JP6950517B2 - 熱交換素子とそれを用いた熱交換形換気装置 - Google Patents

熱交換素子とそれを用いた熱交換形換気装置 Download PDF

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Description

本発明は、寒冷地等で使用され、室内の空気を室外へ排気する排気流と、室外の空気を室内へ給気する給気流との間で熱交換する熱交換素子とそれを用いた熱交換形換気装置に関するものである。
この種の熱交換形換気装置に用いられる熱交換素子は、生産性を向上させるため、例えば次のような構造が知られている。
すなわち、図8に示すように、熱交換素子101は伝熱性を備えた平板102に立ち上がり部103を備え、立ち上がり部103間の空気通路が互いに直交するように多数枚の平板102を積層している。また、予め平板102には、帯状に粉末接着剤を印刷し、印刷部を山形に折り曲げて加熱することで、粉末接着剤によって山形に折り曲がった平板102同士が接合され、立ち上がり部103を形成している。
特開2000−258083号公報
このような従来の熱交換素子は、伝熱性と吸湿性を備えた平板を立ち上げて平板同士の間隔を維持する構成となっていたため、室内外の温度差が大きい場合、複数枚積層された平板によって形成された風路によって、給気流と排気流とが熱交換した際に、発生した結露が風路を塞ぐという課題を有していた。また、平板の立ち上げ部が結露した水滴を吸収することで平板同士の間隔を維持するために必要な強度を失って風路がつぶれてしまうことで、熱交換素子を流れる空気に偏りが生じ、熱交換効率が低下するという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、結露した水滴による風路の閉塞を抑制することで、熱交換素子を流れる空気の偏りを解消し、熱交換効率の高い熱交換素子およびそれを用いた熱交換形換気装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る熱交換素子は、複数の伝熱板が熱板の外周部に備えられた間隔部材によって所定の間隙を設けて積層され、隙に給気流と排気流とを一段ずつ交互に通風させて給気流と排気流との間で熱交換する熱交換素子であって、気流を通風させる給気風路および気流を通風させる排気風路に備えられた熱板から起立し隙内に流路を形成する流路リブを有し、流路リブは、流路リブの路に面する表面が熱板で覆われており、熱板で覆われた路リブ内部に吸湿性を持つ流路リブ補強材を備えていることを特徴とするものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
以上のように、本発明は、隣接する伝熱板の間隙に形成された流路リブ内部の流路リブ補強材に吸湿性を備えたことで、給気流と排気流との温度差が大きく、伝熱板にて温度が伝達して給気流または排気流のいずれかの気体が冷却され、伝熱板表面に結露した水滴が発生するような条件においても、発生した水滴を流路リブ補強材が吸収することができる。したがって、流路リブ補強材が結露した水滴を吸収することにより、給気風路および排気風路から結露した水滴が取り除かれるので、熱交換素子を流れる空気の偏りを解消することができ、熱交換効率の高い熱交換素子を得ることができる。さらにこの熱交換素子を用いた熱交換形換気装置を提供するものである。
本発明の実施の形態1にかかる熱交換形換気装置の設置例を示す概要図 同熱交換形換気装置の構造を示す模式図 同熱交換素子の構造を示す分解図 同流路リブの構造を示す部分拡大図 同空隙の構造を示す部分拡大図 同繊維方向を示す部分拡大図 同流路リブの構造例を示す部分拡大図 従来の熱交換素子の構造を示す鳥瞰図
本発明に係る熱交換素子は、複数の伝熱板が熱板の外周部に備えられた間隔部材によって所定の間隙を設けて積層され、隙に給気流と排気流とを一段ずつ交互に通風させて給気流と排気流との間で熱交換する熱交換素子であって、気流を通風させる給気風路および気流を通風させる排気風路に備えられた熱板から起立し隙内に流路を形成する流路リブを有し、流路リブは、流路リブの路に面する表面が熱板で覆われており、熱板で覆われた路リブ内部に吸湿性を持つ流路リブ補強材を備えている。
流路リブ補強材に吸湿性を備えたことで、給気流と排気流との温度差が大きく、伝熱板にて温度が伝達して給気流または排気流のいずれかの気体が冷却され、伝熱板表面に結露した水滴が発生するような条件においても、発生した水滴が流路リブ補強材と接触することで、流路リブ補強材が結露した水滴を吸収することができる。また、流路リブ補強材が結露した水滴を吸収することにより、給気風路および排気風路から結露した水滴が取り除かれるので、熱交換素子を流れる空気の偏りを解消することができ、熱交換効率の高い熱交換素子を得ることができる。
また、本発明に係る熱交換素子では、伝熱板が透湿性を備え、路リブ補強材が熱可塑性を持つ材料からなる構成としてもよい。
この構成により、給気風路および排気風路に発生した結露した水滴を伝熱板が吸収することができる。さらに、流路リブ補強材が熱可塑性を持つことによって、伝熱板と流路リブ補強材とを熱溶着によって直接接着できるため、伝熱板から流路リブ補強材への水分拡散抵抗が減少し、伝熱板が吸収した結露した水滴を効率よく流路リブ補強材へ伝えることができる。流路リブ補強材が結露した水滴を吸収することにより、給気風路および排気風路から結露した水滴が効率よく取り除かれるので、熱交換素子を流れる空気の偏りを解消することができ、熱交換効率の高い熱交換素子を得ることができる。
また、本発明に係る熱交換素子では、伝熱板が透湿性を備え、熱板と路リブ補強材が透湿性を備える接着剤によって接着されている構成としてもよい。
この構成により、給気風路および排気風路に発生した結露した水滴を伝熱板が吸収し、接着剤内を湿度拡散させることができ、流路リブ補強材へ結露した水滴を効率よく伝えることができる。流路リブ補強材が結露した水滴を吸収することにより、給気風路および排気風路から結露した水滴が取り除かれるので、熱交換素子を流れる空気の偏りを解消することができ、熱交換効率の高い熱交換素子を得ることができる。
また、本発明に係る熱交換素子では、間隔部材が路リブ補強材よりも吸湿性の低い材料からなる構成としてもよい。
この構成により、給気風路および排気風路に発生した結露が流路リブに多く吸収されるため、結露した水滴を吸収することによる間隔部材の膨張を抑制できる。すなわち、間隔部材の膨張を抑制することで、伝熱板間の所定の間隔を維持することができるため、熱交換素子を流れる空気の偏りを抑制することができ、熱交換効率の高い熱交換素子を得ることができる。
また、本発明に係る熱交換素子では、流路リブと隣接する熱板との間に空隙を備えた構成としてもよい。
この構成により、流路リブ補強材が給気風路および排気風路に発生した結露した水滴を吸収し膨張したとしても、隣接する伝熱板との間に空隙が存在するため、流路リブが隣接する伝熱板を変形させることを抑制できる。すなわち、平板同士の間隔を維持できるため、熱交換素子を流れる空気の偏りを抑制し、熱交換効率の高い熱交換素子を得ることができる。
また、本発明に係る熱交換素子では、流路リブ補強材は、繊維方向が流路リブの起立方向と平行な紙を用いた構成としてもよい。
紙の特性として、吸湿することにより繊維方向に対し垂直な方向に膨張しやすい特性を備えている。流路リブ補強材に紙を用いて、かつ紙の繊維方向を流路リブの起立方向と平行に備えることによって、流路リブ補強材である紙が結露した水滴を吸湿すると、紙は繊維方向に対し垂直な方向に膨張する。すなわち、繊維方向と平行な流路リブの起立方向に対し垂直な方向により膨張させることができる。
この場合、結露した水滴が流路リブ補強材に吸収されると、流路リブ補強材は流路リブの起立方向に対し垂直な方向に膨張し、流路リブの起立方向には膨張しにくい。流路リブの起立方向の膨張を抑制することで、流路リブが結露した水滴を吸収して隣接する伝熱板を圧迫し変形させることを抑制できる。すなわち、平板同士の間隔を維持できるため、熱交換素子を流れる空気の偏りを抑制し、熱交換効率の高い熱交換素子を得ることができる。
また、上述した熱交換素子を用いた熱交換形換気装置としてもよい。
この構成により、熱交換素子に結露が生じるような環境下においても熱交換効率の高い熱交換素子を用いることが可能となり、高い熱交換効率を備えた熱交換形換気装置を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1において、家1の屋内に熱交換形換気装置2が設置されている。
例として日本の冬季を挙げると、屋内の空気(以下、排気流3という)を、黒色矢印のごとく、熱交換形換気装置2を介して屋外に放出する。
また、屋外の空気(以下、給気流4という)は、白色矢印のごとく、熱交換形換気装置2を介して室内にとり入れる。
そして、このことにより換気を行うとともに、この換気時に、排気流3の熱を給気流4へと伝達し、不用な熱の放出を抑制しているのである。
熱交換形換気装置2は図2に示すように、本体ケース5内に熱交換素子6を配置し、排気ファン7を駆動することで、排気流3を内気口8から吸い込み、熱交換素子6、排気ファン7を経由し、排気口9から屋外へと排出する。
また、給気ファン10を駆動することで、給気流4を外気口11から吸い込み、熱交換素子6、給気ファン10を経由し、給気口12から屋内へと供給する構成としている。
図3に示すように熱交換素子6は、伝熱板13から間隔部材14と流路リブ15が起立した熱交換素子ピース16を、一段ずつ互い違いに直交するように向きを変えて複数枚積層した構成としている。熱交換素子ピース16の積層間隔は、間隔部材14が上下の熱交換素子ピース16と接触することで維持されており、左右の間隔部材14および上下の伝熱板13で挟まれた間隙が風路として機能している。この風路に交互に排気流3および給気流4を流すことで、排気流3と給気流4との間で熱交換を行うことができる。
流路リブ15は所定の間隔で伝熱板13から起立しており、風路を流れる排気流3または給気流4を整流することによって、伝熱板13の表面に対し均一な風量で通風させることができる。この効果により、排気流3と給気流4との間で効率よく熱を伝えることができるため、熱交換効率の高い熱交換素子6を得ることができる。
さらに、図4に示すように、流路リブ15は四角柱形状であり、流路リブ15の強度を維持するために吸湿性を備えた流路リブ補強材17と伝熱板13から構成される。流路リブ補強材17は、図示したように流路リブ15が形成している風路表面となる流路リブ側面19と流路リブ天面18とを伝熱板13で覆われている。流路リブ底面20および流路リブ端面21は流路リブ補強材17が露出している構成である。流路リブ補強材17は、流路リブ15と同様に、風路に沿う方向に延在している。
例えば給気流4が排気流3に比べて温度が低い場合、排気流3の熱は伝熱板13を介して給気流4に奪われるため、伝熱板13と接する排気流3の温度が低下する。伝熱板13の表面温度が排気流3の露点温度を下回った場合、排気流3に含まれる水分が結露して水滴となり伝熱板13に付着する。風路に結露による水滴が付着すると、風路を通過する排気流3の通風抵抗となるため、発生した水滴周辺の風量が減少する。部分的に風量が減少することにより、伝熱板13に対して不均一な風量バランスで排気流3が流れるため熱交換素子6の熱交換効率が減少してしまう。今回の構成によれば、結露した水滴は、流路リブ補強材17に吸収されることで風路から除去できるため、結露した水滴による通風抵抗の増加を抑制し、伝熱板13を流れる排気流3の風量バランスを維持でき、高い熱交換効率を持つ熱交換素子6を得ることができる。
伝熱板13が透湿性を有する場合、結露した水滴は、伝熱板13に吸収される。伝熱板13に吸収された水滴は、伝熱板13内部を拡散して流路リブ天面18もしくは流路リブ側面19から流路リブ補強材17に吸収される。もしくは、発生した結露による水滴が、伝熱板13で覆われていない流路リブ底面20から流路リブ補強材17に吸収される。
伝熱板13を非透湿性の材料とした場合、結露した水滴は、流路リブ底面20から流路リブ補強材17に吸収される。
また、伝熱板13が伝熱性に加え透湿性を有し、流路リブ補強材17が熱可塑性を備えた構成としてもよい。
流路リブ補強材17が熱により軟化することで、熱交換素子6の製造工程において、流路リブ補強材17と伝熱板13とを加熱し圧着することができる。伝熱板13が透湿性を備えることで結露した水滴は伝熱板13でも吸収され、さらに伝熱板13と流路リブ補強材17が直接接していることにより、伝熱板13が吸収した結露による水分を効率よく流路リブ補強材17へ拡散することができる。
この構成により、結露した水滴は、流路リブ補強材17に吸収されることで風路から除去できるため、結露した水滴による通風抵抗の増加を抑制し、伝熱板13を流れる排気流3の風量バランスを維持でき、結露条件下でも高い熱交換効率を持つ熱交換素子6を得ることができる。
また、伝熱板13が伝熱性に加え透湿性を有し、伝熱板13と流路リブ補強材17とが透湿性を備えた接着剤によって接着された構成としてもよい。
流路リブ補強材17と伝熱板13とが透湿性を備えた接着剤により接着しており、伝熱板13が透湿性を備えることで、結露は伝熱板13でも吸収されたのち、接着剤を介して効率よく流路リブ補強材17へ拡散することができる。
この構成により、結露した水滴は、流路リブ補強材17に吸収されることで風路から除去できるため、結露した水滴による通風抵抗の増加を抑制し、伝熱板13を流れる排気流3の風量バランスを維持でき、結露条件下でも高い熱交換効率を持つ熱交換素子6を得ることができる。
また、間隔部材14が流路リブ補強材17よりも吸湿性の低い材料で形成する構成としてもよい。
伝熱板13の表面に発生した結露した水滴が、吸湿性の高い流路リブ補強材17に多く吸収されることで、間隔部材14が吸収する水分量を抑制することができる。
熱交換素子ピース16は間隔部材14によって高さが規定されているため、例えば排気流3と伝熱板13との表面で結露した水滴が発生した場合にその結露した水滴を間隔部材14が吸収し、間隔部材14が隣接する伝熱板側に膨張した場合、排気流3が流れる風路が広くなり、他の給気流4が流れる風路と大きさが異なってしまう。その結果、排気流3および給気流4の各々が、熱交換素子ピース16を通過する風量にバラつきが生じることで、熱交換素子6の熱交換効率が低下する。
本構成によれば、間隔部材14が吸収する水分量を抑制することができるため、結露した水滴が多量に発生した場合であっても間隔部材14の膨張を抑制でき、熱交換素子ピース16同士の間隙を維持できる。すなわち、熱交換素子ピース16を通過する風量のばらつきを抑制できるため、結露条件下でも高い熱交換効率を持つ熱交換素子6を得ることができる。
また、図5に示すように、流路リブ15と隣接する伝熱板13との間に空隙22をそなえた構成としてもよい。
この構成により、流路リブ補強材17が結露した水滴を吸収して膨張し、流路リブ15が隣接する伝熱板側に膨張した場合であっても、流路リブ15と上下にある熱交換素子ピース16に備えられた伝熱板13との間にある空隙22により、流路リブ15の膨張体積分を吸収することができる。すなわち、流路リブ15が膨張することで、上下の熱交換素子ピース16に衝突し、上下の熱交換素子ピース16が変形することを抑制することができる。
その結果、熱交換素子ピース16同士の間隙を維持でき、熱交換素子ピース16を通過する風量のばらつきを抑制できるため、結露条件下でも高い熱交換効率を持つ熱交換素子6を得ることができる。
また、図6に示すように流路リブ補強材17は、繊維方向23が流路リブ15の起立方向と平行な紙を用いた構成としてもよい。
この構成により、伝熱板13の表面に発生した結露が流路リブ補強材17に吸収されることで、水分子は主に紙の繊維間に保持されるために紙の繊維間隔が拡大し、繊維方向23と垂直な方向に流路リブ補強材17が膨張しやすい。つまり、結露を吸収したことによる体積膨張のうち、繊維方向23に垂直な方向の伸長成分が大きく、流路リブ15が起立方向へ伸長することを抑制することができる。また、流路リブ側面19において流路リブ補強材17が伝熱板13で覆われているため、流路リブ補強材17の膨張による繊維方向23に垂直な方向の伸長成分も抑制することができる。
その結果、流路リブ15が膨張することで、上下の熱交換素子ピース16に衝突し、上下の熱交換素子ピース16が変形することを抑制することができる。すなわち、熱交換素子ピース16同士の間隙を維持できるため、熱交換素子ピース16を通過する風量のばらつきを抑制でき、結露条件下でも高い熱交換効率を持つ熱交換素子6を得ることができる。
また、熱交換形換気装置2に、前記構成の熱交換素子6を用いた構成としてもよい。
この構成により、室内外で温湿度差が大きく、伝熱板13表面で結露が発生する場合であっても、熱交換効率の高い熱交換素子6を用いることができるので、熱交換効率の高い熱交換形換気装置2を得ることができる。
伝熱板13は伝熱性を備えた薄いシートであって、気体が透過しない性質のものを用いることができる。さらに、透湿性を備えた場合、前述のように流路リブ補強材17に水分を拡散させやすくなるほか、例えば排気流3が結露し水滴が発生する場合、排気流3の持つ水分を給気流4へ拡散させることができるため、排気流3から発生する結露した水分量を減少させることができ、より好適である。
伝熱板13の材質としては、例えば金属やポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンといった透湿性の無い樹脂シートを用いることができる。前述のように透湿性を備えた材料としては、ポリウレタンやポリエチレンテレフタレートをベースとした透湿樹脂膜やセルロース繊維やセラミック繊維、ガラス繊維をベースとした紙材料等を用いることができる。特にセルロース繊維をベースとした紙材料は曲げやすく、流路リブ補強材17を覆いやすいためより好適である。
間隔部材14の材質としては、一定の強度があれば用いることができ、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂部材やセルロース繊維やセラミック繊維、ガラス繊維をベースとした紙材料、金属を用いることができる。
流路リブ補強材17として、熱可塑性樹脂を用いた場合、樹脂の種類としては例えば、ポリ酢酸ビニル、エチレン‐ビニルアルコール共重合樹脂等であれば熱可塑性と吸湿性を両立することが可能である。
流路リブ補強材17と伝熱板13とを接着する透湿性を備えた接着剤としては、例えば、ポリウレタン系接着剤やエポキシ樹脂系接着剤をベースとして、親水性の官能基を付与したものが挙げられる。
図5で空隙22を示したが、その間隔は流路リブ補強材17の起立寸法と吸湿率によって設計される。例えば、標準状態における吸湿率が20%の場合、起立寸法の20%分に相当する間隙を備えることによって、流路リブ補強材17が最大限吸湿したとしても、流路リブ15と隣接する上方の伝熱板13とが接触するだけであり、風路の変形を抑制することができる。
なお、間隔部材14の構造として、例えば伝熱板13上に前記材質の角柱を備えた構造のほか、流路リブ15と同一の構造でもよい。同一の構造とすることで、製造上作り分ける工程が不要となるため、生産性を向上させることができる。この場合、前述のように間隔部材14が流路リブ補強材17よりも吸湿性の低い材料で形成するためには、例えば間隔部材14における補強材の吸湿性を流路リブ補強材17よりも下げることで実現可能である。
なお、流路リブ補強材17と伝熱板13との接着は、部分的に接着面を設けても、接触面全面を接着してもよい。発生した結露による水滴を伝熱板13が吸収し、発生した水滴が拡散によって流路リブ補強材17に伝わる場合、全面的に接着することで、発生した水滴が通過できる面積が増加し、伝熱板13から流路リブ補強材17への透湿抵抗が低下するためより好適である。
なお、実施の形態1において、流路リブ補強材17を単一の部材として明示したが、複合材によって構成しても同等の効果を得ることができる。一例として、図7に流路リブ補強材17として段ボールシート26を用いた例を示す。例示した段ボールシート26は二枚のライナー24の間に中芯25を挟んだ構造であり、流路リブ補強材17として伝熱板13に覆われている。この場合、例えば紙製の段ボールシート26を用いることで、流路リブ補強材17に吸湿性を付与することができる。間隔部材14の構造として、前記のように流路リブ15と同一の構造としてもよいが、このような複合材によって構成した場合であっても同様に、間隔部材14を複合材からなる補強材と伝熱板13からなる構造としてもよい。
以上のように本実施形態にかかる熱交換素子は、室内外で温湿度差が大きく結露が発生する場合であっても、高い熱交換効率を維持できるものであって、熱交換形換気装置等に用いる熱交換素子として有用である。
1 家
2 熱交換形換気装置
3 排気流
4 給気流
5 本体ケース
6 熱交換素子
7 排気ファン
8 内気口
9 排気口
10 給気ファン
11 外気口
12 給気口
13 伝熱板
14 間隔部材
15 流路リブ
16 熱交換素子ピース
17 流路リブ補強材
18 流路リブ天面
19 流路リブ側面
20 流路リブ底面
21 流路リブ端面
22 空隙
23 繊維方向
24 ライナー
25 中芯
26 段ボールシート
101 熱交換素子
102 平板
103 立ち上がり部

Claims (7)

  1. 数の伝熱板が前記伝熱板の外周部に備えられた間隔部材によって所定の間隙を設けて積層され、前記間隙に給気流と排気流とを一段ずつ交互に通風させて前記給気流と前記排気流との間で熱交換する熱交換素子であって、
    記給気流を通風させる給気風路および前記排気流を通風させる排気風路に備えられた前記伝熱板から起立し前記間隙内に流路を形成する流路リブを有し、
    前記流路リブは、前記流路リブの前記流路に面する表面が前記伝熱板で覆われており、前記伝熱板で覆われた前記流路リブ内部に吸湿性を持つ流路リブ補強材を備えていることを特徴とする熱交換素子。
  2. 記伝熱板が透湿性を備え、前記流路リブ補強材が熱可塑性を持つ材料からなることを特徴とする請求項1に記載の熱交換素子。
  3. 記伝熱板が透湿性を備え、前記伝熱板と前記流路リブ補強材が透湿性を備える接着剤によって接着されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換素子。
  4. 記間隔部材が前記流路リブ補強材よりも吸湿性の低い材料からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の熱交換素子。
  5. 記流路リブと隣接する前記伝熱板との間に空隙を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の熱交換素子。
  6. 記流路リブ補強材は、繊維方向が前記流路リブの起立方向と平行な紙を用いたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の熱交換素子。
  7. 求項1から請求項6のいずれか一つに記載の前記熱交換素子を備えたことを特徴とする熱交換形換気装置。
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