JP4940934B2 - 可変動弁機構の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は可変動弁機構の制御装置に関する。
可変動弁機構の制御装置は、内燃機関のクランク軸に対するカム軸の相対位相角(以下「変換角」という)に基づいて、可変動弁機構のアクチュエータを所定の演算周期でフィードバック制御している。
従来のフィードバック制御は、変換角の検出周期とフィードバック制御の演算周期とが一致していないために発生するオーバーシュートを防止するため、変換角の検出周期が演算周期よりも長いときは、変換角を検出した直後の演算周期において、その検出した変換角に基づいてアクチュエータの操作量を算出してアクチュエータをフィードバック制御していた。そして、次に変換角が検出されるまでは、そのアクチュエータ操作量を維持していた。一方、変換角の検出周期が演算周期よりも短いときは、演算周期ごとに、検出した最新の変換角に基づいてアクチュエータをフィードバック制御していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−233153号公報
しかしながら、上述した従来のフィードバック制御は、変換角を検出した直後の演算周期において、その検出した変換角とその演算周期におけるフィードバック目標変換角との偏差に基づいてアクチュエータをフィードバック制御するので、変換角の検出時とフィードバック演算時とには最大で1演算周期の時間的なズレが発生し、フィードバック制御の精度が悪化するという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、フィードバック制御の精度を向上させることを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
機関のクランク軸に対するカム軸(11)の相対位相角を変化させる可変動弁機構(10)を有し、機関運転条件に基づいて目標相対位相角を設定し、所望の規範応答でその目標相対位相角に到達するように前記相対位相角を変化させる量を算出し、その変化量に基づいて前記可変動弁機構(10)を制御する可変動弁機構の制御装置(1)であって、前記クランク軸の基準回転位置を検出するクランク角センサ(31)と、前記カム軸の基準回転位置を検出するカム角センサ(32)と、前記クランク角センサ(31)及び前記カム角センサ(32)の検出信号に基づいて前記相対位相角を算出する相対位相角算出手段(S11)と、今回の制御周期における規範応答今回値と、その1制御周期前の規範応答前回値と、の平均値を算出する規範応答平均値算出手段(S61)と、前記相対位相角を算出した直後の制御周期において、その算出された相対位相角と、前記平均値と、の偏差を算出する偏差算出手段(S62)と、前記相対位相角を算出した直後の制御周期において、前記偏差に基づいて前記相対位相角を変化させる量を算出する相対位相角変化量算出手段(S63)と、を備える可変動弁機構の制御装置。
規範応答平均値と変換角(相対位相角)との偏差に基づいてフィードバック制御するため、時間的なズレが小さくなり、フィードバック制御の精度が向上する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態による可変動弁機構(Variable valve Timing Control;以下「VTC」という)10を備えたバルブタイミング制御装置1のシステム図である。
VTC10は、カム軸11の一端部に設けられる。
カム軸11は、一端部に設けられたカム軸駆動用スプロケット12を介して、図示しないベルトやチェーンで機関のクランク軸と連係され、機関のクランク軸に連動して軸周りに回転する。カム軸11には、カム軸11と一体となって回転する数枚のベーン13が接続される。
カム軸駆動用スプロケット12は、内部に油圧室が設けられる。この油圧室は、ベーン13によって進角油圧室14と遅角油圧室15とに区切られる。ベーン13は、カム軸駆動用スプロケット12の内部に同軸的に配置され、所定の回転角の範囲で相対的に回転可能となっている。
進角油圧室14は進角油路21を介して、遅角油圧室15は遅角油路22を介して、それぞれ通路切り換え用のソレノイドバルブ20に接続される。ソレノイドバルブ20には、進角油路21及び遅角油路22のほかに、オイルパン23内の作動油を供給するオイル供給路24と、オイルパン23に作動油を戻すドレン通路25と、が接続される。オイル供給路24の途中にはオイルパン23内の作動油を圧送するオイルポンプ26が配設される。
バルブタイミング制御装置1は、このソレノイドバルブ20への通電量を制御して通路を切り替えることで、進角油圧室14及び遅角油圧室15への油圧を適宜変更、保持し、変換角を変更、保持する。これにより、VTC10は、図示しない吸気バルブ又は排気バルブのバルブタイミング(開閉時期)を変化させる。
具体的には、ソレノイドバルブ20への通電量を増大させると、通路Aに切り替わり、オイルパン23内の作動油が、進角油路21を通って進角油圧室14に供給される。一方で、遅角油圧室15の作動油が、遅角油路22及びドレン通路25を通ってオイルパン23に排出される。これにより、進角油圧室14の油圧が相対的に高くなり、ベーン13が遅角油圧室15の方向に移動する。その結果、カム軸11とカム軸駆動用スプロケット12との相対位相角が変化し、バルブタイミングが進角する。
また、ソレノイドバルブ20への通電量を減少させると、通路Bに切り替わり、オイルパン23内の作動油が、遅角油路22を通って遅角油圧室15に供給される。一方で、進角油圧室14の作動油が、進角油路21及びドレン通路25を通ってオイルパン23に排出される。これにより、遅角油圧室15の油圧が相対的に高くなり、ベーン13が進角油圧室14の方向に移動する。その結果、カム軸11とカム軸駆動用スプロケット12との相対位相角が、ソレノイドバルブ20への通電量を増大させたときと反対方向に変化し、バルブタイミングが遅角する。
さらに、ソレノイドバルブ20への通電量が上記2つの中間のときは、通路Cに切り替わり、作動油の供給が遮断される。これにより、カム軸11とカム軸駆動用スプロケット12との相対位置がそのまま保持される。
このソレノイドバルブ20への通電量の制御は、コントローラ30によって実行される。コントローラ30は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)等を備えたマイクロコンピュータで構成される。
コントローラ30には、クランク角センサ31と、カム角センサ32と、水温センサ33と、が接続される。クランク角センサ31は、クランク軸の角度信号を出力するとともに、クランク軸の基準回転位置で基準クランク位置信号を出力する。カム角センサ32は、カム軸11の基準回転位置で基準カム位置信号を出力する。水温センサ33は、機関水温を出力する。
コントローラ30は、上記センサ31,32によって検出されたクランク軸とカム軸11との基準回転位置のずれ角に基づいてVTC10の現在の変換角(以下「実変換角」という)θnowを算出する。そして、この実変換角θnowが、機関の運転条件に基づいて設定される目標変換角(規範応答)θcomに追従するように、ソレノイドバルブ20への通電量をフィードバック制御する。以下では、このフィードバック制御について説明する。
図2は、コントローラ30で実行されるフィードバック制御について説明するブロック図である。
フィードフォワード補償部(以下「F/F補償部」という)41には、目標変換角θcomが入力される。F/F補償部41は、電流指令値(F/F項)Icomffと、フィードバック目標変換角θrefと、を算出する。電流指令値(F/F項)Icomffは、規範モデルの伝達関数と制御対象モデルの伝達関数の逆系の積で構成された伝達関数に目標変換角θcomを入力することで算出される。フィードバック目標変換角θrefは、規範モデルの伝達関数に目標変換角θcomを入力することで算出される。
フィードバック補償部(以下「F/B補償部」という)42には、F/F補償部41で算出された規範応答θrefと、実変換角θnowと、が入力される。F/B補償部42は、電流指令値(F/B項)Icomfbを算出する。
加算器43は、電流指令値(F/F項)Icomffと、電流指令値(F/B項)Icomfbと、を加算して、制御対象であるソレノイドバルブ20に入力する電流指令値Icomを算出する。
変換角算出部44では、電流指令値Icomに応じて変更されたVTC10の実変換角θnowを算出する。
図3は、実変換角θnowを検出するためのフローチャートである。このルーチンは、カム角センサ32が、基準カム位置信号を出力すると実行される。したがって、本ルーチンの実行周期は機関回転速度によって変化する。
ステップS11において、コントローラ30は、クランク軸とカム軸11との基準回転位置のずれ角に基づいてVTC10の実変換角θnowを算出する。
ステップS12において、コントローラ30は、実変換角更新フラグFθnowを1にセットする。
図4は、本発明の第1実施形態による実変換角θnowに基づくVTC10のフィードバック制御を説明するフローチャートである。コントローラ30は、このルーチンを機関運転中に所定の演算周期Tsmpで繰り返し実行する。
ステップS1において、コントローラ30は、クランク角センサ31によって検出される機関回転速度及び水温センサ33によって検出される機関水温から時定数を設定する。
ステップS2において、コントローラ30は、本ルーチンと並行に、カム角センサ32が基準カム位置信号を出力するごとに割り込み処理として実行される図3のルーチンによって算出された最新の実変換角θnowを読み込む。
ステップS3において、コントローラ30は、図2の制御ブロック図で説明したF/F補償部41での演算処理を実行する。すなわち、目標変換角θcomに基づいて、電流指令値(F/F項)Icomffと、フィードバック目標変換角θrefと、を算出する。
ステップS4において、コントローラ30は、実変換角更新フラグFθnowが1にセットされているか否かを判定する。コントローラ30は、実変換角更新フラグFθnowが1にセットされていればステップS5に処理を移行し、0にセットされていればステップS9に処理を移行する。
ステップS5において、コントローラ30は、実変換角更新フラグFθnowを0に戻す。
ステップS6において、コントローラ30は、図2の制御ブロック図で説明したF/B補償部42での演算処理を実行する。すなわち、電流指令値(F/B項)Icomfbを算出する。具体的な内容は図5を参照して後述する。
ステップS7において、コントローラ30は、ステップS3で算出した電流指令値(F/F項)Icomffと、ステップS6で算出した、あるいはステップS9で保持した電流指令値(F/B項)Icomfbとを加算して、制御対象であるソレノイドバルブ20に入力する電流指令値Icomを算出する。すなわちVTC10の操作量を算出する。
ステップS8において、コントローラ30は、算出した操作量に基づいてVTC10を操作し、バルブタイミングを進角又は遅角する。
ステップS9において、コントローラ30は、前回の処理で算出した電流指令値(F/F項)Icomfbを保持する。
図5は、F/B補償部42での演算処理を示すフローチャートである。
ステップS61において、コントローラ30は、今回の処理時におけるフィードバック目標変換角(以下「フィードバック目標変換角今回値」という)(規範応答今回値)θrefと1制御周期前のフィードバック目標変換角(以下「フィードバック目標変換角前回値」という)(規範応答前回値)θrefzとの平均値であるフィードバック目標変換角平均値(規範応答平均値)θrefaveを算出する。
ステップS62において、コントローラ30は、フィードバック目標変換角平均値θrefaveと、図4のステップS2で読み込まれた実変換角θnowとの偏差θerrを算出する。
ステップS63において、コントローラ30は、偏差θerrに基づいてPID制御の演算を行い、電流指令値(F/B項)Icomfbを算出する。
図6は、VTC10のフィードバック制御の動作を示すタイムチャートであり、図6(B)は図6(A)の実線で囲われた部分の拡大図である。以下の説明では、図3〜5のフローチャートとの対応を明確にするため、フローチャートのステップ番号を併記して説明する。
時刻t1で、機関の運転条件(機関回転速度・負荷)に基づいて、目標変換角θcomが設定される(図6(a))。
時刻t2で、カム角センサ32が、基準カム位置信号を出力する(図6(d))。基準カム位置信号が出力されると、割り込み処理が実行され実変換角θnowが検出される(図6(c);S11)。同時に、実変換角更新フラグFθnowが1にセットされる(図6(e);S12)。
時刻t3で、フィードバック目標変換角平均値θrefaveが算出されるとともに(S61)、実変換角θnowとフィードバック目標変換角平均値θrefaveとの偏差θerrが算出され(図6(B)(b)(c);S62)、偏差θerrに基づいて、ソレノイドバルブ20が制御される(S63)。また、実変換角更新フラグFθnowが0に戻される(図6(e);S5)。
ここで、発明の理解を容易にするため、図6を参照して従来例の問題点についても説明する。実変換角θnowは、カム角センサ32がカム軸11の基準回転位置を検出するごとに、つまり1サイクル(4サイクル機関の場合)ごとに算出され、フィードバック制御の演算は、演算周期Tsmpごとに実行される。つまり、実変換角θnowの算出周期と、フィードバック制御の演算周期Tsmpは一致していない(図6(A))。
したがって、フィードバック制御の演算を、1サイクルごとに算出された実変換角θnowと、その実変換角を算出した直後の演算周期におけるフィードバック目標変換角θrefと、の偏差(=θref−θnow)に基づいて実行すると、実変換角θnowを算出してからフィードバック制御の演算が実行されるまでには、最大で1演算周期の遅れ時間(以下「制御遅延時間」という)TAが発生する(図6(B))。
そうすると、過渡的にフィードバック目標変換角θrefが変化する場合、実際には実変換角θnowがフィードバック目標変換角θrefに一致していたとしても、実変換角θnowを算出してから最大で1演算周期後のフィードバック目標変換角θrefとの偏差に基づいて、フィードバック制御の演算が実行されることになる。そのため、不必要な操作量が出力され、オーバーシュートが発生したり、応答が振動的になるなど、制御性能が悪化してしまう。
そこで本実施形態では、フィードバック目標変換角今回値θref及びフィードバック目標変換角前回値θrefzの平均値であるフィードバック目標変換角平均値θrefaveと、実変換角θnowと、の偏差θerrに基づいてフィードバック制御の演算を実行する(図6(B))。
フィードバック目標変換角平均値θrefaveと、実変換角θnowと、の時間的なズレは最大で演算周期の半分である。したがって、これらの偏差θerrは、相対的に、フィードバック目標変換角今回値θrefと、実変換角θnowと、の偏差よりも小さくなる。そのため、フィードバック制御の精度が向上して、オーバーシュートや振動の発生を抑制することができる。
なお、時刻t3における演算時のフィードバック目標変換角平均値θrefaveは、時刻t1におけるフィードバック目標変換角θrefと、時刻t3におけるフィードバック目標変換角θrefとの平均値となる。つまり、時刻t1におけるフィードバック目標変換角θrefがフィードバック目標変換角前回値θrefzに該当し、時刻t3におけるフィードバック目標変換角θrefがフィードバック目標変換角今回値θrefに該当する(図6(B)(b))。
図7は、従来例によるフィードバック制御によってVTC10を制御したときのシミュレーション結果と、本実施形態によるフィードバック制御によってVTC10を制御したときのシミュレーション結果とを示す図である。図7(A)は、従来例によるシミュレーション結果を示す図である。図7(B)は、本実施形態によるシミュレーション結果を示す図である。シミュレーションの演算周期は10msであり、変換角の算出周期は11msである。
このシミュレーションでは制御対象の各パラメータとF/F補償部の制御対象モデルのパラメータを等しく設定している。そのため、規範応答に一致した応答が得られるはずである。
しかしながら、図7に示すように、従来例の問題点である算出した実変換角とフィードバック目標変換角(=規範応答)の時間的なズレ(最大で1演算周期)のため、誤ったフィードバック操作量が出力され、実変換角が振動的になっている。
これに対し、本実施形態によるフィードバック制御の応答は、時間的なズレを演算周期の半分以下としたことで、従来例によるフィードバック制御の応答と比較してオーバーシュートや振動の発生が抑制されていることがわかる。
以上説明した本実施形態によれば、算出された変換角と、その変換角が算出された時点の直前の演算周期におけるフィードバック目標変換角前回値θrefz及び直後の演算周期におけるフィードバック目標変換角今回値θrefの平均値θrefaveと、の偏差θerrに基づいてフィードバック制御の演算をする。
そのため、フィードバック目標変換角と算出された実変換角の時間的なズレを、演算周期の半分以下にすることができる。したがって、偏差を相対的に小さくできるため、オーバーシュートや振動の発生を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態は、F/B補償部42での演算処理が第1実施形態と相違する。以下、その相違点を中心に説明する。なお、以下の各実施形態では上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を用いて重複する説明を適宜省略する。
図8は、実変換角θnowを検出するためのフローチャートである。このルーチンは、カム角センサ32が、基準カム位置信号を出力すると実行される。
ステップS11、S12での処理は、第1実施形態と同様なので、ここでは説明を省略する。
ステップS31において、コントローラ30は、制御遅延時間TAをクリアする。制御遅延時間TAは、上述したように、実変換角θnowを算出してからフィードバック制御の演算が実行されるまでの遅れ時間のことである。
図9は、制御遅延時間TAを算出するためのフローチャートである。このルーチンは、所定時間ごとの定時割り込み処理として実行される。定時割り込みの時間間隔は演算周期Tsmpに対して十分小さく設定される。
ステップS41において、コントローラ30は、制御遅延時間TAをカウントアップする。
図10は、本発明の第2実施形態によるF/B補償部42での演算処理を示すフローチャートである。
ステップS61での処理は、第1実施形態と同様なので、ここでは説明を省略する。
ステップS601において、コントローラ30は、本ルーチンと並行に演算周期よりも十分小さい時間間隔で、定時割り込み処理として実行される図9のルーチンによって算出された制御遅延時間TAを読み込む。
ステップS602において、コントローラ30は、制御遅延時間TAが演算周期Tsmpの3/4より大きいか否かを判定する。コントローラ30は、制御遅延時間TAが演算周期Tsmpの3/4より大きければステップS603に処理を移行し、3/4以下であればステップS604に処理を移行する。
ステップS603において、コントローラ30は、実変換角θnowとフィードバック目標変換角前回値θrefzとの偏差を、偏差θerrとする。
ステップS604において、コントローラ30は、制御遅延時間TAが演算周期Tsmpの1/4より大きいか否かを判定する。コントローラ30は、制御遅延時間TAが演算周期Tsmpの1/4より大きければステップS605に処理を移行し、1/4以下であればステップS606に処理を移行する。
ステップS605において、コントローラ30は、実変換角θnowとフィードバック目標変換角平均値θrefaveとの偏差を、偏差θerrとする。
ステップS606において、コントローラ30は、実変換角θnowとフィードバック目標変換角今回値θrefとの偏差を、偏差θerrとする。
ステップS607において、コントローラ30は、偏差θerrに基づいてPID制御の演算を行い、電流指令値(F/B項)Icomfbを算出する。
図11は、本発明の第2実施形態によるF/B補償部42での演算処理について説明する図である。図11では、発明の理解を容易にするため、1演算周期分のフィードバック目標変換角θref(破線)及び実変換角θnow(実線)のみを記載した。時刻t1が前回の演算処理時、時刻t5が今回の演算処理時とする。
区間1において、基準カム位置信号が出力された場合、例えば時刻t2で出力された場合には、このときの実変換角θnow1が実変換角θnowとなる。この場合、制御遅延時間TA1は、演算周期の3/4以上となる。したがって、偏差θerr1が、フィードバック目標変換角前回値θrefzとの偏差θerrになる(図10のS602でYes、S603)。
区間2において、基準カム位置信号が出力された場合、例えば時刻t3で出力された場合には、このときの実変換角θnow2が実変換角θnowとなる。この場合、制御遅延時間TA2は、演算周期の1/4以上かつ3/4以下となる。したがって、偏差θerr2が、フィードバック目標変換角平均値θrefaveとの偏差θerrになる(図10のS602でNo、S604でYes、S605)。
区間3において、基準カム位置信号が出力された場合、例えば時刻t4で出力された場合には、このときの実変換角θnow3が実変換角θnowとなる。この場合、制御遅延時間TA3は、演算周期の1/4以下となる。したがって、偏差θerr3が、フィードバック目標変換角平均値θrefとの偏差θerrになる(図10のS602でNo、S604でNo、S606)。
このようにすることで、フィードバック目標変換角と算出された実変換角の時間的なズレを、演算周期の1/4以下にすることができる。そのため、第1実施形態よりもさらに偏差を相対的に小さくできるため、よりオーバーシュートや振動の発生を抑制することができる。
可変動弁機構を備えたバルブタイミング制御装置のシステム図である。 フィードバック制御について説明するブロック図である。 実変換角を算出するためのフローチャートである。 第1実施形態によるフィードバック制御を説明するフローチャートである。 F/B補償部42での演算処理を示すフローチャートである。 フィードバック制御の動作を示すタイムチャートである。 従来例によるフィードバック制御によってVTCを制御したときのシミュレーション結果と、本実施形態によるフィードバック制御によってVTCを制御したときのシミュレーション結果とを示す図である。 第2実施形態による実変換角を算出するためのフローチャートである。 制御遅延時間を算出するためのフローチャートである。 第2実施形態によるF/B補償部での演算処理を示すフローチャートである。 第2実施形態によるF/B補償部での演算処理について説明する図である。
符号の説明
1 バルブタイミング制御装置(可変動弁機構の制御装置)
10 可変動弁機構(VTC)
11 カム軸
31 クランク角センサ
32 カム角センサ
S11 相対位相角算出手段
S41 制御遅延時間算出手段
S61 規範応答平均値算出手段
S62 偏差算出手段
S603 偏差算出手段
S605 偏差算出手段
S606 偏差算出手段
S63 相対位相角変化量算出手段
S607 相対位相角変化量算出手段

Claims (3)

  1. 機関のクランク軸に対するカム軸の相対位相角を変化させる可変動弁機構を有し、機関運転条件に基づいて目標相対位相角を設定し、所望の規範応答でその目標相対位相角に到達するように前記相対位相角を変化させる量を算出し、その変化量に基づいて前記可変動弁機構を制御する可変動弁機構の制御装置であって、
    前記クランク軸の基準回転位置を検出するクランク角センサと、
    前記カム軸の基準回転位置を検出するカム角センサと、
    前記クランク角センサ及び前記カム角センサの検出信号に基づいて前記相対位相角を算出する相対位相角算出手段と、
    今回の制御周期における規範応答今回値と、その1制御周期前の規範応答前回値と、の平均値を算出する規範応答平均値算出手段と、
    前記相対位相角を算出した直後の制御周期において、その算出された相対位相角と、前記平均値と、の偏差を算出する偏差算出手段と、
    前記相対位相角を算出した直後の制御周期において、前記偏差に基づいて前記相対位相角を変化させる量を算出する相対位相角変化量算出手段と、
    を備える可変動弁機構の制御装置。
  2. 機関のクランク軸に対するカム軸の相対位相角を変化させる可変動弁機構を有し、機関運転条件に基づいて目標相対位相角を設定し、所望の規範応答でその目標相対位相角に到達するように前記相対位相角を変化させる量を算出し、その変化量に基づいて前記可変動弁機構を制御する可変動弁機構の制御装置であって、
    前記クランク軸の基準回転位置を検出するクランク角センサと、
    前記カム軸の基準回転位置を検出するカム角センサと、
    前記クランク角センサ及び前記カム角センサの検出信号に基づいて前記相対位相角を算出する相対位相角算出手段と、
    今回の制御周期における規範応答今回値と、その1制御周期前の規範応答前回値と、の平均値を算出する規範応答平均値算出手段と、
    前記相対位相角を算出してから直後の制御周期までの時間を算出する制御遅延時間算出手段と、
    前記制御遅延時間が前記制御周期の1/4以下のときは、前記算出された相対位相角と前記規範応答今回値との偏差を算出し、1/4より大きく3/4以下のときは、前記算出された相対位相角と前記平均値との偏差を算出し、3/4より大きいときは、前記算出された相対位相角と前記規範応答前回値との偏差を算出する偏差算出手段と、
    前記相対位相角を算出した直後の制御周期において、前記偏差に基づいて前記相対位相角を変化させる量を算出する相対位相角変化量算出手段と、
    を備える可変動弁機構の制御装置。
  3. 機関のクランク軸に対するカム軸の相対位相角を変化させる可変動弁機構を有し、機関運転条件に基づいて目標相対位相角を設定し、所望の規範応答でその目標相対位相角に到達するように前記相対位相角を変化させる量を算出し、その変化量に基づいて前記可変動弁機構を制御する可変動弁機構の制御装置であって、
    前記クランク軸の基準回転位置を検出するクランク角センサと、
    前記カム軸の基準回転位置を検出するカム角センサと、
    前記クランク角センサ及び前記カム角センサの検出信号に基づいて前記相対位相角を算出する相対位相角算出手段と、
    今回の制御周期における規範応答今回値と、その1制御周期前の規範応答前回値と、の平均値を算出する規範応答平均値算出手段と、
    前記相対位相角を算出してから直後の制御周期までの時間を算出する制御遅延時間算出手段と、
    前記算出された相対位相角と前記規範応答今回値との偏差、及び前記算出された相対位相角と前記規範応答前回値との偏差、を算出する偏差算出手段と、
    前記相対位相角を算出した直後の制御周期において、前記制御遅延時間に基づいて、前記偏差のうち、いずれか1つの偏差に基づいて前記相対位相角の変化量を算出する相対位相角変化量算出手段と、
    を備える可変動弁機構の制御装置。
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