JP2007210348A - インク滴噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来、複数のサブドロップで1個のスーパードロップを形成する場合、ALの整数倍に基づく周期の駆動パルスで駆動していたため、サブドロップが飛翔中に合体し難く、変形した画素を形成する問題や駆動回路のコストが掛かるどの問題点があった。
【解決手段】サブドロップを飛翔させる駆動パルスの負電圧のパルス幅(期間)がALの整数倍より短い波形で駆動することにより、駆動パルスの電圧を変えることなく、複数のサブドロップが常に飛翔中に合体し、目的とする濃度、階調、の画素形成が可能となる。
【選択図】図9

Description

本発明はノズルを有する多数のインクチャネルを構成したインク滴噴射装置に関する。
インク滴噴射装置は種々の方式が提案されているが、その一つに剪断モードインク滴噴射装置があり、図1及び図2は1例として特許文献1に記載されているインク滴噴射装置の例を示す図である。図1で1はインクチューブ、2はノズル形成部材、3はノズル、4はインクによって形成されるインクメニスカス、Sは電気・機械変換手段としての側壁、6はカバープレート、7はインク供給口、8は基板である。そして、図2に示すようにインク流路であるインクチャネルAは側壁Sとカバープレート6及び基板8によって形成されている。またノズルは各インクチャネルに形成されているが、図2の一部では省略してある。
図1には1個のノズルを有する1個のインクチャネルの断面図が示されているが、実際の剪断モードインク滴噴射装置Hでは、図2(a)に示すようにカバープレート6と基板8の間には複数の側壁S、即ち、S1、S2・・Sn+1で隔てられたインクチャネルA、即ち、A1、A2、・・Anが多数構成されている。インクチャネルA1、A2、・・・Anの一端はノズル形成部材2に形成されたノズル3につながり、他端は供給口7を経て、インクチューブ1によって図示されていないインクタンクに接続されていて、ノズル3にはインクによるインクメニスカス4を形成している。そして、例えば側壁S1には密着形成された電極Q1、Q2、と側壁S2に密着形成された電極Q3、Q4が設けてある。同様に各側壁にはそれぞれ電極が密着形成されている。図2(b)に示すように、例えば、電極Q1をアースに接続し、電極Q2に図7(a)に示すような、波高値V1、幅Jで正電圧の第1パルスP1、波高値V2、幅Rで負電圧の第2パルスP2及びゼロ電圧の期間Eからなる駆動パルスP0を印加する。図7の駆動パルスP0は電圧V1とV2の絶対値が等しい。同様に、電極Q4をアースに接続し、電極Q3に駆動パルスP0を印加すると、以下述べる動作によってインク滴をノズル3から飛翔する。図7(a)に示すように、横軸に時間をとり、縦軸には駆動パルスの電圧をとって、インクチャネルA1、A2、・・・の音響的な共振周波数の逆数の二分の一(1/2)をAL(時間)とすると、通常、駆動パルスP0において、第1パルスP1の幅Jは実質的にALに等しく、続く第2パルスP2の幅Rは実質的に2ALに等しく、ゼロ(アース)電圧の期間Eの幅が実質的にALの整数倍(例えば1AL)に等しく構成されている。このような駆動パルスP0の構成によって、インクチャネルA1、A2、・・・が効率よく作動し、インクの飛翔速度が最大となる。ALはインクチャネルの長さに対応している。
側壁S1、S2、・・・は図2(a)の矢印で示すように分極方向が異なる2個の圧電材料から成る側壁S1a、S2a、・・・とS1b、S2b、・・・とから構成されていて、駆動パルスを印加することによって変形して作動するアクチュエータを構成する。電極Q2及びQ3に駆動パルスが印加されない時は図2(a)のように側壁S1、S2は変形しないが、第1パルスP1が電極Q2及びQ3に印加されると、圧電材料の分極方向に直角な方向の電界が生じ、側壁S1a、S1bともに側壁の接合面にズリ変形を生じ、また側壁S2a、S2bも同様に反対方向にズリ変形を生じて、図2(b)に示すように側壁S1a、S1b及び側壁S2a、S2bは互いに外側に向けて変形し、この例ではインクチャネルA1の容積を拡大する。次に、図2(c)に示すように、続く第2パルスP2により側壁S1a、S1b及びS2a、S2bは互いに逆方向に変形して、インクチャネルA1の容積は急激に縮小して、インクチャネルA1内の圧力が変化する。この動作によってインクチャネルA1を満たしているインクの一部によるノズル3内のインクメニスカス4を変化させ、インク滴をノズル3から飛翔する。各インクチャネルも同様に駆動パルスの印加によって動作し、インク滴を吐出する。
前記のようにインクチャネルA1の側壁S1及びS2が変形の動作をすると、隣のインクチャネルA2が影響を受けるため、通常、例えば、A1、A4、A7・・・を同一周期のパルスで駆動し、次の周期でA2、A5、A8・・を駆動する方法が行われている。
上記インク滴の飛翔はインクチャネルの音響的共振(以下共振と記す)を利用して、最初に正電圧の第1パルスP1によってインクチャネル容積を拡大し、続く第2パルスP2によってインクチャネル容積を縮小させてインク滴を飛翔させる方法が用いられている。即ち、第1パルスP1の幅JをインクチャネルA1、A2、・・・の共振周期の二分の一(1/2)であるALに、第2パルスP2の幅Rを2ALに、電圧ゼロの期間Eの長さをALの整数倍に、それぞれ実質的に等しくすることにより、インクの飛翔効率を高めることが行われている。
また、インク滴の飛翔によってノズル3及びインクチャネルA1、A2、・・・内のインク量は減少するが、該インク量の減少分はノズル3とインクの毛細管力によってインク供給口7からインクチャネルA1、A2、・・・へインクが補給される。こうして第1のインク滴を飛翔した後、第2のインク滴の飛翔までにインクが補給されて、インクメニスカスは元のインクが飛翔していない時の状態(静止状態)に復帰していて、安定して次のインクが飛翔される。
上記のようにインクは飛翔して画像を形成するが、階調画像や高濃度の画像を詳細に形成するために、1個のインクチャネルに連続して駆動パルスを複数回印加し、複数のインク滴を飛翔させ、該複数のインク滴が記録紙上に着弾する前、即ち飛翔中に合体し、着弾時点では一つの画素を形成することによって、画素を埋めるドットを拡大したり、1画素に複数のインク滴を着弾させることにより、階調や高濃度の画素を形成することによって、高画質な画像を形成する方法が使用されている。
特開平10−272771号公報
前記複数のインク滴が飛翔中に合体して一つの画素を形成する場合、該複数の個々のインク滴をサブドロップSD、該複数のサブドロップSDが飛翔中に合体して構成されるインク滴をスーパードロップUDと記すことにする。
既に述べたように、複数のサブドロップSDを飛翔中に合体させてスーパードロップUDを形成するには、基本的に最初の第1サブドロップSD1が飛翔する速度より、第2サブドロップSD2が飛翔する速度の方が速くないと飛翔中に合体することは困難である。従って、第3サブドロップSD3・・・SDnと順次高速にする必要がある。しかし、第1パルスP1と第2パルスP2とゼロ期間E(長さ1AL)を基本単位とする駆動パルスP0で駆動すると、各サブドロップは個々に分離して飛翔する傾向があり、飛翔中にサブドロップの合体が難しく、スーパードロップを形成するのが不安定になるという問題がある。また、1画素を形成する複数のインク滴が互いに離れて着弾し、画素が乱れるという問題がある。
そこで、図7(b)に示すように、第1サブドロップSD1を飛翔させるための駆動パルスP01の第1のパルスP11の正電圧値+V1及び第2パルスP12の負電圧値−V1に比べ、第2のサブドロップSD2を飛翔させるための駆動パルスP02の第1パルスP12の電圧+V2と、第2パルスP22の電圧−V2の各値を、それぞれ+V2>+V1、−V2<−V1となるように絶対値の大きい電圧値で駆動する。そうすると、第2サブドロップSD2は第1サブドロップSD1より高速で飛翔し、飛翔中に合体する。以下同様に、第3サブドロップSD3・・・SDnに対し、順次大きい絶対値の電圧で駆動することによって、各サブドロップを飛翔中に合体させてスーパードロップを形成する方法が実施されている。
しかし、この方法はアナログ的に変化する電圧の回路が必要になり、駆動回路が複雑となってコストがかかり、また駆動パルスの制御も複雑となるなどの問題点がある。
本発明は、上記問題点を解決して、駆動回路を複雑化したり、制御を複雑化することなく、各サブドロップを飛翔中に確実に合体させ、目的とするスーパードロップを形成するインク滴噴射装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、以下に示す発明によって達成される。
1.
インクチャネルと、前記インクチャネルの容積を変化させる電気・機械変換手段と、インクを吐出するノズルとを有するインク滴噴射装置の前記電気・機械変換手段に対して、前記インクチャネルの容積を拡大する第1パルスと、該第1パルスに続き、前記インクチャネルの容積を縮小する第2パルスと、前記第2パルスに続くゼロ電圧の期間からなる駆動パルスが印加されてインク滴を飛翔させるインク滴噴射装置であって、
前記第1パルスの幅を実質的に前記インクチャネルのAL(音響的共振周期の二分の一)とした前記駆動パルスが、前記インクチャネルの一つに連続して印加されることによって、前記ノズルから先に吐出したインク滴の飛翔速度より後から吐出したインク滴の飛翔速度が速くなるように連続して複数のインク滴を吐出して高濃度の画像を形成するインク滴噴射装置において、
前記ゼロ電圧の期間が前記ALよりも実質的に長く2ALよりも実質的に短く、かつ、前記第2パルスの幅が前記ALの2倍よりも実質的に短いことを特徴とするインク滴噴射装置。
2.
前記駆動パルスの周期が実質的に前記ALの整数倍であることを特徴とする前記1に記載のインク滴噴射装置。
3.
前記駆動パルスの周期が実質的に前記ALの4倍であることを特徴とする前記2に記載のインク滴噴射装置。
4.
前記第2パルスの幅が前記ALよりも実質的に長く、前記ALの2倍よりも実質的に短いことを特徴とする前記1乃至3のいずれか1項に記載のインク滴噴射装置。
5.
連続して印加される3つの前記駆動パルスにより、連続して3つの前記インク滴を吐出させることを特徴とする前記1乃至4のいずれか1項に記載のインク滴噴射装置。
6.
連続して印加される前記駆動パルスの前記第1パルスの電圧は互いに実質的に等しいことを特徴とする前記1乃至5のいずれか1項に記載のインク滴噴射装置。
請求項に記載の発明により、アクチュエータに複数の駆動パルスを連続して印加して、複数のサブドロップを連続してノズルから吐出することにより、スーパードロップを形成して高濃度の画像を形成する場合に、飛翔中におけるサブドロップの合体によるスーパードロップの形成が安定して行われ、高い画質の画像を形成することが可能になる。また、複数のサブドロップにより記録材上で1画素を構成する場合にも、制御された画素形成が行われて高い画質の画像を形成することが可能になる。
本発明においては、二つの駆動方法により、複数のサブドロップを連続吐出してスーパードロップを形成し、飛翔させることができる。
第1の方法はサブドロップSDを飛翔させるための駆動パルスP0が、音響的共振周期の二分の一であるALの3倍よりも実質的に長く、且つ、ALの整数倍に実質的に等しくない周期でアクチュエータを駆動する方法である。第2の方法は、パルス幅Rが実質的にALの整数倍に等しくない第2パルスを有する駆動パルスP0による駆動で、サブドロップSDを飛翔させる方法である。
このような本発明の実施の形態の機械的な構成の一例は図1、2に示すものであるが、他の例として、図3、4、5、6に示すものがある。
図3はインク滴噴射装置の模式図である。図1に示す部品と同一の部品は同一の符号を付す。
図3におけるLはインクチャネルAの長さであり、インクチャネルAの音響的共振周期の二分の一ALは、AL≒L/ACで表される。ACはインクチャネル内の圧力波の速度である。なお、インクチャネルAの長さは図7(b)の幾何学的な長さにぴったり一致するものではなく、インクチャネルAの実効的な長さである。前記式中の≒はこのような意味を加味している。
インクチャネルAの音響的共振周期ALは、インク滴噴射装置の電気・機械変換手段に矩形波を印加して出射するインク滴の速度を測定し、矩形波の電圧値を一定にして矩形波のパルス幅を変化させたときに、液滴速度が最大になるパルス幅として求められる。
図3に示すインク滴噴射装置のインクチャネルの配列及び駆動パルスの印加時における各インクチャネルの作動を図4に示す。
インクチャネルA1、A2、A3、・・・は空隙として形成されたエアチャネルDを挟んで形成され、インクチャネルA1、A2、A3、・・・を形成する側壁には電極Qaが形成され、エアチャネルDを形成する側壁には電極Qdが形成される。電極Qaに図示しない駆動回路によりパルスP1、P2が印加される。
先ず、図4(b)に示すように、第1段階として、インクチャネルA1、A2、A3、・・・の容積を拡大する正電圧+VのパルスP1が電極Qaに印加される。次いで、図5(a)に示すように、インクチャネルA1、A2、A3、・・・の容積を縮小する負電圧−VのパルスP2が電極Qaに印加される。
このように、パルスP1とP2からなる駆動パルスを電極Qaに印加することにより、インクチャネルA1、A2、A3、・・・からインク滴が飛翔する。
図6(a)(b)は前述のインクチャネルA1、A2、A3、・・・の駆動における電極Qa、Qdの電圧を示す。図6(a)(b)から明らかなように、この駆動においては、電極Qaに正のパルスP1と負のパルスP2が印加される。
インクチャネル駆動方法として次に説明する他の方法がある。
図6(c)(d)は該他の方法における電極QaとQdの電圧を示し、この方法においては、図6(c)(d)に示すように、正電圧のパルスP1を電極Qaに印加する一方、電極Qdに正電圧のパルスP2を図示しない駆動回路によって印加する。
インクチャネルA1、A2、A3、・・・の容積の拡大は前記の図6(a)に示す場合と同様にして行われ、インクチャネルA1、A2、A3、・・・の容積を縮小する駆動段階においては、図5(b)に示すように、エアチャネルの電極Qdに+V正電圧を印加することにより、電極Qaに負電圧を印加した図5(a)の場合と同様な駆動を行っている。
図5(b)と図6(c)(d)に示す駆動方法は正電圧のパルスを用いて駆動できる点で回路の設計有利である。
(1)実施の形態1
前記第1の駆動方法を2個のサブドロップSD1、SD2によって1個のスーパードロップUDを形成する場合を例に説明する。本実施の形態においては、図9及び図10に示すように、サブドロップSD1、SD2、SD3を駆動する駆動パルスPO1、P02、P03の電圧は相互に実質的に等しいが、後の説明から明らかなように、安定してスーパードロップUDを形成することができる。
図8はスーパードロップUDを形成し、飛翔させる場合の駆動パルスの基本波形と対比して、本発明におけるスーパードロップを形成し、飛翔させる駆動パルスの波形を示した図であり、横軸に時間をとり、縦軸には駆動パルスの電圧をとってある。
なお、第1パルスは前述のように、インクチャネルAの容積を拡大するパルスであり、第2パルスは前記第1パルスに続いて印加され、インクチャネルAの容積を縮小するパルスであり、第1パルスと第2パルスは駆動パルスを構成する。
既に述べたように、駆動パルスP0の基本波形はインクチャネルAの音響的な共振周波数の逆数の1/2をAL(時間)としたとき、幅ALの第1パルスP11、それに続く幅2ALの第2パルスP21及び電圧ゼロの期間E(長さAL)からなる長さ4ALの駆動パルスP01と、幅ALの第1パルスP12、幅2ALの第2パルスP22及び長さALの電圧ゼロの期間Eからなる長さ4ALの駆動パルスP02とを連続してインクチャネルAに印加してサブドロップSD1とSD2を形成している。
このような基本波形の駆動パルスによるインクチャネルAの駆動では、第1サブドロップSD1に第2サブドロップSD2を確実に合体させることが困難であり、本発明の発明者は、スーパードロップを安定して形成することができる駆動方法を探求し、サブドロップの駆動パルスの周期を4AL(ALの整数倍)を中心に種々変化させてインクチャネルAを駆動して、サブドロップの飛翔間隔と飛翔速度の関係を測定した。その結果の一例として2個のサブドロップの場合の測定結果を図14に示す。実験では、駆動パルスの第1パルス、第2パルスの電圧を各周期間で同一にしている。
図14は横軸に駆動パルスの周期を変えたことにより変化したサブドロップの飛翔間隔(μs)をとり、これに対する縦軸に第1サブドロップSD1と第2サブドロップSD2の飛翔速度をとって測定したものである。そして、図14ではALが4.8μsであるから、横軸「4AL」で示す矢印の点が4AL=19.2μsであり、この点から左側の領域では第1サブドロップSD1よりも第2サブドロップSD2が高速で飛翔することが明らかとなった。これは駆動パルスの周期を4ALよりも短くしたときに、第2サブドロップSD2をより高速で飛翔させることができることを示す。
また、前記駆動パルスの周期を6ALよりも短くしたときにも同様の効果が得られることが確認された。
実験結果によれば、駆動パルスP01は図9に示すように、幅JがALの第1パルスP11、それに続く幅Rが2ALの第2パルスP21及び第2パルスP21に続く長さ(3/4)ALの電圧ゼロの期間Eにより構成し、第1サブドロップSD1を吐出する駆動パルスP01と、第2サブドロップSD2を吐出する駆動パルスP01と同様な構成の駆動パルスP02とをそれぞれ幅〔(4−1/4)AL〕を有する駆動パルスとして形成するとともに、駆動パルスP02に続いて長さ6/4ALの電圧ゼロの期間Exを設けてスーパードロップUD1を形成する、即ち、9ALの期間でスーパードロップUD1を形成するときに、スーパードロップを安定して形成することができて最良の結果を得た。なお、1個のスーパードロップUD1を形成する期間に関しては、9AL以外の値とすることも可能である。
この方法で3個のサブドロップで1個のスーパードロップを形成する場合には、図10に示すように、前記(4−1/4)×ALの周期で駆動パルスP01、P02、P03と3パルス連続して印加した後、更に(4+3/4)×ALのゼロ電圧の期間Exが経過した時点で、2個目のスーパードロップUD2を形成する駆動パルスP04を印加する。即ち、16ALの期間で1個のスーパードロップUD1を形成し、飛翔させている。
なお、スーパードロップUDを形成する期間は、休止期間Exの設定如何により変わり、休止期間Exは(n+3/4)ALとすることができ、この休止期間Exに従って、1個のスーパードロップを形成する期間は(12+n)ALとなる。
図14に示す実験結果から、サブドロップを形成する駆動パルスP0の周期が(2n+1)AL<P0の周期<2(n+1)ALのときに、良好なスーパードロップが形成されることが判明した。
(2)実施の形態2
前記第2の方法については、3個のサブドロップSD1、SD2、SD3によって1個のスーパードロップUDを形成する場合を例に説明する。本実施の形態においても、図12及び図13に示すように、サブドロップSD1、SD2、SD3を駆動する駆動パルスP01、P02、P03の電圧を相互に実質的に等しくしているが、後の説明から明らかなように、安定してスーパードロップUDを形成することができる。
図11にサブドロップSD1、SD2、SD3を形成する駆動パルスの基本波形を示す。
サブドロップSD1を飛翔するために、幅JがALの第1パルスP11、それに続く幅Rが2ALの第2パルスP21、第2パルスP21に続く長さALの電圧ゼロの期間Eからなる駆動パルスP01を印加する。同様に、サブドロップSD2、SD3を形成し飛翔させるために、駆動パルスP01と同様な構成の駆動パルスP02、P03をそれぞれ印加する。駆動パルスP01、P02、P03の周期は図示のように4ALである。そして、長さ4ALの電圧ゼロの期間Exを駆動パルスP03の後に設けることにより、第1のスーパードロップUD1を形成する期間を16ALとする。
図11に示す駆動パルスによりスーパードロップを形成し飛翔させた場合に、サブドロップSD1、SD2、SD3の合体が安定して行われなかった。
本発明の発明者は、スーパードロップを安定して形成することができる駆動方法を探求し、サブドロップを吐出する駆動パルスの負パルスの幅を変化させてインクチャネルAを駆動し、パルス幅とサブドロップの飛翔速度の関係を測定した。その結果を、3個のサブドロップを飛翔させた場合を例に図15に示す。
図15は横軸に駆動パルスP0のパルス幅R(パルス幅、μs)をとり、縦軸に第1サブドロップSD1と第2サブドロップSD2と第3サブドロップSD3の飛翔速度をとってある。図11ではALが4.8μsであるから、横軸上「2AL」で示す矢印の点が2AL=9.6μsであり、この時点から左側の領域では第1サブドロップSD1より第2サブドロップSD2が高速で飛翔し、更に該第2サブドロップSD2より第3サブドロップSD3がより高速で飛翔することが明らかとなった。実験では、駆動パルスの第1パルス、第2パルスの電圧を各周期間で同一にしている。この実験結果から、図8に示すように、駆動パルスP01の第1パルスP11の幅JがALで、続く第2パルスP21の幅Rを2AL(ALの整数倍)より短い(2−1/3)×ALとし、続いてゼロ電圧の期間Eが(4/3)×ALとする場合が最良の結果が得られた。この場合、駆動パルスP01の周期は4ALである。そして、サブドロップSD1、SD2、SD3を吐出し、スーパードロップUD1を形成する期間は図示のように、駆動パルスP01、P02、P03の後に長さ4ALの電圧ゼロの期間をExを設けることにより16ALとなる。
なお、休止期間Exはn×ALとすることができ、この休止期間Exに対応して、1個のスーパードロップを形成する期間を(12+n)ALに設定することができる。
また、第2の方法で2個のサブドロップで1個のスーパードロップを形成する例を図12に示す。図13の駆動の場合には、上記4AL周期の駆動パルスP01、P02を2パルス連続して印加し、駆動パルスP02に続いて長さ1ALの電圧ゼロの期間Exを設けることにより、9ALで1個のスーパードロップUD1を形成する。この場合にも、1個のスーパードロップUD1を形成する期間に関しては、9AL以外の値に設定することが可能である。
更に、実施の形態1,2では、第1パルスP1の電圧の絶対値と第2のパルスP2の電圧の絶対値を等しくしているが、第1のパルスP1の電圧の絶対値と第2のパルスP2の電圧の絶対値を等しくないように設定することも可能である。この場合にも、連続する駆動パルスの第1のパルスP1nの値については、互いに等しくすることが望ましい。
インク滴噴射装置のインクチャネルにインク流路に沿った断面図である。 インク滴噴射装置のインクチャネルのインク流路を横切る断面図である。 インク滴噴射装置の模式図である。 インク滴噴射装置のインクチャネルの配列を示す図である。 インクチャネルの作動を示す図である。 駆動パルスを示す図である。 従来の駆動パルスの波形を示した図である。 スーパードロップを形成する駆動パルスの基本波形を示す図である。 本発明の実施の形態1における駆動パルスの波形を示す図である。 本発明の実施の形態1における駆動パルスの波形を示す図である。 スーパードロップを形成する駆動パルスの基本波形を示す図である。 本発明の実施の形態2における駆動パルスの波形を示す図である。 本発明の実施の形態2における駆動パルスの波形を示す図である。 2個のサブドロップの飛翔の測定結果を示す図である。 3個のサブドロップの飛翔の測定結果を示す図である。
符号の説明
1 インクチューブ
3 ノズル
4 インクメニスカス
7 インク供給口
8 基板
A、A1、A2 インクチャネル
H インク滴噴射装置
0、P01、P03 駆動パルス
1、P11、P12、P13、P14 第1パルス
2、P21、P22、P23 第2パルス
SD1、SD2 サブドロップ
UD1、UD2 スーパードロップ

Claims (6)

  1. インクチャネルと、前記インクチャネルの容積を変化させる電気・機械変換手段と、インクを吐出するノズルとを有するインク滴噴射装置の前記電気・機械変換手段に対して、前記インクチャネルの容積を拡大する第1パルスと、該第1パルスに続き、前記インクチャネルの容積を縮小する第2パルスと、前記第2パルスに続くゼロ電圧の期間からなる駆動パルスが印加されてインク滴を飛翔させるインク滴噴射装置であって、
    前記第1パルスの幅を実質的に前記インクチャネルのAL(音響的共振周期の二分の一)とした前記駆動パルスが、前記インクチャネルの一つに連続して印加されることによって、前記ノズルから先に吐出したインク滴の飛翔速度より後から吐出したインク滴の飛翔速度が速くなるように連続して複数のインク滴を吐出して高濃度の画像を形成するインク滴噴射装置において、
    前記ゼロ電圧の期間が前記ALよりも実質的に長く2ALよりも実質的に短く、かつ、前記第2パルスの幅が前記ALの2倍よりも実質的に短いことを特徴とするインク滴噴射装置。
  2. 前記駆動パルスの周期が実質的に前記ALの整数倍であることを特徴とする請求項1に記載のインク滴噴射装置。
  3. 前記駆動パルスの周期が実質的に前記ALの4倍であることを特徴とする請求項2に記載のインク滴噴射装置。
  4. 前記第2パルスの幅が前記ALよりも実質的に長く、前記ALの2倍よりも実質的に短いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインク滴噴射装置。
  5. 連続して印加される3つの前記駆動パルスにより、連続して3つの前記インク滴を吐出させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインク滴噴射装置。
  6. 連続して印加される前記駆動パルスの前記第1パルスの電圧は互いに実質的に等しいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインク滴噴射装置。
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