JP7300984B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
四輪車、三輪車等の車両を操舵する装置として、SBW(Steer By Wire)式のステアリング装置が知られている(特許文献1参照)。このようなステアリング装置において、例えばラック軸が操舵限界に到達している場合、ステアリング軸の回転を規制するロック装置(ストッパ装置)が提案されている。具体的に、ロック装置は、ステアリング軸に固定されたロックホイールに、ソレノイド装置によって揺動するロック部材(スイングレバー)が係合/離間することで、ステアリング軸をロック/開放する構成である。
特許第6437696号公報
ところが、特許文献1では、ソレノイド装置のON/OFF時、ロック部材がロックホイール等に衝突し、作動音(衝突音)が発生してしまう虞がある。
そこで、本発明は、ロック時/開放時における作動音の小さいステアリング装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、運転者の操作する操作部材と一体で回転する操作軸と、前記操作軸と一体で回転する被ロック部材と、前記被ロック部材に係合することで当該被ロック部材をロックするロック位置と、前記被ロック部材から離間することで当該被ロック部材を開放する開放位置との間で揺動するロック部材と、前記ロック部材を揺動させるソレノイド装置と、前記ロック位置側に前記被ロック部材から離れて設けられ、前記ロック部材が前記被ロック部材に衝突する前に前記ロック部材が当接することで当該ロック部材の揺動範囲を規制する規制部材と、を備えることを特徴とするステアリング装置である。
このような構成によれば、規制部材が、ロック位置側及び/又は開放位置側に設けられているので、ロック部材のロック側及び/又は開放側の揺動範囲(揺動角度、ストローク)が規制され、ロック時/開放時における作動音が小さくなる。
本発明によれば、ロック時/開放時における作動音の小さいステアリング装置を提供することができる。
本実施形態に係るステアリング装置の構成図である。 本実施形態に係るロック装置の平断面図であって、左側の第1係合装置及び右側の第2係合装置の開放時を示している。 本実施形態に係るロック装置の縦断面図(図2のX1-X1線断面図)である。 本実施形態に係るロック装置の平断面図であって、右側の第2係合装置が作動したロック時を示している。
本発明の一実施形態について、図1~図4を参照して説明する。なお、図1~図4に示す「前、後、左、右、上、下」を基準とする。
≪ステアリング装置の構成≫
本実施形態に係るステアリング装置100は、運転者の操作に基づいて四輪車の左前輪301A及び右前輪301B(操舵輪)を操舵する装置である。また、ステアリング装置100は、SBW方式であり、通常時、ステアリングホイール111とラック軸151とは機械的に分離した非連結状態である。
ステアリング装置100は、ステアリングホイール111(操作部材)と、ステアリング軸121(操作軸)と、反力モータ124と、ロック装置1と、クラッチ131と、第1ピニオン軸141と、ラック軸151と、第2ピニオン軸161と、操舵モータ165と、角度センサ171等と、ECU200(Electronic Control Unit)と、を備えている。すなわち、ステアリング装置100は、第1ピニオン軸141及び第2ピニオン軸161を備えるデュアルピニオン方式であり、操舵モータ165の操舵力が第2ピニオン軸161を介してラック軸151に入力される構成である。
ステアリングホイール111は、運転者が操作する操作部材である。
ステアリング軸121は、細長の円筒状部材であり、軸受(図示しない)を介して車体に回転自在に支持されている。ステアリング軸121の上端は、ステアリングホイール111に連結されており、ステアリング軸121とステアリングホイール111は一体で回転する。ステアリング軸121の下端は、クラッチ131に連結されている。ただし、ステアリング軸121は、複数の軸部材が自在継手等を介して連結された構成でもよい。また、クラッチ131を備えない構成でもよい。
反力モータ124は、ECU200からの指令に従って、ステアリング軸121に反力を付与するモータである。反力とは、運転者からステアリング軸121に入力される回転力と反対向きの力である。具体的には、ステアリング軸121に固定されたウォームホイール122に、反力モータ124の出力軸に固定されたウォーム123が噛合している。
そして、反力モータ124が駆動すると、ステアリング軸121に反力が入力され、運転者が操舵感を得るようになっている。なお、ここでは反力モータ124の回転力を減速してステアリング軸121に入力する減速機構としてウォームホイール122及びウォーム123等で構成されるウォームギヤ機構を使用したが、その他公知の減速機構を使用することもでき、例えば、大小の2つのプーリと両プーリに掛け渡されたベルト等で構成されるベルト機構を使用できる。
クラッチ131は、ECU200からの指令に従って、ステアリング軸121と第1ピニオン軸141との間において動力を切断/接続する断接装置である。クラッチ131は、例えば、特開2017-180615号公報または特開2017-180614号公報に記載されるクラッチ、特開2015-16827号公報に記載されるロック構造体、その他遊星歯車機構を使用できる。
具体的には、通常時、クラッチ131は、ECU200によって切断状態に制御される。これにより、通常時、ステアリング軸121と第1ピニオン軸141とは、相対回転自在となり、運転者の操作力は第1ピニオン軸141に入力されない。
一方、異常時やフェール時、クラッチ131は、ECU200によって接続状態に制御される。異常時は、例えば、運転者から過大操作トルクが入力される過大操作トルク入力時である。フェール時は、例えば、反力モータ124、操舵モータ165、角度センサ171の故障時や、反力モータ124等の電源の喪失時である。これにより、異常時やフェール時、ステアリング軸121と第1ピニオン軸141とは、相対回転不能となり、つまり、一体で回転し、運転者の操作力は第1ピニオン軸141に入力される。
第1ピニオン軸141は、細長の円筒状部材であり、軸受(図示しない)を介して車体に回転自在に支持されている。第1ピニオン軸141の下端には第1ピニオン142が形成されており、第1ピニオン142は後記する第1ラック152に噛合している。
ラック軸151は、左右方向(車幅方向)に延びる細長の棒状部材であり、ブッシュ(図示しない)を介して車体にスライド自在で支持されている。ラック軸151には、第1ラック152と、第2ラック153とが形成されている。
ラック軸151の左端は、左ラックエンド154A、左タイロッド302Aを介して、左前輪301Aに連結されている。ラック軸151の右端は、右ラックエンド154B、右タイロッド302Bを介して、右前輪301Bに連結されている。
第2ピニオン軸161は、細長の円筒状部材であり、軸受(図示しない)を介して車体に回転自在に支持されている。第2ピニオン軸161の下端には第2ピニオン162が形成されており、第2ピニオン162は第2ラック153に噛合している。
操舵モータ165は、ECU200からの指令に従って、ラック軸151に操舵力を付与するモータである。操舵力とは、左前輪301A及び右前輪301Bを操舵する力である。具体的には、第2ピニオン軸161に固定されたウォームホイール163に、操舵モータ165の出力軸に固定されたウォーム164が噛合している。そして、操舵モータ165が駆動すると、ラック軸151に操舵力が入力されるようになっている。
角度センサ171は、ステアリング軸121の回転角度を検出し、ECU200に出力するようになっている。トルクセンサ172は、運転者からステアリング軸121に入力された操作トルクを検出し、ECU200に出力するようになっている。
角度センサ173は、第1ピニオン軸141の回転角度を検出し、ECU200に出力するようになっている。ここで、第1ピニオン軸141とラック軸151とは協働するので、第1ピニオン軸141の回転角度と、ラック軸151のスライド量、左前輪301A及び右前輪301Bの舵角とは所定の相関関係を有している。
車速センサ174は、車速を検出し、ECU200に出力するようになっている。
≪ロック装置の構成≫
ロック装置1は、ステアリング軸121の回転をロック/開放する装置である。図2~図4を参照して、ロック装置1の構成を具体的に説明する。ロック装置1は、ロックホイール10(被ロック部材)と、第1係合装置20Aと、第2係合装置20Bと、を備えている。
<ロックホイール>
ロックホイール10は、ステアリング軸121と一体で回転するリング状の部材である。すなわち、ステアリング軸121はロックホイール10の中心を貫通し、ロックホイール10はステアリング軸121に固定されている。
また、ロックホイール10は、第1係合装置20A又は第2係合装置20Bが係合することで周方向においてロックされる部材である。すなわち、第1係合装置20A又は第2係合装置20Bがロックホイール10に係合すると、ロックホイール10及びステアリング軸121がロックされるようになっている。
ロックホイール10は、その外周面に径方向外向きで突出する複数のホイール歯11を備えている。周方向において、ホイール歯11は所定間隔を隔てて配置されており、ホイール歯11、11の間にはホイール溝12が形成されている。
<係合装置>
第1係合装置20Aはロックホイール10の概ね左側に配置されており、第2係合装置20Bはロックホイール10の概ね右側に配置されている。すなわち、第1係合装置20A及び第2係合装置20Bは、左右方向においてロックホイール10を中心として対称に配置されており、同様の構成である。
第1係合装置20Aは、ロックホイール10に係合することで、ロックホイール10の右回転(矢印A2参照)を規制する装置である。第2係合装置20Bは、ロックホイール10に係合することで、ロックホイール10の左回転(矢印A1参照)を規制する装置である。以下、第2係合装置20Bについて具体的に説明する。
第2係合装置20Bは、ロック部材30と、ハウジング41と、開放側ストッパ50(規制部材)と、ロック側ストッパ60(規制部材)と、ソレノイド装置70と、を備えている。
<ロック部材>
ロック部材30は、ロックホイール10の径方向外側で概ね周方向に延びると共に、軸部材43を中心として、ロック位置と開放位置との間で揺動する部材である。本実施形態では、ロック部材30、及び、後記する開放側ストッパ50、ロック側ストッパ60は、金属製である。ただし、ロック部材30等は、その他に例えば、合成樹脂製であってもよい。
ロック部材30は、リング状の基部31と、基部31から延びる駆動部32と、基部31から駆動部32の略反対側に先細で延びる中間部33(当接部)と、中間部33から湾曲しながら径方向内側(ロックホイール10側)に向かって延びるロック部34と、ロック部34から径方向外側(ロックホイール10の反対側)に延びる突起35(当接部)と、を備えている。
基部31は、揺動中心である軸部材43が挿通される部分である。軸部材43の軸方向において、基部31の両側には、ロック部材30を開放位置側の開方向に付勢するねじりコイルばね44がそれぞれ取り付けられている(図3参照)。
駆動部32は、ソレノイド装置70のシャフト74が連結される舌片であって、ソレノイド装置70の推力が入力されることで駆動する部分である。
中間部33は、ロック部材30がロック位置から開放位置に切り替わる際、開放側ストッパ50に当接する当接部である。
ロック部34は、ホイール溝12に差し込まれた状態でホイール歯11に周方向において係合し、ロックホイール10をロックする部分である。
突起35は、ロック部材30が開放位置からロック位置に切り替わる際、ロック側ストッパ60に当接する部分である。突起35は先端に向かうにつれて先細であり、つまり、先端に向かうにつれて突起35の断面積は小さくなっている。その他、ゴム硬度の異なる複数の突起35を備える構成としてもよい。なお、突起35は先端に向かうにつれて先細である構成は必要でなく、断面が長方形や楕円形の柱状である構成でもよい。
すなわち、ロック位置は、ロック部34が径方向内側に移動してホイール溝12に差し込まれ(図4参照)、周方向においてロック部34がホイール歯11に係合することで、ロックホイール10をロックする位置である。
一方、開放位置は、ロック部34が径方向外側に移動してホイール溝12から離間し(図2参照)、周方向においてロック部34がホイール歯11に係合せず、ロックホイール10を開放する位置である。
<ハウジング>
ハウジング41は、ロック部材30、開放側ストッパ50、ロック側ストッパ60を収容するケースである。ロック部材30の揺動中心となる軸部材43は、ハウジング41のベース42に立設されている(図3参照)。
<開放側ストッパ>
開放側ストッパ50は、揺動するロック部材30の開放位置側に設けられ、ロック部材30が当接することでその開放側の揺動範囲(揺動角度、揺動ストローク)を規制する部材である。すなわち、開放側ストッパ50は、ロック部材30の開放側の揺動範囲を小さくしている。このように、ロック部材30の開放側の揺動範囲が小さくなるので、ロック部材30が開放側ストッパ50に衝突(当接)する際の衝突速度が小さくなり、衝突する際に発生する衝突音が小さくなる。また、可動コア73の伸長側のストロークが小さくなるので、ソレノイド装置70が小型化される。
開放側ストッパ50は、ハウジング41のベース42に螺合した開放側ストッパ本体51と、円筒状であるゴム製のカバー52(被当接部)と、を備えている。つまり、開放側ストッパ50においてロック部材30に当接されるカバー52は、当接時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材で形成されている。開放側ストッパ本体51の先端側には段違いで細く形成された先細部51aが形成されており、カバー52は先細部51aに被せられている。衝撃吸収部材は、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ゲル等で形成された部材である。そして、天然ゴム、合成ゴムを含むゴムで形成された部材をゴム製部材とする。なお、開放側ストッパ本体51がベース42に圧入により立設された構成でもよい。
すなわち、開放側ストッパ本体51の基部51b(一端部)はベース42に固定されているが、先細部51a(他端部)はベース42に固定されておらず、開放されている。つまり、開放側ストッパ50は、ベース42に片持ち構造で取り付けられている。これにより、ロック部材30が開放側ストッパ50に衝突した際、開放側ストッパ50が若干首振りすることで、その衝突音/振動が減衰され易くなる。また、片持ち構造であるので、衝突音/振動がベース42に伝達し難くなり、車室の静粛性が確保され易くなる。
ただし、開放側ストッパ本体51の両端が固定された両持ち構造としてもよい。また、基部51bとベース42との間に円筒状である衝撃吸収部材で成形されたブッシュを介装し、ブッシュが弾性変形することで衝突エネルギを減衰させる構成としてもよい。
カバー52は、開放側ストッパ50(規制部材)においてロック部材30の中間部33に当接される被当接部である。このようにカバー52が衝撃吸収部材で形成されているので、中間部33が衝突すると弾性変形し、当接時の衝突エネルギを減衰させるようになっている。これにより、中間部33(ロック部材30)が開放側ストッパ50に当接(衝突)する際に発生する衝突音が小さくなる。
<ロック側ストッパ>
ロック側ストッパ60は、揺動するロック部材30のロック位置側に設けられ、ロック部材30が当接することでそのロック側の揺動範囲(揺動角度、揺動ストローク)を規制する部材である。すなわち、ロック側ストッパ60は、ロック部材30のロック側の揺動範囲を小さくしている。これにより、ロック部材30がロック側ストッパ60に当接(衝突)する際に発生する衝突音が小さくなる。また、可動コア73の縮退側のストロークが小さくなるので、ソレノイド装置70が小型化される。
ここで、ロック側ストッパ60を備えない場合、ロック部34がロック側に揺動する際に、ロックホイール10の歯底に当接し、衝突音が大きくなってしまう。これに対して、本実施形態では、ロック側ストッパ60を備えることで、ロックホイール10の歯底に対するロック部34の当接面積を小さくしたり、ロック部34をロックホイール10に当接させないことも可能になる。したがって、ロック部34及びロックホイール10の間における衝突音を小さくできる。なお、ロック部34においてロックホイール10に当接する部分に、ゴム製のラバー(衝撃吸収部材)を設けて、ロックホイール10への当接時の衝撃を減衰・吸収させる構成としてもよい。
ここで、ロック側ストッパ60は、開放側ストッパ50と同様の構成である。すなわち、ロック側ストッパ60は、ベース42に固定されたロック側ストッパ本体と、ロック側ストッパ本体の先細部に被せられ衝撃吸収部材で形成されたカバー(被当接部)と、を備えている。
<ソレノイド装置>
ソレノイド装置70は、ロック部材30を揺動させる駆動装置である。ソレノイド装置70は、磁性体で形成された固定コア71と、固定コア71を励磁/消磁するソレノイド72と、永久磁石の組み込まれた可動コア73と、可動コア73に固定されたシャフト74と、可動コア73及びシャフト74を離間(伸長)方向に付勢するリターンスプリング75と、これらを収容するハウジング76と、を備えている。
ソレノイド72は、ECU200の指令に従って、通電状態であるON時と、非通電状態であるOFF時とに切替制御される。なお、通常時はOFF時に設定されている。
具体的には、OFF時、リターンスプリング75によって、可動コア73及びシャフト74が固定コア71に対して離間し、ソレノイド装置70が伸長するように構成されている。これにより、ロック部材30が開放側に揺動し(矢印A4参照)、ロック部34がホイール溝12から引き抜かれ、ロックホイール10が開放状態となるように構成されている(図2参照)。
一方、ON時、ソレノイド72によって励磁した固定コア71が可動コア73を吸引し、ソレノイド装置70が縮退するように構成されている。これにより、ロック部材30がロック側に揺動し(矢印A3参照)、ロック部34がホイール溝12に差し込まれ、ロックホイール10がロック状態となるように構成されている(図4参照)。
≪ステアリング装置・ロック装置の作用効果≫
ステアリング装置100、ロック装置1(第2係合装置20B)の作用効果を説明する。なお、通常時、左右のソレノイド装置70はOFFされ、左右のロック部材30はロックホイール10から離間し、開放位置に配置されている(図2参照)。
<開放位置→ロック位置>
ここでは、ECU200が、ステアリング軸121に左回転方向(矢印A1参照)の過大操作力が入力されたと判断した場合について例示する。具体的には、角度センサ171の検出するステアリング軸121の回転角度に対して、角度センサ173の検出する第1ピニオン軸141の回転角度が小さく、ラック軸151が良好に追従していない場合である。なお、左前輪301A、右前輪301Bが、縁石等に衝突している場合、轍に嵌まっているいる場合、ラック軸151が追従し難くなる。
ECU200は、右側の第2係合装置20Bを構成するソレノイド装置70をONする。そうすると、固定コア71が励磁して可動コア73を吸引し、可動コア73及びシャフト74が固定コア71に近づくように後退する。
これにより、ロック部材30が軸部材43を中心として揺動し(矢印A3参照)、ロック部34が径方向内側に移動し、ロックホイール10に近づく。そして、突起35が片持ち構造のロック側ストッパ60に衝突する(図4参照)。
このように小片である突起35が衝突すると、突起35自体が若干変形し、衝突エネルギが減衰されつつ、ロック部34(ロック部材30)の揺動速度が小さくなる。また、突起35がロック側ストッパ60のゴム製のカバーに衝突し、カバーが弾性変形するので、衝突エネルギが減衰され、揺動速度が小さくなる。このように揺動速度が小さくなるので、衝突音が小さくなる。
その後、ロック部34がホイール溝12に差し込まれる。ここで、前記したように、揺動速度が小さくなっているので、ロック部34がロックホイール10に衝突した際の衝突音も小さくなる。
このように、ロック部34がホイール溝12に差し込まれた状態において、ロックホイール10が左回転(矢印A1参照)すると、ホイール歯11がロック部34に当接する。これにより、ロックホイール10及びステアリング軸121の左回転が規制される。
<ロック位置→開放位置>
次に、右側の第2係合装置20Bを構成するソレノイド装置70のON時、つまり、ロック部34がホイール溝12に差し込まれている状態において、ECU200が過大操作力は消失したと判断したときについて例示する。
ECU200が、右側の第2係合装置20Bを構成するソレノイド装置70をOFFすると、固定コア71が消磁する。そうすると、リターンスプリング75がばね力によって伸長し、可動コア73及びシャフト74が固定コア71から遠ざかるように前進する。
これに加えて、ねじりコイルばね44の復元力によって、ロック部材30が軸部材43を中心として揺動し(矢印A4参照)、ロック部34が径方向外側に移動し、ロックホイール10から離間する。すなわち、ロック部34がホイール溝12から引き抜かれ、ロックホイール10及びステアリング軸121が開放状態となる。
その後、中間部33が片持ち構造の開放側ストッパ50に衝突する(図2参照)。すなわち、開放側ストッパ50のゴム製のカバー52に衝突し、カバー52が弾性変形するので、衝突エネルギが減衰され、揺動速度が小さくなる。このように揺動速度が小さくなるので、衝突音が小さくなる。
≪変形例≫
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
前記した実施形態では、開放側ストッパ50とロック側ストッパ60との両方を備える構成を例示したが、その他に例えば、開放側ストッパ50、ロック側ストッパ60のいずれか一方のみを備える構成でもよい。
前記した実施形態では、開放側ストッパ50とロック側ストッパ60とのいずれもが、ゴム製のカバー52を備える構成を例示したが、その他に例えば、開放側ストッパ50、ロック側ストッパ60のいずれか一方のみが、カバー52を備える構成でもよい。
前記した実施形態では、開放側ストッパ50(規制部材)においてロック部材30に当接されるゴム製の被当接部が、ゴム製のカバー52である構成を例示したが、その他に例えば、被当接部を含む開放側ストッパ50自体が衝撃吸収部材で形成された構成でもよい。ロック側ストッパ60についても同様である。
前記した実施形態では、開放側において、開放側ストッパ50がゴム製のカバー52を備えることで衝突音を低減する構成を例示したが、その他に例えば、これに代えて、またはこれに加えて、ロック部材30の中間部33(ロック部材において規制部材に当接する当接部)が、衝撃吸収部材で形成された構成でもよい。
同様に、前記した実施形態では、ロック側において、ロック側ストッパ60がゴム製のカバーを備えることで衝突音を低減する構成を例示したが、その他に例えば、これに代えて、またはこれに加えて、ロック部材30の突起35(ロック部材において規制部材に当接する当接部)が、衝撃吸収部材で形成された構成でもよい。
前記した実施形態では、ロック側において、ロック部材30がゴム製の突起35を備える構成を例示したが、その他に例えば、ロック側ストッパ60がゴム製の突起を備える構成でもよい。また、ロック側の構成に代えて、またはこれに加えて、開放側において、中間部33の外周面、及び/又は、カバー52の外周面に突起を備える構成でもよい。
前記した実施形態では、1つのロックホイール10に対して、右回転ロック用の第1係合装置20Aと、左回転ロック用の第2係合装置20Bとが、ステアリング軸121の軸方向において同じ位置に配置された構成を例示したが、その他に例えば、軸方向において異なる位置に固定された第1ロックホイール及び第2ロックホイールを備え、第1ロックホイールに第1係合装置20Aが係合し、第2ロックホイールに第2係合装置20Bが係合する構成でもよい。すなわち、複数のロックホイールを備え、各ロックホイールに係合する係合装置が軸方向において段違いで配置された構成でもよい。その他に例えば、1つのロックホイール10と、1つの係合装置とを備え、1つの係合装置が右回転及び左回転をロックする構成でもよい。
前記した実施形態では、ステアリング装置100がデュアルピニオン方式である構成を例示したが、その他に例えば、第2ピニオン軸161を備えず、操舵モータ165の操舵力が第1ピニオン軸141に入力されるシングルピニオン方式や、操舵モータ165の操舵力がラック軸151に入力されるラックアシスト方式でもよい。また、操舵モータ165の操舵力が、ベルト機構及びボールねじ機構を介して、ラック軸に入力される方式でもよい。
前記した実施形態では、ステアリング装置100が四輪車に搭載された構成を例示したが、その他に例えば、二輪車、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle、全地形対応車)等の車両に搭載された構成でもよい。例えば、ATVに搭載される場合、ラック軸151を備えず、ステアリング軸121の下端に操舵プレートが固定され、操舵プレートがタイロッドを介して操舵輪に連結された構成でもよい。
前記した実施形態では、ステアリング装置100がSBW方式である構成を例示したが、その他に例えば、ステアリング装置100が通常のEPS(Electronic Power Steering)である構成でもよい。
1 ロック装置
10 ロックホイール(被ロック部材)
20A 第1係合装置
20B 第2係合装置
30 ロック部材
33 中間部(当接部)
34 ロック部
35 突起(当接部)
41 ハウジング
42 ベース
50 開放側ストッパ(規制部材)
51 開放側ストッパ本体
52 カバー(被当接部)
60 ロック側ストッパ(規制部材)
70 ソレノイド装置
100 ステアリング装置
111 ステリングホイール(操作部材)
121 ステアリング軸(操作軸)

Claims (5)

  1. 運転者の操作する操作部材と一体で回転する操作軸と、
    前記操作軸と一体で回転する被ロック部材と、
    前記被ロック部材に係合することで当該被ロック部材をロックするロック位置と、前記被ロック部材から離間することで当該被ロック部材を開放する開放位置との間で揺動するロック部材と、
    前記ロック部材を揺動させるソレノイド装置と、
    前記ロック位置側に前記被ロック部材から離れて設けられ、前記ロック部材が前記被ロック部材に衝突する前に前記ロック部材が当接することで当該ロック部材の揺動範囲を規制する規制部材と、
    を備える
    ことを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記開放位置側に設けられ、前記ロック部材が当接することで当該ロック部材の揺動範囲を規制する規制部材を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記ロック部材において前記規制部材に当接する当接部、及び/又は、前記規制部材において前記ロック部材に当接される被当接部は、当接時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材で形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記衝撃吸収部材は、ゴム製の突起であり、
    前記突起が変形しながら前記ロック部材が前記規制部材に当接する
    ことを特徴とする請求項3に記載のステアリング装置。
  5. 前記規制部材は、片持ち構造でベースに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のステアリング装置。
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