JP2023105326A - 熱交換素子及びそれを用いた熱交換形換気装置 - Google Patents

熱交換素子及びそれを用いた熱交換形換気装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱交換効率を向上させることが可能な熱交換素子及びそれを用いた熱交換形換気装置を提供する。【解決手段】熱交換素子6は、伝熱性を有する伝熱板13と、伝熱板13の一方の面に設けた複数のリブ14(外リブ14a、内リブ14b)とを備える熱交換素子ピース15を積層して排気風路16と給気風路17を1層ずつ交互に構成し、排気風路16を流通する排気流3と給気風路17を流通する給気流4とが伝熱板13を介して熱交換する。複数のリブ14のうち、内リブ14bは、排気風路16または給気風路17に沿って延在する空洞18を有する中空体19で構成される。中空体19の側面には、空洞18と連通する複数の開口部20(第1開口部20a)が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、寒冷地等で使用され、室内の空気を室外へ排気する排気流と、室外の空気を室内へ給気する給気流との間で熱交換する熱交換素子及びそれを用いた熱交換形換気装置に関するものである。
従来、この種の熱交換形換気装置に用いられる熱交換素子の構造として、シール性(空気流路を流れる空気が外に漏れるのを防止するシール機能)の向上による信頼性を確保するため、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
図9は、従来の熱交換素子101の構造を示す分解斜視図である。
図9に示すように、熱交換素子101は、伝熱性を備えた機能紙103とリブ104で構成された熱交換素子単体102を多数枚積層することによって構成されている。機能紙103の一方の面上には、紙紐105と該紙紐105を機能紙103に接着するホットメルト樹脂106で構成されたリブ104が所定間隔で平行に複数備えられている。このリブ104によって、隣接して積層される一対の機能紙103間に間隙が生じ、空気流路107を形成している。熱交換素子101は、複数の間隙が積層されるように形成され、隣接する間隙におけるそれぞれの空気流路107の送風方向は、互いに直交するように構成されている。これにより、空気流路107を機能紙103毎に交互に給気流と排気流とが通風し、給気流と排気流との間で熱交換が行われる。
特開平11-248390号公報
このような従来の熱交換素子101においては、断面が略円形の紙紐105をホットメルト樹脂106で被包したリブ104を形成し、形成したリブ104をホットメルト樹脂106により機能紙103と接着させることで、機能紙103同士の間隔を維持する構成となっている。しかしながら、近年では、空調機器における省エネルギー性向上が重大視され、本構成における熱交換効率に対して、更なる熱交換効率の向上が求められている。
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、熱交換効率を向上させることが可能な熱交換素子及びそれを用いた熱交換形換気装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る熱交換素子は、伝熱性を有する仕切部材と、仕切部材の一方の面に設けた複数の間隔保持部材とを備える単位構成部材を積層して排気風路と給気風路を1層ずつ交互に構成し、排気風路を流通する排気流と給気風路を流通する給気流とが仕切部材を介して熱交換する。間隔保持部材は、排気風路または給気風路に沿って延在する空洞を有する中空体で構成される。中空体の側面には、空洞と連通する複数の開口部が形成されていることを特徴としたものである。
また、本発明に係る熱交換形換気装置は、上述の熱交換素子を搭載して構成されていることを特徴としたものである。
本発明によれば、熱交換効率を向上させることが可能な熱交換素子及びそれを用いた熱交換形換気装置を得ることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る熱交換素子を備えた熱交換形換気装置の住宅における設置例を示す模式図である。 図2は、熱交換素子を備えた熱交換形換気装置の構造を示す模式図である。 図3は、熱交換素子の構造を示す分解斜視図である。 図4は、熱交換素子を構成するリブの構造を示す部分拡大図である。 図5は、熱交換素子を流通する排気流(または給気流)を説明するための部分拡大図である。 図6は、本発明の実施の形態2に係る熱交換素子の構造を示す分解斜視図である。 図7は、熱交換素子を構成するリブの構造を示す部分拡大図である。 図8は、熱交換素子を流通する排気流を説明するための部分拡大図である。 図9は、従来の熱交換素子の斜視図である。
本発明に係る熱交換素子は、伝熱性を有する仕切部材と、仕切部材の一方の面に設けた複数の間隔保持部材とを備える単位構成部材を積層して排気風路と給気風路を1層ずつ交互に構成し、排気風路を流通する排気流と給気風路を流通する給気流とが仕切部材を介して熱交換する。間隔保持部材は、排気風路または給気風路に沿って延在する空洞を有する中空体で構成される。中空体の側面には、空洞と連通する複数の開口部が形成されている。
こうした構成によれば、排気風路(または給気風路)を流通する排気流(または給気流)に対して、中空体の空洞を流通する排気流(または給気流)は、空洞と連通した開口部を通じて合流しながら流通することで、排気流内(または給気流内)の空気が混ざり合うようになる。これにより、熱交換素子内での熱伝達率が向上する。よって、従来の熱交換素子に比べて、熱交換素子としての熱交換効率を向上することができる。つまり、熱交換効率を向上させることが可能な熱交換素子とすることができる。
また、本発明に係る熱交換素子では、開口部を第1開口部と呼ぶ場合、中空体が仕切部材と接する面には、第1開口部とは異なる、空洞と連通する複数の第2開口部が形成されている構成としてもよい。これにより、排気流(または給気流)が第2開口部を介して仕切部材と接触する面積が増える。この結果、排気流と給気流との間で熱交換する面積が増え、熱交換効率をさら向上させることができる。
また、本発明に係る熱交換素子では、間隔保持部材は、仕切部材の端辺に位置する第1間隔保持部材と、第1間隔保持部材より仕切部材の内側に位置する第2間隔保持部材とを有する。第2間隔保持部材は、中空体によって構成された構成としてもよい。これにより、排気流(または給気流)が流通する際、第1間隔保持部材に中空体を有しないことで、排気風路(または給気風路)が強度不足で潰れて、風路面積が小さくなることを抑制できるこのため、排気流内(または給気流内)の空気がさらに均一に混ざり合うようになり、熱交換素子内での熱伝達率を向上させることができ、熱交換効率を更に向上することができる。
また、本発明に係る熱交換素子では、中空体は、排気風路または給気風路に沿った方向に伸縮可能なバネ状部材である構成としてもよい。これにより、排気流または給気流が間隔保持部材の側面の隙間を縫いながら混合される。このため、排気流内または給気流内の空気がさらに混ざり合うようになり、熱交換素子内での熱伝達率を向上させることができ、さらに熱交換効率を向上すること効果を享受できる。
また、本発明に係る熱交換形換気装置は、上述の熱交換素子を搭載して構成されている。これにより、熱交換素子の熱交換効率が向上した熱交換形換気装置とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施の形態1)
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態1に係る熱交換素子6を備えた熱交換形換気装置2の概略について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る熱交換素子6を備えた熱交換形換気装置2の住宅における設置例を示す概要図である。図2は、熱交換素子6を備えた熱交換形換気装置2の構造を示す模式図である。
図1において、家1の屋内に熱交換形換気装置2が設置されている。熱交換形換気装置2は、屋内の空気と屋外の空気とを熱交換しながら換気する装置である。
図1に示す通り、排気流3は、黒色矢印のごとく、熱交換形換気装置2を介して屋外に放出される。排気流3は、屋内から屋外に排出される空気の流れである。また、給気流4は、白色矢印のごとく、熱交換形換気装置2を介して室内にとり入れられる。給気流4は、屋外から屋内に取り込まれる空気の流れである。例えば日本の冬季を挙げると、排気流3は20℃~25℃であるのに対して、給気流4は氷点下に達することもある。熱交換形換気装置2は、換気を行うとともに、この換気時に、排気流3の熱を給気流4へと伝達し、不用な熱の放出を抑制している。
熱交換形換気装置2は、図2に示す通り、本体ケース5、熱交換素子6、排気ファン7、内気口8、排気口9、給気ファン10、外気口11、及び給気口12を備えている。本体ケース5は、熱交換形換気装置2の外枠である。本体ケース5の外周には、内気口8、排気口9、外気口11、及び給気口12が形成されている。内気口8は、排気流3を熱交換形換気装置2に吸い込む吸込口である。排気口9は、排気流3を熱交換形換気装置2から屋外に吐き出す吐出口である。外気口11は、給気流4を熱交換形換気装置2に吸い込む吸込口である。給気口12は、給気流4を熱交換形換気装置2から屋内に吐き出す吐出口である。
本体ケース5の内部には、熱交換素子6、排気ファン7、及び給気ファン10が取り付けられている。熱交換素子6は、排気流3と給気流4との間で熱交換を行うための部材である。排気ファン7は、排気流3を内気口8から吸い込み、排気口9から吐出するための送風機である。給気ファン10は、給気流4を外気口11から吸い込み、給気口12から吐出するための送風機である。排気ファン7を駆動することにより内気口8から吸い込まれた排気流3は、熱交換素子6及び排気ファン7を経由し、排気口9から屋外へと排出される。また、給気ファン10を駆動することにより外気口11から吸い込まれた給気流4は、熱交換素子6及び給気ファン10を経由し、給気口12から屋内へと供給される。
次に、図3及び図4を参照して、熱交換素子6について説明する。図3は、熱交換素子6の構造を示す分解斜視図である。図4は、熱交換素子6を構成するリブ14の構造を示す部分拡大図である。より詳細には、図4の(a)は、内リブ14bの部分拡大図であり、図4の(b)は、図4の(a)のA-A面における内リブ14bの部分断面図である。
図3に示すように、熱交換素子6は、複数の熱交換素子ピース15から構成される。各熱交換素子ピース15には、略正方形の伝熱板13の一方の面の上に複数のリブ14が接着されている。熱交換素子6は、熱交換素子ピース15を、一段ずつ互い違いにリブ14が直交するように、向きを変えて複数枚積層したものである。このような構成にすることで、排気流3が通風する排気風路16と給気流4が通風する給気風路17とが形成され、排気流3と給気流4とが交互に直交して流れるようになり、これらの間で熱交換を可能にしている。
熱交換素子ピース15は、熱交換素子6を構成する一つのユニットである。上述のように、熱交換素子ピース15は、略正方形の伝熱板13の一方の面上に複数のリブ14(後述する外リブ14a、内リブ14b)を接着して形成されている。伝熱板13上のリブ14は、その長手方向が伝熱板13の一方の端辺から、これに対向する他方の端辺に向かうように形成されている。複数のリブ14のそれぞれは、直線状に形成されている。そして、リブ14のぞれぞれは、伝熱板13の面上に所定の間隔で並列配置されている。具体的には、図3に示すように、上下に隣接する2つの熱交換素子ピース15のうち、一方の熱交換素子ピース15を構成する伝熱板13の一方の面の上には、リブ14の長手方向が、伝熱板13の端辺13aから対向する端辺13cに向かうように接着して形成されている。また、他方の熱交換素子ピース15を構成する伝熱板13の一方の面の上には、リブ14の長手方向がこの伝熱板13の端辺13b(端辺13aに垂直である端辺)から対向する端辺13dに向かうように接着されている。さらに、一方及び他方の熱交換素子ピース15は、複数のリブ14のうち最外周に位置するリブ14(後述する外リブ14a)と、最外周に位置するリブ14(後述する外リブ14a)より内側に位置するリブ14(後述する内リブ14b)が形成されている。リブ14については後述する。
伝熱板13は、伝熱板13を挟んで排気流3と給気流4とが流れたときに熱交換をするための板状の部材である。伝熱板13は、セルロース繊維をベースとした伝熱紙によって形成され、伝熱性と透湿性と吸湿性とを備えている。ただし、紙の材質はこれに限定されるものではない。伝熱板13は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、あるいはポリエチレンテレフタレート等をベースとした透湿樹脂膜、または、セルロース繊維、セラミック繊維、あるいはガラス繊維をベースとした紙材料等を用いることができる。伝熱板13は伝熱性を備えた薄いシートであって、気体が透過しない性質のものを用いることができる。
複数のリブ14は、伝熱板13の対向する一対の辺の間に設けられ、一方の辺から他方の辺に向かうように形成されている。リブ14は、伝熱板13を積み重ねるときに伝熱板13間に排気流3または給気流4を通風させるための間隙、すなわち排気風路16または給気風路17を形成するための略円柱形状の部材である。なお、リブ14の断面形状として、略円形状以外に、略扁平形状、矩形形状または六角形などの多角形形状を有する部材を用いてもよい。
リブ14の材質としては、一定の強度あれば足り、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、あるいはポリアミド等の樹脂部材、または、セルロース繊維、セラミック繊維、あるいはガラス繊維をベースとした紙材料、綿、絹、麻、あるいは金属を用いることができる。
なお、リブ14と伝熱板13の固着は、接着剤の塗布、シール材の貼付、または熱溶着等、リブ14の材質に応じて既知の接着剤及び接着方法を用いることができ、その効果に差異は生じない。
次に、リブ14について詳細に説明する。
複数のリブ14は、図3に示すように、最外周に位置する外リブ14aと、外リブ14aの内側に位置する内リブ14bとを有して構成される。複数のリブ14は、伝熱板13の外縁に沿って配置された外リブ14aと、両端の外リブ14aとの間に位置する複数の内リブ14bとを有するとも言える。
外リブ14aは、複数のリブ14のうち、リブ14の最外周の位置となる伝熱板13の外縁おいて、端辺13bまたは端辺13dに沿って形成されたリブである。外リブ14aは、中実材で構成された略円柱形状の部材である。外リブ14aは、例えば、外リブ14aと同じ方向に延びる複数の繊維部材を束ねて接着樹脂によって固着して構成される。なお、外リブ14aは、中空体で構成されておらず、後述する中空体19を有していないリブとも言える。
内リブ14bは、複数のリブ14のうち、両端の外リブ14aの間に挟まれた領域に形成されたリブである。内リブ14bは、中空材で構成された略円柱形状の部材である。より詳細には、内リブ14bは、図4の(a)に示すように、排気風路16(または給気風路17)の上流側から下流側に沿って延在した空洞18を有した中空体19で構成される。
中空体19は、ストロー状の空洞18を有する略円柱形状の部材であり、上述の通り一つの内リブ14bを構成する。
空洞18は、排気流3(後述する排気流3a)が上流から下流に向かって流通する空間である。中空体19の内部形状、つまり空洞18の断面形状は、略円形状以外に、楕円形状、略扁平形状、矩形形状または六角形などの多角形形状を有する。なお、空洞18の体積は、上流から下流側に連れて体積が大きくなるなど、自由に空間を取ってよい。内リブ14bを構成する中空体19の側面には、空洞18と連通する複数の開口部20(後述する第1開口部20a及び第2開口部20b)が形成されている。開口部20の形状は、図4に示すように、略円形状以外に、楕円形状、略扁平形状、矩形形状または六角形などの多角形形状を有してもよい。
なお、中空体19の空洞18は、排気風路16(または給気風路17)の入口(流入口)から出口(流出口)にかけて、連通している状態が好ましく、この場合、熱交換素子6を流通する際の、排気流3(または給気流4)が、内リブ14bの空洞18を通りすぎることで、通風抵抗を低減することができる。
複数の開口部20は、第1開口部20aと、第2開口部20bとを含む。
第1開口部20aは、伝熱板13と接していない中空体19の側面に形成された開口である。第1開口部20aは、空洞18と連通する。つまり、第1開口部20aは、中空体19の側面の所定の位置において、空洞18と排気風路16(または給気風路17)とを連通する。
第2開口部20bは、第1開口部20aとは異なり、中空体19が伝熱板13と接する面(上面及び下面)に形成された開口である。第2開口部20bは、空洞18と連通する。つまり、第2開口部20bは、中空体19が伝熱板13と接する面の所定の位置において、空洞18と伝熱板13の表面とを連通する。
なお、第1開口部20a及び第2開口部20bの数及び位置は特に限定されることはなく、第1開口部20a及び第2開口部20bの形状がそれぞれ異なった構成としてもよい。第1開口部20a及び第2開口部20bの大きさあるいは配置例について、より詳細には、図5を参照しつつ、後述する。
次に、図5を用いて、排気風路16及び空洞18を流通する排気流3について説明する。図5は、熱交換素子6を流通する排気流3を説明するための部分拡大図である。より詳細には、図5の(a)は、熱交換素子6を流通する排気流3を説明するための部分拡大図であり、図5の(b)は、図5の(a)のB-B面における内リブ14b及び伝熱板13の部分断面図である。
図5の(a)に示すように、排気流3は、中空体19の空洞18を上流から下流に向かって流通する排気流3aと、排気風路16を上流から下流に向かって流通する排気流3bと、第1開口部20aを通り、空洞18と排気風路16との間を横断する排気流3cとからなる。
排気流3aは、中空体19の空洞18を流通する気流である。排気流3aは、空洞18内の上流から下流に向かって流通する気流と、中空体19の側面に設けられた第1開口部20aを通って排気風路16に流れ込む気流とを含む。
排気流3bは、互いに隣接する中空体19の間に構成される排気風路16を流通する気流である。排気流3bは、排気風路16内の上流から下流に向かって流通する気流と、中空体19の側面に設けられた第1開口部20aを通って空洞18に流れ込む気流とを含む。
排気流3cは、中空体19の側面に設けられた第1開口部20aを通った気流である。排気流3cは、空洞18から排気風路16に流れる気流と、排気風路16から空洞18に流れる気流とを含む。なお、図5の(a)において、排気流3cは、空洞18から排気風路16に向かう黒矢印のみで示されているが、逆方向(排気風路16⇒空洞18)への流れも生じている。
第1開口部20aを通った排気流3aは、排気流3cとなり、排気風路16内を流通する排気流3bと混合される。排気流3bと排気流3cとが混合される際には、中空体19の側面に沿って乱れが発生し、中空体19の側面近傍(内リブ14b近傍)の排気流3bが乱される。この結果、排気風路16内で上流から下流に進むに連れて定常流に発達していく排気流3bを、排気流3cの流れによって阻害し乱れさせるので、排気流3bと給気流4との間での熱伝達率が向上する。
一方、第1開口部20aを通った排気流3bは、排気流3cとなり、空洞18内を流通する排気流3aと混合される。排気流3aと排気流3cが混合される際には、中空体19の空洞18の内壁面に沿って乱れが発生し、内リブ14bを流通する排気流3aが乱される。この結果、空洞18内で上流から下流に進むに連れて定常流に発達していく排気流3aを、排気流3cの流れによって阻害し乱れさせるので、排気流3aと給気流4との間での熱伝達率が向上する。
以上によって、熱交換素子6は、従来の熱交換素子と比べて、熱交換素子6としての熱交換効率が向上することになる。特に、第1開口部20aの数及び位置は、空洞18を流通する排気流3(または給気流4)が定常流に発達する前に、空気が乱せる位置に形成することが好ましい。
また、図5の(b)に示すように、空洞18の中空体19の内壁面近傍を流通する排気流3aは、第2開口部20bによって露出した伝熱板13の表面を沿うように流通する。したがって、第2開口部20bを設けない場合の排気流3aと比較して、排気流3aが、伝熱板13に触れる面積が増えることで、排気流3aと伝熱板13が接触する面積の総量が増加している。よって、第2開口部20bは、開口面積が増えるほど、排気流3aと給気流4の熱交換する面積が増えることで、熱交換を促進することができる。なお、上記の通り、内リブ14bを構成する中空体19と伝熱板13とは、接着部材によって接着された構成としたが、空洞18と第2開口部20bとが連通する空間は、例えば、接合部材を有しない構成が好ましい。このような構成にすることで、接合部材が伝熱抵抗にならず、より熱交換を促進されるため、好適である。
なお、図3~図5では、熱交換素子6を流通する気流に排気流3を用いて説明したが、給気流4においても内リブ14bを同様に配置する構成を有するため、同様の作用効果を有する。
以上、本実施の形態1に係る熱交換素子6及びこの熱交換素子6を用いた熱交換形換気装置2によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)熱交換素子6は、伝熱性を有する伝熱板13と、伝熱板13の一方の面に設けた複数のリブ14(外リブ14a及び内リブ14b)を備える熱交換素子ピース15を積層して排気風路16と給気風路17を1層ずつ交互に構成し、排気風路16を流通する排気流3と給気風路17を流通する給気流4とが伝熱板13を介して熱交換する。内リブ14bは、排気風路16または給気風路17に沿って延在する空洞18を有する中空体19で構成される。中空体19の側面には、空洞18と連通する複数の開口部20(第1開口部20a)が形成されている。
こうした構成によれば、排気風路16(または給気風路17)を流通する排気流3(または給気流4)に対して、中空体19の空洞18を流通する排気流3a(または給気流4)は、空洞18と連通した第1開口部20aを通じて合流しながら流通することで、排気流3b内(または給気流4内)の空気が混ざり合うようになる。これにより、熱交換素子6内での熱伝達率が向上する。よって、従来の熱交換素子に比べて、熱交換素子6としての熱交換効率を向上することができる。つまり、熱交換効率を向上させることが可能な熱交換素子6とすることができる。
より詳細には、排気風路16(または給気風路17)を流通する排気流3b(または給気流4)に対して、中空体19の空洞18を流通する排気流3a(または給気流4)は、空洞18と連通した第1開口部20aを通じて合流しながら流通する排気流3c(または給気流4)となって、排気流3b内(または給気流4内)の空気が混ざり合うようになる。排気流3cと排気流3bとが混合される際には、中空体19の側面に沿って乱れが発生し、内リブ14b近傍の排気流3bが乱される。これにより、排気流3内(または給気流4内)が発達して定常流になる前に空気が乱されることで、熱交換素子6内での熱伝達率が向上する。よって、従来の熱交換素子に比べて、熱交換素子6としての熱交換効率を向上することができる。
(2)熱交換素子6では、中空体19が伝熱板13と接する面(上面及び下面)には、第1開口部20aとは異なる、空洞18と連通する複数の第2開口部20bが形成されている構成とした。これにより、排気流3a(または給気流4)が第2開口部20bを介して伝熱板13と熱的に接触する面積が増える。この結果、第2開口部20bを設けない場合の排気流3aと比較して、排気流3aと給気流4との間で熱交換する面積が増え、熱交換効率をさら向上させることができる。
(3)熱交換素子6では、リブ14は、伝熱板13の端辺に位置する外リブ14aと、外リブ14aより伝熱板13の内側に位置する内リブ14bとを有する。内リブ14bは、中空体19によって構成した。これにより、排気流3(または給気流4)が流通する際、外リブ14aに中空体19を有しないことで、排気風路16(または給気風路17)が強度不足で潰れて、風路面積が小さくなることを抑制できるこのため、排気流3内(または給気流4内)の空気がさらに均一に混ざり合うようになり、熱交換素子6内での熱伝達率を向上させることができ、熱交換効率を更に向上することができる。
また、内リブ14bを中空体19によって構成したことで、外リブ14aのような中実材のみでリブ全体を構成した場合と比較して、中空体19を流通する排気流3a(または給気流4)の分だけ流通量を増加させることができる。この結果、熱交換素子6における熱交換効率をさら向上させることができる。
(4)熱交換形換気装置2は、上述した熱交換素子6を搭載して構成される。これにより、熱交換素子6の熱交換効率を向上することが可能な熱交換形換気装置2とすることができる。
(実施の形態2)
次に、図6及び図7を参照して、本発明の実施の形態2に係る熱交換素子6aについて説明する。図6は、本発明の実施の形態2に係る熱交換素子6aの構造を示す分解斜視図である。図7は、熱交換素子6aを構成する内リブ14cの構造を示す部分拡大図である。
実施の形態2に係る熱交換素子6aは、熱交換素子6における内リブ14bをバネ状部材からなる内リブ14cによって構成した点で実施の形態1と異なる。これ以外の熱交換素子6aの構成は、実施の形態1に係る熱交換素子6と同様である。以下、実施の形態1で説明済みの内容は再度の説明を適宜省略し、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
熱交換素子6aは、図6に示すように、伝熱板13と、伝熱板13の一方の面上に設けた複数のリブ14(外リブ14a及び内リブ14c)とを備える熱交換素子ピース15を積層して構成される。そして、複数のリブ14は、最外周に位置する外リブ14aと、外リブ14aの内側に位置する内リブ14cとを有して構成される。
外リブ14aは、実施の形態1と同様、複数のリブ14のうち、リブ14の最外周の位置となる伝熱板13の外縁おいて、端辺13bまたは端辺13dに沿って形成されたリブである。外リブ14aは、中実材で構成された略円柱形状の部材である。
内リブ14cは、複数のリブ14のうち、両端の外リブ14aの間に挟まれた領域に形成されたリブである。内リブ14cは、中空材で構成された略円柱状の外形を有する部材である。より詳細には、内リブ14cは、図7に示すように、排気風路16(または給気風路17)の上流側から下流側に沿って延在した空洞18aを有した中空体19aで構成される。中空体19aは、例えば、所定のピッチで構成されたバネ状部材である。つまり、内リブ14cは、排気風路16(または給気風路17)の上流から下流方向(または下流から上流方向、もしくは両方向)に伸縮可能なバネ状部材によって構成される。なお、内リブ14cの外形形状として、略円形状以外に、略扁平形状を有してもよい。
中空体19aは、上述した通り、所定のピッチで構成されたバネ状部材である。中空体19aは、中空体19aの一山ごとのピッチ間隔及び数は特に限定されるものではないが、中空体19aの円周方向側面において隙間21ができるように構成されている。すなわち、中空体19aにおいて、中空体19aの側面には、空洞18aと連通する複数の隙間21を有している。なお、内リブ14c(中空体19a)の材質は、外リブ14aの材質と異なる材質であってもよい。その場合、内リブ14cは形状安定性を高めるために、ステンレスなどの金属部材を用いることが好ましい。
中空体19aによって構成される空洞18aは、排気流3(後述する排気流3d)が上流から下流に向かって流通する空間である。空洞18aの断面形状は、内リブ14cの外形形状、つまり中空体19aの外形形状に対応して構成される。
隙間21は、内リブ14bを構成する中空体19の開口部20(第1開口部20a及び第2開口部20b)に相当する開口であり、中空体19aに形成される開口部とも言える。つまり、隙間21は、伝熱板13と接していない中空体19aの側面に形成された開口領域と、中空体19aが伝熱板13と接する面(上面及び下面)に形成された開口領域とを備える。なお、隙間21は、請求項の「開口部」相当し、「第1開口部」又は「第2開口部」に相当するとも言える。
中空体19aの側面に形成された開口領域では、空洞18aと排気風路16(または給気風路17)とを連通する。伝熱板13と接する面(上面及び下面)に形成された開口領域では、空洞18aと伝熱板13の表面とを連通する。
次に、図8を用いて、排気風路16及び空洞18aを流通する排気流3について説明する。図8は、熱交換素子6aを流通する排気流3を説明するための部分拡大図である。
図8に示すように、熱交換素子6aにおける排気流3は、中空体19aの空洞18aを上流から下流に向かって流通する排気流3dと、排気風路16を上流から下流に向かって流通する排気流3eと、隙間21を通り、空洞18aと排気風路16との間を横断する排気流3fとからなる。
排気流3dは、中空体19aの空洞18aを流通する気流である。排気流3dは、空洞18a内の上流から下流に向かって流通する気流と、中空体19aの側面における隙間21を通って排気風路16に流れ込む気流とを含む。
排気流3eは、互いに隣接する中空体19aの間に構成される排気風路16を流通する気流である。排気流3eは、排気風路16内の上流から下流に向かって流通する気流と、中空体19aの側面における隙間21を通って空洞18aに流れ込む気流とを含む。
排気流3fは、中空体19aの側面における隙間21を通った気流である。排気流3fは、空洞18aから排気風路16に流れる気流と、排気風路16から空洞18aに流れる気流とを含む。なお、図8において、排気流3fは、空洞18aから排気風路16に向かう黒矢印のみで示されているが、逆方向(排気風路16⇒空洞18a)への流れも生じている。
隙間21を通った排気流3dは、排気流3fとなり、排気風路16内を流通する排気流3eと混合される。排気流3eと排気流3fとが混合される際には、中空体19aの側面に沿って乱れが発生し、中空体19aの側面近傍(内リブ14c近傍)の排気流3eが乱される。この結果、排気風路16内で上流から下流に進むに連れて定常流に発達していく排気流3eを、排気流3fの流れによって阻害し乱れさせるので、排気流3eと給気流4との間での熱伝達率が向上する。
一方、隙間21を通った排気流3eは、排気流3fとなり、空洞18a内を流通する排気流3dと混合される。排気流3dと排気流3fとが混合される際には、中空体19aの空洞18aの内壁面に沿って乱れが発生し、内リブ14cを流通する排気流3dが乱される。この結果、空洞18a内で上流から下流に進むに連れて定常流に発達していく排気流3dを、排気流3fの流れによって阻害し乱れさせるので、排気流3dと給気流4との間での熱伝達率が向上する。
また、空洞18aの中空体19aの内壁面近傍を流通する排気流3dは、伝熱板13と接する面(上面及び下面)に形成された隙間21の開口領域によって露出した伝熱板13の表面を沿うように流通する。したがって、当該開口領域を設けない場合の排気流3dと比較して、排気流3dが、伝熱板13に触れる面積が増えることで、排気流3dと伝熱板13が接触する面積の総量が増加している。よって、排気流3dと給気流4の熱交換する面積が増えるので、熱交換素子6aによる熱交換を促進することができる。
以上によって、熱交換素子6aは、熱交換素子6と同様、従来の熱交換素子と比べて、熱交換素子6aとしての熱交換効率が向上することになる。
なお、図6~図8では、熱交換素子6aを流通する気流に排気流3を用いて説明したが、給気流4においても内リブ14cを同様に配置する構成を有するため、同様の作用効果を有する。
ここで、熱交換素子6aでは、排気流3(または給気流4)が流通した際に、熱交換素子6aの上流側に対して下流側にかけて圧力降下が生じる。内リブ14cが伸縮可能であるので、内リブ14cと接着した熱交換素子ピース15は、圧力差(上流側と下流側との間に生じる圧力差)で下流側に向かって引っ張られて伸縮する。これにより、排気風路16(または給気風路17)の内部において、更に排気流3(または給気流4)が乱される。この結果、排気流3と給気流4との間での熱伝達率が向上する。よって、従来の熱交換素子と比べて、熱交換素子6aとしての熱交換効率が向上することになる。
以上のように、本実施の形態2に係る熱交換素子6a及びこの熱交換素子6aを用いた熱交換形換気装置2によれば、以下の効果を享受することができる。
(5)熱交換素子6aは、伝熱性を有する伝熱板13と、伝熱板13の一方の面に設けた複数のリブ14(外リブ14a及び内リブ14c)を備える熱交換素子ピース15を積層して排気風路16と給気風路17を1層ずつ交互に構成し、排気風路16を流通する排気流3と給気風路17を流通する給気流4とが伝熱板13を介して熱交換する。内リブ14cは、排気風路16または給気風路17に沿って延在する空洞18aを有する中空体19aで構成される。中空体19aの側面には、空洞18aと連通する隙間21が形成されている。
こうした構成によれば、排気風路16(または給気風路17)を流通する排気流3(または給気流4)に対して、中空体19aの空洞18aを流通する排気流3d(または給気流4)は、空洞18aと連通した隙間21の開口領域を通じて合流しながら流通することで、排気流3e内(または給気流4内)の空気が混ざり合うようになる。これにより、熱交換素子6a内での熱伝達率が向上する。よって、従来の熱交換素子に比べて、熱交換素子6aとしての熱交換効率を向上することができる。つまり、熱交換効率を向上させることが可能な熱交換素子6aとすることができる。
また、内リブ14cの側面にぶつかりながら排気流3(または給気流4)が排気風路16(給気風路17)を流通するので、排気流3内(または給気流4内)の空気がさらに混ざり合うようになり、熱交換素子6a内での熱伝達率を向上させることができる。
さらに、熱交換素子6aが、内リブ14cの熱交換素子ピース15の積層方向に震えることで、排気流3(または給気流4)が振動して乱れが発生し、さらに熱伝達率を向上させることができる。よって、熱交換素子6aの更なる熱交換効率の向上に繋がる。
(6)熱交換素子6aでは、中空体19aが伝熱板13と接する面(上面及び下面)には、空洞18aと連通する隙間21の開口領域が形成されている。これにより、排気流3d(または給気流4)が当該開口領域を介して伝熱板13と熱的に接触する面積が増える。この結果、当該開口領域を設けない場合の排気流3dと比較して、排気流3dと給気流4との間で熱交換する面積が増え、熱交換効率をさら向上させることができる。
(7)熱交換素子6aでは、中空体19aは、排気風路16または給気風路17に沿った方向に伸縮可能なバネ状部材である構成とした。これにより、排気流3または給気流4が内リブ14cの側面の隙間21を縫いながら混合される。このため、排気流3内または給気流4内の空気がさらに混ざり合うようになり、熱交換素子6a内での熱伝達率を向上させることができ、さらに熱交換効率を向上すること効果を享受できる。
また、内リブ14cが伸縮可能であるので、内リブ14cと接着した熱交換素子ピース15が、圧力差(上流側と下流側との間に生じる圧力差)によって下流側に向かって引っ張られて伸縮する。これにより、排気風路16(または給気風路17)の内部において、更に排気流3(または給気流4)が乱される。この結果、排気流3と給気流4との間での熱伝達率が向上する。よって、従来の熱交換素子と比べて、熱交換素子6aとしての熱交換効率が向上する。
(8)熱交換形換気装置2は、上述した熱交換素子6aを搭載して構成される。これにより、熱交換素子6aの熱交換効率を向上することが可能な熱交換形換気装置2とすることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
本実施の形態に係る熱交換素子6、6aでは、外リブ14aの内側に位置するリブをすべて中空材で構成される内リブ14b、14cとしたが、これに限られない。例えば、内リブ14b、14cの一部を、外リブ14aと同じ中実材で構成されるリブに置き換えてもよい。このようにすることで、熱交換素子6、6aにおける排気風路16(または給気風路17)が強度不足で潰れて、風路面積が小さくなることを抑制できる。
また、本実施の形態2に係る熱交換素子6aにおいて、内リブ14cとして、上流側と下流側とで隙間21のピッチが異なるようにバネ状部材を構成してもよい。より詳細には、内リブ14cを、下流側において中空体19aの隙間21を押しつぶすなど強制して勾配をつけた構成とする。これにより、上流側では、排気流3(または給気流4)の排気風路16(または給気風路17)の流入抵抗が減り、下流側では、排気流3(または給気流4)が発達して定常流に至るまでに乱れる頻度が増え、定常流になることを抑制することができる。この結果、熱交換素子6a内への流入抵抗を減らしつつ、熱伝達率を向上させることができ好適である。
以上で使用した文言に関し、本実施の形態の伝熱板13は請求項の「仕切部材」、リブ14は請求項の「間隔保持部材」、外リブ14aは請求項の「第一間隔保持部材」、内リブ14b、4cは請求項の「第二間隔保持部材」、熱交換素子ピース15は請求項の「単位構成部材」に相当する。また、排気風路16は請求項の「排気風路」、給気風路17は請求項の「給気風路」、排気流3は請求項の「排気流」、給気流4は請求項の「給気流」に相当する。また、空洞18、18aは請求項の「空洞」、中空体19、19aは請求項の「中空体」、開口部20及び隙間21は請求項の「開口部」、第1開口部20aは請求項の「第1開口部」、第2開口部20bは請求項の「第2開口部」に相当する。また、熱交換形換気装置2は請求項の「熱交換形換気装置」に相当する。
本実施の形態に係る熱交換素子は、中空体の空洞を流通する排気流(または給気流)が空洞と連通した開口部を通じて合流しながら流通することで、排気流内(または給気流内)の空気が混ざり合うので、熱交換素子内での熱伝達率が向上し、熱交換効率を向上させることができるものであって、熱交換形換気装置等に用いる熱交換素子として有用である。
1 家
2 熱交換形換気装置
3 排気流
3a 排気流
3b 排気流
3c 排気流
3d 排気流
3e 排気流
3f 排気流
4 給気流
5 本体ケース
6 熱交換素子
6a 熱交換素子
7 排気ファン
8 内気口
9 排気口
10 給気ファン
11 外気口
12 給気口
13 伝熱板
13a 端辺
13b 端辺
13c 端辺
13d 端辺
14 リブ
14a 外リブ
14b 内リブ
14c 内リブ
15 熱交換素子ピース
16 排気風路
17 給気風路
18 空洞
18a 空洞
19 中空体
19a 中空体
20 開口部
20a 第1開口部
20b 第2開口部
21 隙間
101 熱交換素子
102 熱交換素子単体
103 機能紙
104 リブ
105 紙紐
106 ホットメルト樹脂
107 空気流路

Claims (5)

  1. 伝熱性を有する仕切部材と、前記仕切部材の一方の面に設けた複数の間隔保持部材とを備える単位構成部材を積層して排気風路と給気風路を1層ずつ交互に構成し、前記排気風路を流通する排気流と前記給気風路を流通する給気流とが前記仕切部材を介して熱交換する熱交換素子であって、
    前記間隔保持部材は、前記排気風路または前記給気風路に沿って延在する空洞を有する中空体で構成され、
    前記中空体の側面には、前記空洞と連通する複数の開口部が形成されていることを特徴とする熱交換素子。
  2. 前記開口部を第1開口部と呼ぶ場合、前記中空体が前記仕切部材と接する面には、前記第1開口部とは異なる、前記空洞と連通する複数の第2開口部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換素子。
  3. 前記間隔保持部材は、前記仕切部材の端辺に位置する第1間隔保持部材と、前記第1間隔保持部材より前記仕切部材の内側に位置する第2間隔保持部材とを有し、
    前記第2間隔保持部材は、前記中空体によって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換素子。
  4. 前記中空体は、前記排気風路または前記給気風路に沿った方向に伸縮可能なバネ状部材であることを特徴とした請求項1~3のいずれか一項に記載の熱交換素子。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載された前記熱交換素子を搭載したことを特徴とする熱交換形換気装置。
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