JP2020034242A - 熱交換素子及びそれを用いた熱交換形換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸湿による機能紙とリブの寸法変化が要因で生じる、機能紙とリブの接着剥がれによる風路の閉塞を抑制することが可能な熱交換素子及びそれを用いた熱交換形換気装置を提供する。【解決手段】熱交換素子6は、伝熱性を有する伝熱板13と、伝熱板13の一方の面に並列して設けた複数のリブ14とを備える熱交換素子ピース15を積層して排気風路16と給気風路17を1層ずつ交互に構成し、排気風路16を流通する排気流3と給気風路17を流通する給気流4とが伝熱板13を介して熱交換する熱交換素子6であって、伝熱板13とリブ14とは接着部材により互いに固着され、リブ14は、吸湿性を有する複数の繊維部材により構成され、接着部材が含浸された構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、寒冷地等で使用され、室内の空気を室外へ排気する排気流と、室外の空気を室内へ給気する給気流との間で熱交換する熱交換素子とそれを用いた熱交換形換気装置に関するものである。
この種の熱交換形換気装置に用いられる熱交換素子は、シール性(空気流路を流れる空気が外に漏れるのを防止するシール機能)の向上による信頼性を確保するため、例えば次のような構造が知られている。
図6に示すように、熱交換素子101は伝熱性を備えた機能紙103とリブ104で構成された熱交換素子単体102を多数枚積層することによって構成されている。機能紙103の一方の面上には、紙紐105と該紙紐105を機能紙103に接着するホットメルト樹脂106で構成されたリブ104が所定間隔で平行に複数備えられている。このリブ104によって、隣接して積層される一対の機能紙間に間隙が生じ、空気流路107を形成している。熱交換素子101は、複数の間隙が積層されるように形成され、隣接する間隙におけるそれぞれの空気流路107の送風方向は、互いに直交するように構成されている。これにより、空気流路107を機能紙103毎に交互に給気流と排気流とが通風し、給気流と排気流との間で熱交換が行われる。
特開平11−248390号公報
このような従来の熱交換素子101においては、略円形の紙紐105をホットメルト樹脂106で被包したリブ104を形成し、ホットメルト樹脂106により機能紙103と接着させることで、機能紙103同士の間隔を維持する構成となっていた。このため、機能紙103と紙紐105が空気中の水分を吸湿して寸法変化することで、特にホットメルト樹脂106により被包された紙紐105の寸法変化によって、リブ104と機能紙103の接着部が剥離し、機能紙103同士の間隔を維持するために必要な強度を失って風路がつぶれてしまい、熱交換素子101を流れる空気に偏りが生じ、熱交換効率が低下するという課題を有していた。
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、吸湿による機能紙とリブの寸法変化が要因で生じる、機能紙とリブの接着剥がれによる風路の閉塞を抑制することが可能な熱交換素子及びそれを用いた熱交換形換気装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る熱交換素子は、伝熱性を有する仕切部材と、仕切部材の一方の面に並列して設けた複数の間隔保持部材とを備える単位構成部材を積層して排気風路と給気風路を1層ずつ交互に構成し、排気風路を流通する排気流と給気風路を流通する給気流とが仕切部材を介して熱交換する熱交換素子であって、仕切部材と間隔保持部材とは接着部材により互いに固着され、間隔保持部材は、吸湿性を有する複数の繊維部材により構成され、接着部材が含浸されていることを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、吸湿による機能紙とリブの寸法変化が要因で生じる、機能紙とリブの接着剥がれによる風路の閉塞を抑制することが可能な熱交換素子及びそれを用いた熱交換形換気装置を得ることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る熱交換形換気装置の住宅における設置状態を示す模式図である。 図2は、同熱交換形換気装置の構造を示す模式図である。 図3は、同熱交換素子の構造を示す分解斜視図である。 図4は、同間隔保持部材の構造を示す部分断面図である。 図5は、同間隔保持部材の構造例を示す部分断面図である。 図6は、従来の熱交換素子の斜視図である。
本発明に係る熱交換素子は、伝熱性を有する仕切部材と、仕切部材の一方の面に並列して設けた複数の間隔保持部材とを備える単位構成部材を積層して排気風路と給気風路を1層ずつ交互に構成し、排気風路を流通する排気流と給気風路を流通する給気流とが仕切部材を介して熱交換する熱交換素子であって、仕切部材と間隔保持部材とは接着部材により互いに固着され、間隔保持部材は、吸湿性を有する複数の繊維部材により構成され、接着部材が含浸されていることで構成されている。
これにより、吸湿による仕切部材と間隔保持部材の寸法変化が要因で生じる、仕切部材と間隔保持部材の接着剥がれによる風路の閉塞を抑制することができる。よって、熱交換素子を流れる空気の偏りを解消し、熱交換素子の風路内を均一な風速、風圧で送風させることで熱交換効率を高く維持することができる。
また、接着部材は、間隔保持部材に含浸する第1接着領域と、間隔保持部材の表面を被覆する第2接着領域とを有する構成としてもよい。これにより、複数の繊維部材に含浸した接着部材の接着面積と比較して、接着面積が増加することで、仕切部材と間隔保持部材の接着力が増加し、仕切部材と間隔保持部材の接着剥がれによる風路の閉塞を抑制することができる。よって、熱交換素子を流れる空気の偏りを解消し、熱交換素子の風路内を均一な風速、風圧で送風させることで熱交換効率を高く維持することができる。
また、間隔保持部材は、複数の繊維部材が撚られた構成としてもよい。これにより、繊維部材が撚られることで、間隔保持部材の張力が増加し、吸湿による間隔保持部材の寸法変化が抑制され、仕切部材と間隔保持部材の接着剥がれによる風路の閉塞を抑制することができる。よって、熱交換素子を流れる空気の偏りを解消し、熱交換素子の風路内を均一な風速、風圧で送風させることで熱交換効率を高く維持することができる。
また、接着部材は間隔保持部材より吸湿性が低い構成としてもよい。これにより、間隔保持部材が吸湿しても接着部材が固着することにより、間隔保持部材の吸湿による寸法変化を抑制することができる。すなわち、吸湿による間隔保持部材の寸法変化が要因で生じる仕切部材と間隔保持部材の接着剥がれによる風路の閉塞を抑制することができる。よって、熱交換素子を流れる空気の偏りを解消し、熱交換素子の風路内を均一な風速、風圧で送風させることで熱交換効率を高く維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態1に係る熱交換素子6を備えた熱交換形換気装置2の概略について説明する。図1は、熱交換素子6を備える熱交換形換気装置2の設置例を示す概要図である。図2は、熱交換形換気装置2の構造を示す模式図である。
図1において、家1の屋内に熱交換形換気装置2が設置されている。熱交換形換気装置2は、屋内の空気と屋外の空気とを熱交換しながら換気する装置である。
図1に示す通り、排気流3は、黒色矢印のごとく、熱交換形換気装置2を介して屋外に放出される。排気流3は、屋内から屋外に排出される空気の流れである。また、給気流4は、白色矢印のごとく、熱交換形換気装置2を介して室内にとり入れられる。給気流4は、屋外から屋内に取り込まれる空気の流れである。例えば日本の冬季を挙げると、排気流3は20〜25℃であるのに対して、給気流4は氷点下に達することもある。熱交換形換気装置2は、換気を行うとともに、この換気時に、排気流3の熱を給気流4へと伝達し、不用な熱の放出を抑制している。
熱交換形換気装置2は、図2に示す通り、本体ケース5、熱交換素子6、排気ファン7、内気口8、排気口9、給気ファン10、外気口11、給気口12を備えている。本体ケース5は、熱交換形換気装置2の外枠である。本体ケース5の外周には、内気口8、排気口9、外気口11、給気口12が形成されている。内気口8は、排気流3を熱交換形換気装置2に吸い込む吸込口である。排気口9は、排気流3を熱交換形換気装置2から屋外に吐き出す吐出口である。外気口11は、給気流4を熱交換形換気装置2に吸い込む吸込口である。給気口12は、給気流4を熱交換形換気装置2から屋内に吐き出す吐出口である。
本体ケース5の内部には、熱交換素子6、排気ファン7、給気ファン10が取り付けられている。熱交換素子6は、排気流3と給気流4との間で熱交換を行うための部材である。排気ファン7は、排気流3を内気口8から吸込み、排気口9から吐出するための送風機である。給気ファン10は、給気流4を外気口11から吸込み、給気口12から吐出するための送風機である。排気ファン7により吸い込まれた排気流3は、熱交換素子6、排気ファン7を経由し、排気口9から屋外へと排出される。また、給気ファン10により吸い込まれた給気流4は、給気ファン10を経由し、給気口12から屋内へと供給される。
次に、図3、図4を参照して熱交換素子6について説明する。図3は、熱交換素子6の構造を示す分解図であり、図4は、リブ14の構造を示す部分断面図である。
図3に示すように、熱交換素子6は、略正方形の伝熱板13の一方の面の上に複数のリブ14が接着された複数の熱交換素子ピース15から構成される。熱交換素子6は、熱交換素子ピース15を、一段ずつ互い違いにリブ14が直交するように、向きを変えて複数枚積層することで、排気流3が通風する排気風路16と給気流4が通風する給気風路17が形成され、排気流3と給気流4とが交互に直交して流れるようになり、これらの間で熱交換を可能にしている。
熱交換素子ピース15は、熱交換素子6を構成する一つのユニットである。熱交換素子ピース15は、略正方形の伝熱板13の一方の面上に複数のリブ14が接着して形成されている。伝熱板13上のリブ14は、その長手方向が伝熱板13の一方の端面から、これに対向する他方の端面に向かうように形成されている。リブ14のぞれぞれは、伝熱板13の面上に所定の間隔で並列配置されている。具体的には、図3に示すように、熱交換素子ピース15を構成する伝熱板13の一方の面の上には、リブ14の長手方向が、伝熱板13の端面13aから対向する端面13cに向かうように接着して形成されている。加えて、それぞれのリブ14は、端面13aに垂直な伝熱板13の端面13bから、これに対向する端面13dに向けて所定の間隔を設けて配置されている。
伝熱板13は、伝熱板13を挟んで排気流3と給気流4とが流れたときに熱交換をするための板状の部材である。伝熱板13は、セルロース繊維をベースとした伝熱紙によって形成され、伝熱性と透湿性と吸湿性とを備えている。ただし、紙の材質はこれに限定されるものではない。伝熱板13は、例えば、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレートをベースとした透湿樹脂膜、または、セルロース繊維、セラミック繊維、ガラス繊維をベースとした紙材料等を用いることができる。伝熱板13は伝熱性を備えた薄いシートであって、気体が透過しない性質のものを用いることができる。
リブ14は、伝熱板13の対向する一対の辺の間に設けられ、一方の辺から他方の辺に向かうように形成されている。リブ14は、伝熱板13を積み重ねるときに伝熱板13間に排気流3または給気流4を通風させるための間隙、すなわち排気風路16または給気風路17を形成する略円柱形状の部材である。
リブ14は、図4に示すように、断面が略円形状となっている。リブ14は、複数の繊維部材40により構成されており、接着部材41を介して伝熱板13と互いに固着されている。また、リブ14は、繊維部材40のそれぞれの微小な空隙に、接着部材41が含浸されて構成されている。なお、接着部材41は、リブ14の中心部(リブ14の中心に位置する繊維部材40の微小な隙間)まで含浸している。
繊維部材40のそれぞれは、図4に示すように、断面が略円形状であり、リブ14と同じ方向に延びる繊維部材である。繊維部材40の材質としては、吸湿性を有し、一定の強度があれば用いることができ、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等の樹脂部材、または、セルロース繊維、セラミック繊維、ガラス繊維をベースとした紙材料、または、綿、絹、麻を用いることができる。
また、繊維部材40に金属を使用する場合、金属自体は吸湿性を有しないが、繊維部材40の集合体では、繊維部材40の空隙に空気中の水分を保持する毛細管現象により吸水作用が生じるため、繊維部材40に吸水機能を付与することができる。繊維部材40が多くなるほど、吸湿性は増大するが、繊維部材40の強度も高くなるため、風路閉塞が生じにくくなり、好適である。
なお、リブ14と伝熱板13との固着は、リブ14を構成する複数の繊維部材40に接着部材41を含浸させた後、伝熱板13の一方の面上に当該リブ14を配置して、接着部材41の熱溶着によって行えばよい。あるいは、伝熱板13の一方の面上にリブ14を配置して接着部材41を塗工し、リブ14を構成する複数の繊維部材40への含浸と伝熱板13との熱溶着とを同時に行ってもよい。
ここで、従来技術の課題について、図3、4を参照して再度説明する。
冬季のような室外の湿度が低い季節では、給気流4が排気流3に比べて湿度が低く、排気流3に乗った空気中の水蒸気が排気風路16を通過すると、リブ14に付着し、繊維部材40が水蒸気を吸湿し、繊維部材40は長手方向及び繊維径方向に向かって膨張する。同様に、伝熱板13にも空気中の水蒸気は吸湿するため、伝熱板13も膨張により寸法変化が生じる。伝熱板13とリブ14の吸湿性が異なる場合、吸湿性が高い方の膨張による寸法変化に、吸湿性が低い方の部材が引っ張られることで、伝熱板13とリブ14の接着点が脆弱化して剥離が生じる。伝熱板13とリブ14との間で剥離が生じることで、給気流4の圧がかかり、伝熱板13がたわみ、排気風路16が閉塞する。排気風路16が部分的に閉塞すると、部分的に風量が減少することになり、伝熱板13に対して不均一な風量バランスで排気流3が流れるため、熱交換素子6の熱交換効率が減少する。
本実施の形態1に係る熱交換素子6は、リブ14に接着部材41が含浸されていることで、複数の繊維部材40のそれぞれの接着力が増し、リブ14の寸法変化を抑制している。特に接着部材41がリブ14の中心部まで含浸していることで、リブ14の寸法変化がより強固に抑制されている。また、接着部材41がリブ14を介して伝熱板13と接着されることによって、伝熱板13とリブ14との間の接着面積を増加させ、伝熱板13とリブ14の接着力を高めている。
以上のように、本実施の形態1に係る熱交換素子6によれば、排気流3の空気中の水分の吸湿による、伝熱板13及びリブ14の寸法変化から生じる、接着剥がれを抑制することが可能であり、排気風路16の閉塞を抑制することができる。よって、熱交換素子6を流れる空気の偏りを解消し、熱交換素子6の排気風路16内を均一な風速、風圧で送風させることで熱交換効率を高く維持できる。
一方、夏季のような室外の湿度が高い季節では、排気流3が給気流4に比べて湿度が低く、給気流4に乗った空気中の水蒸気が給気風路17を通過すると、リブ14に付着し、繊維部材40が水蒸気を吸湿し、繊維部材40は長手方向及び繊維径方向に向かって膨張する。同様に、伝熱板13にも空気中の水蒸気は吸湿するため、伝熱板13も膨張により寸法変化が生じる。伝熱板13とリブ14の吸湿性が異なる場合、吸湿性が高い方の膨張による寸法変化に、吸湿性が低い方の部材が引っ張られることで、伝熱板13とリブ14の接着点が脆弱化して剥離が生じる。伝熱板13とリブ14との間で剥離が生じることで、排気流3の圧がかかり、伝熱板13がたわみ、給気風路17が閉塞する。給気風路17が部分的に閉塞すると、部分的に風量が減少することになり、伝熱板13に対して不均一な風量バランスで給気流4が流れるため、熱交換素子6の熱交換効率が減少する。しかしながら、本実施の形態1に係る熱交換素子6によれば、この場合であっても、同様の効果を享受することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
また、本実施の形態1において、接着部材41は、リブ14の内部に含浸する第1接着領域42と、リブ14の表面を被覆(被包)する第2接着領域43とを有する構成としてもよい。本構成について、図5を参照して説明する。
図5は、リブ14の構造例を示す部分断面図である。複数の繊維部材40のそれぞれが接着部材41の含浸により固着されている第1接着領域42に対し、本実施の形態2に係る熱交換素子6では、繊維部材40の露出部を覆うように、接着部材41が塗布され、第2接着領域43を形成している。これにより、複数の繊維部材40に含浸した接着部材41のみの構成、すなわち、第1接着領域42のみを有する構成と、第2接着領域43を含めて形成した構成と比較して、接着面積が増大することで、伝熱板13とリブ14の接着力が増加する。以上のように、排気流3または給気流4の空気中の水分の吸湿による、伝熱板13及びリブ14の寸法変化から生じる、接着剥がれを抑制することが可能であり、排気風路16または給気風路14の閉塞を抑制することができる。よって、熱交換素子6を流れる空気の偏りを解消し、熱交換素子6の排気風路16または給気風路17内を均一な風速、風圧で送風させることで熱交換効率を高く維持できる。
なお、第1接着領域42に使用する接着部材41と第2接着領域43に使用する接着部材42とは必ずしも同一である必要性はなく、種々の選択が可能である。
また、リブ14は、複数の繊維部材40が撚られた構成としてもよい。複数の繊維部材40が互いに撚られることで、リブ14の張力が増加する。また、複数の繊維部材40が撚られてできた空隙に、接着部材41を含浸されるため、繊維部材40の接触面積が増大し、リブ14の強度が増加する。以上のように、吸湿によるリブ14の寸法変化を抑制することで、伝熱板13とリブ14の接着剥がれによる風路の閉塞を抑制することができる。よって、熱交換素子を流れる空気の偏りを解消し、熱交換素子の風路内を均一な風速、風圧で送風させることで熱交換効率を高く維持することができる。
また、接着部材41はリブ14より吸湿性が低い構成としてもよい。これにより、リブ14が吸湿し、繊維部材40が膨張により寸法変化しようとしても、吸湿性が低い接着部材41が固着していることにより、リブ14の寸法変化を抑制することができる。すなわち、伝熱板13とリブ14の接着剥がれによる排気風路16または給気風路17の閉塞を抑制することができる。よって、熱交換素子を流れる空気の偏りを解消し、熱交換素子の風路内を均一な風速、風圧で送風させることで熱交換効率を高く維持することができる。
なお、吸湿性が低い接着部材41としては、例えば、溶液系接着剤(フェノール樹脂等)または化学反応によって硬化する無溶媒系接着剤(エポキシ樹脂系等)をベースとしてモノマーに親水基(例えば、ヒドロキシ基等)を含まない接着剤を用いることができる。
以上で使用した文言に関し、本実施の形態の伝熱板13は請求項の「仕切部材」、リブ14は請求項の「間隔保持部材」、熱交換素子ピース15は請求項の「単位構成部材」に相当する。また、排気風路16は請求項の「排気風路」、給気風路17は請求項の「給気風路」、繊維部材40は請求項の「繊維部材」に相当する。さらに、接着部材41は請求項の「接着部材」、第1接着領域42は請求項の「第1接着領域」、第2接着領域43は請求項の「第2接着領域」に相当する。
以上のように本実施の形態にかかる熱交換素子は、吸湿によるリブの寸法変化が要因で生じる風路閉塞を抑制し高い熱交換効率を維持できるものであって、熱交換形換気装置等に用いる熱交換素子として有用である。
1 家
2 熱交換形換気装置
3 排気流
4 給気流
5 本体ケース
6 熱交換素子
7 排気ファン
8 内気口
9 排気口
10 給気ファン
11 外気口
12 給気口
13 伝熱板
14 リブ
15 熱交換素子ピース
16 排気風路
17 給気風路
40 繊維部材
41 接着部材
42 第1接着領域
43 第2接着領域
101 熱交換素子
102 熱交換素子単体
103 機能紙
104 リブ
105 紙紐
106 ホットメルト樹脂
107 空気流路

Claims (5)

  1. 伝熱性を有する仕切部材と、前記仕切部材の一方の面に並列して設けた複数の間隔保持部材とを備える単位構成部材を積層して排気風路と給気風路を1層ずつ交互に構成し、前記排気風路を流通する排気流と前記給気風路を流通する給気流とが前記仕切部材を介して熱交換する熱交換素子であって、
    前記仕切部材と前記間隔保持部材とは接着部材により互いに固着され、
    前記間隔保持部材は、吸湿性を有する複数の繊維部材により構成され、前記接着部材が含浸されていることを特徴とする熱交換素子。
  2. 前記接着部材は、前記間隔保持部材に含浸する第1接着領域と、前記間隔保持部材の表面を被覆する第2接着領域とを有することを特徴とする請求項1に記載の熱交換素子。
  3. 前記間隔保持部材は、複数の前記繊維部材が撚られて構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換素子。
  4. 前記接着部材は前記間隔保持部材より吸湿性が低いことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の熱交換素子。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載された前記熱交換素子を搭載したことを特徴とする熱交換形換気装置。
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