JP5165902B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の操舵装置に関する。より具体的には、運転者が操舵操作を行うステアリングと、転舵輪を転舵させる転舵機構とが機械的に連結されていない所謂ステア・バイ・ワイヤ方式の操舵装置に関する。
従来より、ステアリングホイルに結合した操舵軸と転舵輪を転舵させる転舵機構とが機械的に分離され、ステアリング装置に設けられたステアリングモータを操舵装置から電気的に制御する所謂ステア・バイ・ワイヤ方式(以下、SBW方式)が提案されている。
このような機械的な連結が分離されたSBW方式では、例えば、電気的な接続が解除された場合に、操舵軸と転舵機構とを機械的に連結するためのバックアップシステムを設けたものが提案されている。このようなバックアップシステムとしては、例えば、操舵軸と転舵機構とを遊星歯車機構で連結すると共に、この遊星歯車機構内の太陽歯車(空転歯車)の回転をロックするロック機構を含んで構成されるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このロック機構は、具体的には、ロック信号の入力に応じてシャフトを進退させるソレノイドと、このシャフトの進退に従動し太陽歯車をロックする爪部材とを備える。特許文献1に記載のステアリング装置によれば、電気的な接続が切断された場合や、あるいは、イグニッションがオフにされた場合には、ソレノイドにロック信号が入力され、これに応じてソレノイドは非励磁状態となり、シャフトは退避し、太陽歯車がロックされ、操舵軸と転舵機構が機械的に連結される。
特開2005−29016号公報
しかしながら、上述のようなステアリング装置では、ソレノイドを駆動するために制御部から出力されるロック信号は、ソレノイドを励磁状態にするか、或は、非励磁状態にするかの2値的なものであった。このため、シャフトの停止位置は、その可動範囲内の両端にのみ限られることとなる。したがって、ソレノイドを駆動する毎に、シャフトの先端部がストッパ等の他の機械部材に衝突し、打音が発生してしまい、これによりステアリング装置の商品性が低下してしまうおそれがあった。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、バックアップシステムを備えるSBW方式の車両用操舵装置において、操舵軸と転舵機構とを機械的に連結する際に駆動されるソレノイドのシャフト位置を連続的に制御できる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
(1) 運転者が操舵可能な操舵部材(例えば、後述のステアリングホイル21)と、該操舵部材の操舵量に応じて転舵動力を発生させる転舵アクチュエータ(例えば、後述の転舵アクチュエータ38)と、前記転舵動力により転舵輪(例えば、後述の転舵輪35,35)を転舵させる転舵機構(例えば、後述の転舵機構30)と、を備え、前記操舵部材に連結された操舵軸(例えば、後述の操舵軸22)と、前記転舵機構に転舵動力を伝達する入力軸(例えば、後述の入力軸31)と、がクラッチ機構(例えば、後述の遊星歯車機構50)を介して連結された車両用操舵装置(例えば、後述の車両用操舵装置10)において、前記クラッチ機構は、その回転がロックされた状態では前記操舵軸と前記入力軸とを連結状態にすると共に、前記ロックが開放された状態では前記操舵軸と前記入力軸とを非連結状態にする空転部材(例えば、後述の太陽歯車71、及びこの太陽歯車71と一体に形成されたロック用歯車81)と、該空転部材の回転をロックするロック機構(例えば、後述のロック機構80)と、を備え、前記ロック機構は、略棒状のシャフト(例えば、後述のシャフト832)を進退可能な電磁アクチュエータ(例えば、後述の電磁アクチュエータ83)と、前記シャフトの進退に従動し前記空転部材の回転をロックするロック部材(例えば、後述のロックレバー82)と、前記シャフトの可動範囲内に設けられ該シャフトを衝止可能なストッパ(例えば、後述のシャフトストッパ86)と、を含んで構成され、前記電磁アクチュエータの励磁電流をPWM制御する制御手段(例えば、後述の制御部60,60A,60B)を備えることを特徴とする車両用操舵装置(例えば、後述の第1〜第3実施形態の車両用操舵装置)。
(1)の発明によれば、略棒状のシャフトを進退させる電磁アクチュエータと、このシャフトの進退に従動しクラッチ機構の空転部材の回転をロックさせるロック部材と、シャフトの可動範囲内に設けられこのシャフトを衝止可能なストッパと、を備えるロック機構を設けた。これにより、電磁アクチュエータに励磁電流を通電してシャフトを作動させて、空転部材をロックさせたり、又はこのロックを解除させたりできる。
また、(1)の発明によれば、制御手段により、電磁アクチュエータの励磁電流をPWM制御することにより、ソレノイドの位置(変位量)を連続的に制御できる。すなわち、ソレノイドの変位量を連続的に制御することにより、例えば、空転部材をロックしたり又はこのロックを解除したりする毎に、シャフトがストッパに衝突し、打音が発生するのを防止することができる。つまり、車両用操舵装置の商品性が低下するのを防止できる。
(2) 前記シャフトの位置(例えば、後述のシャフト位置)を検出する位置検出手段(例えば、後述のシャフト位置検出部88)と、前記電磁アクチュエータに通電する励磁電流を検出する電流検出手段(例えば、後述のソレノイド電流検出部87)と、をさらに備え、前記制御手段は、前記位置検出手段により検出された位置と、前記電流検出手段により検出された励磁電流とに基づいて、前記シャフトの位置を目標位置にしつつ前記電磁アクチュエータに通電する励磁電流が最適になるようにフィードバック制御するフィードバック制御部(例えば、後述のフィードバック制御部61)をさらに備えることを特徴とする(1)に記載の車両用操舵装置(例えば、後述の第1実施形態の車両用操舵装置10)。
上述のように、シャフトはストッパにより衝止される。このため、例えば、電磁アクチュエータに励磁電流を通電させて、シャフトでストッパを押圧している場合には、この電磁アクチュエータでは不必要な電力が消費されていると言える。
(2)の発明によれば、電磁アクチュエータは、フィードバック制御部により、目標位置にシャフトが位置しつつ電磁アクチュエータに通電する励磁電流が最適になるように、シャフトの位置及び電磁アクチュエータの励磁電流に基づいて2重フィードバック制御される。ここで、電磁アクチュエータに通電させる励磁電流を、例えば、シャフトを目標位置に位置させつつ、励磁電流が最小となるようにフィードバック制御することにより、上述のような、不必要な電力が消費されるのを防止できる。
また、(2)の発明によれば、位置検出手段により検出された位置と、電流検出手段により検出された励磁電流とに基づいて、電磁アクチュエータを2重フィードバック制御することにより、例えば、シャフトを目標位置に速やかに位置させることができる。すなわち、シャフトが目標位置においてオーバーシュートするのを防止することができる。
(3) 前記電磁アクチュエータに通電する励磁電流を検出する電流検出手段(例えば、後述のソレノイド電流検出部87)をさらに備え、前記制御手段は、前記シャフトの目標位置に応じて、前記電磁アクチュエータに通電する励磁電流の目標電流を設定する目標電流設定部(例えば、後述の目標電流設定部63A)と、前記電流検出手段により検出された励磁電流と、前記目標電流設定部により設定された目標電流とが一致するようにフィードバック制御するフィードバック制御部(例えば、後述のフィードバック制御部61A)と、をさらに備えることを特徴とする(1)に記載の車両用操舵装置(例えば、後述の第2実施形態の車両用操舵装置)。
(3)の発明によれば、先ず、目標電流設定手段により、シャフトの目標位置に応じて、電磁アクチュエータに通電させる励磁電流の目標電流が設定される。電磁アクチュエータは、フィードバック制御部により、励磁電流が目標電流と一致するようにフィードバック制御される。ここで、例えば、目標電流を、シャフトの目標位置に対して最小の励磁電流となるようなものに設定することにより、シャフトの位置を検出する検出手段を設けることなく、上述の(2)の発明と同様の効果を奏することができる。
また、(3)の発明によれば、電流検出手段により検出された励磁電流に基づいて、電磁アクチュエータをフィードバック制御することにより、例えば、シャフトを目標位置に速やかに位置させることができる。すなわち、シャフトが目標位置においてオーバーシュートするのを防止できる。
(4) 前記制御手段は、前記電磁アクチュエータの駆動を開始して、前記空転部材のロックを解除させる際には、前記電磁アクチュエータの目標電流を大きく設定し、次いで前記シャフトの位置がロックを解除させる方向に移動するに従い前記目標電流を小さく設定すること特徴とする(1)に記載の車両用操舵装置(例えば、後述の第3実施形態の車両用操舵装置)。
ここで、ロック機構により、空転部材のロックを解除させる際には、例えば、空転部材に作用する回転トルクの状況によっては、これを解除させ難い場合がある。より具体的には、例えば、ロック部材が空転部材と係合してしまい、ロックを解除させ難い場合がある。
(4)の発明によれば、空転歯車のロックを解除させる際には、電磁アクチュエータの目標電流は、初めに大きく設定され、次いで、シャフトの位置がロックを解除させる方向に移動するに従い小さく設定される。つまり、ロックを解除させる際に、初めに大きな目標電流を設定することにより、シャフトを作動させる推力を大きなものにできる。このため、ロックを解除させる確実性を向上させることができる。また、さらに、シャフトの位置がロックを解除させる方向に移動するに従い、目標電流を小さく設定することにより、電力が不必要に消費されるのを防止できる。
本発明によれば、電磁アクチュエータの励磁電流をPWM制御することにより、ソレノイドの位置(変位量)を連続的に制御できる。これにより、例えば、空転部材をロックしたり又はこのロックを解除したりする毎に、シャフトがストッパに衝突し、打音が発生するのを防止することができる。つまり、車両用操舵装置の商品性が低下するのを防止できる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用操舵装置10の構成を示す模式図である。
車両用操舵装置10は、運転者が操舵可能な操舵部材としてのステアリングホイル21から、一対の転舵輪35,35を転舵させる転舵機構30を機械的に分離し、ステアリングホイル21の操舵量に応じて転舵アクチュエータ38から転舵動力を発生させ、この転舵動力を転舵機構30へ伝えることにより、転舵機構30で左右の転舵輪35,35を転舵させる、所謂ステア・バイ・ワイヤ(SBW)方式の車両用操舵装置である。以下、この車両用操舵装置10の構成について、具体的に説明する。
この車両用操舵装置10は、運転者による操舵操作が入力される操舵機構20と、この操舵機構20の操舵操作に基づいて転舵輪35,35を転舵させる転舵機構30と、操舵機構20と転舵機構30を連結するクラッチ機構としての遊星歯車機構50と、これら操舵機構20、転舵機構30、及び、遊星歯車機構50を制御する制御部60と、で構成される。
操舵機構20は、運転者が握るステアリングホイル21と、このステアリングホイル21に連結された操舵軸22と、ステアリングホイル21の操舵角を検出する舵角センサ23と、操舵軸22に作用した操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ32と、を備える。操舵軸22は、その一端側にステアリングホイル21が連結され、他端側に後に図2を参照して詳述する遊星歯車機構50が連結されている。
また、これらに加えて、操舵機構20は、運転者によるステアリングホイル21の操舵操作に対する操舵反力(反力トルク)を発生させる反力モータ24と、操舵反力を操舵軸22に伝達する反力伝達機構26と、反力モータ24の回転角を検出するモータ回転角センサ25と、を備える。
反力伝達機構26は、所謂ウォームギヤ機構であり、具体的には、反力モータ24のモータ軸に設けられたウォーム27と、操舵軸22と同軸に設けられウォーム27と噛合するウォームホイール28と、を含んで構成される。つまり、この反力伝達機構26は、倍力機構である。以上のように構成された反力モータ24及び反力伝達機構26により、ステアリングホイル21の回転操舵操作に対する操作抵抗として、操舵反力を付与することができる。
転舵機構30は、操舵軸22の操舵力が入力される入力軸31と、入力軸31にラックアンドピニオン機構33を介して連結されたラック軸34と、入力軸31に転舵動力を付与する転舵アクチュエータ38と、入力軸31の回転角を検出する入力軸回転角センサ41と、ラック軸34の位置を検出するラック軸位置センサ42と、を含んで構成される。
入力軸31は、その一端側にピニオン43が設けられると共に、他端側は、第1自在軸継手55、第1連結軸54、第2自在軸継手53、及び、第2連結軸52を介して、遊星歯車機構50に連結されている。これにより、操舵機構20の操舵軸22と転舵機構30の入力軸31とは、遊星歯車機構50を介して連結される。また、ラック軸34の両端部には、それぞれ、タイロッド36,36及びナックル37,37を介して転舵輪35,35が連結されている。
ラックアンドピニオン機構33は、入力軸31に形成したピニオン43とラック軸34に形成したラック44とからなる。また、転舵アクチュエータ38は、転舵輪35,35を転舵させるための転舵動力を発生する転舵動力モータ45と、転舵動力を入力軸31に伝達する転舵動力伝達機構46とからなる。
転舵動力伝達機構46は、所謂ウォームギヤ機構であり、具体的には、転舵動力モータ45のモータ軸に設けられたウォーム47と、入力軸31と同軸に設けられウォーム47と噛合するウォームホイール48と、を含んで構成される。つまり、この転舵動力伝達機構46は、倍力機構である。以上のように構成された転舵動力モータ45及び転舵動力伝達機構46により、入力軸に転舵動力を付与することができる。
次に、図2〜図5を参照して、遊星歯車機構50について説明する。
なお、上述のように、第2連結軸52は、入力軸31(上述の図1参照)に連結したものである。したがって、第2連結軸52のことを入力軸31と置き換えて考えても実質的には差し支えない。このため、以下の説明においては、第2連結軸52のことを入力軸31と同義語として考える。
図2は、遊星歯車機構50の構成を示す模式図である。
遊星歯車機構50は、中心の空転部材としての太陽歯車71に複数個、例えば、3個の遊星歯車72・・・(ここで、「・・・」は複数を示す。以下同じ。)を噛合させ、これらの遊星歯車72・・・に内歯車73を噛合させ、複数の遊星歯車72・・・をキャリア74にそれぞれ回転可能に取り付けた構成である。
太陽歯車71、内歯車73及びキャリア74は、操舵軸22の中心上に配列されることとなる。操舵軸22は、太陽歯車71を相対回転可能に支持したものである。複数個の遊星歯車72・・・は、太陽歯車71に対して略等間隔で放射状に配列することになる。
さらにこの遊星歯車機構50は、第2連結軸52に内歯車73を連結し、操舵軸22にキャリア74を連結し、太陽歯車71を通常は回転可能な状態に維持する。また、遊星歯車機構50は、太陽歯車71の回転をロックするロック機構80を、さらに備える。このロック機構80の詳細な構成及び作用については、後に図3を参照して後述する。
この遊星歯車機構50は、上述の反力伝達機構26と共に、操舵ユニットケース91に収納される。この操舵ユニットケース91には、操舵軸22を回転可能に支持する第1軸受92と、第2連結軸52を回転可能に支持する2つの第2軸受93,93と、内歯車73を回転可能に支持する第3軸受94と、が設けられている。これにより、遊星歯車機構50は、操舵軸22及び第2連結軸52に連結された状態で操舵ユニットケース91に収納される。
次に、以上のように構成された遊星歯車機構50の作用について説明する。
先ず、運転者がステアリングホイル21を操舵することにより、操舵軸22を介してキャリア74を回転させると、その回転力は、複数の遊星歯車72・・・を介して、太陽歯車71及び内歯車73に伝達される。
一方、転舵輪35,35は、路面に接しているので、大きな路面反力を受けている。この路面反力は、転舵機構30に伝達し、入力軸31を介して内歯車73にも伝達する。したがって、内歯車73は、路面反力や転舵機構30の機械的な抵抗(摩擦抵抗等)を受ける。
ここで、太陽歯車71の回転がロックされていない状態では、太陽歯車71の回転抵抗は内歯車73の回転抵抗よりも小さい。このため、上述のようにステアリングホイル21を操舵すると、回転抵抗の小さい太陽歯車71だけが回転することとなる。したがって、操舵軸22から、内歯車73に連結された入力軸31へ操舵力が伝わることは、ほとんどない。つまり、この遊星歯車機構50において、太陽歯車71のロックが開放された状態では、操舵軸22と入力軸31とは非連結状態となる。
一方、太陽歯車71の回転がロックされた状態では、太陽歯車71の回転抵抗は内歯車73の回転抵抗よりも大きい。このため、上述のようにステアリングホイル21を操舵すると、回転抵抗の小さい内歯車73だけが回転することとなる。したがって、操舵軸22から、内歯車73に連結された入力軸31へ操舵力が伝達することとなる。つまり、この遊星歯車機構50において、太陽歯車71がロックされた状態では、操舵軸22と入力軸31とは連結状態となる。
このように、本発明の車両用操舵装置10では、通常状態においては、太陽歯車71は空転可能であり、遊星歯車機構50は開放状態となる。この通常状態において、ステアリングホイル21を操舵すると、図1に示す制御部60が転舵動力モータ45を制御することで、転舵機構30によって、車両の走行状態に応じた最適な操舵特性で転舵輪35,35を転舵することができる。また、遊星歯車機構50は開放状態にあるので、ステアリングホイル21の操作に応じて反力モータ24で発生した最適な操舵反力を、ステアリングホイル21に付加することができる。
その後、何らかの要因によって操舵機構20と転舵機構30との間での電気的な接続が解除されると、これを契機として、太陽歯車71の回転がロック機構80によりロックされ、遊星歯車機構50は連結状態となる。すなわち、電気的な接続が解除されたときに、バックアップシステムに自動的に切り替わる。この状態において、ステアリングホイル21を操舵すると、この回転力は、遊星歯車機構50を介して転舵機構30へ機械的に伝達され、転舵輪35,35を転舵することができる。なお、この場合、反力モータ24は操舵反力を発生しない。
図3は、ロック機構80の構成を示す模式図である。
ロック機構80は、太陽歯車71と一体的に形成されたロック用歯車81と、ロック用歯車81の歯にロック可能にスイングするロック部材としてのロックレバー82と、このロックレバー82をロック用歯車81に対してロック駆動する電磁アクチュエータ83と、を含んで構成される。ロック用歯車81は、操舵軸22の中心軸上で相対回転可能な部材である。
電磁アクチュエータ83は、所謂プッシュ型のDCソレノイドである。具体的には、電磁アクチュエータ83は、略円筒状のソレノイド831と、このソレノイド831内に設けられた略棒状のシャフト832と、これらソレノイド831及びシャフト832を収容する収容ケース833と、を備える。
ソレノイド831は、励磁コイルであり、後述の制御部60(図6参照)により励磁可能となっている。シャフト832は、ソレノイド831の内部に設けられ、ソレノイド831及び収容ケース833に対して進退可能となっている。このシャフト832の基端側には、圧縮ばね834が当接するストッパ832aが形成されている。また、このシャフト832は、所謂可動鉄心として、ソレノイド831を励磁することにより、収容ケース833から突出させることができる。以上のようなシャフト832は、圧縮ばね834をストッパ832aと収容ケース833の基端部とで圧縮した状態で、ソレノイド831と共に収容ケース833内に収容される。
図4は、ソレノイド831を励磁していない状態における電磁アクチュエータ83を示す模式図であり、図5は、ソレノイド831を励磁した状態における電磁アクチュエータ83を示す模式図である。
図4に示すように、ソレノイド831に通電させていない状態、すなわち、ソレノイド831を励磁していない状態では、シャフト832は、圧縮ばね834によりソレノイド831及び収容ケース833の内部側へ付勢されて、退避した状態となる。
一方、図5に示すように、ソレノイド831に通電させた状態、すなわち、ソレノイド831を励磁させた状態では、シャフト832は、圧縮ばね834の反力に抗して、収容ケース833から突出した状態となる。
図3に戻って、ロックレバー82は、略棒状のスイングアームであり、その先端側にロック爪82aが形成されていると共に、その基端側は電磁アクチュエータ83のシャフト832の先端部が当接可能に形成されたスイング作用部82bとなっている。また、このロックレバー82は、略中央にて回動軸85により回動可能に支持されていると共に、図示しない付勢部材によりスイング作用部82bがシャフト832の先端部に常時当接するように付勢されている。これにより、ロックレバー82は、電磁アクチュエータ83のシャフト832の進退に従動する。
また、シャフト832が延びる方向のうち、このシャフト832の可動範囲内には、ロックレバー82と共にシャフト832を衝止可能なストッパとしてのシャフトストッパ86が設けられている。このようなシャフトストッパ86を設けることにより、ロックレバー82の回動が規制される。
ここで、図3中、実線で示したものは、ソレノイド831を励磁していない状態におけるロックレバー82及びシャフト832を示したものであり、想像線で示したものは、ソレノイド831を励磁した状態におけるロックレバー82及びシャフト832を示したものである。
すなわち、図3に示すように、ソレノイド831を励磁していない状態では、シャフト832は退避しており、これに応じて、ロックレバー82はそのロック爪82aをロック用歯車81の歯に噛合させた状態となる。すなわち、ソレノイド831を励磁していない状態では、太陽歯車71の回転はロックされる。
また、ソレノイド831を励磁した状態では、シャフト832はシャフトストッパ86により衝止されるまで突出し、これに従動してロックレバー82は回動し、そのロック爪82aがロック用歯車81から離れた状態となる。すなわち、ソレノイド831を励磁していない状態では、太陽歯車71は空転可能となる。
ここで、本発明の車両用操舵装置10では、電磁アクチュエータ83の励磁電流をPWM制御することにより、ソレノイド831に通電させる励磁電流を連続的に変化させて、シャフト832の突出量を自在に制御することが可能となっている。この、電磁アクチュエータ83の制御については、後に図6を参照して詳述する。
また、ロック機構80には、ソレノイド831に通電する励磁電流を検出する電流検出手段としてのソレノイド電流検出部87と、シャフト832の先端位置を検出する位置検出手段としてのシャフト位置検出部88とが、さらに設けられている(図2参照)。
次に、図1に戻って、以上のように構成された操舵機構20、遊星歯車機構50、及び、転舵機構30を制御する制御部60について説明する。
制御部60は、舵角センサ23、モータ回転角センサ25、操舵トルクセンサ32、入力軸回転角センサ41、ラック軸位置センサ42、入力軸回転角センサ41、並びに、ロック機構80に設けられたソレノイド電流検出部87及びシャフト位置検出部88から検出信号を受けると共に、車両の走行速度を検出する車速センサ62、ヨー角速度(ヨー運動の角速度)を検出するヨーレートセンサ69、車両の加速度を検出する加速度センサ64、その他の各種センサ65からそれぞれ検出信号を受けて、操舵機構20、転舵機構30、及び、遊星歯車機構50に制御信号を出力する。以下、これら操舵機構20、転舵機構30、及び、遊星歯車機構50を制御する手順について説明する。
制御部60は、操舵機構20を制御する際には、反力モータ24を制御することによって、ステアリングホイル21の操作に応じた操舵反力を自動的に設定し、操舵反力をステアリングホイル21に付加する。より具体的には、制御部60は、次のようにして操舵機構20を制御する。
先ず、反力モータ24によってウォームホイール28を、ステアリングホイル21の操舵方向とは逆方向へ回転させた場合には、ステアリングホイル21の操舵力を反力モータ24の操舵反力によって打ち消す作用が働く。このため、ステアリングホイル21を操舵するときに、操舵反力分だけ大きい操舵力が必要となる。
また、反力モータ24によってウォームホイール28を、ステアリングホイル21の操舵方向と同方向へ回転させた場合には、ステアリングホイル21の操舵力に反力モータ24の操舵反力を加える作用が働く。このため、ステアリングホイル21を操舵するときに、操舵反力分だけ小さい操舵力ですむ。
また、ステアリングホイル21を任意の角度で停止状態に保持させる場合には、それまでのステアリングホイル21の回転方向とは逆方向に、反力モータ24の操舵反力を調整しながらウォームホイール28を回転させることによって、保持力を発生させる。
また、その後にステアリングホイル21を戻す場合には、ステアリングホイル21の中立位置までステアリングホイル21を自動的に戻す、所謂セルフアライニングトルクに相当する戻し力(操舵反力)が、反力モータ24からウォームホイール28に伝達する。
次に、制御部60は、転舵機構30を制御する際には、転舵動力モータ45を制御することによって、ステアリングホイル21の操舵角に対する転舵輪35,35の転舵角の角度比の特性、すなわち、操舵特性を自動的に設定する。つまり、上述のようにステアリングホイル21から転舵機構30を機械的に分離したので、ステアリングホイル21の操舵角と転舵アクチュエータ38の動作量との対応関係を機械的な制約を受けることなく設定することができる。この結果、操舵特性を車速、車両の旋回状況や加減速の有無等、車両の走行状態に応じて柔軟に設定することができる。したがって、車両用操舵装置10の設計の自由度を高めることができる。
図6は、制御部60の構成を示すブロック図であり、制御部60のうち、ロック機構80の電磁アクチュエータ83の制御に関する制御ブロックのみを示している。より具体的には、図6は、制御部60のうち、電磁アクチュエータ83を駆動するためのソレノイド駆動信号の出力に関わるブロックのみを示している。
図6に示すように、制御部60は、電磁アクチュエータ83のシャフト位置及び励磁電流を多重フィードバック制御するフィードバック制御部61と、電磁アクチュエータ83を駆動するためのソレノイド駆動信号をPWM(パルス幅変調)信号として出力するPWM信号出力部66と、を備える。
フィードバック制御部61は、シャフト位置検出部88により検出されたシャフト位置と、ソレノイド電流検出部87により検出された励磁電流とに基づいて、シャフト832の位置を目標位置にしつつ、ソレノイド831に通電する励磁電流が最適になるようにソレノイド831を2重フィードバック制御する。
具体的には、フィードバック制御部61は、減算器611と、シャフト位置用PID演算部612と、減算器613と、ソレノイド電流用PID演算部614と、を含んで構成される。
減算器611は、入力された目標シャフト位置から、シャフト位置検出部88で検出されたシャフト位置を減算し、その差分をシャフト位置用PID演算部612へ出力する。シャフト位置用PID演算部612は、入力された差分に基づいて、目標シャフト位置と実際のシャフト位置とが速やかに一致するように、ソレノイド831に通電させる励磁電流の目標電流を決定する。
ここで、シャフト位置用PID演算部612は、シャフト位置が目標シャフト位置に一致し、かつ、ソレノイド831にて消費される電力が最小になるように目標電流を決定する。つまり、図3を参照して説明したように、シャフト832を突出させるためには、圧縮ばね834の反力に抗して、ソレノイド831を励磁する必要がある。また、シャフト832は、上述のようにシャフトストッパ86により衝止されるため、例えば、シャフト832がシャフトストッパ86を押圧している場合などは、不必要な電力が消費されていると言える。
このシャフト位置用PID演算部612では、シャフト832を目標シャフト位置に保持しつつ、これを保持するのに最低限必要な励磁電流を目標電流として決定することにより、電磁アクチュエータ83で消費される電力が必要最小限のものとなるようにする。
減算器613は、シャフト位置用PID演算部612から入力された目標電流から、ソレノイド電流検出部87で検出された電流を減算し、その差分をソレノイド電流用PID演算部614へ出力する。ソレノイド電流用PID演算部614は、入力された差分に基づいて、目標電流とソレノイド831の励磁電流とが速やかに一致するように、ソレノイド駆動信号のデューティー比を決定する。PWM信号出力部66は、フィードバック制御部61で決定されたデューティー比に基づいて、ソレノイド駆動信号(PWM駆動信号)をソレノイド831へ出力する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の第2実施形態の説明にあたって、第1実施形態と同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る車両用操舵装置の制御部60Aの構成を示すブロック図である。より具体的には、図7は、制御部60Aのうち、電磁アクチュエータ83を駆動するためのソレノイド駆動信号の出力に関わるブロックのみを示している。
第2実施形態の車両用操舵装置は、第1実施形態の車両用操舵装置と、電磁アクチュエータ83のシャフト832の位置を検出するシャフト位置センサを設けていない点が異なる。
制御部60Aは、目標電流を設定する目標電流設定部63Aと、ソレノイド831の励磁電流をフィードバック制御するフィードバック制御部61Aと、PWM信号出力部66と、を含んで構成される。
目標電流設定部63Aは、入力された目標シャフト位置に応じて、ソレノイド831に通電する励磁電流の目標電流を設定する。ここで、目標電流を設定する際には、シャフト832の停止位置と、この停止位置に保持するために必要な励磁電流と、が予め対応付けられた制御マップが参照される。このような制御マップに基づいて、目標電流を設定することにより、シャフト832を目標シャフト位置に保持するために必要な最小の励磁電流を、目標電流として設定することができる。
フィードバック制御部61Aは、ソレノイド電流検出部87により検出された励磁電流と、目標電流設定部63Aにより設定された目標電流とが一致するようにソレノイド831をフィードバック制御する。具体的には、このフィードバック制御部61Aは、減算器613Aと、ソレノイド電流用PID演算部614Aと、を含んで構成される。
減算器613Aは、目標電流設定部63Aにより設定された目標電流から、ソレノイド電流検出部87により検出された励磁電流を減算し、その差分をソレノイド電流用PID演算部614Aへ出力する。ソレノイド電流用PID演算部614Aは、入力された差分に基づいて、目標電流とソレノイド831の励磁電流とが速やかに一致するように、ソレノイド駆動信号のデューティー比を決定する。PWM信号出力部66は、フィードバック制御部61で決定されたデューティー比に基づいて、ソレノイド駆動信号(PWM駆動信号)をソレノイド831へ出力する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の第3実施形態の説明にあたって、第1実施形態と同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る車両用操舵装置の制御部60Bの構成を示すブロック図である、より具体的には、図8は、制御部60Bのうち、電磁アクチュエータ83を駆動するためのソレノイド駆動信号の出力に関わるブロックのみを示している。第3実施形態の車両用操舵装置は、第1実施形態の車両用操舵装置と、制御部60Bの構成が異なる。
制御部60Bは、目標電流を設定する目標電流設定部63Bと、PWM信号出力部66と、を含んで構成される。目標電流設定部63Bは、シャフト位置検出部88により検出されたシャフト位置に応じて、ソレノイド831に通電させる励磁電流の目標電流を設定する。ここで、目標電流を設定する際には、検出されたシャフト位置と設定する目標電流とを関連付ける制御マップ(図9及び図10参照)が用いられ、これにより、シャフト位置に応じた最適な目標電流を設定する。
PWM信号出力部66は、目標電流設定部63Bにより設定された目標電流に基づいて、ソレノイド駆動信号(PWM駆動信号)のデューティー比を決定し、このソレノイド駆動信号をソレノイド831へ出力する。
<第1実施例>
次に、上述の第3実施形態の車両用操舵装置の第1実施例について、図9を参照して説明する。
図9は、目標電流を設定するための制御マップを示す図であり、シャフト位置と目標電流との関係を示すグラフである。具体的には、図9は、電磁アクチュエータ83の駆動の開始時、すなわち、ソレノイド831を励磁してロック用歯車81のロックを解除させる際に、目標電流設定部63Bにおいて、目標電流を設定する際に用いられる制御マップである。
ここで、図9中、Xは、ソレノイド831を励磁していない状態におけるシャフト位置を示し、Xは、ロックが確実に解除される閾値を示す。ここで、閾値は、実際にロックが解除される位置よりも、大きな値に設定する。すなわち、シャフト位置がXよりも大きな値である場合には、ロックは確実に解除されることとなる。Xは、ロックを解除する際にシャフトを保持する位置を示す。
図9に示すように、ロックを解除させるべく、ソレノイド831を励磁してシャフト位置をXからXへ変化させる際には、目標電流は、初めに最大電流値に設定され、次いで、シャフト位置がロックを解除させる方向へ移動するに従い、次第に小さく設定される。
より具体的には、図9に示す制御マップによれば、シャフト位置がX〜Xの間では、目標電流は、ソレノイド831に通電させることができる最大電流値に設定される。次いで、X〜Xの間では、目標電流は、シャフト位置が大きくなるに従い、目標電流が保持位置必要電流に近づくように、次第に小さく設定されることとなる。ここで、保持位置必要電流とは、シャフト832をXに保持する際に必要な励磁電流を示す。
<第2実施例>
次に、上述の第3実施形態の車両用操舵装置の第2実施例について、図10を参照して説明する。
図10は、目標電流を設定するための制御マップを示す図であり、シャフト位置と目標電流との関係を示すグラフである。具体的には、図10は、電磁アクチュエータ83の駆動の開始時、すなわち、ソレノイド831を励磁してロック用歯車81のロックを解除させる際に、目標電流設定部63Bにおいて、目標電流を決定する際に用いられる制御マップである。
図10に示すように、第2実施例の制御マップは、第1実施例の制御マップと同様に、シャフト位置をXからXへ変化させる際には、目標電流は、初めに最大電流値に設定され、次いで、シャフト位置がロックを解除させる方向へ移動するに従い、次第に小さく設定される。
より具体的には、図10に示す制御マップによれば、シャフト位置がX〜Xの間では、目標電流は、ソレノイド831に通電させることができる最大電流値に設定される。次いで、X〜Xの間では、目標電流は保持位置必要電流に設定される。
ここで、第1実施例では、シャフト位置の変化に対して、目標電流を連続的に変化させるため、シャフト位置検出部88としては、シャフト位置(変位量)を連続的に検出できるものを用いなければならない。これに対して、第2実施例では、シャフト位置の変化に対して、閾値Xを境に目標電流を持ち替える。
これにより、第2実施例の車両用操舵装置では、シャフト位置検出部88としては、シャフト位置を連続的に検出できるものを用いる必要はなく、閾値Xのみを検出できるもの用いることができる。したがって、車両用操舵装置を低コストで製造できる。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の第1実施形態に係る車両用操舵装置の構成を示す模式図である。 前記実施形態に係る車両用操舵装置の遊星歯車機構の構成を示す模式図である。 前記実施形態に係る車両用操舵装置のロック機構の構成を示す模式図である。 前記実施形態に係る車両用操舵装置のソレノイドを励磁していない状態における電磁アクチュエータを示す模式図である。 前記実施形態に係る車両用操舵装置のソレノイドを励磁した状態における電磁アクチュエータを示す模式図である。 前記実施形態に係る車両操舵装置の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る車両操舵装置の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る車両操舵装置の制御部の構成を示すブロック図である。 前記実施形態の第1実施例を示す図であり、目標電流を決定するための制御マップを示す図である。 前記実施形態の第2実施例を示す図であり、目標電流を決定するための制御マップを示す図である。
符号の説明
10…車両用操舵装置(車両用操舵装置)、20…操舵機構、21…ステアリングホイル(操舵部材)、22…操舵軸(操舵軸)、30…転舵機構(転舵機構)、31…入力軸(入力軸)、35,35…転舵輪(転舵輪)、38…転舵アクチュエータ(転舵アクチュエータ)、50…遊星歯車機構(クラッチ機構)、71…太陽歯車(空転部材)、80…ロック機構(ロック機構)、81…ロック用歯車(空転部材)、82…ロックレバー(ロック部材)、83…電磁アクチュエータ(電磁アクチュエータ)、831…ソレノイド、832…シャフト(シャフト)、86…シャフトストッパ(ストッパ)、87…ソレノイド電流検出部(電流検出手段)、88…シャフト位置検出部(位置検出手段)、60,60A,60B…制御部(制御手段)、61,61A…フィードバック制御部61(フィードバック制御部)、63A,63B…目標電流設定部、66…PWM信号出力部

Claims (3)

  1. 運転者が操舵可能な操舵部材と、該操舵部材の操舵量に応じて転舵動力を発生させる転舵アクチュエータと、前記転舵動力により転舵輪を転舵させる転舵機構と、を備え、
    前記操舵部材に連結された操舵軸と、前記転舵機構に転舵動力を伝達する入力軸と、がクラッチ機構を介して連結された車両用操舵装置において、
    前記クラッチ機構は、その回転がロックされた状態では前記操舵軸と前記入力軸とを連結状態にすると共に、前記ロックが開放された状態では前記操舵軸と前記入力軸とを非連結状態にする空転部材と、該空転部材の回転をロックするロック機構と、を備え、
    前記ロック機構は、略棒状のシャフトを進退可能な電磁アクチュエータと、前記シャフトの進退に従動し前記空転部材の回転をロックするロック部材と、前記シャフトの可動範囲内に設けられ該シャフトを衝止可能なストッパと、を含んで構成され、
    前記シャフトの位置を検出する位置検出手段と、前記電磁アクチュエータの励磁電流をPWM制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記電磁アクチュエータの駆動を開始して、前記空転部材のロックを解除させる際には、前記電磁アクチュエータの目標電流を第1目標電流とし、前記空転部材のロックの解除が完了した後は、前記電磁アクチュエータの目標電流を前記第1目標電流よりも小さい第2目標電流とし、
    前記制御手段は、前記空転部材のロックを解除させる際には、前記位置検出手段により検出されたシャフトの位置が閾値を超えたことに応じて前記空転部材のロックの解除が完了したと判定することを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 前記制御手段は、前記電磁アクチュエータの駆動を開始して、前記空転部材のロックを解除させる際には、前記電磁アクチュエータの目標電流を前記第1目標電流とし、前記空転部材のロックの解除が完了した後、前記シャフトの位置がロックを解除させる方向に移動するに従い前記目標電流を小さく設定することを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵装置。
  3. 前記電磁アクチュエータを励磁していない状態では、前記シャフトはばねの弾性力により退避し前記空転部材はロックされ、前記電磁アクチュエータを励磁した状態では、前記シャフトはばねの反力に抗して前進し前記空転部材のロックが解除されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用操舵装置。
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