JP4927608B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の操舵装置に関する。より具体的には、運転者が操舵操作を行うステアリングと、転舵輪を転舵させる転舵機構とが機械的に連結されていない所謂ステア・バイ・ワイヤ方式の操舵装置に関する。
従来より、ステアリングに結合した操舵軸と転舵輪を転舵させる転舵機構とが機械的に分離され、操舵装置に設けられたステアリングモータを、ステアリングの操舵操作に基づいて電気的に制御する所謂ステア・バイ・ワイヤ方式(以下、SBW方式)の操舵装置が提案されている。
このような機械的な連結が分離されたSBW方式の操舵装置では、例えば、電気的な接続が解除された場合に、操舵軸と転舵機構とを機械的に連結するバックアップシステムを設けたものが提案されている。このようなバックアップシステムを設けることにより、例えば、操舵軸と転舵機構とが機械的に連結されていない状態で転舵機構を駆動するSBW制御と、機械的に連結された状態で転舵機構を駆動するEPS制御とを切り替えることが可能となる。
ここで、操舵軸と転舵機構とを機械的に連結するバックアップシステムとしては、例えば、操舵軸と転舵機構とを遊星歯車機構で連結すると共に、この遊星歯車機構内の太陽歯車(空転歯車)の回転をロックするロック機構を含んで構成されるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このロック機構は、具体的には、ロック信号の入力に応じて作動するアクチュエータと、このアクチュエータに従動して太陽歯車に噛合し該太陽歯車をロックするロック部材とを備える。例えば、電気的な失陥が生じた場合や、或いは、イグニッションがオフにされた場合などには、ロックを指令する信号が出力し、太陽歯車の回転がロックさせると共にSBW制御からEPS制御に移行する。また、イグニッションがオンにされた場合などには、ロックの解除を指令する信号が出力し、太陽歯車のロックが解除させると共にEPS制御からSBW制御に移行する。
特開2005−29016号公報
ところで、太陽歯車に大きなトルクが作用した状態では、ロック部材が太陽歯車に強く噛み合ってしまい、ロックを解除させにくくなる場合がある。このような状態で、ロックを解除させるためにロックの解除を指令する信号を出力しても、ロックが実際に解除されるまでに時間がかかったり、或いは、ロックが解除されなかったりする場合がある。
上述のように、EPS制御からSBW制御への移行は太陽歯車のロックの解除に伴って行われるものの、このようなロックが確実に解除されていない状態で制御の移行が行われてしまうと、システムが破損してしまうおそれがある。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、バックアップシステムを備えるSBW方式の車両用操舵装置において、SBW制御とEPS制御との移行を適切に行うことができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
(1) 運転者が操舵可能な操舵部材(例えば、後述のステアリングホイル21)と、転舵動力を発生する転舵アクチュエータ(例えば、後述の転舵アクチュエータ38及び転舵動力モータ45)と、前記転舵動力により転舵輪(例えば、後述の転舵輪35,35)を転舵させる転舵機構(例えば、後述の転舵機構30)と、を備える車両用操舵装置(例えば、後述の車両用操舵装置1)において、空転部材(例えば、後述の太陽歯車71、及びロック用歯車81)にロック部材(例えば、後述のロックレバー82)を嵌合させて該空転部材をロックすることにより前記操舵部材に連結された操舵軸(例えば、後述の操舵軸22)と前記転舵機構に転舵動力を伝達する入力軸(例えば、後述の入力軸31)とを機械的に連結する断続機構(例えば、後述の遊星歯車機構50)と、前記ロック部材の動作状態(例えば、後述の変位D)を検出する検出手段(例えば、後述のサーチコイルユニット89)と、前記検出手段により検出された前記動作状態に基づいて、前記空転部材がロックされた状態であるか否かを判定する判定手段(例えば、後述のロック判定部642)と、前記判定手段による判定に応じて、前記転舵アクチュエータを制御する制御手段(例えば、後述の転舵アクチュエータ制御部62)と、を備えることを特徴とする車両用操舵装置。
(1)の発明によれば、ロック部材の動作状態を検出する検出手段と、この検出手段により検出された動作状態に基づいて、空転部材がロックされた状態であるか否かを判定する判定手段を設けた。これにより、操舵軸と入力軸とが機械的に連結された状態であるか否かを判定することが可能となる。また、この判定手段による判定に応じて、転舵アクチュエータを制御する制御手段を設けた。これにより、操舵軸と入力軸とが機械的に連結された状態における転舵アクチュエータの制御と、操舵軸と入力軸とが機械的に連結されていない状態における転舵アクチュエータの制御とを、適切に移行させることができる。
(2) 略棒状のシャフト(例えば、後述のシャフト832)を進退させて前記ロック部材を変位させる電磁アクチュエータ(例えば、電磁アクチュエータ83)をさらに備え、前記検出手段は、前記シャフトの進退に応じてそのインダクタンスが変化する変位検出コイル(例えば、後述の第2サーチコイル892)を備え、前記判定手段は、前記変位検出コイルのインダクタンスの変化に基づいて、前記空転部材がロックされた状態であるか否かを判定することを特徴とする(1)に記載の車両用操舵装置。
(2)の発明によれば、電磁アクチュエータを駆動してシャフトを進退させることにより、ロック部材を変位させて空転部材をロックさせたり、またはこのロックを解除させたりできる。また、このシャフトの進退に応じてインダクタンスが変化する変位検出コイルを設けた。これにより、判定手段による空転部材のロックの判定をより確実なものにできる。
(3) 前記制御手段は、前記操舵軸と前記入力軸とが機械的に連結されていない状態(例えば、後述の非連結状態)において、前記操舵部材の操舵操作に応じて前記転舵アクチュエータを制御する非連結時制御部(例えば、後述のSBW制御部621)と、前記操舵軸と前記入力軸とが機械的に連結された状態(例えば、後述の連結状態)において、前記操舵部材による操舵操作を補助するように前記転舵アクチュエータを制御する連結時制御部(例えば、後述のEPS制御部622)と、を備えると共に、前記判定手段による判定に応じて、前記非連結時制御部による前記転舵アクチュエータの制御と、前記連結時制御部による前記転舵アクチュエータの制御とを切り替えることを特徴とする(1)または(2)に記載の車両用操舵装置。
例えば、操舵軸と入力軸とが機械的に連結された状態で非連結時制御部による転舵アクチュエータの制御を行ったり、操舵軸と入力軸とが機械的に連結されていない状態で連結時制御部による転舵アクチュエータの制御を行ったりした場合には、これら操舵軸、入力軸、及び転舵アクチュエータなどが破損するおそれがある。
(3)の発明によれば、判定手段による判定に応じて、これら非連結時制御部による転舵アクチュエータの制御と連結時制御部による転舵アクチュエータの制御とが切り替えられるので、上述のように操舵軸、入力軸、及び転舵アクチュエータなどが破損するのを防止できる。
本発明によれば、操舵軸と入力軸とが機械的に連結された状態における転舵アクチュエータの制御と、操舵軸と入力軸とが機械的に連結されていない状態における転舵アクチュエータの制御とを、適切に移行させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用操舵装置10の構成を示す模式図である。
車両用操舵装置10は、運転者が操舵可能な操舵部材としてのステアリングホイル21から、一対の転舵輪35,35を転舵させる転舵機構30を機械的に分離し、ステアリングホイル21の操舵量に応じて転舵アクチュエータ38から転舵動力を発生させ、この転舵動力を転舵機構30へ伝えることにより、転舵機構30で左右の転舵輪35,35を転舵させる、所謂ステア・バイ・ワイヤ(SBW)方式の車両用操舵装置である。以下、この車両用操舵装置10の構成について、具体的に説明する。
この車両用操舵装置10は、運転者による操舵操作が入力される操舵機構20と、この操舵機構20の操舵操作に基づいて転舵輪35,35を転舵させる転舵機構30と、操舵機構20と転舵機構30を連結する断続機構としての遊星歯車機構50と、これら操舵機構20、転舵機構30、及び、遊星歯車機構50を制御する制御装置60と、で構成される。
操舵機構20は、運転者が握るステアリングホイル21と、このステアリングホイル21に連結された操舵軸22と、ステアリングホイル21の操舵角を検出する舵角センサ23と、操舵軸22に作用した操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ29と、を備える。操舵軸22は、その一端側にステアリングホイル21が連結され、他端側に遊星歯車機構50が連結されている。
また、これらに加えて、操舵機構20は、運転者によるステアリングホイル21の操舵操作に対する操舵反力(反力トルク)を発生する反力モータ24と、操舵反力を操舵軸22に伝達する反力伝達機構26と、反力モータ24の回転角を検出するモータ回転角センサ25と、を備える。
反力伝達機構26は、所謂ウォームギヤ機構であり、具体的には、反力モータ24のモータ軸に設けられたウォームギヤ27と、操舵軸22と同軸に設けられウォームギヤ27と噛合するウォームホイール28と、を含んで構成される。つまり、この反力伝達機構26は、倍力機構である。以上のように構成された反力モータ24及び反力伝達機構26により、ステアリングホイル21の回転操舵操作に対する操作抵抗として、操舵反力を付与することができる。
転舵機構30は、操舵軸22の操舵力が入力される入力軸31と、入力軸31にラックアンドピニオン機構33を介して連結されたラック軸34と、入力軸31に転舵動力を付与する転舵アクチュエータ38と、入力軸31の回転角を検出する入力軸回転角センサ41と、ラック軸34の位置を検出するラック軸位置センサ42と、を含んで構成される。
入力軸31は、その一端側にピニオン43が設けられると共に、他端側は、第1自在軸継手55、第1連結軸54、第2自在軸継手53、及び、第2連結軸52を介して、遊星歯車機構50に連結されている。これにより、操舵機構20の操舵軸22と転舵機構30の入力軸31とは、遊星歯車機構50を介して連結される。また、ラック軸34の両端部には、それぞれ、タイロッド36,36及びナックル37,37を介して転舵輪35,35が連結されている。
ラックアンドピニオン機構33は、入力軸31に形成したピニオン43とラック軸34に形成したラック44とからなる。また、転舵アクチュエータ38は、転舵輪35,35を転舵させるための転舵動力を発生する転舵動力モータ45と、転舵動力を入力軸31に伝達する転舵動力伝達機構46とからなる。転舵動力モータ45は、後述の制御装置60からの入力される駆動信号に応じた転舵動力を発生する。
転舵動力伝達機構46は、所謂ウォームギヤ機構であり、具体的には、転舵動力モータ45のモータ軸に設けられたウォームギヤ47と、入力軸31と同軸に設けられウォームギヤ47と噛合するウォームホイール48と、を含んで構成される。つまり、この転舵動力伝達機構46は、倍力機構である。以上のように構成された転舵動力モータ45及び転舵動力伝達機構46により、入力軸に転舵動力を付与することができる。
次に、図2〜図5を参照して、遊星歯車機構50について説明する。なお、上述のように、第2連結軸52は、入力軸31(上述の図1参照)に連結したものである。したがって、第2連結軸52のことを入力軸31と置き換えて考えても実質的には差し支えない。このため、以下の説明においては、第2連結軸52のことを入力軸31と同義語として考える。
図2は、遊星歯車機構50の構成を示す模式図である。
遊星歯車機構50は、中心の空転部材としての太陽歯車71に複数個、例えば、3個の遊星歯車72・・・(ここで、「・・・」は複数を示す。以下同じ。)を噛合させ、これらの遊星歯車72・・・に内歯車73を噛合させ、複数の遊星歯車72・・・をキャリア74にそれぞれ回転可能に取り付けた構成である。
太陽歯車71、内歯車73及びキャリア74は、操舵軸22の中心上に配列されることとなる。操舵軸22は、太陽歯車71を相対回転可能に支持したものである。複数個の遊星歯車72・・・は、太陽歯車71に対して略等間隔で放射状に配列することになる。
さらにこの遊星歯車機構50は、第2連結軸52に内歯車73を連結し、操舵軸22にキャリア74を連結し、太陽歯車71を通常は回転可能な状態に維持する。また、遊星歯車機構50は、太陽歯車71の回転をロックするロック機構80を、さらに備える。このロック機構80の詳細な構成及び作用については、後に図3〜図5を参照して後述する。
この遊星歯車機構50は、上述の反力伝達機構26と共に、操舵ユニットケース91に収納される。この操舵ユニットケース91には、操舵軸22を回転可能に支持する第1軸受92と、第2連結軸52を回転可能に支持する2つの第2軸受93,93と、内歯車73を回転可能に支持する第3軸受94と、が設けられている。これにより、遊星歯車機構50は、操舵軸22及び第2連結軸52に連結された状態で操舵ユニットケース91に収納される。
次に、以上のように構成された遊星歯車機構50の作用について説明する。
先ず、運転者がステアリングホイル21を操舵することにより、操舵軸22を介してキャリア74を回転させると、その回転力は、複数の遊星歯車72・・・を介して、太陽歯車71及び内歯車73に伝達される。
一方、転舵輪35,35は、路面に接しているので、大きな路面反力を受けている。この路面反力は、転舵機構30に伝達し、入力軸31を介して内歯車73にも伝達する。したがって、内歯車73は、路面反力や転舵機構30の機械的な抵抗(摩擦抵抗等)を受ける。
ここで、太陽歯車71の回転がロックされていない状態では、太陽歯車71の回転抵抗は内歯車73の回転抵抗よりも小さい。このため、上述のようにステアリングホイル21を操舵すると、回転抵抗の小さい太陽歯車71だけが回転することとなる。したがって、操舵軸22から、内歯車73に連結された入力軸31へ操舵力が伝わることは、ほとんどない。つまり、この遊星歯車機構50において、太陽歯車71のロックが開放された状態では、操舵軸22と入力軸31とは非連結状態となる。
一方、太陽歯車71の回転がロックされた状態では、太陽歯車71の回転抵抗は内歯車73の回転抵抗よりも大きい。このため、上述のようにステアリングホイル21を操舵すると、回転抵抗の小さい内歯車73だけが回転することとなる。したがって、操舵軸22から、内歯車73に連結された入力軸31へ操舵力が伝達することとなる。つまり、この遊星歯車機構50において、太陽歯車71がロックされた状態では、操舵軸22と入力軸31とは連結状態となる。
このように、本発明の車両用操舵装置10では、通常状態においては、太陽歯車71は空転可能であり、遊星歯車機構50は開放状態となる。この通常状態において、ステアリングホイル21を操舵すると、図1に示す制御装置60が転舵動力モータ45を制御することで、転舵機構30によって、車両の走行状態に応じた最適な操舵特性で転舵輪35,35を転舵することができる。また、遊星歯車機構50は開放状態にあるので、ステアリングホイル21の操作に応じて反力モータ24で発生した最適な操舵反力を、ステアリングホイル21に付加することができる。
その後、何らかの要因によって操舵機構20と転舵機構30との間での電気的な接続が解除されると、これを契機として、太陽歯車71の回転がロック機構80によりロックされ、遊星歯車機構50は連結状態となる。すなわち、電気的な接続が解除されたときに、バックアップシステムに自動的に切り替わる。この状態において、ステアリングホイル21を操舵すると、この回転力は、遊星歯車機構50を介して転舵機構30へ機械的に伝達され、転舵輪35,35を転舵することができる。なお、この場合、反力モータ24は操舵反力を発生しない。
図3は、ロック機構80の構成を示す斜視図である。
ロック機構80は、太陽歯車71と一体的に形成されたロック用歯車81と、ロック用歯車81の歯にロック可能にスイングするロック部材としてのロックレバー82と、このロックレバー82をロック用歯車81に対してロック駆動する電磁アクチュエータ83と、を含んで構成される。ロック用歯車81は、操舵軸22の中心軸上で相対回転可能な部材である。
ロック用歯車81は、第2連結軸52及び操舵軸22と同心上に配置され、これら第2連結軸52及び操舵軸22に対して相対回転可能に設けられている。また、ロック用歯車81は、ロックレバー82の先端部(後述のロック爪84)と対向する面に円周状に複数の歯部86を備える。
ロックレバー82は、略棒状であり、その基端側は支軸85により回動可能に支持されており、先端側はロック用歯車81の歯部86と歯部86との間に形成された溝部87に嵌合するロック爪84となっている。これにより、ロックレバー82は、ロック用歯車81の動径方向に沿ってロック爪84をスイングさせることが可能となる。また、このロックレバー82には、電磁アクチュエータ83の後述のシャフト832の先端部が当接するシャフト作用部88が形成されている。このロックレバー82は、図示しない付勢部材によりロック爪84をロック用歯車81の歯部86側へ接近させるように付勢されており、シャフト作用部88に外力を作用させていない状態では、ロック爪84が溝部87に嵌合し、ロック用歯車81及び太陽歯車71の回転がロックされるようになっている。
電磁アクチュエータ83は、所謂プッシュ型ソレノイドであり、略棒状のシャフト832を、ロック用歯車81の動径方向に沿って進退させることが可能となっている。この電磁アクチュエータ83には、シャフト832の変位を検出するサーチコイルユニット89が設けられている。これら電磁アクチュエータ83及びサーチコイルユニット89の詳細な構成については、後に図5を参照して詳述する。
図4は、図3中の線IV−IVに沿った断面図である。
ここで、図4中、実線は、電磁アクチュエータ83を駆動していない状態(非励磁状態)におけるロックレバー82及びシャフト832を示し、想像線は、電磁アクチュエータ83を駆動した状態(励磁した状態)におけるロックレバー82及びシャフト832を示す。
図4に示すように、電磁アクチュエータ83を駆動していない状態では、シャフト832は退避すると共に、ロックレバー82は図示しない付勢部材によりロック用歯車81の歯部86側に付勢されて、ロック爪84が溝部87に嵌合する。つまり、電磁アクチュエータ83を駆動していない状態では、ロック用歯車81及び太陽歯車71の回転はロックされる。
また、電磁アクチュエータ83を駆動した状態では、シャフト832はロック用歯車81の中心へ向かって延び、シャフト作用部88を押し出し、ロックレバー82をロック用歯車81の中心へ回動させる。これにより、ロック爪84が溝部87から抜き出される。つまり、電磁アクチュエータ83を駆動した状態では、ロック用歯車81及び太陽歯車71の回転のロックが解除される。
以下では、ロックレバー82が溝部87に嵌合した状態におけるロック爪84の位置を基点として、この基点からのロック用歯車81の動径方向に沿った長さを、ロックレバー82の変位Dとする。つまり、電磁アクチュエータ83を駆動してシャフト832を進退させることにより、ロックレバー82の変位Dを変えることができる。
図5は、電磁アクチュエータ83及びサーチコイルユニット89の構成を示す断面図である。
電磁アクチュエータ83は、略円筒状の駆動コイル831と、この駆動コイル831内部を貫通し駆動コイル831に対して変位可能に設けられた可動鉄心としてのシャフト832と、このシャフト832の進退を規制する固定鉄心としてのストッパ833と、これら駆動コイル831、シャフト832、及びストッパ833を収容する収容ケース834と、を備える。
収容ケース834の先端部834a及び基端部834bには、それぞれ、シャフト832が貫通する貫通孔834c,834dが形成されている。ストッパ833は、収容ケース834内のうち先端部834a側に設けられている。また、シャフト832の基端部832bには、非磁性体で形成された非磁性体部836が設けられている。この非磁性体部836は、例えばアルミで形成される。また、収容ケース834には、シャフト832を収容ケース834の基端部834b側へ常時付勢する付勢部材(図示せず)が設けられており、これにより、シャフト832の肩部832aとストッパ833との間に空隙部835が形成される。
ここで、駆動コイル831に所定の励磁電流を通電させて、該駆動コイル831を励磁状態にすると、収容ケース834内には、駆動コイル831の内外を還流する磁束が発生する。この磁束の発生により、シャフト832の肩部832aは、空隙部835による磁気抵抗が小さくなるようにストッパ833側へ引き寄せられ、これにより、シャフト832が収容ケース834の先端部834aから突出する。また、駆動コイル831への通電を停止すると、駆動コイル831は非励磁状態となり、シャフト832は図示しない付勢部材により収容ケース834の基端部834b側へ押し戻され、これにより、シャフト832が収容ケース834内へ退避する。
以上のようにして、駆動コイル831に通電させる励磁電流を制御することにより、シャフト832を進退させて、上述の図4に示すように、ロックレバー82の変位Dを変化させることができる。
サーチコイルユニット89は、変位検出コイルとしての第1サーチコイル891及び第2サーチコイル892と、これら第1サーチコイル891及び第2サーチコイル892を収容するサーチコイルケース893と、を含んで構成され、電磁アクチュエータ83の収容ケース834の基端部834b側に設けられている。
サーチコイルケース893には、貫通孔893aが形成されており、これにより、シャフト832の進退に合わせて、該シャフト832の基端部832b及び非磁性体部836が、サーチコイルケース893内を変位する。
第1サーチコイル891及び第2サーチコイル892は、それぞれ、略円筒状であり、シャフト832の基端部832bと同心にして、サーチコイルケース893内に設けられている。ここで、図5に示すように、非磁性体部836は、シャフト832の進退に合わせて、第1サーチコイル891及び第2サーチコイル892の内部を変位可能となっている。
より具体的には、シャフト832が退避した状態では、非磁性体部836は図5中実線で示すように第2サーチコイル892側に位置し、シャフト832が突出した状態では、非磁性体部836は図5中破線で示すように第1サーチコイル891側に位置する。つまり、これら第1サーチコイル891及び第2サーチコイル892の各々のインダクタンスLは、シャフト832の変位、すなわち、ロックレバー82の変位Dに応じて変化することとなる。つまり、サーチコイルユニット89は、以上のような構成により、ロックレバー82の変位Dをインダクタンスの変化として検出することができる。
また、これら第1サーチコイル891及び第2サーチコイル892は、互いに直列にして高周波電源68(後述の図6参照)に接続されている。これにより、第2サーチコイル892、第1サーチコイル891、及び非磁性体部836内に、矢印899に示すような高周波磁界が形成される。また、第2サーチコイル892には、この第2サーチコイル892の両端の電位差を検出する電圧検出部66(後述の図6参照)が接続されている。
以上のように構成することにより、ロックレバー82の変位Dの変化に伴う第2サーチコイル892のインダクタンスの変化を、第2サーチコイル892の出力電圧Eの変化として検出することができる。またここで、ロックレバー82の変位Dと第2サーチコイル892の出力電圧Eとの関係を温度などの使用状況によらないものとするために、第1サーチコイル891及び第2サーチコイル892は同一仕様のものを用いる。
次に、図1及び図6を参照して、以上のように構成された操舵機構20、転舵機構30、及び遊星歯車機構50を制御する制御装置60について説明する。
制御装置60は、舵角センサ23、モータ回転角センサ25、操舵トルクセンサ29、入力軸回転角センサ41、ラック軸位置センサ42、並びに、サーチコイルユニット89の第2サーチコイル892に接続された電圧検出部66(図6参照)から検出信号を受ける。また、この他、制御装置60は、車両の走行速度を検出する車速センサ61、ヨー角速度(ヨー運動の角速度)を検出するヨーレートセンサ69、車両の加速度を検出する加速度センサ67、その他の各種センサ65からそれぞれ検出信号を受ける。制御装置60は、これら検出信号の入力に応じて、操舵機構20、転舵機構30、及び、遊星歯車機構50に制御信号を出力する。
図6は、制御装置60の構成を示すブロック図であり、制御装置60のうち、転舵機構30の転舵アクチュエータ38と、遊星歯車機構50の電磁アクチュエータ83との制御に関する制御ブロックのみを示している。
図6に示すように、制御装置60は、転舵機構30の転舵アクチュエータ38を制御する転舵アクチュエータ制御部62と、ロック機構80の電磁アクチュエータ83及びサーチコイルユニット89を制御するロック制御部64と、を含んで構成される。
転舵アクチュエータ制御部62は、舵角センサ23、操舵トルクセンサ29、及び、車速センサ61等からの入力に基づいて、車両の状態に応じた適切な駆動信号を転舵アクチュエータ38に出力し該転舵アクチュエータ38を制御する。この転舵アクチュエータ制御部62は、SBW制御部621と、EPS制御部622と、ロック補助制御部623との3つの制御ブロックを備えており、車両の状態に応じた転舵アクチュエータ38の制御を行う。
SBW制御部621は、遊星歯車機構50により、操舵機構20の操舵軸22と転舵機構30の入力軸31とが機械的に連結されていない状態(非連結状態)において、ステアリングホイル21の操舵操作に応じて適切な駆動信号を出力し、転舵アクチュエータ38を制御する。非連結状態では、操舵軸22と入力軸31とが機械的に連結されていないため、転舵輪35,35を転舵させるための動力は、基本的に、転舵アクチュエータ38が発生する転舵動力のみに依存することとなる。そこで、SBW制御部621は、舵角センサ23や車速センサ61などからの入力に基づいて、転舵輪35,35の目標転舵角を設定し、この設定された目標転舵角に応じた駆動信号を出力する。
EPS制御部622は、遊星歯車機構50により、操舵機構20の操舵軸22と転舵機構30の入力軸31とが機械的に連結された状態(連結状態)において、ステアリングホイル21の操舵操作に応じて適切な駆動信号を出力し、転舵アクチュエータ38を制御する。連結状態では、操舵軸22と入力軸31とが機械的に連結されているため、転舵輪35,35を転舵させるための動力は、運転者がステアリングホイル21に加えた操舵トルクと、転舵アクチュエータ38が発生する転舵動力との両方を用いることができる。そこで、EPS制御部622は、操舵トルクセンサ29や車速センサ61などからの入力に基づいて、運転者によるステアリングホイル21の操舵操作を補助する動力を転舵アクチュエータ38に発生させるように駆動信号を出力する。
ロック補助制御部623は、ロックレバー82によるロック用歯車81の回転のロックを解除する際に、この解除を補助するための駆動信号を出力し、転舵アクチュエータ38を制御する。具体的には、ロック補助制御部623は、ロックレバー82がロック用歯車81の溝部87に嵌合した状態において、転舵アクチュエータ38に駆動信号を出力して入力軸31を僅かに回動させることにより、ロックレバー82に作用するトルクを減少させる。これにより、ロック補助制御部623は、ロック用歯車81の回転のロックの解除を補助する。
以上のように構成された転舵アクチュエータ制御部62は、SBW制御部621による転舵アクチュエータ38の制御と、EPS制御部622による転舵アクチュエータ38の制御と、及びロック補助制御部623による転舵アクチュエータ38の制御とを、ロック制御部64からの入力に応じて切り替える。なお、この切り替えの手順については、後に図8及び図9を参照して詳述する。
また、図6には図示しないが、制御装置60は、反力モータ24に駆動信号を出力して該反力モータ24を制御する反力モータ制御部を備えており、車両の状態に応じて適切な反力をステアリングホイル21に付与することが可能となっている。また、この反力モータ制御部は、上述の転舵アクチュエータ制御部62と同様に、車両の状態に応じて適切な反力を付与するように反力モータ24に出力する駆動信号を切り替えることが可能となっている。
ロック制御部64は、電磁アクチュエータ83に励磁信号を出力する励磁信号出力部641と、ロック用歯車81がロックレバー82によりロックされた状態であるか否かを判定する判定手段としてのロック判定部642と、を備える。
励磁信号出力部641は、転舵アクチュエータ制御部62からの指令に基づいて、励磁信号を出力して電磁アクチュエータ83に励磁電流を通電させたり、または、この励磁信号の出力を停止して電磁アクチュエータ83の通電を停止させたりする。これにより、上述のように、ロックレバー82の変位Dを変化させることができる。
ロック判定部642は、サーチコイルユニット89により検出されたロックレバー82の動作状態に基づいて、ロック用歯車81がロックレバー82によりロックされた状態であるか否かを判定し、この判定結果に応じてロック判定信号を転舵アクチュエータ制御部62に出力する。
具体的には、ロック判定部642は、第2サーチコイル892の出力電圧Eとロックレバー82の変位Dとを対応付ける制御マップを備えており、この制御マップに基づいて、ロック用歯車81がロックレバー82によりロックされた状態であるか否かを判定する。
図7は、ロック判定部642が備える制御マップを示す図である。
図7に示すように、ロックレバー82の変位Dは、第2サーチコイル892の出力電圧Eに比例する。ここで、DFRは、ロックレバー82の動作状態の閾値である。つまり、ロックレバー82の変位がD>DFRである場合には、ロック用歯車81がロックレバー82によりロックされていない状態となっており、D≦DFRである場合には、ロック用歯車81がロックレバー82によりロックされた状態となっている。また、閾値DFRに対応する出力電圧Eは、EFRである。これら出力電圧Eとロックレバー82の変位Dとの関係や、閾値DFR及びEFRの値は、実測に基づいて予め設定されている。
ロック判定部642は、以上のような制御マップに基づいて、ロックレバー82がロックされた状態であるか否かを判定する。すなわち、電圧検出部66から入力された出力電圧がE≦EFRである場合には、ロック用歯車81がロックされた状態であると判定し、E>EFRである場合には、ロック用歯車81がロックされていない状態であると判定し、この判定に応じたロック判定信号を転舵アクチュエータ制御部62へ出力する。
図8は、転舵アクチュエータ制御部62の動作を示すフローチャートである。具体的には、転舵アクチュエータ制御部62が、EPS制御部622による転舵アクチュエータ38の制御から、SBW制御部621による転舵アクチュエータ38の制御へ切り替える手順を示す図である。また、この図8は、イグニッション(IG)がオンにされたことを契機としてSBW制御部621による転舵アクチュエータ38の制御を開始させる手順を示す図でもある。
ステップS1において、転舵アクチュエータ制御部62は、ロックの解除を指示し、ステップS2に移る。具体的には、ロック制御部64の励磁信号出力部641へ、ロックレバー82によるロック用歯車81の回転のロックを指令する信号を出力する。これに基づき、励磁信号出力部641は、励磁信号を出力して電磁アクチュエータ83を励磁状態にし、ロックを解除させる。
ステップS2では、転舵アクチュエータ制御部62は、ロック判定部642からのロック判定信号の入力に基づき、ロックが解除されたか否かを判別する。この判別がYESの場合はステップS4に移り、NOの場合はステップS3に移る。
ステップS3では、転舵アクチュエータ制御部62は、ロック解除補助制御を行い、ステップS2に移る。具体的には、ロック補助制御部623による転舵アクチュエータ38の制御を行い、ロックを解除するための補助を行う。ステップS4では、転舵アクチュエータ制御部62は、SBW制御部621による転舵アクチュエータ38の制御を開始する。
図9は、転舵アクチュエータ制御部62の動作を示すフローチャートである。具体的には、転舵アクチュエータ制御部62が、SBW制御部621による転舵アクチュエータ38の制御から、EPS制御部622による転舵アクチュエータ38の制御へ切り替える手順を示す図である。
ステップS11において、転舵アクチュエータ制御部62は、ロックを指示し、ステップS12に移る。具体的には、ロック制御部64の励磁信号出力部641へ、ロックレバー82によるロック用歯車81のロックを指令する信号を出力する。これに基づき、励磁信号出力部641は、励磁信号の出力を停止して電磁アクチュエータ83を非励磁状態にし、ロックを行う。
ステップS12では、転舵アクチュエータ制御部62は、ロック判定部642からのロック判定信号の入力に基づき、ロックが行われたか否かを判別する。この判別がYESの場合はステップS14に移り、NOの場合はステップS13に移る。ステップS13では、転舵アクチュエータ制御部62は、待機しステップS12に移る。ステップS14では、転舵アクチュエータ制御部62は、EPS制御部622による転舵アクチュエータ38の制御を開始する。
本実施形態の車両用操舵装置1によれば、以下の効果がある。
(1) ロックレバー82の動作状態を検出するサーチコイルユニット89と、このサーチコイルユニット89により検出された動作状態に基づいて、ロック用歯車81がロックされた状態であるか否かを判定するロック判定部642を設けた。これにより、操舵軸22と入力軸31とが機械的に連結された状態であるか否かを判定することが可能となる。また、このロック判定部642による判定に応じて、転舵アクチュエータ38を制御する転舵アクチュエータ制御部62を設けた。これにより、操舵軸22と入力軸31とが機械的に連結された状態における転舵アクチュエータ38の制御と、操舵軸22と入力軸31とが機械的に連結されていない状態における転舵アクチュエータ38の制御とを、適切に移行させることができる。
(2) 電磁アクチュエータ83を駆動してシャフト832を進退させることにより、ロックレバー82を変位させてロック用歯車81をロックさせたり、またはこのロックを解除させたりできる。また、このシャフト832の進退に応じてインダクタンスLが変化する第2サーチコイル892を設けた。これにより、ロック判定部642によるロック用歯車81のロックの判定をより確実なものにできる。
(3) ロック判定部642による判定に応じて、これらSBW制御部621による転舵アクチュエータ38の制御とEPS制御部622による転舵アクチュエータ38の制御とが切り替えられるので、操舵軸22、入力軸31、及び転舵アクチュエータ38などが破損するのを防止できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用操舵装置について、図10を参照して説明する。本実施形態の車両用操舵装置は、第1実施形態の車両用操舵装置1と、ロック判定部の構成が異なる。
図10は、ロック判定部が備える制御マップを示す図である。
図10に示すように、ロックレバー82の変位Dは、第2サーチコイル892の出力電圧Eに比例する。ここで、DFRは、ロックレバー82の動作状態の閾値である。つまり、ロックレバー82の変位がD>DFRである場合には、ロック用歯車81がロックレバー82によりロックされていない状態となっており、D≦DFRである場合には、ロック用歯車81がロックレバー82によりロックされた状態となっている。また、閾値DFRに対応する出力電圧Eは、EFRとする。これら出力電圧Eとロックレバー82の変位Dとの関係や、閾値DFRの値は、実測に基づいて予め設定されている。
また、DS1及びDS2は、それぞれ、ロックされた状態から該ロックが解除された状態に変化した場合と、ロックが解除された状態からロックされた状態に変化した場合と、を判定するための判定値である。ここで、DS1>DFRであり、DS2<DFRである。また、これら判定値DS1及びDS2に対応する出力電圧の判定値は、それぞれ、ES1及びES2となっている。
ロック判定部は、以上のような制御マップに基づいて、ロックレバー82がロックされた状態であるか否かを判定する。すなわち、ロック判定部は、電圧検出部66から入力された出力電圧Eが、判定値ES1よりも小さな値から大きな値に変化した場合には、ロック用歯車81がロックされた状態であると判定する。また、ロック判定部は、電圧検出部66から入力された出力電圧Eが、判定値ES2よりも大きな値から小さな値に変化した場合には、ロック用歯車81のロックされていない状態であると判定する。ロック判定部は、以上のような判定に応じたロック判定信号を転舵アクチュエータ制御部62へ出力する。
本実施形態の車両用操舵装置によれば、以上のような幅のある出力電圧Eの判定値ES1及びES2に基づいてロックの判定を行うことにより、チャタリングの発生を防止できる。より具体的には、単一の閾値に基づいて、ロックの判定を行う場合には、この閾値を跨ぐことにより、ロック判定部によるロックの判定結果が頻繁に変化するおそれがあるが、本実施形態の車両用操舵装置によれば、これを防止できる。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の第1実施形態に係る車両用操舵装置の構成を示す模式図である。 前記実施形態に係る車両用操舵装置の遊星歯車機構の構成を示す模式図である。 前記実施形態に係る車両用操舵装置のロック機構の構成を示す斜視図である。 図3中の線IV−IVに沿った断面図である。 前記実施形態に係る車両用操舵装置の電磁アクチュエータ及びサーチコイルユニットの構成を示す断面図である。 前記実施形態に係る車両用操舵装置の制御装置の構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る車両用操舵装置のロック判定部の制御マップを示す図である。 前記実施形態に係る車両用操舵装置の転舵アクチュエータ制御部の動作を示すフローチャートである。 前記実施形態に係る車両用操舵装置の転舵アクチュエータ制御部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る車両用操舵装置のロック判定部の制御マップを示す図である。
符号の説明
10…車両用操舵装置、20…操舵機構、21…ステアリングホイル(操舵部材)、22…操舵軸(操舵軸)、30…転舵機構、31…入力軸(入力軸)、35,35…転舵輪(転舵輪)、38…転舵アクチュエータ(転舵アクチュエータ)、45…転舵動力モータ(転舵アクチュエータ)50…遊星歯車機構(断続機構)、71…太陽歯車(空転部材)、81…ロック用歯車(空転部材)、82…ロックレバー(ロック部材)、83…電磁アクチュエータ、832…シャフト、89…サーチコイルユニット、891…第1サーチコイル、892…第2サーチコイル、60…制御装置、62…転舵アクチュエータ制御部(制御手段)、621…SBW制御部(非連結時制御部)、622…EPS制御部(連結時制御部)、623…ロック補助制御部(補助制御部)、64…ロック制御部、642…ロック判定部(判定手段)。

Claims (1)

  1. 運転者が操舵可能な操舵部材と、転舵動力を発生する転舵アクチュエータを含み前記転舵動力により転舵輪を転舵させる転舵機構と、を備える車両用操舵装置において、
    減速機構の一部である空転部材にロック部材を嵌合させて該空転部材をロックすることにより前記操舵部材に連結された操舵軸と前記転舵機構に転舵動力を伝達する入力軸とを機械的に連結する断続機構と、
    略棒状のシャフトを進退させて前記ロック部材を変位させる電磁アクチュエータと、
    前記シャフトの進退に応じてそのインダクタンスが変化する変位検出コイル及び前記変位検出コイルを励磁する電源を有し前記ロック部材の動作状態を検出する検出手段と、
    前記変位検出コイルのインダクタンスの変化に基づいて、前記空転部材がロックされた状態であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定に応じて、前記転舵アクチュエータを制御する制御手段と、を備え
    前記制御手段は、前記操舵軸と前記入力軸とが機械的に連結されていない状態において、前記操舵部材の操舵操作に応じて前記転舵アクチュエータを制御する非連結時制御と、前記操舵軸と前記入力軸とが機械的に連結された状態において、前記操舵部材による操舵操作を補助するように前記転舵アクチュエータを制御する連結時制御と、を前記判定手段による判定に応じて切り替えることを特徴とする車両用操舵装置。
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