JP4933867B2 - 雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設 - Google Patents

雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設 Download PDF

Info

Publication number
JP4933867B2
JP4933867B2 JP2006238301A JP2006238301A JP4933867B2 JP 4933867 B2 JP4933867 B2 JP 4933867B2 JP 2006238301 A JP2006238301 A JP 2006238301A JP 2006238301 A JP2006238301 A JP 2006238301A JP 4933867 B2 JP4933867 B2 JP 4933867B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rainwater
storage
structural member
height direction
structural
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006238301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008057282A (ja
Inventor
英夫 竹内
昇 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebata Corp
Original Assignee
Ebata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebata Corp filed Critical Ebata Corp
Priority to JP2006238301A priority Critical patent/JP4933867B2/ja
Publication of JP2008057282A publication Critical patent/JP2008057282A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4933867B2 publication Critical patent/JP4933867B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/108Rainwater harvesting

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Description

本発明は、雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設に関する。
この種の雨水等貯留浸透施設は、地下に、集水した雨水等の貯留空間を有する雨水等貯留施設と、雨水等を一時的に地下の貯留空間へ貯留してのち、地中に緩やかに浸透させて排出する浸透施設とを含む。雨水等貯留浸透施設は、雨水等の有効利用の目的、雨水等が河川へ急激に流入することにより発生する都市型浸水災害を防止する目的、又は、地下水を涵養し地盤沈下を抑止する目的などで、地中に建設される。
上述した雨水等貯留浸透施設は、一般に、何らかの構造体を内蔵している。通常、この種の構造体は、複数個が立体的(3次元的)に積層配置されて地下貯留空間に埋設されている。従って、まず、この種の構造体に要求される第1の技術的課題としては、地下貯留空間において、周囲から加えられる土圧等の押圧力や、積み重ねられて生じる構造体相互の荷重に十分耐えうる機械的強度を備えている必要がある。
次に、雨水等貯留浸透施設には、家庭用の小規模貯留浸透施設から、公共用または工業用の大規模貯留浸透施設まで幅広い態様の需要が存在する。広い地下貯留空間を構築しようとする場合、構造体は相当数が必要となる。従って、この種の構造体に要求される第2の技術的課題としては、運搬作業、組立作業を容易に、且、迅速に実行しうることが要求される。
この種の構造体について、従来より種々のタイプのものが提案され、実用に供されている。例えば、特許文献1には、複数のL形パネルを組み合わせて全体として筒形状となる筒状組立体を構成し、この筒状組立体の両端面を、面板部材で遮蔽した構造体、及び、この構造体を有する雨水貯留/貯留浸透槽が開示されている。
しかし、特許文献1に記載されている従来技術では、この種の構造体に求められる技術的課題を充分に解決しているとはいえない。例えば、特許文献1において、L形パネルを筒状に組み合わせた場合、高さ方向で見た筒状組立体の両端面には、L形パネルの一辺を各辺とするマス目があらわれる。このマス目は、L形パネルの構造上、縮小することができないから、横方向から加えられる土圧等の押圧力や、積み重ね状態で生じる揺れ等に対する構造体の機械的強度(構造的一体性)に改善の余地が認められる。
また、特許文献1で用いられているようなL形パネルは、軽量化に構造上の限界があるとともに、嵩張る傾向にあるから、輸送効率、及び、組立効率の面で改善の余地が認められる。
特許第3400439号公報
本発明の課題は、優れた機械的強度を有する雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設を提供することである。
本発明のもう1つの課題は、輸送効率、及び、組立効率を向上することができる雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設を提供することである。
1.雨水等貯留浸透施設用構造部材(第1の構造部材)について
本発明に係る第1の構造部材は、幅方向に相対向する二辺と、高さ方向に相対向する二辺とを有する平板状であって、雌型嵌合部と、雄型嵌合部とを有している。雌型嵌合部は、幅方向の中央部において、高さ方向に沿って伸びている。雄型嵌合部は、幅方向に相対向する二辺において、高さ方向に沿って伸びている。
上述したように、本発明に係る第1の構造部材は、幅方向に相対向する二辺と、高さ方向に相対向する二辺とを有する平板状であるから、一部材あたりの重量を軽量化することができる。従って、輸送効率、及び、組立効率を向上することができる。
また、第1の構造部材は平板状であるから、嵩張らない態様で施工現場まで輸送することができるとともに、施工現場での組立作業における取り扱いが容易になる。従って、輸送効率、及び、組立効率を向上することができる。
2.雨水等貯留浸透施設用構造体(構造体)について
本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造部材(第1の構造部材)は、複数が組み合わされて雨水等貯留浸透施設用構造体(構造体)を構成することができる。具体的に、前記複数の前記構造部材は、直角に交わる関係で隣接して配置され、一方の前記雄型嵌合部が、他方の前記雌型嵌合部に結合されており、さらに隣接する4つの前記構造部材の結合によって、前記構造部材の幅寸法の半分を各辺とするマス目が形成されている。
上述のように、本発明に係る構造体は、第1の構造部材を用いて構成されているから、第1の構造部材の利点を全て有することができる。
さらに、本発明に係る構造体では、隣接する4つの前記構造部材の結合によって、前記構造部材の幅寸法の半分を各辺とするマス目が形成されている。即ち、本発明に係る構造体は、前記構造部材の幅寸法の半分を各辺とするマス目を有することにより、組み合わせ密度が向上しているから、横方向から加えられる土圧等の押圧力や、積み重ね状態で生じる揺れ等に対する機械的強度(構造的一体性)が確保されている。
.雨水等貯留浸透施設について
本発明に係る雨水等貯留浸透施設は、上述した雨水等貯留浸透施設用構造体と、地下貯留空間とを含む。構造体は、地下貯留空間に埋設されている。
上述のように、本発明に係る雨水等貯留浸透施設は、本発明に係る構造体を含むから、上述した構造体の利点を全て有することができる。
例えば、本発明に係る構造体は、優れた機械的強度(構造的一体性)を有しているから、地下貯留空間を長期間に渡って維持することができる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)優れた機械的強度を有する雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設を提供することができる。
(2)輸送効率、及び、組立効率を向上することができる雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設を提供することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造部材(第1の構造部材)の正面図、図2は図1に示した第1の構造部材の平面図、図3は図1に示した第1の構造部材の側面図である。また、図4は図1の4−4線に沿った断面図、図5は図1の5−5線に沿った断面図、図6は図1の6線に沿った断面図である。
図1乃至図6を参照すると、本発明の一実施形態に係る第1の構造部材は、幅方向Wにおいて相対向する二辺と、高さ方向Tにおいて相対向する二辺とを有する枠状体であって、好ましくは平板状(偏平状)に成型されている。
第1の構造部材は、好ましくは合成樹脂材料を用いた一体成型物である。用いられる合成樹脂材料としては、成形容易性、耐腐食性、軽量性、素材強度、素材コストなどの観点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、塩化ビニル樹脂(PVC)等が一般的である。
さらに、図1乃至図6に示した第1の構造部材の各構成部分について説明すると、第1の構造部材は、枠状部11と、仕切り部13と、雌型嵌合部14と、雄型嵌合部15と、通孔部16とを有している。
枠状部11は、幅方向Wにおいて相対向する二辺と、高さ方向Tにおいて相対向する二辺とによって略長方形形状に構成されており、枠状の中央部(枠面内)が一面から他面に向かって貫通する貫通構造となっている。
具体的に、枠状部11は、リブ101と、内板102とによって構成されている。リブ101は、内板102より厚みが大きく、その厚みの中間部に内板102が設けられている。即ち、枠状部11は、内板102の両端にリブ101が突設された断面H形状(図3参照)を有しており、この構成により機械的強度の確保、及び、軽量化が図られている。
また、枠状部11は、高さ方向Tにおいて相対向する二辺のうちの下辺側において、内板102の面内に貫通孔12を有している。第1の構造部材は、貫通孔12を有することにより、軽量化が図られるとともに、雨水等貯留浸透施設に用いられた場合に、貯留された雨水等の流動性が確保され、貯留空間における貯水効率が向上する。
さらに、枠状部11は、高さ方向Tの上端面に厚み方向Dに伸びる差込み片111を有し、下端面に厚み方向Dに伸びるスリット112を有している。スリット112は、差込み片111を挿入可能な構造を有している。この構造によると、複数の第1の構造部材を高さ方向Tに積み重ねる場合、差込み片111を、スリット112と嵌合させることにより、高さ方向Tに隣接する第1の構造部材を相互に結合することができる。
仕切り部13は、枠状部11の面内において、幅方向Wに沿って条状に伸びている。仕切り部13は、枠状部11と同じ基本的構成を有し、内板102の両端にリブ101が突設された断面H形状を有している。
雌型嵌合部14は、枠状部11の幅方向の中央部において、高さ方向Tに沿って条状に伸びている。即ち、第1の構造部材は、雌型嵌合部14と、仕切り部13によって、枠状部11の貫通部分が格子状に4分割されている。
図1乃至図6に示す第1の構造部材において、雌型嵌合部14は、仕切り部13と同じ基本的構成を有し、内板102の両端にリブ101が突設された断面H形状を有している。
一方、雌型嵌合部14は、その嵌合機能に応じて、仕切り部13とは異なる構成も有している。即ち、雌型嵌合部14は、高さ方向Tの両端が切り欠けられ、開放されている凹溝状であって、高さ方向Tでみた両端付近の面内の中央に、第1の貫通孔141を有し、且、高さ方向Tの両端付近において、互いに向かい合う凸片142を有している。なお、凸片142は、図1乃至図6に示す実施例とは異なり、高さ方向Tの沿って突出縁状に伸びていてもよい。
雄型嵌合部15は、幅方向Wに相対向する二辺において、高さ方向Tに沿って伸びている。第1の構造部材において、雄型嵌合部15は、幅方向Wにおいて相対向する枠状部11の二辺そのものを構成することもできる。
雄型嵌合部15は、雌型嵌合部14に嵌合可能な構造を有する。具体的に、雄型嵌合部15は、幅方向Wの両端に平坦な突出面150を有しており、この突出面150の中央に第2の貫通151を有する。第2の貫通151は、第1の貫通孔141と同一の高さ位置に開口している。第2の貫通151が開口された部分の内板102は、一面側に向かって部分的に湾曲されており、後に連結ピン(3)などの止め具を差し込むためのスペースが確保されていることが好ましい。
さらに雄型嵌合部15は、凸縁152と、くびれ部153とを有している。凸縁152は、厚み方向Dでみた突出面150の両端縁において、一面及び他面に突出し、高さ方向Tに沿って伸びている。凸縁152は、雄型嵌合部15を雌型嵌合部14に嵌合した場合に、凸片142に対する掛止機構(ストッパー)として機能する。
くびれ部153は、幅方向Wで見た凸縁152の内側において、高さ方向Tに沿って伸びている。くびれ部153は、雄型嵌合部15を雌型嵌合部14に嵌合した場合に、凸縁152に沿って雄型嵌合部15を安定してスライド移動させるとともに、両者の嵌合状態における密着性を高めるために備えられている。
通孔部16は、枠状部11の貫通部分が、雌型嵌合部14と、仕切り部13によって、格子状に4分割されて形成されているものである。通孔部16は、部材の軽量化、及び、製造コストの低減を図るとともに、第1の構造部材が雨水等貯留浸透施設に用いられた場合に、貯留された雨水等の流動性を向上させる。
図1乃至図6を参照して説明したように、本発明の一実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造部材(第1の構造部材)は、幅方向Wに相対向する二辺と、高さ方向Tに相対向する二辺とを有する平板状であるから、一部材あたりの重量を軽量化することができる。従って、輸送効率、及び、組立効率を向上することができる。
しかも、図1乃至図6に示した第1の構造部材は、枠状体であって、貫通孔12、及び、通孔部16などを有することにより、所謂、肉抜きされた貫通構造を有しているから、一部材あたりの重量の軽量化がより一層図られている。従って、輸送効率、及び、組立効率を向上することができる。
さらに、図1乃至図6に示した第1の構造部材は、枠状体であって、貫通孔12、及び、通孔部16などを有することにより、所謂、肉抜きされた貫通構造を有しているから、成型材料の使用量を低減することができる。従って、第1の構造部材は、製造コストの低減にも有効な構造を有しているといえる。
また、第1の構造部材は平板状であるから、複数枚を厚み方向Dに積み重ねることが可能であり、嵩張らない態様で施工現場まで輸送することができるとともに、施工現場における組立作業等の取り扱いが容易になる。従って、輸送効率、及び、組立効率を向上することができる。
図1乃至図6を参照して説明した雨水等貯留浸透施設用構造部材(第1の構造部材)は、複数を組み合わせることにより、雨水等貯留浸透施設に用いられる構造体を構成することができる。次に、複数の第1の構造部材を用いた構造体の構成例について、図7を参照して説明する。図7は、本発明の一実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の斜視図である。図7において、図1乃至図6に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
図7に示した構造体は、図1乃至図6を参照して示した第1の構造部材10を二つ一組として構成した最小単位の構造体を示している。図7に示した構造体では、一方の第1の構造部材10が、他方の第1の構造部材10に対して、直角に交わる関係で隣接して配置されており、一方の雄型嵌合部15が、他方の雌型嵌合部14に結合され、全体としてT字形状に組み合わされている。このように二つの第1の構造部材10、10をT字形状に結合する利点の1つは、最小単位の構造体が、安定して自立できる点にある。
具体的に、図7に示す構造体の嵌合方法について、一方の第1の構造部材10を、他方の第1の構造部材10に対して、例えば、高さ方向Tで見た上端側から差し込む。ここで、一方の雄型嵌合部15は、凸縁152が、他方の雌型嵌合部14の凸片142と、内板102との間隔g(図2または図4参照)に差し込まれる。一方の第1の構造部材10は、他方の雌型嵌合部14の凸片142が、くびれ部153の内部をスライドすることにより、高さ方向Tでみた下端まで差込みされる。
図7に示す構造体において、一方の第1の構造部材10と、他方の第1の構造部材10とは、雌型嵌合部14の凸片142が、くびれ部153の内部において凸縁152の内側面に接触可能に差込みされているから、凸片142が所謂ストッパーとして機能することにより、両者の嵌合状態が維持されている。
さらに、図7に示す構造体において、好ましくは、雌型嵌合部14が第1の貫通孔141を有し、雄型嵌合部15が第2の貫通151を有し、第1及び第2の貫通141、151が相互に連通する位置に設けられている構成によると、相互に連通する第1及び第2の貫通141、151に連結ピン3等の止め具を挿通することにより、結合に係る両者間の結合強度(構造的一体性)が向上する。端的にいうと、T字形状に組み合わされている第1の構造部材10、10は、連結ピン3によって、高さ方向へ揺動することが規制されている。
図7に示した構造体は、図1乃至図6を参照して説明した第1の構造部材10により構成されているから、上述した第1の構造部材10の利点を全て有することができる。例えば、第1の構造部材10は、それぞれが軽量であって、取り扱いが容易な平板状(偏平状)に成型されているから、組立作業に大型の建設機械等を用いる必要が無い。従って、組立効率を向上することができる。
さらに、直角に交わる関係で隣接する第1の構造部材10の組立ては、第1の構造部材10の構成部位たる雌型嵌合部14と、雄型嵌合部15との組み合わせによって行われ、特殊な連結器具を用いる必要がないから組立効率を向上することができる。
特に、構造体は、図7を参照して説明した最小単位に係る組み合わせにおいて、直角に交わる関係で隣接する隣接する第1の構造部材10がT字形状に結合されており、自立させることができるから、組立てに係る第1の構造部材10の使用枚数が増加したとしても順次効率よく組立作業を行うことができる。
図8は、本発明のもう一つの実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の平面図である。図8において、図1乃至図7に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。図8に示した構造体は、図1乃至図6を参照して示した第1の構造部材10を四つ一組として構成した構造体を示している。
図8に示した構造体の組み合わせ構造によると、直角に交わる関係で隣接する第1の構造部材10、10において、一方の雄型嵌合部15が、他方の雌型嵌合部14に順次結合され、全体として略井桁状に組み合わされたとき、高さ方向Tで見た構造体の両端面には、隣接する4つの構造部材10の結合によって、第1の構造部材10の幅寸法W1の半分を各辺とするマス目cが形成されている。
図8に示した構造体のマス目cは、従来技術(特許文献1)において、仮に、一辺が同じ幅寸法W1を有するL形パネルを筒状に組み合わせた場合に形成されるマス目とは異なり、1/2程度の面積に縮小されている。即ち、図8に示した構造体では、組み合わせ密度が向上していることにより、横方向から構造体に加えられる土圧等の押圧力や、積み重ね状態で構造体に生じる揺れ等に対する機械的強度(構造的一体性)が確保される。
通常、本発明に係る構造体は、配置される雨水等貯留浸透施設の地下貯留空間の規模など具体的な施工条件に応じて、第1の構造部材10の使用枚数、及び、組み合わせ形状が決定される。次に、施工条件に応じた構造体の構成例について、図9を参照して説明する。図9は、本発明のさらにもう一つの実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の平面図である。一点鎖線で示した領域sが、具体的設置に係る地下貯留空間の施工面形状を仮定したものである。図9において、図1乃至図8に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
図9に示した構造体は、施工面形状sに追従して、第1の構造部材10の使用枚数を決定し、これらが連続して略卍字形状に組み合わされている。即ち、図9に示した構造体は、図8に示した構造体の組合せ態様(略井桁状)を基本的構成として有しつつ、施工面形状sの境界に沿って、さらに第1の構造部材10(斜線面付け表記)を補充したものである。
図9に示した実施形態は、図8に示した組み合わせ態様を前提として、具体的な施工条件に応じた構造体の構成例を示しているから、図1乃至図8を参照して説明した利点を全て有することができる。例えば、直角に交わる関係で隣接する第1の構造部材10の組立ては、第1の構造部材10の構成部位たる雌型嵌合部14と、雄型嵌合部15との組み合わせによって容易に行うことができるから、第1の構造部材10を必要枚数分だけ準備するとともに、これらを施工面形状sの形状に応じて組み合わせることにより、具体的な施工条件に追従して構造体の規模を容易に調節することができる。
一方、図9に示した構造体では、略井桁状(略卍字形状)の隅部等に、非連結箇所aが生じてしまい、全体としてみたとき構造体の機械的強度に問題を生じかねない。従って、この非連結箇所aを連結するために、第1の構造部材10とは異なる構造の部材を用いて、構造体の機械的強度を確保する必要がある。そこで、非連結箇所aを補完するための部材について、図10及び図11を参照して説明する。この雨水等貯留浸透施設用構造部材(第2の構造部材)の斜視図、図11は本発明のもう一つの実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の平面図である。図10及び図11において、図1乃至図9に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
まず、図10に示す第2の構造部材は、主として図9に示した非連結箇所aを連結するために用いられるものであって、幅寸法W2が、第1の構造部材10の幅寸法W1の1/2程度に設定されている以外は、第1の構造部材10と同一の基本的構成を有する。
以下、簡単に説明すると、第2の構造部材は、枠状部21と、仕切り部23と、雌型嵌合部24と、雄型嵌合部25と、通孔部26とを有している。
枠状部21は、幅方向Wにおいて相対向する二辺と、高さ方向Tにおいて相対向する二辺とによって略長方形形状に構成されており、枠状の中央部(枠内)が一面から他面に向かって貫通する貫通構造となっている。
枠状部21は、内板202の両端にリブ201が突設された断面H形状を有しており、高さ方向Tにおいて相対向する二辺のうちの下辺側において、内板202の面内に貫通孔22を有している。さらに、枠状部21は、高さ方向Tの上端面に差込み片211を有し、下端面にスリット212を有している。スリット212は、差込み片211を挿入可能な構造を有している。
仕切り部23は、幅方向の中央部において、幅方向Wに沿って条状に伸びている。第2の構造部材では、仕切り部23によって、枠状部21の貫通部分が高さ方向Tに2分割されて、2つの通孔部26を構成している。
雌型嵌合部24は、幅方向Wに相対向する二辺のうちの一辺において、高さ方向Tに沿って条状に伸びている。図9に示す雌型嵌合部24は、内板202の両端にリブ201が突設された断面H形状を有する。雌型嵌合部24は、高さ方向Tの両端が開放されている凹溝状であって、高さ方向Tの両端付近の面内の中央に第1の貫通孔241を有するとともに、且、高さ方向Tの両端付近に凸片242を有している。
図9に示す雌型嵌合部24は、幅方向Wの両端に平坦な突出面240を有しており、この突出面240の中央に第3の貫通243を有する。第3の貫通243は、第1の貫通孔241と同一の高さ位置に開口している。第3の貫通243が開口された部分の内板202は、一面側に向かって部分的に湾曲されており、後に連結ピン(3)等の止め具を差し込むためのスペースを確保している。
雄型嵌合部25は、幅方向Wに相対向する二辺のうちの他辺において、高さ方向Tに沿って伸びている。雄型嵌合部25は、雌型嵌合部24に嵌合可能な構造を有する。具体的に、雄型嵌合部25は、幅方向Wの両端に平坦な突出面250を有しており、この突出面250の中央に第2の貫通251を有する。第2の貫通251は、第1及び第3の貫通孔241、243と同一の高さ位置に開口している。第2の貫通251が開口された部分の内板202は、一面側に向かって部分的に湾曲されており、後に連結ピン(3)等の止め具を差し込むためのスペースを確保している。
さらに雄型嵌合部25は、凸縁252と、くびれ部253とを有している。凸縁252は、突出面150の両端縁において、一面及び他面に突出し、高さ方向Tに沿って伸びている。凸縁252は、雄型嵌合部25を雌型嵌合部24に嵌合した場合に、凸片242に対する掛止として機能する。
くびれ部253は、幅方向Wで見た凸縁252の内側において、高さ方向Tに沿って伸びている。くびれ部253は、雄型嵌合部25を雌型嵌合部24に嵌合した場合に、凸縁252に沿って雄型嵌合部25を安定してスライド移動させるとともに、両者の嵌合状態における密着性を高めるために用いられる。
図10に示した第2の構造部材は、第1の構造部材10と同一の基本的構成を有するから、図1乃至図6を参照して説明した第1の構造部材の利点を全て有する。例えば、第2の構造部材は、平板状であるから、一部材あたりの重量を軽量化することができる。従って、輸送効率、及び、組立効率を向上することができる。
また、第2の構造部材は平板状であるから、嵩張らない態様で施工現場まで輸送することができるとともに、施工現場での組立作業における取り扱いが容易になる。従って、輸送効率、及び、組立効率を向上することができる。
次に、図11を参照すると、図11に示した構造体は、複数の第1の構造部材10と、複数の第2の構造部材20(斜線面付け表記)とを含む。第2の構造部材20は、図10を参照して説明したものでなり、図9に示した構造体の略井桁状(略卍字形状)の隅部等において、間隔を隔てて隣接する第1の構造部材10の相互間(非連結箇所a)を連結している。端的にいうと、図11に示した構造体は、図9に示した構造体の構成例において、構造体の隅部に生じる非連結箇所aが第2の構造部材20により連結されて、略田字形状となっていいる。
上述のように、図11に示した構造体は、図9に示した構造体を含むから、図1乃至図9を参照して説明した利点を全て含むことができる。
さらに、図11に示した構造体は、図9に示した構造体の構成例において、構造体の隅部に生じる非連結箇所aが第2の構造部材20により連結されて、略田字形状となっていいるから、構造体の機械的強度を確保することができる。
また、図11に示した構造体は、図9に示した構造体の組み合わせ態様を基本として、必要な箇所に第2の構造部材20を配置して、非連結箇所aを補完することにより構築することができるから、組立て効率を向上することができる。
図11に示した構造体においても、高さ方向Tで見た両端面には、第1の構造部材10の幅寸法W1の半分、又は、第2の構造部材20の幅寸法W2を各辺とする角形状のマス目cが多数形成されているから、組み合わせ密度が向上していることにより、充分な機械的強度(構造的一体性)が確保されている。
図12は、本発明のもう一つの実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の斜視図である。図12において、図1乃至図11に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
図12に示した雨水等貯留浸透施設用構造体の実施形態は、図11に示した構造体の寸法又は平面形状を調節する例を示している。即ち、第1の構造部材10を幅方向Wに連結することで、図11に示した平面視形状が正方形形状の配置態様以外にも、長方形形状の配置態様を実現することができる。
具体的に、図12に示す構造体では、2つの第1の構造部材10を幅方向Wに隣接して配置する。ここで、向かい合わされる雄型嵌合部15には、第2の貫通151が設けられているから、同じ成型品を用いた場合、第2の貫通151が向かい合わせで一致する。ここで、連結ピン3等の止め具を第2の貫通151に連通させることにより、構造体の一体性が確保され、組立て効率が向上する。
図12を参照して説明したように、隣接する2つの第1の構造部材10をT字形状のみならず、幅方向Wに一列に連結可能となることで、図11に示した正方形形状の配置態様以外にも、長方形形状や、さらには多角形形状の配置態様を実現するができる。
また、図7に示したような構造体(T字状構造体)を順次形成するのでなく、予め図11に示した構造体を複数形成し、これらを第1の構造部材10で連結するなど、組立作業手順それ自体のバリエーションを確保することができる。
なお、図12に示した雨水等貯留浸透施設用構造体の実施形態は、第2の構造部材20を用いても同様に実行することができる。
図1乃至図12を参照して説明した第1及び第2の構造部材10、20、及び、これらを用いた構造体は、透水/遮水層や、流入/流出管等と組み合わされて、雨水等貯留浸透施設を構成する。次に、本発明に係る構造体を用いた雨水等貯留浸透施設について、以下、図13乃至図15を参照して説明する。
まず、図13は本発明の一実施形態に係る雨水等貯留浸透施設の部分断面図、図14は図13に示した雨水等貯留浸透施設の一部を取り出して示す斜視図、図15は図14に示した構造体の一部を分解して示す正面図である。図13乃至図15において、図1乃至図12に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
図13乃至図15を参照すると、本発明の一実施形態に係る雨水等貯留浸透施設は、雨水等貯留浸透施設用構造体1と、地下貯留空間4と、保護層5と、透水/遮水層6と、流入/流出管7とを含む。
構造体1は、図1乃至図12を参照して説明した構造体であるから、図1乃至図12の説明で述べた全ての利点が、上述した貯留浸透施設でも得られることは明らかである。図示する構造体1は、地下貯留空間(設置穴)4に埋設されている。41はグランドラインを示す。
構造体1の上部には、好ましくは保護層5が設けられる。保護層5は、通常、土、砂利、コンクリート、または、アスファルト等を含み、主に地表面からの押圧力、または、衝撃から構造体1を保護する。
透水/遮水層6は、設置穴の内壁面と、構造体1の外周面との間に設けられる。具体的に、雨水等貯留浸透施設が浸透施設である場合には、透水層6が備えられる。通常、透水層6は、不織布等の周知の透水性素材を含み、施設内部に対する異物混入を防止すると共に、貯留された雨水等の排出部として機能する。これに対し、貯留浸透施設が貯留施設である場合、周知のビニールシートなどの遮水層6が備えられる。これは、雨水等の貯留を主目的としていることに起因する。
図示する貯留浸透施設は、流入/流出管7を含む。流入/流出管7は、一般に、別異の装置で集水した雨水等を、貯留浸透施設内に注入する機能、及び、必要に応じて貯留中の雨水等を施設外へ排出する機能を有する。
さらに、図13乃至図15に示した雨水等貯留浸透施設構造体1について、図14及び図15を参照して説明する。地下貯留空間4に埋設されている雨水等貯留浸透施設構造体1は、例えば図11を参照して説明した略田字形状の構造体(構造体1a、1b)が、高さ方向Tに複数段に積み重ねられている。構造体1a、1bのそれぞれは、図1乃至図11で述べたように複数の第1及び第2の構造部材10、20が略田字形状に組み合わされており、優れた機械的強度を有するから、複数個を矢印Tで示す高さ方向Tに容易に積み重ねることができる。
さらに、図14に示す構造体1a、1bは、好ましくは、側面の全周が複数の側板部材8によって覆われている。側板部材8それぞれは、第1の構造部材10の枠面と略同一の平面形状で構成されており、その面内に複数の貫通孔81を有している。側板部材8は、構造体1a、1bの内部への異物の混入を防止するとともに、土圧などの外的圧力から構造体1a、1bを保護し、もって構造体1の機械的強度を確保するために用いられる。
さらに、構造体1において、図13乃至図15に示す上段側の構造体1aは、好ましくは、高さ方向Tの上端面が複数の面板部材9によって覆われている。図14を参照すると、複数の面板部材9は、図10に示した構造体1aの上端面形状(正方形形状)に組み合わされた9枚の面板部材9により被覆されている。
ここで、図13乃至図15に示した雨水等貯留浸透施設構造体1に用いられている面板部材9について、図16乃至図20を参照して説明する。図16は図14及び図15に示した面板部材の斜視図、図17は同正面図、図18は同平面図、図19は同底面図、図20は図16に示した面板部材の組み合わせ状態を示す正面図である。図16乃至図20において、図1乃至図15に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
図16乃至図20に示す面板部材9は、好ましくは、構造体1を構成する第1及び第2の構造部材10、20と同一の合成樹脂材料を用いた一体成型物である。用いられる合成樹脂材料としては、成形容易性、耐腐食性、軽量性、素材強度、素材コストなどの観点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、塩化ビニル樹脂(PVC)等が一般的である。
面板部材9は、少なくとも二組の対向辺組を有する平板状(偏平状)であって、好ましくは正方形形状に成型されている。
面板部材9において、それぞれの対向辺組において相対向する二辺は、互いに対応する凹部91及び凸部92を有している。即ち、隣接する二辺のほぼ中間部に凹部91を設け、他の隣接する二辺の中間部に凸部92を設けてある。凹部91の両側には、凸部92が設けられており、凸部92の両側には凹部91が設けられている。凹部91及び凸部92は、いわゆる「鳩尾継」を構成し得る形状を持つ。従って、複数の面板部材9を用いた場合に、隣接する面板部材9において、一方の凹部91に、他方の凸部92を嵌め込む凹凸嵌合により、全体として一体化され、平面化された配置構造を実現できる。
さらに、図16乃至図20に示した面板部材9の各構成部分について説明すると、面板部材9は、リブブロック94と、貫通孔97と、第1の嵌合溝部95と、第2の嵌合溝部96とを有している。
面板部材9は、一面に4つのリブブロック94が立設されている。リブブロック94のそれぞれは、平面視した形状が略正方形形状であって、複数のリブが格子状に組み合わされて構成されている。4つのリブブロック94は、互いに間隔を隔てて配置されており、隣接するリブブロック94の間に、格子状の第1の嵌合溝部95が形成されている。
さらに、面板部材9は、複数のリブ101によって格子状に区切られた各面内に、一面から他面に貫通する貫通孔97を有している。
第2の嵌合溝部96は、凸部92に形成されている。即ち、凸部92のそれぞれは、少なくも一面に突起93を有しており、この突起93と、リブブロック94の側面によって、第2の嵌合溝部96が形成されている。
また、第1及び第2の嵌合溝部95、96は、底面に嵌合のためのスリット98が設けられている。このスリット98は、第1及び第2の構造部材10、20のスリット112と同じものであって、構造体1の上端面に面板部材9を敷設する場合に、スリット98に、第1及び第2の構造部材10、20の差込み片111を嵌合させることにより、両者間の一体性が向上する。
構造体1を構成する第1及び第2の構造部材10、20は、高さ方向Tにおいて相対向する二辺のうちの少なくとも一辺が、面板部材9の第1及び第2の嵌合溝部95、96に嵌合される。上述した結合構造によると、両者間の一体性が向上する。
図16乃至図20を参照して説明した面板部材9によると、図13乃至図15に示した構造体1を構成するには、第1及び第2の構造部材10、20を用いて構造体1a、1bを構成し、その上端面に、面板部材9を天板として凹凸嵌合させるだけでよい。このため、組立作業が極めて容易になる。
しかも、面板部材9において、相対向する二辺のうちの一辺は、凹部91を有し、他辺は凹部91と対応する凸部92を有する。従って、隣接する面板部材9において、一方の凹部91に、他方の凸部92を嵌め込む凹凸嵌合により全体として一体化され、平面化された天面板配置構造を実現できる。このように、天面板となる面板部材9を、凹凸嵌合によって、構造体1a、1bの上端面に敷きつめて行くので、その組立作業が極めて容易になる。面板部材9は、構造体1a、1bとして要求される長さに応じて、必要な枚数だけ配置され、かつ、相互に凹凸嵌合により結合する。
面板部材9の一面には、構造体1a、1bを構成する第1及び第2の構造部材10、20の上辺が、凹凸嵌合により結合される。凹凸嵌合は、面板部材9の一面上に設けられた第1及び第2の嵌合溝部95、96の間に、第1及び第2の構造部材10、20の上辺を挿入することによって実行される。このように、面板部材9と、構造体1a、1bとの結合も、凹凸嵌合によるので、その組立作業が極めて容易になる。
更に、面板部材9は、扁平状である。従って、これらは、嵩張ることのない態様で輸送することができるから、輸送コストを低減することができる。また、軽量であるから、構造体1への組立作業を容易に実行することができる。
図13乃至図20に示した雨水等貯留浸透施設に埋設されている構造体1は、本発明に係る第1及び第2の構造部材10、20、及び、これらを用いた構造体1a、1bを含むから、図1乃至図12を参照して説明した全ての利点を有する。例えば、構造体1を構成する構造体1a、1bは、第1及び第2の構造部材10、20の組合せにより構成されているから、優れた輸送効率、及び、組立効率を有することにより、施工コストを低減することができる。
また、構造体1を構成する構造体1a、1bは、優れた機械的強度(構造的一体性)を有しているから、地下貯留空間4を長期間に渡って維持することができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
本発明の一実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造部材(第1の構造部材)の正面図である。 図1に示した第1の構造部材の平面図である。 図1に示した第1の構造部材の側面図である。 図1の4−4線に沿った断面図である。 図1の5−5線に沿った断面図である。 図1の6−6線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の斜視図である。 本発明のもう一つの実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の平面図である。 本発明のさらにもう一つの実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の平面図である。 本発明のもう一つの実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造部材の斜視図である。 本発明のもう一つの実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の平面図である。 本発明のもう一つの実施形態に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る雨水等貯留浸透施設の部分断面図である。 図13に示した雨水等貯留浸透施設の一部を取り出して示す斜視図である。 図14に示した構造体の一部を分解して示す正面図である。 図14及び図15に示した面板部材の斜視図である。 図16に示した面板部材の正面図である。 図16に示した面板部材の平面図である。 図16に示した面板部材の底面図である。 図16に示した面板部材の組み合わせ状態を示す正面図である。
符号の説明
1、1a、1b 雨水等貯留浸透施設構造体
10、20 第1、第2の構造部材
14、24 雌型嵌合部
15、25 雄型嵌合部
3 止め具(連結ピン)
4 地下貯留空間(設置穴)
9 面板部材
91 凹部
92 凸部
c マス目
W 幅方向
W1、W2 幅寸法
T 高さ方向

Claims (5)

  1. 雌型嵌合部と、雄型嵌合部と、幅方向に相対向する二辺と、高さ方向に相対向する二辺とを有する平板状の雨水等貯留浸透施設用構造部材であって、
    前記雌型嵌合部は、幅方向の中央部において、高さ方向に沿って伸びており、
    前記雄型嵌合部は、幅方向に相対向する二辺において、高さ方向に沿って伸びている、
    雨水等貯留浸透施設用構造部材。
  2. 複数の雨水等貯留浸透施設用構造部材を含む雨水等貯留浸透施設用構造体であって、
    前記構造部材のそれぞれは、請求項1に記載されたものでなり、
    前記複数の前記構造部材は、直角に交わる関係で隣接して配置され、一方の前記雄型嵌合部が、他方の前記雌型嵌合部に結合されており、
    さらに隣接する4つの前記構造部材の結合によって、前記構造部材の幅寸法の半分を各辺とするマス目が形成されている、
    雨水等貯留浸透施設用構造体。
  3. 請求項に記載された構造体であって、さらに止め具を含み
    前記止め具は、前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部との結合箇所において、前記直角に交わる関係で隣接する前記構造部材が、高さ方向(上下方向)へ揺動することを規制している、
    雨水等貯留浸透施設用構造体。
  4. 請求項又はに記載された構造体であって、さらに面板部材を含み、
    前記面板部材は、少なくとも二組の対向辺組を有し、前記対向辺組において相対向する二辺は、互いに対応する凹部及び凸部を有しており、
    前記凸部のそれぞれは、少なくも一面に突起部分を有しており、
    前記雨水等貯留浸透施設用構造部材は、前記高さ方向に相対向する二辺のうちの少なくとも一辺が、前記突起部分により結合されている
    雨水等貯留浸透施設用構造体。
  5. 雨水等貯留浸透施設用構造体と、地下貯留空間とを含む雨水等貯留浸透施設であって、
    前記構造体は、請求項乃至のいずれかに記載されたものでなり、前記地下貯留空間に埋設されている、雨水等貯留浸透施設。
JP2006238301A 2006-09-01 2006-09-01 雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設 Active JP4933867B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006238301A JP4933867B2 (ja) 2006-09-01 2006-09-01 雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006238301A JP4933867B2 (ja) 2006-09-01 2006-09-01 雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008057282A JP2008057282A (ja) 2008-03-13
JP4933867B2 true JP4933867B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=39240363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006238301A Active JP4933867B2 (ja) 2006-09-01 2006-09-01 雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4933867B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010041297A1 (ja) * 2008-10-09 2010-04-15 エバタ株式会社 雨水貯留浸透施設用構造部材、雨水貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水貯留浸透施設
JP5089562B2 (ja) * 2008-12-01 2012-12-05 積水化成品工業株式会社 浸透側溝構造体
JP2012057388A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Ebata Kk 雨水貯留浸透施設用組立体、及び、これを用いた雨水貯留浸透施設

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3556776B2 (ja) * 1996-08-31 2004-08-25 タキロン株式会社 地下貯水槽用の積上げ部材
JP3795681B2 (ja) * 1998-08-31 2006-07-12 タキロン株式会社 地下貯水槽用の充填部材
JP2003034971A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Ebata Kk 雨水貯留浸透槽
JP2005016084A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Ebata Kk 雨水貯留/貯留浸透槽
JP3532916B1 (ja) * 2003-10-29 2004-05-31 エバタ株式会社 雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、雨水等貯留浸透施設

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008057282A (ja) 2008-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006214103A (ja) 桝体、及び、これを用いた雨水等貯留浸透施設
JP4855883B2 (ja) 雨水貯留浸透施設用構造体、及び、これを用いた雨水貯留浸透施設
JP3400439B2 (ja) 雨水貯留/貯留浸透槽
JP4933867B2 (ja) 雨水等貯留浸透施設用構造部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これらを用いた雨水等貯留浸透施設
JP5552432B2 (ja) 雨水貯留浸透施設用構造体及びこれを用いた雨水貯留浸透施設
KR102135594B1 (ko) 조립식 내진 옹벽블록 시스템
JP4877545B2 (ja) 雨水等貯留浸透施設用コンクリートブロック体、及び、これを用いた雨水等貯留浸透施設
JP2012057388A (ja) 雨水貯留浸透施設用組立体、及び、これを用いた雨水貯留浸透施設
JP5832658B2 (ja) 捨石が除去された防波堤構造物
CN110678609A (zh) 组装式抗震挡土墙砌块系统
JP2007016555A (ja) 雨水貯留浸透槽用の構成部材及び雨水貯留浸透槽
WO2020075505A1 (ja) コンクリート構造物形成用の残存型枠
JP2015096680A (ja) 籠構造物、貯水ユニットおよび貯水槽
CN104220679B (zh) 用于雨水贮存层叠结构体的结构部件
JP3793434B2 (ja) 雨水等の貯留施設及び浸透施設
JP3795681B2 (ja) 地下貯水槽用の充填部材
JP4264309B2 (ja) 雨水等貯留浸透施設用面板部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、雨水等貯留浸透施設
JP2005016084A (ja) 雨水貯留/貯留浸透槽
JP5697270B2 (ja) 地下構造体
JP3532916B1 (ja) 雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、雨水等貯留浸透施設
JP2002115278A (ja) 水の貯留装置
KR102217090B1 (ko) 보강토 블록
JP2013194458A (ja) 空間構築ブロック
JP4800855B2 (ja) 雨水貯留浸透槽用の構成部材及び雨水貯留浸透槽
CN216999847U (zh) 一种挡土墙砖结构

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110914

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20111108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4933867

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250