JP5419565B2 - ステアバイワイヤ式操舵装置 - Google Patents
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Description
また、前輪系統または後輪系統における左右輪を独立に転舵するようにしたステアバイワイヤ式操舵装置において、異常時に前記左右輪のそれぞれをトーインあるいはトーアウト状態に制御して制動力を得る方法が提案されている(特許文献2)。
また、特許文献2に開示の技術は、各輪を独立に転舵する方法であるが、異常が生じた車輪は制御不能になるため、正常に転舵して危険回避する動作が取れないという問題がある。
この構成によると、切換機構により、転舵用モータが失陥したときに、転舵用モータを転舵動力伝達機構から切り離し、かつトー角の変化を止めておき、転舵用モータに代えてトー角調整用モータの回転を転舵動力伝達機構に伝えて転舵可能とすることにより、転舵用モータ失陥時でも転舵可能なフェールセーフ機能を持たせられる。また、切換機構により、トー角調整用モータが失陥したときに、トー角調整動力伝達機構を動力伝達不能状態として転舵用モータによる転舵のみ行わせることにより、トー角調整用モータ失陥時にトー角調整機構を固定して安全に走行できる。
転舵用モータおよびトー角調整用モータのいずれか一方、または両方に、中空モータを用いることにより、ステアバイワイヤ式操舵装置の各構成部品を狭いスペースに無理なく配置することができ、全体の構成をコンパクトにできる。
この構成とすれば、転舵動力伝達機構を介して転舵用モータの回転で転舵軸を軸方向移動させて転舵を良好に行うことができ、かつトー角調整動力伝達機構を介してトー角調整用モータの回転で転舵軸を回転させてトー角調整を良好に行うことができる。また、切換機構により、転舵用モータが失陥したとき、ならびにトー角調整用モータが失陥したときの、転舵動力伝達機構およびトー角調整動力伝達機構の伝動系統の切換を良好に行うことができる。
上記各構成とすれば、トー角調整用モータおよび転舵用モータと、転舵軸および切換機構の構成部品とを、コンパクトに配置できる。
この構成によれば、転舵動力伝達機構の動作箇所を最低でボールナットだけにすることができるため、転舵動力伝達機構の構成を簡略にできる。
この構成によれば、トー角調整動力伝達機構の動作箇所を最低でスプラインナットだけにすることができるため、トー角調整動力伝達機構の構成を簡略にできる。
この構成によれば、1個のスプラインナットを回転させるだけで、転舵軸に対して左右のタイロッドを軸方向に進退させることができる。
この構成とすれば、タイロッドのナット部が固定滑り軸受により軸方向に摺動自在に支持されているため、転舵軸を軸方向移動させるとき、および転舵軸を回転させて転舵軸からのタイロッドの突出長さを変えるとき、タイロッドを安定して軸方向移動させられる。また、固定滑り軸受は前記ナット部を回転不能に支持しているため、転舵軸の回転がタイロッドの軸方向移動に確実に変換させられる。
移動滑り軸受を設ければ、タイロッドの軸方向移動がさらに安定する。
上記寸法関係とすることにより、転舵軸が軸方向移動範囲の端まで移動したときでも、固定滑り軸受と移動滑り軸受が互いに干渉しない。
トー角調整用モータによる通常時のトー角調整および転舵用モータ失陥時の転舵用駆動源としての代替は、車両走行時に行う動作であるため、その最大発生トルクは、据え切り動作時に転舵用モータに必要なトルクよりもはるかに小さいものである。したがって、トー角調整用モータは、転舵用モータよりも小型のものでよい。
第1伝動係脱機構71は、転舵用回転部材である転舵用モータ6の中空モータ軸20と、転舵用中間軸21と、トー角調整用駆動側部材である第1中間ギヤ33とでなる。両中間軸21,35が図2および図3に示す基準位置にあるとき、ならびに図4および図5に示すトー角調整用モータ失陥時位置にあるときは、中空モータ軸20のスプライン歯20aと転舵用中間軸21のスプライン歯21aが互いに噛み合ってスプライン嵌合部27を構成することにより、中空モータ軸20と転舵用中間軸21とが結合する。両中間軸21,35が図6および図7に示す転舵用モータ失陥時では、転舵用中間軸21のスプライン歯21aが中空モータ軸20のスプライン歯20aから外れ、転舵用中間軸21のスプライン歯21aが第1中間ギヤ33のスプライン歯33aと噛み合ってスプライン嵌合部74を構成することにより、転舵用中間軸21が第1中間ギヤ33と結合する。
2…操舵角センサ
5a…ステアリング制御手段
6…転舵用モータ
7…トー角調整用モータ
10…転舵軸
10a…ボールねじ軸部
10b…スプライン軸部
10c…トー角調整用雄ねじ部
11…タイロッド
11a…ナット部
17…切換機構
18…転舵動力伝達機構
19b…筒状ハウジング部
20…中空モータ軸
21…転舵用中間軸
26…ボールナット
30…トー角調整動力伝達機構
31…中空モータ軸
35…トー角調整用中間軸
40…スプラインナット
80…固定滑り軸受
81…移動滑り軸受
84…軸方向移動範囲
L…端面間の距離
S…軸方向移動範囲の長さ
Claims (13)
- 転舵軸に機械的に連結されていないステアリングホイールと、このステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサと、転舵用モータと、この転舵用モータの回転を前記転舵軸に伝える転舵動力伝達機構と、トー角調整用モータと、このトー角調整用モータの回転によりトー角を調整させるトー角調整動力伝達機構と、前記操舵角センサの検出する操舵角を基に転舵角の指令信号およびトー角の指令信号を生成し、これら指令信号を前記転舵用モータおよびトー角調整用モータにそれぞれ与えるステアリング制御手段とを備えるステアバイワイヤ式操舵装置において、
前記転舵用モータが失陥したときに、前記転舵用モータを前記転舵動力伝達機構から切り離し、かつトー角の変化を止めておき、前記転舵用モータに代えて前記トー角調整用モータの回転を前記転舵動力伝達機構に伝えて転舵可能とし、前記トー角調整用モータが失陥したときに、前記トー角調整動力伝達機構を動力伝達不能状態として前記転舵用モータによる転舵のみ行わせる切換機構を設け、
前記転舵用モータおよびトー角調整用モータのいずれか一方、または両方に、中空モータを用いたことを特徴とするステアバイワイヤ式操舵装置。 - 請求項1において、前記転舵軸は、軸方向移動により操舵輪を転舵させ、かつ回転よって操舵輪のトー角を変える軸であり、前記転舵動力伝達機構は、前記転舵用モータの回転により前記転舵軸を軸方向に移動させる機構であり、前記トー角調整動力伝達機構は、前記トー角調整用モータの回転により前記転舵軸を回転させる機構であり、前記切換機構は、前記転舵用モータが失陥したときに、前記転舵用モータを前記転舵動力伝達機構から切り離し、かつ前記転舵軸の回転を止め、前記転舵用モータに代えて前記トー角調整用モータの回転を前記転舵動力伝達機構に伝えて転舵可能とし、前記トー角調整用モータが失陥したときに、前記転舵軸の回転を止めて前記転舵用モータによる転舵のみ行わせる機構であるステアバイワイヤ式操舵装置。
- 請求項1または請求項2において、前記トー角調整用モータを中空モータとし、この中空モータからなるトー角調整用モータの中空モータ軸内に前記転舵軸を挿通させたステアバイワイヤ式操舵装置。
- 請求項1または請求項2において、前記転舵用モータを中空モータとし、この中空モータからなる転舵用モータの中空モータ軸内に、前記切換機構の構成部品を挿通させたステアバイワイヤ式操舵装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記転舵軸の一部にボールねじ軸部を設け、このボールねじ軸部に螺合するボールナットを回転のみ自在に設け、前記転舵動力伝達機構は、前記転舵用モータの回転により前記ボールナットを回転させて前記転舵軸を軸方向に移動させ転舵を行うものとしたステアバイワイヤ式操舵装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記転舵軸にスプライン軸部を設け、このスプライン軸部に軸方向に相対移動自在に噛み合うスプラインナットを回転自在に設け、前記トー角調整動力伝達機構は、前記トー角調整用モータで前記スプラインナットを回転させることにより、前記転舵軸の軸方向移動を許容しつつ転舵軸を回転させ、転舵軸の端部のトー角調整用雄ねじ部に螺合したタイロッドの転舵軸からの突出長さを変えてトー角を変化させるものとしたステアバイワイヤ式操舵装置。
- 請求項6において、前記転舵軸の前記スプライン軸部のスプライン歯と前記スプラインナットのスプライン歯が滑り接触しているステアバイワイヤ式操舵装置。
- 請求項6において、前記転舵軸の前記スプライン軸部のスプライン歯と前記スプラインナットのスプライン歯が転がり接触しているステアバイワイヤ式操舵装置。
- 請求項6において、前記転舵軸の両端に設けられた一対のトー角調整用雄ねじ部が、互いに左右逆ねじになっており、前記スプラインナットをある一定方向に回転させることで左右のタイロッドを突出させ、逆方向に回転させることで前記タイロッドを引き込めるものとしたステアバイワイヤ式操舵装置。
- 請求項6において、前記転舵動力伝達機構を収容し前記転舵軸を貫通させたハウジングを設け、このハウジングに、前記転舵軸のトー角調整用雄ねじ部に螺合する前記タイロッドのナット部の外周側にあり、前記ナット部の内端よりも軸方向外側に突出させた筒状ハウジング部を設け、前記ナット部の軸心と直交する断面の外周形状を外周の全部または一部が軸心を中心とする円とは異なる形状とし、このナット部の外周形状と合致する内周形状を有する固定滑り軸受を前記筒状ハウジング部の内周に固定して設け、この固定滑り軸受により、前記ナット部を軸方向に摺動自在かつ軸心回りに回転不能に支持したステアバイワイヤ式操舵装置。
- 請求項10において、前記タイロッドのナット部の外周面における軸方向の一部に、前記筒状ハウジング部の内周面に沿って摺動自在な環状の移動滑り軸受を固定して設けたステアバイワイヤ式操舵装置。
- 請求項11において、前記転舵軸が軸方向移動範囲の、車両を直進状態とする位置である中心位置にあるときに、前記固定滑り軸受および移動滑り軸受の対向する端面間の距離が、前記軸方向移動範囲の長さの半分以上であるステアバイワイヤ式操舵装置。
- 請求項1ないし請求項12のいずれか1項において、前記トー角調整用モータは、最大発生トルクが前記転舵用モータの最大発生トルクよりも小さいものとしたステアバイワイヤ式操舵装置。
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