JP4926056B2 - バイオサーファクタントを含有するスキンケア化粧料および肌荒れ改善剤 - Google Patents

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Description

本発明は、バイオサーファクタント又はそのプレミックス品のスキンケア/肌荒れ改善用途、特に化粧品としての用途、さらには、バイオサーファクタント又はそのプレミックス品を含むスキンケア/肌荒れ改善用の化粧料に関する。より詳しくは、バイオサーファクタントがマンノシルエリスリトールリピッド(以下、「MEL」という)、例えばマンノシルエリスリトールリピッドA(以下、「MEL−A」という)、マンノシルエリスリトールリピッドB(以下、「MEL−B」という)もしくはマンノシルエリスリトールリピッドMEL−C(以下、「MEL−C」という)あるいはマンノシルマンニトールリピッド(以下、「MML」という)であることを特徴とする化粧料に関する。さらに本発明は、肌荒れ改善剤に関する。
荒れ肌とは、一般に角質細胞の剥離現象が認められる乾燥状態の皮膚をいう。このような荒れ肌はコレステロール、セラミド、脂肪酸等の角質細胞間脂質の溶出、および紫外線、洗剤等に起因する角質細胞の変性や表皮細胞の増殖・角化バランスの崩壊による角層透過バリアの形成不全等によって発生する。この荒れ肌を予防または治癒する目的で、角質細胞間脂質成分又はそれに類似する合成の角質細胞間脂質を供給するなどの検討が行われている。
この角層細胞間脂質は、有棘層と顆粒層の細胞で生合成された層板顆粒が、角層直下で細胞間に放出され、伸展し、層板(ラメラ)構造をとり、細胞間に広がったものである。層板顆粒はグルコシルセラミド、コレステロール、セラミド、リン脂質等から構成されるが、角層細胞間脂質にはグルコシルセラミドは殆ど含まれていない。すなわち、層板顆粒中のグルコシルセラミドは、β−グルコセレブロシダーゼによって加水分解を受け、セラミドに変換され、このセラミドがラメラ構造をとる結果、角層細胞間脂質として角層透過バリアの形成を改善し、荒れ肌防御のバリアの働きを持つと考えられる。洗浄剤による肌荒れはセラミドの補充が有効であり、肌荒れの改善に高い効果を示すことが報告されている(非特許文献1)。
植物抽出液はグルコシルセラミドが主成分であり、セラミドの代替としては未だ満足のいく結果は得られていない。また合成も反応ステップが多く大量に得るにはコスト高になる。
MELは酵母が作る天然系の界面活性剤であり種々の生理作用が報告されている(非特許文献2)。また最近ではエリスリトールがマンニトールに代わったマンノシルマンニトールリピッド(MML)が見出されている(特許文献1)。外用剤や化粧品としての用途としては、抗炎症剤及び抗アレルギー剤(特許文献2)、養毛・育毛剤(特許文献3)としての有用性や、抗菌作用(特許文献4)や表面張力低下作用(特許文献5)は知られていたが、MELがセラミドの代替として作用し、肌荒れを改善する効果は全く知られていなかった。
特開2005−104837 特開2005−68015 特開2003−261424 特開昭57−145896 特開昭61−205450 皮膚と美容、36,210(2004) ジャーナル オブ バイオサイエンス アンド バイオエンジニアリング、94,187(2002)
セラミドは肌荒れに有用な成分として化粧品に使用されているが、合成品あるいは植物抽出品は高価であり、少量しか使用できないのが現状である。本発明は、微生物が生産するバイオサーファクタントをセラミドの代替として利用した皮膚外用剤を提供することを主な目的とする。すなわち、バイオサーファクタントにより角層透過バリアの形成が改善され、その結果として荒れ肌改善効果が期待され、容易に入手可能な脂質成分であるバイオサーファクタントを皮膚外用剤として提供することにある。
前記問題点を克服するために鋭意検討した結果、バイオサーファクタントをラウリル硫酸ナトリウム(SDS)により脱脂した皮膚三次元モデルにより作成した肌荒れモデルに添加することにより、バイオサーファクタントがセラミドの代替として作用することを見出し、さらにヒト皮膚にSDS処理で作成した肌荒れ部位に塗布することでその有用性を見出した。すなわちバイオサーファクタントが乳化剤としてのみならずセラミドの代わりにも使用できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下のスキンケア化粧料、肌荒れ改善剤に関する。
1. 少なくとも1種のバイオサーファクタントを含むスキンケア化粧料。
2. 肌荒れの改善のための項1に記載のスキンケア化粧料。
3. 界面活性剤の作用による肌荒れの改善のための項1に記載のスキンケア化粧料。
4. バイオサーファクタントがマンノシルエリスリトールリピッド(MEL)及び/又はマンノ
シルマンニトールリピッド(MML)であることを特徴とする項1に記載のスキンケア化粧料。
5. バイオサーファクタントがマンノシルエリスリトールリピッドA(MEL-A)、マンノシルエリスリトールリピッドB(MEL-B)、マンノシルエリスリトールリピッドC(MEL-C)からなる群から選ばれる少なくとも1種である、項1に記載のスキンケア化粧料。
6. バイオサーファクタントがマンノシルエリスリトールリピッドB(MEL-B)である、項1に記載のスキンケア化粧料。
7. バイオサーファクタントがマンノシルエリスリトールリピッドC(MEL-C)である、項1に記載のスキンケア化粧料。
8. バイオサーファクタントがマンノシルエリスリトールリピッドA(MEL-A)である、項1に記載のスキンケア化粧料。
9. 少なくとも1種のバイオサーファクタントからなる肌荒れ改善剤。
微生物が産生するバイオサーファクタントである、MEL−A、MEL−BもしくはMEL−CなどのMEL.MMLをセラミドの代わりとして肌荒れ改善あるいはスキンケア用途に使用できることを見出した。本発明のバイオサーファクタントは微生物の培養により大量に製造可能であり、それを使用することにより、乳化剤のみならずセラミドの代替として肌荒れ改善/スキンケア作用も期待できることから、肌荒れの改善に有効な皮膚外用剤を得ることができる。特に、MEL−BとMEL−Cは、親水性が高く安定した乳化剤を作成することができる。バイオサーファクタントは、プレミックス品として使用してもよい。
MELは油性基剤或いは油溶性成分に溶解して、化粧料、皮膚外用剤などに配合してもよく、リポソームに取り込ませることで、水溶液の形態(例えば化粧水、保湿液など)で調整可能であり、かつ、リポソームは肌への取り込みに優れているため、好ましい。なお、リポソームは、水溶液以外の形態で使用することも可能である。なお、MELすべてが必ずしもリポソームになっている必要はなく、ラメラ状、あるいはMEL単体と混在していてもかまわない。
本発明のバイオサーファクタントは、スキンケア化粧料、肌荒れ改善用化粧料として特に有用であるが、中等度から重度の肌荒れ、アクネ、湿疹、皮脂欠乏症、老人性乾皮症、皮膚掻痒症などの皮膚疾患治療剤として、医薬部外品、医薬品としても有用である。
バイオサーファクタントは洗浄性と肌荒れ改善/スキンケア作用を併せ持つので、洗浄用化粧料の配合成分としても有用である。
皮膚三次元モデルを用いSDS処理で作成した肌荒れモデルにおいてMELの効果を生存率(ホルマザンの吸光度)で示す図である。 ヒトの上腕部をSDSで処理して作成した肌荒れにMEL-A含有クリームを塗布した時の角質層水分量の回復効果を示した図である。 皮膚三次元モデルを用いSDSで作成した肌荒れモデルにおいてMEL-A、MEL(OL)、MEL(MY)の効果を生存率(ホルマザンの吸光度)で示す図である。図3中、MEL-A = 大豆油で培養したMEL;MEL-A(MY) = ミリスチン酸メチルで培養したMEL;およびMEL-A(OL) = オリーブ油で培養したMEL。 皮膚三次元モデルを用いSDS処理で作成した肌荒れモデルにおいてMEL−B及びMEL−Cの効果を生存率(ホルマザンの吸光度)で示す図である。MEL-BはMEL-Aに比べて高い肌荒れ改善効果を示した。図4中:MEL-A(OL):オリーブ油を原料に生産したMEL-A;MEL-B(OL):オリーブ油を原料に生産したMEL-B;MEL-A(SB):大豆油を原料に生産したMEL-A;MEL-B(SB):大豆油を原料に生産したMEL-B;およびMEL-C(SB):大豆油を原料に生産したMEL-C。 ヒトの上腕部をSDSで処理して作成した肌荒れにMEL-B含有クリームを塗布した時の角質層水分量の回復効果を示した図である。 MEL−B及びMEL−Cの分散安定性を示した図である。MEL-Aに比べて、MEL-BやMEL-Cは、水中での分散安定性に優れており、6時間後でも安定な懸濁状態を保っているため、濁度の変化があまり見られない。 MEL−Bリポソーム水溶液およびMEL−B懸濁液を皮膚三次元モデルを用いた肌荒れ試験に供し、その効果を調べた結果を示す。
本明細書において、「バイオサーファクタント」とは生物によって生み出される界面活性能力や乳化能力を有する物質の総称であり、優れた界面活性や,高い生分解性を示すばかりでなく,様々な生理作用を有していることから合成界面活性剤とは異なる挙動・機能を発現する可能性がある。
「プレミックス品」とは機能性の素材の他に、分散剤などを添加したり、溶媒で化粧品製造時に使いやすいように希釈したりしたものである。本発明のバイオサーファクタントは分散剤、溶媒などを混合したプレミックス品として、肌荒れ改善/スキンケア用の化粧品添加剤/化粧料として提供されてもよい。
セラミドとは、角層の細胞間脂質の約50%を占めるスフィンゴ脂質のことである。以前は牛脳由来のものが多かったが狂牛病が広まってからは、化粧品には植物由来セラミドなどが求められている。
セラミド様の作用とは皮膚の角質層で細胞と細胞の間を埋めている主要成分であるセラミドの皮膚の肌荒れ、肌のはりや化粧のりの低下などを改善する働きを持つものである。本発明のバイオサーファクタントは、単独でもセラミド様の肌荒れ改善/スキンケア作用を有するが、セラミドと組み合わせることにより、さらに高い効果を有し得る。
バイオサーファクタントが、セラミド様の作用をすることの利点は大量生産が容易であり、しかも乳化剤としても使用できることである。従って、既存の、セラミドよりも汎用性という点で優れている。
バイオサーファクタントとしては、トレハロースリピッド、ラムノリピッド、ソホロリピッド、サーファクチン、スピクルスポル酸、エマルザン、MEL、MMLなどを使用してもよいが、ラメラ構造を形成するバイオサーファクタントを利用するのが好ましい。これらバイオサーファクタントの中では、MEL、MMLが好ましく、MEL−A、MEL−BあるいはMEL−Cがより好ましく、MEL−BあるいはMEL−Cが特に好ましい。
ラメラ構造を形成するバイオサーファクタントとしては、MEL、MMLなどが挙げられ、特にMELが挙げられる。
本発明の一つの実施形態において、好ましいMELは、式(I)に示されるMEL−A、式(II)に示されるMEL−B、式(III)に示されるMEL−Cの3種類が挙げられこれらは単独で用いても混合して用いてもよい。より好ましいMELは式(I)に示されるMEL−Aと式(II)に示されるMEL−B、最も好ましくは式(II)に示されるMEL−Bである。
MMLは式(IV) に示す(式中、マンノースの4位、6位のアセチル基のどちらか一方、あるいは両方が水酸基になっていてもよい。)。
R1、R2の炭素数は、各々C1〜C19、好ましくはC1〜C17、より好ましくはC7〜C15である。
R1、R2は、同一または異なって、C1〜C19のアルキル基、C2〜C19のアルケニル基、C5〜C19のアルカジエニル基、C8〜C19のアルカトリエニル基が挙げられる。
式(I)、(II)、(III)、(IV)において、R1、R2の好ましい基としては、CH3(CH2)6、CH3(CH2)8、CH3(CH2)10CH3(CH2)12、CH3(CH2)14、CH3(CH2)16、CH3(CH2)18などのC1〜C19アルキル基が挙げられる。R1、R2がC1〜C19のアルキル基である式(I)、(II)または(III)のMEL、式(IV)のMMLは、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミトオレイン酸などの飽和またはモノ不飽和カルボン酸またはそのエステル(モノアルキルエステル、モノ−、ジ−、トリ−グリセライド、或いはこれらの飽和またはモノ不飽和脂肪酸を含む油脂等)などの原料を培地に添加することにより得ることができる。なお、原料としてオレイン酸、パルミトオレイン酸などの不飽和カルボン酸を使用した場合には、当該不飽和カルボン酸或いはそのβ酸化の途中の生成物が導入されるので、R1、R2としては、アルキル基が主成分となり、アルケニル基がマイナー成分となる。
同様に、R1、R2がC2〜C19アルケニル基、C5〜C19アルカジエニル基もしくはC8〜C19アルカトリエニル基である式(I)、(II)、(III)のMEL、式(IV)のMMLは、原料として二重結合を2個以上有するリノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、EPA、DHAまたはそのエステル(モノアルキルエステル、モノ−、ジ−、トリ−グリセライド、或いはこれらの高度不飽和脂肪酸を含む油脂等)などの原料を培地に添加することにより得ることができる。例えば、原料としてリノール酸を使用した場合にはR1、R2としてアルケニル基が主成分、アルカジエニル基がマイナー成分となり、原料としてリノレン酸を使用した場合にはR1、R2としてアルカジエニル基が主成分、アルケニル基またはアルカトリエニル基がマイナー成分となる。
これらのバイオサーファクタントは、単独で使用してもよいが、2種以上のバイオサーファクタントを併用することもできる。
Figure 0004926056
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〔式(I)〜(IV)中、R、Rは同一又は異なって、水素原子又はC1〜C19、好ましくはC1〜C17、より好ましくはC7〜C15の直鎖又は分枝を有するアルキル基、C2〜C19、好ましくはC2〜C17、より好ましくはC7〜C15の直鎖又は分枝を有するアルケニル基、C5〜C19、好ましくはC5〜C17、より好ましくはC7〜C15の直鎖又は分枝を有するアルカジエニル基もしくはC8〜C19、好ましくはC8〜C17、より好ましくはC8〜C15の直鎖又は分枝を有するアルカトリエニル基を表す。〕
バイオサーファクタントの製造方法は特に制限されるものはないが、微生物を用いた発酵方法を任意に選択して行えば良い。例えばMEL (MEL-A, MEL-B, MEL-C)の培養生産は常法に従って、Pseudozyma antarctica NBRC 10736により生産することができ、微生物としてはPseudozyma antarctica、Pseudozyma sp.、等を用いることができる。いずれの微生物でも容易にMEL混合物が得られることは周知の事実である。MEL混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、
MEL−A、MEL−B及びMEL−Cを単離することが出来る。また、MEL−Bを生産する菌としては、Pseudozyma antarctica 、およびPseudozyma tsukubaensisが知られており、その菌を用いてもよい。MEL−Cを生産する菌としては、Pseudozyma hubeiensisが知られており、その菌を用いてもよい。MELを生産する能力を有する微生物としては特に限定するものではなく、目的に応じて適宜使用することができる。
バイオサーファクタントを生産するときの発酵培地は、酵母エキス、ペプトン等のN源、グルコース、フルクトース等のC源、及び硝酸ナトリウム、リン酸水素二カリウム、硫酸マグネシウム7水塩等の無機塩類からなる一般的な培地を用いることができ、これにオリーブ油、ダイズ油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、キャノーラ油、ココナッツ油等の油脂類並びに、流動パラフィン、テトラデカン等の炭化水素等の非水溶性基質の単独或いは2種以上を添加したものを使用することができる。
pHや温度等の発酵条件や時間等は任意に設定でき、発酵後の培養液をそのまま本発明のバイオサーファクタントとして使用することが可能である。また、発酵後の培養液を必要に応じて濾過、遠心分離、抽出、精製、滅菌等本発明の本質を損なわない範囲内で任意の操作を適宜加えることも可能であり、得られたエキスを希釈、濃縮、乾燥することもできる。
原料とする植物油脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができ、例えば、大豆油、菜種油、コーン油、ピーナッツ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、パーム油などが挙げられ、これらの中でも、大豆油がバイオサーファクタント(特にMEL)の生産効率(生産量、生産速度、及び収率)を向上させることができる点で特に好ましい。これらは、1種を単独で、又は2種以上を併用しても構わない。
無機窒素源としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、硝酸アンモニウム、尿素、硝酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫安、等が挙げられる。
バイオサーファクタントの回収、精製方法としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、培養液を遠心分離して油分を回収し、酢酸エチル等の有機溶媒で抽出濃縮することにより回収することができる。
抽出溶媒としては、水と、アルコール類(例えば、メタノール、無水エタノール、エタノールなどの低級アルコール、又はプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコールなどの多価アルコール)、アセトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチルなどのエステル類、キシレン、ベンゼン、クロロホルムなどの有機溶媒を、単独で或いは2種類以上の混液を任意に組み合わせて使用することができ、又、各々の溶媒抽出物が組み合わされたものでも使用することができる。
尚、抽出方法は特に制限されるものはないが、通常、常温から常圧下での溶媒の沸点の範囲であれば良く、抽出後は濾過又はイオン交換樹脂を用い、吸着・脱色・精製して溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状とすれば良い。更に多くの場合は、そのままの状態で利用できるが、必要ならば、その効力に影響のない範囲で更に脱臭、脱色などの精製処理を加えても良い。脱臭・脱色等の精製処理手段としては、活性炭カラムなどを用いれば良く、抽出物質により一般的に適用される通常の手段を任意に選択して行えば良い。必要に応じて、シリカゲルカラムを用いて精製することにより、純度の高いバイオサーファクタントを得ることができる。
バイオサーファクタントとしては、MEL−A、MEL−B及びMEL−Cが好ましく、MEL−B及びMEL−Cがより好ましく、特にMEL−Bが好ましい。
本発明のスキンケア/肌荒れ改善用化粧料に使用するバイオサーファクタントは上記のようにして微生物を発酵して製造することができる。
化粧料中のバイオサーファクタントの添加量は、対象となる化粧料の種類に応じて異なり一概には規定することができないが、肌荒れ改善/スキンケア作用を損なわない範囲で添加すれば良く、各種化粧料に対し、通常0.001〜50質量%が好ましく、0.1〜20質量%がより好ましく、1〜15質量%がさらに好ましく3〜10質量%が特に好ましい。ここで、化粧料に添加する前記バイオサーファクタントの使用形態は任意である。例えば、バイオサーファクタントを培養液からの抽出物のまま、あるいは精製した高純度品、もしくは水に懸濁し、あるいはエタノール等の有機溶媒に溶かした後使用してもよい。
バイオサーファクタントは、油溶性基剤、或いは油溶性成分に溶解して化粧料に配合してもよく、リポソームの形態で化粧料、特に化粧水、保湿液などの水系の化粧料に好ましく配合される。リポソームに配合されたバイオサーファクタントは、皮膚細胞と融合して吸収性が向上するために好ましい。リポソームの調整法としては公知の調製法のいずれを採用してもよく、特に限定されないが、例えばエタノール注入法、バンガム法を例示することができる。
バイオサーファクタントを用いた本発明の化粧料の製造方法は、特に限定されるものではないが、非イオン性の界面活性剤や低級アルコール、多価アルコール、あるいはオリーブ油、スクワラン、脂肪酸、高級アルコールなどの天然油脂に溶解して用いることができる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリン/ポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
POE系の親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖/糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
油類としては、アボカド油、オリーブ油、ゴマ油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアンナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、ナタネ油、卵黄油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、キリ油、ホホバ油、カカオ脂、ヤシ油、馬油、パーム油、パーム核油、牛脂、羊脂、豚脂、ラノリン、鯨ロウ、ミツロウ、カルナウバロウ、モクロウ、キャンデリラロウ、スクワラン等の動植物油及びその硬化油。流動パラフィン、ワセリン等の鉱物油、トリパルミチン酸グリセリン等の合成トリグリセリンがある。
脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、ウンデシン酸、トール酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などがある。高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、ホホバアルコール、ラノリンアルコール、バチルアルコール、2−デシルテトラテセシノール、コレステロール、フィトステロール、イソステアリルアルコール等がある。合成エステルとしては、例えば、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、オレンイ酸デシル、ジメチルオクタン酸、乳酸セチル、乳酸ミリスチル等がある。シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルシクロポリシロキサン等の環状ポリシロキサン、シリコーン樹脂等の三次元網目構造のもの等がある。
本発明のスキンケア化粧料としては、乳液、美容液、クリーム、ローション、スキンケアオイル、クレンジングオイル、バスオイル、あるいは、洗顔料、メイク落とし、シャンプー、ボディソープなどが挙げられる。
本発明のMEL、特にMEL−A、MEL−B及びMEL−Cは乳化作用をも有しており、製造も容易なことから、使用し易さの点でセラミドより優れている。
以下の実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらに何ら限定されるものではない。
(肌荒れ改善作用評価方法)
テストスキン(東洋紡績株式会社製)LSE−002または003キット付属の取り扱い説明の要領に沿って組織を取り出す。薬剤暴露部位を確保するリングをLSE組織表面に接着させ、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)0.1%水溶液をリング内に添加し5分間室温で静置する。その後、SDSをアスピレーターで除去し、アッセイ培地3mlをピペットで吹きかけ洗浄。この操作にて、角層の保湿成分が溶出し、乾燥肌が作成された。
次に、被験物として、純水、化粧液(ファンケル社製 フェナティ化粧液しっとり)を各80μlマイクロピペットにてLSE(Living Skin Equivalent)組織表面に添加。室温で60分静置した後、試料をアスピレーターにて吸引除去。続いて温度37℃、相対湿度15%RHから20%RHに調整したCOインキュベーターにLSE組織をアッセイ培地が入っていないアッセイトレイに乗せて状態で入れ、24時間インキュベートした。その後、LSE組織をCOインキュベーターより取り出し、LSE−003キット付属の取り扱い説明の要領に沿って、テトラゾリウム塩(MTT)試薬0.333g/mlが含まれるアッセイ培地の混合液1.2mlをアッセイトレイに入れ、温度37℃、相対湿度15%RHから20%RHに調整したCOインキュベーター内で3時間インキュベートした。
MTT処理後、LSE組織中央部を8mmφのバイオプシーパンチを用いてポリカーボネートの膜ごとくり抜き、切片を小試験管に移し、0.04N塩酸−イソプロパノールを700μl加え、暗所にて2時間抽出。抽出終了後、攪拌し、十分混和後、抽出された青紫色のホルマザンの562nmの吸光度を測定する。この方法により得られる吸光度と肌荒れ改善効果とは密接な関係があり、ヒトの肌荒れの状態評価を定量的、簡易的、且つ経済的に実施できる有効な肌荒れ改善評価方法である。
実施例1 MELの製造
種菌培養はPseudozyma antarctica NBRC 10736を種培地(20ml/500ml坂口フラスコ)に1 loop植菌して実施した。30℃にて一晩培養した。得られた培養液を種菌とした。種培地組成は4% Glucose、0.3% NaNO3、0.02% MgSO4・H2O、0.02% KH2PO4、0.1% yeast extractであった。培養は上記種菌75mlを生産培地1.5L(5L-jar)に植菌し、30℃、300rpm(攪拌回転)、0.5L/min0(Air)の条件で5L-jarを用いて培養した。生産培地組成は、3% ダイズ油、0.02% MgSO4・H2O、0.02% KH2PO4、0.1% yeast extractであった。培養液250mlを遠心(6500rpm、30min)し、上清を取り除き、沈殿(菌体)を回収した。沈殿に、50mlの酢酸エチルを加え、十分攪拌後、遠心(8500rpm、30min)し、沈殿と上清に分け、上清をエバポーレーターで濃縮した。シリカゲルを用いて、ヘキサン:アセトン=5:1、ヘキサン:アセトン=1:2で溶出しMEL画分(MEL-A、MEL-B、MEL-C)を得た。
実施例1A MEL−Bの製造
0.2mlのP.tsukubaensisフローズンストックを20mlのYM種培地/500ml容坂口フラスコに植菌し、26℃、180rpm、1晩培養させ、種種菌とした。0.2mlの種種菌を再度、20mlのYM種培地/500ml容坂口フラスコに植菌し、26℃、180rpm、1晩培養させ、種菌とした。20mlの種菌を2LのYM培地/5L Jarに植菌し、26℃ 300rpm(1/4VVM、0.5L air /min)で8日間培養した。培養液を7,900rpm 60min 4℃で遠心し、菌体(MEL-Bを含む)と上清に分離した。菌体画分にそれぞれ80mlの酢酸エチルを加え、菌体が十分懸濁するように上下に攪拌した後、7,900rpm 30min 4℃で遠心した。得られた上清に等量の飽和食塩水を加え攪拌し酢酸エチル層を得た。酢酸エチル層に無水硫酸Naを適量加え、30分間精置させた後、エバポレートしMEL-B粗精製品を得た。得られたMEL-B粗精製品(20g)をシリカゲルカラム(200g)を用いて、ヘキサン:アセトンで溶出しMEL−B精製品を得た。
実施例2
実施例1におけるMELの製造では、生産原料にダイズ油を用いたが、その代わりにオリーブ油を用いて実施例1と同様の方法で培養しMEL-A、MEL-B、MEL-Cを単離精製する。この時得られるMEL画分を、実施例1のMELと区別するためMEL-A(OL)、MEL-B(OL)、MEL-C(OL)と呼ぶ。
実施例3
実施例1におけるMELの製造では、生産培地組成にダイズ油を用いたが、その代わりにミリスチン酸メチルを生産原料に用いて実施例1と同様の方法で培養しMEL-A、MEL-B、MEL-Cを単離精製する。この時得られるMEL画分を、実施例1のMELと区別するためMEL-A(MY)、MEL-B(MY)、MEL-C(MY)と呼ぶ。
実施例4 肌荒れモデルでのMEL-Aの評価
皮膚三次元モデルを用いた肌荒れモデルを以下の通り実施し作成した。テストスキン(東洋紡LSE-002または003)を1%SDSで処理することにより、角質層脂質成分を除去した肌荒れモデルを作成した。MEL-Aを溶かしたオリーブ油を細胞上に添加し、一晩放置後、市販のMTTキットを用いて細胞生存率を算出することにより、肌荒れ防止効果を調べた。図1に示したようにMEL-Aの濃度依存的に細胞生存数が増加し、MEL-Aがセラミドの代替として働くことが確認された。一方、オリーブ油のみではそのような効果はまったく見られなかった。
実施例5 肌荒れモデルでのMEL−Bの評価
皮膚三次元モデルを用いた肌荒れモデルは以下の通り実施し作成した。テストスキン(東洋紡LSE-003)を1%SDSで処理することにより、角質層脂質成分を除去した肌荒れモデルを作成した。実施例1A で得たMEL−Bを溶かしたオリーブ油を細胞上に添加し、一晩放置後、市販のMTTキットを用いて細胞生存率を算出することにより、肌荒れ防止効果を調べた。図4に示したようにMEL−Bの濃度依存的に細胞生存数が増加し、MEL−Bがセラミドの代替として働くことが確認された。一方、オリーブ油のみではそのような効果はまったく見られなかった。
実施例6 肌荒れモデルでのMEL-Cの評価
皮膚三次元モデルを用いた肌荒れモデルは以下の通り実施し作成した。テストスキン(東洋紡LSE-003)を1%SDSで処理することにより、角質層脂質成分を除去した肌荒れモデルを作成した。実施例1で得たMEL-Cを溶かしたオリーブ油を細胞上に添加し、一晩放置後、市販のMTTキットを用いて細胞生存率を算出することにより、肌荒れ防止効果を調べた。図4に示したようにMEL-Cの濃度依存的に細胞生存数が増加し、MEL-Cがセラミドの代替として働くことが確認された。一方、オリーブ油のみではそのような効果はまったく見られなかった。
実施例7 肌荒れモデルでのMEL-A(OL)、MEL-A(MY)の評価
実施例4と同様に、皮膚三次元モデルを用いた肌荒れモデルを以下の通り実施し作成した。テストスキン(東洋紡LSE-002または003)を1%SDSで処理することにより、角質層脂質成分を除去した肌荒れモデルを作成した。MEL-A(実施例1)、MEL-A(OL)(実施例2)及びMEL-A(MY)(実施例3)を溶かしたオリーブ油を細胞上に添加し、一晩放置後、市販のMTTキットを用いて細胞生存率を算出することにより、肌荒れ防止効果を調べた。図3に示したようにMEL-Aの濃度依存的に細胞生存数が増加し、MEL-Aがセラミドの代替として働くことが確認された。一方、オリーブ油のみではそのような効果はまったく見られなかった。
実施例8 ヒト肌荒れ試験によるMEL-A含有クリームの効果
ヒト上腕内部に1%SDS溶液を10分間接触させて肌荒れを作成した。直ちに5%MEL-Aを含む上記クリームを塗布し、3時間後に温水で皮膚を洗浄した。キムタオルで油分を拭き取り後、スキコンで皮膚角質水分量を測定した。図2に示したようにMEL-Aを添加したクリームに水分含量の回復が見られた。
実施例9 ヒト肌荒れ試験によるMEL−B含有クリームの効果
ヒト上腕内部に1%SDS溶液を10分間接触させて肌荒れを作成した。直ちに5%MELを含む上記クリームを塗布し、3時間後に温水で皮膚を洗浄した。キムタオルで油分を拭き取り後、スキコンで皮膚角質水分量を測定した。図5に示したようにMEL-BあるいはMEL-Cを添加したクリームに水分含量の回復が見られた。
実施例10 MEL-B及びMEL-Cの分散安定性試験
MEL-BあるいはMEL-Cを10mg/mlの濃度になるように水に添加、撹拌し懸濁状態にし、吸光度650nmを測定した。結果を図6に示す。図6の結果から、MEL-BとMEL-Cは、特に分散安定性が優れていることが明らかになった。
実施例11 MEL−Bリポソーム溶液の調製
エタノール注入法によるMEL−Bリポソーム溶液の調製は次の通りに行った。すなわち、MEL−B10mgをエタノール0.5mlに溶解し、あらかじめ70℃前後に温めておいた蒸留水1mLを加え、軽く振り混ぜた後、残存しているエタノールをロータリーエバポレーターで留去した。これを水浴型超音波装置(W-220R、本多電子株式会社)を用い約5分間超音波処理した後、蒸留水で1mlにメスアップした。
バンガム法によるMEL−Bリポソーム溶液の調製は次の通りに行った。すなわち、MEL−B10mgをクロロホルム1mlに溶解し、ロータリーエバポレーターで溶媒を留去し薄膜を作成した。そこに蒸留水1mlを加え水浴型超音波装置(W-220R、本多電子株式会社)を用い約5分間超音波処理した。
MEL−Bの懸濁液の調製は次の通りに行った。すなわち、MEL−B10mgに蒸留水1mlを加え、ボルテックスミキサーで撹拌し、懸濁液を調製した。
エタノール注入法、バンガム法で調製したMEL−Bリポソーム水溶液およびMEL−B懸濁液を実施例4で示した皮膚三次元モデルを用いた肌荒れ試験に供し、その効果を調べた。結果を図7に示す。その結果、エタノール注入法、バンガム法、懸濁液、いずれの方法で調製したMEL−Bリポソーム水溶液にもMEL−Bのオリーブ油溶液と同じような肌荒れ改善効果が認められた(MEL-B濃度はいずれも1%)。
実施例12 美容液の製造
以下に示す組成の美容液を常法により製造した。コントロールとして、MELを含まない美容液も常法により製造した。
(組成) (重量%)
ソルビット 4.0
ジプロピレングリコール 6.0
ポリエチレングリコール1500 5.0
POE(20)オレイルアルコールエーテル 0.5
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
メチルセルロース 0.2
MEL−B 5.0
精製水 全体で100となる量
実施例13 乳液の製造
以下に示す組成の乳液を常法により製造した。コントロールとして、MELを含まない乳液も常法により製造した。
(組成) (重量%)
グリセリルエーテル 1.5
ショ糖脂肪酸エステル 1.5
モノステアリン酸ソルビタン 1.0
スクワラン 7.5
ジプロピレングリコール 5.0
MEL−B 5.0
精製水 全体で100となる量
実施例14 クリームの製造
以下に示す組成のクリームを常法により製造した。コントロールとして、MELを含まないクリームも常法により製造した。
(組成) (重量%)
プロピレングリコール 6.0
フタル酸ジブチル 19.0
ステアリン酸 5.0
モノステアリン酸グリセリン 5.0
モノステアリン酸ソルビタン 12.0
モノステアリン酸ポリエチレンソルビタン 38.0
エデト酸ナトリウム 0.03
MEL−B 5.0
精製水 全体で100となる量
実施例15 化粧用油
(組成) (重量%)
オリーブ油 90
MEL−A 10
実施例16 スキンケアオイル
(組成) (重量%)
オリーブ油 50%
MEL−C 30%
スクワラン 10%
ゴマ油 10%
実施例17 スキンケアオイル
(組成) (重量%)
オリーブ油 39
MEL−C 59
ゴマ油 1
ラベンダー油 0.4
ローズマリー油 0.4
セージ油 0.1
δ−トコフェロール 0.1
実施例18 クレンジングオイル
(組成) (重量%)
オリーブ油 40
MEL−B 28
メチルフェニルポリシロキサン 2
エタノール 0.3
イソステアリン酸 0.1
2−エチルヘキサン酸セチル 20
ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール 2
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.1
モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール 2
δ−トコフェロール 0.1
精製水 1
香料 適 量
実施例19 バスオイル
(組成) (重量%)
オリーブ油 25
MEL−A 25
流動パラフィン 25
ジカプリル酸ネオペンチルグリコール 10
ポリオキシエチレンオレイルエーテル 10
精製水 0.5
δ−トコフェロール 0.1
香料 適 量
本発明により、除去されたセラミドを補って肌荒れを防止することができ、そのMEL−A、MEL−BあるいはMEL−Cを使用することにより、乳化剤としてのみならずセラミドの代替としても使用でき、セラミドに比べ製造も非常に容易であることからも、産業界に大きく寄与することが期待される。

Claims (7)

  1. マンノシルエリスリトールリピッド及び/又はマンノシルマンニトールリピッドであるバイオサーファクタントを含む、角質細胞の剥離現象が認められる肌荒れの改善剤。
  2. 肌荒れが界面活性剤の作用によって生じる肌荒れである、請求項1に記載の改善剤。
  3. バイオサーファクタントが、マンノシルエリスリトールリピッドA(MEL-A)、マンノシルエリスリトールリピッドB(MEL-B)、マンノシルエリスリトールリピッドC(MEL-C)からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2のいずれかに記載の改善剤。
  4. バイオサーファクタントが、マンノシルエリスリトールリピッドB(MEL-B)である、請求項1〜のいずれかに記載の改善剤。
  5. バイオサーファクタントが、マンノシルエリスリトールリピッドC(MEL-C)である、請求項1〜のいずれかに記載の改善剤。
  6. バイオサーファクタントが、マンノシルエリスリトールリピッドA(MEL-A)である、請求項1〜のいずれかに記載の改善剤。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の改善剤を含む洗浄用化粧料。
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