JP4932176B2 - マグネシウムまたはマグネシウム基合金の加工方法 - Google Patents

マグネシウムまたはマグネシウム基合金の加工方法 Download PDF

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Description

本発明は、マグネシウムまたはマグネシウム基合金(以下、これらを総称してマグネシウム材と略記する)の加工方法に関するものである。
マグネシウム材は実用的な金属の中で最も軽量であり、その薄肉品は比強度、電磁シールド性、熱放散性、振動減衰性などに優れており、しかもリサイクルのための再生産エネルギーが少なくて済むなどの利点を有している。そのため近年、通信機器、コンピュータ機器、光学機器、自動車部品、スポーツ用品など各種分野において多用化されている。
マグネシウム材の例えばシート状体に対してプレス加工などの機械的な加工を施すると、所謂、「ゆず肌」と呼ばれる粗面化現象が発生する。この「ゆず肌」の粗面化現象により加工品表面の平滑性が失われ商品価値が低下するばかりでなく、例えばマグネシウム材のシート状体でスピーカなどの振動板を成形した場合には、音響特性が低下するなどの弊害を生じる。
機械加工による「ゆず肌」発生の理論的な根拠は明らかでないが、マグネシウムの結晶構造は最密六方構造であるため、底面すべりは起き易いが、柱面すべりや錐面すべりは起き難く、延性に乏しいことから、マグネシウム材に対して機械的な加工を施すると、表面に微小なクラック状の凹凸が形成され、その微小な凹凸の集合が「ゆず肌」の粗面化現象として現れるものと推測される。
なお、マグネシウム材の表面処理方法としては、例えば下記特許文献1〜3などを挙げることができる。
特開2001−192872号公報 特開平9−241897号公報 特開2002−30456号公報
前述した「ゆず肌」の粗面化を改善するため、従来、CG(シリコンカーバイト)砥石などによって機械的に表面研摩していたが、作業能率が悪くコスト高になるばかりでなく、スピーカなどの精密加工品や形状が複雑なもの、あるいは薄物には適用が難しいなどの欠点を有している。
なお、従来、マグネシウム材の表面に付着しているアルミニウム、亜鉛、鉄、マンガン、銅、ニッケルなどのスマットや腐食の原因となる不純物を除去するため、マグネシウム材をアルカリ脱脂処理した後、水溶性アミンまたはキレート化合物を含有する活性化剤水溶液で処理することが提案されている(前記特許文献1参照)。
しかし、このようにして前処理したマグネシウム材に対して機械的加工を施すとやはり「ゆず肌」の粗面化現象を生じてしまい、前述と同様の欠点を有している。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、作業能率が良く、精密加工品や形状が複雑なもの、あるいは薄物においても機械加工後の粗面化が有効に解消できるマグネシウム材の加工方法を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の第1の手段は、マグネシウムまたはマグネシウム基合金からなる加工すべきワークの全表面に水酸化マグネシウム層を形成する水酸化マグネシウム層形成工程と、
その水酸化マグネシウム層形成工程後に、前記水酸化マグネシウム層をマグネシウム石けん層とするマグネシウム石けん層形成工程と、
そのマグネシウム石けん層を形成したワークに温間塑性加工を施して所定の形状に成形する温間塑性加工工程と、
その成形された加工品に焼鈍処理を施す焼鈍処理工程と、
その焼鈍処理工程後に、前記加工品の表面に形成されている微小な突出部を表面平滑化溶液により除去する微小突出部除去工程と、
その微小突出部除去工程後に、前記加工品の表面に陽極酸化被膜を形成する陽極酸化処理工程と
を備えたことを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記水酸化マグネシウム層をマグネシウム石けん層にするために、脂肪族カルボン酸塩ならびに芳香族カルボン酸塩のグループから選択された少なくとも1種の有機化合物が用いられることを特徴とするものである。
本発明の第の手段は前記第1または第2の手段において、前記加工品が例えばスピーカなどの振動板であることを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、砥石などで表面を機械的に平滑化処理する必要がなく、機械的加工後に発生した「ゆず肌」粗面化現象を簡単な方法で有効に解消でき、作業効率の改善と品質の向上を図ることができる。
次の本発明の実施形態を図とともに説明する。図1は実施形態に係る温間塑性加工方法を説明するためのフローチャート、図2は実施形態に係る連続プレス方式の温間塑性加工装置の概略構成図である。
まず、図1を用いて本発明に係る温間塑性加工方法を説明する。同図に示すようにステップ(以下、Sと略記する)1で、マグネシウム材の熱間圧延を行う。この熱間圧延には、ロールを加熱する加熱ロール法と、ロールを加熱しないコールドロール法とがある。圧延した板材には、六方晶の底面が板面に平行に配列した加工集合組織が形成される。
マグネシウム材として純度が99%の純マグネシウムまたはマグネシウム合金が用いられる。マグネシウム合金としては、例えばMg−Al−Zn系合金、Mg−Zn−Zr系合金、Mg−Al系合金、Mg−希土類元素系合金などがある。
前記Mg−Al−Zn系合金としては、具体的にAZ31A、AZ31B、AZ31C、AZ61A、AZ80A、AZ91などがある。前記Mg−Zn−Zr系合金としては、具体的にZK51A、ZK61A、ZK60、M6、M5、M4などがある。前記Mg−Al系合金としては、具体的にAM100Aなどがある。
前記Mg−希土類元素系合金としては具体的にEZ33A、ZE41A、QE22Aなどがあり、希土類元素(RE:ミッシュメタルあるいはジジムとして主にCeあるいは/ならびにNd)を添加することにより、結晶粒界にMg12REがネットワーク状に晶出して、特に耐クリープ性が向上する。また、AgあるいはYの添加により、耐力が著しく向上する。
マグネシウム材としては、それの平均結晶粒径が0.1μm〜80μmの範囲内、好ましくは0.5μm〜50μmの範囲内、さらに好ましくは1μm〜30μmの範囲内にコントロールされたものが使用される。平均結晶粒径が0.1μm未満のものは割れ易くなり、その点で加工性が低下し、一方、平均結晶粒径が80μmを超えると加工性(成形性)、特に伸度が下がり、そのために精密な加工(成形)ができない。従って良好な特性、例えば音響特性を維持し、かつ良好な加工性(成形性)をもたせためには平均結晶粒径を0.1μm〜80μmの範囲内にコントロールする必要がある。
なおマグネシウム材の平均結晶粒径は、例えば素材の圧延条件(圧延ロールの周速や加熱温度)、焼鈍条件(焼鈍温度、焼鈍時間ならびに焼鈍雰囲気)などを調整することにより、所望の値にコントロールできる。ワークの板厚は、30μm〜150μmの範囲が適当である。
次にS2で、圧延材表面にある黒皮部分をCG研摩して黒皮を機械的に除去し、S3で再度仕上げ圧延して加工すべきワークを得る。このワーク表面には圧延工程などによって炭化物、油脂分、その他の汚れなどが付着しており、それらを除去するためにシンナーなどの有機溶剤を用いたり、界面活性剤を用いたりしてワークの洗浄が行われる(S4)。
次にS5で、ワークの全表面に水酸化マグネシウム層を形成する。この水酸化マグネシウム層の形成は、亜硝酸ナトリウム水溶液中に水酸化ナトリウムを適量添加して攪拌することにより、その処理溶液の温度を120℃〜140℃の範囲に維持する。前記亜硝酸ナトリウム水溶液の濃度は50g/L〜100g/L、水酸化ナトリウムの添加量は395g/L〜405g/Lの範囲が適当である。
この加熱された処理溶液中に、ワークを0.5分〜5分の間浸漬する。なお、ワークの汚れ度合いに応じて浸漬時間を決めるため、浸漬時間は前述のように幅を持たせてある。
浸漬後、ワークを処理溶液から取り出して水洗し、ワークの表面が乳白色になって、光沢が無くなるまで前述の前処理を行い、ワークの全表面に緻密な水酸化マグネシウム層を形成する。前述の亜硝酸ナトリウム水溶液への浸漬により、前記S4での有機溶剤では除去しきれなかった圧延時に炭化した潤滑剤などの付着物が確実に除去でき、ワークの表面が綺麗に洗浄され、その表面に水酸化マグネシウム層が形成される。
次にS6で、前記前処理が済んだワークを潤滑剤溶液中に所定時間浸漬して、表面にマグネシウム石けん層を形成する。この潤滑剤としては、例えば置換基を有していない叉は置換基を有している炭素数が6〜24の脂肪族カルボン酸塩、及び置換基を有していない叉は置換基を有している炭素数が7〜20の芳香族カルボン酸塩のグループから選択された少なくとも1種の有機化合物が使用される。
前記脂肪族カルボン酸塩において、脂肪族鎖は直鎖であっても分鎖であってもよい。また、飽和であっても不飽和であってもよい。分子中の炭素数は好ましくは10〜24であり、より好ましくは8〜22である。
脂肪族カルボン酸塩の脂肪族カルボン酸としては、例えばヘキサン酸、4−メチル吉草酸、2−エチル酪酸、2,2−ジメチル酪酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、イコサン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸などがある。
また脂肪族カルボン酸塩の塩としては、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩、アンモニウム塩などがあり、特にアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が好適である。
さらに脂肪族カルボン酸塩の置換基としては、例えば水酸基、カルボキシ基、アミノ基、アルコキシ基、アセチル基、ハロゲン原子などがある。置換度は5以下、好ましくは3以下、より好ましくは0または1である。
脂肪族カルボン酸塩の好ましい有機化合物としては、例えばオレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ベヘニン酸ナトリウム、1,2−ヒドロキシオクタデカン酸ナトリウム、イソステアリン酸ナトリウム、2−ドデカン酸ナトリウムなどがある。
前記芳香族カルボン酸塩中の炭素数は好ましくは7〜20であり、より好ましくは7〜14である。
芳香族カルボン酸塩の芳香族カルボン酸としては、例えば安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ジフタル酸、ベンゼントリカルボン酸、ベンゼンテトラカルボン酸、ナフトエ酸などがある。
芳香族カルボン酸塩の塩としては、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩、アンモニウム塩などがあり、特にアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が好適である。
芳香族カルボン酸塩の置換基としては、例えば水酸基、カルボキシ基、アミノ基、アルコキシ基、アセチル基、ハロゲン原子、炭素数が1〜6のアルキル基などがある。置換度は5以下、好ましくは3以下、より好ましくは0または1である。
芳香族カルボン酸塩の好ましい有機化合物としては、例えば安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、イソフタル酸ナトリウム、テレフタル酸ナトリウム、ジフタル酸ナトリウムなどがある。
潤滑剤には必要に応じて、例えば防錆剤、粘度調節剤、酸化防止剤、消泡剤、pH調整剤などを添加することができる。
本実施形態では、水にステアリン酸ナトリウムと水酸化ナトリウムを添加して溶解し、この潤滑剤溶液が80℃〜100℃の温度範囲になるように加熱維持する。前記ステアリン酸ナトリウムの添加量は8g/L〜12g/Lである。
この潤滑剤溶液中に前述のワークを浸漬することにより、ワーク表面の水酸化マグネシウム層が化学反応を起し、カルボン酸マグネシウムからなるマグネシウム石けん層を形成する。ワークの浸漬時間は、1分〜5分が適当である。
このようにして表面にマグネシウム石けん層を形成したワークを後述の温間塑性加工装置にセットして所定の温間塑性加工を行い(S7)、この成形加工後に成形品の焼鈍処理を行う(S8)。
焼鈍温度は150℃〜400℃の範囲、好ましくは200℃〜300℃の範囲で行われ、焼鈍時間は素材に応じて20分〜10時間の範囲から選ばれる場合が多いが、これら焼鈍条件はワークの条件(例えば材質、厚さ、広さ、形状など)あるいは(ならびに)求める特性などにより、適宜に焼鈍条件の最適化される。
一般に塑性加工前の平均結晶粒径が比較的小さい場合は、焼鈍温度は高めで、焼鈍時間は長いめに設定され、塑性加工前の平均結晶粒径が比較的大きい場合は、焼鈍温度は低いめで、焼鈍時間は短めに設定される。
この焼鈍処理により結晶粒を成長させて、平均結晶粒径を100μm以上、好ましくは100μm〜200μmの範囲とする。平均結晶粒径を大きくして、結晶粒界を可及的に少なくすることにより、音の解像度、高音の音圧レベルなど音響特性(振動特性)を向上することができる。
前述の温間塑性加工(プレス加工)した後には、所謂、「ゆず肌」と呼ばれる表面の粗面化現象が生じているから、S9でその加工物に対して表面平滑化処理を行う。この表面平滑化処理に使用される処理液としては、例えばアミン類あるいは(ならびに)キレート化合物が使用可能である。
具体的にはモノカルボン酸、ジカルボン酸、オキシまたはケトカルボン酸、芳香族カルボン酸、アミン、アミノポリカルボン酸、アミノ酸、β−ジケトン、オキシン類などが用いられる。
さらに具体的には前記モノカルボン酸としては、例えばギ酸や酢酸などがある。前記ジカルボン酸としては、例えばシュウ酸やマロン酸などがある。前記オキシまたはケトカルボン酸としては、例えば乳酸やクエン酸などがある。前記芳香族カルボン酸としては、例えばサリチル酸やスルホサリチル酸などがある。
前記アミンとしては、例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、ピリジンカルボン酸、ピリジンジカルボン酸などがある。前記アミノポリカルボン酸としては、例えばエチレンジアミン4酢酸、イミノジ酢酸、メルカプトエチルイミノジ酢酸などがある。前記アミノ酸としては、例えばグルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、グリシルグリシンなどがある。
前記β−ジケトンとしては、例えばアセチルアセトン、ジベンゾイルメタン、フロイルテノイルメタンなどがある。前記オキシン類としては、例えばオキシン、メチルオキシン、オキシンスルホン酸、キノリンカルボン酸、ヒドロキシキノリンなどがある。
これら表面平滑化処理剤を1種または2種以上混合して用いられる。表面平滑化処理剤を、0.1g/L〜20g/L、好ましくは0.5g/L〜4g/Lとなるように溶解して使用する。液温は5℃〜60℃、好ましくは15℃〜35℃で、加工品の処理液中への浸漬時間は20秒〜10分、好ましくは1分〜3分の範囲である。なおこれら表面平滑化処理剤の濃度、液温ならびに浸漬時間などの処理条件を前述のように例示したが、その範囲に限定されるものではなく、加工品の材質、大きさ、形状ならびに加工品の表面状態などに応じて適宜設定される。
本実施形態では、1g/L〜2g/Lの乳酸水溶液中にプレス加工品を常温で1分〜2分間浸漬して表面平滑化処理を行った。
なお、表面平滑化処理剤の濃度が高すぎたり、液温が高すぎたり、あるいは浸漬時間が長すぎると、加工品の表面がかえって粗面化が進行するから、前記処理条件の設定には注意を要する。
表面平滑化処理後に、陽極酸化処理を行う(S10)。この陽極酸化処理は、前処理と酸化処理と後処理の3工程からなる。前処理は、成形加工品の表面に付着している潤滑剤などを除去する処理で、具体的にはアルカリ洗浄である。マグネシウムは耐アルカリ性なので、アルカリ度の高い洗浄剤を使用して高温で効果的な洗浄が可能である。
前処理を行った加工品を、例えば水酸化ナトリウム、エチレングリコール、シュウ酸ナトリウムの混合水溶液からなり、75℃〜80℃に維持された電解浴に浸漬し、所定の通電を行う。次に酸化処理した後、加工品の水洗、湯洗、乾燥の後処理を行う。
この陽極酸化処理により、加工品の表面に緻密な酸化被膜が形成される。この陽極酸化処理(S10)の前に表面平滑化処理(S9)を行うことにより、加工品表面の「ゆず肌」がなくなり、表面平滑度が高くなるから、陽極酸化処理によって形成される酸化被膜の加工品に対する密着性が良好である。この酸化被膜は内部金属の防食皮膜として機能すると共に、塗装の下地膜にもなる。従ってこの陽極酸化処理後、S11の電着塗装仕上げを行うことができる。
図2は、実施形態に係る連続プレス方式の温間塑性加工装置の概略構成図である。この温間塑性加工装置は同図に示すように、間欠送り機構4と成形加工機構5と切断機構6とが加工工程の流れ方向Xに沿って設けられている。
間欠送り機構4には、ロール状に巻き取られた帯状のワーク2がセットされる。このワーク2の表面には、図1のS4でマグネシウム石けん層3が形成されている。帯状のワーク2は、間欠的に往復移動するチャッキング機構7a,7bによって挟まれた状態で成形加工機構5側に所定の送りピッチP1で間欠的に送り出される。
本実施形態の場合、成形加工機構5は第1成形部8a、第2成形部8b、第3成形部8c、第4成形部8dを有し、これら成形部8a〜8dは加工工程の流れ方向Xに沿って設けられている。
第1成形部8aは第1固定側プレス金型8a−1と第1可動側プレス金型8a−2とから構成され、第2成形部8bは第2固定側プレス金型8b−1と第2可動側プレス金型8b−2とから構成され、第3成形部8cは第3固定側プレス金型8c−1と第3可動側プレス金型8c−2とから構成され、第4成形部8dは第4固定側プレス金型8d−1と第4可動側プレス金型8d−2とから構成されている。
各固定側プレス金型8a−1〜8d−1は固定盤9に取り付けられ、各可動側プレス金型8a−2〜8d−2は可動盤10に取り付けられている。各固定側プレス金型8a−1〜8d−1と各可動側プレス金型8a−2〜8d−2には、電気ヒータ11と温度センサ(図示せず)が内蔵されており、例えば200℃〜250℃の範囲で個別に温度制御されている。
各固定側プレス金型8a−1〜8d−1の周囲には押え部材12がスライド可能に配置され、各押え部材12はスプリング13により常に上方向の各可動側プレス金型8a−2〜8d−2側に弾性付勢されている。
第1成形部8aと第2成形部8bとの間隔P2、第2成形部8bと第3成形部8cとの間隔P3、第3成形部8cと第4成形部8dとの間隔P4はともにワーク2の送りピッチP1と等しくなるように、各成形部8の位置決めがなされている。
各可動側プレス金型8a−2〜8d−2を取り付けた可動盤10は複数本のロッドによって上下動可能に支持され、複数本のロッドの頭部に取り付けられた天板に油圧シリンダが固定されている(いずれも図示せず)。
この油圧シリンダによって前記可動盤10が所定のストロークで上下動し、降下時に各可動側プレス金型8a−2〜8d−2がワーク2と接触または近接する加熱モード位置と、ワーク2を各固定側プレス金型8a−1〜8d−1側に押圧するプレス成形モード位置との2段階で位置決めされるようになっている。図2に示す可動盤10(可動側プレス金型8a−2〜8d−2)は、待機位置の状態を示している。
図3は、第1成形部8aでのワーク2の加熱状態を示す加熱モード位置での断面図である。第1固定側プレス金型8a−1の頭部にドーム状の突出部14aが設けられ、一方、第1可動側プレス金型8a−2の下面には前記突出部14aと対応するドーム状の凹部15aが形成されている。
図2に示すように可動盤10(可動側プレス金型8a−2)が待機位置にあるとき、ワーク2がチャッキング機構7a,7bで挟まれて、固定側プレス金型8a−1上に送られる。ワーク2を所定長さ送り出した後、チャッキング機構7a,7bは開いた状態で点線の位置から実線の待機位置まで後退する。
次に可動側プレス金型8a−2が加熱モード位置まで降下し、フラットなワーク2の下面は固定側プレス金型8a−1の頭部と押え部材12に接触して、ワーク2の上面は可動側プレス金型8a−2の下面と接触し、ワーク2の成形されようとしている部分の周囲は可動側プレス金型8a−2の下面と押え部材12によって弾性的に挟まれている。
前述のように固定側プレス金型8a−1と可動側プレス金型8a−2には電気ヒータ11が内蔵されて所定の温度に加熱されており、しかも押え部材12は固定側プレス金型8a−1と接触して熱伝導により高温状態になっているから、ワーク2は固定側プレス金型8a−1、可動側プレス金型8a−2、押え部材12の接触または近接によって、成形されようとしている部分ならびにその周辺が加熱される。
図3の加熱モードの状態を所定時間(例えば5秒〜10秒程度)維持することにより、薄板状のワーク2は温間塑性加工に適した温度、例えば固定側プレス金型8a−1ならびに可動側プレス金型8a−2とほぼ同温の200℃〜250℃程度に加熱される。加熱モードの時間は、ワーク2の板厚、材質、熱的特性、成形する形や寸法などによって適宜調整することができる。
なお、この加熱モードは前述のように短時間であり、しかも加熱温度も比較的低いから、結晶粒子の成長が起きて、そのために加工性が低下する心配はない。
しかる後、可動側プレス金型8a−2を固定側プレス金型8a−1側に押圧することにより、押え部材12がスプリング13の弾性に抗して下側に下がり、突出部14aと対凹部15aとによりワーク2の一部がそれらと同じ形状にプレス成形される。このプレス成形時、加工が施される部分の周辺が可動側プレス金型8a−2と押え部材12によって強固に挟圧されているから、周辺部分でのシワ発生が防止できる。
この第1段階の加工が終わると、油圧シリンダによって可動盤10が図2の位置まで持ち上げられ、第1成形部8aで成形されたワーク2の部分がチャッキング機構7a,7bの送り動作によって次の第2成形部8bに送られる。
第2成形部8b〜第4成形部8dにおいても間欠的に順送りすることにより、ワーク2の加熱と塑性加工が繰り返して行われ、最終的には図4に示すようにワーク2にドーム部16を連続的に多数個形成することができる。
再び図2に戻って、前述のようにして成形加工機構5を経由したワーク2は切断機構6に送られる。切断機構6は、固定盤9に取り付けられた受け部17と、可動盤10に取り付けられた刃部18と、制御部(図示せず)に接続されたカウンタ19とを備えている。
間欠送り機構4によるワーク2の送り回数あるいは成形加工機構5によるプレス回数を前記カウンタ19で計測することにより、ワーク2上の形成された成形部(本実施形態ではドーム部16)の個数を検出することができる。ワーク2上に成形部が所定数形成されて刃部18の下を通過すると、刃部18を出してワーク2を切断し、図5に示すような短冊状の成形シート20を得る。
この成形シート20は、次の焼鈍処理工程、表面平滑化処理工程、陽極酸化処理工程ならびに電着塗装仕上げ工程に移され、最終工程で成形部(本実施形態ではドーム部16)がワーク2から切り離される。
図5に示すように成形シート20の成形部(本実施形態ではドーム部16)の周囲には貫通した複数の孔21が形成されている。焼鈍処理工程では、この孔21を利用して成形シート20を多数枚吊り下げて焼鈍処理を行うこともできる。また陽極酸化処理工程で一方の電極をこの孔21に挿入して電極とワーク2を多数箇所で接触することにより、全体的に均一な陽極酸化が行われる。この孔21は、例えば成形加工機構5の最終段階である第4成形部8dで形成することができる。
図6は純マグネシウムの薄板でスピーカをプレス加工した後の表面状態を概略的に示す図、図7はそのプレス加工品を1g/L〜2g/Lの乳酸水溶液に常温で1分〜2分間浸漬した後の表面状態を概略的に示す図である。
図6から明らかなように、プレス加工により加工品の表面には、突出した所と凹んだ所の差が極端で、しかも突出部の先端が尖った「ゆず肌」と呼ばれる粗面化現象が発生しており、平均表面粗さRaを測定してみると341nm程度であった。
これに対して図7に示す乳酸で処理したものは、尖った「ゆず肌」が無くなり、表面の状態が非常に滑らかであり、平均表面粗さRaを測定してみると240nm程度と小さく、表面が平滑であることが分かった。
前記実施形態では成形すべき金属シートの表面に予めマグネシウム石けん層を形成したが、このマグネシウム石けん層の形成の代わりに、例えば油脂系潤滑剤やシリコーン系無機系潤滑剤などの通常の潤滑剤を塗布することもできる。
前記実施形態では焼鈍処理した後に表面平滑化処理を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、焼鈍処理を省略したり、表面平滑化処理後に焼鈍処理を行うこともできる。
前記実施形態ではプレス加工を施す場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば押出加工、圧延加工、成形加工、切削加工、研削加工、機械研摩などの各種機械的加工を施す場合にも適用可能である。
本発明の実施形態に係る温間塑性加工方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る温間塑性加工装置の概略構成図である。 その温間塑性加工装置の第1成形部でのワーク加熱モード位置での断面図である。 その温間塑性加工装置によって加工されたワークの断面図である。 その温間塑性加工装置によって得られた成形シートの斜視図である。 プレス加工することによって発生した「ゆず肌」現象を模式的に示した図である。 その「ゆず肌」を表面平滑化処理した後の状態を模式的に示した図である。
符号の説明
1:水酸化マグネシウム層、2:ワーク、3:マグネシウム石けん層、4:間欠送り機構、5:成形加工機構、6:切断機構、7a,7b:チャッキング機構、8a:第1成形部、8a−1:第1固定側プレス金型、8a−2:第1可動側プレス金型、8b:第2成形部、8b−1:第2固定側プレス金型、8b−2:第2可動側プレス金型、8c:第3成形部、8c−1:第3固定側プレス金型、8c−2:第3可動側プレス金型、8d:第4成形部、8d−1:第4固定側プレス金型、8d−2:第4可動側プレス金型、9:固定盤、10:可動盤、11:電気ヒータ、12:押え部材、13:スプリング、14a〜14d:突出部、15a〜15d:凹部、16:ドーム部、17:受け部、18:刃部、19:カウンタ、20:成形シート、21:孔。

Claims (3)

  1. マグネシウムまたはマグネシウム基合金からなる加工すべきワークの全表面に水酸化マグネシウム層を形成する水酸化マグネシウム層形成工程と、
    その水酸化マグネシウム層形成工程後に、前記水酸化マグネシウム層をマグネシウム石けん層とするマグネシウム石けん層形成工程と、
    そのマグネシウム石けん層を形成したワークに温間塑性加工を施して所定の形状に成形する温間塑性加工工程と、
    その成形された加工品に焼鈍処理を施す焼鈍処理工程と、
    その焼鈍処理工程後に、前記加工品の表面に形成されている微小な突出部を表面平滑化溶液により除去する微小突出部除去工程と、
    その微小突出部除去工程後に、前記加工品の表面に陽極酸化被膜を形成する陽極酸化処理工程と
    を備えたことを特徴とするマグネシウムまたはマグネシウム基合金の加工方法。
  2. 請求項1記載のマグネシウムまたはマグネシウム基合金の加工方法において、前記水酸化マグネシウム層をマグネシウム石けん層にするために、脂肪族カルボン酸塩ならびに芳香族カルボン酸塩のグループから選択された少なくとも1種の有機化合物が用いられることを特徴とするマグネシウムまたはマグネシウム基合金の加工方法。
  3. 請求項1または2記載のマグネシウムまたはマグネシウム基合金の加工方法において、前記加工品が振動板であることを特徴とするマグネシウムまたはマグネシウム基合金の加工方法。
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