WO2019207709A1 - 車両用ストッパ装置、及びこれを用いた車両用ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

車両用ストッパ装置(50)は、可動部(51)と、前記可動部(51)をロックする方向にスイング可能なスイングレバー(61)と、前記スイングレバー(61)に連結されたソレノイド(71)と、前記可動部(51)に対して前記スイングレバー(61)をアンロック方向(R1)へ付勢する付勢部材(66)と、を含む。前記ソレノイド(71)は、前記スイングレバー(61)に連結されたプランジャ(72)と、前記プランジャ(72)を駆動する励磁用コイル(73)と、を有している。

Description

車両用ストッパ装置、及びこれを用いた車両用ステアリング装置
 本発明は、車両用ストッパ装置、及びこれを用いた車両用ステアリング装置の改良技術に関する。
 車両には各種のストッパ装置が設けられている。例えば、車両用ステアリング装置のなかには、ステアリングホイールの操舵入力が生じる操舵部に、操舵範囲を規制可能な機構(車両用ストッパ装置)が組み込まれたものがある。この種の車両用ステアリング装置は、例えば許文献1によって知られている。
 特許文献1で知られている車両用ステアリング装置は、ステアリングホイールの操舵入力が生じる操舵部と、転舵車輪を転舵する転舵部との間が機械的に分離されている、いわゆるステアバイワイヤ式(steer-by-wire)のステアリング装置である。この車両用ステアリング装置は、例えば車両の走行状態や操舵装置の状況に応じて、ステアリングホイールの操舵範囲を任意に変更することが可能な操作位置規制装置(車両用ストッパ装置)を備えている。
 この操作位置規制装置は、歯車状のロック用ホイールと、このロック用ホイールに対して係合することが可能なスイングレバーと、このスイングレバーを駆動するプランジャ装置とからなる。プランジャ装置のプランジャは、スイングレバーの一端部に連結されている。ロック用ホイールは、ステアリングホイールの操舵に対応して回転可能であり、外周面に複数の歯を有している。スイングレバーは、ロック用ホイールの歯に対して係合及び離脱をすることが可能な先端部を有しており、プランジャ装置によってスイング駆動される。
 ここで、運転者がステアリングホイールを操舵角の増大方向へ操舵することを「切り増し操作」という。運転者が、切り増し操作をした後に、ステアリングホイールを操舵角の減少方向(中立方向)へ操舵することを「切り戻し操作」という。
 ステアリングホイールを切り増し操作したときに、ロック用ホイールは同方向へ回転する。ステアリングホイールを操舵範囲の限界点まで切り増し操作したときに、プランジャ装置はスイングレバーをロックする。
特許第4193576号公報
 車両用ステアリング装置に用いられる車両用ストッパ装置は、一時失陥をした場合であっても、機能を維持できることが好ましい。
 本発明は、どのような状況下に至った場合でも、適切な動作を極力維持できることが可能な車両用ストッパ装置を提供することを課題とする。
 本発明によれば、車両用ステアリング装置は、
 可動部と、
 前記可動部をロックする方向にスイング可能なスイングレバーと、
 前記スイングレバーに連結されたプランジャと、前記プランジャを駆動する励磁用コイルと、を有しているソレノイドと、
 前記可動部に対して前記スイングレバーをアンロック方向へ付勢する付勢部材と、
を含むことを特徴とする。
 本発明では、可動部をロックする方向にスイング可能なスイングレバーが、ソレノイドのプランジャに連結されている。しかも、スイングレバーは、付勢部材によってアンロック方向へ付勢されている。励磁用コイルが非励磁状態のときに、可動部に対してスイングレバーがロック状態のままであったとしても、付勢部材によって、スイングレバーをアンロック方向に確実にスイングさせることができる。励磁用コイルが非励磁状態のときには、可動部を本来の可動状態とすることができる。つまり、車両用ストッパ装置は、一時失陥をした後であっても、機能を維持できる。
本発明の実施例1による車両用ストッパ装置を用いた車両用ステアリング装置の模式図である。 図1に示された車両用ストッパ装置の断面図である。 図2に示されたソレノイドの断面図である。 図3に示された位置検出部の斜視図である。 図1に示された制御部によるソレノイドの制御回路図である。 本発明の実施例2による車両用ステアリング装置の車両用ストッパ装置の断面図である。 本発明の実施例3による車両用ステアリング装置の車両用ストッパ装置の断面図である。 図7の矢視線8a-8a断面及び矢視線8b-8b断面を示す断面図である。
 本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
<実施例1>
 図1乃至図5を参照しつつ実施例1の車両用ストッパ装置50を用いた車両用ステアリング装置10を説明する。
 図1に示されるように、車両用ステアリング装置10は、車両のステアリングホイール11の操舵入力が生じる操舵部12と、左右の転舵車輪13,13を転舵する転舵部14と、操舵部12と転舵部14との間に介在しているクラッチ15と、制御部16とを含む。クラッチ15が開放状態となる通常時には、操舵部12と転舵部14との間が機械的に分離されている。このように、車両用ステアリング装置10は、通常時において、ステアリングホイール11の操舵量に応じて転舵用アクチュエータ39を作動させることにより、左右の転舵車輪13,13を転舵する方式、いわゆるステアバイワイヤ式(steer-by-wire、略称「SBW」)を採用している。
 操舵部12は、運転手が操作するステアリングホイール11と、このステアリングホイール11に連結されているステアリング軸21と、ステアリングホイール11に対して操舵反力(反力トルク)を付加する反力付加アクチュエータ22と、を含む。この反力付加アクチュエータ22は、運転者がステアリングホイール11の操舵力に抵抗する操舵反力を発生することによって、運転者に操舵感を与える。この反力付加アクチュエータ22のことを、適宜「第1アクチュエータ22」と言い換える。
 反力付加アクチュエータ22は、操舵反力を発生する反力モータ23(第1モータ23)と、操舵反力をステアリング軸21に伝達する反力伝達機構24と、を含む。反力モータ23は、例えば電動モータによって構成される。反力伝達機構24は、例えばウォームギア機構によって構成される。このウォームギア機構24(反力伝達機構24)は、反力モータ23のモータ軸23aに設けられたウォーム24aと、ステアリング軸21に設けられたウォームホイール24bとからなる。反力モータ23が発生した操舵反力は、反力伝達機構24を介して、ステアリング軸21に付加される。
 転舵部14は、ステアリング軸21に自在軸継手31,31及び連結軸32とによって連結されている入力軸33と、この入力軸33にクラッチ15を介して連結されている出力軸34と、この出力軸34に操作力伝達機構35によって連結されている転舵軸36と、この転舵軸36の両端にタイロッド37,37及びナックル38,38を介して連結されている左右の転舵車輪13,13と、転舵軸36に転舵用動力を付加する転舵用アクチュエータ39と、を含む。この転舵用アクチュエータ39のことを、適宜「第2アクチュエータ39」と言い換える。
 操作力伝達機構35は、例えばラックアンドピニオン機構によって構成される。このラックアンドピニオン機構35(操作力伝達機構35)は、出力軸34に設けられたピニオン35aと、転舵軸36に設けられたラック35bとからなる。転舵軸36は、軸方向(車幅方向)へ移動可能である。
 転舵用アクチュエータ39は、転舵用動力を発生する転舵動力モータ41(第2モータ41)と、転舵用動力を転舵軸36に伝達する転舵動力伝達機構42とからなる。転舵動力モータ41が発生した転舵用動力は、転舵動力伝達機構42によって転舵軸36に伝達される。この結果、転舵軸36は車幅方向にスライドする。転舵動力モータ41は、例えば電動モータによって構成される。
 転舵動力伝達機構42は、例えばベルト伝動機構43とボールねじ44とからなる。ベルト伝動機構43は、転舵動力モータ41のモータ軸41aに設けられた駆動プーリ45と、ボールねじ44のナットに設けられた従動プーリ46と、駆動プーリ45と従動プーリ46とに掛けられたベルト47とからなる。ボールねじ44は、回転運動を直線運動に変換する変換機構の一種であって、転舵動力モータ41が発生した駆動力を前記転舵軸36に伝達する。なお、転舵動力伝達機構42は、ベルト伝動機構43とボールねじ44の構成に限定されるものではなく、例えばウォームギヤ機構やラックアンドピニオン機構であってもよい。
 本発明の車両用ステアリング装置10は、車両用ストッパ装置50を備えている。この車両用ストッパ装置50は、ステアリングホイール11の操舵範囲を規制可能な「操作位置規制装置」として用いられる。つまり、車両用ストッパ装置50は、ステアリングホイール11の操舵範囲を規制するための、ストッパの役割を果たす。以下、車両用ストッパ装置50のことを、適宜「操作位置規制装置50」と言い換えることにする。この操作位置規制装置50は、操舵部12のなかの反力付加アクチュエータ22とクラッチ15との間に介在している。
 この操作位置規制装置50について、詳しく説明する。操作位置規制装置50は、車両の走行状態や操舵装置の状況に応じて、ステアリングホイール11の操舵範囲を任意に変更することが可能である。例えば、転舵部14の負荷が予め設定された所定以上(過負荷)となった場合や、転舵部14が過負荷状態であり且つ転舵軸36の位置が規定値以上である場合に、操作位置規制装置50はステアリングホイール11の操舵範囲を規制する。
 この過負荷は、例えば次の状況のときに発生し得る。第1に、転舵車輪13が縁石等の障害物に当たっている場合には、転舵部14の負荷が大きくなる。第2に、転舵軸36が軸方向へ移動可能な限界点(ラックエンド)まで移動したときには、転舵部14の負荷が大きくなる。この状況下において、ステアリングホイール11の切り増し操作を続けたのでは、クラッチ15や反力付加アクチュエータ22に大きい負担がかかる。このときに、制御部16から制御信号を受けた操作位置規制装置50は、ステアリングホイール11の切り増し操作を阻止するように、操舵範囲を規制する。これらの状況に限定されず、負荷が大きくなった場合に規制する。この結果、クラッチ15や反力付加アクチュエータ22には、大きい負担がかからない。クラッチ15や反力付加アクチュエータ22の小型化を図ることができる。
 図2に示されるように、操作位置規制装置50は、1つの可動部51(被係合部51)と、この1つの可動部51に対応する1つのスイングレバー61(係合部61)と、1つの付勢部材66と、1つのソレノイド71とを含む。可動部51とスイングレバー61と付勢部材66とソレノイド71は、ハウジング18に収納されている。
 前記可動部51は、図1に示されるステアリングホイール11と共に回転可能であり、例えばステアリング軸21に取り付けられている。つまり、この可動部51は、ステアリング軸21と共に回転可能な円盤状の部材である。この可動部51は、複数の歯52を有した円盤状のロック用ホイール(ロックギヤ)によって、構成されている。複数の歯52は、可動部51の外周面または盤面に対し、回転方向に一定のピッチで配列されている。以下、可動部51のことを、適宜「ロック用ホイール51」と言い換える。
 複数の歯52は、例えば円盤状のロック用ホイール51の外周面から放射状に延びている。ロック用ホイール51の回転中心線54(ステアリング軸21の中心軸54)に沿って見たときに、複数の歯52の形状は、例えば回転中心線54に交差して放射状に延びる各直線55に対して左右対称形の方形である。
 前記スイングレバー61は、ロック用ホイール51(可動部51)に係合することによって、このロック用ホイール51の回転範囲を規制することが可能、つまり、ロック用ホイール51をロックする方向にスイング可能である。
 スイングレバー61は、中央部をハウジング18に支持軸62によってスイング可能に支持された概ねバー状の部材である。このスイングレバー61は、一端(第1端)にストッパ部63を有し、他端(第2端)に被駆動レバー64を有している。スイングレバー61のスイング中心65は、支持軸64の軸心である。以下、スイング中心65のことを、適宜「支持軸64の軸心65」という。
 ストッパ部63は、ロック用ホイール51の各歯52に係合するフック状の部分であって、複数の歯溝53(各歯52,52の間)に対して出没することが可能である。ストッパ部63は、第1係合面63aと第2係合面63bとを有する。第1係合面63aに対し、第2係合面63bは第1スイングレバー161Aのスイング中心65寄りに位置している。
 付勢部材66は、ロック用ホイール51に対してスイングレバー61をアンロック方向R1へ付勢しており、例えば「ねじりコイルばね」によって構成される。より詳しく述べると、スイングレバー61は、ストッパ部63がロック用ホイール51の複数の歯52から外れるアンロック方向R1(外れ方向R1)へ、付勢部材66によって付勢されている。なお、付勢部材66は、ねじりコイルばねに限定されるものではなく、例えば圧縮コイルばねによって構成することができる。以下、この付勢部材66のことを、適宜「第1付勢部材66」という。
 上述のように、第1付勢部材66は、ロック用ホイール51に対してスイングレバー61をアンロック方向R1へ付勢している。このため、仮に支持軸64が破損した場合や、支持軸64がピン72bから外れた場合に、ロック用ホイール51に対してスイングレバー61がロックすることはない。
 被駆動レバー64は、ソレノイド71によってスイング駆動される。このソレノイド71は、ハウジング18に取り付けられた電磁ソレノイドによって構成されている。
 図3(a)は、ソレノイド71の断面構造を表してある。図3(a)に示されるように、このソレノイド71は、プランジャ72を励磁用コイル73の励磁によって後退させるプル型ソレノイドによって構成されている。プランジャ72と励磁用コイル73とは、ハウジング74に収納されている。このハウジング74は、例えば、磁性材料によって構成された有底円筒状の本体74aと、この本体74aの後端の開口を塞ぐ磁性材料によって構成された平板状のリッド74bとからなる。本体74aの底板74cは、プランジャ72を進退可能に貫通した貫通孔74dを有している。
 プランジャ72は、磁性材料によって構成された軸であって、ハウジング74に対して進退可能(つまりスライド可能)に支持されている。プランジャ72の先端部72aは、貫通孔74dからハウジング74の外部へ延びており、スイングレバー61の被駆動レバー64に連結されている。例えば、プランジャ72の先端部72aに設けられている連結ピン72bと、被駆動レバー64の先端部に設けられている長孔64a(溝を含む)との嵌合構造によって、スイングレバー61にプランジャ72が連結される。
 このプランジャ72は、ハウジング74に内蔵している付勢部材75によって、前進方向Fr(ハウジング74から外方へ伸びる方向Fr)へ常に付勢されている。例えば、この付勢部材75は、リッド74bとプランジャ72の後端部との間に位置した圧縮コイルばねによって、構成されている。より具体的には、プランジャ72は後端部に、筒状のばね受け部72cを有している。このばね受け部72cが、圧縮コイルばね75(付勢部材75)の一端部を受けている。以下、この付勢部材75のことを、適宜「第2付勢部材75」という。
 プランジャ72を駆動する励磁用コイル73は、2系統となる第1コイル73aと第2コイル73bとによって構成されている。詳しく述べると、励磁用コイル73は、プランジャ72を挿通可能なフランジ付き円筒状のボビン76と、このボビン76に巻かれている第1コイル73aと、この第1コイル73aの外周に更に巻かれている第2コイル73bとを含む。このように、励磁用コイル73は、第1コイル73aと第2コイル73bとの二重巻き構造である。第1コイル73aの巻き線方向に対して、第2コイル73bの巻き線方向は同じである。
 なお、第1コイル73aと第2コイル73bの巻き構造は、上記図3(a)に示される二重巻き構造に限定されるものではなく、例えば次の図3(b),図3(c)に示される変形例の巻き構造とすることができる。
 図3(b)に示される第1変形例は、第1コイル73aと第2コイル73bとが、円筒状のボビン76の軸方向に1巻きずつ交互に巻かれている、いわゆる螺旋巻き構造である。図3(c)に示される第2変形例は、第1コイル73aがボビン76の軸方向の半分に巻かれ、第2コイル73bがボビン76の軸方向の残り半分に巻かれている、いわゆる区分け巻き構造である。
 第1コイル73aと第2コイル73bとには、例えばいずれか一方のみが選択されて通電される。なお、第1コイル73aと第2コイル73bの両方に通電してもよい。励磁用コイル73を囲む磁性材料部品(プランジャ72とハウジング74)によって構成された磁気回路に磁束が流れることにより、磁気吸引力によってプランジャ72を後退方向Rrへ移動(つまり後退)させることができる。
 さらに、操作位置規制装置50は位置検出部77を有している。この位置検出部77は、ハウジング74に対するプランジャ72のスライド位置(長手方向の位置)を検出する。ハウジング74に対して、プランジャ72の先端が最も前進した前進位置Pmaxと、プランジャ72の先端が最も後退した後退位置Pminの、少なくとも一方を位置検出部77によって検出することができる。この位置検出部77は、例えばハウジング74に内蔵、または図3の想像線によって示されるようにハウジング74の外部に設けられる。
 この位置検出部77の構成の一例を説明すると、次の通りである。図3及び図4に示されるように、位置検出部77は、プランジャ72のばね受け部72cに設けられた1つのスライド接点77aと、基盤77bに設けられた3つの固定接点77c,77d,77eとから成る、位置検出スイッチの構成である。スライド接点77aは、弾性を有したフォーク状の導電板によって構成されており、プランジャ72と共に移動可能である。基盤77bは、ハウジング74に移動を規制されて収納されている。3つの固定接点77c,77d,77eは、第1固定接点77cと第2固定接点77dと第3固定接点77eとから成る。第1固定接点77cは、スライド接点77aが常に接触可能な共通接点であり、アースしている。
 第2固定接点77dは、プランジャ72が前進位置Pmaxに位置している場合にのみ、接触可能である。プランジャ72が前進位置Pmaxに位置しているときには、位置検出部77は最大前進位置信号(検出信号)を制御部16に発する。
 第3固定接点77eは、プランジャ72が後退位置Pminに位置している場合にのみ、接触可能である。プランジャ72が後退位置Pminに位置しているときには、位置検出部77は最大後退位置信号(検出信号)を制御部16に発する。
 次に、制御部16(図1参照)によるソレノイド71の制御構成について、図5を参照しつつ説明する。制御部16は、励磁用コイル73を2つの制御系統81A,81Bによって制御している。具体的には、制御部16は、第1コイル73aと第2コイル73bとのいずれか一方を選択し、選択結果に従って第1コイル73aまたは第2コイル73bを制御する。
 第1制御系統81Aは、制御部16と第1ソレノイド駆動回路82Aと第1コイル73aと第1電流検出器83Aとから成る電気系統である。第1ソレノイド駆動回路82Aは、制御部16の制御信号に従って、第1コイル73aへ流す駆動電流を制御する。第1電流検出器83Aは、第1コイル73aに流れている電流を検出し、検出信号を制御部16に発する。
 第2制御系統81Bは、制御部16と第2ソレノイド駆動回路82Bと第2コイル73bと第2電流検出器83Bとから成る電気系統である。第2ソレノイド駆動回路82Bは、制御部16の制御信号に従って、第2コイル73bへ流す駆動電流を制御する。第2電流検出器83Bは、第2コイル73bに流れている電流を検出し、検出信号を制御部16に発する。
 図3及び図5に示されるように、制御部16は、第1ソレノイド駆動回路82Aによって第1コイル73aに駆動電流を流すことにより、第1コイル73aを励磁する(ソレノイド71をオンする)。この結果、プランジャ72は第2付勢部材75の付勢力に抗して後退し、スイングレバー61をロック方向R2にスイングさせる。また、制御部16は、第1ソレノイド駆動回路82Aから第1コイル73aへ流れる駆動電流を停止させることにより、第1コイル73aを非励磁にする(ソレノイド71を開放状態とする)。この結果、プランジャ72は第2付勢部材75の付勢力によって前進し、スイングレバー61をアンロック方向R1にスイングさせる。この一連の作用は、第2コイル73bを励磁、非励磁にする場合も同様である。
 さらに制御部16は、位置検出部77の検出信号と、第1電流検出器83A及び第2電流検出器83Bの検出信号に基づいて、ソレノイド71や第1及び第2制御系統81A,81Bの状態や、スイングレバー61の状態を判断する。
 例えば、次の(1)又は(2)の場合には、制御部16は第1制御系統81Aに故障が発生したと判断する。
 (1)第1コイル73aを励磁するように、制御部16が制御信号を発したときに、プランジャ72が前進位置Pmaxから後退位置Pminへ到達するまでの時間が過大である。
 (2)第1電流検出器83Aによって検出された電流値が過大または過小である。
 この場合に、制御部16は、第1制御系統81Aから第2制御系統81Bへ切り替えて、第2コイル73bを駆動制御する。このことは、第2コイル73bから第1コイル73aへ切り替える場合も同様である。
 第1及び第2制御系統81A,81Bの両方に故障が発生したと判断した場合には、第1コイル73aと第2コイル73bの両方共に非励磁にする。この結果、ソレノイド71はオフ状態を維持する。
 図1に示されるように、上記制御部16は操舵角センサ91、操舵トルクセンサ92、モータ回転角センサ93、出力軸回転角センサ94、転舵軸位置センサ95、車速センサ96、ヨーレートセンサ97、加速度センサ98、その他の各種センサ99からそれぞれ検出信号を受けて、クラッチ15、反力モータ23、転舵動力モータ41及びソレノイド71に制御信号を発する。
 操舵角センサ91は、ステアリングホイール11の操舵角を検出する。操舵トルクセンサ92は、ステアリング軸21に発生する操舵トルクを検出する。この操舵トルクセンサ92は、ステアリング軸21のなかの、反力伝達機構24よりもステアリングホイール11側に配置してもよい。この配置にすることにより、操舵トルクセンサ92によって操舵トルク(操舵負荷)を検出することができる。モータ回転角センサ93は、反力モータ23の回転角を検出する。出力軸回転角センサ94は、ピニオン35aを有した出力軸34の回転角を検出する。転舵軸位置センサ95は、ラック35bを有した転舵軸36の移動位置を検出する。車速センサ96は、車両の車輪速度を検出する。ヨーレートセンサ97は、車両のヨー角速度(ヨー運動の角速度)を検出する。加速度センサ98は、車両の加速度を検出する。その他の各種センサ99には、転舵動力モータ41の回転角を検出する回転角センサを含む。この回転角センサは、例えば、転舵動力モータ41に備えたレゾルバによって構成される。
 次に、上記構成の操作位置規制装置50の作用について、図1及び図2を参照しつつ説明する。ここで、運転者がステアリングホイール11を操舵角の増大方向へ操舵することを、「切り増し操作」という。運転者が、切り増し操作の後に、ステアリングホイール11を操舵角の減少方向(中立方向)へ操舵することを、「切り戻し操作」という。
 今、図2に示されるように、ソレノイド71のプランジャ72は前進した状態(伸びた状態)に保持されている。このため、スイングレバー61のストッパ部63はロック用ホイール51の歯溝53から外れている。
 その後、ステアリングホイール11を右へ操舵、つまり切り増し操作したときに、ロック用ホイール51は時計回り方向R3(右方向R3)に回転する。ステアリングホイール11を操舵範囲の限界点まで切り増し操作したときに、制御部16は操舵角センサ91の検出値に基づいて限界点に達したと判断し、ソレノイド71の励磁用コイル73(図3参照)を励磁させる。励磁用コイル73は励磁することにより、プランジャ72を後退させて、その後退状態を保持する。つまりソレノイド71はオン(on)状態となる。この結果、スイングレバー61は、ストッパ部63をロック用ホイール51の歯溝53に入るようにスイングする。
 ロック用ホイール51が更に時計回り方向R3へ回転すると、歯52の第1歯面52aはストッパ部63の係合面63aに当たる。この結果、ロック用ホイール51は時計回り方向R3への回転を、スイングレバー61によって規制される。
 従って、ステアリングホイール11を操舵範囲の限界点まで切り増し操作したときに、転舵軸36を軸方向へ移動可能な限界点(ラックエンド)まで移動させる前に、規制することができる。このため、転舵軸36が移動規制用のストッパに当たらなくてすむ。転舵軸36の軸端の部分を保護することができるとともに、衝突音の発生を防止することができる。
 その後に、ステアリングホイール11を左へ操舵、つまり切り戻し操作を開始すると、制御部16は操舵角センサ91の検出値に基づいて切り戻し操作を開始したと判断し、ソレノイド71の励磁用コイル73(図3参照)を非励磁にする。この結果、ソレノイド71は開放状態となる。励磁用コイル73が非励磁になるので、プランジャ72は付勢部材75(図3参照)の付勢力によって前進し、その前進状態を維持する。このため、スイングレバー61は、ストッパ部63をロック用ホイール51の歯溝53から離脱するようにスイングする。ロック用ホイール51の回転が許容されるので、ステアリングホイール11の切り戻し操作も許容される。
 上記の作用は、ステアリングホイール11を左へ操舵、つまり切り増し操作をすることによって、ロック用ホイール51が反時計回り方向R4(左方向R4)へ回転したときにも、同様である。
 実施例1の説明をまとめると、次の通りである。
 図2及び図3に示されるように、実施例1の車両用ストッパ装置50は、
 可動部51と、
 前記可動部51をロックする方向にスイング可能なスイングレバー61と、
 前記スイングレバー61に連結されたプランジャ72と、前記プランジャ72を駆動する励磁用コイル73と、を有しているソレノイド71と、
 前記可動部51に対して前記スイングレバー61をアンロック方向R1へ付勢する付勢部材66(第1付勢部材66)と、を含む。
 このように、可動部51をロックする方向R2にスイング可能なスイングレバー61が、ソレノイド71のプランジャ72に連結されている。しかも、スイングレバー61は、付勢部材66によってアンロック方向R1へ付勢されている。このため、励磁用コイル73が非励磁状態のときには、例え何らかの要因によって、可動部51に対してスイングレバー61がロック状態のままであったとしても、第1付勢部材66によって、スイングレバー61をアンロック方向R1へ確実にスイングさせることができる。
 例えば、第1コイル73aと第2コイル73bの両方に故障が発生、または、第1制御系統81Aと第2制御系統81Bの両方にオープン故障やショート故障が発生することにより、励磁用コイル73が非励磁状態に至った場合を考えてみる。この場合には、第1付勢部材66によって、スイングレバー61をアンロック方向R1へ確実にスイングさせることができる。
 この結果、可動部51を確実に且つ迅速にアンロック状態に復帰させることができる。つまり、励磁用コイル73が非励磁状態のときには、可動部51を本来の可動状態とすることができる。このようにどのような状況下に至った場合でも、励磁用コイル73が非励磁状態のときには、適切な動作を極力維持できることが可能な車両用ストッパ装置50を提供することができる。
 図5に示されるように、励磁用コイル73は、2系統となる第1コイル73aと第2コイル73bとによって構成されている。このため、第1コイル73aと第2コイル73bのいずれか一方に故障が発生、または、第1制御系統81Aと第2制御系統81Bのいずれか一方にオープン故障やショート故障が発生した場合であっても、他方のコイルや制御系統に切り替えることによって、互いに補うことができる(つまり冗長化することができる)。この結果、ソレノイド71の駆動制御を継続することが可能である。
 図3及び図4に示されるように、前記車両用ストッパ装置50は、前記プランジャ72のスライド位置(長手方向の位置)を検出する位置検出部77を有している。このため、プランジャ72の前進位置Pmaxと後退位置Pminの少なくとも一方を、位置検出部77によって検出することができる。しかも、プランジャ72が前進位置Pmaxと後退位置Pminとの間でスライドする時間を、監視することによって、ソレノイド71の状態やスイングレバー61の位置を、確実に監視することができる。
 図3及び図5に示されるように、前記ソレノイド71は、前記励磁用コイル73の励磁によって前記プランジャ72を後退させるプル型ソレノイドによって構成されている。このため、励磁用コイル73が非励磁状態のときには、第2付勢部材75の付勢力によってプランジャ72を強制的に伸長させることができる。従って、励磁用コイル73が故障、ソレノイド駆動回路82A,82Bや制御回路にオープン故障やショート故障が生じた場合には、プランジャ72を確実に伸長させることができる。この結果、可動部51を本来の可動状態とすることができる。
 上述のように、車両用ストッパ装置50は、第1付勢部材66と第2付勢部材75という、2つの付勢部材を有している。このため、2つの付勢部材66,75のいずれか一方に故障が発生した場合であっても、他方によって互いに補うことができる(つまり冗長化することができる)。例え、励磁用コイル73や電気系統に不具合が発生した場合であっても、2つの付勢部材66,75のなかの少なくとも一方によって、可動部51を本来の可動状態とすることができる。
 図1及び図2に示されるように、前記車両用ストッパ装置50は、ステアリングホイール11の操舵入力が生じる操舵部12と、転舵車輪13,13を転舵する転舵部14との間が機械的に分離されている、いわゆるステアバイワイヤ式(steer-by-wire)の車両用ステアリング装置10に組み込まれている。前記可動部51は、前記ステアリングホイール11と共に回転可能な部材である。前記スイングレバー61は、前記可動部51に係合することによって可動部51の回転範囲を規制することが可能な部材である。
 このため、運転者がステアリングホイール11の切り増し操作をしている途中に、スイングレバー61(係合部61)が可動部51(被係合部51)に係合し、その直後に、運転者がステアリングホイール11の切り戻し操作をした場合には、車両用ストッパ装置50は、可動部51に対するスイングレバー61の係合状態を、強制的に解除する。このため、切り増し操作から切り戻し操作へ、速やかに且つ円滑に移行することができる。車両用ステアリング装置10の操縦性を高めることができる。
<実施例2>
 図6を参照しつつ、実施例2の車両用ステアリング装置100を説明する。実施例2の車両用ステアリング装置100は、図1乃至図5に示される上記実施例1の車両用ステアリング装置10の車両用ストッパ装置50を、車両用ストッパ装置150に変更したことを特徴とし、他の構成は実施例1と同じなので、同一符号を付して説明を省略する。
 実施例2の車両用ストッパ装置150(操作位置規制装置150)は、1つの可動部51(被係合部51、ロック用ホイール51)と、この1つの可動部51に対応する2つのスイングレバー161,161(係合部161,161)と、2つの付勢部材66,66と、2つのソレノイド71,71とを含むことを特徴とする。可動部51とスイングレバー161,161と付勢部材66,66とソレノイド71,71は、ハウジング18に収納されている。
 可動部51の構成は、実施例1と同じである。
 各スイングレバー161,161の構成は、実施例1のスイングレバー61に対して基本的に同じ構成である。各スイングレバー161,161の特徴は、それぞれの第1係合面63a,63aに対して第2係合面63b,63bが傾斜していることである。このため、ステアリング軸21の軸方向から見たストッパ部63,63の輪郭は、先細りとなるテーパ状である。
 2つのスイングレバー161,161のなかの、一方のスイングレバー161を「第1スイングレバー161A」とし、他方のスイングレバー161を「第2スイングレバー161B」とする。第1スイングレバー161Aは、図1に示されるステアリングホイール11が一方(右への操舵方向)へ回転する場合に、ロック用ホイール51に係合可能である。第2スイングレバーBは、ステアリングホイール11が他方(左への操舵方向)へ回転する場合に、ロック用ホイール51に係合可能である。
 ステアリング軸21を軸方向から見て、第1スイングレバー161Aに対し、第2スイングレバー161Bは逆向きに配置されている。例えば、第1スイングレバー161Aと第2スイングレバー161Bとは、ステアリング軸21の中心軸54に交差する直線56に対して、互いに対称形である他には同じ構成である。
 次に、ロック用ホイール51と第1スイングレバー161Aとの関係について説明する。ここで、説明の理解を容易にするために、ストッパ部63が歯溝53に入り込んだ状態において、複数の歯52のなかの、第1係合面63aに向かい合う歯52Aのことを「第1歯52A」といい、第2係合面63bに向かい合う歯52Bのことを「第2歯52B」ということにする。
 第1スイングレバー161Aのストッパ部63がロック用ホイール51の歯溝53に入り込んだ状態において、第1係合面63aは、第1歯52Aの一方の歯面52a(第1歯面52a)に対して向かい合う。ロック用ホイール51が時計回り方向R3へ回転すると、第1歯52Aの第1歯面52aはストッパ部63の第1係合面63aに当たる。
 ストッパ部63の第2係合面63bは、ロック用ホイール51の第2歯52Bの他方の歯面52b(第2歯面52b)に対して傾斜しつつ向いている斜面(スロープ)である。以下、第2係合面63bのことを、適宜「斜面63b」と言い換える。
 第1スイングレバー161Aのストッパ部63がロック用ホイール51の歯溝53に入り込んだ状態において、ロック用ホイール51が反時計回り方向R4へ回転すると、第2歯52Bの第2歯面52bの先端と歯先面52cとの角P1は、ストッパ部63の斜面63bに当たる。
 この角P1が斜面63bに当たる力によって、ストッパ部63は第2歯52Bから外れる方向R1にスイングすることが可能である。つまり斜面63bは、ロック用ホイール51の回転力を、第1スイングレバー161Aの係合状態を解除する力に転換する。このように、斜面63bは、ロック用ホイール51に対する第1スイングレバー161Aの係合状態を強制的に解除することが可能な、強制解除機構167を構成している。
 上記2つの付勢部材66,66の構成は、実施例1と同じであり、可動部51に対して各スイングレバー161A,161Bをアンロック方向R1へ付勢している。
 上記2つのソレノイド71,71の構成は、実施例1と同じであり、ハウジング18に取り付けられている。2つのソレノイド71,71のなかの、一方のソレノイド71を「第1ソレノイド71A」とし、他方のソレノイド71を「第2ソレノイド71B」とする。第1ソレノイド71Aのプランジャ72は、第1スイングレバー161Aの被駆動レバー64に連結されている。第2ソレノイド71Bのプランジャ72は、第2スイングレバー161Bの被駆動レバー64に連結されている。
 次に、実施例2の車両用ストッパ装置150の作用について説明する。今、図6に示されるように、各ソレノイド71A,71Bのプランジャ72,72は前進した状態(伸びた状態)に保持されている。このため、各スイングレバー161A,161Bのストッパ部63,63はロック用ホイール51の歯溝53から外れている。
 その後、ステアリングホイール11を右へ操舵、つまり切り増し操作したときに、ロック用ホイール51は時計回り方向R3に回転する。ステアリングホイール11を操舵範囲の限界点まで切り増し操作したときに、制御部16は第1ソレノイド71Aのみをオン(on)にする。第1ソレノイド71Aは、プランジャ72を後退させて、その後退状態を保持する。この結果、第1スイングレバー161Aは、ストッパ部63をロック用ホイール51の歯溝53に入るようにスイングする。
 ロック用ホイール51が更に時計回り方向R3へ回転すると、第1歯52Aの第1歯面52aはストッパ部63の第1係合面63aに当たる。この結果、ロック用ホイール51は時計回り方向R3への回転を、第1スイングレバー161Aによって規制される。
 その後に、ステアリングホイール11を左へ操舵、つまり切り戻し操作を開始すると、制御部16は第1ソレノイド71Aを開放状態にする。第1ソレノイド71Aは、プランジャ72を前進させて、その前進状態を保持する。このため、第1スイングレバー161Aは、ストッパ部63をロック用ホイール51の歯溝53から離脱するようにスイングする。ロック用ホイール51の回転が許容されるので、ステアリングホイール11の切り戻し操作も許容される。
 一方、第1スイングレバー161Aのストッパ部63がロック用ホイール51の歯溝53に入っている状態において、運転者がステアリングホイール11を切り増し操作をして、操舵範囲の限界点に至る直前に、切り戻し操作を開始することが有り得る。
 その場合には、第1スイングレバー161Aのストッパ部63は、ロック用ホイール51の歯溝53から完全に離脱していない。運転者の切り戻し操作に従って、ロック用ホイール51は反時計回り方向R4へ回転する。第2歯52Bの角P1が、第1スイングレバー161Aの第2係合面63bに当たることによって、ストッパ部63は第2歯52Bから外れる方向R1にスイングする。
 第1スイングレバー161Aのスイング動作によって、第1ソレノイド71Aのプランジャ72は前進する。この場合、第1ソレノイド71Aの励磁用コイル73(図3参照)は、励磁状態にある。しかし、第1スイングレバー161Aのスイング動作の力によって、プランジャ72を強制的に前進させることができる。この結果、ロック用ホイール51の回転が許容されるので、ステアリングホイール11の切り戻し操作も許容される。このように、切り増し操作から切り戻し操作へ、速やかに移行することができる。
 ロック用ホイール51と第2スイングレバー161Bとの関係については、説明を省略する。以上の説明から明らかなように、第1スイングレバー161Aの斜面63bに対し、第2スイングレバー161Bの斜面63bは逆向きである。第1スイングレバー161Aと第2スイングレバー161Bとは、それぞれ強制解除機構167,167(斜面63b,63b)を有している。つまり、強制解除機構167は、第1スイングレバー161Aに有している第1強制解除機構167Aと、第2スイングレバー161Bに有している第2強制解除機構167Bの、2つである。
 実施例2の説明をまとめると、次の通りである。例えば、運転者がステアリングホイール11を切り増し操作から切り戻し操作へ、急激に切り替えた場合を想定する。つまり、運転者がステアリングホイール11の切り増し操作をしている途中に、スイングレバー161A,161Bが可動部51に係合し、その直後に、運転者がステアリングホイール11の切り戻し操作を素早く行った場合である。この場合に、強制解除機構167A,167Bは、可動部51に対するスイングレバー161A,161Bの係合状態を、強制的に解除する。このため、切り増し操作から切り戻し操作へ、速やかに且つ円滑に移行することができる。車両用ステアリング装置100の操縦性を高めることができる。しかも、2つのスイングレバー161A,161Bに対して、可動部51が1つのみなので、部品数が少なくてすむ。
 さらには、前記強制解除機構167A,167Bは、斜面63b,63bによって構成されている。このため、強制解除機構167A,167Bを簡単な構成とすることができる。
 実施例2のその他の作用、効果は、上記実施例1と同様である。
<実施例3>
 図7及び図8参照しつつ実施例3の車両用ステアリング装置200を説明する。実施例3の車両用ステアリング装置200は、図6に示される上記実施例2の車両用ステアリング装置100の車両用ストッパ装置150(操作位置規制装置150)を、図7及び図8に示される車両用ストッパ装置250(操作位置規制装置250)に変更したことを特徴とし、他の構成は実施例2と同じなので、同一符号を付して説明を省略する。
 車両用ストッパ装置250は、次の3点を変更したことを特徴とする。第1の変更点は、実施例2の1つの可動部51を、2つの可動部251,251(被係合部251,251)に変更したことである。第2の変更点は、実施例2の2つのスイングレバー161,161を、実施例1と同じ構成とした2つのスイングレバー61,61(係合部61,61)に変更したことである。第3の変更点は、実施例2の2つの強制解除機構167,167を、2つ(2組)の強制解除機構267,267に変更したことである。
 以下、車両用ストッパ装置250について詳しく説明する。図7は、実施例3の車両用ストッパ装置250を示している。図8(a)は、図7の矢視線8a-8a断面を示している。図8(b)は、図7の矢視線8b-8b断面を示している。
 車両用ストッパ装置250は、2つの可動部251,251と、2つのスイングレバー61,61と、2組の強制解除機構267,267と、を含む。可動部251,251とスイングレバー61,61と強制解除機構267,267とは、ハウジング18に収納されている。
 2つの可動部251,251は、ステアリングホイール11と共に回転可能な円盤状の部材であり、例えばステアリング軸21に取り付けられている。この2つの可動部251,251は、ステアリング軸21の軸方向に配列されており、一方を第1可動部251A(第1被係合部251A)とし、他方を第2可動部251B(第2被係合部251B)とする。
 この可動部251A,251Bは、回転方向に一定のピッチで配列された複数の歯252を有した、ロック用ホイール(ロックギヤ)によって構成されている。複数の歯252は、可動部251A,251Bの外周面または盤面に配列されている。以下、第1可動部251Aのことを適宜「第1ロック用ホイール251A」と言い換え、第2可動部251Bのことを適宜「第2ロック用ホイール251B」と言い換える。
 このロック用ホイール251A,251Bは、図6に示される上記実施例2のロック用ホイール51に対して、複数の歯152の形状を変更した点を特徴とし、他の構成は実施例2と同様である。つまり、実施例2のロック用ホイール51の複数の歯52の形状は方形であった。これに対し、実施例3では、各ロック用ホイール251A,251Bを回転中心線54に沿って見たときに、複数の歯252の形状は、歯先が尖っている先細り状の三角形であり、回転中心線54に交差して放射状に延びる各直線55に対して左右に非対称形である。
 詳しく述べると、第1ロック用ホイール251Aの複数の歯252は、一方の歯面252a(第1歯面252a)と他方の歯面252b(第2歯面252b)とを有する。第1歯面252aは、第1ロック用ホイール251Aが時計回り方向R3に回転した場合に、前側となる歯面である。
 第1ロック用ホイール251Aを回転中心線54に沿って見たときに、各々の第1歯面252aは、例えば前記各直線56に沿った平坦なストレート面である。歯252の歯厚は、歯先から歯底にかけて厚くなっている。第2歯面252bは、第1歯面252aに対して反対側の歯面であって、歯252の歯先から歯底へ向かって傾斜した斜面(スロープ)である。以下、第2歯面252bのことを、適宜「斜面252b」という。
 図8(a)及び図8(b)に示されるように、第1ロック用ホイール251Aの複数の歯252の向きに対して、第2ロック用ホイール251Bの複数の歯252の向きは、逆向きである。
 各スイングレバー61,61の構成は、実施例1のスイングレバー61と同じ構成である。2つのスイングレバー61,61のなかの、第1ロック用ホイール251Aに係合する方を「第1スイングレバー61A」とし、第2ロック用ホイール251Bに係合する方を「第2スイングレバー61B」とする。各スイングレバー61A,61Bは、各ロック用ホイール251A,251Bに個別に係合することによって、各ロック用ホイール251A,251Bの回転範囲を規制することが可能である。
 図8(a)及び図8(b)に示されるように、ステアリング軸21を軸方向から見て、第1スイングレバー61Aに対し、第2スイングレバー61Bは逆向きに配置されている。例えば、第1スイングレバー61Aと第2スイングレバー61Bとは、ステアリング軸21の中心軸54に交差する直線56に対して、互いに対称形である他には同じ構成である。
 次に、第1ロック用ホイール251Aと第1スイングレバー61Aとの関係について、詳しく説明する。なお、第2ロック用ホイール251Bと第2スイングレバー61Bとの関係は、第1ロック用ホイール251Aと第1スイングレバー61Aとの関係に対して逆向きである他には、同じなので、説明を省略する。
 図1に示されるステアリングホイール11を右へ操舵した場合に、第1ロック用ホイール251Aは時計回り方向R3へ回転する。
 ここで、説明の理解を容易にするために、ストッパ部63が第1ロック用ホイール251Aの歯溝253に入り込んだ状態において、複数の歯252のなかの、第1係合面63aに向かい合う歯252Aのことを「第1歯252A」といい、第2係合面163bに向かい合う歯252Bのことを「第2歯252B」ということにする。
 第1スイングレバー61Aのストッパ部63が第1ロック用ホイール251Aの歯溝253に入り込んだ状態において、第1係合面63aは、第1歯252Aの一方の歯面252a(第1歯面252a)に対して向かい合う。第1ロック用ホイール251Aが時計回り方向R3へ回転すると、第1歯252Aの第1歯面252aはストッパ部63の第1係合面63aに当たる。この結果、第1ロック用ホイール251Aは時計回り方向R3への回転を、第1スイングレバー61Aによって規制される。
 ステアリングホイール11を左へ操舵した場合に、第1ロック用ホイール251Aは反時計回り方向R4へ回転する。
 第1スイングレバー61Aのストッパ部63が第1ロック用ホイール251Aの歯溝253に入り込んだ状態において、第1ロック用ホイール251Aが反時計回り方向R4へ回転すると、第2歯252Bの第2歯面252b(斜面252b)は、ストッパ部63の第2係合面63bの先端P2に当たる。以下、斜面252bが当たる先端P2のことを「当接点P2」という。
 斜面252b(第2歯面252b)が当接点P2に当たる力によって、ストッパ部63は第2歯252Bから外れる方向R1にスイングすることが可能である。つまり斜面252bは、第1ロック用ホイール251Aの回転力を、第1スイングレバー61Aの係合状態を解除する力に転換する。このように、斜面252bは、第1ロック用ホイール251Aに対する第1スイングレバー61Aの係合状態を強制的に解除することが可能な、強制解除機構267を構成している。
 次に、実施例3の車両用ストッパ装置250の作用について説明する。今、各ソレノイド71A,71Bのプランジャ72,72は前進した状態(伸びた状態)に保持されている。このため、各スイングレバー61A,61Bのストッパ部63,63はロック用ホイール251A,251Bの歯溝253,253から外れている。
 その後、ステアリングホイール11を右へ操舵、つまり切り増し操作したときに、ロック用ホイール251A,251Bは時計回り方向R3(に回転する。ステアリングホイール11を操舵範囲の限界点まで切り増し操作したときに、制御部16(図1参照)は第1ソレノイド71Aのみに、プランジャ72を後退させる電流を流す。第1ソレノイド71Aは、プランジャ72を後退させて、その後退状態を保持する。この結果、第1スイングレバー61Aは、ストッパ部63を第1ロック用ホイール251Aの歯溝253に入るようにスイングする。
 第1ロック用ホイール251Aが更に時計回り方向R3へ回転すると、第1歯252Aの第1歯面252aはストッパ部63の第1係合面63aに当たる。この結果、第1ロック用ホイール251Aは時計回り方向R3への回転を、第1スイングレバー61Aによって規制される。
 その後に、ステアリングホイール11を左へ操舵、つまり切り戻し操作を開始すると、制御部16は第1ソレノイド71Aを開放状態にする。第1ソレノイド71Aは、プランジャ72を前進させて、その前進状態を保持する。このため、第1スイングレバー61Aは、ストッパ部63を第1ロック用ホイール251Aの歯溝253から離脱するようにスイングする。第1ロック用ホイール251Aの回転が許容されるので、ステアリングホイール11の切り戻し操作も許容される。
 一方、第1スイングレバー61Aのストッパ部63が第1ロック用ホイール251Aの歯溝253に入っている状態において、運転者がステアリングホイール11を切り増し操作をして、操舵範囲の限界点に至る直前に、切り戻し操作を開始することが有り得る。
 その場合には、第1スイングレバー61Aのストッパ部63は、第1ロック用ホイール251Aの歯溝253から完全に離脱していない。運転者の切り戻し操作に従って、第1ロック用ホイール251Aは反時計回り方向R4へ回転する。この結果、当接点P2が、第1スイングレバー61Aの第2係合面63bに当たることによって、ストッパ部63は第2歯252Bから外れる方向R1にスイングする。
 以上の説明から明らかなように、第1ロック用ホイール251Aと第2ロック用ホイール251Bとは、それぞれ強制解除機構267,267(斜面252b,152b)を有している。つまり、強制解除機構267は、第1ロック用ホイール251Aに有している複数の第1強制解除機構267Aと、第2ロック用ホイール251Bに有している複数の第2強制解除機構267Bの、2組(2つ)である。
 実施例3の説明をまとめると、次の通りである。例えば、運転者がステアリングホイール11を切り増し操作から切り戻し操作へ、急激に切り替えた場合を想定する。この場合に、強制解除機構267A,267Bは、可動部251A,251Bに対するスイングレバー61A,61Bの係合状態を、強制的に解除する。このため、切り増し操作から切り戻し操作へ、速やかに且つ円滑に移行することができる。車両用ステアリング装置200の操縦性を高めることができる。
 しかも、ロック用ホイール251とスイングレバー61と強制解除機構267とが2組あるので、各組の位置をずらすことができる。例えば、第1スイングレバー61Aと第1強制解除機構267Aの位置に対して、第2スイングレバー61Bと第2強制解除機構267Bの位置をずらすことができる。従って、各部材の配置の自由度を高めることができる。
 さらに、前記強制解除機構267A,267Bは、斜面252bによって構成されている。このため、斜面252bによって、強制解除機構267A,267Bを簡単な構成とすることができる。
 実施例3のその他の作用、効果は、上記実施例2と同様である。
 なお、本発明による車両用ステアリング装置10、100,200は、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、実施例に限定されるものではない。例えば、図1に示されるクラッチ15、自在軸継手31,31、連結軸32、入力軸33、出力軸34、操作力伝達機構35を廃止することによって、操舵部12と転舵部14との間を機械的に完全に分離した、ステアバイワイヤ式車両用ステアリング装置の構成でもよい。
 また、斜面63b,252bは、傾斜した平坦面に限定されるものではなく、例えば傾斜した円弧状の面であってもよい。
 また、位置検出部77は、位置検出スイッチの構成に限定されるものではなく、例えば可変抵抗器の構成とすることができる。
 本発明の車両用ステアリング装置10,100,200は、自動車に搭載するのに好適である。
 10   車両用ステアリング装置(実施例1)
 11   ステアリングホイール
 12   操舵部
 13   転舵車輪
 14   転舵部
 50   車両用ストッパ装置
 51   可動部
 61   スイングレバー
 61A  第1スイングレバー
 61B  第2スイングレバー
 66   付勢部材
 71   ソレノイド
 72   プランジャ
 73   励磁用コイル
 73a  第1コイル
 73b  第2コイル
 77   位置検出部
 100  車両用ステアリング装置(実施例2)
 150  車両用ストッパ装置
 161  スイングレバー
 161A 第1スイングレバー
 161B 第2スイングレバー
 167  強制解除機構
 167A 第1強制解除機構
 167B 第2強制解除機構
 200  車両用ステアリング装置(実施例3)
 250  車両用ストッパ装置
 251  可動部
 251A 第1可動部
 251B 第2可動部
 267  強制解除機構
 267A 第1強制解除機構
 267B 第2強制解除機構
 R1   アンロック方向

Claims (5)

  1.  可動部と、
     前記可動部をロックする方向にスイング可能なスイングレバーと、
     前記スイングレバーに連結されたプランジャと、前記プランジャを駆動する励磁用コイルと、を有しているソレノイドと、
     前記可動部に対して前記スイングレバーをアンロック方向へ付勢する付勢部材と、
    を含むことを特徴とする車両用ストッパ装置。
  2.  前記励磁用コイルは、2系統となる第1コイルと第2コイルとによって構成されている、請求項1記載の車両用ストッパ装置。
  3.  前記プランジャのスライド位置を検出する位置検出部を、更に有している、請求項1又は請求項2記載の車両用ストッパ装置。
  4.  前記ソレノイドは、前記励磁用コイルの励磁によって前記プランジャーを後退させるプル型ソレノイドによって構成されている、請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用ストッパ装置。
  5.  請求項1乃至4のいずれか1項記載の車両用ストッパ装置は、
     ステアリングホイールの操舵入力が生じる操舵部と、転舵車輪を転舵する転舵部との間が機械的に分離されている車両用ステアリング装置に組み込まれており、
     前記可動部は、前記ステアリングホイールと共に回転可能な部材であり、
     前記スイングレバーは、前記可動部に係合することによって前記可動部の回転範囲を規制することが可能な部材である、ことを特徴とする車両用ステアリング装置
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