動してきた遊技球を誘導路47に受け入れ不能となる。すなわち、誘導部43は、扉部材36が開状態に変換すると、遊技球を始動入賞口8の上方へ誘導しない誘導不能状態に変換する。
補助誘導部44は、球転動部24(前側ステージ28)のうち誘導部43と始動入賞口8との間、詳しくは誘導部43の前方に配置された通路であり、当該補助誘導部44の上流端を誘導路47の下流側端の前方に臨ませ、当該補助誘導部44の下流端を始動入賞口8の真上に開設している。なお、本実施形態の補助誘導部44は、前側ステージ28の前側縁を下方へ窪ませて形成された窪部で構成され、該窪部の上端(前側ステージ28側端)を誘導部43へ向けて開放し、前側(ガラス板5側)を始動入賞口8(詳しくは始動入賞口8の真上)へ向けて開放している。
次に、球転動部24の作用について説明する。なお、ケース大入賞口33の扉部材36は、予め閉状態に変換しているものとし、誘導部43は、誘導状態に変換しているものとする。
上記のような構成の遊技盤1を備えたパチンコ遊技機において、発射装置(図示せず)から遊技球を発射すると、この遊技球は、ガイドレール2に案内されて遊技領域4の上部に達した後、障害釘や風車により方向を変えながら遊技領域4内を流下し、普図始動ゲート9、一般入賞口12、始動入賞口8に入賞した場合には所定の賞球が遊技者に付与され、何れにも入賞しなかった場合には、アウト口13から遊技盤1の裏側に回収される。そして、遊技球が普図始動ゲート9に入賞すると、パチンコ遊技機は、普図変動表示部(図示せず)にて普図変動表示ゲーム(補助遊技)を行い、普図変動表示ゲームの結果態様が「当たり」になった場合に、始動入賞口8の開閉部材8aが開いて、遊技球が始動入賞口8へ入賞し易い状態に変換する。なお、普図変動表示ゲームの実行中に遊技球が普図始動ゲート9を通過した場合には、この遊技球の通過により実行されるはずの普図変動表示ゲームを所定回数(例えば最大4回)まで記憶し、未処理(未実行)の状態で保留する。さらに、保留されている遊技球通過の回数を、例えば表示装置7の表示部7aの一部分、あるいは遊技盤1に別個に設けた普図変動記憶表示部(図示せず)に表示し、前回の普図変動表示ゲームが終了した後に保留分の普図変動表示ゲームを順次実行する。
また、遊技球がセンターケース6の側方(左側方)を流下して球導出路25に進入すると、この遊技球は、球導出路25の出口から球転動部24の後側ステージ27へ流下し、この流下勢により後側ステージ27を左右方向の中央部分へ向けて転動する。そして、遊技球が後側ステージ27上を左右に揺動して転動する勢いが弱くなった状態で前方案内部31、あるいは後側ステージ27の中央部分の凹み部に到達すると、遊技球は、左右いずれかに移動しながら前方へ転動して前側ステージ28へ流下する。すると、後側ステージ27から流下した遊技球は、前側ステージ28を左右方向の中央部分へ向けて転動して、ケース大入賞口33の扉部材36の上面に到達する。一方、後側ステージ27の中央部分の凹み部から流下した遊技球は、扉部材36の上面の後側に直接落下する。扉部材36上に遊技球が到達すると、該遊技球の流下勢により誘導部43へ到達せずに扉部材36上を前方へ転動したり、あるいは、誘導部43の誘導路47へ進入したりする。そして、誘導部43から外れた場所を前方へ転動する遊技球は、遊技領域4のうち始動入賞口8の真上から外れた位置へ落下する。また、誘導状態の誘導部43まで到達した遊技球は、図4(a)に示すように、誘導部43の誘導路47を流下して補助誘導部44に落下し、補助誘導部44から始動入賞口8の真上に落下する。したがって、誘導部43および補助誘導部44に誘導された遊技球は、始動入賞口8へ入賞し易い。
さらに、球導出路25へ進入せずにセンターケース6の側方を流下した遊技球は、センターケース6の下方の障害釘に弾かれて飛翔し、凹室17の前方から進入して球転動部24の前側ステージ28へ到達する場合がある。この場合には、前側ステージ28に到達した遊技球は、その飛翔勢により扉部材36へ向けて流下し、誘導部43へ到達せずに(または誘導部43を通過して)扉部材36上を前方へ転動したり、あるいは誘導部43の誘導路47へ進入したりする。そして、誘導部43から外れた場所を転動する遊技球は、遊技領域4のうち始動入賞口8の真上から外れた位置へ落下する。また、誘導部43まで到達した遊技球は、図4(a)に示すように、誘導部43の誘導路47を流下して補助誘導部44に落下し、補助誘導部44から始動入賞口8の真上に落下する。したがって、誘導部43および補助誘導部44に誘導された遊技球は、始動入賞口8へ入賞し易い。
そして、遊技球が始動入賞口8に入賞すると、表示装置7の表示部7aにおいて特図変動表示ゲームが行われる。この特図変動表示ゲームの結果、表示部7aにおける表示内容が予め定められた特別表示(大当たり表示)になると、パチンコ遊技機は、遊技者にとって有利な特別遊技状態(大当たり状態)を発生し、複数のラウンドに区切って特別遊技を実行する。このとき、或るラウンドにおいては領域大入賞口11のみを開放して遊技球を入賞可能とし、領域大入賞口11を開放しない特定のラウンド(本発明における特定遊技状態に相当)においては、ケース大入賞口33のみを開放、すなわち扉部材36を開状態に変換して遊技球を入賞可能とする。したがって、誘導部43が誘導不能状態に変換する。なお、特図変動表示ゲームの実行中に遊技球が始動入賞口8に入賞した場合には、この入賞により実行されるはずの特図変動表示ゲームを所定回数(例えば最大4回)まで記憶し、未処理(未実行)の状態で保留する。さらに、保留されている入賞の回数を、例えば表示装置7の表示部7aの一部分、あるいは遊技盤1に別個に設けた可変表示記憶表示部(図示せず)に表示する。
さらに、扉部材36を開状態に変換した状態で、遊技球が球導出路25を通過して、あるいはセンターケース6の下方の障害釘に弾かれて球転動部24に到達すると、この遊技球は、図4(b)に示すように、ケース大入賞口33に入賞したり、あるいは前側ステージ28のうちケース大入賞口33の側方から前方へ転動して遊技領域4へ流下したりする。このとき、扉部材36が開状態に変換し、さらに誘導部43が誘導不能状態に変換しているので、球転動部24を転動する遊技球は、扉部材36の誘導部43に到達することができない。この結果、補助誘導部44、ひいては始動入賞口8の真上に流下することができない。
このように、センターケース6は、特別遊技状態のうち特定のラウンド(特定遊技状態)では、扉部材36を開いて遊技球がケース大入賞口33に入賞することを許容するとともに、遊技球が誘導部43および補助誘導部44を介して始動入賞口8側へ誘導されることを阻止する。一方、特定遊技状態が発生していない非特定遊技状態(具体的には、特別遊技状態のうち特定のラウンド以外のラウンド、あるいは大当たり状態である特別遊技状態が発生していない遊技状態)においては、扉部材36を閉じて遊技球がケース大入賞口33に入賞することを阻止するとともに、遊技球が誘導部43および補助誘導部44を介して始動入賞口8側へ誘導されることを許容する。したがって、扉部材36の開閉により、球転動部24を転動する遊技球がケース大入賞口33へ入賞可能か否かを変化させることができ、さらには、球転動部24上の遊技球の挙動を複雑にして遊技球がセンターケース6の下方の始動入賞口8へ誘導される度合い、詳しくは始動入賞口8へ誘導されるか否かを変化させることができる。このことから、ケース大入賞口33の扉部材36を開閉して、遊技球が始動入賞口8へ入賞するという期待感を変化させることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、補助誘導部44は、上端を誘導部43側へ向けて開放し、下端を始動入賞口8側へ向けて開放した窪部で構成されているので、補助誘導部44による遊技球の誘導を安定して行うことができ、誘導部43から流下する遊技球を始動入賞口8へ入賞し易くすることができる。このことから、始動入賞口8と誘導部43(詳しくはケース大入賞口33)との距離が上下に離れたとしても、遊技球が誘導部43から始動入賞口8へ誘導され難くなるという不都合を避けることができる。この結果、遊技盤1の構成部品のレイアウトの自由度を増すことができ、遊技の興趣を高めたパチンコ遊技機を実現し易くなる。さらに、誘導部43は、扉部材36の上面に突出した2条の突起46から構成され、該突起46の下流側端を補助誘導部44の上流側に対向する位置に配置したので、遊技球を誘導可能な誘導部43を簡単な構成で実現することができる。
そして、特別遊技状態において、予め定められたラウンド回数が終了すると、パチンコ遊技機は、特別遊技状態から通常遊技状態に戻り、領域大入賞口11およびケース大入賞口33を閉成する。また、未実行の特図変動表示ゲームが保留されている場合には、再び特図変動表示ゲームを実行する。
なお、扉部材36に設けられた誘導部43は、2条の突起46で形成されることに限定されない。例えば、図5に示す変形例の誘導部43′は、扉部材36の上面(閉状態における扉部材36の上面)を下方へ窪ませて形成された窪部で構成されている。また、窪部を上方および前方へ開放して窪部の内側に遊技球を前方へ誘導可能な誘導路47′を形成し、該誘導路47′を補助誘導部44の後方に並んだ状態、具体的には、誘導路47′(すなわち窪部)の下流側を補助誘導部44の上流側に対向する状態で配置し、誘導路47′と補助誘導部44とを連通している。このような窪部により構成された誘導部43′を備えると、遊技球の誘導を安定して行うことができ、扉部材36上の遊技球を始動入賞口8へ一層入賞し易くすることができる。
ところで、上記実施形態においては、扉部材36を開状態に変換すると、球転動部24上の遊技球が始動入賞口8へ誘導されないように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示す第2実施形態におけるケース大入賞口50は、基本的には第1実施形態と同じ構成であるが、誘導部および補助誘導部を備えず、その代りに、扉部材36の開閉に拘らず扉部材36上の遊技球を始動入賞口8側へ誘導可能な誘導流下部52を備えた点で異なる。具体的に説明すると、誘導流下部52は、扉部材36に開設された誘導流入口53と、球流下空間部37内に配置された誘導流路54と、球流下空間部37の前側区画壁に開設された誘導流出口55とから構成されている。
誘導流入口53は、遊技球が通過可能な円形状の貫通孔で形成され、扉部材36の左右方向の略中央、言い換えると始動入賞口8の真上に対応する位置に後側ステージ27へ寄せた状態で開設されている。また、誘導流路54は、上方および前方を開放した樋部材を前方へ下り傾斜して構成され、扉部材36を閉状態に変換すると、扉部材36により上方から覆われるとともに、当該誘導流路54の上流部(後部)に誘導流入口53を連通するように構成されている。一方、扉部材36を開状態に変換すると、扉部材36が当該誘導流路54の上方から外れて、誘導流入口53を介さずに遊技球を上方から受け入れ可能となるように構成されている。そして、誘導流出口55は、球流下空間部37の前側区画壁、言い換えると凹室17の底部22の前面側に、遊技球が通過可能な円形状の貫通孔を前後方向へ貫通して形成され、始動入賞口8の真上に配置されている。また、誘導流出口55の後方に誘導流路54の下流端を連通している。
このような誘導流下部52を備えて、パチンコ遊技機が特別遊技状態中に特定ラウンド(特定遊技状態)を発生すると、扉部材36が開状態(図6(b)中二点鎖線で示す縦向き状態)に変換して入賞開口部35が開放され、且つ入賞開口部35の左右方向の略中央部分に誘導流路54が露出する。この状態で球転動部24上の遊技球がケース大入賞口50に到達し、誘導流路54の左右外方から入賞開口部35へ流下すると、この遊技球は、球流下空間部37および入賞検出センサ38を通過する。このようにして遊技球がケース大入賞口50に入賞する。また、誘導流路54に流下すると、この遊技球は、誘導流路54を前方へ流下し、誘導流出口55を通過して始動入賞口8の真上に誘導される。したがって、誘導流路54を流下した遊技球は、始動入賞口8へ入賞し易い。
一方、特定ラウンド発生状態以外の状態(非特定遊技状態)においては、扉部材36が閉状態(図6中実線で示す横向き状態)に変換して入賞開口部35が閉成され、誘導流入口53と誘導流路54とが連通する。この状態で球転動部24上の遊技球がケース大入賞口50の扉部材36の上面に到達し、誘導流入口53へ落下せずに前方へ転動すると、この遊技球は、始動入賞口8の真上から左右へ外れた位置から遊技領域4へ流下し易く、このため、始動入賞口8へ入賞し易い。また、誘導流入口53へ落下すると、この遊技球は、誘導流路54を前方へ流下し、誘導流出口55を通過して始動入賞口8の真上に誘導される。したがって、誘導流路54を流下した遊技球は、始動入賞口8へ入賞し易い。
このように、第2実施形態におけるセンターケース6は、特別遊技状態のうち特定のラウンド(特定遊技状態)では、扉部材36を開いて遊技球がケース大入賞口50に入賞することを許容するとともに、誘導流路54の上方を開放して、誘導流路54に落下した遊技球が誘導流路54および誘導流出口55を介して始動入賞口8側へ誘導されることを許容する。一方、特定遊技状態が発生していない非特定遊技状態においては、扉部材36を閉じて遊技球がケース大入賞口50に入賞することを阻止するとともに、遊技球が誘導流入口53、誘導流路54、および誘導流出口55を介して始動入賞口8に入賞することを許容する。したがって、扉部材36の開閉により、球転動部24を転動する遊技球がケース大入賞口50へ入賞可能か否かを変化させることができ、さらには、球転動部24上の遊技球の挙動を複雑にして遊技球がセンターケース6の下方の始動入賞口8へ誘導される度合い、詳しくは始動入賞口8へ誘導される経路を変化させることができる。このことから、ケース大入賞口50の扉部材36を開閉して、遊技球がケース大入賞口50とは異なる入賞部、すなわち始動入賞口8へ入賞するという期待感を変化させることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、特定遊技状態を発生している間に遊技球が始動入賞口8へ入賞できるように設定することができる。これにより、この入賞に基づく特図変動表示ゲームの実行を保留し、特別遊技状態から通常遊技状態に戻った直後に、保留分の特図変動表示ゲームを実行することができる。したがって、遊技者は、複数の特図変動表示ゲームを短い期間に楽しむことができ、遊技の興趣を一層高めることができる。
ところで、上記各実施形態では、ケース大入賞口33,50に1つの扉部材36を設けたが、本発明はこれに限定されず、複数の扉部材を設けてもよい。例えば、図7に示す第3実施形態におけるセンターケース6のケース大入賞口60は、基本的な構成は上記各実施形態と同じであるが、2つの扉部材61を備え、両扉部材61の間に遊技球が通過可能な球通路62を備えている点で異なる。
具体的に説明すると、第3実施形態におけるケース大入賞口60は、入賞開口部35の左右方向の中央部分に前方へ下り傾斜した球通路62を配置し、該球通路62の左右幅を遊技球の直径よりも広く設定している。さらに、球通路62の下流部となる傾斜下端を始動入賞口8の真上に対応する位置に配置している。また、球通路62の左右両側には、入賞開口部35の左右各側部を開閉可能な2つの扉部材61を配置し、各扉部材61の回動軸63を球通路62の傾斜方向へ沿って前後に延出した状態で備え、この回動軸63を入賞開口部35の前後両側縁の球通路62寄りに回動自在な状態で軸着し、回動軸63の端部を開閉ソレノイドの出力ロッドに接続している。そして、例えば、開閉ソレノイドを消磁した常態においては、扉部材61は、その自由端部(外側端部)を入賞開口部35の側縁部の近傍に配置し、且つ前方へ僅かに下り傾斜した姿勢に設定され、入賞開口部35、すなわちケース大入賞口60を閉成する閉状態(横向き状態)を維持する(図7(a)参照)。一方、開閉ソレノイドを励磁すると、回動軸63周りに回動し、当該扉部材61の自由端部を上方へ移動して、入賞開口部35、すなわちケース大入賞口60を開放する開状態(縦向き状態)に変換する(図7(b)参照)。なお、閉状態の扉部材61は、左右に位置する前側ステージ28よりも僅かに低い位置に配置され、前側ステージ28あるいは後側ステージ27を流下してきた遊技球が当該扉部材61の上面へ転動できるように設定される。また、球通路62の傾斜下端部の左右両側方であって、扉部材61および入賞開口部35の前方には、遊技球を前方へ誘導可能な誘導突部64を扉部材61の回動軸63の延長線上に沿う状態で突設している。
このような球通路62および扉部材61を備えて、パチンコ遊技機が特別遊技状態中に特定ラウンド(特定遊技状態)を発生すると、左右の扉部材61が開状態に変換して入賞開口部35が開放される(図7(b)参照)。さらに、左右の扉部材61が球通路62の側縁の近傍に起立した姿勢で配置される。この状態で球転動部24上の遊技球がケース大入賞口60の球通路62の後方以外、例えば入賞開口部35の側方から近づくと、この遊技球は、入賞開口部35に流下し易く、したがって、ケース大入賞口60に入賞し易い。また、遊技球がケース大入賞口60の球通路62の後方から近づくと、この遊技球は、球通路62へ進入し易い。さらに、起立した扉部材61により球通路62の下流側へ案内され、始動入賞口8の真上に誘導される。したがって、球通路62を流下した遊技球は、始動入賞口8へ入賞し易い。
一方、特定ラウンド発生状態以外の状態(非特定遊技状態)においては、左右の扉部材61が閉状態に変換して入賞開口部35が閉成される(図7(a)参照)。さらに、左右の扉部材61が球通路62の側方に横向き姿勢(詳しくは、遊技球が当該扉部材61の上面を転動可能な横向き姿勢)で配置されて球通路62と略同一平面上に位置する。この状態で球転動部24上の遊技球がケース大入賞口60の扉部材61の上面に到達すると、この遊技球は、扉部材61および球通路62を前方へ転動して始動入賞口8の上方へ流下する。このとき、球通路62と扉部材61との間には、遊技球の流下方向を規制可能な部材を配置していないので、遊技球が球通路62を転動したとしても球通路62の途中で側方(左右の扉部材61の上面)へ外れることもあり、この結果、始動入賞口8の真上から外れた位置に流下して始動入賞口8へ誘導されない場合も生じる。したがって、扉部材61を閉状態にすると、遊技球を始動入賞口8へ誘導する確率が扉部材61を開状態にした場合よりも低くなり易い。なお、遊技球が球通路62の傾斜下端部まで流下した場合には、この遊技球は、左右の誘導突部64により球通路62から外れ難く、この結果、始動入賞口8の真上に流下して始動入賞口8へ入賞し易い。
このように、第3実施形態におけるセンターケース6は、特別遊技状態のうち特定のラウンド(特定遊技状態)では、左右の扉部材61を開いて遊技球がケース大入賞口60に入賞することを許容するとともに、左右の扉部材61を球通路62の側縁に起立した姿勢で配置し、球通路62を通過する遊技球を始動入賞口8の上方へ誘導する。一方、特定遊技状態が発生していない非特定遊技状態においては、左右の扉部材61を閉じて遊技球がケース大入賞口60に入賞することを阻止するとともに、左右の扉部材61を球通路62と略同一平面上に配置し、球通路62を通過する遊技球を球通路62から外れることを許容する。したがって、扉部材61の開閉により、球転動部24を転動する遊技球がケース大入賞口60へ入賞可能か否かを変化させることができ、さらには、球転動部24上の遊技球の挙動を複雑にして遊技球がセンターケース6の下方の始動入賞口8へ誘導される度合い、詳しくは始動入賞口8へ誘導され易くなるか否かを変化させることができる。このことから、ケース大入賞口60の扉部材61を開閉して、遊技球が始動入賞口8へ入賞するという期待感を変化させることができ、遊技の興趣を高めることができる。
さらに、特定遊技状態を発生している間に遊技球が始動入賞口8へ入賞できるように設定することができる。これにより、この入賞に基づく特図変動表示ゲームの実行を保留し、特別遊技状態から通常遊技状態に戻った直後に、保留分の特図変動表示ゲームを実行することができる。したがって、遊技者は、複数の特図変動表示ゲームを短い期間に楽しむことができ、遊技の興趣を一層高めることができる。
なお、図8に示すように、球転動部24(前側ステージ28)のうち球通路62と始動入賞口8との間、詳しくは球通路62の前方を下方へ窪ませて補助誘導部66を形成し、該補助誘導部66の上端を球通路62側へ向けて開放し、下端を始動入賞口8側へ向けて開放して、球通路62を流下してきた遊技球を補助誘導部66により始動入賞口8側へ誘導するように構成してもよい。このような補助誘導部66を備えれば、起立扉部材61により誘導された遊技球を始動入賞口8へ一層入賞し易くすることができ、遊技の興趣をさらに高めることができる。
また、第3実施形態における扉部材は2つに限定されない。開状態において遊技球を始動入賞口8側へ誘導可能となる扉部材であれば、3つ以上であってもよい。
ところで、上記各実施形態では、扉部材36,61の下方に球流下空間部37を配置し、遊技球が入賞開口部35から下方へ流下してケース大入賞口33,50,60へ入賞するように構成されたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示す第4実施形態においては、基本的な構成は第1実施形態と同じであるが、球流下空間部の配置および扉部材の周辺の構成が異なる。具体的に説明すると、第4実施形態におけるケース大入賞口70は、扉部材36の下方に、遊技球を後方へ案内可能な球案内路72を配置している。また、扉部材36および球案内路72の後方、詳しくは、前側ステージ28と後側ステージ27との間に垂下された段差壁73のうち、扉部材36および球案内路72の後方に位置する箇所には、遊技球が後方へ通過可能な通過開口74を開設し、該通過開口74の開口高さを遊技球の直径よりも僅かに広く設定している。さらに、通過開口74の上縁部を閉状態の扉部材36(あるいは前側ステージ28)よりも高い位置に配置し、下縁部を閉状態の扉部材36(あるいは前側ステージ28)および球案内路72の傾斜下端よりも低い位置に配置している。そして、通過開口74の後方に球流下空間部75を配置し、該球流下空間部75の下端に入賞検出センサ38を備えている。
なお、第4実施形態では、扉部材36の上面の自由端部側縁(後側縁)にリブ状の阻止突部77を突設し、扉部材36が閉状態に変換すると、阻止突部77が通過開口74の前方に配置され、遊技球が通過開口74に入ることを阻止できるように構成されている。また、誘導部43を扉部材36の上面に突出した2条の突起46と該突起46の間に形成された誘導路47とから構成し、突起46の下流側端(前側端)を始動入賞口8寄りに配置し、遊技球を誘導可能な誘導部43を簡単な構成で実現できるように構成されている。さらに、球転動部24のうち誘導部43と始動入賞口8との間には、遊技球を前方へ誘導可能な誘導突部78を突起46の延長線上に並ぶ状態で突設している。
このような球案内路72、通過開口74および球流下空間部75を備えて、パチンコ遊技機が特別遊技状態中に特定ラウンド(特定遊技状態)を発生すると、扉部材36が開状態(図9(b)中実線で示す縦向き状態)に変換して入賞開口部35が開放され、球案内路72が露出する。さらに、扉部材36の自由端部が通過開口74から遠ざかり、誘導路47の上流側端および扉部材36の自由端部が前側ステージ28よりも高い位置に設定される。この結果、扉部材36上に遊技球を転動させること、および遊技球を誘導部43の誘導路47へ到達させることができず、前側ステージ28や後側ステージ27を転動してきた遊技球を誘導路47に受け入れ不能となる。すなわち、誘導部43は、扉部材36が開状態に変換すると、遊技球を始動入賞口8の上方へ誘導しない誘導不能状態に変換する。また、この状態で球転動部24上の遊技球がケース大入賞口70に近づいて入賞開口部35に流下すると、この遊技球は、球案内路72を流下して後方へ転動し、球流下空間部75および球流下空間部75および入賞検出センサ38を通過してケース大入賞口70に入賞する。
一方、特定ラウンド発生状態以外の状態(非特定遊技状態)においては、扉部材36が閉状態(図9(b)中二点鎖線で示す横向き状態)に変換して入賞開口部35が閉成され、球案内路72が扉部材36により上方から覆われる。また、扉部材36の自由端部が通過開口74に近づいて通過開口74の上下方向の略中間部分の前方に配置され、通過開口74のうち扉部材36よりも上方に露出した部分の上下幅を遊技球の直径よりも狭く設定し、遊技球が通過開口74を通過しないように構成される。さらに、誘導部43が誘導状態に変換する。この状態で遊技球が扉部材36上に到達すると、遊技球の流下勢により誘導部43へ到達せずに扉部材36上を前方へ転動したり、あるいは、誘導部43の誘導路47へ進入したりする。そして、誘導部43から外れた場所を転動する遊技球は、遊技領域4のうち始動入賞口8の真上から外れた位置へ落下する。また、誘導状態の誘導部43まで到達した遊技球は、誘導部43の誘導路47を流下して誘導突部78に到達し、さらに始動入賞口8の真上に落下する。したがって、誘導部43および誘導突部78に誘導された遊技球は、始動入賞口8へ入賞し易い。
このように、第4実施形態におけるセンターケース6は、特別遊技状態のうち特定のラウンド(特定遊技状態)では、扉部材36を開いて球案内路72を露出し、且つ扉部材36を通過開口74から遠ざけて、遊技球がケース大入賞口70に入賞することを許容するとともに、誘導部43を誘導不能状態に変換して遊技球が始動入賞口8側へ誘導されることを阻止する。一方、特定遊技状態が発生していない非特定遊技状態においては、扉部材36を閉じて球案内路72を覆い、且つ扉部材36を通過開口74に近づけて、遊技球がケース大入賞口70に入賞することを阻止するとともに、誘導部43を誘導状態に変換して遊技球が始動入賞口8側へ誘導されることを許容する。したがって、扉部材36の開閉により、球転動部24を転動する遊技球がケース大入賞口70へ入賞可能か否かを変化させることができ、さらには、球転動部24上の遊技球の挙動を複雑にして遊技球がセンターケース6の下方の始動入賞口8へ誘導される度合い、詳しくは始動入賞口8へ誘導されるか否かを変化させることができる。このことから、ケース大入賞口70の扉部材36を開閉して、遊技球が始動入賞口8へ入賞するという期待感を変化させることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、球流下空間部75を扉部材36の後方に配置したので、ケース大入賞口70への入賞球を扉部材36の後方へ案内して回収することができる。したがって、遊技球の回収路をセンターケース6の下部に配置する必要がなく、センターケース6のデザインの自由度や、センターケース6とその下方の始動入賞口8との距離の自由度を増大することができる。
なお、図10(a)に示すように、閉状態における扉部材36の自由端部から上方へ阻止壁80を延設して、通過開口74の上側を阻止壁80により十分に覆うように構成してもよい。このような阻止壁80を設けて扉部材36を開状態に変換すると、阻止壁80が始動入賞口8の真上に突出する状態で配置される。したがって、図10(b)に示すように、センターケース6の側方から始動入賞口8へ向けて流下した遊技球が命釘14に弾かれて始動入賞口8への入賞を阻止されたとしても、この遊技球が阻止壁80の下面に衝突して跳ね返り、再び始動入賞口8へ向けて流下可能となるように構成することができる。この結果、遊技者は、始動入賞口8の上方で複雑な遊技球の動きを見ることができ、しかもこの遊技球が始動入賞口8に入賞するかもしれないという期待感を持つことができる。これにより、遊技の興趣の向上を図ることができる。
上記した各実施形態においては、センターケース6の下方に入賞部として始動入賞口8を配置したが、本発明はこれに限定されない。遊技球が入賞可能な入賞部であれば、どのようなものでもよく、例えば、遊技球を取り込んで入賞させる一般入賞口でもよいし、あるいは遊技球を通過させて入賞させる入賞ゲートであってもよい。
また、補助誘導部は、窪部で構成されることに限らず、誘導部から誘導されてきた遊技球を入賞部へ誘導可能であればどのような構成であってもよい。例えば、補助誘導部を樋部材で形成してもよい。
そして、上記した実施形態は、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、遊技球が転動可能な球転動部を有するセンターケースと、該センターケースの下方に配置され、遊技球を入賞可能な入賞部とを備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
遊技盤の正面図である。 センターケースの斜視図である。 (a)は扉部材を閉状態に変換したケース大入賞口の説明図、(b)は開状態に変換したケース大入賞口の説明図である。 (a)は扉部材を閉状態に変換したケース大入賞口の断面図、(b)は開状態に変換したケース大入賞口の断面図である。 第1実施形態のケース大入賞口の変形例の説明図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 第2実施形態におけるケース大入賞口の説明図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 第3実施形態におけるケース大入賞口の斜視図であり、(a)は扉部材を閉状態に変換した説明図、(b)は扉部材を開状態に変換した説明図である。 第3実施形態のケース大入賞口の変形例の説明図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 第4実施形態におけるケース大入賞口の説明図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 第4実施形態のケース大入賞口の変形例の説明図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
符号の説明
1 遊技盤
4 遊技領域
6 センターケース
7 表示装置
7a 表示部
8 始動入賞口
11 領域大入賞口
17 凹室
18 窓部
22 底部
24 球転動部
25 球導出路
27 後側ステージ
28 前側ステージ
33 ケース大入賞口
35 入賞開口部
36 扉部材
37 球流下空間部
43 誘導部
43′ 誘導部
44 補助誘導部
46 突起
50 ケース大入賞口
52 誘導流下部
53 誘導流入口
54 誘導流路
55 誘導流出口
60 ケース大入賞口
61 扉部材
62 球通路
66 補助誘導部
70 ケース大入賞口
72 球案内路
74 通過開口
75 球流下空間部
77 阻止突部
78 誘導突部
80 阻止壁

Claims (2)

  1. 前面側が開口した凹室を設けたセンターケースと、表示部を設けた表示装置と、センターケースの下方に配置され、遊技球を入賞可能な入賞部と、を備え、
    前記凹室の奥手側に窓部を開設し、該窓部に表示装置の表示部を臨ませ、該表示部における表示内容が予め定められた特別表示になった場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生可能な遊技機において、
    前記センターケースは、
    前記凹室の底部に設けられ、遊技球が転動可能な球転動部と、
    該球転動部を転動する遊技球が入賞可能な大入賞口と、を備え、
    該大入賞口は、下流端を入賞部側に配置した球通路と、該球通路の左右両側に配置され、当該大入賞口を開閉可能な2つの扉部材と、を備え、
    前記特定遊技状態では、左右の扉部材を開いて遊技球が大入賞口に入賞することを許容するとともに、左右の扉部材を球通路の側縁に起立した姿勢で配置して、球通路を通過する遊技球を入賞部の上方へ誘導し、
    前記特定遊技状態が発生していない非特定遊技状態では、左右の扉部材を閉じて遊技球が大入賞口に入賞することを阻止するとともに、左右の扉部材を球通路の側方に横向き姿勢で配置して、球通路を通過する遊技球が球通路から左右の扉部材上に外れることを許容するように構成されたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記球転動部のうち大入賞口の球通路と入賞部との間に、球通路を流下してきた遊技球を入賞部側へ誘導する補助誘導部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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