JP4930506B2 - 液体吐出ヘッド及び液体吐出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出ヘッド及び液体吐出方法に係り、特にフラットノズルを有する液体吐出ヘッド及び液体吐出方法に関する。
従来から、液体吐出ヘッドの微小化されたノズルから低粘度の液体のみならず高粘度の液体を吐出させる技術として、ノズル内の液体を帯電させ、ノズルと液体の液滴の着弾を受ける対象物となる各種の基材との間に形成される電界から受ける静電吸引力により吐出させる静電吸引方式の液体吐出技術が知られている(特許文献1など参照)。
また、この液体吐出技術と、ピエゾ素子の変形や液体内部での気泡の発生による圧力を利用して液体を吐出する技術とを組み合わせた電界アシスト方式を用いた液体吐出装置の開発が進んでいる(特許文献2〜7など参照)。このうち、特許文献5には、ピエゾ素子による印字パルスに静電電圧を同期させて液体を吐出する液体吐出ヘッドが記載されている。また、特許文献7には、ノズルと吐出先部材との間に正負両極性に反転する両極性パルス電圧を印加することにより液体を吐出させる静電吸引型流体吐出装置が記載されている。この電界アシスト法は、メニスカス形成手段と静電吸引力を用いてノズルの吐出口に液体のメニスカスを隆起させることにより、メニスカスに対する静電吸引力を高め、液表面張力に打ち勝ってメニスカスを液滴化し吐出する方法である。
上記のような静電吸引方式や電界アシスト方式の液体吐出ヘッドに、体積抵抗率1015Ωm以上である高抵抗の材質のノズルプレートを採用することで、吐出口が突出していないフラットな形状であっても、ノズル内の液体への静電電圧の印加によりヘッドと対向電極との間に電界が形成されてノズルの吐出孔に液体のメニスカスが形成され、そのメニスカスへ強い電界集中が起こり、メニスカスが集中電界による静電吸引力により液滴化されて吐出することが知られている(特許文献8など参照)。
更に、圧力発生手段(ピエゾなど)によるメニスカス形成手段と組み合わせることで、印加する静電電圧を低電圧化できることも知られている(特許文献9など参照)。
国際公開第03/070381号パンフレット 特開平5−104725号公報 特開平5−278212号公報 特開平6−134992号公報 特開平10−166592号公報 特開2003−53977号公報 特開2005−058810号公報 国際公開第06/067966号パンフレット 国際公開第06/068036号パンフレット
しかしながら、特許文献1〜特許文献7に記載のような静電吸引方式や電界アシスト方式の液体吐出ヘッドに、高抵抗の材質のノズルプレートを組み合わせたり、メニスカス形成手段を組み合わせたとしても、長時間連続して静電電圧を印加し続けた場合、液滴の吐出が不安定になったり、液体の吐出が停止してしまうという問題があることが判明した。
この現象は、ノズルプレートの空間電荷分極(イオン分極)によってメニスカス先端への集中電界強度が低下してしまい、液滴の吐出が不可能な状態になるというものである。この場合はノズルプレートの空間電荷分極を解消して初期状態に戻さなければ、再び液滴を吐出することができない。しかし、空間電荷分極の解消には時間がかかり、その間吐出動作ができないため、この液体吐出ヘッドを工業用途などに用いた場合に生産性が低下するといった問題があった。
そこで本発明は、ノズルプレートにおける分極の発生を抑制することを可能とする液体吐出ヘッド及び液体吐出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求の範囲第1項記載の発明は、液体が供給される液体供給口及び前記液体供給口から供給された液体を基材に吐出する吐出口を有するノズルが設けられた絶縁性のノズルプレートと、前記液体供給口に連通し前記吐出口から吐出される液体を貯蔵するキャビティと、前記ノズル及び前記キャビティの内部の液体と前記基材との間に静電電圧を印加して静電吸引力を発生させる静電電圧印加手段と、前記静電電圧印加手段による前記静電電圧の印加を制御する制御手段と、を備えた液体吐出ヘッドであって、前記ノズルは前記ノズルプレートから突出していないフラットなノズルであり、前記制御手段は前記静電電圧印加手段が正負両極に反転する両極性パルス電圧を印加して前記ノズルから液体を吐出させるように制御することを特徴とする。
請求の範囲第1項記載の発明によれば、絶縁性のフラットなノズルプレートと対向電極との間に同一極性の静電電圧を印加して液体の吐出動作を長時間続けると、ノズルプレートの分極により電界強度が低下して液体の吐出ができなくなるが、正極パルスと負極パルスを交互に印加して液体の吐出を行わせることにより、ノズルプレートの分極を抑制することが可能となる。これにより、液体吐出ヘッドが生産ラインで使用される場合にも、液体の吐出不良により生産性を低下させることなく吐出動作を継続させることが可能となる。
請求の範囲第2項記載の発明は、請求の範囲第1項記載の液体吐出ヘッドであって、前記両極性パルスは正極パルスの静電電圧値のパルス時間による積分値と負極パルスの静電電圧値のパルス時間による積分値が等しい両極性パルスであることを特徴とする。
請求の範囲第2項記載の発明によれば、正極パルスの印加後に、その正極パルスと静電電圧値のパルス時間による積分値が同一の負極パルスを印加することにより、ノズルプレートの分極を防止することが可能となる。
請求の範囲第3項記載の発明は、請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項記載の液体吐出ヘッドであって、前記両極性パルス電圧の正負パルス時間の少なくとも一方は、前記ノズルから液体が吐出され前記基材に着弾するまでの所定時間以上の値であることを特徴とする。
請求の範囲第3項記載の発明によれば、正極パルス及び負極パルスそれぞれのパルス時間が液体の液滴が基材に着弾するまでの所定時間未満であると、液滴が基材に着弾する前に印加電圧の極性が反転してしまうことで、液滴の飛翔方向が乱れ着弾位置がずれる可能性があるが、液滴の飛翔中は印加電圧の極性を反転させないようにすることによって、液滴の着弾位置のずれを防止することが可能となる。
請求の範囲第4項記載の発明は、請求の範囲第1項〜請求の範囲第3項のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドであって、前記キャビティの容積を変化させることにより液体に圧力を発生させ前記吐出口にメニスカスを形成する圧力発生手段を備え、前記制御手段は前記圧力発生手段の駆動を前記両極性パルスと同期させることを特徴とする。
請求の範囲第4項記載の発明によれば、圧力発生手段の駆動を両極性パルスと同期させることから、電界集中による吐出タイミングが静電波形に対してずれることはなく、液滴の飛翔中に静電電圧の極性が反転するのを防止することができる。
請求の範囲第5項記載の発明は、請求の範囲第1項〜請求の範囲第4項のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドであって、前記ノズルプレートの体積抵抗率は1015Ωm以上であることを特徴とする。
請求の範囲第5項記載の発明によれば、ノズルプレートの体積抵抗率を1015Ωm以上とすることで、メニスカス先端に強い電界を生じさせることができ、液滴を効率よく安定的に吐出させることが可能となる。
請求の範囲第6項記載の発明は、請求の範囲第1項〜請求の範囲第5項のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドであって、前記吐出口の開口径は15μm未満であることを特徴とする。
請求の範囲第6項記載の発明によれば、液体の吐出口を開口径15μm未満とすることで、メニスカス先端部への電界集中が効果的に生じるため、液滴を効率よく安定的に吐出させることが可能となる。
請求の範囲第7項記載の発明は、液体吐出方法であって、液体が供給される液体供給口及び前記液体供給口から供給された液体を基材に吐出する吐出口を有するノズルが設けられた絶縁性のノズルプレートと、前記液体供給口に連通し前記吐出口から吐出される液体を貯蔵するキャビティと、前記ノズル及び前記キャビティの内部の液体と前記基材との間に静電電圧を印加して静電吸引力を発生させる静電電圧印加手段と、前記静電電圧印加手段による前記静電電圧の印加を制御する制御手段と、を備えた液体吐出ヘッドを使用して、前記ノズルは前記ノズルプレートから突出しないフラットなノズルとし、前記静電電圧印加手段が正負両極に反転する両極性パルス電圧を印加して前記ノズルから液体を吐出させるように制御することを特徴とする。
請求の範囲第7項記載の発明によれば、絶縁性のフラットなノズルプレートと対向電極との間に同一極性の静電電圧を印加して液体の吐出動作を長時間続けると、ノズルプレートの分極により電界強度が低下して液体の吐出ができなくなるが、正極パルスと負極パルスを交互に印加して液体の吐出を行わせることにより、ノズルプレートの分極を抑制することが可能となる。これにより、液体吐出ヘッドが生産ラインで使用される場合にも、液体の吐出不良により生産性を低下させることなく吐出動作を継続させることが可能となる。
請求の範囲第8項記載の発明は、請求の範囲第7項記載の液体吐出方法であって、前記両極性パルスは正極パルスの静電電圧値のパルス時間による積分値と負極パルスの静電電圧値のパルス時間による積分値が等しい両極性パルスであることを特徴とする。
請求の範囲第8項記載の発明によれば、正極パルスの印加後に、その正極パルスと静電電圧値のパルス時間による積分値が同一の負極パルスを印加することにより、ノズルプレートの分極を防止することが可能となる。
請求の範囲第9項記載の発明は、請求の範囲第7項又は請求の範囲第8項記載の液体吐出方法であって、前記両極性パルス電圧の正負パルス時間の少なくとも一方は、前記ノズルから液体が吐出され前記基材に着弾するまでの所定時間以上の値であることを特徴とする
請求の範囲第9項記載の発明によれば、正極パルス及び負極パルスそれぞれのパルス時間が液体の液滴が基材に着弾するまでの所定時間未満であると、液滴が基材に着弾する前に印加電圧の極性が反転してしまうことで、液滴の飛翔方向が乱れ着弾位置がずれる可能性があるが、液滴の飛翔中は印加電圧の極性を反転させないようにすることによって、液滴の着弾位置のずれを防止することが可能となる。
請求の範囲第10項記載の発明は、請求の範囲第7項〜請求の範囲第9項のいずれか一項に記載の液体吐出方法であって、前記キャビティの容積を変化させることにより液体に圧力を発生させ前記吐出口にメニスカスを形成する圧力発生手段を使用し、前記圧力発生手段の駆動を前記両極性パルスと同期させることを特徴とする。
請求の範囲第10項記載の発明によれば、圧力発生手段の駆動を両極性パルスと同期させることから、電界集中による吐出タイミングが静電波形に対してずれることはなく、液滴の飛翔中に静電電圧の極性が反転するのを防止することができる。
請求の範囲第11項記載の発明は、請求の範囲第7項〜請求の範囲第10項のいずれか一項に記載の液体吐出方法であって、前記ノズルプレートの体積抵抗率は1015Ωm以上であることを特徴とする。
請求の範囲第11項記載の発明によれば、ノズルプレートの体積抵抗率を1015Ωm以上とすることで、メニスカス先端に強い電界を生じさせることができ、液滴を効率よく安定的に吐出させることが可能となる。
請求の範囲第12項記載の発明は、請求の範囲第7項〜請求の範囲第11項のいずれか一項に記載の液体吐出方法であって、前記吐出口の開口径は15μm未満であることを特徴とする。
請求の範囲第12項記載の発明によれば、液体の吐出口を開口径15μm未満とすることで、メニスカス先端部への電界集中が効果的に生じるため、液滴を効率よく安定的に吐出させることが可能となる。
請求の範囲第1項又は請求の範囲第7項記載の発明によれば、ノズルプレートの空間電荷分極を抑制しながら液滴吐出を継続させることができ、分極による吐出不良の発生を抑制することが可能となる。これにより、液体の吐出不良により生産性を低下させることなく吐出動作を継続させることが可能となる。
請求の範囲第2項又は請求の範囲第8項記載の発明によれば、負極パルスの印加によりノズルプレートの分極を防止させることができ、分極による吐出不良の発生を防止することが可能となる。
請求の範囲第3項又は請求の範囲第9項記載の発明によれば、液滴の着弾位置のずれを防止することが可能となる。
請求の範囲第4項又は請求の範囲第10項記載の発明によれば、液滴の飛翔中に静電電圧の極性が反転するのを防止して、液滴の着弾位置のずれを防止することが可能となる。
請求の範囲第5項又は請求の範囲第11項記載の発明によれば、液滴を効率よく安定的に吐出させることが可能となる。
請求の範囲第6項又は請求の範囲第12項記載の発明によれば、液滴を効率よく安定的に吐出させることが可能となる。
本実施形態に係る液体吐出ヘッドの全体構成を示す概略構成図である。 ノズル径と電界強度との関係例を示すグラフである。 ノズル径と電界強度との他の関係例を示すグラフである。 本実施形態に係る液体吐出ヘッドに印加される印加される静電電圧の一例を示すグラフである。 本実施形態に係るピエゾ素子の駆動周波数と両極性パルス電圧との関係を示すチャート図である。 パルス時間に対するメニスカス先端部の電界強度の変化を示すグラフである。 本実施例に係るノズルの形状を示す断面図である。 本実施例に係る印加電圧の波形を示すグラフである。 本実施例に係る印加電圧の波形を示すグラフである。 本実施例に係るノズルの形状を示す断面図である。 本実施例に係る印加電圧の波形を示すグラフである。
符号の説明
1 液体吐出装置
2 液体吐出ヘッド
3 対向電極
4 吐出面
5 ノズルプレート
6 帯電用電極
7 ボディ層
8 可撓層
9 吐出口
10 ノズル
11 液体供給口
12 大径部
13 小径部
14 静電電圧電源
15 キャビティ
16 ピエゾ素子
17 駆動電圧電源
18 制御手段
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の液体吐出装置1の全体構成を示す断面模式図である。
図1に示すように、液体吐出装置1は、インクなどの帯電可能な液体の液滴を吐出するライン方式の液体吐出ヘッド2と、液体吐出ヘッド2に対向し液滴の着弾を受ける基材Kを支持する対向電極3とを備えて構成されている。
図1に示すように、液体吐出ヘッド2には、吐出面4、ノズルプレート5、帯電用電極6、ボディ層7及び可撓層8が層状となるように設けられている。
吐出面4は液体吐出ヘッド2の対向電極3に対向する側に位置しており、吐出面4に開口された吐出口9から対向電極3に支持された基材Kに液体が吐出されるようになっている。
ノズルプレート5は、石英ガラスによって構成されており、複数のノズル10が穿孔されることによって形成されている。また、ノズルプレート5の体積抵抗率は1015Ωm以上とされている。これにより、吐出口9に形成されるメニスカスの先端部では強い電界強度が得られるようになっている。
また、ノズルプレート5に使用する材料は石英ガラスに限らず、絶縁性の樹脂材料などを用いても良い。特に、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリプロピレン(PP)など、体積抵抗率が1015Ωm以上である高抵抗の樹脂材料も好ましく用いることが出来る。
各ノズル10は、液体の供給を受ける液体供給口11と連通する大径部12と、大径部12の底面に開口されると共に吐出口9と連通する小径部13との2段構造とされて
いる。
本実施形態では、液体供給口11の開口面積が吐出口9の開口面積の10倍以上となるように構成されている。また、小径部13の長さは15μm以下とされている。これにより、液体のメニスカスを所定量隆起させ、さらには吐出するのに必要な駆動電圧を低減させても安定して液体の吐出を行うことができるようになっている。
また、ノズル10の大径部12及び小径部13は、それぞれ断面形状が円形となっており、大径部12及び小径部13の各側面は、ノズル10の内部を通過する液体と各側面との間に生じる抵抗を低減させるため、液体供給口11から吐出口9に向かってそれぞれテーパ状となるように、すなわち大径部12及び小径部13の各断面積がそれぞれ液体供給口11から吐出口9に向かって減少するように形成されている。なお、大径部12及び小径部13はテーパ状に形成されていなくてもよい。
また、小径部13が連通する吐出口9の開口径は15μm未満とされている。これにより、吐出口9に形成されるメニスカスの先端部へ強い電界強度が得られ、液滴を安定に吐出させることができる。
ここで、図2及び図3に一般的な吐出口の開口径に対するメニスカス先端部の電界強度を示す。図2は、ノズルプレート5の厚さHを10μm〜100μmとした場合の吐出口の開口径に対するメニスカス先端部の電界強度を示すものである。また、図3は、小径部13の長さLを5μm〜20μmとした場合の吐出口の開口径に対するメニスカス先端部の電界強度を示すものである。図2及び図3のいずれにおいても、吐出口の開口径が小さくなるほどメニスカス先端部の電界強度が大きくなっている。このように、開口径が小さいほど高い電界強度を得られて液滴を安定に吐出することが可能となるため、吐出口9の開口径はより小さい方が好ましい。
また、各ノズル10は、液体吐出ヘッド2の吐出面4から突出しないように形成されており、液体吐出ヘッド2はフラットな吐出面4を有するヘッドとして構成されている。
帯電用電極6は、NiPなどの導電素材によって構成されており、ノズルプレート5のうち吐出面4と反対側の面に設けられると共に、ノズル10の大径部12の内周面まで延設されている。このように、帯電用電極6がノズル10の内部を通過する液体に接する構成とすることにより、帯電用電極6はノズル10の内部を通過する液体を帯電させるようになっている。
また、帯電用電極6には、静電吸引力を生じさせる静電電圧を印加する静電電圧印加手段としての静電電圧電源14が電気的に接続されている。静電電圧電源14から帯電用電極6に静電電圧が印加されると、これにより、単一の帯電用電極6がすべてのノズル10内の液体に接触しているため、全ノズル10内の液体が同時に帯電され、液体吐出ヘッド2と対向電極3との間、特に液体と基材Kとの間に静電吸引力が発生するようになっている。
ボディ層7には、各ノズル10の液体供給口11に対応する位置に、液体供給口11とほぼ等しい内径を有するキャビティ15がそれぞれ形成され、吐出される液体を一時貯蔵するようになっている。
可撓層8は、可撓性を有する金属薄板やシリコンなどによって構成され、液体吐出ヘッド2のうち吐出面4と反対側の面を覆って外界と画するようになっている。なお、ボディ層7と可撓層8との境界には、キャビティ15に液体を供給するための図示しない流路が形成されている。
また、可撓層8の上面であってキャビティ15に対応する位置には、圧力発生手段として、圧電素子アクチュエータであるピエゾ素子16が設けられている。なお、圧力発生手段は、本実施形態のような圧電素子アクチュエータのほか、静電アクチュエータやサーマル方式などを採用することも可能である。
また、各ピエゾ素子16には、素子に駆動電圧を印加して素子を変形させるための駆動電圧電源17がそれぞれ接続されている。
また、静電電圧電源14及び駆動電圧電源17には、制御手段18が電気的に接続されている。
次に、対向電極3は、基材Kを支持する平板状の対向電極であり、液体吐出ヘッド2の下方において、液体吐出ヘッド2の吐出面4に対して平行となるように所定距離離間されて配置されている。
対向電極3は接地されており、常時接地電位に維持されている。これにより、静電電圧電源14から帯電用電極6に静電電圧が印加されると、吐出口9の液体と対向電極3の液体吐出ヘッド2に対向する対向面との間に電界が生じるようになっている。
また、液体吐出ヘッド2又は対向電極3には、液体吐出ヘッド2と基材Kとを相対的に移動させて位置決めするための図示しない位置決め手段が取り付けられており、これにより液体吐出ヘッド2の各ノズル10から吐出された液滴は、基材Kの表面における任意の位置に着弾させることが可能となっている。
また、対向電極3と液体吐出ヘッド2との離間距離(ギャップ)は、図示しない位置決め手段により、0.1〜3.0mm程度の範囲内で適宜設定されるようになっている。
次に、本実施形態の液体吐出ヘッド2の制御構成について説明する。
静電電圧電源14は、液体の吐出時に帯電用電極6に静電電圧を印加するようになっている。これにより、全ノズル10の内部の液体が同時に帯電され、液体吐出ヘッド2と対向電極3との間、特に液体と基材Kとの間に静電吸引力が発生する。
駆動電圧電源17は、液体の吐出時に、各ピエゾ素子16に駆動電圧を印加することによりピエゾ素子16を変形させて、ノズル10の内部の液体に圧力を発生させ、吐出口9に液体の吐出方向に凸状のメニスカスを形成させるようになっている。これにより、メニスカス先端部では非常に強い電界集中が生じる。そのため、電界の静電力によってメニスカスが引きちぎられ、ノズル10の内部の液体から分離されて液滴となる。更に、液滴は静電力により加速され、対向電極3に支持された基材Kに引き寄せられて着弾する。その際、液滴は静電力の作用で基材Kに対して垂直に飛翔しようとするため、飛翔方向が安定し着弾位置の精度が高くなる。
制御手段18は、CPU18a、ROM18b及びRAM18cを備えて構成され、CPU18aがROM18bに格納されたプログラムを実行することにより、駆動電圧電源17及び静電電圧電源14を駆動制御するようになっている。
具体的には、制御手段18は、ノズルプレートにおける分極の発生を防止するために、液体の吐出時に、静電電圧電源14により帯電用電極6に正負両極に反転する両極性パルス電圧を印加させるようになっている。
図4に、静電電圧電源14により印加される静電電圧を示す。本実施形態では、図4に示すように、正極パルスの静電電圧値をv、パルス時間をtとし、負極パルスの静電電圧値をv、パルス時間をtとして、パルス時間t=分極回復時間t,|静電電圧値v|=|静電電圧値v|となるような両極性パルス電圧を印加するようになっている。
また、パルス時間t及びパルス時間tの最小値は、ノズル10から液体が吐出されてから基材Kに着弾するまでの所定時間T以上の値とされている。すなわち、パルス時間t=パルス時間t≧所定時間Tとされている。これにより、パルス時間t及びパルス時間tが所定時間T未満であると、ノズル10から吐出された液体の液滴が基材Kに着弾する前に印加電圧の極性が反転して基材Kにおける液滴の着弾位置がずれるおそれがあるが、液滴が着弾するまで静電電圧の極性を反転させず、液滴の着弾位置のずれを防止するようになっている。
この所定時間Tは、液体吐出ヘッド2と対向電極3との離間距離(ギャップ)をh(m)、液滴の平均速度v(m/s)とすると、下記式(1)によって表される。
例えば、ギャップh=1mm、液滴の平均速度v=10m/sとすると、ノズル10から吐出された液滴が基材Kに着弾するまでの所定時間T=100μsecとなり、正負極パルスは5kHz以下となる。
なお、静電電圧の印加波形としては、図4に示した矩形パルス波に限らず、正弦波、台形波、三角波、ノコギリ波などを使用してもよい。
図5は、液滴の吐出タイミングと両極性パルス電圧の反転タイミングとが合っており、かつ、パルス時間t及びパルス時間tが所定時間T以上の値とされている場合の両極性パルス電圧のチャート図である。図5の右端に示すように、吐出タイミングと両極性パルス電圧の反転タイミングが合わない場合は、液滴の飛翔中に両極性パルス電圧が反転してしまい、液滴の着弾位置がずれる原因となる。
一方、パルス時間t及びパルス時間tの最大値は、少なくとも、帯電用電極6に所定時間連続して静電電圧が印加されることによりノズルプレート5が分極して、メニスカス先端部の電界強度が低下し始めるまでの所定時間T以下の値とされる。これにより、ノズルプレート5が分極する前に静電電圧の極性を反転させて、ノズルプレート5の分極を防止することが可能となっている。
図6に、パルス時間に対するメニスカス先端部の電界強度の変化を示す。図6に示すように、帯電用電極6に所定時間連続して静電電圧を印加すると、所定時間Tにおいてノズルプレート5が分極してメニスカス先端部の電界強度が低下し始める。なお、電界強度が低下し始めるまでの所定時間Tはノズルプレート5の体積抵抗率によって相違し、体積抵抗率の高い方が電界強度の高い状態が長い時間保たれる。このため、ノズルプレートの体積抵抗率が高い方が、例えば1015Ωm以上とすることが、パルス幅の選択の余地が広がるという観点からも好ましく用いられる。
このように、ノズルプレート5と対向電極3との間に同一極性の静電電圧を印加して液体の吐出動作を続けると、ノズルプレート5の分極により電界強度が低下して液体の吐出状態が変化するが、両極性パルス電圧を正負両極に反転させながら液体の吐出を行うことにより、ノズルプレート5の分極が防止されるようになっている。
なお、本発明の静電電圧の印加波形は、両極性パルス電圧であれば必ずしもt=t、v=vである必要は無く、t≠t、v≠vとなる静電電圧印加方法を採用してもよい。この場合は、静電電圧印加に伴い徐々にノズルプレートの空間電荷分極(イオン分極)が進むものの、同極性の静電電圧を連続的に印加し続ける場合に比べると分極の進行は抑制され、安定して液滴を射出可能な時間は延長されるという効果を有する。
次に、液体吐出ヘッド2を使用した本発明の液体吐出方法について説明する。
液体吐出装置1が液体吐出動作を開始すると、静電電圧電源14は、制御手段18の制御により、帯電用電極6に正負両極に反転する両極性パルス電圧を印加する。
すなわち、静電電圧電源14は、図4に示すように、静電電圧値vの正極パルスをパルス時間t印加した後、印加電圧の極性を反転させて静電電圧値vの負極パルスをパルス時間t印加する動作を繰り返す。この正極パルス又は負極パルスの印加により、ノズル10の内部の液体が帯電され、液体と基材Kとの間に静電吸引力が発生する。
本実施形態の液体吐出方法では、パルス時間t=分極回復時間t,|静電電圧値v|=|静電電圧値v|となるように正負両極に反転する両極性パルス電圧を印加する。
また、パルス時間t=パルス時間t≧所定時間Tとされている。これにより、図5に示すように、液滴が基材Kに着弾する前に印加電圧の極性が反転することはなく、基材Kにおける液滴の着弾位置のずれが防止される。
また、パルス時間t及びパルス時間tの最大値は、少なくとも、帯電用電極6に所定時間連続して静電電圧が印加されることによりノズルプレート5が分極して、メニスカス先端部の電界強度が低下し始めるまでの所定時間T以下の値とされる。これにより、ノズルプレート5が分極する前に静電電圧の極性を反転される。
一方、駆動電圧電源17は、制御手段18の制御により、各ピエゾ素子16に駆動電圧を印加することによりピエゾ素子16を変形させて、ノズル10の内部の液体に圧力を発生させ、吐出口9に液体の吐出方向に凸状のメニスカスを形成させる。すると、メニスカス先端部で非常に強い電界集中が生じて、電界の静電力によってメニスカスが引きちぎられ、ノズル10の内部の液体から分離されて液滴となる。更に、液滴は静電力により加速され、対向電極3に支持された基材Kに引き寄せられて着弾する。
このように本実施形態に係る液体吐出ヘッド2及び液体吐出方法によれば、絶縁性のフラットなノズルプレート5と対向電極3との間に同一極性の静電電圧を印加して液体の吐出動作を長時間続けると、ノズルプレート5の分極により電界強度が低下して液体の吐出ができなくなるが、正極パルスと負極パルスを交互に印加して液体の吐出動作を行わせることにより、ノズルプレート5の分極を抑制することが可能となる。これにより、液体吐出ヘッド2が生産ラインで使用される場合にも、液体の吐出不良により生産性を低下させることなく吐出動作を継続させることが可能となる。
また、正極パルスの印加後に、その正極パルスと静電電圧値のパルス時間による積分値が同一の負極パルスを印加することにより、ノズルプレートの分極を防止することが可能となる。
また、正極パルス及び負極パルスそれぞれのパルス時間が液体の液滴が基材に着弾するまでの所定時間未満であると、液滴が基材に着弾する前に印加電圧の極性が反転してしまうが、液滴の飛翔中は印加電圧の極性を反転させないようにすることによって、液滴の着弾位置のずれを防止することが可能となる。
また、ピエゾ素子16の駆動を両極性パルスと同期させることから、電界集中による吐出タイミングが静電波形に対してずれることはなく、液滴の飛翔中に静電電圧の極性が反転するのを防止することができる。
また、液体の吐出口9を開口径15μm未満とすることで、メニスカス先端部への電界集中が効果的に生じるため、液滴を効率よく安定的に吐出させることが可能となる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の実施態様はこれに限定されるものではない。
[比較例1]
PET(東レ・ルミラーX10S)により構成した体積抵抗率1016Ωm、比誘電率2.5のノズルプレートに、図7に示すように、大径部の形状がテーパ状であり、ノズル高さ130μm、液体供給口の開口径100μm、吐出口の開口径10μmのノズルを形成した。また、図8に示すように、同極性の静電電圧を印加電圧2.0kV/mmとして印加することによりノズルから液体を吐出させた。
[実施例1]
比較例1の同極性の静電電圧を図9に示す両極性のパルス波形1とした。
[比較例2]
石英ガラス(旭硝子・合成石英ガラスAQ)により構成した体積抵抗率3×1016Ωm、比誘電率3.5のノズルプレートに、図10に示すように、ノズル高さ166μm、液体供給口の開口径100μm、吐出口の開口径6μmのノズルを形成した。また、図8に示すように、同極性の静電電圧を印加電圧2.5kV/mmとして印加することによりノズルから液体を吐出させた。
[実施例2]
比較例2の同極性の静電電圧を図11に示す両極性のパルス波形2とした。
[実施例3]
比較例2の同極性の静電電圧を図9に示す両極性のパルス波形1とした。
そして、以上の条件ごとにノズルから液体が安定して吐出された時間を評価した。評価の結果を表1に示す。
表1の結果から明らかなように、比較例1及び比較例2のように同極性の静電電圧を印加し続けた場合は、液体の安定吐出時間は3〜4.5時間程度に留まった。これに対し、実施例1〜実施例3のように本発明の両極性パルス波形を印加した場合は、液体の安定吐出時間は長くなった。特に、実施例1及び実施例3のように、正極側と負極側の電圧値の時間による積分値が等しくなる波形を採用した場合は、24時間を経過した時点においても液体の吐出が安定しており、高い効果が得られた。
以上詳細に説明したように、本発明の液体吐出ヘッド及び液体吐出方法によれば、正極パルスの印加によりノズルプレートが分極する前に負極パルスを印加して、ノズルプレートの分極を抑制することができる。これにより、液体吐出ヘッドが生産ラインで使用される場合にも、液体の吐出不良により生産性を低下させることなく吐出動作を継続させることが可能となる。
なお、ここまでは液体吐出ヘッド内の液体に静電電圧を印加し、対向電極を接地させる形態で説明を行ってきたが、逆に対向電極に静電電圧を印加し、液体 吐出ヘッド内の液体を接地させる形態を取ることも可能であり、同様の効果を得ることが出来る。

Claims (12)

  1. 液体が供給される液体供給口及び前記液体供給口から供給された液体を基材に吐出する吐出口を有するノズルが設けられた絶縁性のノズルプレートと、
    前記液体供給口に連通し前記吐出口から吐出される液体を貯蔵するキャビティと、
    前記ノズル及び前記キャビティの内部の液体と前記基材との間に静電電圧を印加して静電吸引力を発生させる静電電圧印加手段と、
    前記静電電圧印加手段による前記静電電圧の印加を制御する制御手段と、
    を備えた液体吐出ヘッドであって、
    前記ノズルは前記ノズルプレートから突出していないフラットなノズルであり、
    前記制御手段は前記静電電圧印加手段が正負両極に反転する両極性パルス電圧を印加して前記ノズルから液体を吐出させるように制御することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記両極性パルスは正極パルスの静電電圧値のパルス時間による積分値と負極パルスの静電電圧値のパルス時間による積分値が等しい両極性パルスであることを特徴とする請求の範囲第1項記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記両極性パルス電圧の正負パルス時間の少なくとも一方は、前記ノズルから液体が吐出され前記基材に着弾するまでの所定時間以上の値であることを特徴とする請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記キャビティの容積を変化させることにより液体に圧力を発生させ前記吐出口にメニスカスを形成する圧力発生手段を備え、前記制御手段は前記圧力発生手段の駆動を前記両極性パルスと同期させることを特徴とする請求の範囲第1項〜請求の範囲第3項のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記ノズルプレートの体積抵抗率は1015Ωm以上であることを特徴とする請求の範囲第1項〜請求の範囲第4項のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記吐出口の開口径は15μm未満であることを特徴とする請求の範囲第1項〜請求の範囲第5項のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 液体が供給される液体供給口及び前記液体供給口から供給された液体を基材に吐出する吐出口を有するノズルが設けられた絶縁性のノズルプレートと、
    前記液体供給口に連通し前記吐出口から吐出される液体を貯蔵するキャビティと、
    前記ノズル及び前記キャビティの内部の液体と前記基材との間に静電電圧を印加して静電吸引力を発生させる静電電圧印加手段と、
    前記静電電圧印加手段による前記静電電圧の印加を制御する制御手段と、
    を備えた液体吐出ヘッドを使用して、
    前記ノズルは前記ノズルプレートから突出しないフラットなノズルとし、
    前記静電電圧印加手段が正負両極に反転する両極性パルス電圧を印加して前記ノズルから液体を吐出させるように制御することを特徴とする液体吐出方法。
  8. 前記両極性パルスは正極パルスの静電電圧値のパルス時間による積分値と負極パルスの静電電圧値のパルス時間による積分値が等しい両極性パルスであることを特徴とする請求の範囲第7項記載の液体吐出方法。
  9. 前記両極性パルス電圧の正負パルス時間の少なくとも一方は、前記ノズルから液体が吐出され前記基材に着弾するまでの所定時間以上の値であることを特徴とする請求の範囲第7項又は請求の範囲第8項記載の液体吐出方法。
  10. 前記キャビティの容積を変化させることにより液体に圧力を発生させ前記吐出口にメニスカスを形成する圧力発生手段を使用し、前記圧力発生手段の駆動を前記両極性パルスと同期させることを特徴とする請求の範囲第7項〜請求の範囲第9項のいずれか一項に記載の液体吐出方法。
  11. 前記ノズルプレートの体積抵抗率は1015Ωm以上であることを特徴とする請求の範囲第7項〜請求の範囲第10項のいずれか一項に記載の液体吐出方法。
  12. 前記吐出口の開口径は15μm未満であることを特徴とする請求の範囲第7項〜請求の範囲第11項のいずれか一項に記載の液体吐出方法。
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