JP4938450B2 - モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリド含有乳化剤の、酵素による製造方法 - Google Patents

モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリド含有乳化剤の、酵素による製造方法 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明の主題は、モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリド含有乳化剤の、酵素による製造方法及びその使用である。
レシチン及びリゾレシチンは様々な適用において乳化剤として使用される。これらは食料品、化粧品、栄養補助剤及び化学製剤中で見出される。これらは一般的に、採油の副生成物として、例えば大豆又はナタネから採られるか、又は相応する原料、例えば卵黄から直接的に抽出される。レシチン及びリゾレシチンは大抵は、リン脂質(1,2−ジアシルグリセリンホスファート)、リゾリン脂質(リン脂質の加水分解誘導体として1−又は2−モノアシルグリセリンホスファート)、糖脂質、及びトリアシルグリセリドからなる複雑な混合物である。加工方法に応じて、終生成物中のその個々の分画の含量は激しく変動してよい。
粗レシチンは、規格化していないレシチンであり、例えばこれは、例えば植物油の精製の際に搾油機中で副生成物として生じる。油との表現は、精製又は未精製の植物油、部分的に又は完全に硬化した(水素化した)植物油又は動物脂を含み、これらの全ての主成分はトリアシルグリセリドである。
モノアシルグリセリド、ジアシルグリセリド、及びトリアシルグリセリドは、1つ、2つ、又は3つのアシル基を有し、これらは長鎖の、飽和の又は1つ又はそれ以上が不飽和の脂肪酸に由来する。有利にはアシル基は6〜35つのC原子、特に10〜30つのC原子、更に有利には12〜26つのC原子を有する。モノアシルグリセリドは1−又は2−モノアシルグリセリドであってよく、ジグリセリドは1,2−又は1,3−ジアシルグリセリドであってよい。
リゾレシチンに関するより高い含量は、相応するリン脂質を相応するリゾリン脂質へと、1つ又は2つの脂肪酸残基を分離することによる、酵素による加水分解を用いて得られてよい。
「リゾレシチン」とは、本発明の関連においても、商業的な及び食料品上妥当な意味においても、酵素により部分的に加水分解された極性の脂質及び中性脂質からなる混合物が理解されるべきであり、これは少なくとも56%のアセトン不溶性の割合を有する。アセトン不溶性はこの際、レシチンの食料品上妥当な評価のために考慮され、かつアセトン中に溶解しない、レシチン中の極性の脂質の割合を記す最も重要な分析パラメーターの1つである。
脂質及びリン脂質の、リパーゼ及びホスホリパーゼでの加水分解はよく記載されている(Adlercreutz,Patrick,1994:“Enzymecatalyzed lipid modification”;Biotechnology & Genetic Engineering Reviews 12,231−254)。
更に、多数の特許文献は同様に、リン脂質のリゾレシチンへの、酵素による加水分解を取り扱っている。
EP−A 260573は、レシチンを水5〜30質量%と混合し、カルシウム塩並びにレシチンを加水分解する酵素の存在下で、リゾレシチンへと反応させる、リゾレシチンの製造を記載する。
WO 91/03565では、有機溶媒中の単離したリン脂質の、固定化したリパーゼによる加水分解を教示し、その一方でEP−A 870840は、レシチン水溶液の、ホスホリパーゼでの加水分解を記載し、その際相応するリゾリン脂質は、溶媒抽出(アセトン)により随伴物から取り除かれる。
リゾレシチンの更なる製造方法はJP 10042884に記載されていて、ここではこの所望の生成物は、ホスホリパーゼA2を用いた、溶媒/水混合物中でのレシチンの加水分解により製造される。
WO 97/28270は、ホスホリパーゼA2を用いた、基質ホスファチジルコリンからのリゾホスファチジルコリンの製造方法を教示する。この反応は前記基質の分散液中で、モノアシルグリセリド、ジアシルグリセリド、ポリグリセロール−脂肪酸エステル、サッカロース−脂肪酸エステル、及びソルビタン−脂肪酸エステル並びにグリセリンのグループからの更なる試薬を用いて、水存在下で実施される。
レシチン及びリゾレシチンの他に、モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリドも、エマルションの安定剤として作用する。これらは大抵、高温でのトリアシルグリセリドのアルカリけん化によって得られる。但しこれらは、前記の加水分解工程に引き続き、費用をかけて精製されなくてはならない。
WO 02/11543はモノアシルグリセリドのその他の製造方法を記載する。リパーゼを用いて、相応するトリアシルグリセリドから、40%超がモノアシルグリセリドとしてポリオール/水混合物中で得られる。レシチンは脂と同様にこの場合、基質スペクトルの拡大のためのみに添加される。
通常は、前記モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリドは、エマルションの安定化のために、リゾレシチンと組み合わせて、ベークド製品分野及びマーガリン分野で使用される。このために以前までは、前記単独成分は大抵は別々に製造され、精製され、かつこの所望の濃度で混合される。
WO 00/52190は、水/ポリオール混合物中のレシチンの、リパーゼ及びホスホリパーゼの組み合わせの存在下での反応による、リゾ脂質、リゾリン脂質、モノアシルグリセリド、及びジアシルグリセリドの混合物の製造方法を記載する。この難点はこの場合、リゾホスファチジルコリン/ホスファチジルコリンの割合に関して80%の反応率での、前記リン脂質の可能な限り完全な反応である。約60%の前記反応溶液の高い水含量により、前記終生成物の獲得は、勿論高いエネルギー消費及び出費と結びついている。前記リゾレシチン/モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリド割合の定義された調節はもっとも、前記方法によって可能ではなく、というのも前記リゾリン脂質割合は常に圧倒的であり、かつ前記モノアシルグリセリド割合は、前記グリセリンの添加によって、前記ジアシルグリセリド割合よりも常に大幅により多い結果になる。
但し、モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリド並びにリゾリン脂質の前記割合は、安定化すべき生成物中で、そのつどの適用に依存して激しく変動してよい。従って、例えばマーガリンの安定化のために、モノアシルグリセリド/ジアシルグリセリド及びリゾレシチンは、1.7:1の割合で添加され、これに対して、ベークド製品の分野では、リゾレシチンの割合が上回っていて、前記の相応する混合物は0.4:1の割合で存在する。
前記の知識水準から出発して、本発明に対して、モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリド含有乳化剤の酵素による製造方法であって、前記方法が、従来では通常である、カルシウム、ポリオール又は有機溶媒なしに、モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリド並びにリゾリン脂質からなる混合物の安価な製造を可能にし、かつ前記方法が更に、前記モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリド並びにリゾリン脂質の割合の柔軟な調節を、前記反応混合物の組成又は前記反応条件の変化によって可能にする、モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリド含有乳化剤の酵素による製造方法を準備するという課題が提示される。
前記課題は、
a)リン脂質成分及びトリアシルグリセリド成分からなる混合物を装入し、
b)前記方法工程a)からの混合物に、前記混合物の水含量が3〜15質量%、特に5〜12質量%になるような量の(ホスホ)リパーゼ含有水溶液を添加し、引き続き
c)前記方法工程b)から得られた混合物を20〜80℃の温度で、少なくとも2時間にわたって反応させ、かつ最後に
d)この混合物を前記反応終了後に乾燥させる
相応する製造方法により解決された。
意外にも、リン脂質(レシチン)及びトリアシルグリセリド(油)の、リゾリン脂質及びモノアシルグリセリド並びにジアシルグリセリドへの、本発明による同時の反応の際に、このパラメーター、温度、インキュベーション時間、レシチンと油との割合、レシチンと水との割合、又は水と油との割合、又は/及び添加した酵素の量の選択により、前記反応生成物の組成は正確に調節されてよいことが判明した。従って、例えばレシチン対油の割合(これはアセトン不溶性の割合により定義される)を介して、リパーゼ及び一定の水割合での加水分解の際に、合計したモノアシルグリセリド/ジアシルグリセリド割合に関するモノアシルグリセリドの割合及び1,2−ジアシルグリセリドの割合を、1,3−ジアシルグリセリドの比較的一定な割合で、狙いを定めて調節することが可能である。又は、前記インキュベーション時間を介しても、例えば60℃の温度で、水割合10%を有する粗レシチン/油の混合物(アセトン不溶性割合50%を有する)中の、リパーゼ0.05質量%により、合計したモノアシルグリセリド/ジアシルグリセリド割合に関するモノアシルグリセリドの割合及び1,3−ジアシルグリセリドの割合を変化させてよく、その際合計したモノアシルグリセリド/ジアシルグリセリド含量に関して、1,2−ジアシルグリセリド割合は比較的一定のままである。この利点は、この程度において、本方法の実施の単純さの考慮下では期待されるものでない。
リン脂質成分として、本発明によりレシチン、有利には粗レシチンが特に適することが判明し、その際粗ソーヤレシチンが特に有利であると判断されたい。
植物油及び/又は動物油、有利には精製し、かつ/又は少なくとも部分的に硬化させた状態にある植物油及び/又は動物油が、本発明の枠内において、前記方法工程a)で装入される、トリアシルグリセリド成分の特に適した代表である。
本方法の実施に関しては、特別な実施態様において、前記方法工程a)で、リン脂質成分割合10〜80質量%及び/又はトリアシルグリセリド成分割合20〜90質量%を有する混合物を装入してよい。前記のリン脂質成分割合とトリアシルグリセリド成分割合との質量割合は、有利には1:0.25〜1:4である。
一般的に、前記方法工程a)は、特別な限定を受けないが、但し特定の条件下では、前記方法工程a)で前記混合物を35〜60℃の温度にさせることが有利であってよく、本発明はこれを同様に考慮する。
工程b)に関しては、微生物由来のリパーゼ及び/又はホスホリパーゼ、有利にはCandida及び/又はAspergillusからのリパーゼ及び/又はホスホリパーゼを使用する場合に有利であると判断されたい。特に有利な株はこの際、Aspergillus niger及びCandida cylindraceaであり、その際勿論、その他のそれぞれ適した酵素供給源も選択してよい。
既に説明したように、本発明の方法の大きな利点は、モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリドの割合が、乳化作用のある生成物中で狙いを定めて調節可能であることである。本発明は従って、前記方法工程b)で、反応混合物1ml当たり0.05〜10.0mg、特に反応混合物当たり0.1〜5mgの(ホスホ)リパーゼ量を使用することも予定している。そのつど所望の酵素量をこの際、無論、この酵素活性に依存して使用してもよく、そのために反応混合物1ml当たり0.1〜120uの相応する量が推奨される。一般的にリパーゼ対ホスホリパーゼの割合は、この使用した酵素成分中で幅広い範囲で変化してよく、これにより、(前記乳化剤の)この得られた生成物の組成に狙いを定めた影響を及ぼしてよい。
有利には、前記方法工程c)に関して、40〜50℃の温度が予定されてよい。前記方法工程c)で、前記反応期間は有利には5〜20時間、特に有利には8〜12時間であるとする。
この最後の反応工程d)は本発明の方法において、やはり特に限定のあるものでなく、それぞれの通常の方法によって実施されてよい。但し慎重な条件を考慮してよく、このために60〜80℃の温度が特に適する。真空中での前記乾燥の実施が特に推奨される。
典型的には、本発明による方法は、レシチンを油と、特定の割合で一緒にし、35〜60℃の温度に調温し、撹拌によって混合することで実施される。前記レシチンのための可能性のある供給源はこの際大豆からの粗レシチンであり、その際粗レシチンの代わりに、規格化した、脱油レシチン又は分別レシチンを使用してもよい。油として、植物油、例えば大豆油、又は水素化した植物油、例えばパーム脂、又は動物油脂も考慮してよい。前記酵素成分を水溶液中のリパーゼとして、前記レシチン/油混合物に添加し、その際この水の総割合は有利には6〜12質量%の範囲にある。リパーゼ−酵素の可能性のある供給源はこの際、特にCandida cylindracea(参照、Biocatalysts,Pontypridd,Wales)又はAspergillus niger(参照、Amano,Nagoya,Japan)である。前記反応混合物を引き続き、一定の温度で、かつ一定の時間の間攪拌し、その際前記温度は例えば50℃の範囲内にあってよい。インキュベーション時間として有利には、2〜15時間の期間が予定されている。前記反応の進行後、前記混合物を真空中で約70℃の温度で乾燥させ、前記生成物を場合により更に結晶化させる。
有利な生成物として、本発明により、リゾレシチン、モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリドからなる混合物であって、その際この有利な割合が、リゾレシチンに関して3.0〜55質量%、及びモノアシルグリセリドに関して2.0〜20質量%であるとする混合物が請求される。このジアシルグリセリド割合に関して、6.0〜40質量%の量が推奨される。
又は、本発明は、前記の請求した方法からの生成物として、前記のリン脂質成分対組み合わせたモノアシルグリセリド成分及びジアシルグリセリド成分の割合が、1:0.25〜4.0である混合物を予定する。
前記反応生成物は、前記乾燥後、直接的に乳化剤として、標準的な方法においてマーガリンの製造又はベークド製品原料の混合のために使用してよい。この際、更なる成分の添加、例えば付加的なモノアシルグリセリド又はジアシルグリセリドの添加は必要ない。
前記方法自体及びこれにより製造された混合物の他に、本発明は、食料品分野における、特にアイスクリーム、マーガリン及びベークド製品の種類における、及び化粧品分野における、エマルション及びクリームの製造のための、前記方法により製造可能な混合物の使用をも請求する。
本発明の枠内では最終的に、前記生成物及びこれに伴う前記乳化剤は、純粋なリゾレシチン成分及びモノアシルグリセリド成分/ジアシルグリセリド成分の混合により製造された、これまでに得られた乳化剤とは対照的に、液状でも存在してよく、かつこれは従って更なる処理なしに容易に使用可能であり、この際品質損失を被ることがないことを見出した。
この請求した方法を用いて、リン脂質(レシチン)及びトリアシルグリセリド(油)の、リゾリン脂質及びモノアシルグリセリド/ジアシルグリセリドへの前記の同時の酵素反応により、単純な方法で、前記乳化剤の製造が成功する。レシチンの、リゾレシチンへの前記反応はこの際、酵素による加水分解により行われ、このために有機溶媒、ポリオール、及び/又はカルシウムが添加される必要なく、又は水割合>15質量%が使用される必要もない。更に本発明による方法の枠内では、前記生成物中の、個々の脂質成分の割合の正確な調節は、選択した出発パラメーターを変化させることにより、精度良く可能である。最終的に本発明の更なる利点は、このように得られた乳化剤を、直接的に液状でも得てよいことが理解される。
モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリド含有乳化剤の、酵素による記載した製造方法では、第1の方法工程a)で、リン脂質成分及びトリアシルグリセリド成分からなる混合物を装入し、引き続き前記方法工程b)で、このように得られた混合物に、前記混合物の水含量が3〜15質量%になるような量の(ホスホ)リパーゼ含有水溶液を添加する。引き続き、前記方法工程c)で、前記工程から得られた混合物を20〜80℃の温度で、少なくとも2時間にわたって反応させ、かつ最後に前記混合物を乾燥させる。粗ソーヤ−レシチン及び植物油及び/又は動物油が特に適した成分であることが判明し、これらを酵素成分であるリパーゼ及び/又はホスホリパーゼからなる混合物と共に反応させる。従来では通常である、有機溶媒、ポリオール、又はイオン性添加剤なしで、並びに少ない水割合で成功する前記方法を用いて、乳化剤が得られ、リゾリン脂質及びモノアシルグリセリド/ジアシルグリセリドからなる前記乳化剤の組成は狙いを定めて調整されてよい。前記乳化剤(これは液状でも得られる)は、食料品分野及び化粧品分野で使用される。
以下の実施例は、請求した、前記乳化剤の酵素による製造方法の上述の利点を具体的に示す。
実施例
以下の実施例で使用した粗レシチンは、Honeymead,USAに由来する;大豆油は、自由に入手可能な市販の製品である。
このそのつど得られた生成物の組成を、HPLC、HPTLCを用いて、及び重量法により分析した。
前記HPLCのために固定相としてシリカゲルSi60カラムを使用した。この移動相は、n−ヘキサン/2−プロパノール/水(0.25/4/1[v/v/v])からなり、これを1.2mL/minの流速で、前記カラムに流した。異なる保持時間に基づいて、ホスファチジルコリン及びリゾホスファチジルコリンの含量を定量化した。この試験体を前もってn−ヘキサン/2−プロパノール(2/1[v/v])に溶解した。
前記HPTLCを、固定相として、ガラスプレート(サイズ20×10cm)上に設けたシリカゲルSi60を用いて実施した。移動相として、ジエチルエーテル/石油ベンジン/酢酸(40/59/1[v/v/v]の割合)を用いた。分析経過及び前記プレートの乾燥後、この得られたバンドを、硫酸銅(II)溶液(8%リン酸に溶解した10質量%硫酸銅)で誘導体化し、モノアシルグリセリド並びに1,2−及び1,3−ジアシルグリセリドに関する含量を定量化した。この試験体を前もってクロロホルムに溶解した。
前記重量法を、前記アセトン不溶性試験の決定に使用した。この際前記試験体をアセトンと混合し、この得られた残留物を分離し、乾燥させ、量り取った。
実施例1
粗レシチン45gを、大豆油55gと混合し、47.5℃の温度で撹拌した。Candida cylindracea (Biocatalystsより, UK)からのリパーゼ0.13gを、水9gに溶解し、引き続き撹拌下で、前記レシチン/油混合物に添加した。前記混合物を47.5℃で撹拌し、8.5時間の反応時間後、0.1barの真空中で、80℃の温度で乾燥させた。
結果:この得られた生成物はアセトン不溶性部28質量%を有し、これはレシチン割合43%に相応し、更にリゾホスファチジルコリン2質量%、モノアシルグリセリド4.5質量%、及びジアシルグリセリド11質量%に相応する。このレシチン対モノアシルグリセリド/ジアシルグリセリドの割合は1:0.34である。
実施例2
粗レシチン135gを大豆油165g及び水27gと混合し、47.5℃の温度で撹拌した。Candida cylindraceaからのリパーゼ0.15gを撹拌下で、前記レシチン/油混合物に添加した。前記混合物を47.5℃で撹拌し、8.5時間の反応時間後、0.1barの真空中で、80℃の温度で乾燥させた。
結果:この得られた生成物はアセトン不溶性部27質量%を有し、これはレシチン割合42%に相応し、更にリゾホスファチジルコリン2.5質量%、モノアシルグリセリド5質量%、及びジアシルグリセリド10質量%に相応する。このレシチン対モノアシルグリセリド/ジアシルグリセリドの割合は1:0.36である。
実施例3
粗レシチン10gを大豆油90gと混合し、35℃の温度で撹拌した。Candida cylindraceaからのリパーゼ0.1gを水12gに溶解し、引き続き撹拌下で前記レシチン/油混合物に添加した。前記混合物を35℃で撹拌し、15時間の反応時間後、0.1barの真空中で、60℃の温度で乾燥させた。
結果:この得られた生成物はアセトン不溶性部6質量%を有し、これはレシチン割合9.5%に相応し、更にリゾホスファチジルコリン0.2質量%、モノアシルグリセリド4質量%、及びジアシルグリセリド10質量%に相応する。このレシチン対モノアシルグリセリド/ジアシルグリセリドの割合は1:1.5である。
実施例4
粗レシチン30gを、大豆油270gと混合し、60℃の温度で撹拌した。Candida cylindraceaからのリパーゼ0.3gを、水18gに溶解し、引き続き撹拌下で、前記レシチン/油混合物に添加した。前記混合物を60℃で撹拌し、15時間の反応時間後、0.1barの真空中で、80℃の温度で乾燥させた。
結果:この得られた生成物はアセトン不溶性部6質量%を有し、これはレシチン割合9.5%に相応し、更にリゾホスファチジルコリン0.2質量%、モノアシルグリセリド2質量%、及びジアシルグリセリド12質量%に相応する。このレシチン対モノアシルグリセリド/ジアシルグリセリドの割合は1:1.5である。
実施例5
粗レシチン70gを大豆油30gと混合し、35℃の温度で撹拌した。Candida cylindraceaからのリパーゼ0.1gを水12gに溶解し、引き続き撹拌下で前記レシチン/油混合物に添加した。前記混合物を35℃で撹拌し、2時間の反応時間後、0.1barの真空中で、60℃の温度で乾燥させた。
結果:この得られた生成物は、アセトン不溶性部の割合約45質量%を有し、かつこれはリゾホスファチジルコリン3質量%、モノアシルグリセリド6.5質量%、及びジアシルグリセリド9質量%を含有する。
実施例6
粗レシチン75gを、大豆油25gと混合し、47.5℃の温度で撹拌した。Candida cylindraceaからのリパーゼ0.05gを、水9gに溶解し、引き続き撹拌下で、前記レシチン/油混合物に添加した。前記混合物を47.5℃で8.5時間の間撹拌し、引き続き0.1barの真空中で、80℃の温度で乾燥させた。
結果:この得られた生成物は、アセトン不溶性部の割合約50質量%を有し、かつこれはリゾホスファチジルコリン4質量%、モノアシルグリセリド5質量%、及びジアシルグリセリド6質量%を含有する。
実施例7
粗レシチン225gを、大豆油275gと混合し、47.5℃の温度で撹拌した。Candida cylindraceaからのリパーゼ0.25gを、水70gに溶解し、引き続き撹拌下で、前記レシチン/油混合物に添加した。前記混合物を47.5℃で撹拌し、8.5時間の反応時間後、0.1barの真空中で、60℃の温度で乾燥させた。
結果:この得られた生成物は、アセトン不溶性部の割合約30質量%を有し、かつこれはリゾホスファチジルコリン2質量%、モノアシルグリセリド6質量%、及びジアシルグリセリド8.5質量%を含有する。
実施例8
粗レシチン70gを、大豆油30gと混合し、60℃の温度で撹拌した。Aspergillus nigerからのリパーゼ0.1gを、水12gに溶解し、引き続き撹拌下で、前記レシチン/油混合物に添加した。前記混合物を60℃で撹拌し、15時間の反応時間後、0.1barの真空中で、60℃の温度で乾燥させた。
結果:この得られた生成物は、アセトン不溶性部の割合約45質量%を有し、かつこれはリゾホスファチジルコリン3質量%、モノアシルグリセリド5質量%、及びジアシルグリセリド10質量%を含有する。
実施例9
粗レシチン70gを、硬化したパーム脂30gと混合し、45℃の温度で撹拌した。Candida cylindraceaからのリパーゼ0.05gを、水10gに溶解し、引き続き撹拌下で、前記レシチン/油混合物に添加した。前記混合物を45℃で撹拌し、8時間の反応時間後、0.1barの真空中で、60℃の温度で乾燥させた。引き続き前記生成物を冷却し、晶出させた。
結果:前記乳化剤は、アセトン不溶性部の割合約45質量%を含有し、かつ更にリゾホスファチジルコリン3質量%、モノアシルグリセリド5質量%、及びジアシルグリセリド10質量%を含有する。
実施例10(適用例)
前記実施例9により製造した乳化剤を、以下のレシピによる、マーガリンの製造のための標準的な方法において使用した:
大豆油47.5質量%
パーム油31.5質量%
水19.8質量%
食塩0.1質量%
乳清タンパク質0.07質量%
クエン酸0.03質量%
乳化剤1.0質量%。
結果:テクスチャー、融解挙動、及び塗りやすさに関して、標準のマーガリンと同等のマーガリンを得た。

Claims (22)

  1. a)リン脂質成分及びトリアシルグリセリド成分からなる混合物を装入し、
    b)前記方法工程a)からの混合物に、前記混合物の水含量が3〜15質量%になるような量のリパーゼ又はリパーゼとホスホリパーゼとの混合物含有水溶液を添加し、引き続き
    c)前記方法工程b)から得られた混合物を20〜80℃の温度で、少なくとも2時間にわたって反応させ、かつ最後に
    d)この混合物を前記反応終了後に乾燥させ、
    前記方法工程a)で、リン脂質成分割合10〜80質量%及びトリアシルグリセリド成分割合20〜90質量%を有する混合物を装入し、
    リン脂質成分としてレシチンが使用され、その際、レシチン、リゾレシチン、モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリドから構成される混合物が得られる
    ことを特徴とする、モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリド含有乳化剤の、酵素による製造方法。
  2. リン脂質成分として粗レシチンが使用されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. リン脂質成分として粗ソーヤレシチンが使用されることを特徴とする、請求項2記載の方法。
  4. トリアシルグリセリド成分として、植物油及び/又は動物油が使用されることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 植物油及び/又は動物油が、精製し、かつ/又は少なくとも部分的に硬化させた状態にあることを特徴とする、請求項4記載の方法。
  6. 前記方法工程a)で、前記混合物を35〜60℃の温度にさせることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 前記方法工程b)で、微生物由来のリパーゼ及び/又はホスホリパーゼを使用することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 前記リパーゼ及び/又はホスホリパーゼがCandida及び/又はAspergillusからのものであることを特徴とする、請求項7記載の方法。
  9. 0.05〜10mg/mlの量のリパーゼ又はリパーゼとホスホリパーゼとの混合物を使用することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 前記方法工程c)で、40〜50℃の温度に調節することを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 前記方法工程c)で、前記反応期間は5〜20時間であることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. 前記反応期間は8〜12時間であることを特徴とする、請求項11記載の方法。
  13. 前記乾燥工程d)を、60〜80℃の温度で実施することを特徴とする、請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。
  14. 前記乾燥工程d)を、真空中で実施することを特徴とする、請求項13記載の方法。
  15. リゾレシチン、モノアシルグリセリド及びジアシルグリセリドからなる混合物を、リゾレシチン3.0〜75質量%、モノアシルグリセリド2.0〜20質量%、及びジアシルグリセリド6.0〜40質量%の割合で得ることを特徴とする、請求項1から14までのいずれか1項記載の方法。
  16. リン脂質成分:モノアシルグリセリド成分及びジアシルグリセリド成分の割合1:0.25〜4.0を有する混合物を得ることを特徴とする、請求項1から14までのいずれか1項記載の方法。
  17. 前記方法工程b)で、反応混合物1ml当たり0.1〜5mgの量のリパーゼ又はリパーゼとホスホリパーゼとの混合物を使用することを特徴とする、請求項1から16までのいずれか1項記載の方法。
  18. 反応混合物1ml当たり0.1〜120uの酵素量を使用することを特徴とする、請求項1から17までのいずれか1項記載の方法。
  19. 水の総割合は6〜12質量%の範囲にあることを特徴とする、請求項1から18までのいずれか1項記載の方法。
  20. インキュベーション時間が2〜15時間の期間であることを特徴とする、請求項1から19までのいずれか1項記載の方法。
  21. リゾレシチンに関して3.0〜55質量%、モノアシルグリセリドに関して2.0〜20質量%、及びジアシルグリセリド割合に関して6.0〜40質量%の割合である混合物が生成物として得られることを特徴とする、請求項1から20までのいずれか1項記載の方法。
  22. この反応混合物が有機溶媒、ポリオール、及び/又はカルシウムを有しないことを特徴とする、請求項1から21までのいずれか1項記載の方法。
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