JP2010069895A - ステアバイワイヤ式操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車輪を転舵する転舵モータが失陥しても、トー角調整用モータを転舵の駆動源に転用して転舵を行うことができるステアバイワイヤ式操舵装置を提供する。
【解決手段】 転舵用の操舵軸10と機械的に連結されていないステアリングホイール1と、ステアリングホイール1の操舵角を検出する操舵角センサ2と、ステアリングホイール1に反力トルクを付与する操舵反力モータ4と、操舵軸10を駆動する転舵モータ6および操舵反力モータ4を制御するステアリング制御部5aとを備える。転舵モータ6とは別に、トー角を調整するトー角調整用モータ7を有するトー角調整機構16を設ける。転舵モータ6が失陥したとき、転舵モータ6を操舵軸10から切り離しトー角調整用モータ7で転舵を行なわせる切換手段17を設ける。
【選択図】 図2

Description

この発明は、転舵用の操舵軸と機械的に連結されていないステアリングホイールで操舵を行うようにしたステアバイワイヤ式操舵装置に関する。
この種のステアバイワイヤ式操舵装置において、操舵輪を転舵する転舵モータが失陥しても、補助モータによって操舵輪を転舵するように構成したものが提案されている(特許文献1)。
また、前輪系統または後輪系統における左右輪を独立に転舵するようにしたステアバイワイヤ式操舵装置において、異常時に前記左右輪のそれぞれをトーインあるいはトーアウト状態に制御して制動力を得る方法が提案されている(特許文献2)。
特開2005−349845号公報 特開2005−263182号公報
特許文献1に開示の技術は、転舵モータの失陥時に補助モータを作動させるフェールセーフ機能を持たせたものであるが、転舵モータが正常である場合、補助モータは一切機能しておらず不経済である。
また、特許文献2に開示の技術は、各輪を独立に転舵する方法であるが、異常が生じた車輪は制御不能になるため、正常に転舵して危険回避する動作が取れないという問題がある。
この発明の目的は、車輪を転舵する転舵モータが失陥しても、トー角調整用モータを転舵の駆動源に転用して転舵を行うことができるステアバイワイヤ式操舵装置を提供することである。
この発明のステアバイワイヤ式操舵装置は、転舵用の操舵軸と機械的に連結されていないステアリングホイールと、このステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサと、前記ステアリングホイールに反力トルクを付与する操舵反力モータと、この操舵反力モータおよび前記操舵軸を駆動する転舵モータを制御するステアリング制御部とを備え、前記操舵角センサの検出する操舵角の信号を含む運転状態検出信号に基づいて前記転舵モータを前記ステアリング制御部で制御するようにしたステアバイワイヤ式操舵装置において、前記転舵モータとは別に、トー角を調整するトー角調整用モータを有するトー角調整機構を設け、前記転舵モータが失陥したとき、転舵モータを前記操舵軸から切り離し前記トー角調整用モータで転舵を行なわせる切換手段を設けたことを特徴とする。
この構成によると、車輪を転舵する転舵モータが失陥したときに、転舵モータを操舵軸から切り離してトー角調整用モータで転舵を行なわせる切換手段を設けたため、転舵モータが失陥しても、トー角調整用モータを転舵の駆動源に転用して転舵を行うことができる。また、転舵モータが正常である場合にも、トー角調整用モータは車輪のトー角を調整する駆動源として働く。そのため、転舵モータが失陥したときだけ動作させる補助モータを設ける従来例の場合に比べて経済的な構成とすることができる。
この発明において、前記トー角調整用モータが失陥したときに、前記トー角調整機構を固定状態として転舵モータで転舵のみを行わせるトー角固定手段を設けても良い。
この構成の場合、トー角調整用モータが失陥したまま、誤ったトー角調整が行なわれるのを防止できる。
この発明において、前記操舵軸はその一部にボールねじ部を有し、前記転舵モータは、前記ボールねじ部に螺合するボールナットを回転駆動して転舵を行うものとしても良い。
この発明において、前記トー角調整機構は、前記操舵軸の前記ボールねじ部とは別の部分に形成されたスプライン歯と、このスプライン歯に噛み合うスプラインナットと、このスプラインナットを回転駆動するトー角調整用モータと、前記操舵軸の両端に形成されタイロッドが螺合するトー角調整用ねじ部とを備え、トー角調整用モータでスプラインナットと共に操舵軸を回転させて、操舵軸からのタイロッドの突出長を変えることでトー角を調整するものとしても良い。トー角調整用ねじ部は例えば台形ねじとしても良い。また、トー角調整用ねじ部には廻り止めを設けても良い。
この発明において、前記操舵軸の両端のトー角調整用ねじ部は互いに逆ねじとし、操舵軸の一方向への回転で左右のタイロッドが突出し、操舵軸の他方向への回転で左右のタイロッドが後退するものとしても良い。
この発明において、前記転舵モータとトー角調整用モータの回転軸を同軸上に配置し、前記転舵モータの回転軸が挿脱可能に嵌合しその回転軸の回転を前記ボールナットに伝達する第1の回転伝達機構と、前記トー角調整用モータの回転軸が挿係脱可能に嵌合しその回転軸の回転を前記スプラインナットに伝達する第2の回転伝達機構を設け、前記切換手段は、転舵モータが失陥したとき前記両モータの回転軸を軸方向に移動させる直動アクチュエータと、前記第2の回転伝達機構を固定する伝達機構固定手段を備え、前記両モータの回転軸を移動させた状態で転舵モータの回転軸に代えてトー角調整用モータの回転軸を第1の回転伝達機構に嵌合させると共に、第2の回転伝達機構を前記伝達機構固定手段で固定するものとしても良い。
この発明において、前記直動アクチュエータは、リニアソレノイドであっても油圧シリンダであっても良い。
この発明において、前記トー角調整用モータの最大発生トルクを前記転舵モータの最大発生トルクよりも小さくしても良い。
トー角調整用モータによるトー角調整および転舵モータ失陥のときの転舵用駆動源としての代替は、車両走行時に行う動作であるため、その最大発生トルクは、据え切り動作時に転舵モータに必要なトルクよりもはるかに小さなものである。したがって、トー角調整用モータは、転舵モータよりも小型のもので良い。
この発明のステアバイワイヤ式操舵装置は、転舵用の操舵軸と機械的に連結されていないステアリングホイールと、このステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサと、前記ステアリングホイールに反力トルクを付与する操舵反力モータと、この操舵反力モータおよび前記操舵軸を駆動する転舵モータを制御するステアリング制御部とを備え、前記操舵角センサの検出する操舵角の信号を含む運転状態検出信号に基づいて前記転舵モータを前記ステアリング制御部で制御するようにしたステアバイワイヤ式操舵装置において、前記転舵モータとは別に、トー角を調整するトー角調整用モータを有するトー角調整機構を設け、前記転舵モータが失陥したとき、転舵モータを前記操舵軸から切り離し前記トー角調整用モータで転舵を行なわせる切換手段を設けたため、車輪を転舵する転舵モータが失陥しても、トー角調整用モータを転舵の駆動源に転用して転舵を行うことができる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。このステアバイワイヤ式操舵装置は、図1に概略図で示すように、運転者が操舵するステアリングホイール1と、操舵角センサ2と、操舵トルクセンサ3と、操舵反力モータ4と、左右の車輪13にナックルアーム12およびタイロッド11を介して連結された転舵用の軸方向移動自在な操舵軸10と、この操舵軸10を駆動する操舵軸駆動部14と、転舵角センサ8と、ステアリング制御部5aを含むECU(電気制御ユニット)5とを備える。ECU5およびそのステアリング制御部5aは、マイクロコンピュータおよびその制御プログラムを含む電子回路等により構成される。
ステアリングホイール1は、転舵用の操舵軸10と機械的に連結されていない。ステアリングホイール1に対して、操舵角センサ2および操舵トルクセンサ3が設けられ、操舵反力モータ4が接続されている。操舵角センサ2は、ステアリングホイール1の操舵角を検出するセンサである。操舵トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に作用する操舵トルクを検出するセンサである。操舵反力モータ4は、ステアリングホイール1に反力トルクを付与するモータである。
図2は、操舵軸10を駆動する操舵軸駆動部14の詳細を断面図で示す。この操舵軸駆動部14には、操舵軸10を軸方向に移動させて車輪13の転舵を行う転舵機構15と、車輪13のトー角調整を行うトー角調整機構16と、切換手段17とが設けられている。
前記転舵機構15は、操舵軸10の一部に形成されたボールねじ部10aと、このボールねじ部10aに螺合するボールナット18と、転舵モータ6と、この転舵モータ6の回転軸6aの回転を減速して前記ボールナット18に伝達する回転伝達機構21とを備える。ボールナット18は軸受19を介して操舵軸駆動部14のハウジング20に回転のみ自在に支持されている。ハウジング20の外部には、転舵モータ6が、その回転軸6aを前記操舵軸10と平行に揃えた姿勢で設置される。転舵モータ6の回転軸6aの回転を回転伝達機構21を介して前記ボールナット18に伝達することで、操舵軸10を軸方向に移動させて車輪13の転舵が行なわれる。回転伝達機構21は、転舵モータ6の回転軸6aの一端に、スプイラン(図示せず)を介して挿脱可能に嵌合する出力ギヤ22と、前記ボールナット18の外径面に固定される入力ギヤ23と、これら両ギヤ22,23間に介在する中間ギヤ24とでなる。
前記トー角調整機構16は、操舵軸10の前記ボールねじ部10aとは別の部分に形成されたスプライン歯10bと、このスプライン歯10bに噛み合うスプラインナット25と、トー角調整用モータ7と、このトー角調整用モータ7の回転軸7aの回転を減速して前記スプラインナット25に伝達する第2の回転伝達機構26と、操舵軸10の両端に形成され左右のタイロッド11がそれぞれ螺合するトー角調整用ねじ部10cとを備える。スプライン歯10bとスプラインナット25は、滑り接触しているものであっても転がり接触しているものであっても良い。スプラインナット25は軸受32を介して操舵軸駆動部14のハウジング20に支持されている。ハウジング20内には、トー角調整用モータ7が、その回転軸7aを前記転舵モータ6の回転軸6aと同軸上に揃えた姿勢で設置される。トー角調整用モータ7の回転軸7aの回転を第2の回転伝達機構26を介して前記スプラインナット25に伝達し、スプラインナット25と共に操舵軸10を回転させて、操舵軸10からのタイロッド11の突出長を変えることで車輪13のトー角調整が行なわれる。第2の回転伝達機構26は、トー角調整用モータ7の回転軸7aの一端に挿脱可能に嵌合する出力ギヤ27と、前記スプラインナット25の外径面に固定される入力ギヤ28と、これら両ギヤ27,28間に介在する中間ギヤ29とでなる。操舵軸10の両端のトー角調整用ねじ部10cは互いに逆ねじとした雌ねじ部からなり、操舵軸10の一方向への回転で左右のタイロッド11が互いに突出し、操舵軸10の他方向への回転で左右のタイロッド11が互いに後退するようにされている。トー角調整用ねじ部10cは、例えば台形ねじとされる。また、トー角調整用ねじ部10cには廻り止めが設けられていても良い。
第1の回転伝達機構21の出力ギヤ22が挿脱可能に嵌合する転舵モータ6の回転軸6aの一端に、トー角調整用モータ25の回転軸25aの他端が押し当てられる。転舵モータ6が失陥したときトー角調整用モータ25を駆動源として転舵を行なわせる切換手段17は、前記両モータ6,7の回転軸6a,7aを軸方向に移動させる直動アクチュエータ30と、第2の回転伝達機構26を固定する(すなわち動作不能な固定状態とする)伝達機構固定手段31とを備える。直動アクチュエータ30は、例えばリニアソレノイドあるいは油圧シリンダからなり、その作用ロッド30aが転舵モータ6の回転軸6aの出力ギヤ22が嵌合する端部とは反対側の端部に押し当てられるように配置される。
図2は、直動アクチュエータ30が作動しない状態、つまり転舵モータ6が正常である場合の状態を示す。このとき、転舵モータ6の回転軸6aの一端に第1の回転伝達機構21の出力ギヤ22が挿脱可能に嵌合し、トー角調整用モータ7の回転軸7aの一端に第2の回転伝達機構26の出力ギヤ27が挿脱可能に嵌合した状態にある。前記伝達機構固定手段31は、ハウジング20に設けられたロッド嵌合孔33にスプライン嵌合してトー角調整用モータ7の回転軸7aと同軸上に進退自在とされる回転軸押圧ロッド34と、この回転軸押圧ロッド34を進出側に弾性付勢するコイルばね35とでなる。回転軸押圧ロッド34は、トー角調整用モータ7の回転軸7aの一端に押し当てられる。
図3は、直動アクチュエータ30が作動した状態、つまり転舵モータ6が失陥したときの状態を示す。このとき、直動アクチュエータ30の作動ロッド30aが後退して、両モータ6,7の回転軸6a,7aは回転軸押圧ロッド34に押されて、同図の右側に向けて軸方向に移動する。この移動により、第1の回転伝達機構21では、それまでその出力ギヤ22に嵌合していた転舵モータ6の回転軸6aの一端が嵌合解除され、これに代わってトー角調整用モータ7の回転軸7aの他端が嵌合して、出力ギヤ22にスプライン(図示せず)等で噛み合い状態となる。すなわち、転舵機構15の駆動源として、転舵モータ6に代わってトー角調整用モータ7が第1の回転伝達機構21に接続される。一方、第2の回転伝達機構26では、それまでその出力ギヤ27に嵌合していたトー角調整用モータ7の回転軸7aの一端が嵌合解除され、これに代わって伝達機構固定手段31の回転軸押圧ロッド34が、スプライン等で嵌合する。すなわち、第2の回転伝達機構26からトー角調整用モータ7が切り離されると共に、第2の回転伝達機構26が伝達機構固定手段31で固定される。
図1において、ECU5のステアリング制御部5aは、操舵反力モータ4、転舵モータ6、トー角調整用モータ7および切換手段17の直動アクチュエータ30を制御する。すなわち、ステアリング制御部5aは、操舵角センサ2の検出する操舵角の信号、図示しない車速センサの検出する車輪回転速度の信号、および運転状態を検出する各種センサの信号に基づいて目標操舵反力を設定し、実際の操舵反力トルクが目標操舵反力に一致するように操舵トルクセンサ3の検出する操舵トルクの信号をフィードバックして、操舵反力モータ4を制御する。また、ステアリング制御部5aには、トー角調整用モータ7が失陥したときに、前記トー角調整機構16を固定状態とするトー角固定手段36が設けられる。
トー角固定手段36は、具体的には、トー角調整用モータ7が失陥したときには、トー角調整用モータ7による操舵軸10の回転駆動が停止し、これによりトー角を一定値に固定する。なお、トー角調整機構16を動作不能とする制動手段(図示せず)等を設け、トー角固定手段36は、その制動手段を制動機能作用状態としてトー角調整機構16を固定するものであっても良い。
次に、このステアバイワイヤ式操舵装置の操舵軸駆動部14での動作を説明する。転舵モータ6が正常の場合には、図2のように、転舵モータ6の回転軸6aの回転が第1の回転伝達機構21を介してボールナット18に伝達されると共に、トー角調整用モータ7の回転軸7aの回転が第2の回転伝達機構26を介してスプラインナット25に伝達される。操舵軸10のボールねじ部10aに螺合するボールナット18の回転は、操舵軸10を軸方向に移動させ、これにより車輪13の転舵が行なわれる。トー角調整機構16のスプラインナット25は、操舵軸10のスプライン歯10bにスプライン嵌合しているので、操舵軸10の軸方向移動が許容される。操舵軸10のスプライン歯10bに嵌合するスプラインナット25の回転は操舵軸10を回転させ、この回転により操舵軸10の両端のトー角調整用ねじ部10cに螺合しているタイロッド11が進退して、トー角調整が行なわれる。
転舵モータ6が失陥した場合、ECU5のステアリング制御部5aからの指令により、切換手段17の構成部品である直動アクチュエータ30が作動して、その作動ロッド30aが後退する。これにより伝達機構固定手段31の回転軸押圧ロッド34が押し出されて、転舵モータ6およびトー角調整用モータ7の各回転軸6a,7aが、図3のように軸方向右側に移動する。このとき、第1の回転伝達機構21の出力ギヤ22から転舵モータ6の回転軸6aが嵌合解除される代わりに、トー角調整用モータ7の回転軸7aが前記出力ギヤ22に嵌合し、転舵機構15の駆動源は転舵モータ6からトー角調整用モータ7に切り換えられる。
一方、第2の回転伝達機構26では、その出力ギヤ27からトー角調整用モータ7の回転軸7aが嵌合解除される代わりに、伝達機構固定手段31の回転軸押圧ロッド34が前記出力ギヤ27に嵌合し、トー角調整機構16は固定状態に保たれる。すなわち、車輪13のトー角は一定に保たれる。
また、転舵機構15およびトー角調整機構16が共に作動している図2の状態において、トー角調整用モータ7が失陥した場合には、ECU5におけるステアリング制御部5aのトー角固定手段36からトー角調整用モータ7に停止指令が与えられて、トー角調整用モータ7が停止し、転舵のみが行なわれる。これにより、トー角調整用モータ7が失陥したまま、誤ったトー角調整が行なわれるのを防止できる。
このように、このステアバイワイヤ式操舵装置では、転舵モータ6とは別に、車輪13のトー角を調整するトー角調整用モータ7を有するトー角調整機構16を設け、転舵モータ6が失陥したとき、転舵モータ6を操舵軸10から切り離しトー角調整用モータ7で転舵を行なわせる切換手段17を設けているので、車輪13を転舵する転舵モータ6が失陥しても、トー角調整用モータ7を転舵の駆動源に転用して転舵を行うことができる。また、転舵モータ6が正常である場合にも、トー角調整用モータ7は車輪13のトー角を調整する駆動源として働くので、転舵モータ6が失陥したときだけ動作させる補助モータを設ける従来例の場合に比べて経済的な構成とすることができる。
なお、トー角調整用モータ7によるトー角調整および転舵モータ6失陥のときの転舵用駆動源としての代替は、車両走行時に行う動作であるため、その最大発生トルクは、据え切り動作時に転舵モータ6に必要なトルクよりもはるかに小さなものである。したがって、トー角調整用モータ7は、転舵モータ6よりも小型のもので良い。
この発明の一実施形態にかかるステアバイワイヤ式操舵装置の概略構成を示すブロック図である。 同ステアバイワイヤ式操舵装置における操舵軸駆動部の正常動作時の断面図である。 同操舵軸駆動部における転舵モータ失陥時の断面図である。
符号の説明
1…ステアリングホイール
2…操舵角センサ
4…操舵反力モータ
5…ECU
5a…ステアリング制御部
6…転舵モータ
7…トー角調整用モータ
10…操舵軸
10a…ボールねじ部
10b…スプライン歯
10c…トー角調整用ねじ部
11…タイロッド
16…トー角調整機構
17…切換手段
18…ボールナット
21…第1の回転伝達機構
25…スプラインナット
26…第2の回転伝達機構
30…直動アクチュエータ
31…伝達機構固定手段
36…トー角固定手段

Claims (9)

  1. 転舵用の操舵軸と機械的に連結されていないステアリングホイールと、このステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサと、前記ステアリングホイールに反力トルクを付与する操舵反力モータと、この操舵反力モータおよび前記操舵軸を駆動する転舵モータを制御するステアリング制御部とを備え、前記操舵角センサの検出する操舵角の信号を含む運転状態検出信号に基づいて前記転舵モータを前記ステアリング制御部で制御するようにしたステアバイワイヤ式操舵装置において、
    前記転舵モータとは別に、トー角を調整するトー角調整用モータを有するトー角調整機構を設け、前記転舵モータが失陥したとき、転舵モータを前記操舵軸から切り離し前記トー角調整用モータで転舵を行なわせる切換手段を設けたことを特徴とするステアバイワイヤ式操舵装置。
  2. 請求項1において、前記トー角調整用モータが失陥したときに、前記トー角調整機構を固定状態として転舵モータで転舵のみを行わせるトー角固定手段を設けたステアバイワイヤ式操舵装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記操舵軸はその一部にボールねじ部を有し、前記転舵モータは、前記ボールねじ部に螺合するボールナットを回転駆動して転舵を行うものとしたステアバイワイヤ式操舵装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記トー角調整機構は、前記操舵軸の前記ボールねじ部とは別の部分に形成されたスプライン歯と、このスプライン歯に噛み合うスプラインナットと、このスプラインナットを回転駆動するトー角調整用モータと、前記操舵軸の両端に形成されタイロッドが螺合するトー角調整用ねじ部とを備え、トー角調整用モータでスプラインナットと共に操舵軸を回転させて、操舵軸からのタイロッドの突出長を変えることでトー角を調整するものとしたステアバイワイヤ式操舵装置。
  5. 請求項4において、前記操舵軸の両端のトー角調整用ねじ部は互いに逆ねじとし、操舵軸の一方向への回転で左右のタイロッドが突出し、操舵軸の他方向への回転で左右のタイロッドが後退するものとしたステアバイワイヤ式操舵装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記転舵モータとトー角調整用モータの回転軸を同軸上に配置し、前記転舵モータの回転軸が挿脱可能に嵌合しその回転軸の回転を前記ボールナットに伝達する第1の回転伝達機構と、前記トー角調整用モータの回転軸が挿脱可能に嵌合しその回転軸の回転を前記スプラインナットに伝達する第2の回転伝達機構を設け、前記切換手段は、転舵モータが失陥したとき前記両モータの回転軸を軸方向に移動させる直動アクチュエータと、前記第2の回転伝達機構を固定する伝達機構固定手段を備え、前記両モータの回転軸を移動させた状態で転舵モータの回転軸に代えてトー角調整用モータの回転軸を第1の回転伝達機構に嵌合させると共に、第2の回転伝達機構を前記伝達機構固定手段で固定するものとしたステアバイワイヤ式操舵装置。
  7. 請求項6において、前記直動アクチュエータがリニアソレノイドであるステアバイワイヤ式操舵装置。
  8. 請求項6において、前記直動アクチュエータが油圧シリンダであるステアバイワイヤ式操舵装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記トー角調整用モータの最大発生トルクを前記転舵モータの最大発生トルクよりも小さくしたステアバイワイヤ式操舵装置。
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