JP4942679B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯器に関するものである。
従来、炊飯器に関し、『調理中に異常圧力に達した場合、調理物の噴出しを防止し、安全性を向上させた圧力炊飯器を提供する。』ことを目的とした技術として、『内鍋2(調理鍋)と、内鍋2を収容する本体3と、内鍋2を加熱する誘導加熱コイル6(加熱手段)と、内鍋2の開口部を閉塞する蓋体8と、内鍋2内の圧力を検出する圧力センサ13と、誘導加熱コイル6を制御するマイコン18(制御手段)とを備えた圧力炊飯器1において、マイコン18は、圧力炊飯時に圧力センサ13からの信号に基づいて内鍋2内の検出圧力が限界値を超えたと判断すると、誘導加熱コイル6をオフして圧力炊飯を中断するようにした。』というものが提案されている(特許文献1)。
また、『構造が簡単で、弁孔の閉塞時に蓋体を確実にロックすることのできる弁孔開閉装置を備えた炊飯器を提供すること。』を目的とした技術として、『蓋体10の蒸気通路の途中に設けた弁孔89を開閉する調圧ボール91と、蓋体10に設けられ、非作動時には調圧ボール91を移動させて弁孔89を開放し、作動時には調圧ボール91により弁孔89を閉じるようにした弁孔開閉装置40と、蓋体10に設けられこの蓋体10を本体ケース1にロックするフック55と、蓋体10に設けられフック55のロックを解除する蓋開閉ボタン23とを有し、弁孔開閉装置40の作動により弁孔89が閉じられたときは、弁孔開閉装置40により蓋開閉ボタン23をロックするように構成した。』というものが提案されている(特許文献2)。
特開2003−70638号公報(要約) 特開2007−75412号公報(要約)
従来の炊飯器では、加熱調理を行っている際に、停電等の理由で炊飯器外部からの電源供給が遮断されると、加熱にともない炊飯器内部の圧力が高くなった状態で動作が停止する場合がある。
この場合、炊飯器内部の圧力が高い状態であることに使用者が気付かず蓋を開けてしまうことがあり、高温の被調理物が吹き出して火傷する可能性がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、炊飯器内部の圧力が高い状態で動作が停止したときに、使用者がこれに気付かず蓋を開けてしまう可能性を低減することのできる炊飯器を提供することを目的とする。
本発明に係る炊飯器は、被調理物を加熱調理する炊飯器であって、被調理物を収納する内釜と、被調理物の加熱調理を行う加熱部と、情報を画面表示する表示部と、前記表示部および前記加熱部の動作を制御する制御部と、当該炊飯器に電力を供給する内部電池と、当該炊飯器の外部から供給される電力の停電を検出する停電検出部と、前記内釜内の圧力を検出して検出結果を前記制御部に出力するセンサと、を備え、前記制御部は、前記加熱部が加熱調理を行っている間、前記内釜内に圧力が残留している可能性がある旨を示す注意喚起表示を画面表示するよう前記表示部に指示し、前記加熱部が加熱調理を行っている際に前記停電検出部が停電を検出すると、前記表示部が前記注意喚起表示を画面表示しているか否かを判定し、前記停電が検出されたときに前記注意喚起表示を画面表示している場合は、前記表示部が、前記内部電池が供給する電力を使用して前記注意喚起表示を画面表示するとともに、前記注意喚起表示以外の画面表示を消去し、前記停電が検出されたときに前記注意喚起表示を画面表示していない場合は、前記センサの検出結果に基づき前記内釜内の圧力を取得し、その圧力が所定値以上であるときは、前記表示部が、前記内部電池が供給する電力を使用して前記注意喚起表示を画面表示するとともに、前記注意喚起表示以外の画面表示を消去するものである。
本発明に係る炊飯器によれば、加熱調理中に停電を検出したときでも、内部電池を用いて注意喚起表示を画面表示するので、電力が供給されない状態でも、内部圧力に注意するよう使用者に促すことができ、かかる状況下における炊飯器の安全性を向上させることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器10の側断面図である。炊飯器10は、内釜20、操作パネル30、制御装置40、加熱手段50、温度センサ60を備える。
内釜20は、被調理物を収納してその内部で加熱調理を行うものであり、炊飯器10本体と着脱自在に構成されている。
操作パネル30は、使用者が炊飯器1に対する操作指示を入力するためのものである。使用者が操作パネル30に操作内容を入力すると、その操作内容に対応した操作信号が生成され、図示しない操作信号入力部がこれを受け取って制御装置40に出力する。
ここでいう操作信号入力部とは、操作信号を制御装置40への入力に適した形式に変換する回路デバイス等を指し、制御装置40自身がその機能を兼ねてもよい。
制御装置40は、炊飯器10の動作制御を行うものであり、加熱手段50を駆動して内釜2を加熱制御する。
加熱手段50は、例えば誘導加熱コイルで構成され、内釜20を加熱して被調理物の加熱調理を行うものである。
温度センサ60は、内釜2の底面に配置され、内釜20内の温度を検出して制御装置40に検出結果を出力する。
また、炊飯器10の蓋部には、内釜20内の圧力を調整する圧力調整部が設けられており、炊飯動作中は内釜20内の圧力を高め、炊飯終了後は圧力を抜くように作用する。
制御装置40は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコンやCPU(Central Processing Unit)のような演算装置とその動作を規定するソフトウェアで構成することもできる。
また、制御装置40は、内部的なクロックを備え、後述する現在時刻表示などにその機能を利用することができる。
図2は、操作パネル30の外観図である。
操作パネル30は、切/保温キー31、メニューキー32、ねばりキー33、お米キー34、炊飯キー35、液晶表示部36を備える。
切/保温キー31は、炊飯・保温をやめるときや、保温をするときに押下する。
メニューキー32は、ご飯の固さや炊飯メニューを選択するときに押下する。
ねばりキー33は、ご飯のねばりを選択するときに押下する。
お米キー34は、お米の種類を選択するときに押下する。
炊飯キー35は、炊飯を開始するときに押下する。
液晶表示部36は、上記各キーによる設定内容や、後述する注意喚起表示(液晶表示部36内の「圧力」表示)を画面表示するものである。また、現在時刻を画面表示する部分も備える。
上記各キーが押下されると、これに対応した操作信号が生成され、図示しない操作信号入力部がこれを受け取って、制御装置40に出力する。
以上、本実施の形態1に係る炊飯器10の構成を説明した。
次に、炊飯器10の全体的な動作手順を簡単に説明する。
使用者が炊飯器10の蓋を閉じて操作パネル30に搭載されている炊飯キー35を押すと、炊飯を開始すべき旨の操作信号が制御装置40に送られ、制御装置40の指示にしたがって炊飯動作が進行する。
制御装置40は、加熱手段50を駆動して内釜20を加熱制御する。
なお、加熱制御は、温度センサ60やマイコン内に組み込まれた時間測定手段(図示しない)などを入力要素として、時間コントロールされる。時間測定手段は、マイコンの内部クロックや、外部から無線通信等により時刻を取得する手段などにより実現することができる。
以上、炊飯器10の構成と全体的な動作について説明した。
次に、炊飯器10の具体的な動作について、特に通常動作と停電時動作の比較の観点から説明する。まず次の図3で通常動作を説明し、その後の図4〜図5で停電時動作を説明する。
図3は、炊飯器10の通常の炊飯動作フローを説明するものである。以下、図3の各ステップについて説明する。
(S301)
使用者が炊飯器10のコンセント(図示せず)を商用電源に接続するなどして電源をONすると、制御装置40は、炊飯設定表示を画面表示するよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、炊飯設定表示を画面表示する。
ここでいう炊飯設定表示とは、図2で説明したような、使用者が操作パネル30の各キーを押下するなどによって炊飯動作の設定を行うための画面表示のことである。
(S302)
使用者が炊飯キー35を押下すると、その旨の操作信号が生成され、図示しない操作信号入力部がこれを受け取って制御装置40に出力する。制御装置40は、これを受けて炊飯動作を開始する。
(S303)
制御装置40は、炊飯動作の最初の工程として、予熱工程を開始する。ここでいう予熱工程とは、内釜20内の温度を炊飯に適した温度に上昇させる工程のことである。以後、時間経過などにより、内釜20内の温度と圧力が上昇する。
(S304)
制御装置40は、予熱工程が完了したか否かを判定する。予熱工程が完了していればステップS305へ進み、完了していなければ本ステップを所定間隔後に再度実行するなどして予熱工程を継続する。
予熱工程が完了したか否かは、規定の予熱時間が経過したか否かで判定してもよいし、温度センサ60が検出した内釜20内の温度が基準値に達したか否かなどによって判定してもよい。
(S305)
制御装置40は、「圧力」表示をするよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、「圧力」表示を画面表示する。
ここでいう「圧力」表示は、内釜20内の圧力が、加熱調理にともない上昇している可能性がある旨を使用者に通知するための画面表示である。表示手法は任意のものでよいが、図2では「圧力」という文字を液晶表示部36内に画面表示する例を示した。
以後、制御装置40は、炊飯動作の次の工程として、炊飯工程を開始する。
(S306)
制御装置40は、炊飯工程が完了したか否かを判定する。炊飯工程が完了していればステップS307へ進み、完了していなければ本ステップを所定間隔後に再度実行するなどして炊飯工程を継続する。
炊飯工程が完了したか否かは、規定の炊飯時間が経過したか否かで判定してもよいし、温度センサ60が検出した内釜20内の温度が基準値に達したか否かなどによって判定してもよい。
(S307)
制御装置40は、「圧力」表示を消灯するよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、「圧力」表示を消灯する。
本ステップで「圧力」表示を消灯させるのは、炊飯工程が完了すると、蓋部に設けられた圧力調整部の作用により内釜20内の圧力が抜かれ、以後は蓋を開けても被調理物が飛び出すような危険性が少ないことによる。
(S308)
制御装置40は、「保温」表示をするよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、「保温」表示を画面表示する。
以上、炊飯器10の通常の炊飯動作フローを説明した。
通常の炊飯動作では、図3のフローで説明したように、加熱調理にともない内釜20内の圧力が上昇している可能性があることを、液晶表示部36内の「圧力」表示により使用者へ通知することができる。
ところが、炊飯工程の開始後、内釜20内の圧力が上昇している時点で、停電やコンセント抜けなどにより炊飯器10の外部からの電力供給が途絶えてしまうと、液晶表示部36などが動作するための電力が得られず、したがって「圧力」表示などを行うことができない状態で、炊飯器10の動作が終了してしまうことになる。
使用者がそのことに気付かず、そのまま蓋を開けてしまうと、内釜20内に残留している圧力によって被調理物が飛び出し、高温の被調理物が使用者に接触して火傷などの事故が発生する可能性がある。
そこで、本実施の形態1では、炊飯工程中に停電が発生しても、使用者に内釜20内の圧力に関する情報を継続して提供することのできる構成と動作を提案する。
以下、上述の機能を実現するための構成と動作について、次の図4〜図5を用いて説明する。
図4は、炊飯器10の機能ブロック図である。図4では、図1で説明しなかった構成部を、図1で説明した一部の構成部とともに示した。なお、図1と同じ構成部には同じ符号を付し、以下の説明は省略する。
炊飯器10は、図1で説明した構成の他に、内部電池71、商用電源回路73、停電検出部74、電源部75を備える。
内部電池71は、停電時にも所定の動作を継続するための電力を供給する。停電時の具体的な動作は、後述の図5で説明する。
商用電源回路73は、炊飯器10の外部から商用電源の供給を受ける。
停電検出部74は、商用電源回路73が供給を受ける商用電源に停電が発生しているか否かを検出し、その検出結果を制御装置40に出力する。検出の手法は、例えば規定の周波数の交流電力が入力されているか否かによるものなど、公知の手法を適宜用いる。
完全に停電状態となったことをもって停電発生を検出することとしてもよいし、例えば入力電圧が所定値以下になったときに、まもなく停電状態となるものと予想して、停電発生を検出するとしてもよい。
電源部75は、内部電池71または商用電源回路73より電力の供給を受け、その電力を制御装置40と、必要に応じて他の構成部、例えば液晶表示部36や温度センサ60に供給する。制御装置40を介してこれら各構成部に電力を供給してもよい。
通常動作時は、電源部75は商用電源回路73より電力の供給を受けるが、停電時など商用電力が得られないときは、内部電池71より電力の供給を受ける。いずれの場合であっても、制御装置40は、電源部75より電力の供給を受けて動作する。
停電検出部74は、その機能を実現する回路デバイス等のハードウェアで構成してもよいし、制御装置40の一機能として構成してもよい。
電源部75は、その機能を実現する回路デバイス等のハードウェアで構成してもよいし、制御装置40に電力供給インターフェースを設け、制御装置40の一機能として構成してもよい。
図5は、停電が発生した際の動作フローを説明するものである。以下、図5の各ステップについて説明する。
(S501)
停電検出部74が商用電源の停電を検出すると、その旨の信号が制御装置40に出力され、以後の動作が開始される。以後の動作は、内部電池71を使用して行われるが、商用電源からの電力供給が残っている間は、これを使用してもよい。
(S502)
制御装置40は、液晶表示部36が「圧力」表示を行っているか否かを判定する。本ステップは、内釜20内の圧力が上昇しているか否かを、「圧力」表示の有無で判定することにより、以後のステップを実行するか否かを判定する意義がある。
「圧力」表示中であればステップS503へ進み、表示中でなければステップS506へ進む。
(S503)
制御装置40は、炊飯設定表示を消灯するよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、炊飯設定表示を画面から消去する。
本ステップは、内部電池71の消耗を極力抑えるための節電措置である。
(S504)
制御装置40は、あらかじめ定められた一定時間が経過するまで待機する。
本ステップは、「圧力」表示を画面表示している間に、蓋部に設けられた圧力調整部の作用により内釜20内の圧力が抜かれることを期待したものである。本ステップの継続時間は、概ね内釜20内の圧力が抜かれるに十分な時間(例えば数十秒程度)に設定される。
(S505)
制御装置40は、「圧力」表示を消灯するよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、「圧力」表示を画面から消去する。
(S506)
制御装置40は、停電検出部74の検出結果を再取得し、停電が継続しているか否かを判定する。停電が継続していればステップS507へ進み、電力供給が再開されていればステップS508へ進む。
(S507)
制御装置40は、極力電力を消費しないため、縮退動作をするように液晶表示部36に指示を出す。
縮退動作の1例として、現在時刻の画面表示がある。この場合、制御装置40は、現在時刻を画面表示するよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、現在時刻を画面表示し、その他の表示を画面から消去する。
現在時刻は、外部の時刻信号を受信することで取得してもよいし、使用者に現在時刻をセットさせ、以後内部クロックを用いて時刻を逐次更新するようにしてもよい。
(S508)
制御装置40は、炊飯設定表示を画面表示するよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、炊飯設定表示を画面表示する。
図5のステップS502では、液晶表示部36が「圧力」表示を行っているか否かにより、以後のステップで「圧力」表示をするか否かを判定している。
内釜20内の圧力が高いか否かを判定するという観点からは、液晶表示部36の画面表示状態を確認するよりは、温度センサ60の検出結果を取得するなどの措置の方が好ましいとも考えられるが、敢えてこのような判定基準を用いているのは、以下の(1)〜(3)の3段階の考え方を採用したことによる。
(1)温度センサ60を用いた内釜20内の圧力検出には、一定のバラツキが発生することがある。したがって、温度センサ60の検出結果によれば内部圧力は危険レベルではないと判断される場合でも、実際には高圧が発生している、ということもあり得る。
(2)そこで、図3のステップS305において、温度センサ60の検出結果に基づき「圧力」表示をするのではなく、予熱工程が完了すると即座に「圧力」表示をすることにして、安全側に傾けた動作を行うものとした。
(3)同様の理由により、停電発生時に内部電池71を使用して「圧力」表示をするか否かは、温度センサ60の検出結果に基づくのではなく、液晶表示部36が「圧力」表示を行っているか否かによることにした。これにより、停電発生時の動作も安全側に傾ける。
温度センサ60による圧力検出の精度がある程度保証されているのであれば、このような動作に代えて、温度センサ60の検出結果を基準とする「圧力」表示を行うように構成してもよい。
図3の炊飯動作フローにおいて、予熱工程が終了すると「圧力」表示を行うことを説明したが、より安全性に配慮し、予熱工程中でも「圧力」表示を行うようにしてもよい。
また、図3の炊飯動作フローにおいて、炊飯工程が終了すると「圧力」表示を消灯することを説明したが、同様に安全性に配慮し、炊飯工程が終了した後も、「圧力」表示を一定時間継続するようにしてもよい。
このように、「圧力」表示を行うのは、必ずしも内釜20内の圧力が高い状態であるとは限らず、安全性の観点から「圧力」表示を長めに画面表示することもある。
したがって、この観点から考えても、図5のステップS502において、温度センサ60の検出結果によらず液晶表示部36が「圧力」表示を行っているか否かによる判定を行うことが効果的であるといえる。
以上のように、本実施の形態1に係る炊飯器10によれば、炊飯工程中に停電が発生した場合でも、内部電池71を用いて液晶表示部36に「圧力」表示をするので、加熱調理により内釜20内の圧力が上昇したままで炊飯器10の動作が停止した可能性がある場合でも、使用者に注意を喚起することができ、安全性が高まる。
また、本実施の形態1に係る炊飯器10によれば、液晶表示部36は、内部電池71を用いて液晶表示部36に「圧力」表示をする際に、「圧力」表示以外の画面表示を消去するので、内部電池71の消費を抑えることができる。
また、本実施の形態1に係る炊飯器10によれば、制御装置40は、停電検出部74が停電を検出した際に、液晶表示部36に「圧力」表示をさせるか否かを、温度センサ60の検出結果ではなく現在「圧力」表示を行っているか否かにより判断する。
そのため、温度センサ60の検出精度にバラツキが発生する可能性がある場合でも、使用者へ確実に注意を喚起することができ、より安全性を高めることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、液晶表示部36が現在「圧力」表示を行っているか否かにより、内釜20内の圧力が注意喚起レベルにあるか否かの判断を行っている。しかし、特に停電発生時は、各部の動作が正常時とは異なる異常動作をする可能性もある。
例えば、停電発生の直前までは液晶表示部36が「圧力」表示を行っていたのに、停電発生にともなう誤動作で「圧力」表示が誤消去されてしまう可能性もある。
そこで、本発明の実施の形態2では、停電検出部74が停電を検出した後、液晶表示部36に「圧力」表示をさせるか否かの判断を行うに際し、現在「圧力」表示を行っているか否かに加えて、温度センサ60の検出結果を併用する動作を説明する。
図6は、本実施の形態2における停電発生時の動作フローを説明するものである。以下、図6の各ステップについて説明する。
(S601)
図5のステップS501と同様であるため、説明を省略する。
(S602)
制御装置40は、液晶表示部36が「圧力」表示を行っているか否かを判定する。
「圧力」表示中であればステップS604へ進み、表示中でなければステップS603へ進む。
(S603)
制御装置40は、温度センサ60の検出結果に基づき、内釜20内の温度を取得する。
温度が所定の閾値以上であれば、内釜20内の圧力も高いものと判断し、ステップS604以降に進んで「圧力」表示を行う動作を行う。閾値未満であれば、「圧力」表示は行う必要はないと判断し、ステップS607へ進む。
(S604)〜(S609)
図5のステップS503〜S508と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態2によれば、制御装置40は、図6のステップS602〜S603において、液晶表示部36が「圧力」表示を行っているか否かの判断と、温度センサ60の検出結果とを併用し、内部電池71を使用して「圧力」表示を行うか否かを判断する。
そのため、内釜20内の圧力が高まっている可能性を、より確実に判断することができ、使用者の安全性が向上する。
実施の形態3.
図7は、本発明の実施の形態3に係る炊飯器10の機能ブロック図である。
本実施の形態3に係る炊飯器10は、実施の形態1の図4で説明した構成に加えて、新たに電池電圧検出部72を備える。その他の構成は図4と同様であるため、説明を省略する。
電池電圧検出部72は、内部電池71の出力電圧が基準値以上であるか否かを検出することにより、内部電池71の消耗度を検出し、その検出結果を制御装置40に出力する。
電池電圧検出部72は、その機能を実現する回路デバイス等のハードウェアで構成してもよいし、制御装置40の一機能として構成してもよい。
図8は、本実施の形態3に係る炊飯器10の電源をONしたときの動作フローである。以下、図8の各ステップについて説明する。
(S801)
使用者が炊飯器10のコンセント(図示せず)を商用電源に接続するなどして電源をONすると、制御装置40は、電池電圧検出部72の検出結果を取得し、内部電池71の出力電圧が基準値以下であるか否かを判断する。
基準値以下であればステップS802へ進み、基準値超であれば図3のステップS301に進んで通常の炊飯動作フローを実行する。
(S802)
制御装置40は、液晶表示部36に対し、現在時刻を表示していればそれを消灯するよう指示する。本ステップは、炊飯器10のコンセントが抜かれて、縮退動作として現在時刻表示を行っている際に電源がONされたようなときに、実行される。
(S803)
制御装置40は、内部電池71の交換を促すメッセージ等を画面表示するよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、例えば「電池交換」のようなメッセージを画面表示する。
(S804)
制御装置40は、液晶表示部36が「電池交換」メッセージを画面表示してから、あらかじめ定めた一定時間が経過したか否かを判定する。この一定時間は、使用者が内部電池71を交換すべきであることに気付くに十分な程度(例えば数秒〜十秒程度)とする。
一定時間が経過していれば「電池交換」メッセージを画面から消去し、図3のステップS301に進んで通常の炊飯動作フローを実行する。経過していなければ、本ステップを繰り返すなどにより経過まで待機する。
以上の図8の説明では、電源ONを契機としてステップS801を開始することを説明したが、これ以外にも、炊飯器10のコンセントを抜いて現在時刻表示をしている最中に一定時間間隔でステップS801を実行し、内部電池71の消耗を常時チェックするように構成してもよい。
以上のように、本実施の形態3に係る炊飯器10によれば、制御装置40は、内部電池71の出力電圧低下を検知して「電池交換」のようなメッセージを画面表示させることにより、内部電池71が使用可能状態に保たれるよう使用者に促す効果がある。
これにより、炊飯工程中に停電等が発生した際に、内部電池71を使用して確実に「圧力」表示を行うことができるよう促すことができ、電池不足で「圧力」表示による注意喚起表示を行うことができないような事態を回避できる。
また、本実施の形態3に係る炊飯器10によれば、液晶表示部36が「電池交換」のようなメッセージを一定時間画面表示した後は、図3のステップS301に進んで通常の炊飯動作フローを実行する。
そのため、通常の炊飯動作の実行には必要ない内部電池71の不足によって、炊飯動作が妨げられることがなく、使用性を損なうことがない。
実施の形態4.
実施の形態3では、使用性を損なわない観点から、液晶表示部36が「電池交換」のようなメッセージを一定時間画面表示した後は、図3のステップS301に進んで通常の炊飯動作フローを実行するものとした。
一方、不測の停電等に備え、内部電池71の不足を検出すると、内部電池71を交換するまでは炊飯動作を行わせない、という考え方もあり得る。
本発明の実施の形態4では、このような考え方に基づく制御動作を説明する。その他の制御動作や機能ブロック図は実施の形態3と同様であるため、説明を省略する。
図9は、本実施の形態4に係る炊飯器10の電源をONしたときの動作フローである。以下、図9の各ステップについて説明する。
(S901)〜(S903)
図8のステップS801〜S803と同様であるため、説明を省略する。
(S904)
制御装置40は、電池電圧検出部72の検出結果を取得し、内部電池71の出力電圧が基準値超であるか否かを判定する。本ステップは、内部電池71が交換されるまでは以後の動作を行わせないためのものである。
基準値超であれば、図3のステップS301に進んで通常の炊飯動作フローを実行し、基準値以下であれば、本ステップを繰り返す。
以上のように、本実施の形態4に係る炊飯器10によれば、炊飯動作を行う際には内部電池71が確実に使用状態にあることが確保されるため、炊飯工程中に停電したような場合でも、内部電池71を使用して「圧力」表示による使用者への注意喚起を確実に行うことができる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5では、実施の形態3と実施の形態4の中間的な動作について説明する。即ち、原則として内部電池71の出力電圧が基準値以下である際には、実施の形態4で説明したように炊飯動作を禁止するが、使用者が明示的に禁止を解除する操作入力を行った場合には、炊飯動作を許可するものである。
図10は、本実施の形態5に係る炊飯器10の電源をONしたときの動作フローである。以下、図10の各ステップについて説明する。
(S1001)〜(S1003)
図8のステップS801〜S803と同様であるため、説明を省略する。
(S1004)
制御装置40は、操作パネル30からの操作入力を一定時間待機するなどして、所定の操作入力があるか否かを判定する。
ここでいう所定の操作入力とは、「電池交換」表示を解除すべき旨の操作入力であり、操作パネル30上の各キーを所定の手順で押下するなどの、「電池交換」表示解除に特化した操作入力のことである。
上述の所定の操作入力があればステップS1006へ進み、なければステップS1005へ進む。
(S1005)
制御装置40は、電池電圧検出部72の検出結果を取得し、内部電池71の出力電圧が基準値超であるか否かを判定する。
基準値超であれば、図3のステップS301に進んで通常の炊飯動作フローを実行し、経過していなければ、ステップS1004へ戻る。
(S1006)
制御装置40は、「電池交換」表示を解除したことに関する注意メッセージを表示するよう、液晶表示部36に指示する。
これは、本来であれば内部電池71が交換されるまで「電池交換」表示を継続すべきところ、使用者の操作によりこれを強制的に解除したため、内部電池71の不足にともなって、内部電池71を使用する機能が規定の動作をしない可能性があることを、使用者に注意喚起するためのものである。
具体的には、炊飯工程中に停電が発生した場合の「圧力」表示が機能しないこと、コンセントを抜いた後の現在時刻表示が機能しないこと、などが挙げられる。
上記のステップS1004では、操作パネル30上の所定の操作入力をしたときに「電池交換」表示を解除することとしたが、解除を行うための専用ボタンなどを設け、これを押下したときに解除入力があったものとみなすようにしてもよい。
本実施の形態5における「消去信号入力部」は、操作パネル30または上述の専用ボタンに入力された解除操作に対応する操作信号を制御装置40に出力する操作信号入力部がこれに相当する。
以上のように、本実施の形態5に係る炊飯器10によれば、制御装置40は、原則として内部電池71が不足しているときは「電池交換」表示をして炊飯動作をさせないようにするとともに、使用者がこれを明示的に解除するときは、炊飯動作を行うことができるようにしたので、安全性と使用性のバランスの取れた炊飯器10を提供することができる。
また、本実施の形態5に係る炊飯器10によれば、液晶表示部36は、使用者が「電池交換」表示を解除する際に注意メッセージを画面表示するので、「電池交換」表示の解除により使用性を優先した動作を行うことにともなう、安全面の補償を図ることができる。
実施の形態6.
以上の実施の形態1〜5において、「圧力」表示は単に「圧力」という文字を液晶表示部36に画面表示するのみとした。本発明の実施の形態6では、使用者の注意をより強く喚起するための構成と動作例を説明する。
図11は、本実施の形態6に係る炊飯器10の機能ブロック図である。
本実施の形態6に係る炊飯器10は、実施の形態1の図4、または実施の形態3の図7で説明した構成に加え、新たに報知部80を備える。その他の構成は、図4または図7と同様であるため、説明を省略する。なお、図11では、図4に対応した構成を示した。
また、本実施の形態6で説明する制御動作以外の動作は、実施の形態1〜5で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
以下、図11の構成に基づき、本実施の形態6に係る炊飯器の構成と動作を説明する。
報知部80は、ブザー音などを出力して使用者に注意を促すものである。ブザー音以外の報知手段、例えばLED(Light Emitting Diode)の点灯などの手段を用いることもできる。
次に、本実施の形態6における制御動作について説明する。
制御装置40は、液晶表示部36に「圧力」表示をするよう指示する際に、報知部80に対して、報知を開始するように指示する。「圧力」表示を終了するよう液晶表示部36に指示する際は、報知部80に報知を終了するよう指示する。
これにより、「圧力」表示と同期して重畳的にブザー音などによる報知を行い、使用者の注意をより強く喚起することができる。
また、制御装置40は、「圧力」表示を点滅表示させるよう、液晶表示部36に指示してもよい。この場合、報知部80が行う報知も、「圧力」表示の点滅に同期させるようにしてもよい。
実施の形態7.
本発明の実施の形態7では、停電発生時の「圧力」表示動作が正常に動作するか否か、特に炊飯器10の出荷前の段階でチェックすることのできる機能について説明する。炊飯器10の構成および本実施の形態7で説明する制御動作以外の動作は、実施の形態1〜6で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
図12は、本実施の形態7における停電発生時の動作フローを説明するものである。以下、図12の各ステップについて説明する。
(S1200)
炊飯器10をコンセントに接続して商用電力を供給している状態で、本フローを開始するものと仮定する。
(S1201)
図5のステップS501と同様であるため、説明を省略する。
(S1202)
制御装置40は、現在時刻を画面表示するよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、現在時刻を画面表示し、その他の表示を画面から消去する。
(S1203)
制御装置40は、操作パネル30からの操作入力を一定時間待機するなどして、所定の操作入力があるか否かを判定する。
ここでいう所定の操作入力とは、「圧力」表示が内部電池71使用の下で動作するか否かをチェックしようとしている旨の操作入力であり、操作パネル30上の各キーを所定の手順で押下するなどの、「圧力」表示チェックに特化した操作入力のことである。
通常は、炊飯工程中に停電が発生した場合でなければ、内部電池71を使用した「圧力」表示は行わないが、本ステップの操作入力により、例外的に同動作を実行させるよう、炊飯器10に指示する。
上述の所定の操作入力があればステップS1204へ進み、なければ本動作フローを終了する。
(S1204)
制御装置40は、現在時刻表示を消灯するよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、現在時刻表示を画面から消去する。
(S1205)
制御装置40は、「圧力」表示を点灯するよう、液晶表示部36に指示を出す。液晶表示部36は、その指示に基づき、「圧力」表示を画面表示する。
(S1206)〜(S1210)
図5のステップS504〜S508と同様であるため、説明を省略する。
図12において、ステップS1203で所定の操作入力を受け付けた後に「圧力」表示の動作を実行して動作確認を行うことを説明したが、実施の形態6で説明した報知部80を備えている場合は、その動作確認も併せて行うようにしてもよい。
このときの報知部80の動作は、実施の形態6で説明したものと同様である。
以上のように、本実施の形態7に係る炊飯器10によれば、制御装置40は、炊飯工程中における停電発生時の機能を、停電発生によるのではなく所定の操作入力によって実行するので、同機能が正常に動作するか否かを容易にチェックすることができる。
このチェック機能は、操作パネル30の操作入力によって機能するので、使用者が利用することもできる。
実施の形態8.
以上の実施の形態1〜7では、内釜20内の圧力が上昇している可能性があることを「圧力」表示で使用者に注意喚起することを説明した。この他に、内釜20内の圧力が上昇しているときには、炊飯器10の蓋が開かないようにロックすることも有効である。
炊飯器10の蓋をロックする手段としては、例えば特許文献2に記載のような技術を用いることができる。
また、内釜20内の圧力を調整する圧力調整部についても、特許文献2に記載の弁孔開閉装置や調圧ボールなどのような圧力調整機構に係る技術を用いることができる。
実施の形態1〜7で説明したような「圧力」表示などの注意を促すメッセージ表示と、本実施の形態8で説明した炊飯器10の蓋をロックする手段とを併用することにより、炊飯器10の安全性を確実に高めることができる。
実施の形態9.
本発明の実施の形態9では、実施の形態8で述べた圧力調整部の具体的な構成と、これを用いた「圧力」表示を行うか否かの判定について説明する。
図13は、本実施の形態9に係る炊飯器10の側断面図である。
本実施の形態9に係る炊飯器10は、蒸気排出口91、調圧ボール92、ソレノイド93を備える。その他の構成は、実施の形態1〜7のいずれかで説明したものと同様であるため、説明を省略する。なお、図13では、図1と同様の各構成部に加えて蒸気排出口91、調圧ボール92、ソレノイド93を設けた構成を例示した。
蒸気排出口91は、炊飯器10の蓋部に設けられ、内釜20内に発生した蒸気を炊飯器10の外部に排出するものである。
調圧ボール92は、内釜20に連通する弁孔の上部に設けられ、ソレノイド93から押圧されると弁孔を開き、押圧から解放されると弁孔を塞ぐように構成されている。
ソレノイド93は、制御装置40の指示に基づき、電磁力によって鉄心等の作動棒を駆動するアクチュエータの一種であり、作動前の状態では作動棒が調圧ボール92を押圧して弁孔を開かせ、作動状態では調圧ボール92の押圧を解放して弁孔を閉じさせる。
次に、本実施の形態9における内釜20内の調圧動作について、停電時の動作と併せて以下のステップ(1)〜(4)で説明する。
(1)炊飯工程を開始する前は、ソレノイド93は調圧ボール92を押圧して弁孔を開かせ、内釜20内に圧力がかからないようにしている。
(2)炊飯工程が開始されると、ソレノイド93が作動し、調圧ボール92の押圧を解放して弁孔を閉じさせ、内釜20内の圧力が高まるようにする。
(3)その後、炊飯器10の外部から供給される電力が停電すると、ソレノイド93の作動が停止して作動前状態に戻り、ソレノイド93は調圧ボール92を押圧して弁孔を開かせる。
(4)ステップ(3)の状態で外部供給電力が回復すると、再度ソレノイド93を作動させて内釜20内の圧力を高めるようにして炊飯工程を再開してもよいし、停電時の例外として以後はソレノイド93を作動させずに炊飯工程を再開してもよい。
以上のように、本実施の形態9においては、内釜20内の圧力が高まっているか否かは、ソレノイド93の作動状態と密接な関係がある。即ち、ソレノイド93が作動していれば、弁孔が閉じられて内釜20内の圧力が上昇している可能性がある。
そこで、本実施の形態9ではこの関係を利用し、図5のステップS502で行っているような、液晶表示部36に「圧力」表示をさせるか否かを、液晶表示部36のその時点で「圧力」表示をしているか否かに代えて、ソレノイド93の作動状態で判断する。
即ち、本実施の形態9では、制御装置40は、図5のステップS502に相当する処理において、ソレノイド93が作動していればステップS506へ進み、作動していなければステップS503へ進む。
上述のように、ソレノイド93の動作状態により液晶表示部36に「圧力」表示をさせるか否かを判断するのは、弁孔が閉じられているか否かによって「圧力」表示をさせるか否かを判断しているのとほぼ等価である。
したがって、内釜20内の圧力が高まっている可能性を、より直接的な手段で判断することができるので、安全性の観点から好ましい。
実施の形態10.
以上の実施の形態1〜9では、内釜20の底面に温度センサ60を設けた例を説明したが、これ以外の場所に温度センサ60を設けてもよい。また、例えば炊飯器10の蓋部の内側に別の温度センサを設け、温度センサ60と併用して検出精度を高めるように構成してもよい。
また、以上の実施の形態1〜9では、内釜20内の圧力と温度には一定の相関関係があることを利用して、温度センサ60の検出値をもって内釜20内の圧力検出に代えているが、圧力そのものを検出するセンサを、温度センサ60に代えてもしくはこれと併用して用いてもよい。
以上の実施の形態1〜10における「センサ」は、温度センサ60やこれと併用する別の温度センサ、上述の圧力検出センサ、などがこれに相当する。複数のセンサを併用する場合は、制御装置40がそれらの検出値の平均を取るなどして、適宜最適な検出値を取得する。
実施の形態1に係る炊飯器10の側断面図である。 操作パネル30の外観図である。 炊飯器10の通常の炊飯動作フローを説明するものである。 炊飯器10の機能ブロック図である。 停電が発生した際の動作フローを説明するものである。 実施の形態2における停電発生時の動作フローを説明するものである。 実施の形態3に係る炊飯器10の機能ブロック図である。 実施の形態3に係る炊飯器10の電源ON時の動作フローである。 実施の形態4に係る炊飯器10の電源ON時の動作フローである。 実施の形態5に係る炊飯器10の電源ON時の動作フローである。 実施の形態6に係る炊飯器10の機能ブロック図である。 実施の形態7における停電発生時の動作フローを説明するものである。 実施の形態9に係る炊飯器10の側断面図である。
符号の説明
10 炊飯器、20 内釜、30 操作パネル、31 切/保温キー、32 メニューキー、33 ねばりキー、34 お米キー、35 炊飯キー、36 液晶表示部、40 制御装置、50 加熱手段、60 温度センサ、71 内部電池、72 電池電圧検出部、73 商用電源回路、74 停電検出部、75 電源部、80 報知部、91 蒸気排出口、92 調圧ボール、93 ソレノイド。

Claims (11)

  1. 被調理物を加熱調理する炊飯器であって、
    被調理物を収納する内釜と、
    被調理物の加熱調理を行う加熱部と、
    情報を画面表示する表示部と、
    前記表示部および前記加熱部の動作を制御する制御部と、
    当該炊飯器に電力を供給する内部電池と、
    当該炊飯器の外部から供給される電力の停電を検出する停電検出部と、
    前記内釜内の圧力を検出して検出結果を前記制御部に出力するセンサと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記加熱部が加熱調理を行っている間、
    前記内釜内に圧力が残留している可能性がある旨を示す注意喚起表示を画面表示するよう前記表示部に指示し、
    前記加熱部が加熱調理を行っている際に前記停電検出部が停電を検出すると、
    前記表示部が前記注意喚起表示を画面表示しているか否かを判定し、
    前記停電が検出されたときに前記注意喚起表示を画面表示している場合は、前記表示部が、前記内部電池が供給する電力を使用して前記注意喚起表示を画面表示するとともに、前記注意喚起表示以外の画面表示を消去し、
    前記停電が検出されたときに前記注意喚起表示を画面表示していない場合は、
    前記センサの検出結果に基づき前記内釜内の圧力を取得し、
    その圧力が所定値以上であるときは、前記表示部が、前記内部電池が供給する電力を使用して前記注意喚起表示を画面表示するとともに、前記注意喚起表示以外の画面表示を消去する
    ことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記内部電池の出力電圧を検出してその検出結果を前記制御部に出力する電池電圧検出部を備え、
    前記制御部は、
    前記検出結果が所定の基準値を下回った際は、
    その旨を示す電池交換表示を画面表示するよう前記表示部に指示し、
    前記表示部は、その指示に基づき前記電池交換表示を画面表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記表示部は、
    前記電池交換表示を所定時間画面表示した後、その電池交換表示を画面から消去する
    ことを特徴とする請求項に記載の炊飯器。
  4. 前記電池交換表示を画面から消去すべき旨を指示する消去信号を受け付けて前記制御部に出力する消去信号入力部を備え、
    前記制御部は、
    前記消去信号入力部より前記消去信号を受け取ると、
    前記電池交換表示を画面から消去するよう前記表示部に指示し、
    前記表示部は、
    その指示に基づき前記電池交換表示を画面から消去する
    ことを特徴とする請求項に記載の炊飯器。
  5. 前記表示部は、
    前記制御部の指示に基づき前記電池交換表示を画面から消去する際に、
    前記内部電池を使用する機能が規定の動作をしない可能性がある旨を画面表示する
    ことを特徴とする請求項に記載の炊飯器。
  6. 前記表示部は、前記注意喚起表示を点滅表示する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の炊飯器。
  7. 前記表示部が前記注意喚起表示を画面表示している間に報知音を出力する報知部を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の炊飯器。
  8. 前記表示部は、前記注意喚起表示を点滅表示し、
    前記注意喚起表示の点滅に同期した報知音を出力する報知部をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の炊飯器。
  9. 当該炊飯器に対する操作を指示する操作信号を受け付けて前記制御部に出力する操作信号入力部を備え、
    前記制御部は、
    前記操作信号入力部より所定の操作信号を受け取ると、
    前記注意喚起表示を画面表示するよう前記表示部に指示し、
    前記表示部は、
    前記内部電池が供給する電力を使用して前記注意喚起表示を画面表示する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の炊飯器。
  10. 当該炊飯器に対する操作を指示する操作信号を受け付けて前記制御部に出力する操作信号入力部を備え、
    前記制御部は、
    前記操作信号入力部より所定の操作信号を受け取ると、
    前記注意喚起表示を画面表示するよう前記表示部に指示するとともに、
    前記報知音を出力するよう前記報知部に指示し、
    前記表示部は、
    前記内部電池が供給する電力を使用して前記注意喚起表示を画面表示し、
    前記報知部は、
    前記内部電池が供給する電力を使用して前記報知音を出力する
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の炊飯器。
  11. 前記内釜を密閉する蓋部と、
    前記内釜内の圧力が所定値以上のときに前記蓋部が開かないようにするロック手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の炊飯器。
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