JP2007196831A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォーム減速機におけるギヤ間のバックラッシュを動的に制御することにより、操舵性およびギヤの寿命を維持しつつ、ラトルノイズの発生を抑制するようにした電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリング機構に入力された操舵トルクに応じて電動モータを駆動し、該電動モータの回転をウォームとウォームホイールとからなる減速機構を介してステアリング機構に伝達することにより、操舵を補助する電動パワーステアリング装置において、操舵が中立状態であるか否かを判別するための操舵中立状態判別手段と、操舵中立状態判別手段から出力された指令信号に基づいてウォームをウォームホイール側に付勢するウォーム付勢手段とを備え、操舵中立状態判別手段が、操舵中立状態であると判別した場合にのみ、ウォーム付勢手段を作動させるようにした。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両に搭載される電動パワーステアリング装置に関し、特に、減速機構におけるバックラッシュによる騒音(ラトルノイズ)を抑制するように改良した電動パワーステアリング装置に関する。
近年、車両には、電動モータの駆動力を用いて、運転者によるステアリングホイールの操舵を補助する電動パワーステアリング装置が搭載されている。この種の電動パワーステアリング装置では、操舵補助用モータとして、比較的高回転、低トルクである電動モータが使用されるため、電動モータとステアリングシャフトとの間には減速機構が組み込まれている。一般に、このような減速機構には、少ない部品点数で大きな減速比が得られる等の理由から、ウォーム減速機が用いられる。
ウォーム減速機は、電動モータの駆動軸に連結されたウォームと、該ウォームに噛合するウォームホイールとからなり、電動モータの動力は、ウォームを介してウォームホイールに伝達され、運転者による操舵力を補助するようになっている。一般に、ウォームとウォームホイールのギヤ噛合部においては、円滑な作動を得るために、ギヤ間の遊び(バックラッシュ)が設けられている。また、設定されたバックラッシュに加えて、ウォーム減速機を組み付ける工程における寸法誤差などにより生じるバックラッシュ、あるいは、ウォームとウォームホイールの歯の磨耗が増大することによる生じるバックラッシュなどもある。
このバックラッシュは、車両が悪路を走行する際、特に操舵補助用モータの駆動力がステアリング機構に付与されない直線走行時に、ウォームとウォームホイールの歯面が衝突を繰り返し、ラトルノイズという不快な音を生じる要因になっていた。
この対策として、バックラッシュを極力小さく設定することが考えられるが、これは、ラトルノイズを低減する上では効果的であるが、歯面の磨耗(フリクション)が大きくなってしまうため、ギヤ寿命や操舵性(ハンドル戻りなど)の面で問題があった。
そこで、ウォーム端の軸受外輪とギヤハウジングとの間に、ゴムダンパーやバネなどの弾性部材を設けて、ウォームをウォームホイール側に付勢する予圧力を発生させるようにした装置が、例えば特許文献1,2に開示されている。
特開2001−322544号公報 特開2001−108025号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示される装置では、常に予圧力が生じているため、ギヤ噛合部におけるフリクションが増加してしまい、操舵フィーリングの悪化をもたらすとともに、ギヤの寿命を縮めてしまうという問題があった。
また、弾性部材を用いて付勢する場合には、その予圧力は、弾性部材の変形量により決まるため、非常に高い加工精度が要求され、かつ、ギヤの噛み合いの振れ等によってウォームの予圧力が大きく変化してしまう、という問題があった。
さらに、このような従来の装置では、弾性部材が経年変形することによって、予圧力が減少してしまうという問題もあり、所望の予圧力を確保することが非常に困難であった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウォーム減速機におけるギヤ間のバックラッシュを動的に制御することにより、操舵性およびギヤの寿命を維持しつつ、ラトルノイズを抑制するようにした電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、ステアリング機構に入力された操舵トルクに応じて電動モータを駆動し、該電動モータの回転をウォームとウォームホイールとからなる減速機構を介して前記ステアリング機構に伝達することにより、操舵を補助する電動パワーステアリング装置において、操舵が中立状態であるか否かを判別するための操舵中立状態判別手段と、前記操舵中立状態判別手段から出力された指令信号に基づいて前記ウォームを前記ウォームホイール側に付勢するウォーム付勢手段とを備え、前記操舵中立状態判別手段が、前記操舵が中立状態であると判別した場合にのみ前記ウォーム付勢手段を作動させるようにしたことにより、達成される。
また、上記目的は、前記ステアリング機構に入力された操舵トルクを検出し、操舵トルク信号を出力する操舵トルク検出手段と、前記電動モータの回転速度を推定し、モータ回転速度信号を出力するモータ回転速度推定手段とを備え、前記操舵中立状態判別手段が、前記操舵トルク信号および前記モータ回転速度信号に基づいて、操舵が中立状態であるか否かを判別するようにしたことにより、効果的に達成される。
また、上記目的は、前記ウォーム付勢手段がソレノイドアクチュエータであることにより、効果的に達成される。
また、上記目的は、前記ウォーム付勢手段が圧電素子アクチュエータであることにより、効果的に達成される。
以上のように、本発明に係る電動パワーステアリング装置によると、操舵中立状態判別手段によって、ステアリング機構に入力された操舵トルクおよび電動モータの回転速度などに基づいて、操舵が中立状態であるか否かを判別し、その判別の結果、操舵が中立状態である場合にのみ、ウォーム付勢手段を作動するようにした。すなわち、ラトルノイズが生じ易い操舵中立状態時に、ウォーム付勢手段を作動させて、ウォーム減速機の噛合部におけるバックラッシュが小さくなるようにし、一方、電動モータの駆動による操舵補助力が付与されている場合には、ウォーム付勢手段を作動させず、操舵補助力を効率よく伝達可能な初期バックラッシュを維持するようになっている。このようにウォーム減速機のギヤ間におけるバックラッシュを動的に制御することにより、操舵補助力を伝達する際のギヤ間におけるフリクションの増加や、操舵フィーリングへの悪影響を防止することができる。この結果、操舵性およびギヤの寿命を維持しつつ、ウォーム減速機におけるラトルノイズを抑制することができる。
以下、図面を参照にしながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置を示す部分断面図である。同図において、電動パワーステアリング装置1は、ステアリング機構として、先端側(図1右側)でステアリングホイール(図示せず)に繋がっているステアリングシャフト2を備えている。このステアリングシャフト2は、ステアリングコラム3内で回転自在に支持されており、基端側(図1左側)には、トーションバー4を介して入力軸5と略円筒状の出力軸6とが連結されている。このトーションバー4は、出力軸6内に挿通されていて、その一端が入力軸5に圧入固定され、他端がピン等によって出力軸6に固定されている。
また、出力軸6の外周には、減速機構(減速ギア)7が一対の軸受8,9によって支持されている。この減速機構7は、出力軸6の外周に、圧入によって固定的に取付られたウォームホイール10と、該ウォームホイール10に噛合するウォーム11とからなるウォーム減速機である。
また、減速機構7の先端側(図1右側)には、トルクセンサ12が備えられている。このトルクセンサ12は、出力軸6の先端側(図1右側)に形成されたスプライン溝13の外周に配され、コイル巻線14を収納した電磁ヨーク15を有し、操舵トルクに応じてトーションバー3が捩れることにより生じる磁気的な変化を電磁ヨーク15で検出するようになっている。
図2は、図1中のA−A線に沿った部分断面を示す説明図である。同図において、減速機構7のウォーム11は、2つの軸受16,17によってハウジング18に回転自在に支持されており、一端側(図2右側)で操舵補助用の電動モータ19の駆動軸20に連結されている。
電動モータ19は、マイクロプロセッサ等により構成されたコントロールユニット(ECU)21に、リード線22を介して接続されている。ECU21は、トルクセンサ14によって検出された操舵トルクなどに応じて、電動モータ19の駆動電流を制御するようになっている。電動モータ19の回転は、ウォーム11およびウォームホイール10を介してステアリングシャフト1の出力軸5に伝達され、これにより、操舵力を補助して運転者の労力を軽減するようになっている。
また、ウォーム11の他端側(図2左側)を支持する軸受17の下部に形成されたハウジング18の突出部18Aには、ウォーム11および軸受17をウォームホイール10側(図2中の矢印X方向)に付勢するためのウォーム付勢手段23として、圧電素子アクチュエータ23aが配されている。通常、ウォーム11とウォームホイール10のギヤ間には、電動モータ19の駆動による操舵補助力を、効率よくステアリングシャフト2に伝達できるように、初期バックラッシュが設けられている。しかし、操舵が中立状態である場合には、このバックラッシュがあることにより路面反力がウォームホイール10に伝達されてギア打音(ラトルノイズ)を生じてしまう。本実施形態に係る圧電素子アクチュエータ23aは、リード線24を介してECU21に接続されており、後述するECU21の駆動制御によって、操舵中立状態時にのみ軸受17およびウォーム11を矢印X方向に付勢し、バックラッシュを無くす、もしくは小さくするようになっている。
図3は、図2中のII−II線に沿った要部断面図である。同図において、ウォーム軸11Aの他端(電動モータ19と反対側)を回転自在に支持する軸受17は、ハウジング18に形成された軸受穴25に収納されている。この軸受穴25の内周面上方には有底のばね穴26が形成されており、該ばね穴26には圧縮されたばね27が収納されている。一方、ハウジング18の突出部18Aに形成されたアクチュエータ穴28には、圧電素子アクチュエータ23aが収納されている。この圧電素子アクチュエータ23aと軸受17の外輪との間には、ブッシュ29が介在されている。また、アクチュエータ穴28の下部には雌ねじが形成され、該雌ねじにボルト30が調整可能に螺合している。さらに、このボルト30は、ナット31を締め付けることによって、ゆるみ止めがされる。
なお、本実施形態では、ばね27および圧電素子アクチュエータ23aのブッシュ29が、軸受17の外輪を直接付勢するようになっているが、軸受17の外輪の外周にカラーを介在し、該カラーを介して付勢するようにしてもよい。
次に、本発明の実施形態に係るウォーム付勢手段23の変形例について図4および図5を参照にしながら説明する。なお、図4および図5において、図2および図3に示した実施形態の部材と同一の部材には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本変形例では、ウォーム11および軸受17をウォームホイール10側(図2中の矢印X方向)に付勢するためのウォーム付勢手段23として、ソレノイドアクチュエータ23bが用いられている。プランジャーとしてのソレノイドアクチュエータ23bの磁性体部31と非磁性体部32とは一体に接合されており、コイル33は、リード線24を介してECU21に接続されている。磁性体部31および非磁性体部32は、後述するECU21の駆動制御によりリード線24を通じて駆動電力が供給されると、一体となって押し出され、軸受17の外輪を上方(ウォームホイール10側)に押し上げる。これにより、上述した実施形態と同様、ウォーム11が矢印X方向に付勢され、バックラッシュが無くなる、もしくは小さくなるようになっている。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態に係る電動式パワーステアリング装置1の電気的な概略構成を図6に基づいて説明する。同図において、ステアリングシャフト(ステアリング機構)2に入力された操舵トルクを検出したトルクセンサ(操舵トルク検出手段)12は、操舵トルク信号TsをECU21内に設けられた操舵補助指令部51に出力する。操舵補助指令部51は、操舵補助指令値記憶部52に記憶された電動モータ19用トルク−電流マップ(図7)を参照して、入力された操舵トルク信号Tsに応じた電動モータ19に供給する電流指令値Iaを決定する。
この電動モータ19用トルク−電流マップは、図7に示すように、操舵トルク(操舵トルク信号)Tsと、電動モータ19に供給する電流(電流指令値)Iaのパラメータである。同図に示すように、電流Iaは、操舵中立付近では電動モータ19に供給されず、操舵中立付近を超えると、操舵トルクTsの増加にしたがって電流Iが比例的に増加する。さらに、操舵トルクTsが所定値以上になると、電流Iが飽和するようになっている。
決定された電流指令値Iaは、減算器53および摩擦補正などを行う補正部54を介して演算され、その演算結果である電流制御値Eaがモータ駆動信号としてモータ駆動回路55に入力される。そして、モータ駆動回路55は、入力された電流制御値Eaに基づいて電動モータ19を駆動する。
また、電動モータ19に流れたモータ電流Imは、モータ電流検出回路56により検出された後、減算器53に入力され、補正部54によって電流指令値Iaとモータ電流Imとの偏差分に基づいて両者が一致するように比例積分制御される。これにより、電動モータ19に供給されたモータ電流iがフィードバック制御されるので、ステアリングシャフト2に入力された操舵トルクに適した操舵補助トルクを電動モータ19に発生させるようになっている。
一方、電動モータ19の端子電圧を検出するモータ電圧検出回路(モータ電圧検出手段)57から出力されたモータ電圧信号Vは、モータ回転速度推定部(モータ回転速度推定手段)58に入力される。モータ回転速度推定部58は、電動モータ19の端子電圧に基づいて、電動モータ19の回転速度を演算して、モータ回転速度信号ωを出力する。このモータ回転速度信号ωは、操舵中立状態判別部(操舵中立状態判別手段)59に入力されるとともに、操舵補助指令部51にも入力され、該操舵補助指令部51が電流指令値Iaを決定する際に参照される。
モータ回転数信号ωが入力された操舵中立状態判別部59には、トルクセンサ12から出力された操舵トルク信号Tsも入力される。この操舵中立状態判別部59は、入力した操舵トルク信号Tsおよびモータ回転数信号ωに基づいて、操舵中立値記憶部60に記憶されているウォーム付勢手段21用トルク−電流マップ(図8)およびウォーム付勢手段21用モータ回転速度−電流マップ(図9)を参照して操舵中立状態であるか否かを判別する。
操舵中立状態判別部59による判別の結果、操舵中立状態である場合には、操舵中立状態判別部59から出力された電流指令値信号Iwに基づいてウォーム付勢手段23が作動し、ウォーム11を支持している軸受17が図2中の矢印X方向に付勢され、これにより、ウォーム11とウォームホイール10の噛合部におけるバックラッシュが減少される。一方、操舵中立状態判別部59による判別の結果、操舵中立状態でない場合には、ウォーム11を付勢しない。したがって、判別前に、軸受17が図2中の矢印X方向に付勢されていた場合には、ウォーム付勢手段23の作動がOFFになることにより、軸受17が図2中の矢印X´方向に偏倚し、初期バックラッシュが維持される。
ここで、ウォーム付勢手段21用トルク−電流マップは、図8に示すように、操舵トルク(操舵トルク信号)Tsと、ウォームホイール付勢手段23に供給する電流(電流指令値)Iwのパラメータであり、かつ、ウォーム付勢手段23用モータ回転速度−電流マップは、図9に示すように、電動モータ19のモータ回転速度ωと、ウォームホイール付勢手段23に供給する電流(電流指令値)Iwのパラメータである。すなわち、操舵中立状態判別部59は、ステアリング機構2に入力された操舵トルクTsと電動モータ19の回転速度ωとを監視することによって、操舵中立状態を判別するようになっている。
また、操舵中立状態判別部59は、図10に示すように、操舵トルクが小さく(0 or Low)、かつ、モータ回転速度が低速(0 or Low)である場合にのみ、ウォーム付勢手段23を作動させ、それ以外の場合にはウォーム付勢手段23を作動させないようになっている。
以上のように、本第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置1では、電動モータ19が駆動されていないためラトルノイズが生じ易い操舵中立状態時に、ウォーム付勢手段23の作動をONにして、ウォーム11をウォームホイール10側に付勢してウォーム減速機6の噛合部におけるバックラッシュを減少させ、一方、電動モータ19が駆動している場合には、ウォーム付勢手段23の作動をOFFにして初期バックラッシュを維持するようにした。このように動的にバックラッシュを制御することにより、特に直線走行時に生じ易かったラトルノイズを抑制することができるとともに、電動モータ19からの操舵補助力が付与される際のフリクションの増加や、操舵フィーリングへの悪影響を防止することができる。この結果、操舵性およびギヤの寿命を維持しつつ、ウォーム減速機6におけるラトルノイズの低減を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る電動式パワーステアリング装置1の電気的な概略構成を図11に基づいて説明する。なお、上述の第1実施形態と同一の構成部には同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の第2実施形態は、上述した第1実施形態に係る電動式パワーステアリング装置1と同じ構成であるが、図11に示すように、電動モータ19およびウォーム付勢手段23の制御を担うECU21´に備えられたモータ回転速度推定部58´が、電動モータ19の回転子位置を検出する回転子位置センサ61から出力された回転子位置信号Rに基づいて、電動モータ19のモータ回転速度を推定する点で、第1実施形態のECU21とは異なる。
回転子位置センサ61は、電動モータ19内に備えられたレゾルバ等からなり、駆動した電動モータの回転子位置を検出して、回転子位置信号Rをモータ回転速度推定部58´に出力する。そして、モータ回転速度推定部58´は、回転子位置信号Rに基づいて電動モータ19の回転速度を推定し、モータ回転速度信号ωを操舵補助指令部51および操舵中立状態判別部59に出力する。
モータ回転速度信号ωを入力した操舵中立状態判別部59による操舵中立状態の判別、およびウォーム付勢手段23の作動制御は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態の説明を読み替えることにより明らかになる。
以上のように、本第2実施形態では、電動モータ19の回転速度ωを電動モータ19の回転子位置に基づいて推定するという点で、第1実施形態とは異なるが、第1実施形態と同様、操舵中立状態判別部59によって、ステアリングシャフト2に入力された操舵トルクTsおよび電動モータ19の回転速度ωに基づいて、操舵中立状態であるか否かを判別し、操舵中立状態である場合にのみ、ウォーム付勢手段23を作動するようになっている。これにより、本第2実施形態においても、電動モータ19からの操舵補助力が付与される際のフリクションの増加や、操舵フィーリングへの悪影響を招くことなく、特に直線走行時に生じ易かったラトルノイズを抑制することができる。
なお、第1および第2実施形態では、操舵中立状態判別部59は、操舵トルクおよびモータ回転速度に基づいて操舵中立状態であるか否かを判別するようになっているが、例えば、操舵中立状態を判別するための他のパラメータとして、モータ指示電流、モータ検出電流、ハンドル上の舵角センサによる検出値などを用いてもよい。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置を示す部分断面図である。 本発明の実施形態に係るウォーム付勢手段の一例を示す説明図であり、図1中のA−A線に沿った部分断面図である。 図2中のIII−III線に沿った要部断面図である。 本発明の実施形態に係るウォーム付勢手段の変形例を示す説明図であり、図1中のA−A線に沿った部分断面図である。 図4中のV−V線に沿った要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の主な電気的な概略構成を示すブロック図である。 電動モータ用トルク−電流マップを示す特性図である。 ウォーム付勢手段用トルク−電流マップを示す特性図である。 ウォーム付勢手段用回転速度−電流マップを示す特性図である。 ウォーム付勢手段の作動条件を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置の電気的な概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリングシャフト(ステアリング機構)
7 減速機構(ウォーム減速ギア)
10 ウォームホイール
11 ウォーム
12 トルクセンサ(操舵トルク検出手段)
19 電動モータ
21 コントロールユニット(ECU)
23 ウォーム付勢手段
23a 圧電素子アクチュエータ
23b ソレノイドアクチュエータ
58 モータ回転速度推定部(モータ回転速度推定手段)
59 操舵中立状態判別部(操舵中立状態判別手段)

Claims (4)

  1. ステアリング機構に入力された操舵トルクに応じて電動モータを駆動し、該電動モータの回転をウォームとウォームホイールとからなる減速機構を介して前記ステアリング機構に伝達することにより、操舵を補助する電動パワーステアリング装置であって、
    操舵が中立状態であるか否かを判別するための操舵中立状態判別手段と、
    前記操舵中立状態判別手段から出力された指令信号に基づいて前記ウォームを前記ウォームホイール側に付勢するウォーム付勢手段とを備え、
    前記操舵中立状態判別手段は、前記操舵が中立状態であると判別した場合にのみ前記ウォーム付勢手段を作動させることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記ステアリング機構に入力された操舵トルクを検出し、操舵トルク信号を出力する操舵トルク検出手段と、
    前記電動モータの回転速度を推定し、モータ回転速度信号を出力するモータ回転速度推定手段とを備え、
    前記操舵中立状態判別手段は、前記操舵トルク信号および前記モータ回転速度信号に基づいて、操舵が中立状態であるか否かを判別する請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記ウォーム付勢手段は、ソレノイドアクチュエータである請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記ウォーム付勢手段は、圧電素子アクチュエータである請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
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