JP3221835B2 - 車載用音響再生装置 - Google Patents

車載用音響再生装置

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JP3221835B2
JP3221835B2 JP7217796A JP7217796A JP3221835B2 JP 3221835 B2 JP3221835 B2 JP 3221835B2 JP 7217796 A JP7217796 A JP 7217796A JP 7217796 A JP7217796 A JP 7217796A JP 3221835 B2 JP3221835 B2 JP 3221835B2
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勲 角張
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、能動的指向性制御
を行う車載用音響再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車載用音響再生装置は、再生音を
周囲に効率よく拡散するためにホーンスピーカシステム
が用いられている。以下、従来の車載用音響再生装置に
ついて図14を参照しながら説明する。
【0003】図14において、34はスピーカ、35は音響放
射主軸および指向角を制御する折り返しホーン、36はホ
ーン音響放射面、iはホーン音響放射面の口径、jはホ
ーン長、k,k’はホーン中心軸である。一般に指向角
が狭いほどホーン音響放射面の口径iとホーン中心軸
k,k’の長さは大きくなるため、ホーンを折り曲げた
折り返しホーン35を使用してスピーカ34とホーン音響放
射面36を結合することにより、ホーン中心軸k,k’の
長さを短くすることなく、ホーン長jを小さくしてい
る。
【0004】このような構成の車載用音響再生装置で
は、スピーカ34で再生された音波は折り返しホーン35の
内部をホーン中心軸k,k’に沿って矢印の方向に導か
れ、指向性が制御されてホーン音響放射面36から外部へ
放射される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の車載用音響再生装置では、狭指向性にするために
ホーン音響放射面を大きくする必要がある。しかし、車
体外部に設置するためはホーン音響放射面を大きくする
ことが困難であるため、小さな口径のホーンスピーカシ
ステムによる車載用音響再生装置を用いていた。その結
果、指向特性は広角になり、放射音が運転者をはじめと
する搭乗者に伝達し、会話やラジオの受聴等の妨げとな
っていた。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、形状を大きくすることなく狭指向特性を実現し、運
転者や搭乗者に伝達する放射音の低減を図るようにした
車載用音響再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の車載用音響再生装置は、第1の発明とし
て、運転者もしくは搭乗者近傍に取り付けられ、少なく
とも1つの音響放射の主軸が車室外に向いているダイポ
ール音源と、音響信号を増幅した後、その出力をダイポ
ール音源に入力する信号処理手段とを備えた構成とす
る。この構成により運転者もしくは搭乗者方向への再生
音の伝達が低減される。
【0008】第2の発明として、運転者もしくは搭乗者
近傍に取り付けられ、少なくとも1つの音響放射の主軸
が運転者もしくは搭乗者に向いているダイポール音源
と、このダイポール音源の中心近傍に取り付けられ、音
響放射がダイポール音源の車室内に向いている音響放射
と逆位相になるように駆動される無指向性音源と、音響
信号を増幅した後、その出力をダイポール音源および無
指向性音源に入力する信号処理手段とを備えた構成とす
る。この構成により運転者もしくは搭乗者方向への再生
音の伝達が低減される。
【0009】第3の発明として、信号処理手段は、ダイ
ポール音源の一方のスピーカの近傍に配設された放射音
検出器と、他方のスピーカの近傍に配設された誤差検出
器と、放射音検出器および誤差検出器の各出力を加算す
る加算器と、音響信号と加算器の出力とを入力し加算器
の出力が小さくなるように演算してその出力を誤差検出
器近傍のスピーカに入力する演算手段とを備え、かつ音
響信号を放射音検出器近傍のスピーカに入力する構成と
する。この構成によれば、ダイポール音源を構成するス
ピーカ特性のばらつきを改善し、優れた指向特性を得る
ことができる。
【0010】第4の発明として、信号処理手段は、ダイ
ポール音源の一方のスピーカの近傍に配設された放射音
検出器と、他方のスピーカの近傍に配設された第1の誤
差検出器と、無指向性音源の近傍に配設された第2の誤
差検出器と、第2の誤差検出器の出力を入力する信号補
正手段と、放射音検出器と第1の誤差検出器の各出力を
加算する第1の加算器と、第1の誤差検出器と信号補正
手段の各出力を加算する第2加算器と、音響信号と第1
の加算器の出力信号とを入力し第1の加算器の出力信号
が小さくなるように演算してその出力を第1の誤差検出
器近傍のスピーカに入力する第1の演算手段と、音響信
号と第2の加算器の出力信号とを入力し第2の加算器の
出力信号が小さくなるように演算してその出力を無指向
性音源に入力する第2の演算手段とを備え、かつ音響信
号を放射音検出器近傍のスピーカに入力する構成とす
る。この構成により、使用するスピーカおよび無指向性
音源の特性のばらつきを改善し、優れた指向特性を得る
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。 (実施の形態1)図1および図2は本発明の実施の形態1
を示したもので、図1は本発明をトラックタイプの自動
車に適用した例、図2はその電気信号の流れを示したも
のである。図1および図2において、1は車体、2はダ
イポール音源、3は信号処理手段、4は運転者、aおよ
びa’はダイポール音源2の音響放射の主軸、bおよび
b’はダイポール音源2の指向特性、sは音響信号であ
る。
【0012】ダイポール音源2は運転者4近傍に配設さ
れ、音響信号sは信号処理手段3によって増幅された
後、ダイポール音源2に入力し再生音として音響放射さ
れる。音響放射の主軸a,a’は車体1以外に向いてい
て指向特性b,b’を形成している。一方、ダイポール
音源2と運転者4を結ぶ線上の近傍では放射音が互いに
干渉して打ち消し合って小さくなり、運転者4近傍では
ダイポール音源2からの直接音はほとんど到達しない。
従って、音響放射の主軸方向a,a’では十分な音量を
確保する一方、運転者4近傍では音量が低減されるとい
う良好な音環境が得られる。
【0013】なお、本実施の形態1では、ダイポール音
源2の取り付け場所を運転者4の近傍としたが、助手席
等、他の搭乗者の近傍とした場合は、それぞれ搭乗者近
傍で同様な効果が得られる。
【0014】また、本実施の形態1では、トラックタイ
プの自動車で実施した例を示したが、セダンタイプ、1
BOXタイプ、ワゴンタイプ等の他のタイプの自動車
や、船舶等で実施しても同様な効果が得られる。
【0015】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形態
2について、図3および図4を参照しながら説明する。
図3は、本発明をトラックタイプの自動車で実施した
例、図4はその電気信号の流れを示したものである。な
お、実施の形態1と同一部分には同一符号を付してその
説明を省略する。以下の各実施の形態においても同様と
する。また、図3,図4において、5は無指向性音源、
cは無指向性音源5の指向特性、dは本実施の形態2に
よって得られる単一指向特性である。
【0016】ダイポール音源2は運転者の近傍に取り付
けられ、無指向性音源5はダイポール音源2の中心部分
に取り付けられる。音響信号sは信号処理手段3によっ
て増幅および位相調整された後、ダイポール音源2、無
指向性音源5に入力されて再生音として音響放射する。
【0017】ダイポール音源2の音響放射の主軸a’は
運転者4に向き、指向特性b’を形成している。一方、
無指向性音源5には、音響信号sを信号処理手段3によ
って指向特性b’を形成している音響放射と略逆位相と
なるように位相処理し、増幅した信号を入力して、再生
音としてダイポール音源2と同時に音響放射する。
【0018】このように構成したダイポール音源2およ
び無指向性音源5によって放射された放射音は、運転者
4の近傍では、互いに干渉によって打ち消し合って放射
音が低減され、指向特性dは、音響放射の主軸a方向の
みの単一指向特性となる。従って、音響放射の主軸方向
aでは十分な音量を確保する一方、運転者4近傍では音
量が低減されるという良好な音環境が得られる。
【0019】なお、本実施の形態2でも、運転者4の近
傍でなく、助手席等、他の搭乗者の近傍とした場合は、
それぞれ搭乗者近傍で同様な効果が得られ、また、セダ
ンタイプ・1BOXタイプ・ワゴンタイプ等の他のタイ
プの自動車や、船舶等で実施しても同様な効果が得られ
るることは実施の形態1と同じである。
【0020】(実施の形態3)図5および図6は、本発明
の実施の形態3を示したもので、図5は電気信号の流れ
を、図6は本実施の形態3によって得られる音響放射の
指向特性をそれぞれ示している。
【0021】図5において、6,7は音響放射面が互い
に反対方向になるように配置したスピーカ、e1,e2,
e3,e4は音響放射の指向特性で、e1はスピーカ6と
スピーカ7の位相差を180度とした場合、e2は同じく位
相差を150度とした場合、e3は位相差を120度とした場
合、e4は位相差を90度とした場合である。
【0022】本実施の形態3においては、信号処理手段
3によって少なくとも1つのスピーカに入力する音響信
号の位相を変化させることができるため、スピーカ6,
7から放射される放射音の位相差を変えることができ
る。これによりスピーカ6,7から放射された再生音が
干渉し互いに打ち消し合う位置を指向特性e1〜e4のよ
うに変化させることができる。従って、スピーカ取り付
け位置が運転者4の近傍でない場合でも、近傍に取り付
けた場合と同様な効果が得られる。
【0023】(実施の形態4)図7は、本発明の実施の形
態4を示したものである。図7において、8,9はそれ
ぞれスピーカ6,7に設けられた音響管である。音響管
8,9は音波の進行方向に垂直な断面積が連続的に変化
している。従って、音響管8,9は音響インピーダンス
の周波数変化が小さく、音響管8,9からの放射音は音
圧周波数特性の乱れが少ないので、良好な指向特性およ
び音響特性を得ることができる。
【0024】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形態
5について図8を参照しながら説明する。図8におい
て、10は放射音検出器、11は誤差検出器、12は加算器、
13は演算手段である。音響信号sを直接入力するスピー
カ6からの放射音は放射音検出器10で検出してその結果
を加算器12に入力する。また、スピーカ7からの制御音
を誤差検出器11で検出してその結果を加算器12に入力す
る。加算器12では両結果を加算した後、その出力を演算
手段13に入力する。演算手段13は音響信号sと加算器12
の出力を入力し、LMS(Least Mean Square)アルゴリ
ズムなどにより加算器12の出力が常に小さくなるように
演算を行い、制御信号をスピーカ7に出力する。
【0025】ここで、放射音検出器10と誤差検出器11は
それぞれスピーカ6,7近傍に設置されている。この構
成により、スピーカ6から放射音検出器10までの伝達関
数をG、スピーカ7から誤差検出器11までの伝達関数を
Cとすると、演算手段13が動作して加算器12の出力が零
に近づき、演算手段13は−G/Cとなる。従って、音響
信号sに対して放射音検出器10でのスピーカ6による放
射音はs・Gとなり、スピーカ7による制御音は誤差検
出器11で、
【0026】
【数1】s・(−G/C)・C=−s・G となり、放射音検出器10と誤差検出器11の出力は加算器
12で加算され、
【0027】
【数2】s・G+(−s・G)=0となる。
【0028】従って、放射音検出器10と誤差検出器11の
取り付け場所を、スピーカ6から放射音検出器10までの
伝達関数と、スピーカ7から誤差検出器11までの伝達関
数が等しくなる位置にすることによってスピーカ6とス
ピーカ7の放射音は同音圧で位相が180度異なる関係と
なり、使用するスピーカ特性のばらつきを補正した理想
的なダイポール特性が得られる。また、上記効果は信号
処理手段3が動作している間に適時行われるため、装置
の経年変化等の非線形変化にも対応することができる。
【0029】(実施の形態6)図9は、本発明の実施の形
態6を示したもので、実施の形態5における演算手段13
の構成を示したものである。図9において、14は適応フ
ィルタ、15はスピーカ7から誤差検出器11までの伝達関
数に等しい特性に設定されたフィルタードXフィルタ
(以下、FXフィルタという)、16は係数更新器である。
【0030】加算器12の出力を係数更新器16の誤差入力
端に入力し、音響信号sを適応フィルタ14とFXフィル
タ15に入力して、FXフィルタ15の出力信号は係数更新
器16の基準入力端に入力する。係数更新器16はLMS(L
east Mean Square)アルゴリズムなどにより誤差入力が
常に小さくなるように係数更新演算を行い、適応フィル
タ14の係数を更新する。適応フィルタ14の出力信号はス
ピーカ7に入力する。
【0031】スピーカ6から放射音検出器10までの伝達
関数をG、スピーカ7から誤差検出器11までの伝達関数
をCとすると、FXフィルタ15の特性はCとなる。ここ
で係数更新器16を動作させて適応フィルタ14を収束させ
ることにより、加算器12の出力信号は零に近づき、適応
フィルタ14は−G/Cの特性に収束する。従って音響信
号sに対して放射音検出器10でのスピーカ6からの放射
音はs・Gとなり、一方スピーカ7からの制御音は誤差
検出器11で、
【0032】
【数3】−s・(−G/C)・C=−s・G となる。
【0033】従って、放射音検出器10と誤差検出器11の
取り付け場所をスピーカ6から放射音検出器10までの伝
達関数と、スピーカ7から誤差検出器11までの伝達関数
が等しくなる位置にすることによって、スピーカ6とス
ピーカ7の放射音は同音圧で位相が180度異なる関係と
なり、使用するスピーカ特性のばらつきを補正した理想
的なダイポール特性が得られる。
【0034】(実施の形態7)次に、本発明の実施の形態
7について、図10を参照しながら説明する。図10におい
て、17は第1の誤差検出器、18は第2の誤差検出器、19
は第1の加算器、20は第2の加算器、21は第1の演算手
段、22は第2の演算手段、23は信号補正手段である。
【0035】音響信号sを直接入力するスピーカ6から
の放射音は放射音検出器10で検出してその結果を第1の
加算器19に入力する。また、スピーカ7からの制御音を
第1の誤差検出器17で検出してその結果を第1の加算器
19および第2の加算器20に入力する。また、無指向性音
源5による制御音は第2の誤差検出器18で検出してその
結果を信号補正手段23に入力する。また信号補正手段23
の出力は第2の加算器20に入力する。第1の加算器19お
よび第2の加算器20では入力する各信号を加算した後、
その出力をそれぞれ第1の演算手段21および第2の演算
手段22に入力する。
【0036】第1の演算手段21は音響信号sと第1の加
算器19の出力を入力し、第2の演算手段22は音響信号s
と第2の加算器20の出力を入力し、各々LMS(Least M
eanSquare)アルゴリズムなどにより第1の演算手段21は
第1の加算器19の出力が常に小さくなるように、第2の
演算手段22は第2の加算器20の出力が常に小さくなるよ
うに演算を行い、制御信号をそれぞれスピーカ7および
無指向性音源5に出力する。ここで放射音検出器10と第
1の誤差検出器17はそれぞれスピーカ6,7の近傍に設
置されており、第2の誤差検出器18は無指向性音源5の
近傍に設置されている。この構成により、スピーカ6か
ら放射音検出器10までの伝達関数をG、スピーカ7から
第1の誤差検出器17までの伝達関数をCとすると、第1
の演算手段21が動作して第1の加算器19の出力が零に近
づき、第1の演算手段21は−G/Cの特性に収束する。
従って、音響信号sに対して放射音検出器10でのスピー
カ6による放射音はs・Gとなり、スピーカ7による制
御音は第1の誤差検出器17で、
【0037】
【数4】s・(−G/C)・C=−s・G となり、放射音検出器10と第1の誤差検出器17の出力は
第1の加算器19で加算され、
【0038】
【数5】s・G+(−s・G)=0となる。
【0039】従って、放射音検出器10と第1の誤差検出
器17の取り付け場所をスピーカ6から放射音検出器10ま
での伝達関数と、スピーカ7から第1の誤差検出器17ま
での伝達関数が等しくなる位置にすることによって、ス
ピーカ6とスピーカ7の放射音は同音圧で位相が180度
異なる関係となり使用するスピーカ特性のばらつきを補
正した理想的なダイポール特性が得られる。
【0040】また、無指向性音源5から第2の誤差検出
器18までの伝達関数をD、信号補正手段23の伝達関数特
性をHとすると、第2の演算手段22が動作して第2の加
算器20の出力が零に近づき、第1の演算手段22はG/
(D・H)の特性に収束する。一方、音響信号sに対して
第1の誤差検出器17でのスピーカ7による制御音は−s
・Gとなり、また、無指向性音源5による制御音は第2
の誤差検出器18で、
【0041】
【数6】s・(G/(D・H))・D=s・G/H となり、信号補正手段23の出力信号は、
【0042】
【数7】s・G/H・H=s・G となる。また、第1の誤差検出器17と信号補正手段23の
出力は第2の加算器20で加算され、
【0043】
【数8】−s・G+s・G=0 となる。
【0044】従って、信号補正手段23の伝達関数特性H
を変化させることによって容易に無指向性音源5の音響
放射条件を補正することが可能になり、例えばスピーカ
7から第1の誤差検出器17までの伝達関数と、無指向性
音源5から第2の誤差検出器18までの伝達関数を等しく
し、スピーカ7の放射音に対して無指向性音源5の放射
音の位相を180度変化させ、振幅を略同一とした場合、
単一指向特性が得られ、単一指向特性の音響放射の主軸
を運転者4等、搭乗者と反対側にした場合、運転者4
等、搭乗者には音源からの直接音はほとんど伝達せず良
好な音環境が得られる。
【0045】(実施の形態8)図11は、本発明の実施の形
態8を示したもので、実施の形態7における第1の演算
手段21および第2の演算手段22の構成を示したものであ
る。図11において、24は第1の適応フィルタ、25はスピ
ーカ7から第1の誤差検出器17までの伝達関数に等しい
特性に設定した第1のFXフィルタ、26は第1の係数更
新器、27は第2の適応フィルタ、28は無指向性音源5か
ら第2の誤差検出器18までの伝達関数に等しい特性に設
定した第2のFXフィルタ、29は第2の係数更新器であ
る。
【0046】第1の加算器19の出力を第1の係数更新器
26の誤差入力端に入力し、音響信号sを第1の適応フィ
ルタ24と第1のFXフィルタ25に入力して、第1のFX
フィルタ25の出力信号は第1の係数更新器26の基準入力
端に入力する。第1の係数更新器26はLMS(Least Mea
n Square)アルゴリズムなどにより誤差入力が常に小さ
くなるように係数更新演算を行い、第1の適応フィルタ
24の係数を更新する。第1の適応フィルタ24の出力信号
はスピーカ7に出力する。スピーカ6から放射音検出器
10までの伝達関数をG、スピーカ7から第1の誤差検出
器17までの伝達関数をCとすると、第1のFXフィルタ
25の特性はCとなる。
【0047】ここで、第1の係数更新器26を動作させて
第1の適応フィルタ24を収束させることにより、第1の
加算器19の出力信号は零に近づき、第1の適応フィルタ
24は−G/Cの特性に収束する。従って音響信号sに対
して放射音検出器10でのスピーカ6からの放射音はs・
Gとなり、一方、スピーカ7からの制御音は第1の誤差
検出器17で、
【0048】
【数9】−s・(−G/C)・C=−s・G となる。
【0049】従って、放射音検出器10と第1の誤差検出
器17の取り付け場所をスピーカ6から放射音検出器10ま
での伝達関数と、スピーカ7から第1の誤差検出器17ま
での伝達関数が等しくなる位置にすることによってスピ
ーカ6とスピーカ7の放射音は同音圧で位相が180度異
なる関係となり使用するスピーカ特性のばらつきを補正
した理想的なダイポール特性が得られる。
【0050】一方、第2の加算器20の出力を第2の係数
更新器29の誤差入力端に入力し、音響信号sを第2の適
応フィルタ27と第2のFXフィルタ28に入力して第2の
FXフィルタ28の出力信号は第2の係数更新器29の基準
入力端に入力する。第2の係数更新器29はLMS(Least
Mean Square)アルゴリズムなどにより誤差入力が常に
小さくなるように係数更新演算を行い、第2の適応フィ
ルタ27の係数を更新する。第2の適応フィルタ27の出力
信号は無指向性音源5に出力する。無指向性音源5から
第2の誤差検出器18までの伝達関数をD、信号補正手段
23の伝達関数特性をHとすると、第2のFXフィルタ28
の特性はD・Hとなる。
【0051】ここで第2の係数更新器29を動作させて第
2の適応フィルタ27を収束させることにより、第2の加
算器20の出力は零に近づき、第2の適応フィルタ27はG
/(D・H)の特性に収束する。音響信号sに対して第1
の誤差検出器17でのスピーカ7による放射音は−s・G
となり、一方、無指向性音源5による制御音は第2の誤
差検出器18で、
【0052】
【数10】s・(G/(D・H))・D=s・G/H となり、信号補正手段23の出力信号は、
【0053】
【数11】s・G/H・H=s・G となる。
【0054】第1の誤差検出器17と信号補正手段23の出
力は第2の加算器20で加算され、
【0055】
【数12】−s・G+s・G=0 となる。
【0056】従って、例えばスピーカ7から第1の誤差
検出器17までの伝達関数と、無指向性音源5から第2の
誤差検出器18までの伝達関数を等しくし、スピーカ7の
放射音に対して無指向性音源5の放射音の位相を180度
変化させ、振幅を略同一とした場合、単一指向特性が得
られ、単一指向特性の音響放射の主軸を運転者4等、搭
乗者と反対側にした場合、運転者4等、搭乗者は音源か
らの直接音はほとんど伝達せず良好な音環境が得られ
る。また、上記の構成によってスピーカ製造上、経年変
化による特性の変化に左右されない単一指向特性音源が
得られる。
【0057】(実施の形態9)次に、本発明の実施の形態
9について、図12を参照しながら説明する。図12(a)は
音響管の垂直断面図、図12(b)は水平断面図である。図1
2において、30はスピーカ6の振動板、31はスピーカ7
の振動板、32は音響管8の音響放射面、33は音響管9の
音響放射面、fは音響管8の中心軸、f’は音響管9の
中心軸、gは音響管の全長である。
【0058】音響管8,9はそれぞれ振動板30,31から
音響放射面32,33に至る湾曲形状の音道で構成されてい
る。音響管8,9は湾曲形状をしているため、音響管の
全長gを短くしても音響管の中心軸f,f’の全長は充
分長く得ることができる。従って音響管8,9の音波の
進行方向に垂直な断面積変化を振動板30,31からそれぞ
れ音響放射面32,33にかけて滑らかに変化させることが
でき、音響インピーダンスの周波数変化を小さく抑え
て、良好な音圧周波数特性が得られる。
【0059】また、音響管8,9を上下および側面に湾
曲した構造にすることによって、音響放射面32,33を互
いに背中合わせにしながら、音響管8,9の大部分が重
なり合った構成にすることができ、装置の小型化が可能
になる。
【0060】(実施の形態10)図13は、本発明の実施の形
態10を示したものである。図13(a)〜(d)は、本実施の形
態10で音響放射面32,33の間隔を再生波長の1/4、1
/2、2/3、8/9と変化させた際に得られる指向特
性を境界要素法によって求めたものである。図におい
て、hは音響放射面32と音響放射面33の音響放射面間隔
である。
【0061】図13(a),図13(b)に比べ図13(c),図13(d)
では広い指向特性になっており、音響放射面間隔hをダ
イポール特性として得たい周波数帯域の上限周波数の波
長の略1/2より大きくすると指向特性がブロードにな
り、音響放射面間隔hをダイポール特性として得たい周
波数帯域の上限周波数の波長の略1/2以下とする構成
により狭指向特性なダイポール特性が得られる。
【0062】
【発明の効果】以上、各実施の形態から明らかなよう
に、本発明に係る車載用音響再生装置によれば、音源の
音響放射の主軸方向では十分な再生音の音量を確保する
と同時に、運転者等の搭乗者の位置では音源からの直接
音の伝達量が低減され、良好な音環境を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の車載用音響再生装置を
トラックタイプの自動車に適用した図である。
【図2】本発明の実施の形態1の電気回路のブロック図
である。
【図3】本発明の実施の形態2の車載用音響再生装置を
トラックタイプの自動車に適用した図である。
【図4】本発明の実施の形態2の電気回路のブロック図
である。
【図5】本発明の実施の形態3における電気回路のブロ
ック図である。
【図6】本発明の実施の形態3において、2つのスピー
カの位相差を、(a)180度とした場合、(b)150度とした場
合、(c)120度とした場合および(d)90度とした場合にそ
れぞれ得られる指向特性図を境界要素法によってシミュ
レーションした結果を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態4の音源構成とその電気回
路を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態5の音源構成とその電気回
路を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態6の音源構成とその電気回
路を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態7の音源構成とその電気
回路を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態8の音源構成とその電気
回路を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態9における(a)音響管直
断面図および(b)音響管水平断面図である。
【図13】本発明の実施の形態10において、2つのスピ
ーカの音響放射面間隔を、(a)再生波長の1/4とした
場合、(b)1/2とした場合、(c)2/3とした場合およ
び(d)8/9とした場合にそれぞれ得られる指向特性図
を境界要素法によってシミュレーションした結果を示す
図である。
【図14】従来例の車載用音響再生装置の垂直断面図で
ある。
【符号の説明】
1…車体、 2…ダイポール音源、 3…信号処理手
段、 4…運転者、 5…無指向性音源、 6,7,34…
スピーカ、 8,9…音響管、 10…放射音検出器、 1
1…誤差検出器、 12…加算器、 13…演算手段、 14
…適応フィルタ、15…FXフィルタ、 16…係数更新
器、 17…第1の誤差検出器、 18…第2の誤差検出
器、 19…第1の加算器、 20…第2の加算器、 21…
第1の演算手段、 22…第2の演算手段、 23…信号補
正手段、 24…第1の適応フィルタ、25…第1のFXフ
ィルタ、 26…第1の係数更新器、 27…第2の適応フ
ィルタ、 28…第2のFXフィルタ、 29…第2の係数
更新器、 30,31…振動板、32,33…音響放射面、 35…
折り返しホーン、 36…ホーン音響放射面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 27/00 B60R 11/02 H04R 3/00 310

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者もしくは搭乗者近傍に取り付けら
    れ、少なくとも1つの音響放射の主軸が車室外に向いて
    いるダイポール音源と、音響信号を増幅した後、その出
    力を前記ダイポール音源に入力する信号処理手段とを備
    えたことを特徴とする車載用音響再生装置。
  2. 【請求項2】 運転者もしくは搭乗者近傍に取り付けら
    れ、少なくとも1つの音響放射の主軸が運転者もしくは
    搭乗者に向いているダイポール音源と、該ダイポール音
    源の中心近傍に取り付けられ、音響放射が前記ダイポー
    ル音源の車室内に向いている音響放射と逆位相になるよ
    うに駆動される無指向性音源と、音響信号を増幅した
    後、その出力を前記ダイポール音源および無指向性音源
    に入力する信号処理手段とを備えたことを特徴とする車
    載用音響再生装置。
  3. 【請求項3】 ダイポール音源は、少なくとも2つのス
    ピーカの音響放射面が互いに反対方向になるように構成
    され、信号処理手段は、前記ダイポール音源を構成する
    前記スピーカの入力のうち少なくとも1つのスピーカへ
    の入力の位相を可変としたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の車載用音響再生装置。
  4. 【請求項4】 ダイポール音源は、音波の進行方向に垂
    直な断面積が連続的に変化する2つの音響管を、その音
    響放射面が互いに反対方向になるように各スピーカに備
    えており、信号処理手段の出力によって駆動される前記
    各スピーカの放射音は前記音響管に導かれて放射される
    ことを特徴とする請求項3記載の車載用音響再生装置。
  5. 【請求項5】 信号処理手段は、ダイポール音源の一方
    のスピーカの近傍に配設された放射音検出器と、他方の
    スピーカの近傍に配設された誤差検出器と、前記放射音
    検出器および前記誤差検出器の各出力を加算する加算器
    と、音響信号と前記加算器の出力とを入力し前記加算器
    の出力が小さくなるように演算してその出力を前記誤差
    検出器近傍のスピーカに入力する演算手段とを備え、か
    つ前記音響信号を前記放射音検出器近傍のスピーカに入
    力する構成としたことを特徴とする請求項3または4記
    載の車載用音響再生装置。
  6. 【請求項6】 演算手段は、音響信号を入力する適応フ
    ィルタと、前記音響信号を入力するフィルタと、加算器
    の出力と前記フィルタの出力とを入力する係数更新器と
    を有し、前記適応フィルタの出力を誤差検出器近傍のス
    ピーカに入力し、前記係数更新器は前記加算器の出力が
    小さくなるように演算して前記適応フィルタの係数を更
    新し、前記フィルタは、前記誤差検出器から前記誤差検
    出器近傍のスピーカまでの伝達関数に等しい特性を有す
    ることを特徴とする請求項5記載の車載用音響再生装
    置。
  7. 【請求項7】 信号処理手段は、ダイポール音源の一方
    のスピーカの近傍に配設された放射音検出器と、他方の
    スピーカの近傍に配設された第1の誤差検出器と、無指
    向性音源の近傍に配設された第2の誤差検出器と、前記
    第2の誤差検出器の出力を入力する信号補正手段と、前
    記放射音検出器と前記第1の誤差検出器の各出力を加算
    する第1の加算器と、前記第1の誤差検出器と前記信号
    補正手段の各出力を加算する第2加算器と、音響信号と
    前記第1の加算器の出力信号とを入力し前記第1の加算
    器の出力信号が小さくなるように演算してその出力を前
    記第1の誤差検出器近傍のスピーカに入力する第1の演
    算手段と、前記音響信号と前記第2の加算器の出力信号
    とを入力し前記第2の加算器の出力信号が小さくなるよ
    うに演算してその出力を前記無指向性音源に入力する第
    2の演算手段とを備え、かつ前記音響信号を前記放射音
    検出器近傍のスピーカに入力する構成としたことを特徴
    とする請求項3または4記載の車載用音響再生装置。
  8. 【請求項8】 第1の演算手段は、音響信号を入力する
    第1の適応フィルタと、前記音響信号を入力する第1の
    フィルタと、第1の加算器の出力と前記第1のフィルタ
    の出力を入力する第1の係数更新器とを有し、前記第1
    の適応フィルタの出力を第1の誤差検出器近傍のスピー
    カに入力し、前記第1の係数更新器は前記第1の加算器
    の出力が小さくなるように演算して前記第1の適応フィ
    ルタの係数を更新し、前記第1のフィルタは、前記第1
    の誤差検出器から前記第1の誤差検出器近傍のスピーカ
    までの伝達関数に等しい特性を有し、 第2の演算手段は、前記音響信号を入力する第2の適応
    フィルタと、前記音響信号を入力する第2のフィルタ
    と、第2の加算器の出力と前記第2のフィルタの出力を
    入力する第2の係数更新器とを有し、前記第2の適応フ
    ィルタの出力を無指向性音源に入力し、前記第2の係数
    更新器は前記第2の加算器の出力が小さくなるように演
    算して前記第2の適応フィルタの係数を更新し、前記第
    2のフィルタは、前記第2の誤差検出器から前記無指向
    性音源までの伝達関数に等しい特性を有することを特徴
    とする請求項7記載の車載用音響再生装置。
  9. 【請求項9】 ダイポール音源の音響管は、所望の屈曲
    形状の音道からなることを特徴とした請求項4記載の車
    載用音響再生装置。
  10. 【請求項10】 ダイポール音源の音響放射面間隔が再
    生音の波長の略1/2以下であることを特徴とする請求
    項9記載の車載用音響再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015067184A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 株式会社モリタ 緊急車両

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