JP4928295B2 - 顕熱交換素子 - Google Patents

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Description

本発明は、仕切板を介して(新鮮な)外気の給気と(汚れた)室内空気の排気を行うことにより顕熱を熱交換させる顕熱交換素子に関するものである。
近年、冷暖房効果を高めるために居住空間の高断熱化、高気密化が進むにつれて室内空気の汚染が問題となり、換気の重要性が再認識されてきている。冷暖房効果を損なわずに換気を行う方法として、給気と排気の間で熱交換する方法が有効である。この要求に応えるものとしてプラスチック段ボールを応用した熱交換素子がある。例えば、風路(熱交換部材)をプラスチック段ボールを用いて形成し、アルミニウムシートを段ボール間に挟んで仕切板として用いた顕熱交換素子がある(特許文献1参照)。また、風路をプラスチック段ボールを用いて形成し、親水性有機高分子薄膜を仕切板として用いた全熱交換素子がある(特許文献2参照)。これらの熱交換素子は、図14に示したように、平らな仕切板44と、プラスチック段ボールを応用した流路形成板46を貼り合わせた熱交換部材47と、を積層することにより、給気流路と排気流路を形成する。例えば、冬期の戸外の冷たくて乾燥した(新鮮な)空気を給気し、暖房された室内の暖かくて高湿度の(汚れた)空気を排気すると、熱交換板(仕切板44)を介して熱交換が行われ、給気は暖められて室内に送られる。一方、排気は冷やされて屋外へ送られる。
地球温暖化の原因物質である二酸化炭素の排出量を削減するためにはさらなる冷暖房エネルギーの削減が必要である。そして、顕熱交換素子の省エネ効果をさらに高めるためには熱交換効率を従来の50%〜60%よりもさらに高い、80%以上に改善することが要求される。
特開2003−262487公報 特開2006− 2982公報
仕切板44を隔てて二種の気流を流通させ、この仕切板44を介して二種の気流の顕熱の熱交換を行う顕熱交換素子の場合、その顕熱交換効率は伝熱面積と接触時間に大きく依存し、仕切板材料が断熱材でなければその伝熱性能にはほとんど依存しない。伝熱面積は積層段数に比例し、接触時間は風速に反比例する。熱伝導率の高いアルミニウムシートを仕切板として用い、この仕切板と、プラスチック段ボールを応用した流路形成板を貼り合わせた熱交換部材47を数百段積層・接着した熱交換素子は、アルミニウムシート(仕切板44)の厚さの分だけ段数が減少し、伝熱面積も減少する。また、アルミニウムシートの厚さの分だけ風路が狭くなるため、風速が大きくなり、接触時間が短くなる。このような二つの理由より、顕熱交換効率は50%〜60%が限界であった。
また、構成部材が多く構造が複雑になり、製造も面倒である。
そこで、本発明は、伝熱面積及び接触時間が大きく顕熱交換効率が80%以上の直交流型顕熱交換素子を提供することを目的とする。また、圧力損失(通風抵抗)の低い直交流型顕熱交換素子を提供することを他の目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る顕熱交換素子は、仕切板を隔てて二種の気流を流通させ、上記仕切板を介して上記二種の気流の顕熱を熱交換させる直交流型顕熱交換素子において、一対の正方形平板材と該平板材の間に挟持された複数の平行な流路形成部材とを一体成形したプラスチック段ボールを、縦・横中央線にて正方形状の仮想分割領域に4分割し、該仮想分割領域のうち縦・横中央線の交差点を挟んで対向する2つの分割領域の夫々に複数の空間を貫設し、さらに、1つの上記仮想分割領域における上記複数の空間の間に、整流及び補強のための補強杆部を残存させ、上下隣合う上記プラスチック段ボールの上記流路形成部材の向きを、気流の方向が交互に直交するように積層・接着させると共に、一方の上記プラスチック段ボールの上記空間を、他方の上記プラスチック段ボールの上記空間が形成されていない分割領域に対応させて、上記空間同士が重ならないように積層・接着させ、一対の上記プラスチック段ボールの接着・一体化された上下隣合う上記平板材、及び、上記空間に対応した他方の上記平板材を、上記仕切板としたものである。
また、上記1つの分割領域における上記複数の空間は、一対の直角三角形状であって、該直角三角形の長辺同士が向かい合うように配設したものである。
上記1つの分割領域における上記複数の空間は、4つの正方形状であって、上記補強杆部が十字状に形成されているものである。
発明によれば、伝熱面積が大きく、しかも、接触時間が長くなり、また、平板材を相互に接着するので空気層が形成されず、熱伝導効率が高くなり、簡易な構造でありながら、顕熱交換効率が80%以上の直交流(又は斜交流)型顕熱交換素子を実現することができる。また、構成部品点数が少なく、製造が容易である。
以下、実施の形態及び参考例を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
図1〜図4において、40は、室内Xと屋外Yの間で給排気される給気側空気Aと排気側空気Bで顕熱交換を行う顕熱交換素子であり、箱型ケーシング15内に給気ファン12・排気ファン13と共に顕熱交換素子40が収容されて、換気装置14を形成している。顕熱交換素子40は、仕切板1を隔てて二種の気流を流通させ(水蒸気を通さずに熱のみを通し)、仕切板1を介して二種の気流の顕熱を熱交換させる直交流型のものである。
プラスチック段ボール7は、一対の正方形平板材8,8と平板材8,8の間に挟持された複数の平行な流路形成部材2…とを有し、給気流路10…(又は、排気流路11…)を形成する)。そして、第1参考例の顕熱交換素子40は、プラスチック段ボール7を熱交換部材20として、気流の方向が交互に直交するように給気用熱交換部材20Aと排気用熱交換部材20Bとを順次積層・接着させたものである。
顕熱交換効率は伝熱面積と接触時間に大きく依存する一方で、仕切板の材質には(その仕切板の材質が断熱材でない限りは、)ほとんど依存しない。そこで、本発明は、平板状プラスチック段ボール7の平板材8自体を仕切板1として用いることに着目したものである。
プラスチック段ボール7はポリプロピレンから一体成形されたものであり、断熱材ではない。そして、一対のプラスチック段ボール7,7を(図示省略の)接着剤(粘着性ホットメルト樹脂)を充填して積層・接着することで(図3参照)、両段ボール7,7の接着・一体化された平板材8,8が(顕熱交換を行う)仕切板1となり、かつ、流路形成部材2が間隔保持部材3となる。接着剤を充填することで、夫々の段ボール7,7の平板材8,8の間に空気層ができて断熱材(層)となってしまうのが防がれる。
次に、図5〜図9は、本発明の顕熱交換素子と関係の深い第2参考例を示し、図2〜図4の顕熱交換素子との相違点は、各熱交換部材20(プラスチック段ボール7)に空間(開口窓)4が形成された点である。具体的には、正方形状のプラスチック段ボール7を、縦・横中央線にて正方形状の仮想分割領域6…に4分割し、仮想分割領域6…のうち縦・横中央線の交差点を挟んで対向する2つの分割領域6a,6aの夫々に(分割領域よりも小さな)矩形状の空間4を貫設した(打ち抜いた)。
そして、熱交換部材20,20(プラスチック段ボール7,7)を、空間4,4が重ならないように積層し、接着することで(図7,図8参照)、接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とし、流路形成部材2を間隔保持部材3として用いることにより、圧力損失の低い顕熱交換素子となる。具体的には、一の(例えば、給気側の)熱交換部材20Aの空間4は、他の(排気側の)熱交換部材20Bの仕切板1のうち空間4が形成されていない分割領域6bに塞がれた状態となる(図5,図9参照)。熱交換部材20,20の間が接着剤で充填されて隙間無く積層される構成は、図2〜図4のものと同様である。
次に、図10は、本発明に係る顕熱交換素子の第の実施の形態を示し、空間4を有する分割領域6aの強度を補強するために、各分割領域6aに、複数の空間4…を貫設したものであり、1つの分割領域6aにおける空間4,4間に、貫設が省略された補強杆部5が残っており、大型の顕熱交換素子の場合に有効である。具体的には、1つの分割領域6aに、一対の直角三角形状の空間4,4が、その長辺同士が向かい合うように貫設される。
また、図11は、本発明に係る顕熱交換素子の第の実施の形態を示し、熱交換部材20は、1つの分割領域6aに、4つの正方形の空間4…が形成され、十字状の補強杆部5を有する。そして、図10,図11において熱交換部材20…を、空間4…同士が重ならないように交互に積層・接着して顕熱交換素子が形成した。そして、図10又は図11において、補強杆部5には流路形成部材2(間隔保持部材3)が残っているので、風の流れの整流作用も発揮できる。
次に、図12は、第3参考例を示し、図2〜図4の顕熱交換素子との相違点は、プラスチック段ボール7を、2本の対角線にて三角形状の仮想分割領域6…に4分割し、仮想分割領域6…のうち2本の対角線の交差点を挟んで対向する2つの分割領域6a,6aの夫々に(三角形状の)空間4を貫設した(打ち抜いた)点である。そして、熱交換部材20,20(プラスチック段ボール7,7)を、空間4,4が重ならないように積層・接着する点、接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とする点、流路形成部材2を間隔保持部材3として用いる点等は、図5〜図9のものと同様である。
次に、図13は、第4参考例を示し、この顕熱交換素子は斜交流型のものである。具体的には、一対の菱形平板材8,8と平板材8,8の間に挟持された複数の平行な流路形成部材2とを一体成形したプラスチック段ボール7を、2本の対角線にて三角形状の仮想分割領域6…に4分割し、仮想分割領域6…のうち2本の対角線の交差点を挟んで対向する2つの分割領域6a,6aの夫々に(三角形の)空間4を貫設してプラスチック段ボール7を図13の如く作製する。他方、図13に於ける空間4,4の存在しない他の一対の分割領域6b,6bに空間4,4を貫設する(図示省略)。このようにして、2種類のものを作る。そして、一のプラスチック段ボール7の空間4が形成された分割領域6a,6aが、他のプラスチック段ボール7の空間4が形成されていない分割領域6b,6bに対応する。そして、2種類のプラスチック段ボール7,7を、空間4,4同士が重ならないように積層・接着して、顕熱交換素子を作成する。そして、接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とする点、流路形成部材2を間隔保持部材3として用いる点等は、図5〜図9のものと同様である。この斜交流型顕熱交換素子は、第1〜第4のものに比べて、対向する縁辺同士の間隔寸法が小さく形成されているので、コンパクトな大きさになり、天井内に納まり易く作製できる。また、斜交流型なので熱交換効率も向上する。
なお、図12,図13の顕熱交換素子において、各分割領域6aに複数の空間4…が区画形成されていてもよい。
次に、本発明の顕熱交換素子で実際に測定を行い、その測定結果について説明する。
市販されている平板状プラスチック段ボール7を熱交換部材20として用いる。具体的には厚さ寸法Tが 1.5mm、 2.0mmの二種のプラスチック段ボール7を準備し、一辺の長さ寸法Wを20cmの正方形状に切断した。そして、以下の実施例と参考例、及び、比較例のような直交流型顕熱交換素子を作成する。
先ず、参考例1は、図2,図3の顕熱交換素子について、厚さ寸法Tが 1.5mmのプラスチック段ボール7を 150枚準備して、気流の方向が直交するように(上下隣り合う段ボール7,7の流路形成部材2,2の向きが直交するように)積層した。また、 2.0mmのプラスチック段ボール7を 115枚準備し、同様に積層した。積層する場合には、上下隣り合う二枚のプラスチック段ボール7,7の平板材8,8の間に空気層が形成されると断熱層となってしまうので、平板材8,8の表て面に粘着性ホットメルト樹脂をコーティングし、空気層が生じないように貼り合わせ、高さが略 240mmの直方体の直交流型顕熱交換素子を作製した。これらの顕熱交換素子では、接着・一体化された平板材8,8を(顕熱交換する)仕切板1とし、流路形成部材2…を間隔保持部材3として用いる。
次に、参考例2は、図5〜図9の顕熱交換素子について、厚さ寸法Tが 1.5mmのプラスチック段ボール7を 150枚準備して、気流の方向が直交すると共に、空間4,4が重ならないように積層した。また、 2.0mmのプラスチック段ボール7を 115枚準備し、同様に積層した。積層する場合には、上下隣り合う二枚のプラスチック段ボール7,7の平板材8,8の表て面に粘着性ホットメルト樹脂をコーティングし、空気層が生じないように貼り合わせ、高さが略 240mmの直方体の直交流型顕熱交換素子を作製した。これらの直交流型顕熱交換素子においても、接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とし、かつ、流路形成部材2…を間隔保持部材3として用いる。
次に、実施例は、図10の顕熱交換素子について、厚さ寸法Tが 1.5mmのプラスチック段ボール7を 150枚準備して、気流の方向が直交すると共に、空間4,4が重ならないように積層した。また、 2.0mmのプラスチック段ボール7を 115枚準備し、同様に積層した。積層する場合には、上下隣り合う二枚のプラスチック段ボール7,7の平板材8,8の表て面に粘着性ホットメルト樹脂をコーティングし、空気層をなくすように貼り合わせ、高さが略 240mmの直方体の直交流型顕熱交換素子を作製した。これらの直交流型顕熱交換素子においても、接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とし、かつ、流路形成部材2…を間隔保持部材3として用いる。
次に、参考例3は、図12の顕熱交換素子について、厚さ寸法Tが 1.5mmのプラスチック段ボール7を 150枚準備して、気流の方向が直交すると共に、空間4,4が重ならないように積層した。また、 2.0mmのプラスチック段ボール7を 115枚準備し、同様に積層した。積層する場合には、上下隣り合う二枚のプラスチック段ボール7,7の平板材8,8の表て面に粘着性ホットメルト樹脂をコーティングし、空気層が生じないように貼り合わせ、高さが略 240mmの直方体の直交流型顕熱交換素子を作製した。これらの直交流型顕熱交換素子においても、接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とし、かつ、流路形成部材2…を間隔保持部材3として用いる。
次に、参考例4は、図13の斜交流型顕熱交換素子について、厚さ寸法Tが 1.5mmの上述した2種類のプラスチック段ボール7,7を75枚ずつ計 150枚準備して、気流の方向が斜交すると共に、空間4,4が重ならないように積層した。また、厚さ寸法Tが 2.0mmの上述した2種類のプラスチック段ボール7,7を58枚ずつ計 116枚準備し、同様に積層した。積層する場合には、上下隣り合う二枚のプラスチック段ボール7,7の平板材8,8の表て面に粘着性ホットメルト樹脂をコーティングし、空気層が生じないように貼り合わせ、高さが略 240mmの菱形柱状の斜交流型顕熱交換素子を作製した。これらの斜交流型顕熱交換素子においても、接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とし、かつ、流路形成部材2…を間隔保持部材3として用いる。
次に、比較例は、図2に示した顕熱交換素子について、厚さ寸法Tが 1.5mmのプラスチック段ボール7を 150枚準備して、上下隣り合う二枚のプラスチック段ボール7,7の平板材8,8の間の接着を省略して、高さが略 240mmの直方体の直交流型顕熱交換素子を作製し、平板材8,8の間に空気層が形成されたものである。また、 2.0mmのプラスチック段ボール7を 115枚準備し、同様に積層した。これらの直交流型顕熱交換素子においても、上下隣り合って近接する平板材8,8を仕切板1とし、かつ、流路形成部材2…を間隔保持部材3として用いる。
そして、実施例と参考例、及び、比較例で作成した直交流型顕熱交換素子について、処理風量 100m3 /Hにおける顕熱交換効率及び圧力損失を測定した。JIS−B8628に規定された冬期暖房時の空気条件における顕熱交換効率の測定結果を表1に示す。また、圧力損失の測定結果を表1に併記する。
Figure 0004928295
表1によれば、本発明の直交流型顕熱交換素子は、顕熱交換効率は80%以上であり優れていることが確認された。一方、比較の意味で、実施例と同サイズに形成した比較例においても性能評価した結果、顕熱交換効率は60〜65%であり、施例より低性能であることが確認された。また、圧力損失に関して、実施例は40Pa以下であり、比較例(45Pa以上)よりも低いことが確認された。
以上のように、本発明に係る顕熱交換素子に関係の深い第1参考例は、仕切板1を隔てて二種の気流を流通させ、仕切板1を介して二種の気流の顕熱を熱交換させる直交流型顕熱交換素子において、一対の正方形平板材8,8と平板材8,8の間に挟持された複数の平行な流路形成部材2とを一体成形したプラスチック段ボール7を、気流の方向が交互に直交するように順次積層・接着させ、一対のプラスチック段ボール7,7の接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とし、かつ、流路形成部材2を間隔保持部材3として構成したものなので、段ボール7,7の間に別部材の(顕熱交換のための)仕切板を設けるのを省略でき、省略した仕切板の厚さの分だけ、積層できる段ボール7…の段数を大きくすることができ、伝熱面積が大きくなる。しかも、省略した仕切板の厚さの分だけ、風路が広くなるため、風速が遅くなり、接触時間を長くすることができる。また、平板材8,8を相互に接着するので空気層が形成されず熱伝導率が高くなる。よって、簡易な構造でありながら、顕熱交換効率が80%以上の直交流型顕熱交換素子を実現することができる。また、構成部品点数が少なく製造が容易である。
また、本発明に係る顕熱交換素子に関係の深い第2参考例は、仕切板1を隔てて二種の気流を流通させ、仕切板1を介して二種の気流の顕熱を熱交換させる直交流型顕熱交換素子において、一対の正方形平板材8,8と平板材8,8の間に挟持された複数の平行な流路形成部材2とを一体成形したプラスチック段ボール7を、縦・横中央線にて正方形状の仮想分割領域6に4分割し、仮想分割領域6のうち縦・横中央線の交差点を挟んで対向する2つの分割領域6a,6aの夫々に空間4を貫設し、プラスチック段ボール7,7は、空間4,4同士が重ならないように積層・接着され、一対のプラスチック段ボール7,7の接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とし、かつ、流路形成部材2を間隔保持部材3として構成したものなので、段ボール7,7の間に別部材の(顕熱交換のための)仕切板を設けるのを省略でき、省略した仕切板の厚さの分だけ、積層できる段ボール7…の段数を大きくすることができ、伝熱面積が大きくなる。しかも、省略した仕切板の厚さの分だけ、風路が広くなるため、風速が遅くなり、接触時間を長くすることができる。また、平板材8,8を相互に接着するので空気層が形成されず熱伝導率が高くなる。よって、簡易な構造でありながら、顕熱交換効率が80%以上の直交流型顕熱交換素子を実現することができる。また、構成部品点数が少なく製造が容易である。
また、プラスチック段ボール7,7は、空間4,4同士が重ならないように積層・接着されたものなので、圧力損失の低い顕熱交換素子を作製することができる。
また、本発明に係る顕熱交換素子は、仕切板1を隔てて二種の気流を流通させ、仕切板1を介して二種の気流の顕熱を熱交換させる直交流型顕熱交換素子において、一対の正方形平板材8,8と平板材8,8の間に挟持された複数の平行な流路形成部材2とを一体成形したプラスチック段ボール7を、縦・横中央線にて正方形状の仮想分割領域6に4分割し、仮想分割領域6のうち縦・横中央線の交差点を挟んで対向する2つの分割領域6a,6aの夫々に複数の空間4を貫設し、プラスチック段ボール7,7は、空間4,4同士が重ならないように積層・接着され、一対のプラスチック段ボール7,7の接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とし、かつ、流路形成部材2を間隔保持部材3として構成したものなので、段ボール7,7の間に別部材の(顕熱交換のための)仕切板を設けるのを省略でき、省略した仕切板の厚さの分だけ、積層できる段ボール7…の段数を増加することができ、伝熱面積が大きくなる。しかも、省略した仕切板の厚さの分だけ、風路が広くなるため、風速が遅くなり、接触時間を長くすることができる。また、平板材8,8を相互に接着するので空気層が形成されず熱伝導率が高くなる。よって、簡易な構造でありながら、顕熱交換効率が80%以上の直交流型顕熱交換素子を実現することができる。また、構成部品点数が少なく製造が容易である。
また、プラスチック段ボール7,7は、空間4,4同士が重ならないように積層・接着されたものなので、圧力損失の低い顕熱交換素子を作製することができる。
さらに、プラスチック段ボール7は、各分割領域6aに複数の空間4…が貫設されているので、空間4,4の間の(貫設を省略した)残部により補強され、構造を強固にすることができる。
また、参考例3は、仕切板1を隔てて二種の気流を流通させ、仕切板1を介して二種の気流の顕熱を熱交換させる直交流型顕熱交換素子において、一対の正方形平板材8,8と平板材8,8の間に挟持された複数の平行な流路形成部材2とを一体成形したプラスチック段ボール7を、2本の対角線にて三角形状の仮想分割領域6に4分割し、仮想分割領域6のうち2本の対角線の交差点を挟んで対向する2つの分割領域6a,6aの夫々に空間4を貫設し、プラスチック段ボール7,7は、空間4,4同士が重ならないように積層・接着され、一対のプラスチック段ボール7,7の接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とし、かつ、流路形成部材2を間隔保持部材3として構成したものなので、段ボール7,7の間に別部材の(顕熱交換のための)仕切板を設けるのを省略でき、省略した仕切板の厚さの分だけ、積層できる段ボール7…の段数を大きくすることができ、伝熱面積が大きくなる。しかも、省略した仕切板の厚さの分だけ、風路が広くなるため、風速が遅くなり、接触時間を長くすることができる。また、平板材8,8を相互に接着するので空気層が形成されず熱伝導率が高くなる。よって、簡易な構造でありながら、顕熱交換効率が80%以上の直交流型顕熱交換素子を実現することができる。また、構成部品点数が少なく製造が容易である。
また、プラスチック段ボール7,7は、空間4,4同士が重ならないように積層・接着されたものなので、圧力損失の低い顕熱交換素子を作製することができる。
また、参考例4は、仕切板1を隔てて二種の気流を流通させ、仕切板1を介して二種の気流の顕熱を熱交換させる斜交流型顕熱交換素子において、一対の菱形平板材8,8と平板材8,8の間に挟持された複数の平行な流路形成部材2とを一体成形したプラスチック段ボール7を、2本の対角線にて三角形状の仮想分割領域6に4分割し、仮想分割領域6のうち2本の対角線の交差点を挟んで対向する2つの分割領域6a,6aの夫々に空間4を貫設して2種類のものを作製し、2種類のプラスチック段ボール7,7は、空間4,4同士が重ならないように積層・接着され、一対のプラスチック段ボール7,7の接着・一体化された平板材8,8を仕切板1とし、かつ、流路形成部材2を間隔保持部材3として構成したものなので、段ボール7,7の間に別部材の(顕熱交換のための)仕切板を設けるのを省略でき、省略した仕切板の厚さの分だけ、積層できる段ボール7…の段数を大きくすることができ、伝熱面積が大きくなる。しかも、省略した仕切板の厚さの分だけ、風路が広くなるため、風速が遅くなり、接触時間を長くすることができる。また、平板材8,8を相互に接着するので空気層が形成されず熱伝導率が高くなる。よって、簡易な構造でありながら、顕熱交換効率が80%以上の斜交流型顕熱交換素子を実現することができる。また、構成部品点数が少なく製造が容易である。
また、プラスチック段ボール7,7は、空間4,4同士が重ならないように積層・接着されたものなので、圧力損失の低い顕熱交換素子を作製することができる。
また、この顕熱交換素子は菱形であることから、対向する縁辺同士の間隔が小さく形成されているので、非常にコンパクトに形成でき、天井内に納まり易い大きさに作製できる。また、斜交流型のものなので、熱交換効率を一層向上させることができる。
換気装置を示す説明用平面図である。 本発明に係る顕熱交換素子と関係の深い第1参考例を示す斜視図である。 作熱交換部材を貼り合わせる手順を説明するための斜視図である。 要部拡大断面側面図である。 本発明に係る顕熱交換素子と関係の深い第2参考例を示す斜視図である。 平面図である。 熱交換部材を貼り合わせる手順を説明するための斜視図である。 断面側面図である。 貼り合わせた状態を示す断面側面図である。 本発明に係る顕熱交換素子の第の実施の形態を示す平面図である。 本発明に係る顕熱交換素子の第の実施の形態を示す平面図である。 本発明に係る顕熱交換素子の第3参考例を示す平面図である。 本発明に係る顕熱交換素子の第4参考例の形態を示す平面図である。 従来の顕熱交換素子を示す斜視図である。
1 仕切板
2 流路形成部材
3 間隔保持部材
4 空間
補強杆部
6 仮想分割領域
7 プラスチック段ボール
8 平板材

Claims (3)

  1. 仕切板(1)を隔てて二種の気流を流通させ、上記仕切板(1)を介して上記二種の気流の顕熱を熱交換させる直交流型顕熱交換素子において、一対の正方形平板材(8)(8)と該平板材(8)(8)の間に挟持された複数の平行な流路形成部材(2)とを一体成形したプラスチック段ボール(7)を、縦・横中央線にて正方形状の仮想分割領域(6)に4分割し、該仮想分割領域(6)のうち縦・横中央線の交差点を挟んで対向する2つの分割領域(6a)(6a)の夫々に複数の空間(4)を貫設し、
    さらに、1つの上記仮想分割領域(6a)における上記複数の空間(4)(4)の間に、整流及び補強のための補強杆部(5)を残存させ、
    上下隣合う上記プラスチック段ボール(7)(7)の上記流路形成部材(2)(2)の向きを、気流の方向が交互に直交するように積層・接着させると共に、一方の上記プラスチック段ボール(7)の上記空間(4)を、他方の上記プラスチック段ボール(7)の上記空間(4)が形成されていない分割領域(6b)に対応させて、上記空間(4)(4)同士が重ならないように積層・接着させ、一対の上記プラスチック段ボール(7)(7)の接着・一体化された上下隣合う上記平板材(8)(8)、及び、上記空間(4)に対応した他方の上記平板材(8)を、上記仕切板(1)としたことを特徴とする顕熱交換素子。
  2. 上記1つの分割領域(6a)における上記複数の空間(4)(4)は、一対の直角三角形状であって、該直角三角形の長辺同士が向かい合うように配設した請求項1記載の顕熱交換素子。
  3. 上記1つの分割領域(6a)における上記複数の空間(4)(4)は、4つの正方形状であって、上記補強杆部(5)が十字状に形成されている請求項1記載の顕熱交換素子。
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