JP4929547B2 - アゾメチン化合物、アゾメチン化合物と金属イオン含有化合物との混合物、感熱転写記録材料、カラートナー - Google Patents
アゾメチン化合物、アゾメチン化合物と金属イオン含有化合物との混合物、感熱転写記録材料、カラートナー Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なアゾメチン化合物及び該アゾメチン化合物と金属イオン含有化合物との混合物、並びにそれらを利用した感熱転写記録材料及びカラートナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
アゾメチン化合物は色調がイエロー、レッド、マゼンタ、ブルー、シアンと多岐にわたり、広く用いられている。近年、感熱転写記録材料、カラートナー、有機EL素子、インクジェット用インク、光記録媒体、カラーフィルターなど、様々な用途に適用することが多くなってきた。
【0003】
感熱転写記録は操作や保守が容易であること、装置の小型化、低コスト化が可能なこと、更にランニングコストが安いこと等の利点を有している。感熱転写記録によって得られた画像の安定性、特に定着性や耐光性を改良する目的でキレート化可能な熱拡散性色素(以下、キレート色素と記す)を用いる感熱転写記録材料及び画像形成方法が提案されており、例えば特開昭59−78893号、同59−10349号、同60−2398号に記載されている。前記公報で開示されているキレート色素は、アゾ色素を配位子として金属イオンに2座配位または3座配位して形成した金属キレート色素である。これらのキレート色素を用いて形成された画像は耐光性や定着性に優れているが、感熱転写記録材料の感度や材料自体の保存性の点では十分に満足するものではなく、更に改良が望まれている。
【0004】
更に、アゾメチン化合物をカラートナーに使用する場合を考える。電子写真方式を利用したカラーコピア、カラーレーザープリンターにおいては、一般に樹脂粒子中に着色剤を分散させてなるトナー、または樹脂粒子表面に着色剤を付着させてなるトナーが用いられている。樹脂表面に着色剤を付着させる方法は、表面のみの着色であるため十分な着色効果を得ることは難しい。また、着色剤の表面から離脱することで帯電性能が変化したり、定着ローラー表面を汚染するという問題も発生する。そのため、粒子内部に着色剤を分散させたトナーが広く用いられている。かかるカラートナーに要求される性能として、色再現性と、OverHead Projector(以下、OHPと記す)における画像の透過性、耐光性が挙げられる。顔料を着色剤として粒子に分散させたトナーが、特開昭62−157051号、同62−255956号及び特開平6−118715号に開示されているが、これらのトナーは耐光性には優れるが、不溶性であるため凝集し易く、透明性の低下や透過色の色相変化が問題となっている。一方、染料を着色剤として使用したトナーが、特開平3−276161号、同2−207274号及び同2−207273号に開示されているが、これらのトナーは逆に透明性が高く、色相変化はないものの耐光性に問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、色再現性上好ましい色相を有し、最適な分子吸光特性を有し、耐光性が良好であり、モル吸光係数が大きく、画像の最大濃度が良好な新規なアゾメチン化合物及び該アゾメチン化合物と金属イオン含有化合物との混合物、並びにそれらを含有する感熱転写記録材料及びカラートナーを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、以下の本発明によって上記課題が達成されることを見いだした。即ち、本発明によれば、下記の1)〜4)により上記課題が達成された。
【0007】
1)前記一般式(16)で表されるアゾメチン化合物。
【0009】
2)前記1)に記載のアゾメチン化合物の少なくとも一種を含有することを特徴とする感熱転写記録材料。
【0010】
3)前記1)に記載のアゾメチン化合物の少なくとも一種と金属イオン含有化合物との混合物。
【0011】
4)前記1)に記載のアゾメチン化合物または前記3)に記載の混合物の少なくとも一種を含有することを特徴とするカラートナー。
【0012】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
一般式(1)において、L1及びL2で表される連結基は、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、酸素原子のうち、少なくとも1種を含む原子または原子団からなる。好ましくは、炭素数1〜20のアルキレン基、炭素数6〜20のアリーレン基、炭素数2〜20のアルケニレン基、アミド基、エステル基、スルホンアミド基、スルホン酸エステル基、ウレイド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオエーテル基、エーテル基、カルボニル基、−NRa−(ここで、Raは水素原子またはアルキル基、アリール基)等が挙げられる。なお、これらの連結基は更に置換基により置換されていてもよく、置換基としてはアルキル基、アリール基、複素環基、アリーロキシ基、アミド基、カルバモイル基、スルホ基、ヒドロキシ基、カルボキシアルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、アルコキシ基、アルキルチオ基、シアノ基などが挙げられる。
【0013】
A1及びA2は芳香族炭化水素環又は芳香族複素環基を表し、少なくとも一方は芳香族複素環基を表す。芳香族炭化水素環はベンゼン環を表し、置換基を有していてもよく、更に別の環と縮合環を形成してもよい。芳香族複素環基は置換基を有していてもよく、更に別の環と縮合環を形成してもよい。具体的にはフラン環、ピロール環、チオフェン環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、チアジアゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、ピラン環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリアジン環、ナフタレン環、ベンゾフラン環、インドール環、ベンゾチオフェン環、ベンズイミダゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンズオキサゾール環、プリン環、キノリン環、イソキノリン環、クマリン環、クロモン環、3H−ピロリジン環、オキサゾリジン環、イミダゾリジン環、チアゾリジン環、3H−インドール環、インダンジオン環などを挙げることができる。
【0014】
好ましくは、前記一般式(2)〜(15)を挙げることができる。一般式(2)〜(15)において、R1は水素原子又は1価の置換基を表し、1価の置換基とは、アルキル基(炭素数1〜12のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、ブチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、シアノエチル基、トリフルオロメチル基、3−スルホプロピル基、4−スルホブチル基)、シクロアルキル基(例えば、シクロヘキシル基、シクロペンチル基)、アラルキル基(例えば、ベンジル基、2−フェネチル基)、アリール基(例えば、フェニル基、p−トリル基、p−メトキシフェニル基、o−クロロフェニル基、m−(3−スルホプロピルアミノ)フェニル基)、ヘテロ環式基(例えば、2−ピリジル基、2−チエニル基、2−フリル基)、アルコキシ基(炭素数1〜12のアルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、メトキシエトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、3−カルボキシプロポキシ基)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、p−メトキシフェニル基、o−メトキシフェノキシ基等)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、3,5−ジスルホベンゾイルアミノ基)、スルホニルアミノ基(例えば、メタンスルホニルアミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ基、3−カルボキシベンゼンスルホニルアミノ基)、ウレイド基(例えば、3−メチルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド基、3−フェニルウレイド基)、アルコキシカルボニルアミノ基(例えば、エトキシカルボニルアミノ基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチルチオ基)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基、p−トリルチオ基)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基)、カルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基)、スルファモイル基(例えば、ジメチルスルファモイル基、ジ−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基)およびアミノ基(例えば、メチルアミノ基、ジエチルアミノ基)が挙げられる。
【0015】
Q1及びQ2は、各々一般式(1)で表される化合物が可視域及び/または近赤外域に吸収を持つために必要な原子群を表し、具体的には、下記一般式(17)、(18)、(19)、(20)、(21)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(27)、(28)、(29)及び(30)が挙げられる。
【0016】
【化4】
【0017】
式中、R2〜R21は水素原子又は1価の置換基を表す。1価の置換基とは前記1価の置換基と同義である。Zは5又は6員の各々置換基を有してもよい含窒素複素環を形成する原子の集まりを表し、該複素環は更に別の環と縮合環を形成してもよい。mは0〜3を、nは0〜2を、qは0〜4を表す。
【0018】
一般式(16)において、Z1又はZ2で表される5員もしくは6員の芳香族炭素環又は複素環を形成する原子の集まりの好ましい具体例としては、ベンゼン環、フラン環、ピロール環、チオフェン環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、チアジアゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、ピラン環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリアジン環、ナフタレン環、ベンゾフラン環、インドール環、ベンゾチオフェン環、ベンズイミダゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンズオキサゾール環、プリン環、キノリン環、イソキノリン環、クマリン環、クロモン環、3H−ピロール環、3H−ピロリジン環、オキサゾリジン環、イミダゾリジン環、チアゾリジン環、3H−インドール環、インダンジオン環等を挙げることができる。
【0019】
これらの環は更に他の炭素環(例えば、ベンゼン環)や複素環(例えば、ピリジン環)と縮合環を形成してもよい。環上の置換基としてはアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、アシルアミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子等であり、それらの基は更に置換されていてもよい。
【0020】
本発明のアゾメチン化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】
【化7】
【0024】
【化8】
【0025】
【化9】
【0026】
本発明において、アゾメチン化合物は一般的に活性メチレン類やフェノール類とp−フェニレンジアミン類との酸化カップリング反応により形成される。
【0027】
以下に本発明のアゾメチン化合物の合成例を示す。
合成例1:本発明化合物D−5の合成
300mlナス型フラスコに化合物Aを5.0gを入れ、MeOH120mlを加えて加温溶解する。ここにトリエチルアミン22ml及び過硫酸アンモニウム13.4gの水溶液25mlを室温にて添加し、均一な溶液を作製する。次に、化合物BのMeOH溶液40mlに水40mlを加えたMeOH/水混合溶液を滴下する。反応溶液は赤色を呈し、滴下終了後、室温にて1時間撹拌する。得られた結晶を濾取し、水洗後、乾燥する。得られた租結晶7.2gをアセトニトリルにて熱濾過後、再結晶を行う。得られた目的物D−5は6.18gで、収率は72%だった。
【0028】
Massスペクトルを測定したところ、FAB−Posi(マトリックス:NBA:DMSO)にて828にピークが見られた。吸収測定を行ったところλmax=538nm(アセトン)、ε=60000だった。
【0029】
【化10】
【0030】
合成例2:本発明化合物D−7の合成
200mlコニカルビーカーに化合物Cを3.5g、化合物Dを1.9g、酢酸エチル及び3%の炭酸ナトリウム水溶液を各々60mlずつ加え、室温にて撹拌する。ここに酸化銀0.6gを加え、室温で2時間撹拌したのち、10分静置後、濾過して、酢酸エチル層を分液する。水洗を2回行った後、飽和食塩水を用いて分液し、得られた酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで脱水してエバポレーターにて、溶媒を留去した。得られた金属光沢を有するアモルファスをアセトニトリルを用いて再結晶を行った。得られた目的物D−7は3.5gで、収率は68%だった。
【0031】
Massスペクトルを測定したところ、FAB−Posi(マトリックス:NBA:DMSO)にて799にピークが見られた。吸収測定を行ったところλmax=603nm(アセトン)、ε=62000だった。
【0032】
【化11】
【0033】
合成例3:本発明化合物D−8の合成
200mlコニカルビーカーに化合物Eを4.0g、化合物Fを2.3g、酢酸エチル及び3%の炭酸ナトリウム水溶液を各々60mlずつ加え、室温にて撹拌する。ここに酸化銀0.5gを加え、室温で2時間撹拌したのち、10分静置後、濾過して、酢酸エチル層を分液する。水洗を2回行った後、飽和食塩水を用いて分液し、得られた酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで脱水してエバポレーターにて、溶媒を留去した。得られた金属光沢を有するアモルファスをアセトニトリルを用いて再結晶を行った。得られた目的物D−8は4.5gで、収率は71%だった。
【0034】
Massスペクトルを測定したところ、FAB−Posi(マトリックス:NBA:DMSO)にて721にピークが見られた。吸収測定を行ったところλmax=497nm(アセトン)、ε=57000だった。
【0035】
【化12】
【0036】
合成例4:本発明化合物D−9の合成
200mlコニカルビーカーに化合物Gを4.0g、化合物Hを4.8g、酢酸エチル及び3%の炭酸ナトリウム水溶液を各々60mlずつ加え、室温にて撹拌する。ここに酸化銀0.5gを加え、室温で2時間撹拌したのち、10分静置後、濾過して、酢酸エチル層を分液する。水洗を2回行った後、飽和食塩水を用いて分液し、得られた酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで脱水してエバポレーターにて、溶媒を留去した。得られた金属光沢を有するアモルファスをアセトニトリルを用いて再結晶を行った。得られた目的物D−9は5.4gで、収率は65%だった。
【0037】
Massスペクトルを測定したところ、FAB−Posi(マトリックス:NBA:DMSO)にて741にピークが見られた。吸収測定を行ったところλmax=495nm(アセトン)、ε=58000だった。
【0038】
【化13】
【0039】
合成例5:本発明化合物D−18の合成
200mlコニカルビーカーに化合物Iを4.0g、化合物Jを2.8g、酢酸エチル及び3%の炭酸ナトリウム水溶液を各々60mlずつ加え、室温にて撹拌する。ここに酸化銀0.5gを加え、室温で2時間撹拌したのち、10分静置後、濾過して、酢酸エチル層を分液する。水洗を2回行った後、飽和食塩水を用いて分液し、得られた酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで脱水してエバポレータ−にて、溶媒を留去した。得られた金属光沢を有する緑色結晶をアセトニトリルで再結晶を行った。得られた目的物D−18は4.4gで、収率は68%だった。
【0040】
Massスペクトルを測定したところ、FAB−Posi(マトリックス:NBA:DMSO)にて763にピークが見られた。吸収測定を行ったところλmax=511nm(アセトン)、ε=54000だった。
【0041】
【化14】
【0042】
本発明の感熱転写記録材料は、感熱転写層と受像材料から構成される。該感熱転写層は本発明のアゾメチン化合物をバインダーと共に溶媒中に溶解することによって、或いは溶媒中に微粒子上に分散させることによって、感熱転写層形成用インク液を調製し、該インクを支持体上に塗布して、適宜に乾燥することにより形成することができる。感熱転写層の厚さは乾燥膜厚で0.1〜10μmが好ましい。
【0043】
前記バインダーとしてはアクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ニトロセルロース、エチルセルロース等の溶媒可溶性ポリマーが好ましい。これらのバインダーは一種または二種以上を有機溶媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス分散の形で使用してもよい。バインダーの使用量としては、支持体1m2当たり0.1〜20gが好ましい。
【0044】
前記有機溶媒としてはアルコール類(例えば、エタノール、プロパノール)、セルソルブ類(例えば、メチルセルソルブ)、芳香族類(例えば、トルエン、キシレン)、エステル類(例えば、酢酸エステル)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、エーテル類(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン)等が挙げられる。
【0045】
前記支持体としては寸法安定性がよく、記録の際感熱ヘッド等の加熱に耐えるものであればよいが、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄葉紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネートような耐熱性のプラスチックフィルムが好ましく用いられる。支持体の厚さは2〜30μmが好ましく、また支持体にはバインダーとの接着性の改良や色素の支持体への転写、染着を防止する目的で選択されたポリマーからなる下引き層を有することが好ましい。更に支持体の裏面(感熱転写層と反対側)には、ヘッドが支持体に粘着するのを防止する目的でスリッピング層を有してもよい。
【0046】
また、感熱転写記録材料の受像材料は、一般に紙、プラスチックフィルム、又は紙−プラスチックフィルム複合体を支持体として、その上に受像層としてポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニルと他のモノマー(例えば、酢酸ビニル)との共重合樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリカーボネート等の一種又は二種以上のポリマー層を形成してなる。また受像材料は受像層の上層に融着防止を目的として保護層を設けてもよく、更に支持体と受像層の間に、接着や断熱或いはクッション効果を目的として中間層を設けてもよい。
【0047】
本発明の感熱転写記録材料は、感熱転写層上または感熱転写層が塗設されてなる支持体上の別層に、特開昭59−106997号に記載されているような熱溶融性化合物を含有する熱溶融性層を有してもよい。この熱溶融性化合物としては、65〜150℃の温度で溶融する無色または白色の化合物が好ましく用いられ、例えばカルナバロウ、蜜ロウ、カンデリンワックス等のワックス類が挙げられる。なお、これらの熱溶融性層には、例えばポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリエステル、酢酸ビニルのポリマーが含有されていてもよい。
【0048】
本発明の感熱転写記録材料を、フルカラー画像記録が可能な感熱記録材料に適用するには、シアン画像を形成することができる熱拡散性シアン色素を含有するシアン感熱転写層、マゼンタ画像を形成することができる熱拡散性マゼンタ色素を含有するマゼンタ感熱転写層、イエロー画像を形成することができる熱拡散性イエロー色素を含有するイエロー感熱転写層の合計3層を、支持体上の同一表面上に順次繰り返して塗設する事が好ましい。また、必要に応じて他に黒色画像形成物質を含む感熱転写層の合計4層が、同一表面上に順次繰り返して塗設されていてもよい。
【0049】
感熱転写記録は、前記感熱転写記録材料の感熱転写層と受像材料とを重ね合わせてから、画像情報に応じた熱を感熱転写記録材料に与え、メタルソースと本発明のアゾメチン化合物との反応により形成されるキレート色素による画像を受像材料上に形成させることによって行われる。メタルソースは受像材料中に存在させてもよいし、感熱転写記録材料上に設けた熱溶融性層中に存在させてもよい。
【0050】
本発明において金属イオン含有化合物とは、金属イオンの無機又は有機の塩及び金属錯体が挙げられる。金属としては、周期律表の第I〜VIII族に属する1価および多価の金属が挙げられるが、中でもAl、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Sn、TiおよびZnが好ましく、特にNi、Cu、Cr、CoおよびZnが好ましい。無機の塩としてはCl-、ClO4-、PF6-、BF4-などと金属の塩が挙げられ、有機の塩としては酢酸、ステアリン酸、2−エチルヘキサン酸などの脂肪族と金属の塩、或いは安息香酸、サリチル酸、トシル酸などの芳香族カルボン酸と金属の塩などが挙げられる。また、金属錯体としては、下記一般式(31)で表されるメタルソースを用いることができる。
【0051】
一般式(31)
〔M(P1)m1(P2)m2(P3)m3〕+ r・(Y2 -)r
式中、Mは金属イオン、P1、P2、P3は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を表し、互いに同じであっても異なっていてもよい。これらの配位化合物としては、例えばキレート科学(5)(南江堂)に記載されている配位化合物から選択することができる。Y2は有機アニオン基を表し、具体的にはテトラフェニルホウ素アニオンやアルキルベンゼンスルホン酸アニオンなどが挙げることができる。m1は1、2又は3を表し、m2は1、2又は0を表し、m3は1又は0を表すが、これらは前記一般式で表される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定されるか、或いはP1、P2、P3の配位子の数によって決定される。rは0、1又は2を表す。r=0はPで表される配位化合物がアニオン性化合物であり、Pで表されるアニオン性化合物とMで表される金属カチオンとが電気的に中和された状態であることを意味する。
【0052】
アニオン性化合物としては、下記一般式(32)で表される化合物が好ましい。
【0053】
【化15】
【0054】
R22、R24は各々同じであっても異なっていてもよいアルキル基又はアリール基を表し、R23はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、水素原子を表す。
【0055】
以下に上記金属イオン含有化合物の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0056】
【化16】
【0057】
【化17】
【0058】
本発明のアゾメチン化合物と金属イオン含有化合物との混合物において、金属イオン含有化合物としては、前記感熱転写記録材料で用いられる金属イオン含有化合物などが挙げられる。
【0059】
前記一般式(1)又は(16)で表されるアゾメチン化合物の少なくとも一種と前記金属イオン含有化合物の少なくとも一種との混合物とは、その混合比(モル比)に制限はなく、アゾメチン化合物1に対して0.01以上、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.5以上である。
【0060】
上記混合物は有機溶媒にアゾメチン化合物を溶解または分散させた溶液に、金属イオン含有化合物の粉体又は有機溶媒に溶解させた溶液を添加することで作製される。混合物は結晶として単離されてもよく、単離が困難な場合は溶媒を留去してその残査を用いてもよく、その残査を更に別の溶媒に溶解して使用してもよい。
【0061】
本発明のアゾメチン化合物と金属イオン含有化合物との混合物は、元のアゾメチン化合物に対して吸収波長を変化させることができ、また耐光性を改良することもできる。
【0062】
以下に、本発明のアゾメチン化合物と金属イオン含有化合物との混合物の具体的製造例を示す。
【0063】
製造例1:本発明化合物D−5と金属イオン含有化合物M−11との混合物の製造
100mlナス型フラスコにて、D−5、100mgをMEOH30ml中、加熱還流させる。ここにM−11を14.3mgをMeOH10mlに溶解させた溶液をゆっくり滴下する。滴下前橙色だった反応液は次第に赤紫色を呈する。滴下終了後2時間加熱還流を行い、放冷後溶媒を減圧留去した。得られた残査は緑色金属光沢のある840mgのアモルファス状態だった。吸収測定を行ったところλmax=548nm(アセトン)、ε=63000だった。
【0064】
製造例2:本発明化合物D−7と金属イオン含有化合物M−12との混合物の製造
100mlナス型フラスコにて、D−7、100mgをアセトン30ml中加熱還流させる。ここにM−12を31.15mgをMeOH20mlに溶解させた溶液をゆっくり滴下する。滴下終了後2時間加熱還流を行い、放冷後溶媒を減圧留去した。得られた残査は緑色金属光沢のある130mgのアモルファス状態だった。吸収測定を行ったところλmax=627nm(アセトン)だった。
【0065】
製造例3:本発明化合物D−8と金属イオン含有化合物M−4との混合物の製造
100mlナス型フラスコにて、D−8、100mgをMeOH30ml中、室温で溶解させる。ここにM−4、35.6mgを粉体のまま添加し、2時間加熱還流する。反応終了後、反応液を放冷、更に氷冷すると緑色結晶が析出してきた。これを濾取しMeOHで洗浄を行った。乾燥後92mgの緑色結晶が得られた。吸収測定を行ったところλmax=521nm(アセトン)だった。
【0066】
本発明のカラートナー用バインダー樹脂としては、一般に使用される全てのバインダーが使用できる。例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。カラートナーに対して流動性向上、帯電制御等を目的として無機微粉末、有機微粒子を外部添加してもよい。表面をアルキル基含有のカップリング剤等で処理したシリカ微粒子、チタニア微粒子が好ましく用いられる。なお、これらは数平均一次粒子径が10〜500nmのものが好ましく、更にはカラートナー中に0.1〜20質量%添加するのが好ましい。
【0067】
離型剤としては、従来使用されている離型剤は全て使用することができる。具体的には、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体等のオレフィン類、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、サゾールワックス、パラフィンワックス等が挙げられる。カラートナー中のこれらの添加量は1〜5質量%であることが好ましい。
【0068】
荷電制御剤としては、必要に応じて添加してもよいが、発色性の点から無色のものが好ましい。例えば、4級アンモニウム塩構造のもの、カリックスアレン構造を有するものなどが挙げられる。
【0069】
キャリアとしては、鉄、フェライト等の磁性材料粒子のみで構成される非被覆キャリア、磁性材料粒子表面を樹脂等によって被覆した樹脂被覆キャリアのいずれを使用してもよい。このキャリアの平均粒径は、体積平均粒径で30〜150μmが好ましい。
【0070】
本発明のカラートナーが適用される画像形成方法としては、特に限定されるものではないが、例えば感光体上に繰り返しカラー画像を形成した後に転写を行い画像を形成する方法や、感光体に形成された画像を逐次中間転写体等へ転写し、カラー画像を中間転写体等に形成した後に紙等の画像形成部材へ転写し、カラー画像を形成する方法等が挙げられる。
【0071】
なお、本発明のアゾメチン化合物、該アゾメチン化合物と金属イオン含有化合物との混合物は、上記の感熱転写記録材料、カラートナーの他に、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)、インクジェット記録用インク、光記録媒体、カラーフィルター等の色素、染料を必要とする用途に適用できることは言うまでもない。
【0072】
有機EL素子は基体上に、一対の電極および該一対の電極に挟持される有機化合物薄膜を有するものである。
【0073】
有機化合物薄膜は複数層構成である。但し、該複数層構成において、有機物以外の層(例えば、フッ化リチウム層や無機金属塩の層、またはそれらを含有する層)が任意の位置に配置されていてもよい。有機化合物薄膜は、前記一対の電極から注入された電子及び正孔が再結合して発光する領域(発光領域)を有する発光層、および該発光層と隣接する隣接層の少なくとも2層を有する。前記発光領域は、発光層の層全体であってもよいし、発光層の厚みの一部分であってもよい。また、発光層と隣接層との界面であってもよい。発光領域が2層にわたる場合には、どちらか一層を発光層ととらえ、もう一層を前記発光層の隣接層ととらえる。
【0074】
隣接層はその機能によって大きくは、正孔輸送層と電子輸送層に分類することができる。更に細かく機能分類すると、正孔注入層、正孔輸送層、電子阻止層、電子注入層、電子輸送層、正孔阻止層等がある。
【0075】
そして、前記発光層を構成する発光材料および前記隣接層を構成する隣接層材料それぞれの蛍光極大波長は415nm以下が好ましい。
【0076】
蛍光極大波長とは蛍光スペクトルにおける極大値を与える波長のことであり、その材料の物性を規定する指標である。もし、複数個の極大波長がある場合は長波長側の方を蛍光極大波長とする。つまり、蛍光を与える励起状態が複数ある場合でも、一番エネルギーが低い最低励起状態のことを意味する。蛍光の強度は関係しない。蛍光強度が非常に弱い場合に於いても、蛍光極大波長が415nm以下であればよい。但し、発光材料のうち少なくとも一種は、蛍光量子収率が0.5以上であることが好ましい。
【0077】
このような電界発光の色としては、青紫発光であることが好ましい。青紫発光の青紫とは、分光放射輝度計CS−1000(ミノルタ製)等の測定器で測定し、その結果、座標をCIE色度座標(「新編色色彩科学ハンドブック」108頁の図4.16(日本色彩学会編、東京大学出版会、1985))に当てはめたとき、Purplish Blue(紫青)、または、Bluish Purple(青紫)の領域にある場合をいう。
【0078】
前記発光層は、(1)電界印加時に、陽極から正孔注入層、正孔輸送層または正孔輸送型発光層により正孔を注入することができ、且つ陰極から電子輸送層、電子注入層または電子輸送型発光層により電子を注入することができる注入機能、(2)注入した電荷(電子と正孔)を電界の力で移動させる輸送機能、(3)電子と正孔の再結合の場を発光層内部に提供し、これを発光につなげる発光機能などを有している。但し、正孔の注入されやすさと電子の注入されやすさに違いがあってもよく、また、正孔と電子の移動度で表される輸送機能に大小があってもよいが、どちらか一方の電荷を移動させる機能を有するものが好ましい。即ち、電子輸送能を有するもの(電子輸送型発光層と称する)または正孔輸送能を有するもの(正孔輸送型発光層と称する)が好ましい。
【0079】
電子輸送型発光層とは、電子輸送能を有する発光層のことであり、基本的には隣接する正孔輸送層、正孔注入層もしくは電子阻止層との界面に、正孔と電子の再結合領域ならびに発光領域を有する。但し、発光は電子輸送型発光層の発光材料からの発光である。
【0080】
正孔輸送型発光層とは、正孔輸送能を有する発光層のことであり、基本的には隣接する電子輸送層、電子注入層、もしくは正孔阻止層との界面に正孔と電子の再結合領域ならびに発光領域を有する。但し、発光は正孔輸送型発光層の発光材料からの発光である。
【0081】
一対の電極および有機化合物薄膜の層構成の好ましい具体例を以下に示すが、これに限定されるものではない。
(I)陽極/正孔輸送層/電子輸送型発光層/陰極
(II)陽極/正孔輸送層/電子輸送型発光層/電子輸送層/陰極
(III)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/電子輸送型発光層/陰極
(IV)陽極/正孔輸送型発光層/電子輸送層/陰極
(V)陽極/正孔輸送層/正孔輸送型発光層/電子輸送層/陰極
(VI)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/正孔輸送型発光層/電子輸送層/電子注入層
(VII)陽極/正孔輸送層/電子輸送型発光層/電子輸送層/陰極
(VIII)陽極/正孔輸送型発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(IX)陽極/正孔注入層/正孔輸送型発光層/正孔阻止層/電子輸送層/電子注入層/陰極
上記において、正孔輸送型発光層および電子輸送型発光層が発光層であり、また、発光層に接して隣り合う層が隣接層である。
【0082】
有機EL素子における陽極としては、仕事関数の大きい(4eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが好ましく用いられる。このような電極物質の具体例としては、Auなどの金属、CuI、インジウムチンオキシド(ITO)、SnO2、ZnOなどの導電性透明材料が挙げられる。また、IDIXO(In2O3−ZnO)など非晶質で透明導電膜を作製可能な材料を用いてもよい。該陽極はこれらの電極物質を蒸着やスパッタリングなどの方法により、薄膜を形成させ、フォトリソグラフィー法で所望の形状のパターンを形成してもよく、あるいはパターン精度をあまり必要としない場合は(100μm以上程度)、上記電極物質の蒸着やスパッタリング時に所望の形状のマスクを介してパターンを形成してもよい。この陽極より発光を取り出す場合には、透過率を10%より大きくすることが望ましく、また、陽極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下が好ましい。更に膜厚は材料にもよるが、通常10nm〜1μm、好ましくは10〜200nmの範囲で選ばれる。
【0083】
一方、陰極としては、仕事関数の小さい(4eV以下)金属(電子注入性金属と称する)、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが用いられる。このような電極物質の具体例としては、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、インジウム、リチウム/アルミニウム混合物、希土類金属などが挙げられる。これらの中で、電子注入性及び酸化などに対する耐久性の点から、電子注入性金属とこれより仕事関数の値が大きく安定な金属である第二金属との混合物、例えばマグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、リチウム/アルミニウム混合物、アルミニウムなどが好適である。該陰極はこれらの電極物質を蒸着やスパッタリングなどの方法により、薄膜を形成させることにより、作製することができる。また、陰極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下が好ましく、膜厚は通常10nm〜1μm、好ましくは50〜200nmの範囲で選ばれる。なお、発光を透過させるため、有機EL素子の陽極又は陰極のいずれか一方が、透明又は半透明であれば発光効率が向上し好都合である。
【0084】
本発明化合物はインクジェット用インク、油系インクジェット記録液、固体(相変化)インクジェット記録液等の種々のインクジェット記録液に用いることができる。
【0085】
水系インクジェット用インクは、本発明化合物の他に溶媒として水と水溶性有機溶媒を一般に使用する。水溶性有機溶媒の例としては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)、スルホン類(例えば、スルホラン)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。
【0086】
上記のような水系インクジェット用インクにおいて、本発明化合物はその溶媒系に可溶であればそのまま溶解して用いることができる。一方、そのままでは不溶の固体である場合、本発明化合物を種々の分散機(例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテーターミル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、ジェットミル、オングミル)を用いて微粒子化するか、あるいは可溶である有機溶媒に溶解した後に、高分子分散剤や界面活性剤とともにその溶媒系に分散させることができる。更に、そのままでは不溶の液体または半溶融状物である場合、そのままかあるいは可溶である有機溶媒に溶解して、高分子分散剤や界面活性剤とともにその溶媒系に分散させることができる。このような水系インクジェット記録液の具体的調製法については、例えば特開平5−148436号、同5−295312号、同7−97541号、同7−82515号、同7−118584号に記載の方法を参照することができる。
【0087】
油系インクジェット用インクは、本発明化合物の他に溶媒として有機溶媒を使用する。
【0088】
油系インクジェット用インクの溶媒の例としては、上記水系インクジェット用インクにおいて水溶性有機溶媒として例示したものに加えて、アルコール類(例えば、ペンタノール、ヘプタノール、オクタノール、フェニルエチルアルコール、フェニルプロピルアルコール、フルフリルアルコール、アニルアルコール)、エステル類(例えば、エチレングリコールジアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸フェノキシエチル、フェニル酢酸エチル、プロピオン酸ベンジル、安息香酸エチル、安息香酸ブチル、ラウリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジプロピル、ジエチルマロン酸ジエチル、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチル、グルタル酸ジエチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジプロピル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ(2−メトキシエチル)、セバシン酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジオクチル、ケイ皮酸−3−ヘキセニル)、エーテル類(例えば、ブチルフェニルエーテル、ベンジルエチルエーテル、ヘキシルエーテル)、ケトン類(例えば、ベンジルメチルケトン、ベンジルアセトン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノン)、炭化水素類(例えば、石油エーテル、石油ベンジル、テトラリン、デカリン、ターシャリーアミルベンゼン、ジメチルナフタリン)、アミド類(例えば、N,N−ジエチルドデカンアミド)等が挙げられる。
【0089】
上記のような油系インクジェット用インクにおいて、色素はそのまま溶解させて用いることができ、また樹脂状分散剤や結合剤を併用して分散または溶解させて用いることもできる。
【0090】
このような油系インクジェット用インクの具体的調製法については、特開平3−231975号、特表平5−508883号等に記載の方法を参照することができる。
【0091】
固体(相変化)インクジェット用インクは、本発明化合物の他に溶媒として室温で固体であり、且つインクの加熱噴射時には溶融した液体状である相変化溶媒を使用する。
【0092】
このような相変化溶媒としては、天然ワックス(例えば、密ロウ、カルナウバワックス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラワックス、ラノリン、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム)、ポリエチレンワックス誘導体、塩素化炭化水素、有機酸(例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、チグリン酸、2−アセトナフトンベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ジヒドロキシステアリン酸)、有機酸エステル(例えば、上記した有機酸のグリセリン、ジエチレングリコール、エチレングリコール等のアルコールとのエステル)、アルコール(例えば、ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサノール、ドデセノール、ミリシルアルコール、テトラセノール、ヘキサデセノール、エイコセノール、ドコセノール、ピネングリコール、ヒノキオール、ブチンジオール、ノナンジオール、イソフタリルアルコール、メシセリン、テレアフタリルアルコール、ヘキサンジオール、デカンジオール、ドデカンジオール、テトラデカンジオール、ヘキサデカンジオール、ドコサンジオール、テトラコサンジオール、テレビネオール、フェニルグリセリン、エイコサンジオール、オクタンジオール、フェニルプロピレングリコール、ビスフェノールA、パラアルファクミルフェノール)、ケトン(例えば、ベンゾイルアセトン、ジアセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコサノン、ヘプタコサノン、ヘプタトリアコンタノン、ヘントリアコンタノン、ヘプタトリアコンタノン、ステアロン、ラウロン、ジアニソール)、アミド(例えば、オレイン酸アミド、ラウリル酸アミド、ステアリン酸アミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸アミド、テトラヒドロフラン酸アミド、エルカ酸アミド、ミリスチン酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N,N′−エチレンビスラウリン酸アミド、N,N′−エチレンビスステアリン酸アミド、N,N′−エチレンビスオレイン酸アミド、N,N′−メチレンビスステアリン酸アミド、N,N′−エチレンビスベヘン酸アミド、N,N′−キシリレンビスステアリン酸アミド、N,N′−ブチレンビスステアリン酸アミド、N,N′−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N′−ジステアリルアジピン酸アミド、N,N′−ジオレイルセバシン酸アミド、N,N′−システアリルセバシン酸アミド、N,N′−ジステアリルテレフタル酸アミド、N,N′−ジステアリルイソフタル酸アミド、フェナセチン、トルアミド、アセトアミド、オレイン酸2量体/エチレンジアミン/ステアリン酸(例えば、1:2:2のモル比)のような2量体酸とジアミンと脂肪酸の反応生成物テトラアミド)、スルホンアミド(例えば、パラトルエンスルホンアミド、エチルベンゼンスルホンアミド、ブチルベンゼンスルホンアミド)、シリコーン類(例えば、シリコーンSH6018(東レシリコーン製)、シリコーンKR215、216、220(信越シリコーン製))、クマロン類(例えば、エスクロンG−90(新日鐵化学製))、コレステロール脂肪酸エステル(例えば、ステアリン酸コレステロール、パルミチン酸コレステロール、ミリスチン酸コレステロール、ベヘン酸コレステロール、ラウリン酸コレステロール、メリシン酸コレステロール)、糖類脂肪酸エステル(例えば、ステアリン酸サッカロース、パルミチン酸サッカロース、ベヘン酸サッカロース、ラウリン酸サッカロース、メリシン酸サッカロース、ステアリン酸ラクトース、パルミチン酸ラクトース、ミリスチン酸ラクトース、ベヘン酸ラクトース、ラウリン酸ラクトース、メリシン酸ラクトース)が挙げられる。
【0093】
固体インクの固体−液体相変化における相変化温度は、60℃以上であることが好ましく、80〜150℃であることがより好ましい。
【0094】
上記のような固体インクジェット用インクにおいて、加熱した溶融状態の溶媒に本発明化合物をそのまま溶解させて用いることができ、また樹脂状分散剤や結合剤を併用して分散または溶解させて用いることもできる。
【0095】
このような固体インクジェット用インクの具体的調製法については、特開平5−186723号、同7−70490号等に記載の方法を参照することができる。
【0096】
上記したような水系、油系、固体の各インクジェット用インクは、その飛翔時の粘度として40mPa・s以下が好ましく、30mPa・s以下であることがより好ましい。
【0097】
インクジェット用インクは、その飛翔時の表面張力として200μN/cm以上が好ましく、300〜800μN/cmであることがより好ましい。
【0098】
本発明化合物は全インクジェット用インク量の0.1〜25質量%の範囲で使用されることが好ましく、0.5〜10質量%の範囲であることがより好ましい。
【0099】
インクジェット用インクにおいては、吐出安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を添加することもできる。
【0100】
インクジェット用インクは、その使用する記録方式に関して特に制約はないが、特にオンデマンド方式のインクジェットプリンター用のインクとして、好ましく使用することができる。オンデマンド型方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット型)、静電吸引方式(例えば、電界制御型、スリットジェット型)、放電方式(例えば、スパークジェット型)などを具体的な例として挙げることができる。
【0101】
光記録媒体を構成する基板としては、記録・再生に用いるレーザ光の波長領域(350〜900nm)において、実質的に透明(透過率が80%以上)であることが必要とされる。基板を構成する材料としては、例えばポリメチルメタクリレート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ポリサルフォン樹脂、メチルペンテンポリマー等の透明性樹脂、ガラスなどが挙げられる。なお、基板の外表面、内表面、内・外周面には、必要に応じて酸素遮断性被膜が形成されていてもよい。また、記録層が形成される基板上には、トラッキング用のグルーブが形成されていることが好ましい。
【0102】
本発明化合物を用いた記録層は、レーザ光の波長領域における消衰係数kが光記録媒体の記録層として好ましいものとなり、記録のために好適な光吸収性と再生のために好適な反射率とを兼ね備えたものとなる。ここに、レーザ光の波長領域における記録層の消衰係数kが過大である場合には、反射率の低下を招き、反射光による再生を十分良好に行うことができない。また、消衰係数kが過小である場合には、通常の記録パワーによって記録を行うことが困難となる。消衰係数kの好ましくは0.01〜0.1である。一方、レーザ光の波長領域における記録層の屈折率n(複素屈折率の実部)としては1.8〜4.0であることが好ましい。なお、光記録媒体を構成する記録層には、他の種類の色素化合物、各種樹脂、界面活性剤、帯電防止剤、分散剤、酸化防止剤、架橋剤などが含まれていてもよい。記録層は基板の一面上に形成されていてもよく、基板の両面上に形成されていてもよい。
【0103】
基板上に記録層を形成するための方法としては、特に限定されるものではなく、例えばスピンコーティング法、浸せきコーティング法、スプレーコーティング法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング法、ビードコーティング法、マイヤーコーティング法、カーテンコーティング法など各種の方法を適用することができる。また、記録層の形成にあたって用いる溶媒としては、例えばシクロヘキサノン等のケトン系溶媒、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、エチルセロソルブ等のエーテル系溶媒、アルコール系溶媒、トルエン等の芳香族系溶媒、ハロゲン化アルキル系溶媒などを挙げることができる。記録層上には反射層が形成されていてもよい。反射層としては、例えばAu、Al−Mg合金、Al−Ni合金、Ag、PtおよびCu等の反射率の高い金属を用い、蒸着、スパッタ等の手段によって形成することができる。反射層上には、例えば紫外線硬化樹脂等からなる保護膜が形成されていてもよい。記録層と反射層の間には、これらを密着させるための接着層が設けられていてもよい。
【0104】
本発明化合物をカラーフィルター用途に用いるにあたり、本発明化合物を透明樹脂へ分散させる場合には、二本ロールミル、三本ロールミル、サンドミル、ニーダー等の各種分散手段を使用できる。本発明化合物を分散させて着色組成物にする為の樹脂ワニスとしては、従来公知のカラーフィルター用着色組成物に使用されるワニスが用いられる。又、分散媒体としては、樹脂ワニスに適切な溶媒或は水系媒体が使用される。又、必要に応じて従来公知の添加剤、例えば分散助剤、平滑化剤及び密着化剤等が添加使用される。
【0105】
樹脂ワニスとしては、感光性の樹脂ワニスと非感光性樹脂ワニスが使用される。感光性樹脂ワニスとしては、例えば紫外線硬化性インキ、電子線硬化性インキ等に用いられる感光性樹脂ワニスであり、非感光性樹脂ワニスとしては、例えば凸版インキ、平版インキ、凹版グラビヤインキ、孔版スクリーンインキ等の印刷インキに使用するワニス、電着塗装に使用するワニス、電子印刷や静電印刷の現像剤に使用するワニス、熱転写リボンに使用するワニス等のいずれもが使用できる。
【0106】
感光性樹脂ワニスの例としては、感光性環化ゴム系樹脂、感光性フェノール系樹脂、感光性ポリメタクリレート系樹脂、感光性ポリアミド系樹脂、感光性ポリイミド系樹脂等、及び不飽和ポリエステル系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリエポキシアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、ポリエーテルアクリレート系樹脂、ポリオールアクリレート系樹脂等のワニスであり、更に、反応性希釈剤としてモノマーが加えられたワニスが挙げられる。本発明化合物と上記のワニスにベンゾインエーテル、ベンゾフェノン等の光重合開始剤を加え、従来公知の方法により煉肉することにより、感光性着色組成物とすることができる。又、上記の光重合開始剤に代えて熱重合開始剤を使用して熱重合性着色組成物とすることができる。上記の感光性着色組成物を用いてカラーフィルターのパターンを形成する場合には、透明基板上に該感光性着色組成物をスピンコート、低速回転コーターやロールコーターやナイフコーター等を用いて全面コーティングを行うか、或は各種の印刷方法による全面印刷又はパターンよりやや大きな部分印刷を行い、予備乾燥後フォトマスクを密着させ、超高圧水銀灯を使用して露光を行ってパターンを焼き付けする。次いで現像及び洗浄を行い、必要に応じポストベークを行うことによりカラーフィルターのパターンを形成することができる。
【0107】
非感光性の樹脂のワニスの例としては、セルロースアセテート系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、スチレン系(共)重合体、ポリビニールブチラール系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アミノ樹脂変性ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルポリオールウレタン系樹脂、可溶性ポリアミド系樹脂、可溶性ポリイミド系樹脂、可溶性ポリアミドイミド系樹脂、可溶性ポリエステルイミド系樹脂、カゼイン、ヒドロキシエチルセルロース、スチレン−マレイン酸エステル系共重合体の水溶性塩、(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体の水溶性塩、水溶性アミノアルキッド系樹脂、水溶性アミノポリエステル系樹脂、水溶性ポリアミド系樹脂等が挙げられ、単独或は組み合わせて使用される。
【0108】
上記の非感光性着色組成物を用いてカラーフィルターのパターンを形成する場合には、透明基板上に該非感光性着色組成物、例えばカラーフィルター用印刷インキを用いて上記した各種の印刷方法にて直接基板に着色パターンを印刷する方法、カラーフィルター用水性電着塗装組成物を用いて電着塗装により基板に着色パターンを形成させる方法、電子印刷方法や静電印刷方法を用いたり、或は転写性基材に上記の方式等で一旦着色パターンを形成させてからカラーフィルター用基板に転写する方法等が挙げられる。次いで常法に従い必要に応じてベーキングを行ったり、表面の平滑化の為の研磨を行ったり、表面の保護の為のトップコーティングを行う。又、常法に従いブラックマトリックスを形成させ、RGBカラーフィルターを得る。
【0109】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明の態様が実施例に限定されるものではない。
【0110】
実施例1(感熱転写記録材料)
〔インクの調製〕
下記の原料を混合して本発明のアゾメチン化合物を含有する均一な溶液のインクを得た。化合物の溶解性は良好であり、インク化適性も良好であった。
【0111】
本発明化合物D−1 0.72g
ポリビニルアセトアセタール樹脂(KY−24、電機化学工業製)1.08g
メチルエチルケトン 26.4ml
トルエン 1.6ml
〔感熱転写記録材料の作製〕
上記インクを、厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートベース上にワイヤーバーを用いて、乾燥後の塗布量が2.3g/m2になるように塗布、乾燥し、ポリエチレンフタレートフィルム上に感熱転写層を形成してなる感熱転写記録材料1を作製した。なお、上記ポリエチレンテレフタレートベースの裏面には、スティキング防止層として、シリコン変性ウレタン樹脂(SP−2105、大日精化製)を含むニトロセルロース層が設けられている。
【0112】
上記と同様にして表1に示す化合物を用いた、感熱転写記録材料2〜10を作製した。なお、感熱転写記録材料2、8は参考例であり、感熱転写記録材料9、10は比較である。
【0113】
〔受像材料の作製〕
紙の両面にポリエチレンをラミネートをラミネートした支持体(片側のポリエチレン層に白色顔料(TiO2)と青味剤を含む)の上に、下記組成の塗布液を乾燥後の塗布量が7.2gになるように塗布乾燥し、受像材料1を作製した。
【0114】
金属イオン含有化合物M−14 4.0g
ポリビニルブチラール樹脂(BX−1、積水化学工業製) 6.0g
ポリエステル変成シリコン 0.3g
〔感熱転写記録〕
前記感熱転写記録材料1〜10と受像材料1とを重ね、感熱ヘッドを感熱転写記録材料の裏面からあてて、サーマルプリンターで画像記録を行ない、階調性の優れた画像1〜10を得た。
【0115】
記録後、得られた画像の最大濃度、記録材料の感度、画像保存性及び色再現性について、下記に従って評価した。結果を表1に示す。
【0116】
《最大濃度》
濃度計X−rite310TR(X−rite製)により、画像の最大反射濃度(通常、印加時間が最大の部分)を測定した。
【0117】
《感度》
感熱転写記録材料9で形成される画像の濃度が1.0となる時の印加エネルギーを1とした時の、各材料の相対的な印加エネルギーを求めた。数字が小さいほど感度が高いことを示す。
【0118】
《耐光性》
得られた画像に対してキセノンフェードメーターで5日間光照射を行い、耐光性を評価した。光照射後の化合物残存率の結果を表1に示す。尚、化合物残存率は光照射前の濃度をD0、光照射後の濃度をDとしてD/D0×100で表す。
【0119】
《色再現性》
得られた画像の色調を目視で評価した。10人のモニターによる目視評価により、下記の3段階で評価を行った
鮮やかな色・・・○
くすんだ色・・・△
汚い色・・・・・×
【0120】
【表1】
【0121】
【化18】
【0122】
表1が示す通り、本発明のアゾメチン化合物を用いた感熱転写記録材料によって、高濃度で画像保存性および色再現性の良好な画像を得ることができる。
【0123】
前記実施例1の受像材料の作製において、更に受像材料1から金属イオン含有化合物を除いた以外は、受像材料1と同じ組成の受像材料2を作製し、実施例1で得られた画像と重ね合わせて、40℃で196Paの加重を加えて48時間放置した後、引き剥がして該受像材料2への色素の転移を目視で観察した。
【0124】
その結果、画像10では色素の転移が認められたが、その他には色素転移は認められなかった。即ち、本発明のアゾメチン化合物を用いた感熱転写記録材料による感熱転写記録では、定着性に優れた画像が得られることがわかる。
【0125】
実施例2(カラートナー)
〔カラートナーの製造〕
ポリエステル樹脂100部、着色剤を下記に示す添加部数、ポリプロピレン3部とを、混合、練肉、粉砕、分級し、平均粒径8.5μmの粉末を得た。更にこの粉末100部と、シリカ微粒子(粒子径12nm、疎水化度60)1.0部とをヘンシェルミキサーで混合し、カラートナーを得た。
【0126】
〔キャリアの製造〕
スチレン/メチルメタクリレート=6/4の共重合体微粒子40g、比重5.0、質量平均径45μm、79kA/mの外部磁場を印加したときの飽和磁化が250pWb/gのCu−Znフェライト粒子1960gを高速撹拌型混合機に投入し、30℃で15分間混合した後、105℃に設定し、機械的衝撃力を30分間繰り返し付与し、冷却し、キャリアを作製した。
【0127】
〔現像剤の作製〕
上記キャリア418.5gと各トナー31.5gとを、V型混合機を用いて20分間混合し、実写テスト用の現像剤を作製した。
【0128】
〔実写評価〕
実施例に於いては、画像形成装置としてKonica 9028(コニカ製)を用いて実写評価を行った。テストは本発明のカラートナーを用いた現像剤によって、上記画像形成方法により紙およびOHP上に、それぞれ反射画像(紙上の画像)および透過画像(OHP画像)を作製し、以下に示す方法で評価した。評価結果を表2に示す。なお、トナー付着量は0.7±0.05(mg/cm2)の範囲で評価した。
【0129】
《彩度》
Macbeth Color−Eye 7000を用いて、作製した紙上の画像の彩度を測定し、比較した。
【0130】
《耐光性》
スガ試験機製「キセノンロングライフウェザーメーター」(キセノンアークランプ、70000ルックス、44.0℃)による7日間の曝露試験を行った後、同じくMacbeth Color−Eye 7000により試験前の画像との色差を測定し、比較した。
【0131】
《透明性》
OHP画像の透明性については下記方法にて評価した。日立製作所製「330型自記分光光度計」によりトナーが担持されていないOHP用シートを、リファレンスとして画像の可視分光透過率を測定し、イエロー570nm、マゼンタ650nm、シアン500nmでの分光透過率を求め、OHP画像の透明性の尺度とした。
【0132】
《色相変化》
Macbeth Color−Eye 7000を用いて、作製した紙およびOHP画像の色相差を測定し、比較した。
【0133】
【表2】
【0134】
表2から明らかなように、本発明のカラートナーを用いることにより、忠実な色再現と高いOHP品質を示すので、本発明のカラートナーはフルカラートナーとして使用するのに適している。更に耐光性が良好なので長期にわたって保存ができる画像を提供することが可能である。
【0135】
実施例3(有機EL素子)
厚さ100nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄し、煮沸エタノール中から引き上げて乾燥し、蒸着装置の基板ホルダーに固定して、133μPaまで減圧した。
【0136】
次いで、N,N′−ジフェニル−N,N′−m−トリル−4,4′−ジアミノ−1,1′−ビフェニル(TPD−1)を、蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、正孔注入輸送層とした。
【0137】
次いで、本発明化合物D−5を蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、発光層とした。
【0138】
次いで、減圧状態を保ったまま、電子注入輸送層として、トリス(8−キノリノラト)アルミニウムを、蒸着速度0.2nm/secで10nmの厚さに蒸着した。更に減圧状態を保ったまま、MgAg(質量比10:1)を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに蒸着して陰極とし、有機EL素子を得た。
【0139】
この有機EL素子に電圧を印加して電流を流したところ、14V、190mA/cm2で2100cd・m2の赤色の発光が確認され、この発光は乾燥窒素雰囲気中で500時間以上安定していた。部分的非発光部の出現および成長は全くなかった。輝度の半減期は10mA/cm2の定電流駆動で100時間であった。
【0140】
次いで、本発明化合物D−12と金属イオン含有化合物M−15との混合物から、上記と同様にして有機EL素子を得た。
【0141】
この有機EL素子に電圧を印加して電流を流したところ、14V、185mA/cm2で2100cd・m2の赤色の発光が確認され、この発光は乾燥窒素雰囲気中で500時間以上安定していた。部分的非発光部の出現および成長は全くなかった。輝度の半減期は10mA/cm2の定電流駆動で100時間であった。
【0142】
実施例4(インクジェット)
表3に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、インクジェットプリンターMJ−5000C(セイコーエプソン製、電気−機械変換方式)によって、インクジェット用専用紙スーパーファイン専用紙MJSP1(セイコーエプソン製)上に記録したサンプルを得た。このサンプルを用いて、耐光性、色調の評価を行った結果を表3に示す。尚、表3の各化合物量の単位はインクにおける質量%である。
【0143】
《耐光性》
キセノンフェードメーターにて、24時間爆射した後のサンプルの未爆射サンプルからの可視領域極大吸収波長における反射スペクトル濃度の低下率で表す。
【0144】
耐光性(%)=(爆射試料極大吸収波長濃度/未爆射試料極大吸収波長濃度)×100
《色調》
得られた画像の色調を目視で評価した。10人のモニターによる目視評価により、下記の3段階で評価を行った。
【0145】
鮮やかな色・・・○
くすんだ色・・・△
汚い色・・・・・×
【0146】
【表3】
【0147】
溶媒1:ジエチレングリコール
溶媒2:トリエチレングリコールモノブチルエーテル
比較1:C.I.Acid Red 52
比較2:C.I.Direct Red 20
界面活性剤1:Surfynol 465(Air Products and Chenical Inc.製)
尚、被記録媒体として、スーパーファイン専用紙MJSP1の代わりに、専用光沢フィルムMJSP4(セイコーエプソン製)を使用した場合にも、同様の良好な結果が得られた。更に、本プリンターにおける連続吐出試験においても問題なく使用でき、本発明のインクの電気−機械変換方式に対する高い信頼性を確認した。
【0148】
実施例5(インクジェット)
次に本発明化合物を含有するポリマー粒子の水分散体含有インクジェット記録用水系インクを作製した。
【0149】
ポリマーとして、ポリビニルブチラール(積水化学製BL−S、平均重合度350)15g、本発明化合物D−5、10g、及び酢酸エチル150gをセパラブルフラスコに入れ、フラスコ内を窒素置換後、撹拌して上記ポリマー及び本発明化合物を完全に溶解させた。引き続き、更に分散剤として、ラウリル硫酸ナトリウム6g、水溶性ポリマーMP−203(クラレ製)2gを含む水溶液150gを滴下して撹拌した後、超音波分散機(UH−150型、エスエムテー製)を用いて300秒間乳化した。その後、減圧下で酢酸エチルを除去し、色素を含浸するポリマー粒子の水分散体を得た(試料5−1)。
【0150】
次に、本発明化合物D−5の代わりに表4に記載の本発明化合物または参考化合物を用い、BL−Sに代えたポリマーを用い、更にUH−150型に代えた分散機を用いて、同様の操作により、表4に示すポリマー粒子の水分散体を得た。
【0151】
BL−S単独の代わりにポリカーボネート樹脂(ユーピロンS−3000、三菱エンジニアリングプラスチックス製)5gとBL−S、10gの混合物を用いた以外は、同様の操作によりポリマー粒子の水分散体を得た(参考)。
【0152】
BL−S単独の代わりに、PMMA樹脂(デルペット560F、旭化成製)2gとBL−S、10gの混合物を用いた以外は、同様の操作によりポリマー粒子の水分散体を得た(試料5−0)。
【0153】
BL−Sの代わりに、PMMA樹脂(デルペット560F、旭化成製)15g用いた以外は、同様の操作によりポリマー粒子の水分散体を得た(試料5−3)。
【0154】
超音波分散機(UH−150型、エスエムテー製)の代わりに、高速撹拌型乳化分散機(TKロボミックスAG−03型、特殊機化工業製)を用い、ステーターとタービンを有する撹拌部を15000rpmで20分撹拌し、乳化分散を行い、BL−S単独の代わりにポリカーボネート樹脂(ユーピロンS−3000、三菱エンジニアリングプラスチックス製)5gとBL−S、10gの混合物を用いた以外は、同様の操作によりポリマー粒子の水分散体を得た(試料5−2)。
【0155】
超音波分散機(UH−150型、エスエムテー製)の代わりに、高速撹拌型乳化分散機(LAB2000、エスエムテー製)を用い、1500kg/cm2で10パスの乳化分散を行い、BL−S単独の代わりにポリビニルアルコール樹脂(MP−203、クラレ製)3gとBL−S、12gの混合物を用いた以外、同様の操作によりポリマー粒子の水分散体を得た(試料5−4)。
【0156】
比較試料は色素として、Solvent Red8を用い、BL−Sの代わりにポリビニルアルコール樹脂(MP−203、クラレ製)15gを用いた以外、同様の操作によりポリマー粒子の水分散体を得た。
【0157】
こうして得られたポリマー粒子の水分散体を用い、以下の成分を混合し、得られた分散液を5ミクロンのフィルターによって濾過し、ごみ及び粗大粒子を除去してインクジェット用インクを得た。
【0158】
ポリマー粒子の水分散体 80g
ジエチレングリコール 10g
グリセリン 9.8g
アセチレノールEL(川研ファインケミカル製) 0.20g
このインクを用い、市販のエプソン製インクジェットプリンター(型番PM−800)でコニカフォトジェットペーパーPhotolike QP光沢紙(コニカ製)に印字し、印字サンプル5−0〜5−5を得た。得られた印字サンプルの耐光性と色調の評価結果を表4に示す。耐光性と色調の評価は前記と同様である。
【0159】
《印字濃度》
前記エプソン製インクジェットプリンター(型番PM−800)を用い、前記と同じコニカフォトジェットペーパーにベタ印字を行い、25℃で24時間自然乾燥させた後、その光学濃度をマクベス濃度計(品番RD918、マクベス製)で測定した。
【0160】
【表4】
【0161】
以上示したように、本発明化合物を用いたインクジェット用インクによって、耐光性、印字濃度及び色調に優れた記録画像が得られる。
【0162】
実施例6(光記録媒体)
直径5インチのグルーブつきポリカーボネート基板上に、本発明化合物D−5を用いて記録層を塗布し、反射層(Au、厚さ1000Å)、保護膜(紫外線硬化樹脂、厚さ5μm)を定法に従って順次形成し、本発明化合物を含む光記録媒体1を製造した。比較として、比較化合物(C)を記録層に用いて同様に光記録媒体2を製造した。反射率を測定したところ、光記録媒体1及び2の両者とも70%以上を示した。これらの試料に633nmの半導体レーザによりパワーを変化させて情報記録し、0.8mWで再生を行った。また、キセノンフェードメータを使用し、7万ルックス、30時間の光曝射を行った後に、同様の記録再生実験を行った。表5にその結果を示す。
【0163】
次に、光記録媒体1の本発明化合物D−5の代わりに、本発明化合物D−7と金属イオン含有化合物M−12との混合物を塗布液に添加して調製した他は、同様にして光記録媒体3を製造した。この試料に780nmの半導体レーザによりパワーを変化させて情報記録し、0.8mWで再生を行った。この試料に同様の記録再生実験を行った。結果を表5に併せて示す。
【0164】
【化19】
【0165】
【表5】
【0166】
表5の結果から明らかなように、光記録媒体1はDVD規格を、光記録媒体3はCD規格を満足する良好な記録・再生を行うことができたほか、特に耐光性に優れた安定した記録・再生特性を有することが明らかとなった。
【0167】
また表5に記載した本発明化合物の代わりに、他の本発明化合物D−3、D−9、D−18を用いた場合でも同様の結果を得た。
【0168】
一方、比較の光記録媒体2はレーザの再生光で反射率が低下し、再生不良を起こした他、キセノンフェードメータによる光曝射でも記録できなくなる現象がみられた。
【0169】
実施例7(カラーフィルター)
RGBカラーフィルターを得る為に、下記の方法によりガラス板上に赤色(R)モザイク状パタ−ン、緑色(G)モザイク状パタ−ン及び青色(B)モザイク状パターンを形成させた。下記に示した成分を使用して、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)のカラーフィルター用感光性コーティング剤を調製した。使用した感光性ポリイミド樹脂ワニスは、光増感剤を含む感光性ポリイミド樹脂ワニスである。
【0170】
〈カラーフィルター用感光性コーティング剤成分〉
R−1:
D−a(本発明の化合物D−11) 10部
感光性ポリイミド樹脂ワニス 50部
N−メチル−2−ピロリドン 40部
G−1:
D−b(本発明の化合物D−5) 10部
感光性ポリイミド樹脂ワニス 50部
N−メチル−2−ピロリドン 40部
B−1:
D−c(本発明化合物D−2と金属イオン含有化合物M−3の混合物)10部
感光性ポリイミド樹脂ワニス 50部
N−メチル−2−ピロリドン 40部
シランカップリング剤処理を行ったガラス板をスピンコーターにセットし、上記のR−1の赤色のカラーフィルター用感光性コーティング剤を、最初300rpmで5秒間、次いで2000rpmで5秒間の条件でスピンコートした。次いで80℃で15分間プリベークを行い、モザイク状のパターンを有するフォトマスクを密着させ、超高圧水銀灯を用い900mJ/cm2の光量で露光を行った。
【0171】
次いで専用現像液及び専用リンスで現像及び洗浄を行い、ガラス板上に赤色のモザイク状パタ−ンを形成させた。引き続いて緑色モザイク状パタ−ン及び青色のモザイク状パタ−ンを、上記のG−1の緑色及びB−1の青色のカラーフィルター用感光性コーティング剤を用いて上記の方法に準じて塗布及び焼き付けを行い、次いで常法に従いブラックマトリックスを形成させ、RGBカラーフィルターを得た。上記で得られたカラーフィルターは優れた分光カーブ特性を有し、耐光性及び耐熱性等の堅牢性に優れ、又、光の透過性にも優れた性質を有し、液晶カラーディスプレイ用カラーフィルターとして優れた性質を有していた。
また上記D−a、D−b、D−cの組み合わせの代わりに、他の組み合わせD−d(本発明化合物D−15と金属イオン含有化合物M−14)、D−e(本発明化合物D−19と金属イオン含有化合物M−29との混合物)、D−f(本発明化合物D−1)を用いた場合でも同様の結果を得た。
【0172】
【発明の効果】
色再現性上好ましい色相を有し、最適な分子吸光特性を有し、耐光性が良好であり、モル吸光係数が大きく、画像の最大濃度が良好な新規なアゾメチン化合物及び該アゾメチン化合物と金属イオン含有化合物との混合物、並びにそれらを含有する感熱転写記録材料及びカラートナーを提供することができた。
Claims (4)
- 下記一般式(16)で表されるアゾメチン化合物。
- 請求項1に記載のアゾメチン化合物の少なくとも一種を含有することを特徴とする感熱転写記録材料。
- 請求項1に記載のアゾメチン化合物の少なくとも一種と金属イオン含有化合物との混合物。
- 請求項1に記載のアゾメチン化合物または請求項3に記載の混合物の少なくとも一種を含有することを特徴とするカラートナー。
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