JP4932449B2 - 車両用指向性電気音響変換方法及びそのシステム - Google Patents

車両用指向性電気音響変換方法及びそのシステム Download PDF

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Description

本明細書は、車両の乗員室(vehicle passenger compartments)における指向性ラウドスピーカーの利用方法を開示している。一の一般的なタイプの指向性ラウドスピーカーは、指向性音響アレイである。指向性音響アレイに関する情報は、Harry F. Olsonの非特許文献1、特許文献1、及び特許文献2に開示されている。
本発明の一態様においては、車両用オーディオシステムは、多数のオーディオチャンネルを含んでいる。車両は、第1の乗員位置及び第1の乗員位置前方の第2の乗員位置を含んでいる。オーディオシステムは、第1の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向(a low radiation direction)及び高強度の放射方向(a high radiation direction)のうち一方の放射方向とされ、且つ、第2の乗員位置に向かう方向が低い放射方向及び高い放射方向のうち他方の放射方向とされるように第1のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成及び配置にされ、第1の乗員位置前方且つ第2の乗員位置後方に位置している第1の指向性ラウドスピーカーを含んでいる。
米国特許第5,870,484号明細書 米国特許第5,809,153号明細書 米国特許出願公開第10/838,759号明細書 "Gradient Loudspeakers", J. of the Audio Engineering Society, March 1973, Volume 21, Number 2,
指向性ラウドスピーカーは、さらに第2のオーディオチャンネルを放射する構成且つ配置とされ得る。さらに、指向性ラウドスピーカーは、第1のオーディオチャンネルの低強度の放射方向が向けられている乗員位置に向かう方向が第2のオーディオチャンネルの高強度の放射方向とされ、且つ、第1のオーディオチャンネルの高強度の放射方向が向けられている乗員位置に向かう方向が第2のオーディオチャンネルの低強度の放射方向とされるように、第2のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成且つ配置とされている場合もある。車両が、第1の乗員位置の右前方且つ第2の乗員位置の右側に配置される第3の乗員位置と、第1の乗員位置の右側且つ第2の乗員位置及び第3の乗員位置の後方に配置される第4の乗員位置とをさらに含んでいる場合がある。指向性ラウドスピーカーは、第2の乗員位置及び第3の乗員位置の後方、第1の乗員位置及び第4の乗員位置の前方、第1の乗員位置及び第2の乗員位置の右側、且つ、第3の乗員位置及び第4の乗員位置の左側に取り付けられている。指向性ラウドスピーカーは、さらに第3の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち一方の放射方向とされるように第3のオーディオチャンネルの指向的に放射し、且つ、第3のオーディオチャンネルの低強度の放射方向が向けられている方向が第4のオーディオチャンネルの高強度の放射方向とされるように第4のオーディオチャンネルの指向的に放射する構成及び配置とすることができる。オーディオシステムは、第1の指向性ラウドスピーカーへの、第1のオーディオチャンネル信号及び第2のオーディオチャンネル信号のうち一方の信号を遅延させるための回路をさらに含んでいる場合がある。さらに、オーディオシステムは、第2の指向性ラウドスピーカーへの、第1のオーディオチャンネル信号及び第2のオーディオチャンネル信号のうち他方の信号を遅延させるための回路をさらに含んでいる場合がある。
指向性ラウドスピーカーは、車両のドア内部に取り付けられ得る。指向性ラウドスピーカーは、第2の乗員位置に設けられたシートのシートバックの内部又はその上に取り付けられ得る。指向性ラウドスピーカーは、車両の天井(headliner)内部に取り付けられ得る。指向性ラウドスピーカーは、Bピラー内部に取り付けられ得る。
オーディオシステムは、第2の乗員位置の前方に位置決めされ、且つ、第1のオーディオチャンネルを放射するように構成及び配置された第2のラウドスピーカーをさらに含んでいる。第1のラウドスピーカーが、第1の乗員位置への方向が高強度の放射方向とされるように第1のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とすることがさらに可能であり、第2のラウドスピーカーは、第2の乗員位置への方向が高強度の放射方向とされるように第1のオーディオチャンネルを放射する構成及び配置とされた指向性ラウドスピーカーである。第2のラウドスピーカーは、車両のフロントウインドウ(windshield)に向かう方向が低強度の放射方向とされるように第1のオーディオチャンネルを放射する構成及び配置とされ得る。
第1の指向性ラウドスピーカーは、代替的に所定の基準に基づいて全方向的に又は指向的に放射する構成及び配置とされ得る。所定の基準には、第1の乗車位置に乗員(occupant)が乗っているか否かが含まれている。オーディオシステムは、乗員が第1の乗車位置に乗っているか否かを検出するための検出器をさらに含み得る。
低強度の放射方向でのSPL(音圧レベル)は、指向性ラウドスピーカーから等距離とされる地点における、任意方向での最大放射強度に対して少なくとも−6dBの大きさとされる。低強度の放射方向でのSPLは、指向性ラウドスピーカーから等距離とされる地点における、任意方向での最大放射強度に対して少なくとも−10dBの大きさとされる。高強度の放射方向でのSPLは、指向性ラウドスピーカーから等距離とされる地点における、任意方向での最大放射強度の4dB以内とされる。
車両は、第1の乗員位置の後方に位置する第3の乗員位置を含んでいる。オーディオシステムは、第1の指向性ラウドスピーカーの後方且つ第3の乗員位置の前方に位置し、さらには第1の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち一方の放射方向とされ、且つ、第3の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち他方の放射方向とされるように、第1のオーディオチャンネルの指向的に放射する構成及び配置とされる第2の指向性ラウドスピーカーをさらに含んでいる。第2の指向性ラウドスピーカーは、第3の乗員位置に向かう方向が高強度の放射方向とされ、且つ、第1の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向とされるように、第2のオーディオチャンネルの指向的に放射する構成及び配置とされ得る。
指向性ラウドスピーカーは、代替的に補助装置からの第1のオーディオチャンネル又はオーディオ信号を放射する構成及び配置とされ得る。補助装置は無線電話であっても良い。
オーディオシステムは、第1の指向性ラウドスピーカーへの第1のオーディオチャンネルのオーディオ信号を遅延させるための回路を含み得る。
第1の指向性ラウドスピーカーは、第1の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち他方の放射方向とされるように、第2のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とされ得る。第1の指向性ラウドスピーカーは、第2の乗車位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち他方の放射方向とされるように、第2のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とさらにされ得る。低強度の放射方向でのSPLは、指向性ラウドスピーカーから等距離とされる地点における任意方向での最大放射強度に対して少なくとも−6dBの大きさとされる。
オーディオシステムは、第1の乗員位置の前方且つ第2の乗員位置の右側に位置している第3の乗員位置をさらに含んでいる。第1の指向性ラウドスピーカーは、第2の乗員位置に向かう方向が高強度の放射方向とされ、且つ、より多くの音響エネルギが第2の乗員位置よりも第3の乗員位置に向かっているように、第1のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とされ得る。第2の乗員位置及び第3の乗員位置に向かう方向は、共に高強度の放射方向とすることができる。
本発明の他の態様においては、第1の乗員位置と、第1の乗員位置の前方に位置する第2の乗員位置とを含んでいる車両用の、複数のオーディオチャンネルを含んでいるオーディオシステムの動作方法は、第1の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち一方の放射方向とされ、且つ、第2の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち他方の放射方向とされるように指向的に放射するステップを含んでいる。
前記方法は、第2のオーディオチャンネルを放射するステップをさらに含み得る。第2のオーディオチャンネルを放射するステップは、第1のオーディオチャンネルの低強度の放射方向が向けられている乗員位置に向かう方向が第2のオーディオチャンネルの高強度の放射方向とされ、且つ、第1のオーディオチャンネルの高強度の放射方向が向けられている乗員位置に向かう方向が第2のチャンネルの低強度の放射方向とされるように、第2のオーディオチャンネルを指向的に放射するステップを含み得る。車両は、第1の乗員位置の右前方に、且つ、第2の乗員位置の右側に位置する第3の乗員位置と、第1の乗員位置の右側の第2の乗員位置の右後方に、且つ、第3の乗員位置の後方に位置する第4の乗員位置とをさらに含み得る。指向性ラウドスピーカーは、第2の乗員位置及び第3の乗員位置の後方で第1の乗員位置及び第4の乗員位置の前方に、且つ、第3の乗員位置及び第4の乗員位置の左側に取り付けられ得る。前記方法は、第3の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち一方の放射方向とされるように、第3のオーディオチャンネルを指向的に放射するステップと、第3のオーディオチャンネルの低強度の放射方向が向けられている方向が第4のオーディオチャンネルの高強度の放射方向とされるように、第4のオーディオチャンネルを指向的に放射するステップとをさらに含み得る。前記方法は、第1の指向性ラウドスピーカーに対する、第1のオーディオチャンネルの信号及び第2のオーディオチャンネルの信号のうち一方の信号を遅延させるステップをさらに含み得る。前記方法は、第1のオーディオチャンネルの信号及び第2のオーディオチャンネルの信号のうち他方の信号を遅延させるステップをさらに含み得る。前記方法は、第2のオーディオチャンネルを全方向的に放射するステップをさらに含み得る。
車両は、第2の乗員位置の前方に位置している第2のラウドスピーカーをさらに含み得る。前記方法は、第2のオーディオチャンネルを放射するステップをさらに含み得る。第2のオーディオチャンネルを放射するステップは、第2の乗員位置に向かう方向が高強度の放射方向とされるように第2のオーディオチャンネルを指向的に放射するステップをさらに含み得る。第2のオーディオチャンネルを放射するステップは、車両のフロントウインドウに向かう方向が低強度の放射方向とされるように第2のオーディオチャンネルを指向的に放射するステップをさらに含み得る。
前記指向性放射をするステップは、所定の基準に基づいて、全方向的に放射するステップ、又は指向的に放射するステップのうち一方のステップを代替的に含んでいる場合がある。所定の基準には、乗員が第1の乗員位置に乗っているか否かが含まれている。前記方法は、乗員が第1の乗員位置に載っているか否かを検出する検出器をさらに含み得る。低強度の放射方向でのSPLは、指向性ラウドスピーカーから等距離とされる地点における任意方向での最大放射強度に対して少なくとも−6dBの大きさとされる。低強度の放射方向でのSPLは、指向性ラウドスピーカーから等距離とされる地点における任意方向での最大放射強度に対して少なくとも−10dBの大きさとされる。高強度の放射方向でのSPLは、指向性ラウドスピーカーから等距離とされる地点における任意方向での最大放射強度に対して4dB以内とされる。
車両は、第1の乗員位置の後方に位置している第3の乗員位置を含み得る。オーディオシステムは、第1の指向性ラウドスピーカーの後方で第3の乗員位置の前方に位置している第2の指向性ラウドスピーカーをさらに含み得る。前記方法は、第1の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち一方の放射方向とされ、且つ、第3の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち他方の放射方向とされるように、第1のオーディオチャンネルを指向的に放射するステップをさらに含み得る。前記方法は、第3の乗員位置に向かう方向が高強度の放射方向とされ、且つ、第1のチャンネルの高強度放射が向けられている乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向とされるように、第2のオーディオチャンネルを指向的に放射するステップをさらに含み得る。
前記方法は、第2の乗車位置に向かう方向が第2の乗員位置に向かう方向が高強度の放射方向とされるように、補助装置からの第1のオーディオチャンネル又はオーディオ信号を指向的に放射するステップを代替的に含み得る。補助装置は無線電話であっても良い。
前記方法は、第1の指向性ラウドスピーカーへの第1のオーディオチャンネルのオーディオ信号を遅延させるステップを含み得る。
車両用オーディオシステムの動作方法は、第2の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち一方の放射方向とされ、且つ、第1の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向及び高強度の放射方向のうち他方の放射方向とされるように、第2のオーディオチャンネルを指向的に放射するステップをさらに含み得る。高強度の放射方向でのSPLは、指向性ラウドスピーカーから等距離とされる地点における任意方向での最大放射強度の4dB以内とされる。
他の態様においては、車両用オーディオシステムは、乗車位置及び音響的反射面を含んでいる。指向性ラウドスピーカーは、乗員位置に向かう方向が高強度の放射方向及び低強度の放射方向のうち一方の放射方向とされ、音響的反射面に向かう方向が高強度の放射方向及び低強度の放射方向のうち他方の放射方向とされるように、音響エネルギを指向的に放射する構成及び配置とされている。音響的反射面は、フロントウインドウであっても良い。音響的反射面は、テールゲートウインドウ及びリアウインドウのうち一方であっても良い。
他の態様においては、乗員位置及び音響的反射面を備えた車両用のオーディオシステムの動作方法は、乗員位置に向かう方向が高強度の放射方向及び低強度の放射方向の一方の放射方向とされ、且つ、音響的反射面に向かう方向が高強度の放射方向及び低強度の放射方向の他方の放射方向とされるように、音響エネルギを指向性放射をするステップを含んでいる。音響的反射面はフロントウインドウであっても良い。音響的反射面はテールゲートウインドウ及びリアウインドウのうち一方であっても良い。
他の態様においては、車両は、音響エネルギを検出するための、乗員配置(passenger location)及びマイクロホンを含んでいる。車両用オーディオシステムは、乗員配置に向かう方向が高強度の放射方向とされ、且つ、マイクロホンに向かう方向が低強度の放射方向とされるように指向的に放射する構成及び配置とされている指向性ラウドスピーカーを含んでいる。マイクロホンは、車両用ノイズ補償システムの構成部品であっても良い。マイクロホンは、無線電話の構成部品であっても良い。マイクロホンは、マイクロホンから指向性ラウドスピーカーに向かう方向が低い検出感度の方向(a low detection direction)とされる指向性マイクロホンであっても良い。マイクロホンから乗員配置に向かう方向は、高い検出感度の方向(a high detection direction)であっても良い。
他の態様においては、車両用オーディオシステムは、複数のオーディオチャンネルと、指向性ラウドスピーカーと、指向性ラウドスピーカーがオーディオチャンネルのうち一のオーディオチャンネルを放射することを特徴とする第1の動作モード(operating mode)と、指向性ラウドスピーカーがオーディオチャンネルのうち異なる一のオーディオチャンネルを放射することを特徴とする第2の動作モードと、を含んでいる。オーディオチャンネルのうち一のオーディオチャンネルがセンターチャンネルであって、オーディオチャンネルのうち異なる一のオーディオチャンネルが右チャンネル及び左チャンネルのうち一方のチャンネルであっても良い。第2の動作モードは、指向性ラウドスピーカーが右チャンネル及び左チャンネルのうち他方のチャンネルを放射することをさらに特徴とする。指向性ラウドスピーカーは、右側の乗員位置に向かう方向が高強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射し、左側の乗員位置に向かう方向が高強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射することができる。指向性ラウドスピーカーは、左側の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射し、右側の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射することができる。指向性ラウドスピーカーは、センターチャンネルの放射源がビデオディスプレイであると感じられるように構成及び配置されている。指向性ラウドスピーカーは、センターチャンネルの放射がビデオディスプレイを反射するようにセンターチャンネルをビデオディスプレイに向かって放射することができる。第1の動作モードは、前方の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向とされるように指向性ラウドスピーカーがセンターチャンネルを放射することを特徴としている。
他の態様においては、車両用オーディオシステムは、複数のオーディオチャンネル及び複数の指向性ラウドスピーカーを含んでいる。オーディオシステムの動作方法は、複数の指向性ラウドスピーカーのうち一のスピーカーが第1の放射パターン及び第2の放射パターンのうち一方のパターンを指向的に放射するステップによって特徴づけられる。第1の指向性放射パターンを放射するステップは、第1の複数の指向性ラウドスピーカーによってセンターチャンネルを放射するステップを含んでいる。そして、第2の指向性放射パターンを放射するステップは、第1の複数の指向性ラウドスピーカーに含まれていない指向性ラウドスピーカーのうち一のスピーカーによってセンターチャンネルを放射するステップを含んでいる。前記動作方法は、複数の指向性ラウドスピーカーのうち2番目のスピーカーによって第1の指向性放射パターン及び第2の指向性放射パターンのうち一方のパターンを放射するステップをさらに代替的に含んでいる。車両用オーディオシステムの動作方法は、ユーザーによって第1の放射パターン又は第2の放射パターンを選択されるステップをさらに含んでいる。車両用オーディオシステムの動作方法は、判断された条件に基づいて第1の放射パターン又は第2の放射パターンを自動的に選択するステップをさらに含んでいる。
他の態様においては、車両用オーディオシステムは、車両ドア内に取り付けられた指向性ラウドスピーカーを含んでいる。指向性ラウドスピーカーは、指向性アレイ(directional array)であっても良い。オーディオシステムは、サラウンドチャンネルを備えた複数のチャンネルをさらに含んでいる。指向性ラウドスピーカーは、車両前方に向かう方向が高強度の放射方向とされるように、サラウンドチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とされている。オーディオシステムは、車両後方に向かう方向が低強度の放射方向とされるように、サラウンドチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とされている。オーディオシステムは、車両後方に向かう方向が高強度の放射方向とされるように、複数のオーディオチャンネルうち他のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とすることができる。オーディオシステムは、車両前方に向かう方向が低強度の放射方向とされるように、複数のオーディオチャンネルのうち他のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とすることもできる。オーディオシステムは、車両後方に向かう方向が高強度の放射方向とされるように、複数のオーディオチャンネルのうち他のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とすることもできる。オーディオシステムは、代替的にサラウンドチャンネルを指向的に又は全方向的に放射する構成及び配置とすることができる。
オーディオシステムは、サラウンドチャンネルを備えた複数のオーディオチャンネルを含んでいる。そして、指向性ラウドスピーカーは、車両前方に向かってサラウンドチャンネルを放射する構成及び配置とされている。
本発明の他の特徴、目的、及び利点は、添付する図面と関連づけて以下の詳細な説明によって明らかにされる。
幾つかの図面における幾つかの要素がブロック図の具体的な要素として表示説明され、“回路”として言及されているが、示されていない限り、要素はアナログ回路及びデジタル回路のうち一の回路若しくはその組み合わせ、又はソフトウエア指令を実行する1つ以上のマイクロプロセッサとして実施され得る。ソフトウエア指令はデジタル信号処理(DSP)指令を含んでいる。幾つかの要素(例えば、信号線、アンプ、イコライザ、信号処理回路、これらに類するもの)は図示されていない。本明細書で説明される幾つかの実施例は、一例として5つの指向性チャンネルを備えたオーディオシステム(例えば、5チャンネルや5.1チャンネル)を利用する。本明細書で説明される原理は、5つの指向性チャンネルよりも少ないチャンネルにも多いチャンネル(例えば、4.1チャンネル、6.1チャンネルや7.1チャンネル)にも適用することができる。単純化のために、“チャンネルyでエンコードされたオーディオ情報を表わすオーディオ信号”を“チャンネルyのオーディオ信号”と、さらには、“チャンネルyでのオーディオ信号に対応する音響エネルギを放射すること”を“チャンネルyを放射する”と呼ぶ。以下に示されるように、“〜の前方”は“〜よりも車両の前部により近い”ことを意味する。また、“〜の後方”は“〜よりも車両の後部により近い”ことを意味する。“〜の前方”及び“〜の後方”は“〜の直前方”や“〜の直後方”を意味するが、必ずしもそうである訳ではない。“外側部(laterally outside)”は、“〜よりも車両の最近側部に近づいている(closer to the nearest side of the vehicle than)”ことを意味する。
指向性ラウドスピーカーとは、音響エネルギを幾つかの方向にそれ以外の方向よりも大きく放射する放射パターンを有しているラウドスピーカーである。指向性アレイとは、多数の音響エネルギ源を有している指向性ラウドスピーカーである。指向性アレイにおいては、対応する波長がエネルギ源の間隔(spacing)と大きく関連する周波数の範囲に亘って、音響エネルギ源によって放射された圧力波が破壊的に干渉され、その結果として、前記指向性アレイが、発生した破壊的干渉の程度に依存する、幾分かの音響的エネルギを異なる方向に放射する。より大きな音響エネルギが指向的に放射される方向、例えば、指向性ラウドスピーカーから等距離とされる地点における任意方向での音圧レベルが最大の音圧レベル(SPL)の6dB以内(好ましくは−6dB〜−4dB、理想的には−4dB〜−0dB)とされる方向は、“高強度の放射方向”とされる。音響エネルギがほとんど放射されない方向、例えば、指向性ラウドスピーカーから等距離とされる地点における任意方向での最大音圧に対して音圧レベルが少なくとも−6dBのレベル(好ましくは−6dB〜−10dB、理想的には−10dB以上(例えば−20dB))とされる方向は、“低強度の放射方向”とされる。すべての図面において、指向性ラウドスピーカーは、2つのコーンタイプの音響ドライバーを有しているスピーカーとして表わされている。指向性ラウドスピーカーは、多素子ラウドスピーカー(multi-element loudspeaker)以外のタイプのライドスピーカーであっても良い。指向性アレイは少なくとも2つの音響エネルギ源を有し、多くの指向性アレイは2つ以上の音響エネルギ源を有している。例えば、1つ以上の平面において放射パターンを制御することによって、音響エネルギ源の数の増加が、指向性ラウドスピーカーの放射パターンを制御する必要性を高める。図面における指向性ラウドスピーカーは、該ラウドスピーカーの配置を表わしているが、音響エネルギ源の数や向きを必ずしも表わしている訳ではない。音響エネルギ源の数及び向きと、指向性放射パターンを作るために必要とされる信号処理とは、背景技術(Background section)で説明された技術を実施することによって成される。
ラウドスピーカーの指向特性は、一般に図1の極座標のように極座標表示される。ポーラープロット10は、指向性ラウドスピーカーの放射指向特性(この場合には、いわゆる“カージオイド”パターン(”cardioid” pattern))を表わしている。ポーラープロット12は、第2のタイプの指向性ラウドスピーカーにおける放射指向特性(この場合には、ダイポールパターン(dipole pattern))を表わしている。ポーラープロット10,12は、指向性放射パターンを示している。点線14で示された低強度放射方向は、“ヌル方向(null directions)”であっても良いが、必ずしも“ヌル方向”である必要はない。ヌル方向は、音響エネルギ源の図心(centroid)から始まり、音響エネルギ源から等距離で離隔された他の地点に対して局所的に最小の音圧レベルとされる地点に接続しているベクトルによって図示されている。高強度の放射方向は実線16によって示されている。極座標においては、高強度の放射方向におけるベクトル長さは、該方向に放射される相対的な音響エネルギ量を表わしている。例えば、カージオイドポーラーパターンにおいては、より大きな音響エネルギが、方向62よりも方向60に向かって放射される。
以下に説明する車両用オーディオシステムは、音響エネルギを幾つかの方向にそれ以外の方向よりも大きく放射する指向性ラウドスピーカーを含んでいる。大抵の状況においては、(上述のように)より大きな音響エネルギが放射される方向は高強度の放射方向であって、(上述のように)音響エネルギが放射されない方向が低強度の放射方向であることが望ましい。しかしながら、大抵の状況においては、たとえ音響エネルギがより大きく放射される方向及び音響エネルギがほとんど放射されない方向が共に高強度の放射方向とされる場合であっても、従来のオーディオシステムを克服する幾つかの改善点を得ることができる。本明細書においては、共に高強度の放射方向とされる、音響エネルギがより大きく放射される方向及び音響エネルギがほとんど放射されない方向に特に適合される状況に留意すべきである。
図2Aは、車両内部18の一部についての線図を表わしている。前記車両内部には、前席乗員位置20及び後席乗員位置22が備えられている。車両中央部の指向性ラウドスピーカー24は、前席乗員位置20の後方且つ後席乗員位置22の前方に取り付けられ、好ましくは前席乗員位置20及び後席乗員位置22の外側部に(例えば、後方ドア、Bピラー、前席乗員位置20のシートに設けられたシートバック、又は天井に)取り付けられている。図2A及び他のすべての図面においては、指向性ラウドスピーカーの配置は乗員位置と相対的な該指向性ラウドスピーカーの位置によって規定され、上述の典型的な構造的要素によっては規定されない。例えば、車両中央部の指向性ラウドスピーカー24の配置は、Bピラー、後方ドア、又はシートバックの内部に限定される訳ではない。後方の指向性ラウドスピーカー26は、後席乗員位置22の後方且つ好ましくは該乗員位置の外側部に取り付けられている。指向性ラウドスピーカー24,26は、この典型的な左側のサラウンド(LS)チャンネルに少なくとも1つのサラウンドチャンネルを有しているサウンドシステムの構成部品である。前席乗員位置20の前方且つ好ましくは該乗員位置の外側部に(例えば、Aピラー、ダッシュボード、前席足下の空間(footwell)、又は前方ドアに)取り付けられている前方の指向性ラウドスピーカー30も備えられている。図面は、水平面における指向性ラウドスピーカーの指向特性を表わしている。指向性ラウドスピーカーによって、垂直方向の構成部品を有している方向は高強度の放射方向又は低強度の放射方向とされる。指向性ラウドスピーカーは、乗員の頭部に向かう方向が高強度の放射方向又は低強度の放射方向とされるように、指向的に放射する規定及び構成されている。以下においては、乗員位置とは、車両の搭乗人員の頭部高さを含んでいる。
車両中央部の指向性ラウドスピーカー24は、前席乗員位置20に向かう方向120が高強度の放射方向とされ、且つ、後席乗員位置22に向かう方向122が低強度の放射方向とされるように、LSチャンネルを放射する構成及び配置とされている。後方の指向性ラウドスピーカー26は、後席乗員位置22に向かう方向222が高強度の放射方向とされ、且つ、リアウインドウ28に向かう方向228が低強度の放射方向とされるように、LSチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とされている。代替的に、後方の指向性ラウドスピーカー26は、後席乗員位置22に向かう方向222が低強度の放射方向とされ、且つ、リアウインドウ26に向かう方向228が高強度の放射方向とされるように構成及び配置されていても良い。他の実施例においては、指向性ラウドスピーカー26,30は、従来の無指向性ラウドスピーカーによって置き換えられていても良い。
図2Bも、車両内部18についての線図を表わしている。図2Bに示す配置においては、車両中央部の指向性ラウドスピーカー24は、前方の乗員位置20に向かう方向420を低強度の放射方向とするために、後方の乗員22に向かう方向422が高強度の放射方向とされるようにL(左)チャンネルを放射する。前方の指向性ラウドスピーカー30は、乗員位置20に向かう方向320が高強度の放射方向とされ、且つ、フロントウインドウ32に向かう方向332が低強度の放射方向とされるように、Lチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とされている。
図2Cは、図2A及び図2Bの配置を組み合わせた、車両内部18の線図である。
図2Cのオーディオシステムにおいては、図2Cのラウドスピーカー24は、第2の方向よりも第1の方向における第1のチャンネル(one channel)から、より大きな音響エネルギを放射し、同時に、第4の方向よりも第3の方向における第2のチャンネルからより大きな音響エネルギを放射する。幾つかの実施例においては、第2の方向が第3の方向と同一方向とされるか、若しくは第1方向が第4の方向とされる。または、第2の方向が第3の方向と同一方向とされ、且つ、第1方向が第4の方向とされる。言い換えれば、単一のラウドスピーカーは、2つの異なる放射パターンで2つの異なるオーディオ信号を同時に放射する。このことを実施するための技術は、背景技術で示された1つ以上の文献に開示されている。第1の乗員位置(one passenger position)の乗員は、第2のチャンネルに対応する音響エネルギよりも大きな第1のチャンネルに対応する音響エネルギを受容する。そして、第1の乗員位置の後方又は前方に位置する第2の乗員位置の乗員は、第1のチャンネルに対応する音響エネルギよりも大きな第2のチャンネルに対応する音響エネルギを受容する。
図2A〜図2Cに示す配置は、多くの利点を有している。Lチャンネルは、相対的に左前方の乗員位置から前席乗員位置20及び後席乗員位置22の両方の乗員に向かって指向的に放射されると同時に、Lチャンネルは、車両後方からいずれの乗員位置の乗員に向かってはほとんど放射されない。LSチャンネルは、相対的に左後方の乗員位置から前席乗員位置20及び後席乗員位置22の両方の乗員に向かって指向的に放射されると同時に、LSチャンネルは、車両前方からいずれの乗員位置の乗員に向かってはほとんど放射されない。このことが、より良い音像を提供する。
図2Dを参照すると、ディレイ(delay)を利用することによって、すなわち、第1の指向性ラウドスピーカーが第2のラウドスピーカーの放射後にオーディオ信号を放射するように、第2のラウドスピーカー(指向性ラウドスピーカーであっても良い)に適用されるオーディオ信号に対して、第1の指向性ラウドスピーカーに適用されるオーディオ信号を遅延させることによって、音像はさらに改善され得ることが理解される。例えば、オーディオシステムは、前方の指向性ラウドスピーカー30へのL信号に対して、車両中央部の指向性ラウドスピーカー24へのL信号を遅延させるためのディレイ29Lを有していても良い。前席の乗員位置20の聴取者は、車両中央部の指向性ラウドスピーカー24からの放射を聞く前に、前方の指向性ラウドスピーカー30からのLチャンネルからの放射を聞く。前述の効果(ハース効果(Haas effect)とも呼ばれる)によって、車両中央部の指向性ラウドスピーカー24からLチャンネル放射を聞く前に、前方の指向性ラウドスピーカー30からLチャンネル放射を聞くことによって、前席乗員位置20の聴取者はL信号の放射源が前方の指向性ラウドスピーカーであると認識する。前席の乗員位置20の乗員は、車両中央部の指向性ラウドスピーカー24からよりも前方の指向性ラウドスピーカー30からより大きなL放射を受容することを理由として、前方の指向性ラウドスピーカー30がLチャンネル放射源であると認識する傾向があるので、これにより、音像をさらに向上させるためにマグニチュードキュー(magnitude cue)を提供するタイムキュー(出力時間指定)が備えられている。
同様に、オーディオシステムは、前述の効果が後方の乗員位置22の乗員にLS放射源が後方の指向性ラウドスピーカー26であると認識させるマグニチュードキューを提供するように、後方の指向性ラウドスピーカー26へのLS信号に対して、車両中央の指向性ラウドスピーカー24へのLS信号を遅延させるために、ディレイ29LSを有している場合がある。ディレイ量は、前席で聴取している乗員の位置20に最初に到達するLS放射が後方の指向性ラウドスピーカー26からの放射とされるように決定することができる。このことによって、前方の乗員位置20の乗員は音の広がりをより強く感じることができる。
図2A〜図2Cの配列のさらなる利点は、従来のラウドスピーカーが前方の指向性ラウドスピーカー30及び後方の指向性ラウドスピーカー26と同様の位置に配置された場合には、リアウインドウ28及びフロントウインドウ32からの早期反射(early reflection)がそれ自体よりも小さいことである。早期反射とは、聴取空間(listening space)への経路長さ(path length)が直達放射(direct radiation)の経路長さよりも十分に長くないために生じる反射である。早期放射は、スピーカーの周波数応答に悪影響を及ぼすので望ましくない。早期放射に起因する周波数応答の悪化(anomaly)は、車両内部の異なる位置で異なる周波数で発生するので、従来方法(例えば、等化法(equalization))によって処置することが困難である。同様の利点を有している代替的な実施例は、図2A及び図2Cに示す、後方の乗員位置22に向かう方向222が低強度の放射方向とされ、且つ、反射面に向かう方向228が高強度の放射方向とされるように放射パターンを配置されている。この配置を利用することによって、上述の周波数特性の悪化が低減され、後席の乗員位置22の乗員はLSチャンネル減がリアウインドウ28であると認識し易くなる。
図3A及び図3Bは、オーディオシステムを備えた車両内部の線図を表わしている。前記図面は、バン、ミニバン、スポーツユーティリティビークル(SUV)などのような、2列以上の座席を有している車両を想定したものである。車両内部には、複数の乗員位置がある。この場合には、車両内部には、左前方の乗員位置20L及び右前方の乗員位置20Rと、左中央の乗員位置21L及び右中央の乗員位置21Rと、左後方の乗員位置22L及び右後方の乗員位置22Rとがある。左前方の指向性ラウドスピーカー30L及び右前方の指向性ラウドスピーカー30Rは、前方の乗員位置20L,20Rの前方且つ好ましくは外側部に取り付けられている(例えば、フロントドアやダッシュボードの内部に)。左側車両中央部前方(left forward mid-vehicle)の指向性ラウドスピーカー34L及び右側車両中央部前方(right forward mid-vehicle)の指向性ラウドスピーカー34Rが、前方の乗員位置20L,20Rの後方で、好ましくは該乗員位置の外側部に、且つ、車両中央部の乗員位置21L,21Rの前方で、好ましくは該乗員位置の外側部に取り付けられている(例えば、リアドアや天井)。左側車両中央部後方(left rearward mid-vehicle)の指向性ラウドスピーカー36L及び右側車両中央部後方(right rearward mid-vehicle)の指向性ラウドスピーカー36Rは、中央部の乗員位置21L,21Rの後方で、好ましくは該乗員位置の外側部に、且つ、後方の乗員位置22L,22Rの前方で、好ましくは該乗員位置の外側部に取り付けられている(例えば、側壁や天井)。後方の指向性ラウドスピーカー26L,26Rは、後方の乗員位置22L,22Rの後方に取り付けられ、さらには該乗員位置の外側部(例えば、側壁、天井やテールゲート)に取り付けられていても良い。中央前方の指向性ラウドスピーカー30Cは、前方の乗員位置20L及び20Rの前方、且つ、該乗員位置の間に取り付けられている(例えば、ダッシュボード、バックミラー、フロアコンソールや天井)。中央後方の指向性ラウドスピーカー26Cは、後方の乗員位置22L及び22Rの後方、且つ、該乗員位置の間に取り付けられている(例えば、テールゲートや天井)。車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38は、前方の乗員位置20L,20Rの後方に、且つ、中央部の乗員位置21L及び21Rの前方で該乗員位置の間に取り付けられている(例えば、コンソールや天井)。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、中央部の乗員位置21L及び21Rの後方で、後方の乗員位置22L及び22Rの前方且つ該乗員位置の間に取り付けられている(例えば、コンソールや天井)。ビデオディスプレイ42は、スクリーンが中央部の乗員位置及び後方の乗員位置から見られるように取り付けられている(例えば、コンソールの後面や天井)。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、任意の適切な構造要素に取り付けられていても良く、コンソールの後面や天井に限定される訳ではない。車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38及び車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、両方とも4つの異なるチャンネルL,R,LS、及びRSを指向的に放射する。他の実施例においては、車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38及び車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40も、センターチャンネルCを放射する。車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38及び車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、4つの音響ドライバーのように、2つの独立した指向性ラウドスピーカー又は2つ以上の要素を有している一の指向性ラウドスピーカーとして実施される。
図3Aは、“ミュージックモード”と呼ばれる第1のモードで動作するオーディオシステムにおける高強度の放射方向を表わしている。左前の指向性ラウドスピーカー30Lは、左前方の乗員位置20Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射する。中央前方の指向性ラウドスピーカー30Cは、左前方の乗員位置20Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射し、右前の乗員位置20Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射する。右前の指向性ラウドスピーカー30Rは、右前の乗員位置20Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射する。左側車両中央部前方の指向的ラウドスピーカー34Lは、左前方の乗員位置20Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射し、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射する。車両中央部前方の多素子指向性ラウドスピーカー38は、左前方の乗員位置20Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射し、右前の乗員位置20Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射し、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射し、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射する。右側車両中央部前方の指向的ラウドスピーカー34Rは、右前の乗員位置20Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射し、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射し、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右チャンネル信号を指向的に放射する。左側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Lは、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射し、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射し、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射し、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射し、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射する。右側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Rは、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射し、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射する。図示の如く載置されている場合には、左後方の指向性ラウドスピーカー26Lは、図示の如く全方向に左サラウンドチャンネルを放射する。左後方の指向性ラウドスピーカー26Lが側壁のように早期反射される位置に載置されている場合には、左後方の指向性ラウドスピーカー26Lは、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるようにLSチャンネルを指向的に放射する。中央後方の指向性ラウドスピーカー26Cは、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射し、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。図示の如く載置されている場合には、右後方の指向性ラウドスピーカー26Rは、図示の如く全方向に右サラウンドチャンネルを放射する。右後方の指向性ラウドスピーカー26Rが側壁のように早期反射される位置に載置されている場合には、右後方の指向性ラウドスピーカー26Rは、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。
幾つかのオーディオ素材(audio material)は、センターチャンネル情報を有している場合がある。ミュージックモードでセンターチャンネル情報を放射するために、図3Aの括弧付表示(parenthetical expression)によって示される通り、参照符号44RF,44LI,44LR、及び44RRのようなセンターチャンネルスピーカー(指向性ラウドスピーカーであってもそうでなくても良い)を利用することができる。代替的に、図3の括弧付表示によって示される通り、センターチャンネルは左右両チャンネルとミックスされ得る。
図3Bは、ミュージックモードで動作している、図3Aのオーディオシステムにおける低強度の放射方向を表わしている。左前方の指向性ラウドスピーカー30Lは、フロントウインドウ32に向かう方向が低強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射する。中央前方の指向性ラウドスピーカー30Cは、左前方の乗員位置20Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射し、右前方の乗員位置20Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射する。右前方の指向性ラウドスピーカー30Rは、フロントウインドウ32に向かう方向が低強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射する。左側車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー34Lは、左前方の乗車位置20Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射し、左中央部の乗車位置21Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38は、左前方の乗員位置20Lが低強度の放射方向とされるように、右チャンネル、左チャンネル、及び左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38は、右前方の乗員位置20Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、左チャンネル、右チャンネル、及び右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。左中央の乗員位置21Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、右サラウンドチャンネル、左サラウンドチャンネル、及び左チャンネルを指向的に放射する。さらに、車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38は、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、左サラウンドチャンネル、左チャンネル、及び右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。右側車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー34Rは、右前方の乗員位置20Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射し、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。左側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Lは、左中央の乗員位置21Lが低強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射し、左後方の乗員位置22Lが低強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるように右チャンネル、左チャンネル、及び左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、左チャンネル、右チャンネル、及び右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、右サラウンドチャンネル、左チャンネル、及び左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。さらに、車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、左サラウンドチャンネル、右チャンネル、及び右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。右側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Rは、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射し、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。中央後方の指向性ラウドスピーカー26Cは、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるようにLSチャンネルを指向的に放射し、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるようにRSチャンネルを指向的に放射する。後方の指向性ラウドスピーカー26L,26C,26Rのうち1つ以上の指向性ラウドスピーカーが、放射がフロントウインドウやリアウインドウのような反射面で反射されるように位置決めされている場合には、該指向性ラウドスピーカーは、図3Bには示されないが、反射面に向かう方向が低強度の放射方向とされるように指向的に放射する。ミュージックモードにおけるセンターチャンネル情報が存在する場合には、センターチャンネルは、図3Aの括弧付表示によって示される通り、左右両チャンネルとミックスされる。この場合においては、車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38は、左前方の乗員位置20Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるようにセンターチャンネルを指向的に放射し、右前方の乗員位置20Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるようにセンターチャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるようにセンターチャンネルを指向的に放射し、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるようにセンターチャンネルを指向的に放射する。左側車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー34Lは、左前方の乗員位置20Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるようにセンターチャンネルを指向的に放射する。右側車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー34Rは、右前方の乗員位置20Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるようにセンターチャンネルを指向的に放射する。左側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Lは、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるようにセンターチャンネルを指向的に放射する。右側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Rは、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるようにセンターチャンネルを指向的に放射する。
本発明の他の実施形態においては、指向性スピーカー及び無指向性スピーカーの他の組み合わせを有していても、図3Aのすべての構成要素を備えていなくても良い。例えば、ラウドスピーカー34L,34R,36L,36Rは図示の如く指向性ラウドスピーカーであっても良く、図3Aのその他のラウドスピーカーのすべてが従来の全方向性ラウドスピーカー(omni-directional loudspeaker)に置き換えることができる。全方位放射は指向性放射よりも効果的である。なぜならば、音響的エネルギが失われ破壊的干渉に至らないからである。中央後方の指向性ラウドスピーカー26Cを有しない実施例においては、左後方の指向性ラウドスピーカー26Lは、より大きな音響エネルギが乗員位置22Lよりも乗員位置22Rに向かって放射されるように、LSチャンネルを放射するように構成され得る。そして、後方の指向性ラウドスピーカー26Rは、より大きな音響エネルギが乗員位置22Rよりも乗員位置22Lに向かって放射されるように、RSチャンネルを放射するように構成され得る。当該実施例は、音響エネルギが遠くの乗員位置よりも近くの乗員位置に放射されない限り、たとえ乗員位置22L及び22Rに向かう方向が両方とも高強度の放射方向であっても許容され得る。3dB又は4dBの差は、理想的な結果として十分である。放射パターンが後方のラウドスピーカー26L及び26Rを後方座席位置22L及び22Rに近接するようにオフセットされることによって、後方座席位置22L及び22Rの乗員はLSチャンネル及びRSチャンネルを略等しく聞くことができる。車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38を有していない構成又は車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38がサラウンドチャンネルを放射するために利用されていない構成では、左側車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー34Lは、より大きな音響エネルギが左前方の座席位置20Lよりも右前方の乗員位置20Rに向かって放射されるように、LSチャンネルを放射するように構成され得る。そして、右側車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー34Rは、より大きな音響エネルギが右前方の座席位置20Rよりも左前方の座席位置20Lに向かって放射されるように構成され得る。また、車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40を有していない構成又は車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40がサラウンドチャンネルを放射するために利用されていない構成では、左側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Lは、より大きな音響エネルギが左中央の座席位置21Lよりも右中央の座席位置21Rに向かって放射されるように構成され得る。そして、右側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Rは、より大きな音響エネルギが右中央の座席位置20Rよりも左中央の座席位置20Lに向かって放射されるようにRSチャンネルを放射するように構成され得る。車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー40は、図3Aと同様にLSチャンネル及びRSチャンネルを前方に放射し、センターチャンネルを後方に放射するように構成されていても良い。
図3A及び図3Bにおけるオーディオシステムには、以下の利点がある。各乗員位置での音像が前後左右でより良くバランスされている点。音源から各乗員位置の右側に向かう左右のサラウンドチャンネル放射を低減し、これに対応して音源から各乗員位置の左側に向かう左右のサラウンドチャンネル放射を低減することができる点。音源から各乗員位置の後方に向かう左右のチャンネル放射を低減し、これに対応して音源から各乗員位置の前方へ向かう左右のサラウンドチャンネル放射を低減することができる点。早期反射を低減する点。等化パターン(equalization patterns)が高位置に依存(highly position dependent)する必要がないので、各乗員位置についての音場が非常に類似している点。
図3C及び図3Dは、異なるモード、いわゆる“ムービーモード”で動作する、図3A及び図3Bのオーディオシステムを表わしている。図3C及び図3Dにおいては、ビデオ画像(例えば、DVDビデオ)がビデオディスプレイ42のスクリーンに表示されている。図3Cの配置では、左前方の指向性ラウドスピーカー30L、中央前方の指向性ラウドスピーカー30R、及び右前方の指向性ラウドスピーカー30Rは何も放射しない。設置されている場合には、センターチャンネルのスピーカー44LF,44RF,44LI,44RI,44LR、及び44RRも同様である。代替的に、指向性ラウドスピーカー30L,30C,30R、及びセンターチャンネルスピーカー44LF,44RF,44LI,44RI,44LR,44RRのうち1つ以上のスピーカーが、設けられている場合には、低周波数放射を全方位的に放射するか、又は、センターチャンネルラウドスピーカー44LF,44RF,44LI,44RI,44LR,44RRが、設けられている場合には、センターチャンネルを放射することができる。左側車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー34Lは、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が高強度の放射方向とされ、且つ、好ましくはより多くの音響エネルギが左中央の乗員位置21Lよりも右中央の乗員位置21Rに向かって放射されるように、左チャンネルを指向的に放射する。中央の乗員位置21L及び21Rに向かう方向の両方が、音響エネルギが遠くの乗員位置よりも近くの乗員位置に向かって放射される限り、共に高強度の放射方向とすることができるか、又は正に望ましい。3dB又は4dBの差は理想的な結果として十分である。放射パターンが後方のラウドスピーカー34Lを中央の座席位置21Lに近接するようにオフセットさせることによって、中央の座席位置21L及び21Rの乗員はLチャンネル放射を略等しく聞くことができる。車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38は、中央の乗員位置21L,21Rに向かう方向が高強度の放射方向とされ、且つ、後方の乗員位置22L,22Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように、センターチャンネルを指向的に放射する。代替的に又は付加的に、車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38は、ビデオディスプレイ42に向かう方向が高強度の放射方向とされることによって、図3Cに示す如く、センターチャンネルの放射がビデオディスプレイ42で反射され、且つ、センターチャンネルの音源が該ディスプレイに現れるように、センターチャンネルを指向的に放射することができる。代替的に、センターチャンネルは、特許文献3に開示されている技術を利用することによって放射され得る。右側車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー34Rは、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が高強度の放射方向とされ、且つ、矢印によって方向を図示した通り、好ましくはより大きな音響エネルギが右中央の乗員位置21Rよりも左中央の乗員位置21Lに向かって放射されるように、右チャンネルを指向的に放射する。音響エネルギが遠くの乗員位置よりも近くの乗員位置に向かって放射されない限り、中央の乗員位置21L,21Rに向かう方向の両方が共に高強度の放射方向とすることができるか、又は正に望ましい。3dB又は4dBの差は、理想的な欠かとして十分である。放射パターンが後方のラウドスピーカー34Rを中央の座席位置21Rに近接するようにオフセットさせることによって、中央の乗員位置21L及び21Rの乗員はRチャンネルの放射を略等しく聞くことができる。左側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Lは、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射し、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射する。そして、車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカーは、センターチャンネルも放射する場合がある。右側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Rは、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射し、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。左後方の指向性ラウドスピーカー26Lは、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。中央後方の指向性ラウドスピーカー26Rは、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射し、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。右側後方の指向性ラウドスピーカー26Rは、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。
図3Dは、図3Cに示すモードで動作しているオーディオシステムにおける低強度の放射方向を表わしている。左側車両中央部方の指向性ラウドスピーカー34Lは、車両の乗員室の前方に向かう方向が低強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射する。車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー38は、前方の座席位置20L,20Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるようにセンターチャンネルを指向的に放射する。右側車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー34Rは、乗員室の前方に向かう方向が低強度の放射方向とされるように右チャンネルを指向的に放射する。左側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Lは、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるように左チャンネルを指向的に放射し、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるように左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、左中央の乗員位置21Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、右チャンネル、左チャンネル、及び左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、左チャンネル、右チャンネル、及び右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、左チャンネル、左サラウンドチャンネル、及び右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。そして、車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー40は、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、右チャンネル、左サラウンドチャンネル、及び右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。右側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー36Rは、右中央の乗員位置21Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、右チャンネルを指向的に放射し、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が低強度の放射方向とされるように、右サラウンドチャンネルを指向的に放射する。後方の指向性ラウドスピーカー26L,26C,26Rのうち1つ以上の指向性スピーカーが反射面近傍に設けられている場合には、該指向性ラウドスピーカーは、反射面に向かう方向(図示しない)が低強度の放射方向とされるように指向的に放射され得る。ミュージックモードの場合において、中央後方の指向性ラウドスピーカー26Cを有していない実施形態では、より良い音のバランスを達成するために、左後方の指向性ラウドスピーカー26Lが、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が低強度の放射方向とされ、且つ、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が高強度の放射方向とされるように構成されており、さらには、右後方の指向性ラウドスピーカー26Rが、右後方の乗員位置22Rに向かう方向が低強度の放射方向とされ、且つ、左後方の乗員位置22Lに向かう方向が高強度の放射方向とされるように構成されている場合がある。
図3C及び図3Dの如く動作するオーディオシステムは、図3A及び図3Bにおけるオーディオシステムと同一の、幾つかの利点を有している。音源から各乗員位置に向かう左右チャンネルの放射を低減し、これに対応して、音源から各乗員位置の前方に向かう左右サラウンドチャンネルの放射を低減する。このことによって、前後の音のバランスが改善される。“ビデオモード”では、指向性放射パターンが中央の乗員位置を指向性ラウドスピーカーのより近傍にオフセットさせるので、結果的に中央の乗員位置での左右の音のバランスが改善される。早期反射が低減されるので、周波数応答が改善される。付加的に、図3C及び図3Dの如く動作するオーディオシステムは、センターチャンネルの仮想点音源(apparent source)を実際に配置することができる。これにより、ビデオを鑑賞する際には、センターチャンネルの仮想点音源がビデオ画像にあるように感じられる。まださらに、中央の乗員位置及び後方の乗員地の乗員は、運転手や前席の乗員に迷惑をかけたり気を散らすことなく、比較的高音でビデオのオーディオ部分を楽しむことができる。従来の車両用オーディオシステムより優れた性能を得るために、図3A〜図3Dに示す指向性ラウドスピーカーのすべてを実施する必要はない。
局所的により良い性能を発揮する放射パターンを提供するために、図3A〜図3Dに示すオーディオシステムを実施する際に、図2Dの説明で上述したようなディレイを利用することもできる。
オーディオシステムは、図3Aと図3Bとに図示するモード、及び図3Cと図3Dとに図示するモードの両方で動作する機能を有していても良い。さらに、オーディオシステムは、利用可能な動作モードの中から選択するための回路装置を有していても良い。回路装置は、例えばスイッチのような手動装置であっても、例えば実行するメディアがビデオ情報を有しているか否か、さらには図3C及び図3Dに示すモードを自動的に選択するビデオ情報が存在するか否かを感知するための回路を含んでいるような自動装置であっても良い。
図2A〜図2D及び図3A〜図3Dの図は、水平面内で動作する指向性ラウドスピーカーを図解している。実際の実施例は、垂直面で同様に動作する構成部品を有している場合がある。例えば、指向性ラウドスピーカーが天井に取り付けられている場合には、放射及び放射パターンは、下方に、及び好ましくは側方に向けられている。
図4は、車両のシートバック内、その近傍、又はその上に取り付けられているもう一つの指向性ラウドスピーカーを表わしている。図4の配置においては、運転席20Lの乗員46に向かう方向が高強度の放射方向とされ、且つ、前記運転席の前記乗員から離間される方向が低強度の放射方向とされるように、例えば“ハンズフリー”無線電話(携帯電話)のような補助音源からのオーディオ信号が指向的に放射される。図4に示す要素と協働するオーディオシステムは、上述のように指向性ラウドスピーカー44LIをオーディオ信号を指向的に放射させる回路であって、補助音源からの信号が送られない場合には、音響ドライバーに向かう方向が高強度の放射方向とされ、且つ、運転席20Lの乗員46から離間する方向が低強度の放射方向とされるように、サラウンドチャンネルSを指向的に放射させる回路も含んでいる。
図5は、リアドア内に載置されている指向性ラウドスピーカー(この場合には、2素子指向性アレイ)を備えたオーディオシステムを表わしている。指向性ラウドスピーカー24は、後方乗員位置22の乗員の頭部522に向かう方向が高強度の方向とされ、且つ、前方座席乗員位置20の乗員の頭部520に向かう方向が低強度の放射方向とされるように、左チャンネルを指向的に放射する。そして、指向性ラウドスピーカー24は、後方乗員位置22の乗員の頭部522に向かう方向が低強度の方向とされ、且つ、前方座席乗員位置20の乗員の頭部520に向かう方向が高強度の放射方向とされるように、左サラウンドチャンネルを指向的に放射する。前方の乗員位置20の乗員は、前方乗員位置の後方で音源からの左サラウンドチャンネルを聞く。そして、後方の座席位置22の乗員は、後席座席位置22の前方で音源からの左チャンネルを聞く。指向性ラウドスピーカー24は、ドア内に従来のラウドスピーカーよりも高く取り付けられ得る(例えば、ドアパネルの上面50に)。これによって、結果的に音響性能が改善される。従来のラウドスピーカーは、該ラウドスピーカーが左チャンネルの情報を放射する場合に、従来のラウドスピーカーが前方座席の乗員にそれ程近接していないことによって、前方座席の乗員が左チャンネルの音源が前方座席の後方であると感じるように、一般にドア内に低く取り付けられる。
図2Dにおける上述の説明のように、ディレイは指向性ラウドスピーカーによって発生する指向性キュー(directional cue)を提供するために利用される。
図6Aは、図2Cに類する、オーディオシステムを備えた車両乗員室を表わしている。図6Aにおける配置は、図2Cの要素に付加して、座席位置20及び22に乗員が存在するか否か感知する感知回路52を含んでいる。感知回路52は、例えばシート内の重量センサや任意のセンサによって実現される。
乗員が座席位置20及び22の両方に存在する状態で、図6Aにおけるオーディオシステムは図2Cにおけるオーディオシステムと同様に動作する。図6Bでは、後方乗員位置22に乗員が存在しない状態で、オーディオシステムが異なる動作をする。例えば、後方の指向性ラウドスピーカー26は、図示の如く何も放射せず、指向的に若しくは全方位的に左サラウンドチャンネルを放射し、又は無方向的に低周波数を放射することができる。後方乗員位置22に向かう方向が低強度の放射方向とされるように車両中央部の指向性ラウドスピーカー24から左サラウンドチャンネルを指向的に放射する必要がない。その代わりに、車両中央部の指向性ラウドスピーカー24は、半円状の極座標プロットライン54によって図示されるように全方位的に左サラウンド信号を放射し、後方の指向性ラウドスピーカー26が左サラウンドチャンネルを放射した場合には何も放射せず、又は、低周波数のみを放射することができるためである。全方位放射は指向性放射よりも効果的である。本発明は、車両又は乗員の状態についての他の形態を利用することもでき、指向性ラウドスピーカーの改良された動作方法も利用することができる。例えば、乗員の身長を感知し、垂直方向の放射を調整することができる。また、ウインドウの開いた状態若しくは閉じた状態、又はコンバーチブルな車両のルーフを開けた状態若しくは閉めた状態を感知し、指向性ラウドスピーカーの指向特性について反射面または吸収面が設けられているか否かに応じた調整をすることができる。さらに、その他の機能も有している。一般に、指向性ラウドスピーカーの指向性は、車両の感知状態に依存して変化する。上述の状態においては、指向性ラウドスピーカーに適用される信号は、前述の効果が音像を高めるためにマグニチュードキューを提供するように遅延される。
図7は、車両乗員室18の一部を表わしている。ハンズフリー無線電話や車両ノイズ補償システム又はその両方と共に利用するためのマイクロホン56が、例えば図示の如くダッシュボート内部のような都合の良い位置に取り付けられている。指向性ラウドスピーカー30Lは、前記マイクロホン近傍(この実施例においてはフロントドア内部)に取り付けられている。指向性ラウドスピーカー30Lは、乗員位置(例えば、運転手の乗員位置20L)に向かう方向が高強度の放射方向とされるように、オーディオチャンネル(例えば、サラウンドサウンドシステムやステレオシステムの左チャンネル)を指向的に放射する構成及び配置とされている。さらに、指向性ラウドスピーカー30Lは、マイクロホン56に向かう方向が低強度の放射方向とされるように指向的に放射する構成及び配置とされている。前記マイクロホンに向かう方向を低強度の放射方向にすることによって、車両ノイズ補償システムは周辺騒音をより正確に読み取ることができる。その上、音響エネルギが無線電話を介したコミュニケーションに利用されるマイクロホンにほとんど向けられないことによって、コミュニケーションの質が向上し、聞き返す機会が減少する。図7に示す配列は、マイクロホンが矢印64によって示される運転手座席位置のような幾つかの方向(以下に、高検出方向とする)からの音を優先的に拾うように、又は、指向性ラウドスピーカー30Lのようなスピーカー近傍からマイクロホンに向かう方向が矢印62によって示されるような低検出方向とされるように、指向性マイクロホンと共に利用され得る。
特許請求の範囲に開示される特定の装置及び方法の多様な利用、及び該装置及び方法からの改良は、本発明の技術的思想から逸脱する訳ではない。結果的に、本発明は、特許請求の範囲に開示される新規性それぞれ及び該新規性の組合せを包含して構成され、本発明の技術的思想及び技術的範囲のみによって限定される訳ではない。
指向性ラウドスピーカーの極座標の例を示す。 車両内部の一部における概略図である。 車両内部の一部における概略図である。 車両内部の一部における概略図である。 車両内部の一部における概略図である。 車両内部の概略図である。 車両内部の概略図である。 車両内部の概略図である。 車両内部の概略図である。 車両内部の一部における概略図である。 車両内部の一部における概略図である。 車両内部の一部における概略図である。 車両内部の一部における概略図である。 車両内部の一部における概略図である。
符号の説明
10 極座標
12 極座標
18 車両内部
20 前方座席乗員位置
20L 左前方の乗員位置
20R 右前方の乗員位置
21L 左中央の乗員位置
21R 右中央の乗員位置
22 後方座席乗員位置
22L 左後方の乗員位置
22R 右後方の乗員位置
26L 左後方の指向性ラウドスピーカー
26R 右後方の指向性ラウドスピーカー
26C 中央後方の指向性ラウドスピーカー
30L 左前方の指向性ラウドスピーカー
30R 右前方の指向性ラウドスピーカー
30C 中央前方の指向性ラウドスピーカー
32 フロントウインドウ
34L 左側車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー
34R 右側車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー
36L 左側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー
36R 右側車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー
38 車両中央部前方の指向性ラウドスピーカー
40 車両中央部後方の指向性ラウドスピーカー
42 ビデオディスプレイ
44LF センターチャンネルスピーカー
44RF センターチャンネルスピーカー
44LI センターチャンネルスピーカー
44RI センターチャンネルスピーカー
44LR センターチャンネルスピーカー
44RR センターチャンネルスピーカー
46 乗員
50 ドアパネル上面
52 感知回路
56 マイクロホン
520 頭部
522 頭部

Claims (15)

  1. 複数のオーディオチャンネルを備えている、車両(32)用オーディオシステムであって、
    該車両が、第1の乗員位置(22)と、該第1の乗員位置の前方に位置している第2の乗員位置(20)とを備えている前記オーディオシステムにおいて、
    前記第1の乗員位置の前方且つ前記第2の乗員位置の後方に位置決めされている第1の指向性ラウドスピーカー(24)であって、前記第1の乗員位置に向かう方向(422)高強度の放射方向とされ、且つ、前記第2の乗車位置に向かう方向(420)低強度の放射方向とされるように、第1のオーディオチャンネルを指向的に放射し、並びに、前記第2の乗員位置に向かう方向(120)が第2のオーディオチャンネルの高強度の放射方向とされ、且つ、前記第1の乗員位置に向かう方向(122)が前記第2のオーディオチャンネルの低強度の放射方向とされるように、前記第2のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とされている前記第1の指向性ラウドスピーカーを備えていることを特徴とするオーディオシステム。
  2. 前記車両が、前記第1の乗員位置の右前方且つ前記第2の乗員位置の右側に位置している第3の乗員位置(20R)と、前記第1の乗員位置の右側で前記第2の乗員位置の右後方且つ前記第3の乗員位置の後方に位置している第4の乗員位置(21R)とをさらに備えている前記オーディオシステムにおいて、
    指向性ラウドスピーカー(38)が、前記第2の乗員位置及び前記第3の乗員位置の後方、前記第1の乗員位置及び前記第4の乗員位置の前方、前記第1の乗員位置及び前記第2の乗員位置の右側、且つ、前記第3の乗員位置及び前記第4の乗員位置の左側に取り付けられ、
    前記指向性ラウドスピーカーが、前記第3の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向とされるように第3のオーディオチャンネルを指向的に放射し、且つ、前記第3の乗員位置に向かう方向が第4のオーディオチャンネルの高強度の放射方向とされるように前記第4のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とされていることを特徴とする請求項に記載のオーディオシステム。
  3. 前記第1の指向性ラウドスピーカー(24)に対する、第1のオーディオチャンネル信号及び第2のオーディオチャンネル信号のうち一方の信号を遅延させるための回路をさらに備えていることを特徴とする請求項の記載のオーディオシステム。
  4. 前記指向性ラウドスピーカー(24)、前記車両のドア内に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
  5. 前記指向性ラウドスピーカーが前記第2の乗員位置に設けられたシートのシートバック内又はその上に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
  6. 前記指向性ラウドスピーカーが、前記車両の天井に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
  7. 前記指向性ラウドスピーカーがBピラーに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
  8. 前記第2の乗員位置の前方に位置決めされ、前記第1のオーディオチャンネルを放射する構成及び配置とされている第2のラウドスピーカー(30)をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
  9. 記第2のラウドスピーカー(30)が前記第2の乗員位置に向かう方向(320)が高強度の放射方向とされるように前記第1のオーディオチャンネルを放射する構成及び配置とされている指向性ラウドスピーカーであることを特徴とする請求項に記載のオーディオシステム。
  10. 前記第2のラウドスピーカー(30)が前記車両のフロントウインドウに向かう方向(332)が低強度の放射方向とされるように前記第1のオーディオチャンネルを放射する構成及び配置とされていることを特徴とする請求項に記載のオーディオシステム。
  11. 前記第1の指向性ラウドスピーカー(24)が、代替的に、所定の基準に基づいて全方位的に又は指向的に放射する構成及び配置とされていることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
  12. 前記所定の基準は、前記第1の乗員位置の乗員が存在するか否かを含んでいることを特徴とする請求項11に記載のオーディオシステム。
  13. 前記第1の乗員位置の乗員が存在するか否かを検出するための検出器をさらに備えていることを特徴とする請求項12に記載のオーディオシステム。
  14. 低強度の放射方向におけるSPLが、前記指向性ラウドスピーカーから等距離とされる地点についての任意方向での最大放射に対して、少なくとも−6dBの大きさとされることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
  15. 前記車両、前記第1の乗員位置の後方に位置している第3の乗員位置(22L)を備えている前記オーディオシステムにおいて、
    前記オーディシステムが、
    前記第1の指向性ラウドスピーカーの後方且つ前記第3の乗員位置の前方に位置決めされている第2の指向性ラウドスピーカー(36L)であって、前記第3の乗員位置に向かう方向が高強度の放射方向とされるように前記第1のオーディオチャンネルを指向的に放射し、並びに、前記第2の指向性ラウドスピーカーは、前記第3の乗員位置に向かう方向が低強度の放射方向とされるように前記第2のオーディオチャンネルを指向的に放射する構成及び配置とされている前記第2の指向性ラウドスピーカーをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
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