JP3538736B2 - 移動式クレーンのウインチドラム取付構造 - Google Patents

移動式クレーンのウインチドラム取付構造

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JP3538736B2 JP2000190452A JP2000190452A JP3538736B2 JP 3538736 B2 JP3538736 B2 JP 3538736B2 JP 2000190452 A JP2000190452 A JP 2000190452A JP 2000190452 A JP2000190452 A JP 2000190452A JP 3538736 B2 JP3538736 B2 JP 3538736B2
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winch
frame
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winch drum
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直輝 藤田
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Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動式クレーンのウ
インチドラム取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に本発明が適用される移動式クレー
ンの一例としてクローラクレーンを示す。クローラ1の
上部に取付けた旋回フレーム2上にフロントアタッチメ
ントとしてジブ3を取付けている。ジブ3の頂部からは
フック4が吊下げられ、巻上用ワイヤロープ5で巻上げ
られる。巻上用ワイヤロープ5の駆動は旋回フレーム2
上に設けた巻上用ウインチドラム6で行われる。
【0003】7は起伏用ワイヤロープで、これによりジ
ブ3の起伏操作が行われる。起伏用ワイヤロープ7は巻
上用ウインチドラム6と同様、旋回フレーム2上に設け
たブーム起伏用ウインチドラム8によって巻き上げられ
る。9はマストで、この上端部にベイル10が取付けら
れている。
【0004】さて、このようなクレーンに於ける巻上用
ウインチドラム6あるいはブーム起伏用ウインチ8等
を、旋回フレーム等のウインチを取付けるフレーム2上
に固定する方法としては、ボルトで固定するものと、ピ
ンで固定するものとがある。なお、ウインチを取付ける
フレーム2としては旋回フレームが一般的であるが、ウ
インチは旋回フレームの外、ジブ3上あるいはマスト9
上に取付ける場合もあり、特に旋回フレーム上のみに限
定するものではない。
【0005】(従来例1) ボルトで固定する方法(図5参照)この場合には、ウイ
ンチを取付けるフレーム2のウインチドラム6が取付け
られる面11を平面に削り、この面11上にボルトをね
じ込むめねじ加工が必要となる。この構造では、ウイン
チドラム6の引っ張り荷重が繰り返しボルト12に加わ
るため、ボルトのねじ部の疲労破壊のおそれがあり、そ
れを防ぐためにボルト締め付けトルクの管理が必要とな
る。
【0006】(従来例2) ピンで固定する方法(図6参照)この構造では、ウイン
チを取付けるフレーム上に固着した取付用ラグ13にピ
ン14を挿入する穴が必要である。このように取付用ラ
グ13へのピン穴加工のため、図5の構造に比べウイン
チを取付けるフレーム2の加工が容易であり、従ってウ
インチの組み付けも容易である。しかし、ピン14とピ
ン穴の隙間(加工時の寸法公差)の発生が避けられな
い。荷を吊った時、ロープ張力が上向きに働くため、ウ
インチドラム6が上方に隙間の分移動する。逆に張力が
減少すると、ウインチドラム6は下に戻る。このよう
に、ロープ張力の増減でウインチドラム6が上下に動く
ので、操作性に悪影響を及ぼすことがある。
【0007】図7に示すピンで固定する方法の場合、ウ
インチドラム6の端にブレーキドラム15を設け、その
外側に巻いたブレーキバンド16をシリンダ17で引い
てブレーキをかける構造では、シリンダ17をフレーム
2に固定すると、ウインチドラム6の上下動が発生した
とき、シリンダ17とブレーキドラム15の距離がピン
14の隙間δ分変動する(図8)。ブレーキバンド16
を軽くブレーキドラム15に当てて、軽いブレーキ力で
ウインチの回転速度をコントロールしようとするとき、
ウインチドラム6が上下に動くと、ブレーキバンド16
の当たり方がウインチドラム6の上下に合わせて変動す
る。その結果、ブレーキを一定にかけているつもりで
も、実際のブレーキ力は変動してしまうので、これが、
荷の揺れをひきおこす原因となる。なお、ブレーキ力は
ブレーキペダル18を踏むと、マスターシリンダ19、
ホース20を介し油が送られ、シリンダロッドを押し出
してレバー21を介してブレーキバンド16を引いて発
生させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】製作、組み立てが容易
で、しかも安価に提供できるウインチドラムの取付構造
を提供する。そしてウインチドラム取付部のがたつきを
無くし、ウインチ操作性の優れた取付構造を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、移動
式クレーンウインチドラムを少なくとも左右各側2ヵ
所のピンで取付ける方式のウインチドラム取付構造であ
って、ウインチフレーム側に設けたピン穴と、ウインチ
を取付けるフレームに固設したラグに設けたピン穴とに
ピンを挿入し、該ピン近傍のウインチフレーム下面とフ
レームの上面間に挿入されるくさび手段を設け、該くさ
び手段は、ウインチフレームの下面をくさびと同一の斜
面に形成し、ウインチを取り付けるフレームに固着した
ナットに螺合させたボルトの先端を、前記くさびの端面
に当接させ、ボルトを螺じ込むことによって前記くさび
を押し込み、前記ピンとピン穴との間隙(δ)をなくす
とともに、ウインチの左右各側においてくさびの押し込
み方向を内向きに対向させて強固に固定可能とすること
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1、図2参照。 ウインチドラム6は、片側2本、左右で計4本のピン1
7で、例えば旋回フレーム等のウインチを取付けるフレ
ーム2上に固定される。18はウインチドラム6を支持
するウインチフレーム、19はウインチを取付けるフレ
ーム2上に固設された取付ラグである。前記ピン17は
ラグ19に設けた穴19aとウインチフレーム18に設
けた穴18a(図2)に挿入される。
【0011】このままでは固定されないので、くさび2
1をウインチを取付けるフレーム2の上面と、ウインチ
フレーム18の下端に設けた斜面20(図2)との間に
押し込んで固定する。22は押しボルト、23はフレー
ム2上に固定したナットで、押しボルト22はこのナッ
ト23にねじ込まれ、一定量押し込んだならば、ロック
ナット24で位置決めする。
【0012】図3(a)に示す如く、押しボルト22を
締めこんで、その先端でくさび21を図の右方向に押し
込むことにより、ウインチ取付ピン17とピン穴18
a,19a間の隙間の分、ウインチフレーム18が押し
上げられる。そしてさらに押しボルト22を締めこむ
と、隙間を完全になくすことができる。この状態でロッ
クナット24をねじ込んで固定する。なお図3(b)で
ピン17には別途抜け止め機構が設けられる。
【0013】図4は2個のウインチドラム6a,6bを
1つのウインチフレーム18に取付けて一体化し、これ
をフレーム2に対しピンで結合する例である。1個のウ
インチフレームに2個のウインチドラムを取付けた点を
除いて原理的には図1の例と同様の取付構造である。
【0014】
【発明の効果】ウインチフレーム側に設けたピン穴と、
ウインチを取付けるフレームに固設したラグに設けたピ
ン穴とにウインチ取付ピンを挿入したのち、くさびを押
し込むことによって取付ピンとピン穴間の隙間を無くす
ことができるので、ウインチドラムの上下動は全く無く
なり、その結果、ウインチの操作性が一段と改善され
た。
【0015】このように、くさびをボルトで押し込む方
式の為、押しボルトに加わる荷重は小さくてよく、ボル
トサイズを小さくできる。従ってこの装置に必要なスペ
ース即ち押しボルト等の設置スペースやボルトを回す為
の作業スペース等を小さくできる。かくしてクレーン本
体のコンパクト化、あるいは輸送時の全幅が大きくなら
ないというメリットを有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による取付構造を示す側面図。
【図2】図1のA矢視部詳細図(分解図)。
【図3】図1のA矢視部の拡大図。
【図4】2つのドラムを1つのウインチフレームに取付
けた構造例。
【図5】従来型取付構造例(その1)。
【図6】従来型取付構造例(その2)。
【図7】ブレーキドラムを有するドラムの場合の公知取
付例。
【図8】取付ピンと取付穴間の隙間及びピンの上下動を
示す図。
【図9】公知クローラクレーン側面図。
【符号の説明】
1 クローラ 2 (ウインチを取
付ける)フレーム 3 ジブ 4 フック 5 巻上用ワイヤロープ 6,6a,6b 巻上用ウ
インチドラム 7 ブーム起伏用ワイヤロープ 8 ブーム起伏用ウ
インチ 9 マスト 10 ベイル 11 (ウインチが取付けられるフレームの)面 12 ボルト 13 取付用ラグ 14 ピン 15 ブレーキドラム 16 ブレーキバンド 17 ピン 18,19 ラグ 20 斜面 21 くさび 22 押しボルト 23 ナット 24 ロックナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−291779(JP,A) 実開 昭61−119588(JP,U) 実開 昭60−110184(JP,U) 実開 昭60−53795(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 5/00 - 23/94 B66D 1/00 - 5/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動式クレーンウインチドラムを少な
    くとも左右各側2ヵ所のピンで取付ける方式のウインチ
    ドラム取付構造であって、 ウインチフレーム側に設けたピン穴と、ウインチを取付
    けるフレームに固設したラグに設けたピン穴とにピンを
    挿入し、該ピン近傍のウインチフレーム下面とフレーム
    の上面間に挿入されるくさび手段を設け、 該くさび手段は、ウインチフレームの下面をくさびと同
    一の斜面に形成し、ウインチを取り付けるフレームに固
    着したナットに螺合させたボルトの先端を、前記くさび
    の端面に当接させ、ボルトを螺じ込むことによって前記
    くさびを押し込み、前記ピンとピン穴との間隙(δ)を
    なくすとともに、ウインチの左右各側においてくさびの
    押し込み方向を内向きに対向させて強固に固定可能とす
    ることを特徴とするウインチドラム取付構造。
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