JP4930536B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、クローラクレーンなどの作業車両に関するものである。
特許文献1には、鋼材などを磁性吸着により捕獲するリフティングマグネットを自走式クレーンに装着したものが開示されている。当該自走式クレーンは、下部走行体と、当該下部走行体上に旋回自在に搭載された旋回フレームおよび旋回フレームの幅方向の両端に取り付けられたデッキを有して構成される上部旋回体と具備しており、上部旋回体の先端部に設けられたブームから延びる作業用ロープに、リフティングマグネットが装着されている。当該リフティングマグネットを装着させる場合、自走式クレーンには、リフティングマグネットを励磁するための発電機が搭載される。
ここで、図14は、従来の自走式クレーン200の上面図を示す。図14に示すように、自走式クレーン200において、上部旋回体104の先端部に設けられたブーム106の後部には、主巻きドラム114、補巻きドラム115が一列に配置され、各作業用ロープの巻回を行うようになっている。通常、デッキ103上には、標準仕様の自走式クレーン200に必要な部品が搭載される。このような標準仕様の自走式クレーン200に対して、補巻きドラム115の後部には、自走式クレーン200の仕様に合わせてサードドラムをオプションで取り付けることができる。また、従来、リフティングマグネットを装着した特殊な自走式クレーン200においては、リフティングマグネット用の発電機8がデッキ103上に設置されるのが一般的である。
特開2001−226071号公報
しかしながら、デッキ103は、標準仕様の自走式クレーン200に必要な部品のみが搭載されることを前提に設計されているので、発電機8を追加で搭載できる強度を有していない虞がある。そのため、発電機8をデッキ103上に追加で搭載する場合、当該発電機8に耐えられるようにデッキ103を補強する必要が生じていた。また、自走式クレーン200本体組立後に、発電機8を追加で搭載することが決まると、デッキ103上に既に組んだ部品を取り外す必要があり、多くの時間や労力を費やしてしまう。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、発電機を追加で搭載する際に、大掛かりな改造を不要にすることを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明に係る作業車両は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の作業車両は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記課題を解決するための本発明に係る作業車両の第1の特徴は、旋回フレーム上に、ロープを巻き取り又は巻き出しするための第1ドラム及び第2ドラムが設けられた作業車両であって、ピン孔が形成され、当該ピン孔を用いたピン結合により第3ドラムを着脱自在に取り付け可能な第3ドラム取付部が、前記旋回フレームに設けられており、当該第3ドラム取付部に、発電機が、前記ピン孔を用いたピン結合により着脱自在に取り付けられていることである。
この構成によると、第3ドラムを取り付けるのに十分な強度を有している第3ドラム取付部に発電機を取り付けることで、発電機を取り付ける際に生じる補強を抑制することができる。また、発電機は、第3ドラム取付部に形成されたピン孔を用いたピン結合により着脱自在に取り付けられているので、発電機の着脱は容易な構成となっている。そのため、第3ドラム取付部に発電機を取り付けるに際し、多くの時間や労力を費やすことはない。その結果、発電機を追加で搭載するに際し、大掛かりな改造が不要になる。
また、本発明に係る作業車両の第2の特徴は、前記発電機は、連結機構を介して前記第3ドラム取付部に取り付けられており、前記連結機構は、前記発電機の位置を、鉛直軸回りの回動方向において調整可能に構成されていることである。
ここで、従来、作業車両に搭載される発電機の位置調整は、例えば、車体前後方向に延びた長穴により車体前後方向の調整は可能であったが、鉛直軸回りの回動方向の調整はされていなかった。そのため、エンジンおよびパワデバイダなどの出力軸に対する発電機の入力軸の平行度の調整はできなかった。その結果、出力軸および発電機の入力軸に巻回されるVベルトの芯振れが多くなるので、当該Vベルトの寿命が短くなってしまう。さらに、Vベルトの伝達効率が悪い。しかし、本発明に係る作業車両の第2の特徴による構成であれば、出力軸に対する発電機の入力軸の平行度を調整することができる。
また、本発明に係る作業車両の第3の特徴は、前記連結機構は、前記第3ドラム取付部に対して前記ピン孔を用いたピン結合により取り付けられた架台と、前記架台と前記発電機との間に設けられた調整プレートと、を有し、前記調整プレートは、同一の鉛直軸を中心とする円弧状に形成された複数の長孔を有し、当該長孔を貫通するボルトにより前記架台に固定されていることである。
この構成によると、簡易な構成でエンジンおよびパワデバイダなどの出力軸に対する発電機の入力軸の平行度を調整することができる。
クローラクレーンの概略図である。 本実施形態に係るクローラクレーンの上面図である。 サードドラムを搭載したクローラクレーンの上面図である。 旋回フレームの概略図である。 図2に示す矢視Bから見た図である。 図3に示すE部位の拡大図である。 図2に示すC−C断面の断面図である。 図2に示すD部位の拡大図である。 図8に示すF−F断面の断面図である。 図9に示す矢視Hから見た図である。 図8に示すG部位の拡大図である。 他の実施形態を示した図である。 他の実施形態を示した図である。 従来の自走式クレーンの上面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
(クローラクレーン100の構成)
図1は、クローラクレーン100(作業車両)の概略図であり、図2は、クローラクレーン100の上面図である。なお、図2において示した矢印Aの方向をクローラクレーン100の車体前後方向とする。図1および図2に示すように、クローラクレーン100は、走行用のクローラを備えた下部走行体101と、当該下部走行体101上に旋回自在に搭載された旋回フレーム102および当該旋回フレーム102の長手方向に直交する幅方向の両端に取り付けられたデッキ103を有して構成された上部旋回体104と、当該上部旋回体104に設けられた走行時の運転室とクレーン作業時の操縦室を兼ねるキャブ105と、上部旋回体104の先端部に取り付けられたブーム106と、上部旋回体104の後部の上部に設けられたガントリ107と、ブーム106の先端部に設けられたシーブ108から作業用ロープ109により吊下げられたフック110と、上部旋回体104の後端部に設けられた転倒防止用のカウンタウエイト111と、を有している。なお、図2に示すように、デッキ103上には、例えば、補助燃料タンク112、エンジン113などが搭載される。
図2に示すように、クローラクレーン100のブーム106の後方の旋回フレーム102上には、巻き上げ用の作業用ロープの巻き掛数を増やした重荷重用の主巻きドラム114(第1ドラム)と、単索で荷をつる補助用の補巻きドラム115(第2ドラム)が一列に設けられている。そして、各ドラムを正転、逆転させて作業用ロープの巻き上げ巻き下げを行う。なお、油圧モータ121を駆動させて減速機122を介してドラムを回転させている。
ここで、以上説明したようなクローラクレーン100の構成を同様に有する標準仕様のクローラクレーン(以下、標準機と呼ぶ)に対して、本実施形態に係るクローラクレーン100には、図1に示すように、鋼材などを磁性吸着により捕獲するリフティングマグネット116が装着されている。当該リフティングマグネット116は、ブーム106先端部に設けられたシーブ108から延びる作業用ロープ119に吊り下げられたフック110に係止部材117を介して装着されている。なお、リフティングマグネット116には、リフティングマグネット116の揺動を抑制し、姿勢を水平に保つためのワイヤーロープ118が係止されている。
また、標準機に対して、本実施形態に係るクローラクレーン100には、図2に示すように、旋回フレーム102上であり、かつ補巻きドラム115の後方に、連結機構1が取り付けられている。そして、当該連結機構1には、リフティングマグネット116を励磁するための発電機8が搭載されている。
ここで、図5は、図2に示すクローラクレーン100の側面図である。図5に示すように、エンジン113の出力はパワデバイダ120に入力され、パワデバイダ120の出力軸11には、第1プーリ13が軸支されており、発電機8の入力軸12には、第2プーリ14が軸支されている。そして、当該第1プーリ13および第2プーリ14にVベルト19が巻回されることで、エンジン113から出力された動力が発電機8に伝達され、発電機8が駆動される。
図2に示すクローラクレーン100は、標準機に発電機8を搭載したものである。一方、図3には、標準機に発電機8の代わりにサードドラム4(第3ドラム)を取り付けたものを示す。すなわち、発電機8を搭載した連結機構1が取り外され、連結機構1が取り付けられていた場所にサードドラム4がオプションで取り付けられている。当該サードドラム4は、主巻きドラム114、補巻きドラム115と同程度の重量を有する。なお、標準機にサードドラム4を取り付けることで、ハンマーグラブ作業でのケーシングジャッキハンドリング、バイブロ作業でのバイブロ手元引き込み、台船上作業でのクレーン作業等が行われる。
次に、サードドラム4の具体的な取り付け構成について説明する。図4には、図3において示した旋回フレーム102を側面から見たものを示す。当該旋回フレーム102上には、主巻きドラム114および補巻きドラム115が取り付けられている。図3および図4に示すように、旋回フレーム102の両側面には、旋回フレーム102の側面を形成する同一形状の左フレーム板102aと右フレーム板102bとが設けられている。左フレーム板102aおよび右フレーム板102bには、サードドラム4を取り付けるためのラグ7(第3ドラム取付部)が設けられている。当該ラグ7は、左フレーム板102aおよび右フレーム板102bの長手方向に直交する幅方向の一端に車体前後方向にある一定の間隔をあけて設けられており、車体鉛直方向に凸状に隆起して形成されている。また、ラグ7にはピン23を挿入するためのピン孔70が設けられている。なお、左フレーム板102aおよび右フレーム板102bの長手方向に直交する幅方向の他端は、旋回フレームを構成する部材(図示せず)に取り付けられている。
図6は、図3に示すE部位の拡大図である。図6に示すように、サードドラム4の両端にはサードドラム4を支持するためのブラケット40が取り付けられている。当該ブラケット40は、ラグ7の厚さより若干広い隙間を開けて対向するように形成された嵌合凹部41を2ヶ所有し、当該嵌合凹部41にラグ7が挿入される。各嵌合凹部41には、ピン23を挿通するためのピン孔が対向するように設けられている。
この構成で、嵌合凹部41に設けられた一方のピン孔から、頭部を備えたピン23を差し込み、その先端部をラグ7に設けたピン孔70から嵌合凹部41に設けられた他方のピン孔に挿通し、その突出部にクリップリング(図示せず)などの止め輪を係止めして当該ピン23が抜けないようにしてある。これにより、サードドラム4が旋回フレーム102上に着脱自在に取り付けられる。
さらに、各嵌合凹部41には、サードドラム4を旋回フレーム102に固定するためのネジ孔が対向するように設けられている。嵌合凹部41に設けられた一方のネジ孔にボルト24がネジ込まれ、一定量押し込んだならば、ロックナット25で位置決めされる。同様に、嵌合凹部41に設けられた他方のネジ孔にボルト24がネジ込まれ、一定量押し込んだならば、ロックナット25で位置決めされる。これにより、各ボルト24が両側からラグ7を押し付けるので、サードドラム4が旋回フレーム102に固定されることになる。以上説明したように、サードドラム4は、取り付けおよび取り外しが容易な構成となっている。
次に、連結機構1の具体的な取り付け構成について説明する。図7は、図2に示すC−C断面の断面図である。図2、図5、図7に示すように、本実施形態では、上記説明したサードドラム4を取り付けるためのラグ7に連結機構1が取り付けられている。なお、連結機構1には、電源盤119が取り付けられている。
(連結機構1の構成)
図8は、図2において示したD部位の拡大図であり、図9は、図8に示すF−F断面の断面図である。図8および図9に示すように、連結機構1は、サードドラム4を取り付けるためのラグ7に取り付けられた架台2と、当該架台2に載置される調整プレート3とを有して構成されている。架台2は、旋回フレーム102を構成する部材である左フレーム板102aおよび右フレーム板102bに設けられたラグ7に取り付けられるベースブラケット2aと、当該ベースブラケット2aに取り付けられ、旋回フレーム102から車体前後方向に直交する車体幅方向に片持ちに張り出したベースブラケット2bとを有して構成されている。当該ベースブラケット2bには、リフティングマグネット116を励磁するための発電機8が搭載される。
ベースブラケット2aは、ベースプレート20と、旋回フレーム102に取り付けるためのピン孔が設けられたプレート21a、21b、21c、21dと、補強プレート22と、ベースブラケット2bを取り付けるためのベース26とを有して構成される溶接構造物である。なお、各プレート21a、21b、21c、21dに設けられたピン孔は、各プレート21a、21b、21c、21dの長さ方向に2つずつ設けられている。ベースプレート20の長さ方向の一端の側面には、プレート21aが取り付けられ、当該プレート20とラグ7の厚さより若干広い隙間を開けて対向するように、プレート21bがベースプレート20の下面に取り付けられている。ベースプレート20の長さ方向の他端の下面には、プレート21dが取り付けられており、当該プレート21dとラグ7の厚さより若干広い隙間を開けて対向するように、プレート21cがベースプレート20の下面に取り付けられている。なお、プレート21bとプレート21cの間であって、ベースプレート20下面には、ベースプレート20の長手方向に直交する幅方向に2つの補強プレート22が取り付けられている。
この構成で、プレート21aとプレート21bの隙間およびプレート21cとプレート21dの隙間には、旋回フレーム102を構成する部材である左フレーム板102aおよび右フレーム板102bに設けられたラグ7がそれぞれ挿入される。そして、プレート21bに設けられたピン孔から、頭部を備えたピン23を差し込み、その先端部を左フレーム板102aのラグ7に設けられたピン孔からプレート21aに設けられたピン孔に挿通し、その突出部にクリップリングなどの止め輪を係止めして当該ピン23が抜けないようにしてある。同様に、プレート21cに設けられたピン孔から、頭部を備えたピン23を差し込み、その先端部を右フレーム板102bのラグ7に設けられたピン孔からプレート21dに設けられたピン孔に挿通し、その突出部にクリップリングなどの止め輪を係止めして当該ピン23が抜けないようにしてある。これにより、ベースブラケット2aが旋回フレーム102上に着脱自在に取り付けられる。
さらに、各プレート21a、21b、21c、21dには、ベースブラケット2aをラグ7に固定するためのネジ孔がピン孔の近傍であって、各プレート21a、21b、21c、21dの長さ方向に2つずつ設けられている。プレート21aに設けられたネジ孔にボルト24がネジ込まれ、一定量押し込んだならば、ロックナット25で位置決めされる。また、プレート21bに設けられたネジ孔にボルト24がネジ込まれ、一定量押し込んだならば、ロックナット25で位置決めされる。同様に、プレート21cに設けられたネジ孔にボルト24がネジ込まれ、一定量押し込んだならば、ロックナット25で位置決めされる。また、プレート21dに設けられたネジ孔にボルト24がネジ込まれ、一定量押し込んだならば、ロックナット25で位置決めされる。これにより、各ボルトが両側からラグ7を押し付けるので、ベースブラケット2aが旋回フレーム102に固定されることになる。
プレート21aの側面には、略L字型のベース26が取り付けられている。当該ベース26とベースプレート20は、3つのリブ27により連結されている。つまり、ベース26とリブ27およびベースプレート20とリブ27が溶接されている。また、ベース26には、ベースブラケット2bを取り付けるためのネジ孔が設けられている。
ベースブラケット2bは、ベース26に取り付けるための孔が設けられた架台プレート30aと、略台形の右フレーム31および左フレーム32と、発電機8が載置される架台プレート30bとを有して構成される溶接構造物である。当該架台プレート30bの長手方向に直交する幅方向の一端には、右フレーム31が取り付けられ、他端には、左フレーム32が取り付けられており、略H断面を形成する。この右フレーム31、左フレーム32、架台プレート30bにより構成された部材が架台プレート30aに取り付けられる。なお、架台プレート30aと架台プレート30bは、リブ33により連結され、補強されている。また、架台プレート30aと右フレーム31は、リブ34により連結され、補強されている。また、架台プレート30aと左フレーム32が、リブ34により連結され、補強されている。このように構成されたベースブラケット2bは、ボルトおよびナットによりベース26に固定される。
次に、デッキ103に搭載されるパワデバイダ120の出力軸11に対する、架台2に搭載される発電機8の入力軸12の平行度を調整するための構成について説明する。図8および図9に示すように、架台2を構成する部材である架台プレート30b上には、調整プレート3が載置されている。当該調整プレート3および架台プレート30bには、調整プレート3と架台プレート30bとを締結するボス孔16が設けられており、頭部を有するピン15が各ボス孔16に挿通されることで、調整プレート3が架台プレート30b上にボス孔16の軸を中心軸とした回動方向に回動自在に載置される。
ここで、図11に示すように、調整プレート3には、ボス孔16を中心としてある半径をもった同一円周上において、円周方向に延びた円弧状の長孔17が設けられている。長孔17は、円周方向一定間隔おき、つまり90度間隔おきに等配で4つ設けられており、架台プレート30bには、当該長孔17に相対するネジ孔10が4つ設けられている。これにより、調整プレート3は、ボス孔16の軸を中心軸とした回動方向に調整されたうえで、長穴17を貫通するボルトにより架台プレート30b上に固定される。
当該調整プレート3には、リフティングマグネット116用の発電機8が搭載される発電機搭載用ブラケット5が取り付けられる。これにより、発電機搭載用ブラケット5が、調整プレート3を介して、ボス孔16の軸を中心軸とした回動方向に調整される。そのため、パワデバイダ120の出力軸11に対する発電機8の入力軸12を平行に調整することができる。ここで、調整プレート3に設けられるボス孔16は、発電機8本体の直下に設けるのが好ましい。これにより、発電機8を回動方向に回動させるに際し、ボス孔16の軸を中心とする半径のより小さい円を描いて回ることで、パワデバイダ120の出力軸11に対する発電機8の入力軸12の平行度を調整することができる。
次に、発電機搭載用ブラケット5の取り付け構成について説明する。図8および図9に示すように、調整プレート3上面には、発電機搭載用ブラケット5を取り付けるためのブラケット9が調整プレート3の長手方向に直交する幅方向に2つ設けられおり、各ブラケット9には、ピン孔が設けられている。さらに、調整プレート3上面には、発電機搭載用ブラケット5の高さを調整する高さ調整機構6が設けられている。
発電機搭載用ブラケット5は、一対の第1アングル部材50と、一対の第2アングル部材51と、ブラケット9に連結される一対の第1支持部材52と、高さ調整機構6に連結される第2支持部材53とを有して構成される溶接構造物である。
一対の第1アングル部材50は、所定の幅をもたせて対向するように配置され、この一対の第1アングル部材50の間には、第2アングル部材51が対向するように配置されている。この構成で、一対の第1アングル部材50と一対の第2アングル部材51が互いに取り付けられている。また、一対の第1アングル部材50のうち一方の第1アングル部材50の長手方向には、所定の幅をもたせて一対の第1支持部材52が2つ取り付けられており、他方の第1アングル部材50の長手方向には、所定の幅をもたせて第2支持部材53が2つ取り付けられている。なお、第1支持部材52には、ブラケット9に連結するためのピン孔が設けられている。一方、第2支持部材53には、高さ調整機構6に連結するためのピン孔が設けられている。
ここで、第1アングル部材50には、車体前後方向に延びた長孔54が2つ設けられており、当該長孔54により、発電機8が発電機搭載用ブラケット5に対して車体前後方向に移動可能に取り付けられる。そのため、パワデバイダ120の出力軸11に軸支された第1プーリ13に対する発電機8の入力軸12に軸支された第2プーリ14の車体前後方向の位置調整を行うことができる。
一対の第1支持部材52は、ブラケット9の厚さより若干広い隙間を開けて対向するように第1アングル部材50に取り付けられており、両第1支持部材52の間にブラケット9が挿入される。そして、両第1支持部材52に挿通されたピン孔の一方から、頭部を備えたピンを差し込み、その先端部をブラケット9のピン孔から他方の第1支持部材52のピン孔に挿通し、さらにその突出部にクリップリングなどの止め輪を係止して当該ピンが抜けないようにしてある。
(高さ調整機構6の構成)
高さ調整機構6は、図8〜図10に示すように、調整プレート3の長手方向に直交した幅方向の両端部に設けられた一対のブラケット60と、円柱状の部材にネジを切ったネジ部材61と、当該ネジ部材61が挿通する挿通孔を有し、その挿通孔の軸方向に直交する一対のピン軸63を備える第1リンク部材62と、ネジ部材61の一端がネジ込まれるネジ孔を有する第2リンク部材64とを有して構成される。
ブラケット60は、第1リンク部材62の厚さより若干広い隙間を開けて対向するように調整プレート3上面に取り付けられている。両ブラケット60には、第1リンク部材62の一対のピン軸63が挿通されるピン孔が対向して設けられており、各ピン孔に第1リンク部材62のピン軸63を挿通させることで、第1リンク部材62は、ブラケット60にピン軸63を中心軸とする回動方向に回動自在に取り付けられる。
ネジ部材61が第1リンク部材62に設けられた挿通孔に挿通された後、ネジ部材61の両端からダブルナット65をネジ込んで行く。これにより、ダブルナット65が第1リンク部材62の挿通孔が設けられた面に到達し、当該挿通孔の軸方向に対するネジ部材61の移動が規制される。
第2リンク部材64は、第2支持部材53の厚さより若干広い隙間を開けて対向するように形成された凹部64aを有し、当該凹部64aには、第2支持部材53が挿入される。なお、凹部64aには、ピンを挿通するためのピン孔が対向するように穿孔されている。そして、凹部64aに挿通された挿通孔の一方から、頭部を備えたピンを差し込み、その先端部を第2支持部材53のピン孔から他方の挿通孔に挿通し、さらにその突出部にクリップリングなどの止め輪を係止して当該ピンが抜けないようにしてある。
ここで、第1リンク部材62に設けられた挿通孔の軸方向に対するネジ部材61の移動と、ダブルナット65による挿通孔の軸方向に対するネジ部材61の移動の規制により、発電機搭載用ブラケット5は、第1支持部材52とブラケット9とを連結しているピンの軸を中心軸とした回動方向に回動した状態で保持される。これにより、発電機搭載用ブラケット5に搭載される発電機8の高さ調整を行うことができる。
ここで、発電機8の芯出し方法について説明する。図5は、図2に示すクローラクレーン100の側面図である。発電機8の芯出しをするに際に、まず、調整プレート3を介して架台2に載置された発電機搭載用ブラケット5が、調整プレート3に設けられたボス孔16の軸を中心軸とした回動方向に回動することで、パワデバイダ120の出力軸11に対する発電機8の入力軸12が車体前後方向で平行に調整される。次に、第1アングル部材50に設けられ、車体前後方向に延びた長孔54により、発電機8が発電機搭載用ブラケット5に対して車体前後方向に移動可能に取り付けられることで、パワデバイダ120の出力軸11に軸支された第1プーリ13に対する発電機8の入力軸12に軸支された第2プーリ14の車体前後方向の位置が調整される。その後、高さ調整機構6により、発電機8の高さ調整が行われる。
以上説明したように、本実施形態に係るクローラクレーン100は、ピン孔70が形成され、当該ピン孔70を用いたピン結合によりサードドラム4を着脱自在に取り付け可能なラグ7が、旋回フレーム102を構成する部材である左フレーム板102aおよび右フレーム板102bに設けられている。そして、リフティングマグネット116を励磁するための発電機8が、連結機構1を介してラグ7に取り付けられている。
この構成によると、サードドラム4を取り付けるのに十分な強度を有しているラグ7に、発電機8を取り付けることで、発電機8を取り付ける際に生じる補強を抑制することができる。また、発電機8を搭載した連結機構1は、ラグ7に形成されたピン孔70を用いたピン結合により着脱自在に取り付けられているので、連結機構1の着脱は容易な構成となっている。そのため、当該ラグ7に発電機8を搭載した連結機構1を取り付けるに際し、多くの時間や労力を費やすことはない。その結果、発電機8を標準機に追加で搭載するに際し、大掛かりな改造が不要になる。
また、連結機構1は、発電機8の位置を、鉛直軸回りの回動方向において調整可能に構成されている。つまり、連結機構1は、ラグ7に対してピン孔70を用いたピン結合により取り付けられた架台2と、当該架台2と発電機8との間に設けられた調整プレート3とを有する。そして、当該調整プレート3は、ボス孔16の軸を中心とする円弧状に形成された4つの長孔17を有し、当該長孔17を貫通するボルトにより架台2に固定されている。
この構成によると、クローラクレーン100のパワデバイダ120の出力軸11に対する発電機8の入力軸12の平行度を容易に調整することができる。そのため、パワデバイダ120の出力軸11に軸支される第1プーリ13および発電機8の入力軸12に軸支される第2プーリ14に巻回されるVベルト19の芯振れが少なく、当該Vベルト19の寿命が長くなる。さらに、Vベルト19のベルト伝達効率が良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することが可能なものである。例えば、以下に示すように変更して実施可能である。
(1)
上記実施形態で説明したように、調整プレート3に設けられたボス孔16の軸を中心としてある半径をもった同一円周上において、円周方向に延びた円弧状の長孔17を設けている。しかし、これに限らず、図12に示すように、ボス孔16の軸を中心としてある半径をもった円周上において、円周方向に延びた円弧状の長孔17aを設け、当該長孔17aが形成された円周とはボス孔16の軸を中心として異なる半径をもつ円周上において、円周方向に延びた円弧状の長孔17bを設けてもよい。架台プレート30bには、長孔17aに相対するネジ孔10aと、長孔17bに相対するネジ孔10bとが設けられている。
また、ボス孔16を設けない構成であってもよい。つまり、図13に示すように、調整プレート3に設けたボルト孔18の軸を中心としてある半径をもった円周上において、円周方向に延びた円弧状の長孔17cを設け、当該長孔17cが形成された円周とはボルト孔18の軸を中心として異なる半径をもつ円周上において、円周方向に延びた円弧状の長孔17dを設けてもよい。架台プレート30bには、長孔17cに相対するネジ孔10cと、長孔17dに相対するネジ孔10dとが設けられている。
1 連結機構
2 架台
2a、2b ベースブラケット
3 調整プレート
4 サードドラム
5 発電機搭載用ブラケット
6 高さ調整機構
7 ラグ
8 発電機
100 クローラクレーン
200 自走式クレーン

Claims (3)

  1. 旋回フレーム上に、ロープを巻き取り又は巻き出しするための第1ドラム及び第2ドラムが設けられた作業車両であって、
    ピン孔が形成され、当該ピン孔を用いたピン結合により第3ドラムを着脱自在に取り付け可能な第3ドラム取付部が、前記旋回フレームに設けられており、
    当該第3ドラム取付部に、発電機が、前記ピン孔を用いたピン結合により着脱自在に取り付けられている作業車両。
  2. 前記発電機は、連結機構を介して前記第3ドラム取付部に取り付けられており、
    前記連結機構は、前記発電機の位置を、鉛直軸回りの回動方向において調整可能に構成されている請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記連結機構は、前記第3ドラム取付部に対して前記ピン孔を用いたピン結合により取り付けられた架台と、前記架台と前記発電機との間に設けられた調整プレートと、を有し、
    前記調整プレートは、同一の鉛直軸を中心とする円弧状に形成された複数の長孔を有し、当該長孔を貫通するボルトにより前記架台に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
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