JP4692743B2 - 操舵システム - Google Patents
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Description
請求項1の構成によれば、伝達比変更アクチュエータに備えたモータとロック機構とが共に故障した場合に、操舵力伝達シャフトにかかる負荷トルクが、伝達比変更アクチュエータの作動に伴う摩擦抵抗にうち勝つための最低限必要な下限負荷トルクより小さくなるように、パワーステアリング装置が出力するアシスト力が通常時より大きくなる。これにより、伝達比変更アクチュエータに係る負荷トルクも上記下限負荷トルクより小さくなり、そのような小さな負荷トルクを伝達比変更アクチュエータが受けても摩擦抵抗によって伝達比変更アクチュエータが作動しなくなる。従って、操舵力伝達シャフトの上側部分と下側部分との間の回転が防がれる。即ち、本発明によれば、モータとロック機構とが共に故障した場合でも、ハンドル操作に応じて転舵輪を転舵させることが可能となり、車両を任意の位置に移動して緊急避難することができる。
請求項2の構成では、走行中に、モータがロックされるようにロック機構の駆動源への通電状態を切り替え、この結果、実際にモータがロックされたか否かを確認する。これにより、ロック異常を早期に検出することができる。また、モータがロックされたか否かの確認は、無操舵走行状態で行うので走行への影響もない。
請求項3の構成では、プランジャが、その直動ストロークのうちソレノイドから比較的遠い側に位置するか、比較的近い側に位置するかにより、ロック機構がロック状態とロック解除状態とに切り替わる。ここで、プランジャがソレノイドに遠い側に位置した場合には、ソレノイドの自己インダクタンスが増加する一方、プランジャがソレノイドに近い側に位置した場合には、ソレノイドの自己インダクタンスが低下する。従って、ソレノイドの自己インダクタンスに基づいて、プランジャの位置の推定が可能になり、ソレノイドへの通電状態を切り替えてもモータがロックされないロック異常を検出することが可能になる。
請求項4の構成では、ロック機構の駆動源に備えたソレノイドとプランジャと、そのソレノイドの同軸上に設けた検出コイルとから差動トランスを構成したので、プランジャの位置を正確に検出することができ、ソレノイドへの通電状態を切り替えてもモータがロックされないロック異常を精度良く検出することが可能になる。
ハンドルが中立位置にある場合の操舵力伝達シャフトの上側部分と下側部分との間の相互の位置を原点位置とすると、通常の制御を行ってハンドルを切った際には、伝達比変更アクチュエータが作動して操舵力伝達シャフトの上側部分と下側部分との間が原点位置からずれる。これに対し、請求項5の構成では、モータが正常な状態でロック異常が発生した場合に、ハンドルが中立位置になったところでモータをサーボロックするので、ロック異常に次いでモータ異常が発生したときに、操舵力伝達シャフトの上側部分と下側部分との間が原点位置に保持された状態で、異常時用の制御を行うことができる。これにより、ハンドルを中立位置にしたときには、転舵輪が常に中立位置に配置され、ハンドルの操作が容易になる。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示した車両10は、伝達比変更アクチュエータ20とパワーステアリング装置40とを備えている。まずは、伝達比変更アクチュエータ20の構成について説明する。伝達比変更アクチュエータ20は、ハンドル11から下方に延びた操舵力伝達シャフト12の途中に設けられている。具体的には、操舵力伝達シャフト12は、上側の第1の操舵力伝達シャフト12A(本発明に係る「操舵力伝達シャフトの上側部分」に相当する)と、下側の第2の操舵力伝達シャフト12B(本発明に係る「操舵力伝達シャフトの下側部分」に相当する)とからなり、伝達比変更アクチュエータ20がそれら第1及び第2の操舵力伝達シャフト12A,12Bの間に連結されている。なお、第1及び第2の両操舵力伝達シャフト12A,12Bにおける中間部分には、それぞれユニバーサルジョイント12Jが備えられている。
操舵角速度≦0.1[deg/s]
操舵角加速度≦0.1[deg/s2]
30[km/h]≦車速≦60[km/h]
本実施形態は、図7に示されており、主としてロック機構30の直動駆動源35の構成が前記第1実施形態と異なる。本実施形態の直動駆動源35には、ソレノイド36の同軸上の一端部に検出コイル36Kが備えられている。そして、この検出コイル36Kとソレノイド36とプランジャ37とから差動トランスが構成されている。そして、ソレノイド36に電流を流したときに検出コイル36Kに生じる誘起電圧に基づいて、プランジャ37の位置を検出している。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1及び第2の実施形態の構成に代えて、伝達比変更モータ22の上端部に例えばリミットスイッチを設け、そのリミットスイッチにより前記したロックアーム32がロック位置にあるか否かを検出して、ロック機構30の異常の有無を判定してもよい。
11 ハンドル
12 操舵力伝達シャフト
15 転舵輪
20 伝達比変更アクチュエータ
21 減速機
22 伝達比変更モータ
30 ロック機構
35 直動駆動源
36 ソレノイド
37 プランジャ
40 パワーステアリング装置
60 操舵制御装置
Claims (5)
- 車両のハンドルから下方に延びた操舵力伝達シャフトに設けられ、前記操舵力伝達シャフトの上側部分と下側部分との間の回転の伝達比を変更可能な伝達比変更アクチュエータと、
前記ハンドル及び前記操舵力伝達シャフトへの負荷トルクを低減させるようにアシスト力を出力可能なパワーステアリング装置と、
前記伝達比変更アクチュエータと前記パワーステアリング装置とを、前記車両の運転状況に応じて制御する操舵制御装置とを有し、
前記伝達比変更アクチュエータが、駆動源としてのモータと、前記モータをロックするためのロック機構とを具備すると共に、前記モータからの出力トルクで作動して前記操舵力伝達シャフトの上側部分と下側部分とを相対的に回転させるように構成された操舵システムにおいて、
前記操舵制御装置は、前記モータ及び前記ロック機構が共に異常になった場合に、前記伝達比変更アクチュエータの作動に伴う摩擦抵抗にうち勝って前記操舵力伝達シャフトの上側部分と下側部分との間を回転させるために最低限必要な下限負荷トルクより前記操舵力伝達シャフトにかかる負荷トルクが小さくなるように、前記パワーステアリング装置に出力させるアシスト力を通常時より大きくすることを特徴とする操舵システム。 - 前記ハンドルが操舵されていない無操舵走行状態か否かを走行中に所定周期で判別する無操舵走行状態判別手段と、
前記無操舵走行状態である場合に、前記モータをロックするように前記ロック機構の駆動源への通電状態を切り替える通電状態切替手段と、
前記通電状態を切り替えても前記モータがロックされないロック異常を検出するロック確認手段とが、前記操舵制御装置に備えられたことを特徴とする請求項1に記載の操舵システム。 - 前記ロック機構の駆動源は、ソレノイドと、前記ソレノイドの励磁により直動するプランジャとを備えてなり、前記ロック確認手段は、前記ソレノイドの自己インダクタンスに基づいて、前記ロック異常を検出するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の操舵システム。
- 前記ロック機構の駆動源は、ソレノイドと、前記ソレノイドの励磁により直動するプランジャとを備えてなり、前記ソレノイドの同軸上に検出コイルを設けて、その検出コイルと前記ソレノイドと前記プランジャとから差動トランスを構成し、前記ロック確認手段は、前記検出コイルに生じる誘起電圧に基づいて、前記ロック異常を検出するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の操舵システム。
- 前記操舵制御装置は、前記モータが正常な状態で前記ロック異常が発生した場合に、前記ハンドルが中立位置になったところで、前記モータをサーボロックするように構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の操舵システム。
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