JP3902436B2 - 車載用ステアリングスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のステアリングホイールに付設され、自動変速機などの各種機器を操作するための車載用ステアリングスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ステアリングホイールの任意の位置に複数のステアリングスイッチが搭載され、運転者がこれらステアリングスイッチを選択的に操作することによって、例えばドライブレンジで走行している最中に、マニュアル的にシフトアップあるいはシフトダウンさせるようにした技術が知られている。
【0003】
このような車載用ステアリングスイッチの従来例として、ステアリングホイールのリング部の内側に設けられるパッド部の表面あるいは表裏両面に複数の操作部材、すなわち操作ノブを配置し、各操作ノブの内部にプッシュスイッチをそれぞれ収納したものが提案されている。
【0004】
これらプッシュスイッチは可動接点と固定接点を内蔵しており、操作ノブが非押圧状態にあるとき、プッシュスイッチ内の可動接点は固定接点から離反してオフの状態にあり、任意の操作ノブが押圧操作されると、対応するプッシュスイッチ内の可動接点が固定接点に接触してオンになるように構成されている。
【0005】
このように構成された車載用ステアリングでは、運転者がステアリングホイールのリング部を握ったまま任意の操作ノブを選択的に押圧操作すると、その操作ノブの内部に収納されたプッシュスイッチがオンになり、例えばそのオン信号に基づいてシフトアップさせることができる。また、運転者が別の操作ノブを押圧操作すると、その別の操作ノブの内部に収納された別のプッシュスイッチがオンとなり、例えばそのオン信号に基づいてシフトダウンさせることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、従来の車載用ステアリングスイッチでは、ステアリングホイールの任意の位置に複数の操作ノブが配置されており、これら操作ノブを運転者の手指で選択的に押圧操作することによって、各操作の内部に収納された各プッシュスイッチをオン/オフさせるように構成されている。
【0007】
したがって、各プッシュスイッチのオン/オフの切換信号に基づいて、例えばシフトアップとシフトダウンという2種類の制御をおこなう場合、運転者は手指を、一方の操作ノブから他方の操作ノブへ大きく移動させなければならず、操作性の点で改善の余地があった。
【0008】
また、従来の車載用ステアリングスイッチでは、例えばシフトアップとシフトダウンという2種類の制御をおこなうのに最低でも2つの操作ノブを必要とし、これら2つの操作ノブをステアリングホイールのパッド部に配置しているが、通常、ステアリングホイールのパッド部には、ホーンスイッチやエアバック等の設置スペースを確保する必要があるため、設置スペースが大きく制限されるという問題があった。
【0009】
また、操作性を向上させるためにステアリングホイールのパッド部の左右両側で例えばシフトアップとシフトダウンという2種類の制御をおこなえるようにする場合、操作ノブを合計で4つ設けなければならず、このように数多くの操作ノブをステアリングホイールの限られたスペースに配置することは、設計上の自由度が大きく制約されるという問題もあった。
【0010】
本発明は、上述した従来技術の実情を考慮してなされたもので、その目的は、操作性に優れ設置スペースも小さく済む車載用ステアリングスイッチを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明は、円環状のリング部の内側にスポーク部が設けられたステアリングホイールに装着された支持部材と、この支持部材の内部に設けられた支持体と、この支持体に回動可能に支持された回動体と、この回動体と一体的に設けられ、前記リング部と前記スポーク部とに囲まれた空間に突出した操作部材と、この操作部材の回動方向に応じて2種類の電気信号を切換えて出力することが可能な出力切換手段と、前記操作部材が2種類の前記電気信号のいずれも出力させない中立位置に復帰するように、この操作部材を付勢する付勢手段とを備える車載用ステアリングスイッチであって前記出力切換手段は、前記支持体にスライド可能に支持されたスライド部材と、前記支持部材に設けられた固定接点と、前記スライド部材に設けられ前記固定接点に対して接触・離反する可動接点とを備え、前記付勢手段が、前記回動体から延設され弾性部材により押圧される押圧子を有した付勢部と、前記支持部材の内部に設けられ前記押圧子が摺動するガイド面とを備え、前記スライド部材は、前記操作部材とは前記回転体を挟んで反対側に組込まれ、前記回転体には前記操作部材の突出方向とは反対方向に突出して前記スライド部材に係合する切換部が設けられ、前記付勢部は、前記切換部に対して角度がついた方向に延設されることを特徴とする。
【0012】
このように構成した発明では、ステアリングホイールのスポーク部とリング部とに囲まれた空間内に突出する操作部材を運転者が手指で奥側へ押す(プッシュ)と、または手前側に引く(プル)と、その操作部材の回動方向に応じて、出力切換手段から異なる2種類の電気信号が選択的に出力される。そして、操作部材に対するプッシュまたはプル操作力を除去すると、付勢手段が操作部材を中立位置に戻して保持する。
【0013】
したがって、運転者は中立位置に保持された1つの操作部材を手指でプッシュ/プル操作することによって、2種類の制御をおこなうことができるとともに、操作力の除去された操作部材を自動復帰させることができるので、操作性に優れている。
【0014】
また、1つの操作部材で2種類の制御をおこなうことができるので、複数種類の制御をおこなう場合に1つの操作部材で1種類の制御しかおこなえないものよりも、設置スペースを小さくすることができる。
【0015】
さらに、付勢部が切換部に対して角度がついた方向に延設されるので、車載用ステアリングスイッチの支持部材の内部に設けられる支持体、回動体、スライド部材、固定接点、可動接点、付勢部、ガイド面及び切換部の組立体をコンパクトにまとめることができるため、支持部材の内部に向かう奥行方向で組立体の寸法を短縮でき、支持部材の奥行き寸法を短縮できる。
【0016】
また、前記切換部の突出方向が前記操作部材の下方向であるので、支持部材の奥行寸法が大きくなりすぎるのを防止することができる。
さらに、前記支持部材は、前記スポーク部を挟むように装着された第1支持部材と第2支持部材とから構成され、これら第1および第2支持部材のそれぞれが、前記スポーク部に装着された状態で前記操作部材を突出させる開口を形成するための切り欠き部を有し、前記切換部は、前記支持部材の開口から前記支持部材内部へ向かう奥行方向に突出されるので、支持部材の開口から支持部材内部へ向かう奥行方向で組立体の寸法を短縮でき、支持部材の奥行寸法を短縮できる
【0019】
また、操作部材の回動方向に応じて切換部出力切換手段のスライド部材を操作するので、確実に電気信号を切換えることができる。また、操作部材に対する操作力が除去されたときに、付勢部の押圧子にガイド面上を摺動させることによって、操作部材を確実に中立位置に導くことができ、また操作部材を中立位置に安定的に保持できる。
【0020】
また、上述の発明において、前記支持部材は、前記スポーク部を挟むように装着された第1支持部材と第2支持部材とから構成され、これら第1および第2支持部材のそれぞれは、前記スポーク部に装着された状態で前記操作部材を突出させる開口を形成するための切り欠き部を有するようにしてもよい。
【0022】
また上述の発明において、前記出力切換手段が、スライドスイッチから成るようにしてもよい。
【0023】
このように構成したものでは、スライドスイッチがスライド方向に応じて2種類の電気信号を出力することが可能なので、操作部材の回動方向とスライドスイッチのスライド方向とを対応させて確実に電気信号を切換えることができる。
【0024】
上述の発明において、前記スライドスイッチが、前記支持部材に固定された回路基板に設けられるようにしてもよい。
【0025】
このように構成したものでは、スライドスイッチと回路基板とをコンパクトにまとめることができる。
【0026】
上述の発明において、前記ガイド面は前記支持体に設けられるものにしてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の車載用ステアリングスイッチの一実施形態について図に基づいて説明する。
【0029】
図1は、本実施形態がステアリングに付設された状態を示す概略図、図2は、図1に示す本実施形態の正面図、図3は、図1に示す本実施形態の側面図、図4は、図1に示す本実施形態の分解斜視図である。
【0030】
本実施形態は、図1に示すように、自動車のステアリングホイール1に付設され、自動変速機などの各種機器を操作するための車載用ステアリングスイッチ7である。
【0031】
ステアリングホイール1は、円環状のリング部2と、このリング部2の内周側から中央に向かって延設されるスポーク部3,4と、これらスポーク部3,4を覆うパッド部5とから主に構成してある。ステアリングスイッチ7は、このステアリングホイール1の左右両側のスポーク部3,4に支持部材8が装着され、リング部2とスポーク部3,4とに囲まれる空間6内に操作部材であるノブ9が突出するように設けてある。
【0032】
なお、これらステアリングスイッチ7は、操作性を向上させるためにステアリングホイール1の左右両側に設けてあり、形状が互いに左右対称で構成および動作は同じなので、以下では右側のステアリングスイッチ7を例に説明する。
【0033】
ステアリングスイッチ7は、図2〜4に示すように、ステアリングホイール1のスポーク部3,4に装着される支持部材8と、この支持部材8に回動可能に設けられ、回動操作される操作部材であるノブ9と、このノブ9の回動方向に応じて2種類の電気信号を切り換えて出力可能な出力切換手段であるスライドスイッチ45と、ノブ9を中立位置に自動復帰させる付勢手段46とを備えている。
【0034】
つまり、本実施形態は、ノブ9がプッシュ/プル操作されると、そのノブ9の回動方向に応じて出力切換手段から出力される電気信号が切り換えられ、例えば、一方の電気信号が出力されると自動変速機がドライブレンジからマニュアル的なシフトアップ制御に切り換わり、他方の電気信号が出力されるとマニュアル的なシフトダウン制御に切り換わるようにしてある。また、ノブ9に対する操作力が除去されると、付勢手段46によってノブ9が中立位置に復帰し、スライドスイッチ45はオフにされ、自動変速機が、ドライブレンジに戻るようにしてある。
【0035】
支持部材8は、図3に示すように、ステアリングスイッチ7全体をステアリングホイール1に支持する機能だけでなく、ケーシングとしても機能している。図3に示すように、スポーク部3,4を挟むように配置され、切り欠き38が形成された第1支持部材37と、切り欠き40が形成された第2支持部材39とで構成してある。切り欠き38と切り欠き40とが合わさると、支持部材8上部に開口が形成され、この開口からノブ9を突出させてある。また、この支持部材8の内部には、ノブ9と一体化され、支持部材8に回転可能に支持される回動体11と、この回動体11を支持部材8に回動可能に支持する支持体22とを設けてある。
【0036】
回動体11には、図2〜4に示すように、ノブ9の円筒部に挿入され、回動体11とノブ9とを結合する結合突起部12を設けてある。この結合突起部12には、ノブ9の頭部内に設けられる発光部43に電力を供給する配線44が収納される収納溝13を設けてある。
【0037】
また、回動体11には、図3における左横方向に突出する突起部から成り、この回動体11が所定角度だけ回動した位置で、回動体11がそれ以上回動するのを規制するストッパ14を設けてある。このストッパ14は、ノブ9がA方向に所定角度回動すると、後述する支持体32の上面に当接し、ノブ9がA方向にそれ以上回転しないように規制し、ノブ9がB方向に所定角度回動すると、第2支持部材37の内壁面に当接し、ノブ9がB方向にそれ以上回動しないように規制する。
【0038】
また、回動体11には、同図3における右下方向に突出し、コイルばね18と、このコイルばね18に押圧される押圧子19と、この押圧子19が挿入される穴17とを備える付勢部16を設けてある。この付勢部16は、コイルばね18のばね力によって、ノブ9を中立位置に復帰させるときの付勢力、およびノブ9を中立位置に保持するときの付勢力を発生する。
【0039】
また、回動体11には、同図3における下方向に突出し、先端部の断面形状が円形の突起部から成り、ノブ9の回動方向に応じて、出力切換手段であるスライドスイッチ45を操作し、このスライドスイッチ45から出力される電気信号を切り換える切換部15を設けてある。すなわち、この切換部15は、ノブ9の回動操作に伴ってこのノブ9と一体的に移動し、スライドスイッチ45を切り換える。
【0040】
このように構成した回動体11は、図2〜4に示すように、支持体22上に配置してある。この支持体22には、回動体11の軸20が挿入される軸孔28が形成された軸受部27と、回動体11の軸21が挿入される軸孔30が形成された軸受部29と、長方形状の長孔から成り、回動体11の切換部15が挿通される挿通孔25と、回動体11の付勢部16に設けられた押圧子19が摺接し、ノブ9が中立位置に復帰する際の回動体11の回動を案内するガイド面26とを設けてある。このガイド面26は、屈曲した面から成り、押圧子19が屈曲部に位置するときに、ノブ9が中立位置に位置するように設定してある。
【0041】
また、支持体22の側面には、凸部23,24を設け、支持部材8の内壁には、凹部41,42を設けて、凸部23と凹部41を係合させ、また凸部24と凹部42を係合させて、支持体22を支持部材8に取り付けてある。
【0042】
このように構成した支持体22は、同図2〜4に示すように、支持部材8に固定された回路基板34上に配置してある。この回路基板34上には、2列の固定接点35,36を設けてある。これら固定接点35,36上には、これら固定接点35,36に選択的に接触する可動接点である摺動子33を設けてある。
【0043】
例えば、摺動子33は、ノブ9がプッシュ操作されたことに伴って固定接点35と接触し、そのとき出力されるオン信号によって自動変速機がマニュアル的なシフトアップ制御に切り換わり、ノブ9がプル操作されたことに伴って固定接点36と接触し、そのとき出力されるオン信号によって自動変速機がマニュアル的なシフトダウン制御に切り換わるようにしてある。
【0044】
この摺動子33は、固定接点35,36上にスライド可能に設けられるスライド部材31に固定してある。スライド部材31には、スライド方向上で対向する2つの板部から成り、板部間で回動体11の切換部15が係合する係合部32を設けてある。この係合部32には、支持体22の挿通孔25に挿通された切換部15が上下動可能に係合している。つまり、回動体11が回動して切換部15が移動すると、この切換部15が係合部32を上下方向に摺動しながらにスライド部材31を横方向にスライドさせる。なお、切換部15の先端部は断面形状が円形に形成してあり、回動体11の回動に伴って切換部15が傾いても先端部が係合部32に摺接するようになっている。
【0045】
つまり、出力切換手段であるスライドスイッチ45は、回路基板34上に設けられた固定接点35,36と、この固定接点35,36に選択的に接触する摺動子33と、この摺動子33が固定され、固定接点35,36上にスライド可能に設けられたスライド部材31とによって構成してある。
【0046】
また、付勢手段46は、回動体11の付勢部16と、支持体22のガイド面26とによって構成してある。
【0047】
なお、スライドスイッチ45と付勢手段46とは、上述の図3に示すように、回動体11の下方向に突出するように切換部15を設け、回動体11の右下方向に突出するように付勢部16を設けることによって、ステアリングスイッチ7の奥行方向に角度をつけて組み込んである。
【0048】
このように構成した本実施形態のステアリングスイッチ7では、図3に示すように、ノブ9に外力が与えられていない非操作時には、押圧子19が、コイルばね18に押圧されガイド面26の屈曲部に圧接されているので、ノブ9は中立位置に安定的に保持されている。このとき、回動体11の切換部15は、スライド部材31を固定接点35,36のいずれの方へも移動させていないので、摺動子33は、固定接点35,36のいずれにも接触せず、ステアリングスイッチ7はスイッチオフとなっている。
【0049】
運転者がノブ9を例えば親指でプッシュ操作すると、A方向に回動するノブ9と一体的に回動体11が回動する。これに伴って、付勢部16では、押圧子19がコイルばね18を圧縮しながら、一方側のガイド面26部分上を摺動し、屈曲部から離れていく。そして、ストッパ14が支持体22の上面に当接すると、ノブ9はそれ以上回動できないように規制される。
【0050】
このとき、切換部15がスライド部材31を固定接点35の方へ移動させ、これに伴って摺動子33が固定接点35と接触し、スイッチがオンとなる。このとき出力されたオン信号によって、自動変速機はドライブレンジからマニュアル的なシフトアップ制御に切り換わり、シフトアップされる。
【0051】
そして、運転者がノブ9から親指を離し、ノブ9から操作力が除去されると、押圧子19は、コイルばね18のばね力によって、ノブ9のプッシュ操作のときとは反対方向に回動体11を回動させながら、ガイド面26上を屈曲部に向かって摺動する。これにより、ノブ9は中立位置に復帰し、スイッチはオフになり、自動変速機はドライブレンジに戻る。
【0052】
また、スイッチがオフの状態にあるステアリングスイッチ7のノブ9を、運転者が例えば人差指でプル操作すると、B方向に回動するノブ9と一体的に回動体11が回動する。これに伴って、付勢部16では、押圧子19がコイルばね18を圧縮しながらノブ9のプッシュ操作のときとは異なる他方側のガイド面26部分上を摺動し、屈曲部から離れていく。そして、ストッパ14が第2支持部材37の内壁に当接すると、ノブ9はそれ以上回動できないように規制される。
【0053】
このとき、切換部15がスライド部材31を固定接点36の方へ移動させ、これに伴って摺動子33が固定接点36と接触し、スイッチがオンとなる。このとき出力されたオン信号によって、自動変速機はドライブレンジからマニュアル的なシフトダウン制御に切り換わり、シフトダウンされる。
【0054】
そして、運転者がノブ9から親指を離し、ノブ9から操作力が除去されると、押圧子19は、コイルばね18のばね力によって、ノブ9のプル操作のときとは反対方向に回動体11を回動させながら、ガイド面26上を屈曲部に向かって摺動する。これにより、ノブ9は中立位置に復帰し、スイッチはオフになり、自動変速機はドライブレンジに戻る。
【0055】
このように本実施形態では、1つのノブ9をプッシュ/プル操作することによって、2種類の制御をおこなうことができるとともに、操作力の除去されたノブ9を中立位置に自動復帰させてノブ9の中立状態を安定的に保持できる。すなわち、従来よりも操作性に優れ、これにより、自動車を円滑に操作することができる。
【0056】
また、本実施形態では、1つのノブ9で2種類の制御をおこなうことができるので、複数種類の制御をおこなう場合には、1つの操作部材で1種類の制御しかおこなえないものよりも、設置スペースを少なくすることができる。これにより、ステアリングホイール1の左右両側に本実施形態のステアリングスイッチ7を設けても、ホーンスイッチやエアバック等の設置スペースに制限されることなく、車載用ステアリングスイッチ7を設置できる。
【0057】
さらに、本実施形態では、スライドスイッチ45と付勢手段46とが、図3に示すように、角度をつけて組み込まれるので、すなわち、回動体11の付勢部16を右下方向に突出させ、その突出する方向に押圧子19およびガイド面26を配置し、かつ切換部15を下方向に突出させ、その突出する方向にスライド部材31、摺動子33および固定接点35,36を配置したので、支持部材8の内部において、支持体22、回動体11、スライド部材31、固定接点35,36、摺動子(可動接点)33、付勢部16、ガイド面26及び切換部15の組立体をコンパクトにまとめることができるため、スライドスイッチ45および付勢手段46を同じ方向に組み込むよりも、支持部材8の開口から支持部材8の内部へ向かう奥行方向での組立体の寸法を短縮でき、支持部材8の奥行き寸法(図2,3における縦寸法)を短縮できる。これにより、設置スペースを小さくでき、したがって、この点においても、ホーンスイッチやエアバック等の設置スペースに制限されることなく、設置できる。
【0058】
また、本実施形態では、スライドスイッチ45をノブ9の下方に組み込むので、支持部材8の奥行寸法が大きくなり過ぎないようにでき、これにより、小型化を図ることができる。
【0059】
また、本実施形態では、支持体22に回動体11を回動可能に支持する軸受部27,29とガイド面26とを設けて、支持体22と付勢手段46とを一体化してあるので、支持体22と付勢手段46とをコンパクトにまとめることができ、これにより、支持部材8の小型化、すなわち、小型化を図ることができる。
【0060】
また、本実施形態では、出力切換手段がスライドスイッチ45から成るので、ノブ9の回動方向とスライドスイッチ45のスライド方向とを対応させて電気信号を確実に切り換えることができ、これにより、1つのノブ9で2種類の電気信号を切換えることができる。
【0061】
また、本実施形態では、スライドスイッチ45が、回路基板34に設けられるので、スライドスイッチ45と回路基板34とをコンパクトにまとめることができ、これにより、小型化を図ることができる。
【0062】
また、本実施形態では、支持部材8が、スポーク部34を覆うパッド部5に埋め込まれるように取り付けてあるので、ステアリングホイール1の奥側および手前側に支持部材8が突出しすぎないようにでき、これにより、ステアリングホイール1の周囲のスペースを広くすることができる。
【0063】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、操作部材をプッシュ/プル操作すると、操作部材の回動方向に応じて、出力切換手段から2種類の電気信号が選択的に出力されるとともに、操作部材に対する操作力を除去すると、付勢手段によって操作部材が中立位置に戻されて操作部材の中立状態が安定的に保持されるので、操作部材をプッシュ/プル操作することによって2種類の制御をおこなうことができるとともに、操作力の除去された操作部材を中立位置に自動復帰させて中立状態を安定的に保持できる。すなわち、従来よりも操作性に優れ、円滑に操作をおこなうことができる。
【0064】
また、本発明では、1つの操作部材で2種類の制御をおこなうことができるので、複数種類の制御をおこなう場合に1つの操作部材で1種類の制御しかおこなえないものよりも、設置スペースを小さくすることができ、これにより、ステアリングホイールの左右両側に設けても、ホーンスイッチやエアバック等の設置スペースに制限されることなく設置できる。
【0065】
さらに、本発明では、付勢部が切換部に対して角度がついた方向に延設されることによって支持部材の内部の設けられる支持体、回動体、スライド部材、固定接点、可動接点、付勢部、ガイド面及び切換部の組立体の支持体をコンパクトにまとめることができるため、操作部材側から支持部材の内部に向かう奥行方向での組立体の寸法を短縮でき、支持部材の奥行き寸法を短縮できるので、設置スペースを小さくでき、これにより、ステアリングホイールの左右両側に設けても、ホーンスイッチやエアバック等の設置スペースに制限されることなく設置できる。
【0066】
また、発明スライド部材が操作部材とは回転体を挟んで反対側に組込まれるので支持部材の奥行寸法が大きくなり過ぎるのを防止でき、これにより、小型化を図ることができる。
さらに本発明は、切換部の突出方向が前記支持部材の開口から前記支持部材の内部へ向かう方向とするので、支持部材の開口から支持部材の内部へ向かう奥行方向での組立体の寸法を短縮でき、支持部材の奥行き寸法を短縮できる。
【0067】
また、発明は、操作部材の回動方向に応じて切換部出力切換手段のスライド部材を操作するので、確実に電気信号を切換えることができる。また、操作部材に対する操作力が除去されたときに、付勢部の押圧子にガイド面上を摺動させることによって、操作部材を確実に中立位置に導くことができ、また操作部材を中立位置に安定的に保持できる。これにより、操作部材の操作に対応する応答性を向上させることができる。
【0069】
また、出力切換手段はスライドスイッチから成なっていてもよい。この構成では、スライドスイッチがスライド方向に応じて2種類の電気信号を出力することが可能なので、操作部材の回動方向とスライドスイッチのスライド方向とを対応させて確実に電気信号を切換えることができ、これにより、1つのノブで2種類の電気信号を切り換えることができる。
【0070】
また、スライドスイッチは支持部材に固定された回路基板に設けられていてもよい。この構成では、スライドスイッチと回路基板とをコンパクトにまとめることができるので、小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車載用ステアリングスイッチの実施形態がステアリングホイールに付設された状態を示す概略図である。
【図2】 図1に示す本実施形態の正面図である。
【図3】 図1に示す本実施形態の側面図である。
【図4】 図1に示す本実施形態の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール
2 リング部
3 スポーク部
4 スポーク部
5 パッド部
6 空間
7 ステアリングスイッチ
8 支持部材
9 ノブ(操作部材)
11 回動体
12 結合突起部
13 収納溝
14 ストッパ
15 切換部
16 付勢部
17 穴
18 コイルばね(弾性部材)
19 押圧子
20 軸
21 軸
22 支持体
23 凸部
24 凸部
25 挿通孔
26 ガイド面
27 軸受部
28 軸穴
29 軸受部
30 軸穴
31 スライド部材
32 係合部
33 摺動子
34 回路基板
35 固定接点
36 固定接点
37 第1支持部
38 切り欠き
39 第2支持部材
40 切り欠き
41 凹部
42 凹部
45 スライドスイッチ(出力切換手段)
46 付勢手段

Claims (8)

  1. 円環状のリング部の内側にスポーク部が設けられたステアリングホイールに装着された支持部材と、この支持部材の内部に設けられた支持体と、この支持体に回動可能に支持された回動体と、この回動体と一体的に設けられ、前記リング部と前記スポーク部とに囲まれた空間に突出した操作部材と、この操作部材の回動方向に応じて2種類の電気信号を切換えて出力することが可能な出力切換手段と、前記操作部材が2種類の前記電気信号のいずれも出力させない中立位置に復帰するように、この操作部材を付勢する付勢手段とを備える車載用ステアリングスイッチであって
    前記出力切換手段は、前記支持体にスライド可能に支持されたスライド部材と、前記支持部材に設けられた固定接点と、前記スライド部材に設けられ前記固定接点に対して接触・離反する可動接点とを備え、
    前記付勢手段が、前記回動体から延設され弾性部材により押圧される押圧子を有した付勢部と、前記支持部材の内部に設けられ前記押圧子が摺動するガイド面とを備え、
    前記スライド部材は、前記操作部材とは前記回転体を挟んで反対側に組込まれ、前記回転体には前記操作部材の突出方向とは反対方向に突出して前記スライド部材に係合する切換部が設けられ、
    前記付勢部は、前記切換部に対して角度がついた方向に延設されることを特徴とする車載用ステアリングスイッチ。
  2. 請求項1記載の発明において、前記支持部材は、前記スポーク部を挟むように装着された第1支持部材と第2支持部材とから構成され、これら第1および第2支持部材のそれぞれは、前記スポーク部に装着された状態で前記操作部材を突出させる開口を形成するための切り欠き部を有したことを特徴とする車載用ステアリングスイッチ。
  3. 請求項1または請求項2記載の発明において、前記出力切換手段は、スライドスイッチから成ることを特徴とする車載用ステアリングスイッチ。
  4. 請求項3記載の発明において、前記スライドスイッチが、前記支持部材に固定された回路基板に設けられることを特徴とする車載用ステアリングスイッチ。
  5. 請求項1または請求項2記載の発明において、前記固定接点は、前記支持部材に固定された回路基板に設けられることを特徴とする車載用ステアリングスイッチ。
  6. 請求項1または請求項2記載の発明において、前記ガイド面は前記支持体に設けられることを特徴とする車載用ステアリングスイッチ。
  7. 請求項記載の発明において、前記切換部の突出方向は、前記操作部材の下方向であることを特徴とする車載用ステアリングスイッチ。
  8. 請求項2に記載の発明において、前記切換部の突出方向は、前記支持部材の開口から前記支持部材の内部へ向かう奥行方向であることを特徴とする車載用ステアリングスイッチ。
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