JP4816127B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載される電動パワーステアリング装置に関し、特に、減速機構におけるバックラッシュによる騒音(ラトルノイズ)を抑制するように改良した電動パワーステアリング装置に関する。
近年、車両には、電動モータの駆動力を用いて、運転者によるステアリングホイールの操舵を補助する電動パワーステアリング装置が搭載されている。この種の電動パワーステアリング装置では、操舵補助用の電動モータとして、比較的高回転、低トルクであるモータが使用されるため、操舵補助用モータとステアリングシャフトとの間には減速機構が組み込まれている。一般に、このような減速機構には、少ない部品点数で大きな減速比が得られる等の理由から、ウォーム減速機が用いられる。
ウォーム減速機は、操舵補助用モータの駆動軸に連結されたウォームと、該ウォームに噛合するウォームホイールとからなり、操舵補助用モータの動力は、ウォームを介してウォームホイールに伝達され、運転者による操舵力を補助するようになっている。一般に、ウォームとウォームホイールのギヤ噛合部においては、円滑な作動を得るために、ギヤ間の遊び(バックラッシュ)が設けられている。また、設定されたバックラッシュに加えて、ウォーム減速機を組み付ける工程における寸法誤差などにより生じるバックラッシュ、あるいは、ウォームとウォームホイールの歯の磨耗が増大することによる生じるバックラッシュなどもある。
ところが、このバックラッシュは、車両が悪路を走行する際、特に操舵補助用モータの駆動力がステアリング機構に付与されない直線走行時に、ウォームとウォームホイールの歯面が衝突を繰り返し、ラトルノイズという不快な音を生じる要因になっていた。
この対策として、バックラッシュを極力小さく設定することが考えられるが、これは、ラトルノイズを低減する上では効果的であるが、歯面の磨耗(フリクション)が大きくなってしまうため、ギヤ寿命や操舵性(ハンドル戻りなど)の面で問題があった。
そこで、ウォーム端の軸受外輪とギヤハウジングとの間に、ゴムダンパーやバネなどの弾性部材を設けて、ウォームをウォームホイール側に付勢する予圧力を発生させるようにした装置が、例えば特許文献1,2に開示されている。
特開2001−322544号公報 特開2001−108025号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示される装置では、常に予圧力が生じているため、ギヤ噛合部におけるフリクションが増加してしまい、操舵フィーリングの悪化をもたらすとともに、ギヤの寿命を縮めてしまうという問題があった。
また、弾性部材を用いて付勢する場合には、その予圧力は、弾性部材の変形量により決まるため、非常に高い加工精度が要求され、かつ、ギヤの噛み合いの振れ等によってウォームの予圧力が大きく変化してしまう、という問題があった。
さらに、このような従来の装置では、弾性部材が経年変形することによって、予圧力が減少してしまうという問題もあり、所望の予圧力を確保することが非常に困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウォーム減速機のウォームとウォームホイールの歯間のバックラッシュを動的に制御し、操舵性およびギヤの寿命を低下することなく、ラトルノイズを抑制できるように改良した電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、ステアリング機構に入力された操舵トルクに応じて操舵補助用モータを駆動し、該操舵補助用モータの回転をウォームとウォームホイールとからなる減速機構を介して前記ステアリング機構に伝達することにより、操舵を補助する電動パワーステアリング装置において、操舵が中立状態であるか否かを判別するための操舵中立状態判別手段と、前記操舵中立状態判別手段から出力された指令信号に基づいて、前記ウォームと前記ウォームホイールの歯を当接させるためのギヤ歯当接手段とを備え、前記操舵中立状態判別手段は、前記操舵が中立状態であると判別した場合にのみ、前記ギヤ歯当接手段を作動させて前記ウォームと前記ウォームホイールの歯を当接させ、前記ギヤ歯当接手段は、前記操舵補助用モータと一端側で連結している前記ウォームの他端側に連結するように配されたギヤ歯当接用モータであり、前記操舵中立状態判別手段から出力された指令信号に基づいて、前記ウォームと前記ウォームホイールの歯が当接する位置まで前記ウォームを回転するようになっていることにより、達成される。
また、上記目的は、前記ステアリング機構に入力された操舵トルクを検出し、操舵トルク信号を出力する操舵トルク検出手段と、前記操舵補助用モータの回転速度を推定し、モータ回転速度信号を出力するモータ回転速度推定手段とを備え、前記操舵中立状態判別手段が、前記操舵トルク信号および前記モータ回転速度信号に基づいて、操舵が中立状態であるか否かを判別するようにしたことにより、効果的に達成される。
以上のように、本発明に係る電動パワーステアリング装置によると、操舵中立状態判別手段によって、ステアリング機構に入力された操舵トルクおよび操舵補助用モータの回転速度などに基づいて、操舵が中立状態であるか否かを判別し、その判別の結果、操舵が中立状態である場合にのみ、ギヤ歯当接手段を作動するようにした。すなわち、ラトルノイズが生じ易い操舵中立状態時にのみ、ギヤ歯当接手段を作動させ、ウォーム減速機のウォームとウォームホイールの歯を当接させてバックラッシュを一時的に無くす、あるいは小さくするようになっている。これにより、操舵補助力を伝達する際のフリクションの増加や、操舵フィーリングの悪化を生じることなく、ウォームとウォームホイールのバックラッシュに起因していたギヤ打音(ラトルノイズ)の発生を防止することができる。
以下、図面を参照にしながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置を示す部分断面図である。同図において、電動パワーステアリング装置1は、ステアリング機構として、先端側(図1右側)でステアリングホイール(図示せず)に繋がっているステアリングシャフト2を備えている。このステアリングシャフト2は、ステアリングコラム3内で回転自在に支持されており、基端側(図1左側)には、トーションバー4を介して入力軸5と略円筒状の出力軸6とが連結されている。このトーションバー4は、出力軸6内に挿通されていて、その一端が入力軸5に圧入固定され、他端がピン等によって出力軸6に固定されている。
また、出力軸6の外周には、減速機構(減速ギア)7が一対の軸受8,9によって支持されている。この減速機構7は、出力軸6の外周に、圧入によって固定的に取付られたウォームホイール10と、該ウォームホイール10に噛合するウォーム11とからなるウォーム減速機である。
また、減速機構7の先端側(図1右側)には、トルクセンサ12が備えられている。このトルクセンサ12は、出力軸6の先端側(図1右側)に形成されたスプライン溝13の外周に配され、コイル巻線14を収納した電磁ヨーク15を有し、操舵トルクに応じてトーションバー3が捩れることにより生じる磁気的な変化を電磁ヨーク15で検出するようになっている。
図2は、図1中のII−II線に沿った部分断面を示す説明図である。同図において、減速機構7のウォーム11は、2つの軸受16,17によってハウジング18に回転自在に支持されており、一端側(図2右側)で操舵補助用モータ19の駆動軸20に連結されている。
操舵補助用モータ19は、マイクロプロセッサ等により構成されたコントロールユニット(ECU)21に、リード線22を介して接続されている。ECU21は、トルクセンサ14によって検出された操舵トルクなどに応じて、操舵補助用モータ19の駆動電流を制御する。駆動電流が供給された操舵補助用モータ19の回転は、ウォーム11およびウォームホイール10を介して出力軸6に伝達され、ステアリングシャフト2をアシストするようになっている。
また、ウォーム11の他端側(図2左側)には、操舵補助用モータ19より小型のモータ23の駆動軸23aが連結されている。この小型モータ23は、リード線24を介してECU21に接続されたギヤ歯当接用モータ23であり、後述するECU21の駆動制御によって、操舵中立状態時にウォーム11を矢印Xまたは矢印X´方向に回動し、ウォーム11とウォームホイール10の歯を当接させる。通常、ウォーム11とウォームホイール10との歯間には、操舵補助用モータ19の駆動による操舵補助力を、効率よくステアリングシャフト2に伝達できるように、初期バックラッシュが設けられている。しかし、操舵中立状態、すなわち操舵補助用モータ19による操舵補助力が付与されていない場合には、このバックラッシュがあることにより路面反力がウォームホイール10に伝達されてギア打音(ラトルノイズ)を生じてしまう。したがって、本実施形態では、操舵中立状態時にギヤ歯当接用モータ23を作動し、ウォーム11とウォームホイール10の歯を当接させることにより、ウォーム減速機7のギヤ歯間のバックラッシュを無くす、あるいは小さくするようになっている。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態に係る電動式パワーステアリング装置1の電気的な概略構成を図3に基づいて説明する。同図において、ステアリングシャフト(ステアリング機構)2に入力された操舵トルクを検出したトルクセンサ(操舵トルク検出手段)12は、操舵トルク信号TsをECU21内に設けられた操舵補助指令部25に出力する。操舵補助指令部25は、操舵補助指令値記憶部26に記憶された操舵補助用モータ19のトルク−電流マップ(図4)を参照して、入力された操舵トルク信号Tsに応じた操舵補助用モータ19に供給する電流指令値Iaを決定する。
この操舵補助用モータ19のトルク−電流マップは、図4に示すように、操舵トルク(操舵トルク信号)Tsと、操舵補助用モータ19に供給する電流(電流指令値)Iaのパラメータである。同図に示すように、電流Iaは、操舵中立付近の領域では操舵補助用モータ19に供給されず、操舵中立付近以外の領域では、操舵トルクTsの増減に応じて電流Iaが比例的に増減する。さらに、操舵トルクTsが所定値以上になると、電流Iaが飽和するようになっている。
決定された電流指令値Iaは、減算器27および摩擦補正などを行う補正部28を介して演算され、その演算結果である電流制御値Eaがモータ駆動信号としてモータ駆動回路29に入力される。そして、モータ駆動回路29は、入力された電流制御値Eaに基づいて操舵補助用モータ19を駆動する。
また、操舵補助用モータ19に流れたモータ電流Imは、モータ電流検出回路30により検出された後、減算器27に入力され、補正部28で電流指令値Iaとモータ電流Imとの偏差分に基づいて両者が一致するように比例積分制御される。これにより、操舵補助用モータ19に供給されたモータ電流がフィードバック制御されるので、ステアリングシャフト2に入力された操舵トルクに適した操舵補助トルクを操舵補助用モータ19に発生させることができる。
一方、操舵補助用モータ19の端子電圧を検出するモータ電圧検出回路(モータ電圧検出手段)31から出力されたモータ電圧信号Vは、モータ回転速度推定部(モータ回転速度推定手段)32に入力される。モータ回転速度推定部32は、入力したモータ電圧信号Vに基づいて、操舵補助用モータ19の回転速度を演算して、モータ回転速度信号ωを出力する。このモータ回転速度信号ωは、操舵中立状態判別部(操舵中立状態判別手段)33に入力されるとともに、操舵補助指令部25にも入力され、該操舵補助指令部25が電流指令値Iaを決定する際に参照される。
モータ回転速度信号ωが入力された操舵中立状態判別部33には、トルクセンサ12から出力された操舵トルク信号Tsも入力される。操舵中立状態判別部33は、入力した操舵トルク信号Tsおよびモータ回転速度信号ωに基づいて、操舵中立値記憶部34に記憶されているギヤ歯当接用モータ21のトルク−電流マップ(図5)およびギヤ歯当接用モータ21のモータ回転速度−電流マップ(図6)を参照して、操舵中立状態であるか否かを判別する。
操舵中立状態判別部33による判別の結果、操舵中立状態である場合には、操舵中立状態判別部33から出力された電流指令値信号Iwに基づいて、ギヤ歯当接用モータ23に所定の駆動電流が供給され、ウォーム11が図2中の矢印XまたはX´方向に回転される。これにより、ウォーム11とウォームホイール10のギヤ歯が当接され、ウォーム減速機7のバックラッシュがなくなる、あるいは小さくなるため、操舵中立時に生じていたラトルノイズの発生を防止、あるいは抑制することができる。一方、操舵中立状態判別部33による判別の結果、操舵中立状態でない場合には、ギヤ歯当接用モータ23に駆動電流は供給されず、ウォーム11は、操舵補助用モータ19の駆動により回転する。
ここで、ギヤ歯当接用モータ23のトルク−電流マップは、図5に示すように、操舵トルク(操舵トルク信号)Tsと、ギヤ歯当接用モータ23に供給する電流(電流指令値)Iwのパラメータであり、かつ、ギヤ歯当接用モータ23のモータ回転速度−電流マップは、図6に示すように、操舵補助用モータ19のモータ回転速度ωと、ギヤ歯当接用モータ23に供給する電流(電流指令値)Iwのパラメータである。すなわち、操舵中立状態判別部33は、ステアリング機構2に入力された操舵トルクTsと操舵補助用モータ19の回転速度ωとを監視することによって、操舵中立状態を判別するようになっている。
図7は、ギヤ歯当接用モータの作動条件を示す説明図である。同図に示すように、操舵中立状態判別部33は、操舵トルクが小さく(0 or Low)、かつ、モータ回転速度が低速(0 or Low)である場合にのみ、ギヤ歯当接用モータ23を作動させ、それ以外の場合にはギヤ歯当接用モータ23を作動させないようになっている。
図8は、操舵補助用モータのトルク−電流マップとギヤ歯当接用モータのトルク−電流マップとを合成した特性図である。同図から明らかなように、操舵補助用モータ19に駆動電流(同図の実線グラフ)が供給されていない領域(操舵トルクが0 or Lowの領域)、すなわち操舵中立状態時のみ、ギヤ歯当接用モータ23に所定の駆動電流(同図の点線グラフ)が供給されている。このギヤ歯当接用モータ23に供給される所定の駆動電流は、操舵補助用モータ19に供給される駆動電流より非常に小さい値である。例えば、操舵補助用モータ19の駆動電流が、操舵トルクTsのHighの領域で所定値を超えて飽和状態になっている値を60[A]とすると、ギヤ歯当接用モータ23が作動時に供給される所定の駆動電流は、およそ1〜2[A]である。すなわち、このギヤ歯当接用モータ23は、ウォーム減速機7のウォームの歯をウォームホイール11の歯に当接する位置まで回転できる程度の動力を備えていればよい。
以上のように、第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置1では、操舵補助用モータ19が駆動されていないためラトルノイズが生じ易い操舵中立状態時に、ギヤ歯当接用モータ23の作動をONにして、ウォーム11の歯をウォームホイール10の歯に当接させ、ウォーム減速機7の噛合部におけるバックラッシュを無くす、あるいは減少させる。一方、操舵補助用モータ19が駆動している場合には、ギヤ歯当接用モータ23の作動をOFFにして、操舵補助用モータ19の駆動によるウォーム11の回転を妨げないようになっている。このように動的にバックラッシュを制御することにより、操舵補助時のフリクションの増加や操舵フィーリングの悪化を生じることなく、特に直線走行時に生じ易かったラトルノイズを抑制することができる。この結果、操舵性およびギヤの寿命を維持しつつ、ウォーム減速機7におけるラトルノイズの低減を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る電動式パワーステアリング装置1の電気的な概略構成を図9に基づいて説明する。なお、上述の第1実施形態と同一の構成部には同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の第2実施形態は、上述した第1実施形態に係る電動式パワーステアリング装置1と同じ構成であるが、図9に示すように、操舵補助用モータ19およびギヤ歯当接用モータ23の制御を担うECU21´に備えられたモータ回転速度推定部32´が、操舵補助用モータ19の回転子位置を検出する回転子位置センサ35から出力された回転子位置信号Rに基づいて、操舵補助用モータ19のモータ回転速度を推定する点で、第1実施形態のECU21とは異なる。
回転子位置センサ35は、操舵補助用モータ19内に備えられたレゾルバ等からなり、駆動した操舵補助用モータの回転子位置を検出して、回転子位置信号Rをモータ回転速度推定部32´に出力する。そして、モータ回転速度推定部32´は、回転子位置信号Rに基づいて操舵補助用モータ19の回転速度を推定し、モータ回転速度信号ωを操舵補助指令部25および操舵中立状態判別部33´に出力する。
モータ回転速度信号ωを入力した操舵中立状態判別部33´による操舵中立状態の判別、およびギヤ歯当接用モータ23の作動制御は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態の説明を読み替えることにより明らかになる。
以上のように、第2実施形態では、操舵補助用モータ19の回転速度ωを操舵補助用モータ19の回転子位置に基づいて推定するという点で、第1実施形態とは異なるが、第1実施形態と同様、操舵中立状態判別部33´によって、ステアリングシャフト2に入力された操舵トルクTsおよび操舵補助用モータ19の回転速度ωに基づいて、操舵中立状態であるか否かを判別し、操舵中立状態である場合にのみ、ギヤ歯当接用モータ23を作動するようになっている。これにより、第2実施形態においても、操舵補助時のフリクションの増加や操舵フィーリングの悪化を生じることなく、特に直線走行時に生じ易かったラトルノイズを抑制することができる。
なお、第1および第2実施形態では、操舵中立状態判別部33,33´は、操舵トルクおよびモータ回転速度に基づいて操舵中立状態であるか否かを判別するようになっているが、例えば、操舵中立状態を判別するための他のパラメータとして、モータ指示電流、モータ検出電流、ハンドル上の舵角センサによる検出値などを用いてもよい。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置を示す部分断面図である。 図1中のII−II線に沿った部分断面を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の主な電気的構成を示すブロック図である。 操舵補助用モータのトルク−電流マップを示す特性図である。 ギヤ歯当接用モータのトルク−電流マップを示す特性図である。 ギヤ歯当接用モータ用の回転速度−電流マップを示す特性図である。 ギヤ歯当接用モータの作動条件を示す説明図である。 図4の操舵補助用モータのトルク−電流マップと図5のギヤ歯当接用モータのトルク−電流マップとを合成した特性図である。 本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電気的な概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリングシャフト(ステアリング機構)
7 減速機構(ウォーム減速機)
10 ウォームホイール
11 ウォーム
12 トルクセンサ(操舵トルク検出手段)
19 操舵補助用モータ
21 コントロールユニット(ECU)
23 ギヤ歯当接用モータ(ギヤ歯当接手段)
32 モータ回転速度推定部(モータ回転速度推定手段)
33 操舵中立状態判別部(操舵中立状態判別手段)

Claims (2)

  1. ステアリング機構に入力された操舵トルクに応じて操舵補助用モータを駆動し、該操舵補助用モータの回転をウォームとウォームホイールとからなる減速機構を介して前記ステアリング機構に伝達することにより、操舵を補助する電動パワーステアリング装置であって、
    操舵が中立状態であるか否かを判別するための操舵中立状態判別手段と、
    前記操舵中立状態判別手段から出力された指令信号に基づいて、前記ウォームと前記ウォームホイールの歯を当接させるためのギヤ歯当接手段とを備え、
    前記操舵中立状態判別手段は、前記操舵が中立状態であると判別した場合にのみ、前記ギヤ歯当接手段を作動させて前記ウォームと前記ウォームホイールの歯を当接させ、
    前記ギヤ歯当接手段は、前記操舵補助用モータと一端側で連結している前記ウォームの他端側に連結するように配されたギヤ歯当接用モータであり、前記操舵中立状態判別手段から出力された指令信号に基づいて、前記ウォームと前記ウォームホイールの歯が当接する位置まで前記ウォームを回転するようになっていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記ステアリング機構に入力された操舵トルクを検出し、操舵トルク信号を出力する操舵トルク検出手段と、
    前記操舵補助用モータの回転速度を推定し、モータ回転速度信号を出力するモータ回転速度推定手段とを備え、
    前記操舵中立状態判別手段は、前記操舵トルク信号および前記モータ回転速度信号に基づいて、操舵が中立状態であるか否かを判別する請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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